説明

太陽熱発電システムの制御装置

【課題】タービンの出力を制御する際に、より厳密で具体的な制御を行うことができる太陽熱発電システムの制御装置を提供する。
【解決手段】本発明は、太陽光を受熱して作動流体を加熱する受熱器と、受熱器で加熱された作動流体が供給されて作動するタービンと、タービンの回転駆動により発電する発電機と、タービンへの作動流体のエネルギーを調節する集光器及び三方弁と、発電機の出力に基づいて集光器又は三方弁での調節値を決定する第一の調節値決定手段と、太陽熱発電システムにおける温度情報に基づいて集光器又は三方弁での調節値を決定する第二の調節値決定手段と、第一及び第二の調節値決定手段で求められた複数の調節値のうち発電機の出力が最小となる調節値を選択して集光器又は三方弁に出力する比較部72と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光を利用して加熱される空気等の圧縮性作動流体を用いて駆動される太陽熱発電システム、特にその制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化等の環境問題を解決するため、自然エネルギーの一つである太陽光を利用し、太陽光の熱により加熱した高温高圧の圧縮性作動流体により駆動される太陽熱発電システムが注目されている。
【0003】
このような太陽熱発電システムとしては、圧縮性作動流体を圧縮して昇圧させる圧縮機と、太陽光を集める複数の集光器(ヘリオスタット)と、集光器により集めた光の熱を用いて高圧の低温圧縮性作動流体を加熱して昇温させることにより太陽光を熱エネルギーに変換する受熱器と、受熱器で加熱されるガス状の作動流体の熱エネルギーを機城エネルギーに変換するタービンと、そのタービンで駆動される発電機と、を備えているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−275996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した太陽熱発電システムでは、受熱器に供給される空気を制御してタービンの入口温度や空気流量を変えることでタービンの出力、すなわち、発電機の出力を変えるために、三方弁又はこれに替わる一つ以上の制御弁を用いている。
【0006】
この際、特に三方弁は応答性が良く、集光器による太陽光の集光量を増減(温度制御)することでタービンの出力を制御するよりも、三方弁の開度を制御することでタービンの出力を制御したほうが早いことから用いられていた。
【0007】
しかしながら、上述した太陽熱発電システムにあっては、このような三方弁又はこれに替わる一つ以上の制御弁を用いた場合に、太陽熱発電システムを構成する受熱器やタービンの耐久性等を考慮した出力制御についての具体的な開発はなされていなかった。
【0008】
そこで、本発明は、タービンの出力を制御する際に、より厳密で具体的な制御を行うことができる太陽熱発電システムの制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の太陽熱発電システムの制御装置は、太陽光を受熱して作動流体を加熱する受熱器と、前記受熱器で加熱された作動流体が供給されて作動するタービンと、前記タービンの回転駆動により発電する発電機と、前記タービンへの作動流体のエネルギーを調節する調節手段と、を備えた太陽熱発電システムの制御装置であって、前記発電機の出力に基づいて前記調節手段での調節値を決定する第一の調節値決定手段と、太陽熱発電システムにおける温度情報に基づいて前記調節手段での調節値を決定する第二の調節値決定手段と、前記第一及び第二の調節値決定手段で求められた複数の調節値のうち前記発電機の出力が最小となる調節値を選択して調節手段に出力する調節値選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記第二の調節値決定手段は、太陽熱発電システムにおける温度情報として、前記タービンの入口温度の限界値、前記受熱器の配管メタル温度限界値、前記受熱器の出口ガス温度限界値、の少なくとも何れか一つを用いて前記調節手段での調節値を決定することを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明は、前記調節値選択手段は、前記第一の調節値決定手段で決定された調節値と、前記第二の調節値決定手段によって、前記タービンの入口温度の限界値、前記受熱器の配管メタル温度限界値、前記受熱器の出口ガス温度限界値、の少なくとも何れか一つの限界値を用いて決定された調節値とを比較して、その最大値または最小値を前記発電機の出力が最小となる調節値として選択することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、太陽光を受熱するための複数の集光器と、前記受熱器に供給される空気を制御して前記タービンの入口温度又は空気流量を変える制御弁と、を備え、前記調節値選択手段は、決定した調節値を用いて前記集光器の台数又は前記制御弁の開度のうち少なくとも何れか一方を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の太陽熱発電システムの制御装置は、タービンの出力を制御する際に、より厳密で具体的な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第1の全体システム例を示す構成図(系統図)である。
【図2】本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第2の全体システム例を示す構成図(系統図)である。
【図3】本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第3の全体システム例を示す構成図(系統図)である。
【図4】本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第4の全体システム例を示す構成図(系統図)である。
【図5】本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第5の全体システム例を示す構成図(系統図)である。
【図6】本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態1のブロック図である。
【図7】本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態2のブロック図である。
【図8】本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態3のブロック図である。
【図9】本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態4のブロック図である。
【図10】本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態5のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の一実施形態に係る太陽熱発電システムの制御装置について、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の太陽熱発電システムの制御装置における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0016】
図1は本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第1の全体システム例を示す構成図(系統図)、図2は本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第2の全体システム例を示す構成図(系統図)、図3は本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第3の全体システム例を示す構成図(系統図)、図4は本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第4の全体システム例を示す構成図(系統図)、図5は本発明に係る太陽熱発電システムの制御装置に係る第5の全体システム例を示す構成図(系統図)である。
【0017】
(システム共通構成)
先ず、本発明に係る太陽熱発電システム全体の共通構成を説明する。図1乃至図5において、本発明の太陽熱発電システムGT1〜GT5は、圧縮性作動流体を圧縮して昇圧させる圧縮機1と、太陽光を変換した熱により圧縮性作動流体を加熱して昇温させる受熱器2と、高温高圧の圧縮性作動流体が保有する熱エネルギーを機械エネルギーに変換するタービン3と、タービン3の出力軸4に連結した発電機5と、を主な構成要素とする装置である。すなわち、本発明の太陽熱発電システムGT1〜GT5は、天然ガス等の燃料を燃焼させて高温高圧の燃焼ガスを生成する燃焼器に代えて、太陽光の熱エネルギーを利用して、高圧の低温圧縮性作動流体を加熱昇温する受熱器2を設けたものである。
【0018】
圧縮機1は、タービン3の出力軸4と同軸に連結されており、圧縮性作動流体を吸入して所望の高圧に圧縮するもので、タービン3で発生させた出力の一部を使用して駆動される。また、圧縮機1で圧縮する圧縮性作動流体としては、例えば、大気から吸入した空気等が使用される。
【0019】
受熱器2は、太陽光を熱エネルギーに変換するための装置であり、例えば、太陽光の動きに追従すると共に独立して集光状態と非集光状態とに切り換え制御される複数台の集光器(図1では省略)6により集めた光の熱を用いて、高圧の低温圧縮性作動流体を加熱して昇温させる。すなわち、受熱器2は、高圧の低温空気を流す多数の配管(図示せず)に集光器6から光を当てることにより、配管及び配管内の高圧の低温空気を加熱して昇温させる加熱装置である。また、受熱器2で加熱された高圧空気は図示太実線で示す高温高圧空気流路11を通ってタービン3へ供給される。また、受熱器2には、圧縮機1で昇圧された圧縮性作動流体の空気が図示破線で示す高圧空気流路12を通って導かれる。さらに、タービン3で仕事をした高温高圧空気は図示二点差線で示す排気流路13を通って煙突7から放出される。
【0020】
また、本実施の形態においては、タービン3で仕事をした後に煙突7から大気へ排出される圧縮性作動流体の排熱を利用して、圧縮機1で昇圧された高圧の低温圧縮性作動流体を予熱したうえで受熱器2に導くための再熱器8が高圧空気流路12及び排気経路13の中途部に設けられている。
【0021】
再熱器8は、圧縮機1で昇圧されて高圧空気流路12から導かれた高圧の低温空気と、タービン3で仕事をして排気流路13から導かれた高温空気とを熱交換させる装置である。すなわち、再熱器8は、タービン3で仕事をして煙突7から大気へ放出される高温空気の排熱を有効利用し、高圧の低温空気を予熱したうえで高圧空気流路12から受熱器2に導くことによって太陽熱発電システムGT1〜GT5の熱効率を向上させる熱交換器として機能する。
【0022】
受熱器2で加熱された高圧の高温空気の出口温度については、発電機5で発電運転しない太陽熱発電システムGT1〜GT5の昇速時にはタービン2の回転数に対して、また、発電機5で発電運転する負荷運転時には発電機負荷に対して、各々所定の回転数または発電機負荷となるように集光器6の角度を調整して受熱器2への入熱量を制御する。同様にして、受熱器2の配管温度についても、所定の温度以上とならないように、受熱器2への入熱量を集光器6で制御する。
【0023】
ここで、受熱器2の熱容量が大きいことから、入熱量の変化に対して高温空気の出口温度変化は数分以上の遅れが生じ、緩慢な制御となる。したがって、本発明の太陽熱発電システムGT1〜GT5では、後述するように、この集光器6による緩慢な制御に対して即応性を高めた制御を単独又は集光器6による制御と併用して行うものである。
【0024】
上記の構成において、受熱器2で加熱された高圧空気は、たとえば出口温度が900℃程度の高温高圧空気となり、高温高圧空気流路11を通ってタービン3へ供給される。
【0025】
タービン3に供給された高温高圧空気は、タービン内の動翼/静翼間を通過する際に膨張し、動翼と一体のタービン軸を回転させてタービン出力を発生させる。また、タービン3で発生した出力は、同軸に連結された圧縮機1並びに発電機5の駆動力として用いられる。さらに、タービン3で仕事をした高温高圧空気は、タービン出口より圧力及び温度が低下した使用済み空気として、排気流路13を通って再熱器8に導かれる。この使用済み空気は、排気経路13の中途部の再熱器8で高圧空気を予熱した後、さらに温度低下して煙突7から大気へ放出される。
【0026】
(太陽熱発電システムGT1の構成)
図1に示すように、太陽熱発電システムGT1には、受熱器2の出口から流出する高温高圧空気がタービン3をバイパスして流れるように、高圧空気流路12から分岐して煙突7に至る高温空気主バイパス流路21が形成されている。この高温空気主バイパス流路21には、タービン3をバイパスして流す高温高圧空気のバイパス流量を調整するため、開度調整可能な放熱制御弁22が設けられている。また、太陽熱発電システムGT1には、高温空気主バイパス流路21と並列に高温空気補助バイパス流路23が形成されている。この高温空気補助バイパス流路23は、放熱制御弁22の上流で高温空気主バイパス流路21から分岐し、放熱制御弁22の下流で高温空気主バイパス流路21に再度合流する流路であり、高温空気補助バイパス流路23の途中には、放熱制御弁22と並列に通常時閉の放風弁24が設けられている。
【0027】
このように構成された太陽熱発電システムGT1では、発電機5が発電していない運転状況において、太陽熱発電システムGT1が所定の回転数となるように、放熱制御弁22の開度を調整する運転制御が行われる。すなわち、放熱制御弁22の開度制御を行うことにより、タービン3をバイパスして煙突7から直接大気へ放出される高温高圧空気のバイパス流量を調整し、実際にタービン3を流れる高温高圧空気量を増減させる制御を実施する。このような高温高圧空気量の流量制御は、精度のよい制御を速やかに実施することができる。
【0028】
また、上述した太陽熱発電システムGT1では、発電機5が発電している運転状況において、太陽熱発電システムGT1が所定の出力となるように、放熱制御弁22の開度を調整する運転制御が行われる。すなわち、放熱制御弁22の開度制御を行うことにより、タービン3をバイパスして煙突7から直接大気へ放出される高温高圧空気のバイパス流量を調整し、実際にタービン3を流れる高温高圧空気量を増減させる制御を実施する。このような高温高圧空気量の流量制御は、精度のよい制御を速やかに実施することができる。
【0029】
また、太陽熱発電システムGT1に異常が発生した場合には、運転の緊急停止が必要となる。このような場合には、放風弁24を全開にする制御を行い、タービン3を流れる高温高圧空気量を急激に減少させることができる。すなわち、高温高圧空気の熱エネルギーを機械エネルギーに変換するタービン3においては、熱エネルギー源となる高温高圧空気の供給量が急減するため、回転の継続及び出力の発生を停止することができる。
【0030】
このような運転制御は、受熱器2からタービン3に供給する高温高圧空気量について、放熱制御弁22の開度制御によりバイパス流量を調整して増減するものであるから、運転状況に応じた精度のよい流量制御を速やかに実施することができる。従って、太陽熱発電システムGTの回転数や出力の制御についても、運転状況に応じた精度のよい速やかな流量制御に応じて確実に実施することができる。
【0031】
そして、このような制御に使用する放熱制御弁22は、高温高圧空気のバイパス流量を調整するものである。従って、放熱制御弁22は、受熱器2からタービン3へ供給する高温高圧空気の最大流量と比較して少流量を取り扱うことになり、小径で安価なものを使用できる。
【0032】
(太陽熱発電システムGT2の構成)
図2に示すように、太陽熱発電システムGT2は、再熱器8から受熱器2に向う高温高圧空気流路11の中途部に、上流側から順に三方弁31と遮断弁32とが設けられている。また、高温高圧空気流路11から三方弁31を介して分岐し、受熱器2を避けるようにバイパスしてタービン3に流すように、高圧空気流路12と連結される高圧空気主バイパス流路33が形成されている。さらに、三方弁31よりも上流側には、高温高圧空気流路11のタービン3よりも上流側から分岐して高圧空気流路12に連結される高圧空気補助バイパス流路34が高圧空気主バイパス流路33と並列に形成されている。この高圧空気補助バイパス流路34には、通常時閉のバイパス弁35が設けられている。
【0033】
このように構成された太陽熱発電システムGT2においては、受熱器2からタービン3に供給される高温高圧空気は、三方弁31による受熱器2のバイパス流量を調整することにより、運転状況に応じた温度調整が可能になる。すなわち、三方弁31を操作することにより、受熱器2へ流れて加熱される高圧空気量と、受熱器2をバイパスしてタービン3へ流れる高圧空気量(バイパス流量)との分配が可能になるので、タービン3へ供給する高温高圧空気の温度は、受熱器2から供給される高温高圧空気と低温高圧空気との混合割合に応じて変化する。
【0034】
また、遮断弁32及び通常時閉のバイパス弁35を備えた高圧空気補助バイパス流路34を設けたことにより、太陽熱発電システムGT2の緊急停止が必要となった場合には、遮断弁32を所定開度まで絞り、かつ、バイパス弁35を全開にすることにより、受熱器2を通過する高圧空気量を急減させてタービン3の入口温度を低下させることができる。
【0035】
そして、発電機5が発電していない運転状況では、太陽熱発電システムGT2の回転数が所定の回転数となるように三方弁31を開閉し、受熱器2を流れる高圧空気量を増減させてタービン3の入口空気温度を変化させる制御をする。また、発電機5が発電している運転状況では、太陽熱発電システムGT2の出力が所定の出力となるように三方弁31を開閉し、受熱器2を流れる高圧空気量を増減させてタービン3の入口の空気温度を変化させる制御をする。
【0036】
このような運転制御は、受熱器2へ供給して加熱する高圧空気量について、三方弁31の開閉操作によりバイパス流量を調整して増減するものであるから、運転状況に応じた精度のよい流量制御を速やかに実施することができる。従って、太陽熱発電システムGT2の回転数や出力の制御についても、運転状況に応じた精度のよい速やかな流量制御に応じて確実に実施することができる。なお、遮断弁32を全閉にしないで所定開度まで絞るのは、受熱器2に流れる高圧空気量を減少させ過ぎると加熱能力が過大となり、受熱器2の配管温度が所定値以上の高温になりやすいためである。
【0037】
(太陽熱発電システムGT3の構成)
図3に示す太陽熱発電システムGT3では、高圧空気流路12の再熱器8よりも上流側に三方弁41及び遮断弁42を設けている。また、三方弁41は、高圧空気流路12を分岐しており、高温高圧空気流路11のタービン3よりも上流側に合流する高圧空気主バイパス流路43を形成している。さらに、圧縮機1で昇圧された圧縮性作動流体の空気をタービン3の上流側に導く高圧空気補助バイパス流路44が高圧空気バイパス流路43と並列に設けられている。また、この高圧空気補助バイパス流路44には通常時閉のバイパス弁45が設けられている。
【0038】
このような構成では、再熱器8が設置されているため、タービン3で仕事をした高温高圧空気が保有する排熱を有効利用でき、しかも、三方弁41、遮断弁42及びバイパス弁45が再熱器8を通過する前でより低温の状態にある高圧空気を取り扱うため、耐熱性の面でより一層有利になる。なお、三方弁41、遮断弁42及びバイパス弁45の開閉操作による制御及び作用効果は、上述した太陽熱発電システムGT2と同様である。
【0039】
<太陽熱発電システムGT4の構成>
図4に示す太陽熱発電システムGT4は、高圧空気流路12の再熱器8よりも下流側に、上流側から順に三方弁51及び遮断弁52が設けられている。また、三方弁51は高温高圧空気流路11を分岐して煙突7から高圧空気を大気へ放出する高圧空気主バイパス流路53を形成している。さらに、高圧空気流路12の三方弁51よりも上流側には高圧空気流路12から分岐して煙突7に連結される高圧空気補助バイパス流路54が、高圧空気主バイパス流路53と並列に形成されている。この高圧空気補助バイパス流路54には、通常時閉のバイパス弁55が設けられている。
【0040】
このような構成では、受熱器2からタービン3に供給される高温高圧空気は、三方弁51による受熱器2のバイパス流量を調整することにより、運転状況に応じた流量調整が可能となる。すなわち、三方弁51を操作することにより、受熱器2へ流れて加熱される高圧空気量と、受熱器2をバイパスして煙突7へ流れる高圧空気量(バイパス流量)との分配が可能になるので、タービン3へ供給する高温高圧空気量は、受熱器2から供給される高温高圧空気量に応じて変化する。
【0041】
そして、発電機5が発電していない運転状況では、太陽熱発電システムGT4の回転数が所定の回転数となるように三方弁51を開閉し、受熱器2を流れる高圧空気量を増減させてタービン3の入口空気温度を変化させる制御をする。一方、発電機5が発電している運転状況では、太陽熱発電システムGT4の出力が所定の出力となるように三方弁51を開閉し、受熱器2を流れる高圧空気量を増減させてタービン3の入口空気温度を変化させる制御をする。
【0042】
このような運転制御は、受熱器2へ供給して加熱する高圧空気量について、三方弁51の開閉操作によりバイパス流量を調整して増減するものであるから、運転状況に応じた精度のよい流量制御を速やかに実施することができる。従って、太陽熱発電システムGT4の回転数や出力の制御についても、運転状況に応じた精度のよい速やかな流量制御に応じて確実に実施することができる。
【0043】
(太陽熱発電システムGT5)
図5に示した太陽熱発電システムGT5は、高圧空気流路12の再熱器8よりも上流側に三方弁61及び遮断弁62を設けている。また、三方弁61は、高圧空気流路12を分岐し、そのまま煙突7にさせる高圧空気主バイパス流路63を形成している。さらに、三方弁61の上流側には高圧空気流路12から分岐して直接煙突7に合流する高圧空気補助バイパス流路64が、高圧空気バイパス流路63と並列に設けられている。この高圧空気補助バイパス流路64には、通常時閉のバイパス弁65が設けられている。
【0044】
このような構成では、タービン3で仕事をした高温高圧空気が保有する排熱を有効に利用することができ、しかも、三方弁61、遮断弁62及びバイパス弁65が再熱器8を通過する前でより低温の状態にある高圧空気を取り扱うため、耐熱性の面でより一層有利になる。
【0045】
このように、上述した各実施形態によれば、集光器6の角度調節により受熱器2の入熱量を調整する制御方法では緩慢だった太陽熱発電システムの回転数や出力の制御を、圧縮性作動流体である空気の流量制御を行うことで精度よく速やかに実施できるようになる。この結果、太陽熱発電システム及び太陽熱発電システム発電装置の運転は、動特性を安定させることができる。なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、たとえば再熱器8の有無が限定されないなど、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0046】
次に、このような太陽熱発電システムGT1〜GT5における放熱制御弁22や三方弁31,41,51,61の具体的な制御について説明する。
【0047】
尚、以下に示す実施の形態では、太陽熱発電システムGT1〜GT5として、上述したように、圧縮機1、受熱器2、タービン3、出力軸4、発電機5、集光器6、煙突7、再熱器8、を備えている。また、受熱器2で加熱された高圧空気が高温高圧空気流路11を通ってタービン3に供給され、圧縮機1で昇圧された圧縮性作動流体の空気が高圧空気流路12を通って受熱器2に供給され、タービン3で仕事をした高温高圧空気が排気流路13を通って煙突7から放出される基本構造を備えているものとする。
【0048】
このような構成では、例えば、受熱器2の熱容量が大きい場合に、集光器6による入光量を少なくして高温空気の出口温度を変化させるには数分以上の遅れが生じ、緩慢な制御となることから、放熱制御弁22や三方弁31,41,51,61の開度を調整することにより即応性を確保している。
【0049】
この際、例えば、放熱制御弁22や三方弁31,41,51,61(以下、三方弁61で説明する)は、受熱器2に行く空気を制御してタービン3の入口の温度や空気流量を変えることでタービン3の出力、すなわち、発電機5の出力を変えているが、その三方弁61の出力は、その開度をどのくらいにするかの制御信号によって制御される。尚、三方弁61の開度が上がるとタービン出力は下がるように設定されている。
【0050】
ここで、三方弁61の出力値(開度要求値)は、
(1)予め設定された発電機5の最高出力値以下となるように制御するのが好ましい。
(2)タービン3の入口の空気温度(受熱器2の出口の温度に略等しい)が所定値を超ええてしまうと、タービン3の全体の耐久温度を超えてしまうので、それ以下となるように制御するのが好ましい。
(3)受熱器2に設けられて集光器6から光が当たることで高圧の低温空気を流す多数の配管(図示せず)は、その受熱器2に流れる高圧空気量を減少させ過ぎると加熱能力が過大となってしまい、その配管温度が耐久温度所以上の高温になり易いため、配管温度(配管メタル温度)が耐久温度以下となるように制御するのが好ましい。
(4)受熱器2の出口のガス温度を検出する複数の検出値の一つが所定温度を超えると受熱器2の耐久温度を超えてしまうので、それ以下となるように制御するのが好ましい。
【0051】
なお、上述した(1)はもともと備わっている制御機能である。また、(2)はタービン3の入口の空気温度を計測する手段(または、タービン3の入口空気圧力とタービン3の出口空気温度からタービン3の入口空気温度を推定する手段)を備え、その計測(又は推測)結果を用いる。さらに、(3)は受熱器2の配管メタル温度を計測する手段を備え、その計測結果を用いる。また、(4)においても受熱器2の出口ガス温度を計測手段を備え、その計測結果を用いる。ここで、これら各種の温度を計測する手段としては、熱電対等の温度センサーや赤外線サーモセンサー等が用いられている。
【0052】
(実施の形態1)
図6は、本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態1のブロック図である。
【0053】
図6において、制御装置S1は、予め設定された発電機4の出力制限設定から決まる三方弁61の制御開度信号(発電機出力制限設定)から三方弁61の開度要求値を決定する。また、制御装置S1は、タービン3の入口温度の限界から決まる三方弁61の制御開度信号(タービン入口空気温度限界)から三方弁61の開度要求値を決定する。さらに、制御装置S1は、受熱器2の配管メタル温度から決まる三方弁61の開度制御信号(受熱器配管メタル温度限界)から三方弁61の開度要求値を決定する。また、制御装置S1は、受熱器2の出口ガス温度限界から決まる三方弁61の開度制御信号(受熱器出口ガス温度限界)から三方弁61の開度要求値を決定する。尚、これら各開度要求値は、温度と開度とを関連付けした関数で記憶部71に格納されている。
【0054】
さらに、制御装置S1は、これら各開度要求値を比較部72で比較してその最大値を選択し、三方弁61を開閉させるドライバ部73に制御信号を出力することで三方弁61の開度を制御する。この際、ドライバ部73は、三方弁61の開度を増大するとタービン3を流れる空気が増大してバイパス量が減少する方向に設定されている。
【0055】
このような構成によれば、三方弁61によるタービン出力制御の即応性を確保すると共に、より具体的な制御を実現することができると共に、負荷制御可能範囲を集光器6で集光する日射強度に依存することが可能となる。
【0056】
(実施の形態2)
図7は、本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態2のブロック図である。尚、上記実施の形態1と同一の構成・作用に関してはその説明を省略する。
【0057】
図7において、制御装置S2は、予め設定された発電機4の出力制限設定から決まる三方弁61の制御開度信号(発電機出力制限設定)から集光器6の台数要求値を決定する。また、制御装置S2は、タービン3の入口温度の限界から決まる三方弁61の制御開度信号(タービン入口空気温度限界)から集光器6の台数要求値を決定する。さらに、制御装置S2は、受熱器2の配管メタル温度から決まる集光器6の台数制御信号(受熱器配管メタル温度限界)から集光器6の台数要求値を決定する。また、制御装置S2は、受熱器2の出口ガス温度限界から決まる集光器6の台数制御信号(受熱器出口ガス温度限界)から集光器6の台数要求値を決定する。尚、これら各台数要求値は、温度と台数とを関連付けした関数で記憶部71に格納されている。
【0058】
さらに、制御装置S2は、これら各台数要求値を比較部72で比較してその最小値を選択し、集光器6の台数を決定するドライバ部74に制御信号を出力することで集光器6の台数を制御する。この際、集光器6の台数の決定とは、設置された集光器6の全ての台数のうち、受熱器2に太陽光を入熱している集光器6の台数であり、その他の集光器6から太陽光の入熱しないように、例えば、太陽光を受光器2に向けて反射しないように回動させる等の処理を行う。
【0059】
このような構成によれば、集光器6によるタービン出力制御を確保すると共に、より具体的な制御を実現することができると共に、負荷制御可能範囲を全負荷範囲で行うことができる。
【0060】
(実施の形態3)
図8は、本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態3のブロック図である。尚、上記実施の形態1又は実施の形態2と同一の構成・作用に関してはその説明を省略する。
【0061】
この実施の形態3では、上記実施の形態1で示したものに対して、制御装置S3は、記憶部71に記憶された発電機出力制限設定から決まる三方弁61の開度要求値Aの関数を用いて算出部75で集光器6の台数要求値を算出し、三方弁61の開度と併用して集光器6の台数を決定するドライバ部74に台数要求値を出力するものである。この際、発電機出力制限設定から決まる集光器6の台数要求値の関数には、図示実線で示す基準関数に対して破線で示すように日射強度に応じた補正関数を用いることができる。
【0062】
このような構成によれば、制御装置S3は、三方弁61の開度要求値によって即応性の高い制御を行うと共に、集光器6の台数要求値によって全負荷範囲での制御を併用して行うことができる。尚、集光器6の開度要求値を用いた台数変更を行った後には、三方弁61の開度要求値を決定する条件も変わってくることから、その条件に応じた開度変更が実行される。
【0063】
(実施の形態4)
図9は、本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態4のブロック図である。尚、上記実施の形態1又は実施の形態2と同一の構成・作用に関してはその説明を省略する。
【0064】
実施の形態4では、制御装置S4は、発電機4の出力制限設定から決まる三方弁61の制御開度信号から三方弁61の開度要求値を決定すると共に、タービン3の入口温度の限界から決まる三方弁61の制御開度信号から三方弁61の開度要求値を決定する。また、制御装置S4は、受熱器2の配管メタル温度から決まる集光器6の台数制御信号から集光器6の台数要求値を決定すると共に、受熱器2の出口ガス温度限界から決まる集光器6の台数制御信号から集光器6の台数要求値を決定する。
【0065】
さらに、制御装置S4は、これら発電機4の出力制限設定とタービン3の入口温度の限界との開度要求値を比較部72で比較してその最大値を選択し、三方弁61を開閉させるドライバ部73に制御信号を出力することで三方弁61の開度を制御する。また、制御装置S4は、受熱器2の配管メタル温度と受熱器2の出口ガス温度限界との台数要求値を比較部72で比較してその最小値を選択し、集光器6の台数を決定するドライバ部74に制御信号を出力することで集光器6の台数を制御する。
【0066】
このような構成によれば、三方弁61の開度制御と集光器6の台数制御との分担が明確となり、三方弁61の開度制御による即応性の良い領域の確保と集光器6の台数制御による全負荷範囲での制御とが可能となる。
【0067】
(実施の形態5)
図10は、本発明の太陽熱発電システムに適用される制御装置の実施の形態5のブロック図である。尚、上記実施の形態1及び実施の形態2と同一の構成・作用に関してはその説明を省略する。
【0068】
実施の形態5では、制御装置S5は、タービン3の入口温度の限界から三方弁61の開度要求値Bを決定し、受熱器2の配管メタル温度から三方弁61の開度要求値Cを決定し、受熱器2の出口ガス温度限界から三方弁61の開度要求値Cを決定したうえで、比較部72で開度要求値B,C,Dのうち最大値E(EはB、C,Dの何れか)を決定したうえで、その最大値Eと発電機4の出力制限設定から三方弁61の開度要求値Aとを比較部72で比較してその最大値を選択し、三方弁61を開閉させるドライバ部73に制御信号を出力することで三方弁61の開度を制御する。
【0069】
また、制御装置S5は、タービン3の入口温度の限界から集光器6の台数要求値を決定し、受熱器2の配管メタル温度から集光器6の台数要求値を決定し、受熱器2の出口ガス温度限界から集光器6の台数要求値を決定し、比較部72でその最小値Gを決定する。
【0070】
さらに、制御装置S5は、算出部75で開度要求値Aから開度要求値Eを減算した要求値Fから、日照強度で補正可能な集光器裕度台数要求値ΔFを算出部75で算出したうえで、最小値GからΔFを算出部75で減算して集光器台数要求値を求める。
【0071】
このような構成によれば、三方弁61の開度制御と集光器6の台数制御の分担範囲の裕度を小さく設定することができるばかりでなく、三方弁61の開度制御による即応性の確保と集光器6の台数制御による全負荷範囲での制御とが可能となる。
【0072】
このように、本発明の太陽熱発電システムの制御装置S1〜S5によれば、太陽光を受熱して作動流体を加熱する受熱器2と、受熱器2で加熱された作動流体が供給されて作動するタービン3と、タービン3の回転駆動により発電する発電機5と、タービン3への作動流体のエネルギーを調節する集光器6及び三方弁61と、発電機5の出力に基づいて集光器6又は三方弁61での調節値を決定する第一の調節値決定手段と、太陽熱発電システムにおける温度情報に基づいて集光器6又は三方弁61での調節値を決定する第二の調節値決定手段と、第一及び第二の調節値決定手段で求められた複数の調節値のうち発電機5の出力が最小となる調節値を選択して集光器6又は三方弁61に出力する比較部72と、を備えることにより、タービン3の出力を制御する際に、より厳密で具体的な制御を行うことができる。
【0073】
この際、第二の調節値決定手段は、太陽熱発電システムにおける温度情報として、タービン3の入口温度の限界値、受熱器2の配管メタル温度限界値、受熱器2の出口ガス温度限界値、の少なくとも何れか一つを用いて集光器6又は三方弁61の調節値を決定するのが好ましい。
【0074】
また、比較部72は、第一の調節値決定手段で決定された調節値と、第二の調節値決定手段によって、タービン3の入口温度の限界値、受熱器2の配管メタル温度限界値、受熱器2の出口ガス温度限界値、の少なくとも何れか一つの限界値を用いて決定された調節値とを比較して、その最大値または最小値を発電機5の出力が最小となる調節値として選択するのが好ましい。
【0075】
さらに、太陽光を受熱するための複数の集光器6と、受熱器2に供給される空気を制御してタービン3の入口温度又は空気流量を変える放熱制御弁22又は三方弁31,41,51,61と、を備え、比較部72は、決定した調節値を用いて集光器6の台数、放熱制御弁22又は三方弁31,41,51,61の開度のうち少なくとも何れか一方を制御するのが好ましい。
【符号の説明】
【0076】
GT1…太陽熱発電システム
GT2…太陽熱発電システム
GT3…太陽熱発電システム
GT4…太陽熱発電システム
GT5…太陽熱発電システム
S1…制御装置(調節値決定手段)
S2…制御装置(調節値決定手段)
S3…制御装置(調節値決定手段)
S4…制御装置(調節値決定手段)
S5…制御装置(調節値決定手段)
1…圧縮機
2…受熱器
3…タービン
4…出力軸
5…発電機
6…集光器(調節手段)
7…煙突
8…再熱器
22…放熱制御弁(制御弁/調節手段)
31…三方弁(制御弁/調節手段)
41…三方弁(制御弁/調節手段)
51…三方弁(制御弁/調節手段)
61…三方弁(制御弁/調節手段)
72…比較部(調節値選択手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光を受熱して作動流体を加熱する受熱器と、
前記受熱器で加熱された作動流体が供給されて作動するタービンと、
前記タービンの回転駆動により発電する発電機と、
前記タービンへの作動流体のエネルギーを調節する調節手段と、
を備えた太陽熱発電システムの制御装置であって、
前記発電機の出力に基づいて前記調節手段での調節値を決定する第一の調節値決定手段と、
太陽熱発電システムにおける温度情報に基づいて前記調節手段での調節値を決定する第二の調節値決定手段と、
前記第一及び第二の調節値決定手段で求められた複数の調節値のうち前記発電機の出力が最小となる調節値を選択して調節手段に出力する調節値選択手段と、
を備えることを特徴とする太陽熱発電システムの制御装置。
【請求項2】
前記第二の調節値決定手段は、太陽熱発電システムにおける温度情報として、前記タービンの入口温度の限界値、前記受熱器の配管メタル温度限界値、前記受熱器の出口ガス温度限界値、の少なくとも何れか一つを用いて前記調節手段での調節値を決定することを特徴とする請求項1に記載の太陽熱発電システムの制御装置。
【請求項3】
前記調節値選択手段は、前記第一の調節値決定手段で決定された調節値と、前記第二の調節値決定手段によって、前記タービンの入口温度の限界値、前記受熱器の配管メタル温度限界値、前記受熱器の出口ガス温度限界値、の少なくとも何れか一つの限界値を用いて決定された調節値とを比較して、その最大値または最小値を前記発電機の出力が最小となる調節値として選択することを特徴とする請求項2に記載の太陽熱発電システムの制御装置。
【請求項4】
太陽光を受熱するための複数の集光器と、
前記受熱器に供給される空気を制御して前記タービンの入口温度又は空気流量を変える制御弁と、を備え、
前記調節値選択手段は、決定した調節値を用いて前記集光器の台数又は前記制御弁の開度のうち少なくとも何れか一方を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の太陽熱発電システムの制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−177352(P2012−177352A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41602(P2011−41602)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)