説明

容器ホルダー、液体噴射装置

【課題】液体容器を適切に装着することができる容器ホルダー及びそのような容器ホルダーを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクを収容するインクカートリッジ14が鉛直方向と交差する前後方向に沿って移動して装着されるホルダー本体34と、ホルダー本体34に装着された状態にあるインクカートリッジ14における前端部に上下方向の下側から当接する突出部42と、そのインクカートリッジ14における後端部に鉛直方向の下側から当接するピン部70(及び位置合わせピン54a,54b)と、突出部42とピン部70(及び位置合わせピン54a,54b)との間に設けられ、ホルダー本体34に装着された状態にあるインクカートリッジ14に対しては下側から当接不能な位置状態とされる非当接部41aと、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を収容する液体容器が着脱可能に装着される容器ホルダー、及びそのような容器ホルダーを備えた液体噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体(ターゲット)に液体を噴射する液体噴射装置の一つとして、インクジェット式プリンターが広く知られている。このプリンターでは、インクカートリッジ(液体容器)から供給されるインク(液体)を記録ヘッド(液体噴射ヘッド)に形成されたノズルから記録媒体に噴射することにより印刷を施すようになっている。
【0003】
そして、こうしたプリンターにおいて、近時は、例えば特許文献1に記載されるように、カートリッジホルダー(容器ホルダー)の一側面に設けられた挿抜口にインクカートリッジを挿抜することにより、インクカートリッジをカートリッジホルダーに対して着脱可能に装着するものが知られている。すなわち、このプリンターにおいて、インクカートリッジは、カートリッジホルダーの内奥に設けられたインク供給針(液体導出部)を挿入させる針挿入口が形成された側の端部をカートリッジホルダーの挿抜口に挿入した状態で内奥側へ押し込まれることにより、針挿入口にインク供給針が挿入された状態に装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−116793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カートリッジホルダーを樹脂で形成する場合には、金属を用いる場合に比べて軽量化を図ることができる。しかし、例えば挿抜口に端部を挿入された状態にあるインクカートリッジを挿抜方向に沿って移動するようにガイドするガイド部などを樹脂で形成した場合には、反りが発生してしまうことがある。そして、このガイド部の反りにより形成される凸状部とインクカートリッジにおけるガイド部に対向する一側面とが接触した状態において、そのインクカートリッジに外力が作用すると、凸状部を支点としてインクカートリッジが意図しない方向に傾いてしまい、そのインクカートリッジをカートリッジホルダーに対して適切に装着できない虞があった。また、装着後においても、凸状部を支点としてインクカートリッジが傾いてしまうため、インク供給針を介したインク供給が良好にできなかったり、接続端子の接点がとれなかったり、さらにはロック機構等との接触がうまくいかない等といった不具合が発生する虞があった。
【0006】
本発明は、上記問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、その目的は、液体容器を適切に装着することができる容器ホルダー及びそのような容器ホルダーを備えた液体噴射装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の容器ホルダーは、液体を収容する液体容器が鉛直方向と交差する挿抜方向に沿って移動して装着される装着部と、該装着部に装着された状態にある前記液体容器における前記挿抜方向の一端側に鉛直方向の下側から当接する第1当接部と、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器における前記挿抜方向の他端側に鉛直方向の下側から当接する第2当接部と、前記挿抜方向における前記第1当接部と前記第2当接部との間に設けられ、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器に対しては鉛直方向の下側から当接不能な位置状態とされる非当接部と、を備えた。
【0008】
この構成によれば、液体容器は、装着部に装着された状態において、挿抜方向における一端側及びその反対側となる他端側が、容器ホルダーにおける第1当接部と第2当接部とにより鉛直方向の下側から当接されて支持される。そして、その際に装着部において挿抜方向における第1当接部と他第2当接部との間となる非当接部は、液体容器に対して当接することはなく、液体容器との間には鉛直方向において隙間が確保されることになる。そのため、装着部が反りの発生しやすい材料で形成されている場合でも、その反りの発生に伴い頂部が凸となるように形成された凸状部が液体容器に下側から接触する虞を低減でき、かかる凸状部を支点にした液体容器の意図しない傾きを抑制することができる。したがって、装着部に反りが発生したような場合であっても、反りに伴う凸状部は液体容器との間に隙間が確保される非当接部に形成されることになるため、凸状部と液体容器との接触を抑制して液体容器を適切に装着することができる。すなわち、装着時に装着部に対して液体容器を適切に装着できると共に、装着後も装着部に装着された状態にある液体容器の傾きによる装着不良を抑制することができる。
【0009】
本発明の容器ホルダーにおいて、前記第1当接部は、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器の前記挿抜方向における前記装着部への装着時に当該装着部へ先に挿入される側とは反対側を支持する位置に形成される。
【0010】
この構成によれば、容器ホルダーにおける第1当接部が装着部に装着された状態にある液体容器の挿抜方向における一端側、すなわち、装着部への装着時に当該装着部へ先に挿入される側とは反対側の端部を支持するよう形成されているため、その端部よりも挿抜方向での他端側の部位を支持するように形成されている場合に比して、凸状部と液体容器との接触を抑制することができる領域を挿抜方向において広げることができる。したがって、装着部に反りが発生した場合における液体容器の意図しない傾きを更に抑制することができる。
【0011】
本発明の容器ホルダーは、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器の前記挿抜方向における前記装着部への装着時に当該装着部へ最先に挿入される側の面に形成された凹部に対して位置合わせのために前記挿抜方向に沿って挿抜可能に突設された凸部をさらに備え、該凸部により前記第2当接部が構成される。
【0012】
この構成によれば、液体容器を装着部へ装着する際には凹部に凸部を挿入することにより位置合わせをしつつ、その凸部が凹部の内周面に対して鉛直方向の下側から当接することにより第1当接部と協働して液体容器を適切に支持することができる。
【0013】
本発明の容器ホルダーにおいて、前記凹部は、前記液体容器が前記装着部に装着された状態において上下で対をなす上側凹部及び下側凹部を有する一方、前記凸部は、前記上側凹部と対応する上側凸部及び前記下側凹部と対応する下側凸部を有し、前記上側凸部により前記第2当接部が構成される。
【0014】
この構成によれば、液体容器を装着部へ装着する際には上下で対をなす凹部に同じく上下で対をなす凸部を各々挿入することにより的確に位置合わせできると共に、特に上側の凸部が上側凹部の内周面に対して鉛直方向の下側から当接することにより第1当接部と協働して液体容器を支持することができる。
【0015】
本発明の容器ホルダーにおいて、前記凹部は、前記液体容器が前記装着部に装着された状態において上下で対をなす上側凹部及び下側凹部を有する一方、前記凸部は、前記上側凹部と対応する上側凸部及び前記下側凹部と対応する下側凸部を有し、前記下側凸部により前記第2当接部が構成される。
【0016】
この構成によれば、液体容器を装着部へ装着する際には上下で対をなす凹部に同じく上下で対をなす凸部を各々挿入することにより的確に位置合わせできると共に、特に下側の凸部が上側凹部の内周面に対して鉛直方向の下側から当接することにより第1当接部と協働して液体容器を支持することができる。
【0017】
本発明の容器ホルダーは、前記液体容器が前記装着部に装着される際に前記液体容器における前記挿抜方向に沿う面に形成された係合溝に対して前記挿抜方向に進退移動しながら係合するピン部をさらに備え、該ピン部により前記第2当接部が構成される。
【0018】
この構成によれば、液体容器を装着部へ装着した際には液体容器の挿抜方向に沿う面に形成された係合溝に対して装着部に設けられたピン部が挿抜方向に進退移動しながら係合するので、装着部に液体容器を保持できると共に、そのピン部が係合溝に対して鉛直方向の下側から当接することにより第1当接部と協働して液体容器を支持することができる。
【0019】
本発明の容器ホルダーは、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器に対して鉛直方向において前記第2当接部とは反対側から当接可能に設けられた反対側当接部をさらに備え、該反対側当接部及び前記第2当接部のうち少なくとも一方は鉛直方向において他方側へ付勢されている。
【0020】
この構成によれば、液体容器は装着部に装着された状態において挿抜方向での他端側が反対側当接部と第2当接部とにより鉛直方向の両側から挟持されつつ支持される。したがって、装着部に対する液体容器の安定した装着状態を維持することができる。
【0021】
本発明の容器ホルダーにおいて、前記液体容器が前記装着部に装着された際に前記液体容器に設けられた端子と接続される接続部をさらに備え、該接続部により前記反対側当接部が構成される。
【0022】
この構成によれば、液体容器は、意図しない傾きが抑制された状態で装着部に装着されるため、接続部と端子との接続精度を高めることができる。
本発明の液体噴射装置は、上記構成の容器ホルダーと、前記装着部に装着された前記液体容器から液体を導出する液体導出部と、該液体導出部から導出された液体をターゲットに対して噴射する液体噴射ヘッドとを備える。
【0023】
この構成によれば、上記の容器ホルダーと同様の作用効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態におけるプリンターの斜視図。
【図2】本体ケースを取り外した状態のプリンターの斜視図。
【図3】ホルダー本体の斜視図。
【図4】ロック機構の斜視図。
【図5】ラッチ溝の底面図。
【図6】ホルダー本体にインクカートリッジを装着した模式断面図。
【図7】ホルダー本体にインクカートリッジを装着途中の模式断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図中に矢印で示す前後方向(挿抜方向)及び左右方向(走査方向)、並びに上下方向(鉛直方向)をそれぞれ示すものとする。
【0026】
図1に示すように、液体噴射装置としてのプリンター11は、インクジェット式のシリアルタイプのプリンターであって、装置全体を覆う略四角箱状の本体ケース12を備えている。この本体ケース12には、ターゲットとしての用紙P(図2参照)に対して印刷(記録)を施す印刷部13と、該印刷部13の右方側に位置し且つ複数(本実施形態では4つ)の液体容器としてのインクカートリッジ14が装着される容器ホルダーとしてのカートリッジホルダー15とが設けられている。なお、インクカートリッジ14は、カートリッジホルダー15の前面に設けられた蓋部15aを開放した状態で、挿抜口15bに前方から挿入された後、さらに後方側に押し込まれることにより、カートリッジホルダー15に着脱自在(挿抜自在)な状態で装着されるようになっている。
【0027】
また、印刷部13の下方に位置し且つ前方が開口する収納凹部16内には、印刷前の複数枚の用紙Pが収容される給紙カセット17が着脱自在な状態で装着されている。そして、この給紙カセット17からは、給送装置(図示略)によって用紙Pが印刷部13内に給送(搬送)される。
【0028】
次に、印刷部13について説明する。
図2に示すように、印刷部13は、略矩形箱状のフレーム18を備えている。このフレーム18内の下部には、搬送方向(給送方向)となる後側から前方に向けて搬送(給送)される用紙Pを支持する支持台19が左右方向に沿って延設されている。また、フレーム18内において支持台19の上方には、支持台19の長手方向(左右方向)と平行な棒状のガイド軸20が設けられている。このガイド軸20には、その軸線方向(搬送方向と直交する走査方向)に沿って往復移動可能な状態でキャリッジ21が支持されている。
【0029】
フレーム18の後壁内面におけるガイド軸20の両端部と対応する各位置には、駆動プーリー22及び従動プーリー23が回転自在な状態で支持されている。駆動プーリー22にはキャリッジ21を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター24の出力軸が連結されると共に、これら一対のプーリー22,23間には一部がキャリッジ21に連結された無端状のタイミングベルト25が掛装されている。したがって、キャリッジ21は、ガイド軸20にガイドされながら、キャリッジモーター24の駆動力により無端状のタイミングベルト25を介して左右方向に移動される。
【0030】
また、フレーム18内には、図2に示すように、後壁内面側に配置され且つ左右方向に延びる被検出用テープ26と、キャリッジ21に設けられる検出部(図示略)とを備えるリニアエンコーダー28が設けられている。
【0031】
キャリッジ21は、フレキシブル配線板29に付設された図示しない複数本(例えば4本)のインク供給チューブを介して、カートリッジホルダー15に装着された各インクカートリッジ14と連結されている。こうしたキャリッジ21において支持台19に対向する下面側には、図2に示すように、各インクカートリッジ14からフレキシブル配線板29などを介してインク(液体)が供給される液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド30が搭載されている。そして、記録ヘッド30の下面(「ノズル形成面」ともいう)に開口する複数のノズル(図示略)から支持台19上の記録位置に給送された用紙Pにインク滴が噴射されることにより、印刷が行われる。
【0032】
また、フレーム18内において用紙Pが給送される印刷領域の右側には、用紙Pが給送されないホームポジション領域が形成されている。このホームポジション領域には、記録ヘッド30のクリーニングなどの各種メンテナンスを行なうためのメンテナンス装置32が設けられている。
【0033】
次にカートリッジホルダー15について説明する。
図3に示すように、カートリッジホルダー15の内部には、前面側を正面とした場合に側面視略L字状をなす装着部としてのホルダー本体34が配設されている。なお、ホルダー本体34は、樹脂材料で上方からの平面視矩形状をなすように成形された基板35と、基板35の後部上面に取り付けられた壁体36とを有している。
【0034】
基板35は、インクカートリッジ14が挿抜口15bから挿入された場合に、各インクカートリッジ14を左右方向に並べて載置するための載置台である。そして、その基板35上には、各インクカートリッジ14の装着箇所38a〜38dを個々に区画するように複数のガイド部39がインクカートリッジ14の挿抜方向(鉛直方向と直交する前後方向)に沿って延びるように列設されている。
【0035】
なお、ガイド部39は、正面視三角形状をなすように形成された仕切部40と、仕切部40の左右両側に形成されたレール部41とを有し、仕切部40とレール部41とがそれぞれ挿抜方向に延びるように形成されている。すなわち、各装着箇所38a〜38dは、それぞれ左右方向の両側が各仕切部40によって仕切られている。そして、各装着箇所38a〜38dに装着されるインクカートリッジ14は、挿入時及び抜き取り時において左右方向の両側がレール部41にそれぞれ下側から支持された状態で挿抜方向となる前後方向に沿って移動される。
【0036】
また、レール部41における挿抜口15b側となる前側端部には、レール部41の中途部分よりも上方に突出するように第1当接部としての突出部42が形成されている。この突出部42は、図6に示すように、インクカートリッジ14が前方から挿抜口15bに挿入された後に更に後方に押し込まれて各装着箇所38a〜38dに装着された状態となった際に、インクカートリッジ14における下側面14dの挿抜口15b側(一端側となる前側)の端部14aに対して鉛直方向の下側から当接する。一方、レール部41において突出部42よりも前後方向(挿抜方向)で挿抜口15bとは反対側(他端側)となる凹状の部分は、鉛直方向における高さが突出部42よりも低く設定され、装着箇所38a〜38dに装着された状態にあるインクカートリッジ14に対して鉛直方向の下側からは当接不能な位置状態となる非当接部41aとされている。
【0037】
さらに、基板35において、ガイド部39よりも後側となる位置には、インクカートリッジ14の下側面14dに形成された位置決め爪部44(図4参照)と左右方向において係合することにより、インクカートリッジ14の左右方向の位置決めを行う位置決め部45が設けられている。
【0038】
一方、壁体36は、前方側に開口を形成するように基板35に取り付けられており、右壁部36aと、左壁部36bと、後壁部36c(図6参照)と、これらの各壁部36a,36b,36cの上端に支持されて基板35と対向する上壁部36dとを有している。右壁部36aと左壁部36bは各装着箇所38a〜38dに装着されたインクカートリッジ14の上側面14cよりも若干上方となる高さ位置で上壁部36dを支持している。
【0039】
そして、上壁部36dの下面には、図6に示すように、インクカートリッジ14が装着箇所38a〜38dにそれぞれ装着された際に、各インクカートリッジ14の上側面14cの挿抜口15bとは反対側(他端側)となる後側端部に取り付けられている端子47とそれぞれ当接して電気的に接続される接続部(反対側当接部)48が設けられている。
【0040】
さらに、図3に示すように、上壁部36dにおける接続部48が設けられた位置よりも前方となる位置には、インクカートリッジ14の上側面14cに形成された係合爪(図示略)と係合可能な係合部50が形成された矩形状の天板51が取り付けられている。なお、インクカートリッジ14には、該インクカートリッジ14に収容されるインクの色(種類)などに応じて異なる形状の係合爪が形成されている。そのため、天板51には、各装着箇所38a〜38dに装着されるべきインクカートリッジ14の係合爪と係合可能な間隔を有して係合部50がそれぞれ形成され、インクカートリッジ14の誤装着が抑制されるようになっている。また、インクカートリッジ14が上下逆さに挿入された場合にも、インクカートリッジ14に形成された位置決め爪部44及び係合爪と、ホルダー本体34に形成された位置決め部45及び係合部50により、インクカートリッジ14の上下逆さの誤装着が阻害されるようになっている。
【0041】
そして、基板35上の後部において後壁部36cの前方位置には、装着箇所38a〜38dごとに上下方向に沿う板状のスライド板53が図示しないばねにより前方に向かって付勢されつつ、インクカートリッジ14の挿抜方向(前後方向)にスライド可能に取り付けられている。すなわち、スライド板53は、インクカートリッジ14がホルダー本体34に装着される際に、そのインクカートリッジ14の各側面のうち最先に挿入される先端面14b(図6参照)に押されて後方へ移動すると共に、インクカートリッジ14が取り外される場合には、ばねの付勢力によって前方に移動するようになっている。
【0042】
また、スライド板53には、後壁部36cから前方に向かって突設された上下一対の位置合わせピン(凸部)54a,54bが各々挿通される上下一対の挿通孔55が形成されると共に、上下方向において両挿通孔55の間となる位置には液体導出部としてのインク供給針56が挿通される貫通孔57が形成されている。
【0043】
すなわち、図3及び図4に示すように、ホルダー本体34の装着箇所38a〜38dにインクカートリッジ14が装着されると、インクカートリッジ14に押圧されたスライド板53が後方に移動して各位置合わせピン54a,54bがインクカートリッジ14の先端面14bに形成された一対の各位置合わせ孔(凹部)59a,59bに挿入されて係合する。因みに、一対の位置合わせ孔59a,59bは、各インクカートリッジ14が装着箇所38a〜38dに装着された状態で上側となる上側位置合わせ孔59aが円孔とされる一方、下側となる下側位置合わせ孔59bが長孔とされている。そして、インクカートリッジ14が装着箇所38a〜38dに装着された状態では、上下一対の各位置合わせピン54a,54bのうち少なくとも上側位置合わせピン54aが対応する上側位置合わせ孔59aの内周面に対して鉛直方向の下側から当接し、インクカートリッジ14をレール部41の突出部42と協働して支持するようになっている。
【0044】
さらに、インク供給針56は、インクカートリッジ14の先端面14bに形成された針挿入孔60に挿入される。なお、インクカートリッジ14の先端面14bとは、インクカートリッジ14をホルダー本体34に装着する際に先に挿入される後側の面である。インク供給針56の基端(後端)には、インク供給チューブが接続され、インクカートリッジ14からインク供給針56を介して導出されたインクが記録ヘッド30へ供給されるようになっている。
【0045】
図3及び図4に示すように、基板35とスライド板53との間となる位置には、インクカートリッジ14の下側面14dにおける後方寄りの位置に形成されたラッチ溝(係合溝)62と係合することにより、インクカートリッジ14の挿抜方向への移動を規制するロック機構64が設けられている。
【0046】
このロック機構64は、ロックレバー65と、ロックレバー65を鉛直方向(上下方向)の上方に向けて付勢する第1のばね66と、ロックレバー65を下側から見て反時計回り方向となる左方向に向けて付勢する第2のばね67とを備えている。なお、ロックレバー65は、軸68を中心に揺動可能なアーム部69と、アーム部69の先端位置に上方に向けて突出するように形成された第2当接部としても機能することが可能なピン部70とを有し、後壁部36cに形成されたストッパー71によってその揺動範囲が規制されている。
【0047】
また、図4及び図5に示すように、ラッチ溝62は、周回状に連なる第1の溝62a〜第5の溝62eを備えている。ただし、以下の説明において、ラッチ溝62の「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合には、インクカートリッジ14をホルダー本体34に装着した状態を基準とし、用紙Pの搬送方向(給送方向)でもある前後方向とインクカートリッジ14の挿抜方向とが一致しているものとする。
【0048】
まず、第1の溝62aは、前後方向に沿って形成されると共に、その前端における溝の深さが後端における溝の深さに比べて浅くなるように後下がりの斜面73を有している。
また、第2の溝62bは、その左後端が第1の溝62aの前端と連通し、左後端から右前端に向かっての直線溝部分が前後方向に対して斜めに形成されている。さらに、第2の溝62bは、その右前端における溝の深さが左後端に比べて深くなるように一部が斜め右前下がりの斜面74となっている。なお、第2の溝62bにおける左後端の深さは、第1の溝62aにおける前端の深さと一致している。
【0049】
さらに、第3の溝62cは、その右端が第2の溝62bの右前端と連通し、左右方向に沿って形成されている。また、第4の溝62dは、その右端が第3の溝62cの左端と連通した底面視略L字状をなし、第3の溝62cよりも後側位置において左右方向に沿って形成されていると共に、左端側が前後方向に沿って形成されている。なお、第3の溝62cと第4の溝62dの深さは、第2の溝62bの右前端の深さと一致している。
【0050】
そして、第5の溝62eは、その前端が第4の溝62dの左端と連通し、前後方向に沿って形成されていると共に、後端における溝の深さが前端に比べて浅くなるように一部が前下がり勾配の斜面75となっている。なお、第5の溝62eにおける後端の深さは、第1の溝62aの深さよりも浅くなっている。したがって、第5の溝62eの後端と第1の溝62aとの間には、段差部76が形成されている。
【0051】
次に、上記のように構成されたカートリッジホルダー15にインクカートリッジ14を挿抜する際のロック機構64の作用について図5〜図7に基づいて説明する。
さて、図5に示すように、インクカートリッジ14がホルダー本体34に押し込まれることに伴ってピン部70がラッチ溝62に進入すると、ピン部70は、第2のばね67の付勢力により第1の溝62aを左側に位置する段差部76に沿うように移動する(図5に示すA位置)。また、第1の溝62aは、後下がりの斜面73を有しているため、ピン部70は、第1のばね66の付勢力により次第にインクカートリッジ14を鉛直方向(上下方向)上方に押し上げながら第1の溝62a内を前方に移動する。
【0052】
そして、さらにインクカートリッジ14がホルダー本体34内に押し込まれて後方に移動すると、ピン部70は、ラッチ溝62内を前方に向かうように相対移動する。すなわち、ピン部70は、第1の溝62aを段差部76に沿って前端まで移動した後、第2の溝62bの左後端から右前端に向かって移動すると共に(図5に示すB位置)、第3の溝62cの左端まで移動して停止する(図5に示すC位置)。
【0053】
また、このときインクカートリッジ14は、スライド板53を前方に付勢するばね(図示略)を押し縮めるように挿入されている。したがって、インクカートリッジ14の押し込みを解除すると、インクカートリッジ14は、スライド板53と共に前方に移動する。そのため、C位置に位置したピン部70は、インクカートリッジ14に対して後方に相対移動すると共に、第2のばね67の付勢力により左方へ移動する(図5に示すD位置)。そして、このときピン部70が第4の溝62dに係止されることにより、インクカートリッジ14の前方への移動が制限された状態、すなわちインクカートリッジ14がホルダー本体34にロックされた状態となる。
【0054】
さらに、この状態において、インクカートリッジ14が再びホルダー本体34内に押し込まれて後方に移動すると、ピン部70はラッチ溝62に対して前方に相対移動すると共に、第2のばね67の付勢力により左方へ移動する(図5におけるE位置)。その後、インクカートリッジ14の押し込みが解除されると、スライド板53によってインクカートリッジ14が前方に向かって押圧されるため、ピン部70は、ラッチ溝62に対して後方に相対移動する。すなわち、ピン部70は、第5の溝62eを後方に向かって移動する(図5におけるF位置)。
【0055】
また、ロックレバー65は、第1のばね66により上方に向かって付勢されている。したがって、ピン部70が第5の溝62eの後端まで移動すると、該後端よりも上方に位置する第1の溝62aに段差部76を越えて移動する(図5に示すA位置)。したがって、インクカートリッジ14は、ホルダー本体34から前方への移動が解除されて抜き出し可能な状態、すなわちロックが解除された状態となる。
【0056】
次に、上記のように構成したプリンター11について、基板35に上側が凸となる反りが発生したホルダー本体34にインクカートリッジ14を装着する場合の作用について、図6及び図7に基づいて説明する。ただし、図6及び図7においては、基板35の反りに伴って形成された凸状部78と、一端側支持部及び他端側支持部となる突出部42及びピン部70との位置関係を強調して図示している。
【0057】
さて、図7に示すように、挿抜口15bからユーザーによって押し込まれたインクカートリッジ14は、その下側面14dの後端寄り部位をガイド部39のレール部41に摺接させながら、ホルダー本体34の内奥側となる後方に向けて移動する。そして、インクカートリッジ14は、仕切部40及び位置決め部45によってその左右方向のずれが抑制された状態で、先端面14bに形成された各位置合わせ孔59a,59bに各位置合わせピン54a,54bが差し込まれる。すなわち、インクカートリッジ14は、対応する位置合わせ孔59a,59bに挿入され、その位置合わせ孔59a,59bの内周面に対して鉛直方向の下側から当接した状態にある位置合わせピン54a,54bによって上下方向に位置決めされた状態でインク供給針56が針挿入孔60に差し込まれる。
【0058】
なお、このときインクカートリッジ14は、先に挿入された先端側(後側)が後端側(前側)よりも上下方向に低くなるように傾いた状態で挿入される。しかし、挿入途中のインクカートリッジ14の姿勢は傾いていても問題がなく、その後に更に後方に移動してホルダー本体34に対する装着が完了した装着状態となった際に、インクカートリッジ14の下側面14dと基板35の反りに伴って形成された凸状部78の接触が抑制されていればよい。
【0059】
また、このようにインクカートリッジ14が図7に示す状態から図6に示す状態に移行して装着状態とされるとき、ロック機構64は、ピン部70がラッチ溝62に進入し、第1のばね66の付勢力によりインクカートリッジ14を上側に向かって付勢する。そして、図6に示す装着状態では、そのピン部70と上下方向で反対側に位置する接続部(反対側当接部)48との間で、インクカートリッジ14が第1のばね66の付勢力により鉛直方向の両側から挟持される。なお、この図6に示す装着状態において、インクカートリッジ14の前後両端部を下側から各々支持する突出部42とピン部70は、ホルダー本体34の基板35における前後方向で突出部42とピン部70との間となる部位、すなわち、凹状の非当接部41aに反りで形成された凸状部78よりも鉛直方向上側に位置する。そのため、図6に示すように、装着箇所38a〜38dに装着された状態にあるインクカートリッジ14の下側面14dに対して凸状部78が当接することはなく、凸状部78とインクカートリッジ14の下側面14dとの間には、隙間79が確保される。したがって、インクカートリッジ14は、基板35の反りによってできた凸状部78よりも鉛直方向において高い位置で下側面14dに当接する第1当接部としての突出部42を支点としてピン部70による第1のばね66の付勢力に基づいた押し上げ力により図6(図7)で時計回り方向に回動し、上側面14cに設けられた端子47が接続部48に押し付けられる。
【0060】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)インクカートリッジ14は、ホルダー本体34に装着された状態において、挿抜方向(前後方向)で挿抜口15b側となる前端側(一端側)及びその反対側となる後端側(他端側)が、カートリッジホルダー15における挿抜方向の一端側に設けられる第1当接部と他端側に設けられる第2当接部とにより鉛直方向の下側から当接され支持される。本実施形態では、レール部41の前側端部に上方へ突出形成された突出部42が第1当接部として機能し、上下一対の各位置合わせピン54a,54b及びロック機構64のピン部70のうち少なくとも1つが第2当接部として機能する。そして、その際にホルダー本体34における前後方向での第1当接部(突出部42)と第2当接部(各位置合わせピン54a,54b、ピン部70)との間となる非当接部41aは、インクカートリッジ14に対して当接することはなく、インクカートリッジ14との間には鉛直方向において隙間79が確保されることになる。そのため、ホルダー本体34が反りの発生しやすい材料で形成されている場合でも、その反りの発生に伴い頂部が凸となるように形成された凸状部78がインクカートリッジ14に下側から接触する虞を低減でき、かかる凸状部78を支点にしたインクカートリッジ14の意図しない傾きを抑制することができる。したがって、ホルダー本体34に反りが発生したような場合であっても、反りに伴う凸状部78はインクカートリッジ14との間に隙間79が確保される非当接部41aに形成されるため、凸状部78とインクカートリッジ14との接触を抑制してインクカートリッジ14を適切に装着することができる。すなわち、装着時に装着箇所38a〜38dに対してインクカートリッジ14を適切に装着できると共に、装着後も装着箇所38a〜38dに装着された状態にあるインクカートリッジ14の傾きによる装着不良を抑制することができる。
【0061】
(2)カートリッジホルダー15における突出部42がホルダー本体34に装着された状態にあるインクカートリッジ14の挿抜方向における挿抜口15b側(前側)、すなわち、装着箇所38a〜38dへの装着時に当該装着箇所38a〜38dへ先に挿入される側とは反対側の端部14aを下側から支持するよう形成されている。そのため、その端部14aよりも前後方向(挿抜方向)での挿抜口15bとは反対側(後側)を支持するように形成されている場合に比して、凸状部78とインクカートリッジ14との接触を抑制することができる領域を前後方向において広げることができる。したがって、ホルダー本体34に反りが発生した場合におけるインクカートリッジ14の意図しない傾きを更に抑制することができる。
【0062】
(3)インクカートリッジ14はホルダー本体34に装着された状態において前後方向(挿抜方向)での中途部位よりも後端側(他端側)の部位が接続部(反対側当接部)48と第2当接部(各位置合わせピン54a,54b、ピン部70)とにより鉛直方向の両側から挟持されつつ支持される。したがって、ホルダー本体34に対するインクカートリッジ14の安定した装着状態を維持することができる。
【0063】
(4)インクカートリッジ14は、意図しない傾きが抑制された状態でホルダー本体34に装着されるため、接続部48と端子47との接続精度を高めることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
【0064】
・上記実施形態において、インクカートリッジ14がホルダー本体34に装着された際に、インクカートリッジ14に設けられた端子47と接続可能であれば、接続部48は、壁体36の上壁部36dに限らず任意の位置に設けるようにしてもよい。また、ホルダー本体34に、接続部48を設けない構成としてもよい。
【0065】
・上記実施形態において、インクカートリッジ14には、ホルダー本体34に装着された状態において、右側面、左側面、先端面14b、上側面14cの何れかの面にラッチ溝を形成してもよい。そして、ロック機構64は、インクカートリッジ14がホルダー本体34に装着された際に、ピン部70がラッチ溝に進入するように設けてもよい。また、ロック機構64を設けない構成としてもよい。
【0066】
・上記実施形態において、第1当接部としての突出部42は、インクカートリッジ14がホルダー本体34に装着された状態において、インクカートリッジ14における挿抜方向(前後方向)の中途部位(中間位置)よりも挿抜口15b側(前側)に設けられていればよい。すなわち、突出部42が支持するインクカートリッジ14の位置は、下側面14dにおける挿抜口15b側(前側)の端部14aに限られない。また、第1当接部としての突出部42は、レール部41を凹状に形成することにより、レール部41よりも高さを有するように形成してもよい。さらに、各装着箇所38a〜38dにおいて、レール部41とレール部41との間の凹状部分に第1当接部を形成するようにしてもよい。
【0067】
・上記実施形態において、第2当接部は、上側位置合わせ孔59aに対応する上側位置合わせピン54a、下側位置合わせ孔59bに対応する下側位置合わせピン54b、及びラッチ溝62に係合するピン部70の少なくとも1つで構成されるものであればよい。
【0068】
・上記実施形態では、インクジェット式プリンター11のホルダー本体34に具体化したが、本発明はそれ以外の装置で使用される液体を収容する液体容器が装着される容器ホルダーにも適用することができる。
【0069】
・上記実施形態では、容器ホルダーが備えられる液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0070】
11…プリンター(液体噴射装置)、14…インクカートリッジ(液体容器)、14a…端部、15…カートリッジホルダー(容器ホルダー)、30…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、34…ホルダー本体(装着部)、41a…非当接部、42…突出部(第1当接部)、47…端子、48…接続部(反対側当接部)、54a…上側位置合わせピン(上側凸部、第2当接部)、54b…下側位置合わせピン(下側凸部、第2当接部)、56…インク供給針(液体導出部)、59a…上側位置合わせ孔(上側凹部)、59b…下側位置合わせ孔(下側凹部)、70…ピン部(第2当接部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する液体容器が鉛直方向と交差する挿抜方向に沿って移動して装着される装着部と、
該装着部に装着された状態にある前記液体容器における前記挿抜方向の一端側に鉛直方向の下側から当接する第1当接部と、
前記装着部に装着された状態にある前記液体容器における前記挿抜方向の他端側に鉛直方向の下側から当接する第2当接部と、
前記挿抜方向における前記第1当接部と前記第2当接部との間に設けられ、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器に対しては鉛直方向の下側から当接不能な位置状態とされる非当接部と、
を備えたことを特徴とする容器ホルダー。
【請求項2】
前記第1当接部は、前記装着部に装着された状態にある前記液体容器の前記挿抜方向における前記装着部への装着時に当該装着部へ先に挿入される側とは反対側の端部を支持する位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の容器ホルダー。
【請求項3】
前記装着部に装着された状態にある前記液体容器の前記挿抜方向における前記装着部への装着時に当該装着部へ最先に挿入される側の面に形成された凹部に対して位置合わせのために前記挿抜方向に沿って挿抜可能に突設された凸部をさらに備え、該凸部により前記第2当接部が構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器ホルダー。
【請求項4】
前記凹部は、前記液体容器が前記装着部に装着された状態において上下で対をなす上側凹部及び下側凹部を有する一方、前記凸部は、前記上側凹部と対応する上側凸部及び前記下側凹部と対応する下側凸部を有し、前記上側凸部により前記第2当接部が構成されることを特徴とする請求項3に記載の容器ホルダー。
【請求項5】
前記凹部は、前記液体容器が前記装着部に装着された状態において上下で対をなす上側凹部及び下側凹部を有する一方、前記凸部は、前記上側凹部と対応する上側凸部及び前記下側凹部と対応する下側凸部を有し、前記下側凸部により前記第2当接部が構成されることを特徴とする請求項3に記載の容器ホルダー。
【請求項6】
前記液体容器が前記装着部に装着される際に前記液体容器における前記挿抜方向に沿う面に形成された係合溝に対して前記挿抜方向に進退移動しながら係合するピン部をさらに備え、該ピン部により前記第2当接部が構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器ホルダー。
【請求項7】
前記装着部に装着された状態にある前記液体容器に対して鉛直方向において前記第2当接部とは反対側から当接可能に設けられた反対側当接部をさらに備え、
該反対側当接部及び前記第2当接部のうち少なくとも一方は鉛直方向において他方側へ付勢されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の容器ホルダー。
【請求項8】
前記液体容器が前記装着部に装着された際に前記液体容器に設けられた端子と接続される接続部をさらに備え、該接続部により前記反対側当接部が構成されることを特徴とする請求項7に記載の容器ホルダー。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の容器ホルダーと、
前記装着部に装着された前記液体容器から液体を導出する液体導出部と、
該液体導出部から導出された液体をターゲットに対して噴射する液体噴射ヘッドと
を備えることを特徴とする液体噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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