説明

室内用加飾樹脂部品とその取付方法

【課題】取付部をより精度良く、型紙不要で取付穴を開けることが可能な構造を有する室内用加飾樹脂部品、及びその取付方法を提供する。
【解決手段】室内用加飾樹脂部品1を車室内のインストルメントパネルのポケット部分に固定する取付部11と、取付部11に一体成形されたリブ状の補助部12とで構成する。補助部12は三次元形状を有する室内部品であるポケット部分の奥面部とR部に合わせることができる追従形状を有し、取付部の位置決めを補助する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車室内に取付けられる室内用加飾樹脂部品とその取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の室内用加飾樹脂部品として、例えば、車両ドアの車室内側に配置される車両用内装材(例えば特許文献1)があり、このような室内用加飾樹脂部品では取付面の裏面にケガキ線をあらかじめ入れるなどして正確な取付穴の位置決めを行っていたが、裏面が複雑であるなどの諸所の事情でケガキ線が入らない場合や、部品の取り外し工数を抑えたい場合などでは、型紙を利用して、基準の角などに形状を合わせて取付穴を開ける手法が広く採用されていた。
【0003】
上記のような型紙で取付穴を開けることに対して、複雑な形状では基準となる角が無いため型紙での位置決めが困難であったり、調達先のメーカーによっては型紙投資金額が高く製品全体のコストに影響したり、作業者による取付位置のバラツキがあったり、型紙が使用できる場所に取付箇所が限定されたり、取付工数が多かったりと課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−264835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、車両の内装部品など正確な取付けが難しい複雑な三次元曲面に対して、ケガキ線が活用できない場合においても、取付部をより精度良く、型紙不要で取付穴を開けることが可能な構造を有する室内用加飾樹脂部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車室内に固定する取付部と、三次元形状を有する室内部品に合わせることができる追従形状を有する補助部とによって構成されることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、前記補助部が、前記取付部と分離可能な構造を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、前記補助部が、前記取付部と一体成型されたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、車室内に固定する取付部と、三次元形状を有する室内部品に合わせることができる追従形状を有する補助部とによって構成される室内用加飾樹脂部品の取付方法であって、前記室内用加飾樹脂部品を前記室内部品に合わせて位置決めする作業と、前記室内用加飾樹脂部品から前記補助部を分離する作業と、前記取付部を前記車室内に固定する作業とによって構成されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、前記補助部は、前記取付部と共に前記車室内の所望の位置に固定された後に、前記取付部から分離することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る発明は、前記補助部は、前記取付部が前記車室内の所望の位置に固定される前に、前記取付部から分離することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1に記載の室内用加飾樹脂部品によれば、位置決めの自由度向上により商品性の向上とともに適用車種を増加し、また位置決めが容易となることにより従来の型紙合わせなどよる位置出し作業が大幅に短縮され作業工数が削減されることにより作業者の取付け作業を簡易化するとともに作業者ごとの位置決め精度のバラツキを減少し、取付精度を向上させ、さらに位置合わせに型紙が不要になることにより型紙への投資やジグ等の部品費削減による利益率向上、部品点数削減や型紙による作業がカットされることによる作業工数削減を図ることができる。
【0013】
また、本発明の請求項2に記載の室内用加飾樹脂部品によれば、取付部の固定位置を決定した後に、補助部を取付部から分離するだけなので、取付部の位置決め作業を簡便なものとすることができる。
【0014】
また、本発明の請求項3に記載の室内用加飾樹脂部品によれば、室内用加飾樹脂部品の製造工程も短縮され作業工数削減を図ることができる。
【0015】
また、本発明の請求項4に記載の室内用加飾樹脂部品の取付方法によれば、位置決めの自由度向上により商品性の向上とともに適用車種を増加し、また位置決めが容易となることにより従来の型紙合わせなどよる位置出し作業が大幅に短縮され作業工数が削減されることにより作業者の取付け作業を簡易化するとともに作業者ごとの位置決め精度のバラツキを減少し、取付精度を向上させ、さらに位置合わせに型紙が不要になることにより型紙への投資やジグ等の部品費削減による利益率向上、部品点数削減や型紙による作業がカットされることによる作業工数削減を図ることができる。
【0016】
また、本発明の請求項5に記載の室内用加飾樹脂部品の取付方法によれば、より高い精度での位置決めが可能となる。
【0017】
また、本発明の請求項6に記載の室内用加飾樹脂部品の取付方法によれば、作業性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の室内用加飾樹脂部品の実施形態を示す斜視図である。
【図2】同上、室内用加飾樹脂部品を車室内に取付けた状態を示す斜視図である。
【図3】同上、図2の断面図である。
【図4】同上、室内用加飾樹脂部品を取付部と補助部とに分離した状態の斜視図である。
【図5】同上、室内用加飾樹脂部品の成型用金型の平面図である。
【図6】同上、室内用加飾樹脂部品を位置決めした状態の取付部付近の断面図である。
【図7】同上、室内用加飾樹脂部品を取り付ける車室内の斜視図である。
【図8】同上、室内用加飾樹脂部品を車室内に位置決めした状態を示す斜視図と要部断面図である。
【図9】同上、室内用加飾樹脂部品の補助部の調節方法を示す斜視図である。
【図10】同上、図9で調節された室内用加飾樹脂部品を車室内に位置決めした状態を示す斜視図と要部断面図である。
【図11】同上、図8の状態から車室内に位置決め用の印を付ける方法を示す斜視図と要部断面図である。
【図12】同上、室内用加飾樹脂部品に固定用穴を形成する方法を示す斜視図と要部断面図である。
【図13】同上、取付部から補助部を分離した状態を示す斜視図である。
【図14】同上、取付部から調節された補助部を分離した状態を示す斜視図である。
【図15】同上、室内用加飾樹脂部品を車室内に取り付ける方法を示す斜視図である。
【図16】同上、取付部と補助部の接続部分における他の実施形態を示す断面図である。
【図17】同上、図16において補助部を分離した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1〜図17を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0020】
本発明の室内用加飾樹脂部品1は、インストルメントパネル2のイルミネーション等の照明装置、車室内の加飾パネル全般、各ピラー部分のイルミネーション等の照明装置、車室内の音響装置のスピーカーリングのイルミネーション等の照明装置、車両ドアの開口部分におけるステップ部分のイルミネーション等の照明装置などの車室内の製品の位置決めに適用可能なものである。
【0021】
以下、本実施例ではインストルメントパネル(インパネ)2のイルミネーション等の照明装置に係る室内用加飾樹脂部品1を例に説明を行う。
【0022】
本実施例の室内用加飾樹脂部品1は、自動車の車室内に設置された室内部品であるインストルメントパネル2に凹設された収納用のポケット部分3に取付けられるものである。
【0023】
ポケット部分3は、横向きに開口部4を有する有底角筒状の空間5を形成し、左右一対の側面部6の上下を上面部7と底面部8で連結し、開口部4と対向する奥面部9の四辺を上面部7、底面部8、両側面部6により連結し、奥面部9と底面部8の境界部分を曲面形状としたR部10を備えた立体的な三次元形状を有する構成としている。
【0024】
室内用加飾樹脂部品1は、ポケット部分3の奥面部9に固定する取付部11と、三次元形状を有する室内部品であるポケット部分3の奥面部9とR部10に合わせることができる追従形状を有し取付部11の位置決めを補助するリブ状の補助部12とを備え、図5に示す金型13により取付部11と補助部12を一体成型した樹脂製品である。ここで、補助部12は室内用加飾樹脂部品1の取付後の使い勝手上問題のない場所に設けられたものである。
【0025】
取付部11は、平面視略矩形状を有する板材からなり、この板材の中央部分に設けた矩形状の貫通部14には照明機器15が組み付けられている。
【0026】
また、取付部11の貫通部14の両側には、位置決め用の凹部16が設けられており、凹部16には中心に向かって板材の厚みを薄く形成された印用薄肉部17が設けられている。
【0027】
補助部12は、取付部11の一辺より略垂直に延設された一対の脚部18が設けられており、脚部18の先端部分19をR部10に合わせることができる追従形状としてR部10と略等しい曲率の曲面形状に形成されている。
【0028】
また補助部12には、脚部18間には取付部11の一辺と平行に離間して架設された横杆部材20と、この横杆部材20と取付部11との間に脚部18と平行に架設された複数の縦杆部材21とからなる梯子状の格子体22を備えている。
【0029】
ここで、格子体22は、ポケット部分3の底面部8にインパネ用に所定の厚みを有するマット材23を載置した場合に、室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3に位置合わせした際に補助部12をマット材23の上部に当接可能とする寸法に設計されている。
【0030】
そして、取付部11から補助部12にかけての室内用加飾樹脂部品1の一側面全体の形状を、ポケット部分3の奥面部9からR部10にかけての三次元形状を有する表面形状に合わせた追従形状としている。
【0031】
また、取付部11と脚部18の接続部分、脚部18と横杆部材20の接続部分、取付部11と縦杆部材21の接続部分には、それぞれ楔状の凹部に形成された分離用薄肉部24A、24B、24Cを設けている。
【0032】
さらに、補助部12の厚み寸法は、取付部11の板厚より薄く設定されており、ポケット部分3のマット材23以外の装備品に応じて、補助部12の分離用薄肉部24A、24B、24C以外の箇所をカッターナイフ等の切断手段27によって切断して、室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3の三次元形状に合わせた追従形状とすることも可能である。
【0033】
以上の構成の室内用加飾樹脂部品1の取付方法について説明する。
【0034】
まずは、図5に示す金型13によって取付部11と補助部12からなる一体の部品として設計された室内用加飾樹脂部品1を樹脂成型する。特に補助部12の形状は、取付側のポケット部分3の奥面部9とR部10の曲面に沿った形状に設計されている。
【0035】
続いて、図7に示すインストルメントパネル2のポケット部分3に室内用加飾樹脂部品1を取付ける手順について説明する。
【0036】
ポケット部分3には、予め傷付き防止用の粘着テープ25がポケット部分3内外に貼り付けられるなどの下準備が施されている。
【0037】
図8に示すようにポケット部分3に対して、室内用加飾樹脂部品1の取付部11を取り付け位置に合わせて位置決めし、マスキングテープ等の固定手段26によって室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3に固定する。
【0038】
ここで、図8における室内用加飾樹脂部品1の位置決めでは、ポケット部分3に対して室内用加飾樹脂部品1は取付部11と補助部12が奥面部9に当接するとともに、補助部12における脚部18の先端部分19がR部10に当接した状態で位置決めされている。
【0039】
また、ポケット部分3にマット材23を装着する場合は、室内用加飾樹脂部品1の補助部12に対して分離用薄肉部24A、24Bの4ヶ所をカッターナイフ等の切断手段27により切断して、室内用加飾樹脂部品1から脚部18を切り離しておく(図9参照)。
【0040】
そして、図10に示すようにマット材23を装着されたポケット部分3に対して、脚部18を切り離した室内用加飾樹脂部品1の取付部11を取り付け位置に合わせて位置決めし、マスキングテープ等の固定手段26によって室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3に固定する。
【0041】
ここで、図10における室内用加飾樹脂部品1の位置決めでは、マット材23を装着したポケット部分3に対して、室内用加飾樹脂部品1は取付部11と補助部12が奥面部9に当接するとともに、補助部12における格子体22の横杆部材20がマット材23の上部に当接した状態で位置決めされている。
【0042】
図8及び図10のように室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3に位置決め固定した状態で、画鋲などの先端の鋭利な穿刺手段28を取付部11の各凹部16の印用薄肉部17の中心に刺して(図6参照)、印用薄肉部17の穴29を貫通した穿刺手段28が奥面部9の各凹部16に対応する2ヶ所に刺さり凹状の位置決め用の印(マーキング)を付ける(図11参照)。ここで、穿刺手段28を奥面部9に対して奥面部9の平面に垂直に刺すことが、位置決め用の印の精度向上のために好ましい。
【0043】
ポケット部分3の奥面部9に位置決め用の印を付した後は、固定手段26を剥がして、室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3から取り外す。
【0044】
ポケット部分3の奥面部9の位置決め用の印2ヶ所にキリ、ドリル等の穿孔手段33により後述する雄螺子部材35が螺着可能な固定用穴30を開けるとともに、奥面部9の所定部にも、照明装置の配線コード31を通す配線用穴32を開けておく。
【0045】
また、穿刺手段28が貫通して形成された印用薄肉部17の穴29もキリ、ドリル等の穿孔手段33により後述する雄螺子部材35の軸部が挿通可能な径まで拡径して挿通用穴34を形成しておく。ここで、穿孔手段33を取付部11に対して取付部11の平面に垂直に刺すことが、取付用穴の精度向上のために好ましい。
【0046】
図13に示すように、カッターナイフ等の切断手段27を使用して取付部11と脚部18の接続部分や取付部11と縦杆部材21の接続部分の分離用薄肉部24A、24Cの5ヶ所を切断して、取付部11から補助部12を分離し、補助部12は廃棄される。
【0047】
また、ポケット部分3にマット材23を装着する場合は、図14に示すように、カッターナイフ等の切断手段27を使用して取付部11と縦杆部材21の接続部分の分離用薄肉部24Cの3ヶ所を切断して、取付部11から補助部12を分離し、補助部12は廃棄される。ここで、図13及び図14に示すように、取付部11から補助部12を切り取った面は開口部4からは通常見えない位置にある。
【0048】
そして、ポケット部分3の粘着テープ25を剥がした後、図15に示すように補助部12が分離して取付部11のみとなった室内用加飾樹脂部品1に対して、ポケット部分3の配線用穴32に照明機器15の配線コード31を通しておき、挿通用穴34を介してねじ等の雄螺子部材35を固定用穴30に螺着するとともに、取付部11の固定側の面に貼られていた両面テープ36の離型紙37を剥がして、雄螺子部材35と両面テープ36により室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3の奥面部9に取付ける。そして、取付部11の両面テープ36が貼られた箇所を十分に圧着して、室内用加飾樹脂部品1のポケット部分3の奥面部9への取付けが完了する。
【0049】
このように本実施例では、請求項1に対応して、車室内のインストルメントパネル2のポケット部分3に固定する取付部11と、三次元形状を有する室内部品としてのポケット部分3に合わせることができる追従形状を有する補助部12とによって構成されている。
【0050】
この場合、室内用加飾樹脂部品1の位置決めの自由度向上により商品性の向上とともに適用車種を増加し、また位置決めが容易となることにより従来の型紙合わせなどよる位置出し作業が大幅に短縮され作業工数が削減されることにより作業者の取付け作業を簡易化するとともに作業者ごとの位置決め精度のバラツキを減少し、取付精度を向上させ、さらに位置合わせに型紙が不要になることにより型紙への投資やジグ等の部品費削減による利益率向上、部品点数削減や型紙による作業がカットされることによる作業工数削減を図ることができる。
【0051】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、補助部12が、取付部11と分離可能な構造を有することにより、取付部11の固定位置を決定した後に、補助部12を取付部11から分離するだけなので、取付部11の位置決め作業を簡便なものとすることができる。
【0052】
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、補助部12が、取付部11と一体成型されたことにより、室内用加飾樹脂部品1の製造工程も短縮され作業工数削減を図ることができる。
【0053】
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、車室内のインストルメントパネル2のポケット部分3に固定する取付部11と、三次元形状を有する室内部品としてのポケット部分3に合わせることができる追従形状を有する補助部12とによって構成される室内用加飾樹脂部品1の取付方法であって、室内用加飾樹脂部品1をポケット部分3に合わせて位置決めする作業と、室内用加飾樹脂部品1から補助部12を分離する作業と、取付部11を車室内のインストルメントパネル2のポケット部分3に固定する作業とによって構成されている。
【0054】
この場合、室内用加飾樹脂部品1の位置決めの自由度向上により商品性の向上とともに適用車種を増加し、また位置決めが容易となることにより従来の型紙合わせなどよる位置出し作業が大幅に短縮され作業工数が削減されることにより作業者の取付け作業を簡易化するとともに作業者ごとの位置決め精度のバラツキを減少し、取付精度を向上させ、さらに位置合わせに型紙が不要になることにより型紙への投資やジグ等の部品費削減による利益率向上、部品点数削減や型紙による作業がカットされることによる作業工数削減を図ることができる。
【0055】
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、補助部12は、取付部11と共に車室内の所望の位置であるポケット部分3に固定された後に、室内用加飾樹脂部品1から分離することにより、より高い精度での室内用加飾樹脂部品1の位置決めが可能となる。
【0056】
また、このように本実施例では、請求項6に対応して、補助部12は、取付部11が車室内の所望の位置であるポケット部分3に固定される前に、室内用加飾樹脂部品1から分離することにより、室内用加飾樹脂部品1の取付作業の作業性がさらに向上する。
【0057】
また、分離用薄肉部24Aに替わる取付部11と補助部12とを分離可能とする機構の変形例として、図16及び図17に示すように取付部11と補助部12の境界部分から取付部11にかけて取付面である奥面部9と平行な切れ目が形成されたスリット部38を設け、このスリット部38から取付部11と補助部12を分離させる機構としてもよい。この場合、取付部11から補助部12を分離させた跡は開口部4からは見えない切欠き部39となり、取付後の室内用加飾樹脂部品1の美観を損ねることはない。
【0058】
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、室内用加飾樹脂部品1の補助部12は、取付面である奥面部9と底面部8の境界部分のR部10の三次元形状に合わせた追従形状として曲面形状としていたが、取付面の凹部に係合する凸部や、取付面の凸部に係合する凹部などの取付面の三次元形状に合わせた追従形状としても構わないものとする。さらに、取付部11と補助部12を分離する分離用薄肉部の位置や個数については適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 室内用加飾樹脂部品
2 インストルメントパネル(室内部品)
11 取付部
12 補助部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内に固定する取付部と、三次元形状を有する室内部品に合わせることができる追従形状を有する補助部とによって構成されることを特徴とする室内用加飾樹脂部品。
【請求項2】
前記補助部が、前記取付部と分離可能な構造を有することを特徴とする請求項1記載の室内用加飾樹脂部品。
【請求項3】
前記補助部が、前記取付部と一体成型されたことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の室内用加飾樹脂部品。
【請求項4】
車室内に固定する取付部と、三次元形状を有する室内部品に合わせることができる追従形状を有する補助部とによって構成される室内用加飾樹脂部品の取付方法であって、前記室内用加飾樹脂部品を前記室内部品に合わせて位置決めする作業と、前記室内用加飾樹脂部品から前記補助部を分離する作業と、前記取付部を前記車室内に固定する作業とによって構成されることを特徴とする室内用加飾樹脂部品の取付方法。
【請求項5】
前記補助部は、前記取付部と共に前記車室内の所望の位置に固定された後に、前記取付部から分離することを特徴とする請求項4記載の室内用加飾樹脂部品の取付方法。
【請求項6】
前記補助部は、前記取付部が前記車室内の所望の位置に固定される前に、前記取付部から分離することを特徴とする請求項4記載の室内用加飾樹脂部品の取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−206589(P2012−206589A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73291(P2011−73291)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(390005430)株式会社ホンダアクセス (205)
【Fターム(参考)】