説明

媒体制作支援システム、媒体制作支援方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】各商品のレイアウト作業の作業効率を上げることができる媒体制作支援システム等を提供する。
【解決手段】媒体制作支援システム1における作成処理では、端末3がサーバ2に対してレイアウト情報DB22に従った商品情報及びレイアウト情報の流し込みを要求し、サーバ2が流し込みを行い(S101)、端末3がレイアウトファイル25を作成し(S102)、全体レイアウト画面27を表示する(S103)。商品情報は、レイアウトファイル25の商品レイヤーに流し込まれる。次に、端末3は、ユーザの指示に基づいて、任意の商品グループを商品レイヤーから体裁作業用レイヤーに移動し(S105)、商品レイヤーを非表示とする(S106)。全体レイアウト画面27には、体裁作業用レイヤーにある商品グループのみが表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チラシなどの印刷媒体の制作を支援する媒体制作支援システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品の広告、宣伝のためのチラシや、商品を網羅的に掲載して詳細な説明を付したカタログなどの印刷媒体を効率良く制作するため、様々なコンピュータシステムが開発されている。例えば、印刷媒体に掲載する商品情報を一元管理し、他のソフトウエアと連携して利用できるようにした商品情報管理システム(例えば、本出願人が販売する「Pro−V」等)が知られている。また、例えば、デジタル化された素材を用いて、印刷媒体のレイアウト作業を行うDTP(DeskTop Publishing)ソフトウエア(例えば、アドビシステムズが販売する「Adobe In Design」等)が知られている。
【0003】
特許文献1には、前述の商品情報管理システムとDTPソフトウエアとを連携させて、印刷媒体のページレイアウトの作業効率を向上させるページレイアウトシステムが開示されている。
特許文献1に記載のページレイアウトシステムでは、商品情報管理システムから、DTPソフトウエアにおけるレイアウトファイルに対して、予め定義された文字組体裁に従って、各商品のテキストデータと画像データを流し込み配置する。特許文献1に記載のページレイアウトシステムは、カタログなど、レイアウトが定型化されているものについて有効である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−29875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、チラシなど、レイアウトが定型化されていないものについては、文字組体裁を予め定義することができない。従って、特許文献1に記載のシステムでは、チラシの場合、仮の文字組み体裁に従って、各商品のテキストデータと画像データを、各商品の掲載スペースである商品枠に流し込むことになる。そうすると、流し込んだ後、DTPソフトウエアにおいて商品ごとに全体レイアウト画面上での訂正作業が必要となる。流し込んだテキストデータに対応するテキストボックスの大きさ、及び、画像データの表示サイズは、商品枠に対して相対的に大きなサイズであることが多いため、全体レイアウト画面では各商品のテキストデータ、画像データが重なり、他の商品との区別がつきにくい。このような全体レイアウト画面上で、商品ごとに訂正作業を行うのは効率が悪い場合があった。
【0006】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、各商品のレイアウト作業の作業効率を上げることができる媒体制作支援システム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために第1の発明は、印刷媒体に掲載される商品情報を管理するサーバと、前記サーバと接続され、前記印刷媒体のレイアウト処理を行う端末と、から構成される媒体制作支援システムであって、前記サーバは、前記商品情報を保持する商品情報データベースと、前記印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び前記掲載位置と前記掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するレイアウト情報データベースと、前記印刷媒体の全体のレイアウトを保持するレイアウトファイルへの流し込み対象が定義されている商品テンプレートと、前記商品テンプレートに従って、前記端末に対して前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを行う流し込み手段と、を具備し、前記端末は、前記サーバに対して前記商品テンプレートに従った前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを要求し、前記レイアウトファイルを作成する作成手段と、作成された前記レイアウトファイルに基づいて、前記流し込み対象のオブジェクトを含む第1レイヤーを表示する第1表示手段と、ユーザによって指定された前記オブジェクトを前記第1レイヤーから、体裁作業用である第2レイヤーに移動する第1移動手段と、前記第1レイヤーを非表示とし、前記第2レイヤーを表示する第2表示手段と、を具備することを特徴とする媒体制作支援システムである。
第1の発明における媒体制作支援システムを利用することによって、全体レイアウト画面に体裁作業用である第2レイヤーに含まれるオブジェクト、すなわちレイアウト作業を行うオブジェクトのみを表示することができ、ユーザはレイアウト作業の作業効率が上がる。
【0008】
更に、第1の発明における前記端末は、前記オブジェクトを前記第2レイヤーから前記第1レイヤーに移動する第2移動手段、を更に具備する。
これによって、ユーザは、体裁作業用である第2レイヤーに移動させてレイアウト作業が終了したオブジェクトを、第1レイヤーに移動させることができる。すなわち、個別のレイアウト作業の結果を全体レイアウトに反映させることができる。
【0009】
第2の発明は、印刷媒体に掲載される商品情報を保持する商品情報データベースと、前記印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び前記掲載位置と前記掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するレイアウト情報データベースと、前記印刷媒体の全体のレイアウトを保持するレイアウトファイルへの流し込み対象が定義されている商品テンプレートと、を具備するサーバと、前記サーバと接続され、前記印刷媒体のレイアウト処理を行う端末と、から構成される媒体制作支援システムにおける媒体制作支援方法であって、前記端末が、前記サーバに対して前記商品テンプレートに従った前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを要求する第1ステップと、前記サーバが、前記第1ステップにおける要求に応じて、前記商品テンプレートに従って、前記端末に対して前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを行う第2ステップと、前記端末が、前記第2ステップにおける流し込みに基づいて、前記レイアウトファイルを作成する第3ステップと、前記端末が、作成された前記レイアウトファイルに基づいて、前記流し込み対象のオブジェクトを含む第1レイヤーを表示する第4ステップと、前記端末が、ユーザによって指定された前記オブジェクトを前記第1レイヤーから、体裁作業用である第2レイヤーに移動する第5ステップと、前記端末が、前記第1レイヤーを非表示とし、前記第2レイヤーを表示する第6ステップと、を含むことを特徴とする媒体制作支援方法である。
第2の発明によって、全体レイアウト画面に体裁作業用である第2レイヤーに含まれるオブジェクト、すなわちレイアウト作業を行うオブジェクトのみを表示することができ、ユーザはレイアウト作業の作業効率が上がる。
【0010】
第3の発明は、印刷媒体に掲載される商品情報を管理するサーバと、前記サーバと接続され、前記印刷媒体のレイアウト処理を行う端末と、から構成される媒体制作支援システムを構築するためのコンピュータ読取可能なプログラムであって、第1のコンピュータを、前記商品情報を保持する商品情報データベースと、前記印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び前記掲載位置と前記掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するレイアウト情報データベースと、前記印刷媒体の全体のレイアウトを保持するレイアウトファイルへの流し込み対象が定義されている商品テンプレートと、前記商品テンプレートに従って、前記端末に対して前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを行う流し込み手段と、を具備するサーバとして機能させるためのプログラムであり、かつ、第2のコンピュータを、前記サーバに対して前記商品テンプレートに従った前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを要求し、前記レイアウトファイルを作成する作成手段と、作成された前記レイアウトファイルに基づいて、前記流し込み対象のオブジェクトを含む第1レイヤーを表示する第1表示手段と、ユーザによって指定された前記オブジェクトを前記第1レイヤーから、体裁作業用である第2レイヤーに移動する第1移動手段と、前記第1レイヤーを非表示とし、前記第2レイヤーを表示する第2表示手段と、を具備する端末として機能させるためのプログラムである。
第3の発明を汎用的なコンピュータにインストールすることによって、第1の発明を構築することができる。
【0011】
第4の発明は、第3の発明のプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体である。
第4の発明によって、第3の発明のプログラムを配布することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、各商品のレイアウト作業の作業効率を上げることができる媒体制作支援システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】媒体制作支援システム1の概要図
【図2】サーバ2(端末3)を実現するコンピュータのハードウエア構成図
【図3】サーバ2の記憶部12に記憶される主なデータを示す図
【図4】端末3の記憶部12に記憶される主なデータを示す図
【図5】商品情報DB21の一例を示す図
【図6】レイアウト情報DB22の一例を示す図
【図7】商品テンプレート23の一例を示す図
【図8】媒体レイアウトの新規作成処理を示すフローチャート
【図9】S103における全体レイアウト画面27aの商品枠61の一例を示す図
【図10】S103における全体レイアウト画面27の一部を示す図
【図11】全体レイアウト画面27において商品レイヤー表示時のツールメニュー80の一例を示す図
【図12】S106における全体レイアウト画面27の一部を示す図
【図13】全体レイアウト画面27において商品レイヤー非表示時のツールメニュー80の一例を示す図
【図14】S107における商品単体のレイアウト作業が終了した全体レイアウト画面27の一部を示す図
【図15】S109における全体レイアウト画面27の一部を示す図
【図16】レイアウト作業終了後の全体レイアウト画面27bを示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1から図4を参照しながら、媒体制作支援システム1の構成について説明する。媒体制作支援システム1は、チラシなどの印刷媒体の制作作業を支援するシステムである。
図1は、媒体制作支援システム1の概要図である。図1に示すように、媒体制作支援システム1は、サーバ2と端末3とがネットワーク4を介して接続されて構成される。
【0015】
サーバ2は、印刷媒体に掲載される商品情報を管理する。サーバ2には、商品情報管理システム5が構築されている。商品情報管理システム5は、商品情報を一元管理し、他のソフトウエアと連携して利用できるシステムである。商品情報管理システム5は、商品情報を記憶するためのデータベース(DB)サーバ機能、端末3の要求に応答するためのアプリケーション(AP)サーバ機能、印刷媒体のレイアウトの初期設計を行う為のDTP(DeskTop Publishing)関連機能などを有する。
【0016】
端末3は、印刷媒体のレイアウト処理を行う。端末3には、DTPソフトウエア6がインストールされている。DTPソフトウエア6は、印刷媒体のレイアウト処理を行うための各種機能を有する。また、端末3は、サーバ2に対して各種の要求を送信し、応答結果を受信する為のクライアント機能を有する。
【0017】
図2は、サーバ2(端末3)を実現するコンピュータのハードウエア構成図である。尚、図2のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
コンピュータは、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F部17等が、バス18を介して接続される。
【0018】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、コンピュータが行う後述する処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0019】
記憶部12は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述する処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0020】
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワークを介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。ネットワークは、有線、無線を問わない。
【0021】
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部15を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
【0022】
周辺機器I/F(インタフェース)部17は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0023】
図3は、サーバ2の記憶部12に記憶される主なデータを示す図である。尚、サーバ2の記憶部12には、図3に示すデータの他、プログラムや、プログラムの実行に必要なデータが記憶される。
図3に示すように、サーバ2の記憶部12には、商品情報データベース(DB)21、レイアウト情報データベース(DB)22、商品テンプレート23等が記憶される。
【0024】
商品情報DB21は、商品情報を保持するデータベースである。
レイアウト情報DB22は、印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び掲載位置と掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するデータベースである。
商品テンプレート23は、レイアウトファイルへの流し込み対象が定義される。流し込み対象とは、商品情報DB21に記憶される商品情報である。
レイアウトファイルについては図4を参照しながら後述する。
【0025】
図4は、端末3の記憶部12に記憶される主なデータを示す図である。尚、端末3の記憶部12には、図4に示すデータの他、プログラムや、プログラムの実行に必要なデータが記憶される。
図4に示すように、端末3の記憶部12には、レイアウトファイル25等が記憶される。
レイアウトファイル25は、印刷媒体の全体のレイアウトを保持するファイルである。レイアウトファイル25は、端末3によって作成されるものである。レイアウトファイル25の内容は、全体レイアウト画面(図16の「全体レイアウト画面27b」に対応)として、端末3の表示部16に表示される。
【0026】
次に、図5から図7を参照しながら、媒体制作支援システム1において利用されるデータの詳細について説明する。
図5は、商品情報DB21の一例を示す図である。図5では、1列目にデータ項目を示し、2列目に実体データの一例を示している。尚、商品情報DB21が保持するデータ項目は、図5に示すデータ項目に限定されない。
図5に示すように、商品情報DB21は、例えば、商品ID30、商品名31、型番32、商品画像33、通常価格34、特別価格35、メーカー名36、サイズ37、装飾38、スペック39等のデータ項目を有する。
【0027】
商品ID30は、商品を一意に識別する番号であり、テキストデータである。商品名31は、商品の名称であり、テキストデータである。型番32は、商品の型番であり、テキストデータである。商品画像33は、商品の代表的な画像であり、画像データである。通常価格34は、通常時の販売価格であり、テキストデータである。特別価格35は、特別販売時の販売価格であり、テキストデータである。メーカー名36は、商品を製造したメーカーの名称であり、テキストデータである。サイズ37は、商品の大きさであり、テキストデータである。装飾38は、印刷媒体を装飾する図形等であり、画像データである。スペック39は、商品の仕様等であり、テキストデータである。
【0028】
画像データについては、実画像データを別途保管し、実画像データの保管場所を示すファイルパスのみが商品情報DB21に保持されても良い。
【0029】
装飾38やスペック39については、複数のデータが商品情報DB21に格納されている。また、装飾38については、商品ごとではなく、複数の商品に共通するものとして保持されても良い。複数の商品に共通するものとして保持する場合、前述のように、実画像データを別途保管し、実画像データの保管場所を示すファイルパスを商品情報DB21に保持すれば良い。
【0030】
図5に示す実体データの例は、商品ID30が「123」、商品名31が「洗濯乾燥機」、型番32が「DDD」、商品画像33が「・・・/ABC.jpg」、通常価格34が「119,800円」、特別価格35が「99,800円」、メーカー名36が「メーカーD」、サイズ37が「横73×高さ103×奥行60cm」、装飾38が「・・・/tenji_tokka.jpg」、スペック39が「洗濯容量7kg」である。
【0031】
尚、装飾38は画像データであると説明したが、販売促進のための説明文など、テキストデータであっても良い。同様に、スペック39はテキストデータであると説明したが、図形などを組み合わせた画像データであっても良い。
また、図5では、サイズ37とスペック39を区別して示したが、サイズ37はスペック39の一つとして格納されても良い。
その他、商品情報DB21には、商品の特性に応じて、様々なデータ定義をすることできる。
【0032】
図6は、レイアウト情報DB22の一例を示す図である。図6では、1列目にデータ項目を示し、2列目に実体データの一例を示している。尚、レイアウト情報DB22に保持されるデータ項目は、図6に示すデータ項目に限定されない。
図6に示すように、レイアウト情報DB22は、例えば、媒体名40、1コマ目のコマ番号41a、1コマ目の掲載位置42a、1コマ目の掲載商品43a、2コマ目のコマ番号41b、2コマ目の掲載位置42b、2コマ目の掲載商品43b、・・・等のデータ項目を有する。
ここで、コマとは、印刷媒体の一部の領域であり、例えば、枠取りされた矩形領域である(図9の「商品枠61」等に対応)。
コマ番号、掲載位置及び掲載商品のデータ項目は、商品枠数に応じて繰り返す。以下、これら3種類のデータ項目を総称するときは、コマ番号41、掲載位置42、掲載商品43と表記する。
【0033】
媒体名40は、印刷媒体の名称であり、テキストデータである。コマ番号41は、印刷媒体の商品枠を識別する番号である。掲載位置42とは、印刷媒体内における商品枠の位置を示す情報である。図6に示す例では、商品枠が矩形領域であることを前提とし、掲載位置42は、矩形領域の左上頂点座標及び右下頂点座標である。掲載商品43は、コマ番号41の商品枠に掲載される商品を識別する情報(例えば、図5に示す商品情報DB21の商品ID30)である。
【0034】
図6に示す実体データの例は、媒体名40が「2010年9月1日A店チラシ」、1コマ目のコマ番号41aが「01」、1コマ目の掲載位置42aが「(1、1)、(100、50)」、1コマ目の掲載商品43aが「101」、2コマ目のコマ番号41bが「02」、2コマ目の掲載位置42bが「(101、1)、(200、50)」、2コマ目の掲載商品43bが「102」である。
【0035】
尚、掲載位置42は、矩形領域の左上頂点座標及び右下頂点座標と説明したが、これに代えて、矩形領域の左上頂点座標、矩形の高さ及び矩形の幅であっても良い。
【0036】
図7は、商品テンプレート23の一例を示す図である。前述の通り、商品テンプレート23は、レイアウトファイル25への流し込み対象が定義される。尚、商品テンプレート23に定義される流し込み対象は、図7に示すデータ項目に限定されない。
商品テンプレート23は、例えば、商品名41、型番42、商品画像43、通常価格44、特別価格45、メーカー名46、サイズ47、装飾48、スペック49等が流し込み対象として定義される。
商品名41〜スペック49等は、それぞれ、前述の商品情報DB21の商品名31〜スペック39等に対応する。
【0037】
図7には図示していないが、商品テンプレート23は、各流し込み対象の仮の文字組み体裁が定義される。
テキストデータについては、文字の大きさ、フォント、色などに加えて、表示部16に表示するときのテキストボックスの位置(後述する図9の商品枠61に対する相対位置)、大きさが定義される。
画像データについては、表示部16に表示するときの位置(後述する図9の商品枠61に対する相対位置)、表示サイズ(拡大率又は縮小率)が定義される。
商品テンプレート23に定義されるテキストボックスの大きさ、及び、画像データの表示サイズは、図9の商品枠61に対して相対的に大きく定義されることが多い為、後述する全体レイアウト画面27(以下、「全体レイアウト画面」を総称するときは、符号「27」を付す。)において、各商品のテキストデータ及び画像データが重なってしまい、他の商品との区別がつきにくい。
【0038】
レイアウトファイル25の詳細は図示していないが、レイアウトファイル25は、全体レイアウト画面27に表示されるデータを保持するファイルである。
【0039】
次に、図8から図16を参照しながら、媒体制作支援システム1における媒体レイアウトの作成処理について説明する。
図8は、媒体レイアウトの作成処理を示すフローチャートである。
媒体レイアウトの作成処理は、ユーザが端末3の入力部15を介して、例えば、「新規作成」メニューを選択し、レイアウト対象の媒体名(図6のレイアウト情報DB22の媒体名40に対応)を指定することで開始される。
【0040】
ユーザが端末3の入力部15を介して作成処理の開始を命令すると、端末3の制御部11は、サーバ2に対して、レイアウト情報DB22に従った商品情報及びレイアウト情報の流し込みを要求する。これに対して、サーバ2の制御部11は、端末3の要求に応じて、レイアウト情報DB22に従って、端末3に対して商品情報及びレイアウト情報の流し込みを行う(S101)。S101では、サーバ2の制御部11は、レイアウト情報DB22から掲載する商品及びその商品の掲載位置を抽出し、商品テンプレート23から流し込み対象及びその掲載位置を抽出し、商品情報及びレイアウト情報の流し込みを行う。
【0041】
ここで、流し込みとは、データベースから複数のデータを纏めて抽出し、他のソフトウエアによって利用できる状態とすることを意味する。本発明の実施の形態では、データベースがレイアウト情報DB22及び商品テンプレート23であり、他のソフトウエアがDTPソフトウエア6である。サーバ2から端末3へのデータの受け渡しは、例えば、XML(Extensible Markup Language)形式などによって定義されたファイルを受け渡すことで実現する。
DTPソフトウエア6がインストールされた端末3の制御部11は、複数のレイヤーを重ねて表示する。各レイヤーは、表示又は非表示の設定が可能である。
【0042】
端末3の制御部11は、S101におけるサーバ2による流し込みに基づいて、レイアウトファイル25を作成する(S102)。
次に、端末3の制御部11は、作成されたレイアウトファイル25に基づいて、DTPソフトウエア6の画面である全体レイアウト画面27を表示部16に表示する(S103)。ここで、全体レイアウト画面27には、商品枠ごとにレイアウト情報DB22の掲載商品43で指定された商品の商品情報が表示される。
【0043】
図9は、S103における全体レイアウト画面27aの商品枠61の一例を示す図である。
図9では、説明の便宜上、商品枠61のみを示しているが、通常は、商品枠61とともに、商品情報が表示される。
全体レイアウト画面27aには、11個の商品枠61が表示されている。
【0044】
商品枠61は、レイアウト情報DB22の掲載位置42に従って配置される。
各商品枠61には、レイアウト情報DB22の掲載商品43の商品情報がテキストボックスオブジェクト又は画像オブジェクトとして表示される。表示される商品情報は、商品テンプレート23に従って商品情報DB21から検索され、端末3に流し込まれたものである。同一商品のテキストボックスオブジェクト及び画像オブジェクトは、グループ化されていることが望ましい。
【0045】
図10は、S103における全体レイアウト画面27の一部を示す図である。
図10に示す全体レイアウト画面27の商品枠61a、61bの内部及び周辺には、それぞれ商品グループ62a、62bとして、複数のテキストボックスオブジェクト及び画像オブジェクトが表示される。(以下、「商品グループ」を総称するときは、符号「62」を付す。)
図10に示す例では、レイアウトに用いる商品グループ62のオブジェクトとして、商品名71、型番72、通常価格74、特別価格75、メーカー名76、サイズ77、スペック79が、テキストボックスオブジェクトとして表示されている。また、商品画像73、装飾78が、画像オブジェクトとして表示されている。同一の商品グループ62に含まれる商品名71〜スペック79の複数のオブジェクトは、流し込み時に、1のオブジェクトグループとしてグループ化されており、移動等の操作に対して1つのオブジェクトとして扱われる。
商品名71〜スペック79等は、それぞれ、前述の商品情報DB21の商品名31〜スペック39等に対応する。
【0046】
商品名71〜スペック79等の各オブジェクトの大きさは、前述したように仮に定義されたものであり、必ずしも商品枠61に適した大きさではなく、商品グループ62同士が重なり合った状態となる。これは、本発明の課題として前述した通り、チラシなどのようにレイアウトが定型化されていないものは、最初の設計作業(サーバ2のDTP関連機能を利用した設計作業)において定義してもほとんど意味がないからである。
【0047】
図11は、全体レイアウト画面27において商品レイヤー表示時のツールメニュー80の一例を示す図である。
ツールメニュー80のレイヤータブには、レイヤーとして、タイトル81、商品82、商品の枠83、バック84、ガイド85等が表示される。また、レイヤータブには、各レイヤーの表示/非表示状態88、保護/保護解除状態89を設定するチェックボックスが表示される。
表示/非表示状態88は、マークが表示されている場合が「表示」状態、マークが表示されていない場合が「非表示」状態であることを示している。「表示」状態の場合、そのレイヤーは、全体レイアウト画面27に表示される。一方、「非表示」状態の場合、そのレイヤーは、全体レイアウト画面27に表示されない。
また、保護/保護解除状態89は、マークが表示されている場合が「保護」状態、マークが表示されていない場合が「保護解除」状態であることを示している。「保護」状態の場合、そのレイヤーに含まれるオブジェクトは編集できない。一方、「保護解除」状態の場合、そのレイヤーに含まれるオブジェクトは編集できる。
【0048】
タイトル81は、レイアウトファイル25のタイトルを表示するレイヤーである。
商品82は、媒体レイアウト(各種のテキストボックスオブジェクト及び画像オブジェクトを含む。)を表示するレイヤーである。図11に示す例では、商品82は「表示」状態かつ「保護解除」状態である。以下では、商品82のレイヤーを「商品レイヤー」と表記する。
商品の枠83は、商品枠61を表示するレイヤーである。
バック84は、媒体レイアウトの背景を表示するレイヤーである。
ガイド85は、媒体レイアウト作業時に目安となる罫線を表示するレイヤーである。また、ガイド85には、サーバ2から端末3へのデータの受け渡しのためのXMLが表示されるように設定することもできる。
【0049】
図8の説明に戻る。
ユーザは、全体レイアウト画面27を確認し、端末3の入力部15を介して商品グループ62を選択し(S104)、選択した商品グループ62を商品レイヤーから体裁作業用レイヤーに移動させる(S105)。体裁作業用レイヤーは、ユーザが商品単体のレイアウトを作業するためのレイヤーである。体裁作業用レイヤーについては図13の説明にて後述する。
【0050】
図10に示す例では、商品グループ62aが選択されている。
ユーザは、全体レイアウト画面27において商品グループ62aを選択後、DTPソフトウエア6のメニューから「体裁作業用レイヤーへ移動」を選択することにより、商品グループ62aは商品レイヤーから体裁作業用レイヤーへ移動する。この時点では、全体レイアウト画面27には、商品グループ62aの他、他の商品グループ(図10に示す例では商品グループ62b)も表示されている。
【0051】
ユーザが、端末3の入力部15を介して、ツールメニュー80のレイヤータブにおいて、商品82(商品レイヤー)のチェックボックスを外すと(マークが表示されない状態にすると)、端末3の制御部11は、表示部16に表示されていた商品レイヤーを非表示とする(S106)。
【0052】
図12は、S106における全体レイアウト画面27の一部を示す図である。
図12に示す例では、全体レイアウト画面27には体裁作業用レイヤーにある商品グループ62aのみが表示され、商品レイヤーにある他の商品グループ62b等は表示されない。
【0053】
図13は、全体レイアウト画面27において商品レイヤー非表示時のツールメニュー80の一例を示す図である。
図13に示すツールメニュー80のレイヤータブには、図11に図示されているタイトル81、商品82、商品の枠83、バック84、ガイド85に加え、体裁作業用86が図示されている。体裁作業用86が、前述の体裁作業用レイヤーに相当する。体裁作業用レイヤーの表示/非表示状態88は、初期値が「表示」状態となっている。
図13に示す例では、商品82は「非表示」状態となっており、体裁作業用86は「表示」状態かつ「保護解除」状態となっている。
【0054】
図8の説明に戻る。
ユーザは、商品レイヤーを非表示とした全体レイアウト画面27において、入力部15及び表示部16を介した端末3との対話処理によって、選択した商品グループ62のレイアウト作業を行う(S107)。
商品グループ62に含まれる商品名71〜スペック79等の複数のオブジェクトは、1のオブジェクトグループとしてグループ化されているので、グループ化を解除後、各オブジェクトのサイズ変更、移動、削除等の操作によりレイアウト作業を行う。
【0055】
前述のように、商品情報は商品レイヤーに流し込まれるので、商品レイヤーには、全ての商品に関するテキストオブジェクト及び画像オブジェクトが表示される。そうすると、ユーザが、商品レイヤーにおいてレイアウト作業を行う場合、レイアウト対象の商品に関する商品グループ62のオブジェクトと、それ以外の商品に関する商品グループ62のオブジェクトとが混在し、非常に作業効率が悪い。
また、数多くの商品グループ62のオブジェクトが含まれる商品レイヤーにおいて、オブジェクトの移動、サイズ変更、追加、削除、テキストボックスオブジェクト内の文字の編集などを頻繁に行うと、コンピュータに負荷がかかり、作業効率が落ちる。
このような意味においても、本発明の実施の形態のように、作業を行う商品グループ62のみを体裁作業用レイヤーに移動させ、作業を行わない商品グループ62を含む商品レイヤーを非表示とすることによって、ユーザの作業効率を上げることができる。
【0056】
図14は、S107における商品単体のレイアウト作業が終了した全体レイアウト画面27の一部を示す図である。
図14では、商品枠61a内に、商品名71、型番72、通常価格74、メーカー名76のテキストボックスオブジェクト、及び商品画像73の画像オブジェクトが、体裁良く配置されている。また、レイアウトに用いない特別価格75、サイズ77、装飾78、スペック79等のオブジェクトについては、削除されている。
【0057】
図8の説明に戻る。
ユーザが、端末3の入力部15を介してレイアウト作業が終了した商品グループ62を体裁作業用レイヤーから商品レイヤーに移動させるように指示すると、端末3の制御部11は、商品グループ62を商品レイヤーに移動する(S108)。
次に、ユーザが、ツールメニュー80のレイヤータブにおいて、商品82(商品レイヤー)のチェックボックスをチェックすると(マークが表示される状態にすると)、端末3の制御部11は、表示部16に商品レイヤーを表示する(S109)。
尚、商品単体のレイアウト作業終了時、商品グループ62に含まれる商品名71〜スペック79等の複数のオブジェクトのグループ化は解除されているので、ユーザは、再度グループ化を指示した後、体裁作業用レイヤーから商品レイヤーへの移動を指示する。
【0058】
図15は、S109における全体レイアウト画面27の一部を示す図である。
図15に示す例では、全体レイアウト画面27にはレイアウト作業が終了した商品グループ62aと、レイアウト作業をまだ行っていない商品グループ62bが表示されている。
【0059】
図8の説明に戻る。
他にレイアウト作業の対象となる商品グループ62が存在する場合(S110のNo)、S104〜S109の処理を繰り返す。
一方、レイアウト作業の対象となる商品グループ62が存在しない場合(S110のYes)、処理を終了する。
【0060】
図16は、レイアウト終了後の全体レイアウト画面27bを示す図である。
図16に示す全体レイアウト画面27bは、印刷媒体に含まれる全商品のレイアウト作業が終了した状態である。
全体レイアウト画面27bには、11個の商品枠61の中に、それぞれ11個の商品が体裁良く掲載されている。
【0061】
以上の通り、媒体制作支援システム1における媒体レイアウトの作成処理では、端末3がサーバ2に対してレイアウト情報DB22に従った商品情報及びレイアウト情報の流し込みを要求し、サーバ2が流し込みを行い、端末3がレイアウトファイル25を作成し、全体レイアウト画面27を表示する。商品情報は、レイアウトファイル25の商品レイヤーに流し込まれる。次に、ユーザが、全体レイアウト画面27においてレイアウト作業を行う商品グループを選択し、選択した商品グループを商品レイヤーから体裁作業用レイヤーに移動するように指示すると、端末3は、商品レイヤーを非表示とする。これにより、全体レイアウト画面27には体裁作業用レイヤーに含まれる商品グループ、すなわちレイアウト作業を行う商品グループのみが表示される。
これによって、媒体制作支援システム1を利用することで、ユーザは、レイアウト作業の作業効率を上げることができる。
【0062】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る媒体制作支援システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0063】
1………媒体制作支援システム
2………サーバ
3………端末
4………ネットワーク
5………商品情報管理システム
6………DTPソフトウエア
21………商品情報DB
22………レイアウト情報DB
23………商品テンプレート
25………レイアウトファイル
27………全体レイアウト画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体に掲載される商品情報を管理するサーバと、前記サーバと接続され、前記印刷媒体のレイアウト処理を行う端末と、から構成される媒体制作支援システムであって、
前記サーバは、
前記商品情報を保持する商品情報データベースと、
前記印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び前記掲載位置と前記掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するレイアウト情報データベースと、
前記印刷媒体の全体のレイアウトを保持するレイアウトファイルへの流し込み対象が定義されている商品テンプレートと、
前記商品テンプレートに従って、前記端末に対して前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを行う流し込み手段と、
を具備し、
前記端末は、
前記サーバに対して前記商品テンプレートに従った前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを要求し、前記レイアウトファイルを作成する作成手段と、
作成された前記レイアウトファイルに基づいて、前記流し込み対象のオブジェクトを含む第1レイヤーを表示する第1表示手段と、
ユーザによって指定された前記オブジェクトを前記第1レイヤーから、体裁作業用である第2レイヤーに移動する第1移動手段と、
前記第1レイヤーを非表示とし、前記第2レイヤーを表示する第2表示手段と、
を具備することを特徴とする媒体制作支援システム。
【請求項2】
前記端末は、
前記オブジェクトを前記第2レイヤーから前記第1レイヤーに移動する第2移動手段、
を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の媒体作成支援システム。
【請求項3】
印刷媒体に掲載される商品情報を保持する商品情報データベースと、前記印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び前記掲載位置と前記掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するレイアウト情報データベースと、前記印刷媒体の全体のレイアウトを保持するレイアウトファイルへの流し込み対象が定義されている商品テンプレートと、を具備するサーバと、前記サーバと接続され、前記印刷媒体のレイアウト処理を行う端末と、から構成される媒体制作支援システムにおける媒体制作支援方法であって、
前記端末が、前記サーバに対して前記商品テンプレートに従った前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを要求する第1ステップと、
前記サーバが、前記第1ステップにおける要求に応じて、前記商品テンプレートに従って、前記端末に対して前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを行う第2ステップと、
前記端末が、前記第2ステップにおける流し込みに基づいて、前記レイアウトファイルを作成する第3ステップと、
前記端末が、作成された前記レイアウトファイルに基づいて、前記流し込み対象のオブジェクトを含む第1レイヤーを表示する第4ステップと、
前記端末が、ユーザによって指定された前記オブジェクトを前記第1レイヤーから、体裁作業用である第2レイヤーに移動する第5ステップと、
前記端末が、前記第1レイヤーを非表示とし、前記第2レイヤーを表示する第6ステップと、
を含むことを特徴とする媒体制作支援方法。
【請求項4】
印刷媒体に掲載される商品情報を管理するサーバと、前記サーバと接続され、前記印刷媒体のレイアウト処理を行う端末と、から構成される媒体制作支援システムを構築するためのコンピュータ読取可能なプログラムであって、
第1のコンピュータを、

前記商品情報を保持する商品情報データベースと、
前記印刷媒体における掲載位置、掲載商品、及び前記掲載位置と前記掲載商品との関連を含むレイアウト情報を保持するレイアウト情報データベースと、
前記印刷媒体の全体のレイアウトを保持するレイアウトファイルへの流し込み対象が定義されている商品テンプレートと、
前記商品テンプレートに従って、前記端末に対して前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを行う流し込み手段と、
を具備するサーバとして機能させるためのプログラムであり、かつ、
第2のコンピュータを、
前記サーバに対して前記商品テンプレートに従った前記商品情報及び前記レイアウト情報の流し込みを要求し、前記レイアウトファイルを作成する作成手段と、
作成された前記レイアウトファイルに基づいて、前記流し込み対象のオブジェクトを含む第1レイヤーを表示する第1表示手段と、
ユーザによって指定された前記オブジェクトを前記第1レイヤーから、体裁作業用である第2レイヤーに移動する第1移動手段と、
前記第1レイヤーを非表示とし、前記第2レイヤーを表示する第2表示手段と、
を具備する端末として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
請求項4記載のプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−48433(P2012−48433A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−189028(P2010−189028)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】