害虫捕獲器
【課題】 従来の害虫捕獲器では、駆除が確実でない、害虫を叩くなどして処理した場合、床が汚れ不衛生である、駆除した害虫を紙で包むなどして処分するという、非衛生的で不愉快且つ煩わしい作業がある。
【解決手段】 固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折り畳み自在で可動枠と、固定枠と可動枠との上に張設された粘着テープと、前記固定枠に柄を取り付けることにより、可動枠を固定枠に対して折り畳み、害虫を封じ込めるようにしたものである。
【解決手段】 固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折り畳み自在で可動枠と、固定枠と可動枠との上に張設された粘着テープと、前記固定枠に柄を取り付けることにより、可動枠を固定枠に対して折り畳み、害虫を封じ込めるようにしたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、家庭、オフィス等にいる害虫を捕獲するための害虫捕獲器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の害虫を捕獲するための害虫捕獲器には、害虫が通過する室内等の床面に捕獲器具を載置して害虫が通過するさいに捕まえる据え置き型（毒餌、接着型）、害虫が存在している場所に薬剤を散布して害虫を殺す薬剤散布型、害虫を捕獲するために特殊な工夫をこらした捕獲型等が知られている。
【０００３】
ところで前記据え置き方は、害虫の通過を待って捕獲するため、捕獲に要する時間が長い上に捕獲率が低く、確実に捕獲できないという欠点がある。
【０００４】
前記薬剤散布型は繰り返し薬剤を散布すると、害虫の耐性が上がるとともに人体に悪影響を及ぼす懸念がある。また駆除した害虫を紙で包むなどして処分するという不愉快且つ煩わしい作業があるという問題点がある。
【０００５】
さらに据え置き型も薬剤散布型もペットがいる家庭には使用できないという欠点がある。
そこで最近は据え置き型や薬剤散布型に代わって、捕獲型も使用されるようになった。
【０００６】
この捕獲型の従来例(特許文献１)を図７に基づいて説明する。
この害虫捕獲器は、棒の先端に板を取り付け、この板の先端にテープカッターを付け、板裏面に弾性体としてスポンジを付着し、後ろ手前側に曲がった板、ゴムでできたものを弾性体として用いたスポンジの側面、その底面よりでた位置に付けたものである。そして駆除する害虫めがけて叩くように被せる。すると害虫は粘着テープにひっつき捕獲することができる。
【０００７】
この特許庁文献１に記載された発明では、粘着テープ面と床面との間で害虫の死骸の一部が飛散し床面が汚れる。粘着テープの粘着面に被着した害虫の死骸を手で除去しなければならず、不衛生であり、処理する人は気持ちが悪いという感じを与えるという問題点がある。
【特許文献１】特開２０００−１９７４４０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
以上述べたたように従来の害虫捕獲器では、駆除が確実でない、駆除した害虫を紙で包むなどして処分するという不愉快且つ煩わしい作業が必要となる、ペットや幼児のいる家庭では安心して使用できないという問題点がある。
【０００９】
本発明は、このような従来構成が有していた問題点を解決するものであり、安全で確実で不愉快な作業を伴わない害虫捕獲器を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は上記目的を達成するため次のような課題解決手段を提供する。
即ち本発明は、固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折り畳み自在である可動枠と、前記固定枠と前記可動枠との間に張設された粘着テープと、前記固定枠に取り付けられている角度を選択できる柄とを設け、前記可動枠を前記固定枠に対して折り畳むことにより害虫を封じ込めて害虫を捕獲する構成としたものである。
【００１１】
また第2の解決手段は、前記固定枠と可動枠との間に張設された粘着テープの上にゴム状帯を配設した構成である。
【００１２】
さらに第３の解決手段は、前記可動枠と前記柄が金具を介して連結した構成である。
また第４の解決手段は、前記固定枠と前記固定枠が容易に交換できるように配置した構成である。
【００１３】
さらに第５の解決手段は、前期粘着テープには粘着テープから突出してゴム状帯を取り付けるようにした構造である。
【００１４】
上記第1の解決手段による作用は次の通りである。柄を把持して害虫に向って固定枠と可動枠とを投ずると、固定枠と可動枠との間に張設された粘着テープに害虫が被着される。次いで可動枠を折り畳むと害虫は、固定枠と可動枠の間に包囲されて圧死する。
【００１５】
上記第２の解決手段による作用は次の通りである。粘着テープの上にゴム状帯が配設されているので、害虫が粘着面に被着してから、可動枠を折り畳むさいに、この可動枠をゴム状帯で引っ張りながら折り畳むことで年田薬テープをきれいに折りたたむことができる。
【００１６】
上記第３の解決手段による作用は次の通りである。固定枠に柄が金具を介して連結されているので、固定枠に対して柄の位置が柔軟に対処できる。
【００１７】
上記第４の解決手段による作用は次の通りである。固定枠と可動枠とは容易に交換できるように連結されているので、使用している状態で損傷したばあい簡単に交換できる。
【００１８】
上記第５の解決手段による作用は、
【発明の効果】
【００１９】
本発明は、固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折り畳み自在の可動枠を設け、固定枠と可動枠と粘着テープとの間に弾性体を配設したので、害虫を粘着テープの粘着面で捕らえたら、可動枠を固定枠に対して折り畳むと、害虫が逃げ出す暇なく固定枠と可動枠との間に封じ込めることができるという効果がある。
【００２０】
また粘着テープの上にゴム状帯が配設されているので、害虫が粘着面に被着してから、可動枠を折り畳むさいに、この可動枠をゴム状帯を引っ張りながら折り畳むことでき、余分な圧力を要しないで折り畳むことができるという効果がある。
【００２１】
さらに粘着テープの粘着面に被着された害虫の死骸を棄てる際に、二つ折りにされたゴム状帯を手で持って粘着テープを破棄すればよいので、害虫を紙で包むなどの、煩わしい作業を伴わないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
以下本発明の実施の形態を図１〜図６に基づいて説明する。図１は本発明の害虫捕獲器の全体を表面からみた図で、図中(１)長方形の可動枠で、プラスチック製や木製の軽量なもので製造されている。この軽量枠上に弾性体(２)が載置されて取り付けられている。
【００２３】
(４)は固定枠で前記可動枠(１)と同様な木製またはプラスチック製の軽量なもので作製されている。この可動枠(１)とは蝶番状の機構(３)により連結され、可動枠(１)は図６に示されるように固定枠(４)に対して折り畳み可能である。この固定枠(４)は前記可動枠(１)と同様に弾性体(２)が載置されて取り付けられている。
【００２４】
図６に示されるように前記可動枠(１)を固定枠(４)に折り畳んでだ時に、可動枠(１)が固定枠(４)に直接当接しないように弾性体(２)が存在する。この弾性体(２)が可動枠(１)と固定枠(４)との間に介在するため、普通に害虫を捕獲した際は、折りたたんだ際の粘着度が高まり、害虫が本体の枠上の粘着テープに捕獲されたとき、害虫の形に合わせ弾性体が形を変え、的確に捕獲することができる。また、この弾性体には、可動枠(４)を勢いよく折り畳んでも、固定枠(４)と可動枠(４)共に損傷を起こすことはないという効果もある。
【００２５】
前記固定枠(４)には、図１、図６に示されるように板ばね(５)を介して棒状の柄(７)が取り付けられている。
【００２６】
この柄(７)の基端には板ばね状の粘着テープ固定具(６)が形成されている。前記固定枠(４)と可動枠(１)との間には空所Ｓが形成される。この空所Ｓを、図２に示されるように
害虫を被着させるためのガムテープ状の粘着テープ(８)が覆うように取り付けられる。
【００２７】
この粘着テープ(８)の取り付け方法を説明する。図３は本発明の害虫捕獲器を裏側からみたもので、前記可動枠(１)の裏側の枠面に図３、図５に示されるように粘着テープ固定具(１０)が付設されている。
【００２８】
この粘着テープ固定具(１０)は、図５、図６に示されるように前記可動枠(１)に装着されているＭ型の粘着テープ受け台（１０ｂ）と中央部に突起が突設されている粘着テープ圧接片（１０ａ）とで構成されている。粘着テープ(８)の一端は、粘着テープ受け台（１０ｂ）と粘着テープ圧接片（１０ａ）との間に挿入され、挿入されてから粘着テープ圧接片（１０ａ）を押し下げて粘着テープ(８)を粘着テープ固定具(１０)に固定する。
【００２９】
このように可動枠(１)の裏側の枠面に一端が固定された粘着テープ(８)の他端を図３に示すように表側に反転し、図２に示すように可動枠(１)と固定枠(４)との間に形成されている空所Sを覆う。
【００３０】
そして可動枠(１)と固定枠(４)との間に形成されている空所Sを覆った粘着テープ(８)の他端は柄(７)に形成されている粘着テープ固定具(６)に固定される。このように粘着テープ(8)で空所Ｓを覆う。
【００３１】
前記固定枠（４）と前記可動枠（１）との連結部には、図２に示されるような輪ゴムのようなゴム状帯(９)が取り付けられている。粘着テープを折り曲げるのを助けるこのゴム状帯(９)は、粘着テープ(８)の粘着面に被着された害虫の死骸を棄てる際に、二つ折りにされた粘着テープ(８)の間から突出しているので、ゴム状帯(９)を手で持って粘着シートを破棄すればよい。したがって害虫を紙で包むなどの、煩わしい作業を伴わない。
【００３２】
上記のような構成の害虫捕獲器の使用方法を説明する。先ず可動枠(1)と固定枠(4)とを水平な位置いわゆる開いている状態で、柄(7)を持って可動枠(1)と固定枠(4)の表側を床面や壁面に密着させるようにして、捕獲しようとする害虫を粘着テープ(8)被着させる。
【００３３】
害虫が粘着テープ(８)に被着されたら、図４に示すように可動枠(１)を固定枠(４)に対し折り畳み害虫(１１)を封じ込める。次いで可動枠(１)に取り付けられている粘着テープ固定具(１０)から粘着テープ(８)をはずす。このように粘着テープ(８)を粘着テープ固定具(１０)からはずしてから、可動枠(１)を水平に位置に戻し、固定枠(４)に取り付けられている粘着テープ固定具(６)から粘着テープ(８)をとりはずす。
【００３４】
両粘着テープ固定具(６、１０)からフリー状態になった粘着テープ(８)を前記輪ゴム状帯(９)を手で持って捕獲器から取り外し廃棄する。このようにゴム状帯(９)を手でもって害虫を廃棄することができるので、害虫を紙で包むなどの、煩わしい作業をともなわないし衛生的であり、害虫の苦手な人でも簡単に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】本発明の実施の形態を示す害虫捕獲器を表側からみた図
【図２】粘着テープを張設した状態の説明図
【図３】本発明の害虫捕獲器を裏側からみた図
【図４】可動枠を固定枠に対して折り畳んだところの説明図
【図５】可動枠に取り付けられる粘着テープ固定具の説明図
【図６】可動枠に取り付けられる粘着テープ固定具の説明図
【図７】従来の害虫捕獲器の説明図
【符号の説明】
【００３６】
１ 可動枠
２ 弾性体
３ 蝶番状の機構
４ 固定枠
５ 板ばね
６ 粘着テープ固定具
７ 柄
８ 粘着テープ
９ ゴム状帯
１０ 粘着テープ固定具
【技術分野】
【０００１】
本発明は、家庭、オフィス等にいる害虫を捕獲するための害虫捕獲器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の害虫を捕獲するための害虫捕獲器には、害虫が通過する室内等の床面に捕獲器具を載置して害虫が通過するさいに捕まえる据え置き型（毒餌、接着型）、害虫が存在している場所に薬剤を散布して害虫を殺す薬剤散布型、害虫を捕獲するために特殊な工夫をこらした捕獲型等が知られている。
【０００３】
ところで前記据え置き方は、害虫の通過を待って捕獲するため、捕獲に要する時間が長い上に捕獲率が低く、確実に捕獲できないという欠点がある。
【０００４】
前記薬剤散布型は繰り返し薬剤を散布すると、害虫の耐性が上がるとともに人体に悪影響を及ぼす懸念がある。また駆除した害虫を紙で包むなどして処分するという不愉快且つ煩わしい作業があるという問題点がある。
【０００５】
さらに据え置き型も薬剤散布型もペットがいる家庭には使用できないという欠点がある。
そこで最近は据え置き型や薬剤散布型に代わって、捕獲型も使用されるようになった。
【０００６】
この捕獲型の従来例(特許文献１)を図７に基づいて説明する。
この害虫捕獲器は、棒の先端に板を取り付け、この板の先端にテープカッターを付け、板裏面に弾性体としてスポンジを付着し、後ろ手前側に曲がった板、ゴムでできたものを弾性体として用いたスポンジの側面、その底面よりでた位置に付けたものである。そして駆除する害虫めがけて叩くように被せる。すると害虫は粘着テープにひっつき捕獲することができる。
【０００７】
この特許庁文献１に記載された発明では、粘着テープ面と床面との間で害虫の死骸の一部が飛散し床面が汚れる。粘着テープの粘着面に被着した害虫の死骸を手で除去しなければならず、不衛生であり、処理する人は気持ちが悪いという感じを与えるという問題点がある。
【特許文献１】特開２０００−１９７４４０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
以上述べたたように従来の害虫捕獲器では、駆除が確実でない、駆除した害虫を紙で包むなどして処分するという不愉快且つ煩わしい作業が必要となる、ペットや幼児のいる家庭では安心して使用できないという問題点がある。
【０００９】
本発明は、このような従来構成が有していた問題点を解決するものであり、安全で確実で不愉快な作業を伴わない害虫捕獲器を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は上記目的を達成するため次のような課題解決手段を提供する。
即ち本発明は、固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折り畳み自在である可動枠と、前記固定枠と前記可動枠との間に張設された粘着テープと、前記固定枠に取り付けられている角度を選択できる柄とを設け、前記可動枠を前記固定枠に対して折り畳むことにより害虫を封じ込めて害虫を捕獲する構成としたものである。
【００１１】
また第2の解決手段は、前記固定枠と可動枠との間に張設された粘着テープの上にゴム状帯を配設した構成である。
【００１２】
さらに第３の解決手段は、前記可動枠と前記柄が金具を介して連結した構成である。
また第４の解決手段は、前記固定枠と前記固定枠が容易に交換できるように配置した構成である。
【００１３】
さらに第５の解決手段は、前期粘着テープには粘着テープから突出してゴム状帯を取り付けるようにした構造である。
【００１４】
上記第1の解決手段による作用は次の通りである。柄を把持して害虫に向って固定枠と可動枠とを投ずると、固定枠と可動枠との間に張設された粘着テープに害虫が被着される。次いで可動枠を折り畳むと害虫は、固定枠と可動枠の間に包囲されて圧死する。
【００１５】
上記第２の解決手段による作用は次の通りである。粘着テープの上にゴム状帯が配設されているので、害虫が粘着面に被着してから、可動枠を折り畳むさいに、この可動枠をゴム状帯で引っ張りながら折り畳むことで年田薬テープをきれいに折りたたむことができる。
【００１６】
上記第３の解決手段による作用は次の通りである。固定枠に柄が金具を介して連結されているので、固定枠に対して柄の位置が柔軟に対処できる。
【００１７】
上記第４の解決手段による作用は次の通りである。固定枠と可動枠とは容易に交換できるように連結されているので、使用している状態で損傷したばあい簡単に交換できる。
【００１８】
上記第５の解決手段による作用は、
【発明の効果】
【００１９】
本発明は、固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折り畳み自在の可動枠を設け、固定枠と可動枠と粘着テープとの間に弾性体を配設したので、害虫を粘着テープの粘着面で捕らえたら、可動枠を固定枠に対して折り畳むと、害虫が逃げ出す暇なく固定枠と可動枠との間に封じ込めることができるという効果がある。
【００２０】
また粘着テープの上にゴム状帯が配設されているので、害虫が粘着面に被着してから、可動枠を折り畳むさいに、この可動枠をゴム状帯を引っ張りながら折り畳むことでき、余分な圧力を要しないで折り畳むことができるという効果がある。
【００２１】
さらに粘着テープの粘着面に被着された害虫の死骸を棄てる際に、二つ折りにされたゴム状帯を手で持って粘着テープを破棄すればよいので、害虫を紙で包むなどの、煩わしい作業を伴わないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
以下本発明の実施の形態を図１〜図６に基づいて説明する。図１は本発明の害虫捕獲器の全体を表面からみた図で、図中(１)長方形の可動枠で、プラスチック製や木製の軽量なもので製造されている。この軽量枠上に弾性体(２)が載置されて取り付けられている。
【００２３】
(４)は固定枠で前記可動枠(１)と同様な木製またはプラスチック製の軽量なもので作製されている。この可動枠(１)とは蝶番状の機構(３)により連結され、可動枠(１)は図６に示されるように固定枠(４)に対して折り畳み可能である。この固定枠(４)は前記可動枠(１)と同様に弾性体(２)が載置されて取り付けられている。
【００２４】
図６に示されるように前記可動枠(１)を固定枠(４)に折り畳んでだ時に、可動枠(１)が固定枠(４)に直接当接しないように弾性体(２)が存在する。この弾性体(２)が可動枠(１)と固定枠(４)との間に介在するため、普通に害虫を捕獲した際は、折りたたんだ際の粘着度が高まり、害虫が本体の枠上の粘着テープに捕獲されたとき、害虫の形に合わせ弾性体が形を変え、的確に捕獲することができる。また、この弾性体には、可動枠(４)を勢いよく折り畳んでも、固定枠(４)と可動枠(４)共に損傷を起こすことはないという効果もある。
【００２５】
前記固定枠(４)には、図１、図６に示されるように板ばね(５)を介して棒状の柄(７)が取り付けられている。
【００２６】
この柄(７)の基端には板ばね状の粘着テープ固定具(６)が形成されている。前記固定枠(４)と可動枠(１)との間には空所Ｓが形成される。この空所Ｓを、図２に示されるように
害虫を被着させるためのガムテープ状の粘着テープ(８)が覆うように取り付けられる。
【００２７】
この粘着テープ(８)の取り付け方法を説明する。図３は本発明の害虫捕獲器を裏側からみたもので、前記可動枠(１)の裏側の枠面に図３、図５に示されるように粘着テープ固定具(１０)が付設されている。
【００２８】
この粘着テープ固定具(１０)は、図５、図６に示されるように前記可動枠(１)に装着されているＭ型の粘着テープ受け台（１０ｂ）と中央部に突起が突設されている粘着テープ圧接片（１０ａ）とで構成されている。粘着テープ(８)の一端は、粘着テープ受け台（１０ｂ）と粘着テープ圧接片（１０ａ）との間に挿入され、挿入されてから粘着テープ圧接片（１０ａ）を押し下げて粘着テープ(８)を粘着テープ固定具(１０)に固定する。
【００２９】
このように可動枠(１)の裏側の枠面に一端が固定された粘着テープ(８)の他端を図３に示すように表側に反転し、図２に示すように可動枠(１)と固定枠(４)との間に形成されている空所Sを覆う。
【００３０】
そして可動枠(１)と固定枠(４)との間に形成されている空所Sを覆った粘着テープ(８)の他端は柄(７)に形成されている粘着テープ固定具(６)に固定される。このように粘着テープ(8)で空所Ｓを覆う。
【００３１】
前記固定枠（４）と前記可動枠（１）との連結部には、図２に示されるような輪ゴムのようなゴム状帯(９)が取り付けられている。粘着テープを折り曲げるのを助けるこのゴム状帯(９)は、粘着テープ(８)の粘着面に被着された害虫の死骸を棄てる際に、二つ折りにされた粘着テープ(８)の間から突出しているので、ゴム状帯(９)を手で持って粘着シートを破棄すればよい。したがって害虫を紙で包むなどの、煩わしい作業を伴わない。
【００３２】
上記のような構成の害虫捕獲器の使用方法を説明する。先ず可動枠(1)と固定枠(4)とを水平な位置いわゆる開いている状態で、柄(7)を持って可動枠(1)と固定枠(4)の表側を床面や壁面に密着させるようにして、捕獲しようとする害虫を粘着テープ(8)被着させる。
【００３３】
害虫が粘着テープ(８)に被着されたら、図４に示すように可動枠(１)を固定枠(４)に対し折り畳み害虫(１１)を封じ込める。次いで可動枠(１)に取り付けられている粘着テープ固定具(１０)から粘着テープ(８)をはずす。このように粘着テープ(８)を粘着テープ固定具(１０)からはずしてから、可動枠(１)を水平に位置に戻し、固定枠(４)に取り付けられている粘着テープ固定具(６)から粘着テープ(８)をとりはずす。
【００３４】
両粘着テープ固定具(６、１０)からフリー状態になった粘着テープ(８)を前記輪ゴム状帯(９)を手で持って捕獲器から取り外し廃棄する。このようにゴム状帯(９)を手でもって害虫を廃棄することができるので、害虫を紙で包むなどの、煩わしい作業をともなわないし衛生的であり、害虫の苦手な人でも簡単に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】本発明の実施の形態を示す害虫捕獲器を表側からみた図
【図２】粘着テープを張設した状態の説明図
【図３】本発明の害虫捕獲器を裏側からみた図
【図４】可動枠を固定枠に対して折り畳んだところの説明図
【図５】可動枠に取り付けられる粘着テープ固定具の説明図
【図６】可動枠に取り付けられる粘着テープ固定具の説明図
【図７】従来の害虫捕獲器の説明図
【符号の説明】
【００３６】
１ 可動枠
２ 弾性体
３ 蝶番状の機構
４ 固定枠
５ 板ばね
６ 粘着テープ固定具
７ 柄
８ 粘着テープ
９ ゴム状帯
１０ 粘着テープ固定具
【特許請求の範囲】
【請求項１】
害虫を捕獲するための害虫捕獲器であって、固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折畳み自在である可動枠と、前記固定枠と前記可動枠の上に張設された粘着テープと、前記固定枠に取り付けられている角度を選択できる柄とを備え、前記可動枠を前記固定枠に対して折り畳むことにより捕獲した害虫を封じ込めすることを特徴とする、害虫捕獲器。
【請求項２】
前記固定枠と可動枠の上に弾性体が配設されていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器
【請求項３】
前記固定枠と前記柄とが角度を選択できる金具を介して連結されていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器。
【請求項４】
前記固定枠と前記可動枠とが容易に交換できるように配置されていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器。
【請求項５】
前期粘着テープのには粘着テープから突出してゴム状帯が取り付けられていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器。
【請求項１】
害虫を捕獲するための害虫捕獲器であって、固定枠と、この固定枠に連結され固定枠に対して折畳み自在である可動枠と、前記固定枠と前記可動枠の上に張設された粘着テープと、前記固定枠に取り付けられている角度を選択できる柄とを備え、前記可動枠を前記固定枠に対して折り畳むことにより捕獲した害虫を封じ込めすることを特徴とする、害虫捕獲器。
【請求項２】
前記固定枠と可動枠の上に弾性体が配設されていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器
【請求項３】
前記固定枠と前記柄とが角度を選択できる金具を介して連結されていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器。
【請求項４】
前記固定枠と前記可動枠とが容易に交換できるように配置されていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器。
【請求項５】
前期粘着テープのには粘着テープから突出してゴム状帯が取り付けられていることを特徴とする請求項１記載の害虫捕獲器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００９−２２５７４７（Ｐ２００９−２２５７４７Ａ）
【公開日】平成２１年１０月８日（２００９．１０．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−７７６０４（Ｐ２００８−７７６０４）
【出願日】平成２０年３月２５日（２００８．３．２５）
【出願人】（３０８０００９５３）
【出願人】（３０８００１００８）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１０月８日（２００９．１０．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年３月２５日（２００８．３．２５）
【出願人】（３０８０００９５３）
【出願人】（３０８００１００８）
【Ｆターム（参考）】
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