説明

子供用判定機能付き体組成計

【課題】信頼性の高い子供の体組成の適正程度についての判定情報を便利に得ることができる子供用判定機能付き体組成計を提供する。
【解決手段】子供用体組成判定手段において、子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している体組成判定基準(子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの。)を参照し、体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、成長指標取得手段により取得した子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の成長過程において著しい成長時期にある子供の体組成(体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪、筋肉、骨、体水分その他の体内成分についての総称として一般的に呼ばれている。)に関する値について測定し、その測定した体組成に関する値についての適正程度を判定する子供用判定機能付き体組成計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、健康志向の観点から多くの生体を測定する装置が市場に供給されている。そして、特に近年においては、肥満が生活習慣病の原因となり得ることから、体脂肪、内臓脂肪等に関する値について測定し、その測定した体脂肪、内臓脂肪等に関する値についての適正程度を判定することが可能である装置が市場に供給されるようになってきた。
【0003】
かかる装置としては、例えば、次の特許文献に開示されるようなものがある。
【0004】
特許文献1に開示される装置は、体脂肪面積を測定し、その測定した体脂肪面積がどの判定区域に属しているかを判定するものである。
【0005】
特許文献2に開示される装置は、体脂肪率を測定し、その測定した体脂肪率がどの判定区域に属しているかを判定し、また、BMIを演算し、その演算したBMIがどの判定区域に属しているかを判定し、更には、これら両判定結果がどの判定区域に属しているかを総合的に判定するものである。
【0006】
特許文献3に開示される装置は、測定及び入力された要素からBMI、体脂肪率、腹部内臓脂肪横断面積を演算し、その演算したBMI、体脂肪率、腹部内臓脂肪横断面積のそれぞれがどの判定区域に属しているかを判定するものである。
【0007】
これらの装置は、単に体脂肪面積等の結果を求めるだけでなく、その結果の適正程度を把握できることで、健康管理をする上で、とても便利で役立つものである。
【特許文献1】特開2002−191563号公報
【特許文献2】特開2002−191573号公報
【特許文献3】特開2003−52659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記の各装置における判定の基準は、男女別に異なる程度で、子供及び大人の両方を対象とするもの、又は大人だけを対象とするものである。子供及び大人の両方を対象とする判定基準は、子供及び大人はそれぞれ成長度合いが異なることから、本来的には適正程度の境界域も異なって然るべきであるがゆえにその信頼性が劣る。また、大人だけを対象とする判定基準は、幼児や子供についての評価をすることができないために不便である。
【0009】
そこで、本発明は、このような上述したような事情に鑑みて、信頼性の高い子供の体組成の適正程度についての判定情報を便利に得ることができる子供用判定機能付き体組成計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、一つの観点によると、本発明の子供用判定機能付き体組成計は、子供の体組成に関する値を取得する体組成取得手段と、子供の成長の度合いを示す指標を取得する成長指標取得手段と、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示した体組成判定基準を記憶する子供用体組成判定基準記憶手段と、前記子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している体組成判定基準を参照し、前記体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と前記成長指標取得手段により取得した子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定する子供用体組成判定手段と、前記子供用体組成判定手段により判定した子供の体組成に関する値についての適正程度の結果を表示する判定結果表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、この観点の一つの形態によると、前記体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値を選択する判定対象選択手段を更に備え、前記体組成取得手段は、前記判定対象選択手段により選択された子供の体組成に関する値を取得する。
【0012】
また、この観点の別の形態によると、前記判定結果表示手段は、時間軸と体組成に関する値軸から成り、前記時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示する。
【0013】
また、この観点の別の形態によると、前記体組成取得手段により取得した子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定範囲値を超える変動をした場合に警告する激変警告手段を更に備える。
【0014】
また、この観点の別の形態によると、前記子供の成長の度合いを示す指標が、年齢である。
【0015】
また、この観点の別の形態によると、前記体組成判定基準が、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、年齢を1歳間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すものである。
【0016】
また、この観点の別の形態によると、前記子供の成長の度合いを示す指標が、身長である。
【0017】
また、この観点の別の形態によると、前記体組成判定基準が、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、身長を5cm間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すものである。
【0018】
また、この観点の別の形態によると、前記体組成に関する値が、除脂肪率、体脂肪率、筋肉率のいずれかである。
【0019】
また、この観点の別の形態によると、前記肥満に関する値が、肥満度、BMI、ローレル指数のいずれかである。
【0020】
また、別の観点によると、本発明の子供用判定機能付き体組成計は、子供の体組成に関する値を取得する体組成取得手段と、種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標を取得する成長指標取得手段と、種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の各々について、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示した複数の体組成判定基準を記憶する子供用体組成判定基準記憶手段と、前記子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している複数の体組成判定基準の中から一つの体組成判定基準を選択する体組成判定基準選択手段と、前記体組成判定基準選択手段により選択した一つの体組成判定基準を参照し、前記体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と前記成長指標取得手段により取得した種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の中の前記体組成判定基準選択手段で選択した一つの体組成判定基準に対応する子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定する子供用体組成判定手段と、 前記子供用体組成判定手段により判定した子供の体組成に関する値についての適正程度の結果を表示する判定結果表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
また、この観点の一つの形態によると、前記体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値を選択する判定対象選択手段を更に備え、前記体組成取得手段は、前記判定対象選択手段により選択された子供の体組成に関する値を取得する。
【0022】
また、この観点の別の形態によると、前記判定結果表示手段は、時間軸と体組成に関する値軸から成り、前記時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示する。
【0023】
また、この観点の別の形態によると、前記体組成取得手段により取得した子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定範囲値を超える変動をした場合に警告する激変警告手段を更に備える。
【0024】
また、この観点の別の形態によると、前記種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標が、年齢及び身長ある。
【0025】
また、この観点の別の形態によると、前記複数の体組成判定基準が、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、年齢を1歳間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの、及び、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、身長を5cm間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すものである。
【0026】
また、この観点の別の形態によると、前記体組成に関する値が、除脂肪率、体脂肪率、筋肉率のいずれかである。
【0027】
また、この観点の別の形態によると、前記肥満に関する値が、肥満度、BMI、ローレル指数のいずれかである。
【発明の効果】
【0028】
本発明の子供用判定機能付き体組成計は、子供用体組成判定手段において、子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している体組成判定基準(子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの。)を参照し、体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、成長指標取得手段により取得した子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定するので、信頼性の高い子供の体組成の適正程度についての判定情報を便利に得ることが可能である。
【0029】
また、本発明の子供用判定機能付き体組成計は、子供用体組成判定手段において、体組成判定基準選択手段により選択した一つの体組成判定基準(子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの。)を参照し、体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、成長指標取得手段により取得した種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の中の体組成判定基準選択手段で選択した一つの体組成判定基準に対応する子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定するので、得たい判定の自由度が高まり、より便利となる。
【0030】
また、判定対象選択手段において、体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値を選択し、体組成取得手段において、この選択された子供の体組成に関する値を取得するので、得たい判定の自由度が高まり、より便利となる。
【0031】
また、判定結果表示手段において、時間軸と体組成に関する値軸から成り、この時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示するので、推移を把握するのがより便利となる。
【0032】
更に、激変警告手段において、子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定を超える変動をした場合に警告するので、身体の急激な変化を把握でき、より便利となり、栄養や運動指導に使える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
第1の形態として、本発明の子供用判定機能付き体組成計は、判定対象選択手段、体組成取得手段、成長指標取得手段、子供用体組成判定基準記憶手段、子供用体組成判定手段、判定結果表示手段及び激変警告手段から構成する。本件説明において、子供とは、17歳以下の者をいう。また、取得とは、入力及び測定による取得、入力だけによる取得、測定だけによる取得のうちいずれかであることを意味する。
【0034】
判定対象選択手段は、体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値(例えば、体脂肪率、除脂肪率又は筋肉率)を選択する。
【0035】
体組成取得手段は、判定対象選択手段により選択された子供の体組成に関する値(例えば、体脂肪率、除脂肪率又は筋肉率)を取得する。
【0036】
成長指標取得手段は、子供の成長の度合いを示す指標(例えば、年齢又は身長)を取得する。
【0037】
子供用体組成判定基準記憶手段は、子供の肥満に関する値(例えば、肥満度、BMI(Body Mass Index )又はローレル指数)についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標(例えば、年齢又は身長)に応じて、子供の体組成に関する値(例えば、体脂肪率、除脂肪率又は筋肉率)についての適正程度を複数範囲に区分けして示した体組成判定基準を記憶する。
【0038】
子供用体組成判定手段は、子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している体組成判定基準を参照し、体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、前記成長指標取得手段により取得した子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値(例えば、体脂肪率、除脂肪率又は筋肉率)についての適正程度を判定する。
【0039】
判定結果表示手段は、子供用体組成判定手段により判定した子供の体組成に関する値についての適正程度の結果を表示し、また、時間軸と体組成に関する値軸から成り、時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示する。
【0040】
激変警告手段は、体組成取得手段により取得した子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定範囲値を超える変動をした場合に警告する。ここで、所定範囲値とは、通常の成長により体組成に関する値の変化があり得る範囲値をいう。
【0041】
このように構成した子供用判定機能付き体組成計によると、子供用体組成判定手段において、子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している体組成判定基準(子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの。)を参照し、体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、成長指標取得手段により取得した子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定するので、信頼性の高い子供の体組成の適正程度についての判定情報を便利に得ることが可能である。
【0042】
なお、前記において、肥満に関する値が、肥満度である場合には、肥満度が(体重(kg)−標準体重(kg))/標準体重(kg)×100といったように、肥満を反映する体重を含み、成長期の身体変化の個人差が大きい身長等の要素を含まずに、体重だけを要素とする式にて求められるものであるため、子供の体組成の適正程度についての判定は、特に、信頼性が高いものとなる。
【0043】
また、判定対象選択手段において、体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値を選択し、体組成取得手段において、この選択された子供の体組成に関する値を取得するので、得たい判定の自由度が高まり、より便利となる。
【0044】
また、判定結果表示手段において、時間軸と体組成に関する値軸から成り、この時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示するので、推移を把握するのがより便利となる。
【0045】
また、激変警告手段において、子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定を超える変動をした場合に警告するので、身体の急激な変化を把握でき、より便利となる。
【0046】
第2の形態として、本発明の子供用判定機能付き体組成計は、判定対象選択手段、体組成取得手段、成長指標取得手段、子供用体組成判定基準記憶手段、体組成判定基準選択手段、子供用体組成判定手段、判定結果表示手段及び激変警告手段から構成する。
【0047】
成長指標取得手段は、種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標(例えば、年齢及び身長)を取得する。
【0048】
子供用体組成判定基準記憶手段は、種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標(例えば、年齢及び身長)の各々について、子供の肥満に関する値(例えば、肥満度、BMI(Body Mass Index )又はローレル指数)についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標(例えば、年齢又は身長)に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示した複数の体組成判定基準を記憶する。
【0049】
体組成判定基準選択手段は、子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している複数の体組成判定基準の中から一つの体組成判定基準を選択する。
【0050】
子供用体組成判定手段は、前記体組成判定基準選択手段により選択した一つの体組成判定基準を参照し、前記体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値(例えば、体脂肪率、除脂肪率又は筋肉率)と、前記成長指標取得手段により取得した種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の中の前記体組成判定基準選択手段で選択した一つの体組成判定基準に対応する子供の成長の度合いを示す指標(例えば、年齢又は身長)とに該当する子供の体組成に関する値(例えば、体脂肪率、除脂肪率又は筋肉率)についての適正程度を判定する。
【0051】
なお、判定対象選択手段、体組成取得手段、判定結果表示手段、激変警告手段については、第1形態と同様であるのでこれらの説明については省略する。
【0052】
このように構成した子供用判定機能付き体組成計によると、子供用体組成判定手段において、体組成判定基準選択手段により選択した一つの体組成判定基準(子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの。)を参照し、体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、成長指標取得手段により取得した種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の中の体組成判定基準選択手段で選択した一つの体組成判定基準に対応する子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定するので、第1形態における利点に加えて、得たい判定の自由度が高まり、より便利となる。
【0053】
以下、上述した形態における実施例(6歳から17歳までの子供を対象とする子供用判定機能付き体組成計)について具体的に説明する。
【実施例】
【0054】
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を用いて、本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計の具体的な構成について説明する。
【0055】
本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計は、電源1、スタートスイッチ2、設定キー3、変更キー4、グラフ切替キー5、生体インピーダンス測定部11、体重測定部21、EEPROM6、表示部31及びマイクロコンピュータ7を備える。
【0056】
電源1は、基台26の内部に備え、本装置の電気系統各部に電力を供給する。
【0057】
スタートスイッチ2は、基台26の側面に備え、電源1から電力を供給し、本装置の動作を開始するためのものである。
【0058】
設定キー3は、載せ台27の上面に備え、選択されている数値・文字等の表示、測定データの保存等の確定するためのものである。
【0059】
変更キー4は、載せ台27の上面に備え、選択されている数値・文字等の表示を切替えるためのものである。
【0060】
グラフ切替キー5は、載せ台27の上面に備え、表示部31(LCD32)に表示する履歴グラフを週毎、月毎、年毎へと順次切替えるためのものである。
【0061】
生体インピーダンス測定部11は、電流供給回路12、通電用電極13、測定用電極14及び電圧検出回路15から成り、生体インピーダンスに基づいて生じる電圧を測定する。電流供給回路12は、基台26の内部に有し、マイクロコンピュータ7からの制御により身体に流すための電流を発生する。通電用電極13は、足裏と接触するように載せ台27の上面に有し、一方の通電用電極13から身体を通して他方の通電用電極13に電流を流す。測定用電極14は、足裏と接触するように載せ台27の上面に有し、一方の通電用電極13から他方の通電用電極13に流された電流により身体における生体インピーダンスに基づいて生ずる電圧を検出する。電圧検出回路15は、基台26の内部に有し、検出した身体における生体インピーダンスに基づいて生じた電圧を増幅し、デジタル変換する。
【0062】
体重測定部21は、重量センサ22及び検出回路23から成り、載せ台27に乗った際の体重を測定する。重量センサ22は、基台26の内部に有し、載せ台27に乗った際の体重に基づいて生ずる電圧を検出する。検出回路23は、基台26の内部に有し、検出した体重に基づいて生じた電圧を増幅し、デジタル変換する。
【0063】
EEPROM6は、基台26の内部に有し、設定キー3により確定された測定データその他各種データを記憶する。
【0064】
表示部31は、LCD32及びLED33から成り、載せ台27の上面に備え、入力状況・測定結果・警告情報等を表示する。
【0065】
マイクロコンピュータ7は、CPU、制御および演算用プログラム・体脂肪率や除脂肪量を演算するための演算式・体脂肪率や除脂肪量の変化量を演算するための演算式・体組成判定基準テーブル・判定グラフデータ等を記憶するROM、演算結果・個人情報等を一時的に記憶するRAM、タイマー、IOポート等を備え、基台26の内部に有し、子供の体組成に関する値についての適正程度を判定、急激な体脂肪率や除脂肪量の変化に対する警告判定等に関する制御等の処理を行う。
【0066】
ここで、体組成判定基準テーブルとは、子供の肥満度(=(体重(kg)−標準体重(kg))/標準体重(kg)×100)についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の年齢に応じて、子供の体脂肪率についての適正程度(やせ、−標準、+標準、軽肥満、肥満)を複数範囲に区分けして示した体脂肪率判定基準テーブル(図4参照)と、子供の肥満度についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の年齢に応じて、子供の除脂肪率についての適正程度(多め、+標準、−標準、やや少なめ、少ない)を複数範囲に区分けして示した除脂肪率判定基準テーブル(図6参照)と、子供の肥満度についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の身長に応じて、子供の体脂肪率についての適正程度(やせ、−標準、+標準、軽肥満、肥満)を複数範囲に区分けして示した体脂肪率判定基準テーブル(図なし)と、子供の肥満度についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の身長に応じて、子供の除脂肪率についての適正程度(多め、+標準、−標準、やや少なめ、少ない)を複数範囲に区分けして示した除脂肪率判定基準テーブル(図なし)とのことである。ここで、子供の肥満度についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準は、例えば、+50%以上のときを高度肥満、+30%以上+50%未満のときを中等度肥満、+20%以上+30%未満のときを軽度肥満、−20%以上+20%未満のときを標準、−20%以下のときをやせと判定する学童児肥満度による体型判定基準(日本肥満学会)を用いる。
【0067】
また、判定グラフデータとは、上記体組成判定基準テーブルの各々をグラフ化したものである(図5、図7、図8参照)。
【0068】
なお、設定キー3、変更キー4及びマイクロコンピュータ7による構成は判定対象選択手段、体組成判定基準選択手段及び成長指標取得手段に、生体インピーダンス測定部11及びマイクロコンピュータ7による構成は体組成取得手段に、マイクロコンピュータ7は子供用体組成判定基準記憶手段及び子供用体組成判定手段に、表示部31及びマイクロコンピュータ7は判定結果表示手段及び激変警告手段に該当する。
【0069】
次に、図3に示すフローチャートを用いて、本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計の操作及び動作について説明する。
【0070】
まず、スタートスイッチ2が押されると電源1は電気系統各部に電力を供給し(ステップS1)、装置は動作状態となる(ステップS2)。
【0071】
ここで、設定キー3が押されると(ステップS2でYES)、LCD32は、図9に示すような個人情報等の設定画面を表示する。そして、この個人情報等の設定画面において、各項目(測定日、性別、生年月日、年齢、身長、判定軸、測定対象)について変更キー4及び設定キー3から入力されると、EEPROM6は、各項目事項について記憶する(ステップS3)。より具体的には、この個人情報等の設定画面を表示すると、初めに「測定日欄」にカーソルが位置し、変更キー4が押されることによって日付を変え、設定キー3が押されることによってその日付を確定する。次いで、カーソルが「性別欄」に移り、変更キー4が押されることによって性別(男性又は女性)を変え、設定キー3が押されることによってその性別を確定する。次いで、カーソルが「生年月日欄」に移り、変更キー4が押されることによって日付を変え、設定キー3が押されることによってその日付を確定する。次いで、カーソルが「年齢欄」に移り、変更キー4が押されることによって年齢(6歳から17歳までのいずれか)を変え、設定キー3が押されることによってその年齢を確定する。次いで、カーソルが「身長欄」に移り、変更キー4が押されることによって身長を変え、設定キー3が押されることによってその身長を確定する。次いで、カーソルが「判定軸欄」に移り、変更キー4が押されることによって判定軸(年齢又は身長)を変え、設定キー3が押されることによってその判定軸を確定する。次いで、カーソルが「測定対象欄」に移り、変更キー4が押されることによって測定対象(体脂肪率又は除脂肪率)を変え、設定キー3が押されることによってその測定対象を確定(EEPROM6に記憶)し、この個人情報等の設定画面の表示は測定画面に切替る。
【0072】
続いて、ステップS2にて設定キー3が押されないとき(ステップS2でNO)、又は、ステップS3の後において、被測定者が載せ台27に乗ると、体重測定部21及び生体インピーダンス測定部11において、体重及び生体インピーダンスを測定し(ステップS4)、マイクロコンピュータ7において、これら測定した体重及び生体インピーダンスに基づいて、体脂肪率又は除脂肪率を演算するための演算式を用いて、個人情報等の設定画面にて設定した測定対象に該当する対象(体脂肪率又は体脂肪率)についてを現在の測定データとして演算する。次いで、マイクロコンピュータ7において、個人情報等の設定画面にて設定した性別、判定軸及び測定対象に該当する体組成判定基準テーブル(男性かつ年齢による体脂肪率判定基準テーブル、女性かつ年齢による体脂肪率判定基準テーブル、男性かつ年齢による除脂肪率判定基準テーブル、女性かつ年齢による除脂肪率判定基準テーブル、男性かつ身長による体脂肪率判定基準テーブル、女性かつ身長による体脂肪率判定基準テーブル、男性かつ身長による除脂肪率判定基準テーブル、女性かつ身長による除脂肪率判定基準テーブルのいずれか)を用いて、現在の測定データ(体脂肪率又は除脂肪率)についての適正程度を判定する(ステップS5)。
【0073】
続いて、マイクロコンピュータ7において、EEPROM6に保存している過去の測定データ(1ヶ月前時点における過去の平均値)と、先に演算した現在の測定データ(体脂肪率又は体脂肪率)との差分を演算し、その差分結果が所定範囲値(1ヶ月前時点における過去の平均値に対する標準偏差値(1SD))よりも大きいか否かを判定する(ステップS6)。
【0074】
続いて、図10に示すように、LCD32において、個人情報等の設定画面にて設定した事項の一部や現在の測定データを表示し、上段のLED33においては、先に判定された現在の測定データ(体脂肪率又は除脂肪率)についての適正程度に応じた色(やせ又は多めの場合には青、−標準の場合には黄緑、+標準の場合には緑、軽肥満又はやや少ないの場合には橙、肥満又は少ないの場合には赤)を点灯し、下段のLED33においては、先に判定された差分結果が標準偏差値(1SD)よりも大きい場合にのみ赤色を点滅する(ステップS7)。
【0075】
続いて、LCD32は、個人情報等の設定画面にて設定した事項の一部や現在の測定データを表示する画面において(ステップS8)、グラフ切替キー5が押されると(ステップS8でYES)、図11に示すように、過去の保存されている測定データと現在の測定データに基づいて週単位に平均した測定データを、判定グラフデータに基づいて測定データに対する適正程度を複数範囲に区分けして示し、週単位を目盛線とする履歴グラフに、現在の測定データが画面の時間軸方向の中央部に位置するように表示する。次いで、グラフ切替キー5が押されると、LCD32は、図12に示すように、過去の保存されている測定データと現在の測定データに基づいて月単位に平均した測定データを、判定グラフデータに基づいて測定データに対する適正程度を複数範囲に区分けして示し、月単位を目盛線とする履歴グラフに、現在の測定データが画面の時間軸方向の中央部に位置するように表示する。次いで、グラフ切替キー5が押されると、LCD32は、図13に示すように、過去の保存されている測定データと現在の測定データに基づいて年単位に平均した測定データを、判定グラフデータに基づいて測定データに対する適正程度を複数範囲に区分けして示し、年単位を目盛線とする履歴グラフに、現在の測定データが画面の時間軸方向の中央部に位置するように表示する(ステップS9)。
【0076】
続いて、ステップS8にてグラフ切替キー5が押されないとき(ステップS8でNO)、又は、ステップS9の後において(ステップS10)、設定キー3が押されると(ステップS10でYES)、EEPROM6は、現在の測定データを過去の測定データとして継続的に記憶する(ステップS11)。
【0077】
続いて、ステップS10にてグラフ切替キー5が押されないままに一定時間経過したとき(ステップS10でNO)、又は、ステップS11の後において、電源1は電気系統各部に対する電力を停止し、装置は非動作状態となる(ステップS12)。
【0078】
以上が、本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計の一実施例である。
【0079】
なお、上述した一実施例において、各種の体組成判定基準テーブルは、子供の肥満度についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づくものであったが、子供のBMI(=体重(kg)/身長(m)2)についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準や子供のローレル指数(=体重(kg)/(身長(cm))×10)についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づくものであっても同様に実施可能である。
【0080】
また、上述した一実施例においては、体脂肪率と除脂肪率を測定対象としたが、筋肉率を測定対象としても同様に実施可能である。
【0081】
また、現在の測定データについての適正程度を判定は、図10に示すように上段のLED33に適正程度に応じた色を点灯する他に、図14に示すように、LCD32における個人情報等の設定画面にて設定した事項の一部や現在の測定データの表示とともに、該当する適正程度を表示したり、図15に示すように、適正程度に応じて区分された棒グラフの該当箇所を点灯したり、ブザーを備えて音を発生するようにしたりしても同様に実施可能である。
【0082】
また、上述した一実施例において、子供の肥満度についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準としては、6歳から17歳までの子供を対象とすることから、例えば、学童児肥満度による体型判定基準(日本肥満学会)を用いたが、6歳以下の子供を対象とする子供用判定機能付き体組成計である場合には、例えば、+15%を基準として判定する幼児用(6歳未満)による体型判定基準(日本肥満学会)を用いればよい。
【0083】
また、上述した一実施例において、個人情報等の設定画面にて入力又は修正する際に(ステップS3)、年齢を入力したが、年齢を入力せずに、入力した測定日と入力した生年月日から年齢をマイクロコンピュータにより計算して求めてもよい。
【0084】
また、上述した一実施例においては、体組成判定基準テーブルとして、図4に示す体脂肪率判定基準テーブル、図6に示す除脂肪率判定基準テーブルを用いたが、図16に示す体脂肪率判定基準テーブル、図18に示す除脂肪率判定基準テーブルを用いてもよい。また、判定グラフデータとして、図5に示す体脂肪率判定グラフデータ、図7に示す除脂肪率判定グラフデータ、図8に示す体脂肪率判定グラフデータを用いたが、図17に示す体脂肪率判定グラフデータ、図19に示す除脂肪率判定グラフデータ、図20に示す体脂肪率判定グラフデータを用いてもよい。
【0085】
ここで、体組成判定基準テーブル(図16、図18)及び判定グラフデータ(図17、図19、図20)が、体組成判定基準テーブル(図4、図6)及び判定グラフデータ(図5、図7、図8)と異なる境界域を有する理由について説明する。
【0086】
体組成判定基準テーブル(図16、図18)及び判定グラフデータ(図17、図19、図20)は、体組成判定基準テーブル(図4、図6)及び判定グラフデータ(図5、図7、図8)と同様に、子供の肥満度(=(体重(kg)−標準体重(kg))/標準体重(kg)×100)についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準(+50%以上のときを高度肥満、+30%以上+50%未満のときを中等度肥満、+20%以上+30%未満のときを軽度肥満、−20%以上+20%未満のときを標準、−20%以下のときをやせと判定)に基づき、子供の成長の度合いを示す指標(年齢、身長)に応じて、子供の体組成に関する値(体脂肪率、除脂肪率)についての適正程度(やせ、−標準、+標準、軽肥満、肥満)を複数範囲に区分けするものである。
【0087】
より具体的に説明すると、体組成判定基準テーブル及び判定グラフデータは次のように求められるものである。まず、多くの子供の各々について、体組成に関する値(体脂肪率、除脂肪率)と肥満度を求める。次いで、性別毎に、子供の成長の度合いを示す指標(年齢、身長)に応じて(年齢の場合には1歳毎、身長の場合には5cm毎)、体組成に関する値と肥満度の相関式を求める。次いで、これら相関式から肥満判定基準の肥満度境界域(+50%、+30%、+20%、−20%)に対応する体組成に関する値を求める。次いで、これら求めた子供の成長の度合いを示す指標に応じての体組成に関する値を、性別毎に、体組成に関する値と子供の成長の度合いを示す指標の関係を示す軸にプロットしてグラフで示す。このように求めたものが判定グラフデータであり、この判定グラフデータをテーブル化したものが体組成判定基準テーブルである。
【0088】
そして、このような過程において、体組成判定基準テーブル(図4、図6)及び判定グラフデータ(図5、図7、図8)を求めたときの方よりも、体組成判定基準テーブル(図16、図18)及び判定グラフデータ(図17、図19、図20)を求めたときの方が、体組成に関する値を求める際に、より推定精度を有するように求めているため、異なる境界域を有するものとなっているという理由である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計の外観図を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)正面図である。
【図2】本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計の全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係わる子供用判定機能付き体組成計の操作及び動作処理の流れについて示すフローチャートである。
【図4】年齢基準による体脂肪率判定基準テーブルを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図5】年齢基準による体脂肪率判定グラフデータを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図6】年齢基準による除脂肪率判定基準テーブルを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図7】年齢基準による除脂肪率判定グラフデータを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図8】身長基準による体脂肪率判定グラフデータを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図9】個人情報等の設定画面を示す表示部である。
【図10】測定データ等の結果画面を示す表示部である。
【図11】週毎に示す履歴グラフである。
【図12】月毎に示す履歴グラフである。
【図13】年毎に示す履歴グラフである。
【図14】別の態様で測定データ等の結果画面を示す表示部である。
【図15】別の態様で測定データ等の結果画面を示す表示部である。
【図16】別の年齢基準による体脂肪率判定基準テーブルを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図17】別の年齢基準による体脂肪率判定グラフデータを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図18】別の年齢基準による除脂肪率判定基準テーブルを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図19】別の年齢基準による除脂肪率判定グラフデータを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図20】別の身長基準による体脂肪率判定グラフデータを示し、(a)は男児用、(b)は女児用である。
【図21】別の週毎に示す履歴グラフである。
【図22】別の月毎に示す履歴グラフである。
【図23】別の年毎に示す履歴グラフである。
【符号の説明】
【0090】
1 電源
2 スタートスイッチ
3 設定キー
4 変更キー
5 グラフ切替キー
6 EEPROM
7 マイクロコンピュータ
11 生体インピーダンス測定部
12 電流供給回路
13 通電用電極
14 測定用電極
15 電圧検出回路
21 体重測定部
22 重量センサ
23 検出回路
26 基台
27 載せ台
31 表示部
32 LCD
33 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の体組成に関する値を取得する体組成取得手段と、
子供の成長の度合いを示す指標を取得する成長指標取得手段と、
子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示した体組成判定基準を記憶する子供用体組成判定基準記憶手段と、
前記子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している体組成判定基準を参照し、前記体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、前記成長指標取得手段により取得した子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定する子供用体組成判定手段と、
前記子供用体組成判定手段により判定した子供の体組成に関する値についての適正程度の結果を表示する判定結果表示手段と、
を備えることを特徴とする子供用判定機能付き体組成計。
【請求項2】
前記体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値を選択する判定対象選択手段を更に備え、
前記体組成取得手段は、前記判定対象選択手段により選択された子供の体組成に関する値を取得することを特徴とする請求項1記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項3】
前記判定結果表示手段は、時間軸と体組成に関する値軸から成り、前記時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示することを特徴とする請求項1又は2記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項4】
前記体組成取得手段により取得した子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定範囲値を超える変動をした場合に警告する激変警告手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項5】
前記子供の成長の度合いを示す指標が、年齢であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項6】
前記体組成判定基準が、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、年齢を1歳間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すものであることを特徴とする請求項5記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項7】
前記子供の成長の度合いを示す指標が、身長であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項8】
前記体組成判定基準が、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、身長を5cm間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すものであることを特徴とする請求項7記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項9】
子供の体組成に関する値を取得する体組成取得手段と、
種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標を取得する成長指標取得手段と、
種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の各々について、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、子供の成長の度合いを示す指標に応じて、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示した複数の体組成判定基準を記憶する子供用体組成判定基準記憶手段と、
前記子供用体組成判定基準記憶手段に記憶している複数の体組成判定基準の中から一つの体組成判定基準を選択する体組成判定基準選択手段と、
前記体組成判定基準選択手段により選択した一つの体組成判定基準を参照し、前記体組成取得手段により取得した子供の体組成に関する値と、前記成長指標取得手段により取得した種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標の中の前記体組成判定基準選択手段で選択した一つの体組成判定基準に対応する子供の成長の度合いを示す指標とに該当する子供の体組成に関する値についての適正程度を判定する子供用体組成判定手段と、
前記子供用体組成判定手段により判定した子供の体組成に関する値についての適正程度の結果を表示する判定結果表示手段と、
を備えることを特徴とする子供用判定機能付き体組成計。
【請求項10】
前記体組成取得手段により取得する子供の体組成に関する値を選択する判定対象選択手段を更に備え、
前記体組成取得手段は、前記判定対象選択手段により選択された子供の体組成に関する値を取得することを特徴とする請求項9記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項11】
前記判定結果表示手段は、時間軸と体組成に関する値軸から成り、前記時間軸方向の中央部に子供の現在の体組成に関する値が位置するように子供の過去の体組成に関する値を含めた推移を週毎に示す履歴グラフ、月毎に示す履歴グラフ、年毎に示す履歴グラフへと順次切替えて表示することを特徴とする請求項9又は10記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項12】
前記体組成取得手段により取得した子供の現在の体組成に関する値が子供の過去の体組成に関する値よりも所定範囲値を超える変動をした場合に警告する激変警告手段を更に備えることを特徴とする請求項9乃至11のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項13】
前記種類の異なった複数の子供の成長の度合いを示す指標が、年齢及び身長あることを特徴とする請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項14】
前記複数の体組成判定基準が、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、年齢を1歳間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すもの、及び、子供の肥満に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示す肥満判定基準に基づき、身長を5cm間隔ごとに、子供の体組成に関する値についての適正程度を複数範囲に区分けして示すものであることを特徴とする請求項13記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項15】
前記体組成に関する値が、除脂肪率、体脂肪率、筋肉率のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。
【請求項16】
前記肥満に関する値が、肥満度、BMI、ローレル指数のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の子供用判定機能付き体組成計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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