説明

封入装置及び封入管理方法

【課題】封筒に封入する封入物を送信先毎に選択することのできる封入装置を提供することを目的とする。
【解決手段】封入装置1は,封筒3に封入する封入物2をスタックするスタッカー11aを有する複数のフィーダ11を備え,送信先毎に割り振られた管理番号に関連付けて,管理番号に対応する送信先へ送信する封入物2の種別を示す種別記号が記述された事前データを用い,管理番号に関連付けられた種別番号で示される種別の封入物2がスタックされているフィーダ11のみを作動させるように制御しながら,事前データに記述された管理番号毎に封入処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,封筒に封入物を封入するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
連続帳票ではなくシートもしくはシートを折り畳んだ状態の個人宛の封入物を封筒に封入する際、封入物の混入を防止するために,バーコードなどを用いて封入物に付加された番号を照合しながら封筒に封入物を封入する作業が実施される。
【0003】
バーコードなどを用いて封入物に付加された管理番号を照合しながら封筒に封入物を封入する際,例えば,特許文献1や特許文献2が開示されているように,封入物をスタックしたときに管理番号が見える位置に合わせてフィーダの上又は下に,管理番号を認識する認識装置(例えば,バーコードリーダ)を取り付け、この認識装置で封入物に付加された管理番号を認識し,封筒に封入する一つ以上の封入物を照合した後,一つ以上の封入物を封筒に封入する。
【0004】
しかしながら,従来の技術は,複数のフィーダから供給されたそれぞれの封入物の整合性,例えば,同一人物宛の封入物であるか照合するための発明で,封入物に記載されている内容は異なるものの,封筒に封入する封入物の種別は同じであり,封入する封入物の種別を封筒毎に選択して封入することはできなかった。
【0005】
例えば,封入物として封入物A〜Cの3種別があったとし,ある封筒には封入物A〜Cの3種別を封入し,他の封筒には封入物Aの1種別のみしか封入するように自動的に選択して封入することはできず,通常,このようなケースでは,封入処理前に封入の仕様に合わせて,手作業で封入物を区分けしたりすることによって対応しなければならなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4040409号公報
【特許文献2】登実第3104626号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで,本発明は,複数の種別の封入物が封入対象となる際,封筒に封入する封入物を送信先毎に選択することのできる装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決する第1の発明は,封筒に封入する封入物をスタックするスタッカーを有する複数のフィーダと,送信先毎に割り振られた管理番号に関連付けて,前記管理番号に対応する送信先へ送信する前記封入物の種別を示す種別記号が記述された事前データを用い,前記管理番号に関連付けられた前記種別番号で示される種別の前記封入物がスタックされている前記フィーダのみを作動させるように制御しながら,前記事前データに記述された前記管理番号毎に封入処理を行う封入制御手段とを備えたことを特徴とする封入装置である。
【0009】
第1の発明によれば,前記封入装置が封入処理を行う際,前記管理番号に関連付けられた前記種別番号で示される種別の前記封入物がスタックされている前記フィーダのみが作動するため,送信先に送付する前記封入物の種別に対応する前記種別番号のみを前記管理番号に関連付けて前記事前データに記述しておけば,前記封筒に封入する前記封入物を送信先毎に選択することができるようになる。
【0010】
更に,第2の発明は,第1の発明に記載の前記封入装置において,前記封入物には,前記管理番号がエンコードされた管理コードが付加され,前記封入装置は,封入物に付加された管理コードを読み取るコードリーダを備え,前記封入管理手段は,前記コードリーダを用いて,前記フィーダからフィードする前記封入物から前記管理番号を読み取り,封入処理の対象となる前記管理番号と前記封入物から読み取った前記管理番号を照合し,この照合に成功した場合のみ封入処理を実行することを特徴とする。
【0011】
第2の発明によれば,前記フィーダからフィードする前記封入物から読み取った前記管理番号が,封入処理の対象となる前記管理番号と異なる場合,前記封入装置は封入処理が実行されないため,前記封入物の誤封入を防止できる。
【0012】
なお,前記管理コードは任意の形態を利用できるが,郵便物で広く利用されているバーコードを前記管理コードに用いることが好適である。
【0013】
更に,第4の発明は,封入物の種別毎に前記封入物を異なるスタッカーにスタックしておき,送信先毎に割り振られた管理番号に関連付けて,前記管理番号に対応する送信先へ送信する前記封入物の種別を示す種別記号が記述された事前データを用い,前記管理番号に関連付けられた前記種別番号で示される種別の前記封入物がスタックされている前記フィーダのみを作動させるように制御しながら,前記事前データに記述された前記管理番号毎に封入処理を封入装置に行わせることを特徴とする封入管理方法である。
【0014】
更に,第5の発明は,第4の発明に記載の前記封入管理方法において,前記管理番号をエンコードした管理コードを前記封入物に付加しておき,前記事前データに前記管理番号が記述されている順に前記封入物を前記スタッカーにスタックしておき,前記封入物に付加された管理コードを読み取るコードリーダを用いて,前記フィーダからフィードする前記封入物から管理番号を読み取り,封入処理の対象となる前記管理番号と前記封入物から読み取った管理番号を照合し,この照合に成功した場合のみ封入処理を前記封入装置に行わせることを特徴とする。
【0015】
上述した第4の発明及び第5の発明によれば,第1の発明及び第2の発明と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
このように,上述した本発明によれば,複数の種別の封入物が封入対象となる際,封筒に封入する封入物を送信先毎に選択することのできる装置及び方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態における封入装置を説明する図。
【図2】封入物を説明する図。
【図3】コンピュータプログラムによって封入装置に備えられる機能を説明する図。
【図4】事前データを説明する図。
【図5】封入制御手段が実行する手順を示したフロー図。
【図6】管理番号の照合に成功したときのフィーダの動作を説明する第1図。
【図7】管理番号の照合に成功したときのフィーダの動作を説明する第2図。
【図8】管理番号の照合に失敗したときのフィーダの動作を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここから,本願発明の実施形態について,本願発明の技術分野に係わる当業者が,本願発明の内容を理解し,本願発明を実施できる程度に説明する。
【0019】
図1は,本実施形態における封入装置1を説明する図で,図1(a)は封入装置1の上面図,図1(b)は封入装置1の側面図である。
【0020】
図1で図示した封入装置1は,ダイレクトメールのように,個人宛に送信する封筒3に封入物2を封入する装置で,複数の種別(ここでは,3つ)の封入物2の中から,封筒3に封入する封入物2を送信先毎に選択して封入することのできる装置である。
【0021】
封筒3に封入する封入物2を送信先毎に選択して封入するために,封入物2が封入される封筒3の送信先は管理番号によって管理され,同じ送信先に送信する封入物2,すなわち,同じ封筒3に封入する封入物2には,同一の管理番号がエンコードされた管理コード20が付加されている。
【0022】
例えば,ある送信先に送付する封筒3に種別A及び種別Cの封入物2を封入する際,この送信先に対応する管理番号がエンコードされた管理コード20が付加された封入物2が種別A及び種別Cの封入物2に含まれ,この管理コード20が付加された封入物2は種別Bの封入物2に含まれていない。
【0023】
封入処理を行う前,封入装置1には,管理番号に対応する送信先へ送信する封入物2の種別を示す種別記号(ここでは,A〜C)が管理番号毎に記述された事前データ101が与えられる。また,封入物2は,封入物2の種別毎に異なるスタッカー11aにスタックされ,更に,事前データ101に管理番号が記述されている順に封入物2はスタックされる。
【0024】
封入物2がフィーダ11のスタッカー11aにスタックされると,オペレータが封入装置1を操作するなどして,スタッカー11aにスタックされた封入物2の種別番号がフィーダ11毎に封入装置1に入力され,封入処理を実施するとき,封入装置1は,管理番号に関連付けられた種別番号で示される種別の封入物2がスタックされたフィーダ11のみを作動させるように封入装置1を制御することで,送信先毎に選択して封入物2を封筒3に封入する。
【0025】
また,本実施形態では,封入装置1のフィーダ11の上方には,封入物2に付加された管理コード20を読み取るコードリーダ12が設けられ,封入装置1は,封入物2をフィードする前に,作動させるフィーダ11毎に,フィードする封入物2に付加された管理コード20を読み取り,コードリーダ12を用いて封入物2から読み取った管理番号と封入処理の対象となる管理番号を照合することで,フィードする封入物2の整合性を検査する。
【0026】
このように,送信先毎に選択して封入物2を封筒3に封入できれば,送信先で必要の無い封入物2は封筒3に封入されないため,製造側では,無駄な封入物2を用意・封入しなくて済むようになる。
【0027】
図2は,図1で図示した封入装置1で取り扱う封入物2を説明する図である。図1で図示した封入装置1で取り扱う封入物2は,連続帳票ではなくシートもしくはシートを折り畳んだ状態(図2では,巻き三つ折り)の封入物2で,図2では,封入物2に付加された管理コード20を1次元バーコードとしている。なお,図2で図示している1次元バーコードは,管理コード20の一例に過ぎず,管理コード20は,OCR用のフォントで印刷された文字,2次元バーコードでよもよく,更には,RFIDなどであってもよい。
【0028】
図1で図示した封入管理システムの封入装置1は,スタッカー11aにスタックされた封入物2をフィードする動作を独立して制御可能な複数のフィーダ11を備え,本実施形態において,フィーダ11の方式として,フリクションローラ式、エアフィード式などのように,スタッカー11aにスタックされた封入物2をトップから供給するトップフィード式を採用している。
【0029】
それぞれのフィーダ11のスタッカー11aには種別の異なる封入物2がスタックされ,図1において,右のフィーダ11のスタッカー11aには種別Aの封入物2がスタックされ,中央のフィーダ11のスタッカー11aには種別Bの封入物2がスタックされ,そして,左のフィーダ11のスタッカー11aには種別Cの封入物2がスタックされている。
【0030】
また,封入装置1は,各フィーダ11からフィードされた封入物2を搬送するために搬送用ベルト13を備え,同じ封筒3に封入される封入物2が積載されるように,フィーダ11が封入物2をフィードするタイミングが制御され,積載された少なくとも一つの封入物2は搬送用ベルト13で封入機構14へ搬送されて,開口された封筒3に封入される。
【0031】
更に,封入装置1は,CPU,RAM,入力デバイス(例えば,キーボード),ポィンティングデバイス(例えば,マウス)及びデータ記憶装置(例えば,ハードディスク)を備えた汎用的なコンピュータで実現されるコントローラ10を備え,このコントローラ10には,上述しているように,封入物2に付加された管理コード20を読み取るコードリーダ12が接続されている。
【0032】
封入物2に付加された管理コード20を読み取るコードリーダ12はフィーダ11毎に設けられ,本実施形態では,トップフィード式のフィーダ11を用いているため,コードリーダ12はフィーダ11の上方に設けられる。なお,ボトムフィード式のフィーダ11を用いる場合,コードリーダ12はフィーダ11の下方に設けられる。
【0033】
コードリーダ12の形態は,管理番号が封入物2に付加されている形態に依存する。例えば,バーコードを管理コード20として用いる場合,コードリーダ12はバーコードリーダになる。
【0034】
図3は,コンピュータプログラムによって封入装置1に備えられる機能を説明する図で,図3に図示したように,データ記憶装置に記憶されるコンピュータプログラムによって,封入装置1には,事前データ101を参照して封筒3に封入する封入物2を制御する封入制御手段100が備えられ,封入制御手段100が利用する事前データ101もデータ記憶装置に記憶されている。
【0035】
図4は,事前データ101を説明する図である。図4で図示した事前データ101はCSV形式のテキストデータで,改行コード(例えば,CRLF)で区切られたレコードが送信先の数だけ含まれ,レコードに含まれるデータはカンマで区切られて記述される。
【0036】
図4において,一つのレコードの先頭のデータは,封入物2が封入される封筒3の送信先毎に生成された管理番号で,封入物2に付加された管理番号の後に,この管理番号に対応する送信先へ送信する封筒3に封入する封入物2の種別番号が記述されている。
【0037】
図4に従えば,管理番号が「100」の送信先へ送信する封筒3には,種別A〜C全ての封入物2が一つの封筒3に封入される。また,管理番号が「101」の送信先へ送信する封筒3には,種別Aの封入物2のみが封入される。更に,管理番号が「102」の送信先へ送信する封筒3には,種別Bの封入物2のみが封入され,管理番号が「103」の送信先へ送信する封筒3には,種別Cの封入物2のみが封入される。
【0038】
図5は,封入装置1に備えられた封入制御手段100が実行する手順を示したフロー図である。図5で図示したフローは,事前データ101に記載されている管理番号順に実行されるループ処理L1で,このループ処理L1において,まず,封入装置1の封入制御手段100は,ループ処理L1の対象となる管理番号に関連付けられている種別番号を事前データ101から取得する(S1)。
【0039】
ループ処理L1の対象となる管理番号に関連付けられている種別番号を事前データ101から取得すると,封入装置1の封入制御手段100は,種別番号で特定される種別の封入物2がスタックされているフィーダ11の上方に設けられたコードリーダ12を作動させて,スタッカー11aのトップになっている封入物2から管理番号を読み取る(S2)。
【0040】
封入物2から管理番号を読み取る処理は,管理番号に関連付けられた種別番号全てについて実施され,例えば,管理番号に関連付けられた種別番号の数が2つの場合,それぞれの種別番号に対応したフィーダ11の上方に設けられたコードリーダ12を作動させて,2つの封入物2それぞれから管理番号を読み取る。
【0041】
封入装置1の封入制御手段100は,封入物2から管理番号を読み取ると,封入物2から読み取った全ての管理番号がループ処理L1の対象となる管理番号が一致するか確認することで,封入物2から読み取った管理番号とループ処理L1の対象となる管理番号を照合し(S3),この照合に失敗すると,ループ処理L1を抜け出して封入処理を中断する(S5)。
【0042】
また,封入装置1の封入制御手段100は,封入物2から読み取った管理番号とループ処理L1の対象となる管理番号を照合に成功すると,ループ処理L1の対象となる管理番号に関連付けられている種別番号に対応するフィーダ11を作動させて,封入物2をフィードした後(S4),ループ処理L1の先頭に戻り,次に,事前データ101に記述されている管理番号について処理を実行する。
【0043】
ここから,図5で図示した手順について更に説明を加える。図6及び図7は,管理番号の照合に成功したときのフィーダ11の動作を説明する第1図及び第2図である。
【0044】
図6(a)は,図4を用いて説明した事前データ101に従い封入処理する前の状態を示している。図4で図示した事前データ101では,「100」,「101」,「102」及び「103」の順に管理番号が記載されており,封入装置1の封入制御手段100は,まず,「100」の管理番号に関連付けられている種別番号を取得する。
【0045】
図4に従えば,「100」の管理番号に関連付けられている種別番号は「A」〜「C」であり,封入装置1の封入制御手段100は,種別A〜種別Cにそれぞれに対応する右,中央及び左のコードリーダ12を作動させて,各フィーダ11のスタッカー11aのトップになっている封入物2の管理番号を読み取る。
【0046】
図6(a)では,各フィーダ11のスタッカー11aのトップになっている封入物2の管理番号は全て「100」であるため,封入装置1の封入制御手段100は管理番号の照合に成功とした判定し,図6(b)で図示したように,まず,右のフィーダ11を作動させて,「100」の管理番号に対応する封入物2をフィードした後,搬送ベルト13を駆動させる。
【0047】
また,搬送ベルト13を駆動させ,図6(c)で図示したように,右のフィーダ11でフィードされた封入物2が中央のフィーダ11の位置にくると,「100」の管理番号には種別Bが関連付けられているため,封入装置1の封入制御手段100は,中央のフィーダ11を作動させて,種別Bの封入物2をフィードする。
【0048】
そして,図6(d)で図示したように,右及び中央のフィーダ11でフィードされた封入物2が左のフィーダ11の位置にくると,封入装置1の封入制御手段100は,「100」の管理番号には種別Cが関連付けられているため,左のフィーダ11を作動させて,種別Cの封入物2をフィードし,種別A〜種別Cの対象物が封入機構14によって封筒3に封入される。
【0049】
図7(a)は,「100」の管理番号を処理した後の状態を示している。図4で図示した事前データ101では,「100」,「101」,「102」及び「103」の順に記載されており,封入装置1の封入制御手段100は,「100」の管理番号に係わる処理を実行すると,「101」の管理番号に関連付けられている種別番号を取得する。
【0050】
図4に従えば,「101」の管理番号に関連付けられている種別番号は「A」であり,封入装置1の封入制御手段100は,種別Aに対応する右のコードリーダ12を作動させて,右のフィーダ11のスタッカー11aのトップになっている封入物2の管理番号を読み取る。
【0051】
図7(a)では,右のフィーダ11のスタッカー11aのトップになっている封入物2の付加されている管理番号は「101」であるため,封入装置1の封入制御手段100は管理番号の照合に成功したと判定し,図7(b)で図示したように,右のフィーダ11を作動させて,「101」の管理番号に対応する封入物2をフィードした後,搬送ベルトを駆動させる。
【0052】
また,搬送ベルトを駆動させ,図7(c)で図示したように,右のフィーダ11でフィードされた封入物2が中央のフィーダ11の位置にきても,「101」の管理番号には種別Bは関連付けられていないため,封入装置1の封入制御手段100は,中央のフィーダ11を作動させない。
【0053】
そして,図7(d)で図示したように,右のフィーダ11でフィードされた封入物2が左のフィーダ11の位置にきても,「101」の管理番号には種別Cは関連付けられていないため,封入装置1の封入制御手段100は,左のフィーダ11を作動させず,種別Aの封入物2のみが封入機構14によって封筒3に封入される。
【0054】
図8は,管理番号の照合に失敗したときのフィーダ11の動作を説明する図である。図8は,図4を用いて説明した事前データ101に従い封入処理する前の状態を示している。図4で図示した事前データ101では,「100」,「101」,「102」及び「103」の順に記載されており,封入装置1の封入制御手段100は,まず,「100」の管理番号に関連付けられている種別番号を取得する。
【0055】
図4に従えば,「100」の管理番号に関連付けられている種別番号は「A」〜「C」であり,封入装置1の封入制御手段100は,種別A〜種別Cにそれぞれに対応する右,中央及び左のコードリーダ12を作動させて,各フィーダ11のスタッカー11aのトップになっている封入物2の管理番号を読み取る。
【0056】
図8では,各フィーダのスタッカー11aのトップになっている封入物2の付加されている管理番号は,種別Bに対応する封入物2の管理番号が「102」で全て「100」でないため,封入装置1の封入制御手段100は管理番号の照合に失敗したと判定し,封入物2の封入処理は中断される。
【符号の説明】
【0057】
1 封入装置
10 コントローラ
100 封入制御手段
101 事前データ
11 フィーダ
11a スタッカー
12 コードリーダ
13 搬送用ベルト
14 封入機構
2 封入物
20 管理コード
3 封筒


【特許請求の範囲】
【請求項1】
封筒に封入する封入物をスタックするスタッカーを有する複数のフィーダと,送信先毎に割り振られた管理番号に関連付けて,前記管理番号に対応する送信先へ送信する前記封入物の種別を示す種別記号が記述された事前データを用い,前記管理番号に関連付けられた前記種別番号で示される種別の前記封入物がスタックされている前記フィーダのみを作動させるように制御しながら,前記事前データに記述された前記管理番号毎に封入処理を行う封入制御手段と,を備えたことを特徴とする封入装置。
【請求項2】
前記封入物には,前記管理番号がエンコードされた管理コードが付加され,前記封入装置は,封入物に付加された管理コードを読み取るコードリーダを備え,前記封入管理手段は,前記コードリーダを用いて,前記フィーダからフィードする前記封入物から前記管理番号を読み取り,封入処理の対象となる前記管理番号と前記封入物から読み取った前記管理番号を照合し,この照合に成功した場合のみ封入処理を実行することを特徴とする,請求項1に記載の封入装置。
【請求項3】
前記管理コードはバーコードであって,前記コードリーダとしてバーコードリーダを備えていることを特徴とする,請求項2に記載の封入装置。
【請求項4】
封入物の種別毎に前記封入物を異なるスタッカーにスタックしておき,送信先毎に割り振られた管理番号に関連付けて,前記管理番号に対応する送信先へ送信する前記封入物の種別を示す種別記号が記述された事前データを用い,前記管理番号に関連付けられた前記種別番号で示される種別の前記封入物がスタックされている前記フィーダのみを作動させるように制御しながら,前記事前データに記述された前記管理番号毎に封入処理を封入装置に行わせることを特徴とする封入管理方法。
【請求項5】
前記管理番号をエンコードした管理コードを前記封入物に付加しておき,前記事前データに前記管理番号が記述されている順に前記封入物を前記スタッカーにスタックしておき,前記封入物に付加された管理コードを読み取るコードリーダを用いて,前記フィーダからフィードする前記封入物から管理番号を読み取り,封入処理の対象となる前記管理番号と前記封入物から読み取った管理番号を照合し,この照合に成功した場合のみ封入処理を前記封入装置に行わせることを特徴とする,請求項4に記載の封入管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−235938(P2011−235938A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109652(P2010−109652)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】