説明

安全装置

【課題】回転体に対する作業者の巻込まれ等の危険事象を確実に検出し、回転体を停止させる。
【解決手段】安全装置10は、回転体近傍における作業者による作業領域に設置するもので、所定の第1の高さにおいて、第1の領域内の作業者を検出する第1センサ11と、第1の高さよりも高い第2の高さにおいて、第1の領域より小さい第2の領域内の作業者を検出する第2センサ12と、第1センサ11及び第2センサ12による作業者の検出結果に基づいて回転体20の回転を停止させる制御信号を出力するコントローラ13とを有している。そして、予め定められた作業者が進入もしくは離脱する方向における第1の領域の外縁は、第2の領域の外縁より少なくとも所定距離以上離れている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全装置に関し、より詳細には、回転体近傍における作業者の作業領域に接地するための安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
線材やシート材等の巻き取り機やこれらの搬送路中の回転ローラ、あるいはゴムの混練等に使用する回転ローラなど、多くの産業分野にて回転体を使用する設備が稼動している。このような回転体の近傍で作業者による作業が必要な場合も多く、回転体に作業者が巻き込まれると重大事故となる恐れがある。このため、通常、回転体への作業者の巻き込み等の事故を防止するために、回転体の巻き込み部分に安全治具を設けたり、回転体の近傍に安全柵を設けて、危険源への作業者の接触を防止する対策を講じている。
【0003】
例えば、特許文献1には、マットスイッチや光電スイッチなどの検出センサを設けた安全装置が開示されている。この安全装置は、検出センサによって作業者の足が作業エリア内に接地しているか否かを検出する。そして、回転体に作業者が巻き込まれるような非常時には、接地している作業者の足が宙に浮くため、その瞬間に非常停止装置を動作させて回転体を停止させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−220393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように、回転体の近傍で作業者が作業する場合、その作業者の有無を検出して回転体を非常停止させることができる。しかしながら、作業者が常に作業エリアに居るとは限らないため、単純に作業者がいないことを検出したときに一律に回転体を非常停止させることはできない。ここで上記特許文献1の安全装置は、作業者が作業エリアを離れることできるように、作業場に安全扉を設け、安全扉が開放状態にあるときには、検出センサによって作業者がいないことが検出されても非常停止装置が動作しないようにしている。
【0006】
しかしながら、この場合、作業者が作業エリアを離れたことを検出するための安全扉を別途設けなければならず設備が複雑化、煩雑化する。また、安全扉の開閉は厳重に管理しなければならず、例えば、安全扉を開けたまま作業エリアで作業を行った場合、非常事態を検出することができず、重大事故につながる。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、回転体に対する作業者の巻込まれ等の危険事象を確実に検出し、回転体を停止させることができる安全装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による安全装置は、回転体近傍における作業者による作業領域に設置する安全装置であって、所定の第1の高さにおいて、第1の領域内の作業者を検出する第1センサと、第1の高さよりも高い第2の高さにおいて、第1の領域より小さい第2の領域内の作業者を検出する第2センサと、第1センサ及び第2センサによる作業者の検出結果に基づいて回転体の回転を停止させる制御信号を出力するコントローラと、を有している。そして予め定められた作業者が進入もしくは離脱する方向における第1の領域の外縁は、第2の領域の外縁より少なくとも所定距離以上離れていることを特徴としている。
【0009】
また、本発明による安全装置のコントローラは、第1センサで作業者を検出せず、かつ第2のセンサで作業者を検出しているときにのみ、回転体の回転を停止させる制御信号を出力するのが好ましい。
また、本発明よる安全装置の第1センサは、マットスイッチである。あるいは第1センサは、光電センサ、ライトカーテン、レーザスキャナセンサのいずれかの光学式センサが好ましい。また、本発明による安全装置の第2センサは、光電センサ、ライトカーテン、レーザスキャナセンサのいずれかの光学式センサが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回転体に対する作業者の巻込まれ等の危険事象を確実に検出し、回転体を停止させることができる安全装置を提供することができる。特に本発明の安全装置によれば、作業者が作業エリアへの進入や作業エリアからの離脱を行っても、安全装置が誤動作することなく、簡易な構成で確実かつ正確に危険事象を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明による安全装置の一実施形態の構成を説明する図である。
【図2】本発明による安全装置のセンサによる検出領域の設定例を説明する図である。
【図3】作業者が回転体の近傍の作業エリアに入って来るときの状態の一例を示す図である。
【図4】作業者が回転体の近傍の作業エリアに入って来るときの状態の他の例を示す図である。
【図5】作業者が回転体の近傍の作業エリアにいるときの状態の一例を示す図である。
【図6】作業者が回転体に巻き込まれた状態の一例を示す図である。
【図7】本発明による安全装置の第1及び第2センサの検出結果とそのときの状態を整理して示す図である。
【図8】本発明による安全装置のセンサによる検出領域の他の設定例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明による安全装置の一実施形態の構成を説明する図である。安全装置10は、安全装置を設置するエリア(作業エリア)における作業者の有無を検出するための第1センサ11及び第2センサ12を有している。コントローラ13は、第1センサ11及び第2センサ12の検出結果を入力し、その検出結果を解析して所定条件に合致したときに、回転体20を非常停止させるための制御信号を出力する。
【0013】
安全装置10の制御対象となる回転体20は、線材やシート材等の製造設備等における巻き取り機やこれらの搬送路中の回転ローラ、あるいはゴムの混練等に使用する回転ローラなどの回転体であり、作業者が巻き込まれる恐れがある各種様々な回転体を適用することができる。回転体20は、モータ等の駆動装置22によって駆動され、駆動制御装置21によりその駆動が制御される。安全装置10のコントローラ13から出力された回転体を非常停止させるための制御信号は駆動制御装置21に入力し、その制御によって回転体20の回転が停止される。
【0014】
第1センサ11、第2センサ12は、所定の検出領域における作業者の有無を検知するために設けられるもので、例えば、マットスイッチによって作業者の有無を検知したり、あるいは、光電センサ、ライトカーテン、レーザスキャナセンサ等の光学式センサによって作業者の有無を検知させることができる。
【0015】
マットスイッチは、荷重により動作するスイッチを内蔵したマット状のセンサ装置であり、加圧されることによってリレー接点がON/OFFしてスイッチ回路を動作させ、マットスイッチ上の作業者の有無等を検出できるようにしたものである。
また、光電センサは、検出対象の表面反射もしくは遮光量によって検出対象を検出するもので、投光・受光器間の光軸を作業者等の検出対象が遮ることで検出を行ったり、センサから出射して戻ってくる光を作業者等の検出対象が遮ることで検出を行ったりするものがある。例えば、投光器と受光器とを角度を持った構造とすることで、それぞれの光軸の限られた領域でのみ検出対象を検出するように設定することができる。
【0016】
ライトカーテンは、光電センサと同様に検出対象による遮光によって検出を行うものであるが、投光器と受光器とが一列に並ぶことで、カーテン状の検出領域を設定できる。
また、レーザスキャナセンサは、レーザをスキャンさせながら検出対象の反射光によって検出を行うもので、検出領域の設定が適宜可能である。
【0017】
上記の第1センサ11と第2センサ12は、その検出領域が予め設定され、第1センサの検出領域は第2センサ12の検出領域より所定量だけ大きくなっている。また第1センサ11と第2センサ12は、異なる高さで作業者の有無を検知する。これによりコントローラ13では、作業者が回転体20に巻き込まれる危険事象が発生していることを確実に検知することができる。以下にその検知動作を詳細に説明する。
【0018】
図2は、本発明による安全装置のセンサによる検出領域の設定例を説明する図で、図2(A)は検出センサの検出領域を上方から見た状態を示す図、図2(B)は検出センサの検出領域を側方から見た状態を示す図である。
図2(A)において、第1センサ11による検出領域は、abcdの矩形で示す領域である。この領域を第1センサ11の検出領域Aとする。これに対して第2センサ12による検出領域は、efghの矩形で示す領域である。この領域を第2センサ12の検出領域Bとする。検出領域A,Bは、それぞれ本発明の第1の領域、第2の領域に相当する。これら各センサ11、12の検出領域A,Bは、必ずしも図示するような矩形としなくてもよく、適宜設定することができる
【0019】
検出領域Bは、回転体20に対して作業者が通常の作業を行うときに使用する作業エリアの大きさであって、作業者が作業を行っているときに、回転体20への巻き込まれが生じる可能性のある領域に設定する。そして、検出領域Aは、検出領域Bにおける作業者の有無の検出により、回転体20を緊急停止する際に、検出の誤動作を生じないようにするために検出領域Bより大きい大きさで設定される。検出領域Aの大きさは作業者を確実に検出するために所定の条件を満たす必要がある。検出領域の大きさについては後述する。
【0020】
図2(B)に示すように、第1センサ11と第2センサ12の検出領域A,Bは、その高さが異なっている。
第1センサ11の検出領域Aは、作業場の床面23の位置もしくは床面23付近に設定され、作業者の足等が床面23に接地していることを検出する。従って、検出領域Aを検出する第1センサ11としては、マットスイッチなどの接触式センサを好適に用いることができる。また、接触式センサに代えて光電センサ、ライトカーテン、レーザースキャナ等の光学式センサを用いるものであってもよい。いずれの場合にも、検出領域A内の作業者の有無を検出してその検出信号をコントローラ13に出力する。
【0021】
第2センサ12の検出領域Bは、床面23付近に設定した第1センサ11の検出領域Aに対して、高さが高い位置に設定される。検出領域Bの高さは、立っている人間の足の下部が検出できる高さとすることが好ましい。検出領域Bは、空中に設定される領域であるため、第2センサ12としては、マットスイッチなどの接触式センサを適用することはできず、光電センサ、ライトカーテン、レーザースキャナ等の光学式センサを使用する。上記の第1センサ11の高さが本発明の第1の高さに相当し、第2センサ12の高さが本発明の第2の高さに相当する。なお、各センサ11,12は、作業者の人体に限ってその有無を検出するものではないが、検出結果を作業者の有無の検出であるとみなして制御する。
【0022】
第1センサ11と第2センサ12による作業者の検出状態には、以下の4つの状態が存在する。
状態1は、例えば上記図2(B)に示すように、回転体20近傍の安全装置の設置エリアに作業者が存在しない状態で、この場合、第1センサ11の検出領域A、及び第2センサ12の検出領域Bのいずれにおいても検出結果がOFFになる。
【0023】
状態2は、図3に示すように、作業者30が回転体20の近傍の作業エリアに入って来るときの状態で、この場合、第1センサ11の検出領域Aで作業者が検出されて検出結果がONになり、第2センサ12の検出領域Bでは、作業者30が検出されず、検出結果がOFFになっている。
【0024】
状態3は、図4に示すように、作業者30の位置がさらに回転体20に近づいたときの状態で、この場合、作業エリアである第2センサ12の検出領域Bと、第1センサ11の検出領域Aとの両方で作業者30が検出され、いずれのセンサ11,12においても検出結果がONなる。
さらに回転体20に対する作業を行う作業エリアに完全に作業者30が入った場合、例えば図5の状態となり、第1センサ11と第2センサ12の検出結果は、両方ONの状態が継続する。回転体20に対する作業は、この状態3で行われることになる。
状態3で、作業者30が検出領域Bの作業エリアから離脱するときは、図3の状態2を経て、図2(B)のように安全装置10の設置エリアに誰もいない状態となる。
【0025】
状態4は、図6に示すように、作業者30が回転体20に巻き込まれ、もしくは巻き込まれようとしているときに、作業者30の足が床面23から離れてしまった状態である。この場合、第1のセンサ11の検出領域Aでは作業者30が検出されないため、その検出結果はOFFになり、第2センサ12の検出領域Bで作業者30が検出され、検出結果がONになる。作業者30がさらに上方に引き込まれると、第2センサ12の検出結果もOFFとなってしまうが、このような非常時には、必ず、第1センサ11の検出結果がOFFで、第2センサ12の検出結果がONになる状態が生じる。
【0026】
上記の4つの状態から、状態4のときに非常事態であると判断し、回転体20の回転を停止する制御を行えばよい。
図7は、第1及び第2センサの検出結果とそのときの状態を整理して示す図である。
状態1は、安全装置10の設置エリアに作業者がいない状態であり、第1センサ11の検出領域Aと第2センサ12の検出領域Bのいずれにおいても、検出結果がONになる。この場合、作業者30に危険はないため、安全であるものと判断する。
【0027】
状態2は、第1センサ11の検出領域Aで作業者が検出されているが、第2センサ12の検出領域Bで作業者が検出されていない状態で、第1センサ11と第2センサ12の検出結果は、それぞれON、OFFになる。この状態は、安全装置10の設置エリアに作業者30が入ってきたときの状態であるが、回転体20の作業エリアである検出領域Bまでは作業者30が入ってきていないことを示している。従ってこの場合には、作業者30に危険はないため、安全であるものと判断する。
【0028】
状態3は、第1センサ11の検出領域A及び第2センサ12の検出領域Bで作業者が検出された状態で、第1センサ11と第2センサ12の検出結果は共にONになる。作業者30が通常に作業している場合には、状態3の検出結果となる。従ってこの場合には、作業者30に危険はないため、安全であるものと判断する。
【0029】
状態4は、第1のセンサ11の検出領域Aでは作業者30が検出されないため、その検出結果はOFFになり、第2センサ12の検出領域Bで作業者30が検出され、検出結果がONになる。この状態は、作業者30が回転体20に巻き込まれた恐れがあるため、危険であると判断する。安全装置のコントローラ13は、状態4を検出した場合、直ちに回転体20を停止する制御信号を出力する。
【0030】
次に検出領域A、Bの大きさの設定例について説明する。
安全装置10のコントローラ13は、上記の状態4のように、第1センサ11の検出領域Aで検出結果がOFFになり、第2センサ12の検出領域Bで検出結果がONになったときに危険であると判断している。
ここで、安全装置10の設置エリアの外から作業者30が入ってくるとき、必ず状態2を経て、状態3に移行する必要がある。第1センサ11の検出領域Aの領域外にいる作業者30が、第2センサ12の検出領域Bに直接足を入れた場合、一瞬、状態4と同じ検出結果が得られてしまうからである。通常の作業者の動作で状態4が生じないようにするために、第2センサ12の検出領域Bに作業者30が足を入れるときには、もう片方の足は第1センサ11の検出領域Aで検出されていなくてはならない。つまり、作業者30が作業エリアに入るときには、検出領域Bを除く検出領域Aの領域に一旦足を踏み入れてから、次に検出領域Bに入るようにする必要がある。
【0031】
検出領域Bにいる作業者が、安全装置10の設置エリアから外部に出て行くときも同様である。安全装置の設置エリアから作業者30が外部に出て行く場合、必ず状態2を経て、状態1に移行する必要がある。
第2センサ12の検出領域Bの領域内にいる作業者30が、第1センサ11の検出領域Aの外部に直接出て行った場合、一瞬、状態4と同じ検出結果が得られてしまうからである。通常の作業者の動作で状態4が生じないようにするために、第2センサ12の検出領域Bから作業者30が出て行くときには、片足が第1センサ11の検出領域Aで検出された状態で、検出領域Bから足を抜かなくてはならない。つまり、作業者30が検出領域Bから出ていくときには、検出領域Bを除く検出領域Aに一旦足を踏み入れてから、次に検出領域Aの外に出て行く必要がある。
【0032】
上記の動作を確保するためには、第1センサ11の検出領域Aの大きさと、第2センサ12の検出領域Bの大きさを所定条件で定める必要がある。基本的には、検出領域Aは検出領域Bより大きく、このとき検出領域Aの外縁は、検出領域Bの外縁より少なくとも所定距離以上離れていることが必要である。この所定距離は、図2のDに示される。所定距離Dだけ離れていることにより、検出領域Bの作業エリアに入ろうとする作業者30は、まず検出領域Bを除く検出領域Aに入ってから、次に検出領域Bに入るようになる。また、検出領域Bの作業エリアから出て行こうとする作業者は、まず検出領域Bを除く検出領域Aに入ってから、次に検出領域Aから出て行くようになる。
所定距離Dは、例えば600mmとすることができる。600mmあれば、通常の作業者の歩行動作であれば、常に検出領域Bを除く検出領域Aを通って検出領域Bに出入りするようになり、確実で正確な検出を行うことができる。
【0033】
また、所定距離Dを有する部分は、検出領域Bの周囲の全てに設ける必要はない。例えば、図2等に示すように、作業エリアとなる検出領域Bは、回転体20の近傍に設定されるが、検出領域Aは、回転体20側に所定距離D以上大きくする必要はない。回転体20側からは作業者30が入ってこないし、また回転体20の方向に出て行かないからである。従って、検出領域Aと検出領域Bにおいて、所定距離Dは、予め定められた作業者30が進入もしくは離脱する方向において設けるようにすればよい。
図2の例では、所定距離Dは、検出領域Bの周囲のうち、回転体20側を除く3方向について設定されている。これら3方向のいずれの方向についても、作業者30が進入もしくは離脱する可能性があるからである。
【0034】
従って、例えば、図8のように、検出領域Bの周囲の一部に作業者30が行き来できない安全柵24が設けられているような場合、所定距離Dは、安全柵24のない一方向のみに設定することができる。安全柵24側と回転体20側では、作業者30の出入りがないため、誤検出を配慮する必要がないからである。
【0035】
上記のような構成により、作業者30が回転体20に巻込まれ、もしくは巻き込まれるおそれにより生じた危険事象を確実に検出することできる。そして回転体20が回転駆動しているときに、安全装置10が誤作動することなく、作業者30は作業エリアに自由に進入しもしくは作業エリアから離脱することできる。
【符号の説明】
【0036】
10…安全装置、11…第一センサ、12…第二センサ、13…コントローラ、20…回転体、21…駆動制御装置、22…駆動装置、23…床面、24…安全柵、30…作業者。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転体近傍における作業者による作業領域に設置する安全装置であって、
所定の第1の高さにおいて、第1の領域内の作業者を検出する第1センサと、
前記第1の高さよりも高い第2の高さにおいて、前記第1の領域より小さい第2の領域内の作業者を検出する第2センサと、
前記第1センサ及び前記第2センサによる作業者の検出結果に基づいて前記回転体の回転を停止させる制御信号を出力するコントローラと、を有し、
予め定められた作業者が進入もしくは離脱する方向における前記第1の領域の外縁は、前記第2の領域の外縁より少なくとも所定距離以上離れていることを特徴とする安全装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記第1センサで作業者を検出せず、かつ前記第2のセンサで作業者を検出しているときにのみ、前記回転体の回転を停止させる制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
【請求項3】
前記所定距離は、600mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の安全装置。
【請求項4】
前記第1センサは、マットスイッチであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の安全装置。
【請求項5】
前記第1センサは、光電センサ、ライトカーテン、レーザスキャナセンサのいずれかの光学式センサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の安全装置。
【請求項6】
前記第2センサは、光電センサ、ライトカーテン、レーザスキャナセンサのいずれかの光学式センサであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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