説明

封印体及び封印シート

【課題】 被着体を開封した際に明白な変化が生じ、被着体の開封の有無を確実に判別することができる封印体を得る。
【解決手段】 封印体を有色インキによって文字及び/又は模様を描いてなる画像層と該画像層上に粒子径5〜60μmの顔料を分散したインキを積層してなる隠蔽層とから構成することにより、延伸前は隠蔽層に顔料が密集した状態で存在し、画像層に描かれた文字及び/又は模様が隠蔽層の顔料に遮断されて視認できず、延伸後は隠蔽層に顔料が疎らな状態で存在し、画像層に描かれた文字及び/又は模様を隠蔽層の顔料の隙間から視認することができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封印体及び封印シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、スロット機やパチンコ機などの遊戯機の当選確率は、制御基盤に実装された確率演算プログラム内蔵ROMによって決定されている。近年、このROMを改造ROMに交換する手口の不正行為が後を絶たない。このため、不正行為に際して開封せざるを得ない遊戯機の開閉扉や制御基盤が収納されているボックスの開閉扉に対して封印体を貼り着けることにより、不正行為の有無を検知する対策が講じられている。
【0003】
前記封印体として、例えば、後出特許文献1には、所定のパターン形状の剥離剤層が形成された基材層と中間層との間に印刷層が設けられており、中間層の他方の面に粘着剤層が設けられている剥離検知粘着シートが開示されており、この剥離検知粘着シートは、被着体を開封する際の剥離に伴う中間層の伸び変形や印刷層の歪みによって不正行為の有無を判別するものである。
【0004】
また、後出特許文献2には、開封の有無を一見して判別できる積層体として、網目状構造層を間に挟み込んだ延伸層を含む多層構造を持ち、延伸層の表面に光回折記録体によって模様が形成されている積層体が開示されており、この積層体は、被着体を開封する際の剥離に伴う網目状構造層の浮き出しや該網目状構造層の浮き出しに伴う模様層の変形によって不正行為の有無を判別するものである。
【特許文献1】特開2002−256231号公報
【特許文献2】特開2003−53866号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、被着体を開封した際に前記従来の各封印体とは異なるより明白な変化が生じ、不正行為の有無を確実に判別することができる封印体を得ることを技術的課題として、その具現化をはかるべく研究・実験を重ねた結果、封印体を有色インキによって文字及び/又は模様を描いてなる画像層と該画像層上に粒子径5〜60μmの顔料を分散したインキを積層してなる隠蔽層とから構成することにより、延伸前は隠蔽層に顔料が密集した状態で存在するため、画像層に描かれた文字及び/又は模様が隠蔽層の顔料に遮断されて視認できないが、延伸後は隠蔽層に顔料が疎らな状態で存在するため、画像層に描かれた文字及び/又は模様を隠蔽層の顔料の隙間から視認することができるようになるから、当該封印体を用いれば、延伸前後で封印体に顕著な視覚的変化が生じて被着体の開封の有無を確実に検知できるという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0007】
即ち、本発明に係る封印体は、有色インキによって文字及び/又は模様を描いてなる画像層と該画像層上に粒子径5〜60μmの顔料を分散したインキを積層してなる隠蔽層とを備えているものである。
【0008】
また、本発明は、前記封印体において、画像層が有色インキを積層してなる下地に対して色彩の異なる有色インキによって文字及び/又は模様を描いてなるものである。
【0009】
また、本発明は、前記いずれかの封印体において、各層が塑性を有しているものである。
【0010】
また、本発明は、前記いずれかの封印体において、隠蔽層を形成するインキに対する顔料の濃度が5〜30%のものである。
【0011】
また、本発明は、前記いずれかの封印体において、隠蔽層を形成するインキに含まれる顔料が干渉性を有するものである。
【0012】
また、本発明は、前記いずれかの封印体において、画像層の隠蔽層が積層された面と反対側の面に粘着層が積層されているものである。
【0013】
さらに、本発明に係る封印シートは、前記いずれかの封印体における隠蔽層側の表面に伸縮性を有しない保護層が積層されているものである。
【0014】
また、本発明に係る封印シートは、前記封印体における粘着層側の表面に伸縮性を有しない離型層が積層されていると共に、隠蔽層側の表面に伸縮性を有しない保護層が積層されているものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明においては、画像層上に比較的大きな粒子径を有する顔料を分散したインキを用いて隠蔽層を形成したので、延伸前においては、隠蔽層に顔料が密集した状態で存在し、画像層の文字及び/又は模様が隠蔽層の顔料に遮断されて視認できないか又は視認し難く、一方、延伸後においては、隠蔽層に顔料が疎らな状態で存在し、画像層の文字及び/又は模様を隠蔽層の顔料の隙間から明確に視認できる。従って、本発明に係る封印体を用いれば、延伸前後で封印体に顕著な視覚的変化が生じるため、被着体の開封の有無を確実に検知できる。なお、封印体の延伸前後においては、隠蔽層に生じる顔料の密度差により封印体の色彩が変化し、これによっても、被着体の開封の有無を確実に検知できる。
【0016】
また、隠蔽層を形成するインキの顔料として、干渉性を有する顔料を使用した場合には、隠蔽層の表面で光が干渉することにより、延伸前における画像層に対する隠蔽性がより向上する。
【0017】
また、各層が塑性を有する材料によって形成されているので、一度延伸した封印体は二度と元の状態に戻らないため、使用後に剥がし取った封印体は再利用できなくなる。
【0018】
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】
実施の形態.
【0021】
図1は本実施の形態に係る封印シートを示した断面図である。図2は図1に示す封印シートの使用手順を示した説明図である。図3は被着体に貼り着けられた封印体の延伸前後の状態を示した模型図であり、図3の(a)は延伸前の状態を示しており、図3の(b)は延伸後の状態を示している。図4は被着体に貼り着けられた封印体の延伸前後の状態を示した平面図であり、図4の(a)は延伸前の状態を示しており、図4の(b)は延伸後の状態を示している。これらの図において、1は、粘着剤を積層してなる粘着層2と、粘着層2上に有色インキを積層してなる下地9を介して該下地9の色彩とは異なる有色インキによって文字及び/又は模様などの柄3を描いてなる画像層4と、画像層4上に比較的大きな粒子径を有する顔料を分散したインキを積層してなる隠蔽層5とからなる封印体6と、封印体6の粘着層2側表面に積層された離型層7と、封印体6の隠蔽層5側表面に積層された保護層8とから構成される封印シートである。そして、封印シート1の一方端側には、保護層8を残して離型層7から隠蔽層5にまで達する切り込み10が形成されている。
【0022】
粘着層2は、被着体に対して封印体6を接着させる役割を果たしており、封印体6を剥離する際に被着体へ残存しないように再剥離性を有する粘着剤によって形成されている。粘着剤としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂及びゴム系エラストマーから選ばれる単独又は混合の粘着剤を使用すればよい。なお、粘着剤は、予めシート状に加工されたものであってもよく、また、印刷用・塗工用に調製されたものであってもよい。
【0023】
画像層4の下地9は、柄3の色彩を強調させる役割を果たしている。下地9を形成するインキの展色剤としては、例えば、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂又はスチレン系樹脂などの合成樹脂や天然又は合成のゴムを使用すればよい。また、下地9を形成するインキの着色剤としては、例えば、無機顔料、有機顔料又は染料などがある。なお、下地9は、模様などが描かれていてもよいが、無地であることが好ましい。
【0024】
画像層4の柄3は、封印体6の延伸に伴って拡大変形する。柄3を形成するインキの展色剤及び顔料は、前記下地9を形成するインキと同様のものを使用することができる。但し、柄3と下地9との色彩が同一又は類似する場合には、柄3が下地9によって目立たなくなってしまうため、柄3を形成するインキとしては、下地9に対して目立つ色彩を有するインキを選択することが好ましい。なお、柄3は、模様等を構成する部分にインキを塗布して描いたものであってもよく、また、模様等を構成する部分以外の部分にインキを塗布して描いたものであってもよい。
【0025】
隠蔽層5は、延伸前後における顔料の密度変化を利用して画像層4の柄3を延伸後にのみ視認できるようにする役割を果たしている。隠蔽層5を形成するインキの展色剤としては、例えば、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂などの合成樹脂や、天然又は合成のゴムを使用すればよい。
【0026】
隠蔽層5を形成するインキの顔料としては、粒子径が5〜60μmのものが好ましく、より好ましくは5〜20μmである。なお、粒子径が5μmより小さくなると、延伸前後において隠蔽層の顔料に密度差が生じ難くなり、粒子径が60μmより大きくなると、顔料の凹凸が隠蔽層5の表面に現れてしまう。また、隠蔽層5を形成するインキに対する顔料の濃度は、5〜30%が好ましく、より好ましくは7〜15%である。濃度が5%より少なくなると、延伸前であっても隠蔽層5の顔料の隙間から画像層4の柄3が視認できるようになり、濃度が30%より多くなると、延伸後であっても顔料が疎らにならず画像層4の柄3が視認できなくなり、いずれの場合においても、延伸前後における封印体6の変化が確認し難くなる。
【0027】
なお、隠蔽層5を形成するインキの顔料には、無機顔料又は有機顔料のいずれも使用することができる。無機顔料としては、例えば、雲母粉末と酸化チタン(TiO2)粉末とを混合してなるパール粉末、合金粉末が混合されたガラス粉末、アルミニウム粉末や真鍮粉末などの金属粉末、アクリル樹脂粉末やウレタン樹脂粉末などの合成樹脂粉末、シリカ粉末やタルク粉末などの体質顔料などがある。パール粉末や合成樹脂粉末については、着色が施されたものであってもよい。
【0028】
また、隠蔽層5を形成するインキの顔料として干渉性を有するものを使用すると、隠蔽層5の表面で光が干渉して延伸前における画像層4の隠蔽性がより向上する。干渉性を有する顔料としては、雲母粉末、シリカ粉末又は酸化アルミニウム粉末などの粉末を酸化チタン、酸化鉄又は酸化アルミニウムなどの金属酸化物によってコーティングしたものがある。
【0029】
なお、封印体6を構成する前記各層(粘着層、画像層及び隠蔽層)は、いずれも塑性を有しており、一旦延伸した後は元の状態に戻らないようになっている。
【0030】
離型層7は、被着体へ貼り着けられる前の封印体6の延伸を防止すると共に、粘着層2を保護する役割を果たしており、伸縮性を有しない紙やフィルムなどによって形成されている。紙としては、クラフト紙やグラシン紙などを使用すればよく、フィルムとしては、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルムなどの合成樹脂フィルムを使用すればよい。なお、紙やフィルムにおける粘着層2と密着する面には、粘着層2に対する剥離性を向上させるため、シリコーン樹脂、ワックス、パラフィンなどの剥離剤によって剥離処理を施す必要があり、また、紙に対しては、剥離処理に先立って樹脂又はクレイにより表面を平滑にする処理を施すことが好ましい。
【0031】
保護層8も、被着体へ貼り着けられる前の封印体6の延伸を防止する役割を果たしており、伸縮性を有しない紙やフィルムなどによって形成されている。フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フィルム、ポリエチレンテレフタラート(PET )フィルム等のポリエステル系フィルム、ナイロン系フィルム、ポリイミド系フィルム、アクリル系フィルム、シリコーン系フィルム、フッ素系フィルムなどを使用することができ、また、これらの積層加工材シートを使用することもできる。さらに、デキストリン等の水溶性樹脂、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂、ワックス等によって表面に剥離処理を施した紙又はフィルムを使用することもできる。
【0032】
次に、実施の形態に係る封印シート1の使用手順を説明する。
【0033】
先ず、図2の(a)に示すように、封印シート1の一端側に形成された切り込み10よって二分割された封印体6における一方側の封印体6から離型層7を剥がして粘着層2を露出させる。次に、図2の(b)に示すように、被着体11の本体と蓋体との境目を跨ぐように一方側の封印体6を貼り着ける。最後に、図2の(c)に示すように、他方側の封印体6と共に、保護層8を一方側の封印体6から剥がして被着体11に貼り着ける。
【0034】
次に、延伸前後における封印体6の状態を説明する。
【0035】
被着体11に封印体6を貼り着けた後、被着体11が開封されなければ、封印体6は延伸されず、この場合には、図3の(a)及び図4の(a)に示すように、隠蔽層5に顔料が密集した状態で存在し、画像層4の柄3が隠蔽層5の顔料によって遮られて全く視認できないか又は視認し難くい状態となる。これに対して、一旦、被着体11が開封されると、封印体6が延伸し、この場合には、図3の(b)及び図4の(b)に示すように、封印体6の延伸に伴って画像層4の柄3が拡大変形されると共に、封印体6の延伸された部分に位置する隠蔽層5の顔料が疎らな状態で存在し、拡大変形した画像層4の柄3が隠蔽層5の顔料の隙間から明確に視認できるようになる。
【0036】
なお、封印体6における画像層4の柄3の拡大変形は、封印体6が約2%以上伸長すると生じるようになっている。
【0037】
また、封印体6の延伸は、被着体11から封印体6を端から剥がし取る場合にも発生し、この場合にも、延伸前後において封印体6に同様の現象が生じる。
【0038】
本実施の形態においては、画像層4を柄3と下地9とから構成しているが、柄4のみによって構成してもよい。
【0039】
実施例1.
先ず、保護層8に使用するフィルムとして厚さ150μmのポリプロピレンフィルムを用意し、フィルムにウレタン系樹脂からなる展色剤に対して雲母粉末を酸化鉄によってコーティングした粒子径5〜20μmの顔料を濃度10%にて分散したインキをシルクスクリーン印刷にて積層し、隠蔽層5を形成した。次に、隠蔽層5にウレタン系樹脂からなる展色剤に対してカーボンからなる顔料を分散した黒色のインキをシルクスクリーン印刷にて積層し、柄3を形成すると共に、柄3にウレタン系樹脂からなる展色剤に対して銅及びその化合物からなる顔料を分散した青色のインキをシルクスクリーン印刷にて積層し、下地9を形成して画像層4とした。なお、柄3は、一文字のサイズが2mm角である「開封」という文字を多数整列させたものとした。最後に、クラフト紙からなるセパレーターの表面にアクリル系樹脂からなる粘着剤を積層したテープを用意し、テープの粘着面を画像層4上に積層して粘着層2及び離型層7を形成し、所定の形状に切り抜いて封印シート1を作成した。
【0040】
得られた封印テープ1を用いてスロット機の扉と本体との境界を跨ぐように封印体6を貼り着けた後に扉を僅かに開放し、扉の開放前後における封印体6の状態を目視にて比較観察した。その結果、扉の開放前においては、画像層4の柄3は隠蔽層5によって隠蔽されて視認することができなかった。一方、扉の開放後においては、隠蔽層5の色彩が薄くなり、扉の開放に伴って拡大変形した画像層4の柄3が隠蔽層5を介して視認できるようになった。これにより、扉を開放した事実を検知できた。
【0041】
比較例1.
隠蔽層5を形成するインキをウレタン系樹脂からなる展色剤に対して雲母粉末を酸化鉄によってコーティングした粒子径5〜20μmの顔料を濃度40%にて分散したインキに変更した外は、前記実施例1と同様にして封印シート1を作成した。
【0042】
比較例2.
また、隠蔽層5を形成するインキをウレタン系樹脂からなる展色剤に対してアルミニウムからなる粒子径5〜10μmの顔料を濃度40%にて分散したインキに変更した外は、前記実施例1と同様にして封印シート1を作成した。
【0043】
前記比較例1及び2にて得られた封印テープ1によって前記実施例1と同様にスロット機に封印体6を貼り着けた後に扉を僅かに開放し、扉の開放前後における封印体6の状態を目視にて比較観察した。その結果、扉の開放前後において隠蔽層5の顔料の密度に変化が生じないため、封印体6の表面に殆ど視覚的変化が現れず、扉を開放した事実を容易に検知することができなかった。
【0044】
比較例3.
隠蔽層を形成するインキをウレタン系樹脂からなる展色剤に対して雲母粉末を酸化鉄によってコーティングした粒子径5〜20μmの顔料を濃度3%にて分散したインキに変更した外は、前記実施例1と同様にして封印シート1を作成した。
【0045】
比較例4.
また、隠蔽層を形成するインキをウレタン系樹脂からなる展色剤に対してアクリル系ビーズからなる粒子径70〜80μmの顔料を濃度30%にて分散したインキに変更した外は、前記実施例1と同様にして封印シート1を作成した。
【0046】
比較例3及び4にて得られた封印テープ1によって前記実施例1と同様にスロット機に封印体6を貼り着けた後に扉を僅かに開放し、扉の開放前後における封印体6の状態を目視にて比較観察した。その結果、扉の開放前において既に隠蔽層5を介して画像層4の柄3を視認することができる状態となっていたため、扉の開放前後において封印体6の表面に殆ど視覚的変化が現れず、扉の開放した事実を容易に検知することができなかった。なお、比較例4において得られた封印テープにおいては、粒子径が大きいため被着体に対する付着性も低下していた。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明に係る封印テープは、スロット機やパチスロ機などの遊戯機の封印以外にも、医薬品、化粧品又は食料品などに対する異物の混入を防止するため、これらの包装体を封印する際にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】実施の形態に係る封印シートを示した断面図である。
【図2】図1に示す封印シートの使用手順を示した説明図である。
【図3】被着体に貼り着けられた封印体の延伸前後の状態を示した模型図である。
【図4】被着体に貼り着けられた封印体の延伸前後の状態を示した平面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 封印シート
2 粘着層
3 柄
4 画像層
5 隠蔽層
6 封印体
7 離型層
8 保護層
9 下地
10 切り込み
11 被着体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有色インキによって文字及び/又は模様を描いてなる画像層と該画像層上に粒子径5〜60μmの顔料を分散したインキを積層してなる隠蔽層とを備えていることを特徴とする封印体。
【請求項2】
画像層が有色インキを積層してなる下地に対して色彩の異なる有色インキによって文字及び/又は模様を描いてなるものである請求項1記載の封印体。
【請求項3】
各層が塑性を有している請求項1又は2記載の封印体。
【請求項4】
隠蔽層のインキに対する顔料の濃度が5〜30%である請求項1乃至3のいずれかに記載の封印体。
【請求項5】
隠蔽層を形成するインキに含まれる顔料が干渉性を有している請求項1乃至4のいずれかに記載の封印体。
【請求項6】
画像層の隠蔽層が積層された面と反対側の面に粘着層が積層されている請求項1乃至5のいずれかに記載の封印体。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の封印体における隠蔽層側の表面に伸縮性を有しない保護層が積層されていることを特徴とする封印シート。
【請求項8】
請求項6記載の封印体における粘着層側の表面に伸縮性を有しない剥離層が積層されていると共に、隠蔽層側の表面に伸縮性を有しない保護層が積層されていることを特徴とする封印シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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