太陽電池用架台装置
【課題】設置場所に応じて太陽電池パネルの設置枚数が異なる場合であっても簡単に対応でき、太陽電池パネルの設置コストの低減化を図る上で有利な太陽電池用架台装置を提供すること。
【解決手段】細長形状の複数の架台12がそれらの長手方向を平行させた状態で並べられる。第1連結部材14は、隣り合う2つの架台12の長手方向の一方の端部間を連結し、第2連結部材16は、他方の端部間を連結する。太陽電池パネル18は、隣り合う各架台12の2つの載置面1206のうちの互いに近い方の載置面1206にその両側下面が載置されて配設される。押さえ具20は、架台12の上部に取着され、太陽電池パネル18を載置面1206に押圧する。
【解決手段】細長形状の複数の架台12がそれらの長手方向を平行させた状態で並べられる。第1連結部材14は、隣り合う2つの架台12の長手方向の一方の端部間を連結し、第2連結部材16は、他方の端部間を連結する。太陽電池パネル18は、隣り合う各架台12の2つの載置面1206のうちの互いに近い方の載置面1206にその両側下面が載置されて配設される。押さえ具20は、架台12の上部に取着され、太陽電池パネル18を載置面1206に押圧する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面積が異なる種々の場所に多数枚の太陽電池パネルを設置する場合に好適な太陽電池用架台装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年CO2などの温室効果ガスによる地球温暖化への懸念が世界規模で拡がっているなか、太陽光にて発電を行なう太陽電池パネルは次世代のクリーンエネルギーとして期待されている。
そして、太陽電池パネルを本格的に普及させるには、太陽電池パネルのコストの低減化と共に、設置コストの低減化も不可欠である。
太陽電池パネルを設置するための太陽電池用架台装置として従来、種々の技術が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−302123
【特許文献2】特開2009−302485
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、太陽電池パネルを設置する場合、例えば、商業ビルやオフィスビル、集合住宅、学校、病院などの建物の屋上に太陽電池パネルを設置する場合、設置場所に応じて太陽電池パネルの設置枚数が異なる。
しかしながら、従来技術では、架台への太陽電池パネルの設置枚数が予め定められていたり、あるいは、設置枚数毎に専用の架台装置を設計するため、設置コストを低減化する上で不利があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、設置場所に応じて太陽電池パネルの設置枚数が異なる場合であっても簡単に対応でき、太陽電池パネルの設置コストの低減化を図る上で有利な太陽電池用架台装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため本発明の太陽電池用架台装置は、複数の細長形状の架台と、前記架台の長手方向を平行させて前記架台を並べた状態で隣り合う2つの架台の長手方向の一方の端部間を連結する複数の細長形状の第1連結部材および他方の端部間を連結する複数の細長形状の第2連結部材と、複数の押さえ具とを備え、前記架台の上部は、前記長手方向と直交する幅方向の両側に設けられ前記長手方向に延在する2つの載置面を有し、前記2つの載置面は、前記架台の長手方向の一方の端部が他方の端部よりも高くなるように傾斜して設けられ、前記太陽電池パネルは、隣り合う各架台の2つの載置面のうちの互いに近い方の載置面にその両側下面が載置されて配設され、前記押さえ具は、前記架台の上部に取着され、前記太陽電池パネルを前記載置面に押圧することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、設置すべき太陽電池パネルの枚数がその都度異なっても、第1連結部材、第2連結部材、架台の個数の増減で対応でき、太陽電池パネルの設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】(A)は押さえ具を外した太陽電池用架台装置の平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図である。
【図2】太陽電池パネルを点線で示した太陽電池用架台装置の斜視図である。
【図3】太陽電池パネルが取り付けられた太陽電池用架台装置の斜視図である。
【図4】太陽電池用架台装置の分解斜視図である。
【図5】(A)は押さえ具により太陽電池パネルを押さえ付けた状態の断面図、(B)は要部の拡大図である。
【図6】(A)は押さえ具により太陽電池パネルを押さえ付けた状態の断面図、(B)は要部の拡大図である。
【図7】(A)は太陽電池パネルを取り付ける前の太陽電池用架台装置の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図8】(A)は架台の平面図、(B)は架台の断面正面図である。
【図9】(A)は図8(B)のA矢視図、(B)は図8(B)のB矢視図である。
【図10】第1連結部材の斜視図である。
【図11】第2連結部材の斜視図である。
【図12】(A)は複数の架台をまとめて吊り下げる際の説明図、(B)は2つの第2連結部材と架台との結合状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
図1乃至図4に示すように、太陽電池用架台装置10は、複数の架台12と、複数の第1連結部材14と、複数の第2連結部材16と、複数の押さえ具20とを備えている。
太陽電池用架台装置10は、商業ビルやオフィスビル、集合住宅、学校、病院などの建物の屋上のような平坦な箇所22に設置されている。
【0009】
架台12は、プレキャストコンクリート、鉄鋼(鋳造品)、合成樹脂などから構成され、本実施の形態ではプレキャストコンクリート製であり、架台12の重量は約150kg程度である。
架台12が重量のある材料、例えば、本実施の形態のようにプレキャストコンクリート製である場合には、太陽電池パネル18を設置使用とする箇所に架台12を単に載置することで足りる。一方、架台12が軽量な材料で構成されている場合には、架台12を、太陽電池パネル18を設置使用とする箇所に固定する固定手段が必要となる。このような固定手段として、従来公知の様々な手段を採用することができる。
【0010】
架台12は細長形状を呈し、長手方向を平行させて並べられる。
図8、図9に示すように、架台12の下部で架台12の長手方向の両端に、長手方向の中間部よりも下方に膨出した脚部1202が設けられている。
また、架台12の上部には、凸部1204と2つの載置面1206が設けられている。
凸部1204は、架台12の長手方向と直交する幅方向の中央部に、架台12の長手方向に延在形成されている。2つの載置面1206は、架台12の上部の幅方向の両側かつ凸部1204の下部両側に、架台12の長手方向の他方の端部を除いて架台12の長手方向の全長にわたって延在形成されている。
凸部1204と2つの載置面1206は、水平面上に延在する平坦な箇所に脚部1202を置いて架台12を載置したときに、太陽電池パネル18が太陽光を効率よく受けられるように、架台12の長手方向の一方の端部が他方の端部よりも高くなるように傾斜して設けられている。本実施の形態では、風力の影響を受けにくいように、5度程度の傾斜を付けている。
凸部1204の上面で架台12の長手方向に間隔をおいた箇所に、押さえ具取り付け用の雌ねじ1212が設けられている。この雌ねじ1212は、凸部1204に埋め込まれたインサート金物1212Aにより形成されている。なお、図8(B)において符号1215はトラス鉄筋1216を含む鉄筋組立体、符号1217は鉄筋、符号1218は製造時、出来上がった架台12を吊り下げるためのインサート金物を示している。
【0011】
また、本実施の形態では、太陽電池パネル18を載置面1206に載置するに際して、図4、図5(B)、図6(B)に示すように、弾性を有する帯板状のクッション材24をそれら太陽電池パネル18と載置面1206との間に介在させている。
クッション材24は載置面1206に載置され、クッション材24の上面は載置面1206よりも高くなり、クッション材24の弾性により太陽電池パネル18の保持状態をより確実にならしめている。
このようなクッション材24として、例えば、ゴムなどのような従来公知の様々な弾性材料が採用可能である。
【0012】
また、架台12には、第1連結部材用取り付け面1220と第2連結部材用取り付け面1222が設けられている。
第1連結部材用取り付け面1220は、架台12の長手方向の一方の端部で載置面1206よりも低い箇所に設けられている。
より詳細には、第1連結部材用取り付け面1220に取着される第1連結部材14の上端が載置面1206よりも低い箇所に位置するように、第1連結部材用取り付け面1220が設けられ、太陽電池パネル18に干渉しないようにしている。
第1連結部材用取り付け面1220は、架台12の幅方向に延在し、第1連結部材用取り付け面1220で架台12の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじ1224が形成されている。この雌ねじ1224は、第1連結部材用取り付け面1220に埋め込まれたインサート金物1224Aにより形成されている。
【0013】
第2連結部材用取り付け面1222は、架台12の長手方向の他方の端部の上部に設けられている。
第2連結部材用取り付け面1222は、架台12の幅方向に延在している。
第2連結部材用取り付け面1222で前記架台12の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじ1226が形成されている。この雌ねじ1226は、第2連結部材用取り付け面1222に埋め込まれたインサート金物1226Aにより形成されている。
【0014】
第1連結部材14は、架台12の長手方向を平行させて架台12を並べた状態で隣り合う2つの架台12の長手方向の一方の端部間を連結するものであり、第2連結部材16は他方の端部間を連結するものである。
第1連結部材14は、太陽電池パネル18の配線コードを収容するのに適した断面形状を有して細長形状を呈し、例えば、図10、図1(C)に示し、また、図8(B)に想像線で示すように、断面が門型、あるいは、箱型などの形状を呈しており、本実施の形態では溝型鋼を用いている。
第1連結部材14の長手方向の両端よりの底片の箇所にねじ挿通孔1402が形成されている。また、両端のねじ挿通孔1402の間に、第1連結部材14の長手方向に間隔をおいて複数の水抜き孔(2つ)1403が形成されている。
第1連結部材14の長手方向の両端は、隣り合う2つの架台12の第1連結部材用取り付け面1220に載置され、ねじ挿通孔1402を貫通させた雄ねじ1402Aを、図7(A)に示すように、隣り合う2つの各架台12の2つの雌ねじ1402のうちの互いに近い方の雌ねじ1402に螺合することで第1連結部材14の両端が各架台12に取着されている。
【0015】
第2連結部材16は、図11に示すように、本実施の形態では、断面が2つのフランジ1602、1604からなるL字状で細長形状を呈し、山形鋼(アングル材)を用いている。
第2連結部材16は、2つのフランジ1602、1604のうちの一方のフランジ1602が上方に突出し、他方のフランジ1604が架台12の長手方向の一方の端部に向けられ、第2連結部材16の長手方向の両端のフランジ1604は、隣り合う2つの架台12の第2連結部材用取り付け面1222に載置される。
そして、他方のフランジ1604の長手方向の両端よりに設けられたねじ挿通孔1606に雄ねじ1606Aが挿通され、この雄ねじ1606Aを、図7(A)に示すように、隣り合う2つの各架台12の2つの雌ねじ1226のうちの互いに近い方の雌ねじ1226に螺合することで第2連結部材16の両端が各架台12に取着されている。
なお、第2連結部材16が配置される箇所は、傾斜した載置面1206の低い側に位置しており、上方に突出したフランジ1602は、太陽電池パネル18が万が一ずれ下がった場合のストッパとして機能する。
また、両端のねじ挿通孔1606の間に、第2連結部材16の長手方向に間隔をおいて複数の水抜き孔(5つ)1607が形成されている。
【0016】
したがって、第1連結部材14と第2連結部材16により隣り合う2つの架台12間の寸法が所望の寸法に設定された状態で連結され、このようにして多数の架台12が連結される。
【0017】
太陽電池パネル18は矩形を呈し、図1乃至図3に示すように、受光面を上方に向け、対向する2辺の下面が、隣り合う2つの各架台12の2つの載置面1206のうちの互いに近い方の載置面1206にクッション材24を介して載置面1206に載置される。
また、架台12の長手方向の他方の端部側では、図8(B)に想像線で示すように、太陽電池パネル18の一辺が第2連結部材16の他方のフランジ1604上に載置される。
【0018】
そして、押さえ具20が凸部1204に取着される。
押さえ具20は、本実施の形態では板金製で細長形状を呈し、長手方向の中間部に雄ねじ挿通孔2002が形成されている。
図4に示すように、押さえ具20は、ゴムなどの弾性材からなるワッシャ26を介在させ、雄ねじ挿通孔2002に挿通した雄ねじ2002Aを、凸部1204の上面の雌ねじ1212に螺合することで凸部1204に取着され、押さえ具20の両端で、太陽電池パネル18の下面を載置面1206に押さえ付ける。
押さえ具20の両端は、設置する太陽電池パネル18の形状に応じてその形状が決定され、例えば、図5に示すように、両端の下方に偏位した押さえ片2004で太陽電池パネル18の上面の縁を押さえ付け、または、図6に示すように、下方に折り曲げた屈曲片2006で太陽電池パネル18の側部の溝部を押え付け、これにより太陽電池パネル18が架台12上に固定される。
なお、押さえ具20の形状、構造には従来公知の様々なものが採用可能であり、例えば、1つの押さえ具20で2枚の太陽電池パネル18を押さえずに1枚の太陽電池パネル18を押さえるなど、押さえ具20は、本実施の形態の形状、構造に限定されない。
また、各太陽電池パネル18の配線コードは、第1連結部材14の内部空間を介して取り回され、整然と整理された状態で配線される。
【0019】
なお、本実施の形態では、図12(A)、(B)に示すように、長手方向を平行させかつ長手方向と直交する方向の側面を密接させて並べた架台12の上部の上面に、第2連結部材16をその長手方向を架台12の長手方向と直交する方向に向けて他方のフランジ1604を載置した状態で、複数の水抜き孔1607は、複数の架台12の上部の上面の雌ねじ1212に合致する箇所に位置し、かつ、雄ねじ1607Aを各水抜き孔1607を挿通させ各架台12の雌ねじ1212に螺合させることで複数(5つ)の架台12を連結する。
したがって、例えば工場から太陽電池用架台装置12を出荷する際に、第2連結部材16を利用することで複数の架台12を、クレーンなどを用いて簡単に確実にトラックに積み込むことができ、太陽電池用架台装置12のコストを削減する上で有利となる。
なお、図12(A)、(B)では、架台12の長手方向の両端において、フランジ1604を重ねて2つの連結部材16で5つの架台12を連結しているが、架台12の重量や第2連結部材16の剛性によっては、架台12の長手方向の両端において、それぞれ1つの第2連結部材16で5つの架台12を連結してもよい。
【0020】
本実施の形態によれば、第1連結部材14、第2連結部材16で連結された2つの架台12上に1枚の太陽電池パネル18が設置されるので、設置すべき太陽電池パネル18の枚数がその都度異なっても、第1連結部材14、第2連結部材16、架台12の個数の増減で対応でき、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
また、現地において、第1、第2連結部材14、16の取り付け、取り外しにより、太陽電池パネル18の増減調整も簡単に行なえ、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
また、太陽電池パネル18のメーカー毎に、太陽電池パネル18の大きさが異なっても、第1連結部材14、第2連結部材16の長さを変えたものを用意することで対応できるので、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
また、太陽電池用架台装置12を構成する大きな部材は、主として、架台12、第1連結部材14、第2連結部材16であり、全て直線状に延在する小型な部材であるため、重機を要せず何れもハンドパレットやフォークリフトで複数個をまとめて運搬でき、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
【符号の説明】
【0021】
10……太陽電池用架台装置
12……架台
1206……載置面
14……第1連結部材
16……第2連結部材
1607……水抜き孔
18……太陽電池パネル
20……押さえ具
【技術分野】
【0001】
本発明は、面積が異なる種々の場所に多数枚の太陽電池パネルを設置する場合に好適な太陽電池用架台装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年CO2などの温室効果ガスによる地球温暖化への懸念が世界規模で拡がっているなか、太陽光にて発電を行なう太陽電池パネルは次世代のクリーンエネルギーとして期待されている。
そして、太陽電池パネルを本格的に普及させるには、太陽電池パネルのコストの低減化と共に、設置コストの低減化も不可欠である。
太陽電池パネルを設置するための太陽電池用架台装置として従来、種々の技術が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−302123
【特許文献2】特開2009−302485
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、太陽電池パネルを設置する場合、例えば、商業ビルやオフィスビル、集合住宅、学校、病院などの建物の屋上に太陽電池パネルを設置する場合、設置場所に応じて太陽電池パネルの設置枚数が異なる。
しかしながら、従来技術では、架台への太陽電池パネルの設置枚数が予め定められていたり、あるいは、設置枚数毎に専用の架台装置を設計するため、設置コストを低減化する上で不利があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、設置場所に応じて太陽電池パネルの設置枚数が異なる場合であっても簡単に対応でき、太陽電池パネルの設置コストの低減化を図る上で有利な太陽電池用架台装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため本発明の太陽電池用架台装置は、複数の細長形状の架台と、前記架台の長手方向を平行させて前記架台を並べた状態で隣り合う2つの架台の長手方向の一方の端部間を連結する複数の細長形状の第1連結部材および他方の端部間を連結する複数の細長形状の第2連結部材と、複数の押さえ具とを備え、前記架台の上部は、前記長手方向と直交する幅方向の両側に設けられ前記長手方向に延在する2つの載置面を有し、前記2つの載置面は、前記架台の長手方向の一方の端部が他方の端部よりも高くなるように傾斜して設けられ、前記太陽電池パネルは、隣り合う各架台の2つの載置面のうちの互いに近い方の載置面にその両側下面が載置されて配設され、前記押さえ具は、前記架台の上部に取着され、前記太陽電池パネルを前記載置面に押圧することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、設置すべき太陽電池パネルの枚数がその都度異なっても、第1連結部材、第2連結部材、架台の個数の増減で対応でき、太陽電池パネルの設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】(A)は押さえ具を外した太陽電池用架台装置の平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図である。
【図2】太陽電池パネルを点線で示した太陽電池用架台装置の斜視図である。
【図3】太陽電池パネルが取り付けられた太陽電池用架台装置の斜視図である。
【図4】太陽電池用架台装置の分解斜視図である。
【図5】(A)は押さえ具により太陽電池パネルを押さえ付けた状態の断面図、(B)は要部の拡大図である。
【図6】(A)は押さえ具により太陽電池パネルを押さえ付けた状態の断面図、(B)は要部の拡大図である。
【図7】(A)は太陽電池パネルを取り付ける前の太陽電池用架台装置の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図8】(A)は架台の平面図、(B)は架台の断面正面図である。
【図9】(A)は図8(B)のA矢視図、(B)は図8(B)のB矢視図である。
【図10】第1連結部材の斜視図である。
【図11】第2連結部材の斜視図である。
【図12】(A)は複数の架台をまとめて吊り下げる際の説明図、(B)は2つの第2連結部材と架台との結合状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
図1乃至図4に示すように、太陽電池用架台装置10は、複数の架台12と、複数の第1連結部材14と、複数の第2連結部材16と、複数の押さえ具20とを備えている。
太陽電池用架台装置10は、商業ビルやオフィスビル、集合住宅、学校、病院などの建物の屋上のような平坦な箇所22に設置されている。
【0009】
架台12は、プレキャストコンクリート、鉄鋼(鋳造品)、合成樹脂などから構成され、本実施の形態ではプレキャストコンクリート製であり、架台12の重量は約150kg程度である。
架台12が重量のある材料、例えば、本実施の形態のようにプレキャストコンクリート製である場合には、太陽電池パネル18を設置使用とする箇所に架台12を単に載置することで足りる。一方、架台12が軽量な材料で構成されている場合には、架台12を、太陽電池パネル18を設置使用とする箇所に固定する固定手段が必要となる。このような固定手段として、従来公知の様々な手段を採用することができる。
【0010】
架台12は細長形状を呈し、長手方向を平行させて並べられる。
図8、図9に示すように、架台12の下部で架台12の長手方向の両端に、長手方向の中間部よりも下方に膨出した脚部1202が設けられている。
また、架台12の上部には、凸部1204と2つの載置面1206が設けられている。
凸部1204は、架台12の長手方向と直交する幅方向の中央部に、架台12の長手方向に延在形成されている。2つの載置面1206は、架台12の上部の幅方向の両側かつ凸部1204の下部両側に、架台12の長手方向の他方の端部を除いて架台12の長手方向の全長にわたって延在形成されている。
凸部1204と2つの載置面1206は、水平面上に延在する平坦な箇所に脚部1202を置いて架台12を載置したときに、太陽電池パネル18が太陽光を効率よく受けられるように、架台12の長手方向の一方の端部が他方の端部よりも高くなるように傾斜して設けられている。本実施の形態では、風力の影響を受けにくいように、5度程度の傾斜を付けている。
凸部1204の上面で架台12の長手方向に間隔をおいた箇所に、押さえ具取り付け用の雌ねじ1212が設けられている。この雌ねじ1212は、凸部1204に埋め込まれたインサート金物1212Aにより形成されている。なお、図8(B)において符号1215はトラス鉄筋1216を含む鉄筋組立体、符号1217は鉄筋、符号1218は製造時、出来上がった架台12を吊り下げるためのインサート金物を示している。
【0011】
また、本実施の形態では、太陽電池パネル18を載置面1206に載置するに際して、図4、図5(B)、図6(B)に示すように、弾性を有する帯板状のクッション材24をそれら太陽電池パネル18と載置面1206との間に介在させている。
クッション材24は載置面1206に載置され、クッション材24の上面は載置面1206よりも高くなり、クッション材24の弾性により太陽電池パネル18の保持状態をより確実にならしめている。
このようなクッション材24として、例えば、ゴムなどのような従来公知の様々な弾性材料が採用可能である。
【0012】
また、架台12には、第1連結部材用取り付け面1220と第2連結部材用取り付け面1222が設けられている。
第1連結部材用取り付け面1220は、架台12の長手方向の一方の端部で載置面1206よりも低い箇所に設けられている。
より詳細には、第1連結部材用取り付け面1220に取着される第1連結部材14の上端が載置面1206よりも低い箇所に位置するように、第1連結部材用取り付け面1220が設けられ、太陽電池パネル18に干渉しないようにしている。
第1連結部材用取り付け面1220は、架台12の幅方向に延在し、第1連結部材用取り付け面1220で架台12の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじ1224が形成されている。この雌ねじ1224は、第1連結部材用取り付け面1220に埋め込まれたインサート金物1224Aにより形成されている。
【0013】
第2連結部材用取り付け面1222は、架台12の長手方向の他方の端部の上部に設けられている。
第2連結部材用取り付け面1222は、架台12の幅方向に延在している。
第2連結部材用取り付け面1222で前記架台12の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじ1226が形成されている。この雌ねじ1226は、第2連結部材用取り付け面1222に埋め込まれたインサート金物1226Aにより形成されている。
【0014】
第1連結部材14は、架台12の長手方向を平行させて架台12を並べた状態で隣り合う2つの架台12の長手方向の一方の端部間を連結するものであり、第2連結部材16は他方の端部間を連結するものである。
第1連結部材14は、太陽電池パネル18の配線コードを収容するのに適した断面形状を有して細長形状を呈し、例えば、図10、図1(C)に示し、また、図8(B)に想像線で示すように、断面が門型、あるいは、箱型などの形状を呈しており、本実施の形態では溝型鋼を用いている。
第1連結部材14の長手方向の両端よりの底片の箇所にねじ挿通孔1402が形成されている。また、両端のねじ挿通孔1402の間に、第1連結部材14の長手方向に間隔をおいて複数の水抜き孔(2つ)1403が形成されている。
第1連結部材14の長手方向の両端は、隣り合う2つの架台12の第1連結部材用取り付け面1220に載置され、ねじ挿通孔1402を貫通させた雄ねじ1402Aを、図7(A)に示すように、隣り合う2つの各架台12の2つの雌ねじ1402のうちの互いに近い方の雌ねじ1402に螺合することで第1連結部材14の両端が各架台12に取着されている。
【0015】
第2連結部材16は、図11に示すように、本実施の形態では、断面が2つのフランジ1602、1604からなるL字状で細長形状を呈し、山形鋼(アングル材)を用いている。
第2連結部材16は、2つのフランジ1602、1604のうちの一方のフランジ1602が上方に突出し、他方のフランジ1604が架台12の長手方向の一方の端部に向けられ、第2連結部材16の長手方向の両端のフランジ1604は、隣り合う2つの架台12の第2連結部材用取り付け面1222に載置される。
そして、他方のフランジ1604の長手方向の両端よりに設けられたねじ挿通孔1606に雄ねじ1606Aが挿通され、この雄ねじ1606Aを、図7(A)に示すように、隣り合う2つの各架台12の2つの雌ねじ1226のうちの互いに近い方の雌ねじ1226に螺合することで第2連結部材16の両端が各架台12に取着されている。
なお、第2連結部材16が配置される箇所は、傾斜した載置面1206の低い側に位置しており、上方に突出したフランジ1602は、太陽電池パネル18が万が一ずれ下がった場合のストッパとして機能する。
また、両端のねじ挿通孔1606の間に、第2連結部材16の長手方向に間隔をおいて複数の水抜き孔(5つ)1607が形成されている。
【0016】
したがって、第1連結部材14と第2連結部材16により隣り合う2つの架台12間の寸法が所望の寸法に設定された状態で連結され、このようにして多数の架台12が連結される。
【0017】
太陽電池パネル18は矩形を呈し、図1乃至図3に示すように、受光面を上方に向け、対向する2辺の下面が、隣り合う2つの各架台12の2つの載置面1206のうちの互いに近い方の載置面1206にクッション材24を介して載置面1206に載置される。
また、架台12の長手方向の他方の端部側では、図8(B)に想像線で示すように、太陽電池パネル18の一辺が第2連結部材16の他方のフランジ1604上に載置される。
【0018】
そして、押さえ具20が凸部1204に取着される。
押さえ具20は、本実施の形態では板金製で細長形状を呈し、長手方向の中間部に雄ねじ挿通孔2002が形成されている。
図4に示すように、押さえ具20は、ゴムなどの弾性材からなるワッシャ26を介在させ、雄ねじ挿通孔2002に挿通した雄ねじ2002Aを、凸部1204の上面の雌ねじ1212に螺合することで凸部1204に取着され、押さえ具20の両端で、太陽電池パネル18の下面を載置面1206に押さえ付ける。
押さえ具20の両端は、設置する太陽電池パネル18の形状に応じてその形状が決定され、例えば、図5に示すように、両端の下方に偏位した押さえ片2004で太陽電池パネル18の上面の縁を押さえ付け、または、図6に示すように、下方に折り曲げた屈曲片2006で太陽電池パネル18の側部の溝部を押え付け、これにより太陽電池パネル18が架台12上に固定される。
なお、押さえ具20の形状、構造には従来公知の様々なものが採用可能であり、例えば、1つの押さえ具20で2枚の太陽電池パネル18を押さえずに1枚の太陽電池パネル18を押さえるなど、押さえ具20は、本実施の形態の形状、構造に限定されない。
また、各太陽電池パネル18の配線コードは、第1連結部材14の内部空間を介して取り回され、整然と整理された状態で配線される。
【0019】
なお、本実施の形態では、図12(A)、(B)に示すように、長手方向を平行させかつ長手方向と直交する方向の側面を密接させて並べた架台12の上部の上面に、第2連結部材16をその長手方向を架台12の長手方向と直交する方向に向けて他方のフランジ1604を載置した状態で、複数の水抜き孔1607は、複数の架台12の上部の上面の雌ねじ1212に合致する箇所に位置し、かつ、雄ねじ1607Aを各水抜き孔1607を挿通させ各架台12の雌ねじ1212に螺合させることで複数(5つ)の架台12を連結する。
したがって、例えば工場から太陽電池用架台装置12を出荷する際に、第2連結部材16を利用することで複数の架台12を、クレーンなどを用いて簡単に確実にトラックに積み込むことができ、太陽電池用架台装置12のコストを削減する上で有利となる。
なお、図12(A)、(B)では、架台12の長手方向の両端において、フランジ1604を重ねて2つの連結部材16で5つの架台12を連結しているが、架台12の重量や第2連結部材16の剛性によっては、架台12の長手方向の両端において、それぞれ1つの第2連結部材16で5つの架台12を連結してもよい。
【0020】
本実施の形態によれば、第1連結部材14、第2連結部材16で連結された2つの架台12上に1枚の太陽電池パネル18が設置されるので、設置すべき太陽電池パネル18の枚数がその都度異なっても、第1連結部材14、第2連結部材16、架台12の個数の増減で対応でき、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
また、現地において、第1、第2連結部材14、16の取り付け、取り外しにより、太陽電池パネル18の増減調整も簡単に行なえ、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
また、太陽電池パネル18のメーカー毎に、太陽電池パネル18の大きさが異なっても、第1連結部材14、第2連結部材16の長さを変えたものを用意することで対応できるので、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
また、太陽電池用架台装置12を構成する大きな部材は、主として、架台12、第1連結部材14、第2連結部材16であり、全て直線状に延在する小型な部材であるため、重機を要せず何れもハンドパレットやフォークリフトで複数個をまとめて運搬でき、太陽電池パネル18の設置コストを大幅に削減する上で有利となる。
【符号の説明】
【0021】
10……太陽電池用架台装置
12……架台
1206……載置面
14……第1連結部材
16……第2連結部材
1607……水抜き孔
18……太陽電池パネル
20……押さえ具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の細長形状の架台と、
前記架台の長手方向を平行させて前記架台を並べた状態で隣り合う2つの架台の長手方向の一方の端部間を連結する複数の細長形状の第1連結部材および他方の端部間を連結する複数の細長形状の第2連結部材と、
複数の押さえ具とを備え、
前記架台の上部は、前記長手方向と直交する幅方向の両側に設けられ前記長手方向に延在する2つの載置面を有し、
前記2つの載置面は、前記架台の長手方向の一方の端部が他方の端部よりも高くなるように傾斜して設けられ、
前記太陽電池パネルは、隣り合う各架台の2つの載置面のうちの互いに近い方の載置面にその両側下面が載置されて配設され、
前記押さえ具は、前記架台の上部に取着され、前記太陽電池パネルを前記載置面に押圧する、
ことを特徴とする太陽電池用架台装置。
【請求項2】
前記載置面に、弾性を有するクッション材が設けられ、
前記太陽電池パネルの下面は前記クッション材を介して前記載置面に載置される、
請求項1記載の太陽電池用架台装置。
【請求項3】
前記第1連結部材は太陽電池パネルから引き出されたコードを収容する断面が門型または箱型形状を呈し、
前記第1連結部材は、該第1連結部材の上端が前記載置面よりも低い箇所に位置するように配置されている、
請求項1または2記載の太陽電池用架台装置。
【請求項4】
前記架台の長手方向の一方の端部で前記載置面よりも低い箇所に第1連結部材用取り付け面が設けられ、
前記第1連結部材用取り付け面で前記架台の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじが形成され、
隣り合う前記架台の長手方向の一方の端部間を連結する第1連結部材の長手方向の両端は、隣り合う前記架台の2つの雌ねじのうちの互いに近い方の雌ねじに螺合される雄ねじ部材により前記第1連結部材用取り付け面に取着されている、
請求項3記載の太陽電池用架台装置。
【請求項5】
前記架台の長手方向の端部の上部で前記載置面よりも低い箇所に、前記幅方向に延在する第2連結部材用取り付け面が形成され、
前記第2連結部材は断面が2つのフランジからなるL字状を呈し、
前記2つのフランジのうちの一方のフランジが上方に突出し他方のフランジが前記架台の長手方向の一方の端部に向けられて前記第2連結部材用取り付け面に取着され、
前記太陽電池パネルの前記架台の他方の端部側に位置する一辺が前記他方のフランジ上に載置される、
請求項1乃至4に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項6】
前記第2連結部材用取り付け面で前記架台の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじが形成され、
隣り合う前記架台の長手方向の他方の端部間を連結する第2連結部材の長手方向の両端は、隣り合う前記架台の2つの雌ねじのうちの互いに近い方の雌ねじに螺合される雄ねじ部材により前記第2連結部材用取り付け面に取着されている、
請求項5記載の太陽電池用架台装置。
【請求項7】
前記架台の上部で前記2つの載置面の間に、前記架台の長手方向に延在する凸部が設けられ、
前記2つの載置面は、前記架台の幅方向において前記凸部の両側に位置している、
ことを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項8】
前記第1連結部材と前記第2連結部材の双方にそれらの長手方向に間隔をおいて複数の水抜き孔が形成され、
前記架台の上部の上面に、前記押さえ具を取着するための雌ねじが、前記架台の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、
長手方向を平行させかつ長手方向と直交する方向の側面を密接させて並べた前記架台の上部の上面に、前記第1連結部材と前記第2連結部材の少なくとも一方の連結部材をその長手方向を前記架台の長手方向と直交する方向に向けて載置した状態で、前記複数の水抜き孔は、前記複数の架台の上部の上面の雌ねじに合致する箇所に位置し、かつ、雄ねじを前記各水抜き孔を挿通させ前記各架台の前記雌ねじに螺合させることで前記複数の架台を連結する、
請求項1乃至7に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項9】
前記架台はプレキャストコンクリートブロックである、
請求項1乃至8に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項1】
複数の細長形状の架台と、
前記架台の長手方向を平行させて前記架台を並べた状態で隣り合う2つの架台の長手方向の一方の端部間を連結する複数の細長形状の第1連結部材および他方の端部間を連結する複数の細長形状の第2連結部材と、
複数の押さえ具とを備え、
前記架台の上部は、前記長手方向と直交する幅方向の両側に設けられ前記長手方向に延在する2つの載置面を有し、
前記2つの載置面は、前記架台の長手方向の一方の端部が他方の端部よりも高くなるように傾斜して設けられ、
前記太陽電池パネルは、隣り合う各架台の2つの載置面のうちの互いに近い方の載置面にその両側下面が載置されて配設され、
前記押さえ具は、前記架台の上部に取着され、前記太陽電池パネルを前記載置面に押圧する、
ことを特徴とする太陽電池用架台装置。
【請求項2】
前記載置面に、弾性を有するクッション材が設けられ、
前記太陽電池パネルの下面は前記クッション材を介して前記載置面に載置される、
請求項1記載の太陽電池用架台装置。
【請求項3】
前記第1連結部材は太陽電池パネルから引き出されたコードを収容する断面が門型または箱型形状を呈し、
前記第1連結部材は、該第1連結部材の上端が前記載置面よりも低い箇所に位置するように配置されている、
請求項1または2記載の太陽電池用架台装置。
【請求項4】
前記架台の長手方向の一方の端部で前記載置面よりも低い箇所に第1連結部材用取り付け面が設けられ、
前記第1連結部材用取り付け面で前記架台の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじが形成され、
隣り合う前記架台の長手方向の一方の端部間を連結する第1連結部材の長手方向の両端は、隣り合う前記架台の2つの雌ねじのうちの互いに近い方の雌ねじに螺合される雄ねじ部材により前記第1連結部材用取り付け面に取着されている、
請求項3記載の太陽電池用架台装置。
【請求項5】
前記架台の長手方向の端部の上部で前記載置面よりも低い箇所に、前記幅方向に延在する第2連結部材用取り付け面が形成され、
前記第2連結部材は断面が2つのフランジからなるL字状を呈し、
前記2つのフランジのうちの一方のフランジが上方に突出し他方のフランジが前記架台の長手方向の一方の端部に向けられて前記第2連結部材用取り付け面に取着され、
前記太陽電池パネルの前記架台の他方の端部側に位置する一辺が前記他方のフランジ上に載置される、
請求項1乃至4に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項6】
前記第2連結部材用取り付け面で前記架台の幅方向において間隔をおいた2箇所にそれぞれ雌ねじが形成され、
隣り合う前記架台の長手方向の他方の端部間を連結する第2連結部材の長手方向の両端は、隣り合う前記架台の2つの雌ねじのうちの互いに近い方の雌ねじに螺合される雄ねじ部材により前記第2連結部材用取り付け面に取着されている、
請求項5記載の太陽電池用架台装置。
【請求項7】
前記架台の上部で前記2つの載置面の間に、前記架台の長手方向に延在する凸部が設けられ、
前記2つの載置面は、前記架台の幅方向において前記凸部の両側に位置している、
ことを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項8】
前記第1連結部材と前記第2連結部材の双方にそれらの長手方向に間隔をおいて複数の水抜き孔が形成され、
前記架台の上部の上面に、前記押さえ具を取着するための雌ねじが、前記架台の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、
長手方向を平行させかつ長手方向と直交する方向の側面を密接させて並べた前記架台の上部の上面に、前記第1連結部材と前記第2連結部材の少なくとも一方の連結部材をその長手方向を前記架台の長手方向と直交する方向に向けて載置した状態で、前記複数の水抜き孔は、前記複数の架台の上部の上面の雌ねじに合致する箇所に位置し、かつ、雄ねじを前記各水抜き孔を挿通させ前記各架台の前記雌ねじに螺合させることで前記複数の架台を連結する、
請求項1乃至7に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【請求項9】
前記架台はプレキャストコンクリートブロックである、
請求項1乃至8に何れか1項記載の太陽電池用架台装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−165795(P2011−165795A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25262(P2010−25262)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(507270252)株式会社テクノマテリアル (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(507270252)株式会社テクノマテリアル (4)
【Fターム(参考)】
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