説明

官能基化ナノ粒子を含むケア適用組成物

(a)少なくとも1つのカチオン性の官能基化ナノ粒子と、(b)ケア適用組成物と、を含む、組成物。更には、(a)少なくとも1つのアニオン性の官能基化ナノ粒子と、(b)ケア適用組成物と、を含む、組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの官能基化ナノ粒子を含むケア適用組成物に関する。より詳細には、本発明は、合成、半合成、及び/又は、特にケラチン繊維である天然繊維に使用される、少なくとも1つの官能基化カーボンブラックナノ粒子を含む、ケア適用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ケラチン繊維、特に人間の皮膚及び毛髪は、外部要因及び内部要因による様々な損傷にさらされている。このような外部要因としては、紫外線、環境汚染、風、熱、赤外線、湿気、強力な界面活性剤、及び研磨剤などが挙げられる。しかしながら、内部要因としては、経年的老化(白髪)、及び内部からの他の生化学的変化が挙げられる。結果として、多くのヘアケア組成物が、退色、枝毛、脆弱性、ボリュームの減少、粗さ、脱毛、毛髪の成長速度の低下、つや及び見た目の低下、白髪などのような、様々な外部及び内部の損傷に対処し、抑制するために、商業的に開発されてきた。これらの組成物のほとんどは、毛髪のつや、見た目を向上させるか、色を修正するために、毛幹上に組成物を付着させることに重点を置いている。結果として、表面に付着したこれらの組成物は、毛髪自体に物理的に浸透することが妨げられ、不利であるか、望ましくない毛髪の質感をもたらす傾向がある。最も顕著な不利点は、このような組成物は、強力な化学物質を使用せずに染毛剤を提供することができないことである。更に、このような表面に付着した着色剤は、機械的な力又はシャンプー、コンディショナー、若しくは日常のメンテナンス製品(即ち、ヘアスプレー、ヘアジェルなど)のような化学剤によって、毛髪から容易に取り除かれる可能性がある。したがって、これらの組成物は、磨耗性が低く不安定であることを示すだけでなく、不必要な表面を染色する傾向がある。
【0003】
ケラチン繊維と同様に、合成及び半合成繊維への色の付着も困難な課題を呈する。合成繊維の多くは、フィラメントになる前に液体として始まるので、着色剤は通常、染料を適切に分散させるために液体状態で添加される。したがって、繊維が布地又は他の織布表面に織り込まれた後に染料を添加して生地を染色又は修正することはより難しくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、ケラチン繊維に影響を及ぼす外部要因及び内部要因を抑制するために、改良された手段を提供するパーソナルケア組成物に対する必要性が存在する。全般的に、既存の組成物に悪影響を及ぼさずに、全ての合成、半合成、及び/又は天然繊維を着色、維持、及び/又は処置するためのケア適用組成物を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(a)少なくとも1つのカチオン性の官能基化ナノ粒子と、(b)ケア適用組成物と、を含む、組成物を目的とする。
【0006】
本発明はまた、(a)少なくとも1つのアニオン性の官能基化ナノ粒子と、(b)ケア適用組成物と、を含む、組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0008】
百分率、部分及び比率はすべて、特に指定されない限り、本発明の組成物の総重量に基づいている。列挙される成分に関するこのような重量の全ては、活性レベルに基づいており、したがって、特に規定のない限り、市販の材料に含まれる可能性のある溶媒又は副生成物を含まない。用語「重量百分率」は、本明細書では「重量%」として表示される場合がある。実際に測定した値の特定の例を提示する場合を除いて、本明細書で言及する数値は、「約」という言葉が付与されていると考えるべきである。
【0009】
本明細書で使用するとき、特に規定のない限り、分子量は全てグラム/モルとして表される重量平均分子量である。
【0010】
本明細書で使用する時、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び限定、並びに本明細書に記載されるいかなる追加若しくは任意の成分、構成要素、工程、又は限定をも含む、それらからなる、及びそれらから本質的になることができる。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「ケア適用」組成物は、工業用、布地ケア、ホームケア、及び/又はパーソナルケアのような適用分野で使用するための任意の組成物を意味する。用語「元素状炭素」には、カーボンブラック、ダイヤモンド、グラファイトなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0012】
官能基化ナノ粒子
本発明は、ケア適用組成物と組み合わせられた少なくとも1つの官能基化ナノ粒子を含む、組成物に関する。官能基化ナノ粒子は、ナノ粒子が結合しようとする表面のイオン電荷と反対のイオン電荷を有するべきである。本発明の組成物は、アニオン性の官能基化ナノ粒子又は極性の官能基化ナノ粒子のどちらかを使用することが可能であるが、官能基化ナノ粒子が完全にカチオン性であるのがより望ましい。本発明のカチオン性の官能基化ナノ粒子は、カーボンブラック、ダイヤモンド、グラファイト、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない、元素状カーボンナノ粒子を含んでよい。これらは、非晶質、結晶性、又はこれらの混合物であってもよい。ナノ粒子は、組成物の少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも1重量%、少なくとも約2重量%又は少なくとも約5重量%の濃度で含まれてよい。特定の繊維に関してカチオン性の官能基化ナノ粒子の機能性及び有用性を高めるために、本発明のナノ粒子は、直径で、少なくとも約1nm、少なくとも約2nm、少なくとも約5nm、少なくとも約20nm、又は少なくとも約100nmから、約1000nm以下、約500nm以下、又は約200nm以下の寸法を有するべきである。更には、官能基化ナノ粒子は、楕円形、球形、又は管状の形状であってよい。管状のナノ粒子は丈長で測定することも可能であり、その丈長は少なくとも約50nm、少なくとも約100nm、又は少なくとも約200nmから、約1000nm以下、約500nm以下、又は約300nm以下である。官能基化ナノ粒子の大きさは、当該技術分野において周知の測定方法で測定することができる。例えば、ホリバ社(Horiba Company)のホリバ(Horiba)レーザー散乱及び粒径分布分析器(モデル番号LA−930)、又はマルバーンイントルメンツ社(Malvern Instruments Ltd.)製のマルバーン(Malvern)粒径測定器(Malvern particle size instrument)(633nmHeNeレーザーを備えるゼータナノサイザーSモデル(model Zeta Nano Sizer S)を使用してよい。
【0013】
本発明は、粒子、特に本発明のナノ粒子の表面特性を、それらが水又は他のキャリア媒体のような溶媒により分散するように、部分的又は全体的に向上させるのに有用である。更には、このような向上によって、特定の繊維に結合するナノ粒子の親和性が向上する。これは、共有結合修飾、交互吸着(LBL)修飾、又は吸着による修飾のように、粒子表面を修飾することで達成することができる。このような修飾は、粒子の分散安定性を向上させるのに使用されることもできる。
【0014】
共有結合修飾
共有結合修飾は、ナノ粒子の表面に導入されるカチオン性官能基を使用することを伴う。本発明に有用な官能基化ナノ粒子を作製するために、熱分解によって形成されるポリマーラジカルをナノ粒子の表面上に捕捉することができる。実施例1を見ることで、このような手順をより理解することができる。
【0015】
カチオン性官能基としては、イミン、アミン、イミド、これらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。更には、アルコール(−OH)、アルデヒド(HC=O)、アミド(CN=O)、アミン(−N)、カルボン酸(COOH)、エステル(−COO)、エーテル(−O−)、ケトン(−C=O)、チオール(−SH)、及びこれらの混合物のような官能基を含有する、他のカチオン性化合物を使用することができる。例えば、本発明は、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、ポリクアテルニウムカチオン性ポリマー、四級化されたセルロース誘導体、アミノ側鎖を含むポリアクリレート、キトサン、及びこれらの混合物を含んでよい。
【0016】
交互吸着(LBL)修飾
LBL修飾は、ナノ粒子の表面に、逆帯電したポリマーを付着させることを伴う。このようなプロセスによって、膜内でイオン化された種が空間的に分散するのをナノスケールで制御する薄膜の汎用的かつ安価な製造が可能となる。寸法(即ち、ナノ粒子の直径)への干渉を最小化するために、薄膜が望ましいであろう。例えば、約1nmの膜は、約100nmであるナノ粒子の直径を約2%増加することができる一方で、約60nmの膜は、直径を約120%実質的に増加することができる。したがって、LBL修飾によって製造され、本発明に好適な単層は、約10Åから、約100Åから、又は約500Åから、約5000Å以下、約1000Å以下、又は約600Å以下であってよい。単層の厚さは、粒子の表面上に付着するポリマーの寸法及び配向によって異なる。例えば、ナノ粒子の表面が負に帯電している場合、LBL修飾は、表面を、正に帯電したポリマーからなる溶液又はスプレーに導入し、続いて任意で水又は溶媒ですすぎ、次に負に帯電したポリマーの溶液又はスプレーに導入することで実行することができる。このプロセスは、十分な粒子が付着するのに望ましい膜厚、及び対応する表面の電荷が得られるまで連続して繰り返される。最後の層が、表面電荷を決定する。したがって、ナノ粒子の最後の層が正に帯電しているポリマーの場合、ナノ粒子の全表面は陽性であろう。LBLプロセスは、実施例2を見ることでより良く理解することができる。
【0017】
吸着による修飾
粒子表面上のポリマー高分子電解質鎖の動態は、錯体の水性処方において重要な考慮点である。ポリマーの吸着動力学は、高分子電解質鎖の分子特性、表面、及び詳細な処理条件によって異なる。吸着によってシステムの熱力学的エネルギーの最小化がもたらされ、それは、ファン・デル・ワールスの「疎水性」引力、水素結合、及びイオン相互作用を含む、いくつかの力によるものである。それぞれの吸着分子は、表面に拡散し、結合し、最終的に分散しなければならない。吸着は、使用される高分子電解質の濃度と水平状態の吸着等温線によって変化する。温度、pH、イオン強度、溶解度、流量のような、いくつかの外部要因は、表面への高分子電解質の吸着挙動に影響する。
【0018】
ケア適用組成物
本発明のケア適用組成物は、工業用、ヘルスケア、布地ケア、ホームケア、及び/又はパーソナルケアのような適用分野で使用するための任意の組成物を含んでよい。例えば、パーソナルケア組成物としては、ヘアケア、スキンケア、口腔ケア、美容ケアなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用するとき、ヘアケアとしては、シャンプー、コンディショナー、スプレー、ジェル、ムース、ワックス、着色剤、パーマ及び縮毛矯正剤などが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用するとき、スキンケアとしては、ボディウォッシュ、石鹸、ローション、ジェル、日焼け止め剤、軟膏、クリーム、パックなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用するとき、口腔ケアとしては、練り歯磨き、歯磨きジェル、ホワイトニング系、うがい薬、スプレーなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用するとき、美容ケアとしては、化粧品、フェイスクリーム、フェイスローションなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【実施例】
【0019】
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるため、本発明を限定するものと解釈すべきではない。
【0020】
(実施例1)
アルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical, Inc.)から乾燥粉末状で入手した2,2−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2イル)プロパン](AIP)及び(2,2アゾビス(2メチルプロピオンアミン)ジヒドロクロリド)(AMPAD)である2つのカチオン性化合物を使用して、グローバルカラーラント(Global Colorants)及びセンシエント(Sensient)から入手した医薬品及び化粧品用ブラック#2(以下、「カーボンブラック」)を共有結合修飾した。更なる精製を行わずに、アルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical, Inc.)から入手した塩酸(体積基準、0.1モル/L水溶液)を使用した。
【0021】
AIP又はAMPAD(図1及び2)の熱分解によって形成されるポリマーラジカルを捕捉することで、カーボンブラックナノ粒子の表面にカチオン基を導入することを達成した。オカザキ・M.(Okazaki, M.)、ツボカワ・N.(Tsubokawa, N.)著、「分散科学及び技術会誌(J. Dispersion Science and Technology)」(21(5)、511〜524、2000年)に記載されるように、以下のような実験的方法を実行した。
【0022】
0.50gのカーボンブラックナノ粒子、0.50gのAIP又はAMPAD、及び20mLのメタノールを100mLのフラスコに入れ、窒素下において65℃で36時間、電磁攪拌器を用いて混合攪拌した。反応後、混合物を1.5×104rpmで遠心分離し、上澄み溶液をデカンテーションによって除去した。得られたカーボンブラックナノ粒子をメタノール中で分散し、その分散液を再び遠心分離した。この手順を3回繰り返し、カーボンブラックナノ粒子を100℃の真空内で乾燥した。
【0023】
次に、表面のイミダゾリン基をイミダゾリン塩酸基に変換するために、AIPで処理したカーボンブラックナノ粒子を塩酸で処理した。0.50gの、AIPで処理したカーボンブラックナノ粒子と、10mLの0.1モル/Lの塩酸との混合物を室温で30分間振動させた。得られたカーボンブラックナノ粒子を遠心分離し、上澄み溶液をデカンテーションによって除去した。沈殿したカーボンブラックナノ粒子を水中に分散させ、遠心分離した。この手順を3回繰り返し、カーボンブラックナノ粒子を100℃の真空内で乾燥した。
【0024】
修飾されたカーボンブラックナノ粒子の表面をX線光電子分光法(XPS)で解析した。表2は、原子%で示した、カーボン原材料に関するXPSデータの結果を示している(カッコ内は標準偏差)。XPSデータは、カーボンブラックナノ粒子の表面上の塩素基の存在、及び窒素基の増加を示した。
【0025】
【表1】

【0026】
次に、修飾されたカーボンブラックナノ粒子(1%)をヘアケアシャーシ(50mL)に加え、電磁攪拌棒で(5〜24時間)攪拌した。
【0027】
(実施例2)
以下は、カーボンブラックナノ粒子を官能化し、表面をカチオン性にするために、カーボンブラックナノ粒子上にLBLを使用する一例である。3つの層が、以下のように例示されている。
【0028】
層1
カーボンブラックナノ粒子の表面上に吸着されたポリエチレンイミン(PEI、正荷電ポリマー)の第1層を得るために、150mLの丸底フラスコ中で、100mLの水にカーボンブラックナノ粒子(1%)を加えた。この混合物に、PEI(1%)を加えて15分間攪拌した。次に、混合物を攪拌から外し、粒子と上澄みとの間が明らかに分離するまで遠心分離した。次に、上澄みをデカントし、次に、沈殿した粒子に100mLの水を加えた。次に、得られた混合物を5分間音波処理した。カーボンブラック混合物の遠心分離、洗浄及び音波処理をそれぞれ3回繰り返して、余分なPEIを除去した。
【0029】
層2
カーボンブラックナノ粒子の表面上にアニオン電荷の第2層を得るために、音波処理の後に、(PSS)ポリスチレンスルホネート(1%)を1%カーボンブラックナノ粒子及び100mLの水に加えた。溶液を15分間攪拌した。次に、混合物を攪拌から外し、粒子と上澄みとの間が明らかに分離するまで遠心分離した。次に、上澄みをデカントし、次に、沈殿した粒子に100mLの水を加えた。次に、得られた混合物を5分間音波処理した。カーボンブラック混合物の遠心分離、洗浄及び音波処理をそれぞれ3回繰り返して、余分なPSSを除去した。
【0030】
層3
カーボンブラックナノ粒子の表面上にカチオン電荷の第3層を得るために、音波処理の後に、PEI(1%)を1%カーボンブラックナノ粒子及び100mLの水に加えた。溶液を15分間攪拌した。次に、混合物を攪拌から外し、粒子と上澄みとの間が明らかに分離するまで遠心分離した。次に、上澄みをデカントし、次に、沈殿した粒子に100mLの水を加えた。次に、得られた混合物を5分間音波処理した。カーボンブラック混合物の遠心分離、洗浄及び音波処理をそれぞれ3回繰り返して、余分なPEIを除去した。次に、毛髪においてトリートメントができるように、修飾されたカーボンブラックナノ粒子をコンディショナーシャーシに処方した。
【0031】
(実施例3)
以下は、カーボンブラックナノ粒子の表面におけるカチオン性化合物の吸収を例示している。
【0032】
150mLのビーカーに1MのNaClを5mL加えた後、19.8mLのコンディショナーシャーシ及び19.8mLのポリエチレンイミン(余剰)を加え、電磁攪拌棒を使用して室温で攪拌した。均質な混合物が観察されるまで、混合物を攪拌した。この混合物に2.077gのカーボンブラック(医薬品及び化粧品用ブラック#2)を加えた。カーボンブラックナノ粒子の表面上にポリエチレンイミン(polyethelyeneimine)(PEI)を最大限に吸着させるために、24時間混合物を攪拌した。24時間の反応後、最終処方で毛髪を処置した。
【0033】
「発明を実施するための形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参照により組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。この文書における用語のあらゆる意味又は定義が、本明細書に参照により組み込まれる文献における用語のあらゆる意味又は定義と対立する範囲内においては、本文書における用語に与えられた意味又は定義が適用される。
【0034】
本発明の特定の実施形態を説明及び記述してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲に包含されるすべてのこうした変更及び改変は、付属の特許請求の範囲において網羅されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.少なくとも1つのカチオン性の官能基化ナノ粒子と、
b.ケア適用組成物と、
を含む組成物。
【請求項2】
前記カチオン性の官能基化ナノ粒子が、元素状官能基化カーボンナノ粒子を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記元素状官能基化カーボンナノ粒子が、官能基化カーボンブラックナノ粒子、官能基化ダイヤモンドナノ粒子、及び官能基化グラファイトナノ粒子からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記カチオン性の官能基化ナノ粒子が、約1nm〜約1000nmの寸法である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
a.少なくとも1つのアニオン性の官能基化ナノ粒子と、
b.ケア適用組成物と、
を含む組成物。
【請求項6】
前記ケア適用組成物が、パーソナルケア組成物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。

【公表番号】特表2010−515719(P2010−515719A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545279(P2009−545279)
【出願日】平成20年1月11日(2008.1.11)
【国際出願番号】PCT/IB2008/050102
【国際公開番号】WO2008/087574
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】