説明

太陽電池パネルに用いる反射板

【課題】太陽電池パネルの反射板の形状を加工して太陽電池パネルの変換効率の向上をはかる。
【解決手段】シリコン薄板を押し、揉み、丸める、等の力を加えたあと展開して縮緬皺状凹凸(2)を形成し、太陽電池パネルの反射板(3)として用いる。 反射板を縮緬皺状凹凸(2)に構成したので、太陽の入射光が多種多様に乱反射する。春、夏、秋、冬の四季、朝、昼、夕の時間帯に時々刻々と変化する太陽光線の太陽電池パネルに対する入射角度に対応して現在の平面的反射板より多くの太陽光線を乱反射して発電の変換効率が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、太陽電池パネルに用いる反射板の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の太陽電池パネルは建物の屋根の傾斜上に平面状に敷き並べて固定し、太陽光線の照射を受けて発電する、建物の陸屋根又は地上では傾斜架台を設置し、その上に太陽に対し一定の角度を保って太陽電池パネルを敷き並べて固定し、太陽光線の照射を受けて発電する。
太陽電池は太陽光線が太陽電池パネルに垂直に当った時、最大の変換効率がでるように設計されている。従って太陽光線が太陽電池パネル対して入射角が浅く成ればなるほど発電効率は減少する。従って屋根や陸屋根に固定して設置した太陽電池パネルは春夏秋冬の季節、朝、昼、夕方の時刻により発電量が変化する。又太陽電池パネルを常に太陽光線に垂直になるようにした追跡型太陽電池パネルがあるが普及していない。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本案は単位面積に照射する太陽光線を太陽電池パネルの反射板の形状を加工して発電量が増加することを目的とする太陽電池パネルの反射板の発明である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本案は多結晶シリコン薄板(1)を押し、揉み、丸める、等の力を加えたあと展開して多種多様の縮緬皺状凹凸(2)を形成してなる反射板(3)の上に配線をしてなる太陽電池パネルである。(縮緬皺とはアルミ金属箔を手で押し揉みして丸め、平面に広げると多種多様の縮緬状の皺ができる。この状態を縮緬皺と本案は表現する。)
【発明の効果】
【0005】
現在使用されている多結晶シリコンタイプ等の反射板は材質の研究が進み発電の変換効率が向上している。然し平面状の太陽電池パネルは固定式であるので四季及び時刻に影響される。
反射板(3)の表面を縮緬皺状凹凸(2)にすると本案太陽電池パネルに太陽光線が垂直に当った時に本案太陽電池パネルの発電量は最大になる。同時に太陽光線は反射板の縮緬皺状凹凸(2)の多種多様な凹凸面に当り乱反射する。太陽光線の入射角度が浅くなっても平面状反射板に比べると本案の反射板のが縮緬皺状凹凸(2)のどこかに太陽光線が乱反射する率が多い。
従来の太陽電池パネルの平面状反射板は太陽光線の入射角度が浅くなると極端に反射効率が減少し発電量が極端に減る、朝夕の発電量が少なくなるのは入射角が浅くなるためである。本案の反射板は縮緬皺状の多種多様な凹凸面が多種多様に太陽光線を受光するので、本案の太陽電池パネルの方が従来の太陽電池パネルより発電量が多くなる。
反射板の表面を縮緬皺状凹凸(2)にしたので同一面積の平面状反射板と比較した場合、本案の同一面積の反射板は縮緬皺状凹凸(2)の皺を延ばして比較すると単位面積あたりの面積は非常に大きい。
地球の周囲を回遊する人工衛星や宇宙ステーションは太陽光線が当っているときは雲がないので常に晴天の環境の中で回遊している。地球の周囲を回遊する人工衛星には太陽光線の入射角度が時々刻々と変化する、宇宙ステーションに本案太陽電池パネルを採用すれば発電の交換効率が大きいと考える。
本案は多結晶シリコンタイプ反射板のほか単結晶シリコンタイプ反射板、アモルファスシリコンタイプ反射板等の太陽電池パネルにも反射板として応用できる。
本案のシリコンタイプ反射板は縮緬皺状に加工してあるので、球体を本案で包み、配線して球型の太陽電池パネルを製作することができる。
球型の太陽電池パネルは四季及び朝日、昼日、夕日と時々刻々と変わる太陽の移動に対し常に球型の半面が照射され、照射された半面の中心で太陽光線を常時垂直に受光する。晴天の場合は縮緬皺状の凹凸に反射して発電の交換効率が特によくなる。
従来の平面状太陽電池パネルは固定されている、最も太陽光線の交換効率がよい時期を考慮に入れて傾斜角度を計算して架台に太陽電池パネルを設置するが太陽光線の地球への入射角は朝昼夕、四季により時々刻々と変化するので厳密に言えば太陽光線がパネルに対して垂直に当るのは年間を通じて一瞬のことである。球型の太陽電池パネルは四季、朝昼夕の時刻にかかわらず球型の半面を太陽が照らす時はその中心に対して太陽光線は常に垂直に当る。
球型の太陽電池パネルは発電交換効率、集合体として設置する方法、常に太陽光線が垂直に当ることによる長所と短所、安全性など研究の余地がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の斜視図
【図2】球体を本案の縮緬皺状シリコン薄板(1)にて包んだ状態を示す球型反射板の模式図
【符号の説明】
【0007】
1、多結晶シリコン薄板
2、縮緬皺状凹凸
3、反射板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結晶シリコン薄板(1)を押し、揉み、丸める、等の力を加えたあと展開して縮緬皺状凹凸(2)を形成してなる太陽電池パネル用反射板(3)の構造。

【図1】
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【図2】
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