説明

学習システム

【課題】利用者が外国語の発音とともに単語や語句の意味のみならず、外国語の文法をも直感的に習得できる学習システムを提供する。
【解決手段】学習システムは、サーバ装置と端末装置を備える。サーバ装置は、文を構成するチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報とを関連付けたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、端末装置に、コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのリストを選択可能に表示するための画面の情報を送信する選択画面送信部と、選択画面送信部により送信された画面の情報を介して選択されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信部を有する。端末装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、取得されたコンテンツにより関連付けられている音声情報による再生と画像情報による表示とをチャンク毎に同期して行なう再生制御部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習システムに関し、特にウェブシステムなどの情報処理システムを用いた学習システムに関する。特に、外国語を学習するのに好適な学習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
外国語を学ぶにあたり、コンピュータ等の情報処理装置を用いた学習システムを利用する機会が増えている。例えば、インターネットのWEBサイトを通じて提供されるものや、CD−ROM等に記録されたソフトウェアにより提供されるものがある。これらの学習システムによれば、音声情報や画像情報を組み合わせた学習内容を提供でき、学習効果を高める上で有効なものとなり得る。
【0003】
そこで、従来の外国語学習システムとして、例えば、英単語とその英単語の発音に関する情報とを視覚的に表示して、英単語の綴りとその発音とを関連付けて学習するシステムを実現しようとするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−140879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1においては、外国語の単語を構成する各文字の色を発音に応じて色分けして画面上に表示するものであり、単語の意味を理解していない初学者や、構文や文法、表現等を習得したい学習者は、システムの利用を躊躇してしまう可能性がある。
【0006】
また、従来の外国語学習システムによると、学習者の母語と外国語との文法構造の違いや単語の持つ意味等を、言葉で説明することなく、感覚的に習得させることは難しい。
【0007】
本発明は、このような従来の外国語学習システムが有していた問題を解決しようとするものであり、利用者が、外国語の発音とともに単語や語句の意味のみならず、外国語の文法をも直感的に習得できる学習システムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態として、サーバ装置と端末装置とを備える学習システムが提供される。サーバ装置は、文のチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報とを関連付けたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、端末装置に、コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツのリストを選択可能に表示するための画面の情報を送信する選択画面送信部と、選択画面送信部により送信された画面の情報を介して選択されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信部を有する。端末装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、取得されたコンテンツにより関連付けられている音声情報による再生と画像情報による表示とをチャンク毎に同期して行なう再生制御部を有する。なお、文のチャンクとは、文が複数の単語の列から構成されている場合、その文を一又は複数の単語の列のまとまりに区切ったものである。通常は、一つのチャンクが一つの意味のまとまりを有する。例えば、主語を表わす主語節、述語を表わす述語節、名詞を修飾する形容詞節、述語を修飾する副詞節などがチャンクとなる。また、重要な前置詞などの単語は、それ一つでチャンクを形成する場合がある。
【0009】
また、本発明の一実施形態として、文のチャンクそれぞれについて、そのチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報と、を関連付けたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、取得されたコンテンツにより関連付けられている音声情報による再生と画像情報による表示とをチャンク毎に同期して行なう再生制御部とを有する端末装置が提供される。
【0010】
また、本発明の一実施形態として提供される端末装置は、チャンクを表わすチャンク画像をランダムな位置に表示し、文を構成する単語の順序に従ってチャンク画像に対するマウスのクリック操作などが行なわれたかどうかを判定する順序エクササイズ部を有していてもよい。
【0011】
また、本発明の一実施形態として提供される端末装置は、チャンクの意味を表示するための画像情報を表示し、利用者からの入力を取得する出力エクササイズ部を有していてもよい。
【0012】
また、本発明の一実施形態として提供される端末装置は、音声情報による再生、映像情報による表示、順序エクササイズ部により判定がされたチャンク画像のチャンク、出力エクササイズ部により利用者からの入力が取得されたときに表示された画像情報のチャンクにいずれか一以上に含まれる単語、成句、表現、構文の学習履歴を管理するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用者に、外国語の発音とともに単語や語句の意味のみならず、外国語の文法をも直感的に習得可能な学習システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る学習システムの機能ブロック図である
【図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバ装置が管理するデータベースの一例図であり、(a)は、単語管理部の管理するデータベースのテーブルの一例図であり、(b)は、成句管理部の管理するデータベースのテーブルの一例図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバ装置が管理するデータベースの一例図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバ装置が管理するデータベースの一例図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバ装置の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態に係る端末装置の機能ブロック図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るコンテンツ表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図15】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図17】本発明の一実施形態に係る端末装置の機能概要を示したブロック図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る端末装置の機能ブロック図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る端末装置の機能ブロック図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図21】本発明の第3実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【図22】本発明の第3実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施形態として図を参照しつつ説明を行う。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施することができる。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る学習システムの機能ブロック図である。学習システム100は、コンテンツサーバ装置101と、通信網102を介して接続される一又は複数の利用者端末1031、…、103nとを備える。コンテンツサーバ装置101は、言語情報管理部104と、コンテンツ管理部105と、利用者管理部106とを有する。なお、利用者端末を単に「端末装置」という場合がある。
【0017】
言語情報管理部104は、利用者端末1031、…、103nを利用する利用者が学習する言語に関する情報を管理する。一般的に言語は、下位レベルの構成要素として単語を有し、単語が一又は複数並び、成句を形成する。また、単語、成句が並ぶことで文が形成される。そこで、言語情報管理部104は、このような言語に関する情報を管理するために、例えば、単語管理部111、成句管理部112を備える。これにより、言語の構造を管理することができる。単語管理部111は、単語にID(識別情報)、品詞、種々の属性(例えば、どの学習レベルで習得するべきか、使用される状況など)を付与して管理する。また、同様に成句管理部112は、成句にID、種々の属性を付与して管理する。単語、成句などにIDを付与することにより、利用者が学習などした単語、成句を管理することができる。
【0018】
図2(a)は、単語管理部111が管理するデータベースのテーブルの一例を示す。また、図2(b)は、成句管理部112が管理するデータベースのテーブルの一例を示す。図2(a)には、単語管理部111が管理するテーブルとして、テーブル201、202、203が例示されている。テーブル201は、単語に単語IDを関連付けるためのテーブルである。例えば、「make」という単語には、単語IDとして「10775」を関連付けている。テーブル201により、単語IDにより単語を識別することができる。テーブル202は、単語IDを品詞に関連付けるためのテーブルであり、単語IDで識別される単語の品詞を示す。例えば、単語ID「11896」には、「名詞」を関連付けており、「scope」が名詞であることを示している。テーブル203は、単語IDをレベルに関連づけるテーブルであり、単語IDで識別される単語をどの学習レベルで習得するべきかなどを示す。例えば、単語ID「15009」には、レベルとして「2」を関連付けており、「heavy」がレベル2の学習レベルで習得するべきことを示す。単語をどの学習レベルで習得するべきかは、例えば、実際に言語が使用される場合において、その単語が使用される頻度に応じて決定される。また、単語が使用される頻度は、例えば、インターネットを用いて閲覧できるニュース記事やブログの記事などを取得して決定することができる。
【0019】
図2(b)には、成句管理部112が管理するテーブルとして、テーブル204、205が例示されている。テーブル204は、成句に成句IDを関連付けるテーブルである。例えば、「on the panel」という成句には、成句IDとして「9601」を関連付けている。テーブル205は、成句IDをレベルに関連付けるテーブルであり、成句をどの学習レベルで学習するべきなどかを示す。成句をどの学習レベルで習得するべきかについても、単語と同様に、実際に言語が使用される場合において、その単語が使用される頻度に応じて決定することができる。
【0020】
コンテンツ管理部105は、利用者端末1031、…、103nを利用する利用者が言語を学習するためのコンテンツを管理する。コンテンツ管理部105は、利用者端末1031、103nに配信する静止画、動画、音声やこれらが複合したコンテンツを蓄積などする。このため、コンテンツ管理部105は、コンテンツ蓄積部113と、コンテンツ更新部114を備える。コンテンツ蓄積部113は、コンテンツにIDを付与し、また、コンテンツの情報を記憶装置に記憶し、蓄積する。これにより、例えば、IDを指定することにより、コンテンツを読出すことができる。また、コンテンツに、そのコンテンツで使用されている単語や成句のIDを関連付けることにより、そのコンテンツを利用者が視聴などした場合に、利用者が学習などできる単語や成句の情報を得ることができる。コンテンツ更新部114は、コンテンツ蓄積部113に蓄積されるコンテンツを、コンテンツサーバ装置101の管理者の操作により、更新する。また、コンテンツが追加される場合には、そのコンテンツで使用されている単語、成句などをコンテンツと関連付けを行なう。
【0021】
また、コンテンツ更新部114は、利用者端末1031、…、103nを利用する利用者が作成したコンテンツを追加することも可能である。利用者が作成したコンテンツは、利用者を識別する利用者IDと関連付けてコンテンツ蓄積部113に蓄積することが可能であり、利用者が利用者端末1031、…、103nのいずれかを用いて学習システム100にログインした場合に、その利用者端末に表示されるスタートページからアクセスが可能となっていてもよい。
【0022】
図3は、コンテンツ蓄積部113が管理するテーブルの一例を示す。テーブル301は、コンテンツを保持するファイルの名前にコンテンツIDを関連付ける。テーブル301により、コンテンツIDを指定することにより、コンテンツを格納するファイル名を取得することができる。テーブル301を使用する代わりに、コンテンツIDからファイル名をなんらかの規則により対応づけてもよい。また、テーブル302は、コンテンツIDで示されるコンテンツを視聴、再生などした際に、利用者が学習する単語の単語IDとその単語がコンテンツ中に現れる位置を対応付ける。たとえば、コンテンツIDとして「40123」を有するコンテンツを視聴した場合に、開始時刻から2分13秒経過したときに、10775という単語IDを有する単語が利用者に視聴などされることを示している。テーブル302のこのような構造により、利用者がコンテンツを視聴などした場合に、学習される単語の情報を取得することができる。また、コンテンツの視聴などを途中で中断した場合であっても、実際に視聴などされた単語の情報を取得することができる。
【0023】
利用者管理部106は、利用者端末1031、…、103nを利用する利用者を管理する。利用者管理部106は、認証部115と、学習履歴管理部116とを有する。認証部115は、利用者端末1031、…、103nを利用する利用者を認証し、学習システム100を利用している利用者を識別する。学習履歴管理部116は、学習システム100を利用して、利用者が学習などした履歴を管理する。また、利用者同士でチャットなどを行なってメッセージの交換をした場合、そのようなメッセージに含まれる単語や成句などを、学習などした履歴に含めてもよい。また、学習などの履歴は、利用者がコンテンツの視聴やメッセージの受信などを行なって、利用者に対してコンテンツサーバ装置101から出力された単語や成句などと、利用者がコンテンツを作成したり、メッセージの送信などを行なったりして、利用者がコンテンツサーバ装置101に入力した単語や成句などとを区別して管理してもよい。これにより、利用者が知識の一部として持っている単語などと、利用者が実際に使用した単語などを区別して管理し、利用者の学習レベルなどをより正確に知ることができる。
【0024】
図4は、学習履歴管理部116が管理するテーブルの一例を示す。テーブル401は、コンテンツIDを利用者IDに関連付け、利用者が視聴などしたコンテンツを記録する。テーブル401を用いることにより、例えば、利用者が特定のコンテンツを繰り返し視聴などしていることを検出することができ、利用者の嗜好などを知ることができる。テーブル402は、単語IDに利用者IDを関連付ける。これにより、利用者がコンテンツなどの視聴などにより、学習した単語についての情報を得ることができる。また、テーブル402では、回数が単語IDに関連付けられている。これにより、例えば、利用者が繰り返し学習した単語を検出することができ、利用者の得意な話題などの情報を得ることできる。
【0025】
制御部107は、利用者の利用する利用者端末からの要求に応じた処理を制御する。例えば、制御部107は、図5に示すフローチャートに従って制御を行なう。図5は、本発明の一実施形態に係る制御部の処理フローを示した図である。ステップS501において、利用者端末からコンテンツサーバ装置101に認証情報が送信されると、制御部107は、認証部115の情報に基づき、ステップS502において、利用者の認証可否を判断する。ステップS502において、利用者の認証が確認されると、ステップS504において、制御部107は、利用者端末に複数の学習メニューを表示させる。ステップS502において、利用者の認証不可が確認された場合には、ステップS503において、制御部107は、利用者端末にエラーを表示させるなどして、学習システムの利用を終了させたり、再度認証を行なったりしてもよい。ステップS504により、利用者端末に複数の学習メニューが表示されると、利用者は所望のメニューを選択し、ステップS505において、選択した学習メニューの情報が利用者端末から制御部107に送信される。ステップS506において、制御部107は、利用者管理部106、言語情報管理部104、及びコンテンツ管理部105に、利用者の選択した学習メニューを実行するように制御を行なう。制御部107は、ステップS505において、学習メニューが選択されない場合や、ステップS506において、学習メニューの実行が完了した場合は、ステップS507において、学習システムの終了の有無を利用者端末に確認する。ステップS507において、利用者が学習システムを終了しない場合には、制御部107は、ステップS504に戻り、利用者端末に複数の学習メニューを表示させる。以上のように、制御部107は、利用者端末1031、…、103nと通信を行い、利用者端末1031、…、103nからの要求に応じた処理を、利用者管理部106、言語情報管理部104、及びコンテンツ管理部105を制御して実行させる。
【0026】
なお、図1において、コンテンツサーバ装置101は一台のサーバ装置として記載されているが、コンテンツサーバ装置101の機能を複数のサーバ装置を用いて実現して、機能の分散化、冗長化を行なってもよい。
【0027】
また、学習する言語が英語であるとして説明を行なうが、本発明は、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語など、どのような言語にも適用することができる。
【0028】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る学習システムのコンテンツ表示処理について説明する。
【0029】
図6は、本発明の第1実施形態に係る利用者端末1031aの機能ブロック図である。図7は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ表示処理の流れを説明するフローチャートである。以下、図6及び図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る学習システム100のコンテンツ表示処理フローを説明する。
【0030】
本発明の第1実施形態に係る利用者端末1031aは、コンテンツ取得部601と、再生制御部602を含む。再生制御部602は、チャンク再生部603、全文再生部604、及び解説情報再生部605を含む。なお、ここで「チャンク」とは、上述したように、文(センテンス)をいくつかの意味のまとまり(chunk)に分けたものを示す。以下、学習対象である言語における文について、「センテンス」と称することとする。
【0031】
例えば、図5におけるステップS505で、所定の項目が選択されると、コンテンツのリストを端末装置に選択可能に表示するための画面の情報がコンテンツサーバ装置101の選択画面送信部(図示せず)から端末装置1031aに送信される。この画面の情報が端末装置1031aに表示されることにより、コンテンツ蓄積部113に蓄積されているコンテンツの一部又は全てのなかからコンテンツを選択することができる。その結果、以下に説明されるコンテンツ表示処理を開始することができるようになる。
【0032】
図7に示すコンテンツ表示処理のフローにおいて、コンテンツ表示処理が開始されると、利用者端末1031aは、コンテンツサーバ装置101にコンテンツのパラメータをリクエストし、コンテンツサーバ装置101からコンテンツのパラメータを取得し、コンテンツ取得部601に格納する(ステップS701)。なお、コンテンツ表示処理の開始は、利用者端末1031aの画面において、後述するコンテンツページ800への遷移の際に、自動的に開始されるものであってもよい。
【0033】
次に、利用者端末1031aは、コンテンツサーバ装置101にコンテンツをリクエストし、コンテンツ取得部601にコンテンツを格納する(ステップS702)。なお、コンテンツサーバ装置101の選択画面送信部から送信された画面の情報を介して選択されたコンテンツは、コンテンツサーバ装置101のコンテンツ送信部(図示せず)から端末装置1031aに送信されてもよい。また、パラメータの取得(ステップS701)とコンテンツの取得(ステップS702)の順序は逆であってもよい。コンテンツのパラメータやコンテンツそのものは、端末装置1031aに装着されたDVD(Digital Versatile Disk)やハードディスクなどの記憶装置から読み取られることにより、取得されるようになっていてもよい。
【0034】
利用者が利用者端末1031aの画面に表示された再生開始ボタンを押下すると、コンテンツ取得部601に格納されたコンテンツのパラメータが、コンテンツに適用され(ステップS703)、再生制御部602により、コンテンツが再生される(ステップS704)。なお、ステップS703は、利用者が再生開始ボタンを押下せずとも、自動的にコンテンツの再生が開始されるものであってもよい。
【0035】
コンテンツ表示処理のフローをより詳細に説明するために、図8〜図15を参照して、利用者端末1031aに接続されたディスプレイなどに対して行なわれる画面表示とともに説明する。図8〜図15は、本発明の第1実施形態に係る端末装置に表示される画面の一例を示す。
【0036】
図8は、利用者が利用者端末1031aを用いて学習システム100にログオンした後、トップページから、コンテンツトップページに遷移した際に表示される画面を示す。なお、コンテンツサーバ装置からコンテンツやコンテンツのパラメータが取得される場合には、上述した通り、利用者のログオン時には、利用者の認証を行うことができる。これにより、端末装置の利用者を特定し、利用者の学習履歴を管理したり、利用者に適したコンテンツのレコメンドを行なったりすることを、コンテンツサーバ装置から行なうことができる。
【0037】
図8に示すコンテンツトップページは、メニューエリアA、パーソナル情報エリアB、コンテンツの説明エリアC、レコメンドコンテンツ表示エリアD、カテゴリ表示エリアE、及び人気コンテンツ表示エリアFを含む。メニューエリアAには、複数の学習メニューが表示され、所望のメニューを選択することにより、他のコンテンツトップページへの遷移が可能である。パーソナル情報エリアBには、コンテンツサーバ装置101の利用者管理部106が管理する利用者情報が表示される。利用者情報としては、利用者が編集可能なアバター情報や、学習に応じて利用者に付与されるポイント数などを含んでも良い。また、学習履歴管理部116が管理する利用者の学習履歴情報を示すページへのリンクや、アバター作成ページへのリンクが表示されてもよい。さらに、他のコミュニケーション・サービスへのリンクが表示されてもよい。
【0038】
コンテンツの説明エリアCには、コンテンツにより提供される学習内容の説明が示される。レコメンドコンテンツ表示エリアDには、利用者の学習レベル等から、利用者に最適と考えられるコンテンツページへのリンクが表示されてもよい。なお、利用者に推奨するコンテンツは、利用者管理部106の管理する情報とコンテンツ管理部105の管理する情報に基づき、上述した利用者の学習レベルに応じて決定されてもよい。カテゴリ表示エリアEには、難易度やコンテンツの特徴等に応じてカテゴリ分けされたコンテンツページへのリンクが、カテゴリごとに区分されて表示されてもよい。このとき、コンテンツ管理部105には、コンテンツIDにカテゴリIDを関連付けたテーブルが作成され、これによりコンテンツのカテゴリが決定されてもよい。
【0039】
人気コンテンツ表示エリアFには、多くのユーザが視聴しているコンテンツページへのリンクを、コンテンツの人気の高い順にランキング形式で並べて表示してもよい。このとき、コンテンツ管理部105は、コンテンツへのアクセス回数をコンテンツごとに集計し、管理するテーブルを有してもよい。なお、レコメンドコンテンツ表示エリアD、カテゴリ表示エリアE、及び人気コンテンツ表示エリアFに表示されるコンテンツページへのリンクは、コンテンツに含まれる画像をサムネイル化した画像であってもよい。
【0040】
図8に示すコンテンツトップページにおいて、利用者が、表示されているコンテンツのリストの中から所望のコンテンツページへのリンクをクリックなどして選択を行なうと、図9に示すコンテンツページ800に遷移する。端末装置1031aがコンテンツサーバ装置101に接続されている場合には、選択されたコンテンツのパラメータおよびコンテンツの要求が端末装置1031aからコンテンツサーバ装置101に送信され、コンテンツサーバ装置101は要求されたコンテンツのパラメータおよびコンテンツを送信し、端末装置1031aに取得させる。また、コンテンツのパラメータおよびコンテンツがDVDなどに記憶されているものであれば、端末装置1031aは、DVDなどからコンテンツのパラメータおよびコンテンツを読み取り取得する。
【0041】
コンテンツページ800は、メニューエリアA、パーソナル情報エリアB、及びコンテンツプレイヤーエリアGを含む。
【0042】
図7において、上述したコンテンツの再生処理(ステップS701〜S704)は、コンテンツプレイヤーエリアG内に表示されるコンテンツの再生のための準備の処理である。利用者は、コンテンツトップページに表示されたリンクをクリックしてコンテンツページ800に遷移することが可能となり、コンテンツプレイヤーエリアG内に表示されるコンテンツを視聴することができる。そこで上述したコンテンツ表示処理の開始は、コンテンツトップページにおいて、利用者が所望のコンテンツページ800へのリンクなどをクリックなどした時点で、コンテンツの再生を望んでいるものと考え、自動的に開始されるものとしてもよい。また、同様に、ステップS703として上述した再生開始ボタンの押下も、利用者がコンテンツページ800へのリンクなどをクリックなどした時点で、コンテンツの再生を望んでいるものと考え、自動的にステップS702から、コンテンツが再生されるステップS704へと、処理が進行されてもよい。
【0043】
図9に示すように、ステップS704のコンテンツの再生により、コンテンツプレイヤーエリアGには、第1画像810と、操作選択エリア808に複数のボタン801〜807が表示される。なお、ステップS703における再生開始ボタンは、ステップS704により第1画像810及び複数のボタン801〜807が表示されるよりも前に、コンテンツプレイヤーエリアGに表示されるものであるため、図示されていない。
【0044】
ステップS704のコンテンツの再生により、コンテンツプレイヤーエリアGに第1画像810及び複数のボタン801〜807が表示され、チャンクごとに対応する画像が表示されるチャンクの再生処理が開始される(ステップS705)。チャンクとは、上述した通り、外国語のセンテンスをいくつかの意味のまとまりに分けたものである。
【0045】
本発明の第1実施形態に係るコンテンツ表示処理について、図10を参照して説明する。図10は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツの表示処理を説明するための説明図である。
【0046】
まず、図10において「1.導入」に示すように、コンテンツプレイヤーエリアGにはコンテンツの基本画像である第1画像810が表示される(ステップS704)。このとき、図9に示すように、コンテンツプレイヤーエリアGには、第1画像810とともに、複数のボタン801〜807が表示されている。
【0047】
次に、図10の「2.スロースライドショー(音声付)」において例示したように、チャンクの再生処理が開始される(ステップS705、S706)。図10には、第1画像810を描写する英語のセンテンス「The woman is pouring wine into the man’s glass」を、5つのチャンク821〜825に分け、チャンクごとに対応する画像810〜814を音声等とともにスライドショーのように、最初のチャンクから順に表示するチャンクの再生方法が説明されている。
【0048】
図10の「2.スロースライドショー(音声付)」に示すように、第2画像811には、「The woman」という第1チャンク821が関連付けられ、第3画像812には、「is pouring」という第2チャンク822が関連付けられ、第4画像813には、「wine」という第3チャンク823が関連付けられ、第5画像814には、「into」という第4チャンク824が関連付けられ、センテンスの最後のチャンクである「the man’s glass」という第5チャンク825には、基本画像である第1画像810が関連付けられている。これにより、「2.スロースライドショー(音声付)」では、コンテンツプレイヤーエリアGにおいて、第1乃至第5チャンク821〜825まで、各チャンクに対応する音声及び画像等が順に表示され、センテンスの最後のチャンクである第5チャンク825の再生時には、センテンス全体を表す第1画像810が表示される。
【0049】
端末装置が取得するコンテンツにおいては、第1乃至第5画像810〜814の各々を表示するための画像情報と、画像に対応するチャンクの単語の発音を再生するための音声情報とが関連付けられている。これにより、チャンクを指定することにより、そのチャンクに対応する画像の表示と音声の再生とを同期して行なうことができる。これをチャンクの再生処理という。なお、チャンクには、画像情報および音声情報以外の情報を、画像情報および音声情報に関連付けることができる。例えば、日本人の利用者に対して、各チャンクの日本語の文字による訳を関連付けることができる。以下、チャンクの再生処理について、図11〜図15を参照して、さらに詳細に説明する。
【0050】
図11〜図15は、本発明の第1実施形態に係るチャンクの再生処理を説明するための説明図である。なお、図11〜図15は、ステップS705、S706において、コンテンツプレイヤーエリアG内に表示される画像が順に遷移していく様子を表す図であり、図10に示した第1乃至第5画像810〜814及び第1乃至第5チャンク821〜825を同様に用いて説明する。なお、以下、図11〜図15を参照して行なう説明において、第1乃至第5チャンク821〜825の文字が示された画像を、それぞれ、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aと称する。チャンクの画像は、アイコンなどとして構成されていてもよい。第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aを、押下することで、チャンクに対応する音声情報の再生と画像情報の表示とを行なう処理が開始されるようになっていてもよい。また、図10〜図15に示すように、ここでは、日本語を母語とする英語の学習者を対象としたコンテンツを例示して説明する。しかし、これに限らず、二ヶ国語以上の言語に対応したコンテンツであってもよい。
【0051】
まず、ステップS705において、利用者端末1031aのコンテンツ取得部601に格納されたコンテンツ及びパラメータに基づき、再生制御部602のチャンク再生部603が、チャンクの再生処理を開始する。これにより、図11に示したコンテンツプレイヤーエリアGには、第2画像811とともに、第1チャンクの画像821aが表示される。このとき、第1チャンク821を読み上げる音声がともに再生されてもよい。第2画像811は、第1画像810を基に、第1チャンク821の表わす意味と関連する部分以外が黒くマスクされるなど、透明度が低くなっている画像であり、第1チャンク821の表わす意味と関連する部分のイメージが強調される。このように、第1画像810をマスクすることにより、画像表示に必要なデータ量を小さくすることが可能となる。
【0052】
第2画像811と、第1チャンクの画像821aと、第1チャンク821の音声とを同時に利用者に提示することにより、利用者は、第1チャンク821に対応するイメージと、発音とを結びつけて記憶することが可能となる。また、第1チャンクの画像に、チャンクの文字表示を行なうことにより、イメージ、発音、文字を結びつけて記憶することができる。
【0053】
なお、図11に示したように、第1チャンクの画像821aは、解説スライドエリア809内に表示されている。例えば、図11に示した解説スライドエリア809の右上の「×」ボタンを押下することにより、第1チャンクの画像821aを含む解説スライドエリア809を非表示としてもよい。その場合には、操作選択エリア808の「解説を見る」ボタン807を押下することにより、解説スライドエリア809を再び表示することができるようになっていてもよい。
【0054】
また、図11に示すように、解説スライドエリア809には、第1チャンクの画像821aの下に、第1母語チャンク831の文字が表示されてもよい。第1母語チャンク831は、第1チャンク821を母語に訳したものである。なお、ここでは、「母語チャンク」と称するが、母語に限らず、チャンクに用いた言語以外の言語であればよい。利用者は、第1チャンク821のみを表示するか、第1母語チャンク831のみを表示するか、その両方を表示するか、またはいずれも表示しないか等を、字幕選択エリア806内のボタンで選択することができるようになっていてもよい。これにより、利用者は、解説スライドエリア809において、学習対象の言語と、その他の言語とを比較しながら学習することや、文字表示の有無を各自のニーズに応じて調整することも可能となる。なお、例として、図11〜図15では、字幕選択エリア806で、英語及び日本語の両方を表示する英日ボタン806aを利用者が選択した状態であるため、解説スライドエリア809には、チャンクごとに英語による表示と日本語による表示とが上下に並んで表示されている。
【0055】
ステップS705が完了すると、ステップS706において、再生されたチャンクの次に再生されていないチャンクがあるかを判断する。例えば、チャンクを表わす情報がコンテンツを表わす情報の中にリスト情報として、センテンスの中の順序に従って配列されていてもよい。再生されていないチャンクがある場合には、ステップS705に戻り、チャンク再生部603により次のチャンクが再生される。これにより、センテンスの中に複数のチャンクが存在する場合、センテンスの中にチャンクが現れる順序に従って、チャンクに対応する音声情報の再生と画像情報の表示とを行なうことができる。
【0056】
第1チャンク821に対応する音声情報の再生と画像情報の表示の後、図12に示したコンテンツプレイヤーエリアGには、第3画像812とともに、第1チャンクの画像821a及び第2チャンクの画像822aが表示される。このとき、第2チャンク822を読み上げる音声がともに再生されてもよい。また、解説スライドエリア809において、第1チャンクの画像821aの右隣に第2チャンクの画像822aが配置され、一つのセンテンスが形成されるように配置される。第3画像812は、第1チャンク821及び第2チャンク822を表す部分以外が黒くマスクされた画像であり、第2チャンク822に対応するイメージが強調されるように表示される。例えば、第2チャンク822の「is pouring」という動詞について、「注ぐ」という動作を際立たせるように、第3画像812には、液体を注ぐアニメーション及び動作の方向を表す矢印等の画像がさらに加えられたものであってもよい。これにより、第3画像812において第2チャンク822のイメージを強調して利用者に提示することができる。また、第3画像812のイメージと、第2チャンクの画像822aと、第2チャンク822の音声とを同時に利用者に提示することにより、利用者は、第2チャンク822に対応するイメージと、文字と、発音とを結びつけて記憶することが可能となる。なお、第1及び第2チャンクの画像821a、822aの下には、第1及び第2母語チャンク831、832が表示されてもよい。
【0057】
第2チャンク822の再生後、再び、ステップS706からステップS705に戻り、図13に示したコンテンツプレイヤーエリアGには、第4画像813とともに、第1乃至第3チャンクの画像821a〜823aが表示される。このとき、第3チャンク823を読み上げる音声がともに再生されてもよい。また、解説スライドエリア809において、第1チャンクの画像821aの右隣に第2チャンクの画像822aが、第2チャンクの画像822aの右隣に第3チャンクの画像823aが配置され、一つのセンテンスが形成されるように配置される。第4画像813は、第1乃至第3チャンク821〜823を表す部分以外が黒くマスクなどされた画像であり、第3チャンク823に対応するイメージが強調されるように表示される。また、第4画像813のイメージと、第3チャンクの画像823aと、第3チャンク823の音声とを同時に利用者に提示することにより、利用者は、第3チャンク823に対応するイメージと、文字と、発音とを結びつけて記憶することが可能となる。なお、第1乃至第3チャンクの画像821a〜823aの下には、第1乃至第3母語チャンク831〜833が表示されてもよい。
【0058】
第3チャンク823の再生後、再び、ステップS706からステップS705に戻り、図14に示したコンテンツプレイヤーエリアGには、第5画像814とともに、第1乃至第4チャンクの画像821a〜824aが表示される。このとき、第4チャンク824を読み上げる音声がともに再生されてもよい。また、解説スライドエリア809において、第1チャンクの画像821aの右隣に第2チャンクの画像822aが、第2チャンクの画像822aの右隣に第3チャンクの画像823aが、第3チャンクの画像823aの右隣に第4チャンクの画像824aが配置され、一つのセンテンスが形成される順番で配置される。第5画像814は、第1乃至第4チャンク821〜824を表す部分以外が黒くマスクされるなどした画像であり、第4チャンク824に対応するイメージが強調されるように表示される。例えば、第4チャンク824の「into」について、第4画像813で示したワインが何かの中に入っていく動作を矢印で、ワインが入っていく対象を点線で表示してもよい。これにより、第5画像814において第4チャンク824のイメージを強調して利用者に提示することができる。また、第5画像814のイメージと、第4チャンクの画像824aと、第4チャンク824の音声とを同時に利用者に提示することにより、利用者は、第4チャンク824に対応するイメージと、文字と、発音とを結びつけて記憶することが可能となる。なお、第1乃至第4チャンクの画像821a〜824aの下には、第1乃至第4母語チャンク831〜834が表示されてもよい。また、図14に示すように、第4チャンクの画像824aの一部に、後述するコア説明ボタン840が表示されてもよい。コア説明ボタン840は、チャンクに含まれる語句の解説を表示するために、チャンクの上に配置されるボタンであってもよい。
【0059】
第4チャンク824の再生後、再び、ステップS706からステップS705に戻り、図15に示したコンテンツプレイヤーエリアGには、第1画像810とともに、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aが表示される。このとき、第5チャンク825を読み上げる音声がともに再生されてもよい。また、解説スライドエリア809において、第5チャンク825は、センテンスを構成する最後のチャンクであるため、第1チャンクの画像821aの右隣に第2チャンクの画像822aが、第2チャンクの画像822aの右隣に第3チャンクの画像823aが、第3チャンクの画像823aの右隣に第4チャンクの画像824aが、第4チャンクの画像824aの右隣に第5チャンクの画像825aが配置され、一つのセンテンスが完成する。このため、第5チャンクの画像825aは、一つのセンテンスが表すシチュエーションをイメージとして示した第1画像810とともに表示される。このとき、第5画像814において黒くマスクなどされていた部分が、第1画像810では第5チャンクの画像825aとともに表示されるため、第5チャンク825のイメージを強調して利用者に提示することができる。また、第1画像810のイメージと、第5チャンクの画像825aと、第5チャンク825の音声とを同時に利用者に提示することにより、利用者は、第5チャンク825に対応するイメージと、文字と、発音とを結びつけて記憶することが可能となる。なお、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aの下には、第1乃至第5母語チャンク831〜835が表示されてもよい。
【0060】
なお、図11〜図15に示した第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aは、例えば、主語は赤、動詞は青、補語は黄色、目的格補語はオレンジ、直接目的語は緑、間接目的語は黄緑、必須副詞要素はピンク、補足情報は灰色など、当該言語の文法におけるカテゴリに従ってチャンクを色分けして表示してもよい。これにより、利用者は、色を頼りにして視覚的に文法構造を理解することが可能となる。また、色分けの代わりに、チャンクの画像の形状をカテゴリに従って異なるようにしてもよい。例えば、主節は矩形、動詞は楕円形状のチャンク画像として表示してもよい。
【0061】
また、第1乃至第5チャンク821〜825に対応させて第1乃至第5母語チャンク831〜835を表示することにより、さらに、利用者は母語と学習言語との文法構造の違いを直感的に理解することが可能となる。
【0062】
また、例えば、図11〜図15に表示された「自然な和訳を見る」ボタン836を押下すると、第1乃至第5母語チャンク831〜835が表示されている箇所に、英語のセンテンスを母語である日本語の文法に則って訳した和文を表示してもよい。また、「自然な和訳を見る」ボタン836は、「和訳」に限らず、所望の言語の語順に並び替えることのできるボタンであってもよい。なお、第1乃至第5母語チャンク831〜835についても、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aと同様に、チャンクごとに当該言語(母語)の文法に則って色分けされて表示されてもよい。これにより、利用者は、学習対象の言語と所望の言語との文法構造の違いを比較することが容易となる。
【0063】
上述したように、センテンスの最後のチャンクの再生により、図10に「2.スロースライドショー(音声付)」として示したチャンクの再生処理が完了する。このとき、ステップS706において、利用者端末1031aのチャンク再生部603が、最後のチャンクの再生が完了したことを判断すると、次のステップS707に進む。
【0064】
なお、第1乃至第5チャンク821〜825に対応する音声情報が再生されるとき、次のチャンクに対応する音声情報が再生される際には、ポーズを入れてもよい。あるいは、次のチャンクに対応する音声情報を再生するためには、ボタンなどの操作が要求されてもよい。ポーズをいれずに、またボタンなどの操作を要求せずに次のチャンクに対応する音声情報を再生する場合は、次に説明するナチュラルスピードでの再生および表示となる。
【0065】
ステップS707において、図10に「3.ナチュラルスピードリスニング」として示した処理が開始される。この処理がナチュラルスピードでの再生および表示の処理となる。ステップS707では、利用者端末1031aの全文再生部604が、コンテンツ取得部601に格納されたコンテンツ及びパラメータに基づき、全文再生処理を行い、当該言語の自然な速さでセンテンス全体を読み上げた音声が再生される。このとき、利用者端末1031aの画面には、図15に示すように、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aにより形成された一つのセンテンス及び当該センテンスが表すシチュエーションを示した第1画像810が表示されていてもよい。また、図11に示した第2画像811から、図15に示した第1画像810まで順に、再びスライドショーのように画像が表示され、音声とともに視聴されてもよい。これにより、利用者は、当該言語のネイティブスピーカーが自然に話す速度(ナチュラルスピード)の音声とともに、当該センテンスが表すシチュエーションを直感的に理解することが可能となる。
【0066】
また、図10に「2.スロースライドショー(音声付)」として示したチャンクの再生処理は、「3.ナチュラルスピードリスニング」として示したセンテンスの再生処理におけるナチュラルスピードよりも遅い速度で、チャンクごとに音声情報が再生されてもよい。これにより、利用者は、まず、ゆっくりとした速度でチャンク毎の再生を視聴することにより、センテンスの構成を理解することが容易となり、引き続き、より速い自然な速度でセンテンス全体が読み上げられる音声を聞くことにより、一つのシチュエーションを学習中言語の自然な速度で表現する方法をより感覚的に理解することが可能となる。
【0067】
ステップS707の処理が完了すると、利用者の操作選択待ちの状態となる(ステップS708)。このとき、利用者端末1031aの画面には、図15に示すように、第1画像810、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825a、及び複数の操作ボタン801〜807が表示された状態であってもよい。
【0068】
このとき、例えば利用者が、図15に示した再生開始ボタン801を押下(ステップS709)した場合には、上述したチャンクの再生処理(ステップS705、S706)及び全文再生処理(ステップS707)が開始される。
【0069】
また、利用者が、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aのうち、いずれかのチャンクの画像を押下した場合(ステップS710)には、選択されたチャンクに対応する音声情報の再生と画像情報の表示とが行われても良い(ステップS711)。このように、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aは、押下することで処理が開始されるボタンであってもよい。このとき、上述したステップS705と同様に、当該チャンクに対応する画像及び対応する音声が同時に再生されてもよい。
【0070】
また、利用者が、図15に示した全文再生ボタン805を押下した場合(ステップS712)には、全文再生処理が開始され(ステップS707)、センテンス全体を、当該言語の自然な速さで読み上げた音声が再生される。
【0071】
また、利用者が、コア説明ボタン840を押下した場合(ステップS713)には、コア説明画像が再生される。例えば、利用者端末1031aは、コンテンツサーバ装置101にコア説明画像を含むコンテンツ(及びパラメータ)をリクエストし、コンテンツ取得部601にコア説明画像を含むコンテンツ(及びパラメータ)が格納され(ステップS714)、再生制御部602によりチャンクの再生がなされた後、コア説明画像を含むコンテンツの再生がなされる(ステップS715)。コア説明ボタン840は、上述したように、センテンスに含まれる語句の説明を別途表示するために配置されるボタンである。そのため、まず、利用者端末1031aでは、再生制御部602のチャンク再生部603により、当該チャンクの再生処理がなされ、続いて、再生制御部602の解説情報再生部605により、当該チャンクに含まれる語句を別途説明するため、コア説明画像を含むコンテンツの再生処理がなされる。なお、コア説明画像は、当該語句の持つ意味の中心的概念(コア)を視覚的に写真やイラストを用いて表現したイメージ(コアイメージ)と、当該語句の説明文を含んでもよい。
【0072】
図16は、本発明の第1実施形態に係る利用者端末1031aに表示されるコア説明画像841の一例を示す。図16に示すように、例えば、第4チャンクの画像824aの上に配置されたコア説明ボタン840を押下すると、第4チャンク824に対応する第5画像814が第4チャンク824の音声とともに再生された後、コア説明画像841が、第5画像814の上に重なるように、ポップアップウィンドウで表示されてもよい。このとき、コア説明画像841に表示される語句のイメージは、アニメーションを用いて表現してもよい。重要な単語や文法トピック等を含むチャンクの画像に、コア説明ボタン840を付加することにより、利用者は、一度目のチャンクの再生後、再び、当該チャンクの再生とともに、コア説明画像841を再生することができる。一度目のチャンクの再生において理解できなかった語句についても、コア説明ボタン840を押下して語句のイメージを確認することにより、さらに視覚的に当該語句の理解を深めることができる。
【0073】
以上のように、図7に示した本発明の第1実施形態に係る学習システムのコンテンツの表示処理が行われる。
【0074】
なお、ここで、端末装置とは、利用者が用いる電子計算機であり、例えば、パーソナルコンピュータや携帯端末などであってもよい。図17は、本発明の一実施形態に係る利用者端末1031の機能概要を示したブロック図である。例えば、図17に示すように、利用者端末1031は、CPU901、メモリ902、二次記憶903、及び入出力インターフェース904を含んでもよい。また、利用者端末1031は、通信アダプタなどのハードウェアを備え、インターネットなどの通信網を介してコンテンツサーバ装置101と通信を行ってもよい。
【0075】
端末装置はコンテンツ(及びパラメータ)をコンテンツサーバ装置101より入出力インターフェース904を用いて受信し、メモリ902や二次記憶903に記憶する。また、二次記憶903などに記憶されたコンテンツの再生プログラムがメモリ902にロードされ、CPU901により実行される。再生プログラムが実行されると、コンテンツ(及びパラメータ)が読出され、チャンクにより関連付けられている音声情報の再生とそのチャンクにより関連付けられている画像情報の再生とを同期して行なわれる。
【0076】
本発明の第1実施形態に係る利用者端末1031aは、図17に示した利用者端末1031と同様の機能を有してもよい。
【0077】
(第2実施形態)
次に、図18を参照して、本発明の第2実施形態に係る学習システムを説明する。
【0078】
図18は、本発明の第2実施形態に係る利用者端末1031bの機能ブロック図である。第2実施形態に係る利用者端末1031bは、コンテンツ取得部601と、再生制御部602と、履歴管理部606とを含む。再生制御部602は、チャンク再生部603、全文再生部604、及び解説情報再生部605を含む。第2実施形態に係る利用者端末1031bは、履歴管理部606を含む点において第1実施形態に係る利用者端末1031aと異なる。第2実施形態に係る利用者端末1031bは、図17に示した利用者端末1031と同様の機能を有してもよい。
【0079】
利用者端末1031bの履歴管理部606は、利用者が、利用者端末1031bに取得されたコンテンツの視聴により、音声情報の再生と画像情報の表示とが行なわれたチャンクに含まれる単語の履歴を管理する。これにより、利用者がどの単語を何回再生したか等の履歴情報を記録することができる。このような履歴情報が記録されることにより、利用者の学習の進み方を管理したり、利用者のレベルを管理したりすることができる。例えば、学習の進み方やレベルにより、次に視聴するべきコンテンツをレコメンドすることができ、レコメンドコンテンツ表示エリアDを行なうことができる。また、初めて学習する単語を含むチャンクの音声情報を再生する場合に、前のチャンクや次のチャンクの再生との間のポーズを長くするなどして、利用者の記憶を促進させることができる。
【0080】
また、本実施形態では、利用者を表わすアバターをコンテンツサーバ装置101の利用者管理部106で管理することもできる。この場合、履歴情報を用いることで、利用者がよく学習するコンテンツや単語などの傾向を判断し、アバターに対するアイテム(例えば、服や小物)又はアバターが存在する室内や屋外のアイテム(例えば、家具やカーテンなどの背景)を、利用者にレコメンドすることもできる。
【0081】
履歴管理部606は、コンテンツに含まれる単語と、その単語へのアクセス回数を関連付けたテーブルを有しても良い。コンテンツの視聴の終了時や中断時に、利用者端末1031bから、コンテンツサーバ装置101へ、履歴管理部606において管理された単語とその単語へのアクセス回数を含む履歴情報をコンピュータのハードディスクや、メモリーカードなどに記憶する。また、履歴情報をコンテンツサーバ装置101に送信してもよい。これにより、コンテンツサーバ装置101では、学習履歴管理部116に履歴情報が格納され、この履歴情報は、上述したように利用者にレコメンドするコンテンツを決定する際や、アクセス回数の多い順にランキング形成にまとめた単語表等を作成する際に用いられることとなる。
【0082】
また、履歴管理部606は、利用者が、コンテンツの再生処理等、処理途中で停止した場合には当該停止箇所の情報を有してもよい。これにより、利用者は、処理途中で中断した場合にも、停止箇所から処理を続けることができるようになる。
【0083】
(第3実施形態)
次に、図19〜図22を参照して、本発明の第3実施形態に係る学習システムを説明する。
【0084】
図19は、本発明の第3実施形態に係る利用者端末1031cの機能ブロック図である。第3実施形態に係る利用者端末1031cは、コンテンツ取得部601と、再生制御部602とを含む。再生制御部602は、チャンク再生部603、全文再生部604、解説情報再生部605、及びエクササイズ部607を含む。第3実施形態に係る利用者端末1031cは、エクササイズ部607を含む点において、第1実施形態に係る利用者端末1031aと異なる。第3実施形態に係る利用者端末1031cは、図17に示した利用者端末1031と同様の機能を有してもよい。
【0085】
利用者端末1031の再生制御部602のうち、エクササイズ部607は、エクササイズの再生処理を行う。エクササイズとは、利用者が、学習した言語の定着をはかるために、学習システムが提供する応用的な学習メニューを視聴したり、課題に答えたりするものである。
【0086】
図20〜図22は、本発明の第3実施形態に係る利用者端末1031cに表示される画面の説明図である。
【0087】
例えば、図20を参照して、エクササイズの一つとして、「もっと見る」ボタン803を押下すると、コンテンツの基本画像である第1画像810に対応したセンテンス候補851〜853の画像が、センテンス候補表示エリア850に表示される。センテンス候補851〜853の画像のうち、いずれかを押下すると、当該センテンスに基づいて、上述したチャンクの再生処理が開始される。これにより、利用者は一つの状況を、複数のセンテンスで表現することを直感的に習得することが可能となる。
【0088】
また、例えば、図21及び図22を参照して、「Let’s try!」ボタン804を押下すると、図21に示した「並び替えエクササイズ」、または図22に示した「録音エクササイズ」等を選択する選択画面が表示される。
【0089】
図21を参照して、「並び替えエクササイズ」について説明する。利用者が「Let’s try!」ボタン804を押下後に、「並び替えエクササイズ」を選択すると、解説スライドエリア809に、第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aが、それぞれセンテンスを形成する語順とならないように、並べられる。例えばランダムな順序で表示される。利用者は、このように並べられた第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aを、表示される第1乃至第5画像810〜814に対応するように並び替え、センテンスを完成させる。例えば、「並び替えエクササイズ」のスタートボタン(図示せず)を押下すると、図21に示した画面表示エリア860に、図11〜図15に基づき上述したチャンクの再生と同様に第2画像811から第1画像810まで順に、一つずつ画像が表示される。利用者は表示された画像を見て、解説スライドエリア809に並べられた第1乃至第5チャンクの画像821a〜825aのうち、表示された画像に対応する適切なチャンクを選択する操作を行なう。このとき、選択したチャンクを画面内にドラッグ&ドロップしてもよいし、単にクリックするだけで選択した順にチャンクが並べられてもよい。例えば、図21に示すように、画面表示エリア860に、第3画像812が表示されると、利用者は、解説スライドエリア809内の位置822bにあった第2チャンクの画像822aを、画面表示エリア860内にドラッグ&ドロップをしてもよい。利用者が、表示された画像に対応するチャンクを正しく選択できた場合には、そのチャンクの音声が読み上げられ、次の画像が表示される。利用者が誤ってチャンクを選択した場合には、不正解であることを示す音や画像を示して、再度選択し直すように促す画像を表示してもよい。センテンスの最後のチャンクまで正しく選択され、センテンスが完成すると、最初のチャンクから通して音声とともにチャンクを再生してもよい。
【0090】
図22を参照して、「録音エクササイズ」について説明する。利用者が「Let’s try!」ボタン804を押下後に、「録音エクササイズ」を選択すると、例えば、図22に示すように、画面表示エリア870に、第1画像810とともに、録音スタートボタン872、及びヒントボタン873が表示される。例えば、「録音エクササイズ」のスタートボタン(図示せず)を押下すると、図22に示した画面表示エリア870に、図11〜図15に基づき上述したチャンクの再生と同様に、第2画像811から第1画像810まで順に、一つずつ画像が表示される。利用者は表示された画像を見て、録音スタートボタン872を押下し、表示された画像に対応するチャンクを声に出して読み、音声を録音して入力する。録音の終了は、録音終了ボタン874を押下して終了させてもよい。
【0091】
また、録音し直すことができるように、再録音ボタン875が表示されてもよい。このとき、ヒントボタン873を押下すると、ヒントとして、センテンス871が表示されてもよい。利用者は、録音再生ボタン877を押下すると、録音した音声を再生することができる。また、手本再生ボタン876を押下すると、ネイティブスピーカーの音声を再生することができる。比較再生ボタン878を押下すると、利用者が録音した音声とネイティブスピーカーの音声とを再生し、利用者が発音の比較ができるようにしてもよい。この比較は、利用者が入力した音声とチャンクの発音を再生するための音声情報とを端末装置やコンテンツサーバ装置で比較してもよい。このように利用者の音声と音声情報とを比較する部分として、コンテンツサーバ装置及び端末装置は、音声比較部(図示せず)を有しても良い。さらに、発音に関するアドバイスを確認することのできるページへのリンクが表示されてもよい。
【0092】
また、表示された画像に対応するチャンクの単語の綴りを、キーボードを用いて入力し、正しい単語の綴りと比較するようになっていてもよい。このようにキーボード入力により入力された文字とチャンクを構成する単語の綴りとを比較する部分として、コンテンツサーバ装置及び端末装置は、文字比較部(図示せず)を有しても良い。
【0093】
また、利用者の入力は音声入力やキーボード入力に限定されることはない。例えば、チャンクを発音するときの利用者のジェスチャーをカメラなどで撮影して入力してもよい。この場合、利用者が入力したジェスチャーと模範となるジェスチャーとを比較する。例えば、腕の角度や首の角度などを自動的に測定し、模範となるジェスチャーにおける角度などと比較する。
【0094】
以上のエクササイズにより、利用者は、学習システムの提供する学習メニューを視聴するだけでなく、自ら考えてセンテンスを組み立て、センテンスを発音することにより、知識の定着をはかることができる。
【0095】
なお、以上のエクササイズにおいて、利用者が正答した語句や、正答できなかった語句の情報は、第2実施形態に係る利用者端末1031bの履歴管理部606において、履歴情報として管理されてもよい。履歴管理部606で管理された履歴情報は、コンテンツサーバ装置101の学習履歴管理部116に格納され、コンテンツサーバ装置101において、成績表やアドバイスとして利用者に提示できるものを作成してもよい。さらに、他の利用者の成績と比較したランキング形式の成績表を利用者に提示しても良い。エクササイズについても、ゲームの要素を多く含むものとしてもよく、正答率の高い利用者には他のコンテンツで利用できるポイントを付与する等のインセンティブを与えてもよい。このような工夫により、利用者は英語が理解できたことによる達成感を得ることができ、英語学習に拍車をかけることができる。
【0096】
なお、上述した第1乃至第3実施形態について、利用者が自ら写真を投稿し、スライドショーを作成できるツールを利用者に提供してもよい。これにより、本発明の実施の形態に係るコンテンツを利用者が作成することが可能となり、学習システム内のUGC(User−generated content)の増加や、利用者同士のコミュニティの発展を促すことができる。
【0097】
以上により、本発明によれば、利用者に、外国語の発音とともに単語や語句の意味のみならず、外国語の文法をも直感的に習得可能な学習システムを提供することができる。
【符号の説明】
【0098】
100…学習システム、101…コンテンツサーバ装置、102…通信ネットワーク、104…言語情報管理部、105…コンテンツ管理部、106…利用者管理部、107…制御部、111…単語管理部、112…成句管理部、113…コンテンツ蓄積部、114…コンテンツ更新部、115…認証部、116…学習履歴管理部、1031〜103n…利用者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と端末装置とを備える学習システムであって、
前記サーバ装置は、
複数の単語の列から構成される文を一又は複数の単語に区切って得られる複数のチャンクそれぞれについて、そのチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報と、を関連付けたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、
前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツの全てまたは一部のリストを選択可能に表示する画面の情報を前記端末装置に送信する選択画面送信部と、
前記選択画面送信部により送信された画面の情報を介して選択されたコンテンツを前記端末装置に送信するコンテンツ送信部と
を有し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信されるコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記取得されたコンテンツにより関連付けられている音声情報による再生と画像情報による表示とをチャンク毎に同期して行なう再生制御部と
を有する学習システム。
【請求項2】
複数の単語の列から構成される文を一又は複数の単語に区切って得られる複数のチャンクそれぞれについて、そのチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報と、を関連付けたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記取得されたコンテンツにより関連付けられている音声情報による再生と画像情報による表示とをチャンク毎に同期して行なう再生制御部と
を有する端末装置。
【請求項3】
前記画像情報は、1つの静止画像のうち、そのチャンクの表わす意味と関連する部分を表示するための情報である請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記画像情報は、1つの静止画像のうち、そのチャンクの表わす意味と関連する部分の透明度がその他の部分よりも高くするマスク情報である請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記再生制御部は、前記複数のチャンクの前記文の中における順序に従って前記再生と前記表示とを同期して行なう全文再生部を有する請求項2に記載の端末装置。
【請求項6】
前記全文再生部は、チャンク間にポーズを入れて前記再生と前記表示とを行なった後、前記ポーズを入れずに前記再生と前記表示とを行なう請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記再生制御部は、前記再生と前記表示とが行なわれたチャンクを表わすチャンク画像を表示し、チャンク画像に対する操作が行なわれるとそのチャンク画像を表わすチャンクの発音を再生するための音声情報の再生と意味を表示するための画像情報との表示を行なう請求項2に記載の端末装置。
【請求項8】
前記再生制御部により前記再生と前記表示が行なわれたチャンクに含まれる単語の履歴情報を管理するための再生表示履歴管理部を有する請求項2に記載の端末装置。
【請求項9】
前記再生表示履歴管理部は、前記再生と前記表示が行なわれたチャンクを識別するための情報を外部サーバに送信する請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記再生表示履歴管理部により管理された前記履歴情報に基づいて、前記コンテンツ取得部が取得するコンテンツをレコメンドするレコメンド部を有する請求項8または9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記複数のチャンク画像をランダムな位置に表示し、前記複数のチャンクの順序に従って前記複数のチャンク画像に対して操作が行なわれたかを判定する順序エクササイズ部を有する請求項7に記載の端末装置。
【請求項12】
チャンクの意味を表示するための画像情報を表示し、利用者からの入力を取得する出力エクササイズ部を有する請求項7に記載の端末装置。
【請求項13】
前記出力エクササイズ部は、前記利用者からの入力を、前記チャンクと比較する比較部を有する請求項12に記載の端末装置。
【請求項14】
前記利用者からの入力は、キーボード入力であり、
前記比較部は、前記キーボード入力により入力された文字とチャンクを構成する単語の綴りとを比較する文字比較部を有する請求項13に記載の端末装置。
【請求項15】
前記利用者からの入力は、音声入力であり、
前記比較部は、前記音声入力により入力された音声とチャンクの発音を再生するための音声情報とを比較する音声比較部を有する請求項13に記載の端末装置。
【請求項16】
複数の単語の列から構成される文を一又は複数の単語に区切って得られる複数のチャンクそれぞれについて、そのチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報と、を関連付けたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、
前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツの全てまたは一部のリストを選択可能に表示する画面の情報を前記端末装置に送信する選択画面送信部と、
前記選択画面送信部により送信された画面の情報を介して選択されたコンテンツを前記端末装置に送信するコンテンツ送信部と
を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項17】
複数の単語の列から構成される文を一又は複数の単語に区切って得られる複数のチャンクそれぞれについて、そのチャンクの発音を再生するための音声情報と、そのチャンクの意味を表示するための画像情報と、を関連付けたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部を有するサーバ装置は、
前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツの全てまたは一部のリストを選択可能に表示する画面の情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置において前記画面の情報を介して選択されたコンテンツを、前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信されるコンテンツを取得し、
前記取得されたコンテンツにより関連付けられている音声情報による再生と画像情報による表示とをチャンク毎に同期して行なう
ことを特徴とする学習システムの動作方法。
【請求項18】
前記画像情報は、1つの静止画像のうち、そのチャンクの表わす意味と関連する部分を表示するための情報である請求項17に記載の学習システムの動作方法。
【請求項19】
前記画像情報は、1つの静止画像のうち、そのチャンクの表わす意味と関連する部分の透明度がその他の部分よりも高くするマスク情報である請求項18に記載の学習システムの動作方法。
【請求項20】
前記端末装置は、前記複数のチャンクの前記文の中における順序に従って前記再生と前記表示とを前記チャンク毎に同期して行なう請求項17に記載の学習システムの動作方法。
【請求項21】
前記チャンク間にポーズを入れて前記再生と前記表示とを行なった後、前記ポーズを入れずに前記再生と前記表示とを行なう請求項20に記載の学習システムの動作方法。
【請求項22】
前記再生と前記表示とが行なわれたチャンクを表わすチャンク画像を表示し、チャンク画像に対する操作が行なわれるとそのチャンク画像を表わすチャンクの発音を再生するための音声情報の再生と意味を表示するための画像情報との表示を行なう請求項17に記載の学習システムの動作方法。
【請求項23】
前記再生と前記表示が行なわれたチャンクに含まれる単語の履歴情報を管理する請求項17に記載の学習システムの動作方法。
【請求項24】
前記再生と前記表示が行なわれたチャンクを識別するための情報を外部サーバに送信する請求項23に記載の学習システムの動作方法。
【請求項25】
前記履歴情報に基づいて、前記コンテンツ取得部が取得するコンテンツをレコメンドする請求項23または24に記載の学習システムの動作方法。
【請求項26】
前記複数のチャンク画像をランダムな位置に表示し、前記複数のチャンクの順序に従って前記複数のチャンク画像に対して操作が行なわれたかを判定する請求項22に記載の学習システムの動作方法。
【請求項27】
チャンクの意味を表示するための画像情報を表示し、利用者からの入力を取得する請求項22に記載の学習システムの動作方法。
【請求項28】
前記利用者からの入力を、前記チャンクと比較する請求項27に記載の学習システムの動作方法。
【請求項29】
前記利用者からの入力は、キーボード入力であり、
前記キーボード入力により入力された文字とチャンクを構成する単語の綴りとを比較する請求項28に記載の学習システムの動作方法。
【請求項30】
前記利用者からの入力は、音声入力であり、
前記音声入力により入力された音声とチャンクの発音を再生するための音声情報とを比較する請求項28に記載の学習システムの動作方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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