説明

安全帯及びその部品セット

【課題】胴ベルトに連結されたロープが作業の邪魔にならず、ロープの長さも有効利用可能であり、かつ安全帯の規格を満たす安全帯の提供。
【解決手段】本発明に係る安全帯2は、腰に装着される胴ベルト4、誘導ベルト10、命綱18、20及びフック22を備えている。この誘導ベルト10の両端は、胴ベルト4に取り付けられている。この誘導ベルト10は、胴ベルト4に対して弛んだ状態で胴ベルト4に沿って伸びている。この命綱18の一端が胴ベルト4に固定されている。命綱18の他端が環16に連結されている。この命綱20の一端が環16に連結されている。この命綱20の他端がフック22に連結されている。この誘導ベルト10は、環16に通されている。この環16が誘導ベルト10に沿って移動可能にされている。この安全帯2に使用される部品セットは、誘導ベルト10、連結環8及び環16を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業等に使用される安全帯に関する。
【背景技術】
【0002】
高所作業用安全帯は、その先端にフックが連結されたロープを備えている。このロープが命綱である。このロープの他端にD環が連結されている。このD環は、胴ベルトに取り付けられている。高所作業者は、安全帯の胴ベルトを腰に巻いて装着する。ロープの先端に連結されたフックが構造物に係止される。高所作業者は、このロープの長さで制限された範囲で作業をする。万が一、作業者が高所から落下した時には、この安全帯により墜落事故が防止される。
【0003】
このD環は、一般には安全帯を装着した作業者の腰の側面に位置するように胴ベルトに固定される。例えば、D環が左側に位置する安全帯をした作業者は、左側の構造物にフックを係止する。これにより、安全帯を装着した作業者は円滑に作業できる。
【0004】
作業場所によっては、右側の構造物にフックを係止して作業せざるを得ないことがある。フックが右側に係止された状態では、作業者のロープの有効長さは短い。作業者の移動可能範囲がより制限される。このロープは、作業者の前後いずれかを横切って左右方向に引っ張られる。このロープは、作業の邪魔になる。
【0005】
D環が胴ベルトに対して移動可能にされた安全帯が、提案されている。この安全帯では、胴ベルトの中央部分に別のベルト片が縫い付けられている。このベルト片は、胴ベルトに沿って伸びている。このベルト片の両端が胴ベルトに縫い付けられている。D環は、胴ベルトに通されている。D環は、ベルト片が縫い付けられた両端の間で移動可能に取り付けられている。
【0006】
この安全帯では、D環が胴ベルトの長手方向に移動可能である。フックが、左方、後方又は右方のいずれの向きの構造物に係止されても、それに対応してD環が胴ベルトに沿って適当な位置に移動する。この安全帯のロープは、その長さを有効に利用できる。この安全帯のロープは、作業の邪魔になることが抑制されている。
【特許文献1】実公昭60−7085公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、D環が胴ベルトに沿って移動する安全帯は、安全帯の規格に適合しない。安全帯の規格では、ロープと胴ベルトとを連結する環が胴ベルトに沿って動かないようにしなければならない。D環が胴ベルトに沿って移動する安全帯は、この安全帯の規格に適合しない。
【0008】
本発明の目的は、胴ベルトに連結されたロープが作業の邪魔にならず、ロープの長さも有効利用可能であり、かつ安全帯の規格を満たす安全帯の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る安全帯は、腰に装着される胴ベルト、誘導ベルト、命綱及びフックを備えている。この誘導ベルトの両端は、胴ベルトに固定されている。この誘導ベルトは、胴ベルトに対して弛んだ状態で胴ベルトに沿って伸びている。この命綱の一端は、胴ベルトに固定されている。この命綱の他端は、フックに連結されている。この命綱の両端の間に環が連結されている。この誘導ベルトは、環に通されている。この環は、誘導ベルトに沿って移動可能にされている。
【0010】
好ましくは、この安全帯の命綱は、第一ロープ及び第二ロープを備えている。この第一ロープの一端は、胴ベルトに固定されている。この第一ロープの他端は、環に連結されている。この第二ロープの一端は、環に連結されている。この第二ロープの他端は、フックに連結されている。
【0011】
好ましくは、この安全帯は、サポータベルトを備えている。このサポータベルトは、胴ベルトの内側に沿って取り付けられている。
【0012】
好ましくは、この安全帯は、一対の連結環を備えている。一方の連結環は、誘導ベルトの一端に連結されている。他方の連結環は、誘導ベルトの他端に連結されている。この誘導ベルトは、連結環により胴ベルトに装着されている。
【0013】
好ましくは、この安全帯の環が胴ベルトから離れる向きに引かれて誘導ベルトが引張力により張った状態で、胴ベルトに固定された一端から環までの命綱の部分は弛んだ状態に維持される長さにされている。
【0014】
好ましくは、この安全帯の命綱の引張強さが誘導ベルトの引張強さより大きい。
【0015】
本発明にかかる部品セットは、安全帯に使用されるものである。この部品セットは、誘導ベルト、連結環及び環を備えている。この誘導ベルトの両端に、それぞれ連結環が連結されている。この連結環は、胴ベルトに装着可能にされている。この環は、誘導ベルトに沿って移動可能に誘導ベルトに通されている。
【0016】
好ましくは、この部品セットは、D環及び連結ロープを備えている。この連結ロープの一端は、D環に連結されている。この連結ロープの他端は、上記環に連結されている。
【0017】
好ましくは、この部品セットは、D環、命綱及びフックを備えている。この命綱の一端が、D環に連結されている。この命綱の他端にフックが連結されている。このD環とフックとの間の命綱の部分に、環が連結されている。
【発明の効果】
【0018】
この安全帯のロープは、その長さを有効に利用できる。この安全帯のロープは、作業の邪魔になることが抑制されている。更に、安全帯の規格に適合しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る安全帯2が示された概念図である。図2は、図1の安全帯2の構成が示された分解図である。この安全帯2は、胴ベルト4、バックル6、連結環8、誘導ベルト10、D環止め12、D環14、環16、連結ロープ18、ロープ20、フック22及びサポータベルト24を備えている。
【0021】
この胴ベルト4は、平たい帯状である。図2では、胴ベルト4は、左右方向に伸びている。この胴ベルト4の長さは、作業者の腰に巻くことが可能の長さである。この胴ベルト4の一端にはバックル6が取り付けられている。このバックル6は、胴ベルト4の他端を留める機能を備えている。
【0022】
誘導ベルト10は、平たい帯状である。この誘導ベルト10は、胴ベルト4より短い。誘導ベルト10は、胴ベルト4より細い。この誘導ベルト10の一端には、一方の連結環8が連結されている。誘導ベルト10の他端には、他方の連結環8が連結されている。環16は、金属製のリングである。この環16は、誘導ベルト10に通されている。この環16は、誘導ベルト10に沿って移動可能にされている。
【0023】
連結ロープ18及びロープ20が、命綱である。連結ロープ18が命綱の第一ロープである。ロープ20が命綱の第二ロープである。図2のロープ20は、左右に伸びている。ロープ20の一端には、輪が形成されている。ロープ20の他端には、フック22が連結されている。この連結ロープ18の引張強さは、誘導ベルト10の引張強さより大きい。このロープ20の引張強さは、誘導ベルト10の引張強さより大きい。
【0024】
サポータベルト24は、帯状である。サポータベルト24は、胴ベルト4より短い。サポータベルト24は、胴ベルト4より幅が広く、厚い。サポータベルト24は、クッション性を備えている。サポータベルト24は、その両端及び中央にベルト通し40を備えている。このベルト通し40は、上下一対のベルト通し片からなる。この上下のベルト通し片の一端はそれぞれサポータベルト本体に固定されている。この上下のベルト通し片の他端は面ファスナーを構成している。この面ファスナーにより、上下のベルト通し片が面着されている。これにより、ベルト通し40が構成されている。
【0025】
図3は、連結環8及び胴ベルト4の一部が示された部分分解図である。この安全帯2は、一対の連結環8を備えている。連結環8は、板状である。この連結環8は、通し孔26、28及び連結孔30を備えている。連結環8は、金属製である。
【0026】
図4は、D環止め12、D環14及び胴ベルト4の一部が示された部分分解図である。D環止め12は、板状である。D環止め12は、通し孔32及び34を備えている。D環止め12は、金属製である。D環14は、リング本体36及び管38を備えている。このリング本体36及び管38は、金属製である。リング本体36は、D字形状のリングである。このリング本体36の直線状に伸びる部分が、管38に通されている。このリング本体36は、管38に回動可能に支持されている。
【0027】
図3の2点鎖線の矢印Aは、連結環8への胴ベルト4の通し方を示している。胴ベルト4は、通し孔26を内側から外側に向かって通される。更に、胴ベルト4は、通し孔28を外側から内側に向かって通される。これにより、連結環8は、胴ベルト4に位置決めされている。連結環8は、胴ベルト4に固定されている。なお、ここでいう固定とは、連結管8が外力により容易に胴ベルト4の長手方向に摺動しない程度に位置決めされている状態を含む。
【0028】
図4の2点鎖線の矢印Bは、D環止め12及びD環14への胴ベルト4の通し方を示している。胴ベルト4は、矢印Bに示されるようにD環止め12の通し孔32を内側から外側に通される。胴ベルト4は、D環14のリング本体36に通される。胴ベルト4は、D環止め12の通し孔34を外側から内側に通される。これにより、D環14の管38は、通し孔32と通し孔34との間で、内側に位置するD環止め12と外側に位置する胴ベルト4とに挟まれて位置決めされる。これにより、D環14は、胴ベルト4に位置決めされる。D環14は、胴ベルト4に固定されている。なお、ここでいう固定とは、D環14が外力により容易に胴ベルト4の長手方向に摺動しない程度に位置決めされている状態を含む。
【0029】
図1に示されるように、一方の連結環8は、バックル6とD環止め12との間で胴ベルト4に取り付けられている。他方の連結環8は、胴ベルト4の他端とD環止め12との間で胴ベルト4に取り付けられている。この連結環8は、作業者が胴ベルト4を装着した状態で身体の側面に位置するように取付られている。誘導ベルト10の両端は、それぞれ連結環8の連結孔30に連結されている。一方の連結環8と他方の連結環8との間の胴ベルト4の長さは、誘導ベルト10の長さより短い。誘導ベルト10は、その長手方向に弛んだ状態で胴ベルト4に沿って伸びている。
【0030】
D環止め12は、胴ベルト4の中央に取り付けられて固定されている。このD環止め12は、作業者が胴ベルト4を装着した状態で身体の背面中央付近に位置する。このD環止め12に支持されたD環14のリング本体36には、連結ロープ18の一端が連結されている。連結ロープ18の他端は、環16に連結されている。ロープ20の輪が環16に通される。これにより、ロープ20が環16に連結されている。
【0031】
このサポータベルト24では、ベルト通し40の面ファスナーが外される。このサポータベルト24が胴ベルト4の内側に沿って位置させられる。ベルト通し40の上下のベルト通し片により、胴ベルト4が挟み込まれる。胴ベルト4が挟み込まれた状態で、ベルト通し40の面ファスナーが面着される。この安全帯2は、従来の安全帯と同様にサポータベルト24が装着しうる。このサポータベルト24は、ベルト通し40の面ファスナーを備えることにより、D環止め12及び連結環8が取り付けられた状態の胴ベルト4に装着可能とされている。これにより、このサポータベルト24は、作業者の身体と胴ベルト4との間に位置するように取り付けられている。このサポータベルト24は、胴ベルト4から作業者が受ける外力を緩和する機能を有している。
【0032】
図5は、図1の安全帯2の使用状態が示された概念図である。図5は、作業者の後方から見た状態が示されている。図1の安全帯2が作業者の腰に巻かれて装着されている。作業者の腰に巻かれた胴ベルト4に沿って、誘導ベルト10が伸びている。この誘導ベルト10は、作業者の後に位置している。誘導ベルト10は、その長手方向に弛んだ状態で伸びている。フック22は、作業者の右側の構造物42に係止されている。ロープ20は、作業者の右側に伸びている。環16は、誘導ベルト10に案内されて、誘導ベルト10の中央より右側に位置している。
【0033】
この安全帯2では、連結ロープ18及びロープ20は、作業者の後方に位置している。この安全帯2では、ロープ20により、環16が胴ベルト4から離れる向きに引かれる。環16が引かれることにより、誘導ベルト10が引張力により張る。この連結ロープ18の長さは、誘導ベルト10が引張力により張った状態でも、弛んだ状態を維持できる長さとされている。ロープ20により環16が引かれた状態でも、環16は誘導ベルト10に沿ってスムーズに移動可能とされている。連結ロープ18及びロープ20は、作業者の身体に巻き付かない。これにより、この安全帯2は、作業者の作業の邪魔になることが抑制されている。
【0034】
図6は、図1の安全帯2の使用状態が示された概念図である。図6は、作業者の後方から見た状態が示されている。図6は、図5の状態から作業者が構造物42の右側に移動した状態が示されている。図6では、フック22は、作業者の左側に位置する構造物42に係止されている。ロープ20は、作業者の左側に伸びている。環16は、誘導ベルト10に案内されて、誘導ベルト10の中央より左側に位置している。この連結ロープ18及びロープ20は、誘導ベルト10に案内されて、作業者の後方を左右に移動する。この安全帯2は、作業者の作業の邪魔になることが抑制されている。この安全帯2の連結ロープ18及びロープ20は、その長さを有効に利用できる。この安全帯2は、作業者の作業範囲を狭めることが抑制されている。
【0035】
この安全帯2では、連結ロープ18がD環止め12及びD環14を介して胴ベルト4に固定されている。この安全帯2では、接続に係る部分に相当するD環14及びD環止め12は、胴ベルト4に沿って動かない。この安全帯2は、安全規格に適合しうる。この安全帯2は、安全規格に適合した商品として商品化しうる。
【0036】
図7は、図1の安全帯2の使用状態が示された概念図である。図7では、作業者が高所作業車のバケット44に乗って作業している。フック22は、図示されないがバケット44に設置されているフック止めに係止されている。作業者は、高所のバケット44内で前後左右に移動して作業する。この安全帯2は、高所作業車のバケット44内での作業に好適である。
【0037】
この安全帯2では、誘導ベルト10が引張力により張った状態で、連結ロープ18は弛んだ状態に維持される。万一作業者が高所から落下した場合には、ロープ20の引張力は、環16を介して誘導ベルト10に伝えられる。この引張力は、誘導ベルト10から連結環8を介して胴ベルト4に伝えられる。この安全帯2では、左右側面の一対の連結環8により、胴ベルト4に引張力が伝えられる。この安全帯2では、最初に二箇所で落下衝撃が受けられる。最初から一箇所に落下衝撃がかかる安全帯に比べて作業者の受ける落下衝撃が緩和される。更に誘導ベルト10で支えきれない引張力は、環16から連結ロープ18に伝えられる。この連結ロープ18にかかる引張力は、D環14を介して胴ベルト4に伝えられる。この安全帯2では、誘導ベルト10が緩衝装置として機能しうる。この安全帯2では、作業者の受ける落下衝撃がより緩和される。
【0038】
この安全帯2の誘導ベルト10は、胴ベルト4に連結環8により取付られている。この連結環8は、胴ベルト4に対して着脱可能である。この誘導ベルト10は、既存の安全帯にも装着できる。この誘導ベルト10、連結環8及び環16が従来の安全帯に装着されうる。胴ベルトに取り付けられた従来のD環と環16とがロープで連結される。更にこの環16に従来のフックを備えたロープが連結される。このように、誘導ベルト10、連結環8及び環16を備えた部品セットにより、従来の安全帯を本発明にかかる安全帯2として使用しうる。
【0039】
この部品セットは、D環14と連結ロープ18とを備えることが好ましい。この連結ロープ18の一端がD環14に連結され、連結ロープ18の他端が環16に連結されていることが好ましい。これにより、更に容易に、従来の安全帯を本発明にかかる安全帯2として使用しうる。
【0040】
図8は、本発明にかかる他の実施形態にかかる安全帯46の構成が示された分解図である。ここでは、安全帯2と異なる部分が説明される。安全帯2と同様の部分については、その説明が省略される。
【0041】
安全帯46では、連結ロープ18及びロープ20に代えてロープ48を備えている。ロープ48の一端には、輪が形成されている。ロープ48の他端には、フック22が連結されている。このロープ48では、フック22と輪との間の部分に環取付片50を備えている。この環取付片50の先端には、環16が連結される。このロープ48の輪は、D環14に連結される。この安全帯46は、安全帯2と同様に使用しうる。この安全帯46は、安全帯2と同様の効果を達成しうる。
【0042】
安全帯46にかかる部品セットは、誘導ベルト10、連結環8、環16、ロープ48及びフック22を備えている。ロープ48の一端には、輪が形成されている。ロープ48の他端には、フック22が連結されている。このロープ48では、フック22と輪との間の部分に環取付片50を備えている。誘導ベルト10の両端には、それぞれ連結環8が連結されている。この誘導ベルト10には、環16が通されている。環16は、誘導ベルト10に沿って移動可能にされている。ロープ48の環取付片50が環16に連結されている。この部品セットによれば、従来の安全帯を容易に本発明にかかる安全帯46として使用しうる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、電気工事、建設工事及び土木工事他の高所作業に使用される安全帯に適用されうる。特に、高所作業車のバケットに乗ってされる作業に使用される安全帯として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る安全帯が示された概念図である。
【図2】図2は、図1の安全帯の構成が示された分解図である。
【図3】図3は、図1の安全帯の連結環及び胴ベルトの一部が示された部分分解図である。
【図4】図4は、図1の安全帯のD環止め、D環及び胴ベルトの一部が示された部分分解図である。
【図5】図5は、図1の安全帯の使用状態が示された概念図である。
【図6】図6は、図1の安全帯の使用状態が示された概念図である。
【図7】図7は、図1の安全帯の使用状態が示された概念図である。
【図8】図8は、本発明にかかる他の実施形態にかかる安全帯の構成が示された分解図である。
【符号の説明】
【0045】
2・・・安全帯
4・・・胴ベルト
6・・・バックル
8・・・連結環
10・・・誘導ベルト
12・・・D環止め
14・・・D環
16・・・環
18・・・連結ロープ
20、48・・・ロープ
22・・・フック
24・・・サポータベルト
26、28、32、34・・・通し孔
30・・・連結孔
36・・・リング本体
38・・・管
40・・・ベルト通し
42・・・構造物
44・・・バケット
46・・・安全帯
50・・・環取付片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
腰に装着される胴ベルト、誘導ベルト、命綱及びフックを備えており、
この誘導ベルトの両端が胴ベルトに固定されており、
この誘導ベルトが胴ベルトに対して弛んだ状態で胴ベルトに沿って伸びており、
この命綱の一端が胴ベルトに固定されており、
この命綱の他端がフックに連結されており、
この命綱の両端の間に環が連結されており、
この誘導ベルトが環に通されており、
この環が誘導ベルトに沿って移動可能にされている安全帯。
【請求項2】
上記命綱が第一ロープ及び第二ロープを備えており、
この第一ロープの一端が胴ベルトに固定されており、
この第一ロープの他端が環に連結されており、
この第二ロープの一端が環に連結されており、
この第二ロープの他端がフックに連結されている請求項1に記載の安全帯。
【請求項3】
サポータベルトを備えており、
このサポータベルトが胴ベルトの内側に沿って取り付けられている請求項1又は2に記載の安全帯。
【請求項4】
一対の連結環を備えており、
一方の連結環が誘導ベルトの一端に連結されており、
他方の連結環が誘導ベルトの他端に連結されており、
この誘導ベルトが連結環により胴ベルトに装着されている請求項1から3のいずれかに記載の安全帯。
【請求項5】
上記環が胴ベルトから離れる向きに引かれて誘導ベルトが引張力により張った状態で、
胴ベルトに固定された一端から環までの命綱の部分が弛んだ状態に維持される長さにされている請求項1から4のいずれかに記載の安全帯。
【請求項6】
上記命綱の引張強さが誘導ベルトの引張強さより大きい請求項5に記載の安全帯。
【請求項7】
誘導ベルト、連結環及び環を備えており、
この誘導ベルトの両端にそれぞれ連結環が連結されており、
この連結環が胴ベルトに装着可能にされており、
この環が誘導ベルトに沿って移動可能に誘導ベルトに通されている、
安全帯に使用される部品セット。
【請求項8】
D環及び連結ロープを備えており、
この連結ロープの一端がD環に連結されており、
この連結ロープの他端が上記環に連結されている請求項7に記載の部品セット。
【請求項9】
D環、命綱及びフックを備えており、
この命綱の一端がD環に連結されており、
この命綱の他端にフックが連結されており、
このD環とフックとの間の命綱の部分に環が連結されている請求項7に記載の部品セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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