説明

太陽光発電用接続箱

【課題】サイズを小型化しつつ組み立て時間を低減可能な太陽光発電用接続箱を得ること。
【解決手段】複数の太陽電池モジュールとパワーコンディショナとの間の電流経路となる回路を、各回路単位で開閉する直流開閉器2と、各回路単位に直列に挿入され、ワイドバンドギャップ半導体による素子で構成された逆流防止ダイオード3と、逆流防止ダイオード3を介して太陽電池モジュールからの出力を集約してパワーコンディショナへ出力する端子台4と、直流開閉器2の一方の出力端子である2次側−極と逆流防止ダイオード3の一方の端子であるカソードとを各回路単位に接続するバスバー6と、直流開閉器2の他方の出力端子である2次側+極の全てと、端子台4の+極とを接続するバスバー7と、逆流防止ダイオード3の他方の端子であるアノードの全てと、端子台4の−極とを接続するバスバー8と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電システムにおいて太陽電池モジュールとパワーコンディショナとを接続する太陽光発電用接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電用接続箱は、工事業者が誤結線した時の保護などのため、各回路に逆流防止ダイオードを備えている。逆接防止ダイオードには、通常動作時、太陽電池モジュールの出力電流が流れるため、逆接防止ダイオードの電圧降下により損失する。上記損失により発熱するため、逆接防止ダイオードのジャンクション温度を超えないように放熱する必要がある。従来では、逆接防止ダイオードが発生する熱を、アルミ製放熱板を通して筐体外部に放熱している。
【0003】
また、太陽光発電用接続箱には、太陽電池モジュールとパワーコンディショナ間の電流経路を開閉するための太陽電池開閉器(スイッチ)が設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−299937号公報
【特許文献2】特開2001−68706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術によれば、逆接防止ダイオードの発熱により周辺温度が高くなると、太陽電池開閉器の使用温度範囲を超えてしまう可能性があり、太陽電池開閉器の寿命や信頼性に影響を与えるおそれがある。そのため、逆流防止ダイオードと太陽電池開閉器とが近接しないように距離をおいて配置する必要があり、太陽光発電用接続箱のサイズが大きくなってしまう、という問題があった。また、リード線による電気的な接続が煩雑な構成となり、組み立て時間がかかる、という問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サイズを小型化しつつ、組み立て時間を低減可能な太陽光発電用接続箱を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の太陽電池モジュールとパワーコンディショナとの間の電流経路となる回路を、各回路単位で開閉する直流開閉器と、前記各回路単位に直列に挿入され、ワイドバンドギャップ半導体による素子で構成された、前記直流開閉器と同数の逆流防止ダイオードと、前記逆流防止ダイオードを介して前記太陽電池モジュールからの出力を集約して前記パワーコンディショナへ出力する端子台と、前記直流開閉器の一方の出力端子である2次側−極と前記逆流防止ダイオードの一方の端子であるカソードとを各回路単位に接続する、前記直流開閉器と同数の第1のバスバーと、前記直流開閉器の他方の出力端子である2次側+極の全てと、前記端子台の+極とを接続する第2のバスバーと、前記逆流防止ダイオードの他方の端子であるアノードの全てと、前記端子台の−極とを接続する第3のバスバーと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、サイズを小型化しつつ、組み立て時間を低減できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施の形態1の太陽光発電用接続箱の構成例を示す図である。
【図2】図2は、実施の形態1の太陽光発電用接続箱の回路結線を示す図である。
【図3】図3は、一般的な太陽光発電用接続箱の構成例を示す図である。
【図4】図4は、実施の形態1の太陽光発電用接続箱の構成例を示す図である。
【図5】図5は、実施の形態1における各構成の配線を示す図である。
【図6】図6は、実施の形態2における各構成の配線を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明にかかる太陽光発電用接続箱の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の太陽光発電用接続箱の構成例を示す図であり、例えば、上部カバーを外した状態における正面図である。太陽光発電用接続箱1は、直流開閉器2と、逆流防止ダイオード3と、端子台4と、放熱板5と、筐体9と、から構成される。直流開閉器2は、太陽電池モジュールとパワーコンディショナ間の電流経路を開閉する。逆流防止ダイオード3は、誤接続等の場合に生じる電流の逆流を防止する。端子台4は、各太陽電池モジュールで発生した直流の電力を集約してパワーコンディショナへ出力する。放熱板5は、逆流防止ダイオード3で発生する熱を放熱する。筐体9は、上記各構成を収納する箱である。
【0012】
ここでは、逆流防止ダイオード3を、SiCのようなワイドバンドギャップ半導体による素子で構成する。ワイドバンドギャップ半導体としては、SiC(炭化珪素)のほか、例えば、窒化ガリウム系材料、ダイヤモンドなどがある。
【0013】
図1において、筐体9の内部には複数個の直流開閉器2が水平方向に並べて配置されている。さらに、直流開閉器2の上方(出力端子側)のスペースに、直流開閉器2に近接して複数個の逆流防止ダイオード3が配置されている。なお、逆流防止ダイオード3は、放熱板5と接続し、放熱板5上に配置されている。また、端子台4が、筐体9内部の空いたスペースに配置されている。各構成は、太陽電池モジュールで発電された電力が、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3、端子台4、パワーコンディショナの順に出力されるように配線されている。ここでは、詳細な配線は省略し、後述する。
【0014】
ここで、直流開閉器2から筐体9の外部に出る配線は、それぞれ太陽電池モジュールの各ストリング(複数枚の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池モジュール群1列分)の出力に接続される。また、端子台4から筐体9の外部に出る配線は、パワーコンディショナの入力に接続される。
【0015】
つぎに、太陽光発電用接続箱1の動作について説明する。図2は、太陽電池モジュール列が4列(4ストリング)まで接続できる4回路用の場合の回路結線を示す図である。太陽電池モジュール列の出力は、直流開閉器2(ST1〜ST4)、逆流防止ダイオード3(SD1〜SD4)を介した後、一出力にまとめられて端子台4(TB)に接続される。直流開閉器2は、それぞれの太陽電池モジュール列の出力を接続/遮断するためのものである。端子台4(TB)で1本にまとめられた太陽電池モジュールの直流出力は、パワーコンディショナへと送られ、パワーコンディショナで交流電力に変換される。なお、逆流防止ダイオード3(SD1〜SD4)を太陽電池モジュールの−側に挿入しているが、図2に示す向きとは逆方向にして太陽電池モジュールの+側に挿入してもよい。また、図2に示すツェナーダイオード(ZD1〜ZD4)は、このような回路において一般的に用いられるものであり、詳細な説明は省略する。
【0016】
逆流防止ダイオード3は、工事業者が誤結線した時の保護などのために設けられている。例えば、太陽電池モジュールの+側と−側を逆にしてシステムを結線すると、パワーコンディショナの入力に逆電圧が印加されてパワーコンディショナを破壊してしまうおそれがある。逆流防止ダイオード3は、このような場合に生じる逆電圧の印加を防ぐ。また、太陽電池モジュールの出力が低下した際に、パワーコンディショナ側から太陽電池モジュールへと電流が逆流することを防ぐことができる。さらに、何らかの原因で複数のストリングのうちのあるストリングが出力低下した際に、出力の高いストリングから出力の低いストリングへと電流が逆流することを防ぐことができる。通常、逆流防止ダイオード3には、太陽電池モジュールからの順方向電流が流れることになる。その値は5〜10Aであるため、逆流防止ダイオード3での損失(消費電力)は大きなものとなり、かなりの発熱を生ずる。そのため、逆流防止ダイオード3を放熱板5上に配置し、放熱できるように構成する。
【0017】
ここで、本実施の形態では、逆流防止ダイオード3をSiCのようなワイドバンドギャップ半導体による素子で構成しているため、次のような効果を得ることができる。
【0018】
すなわち、ワイドバンドギャップ半導体によるダイオードは、通常のSiによるダイオードと比較してそのON電圧が低いため、ON電圧×順方向電流で決まる損失が小さくなり、ダイオードでの発熱を軽減することができる。従来は、逆流防止ダイオードでの発熱が大きいため、直流開閉器2のすぐそばに逆流防止ダイオードを配置すると、その熱によって直流開閉器2も温度上昇し、直流開閉器2の使用温度範囲を超えてしまうおそれがあった。そのため、直流開閉器2と逆流防止ダイオードとを距離をおいて配置する必要があった。
【0019】
しかしながら、逆流防止ダイオード3をワイドバンドギャップ半導体で構成することにより、逆流防止ダイオード3における発熱を軽減することができるため、直流開閉器2と逆流防止ダイオード3とを近接して配置することが可能となる。また、通常のSiによる逆流防止ダイオード同士もそれぞれの発熱が大きく、逆流防止ダイオード自体の高温での動作限界が低かったため、距離を置いて配置していたが、本実施の形態では、逆流防止ダイオード3同士も近接して配置することが可能となる。それぞれが近接して配置されるため、放熱板5および筐体9のサイズを小型化できることから、太陽光発電用接続箱1のサイズを小型化できる。
【0020】
ここで、従来の構成における太陽光発電用接続箱との比較を行う。図3は、通常のSiによるダイオードを逆流防止ダイオードに用いた場合の一般的な太陽光発電用接続箱の構成例を示す図であり、例えば、上部カバーを外した状態における正面図である。太陽光発電用接続箱1aは、直流開閉器2と、逆流防止ダイオード3aと、端子台4と、放熱板5aと、筐体9aと、から構成される。なお、図1と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0021】
逆流防止ダイオード3aは、誤接続等の場合に生じる電流の逆流を防止する。ここでは、通常のSiによるダイオードとする。放熱板5aおよび筐体9aは、いずれも図1に示す放熱板5および筐体9と比較して、サイズが大きくなっている。
【0022】
図3において、筐体9aの内部には放熱板5aが設置され、その上に複数個の直流開閉器2が水平方向に並べて配置されている。その放熱板5a上で、直流開閉器2の並びと垂直方向に複数個の逆流防止ダイオード3aが配置されている。また、放熱板5a上で直流開閉器2の横に端子台4が配置されている。各構成は、図示しないが、図1と同様、太陽電池モジュールで発電された電力が、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3a、端子台4、パワーコンディショナの順に出力されるように配線されている。
【0023】
ここで、直流開閉器2から筐体9aの外部に出る配線は、それぞれ太陽電池モジュールの各ストリングの出力に接続される。また、端子台4から筐体9aの外部に出る配線は、パワーコンディショナの入力に接続される。
【0024】
このとき、太陽光発電用接続箱1aでは、直流開閉器2が、逆流防止ダイオード3aの発熱による影響を受けないようにするため、図3に示すように直流開閉器2と逆流防止ダイオード3aが距離(L1)をおいた配置となっている。
【0025】
図4は、本実施の形態の太陽光発電用接続箱の構成例を示す図であり、例えば、上部カバーを外した状態における正面図である。直流開閉器2と逆流防止ダイオード3の距離を、L1よりも小さいL2にすることができる。このように、太陽光発電用接続箱1では、太陽光発電用接続箱1aと比較して、構成部品の間隔を小さくできることから、図4に示すサイズ削減分だけ太陽光発電用接続箱1のサイズを小さくすることができる。
【0026】
つぎに、太陽光発電用接続箱1において、筐体9内における各構成の配線(電気的な接続について説明する。図5は、本実施の形態における各構成の配線を示す図である。図5では、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3、および端子台4との間を、バスバー6、7、8を用いて配線している。ここで、逆流防止ダイオード3は、自身で発熱した熱を放熱するための放熱部を備えており、放熱部が放熱板5上に接触するように設置されている。
【0027】
従来、これらの各構成の間は、ハーネスによって結線されていた。しかしながら、上述したように、逆流防止ダイオード3の発熱を小さくすることにより、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3、および端子台4を筐体9内の互いに近接した場所に配置することが可能となる。そのため、本実施の形態では、図5に示すように、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3、および端子台4間の接続をバスバー方式としている。
【0028】
すなわち、図2における各直流開閉器ST1〜ST4(直流開閉器2)の2次側−極と各逆流防止ダイオード3のカソードとの配線は、それぞれ第1のバスバー(バスバー6)にて行う。また、図2における各直流開閉器ST1〜ST4(直流開閉器2)の2次側+極全てと端子台TB(端子台4)の+極との配線は、第2のバスバー(バスバー7)にて行う。さらに、図2における各逆流防止ダイオード3のアノード全てと端子台TB(端子台4)の−極との配線は、第3のバスバー(バスバー8)にて行う。
【0029】
図5に示す配線にすることにより、各構成間の配線作業が極めて容易に行うことが可能となり、太陽光発電用接続箱1の組み立て時間を低減することができる。また、整然とした配線となるので誤配線のおそれも格段に減少する。説明の便宜上、図5では、直流開閉器2と逆流防止ダイオード3の間隔が大きくなっているが、実際には、図1、図4に示すようにそれぞれを近接して配置することができる。
【0030】
なお、各直流開閉器ST1〜ST4(直流開閉器2)の2次側+極全てと端子台TB(端子台4)の+極とを第2のバスバー(バスバー7)にて配線することとしたが、これに限定するものではない。例えば、各直流開閉器ST1〜ST4(直流開閉器2)の2次側+極全てを第2のバスバー(バスバー7)で配線し、第2のバスバー(バスバー7)と端子台TB(端子台4)の+極との間を他の導電体、例えば、ハーネスを用いて結線することも可能である。
【0031】
同様に、各逆流防止ダイオード3のアノード全てと端子台TB(端子台4)の−極とを第3のバスバー(バスバー8)にて配線することとしたが、これに限定するものではない。例えば、各逆流防止ダイオード3のアノード全てを第3のバスバー(バスバー8)で配線し、第3のバスバー(バスバー8)と端子台TB(端子台4)の−極との間を他の導電体、例えば、ハーネスを用いて結線することも可能である。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態では、逆流防止ダイオード3をワイドバンドギャップ半導体による素子で構成し、逆流防止ダイオード3での損失による発熱を軽減することとした。これにより、筐体9内において、複数の直流開閉器2を一列に並べ、直流開閉器2に近接して端子台4および逆流防止ダイオード3を配置することが可能となり、筐体9内での配線が合理的に実施でき、スペースを有効に活用し、コンパクトで無駄のない部品配置ができることから、太陽光発電用接続箱1のサイズを小型化することができる。また、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3、および端子台4の間をバスバーを用いて配線することとした。これにより、太陽光発電用接続箱1のサイズを小型化した場合において、配線作業が極めて容易に行うことが可能となり、太陽光発電用接続箱1の組み立て時間を低減することができる。
【0033】
実施の形態2.
本実施の形態では、放熱板5を削除する構成について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0034】
図6は、本実施の形態における各構成の配線を示す図である。図6では、直流開閉器2、逆流防止ダイオード3、および端子台4との間を、バスバー6、7、8aを用いて配線している。ここで、図1、図5と異なり、逆流防止ダイオード3は放熱板5上に設置されておらず、バスバー8a上に設置されている。すなわち、逆流防止ダイオード3の放熱部をバスバー8aに接続させている。
【0035】
このように、図6では、第3のバスバー(バスバー8a)を用いて逆流防止ダイオード3の放熱を行うことにより、実施の形態1における放熱板5を削除する構成とした。なお、この場合、逆流防止ダイオード3の放熱部が逆流防止ダイオード3の各端子と絶縁されていることが必要となる。第3のバスバー8aにおいて短絡状態になるアノード端子であれば非絶縁でもよい。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態では、放熱板5を削除し、バスバー8aを用いて逆流防止ダイオード3の放熱を行うこととした。これにより、放熱板5が不要となるため、太陽光発電用接続箱1のコストを低減することができる。
【符号の説明】
【0037】
1、1a 太陽光発電用接続箱
2 直流開閉器
3、3a 逆流防止ダイオード
4 端子台
5、5a 放熱板
6 バスバー(第1のバスバー)
7 バスバー(第2のバスバー)
8、8a バスバー(第3のバスバー)
9、9a 筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の太陽電池モジュールとパワーコンディショナとの間の電流経路となる回路を、各回路単位で開閉する直流開閉器と、
前記各回路単位に直列に挿入され、ワイドバンドギャップ半導体による素子で構成された、前記直流開閉器と同数の逆流防止ダイオードと、
前記逆流防止ダイオードを介して前記太陽電池モジュールからの出力を集約して前記パワーコンディショナへ出力する端子台と、
前記直流開閉器の一方の出力端子である2次側−極と前記逆流防止ダイオードの一方の端子であるカソードとを各回路単位に接続する、前記直流開閉器と同数の第1のバスバーと、
前記直流開閉器の他方の出力端子である2次側+極の全てと、前記端子台の+極とを接続する第2のバスバーと、
前記逆流防止ダイオードの他方の端子であるアノードの全てと、前記端子台の−極とを接続する第3のバスバーと、
を備えることを特徴とする太陽光発電用接続箱。
【請求項2】
複数の太陽電池モジュールとパワーコンディショナとの間の電流経路となる回路を、各回路単位で開閉する直流開閉器と、
前記各回路単位に直列に挿入され、ワイドバンドギャップ半導体による素子で構成された、前記直流開閉器と同数の逆流防止ダイオードと、
前記逆流防止ダイオードを介して前記太陽電池モジュールからの出力を集約して前記パワーコンディショナへ出力する端子台と、
前記直流開閉器の一方の出力端子である2次側−極と前記逆流防止ダイオードの一方の端子であるカソードとを各回路単位に接続する、前記直流開閉器と同数の第1のバスバーと、
前記直流開閉器の他方の出力端子である2次側+極の全てを接続する第2のバスバーと、
前記逆流防止ダイオードの他方の端子であるアノードの全てを接続する第3のバスバーと、
を備え、
前記第2のバスバーは、バスバー以外の導電体を用いて前記端子台の+極と接続し、
前記第3のバスバーは、バスバー以外の導電体を用いて前記端子台の−極と接続する、
ことを特徴とする太陽光発電用接続箱。
【請求項3】
複数の太陽電池モジュールとパワーコンディショナとの間の電流経路となる回路を、各回路単位で開閉する直流開閉器と、
前記各回路単位に直列に挿入され、ワイドバンドギャップ半導体による素子で構成された、前記直流開閉器と同数の逆流防止ダイオードと、
前記逆流防止ダイオードを介して前記太陽電池モジュールからの出力を集約して前記パワーコンディショナへ出力する端子台と、
前記直流開閉器の一方の出力端子である2次側+極と前記逆流防止ダイオードの一方の端子であるアノードとを各回路単位に接続する、前記直流開閉器と同数の第1のバスバーと、
前記直流開閉器の他方の出力端子である2次側−極の全てと、前記端子台の−極とを接続する第2のバスバーと、
前記逆流防止ダイオードの他方の端子であるカソードの全てと、前記端子台の+極とを接続する第3のバスバーと、
を備えることを特徴とする太陽光発電用接続箱。
【請求項4】
複数の太陽電池モジュールとパワーコンディショナとの間の電流経路となる回路を、各回路単位で開閉する直流開閉器と、
前記各回路単位に直列に挿入され、ワイドバンドギャップ半導体による素子で構成された、前記直流開閉器と同数の逆流防止ダイオードと、
前記逆流防止ダイオードを介して前記太陽電池モジュールからの出力を集約して前記パワーコンディショナへ出力する端子台と、
前記直流開閉器の一方の出力端子である2次側+極と前記逆流防止ダイオードの一方の端子であるアノードとを各回路単位に接続する、前記直流開閉器と同数の第1のバスバーと、
前記直流開閉器の他方の出力端子である2次側−極の全てを接続する第2のバスバーと、
前記逆流防止ダイオードの他方の端子であるカソードの全てを接続する第3のバスバーと、
を備え、
前記第2のバスバーは、バスバー以外の導電体を用いて前記端子台の−極と接続し、
前記第3のバスバーは、バスバー以外の導電体を用いて前記端子台の+極と接続する、
ことを特徴とする太陽光発電用接続箱。
【請求項5】
前記逆流防止ダイオードが、自身で発熱した熱を放熱する放熱部を備え、前記他方の端子と前記放熱部が非絶縁の場合、
前記第3のバスバーは、さらに、前記逆流防止ダイオードの放熱部と接続する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の太陽光発電用接続箱。
【請求項6】
前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドである、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の太陽光発電用接続箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate