説明

媒体処理装置及び媒体処理方法

【課題】処理対象媒体が排出される際の抵抗力を低減し、処理対象媒体の変形やジャムを防止することができる媒体処理装置及び媒体処理方法を提供する。
【解決手段】媒体処理装置1は、処理対象媒体10に対して所定の処理をする媒体処理装置1であって、処理対象媒体10が挿入及び排出及びされる挿入排出口11と、挿入排出口11に連なる所定の経路に沿って第1方向及びこの第1方向と逆方向に処理対象媒体10を搬送する搬送手段12と、前記経路に沿って設けられ、処理対象媒体10に所定の処理をする媒体処理手段としての印字部17と、処理対象媒体10が通過する通過領域S内に配置されて処理対象媒体10の前記第1方向と交差する方向の位置を規制する第1状態と、前記第1状態よりも通過領域Sの外方向に退避して前記規制を解除する第2状態と、において移動可能に構成され、処理対象媒体10が搬入される搬入時に前記第1状態となり、処理対象媒体が搬出される搬出時に前記第2状態となるセットガイド部25とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通帳等の処理対象媒体に対して各種処理を行う媒体処理装置及び媒体処理方法に関し、特に所定の経路において処理対象媒体が搬送されるものにする。
【背景技術】
【0002】
金融機関の取扱い窓口やATM(自動預金支払機)等に設置された媒体処理装置において、通帳等の処理対象媒体に設けられた磁気情報を格納する磁気ストライプに対して読取処理や書込処理を行う媒体処理装置が知られている。この媒体処理装置は、処理対象媒体が挿入され、排出される挿入排出口と、この挿入排出口に連通した所定の経路に沿って処理対象媒体を搬送する搬送手段を備え、この経路に沿って、磁気処理部、印字部、改頁部等の各種処理部が設けられている。
【0003】
搬送手段は、搬送経路に沿う搬送路と、この搬送路の幅方向両端部に設けられて処理対象媒体の位置を規制するセットガイド部とを備えて構成されている。操作者がセットガイド部に処理対象媒体の一端部を突き当てることにより位置合わせされた状態で処理対象媒体が挿入されると、処理対象媒体が、吸入され、搬送経路に沿って搬送され、所定の処理が施される。処理終了後、処理対象媒体は、搬送経路を逆方向に搬送されることにより挿入排出口から排出される。このような媒体処理装置では、搬送中に処理対象媒体が少しでもずれると、排出時に、処理対象媒体がセットガイド部に当接し、媒体の変形やジャム発生等が生じる。
【0004】
これに鑑みて、セットガイド部を、その上面が傾斜するスロープ状に構成し、排出の際に処理対象媒体がこのスロープ状のガイド部に乗り上げることにより、排出路を確保する技術が知られている。(例えば、特許文献1参照)。また、セットガイド部が回動可能に構成され、処理対象媒体が排出方向に送られる際にセットガイド部を押圧することにより、セットガイド部が回動するとともに処理対象媒体の上に乗り上げることにより、処理対象媒体の排出経路を確保する技術が知られている。
【特許文献1】特開2001−101482号公報
【特許文献2】特開平2−204255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上述の技術には次のような問題があった。すなわち、上記のように、処理対象媒体がスロープ状のセットガイド部に乗り上げる構成や、セットガイド部を押圧してセットガイド部を退避させる構成では、搬送の際の処理対象媒体にセットガイド部による抵抗力が作用することは避けられない。したがって、特に変形しやすい薄い媒体などでは、排出の際の変形やジャム発生を確実に防止することは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、処理対象媒体が排出される際の抵抗力を低減し、処理対象媒体の変形やジャムを防止することができる媒体処理装置及び媒体処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る媒体処理装置は、処理対象媒体に対して所定の処理をする媒体処理装置であって、処理対象媒体が挿入及び排出及びされる挿入排出口と、前記挿入排出口に連なる所定の経路に沿って第1方向及びこの第1方向と逆方向に前記処理対象媒体を搬送する搬送手段と、前記経路に沿って設けられ、前記処理対象媒体に所定の処理をする媒体処理手段と、前記処理対象媒体が通過する通過領域内に配置されて前記処理対象媒体の前記第1方向と交差する方向の位置を規制する第1状態と、前記第1状態よりも前記通過領域外方向に退避して前記規制を解除する第2状態とにおいて移動可能に構成され、前記処理対象媒体が搬入される搬入時に前記第1状態となり、前記処理対象媒体が搬出される搬出時に前記第2状態となるガイド部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の一形態に係る媒体処理装置は、前記ガイド部は、前記第1状態において、前記経路の前記第1方向に交差する第2方向における一方側の端部であって、前記挿入排出口近傍に設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の一形態に係る媒体処理装置は、前記ガイド部は、前記経路の前記第1方向に交差する第2方向において移動可能に構成され、前記搬入時に、前記通過領域内に位置し、前記搬出時に、前記第1状態よりも前記第2方向における外側方向に移動することを特徴とする。
【0010】
本発明の一形態に係る媒体処理装置は、前記ガイド部は、上下方向に移動可能に構成され、前記搬入時に上方に位置して前記通過領域内において上方に突出し、前記搬出時に前記第1状態よりも下方に退避することを特徴とする。
【0011】
本発明の一形態に係る媒体処理装置は、前記ガイド部は、横臥起立可能に構成され、前記搬入時に起立して前記通過領域内において上方に突出し、前記搬出時に横臥して前記通過領域から退避することを特徴とする。
【0012】
本発明の一形態に係る媒体処理方法は、処理対象媒体に対して所定の処理をする媒体処理方法であって、処理対象媒体を挿入排出口から搬入する工程と、挿入排出口に連なる所定の経路に沿って第1方向に前記処理対象媒体を搬送する工程と、前記処理対象媒体に所定の処理をする工程と、前記所定の処理の後に前記処理対象媒体を前記第1方向と逆方向に搬送して搬出し前記挿入排出口から排出する工程と、前記処理対象媒体が通過する通過領域内に配置されて前記処理対象媒体の位置を規制する第1状態と前記第1状態よりも前記通過領域外方向に退避して前記規制を解除する第2状態とにおいて移動可能に構成されたガイド部を、前記処理対象媒体が搬入される搬入時に前記第1状態とし、前記処理対象媒体が搬出される搬出時に前記第2状態とするように制御する工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
かかる手段を講じた本発明によれば、処理対象媒体の変形やジャムを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態にかかる処理装置としての媒体処理装置1及びこの媒体処理装置1を用いた媒体処理方法について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、各図において適宜構成を拡大、縮小、省略して概略的に示している。各図中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を示している。
【0015】
媒体処理装置1は、例えば取扱い窓口での帳票処理端末やATM(自動預金支払機)に搭載され、通帳や伝票、シート等を含む複数種の処理対象媒体に対して印字などの各種処理を行うものである。
【0016】
媒体処理装置1は、処理対象媒体10が挿入および排出される挿入排出口11と、挿入排出口11と連なる所定の搬送経路に沿って処理対象媒体を搬送する搬送手段12と、処理対象媒体10の位置を検出する光学式センサ13と、ユーザにより各種情報が入力される入力部14と、処理対象媒体10に設けられた磁気ストライプ(不図示)に対して磁気情報の読取処理や書込処理を行う磁気処理部15と、処理対象媒体10のページめくりを行うページめくり機構16と、処理対象媒体10に対して印字処理を行う印字部17と、表示部18と、通信部19と、これら各処理部を制御する制御部としてのCPU(中央処理装置)20とを備えて構成されている。
【0017】
光学式センサ13は、挿入排出口11の近傍、すなわち、処理対象媒体10がセットされる位置の近傍における搬送路21の上方に配置され、例えば処理対象媒体10の先端や後端部の位置を検出し、処理対象媒体10の有無や、搬送される処理対象媒体10の位置情報を検出する機能を有する。検出された位置情報はRAMに一時的に格納される。
【0018】
入力部14は、スイッチボタンやタッチパネルなどの入力手段を備え、ユーザによってこれらの入力手段が操作されると、この操作内容に対応した情報をCPU20に送信する機能を有する。磁気処理部15は、搬送路21の下方に配置され、処理対象媒体10設けられた磁気ストライプの磁気データを読み取り、また、磁気ストライプに最終印字行データ等を書き込む等の所定の磁気処理をする磁気ヘッド15aを備えている。印字部17は、媒体10に例えば取引日、取引金額、口座残額等の取引情報の印字を行う機能を有する。ページめくり機構16は、複数枚の頁を有する冊子状の媒体10の頁を捲る機能を有する。表示部18は、媒体処理装置1の状態やオペレータへの各種メッセージなどを表示する機能を有する。通信部19は、上位ホスト装置(不図示)との間で通信を行う機能を有する。
【0019】
図1に示す搬送手段12は、処理対象媒体の幅よりも大きい所定の幅を有し、挿入排出口11から続く所定の搬送経路を構成する搬送路21と、矢印Xに沿う第1方向としての搬送方向Aに処理対象媒体10を送るための複数の対のローラ22、22とを備えて構成されている。
【0020】
ローラ22,22は、後述する搬送制御部32の制御に応じて図中Y方向に平行に延びる軸C1を中心として回転駆動されることにより、矢印Xに沿う第1方向としての搬送方向Aに処理対象媒体10を送る機能を有する。また、対のローラ22,22はソレノイド等のデバイス機構及び可動機構により後述する搬送制御部32の制御に応じて開閉可能に構成され、処理対象媒体10を挟持または開放する機能を有する。
【0021】
図3及び図4に示すように、挿入排出口11付近の左端には、可動式のセットガイド部25が設けられている。セットガイド部25は、図中矢印Z方向に起立した板状に構成され、搬送方向Aに所定距離延びている。利用者が処理対象媒体10を挿入排出口11にセットする際に、処理対象媒体10の左側端部をセットガイド部25の右側面25aに突き当てることにより、この側面25aのラインを基準とした処理対象媒体10の位置合わせが行われる。セットガイド部25は、モータ、ソレノイド等のデバイスを駆動源としたリンク機構等で、後述するガイド制御部40の制御に応じて搬送方向Aに直交する第2方向としての左右方向において、第1状態と第2状態との間で移動可能に構成されている。セットガイド部25は、その第1状態においては図4に実線で示すように、処理対象媒体10が搬送路21の端部に位置し、媒体10が挿入される際にその側面25aによって壁を形成するとともに、第2状態においては、図4に破線で示すように第1状態における位置よりも通過領域の外方向、ここでは左側方向に移動し、処理対象媒体10が通過する通過領域外に退避する。ここでは搬送路21の端部よりも外側に退避する。ここでの第1状態と第2状態とにおける右側面25aの位置の差は例えば2cm程度である。
【0022】
CPU20の構成について図2を参照して説明する。CPU20は、バスライン31を介して各部の間でデータのやり取りを制御するとともに、各部を総括的に制御する機能を有する。CPU20には、ROM(リード・オンリー・メモリ)26、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)27、搬送手段12を制御する搬送制御部32、光学式センサ13を制御するセンサ制御回路33、磁気処理部15を制御する磁気制御部35、ページめくり機構16を制御するめくり制御回路36、印字部17を制御する印字制御回路37、表示部18を制御する表示制御部38、通信部19を制御する通信制御回路39、セットガイド部25を制御するガイド制御部40等が接続されている。
【0023】
ROM26は、CPU20の動作に必要なプログラムが格納されるとともに、CPU20の作業領域等として使用されるメモリである。RAM27には、例えば光学式センサ13で読み取られた処理対象媒体10の位置情報等が一時的に格納される。
【0024】
ガイド制御部40においては、光学式センサ13で検出した位置情報等に基づき、セットガイド部25の状態を第1状態と第2状態との間で切り替えるように制御する機能を有する。
【0025】
次に、本実施形態にかかる媒体処理装置1のCPU20における制御工程について図7のフロー図を参照して説明する。
図3及び図4に示す吸入(搬入)時において、ガイド制御部40により、セットガイド部25は、第1状態に設定され、ここでは右側に位置し、通過領域S内に配置されている。この状態でステップ11(ST1)において、ユーザによって処理対象媒体10が挿入排出口11にセットされる。ここでは、処理対象媒体10の左側端部を挿入排出口11近傍のセットガイド部25の右側面25aに突き当てた状態で挿入される。処理対象媒体10が挿入排出口11に挿入されると、搬送制御部32の制御に応じて搬送ローラ22,22が閉じて処理対象媒体10を挟んだ状態で回転駆動される(ST2)。
【0026】
この回転駆動により処理対象媒体10が装置内部へ吸入され(ST3)、搬送路21上において、所定の搬送経路に沿って搬送される。このとき、処理対象媒体10は搬送路21の左端に位置した状態で搬送される。
【0027】
処理対象媒体10の吸入後、光学式センサ13により例えば処理対象媒体10が所定位置を通過したことが検知されたら、ガイド制御部40により、セットガイド部25を退避させ、第2状態とする(ST4)。すなわち図5及び図6に示すように、セットガイド部25が左側に移動し、第2状態となり通過領域Sから退避する。
【0028】
ついで、例えば予め入力部14に入力された処理業務種やオペレータの操作により決定されている情報に基づき、所定の処理が行われる(ST5)。ここでは、例えば、冊子状の処理対象媒体10に対して、磁気処理部15による所定の読み出し、書き込み等の磁気処理、頁捲り処理、印字処理等が行われる。
【0029】
印字処理及び磁気処理の終了後、ST6において、搬送手段12を上記第1方向としての搬送方向Aと逆方向に搬送させて搬出させることで、処理対象媒体10を挿入排出口11へ送り、挿入排出口11から排出させる。このとき、例えば処理中または処理の前後の搬送において処理対象媒体が傾斜することがあっても、セットガイド部25が退避しているため、通過領域に障害物が無く、処理対象媒体10はスムーズに搬出される。
【0030】
搬出処理の後、ST7において、光学式センサ13により、搬送路21あるいは挿入排出口11に処理対象媒体10が残っているか否かが検出される。ここで、処理対象媒体10が搬送路21または挿入排出口11に無い場合、すなわち、検出されなかった場合には、搬出動作が完了したとして、ガイド制御部40により、再度セットガイド部25が第1状態とされる(ST8)。すなわちセットガイド部25は右側に移動して通過領域S内に配置され、次回の処理対象媒体のセットの際にその位置を規制することができる状態となる。
【0031】
一方、ST7において、処理対象媒体10が搬送路21に存在した場合には、表示制御部38により、処理対象媒体10を抜き取る必要がある旨の警告メッセージなどが表示部18に表示され、一定の時間をおいて、ST7に戻る。
【0032】
本実施形態にかかる媒体処理装置1によれば次の効果が得られる。すなわち、吸入時にはセットガイド部25が通過領域内の所定位置に配置されて処理対象媒体10の位置を規制する機能を有しつつ、搬出時に障害となることを防止することができる。すなわち、搬出時にはセットガイド部25が通過領域から退避するため、処理対象媒体10がセットガイド部25に接触することを防ぎ、搬出の際の抵抗を除去することができる。
【0033】
なお、本発明は、上記各実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では搬送路21の幅方向に移動可能なセットガイド部25を例示したが、図8に示すように、横臥、起立可能なセットガイド部45を用いてもよい。この場合、処理対象媒体10のセット時には図8にて実線で示す起立状態が第1状態となり、この第1状態において処理対象媒体の位置を規制する。また、処理対象媒体10の搬出時には、図8にて破線で示す横臥状態が第2状態となり、この第2状態では、処理対象媒体10の搬送に影響を与えないように通過領域から退避している。さらに、図9に示すように上下方向に移動可能なセットガイド部55を用いてもよい。この場合、処理対象媒体10のセット時には、図9にて実線で示すように上方に位置する際に第1状態となり通過領域内に配置されることにより、処理対象媒体10の位置を規制する。また処理対象媒体10の搬出時には、図9に破線で示すように下方に位置し、その上端部が搬送路と同じ高さあるいは搬送路よりも低い位置に配置される第2状態となり、処理対象媒体10の搬送に影響を与えないように通過領域から退避する。
【0034】
また、警告として表示部18にメッセージを表示する場合について説明したがこれに限らずブザーやランプ点灯などにより警告をしてもよい。
【0035】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる媒体処理装置の構成を概略的に示す側面図。
【図2】同媒体処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】同媒体処理装置の吸入時の処理工程を示す平面図。
【図4】同媒体処理装置の吸入時の処理工程を示す正面図。
【図5】同媒体処理装置の搬出時の処理工程を示す平面図。
【図6】同媒体処理装置の搬出時の処理工程を示す正面図。
【図7】同媒体処理装置の処理工程を示すフロー図。
【図8】本発明の他の実施形態にかかるセットガイド部の構成を示す正面図。
【図9】本発明の他の実施形態にかかるセットガイド部の構成を示す正面図。
【符号の説明】
【0037】
S…通過領域、1…媒体処理装置、10…処理対象媒体、11…挿入排出口、
12…搬送手段、17…印字部(媒体処理手段)、20…CPU、21…搬送路、25…セットガイド部、40…ガイド制御部、45…セットガイド部、55…セットガイド部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象媒体に対して所定の処理をする媒体処理装置であって、
処理対象媒体が挿入及び排出及びされる挿入排出口と、
前記挿入排出口に連なる所定の経路に沿って第1方向及びこの第1方向と逆方向に前記処理対象媒体を搬送する搬送手段と、
前記経路に沿って設けられ、前記処理対象媒体に所定の処理をする媒体処理手段と、
前記処理対象媒体が通過する通過領域内に配置されて前記処理対象媒体の前記第1方向と交差する方向の位置を規制する第1状態と、前記第1状態よりも前記通過領域外方向に退避して前記規制を解除する第2状態とにおいて移動可能に構成され、前記処理対象媒体が搬入される搬入時に前記第1状態となり、前記処理対象媒体が搬出される搬出時に前記第2状態となるガイド部と、
を備えたことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記第1状態において、前記経路の前記第1方向に交差する第2方向における一方側の端部であって、前記挿入排出口近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記経路の前記第1方向に交差する第2方向において移動可能に構成され、前記搬入時に、前記通過領域内に位置し、前記搬出時に、前記第1状態よりも前記第2方向における外側方向に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記ガイド部は、上下方向に移動可能に構成され、前記搬入時に上方に位置して前記通過領域内において上方に突出し、前記搬出時に前記第1状態よりも下方に退避することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記ガイド部は、横臥起立可能に構成され、前記搬入時に起立して前記通過領域内において上方に突出し、前記搬出時に横臥して前記通過領域から退避することを特徴とする請求項1又は2記載の媒体処理装置。
【請求項6】
処理対象媒体に対して所定の処理をする媒体処理方法であって、
処理対象媒体を挿入排出口から搬入する工程と、
挿入排出口に連なる所定の経路に沿って第1方向に前記処理対象媒体を搬送する工程と、
前記処理対象媒体に所定の処理をする工程と、
前記所定の処理の後に前記処理対象媒体を前記第1方向と逆方向に搬送して搬出し前記挿入排出口から排出する工程と、
前記処理対象媒体が通過する通過領域内に配置されて前記処理対象媒体の位置を規制する第1状態と前記第1状態よりも前記通過領域外方向に退避して前記規制を解除する第2状態とにおいて移動可能に構成されたガイド部を、前記処理対象媒体が搬入される搬入時に前記第1状態とし、前記処理対象媒体が搬出される搬出時に前記第2状態とするように制御する工程と、
を備えたことを特徴とする媒体処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−20612(P2009−20612A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181392(P2007−181392)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】