説明

媒質をマーキングするための方法および装置、並びに、このような方法において使用可能なマーカー

ターゲットの媒質(9)内の所定の区域(10)をマーキングするために、媒質に、初期状態において不活性であると共に、超音波で活性化させることが可能な光学マーカーを添加し、その後、活性化超音波ビームを放射し、上記所定の区域に集束させて、上記マーカーを局部的に活性化させる。上記マーカーは、その後、上記所定の区域を着色する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、媒質をマーキングするための方法および装置に関する。
【0002】
〔発明の背景〕
現在、ターゲットの固形媒質(medium)(例えば生物組織)内の所定の区域をマーキングする方法が知られている。これらの方法は、医学分野において、外科的な生検または切除時に、所定の区域に容易且つ正確に接近可能なように、予め医用画像処理によって局部限定された病変をマーキングするために特に有用な方法である。これらの公知の方法には、上述の所定の区域内に、例えば金属または他の局部限定可能な材料から成る局部限定手段を移植する方法(例えば、文献US−B−6758855号を参照)が含まれる。
【0003】
この種の公知の方法は、侵襲的であり、あらゆるケースに利用できるわけではないという欠点、特に、所定の区域を多数マーキングする必要がある場合、および/または、所定の区域が極めて小さい、若しくは形が複雑である場合に利用できないという欠点を有している。さらに、固形媒質が生きている組織である医学的用途では、これらの方法は、切除する必要もないのに、後にマーキング装置を取り囲む組織を切除しなければならないという欠点も有している。
【0004】
〔発明の目的および概要〕
本発明の目的は、これらの欠点を克服することにある。
【0005】
従って、本発明は、ターゲットの固形媒質内の少なくとも1つの所定の区域をマーキングする方法を提案する。上記方法は、少なくとも次のステップを含む。
− 媒質に、初期状態において不活性であると共に、超音波で活性化させることが可能な光学マーカーを添加する、マーカー添加ステップ。
− その後、上記マーカーを活性化するために適した持続時間および出力の活性化超音波ビームを放射し、上記所定の区域に集束させる、活性化ステップ。上記マーカーは、活性化された後、媒質に結合し、該媒質を局部的に着色するために適している。
【0006】
従って、この光学マーカーは、媒質内の1つまたは複数の所定の区域だけを着色するので、これらの区域は、自然光または他の光の下で肉眼により、容易且つ正確に位置確認され得る。例えば、病変を画像処理によって局部限定した後に、この方法で、人間または動物の組織内の病変を染色することが可能である。その後、外科医は、生検または切除を行う際に、これらの病変に、高精度で接近することが可能である。
【0007】
本方法は、任意の形状をした所定の区域を、たとえこれらの区域が多数ある場合でも、または、これらの区域が小さい、若しくはこれらの区域の形が複雑である場合でも、容易且つ迅速にマーキングすることを可能にする。マーキングは、非侵襲的に行われると共に、マーキングされた区域における次の治療を妨げることなく行われる。
【0008】
当該光学マーカーは、例えば、マイクロカプセルの内部に封入することによって、初期状態において不活性とすることが可能である。マイクロカプセルは、その後、集束された超音波によって、破裂して開く。当該マーカーは、高温感受性であってもよく、初期状態において、媒質に結合することは本質的に不可能であり、その後、超音波と相互作用する間に、媒質に結合することが可能になる。
【0009】
本発明の方法の様々な実施形態では、次の事項のうちの1つまたは複数を活用することが可能である。
− 所定の区域は、予め、超音波スキャナーを用いた超音波画像処理によって局部限定されており、集束された超音波ビームが、活性化ステップの間に、上記超音波スキャナーによって放射される。
− 活性化ステップでは、活性化超音波ビームは、1〜1000μsの持続時間にわたって放射される。活性化超音波ビームの出力は、活性化超音波ビームが媒質に8MPa未満の圧力をかける程度の出力である。
− マーカー添加ステップの間に媒質に添加された光学マーカーは、マイクロカプセル内に封入された着色剤を含み、マイクロカプセルは、超音波活性化ステップの間に、破裂して開いて、着色剤を放出する。
− マイクロカプセルは、気体または気化可能な液体で充填されている。
− 活性化ステップの間に、所定の区域を実際にマーキングすることを、超音波検査法を用いて監視して、破裂するマイクロカプセルを特定する。
− マーカー添加ステップの間に媒質に添加された光学マーカーは、臨床診療において使用可能な生体染色剤の1つである着色剤を包含する。
− 上記着色剤は、フルオレセインを含む。
【0010】
本発明の他の対象は、上述の方法を実行するためのマーキング装置である。上記マーキング装置は、超音波振動子のネットワークと、ターゲットの固形媒質内の少なくとも1つの所定の区域に集束する活性化超音波ビームを放射させることを可能にする制御装置とを含む。上記制御装置は、活性化超音波ビームを、1〜1000μsの持続時間にわたって放射させることが可能である。上記制御装置および上記超音波振動子のネットワークは、活性化超音波ビームが、媒質に8MPa未満の圧力をかける程度の出力を有するように設計されている。
【0011】
本発明のマーキング装置の幾つかの実施形態は、次の事項のうちの1つまたは複数を活用してよい。
− 超音波振動子のネットワークは、超音波を放射および受信することが可能であり、制御装置は、上記振動子のネットワークによって、ターゲットの媒質の超音波検査画像を形成することが可能であり、マーキング装置は、上記画像をオペレータに示して、オペレータが所定の区域の境界を画定することを可能にするためのユーザーインターフェースをさらに備えている。制御装置は、ユーザーインターフェースを用いて境界を画定された所定の区域の内部において、活性化超音波ビームを放射することが可能である。
− 制御装置は、所定の区域を実際にマーキングすることを、超音波検査法を用いることによって監視して、媒質内の、気体または気化可能な液体で充填されたマーカーマイクロカプセルの破裂を特定することがさらに可能である。
【0012】
本発明の最後の対象は、上記において規定された方法において使用可能な光学マーカーである。上記光学マーカーは、不活性であると共に、超音波で活性化させることが可能である。上記光学マーカーは、超音波によって活性化された後、ターゲットの媒質に結合し、該ターゲットの媒質を局部的に着色することが可能である。
【0013】
本発明のマーカーの幾つかの実施形態は、次の事項のうちの1つまたは複数を活用していてよい。
− 光学マーカーは、着色剤を包含するマイクロカプセルを含み、マイクロカプセルは、超音波によって、破裂して開くことが可能である。
− マイクロカプセルは、気体または気化可能な液体を包含する。
− 光学マーカーは、臨床診療において使用可能な生体染色剤の1つである着色剤を包含する。
− 上記着色剤は、フルオレセインを含む。
【0014】
〔図面の簡単な説明〕
本発明の他の特徴および利点は、限定的でない実施例として提供されると共に添付の図面を参照する、本発明の実施形態のうちの1つの実施形態に関する以下の説明から明らかになろう。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係るマーキング装置を、その使用時において示す機能図である。
【0016】
図2は、図1のマーキング装置を示すブロック図である。
【0017】
図3は、図1のマーキング装置のスクリーンを示す拡大図である。
【0018】
〔詳細な説明〕
これらの異なる図面では、同一または類似の部材を示すために、同一の参照番号が用いられている。
【0019】
図1に示されるマーキング装置1は、超音波スキャナーであり、
n個の超音波振動子2a(例えば約100〜300個の振動子)を含む、超音波振動子のネットワーク2、例えば、超音波検査法において通常用いられる種類の線状ネットワークと、
放射の間に、振動子のネットワーク2を制御して、該ネットワークによって捕捉された信号を得ることが可能な走査回路3と、
走査回路3を制御するマイクロコンピュータ4とを備えている。上記マイクロコンピュータ4は、スクリーン5を含むユーザーインターフェースを備えている。スクリーン5の上では、振動子のネットワーク2によって形成された超音波画像を見ることが可能である。上記ユーザーインターフェースはまた、例えば、マウスまたは類似の装置(図示されていない)、および、適切な場合はポインティング装置7に関連付けられたキーボード6を備えている。ポインティング装置7の例には、以下に説明するように、例えば、オペレータ8が、スクリーン5上で、ある区域の境界を画定することを可能にする、ライトペンまたは類似の装置が挙げられる。
【0020】
振動子のネットワーク2は、ターゲットの固形媒質9、例えば、人間または動物の体の一部に接触した配置に適している。これは、以下に説明するように、この媒質内の1つまたは複数の所定の区域10を局部限定すると共にマーキングするためである。例えば、所定の区域10は、病変であってよく、具体的には、腫瘍であり得る。
【0021】
走査回路3とマイクロコンピュータ4とが共に、制御装置を形成している。制御装置は、振動子のネットワーク2を制御し、該ネットワークからの信号を得ると共に処理することが可能である。走査回路3の機能およびマイクロコンピュータ4の機能を、単一の電子デバイスによって行うことも可能である。
【0022】
図2に示されるように、走査回路3は、例えば、
振動子のネットワーク2のn個の各振動子(T〜T)に(例えばワイヤによって)個別に接続された、n個のアナログ/デジタル変換器11(A/D〜A/D)と、
上記アナログ/デジタル変換器11にそれぞれ接続された、n個のバッファ12(B〜B)と、
上記バッファ12およびマイクロコンピュータ4に通信している中央処理装置13(CPU)と、
中央処理装置13に接続された中央メモリ14(MEM)と、
中央処理装置13に接続された信号処理装置15(DSP)とを備えていてよい。
【0023】
上述のマーキング装置1は、連続するステップである、マーカー添加ステップ、所定の区域の局部限定ステップ、および、所定の区域をマーキングするステップによって用いられ得る。
【0024】
〔1.マーカー添加ステップ〕
マーカー添加ステップでは、媒質9に、初期状態において不活性であると共に、超音波で活性化させることが可能なマーカーを添加する。このマーカーの添加は、例えば注射によって行うことが可能であり、マーカーはその後、媒質9の内部において拡散する。
【0025】
当該光学マーカーは、例えば、マイクロカプセルの内部に封入された着色剤を含んでいてよい。例えば、この着色剤は、フルオレセイン染色剤であってもよいし、または、臨床診療において使用可能な生体染色剤である他の任意の着色剤であってもよい。マイクロカプセルは、超微粒気泡である。この超微粒気泡は、例えば、約1〜10μmの直径を有していてよく、気体(空気若しくはペルフルオロカーボンなど)、または超微粒気泡が破裂すると気化することが可能な液体で充填されていてよい。すなわち、超微粒気泡は、十分に強力な超音波ビームを受けると破裂する、脂肪、タンパク質、またはポリマーに基づいた薄い外壁を有していてよい。
【0026】
本発明に照らして使用可能なマイクロカプセル、および、これを得るための方法は、従来技術に記載されており、具体的には、Dayton et al. (Molecular ultrasound imaging using microbubble contrast agent - Frontiers in Bioscience 12, 5124-5142, 2007年9月1日), Hettiarachchi et al. (On-chip generation of microbubbles as practical technology for manufacturing contrast agents for ultrasonic imaging - Lab Chip 2007, 7, 463-468 - The Royal Society of Chemistry 2007), Talu et al. (Maintaining monodispersity in a microbubble population formed by flow focussing - Langmuir 2008 - American Chemical Society)、および、文献US-B-6416740号に記載されている。
【0027】
〔2.局部限定ステップ〕
次に、装置1を、従来のように超音波画像処理に用いて、図3に示されるように、スクリーン5上に所定の区域10の画像10aを表示させる。
【0028】
オペレータ8は、所定の区域10の境界を画定することが可能である。これは、スクリーン5上のこの区域の画像10aの外郭線10bを、例えば、上述のライトペン7、またはポインティング装置として機能する他の任意のユーザーインターフェースを用いて、トレースすることによって行われる。
【0029】
所定の区域の境界の画定を3次元で行うために、この局部限定ステップを、幾つかの平行な平面において連続的に行うことも可能である。
【0030】
〔3.マーカー活性化ステップ〕
オペレータによって、所定の区域10の境界が画定されると、オペレータは、光学マーカー活性化ステップを開始する。このステップの間、中央処理装置13は、所定の区域10の異なる地点に集束する活性化超音波ビームを、連続的に放射する。その結果、所定の区域10全体が、超音波を受ける。超音波は、初期状態において着色剤を保持しているマイクロカプセルを破裂させることによって、光学マーカーを活性化させる。
【0031】
各活性化超音波ビームは、媒質を損なうことなく、マーカーを活性化するために適した持続時間および出力を有している。例えば、各活性化超音波ビームは、1〜1000μs(マイクロ秒)、具体的には10から1000μsまでの持続時間を有しており、活性化超音波ビームの出力は、活性化超音波ビームが、媒質9に8MPa未満、具体的には6MPa(メガパスカル)未満の圧力をかける程度の出力である。この出力は、従来の画像処理装置の出力に相当する。
【0032】
その後、初期状態においてマイクロカプセル中に包含されていた着色剤は、勢いよく放出され、媒質9を形成する組織の細胞壁と接触する。ここで、着色剤は、活性化された後、媒質に結合し、その位置において該媒質を染色する。この染色は、放出された着色剤の性質および量に応じて、数時間から数日間持続することが可能である。
【0033】
媒質の残りの部分では、マーカーは活性化されず、その後、マーカーは、生体によって血液循環を介して自然に排泄される。
【0034】
従って、光学マーカーは、媒質9内の1つまたは複数の所定の区域10だけを着色するので、これらの区域は、例えば、所定の区域10の外科的生検または切除の間に、自然光または他の光の下で肉眼により、容易且つ正確に位置確認され得る。
【0035】
本方法は、任意の形状をした所定の区域を、たとえこれらの区域が多数ある場合でも、または、これらの区域が小さい、若しくはこれらの区域の形が複雑である場合でも、容易且つ迅速にマーキングすることを可能にする。マーキングは、非侵襲的に行われると共に、マーキングされた区域における次の治療を妨げることなく行われる。
【0036】
活性化ステップの間に、オペレータ8は、マイクロカプセルが破裂する時に発する音で、破裂したマイクロカプセルを特定することによって、所定の区域を実際にマーキングすることを監視することが可能である。これらの音は、振動子のネットワーク2によって捕捉され、ビームフォーミング法を用いた従来の方法で、中央処理装置13によって局部限定された後、例えばスクリーン上に、点または他の記号16として表示される(図3)。
【0037】
オペレータ8が、所定の区域10を、幾つかの平行平面において規定する必要がある場合には、このプロセスは、これらの各平面につき、1つの活性化ステップを含むことが可能であり、次の平面における局部限定ステップは、現在の平面において光学マーカーの活性化が完了した時にのみ、行われることが可能であることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係るマーキング装置を、その使用時において示す機能図である。
【図2】図1のマーキング装置を示すブロック図である。
【図3】図1のマーキング装置のスクリーンを示す拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
初期状態において不活性であると共に、超音波で活性化させることが可能な光学マーカーを含有するターゲットの固形媒質(9)内の少なくとも1つの所定の区域(10)をマーキングする方法であって、上記方法は、上記マーカーを活性化するために適した持続時間および出力の活性化超音波ビームを放射し、上記所定の区域(10)に集束させる、少なくとも1つの活性化ステップを含み、上記マーカーは、活性化された後、上記媒質に結合して、上記媒質を局部的に着色するために適している、方法。
【請求項2】
上記所定の区域(10)は、予め、超音波スキャナー(1)を用いた超音波画像処理によって局部限定されており、集束された上記活性化超音波ビームは、上記活性化ステップの間に、上記超音波スキャナー(1)によって放射される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記活性化ステップの間に、上記活性化超音波ビームは、1〜1000μsの持続時間にわたって放射され、上記活性化超音波ビームの出力は、上記活性化超音波ビームが、上記媒質に8MPa未満の圧力をかける程度の出力である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
上記光学マーカーは、マイクロカプセル内に封入された着色剤を含み、上記マイクロカプセルは、上記活性化ステップの間に、破裂して開き、上記着色剤を放出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
上記マイクロカプセルは、気体または気化可能な液体で充填されている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上記活性化ステップの間に、上記所定の区域を実際にマーキングすることを、超音波検査法を用いて監視して、上記マイクロカプセルの破裂を監視する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
マーカーを添加するステップの間に上記媒質に添加される上記光学マーカーは、臨床診療において使用可能な生体染色剤の1つである着色剤を包含する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
上記着色剤は、フルオレセインを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法を実行するためのマーキング装置であって、超音波振動子のネットワーク(2)と、ターゲットの固形媒質(9)内の少なくとも1つの所定の区域(10)に集束する活性化超音波ビームを放射させることを可能にする制御装置(13,4)とを備え、上記制御装置(13,4)は、上記活性化超音波ビームの放射を、1〜1000μsの持続時間にわたって行うことを可能にし、上記制御装置(13,4)および上記振動子のネットワーク(2)は、上記活性化超音波ビームが、上記媒質に8MPa未満の圧力をかける程度の出力を有するように設計されている、マーキング装置。
【請求項10】
上記超音波振動子のネットワーク(2)は、超音波を放射および受信することが可能であり、上記制御装置(13,4)は、上記超音波振動子のネットワーク(2)によって、ターゲットの媒質の超音波検査画像を形成することが可能であり、上記マーキング装置は、上記画像をオペレータに示して、上記オペレータが上記所定の区域(10)の境界を画定することを可能にするためのユーザーインターフェース(5,7)をさらに備えており、上記制御装置(13,4)は、上記ユーザーインターフェースを用いて境界を画定された所定の区域の内部において、上記活性化超音波ビームを放射することが可能である、請求項9に記載のマーキング装置。
【請求項11】
上記制御装置(13,4)は、上記所定の区域(10)の実際のマーキングを、超音波検査法を用いることによって監視して、上記媒質内の、気体または気化可能な液体で充填されたマーカーマイクロカプセルの破裂を特定することがさらに可能である、請求項10に記載のマーキング装置。
【請求項12】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法において使用可能な光学マーカーであって、上記光学マーカーは、不活性であると共に、超音波で活性化させることが可能であり、上記光学マーカーは、超音波によって活性化された後、ターゲットの媒質に結合して、上記ターゲットの媒質を局部的に着色することが可能である、光学マーカー。
【請求項13】
着色剤を包含するマイクロカプセルを備え、上記マイクロカプセルは、超音波によって破裂して開くことが可能である、請求項12に記載の光学マーカー。
【請求項14】
上記マイクロカプセルは、気体または気化可能な液体を包含する、請求項13に記載の光学マーカー。
【請求項15】
臨床診療において使用可能な生体染色剤の1つである着色剤を包含する、請求項9〜14のいずれか1項に記載の光学マーカー。
【請求項16】
上記着色剤はフルオレセインを含む、請求項15に記載の光学マーカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−501707(P2012−501707A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525605(P2011−525605)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【国際出願番号】PCT/FR2009/051692
【国際公開番号】WO2010/026357
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(500056471)
【Fターム(参考)】