説明

導体センサ装置及び導体センサ応用装置

【課題】 誤用による誤作動や故障を極力防止できる導体センサ応用装置を提供する。
【解決手段】 非接触で導体を検知する導体センサ33と、ユーザの操作によって選択対象物17又は19と当接する当接部3と、当接部3が選択対象物17又は19に当接し一定量変位した場合にオンになるラバースイッチ31と、ラバースイッチ31のオンに応答して、導体センサ33の出力に基づき、選択対象物17又は19が導体か否かを判断するMCU35と、を備える。選択対象物19は導体を含み正解を示し、選択対象物17は不導体であり不正解を示す。MCU35は、選択対象物19の導体の検出で正解の音声を生成し、選択対象物17への当接により不正解の音声を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触で導体を検出する導体センサを用いた導体センサ装置及びその関連技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、通電加熱変色セットを開示する。このセットは、二つの電極を持つ通電発熱変色要素および二つの電極を持つ通電手段を備える。通電手段の電極を通電発熱変色要素の電極にセットして、通電すると、通電発熱変色要素の色彩が変化する。
【0003】
ところで、この通電手段は、接触式の導体センサとして用いることもできる。つまり、通電手段の二つの電極を物体に接触させ、もし通電するならば、その物体は導体と判断できる。
【0004】
このような接触式の導体センサは、例えば、非特許文献1の知育玩具に応用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−126775号公報
【非特許文献1】株式会社ベネッセコーポレーション、“ぐんぐんチェッカー”、[online]、[平成21年8月10日検索]、インターネット<http://www.shimajiro.co.jp/trial/step01/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、接触式の導体センサでは、使用者である幼児が、通電手段の電極を舐める等して唾液により通電してしまい(誤用)、誤動作や故障の原因となる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、誤用による誤作動や故障を極力防止できる導体センサ装置及びその関連技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点によると、導体センサ装置は、非接触で導体を検知する導体センサを含む検知手段と、ユーザの操作によって物体と当接する当接手段と、前記当接手段が前記物体に当接した場合に、所定のトリガを生成するトリガ手段と、前記所定のトリガに応答して、前記検知手段の出力に基づき、前記物体が導体か否かを判断する判断手段と、を備える。
【0009】
この構成によれば、非接触で導体を検知するので、検知部分(実施の形態ではコイル21)を露出させずに内蔵することができる。このため、検知部分の損傷や検知部分の誤用(例えば、幼児が舐める等)による誤作動を極力防止できる。また、当接手段が物体に当接したことを条件に当該物体が導体であるか否かが判断される。従って、導体か否か判断したい物体に当接手段を当接させる必要があるので、必ず当該物体を検知手段の検知可能範囲内に入れることができる。このため、当接手段が当接したら当該物体が導体か否かを確実に判断できるし、また、ユーザはどのような状態で検知するかが直感的に分かるので使い易い。仮に非接触のセンサを用いて当接を条件とせずに物体が導体か否かを判断する場合、ユーザが検知可能範囲に物体が入っているかどうか判断することは困難である。つまり、ユーザはどの程度センサを近づけたらよいのか分からず使い難い。
【0010】
ここで、本明細書及び特許請求の範囲において、導体は、アルミニウム、銅、銀、及び鉄などの金属、導電性高分子、導電性セラミック、その他の導電性材料を含む。
【0011】
この導体センサ装置は、前記判断手段が前記物体が導体であると判断した場合に、前記ユーザが五感の一部又は全部により感知可能な第1の刺激を生成する第1の刺激生成手段をさらに備える。
【0012】
この構成によれば、物体が導体であるとき、ユーザの五感が刺激されるので、ユーザは当接手段が当接した物体が導体であることを直感的に認識できる。
【0013】
上記導体センサ装置において、前記トリガ手段は、前記当接手段が前記物体に当接したときの前記当接手段の変位を検出する変位検出手段を含み、前記トリガ手段は、前記変位検出手段が前記当接手段の変位を検出したときに前記所定のトリガを生成する。
【0014】
この構成によれば、変位を検出するので、その検出手段を内蔵することができ、本発明に好適である。ちなみに、単なる接触だけの当接でトリガを生成する場合、多くの場合その検出手段を露出し、それを対象の物体に接触させる必要があり、導体センサを非接触型として、それを内蔵可能とした意義が薄くなる。
【0015】
この導体センサ装置において、前記当接手段は、所定量の変位だけが許容される。
【0016】
この構成によれば、ユーザが当接手段を当接後に変位させる際に、当接手段は所定量の変位で停止するので、ユーザはどの程度の変位が必要かを容易に把握でき使い易い。
【0017】
上記導体センサ装置において、前記導体センサは、コイルを含む発振回路を含み、前記当接手段は、前記コイルを貫通するように配置される。
【0018】
この構成によれば、スペースの無駄をなくし、コイルと当接手段とを合理的に配置できる。また、当接手段に近接してコイルが配置されるので、導体センサの感度を良くすることができる。
【0019】
上記導体センサ装置において、前記変位検出手段は、弾性部材を含み、前記当接手段の変位は、前記弾性部材の弾性力に抗して行われる。
【0020】
この構成によれば、当接手段の変位は弾性部材の弾性力に抗して行われるので、ユーザが当接を解除すると、当接手段は元に戻る。その結果、検知作業が終了するたびに、手動で元に戻す必要がなく便利である。
【0021】
ここで、本明細書及び特許請求の範囲において、弾性部材は、ゴム、バネ、金属の弾性力を利用した部材、プラスチック等の樹脂の弾力を利用した部材、および空気の弾性力を利用した部材等を含む。
【0022】
上記導体センサ装置は、前記判断手段が前記物体が導体でないと判断した場合、前記ユーザが五感の一部又は全部により感知可能な第2の刺激を生成する第2の刺激生成手段をさらに備える。
【0023】
この構成によれば、物体が導体でない、つまり、不導体(絶縁体)であるとき、ユーザの五感が刺激されるので、ユーザは当接した物体が不導体であることを直感的に認識できる。
【0024】
本発明の第2の観点によれば、導体センサ応用装置は、非接触で導体を検知する導体センサを含む検知手段と、ユーザの操作によって物体と当接する当接手段と、前記当接手段が前記物体に当接した場合に、所定のトリガを生成するトリガ手段と、前記所定のトリガに応答して、前記検知手段の出力に基づき、前記物体が導体か否かを判断する判断手段と、導体を含む第1対象物と、を備え、前記判断手段は、前記物体としての前記第1対象物に前記当接手段が当接したことに応じて生成された前記トリガに応答して、前記検知手段の出力に基づき、前記第1対象物が導体であると判断する。
【0025】
この構成によれば、第1対象物をユーザによる選択の対象物として利用できる。例えば、第1対象物を選択肢(複数の項目からなる。)の中の項目の1つ(正解を示す。)として利用して、導体たる第1対象物が検出されたことを正解と判断する。このように、導体を検出する装置を選択装置ないしは決定装置として使用することができる。
【0026】
また、この発明は、上記第1の観点による導体センサ装置の構成を含むので、この導体センサ装置と同様の効果を奏する。
【0027】
この導体センサ応用装置において、前記物体は、平面的な物体であり、前記第1対象物は、前記平面的な物体に付される。
【0028】
この構成によれば、物体が平面的であるため、第1対象物の印刷あるいは貼付等を行い易い。
【0029】
この導体センサ応用装置において、前記物体の表の面及び裏の面のそれぞれには、前記当接手段を当接するための当接領域が予め設定され、前記各当接領域に、前記第1対象物が付され、前記表の面の前記当接領域と前記裏の面の前記当接領域とは、互いに重ならないように配置される。
【0030】
この構成によれば、表と裏の当接領域が重ならないので、表の当接領域であって第1対象物以外の部分に当接手段が当接した場合に、裏の当接領域の第1対象物が誤って検知されることはなく、誤認識を防止できる。その逆の場合も同様に誤認識を防止できる。
【0031】
また、上記導体センサ応用装置において、前記平面的な物体は複数であり、前記各物体には、前記当接手段を当接するための当接領域が予め設定され、前記各当接領域に、前記第1対象物が付され、前記各物体の前記当接領域は、前記複数の物体間で、互いに重ならないように配置されてもよい。
【0032】
この構成によれば、複数物体間で当接領域が重ならないので、ある物体の当接領域であって第1対象物以外の部分に当接手段が当接した場合に、他の物体の当接領域の第1対象物が誤って検知されることはなく、誤認識を防止できる。
【0033】
さらに、上記導体センサ応用装置において、各々前記当接手段を当接するための複数の当接領域が予め設定され、前記各当接領域に、前記第1対象物が付され、前記複数の当接領域は、層状に配置され、かつ、互いに重ならないように配置されてもよい。
【0034】
この構成によれば、複数層の間で当接領域が重ならないので、ある層の当接領域であって第1対象物以外の部分に当接手段が当接した場合に、他の層の当接領域の第1対象物が誤って検知されることはなく、誤認識を防止できる。
【0035】
上記導体センサ応用装置において、前記第1対象物は所定状態においてユーザによって目視できないように配置されることができる。
【0036】
この構成によれば、第1対象物が目視できないように配置されるので、ユーザが目視できるところには、第1対象物が配置されず、第1対象物による制約を受けない。その結果、デザインやコンテンツ制作の自由度を向上できる。なお、このように、目視できないように第1対象物を配置できるのは、非接触の導体センサを用いるからである。
【0037】
この導体センサ応用装置において、前記物体の裏面に前記第1対象物が配置され、前記物体の表面に模様、色彩、絵図、若しくは、写真、又はそれらの2以上の組合せが配置される。
【0038】
この構成によれば、ある模様等の裏に第1対象物を配置することにより、導体たる第1対象物が検出されれば、それは当該模様等に当接手段が当接したことを意味する。その結果、当接によって模様等の選択等を行うことができる。なお、このように、裏面に第1対象物を配置できるのは、非接触の導体センサを用いるからである。また、実際には裏面の導体の検知作業をしているにも拘らず、それはユーザから見れば表面の模様等に当接手段を当接させる作業である。
【0039】
上記導体センサ応用装置において、前記物体は、所定の課題をユーザに提示する課題提示手段を含み、前記課題提示手段において正解に対応して前記第1対象物が配置される。
【0040】
この構成によれば、様々な課題をユーザに行わせることができ、例えば、教育やゲーム等に適用できる。
【0041】
この導体センサ応用装置において、前記課題提示手段は、解答候補である選択肢を含み、前記選択肢に含まれる正解の項目に対応して、前記第1対象物が配置される。
【0042】
この構成によれば、選択問題を提供できる。
【0043】
この導体センサ応用装置は、前記検知手段が検知不能な第2対象物をさらに備え、前記課題提示手段は、解答候補である選択肢を含み、前記選択肢に含まれる不正解の項目に対応して前記第2対象物が配置され、前記第1対象物と前記第2対象物とは、外観上実質的に同一である。
【0044】
この構成によれば、第1対象物と第2対象物とは外観上区別が付かないので、選択肢として最適である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】(a)本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の導体検出器(導体センサ装置)1の外観斜視図である。(b)本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の課題提示手段としての課題印刷物9の例示図である。
【図2】図1の導体検出器1の当接部3及びその周辺の断面図である。
【図3】図1の導体検出器1の電気的構成を示す図である。
【図4】図3の導体センサ33の回路図である。
【図5】図3のMCU35の内部構成を示す図である。
【図6】図5のCPU61による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の課題提示手段としての課題印刷物81の例示図である。
【図8】本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の課題提示手段としての課題印刷物83の例示図である。
【図9】本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の変形例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付してその説明を援用する。
【0047】
図1(a)は、本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の導体検出器(導体センサ装置)1の外観斜視図である。図1(a)を参照して、この導体検出器1は、円筒状のハウジング2を有し、後述の機構や回路が内蔵される。導体検出器1は、後で詳述するが、LC発振回路を用いて、非接触で導体の検出を行う。
【0048】
本実施の形態では、検出対象の導体は良導体とする。例えば、良導体は、アルミニウム、銅、銀、及び鉄などの金属、導電性高分子、導電性セラミック、その他の導電性材料である。ただし、導体検出器1の感度によっては、半導体でもよい。
【0049】
導体検出器1の先端部には、円筒状の当接部3が設けられる。ユーザが、当接部3を物体に当接し、導体検出器1を当該物体に押し付けると、当接部3は、ハウジング2内に押し込まれる。すると、ハウジング2に内蔵した後述のラバースイッチ31がオンし(トリガの発生に相当)、ハウジング2に内蔵した後述のMCU35が、当該物体が導体か否かを判断する。なお、当接部3が押し込まれた後、導体検出器1の当該物体への押し付けを解除すると、ラバースイッチ31の弾力により、当接部3は、押し込み前の元の状態に戻る。導体検出器1の基端部には、発光ダイオード(LED)5が設けられる。導体検出器1の基端部の側面には、スピーカ7が設けられる。
【0050】
本実施の形態では、導体検出器1を知育玩具用の回答装置(選択装置ないしは決定装置)として使用する例を挙げる。
【0051】
図1(b)は、本発明の実施の形態における導体センサ応用装置の課題提示手段としての課題印刷物9の例示図である。図2(b)を参照して、この課題印刷物9は、紙製である。そして、課題印刷物9の表面には、問題11(「カブトムシはどれ?」)並びに選択肢を構成する3つの項目13(トンボ画像、カブトムシ画像、チョウ画像)が印刷される。
【0052】
また、課題印刷物9には、項目13(トンボ画像)、項目13(カブトムシ画像)、および項目13(チョウ画像)にそれぞれ対応して、選択対象物17、19、および17が付される(印刷又は貼付など)。正解である項目13(カブトムシ画像)に対応する選択対象物19は、導体を含む。本実施の形態では、選択対象物19として、アルミニウムのシールを使用する。一方、不正解である項目13(トンボ画像及びチョウ画像)に対応する選択対象物17は、導体を含まない、不導体である。ただし、選択対象物17及び選択対象物19は、人間が外観上区別できないように作成される。
【0053】
このように、正解の項目13には、導体を含む選択対象物19を対応させ、不正解の項目13には、導体を含まない選択対象物17を対応させる。
【0054】
従って、ユーザが、当接部3を選択対象物19に当接し、導体検出器1を押し付けると、導体検出器1は、導体を検出して、LED5を点灯し、スピーカ7から正解であることを示す音声を出力する。一方、ユーザが、当接部3を選択対象物17に当接し、導体検出器1を押し付けると、導体検出器1は、導体を検出せず、スピーカ7から不正解であることを示す音声を出力する。
【0055】
図2は、図1の導体検出器1の当接部3及びその周辺の断面図である。図2を参照して、ハウジング2の先端部には、円筒状のコイル21が配置及び固定される。当接部3は、このコイル21を貫通して、出入自在に配置される。当接部3の基端部には基板23が固定される。基板23には、ラバースイッチ31が設けられる。ラバースイッチ31は、ラバーキャップ30および電極29,25及び27を有する。
【0056】
ユーザが、当接部3を物体に当接し、ラバーキャップ30の弾力に抗して、導体検出器1を当該物体に押し付けると、当接部3は、ハウジング2内に押し込まれる。すると、電極29によって、電極25と27とが導通する(トリガの発生に相当)。これに応答して、後述のMCU35は、当該物体が導体か否かを判断する。なお、ラバーキャップ30には上限が設けられるので、当接部3は、一定距離だけ内部に入り込むことが許容される。
【0057】
図3は、図1の導体検出器1の電気的構成を示す図である。図3を参照して、この導体検出器1は、MCU(Micro Contoller Unit)35、導体センサ33、ラバースイッチ31、LED5、及びスピーカ7を含む。導体センサ33は、前述のコイル21を含み、非接触で導体を検出する。MCU35は、ラバースイッチ31のオンに応答して、つまり、トリガに応答して、導体センサ33からの出力信号に基づいて、当接部3が当接している物体が導体か否かを判断する。そして、MCU35は、判断結果に応じて、LED5の点灯及び消灯を制御し、スピーカ7から音声を出力する。なお、ラバースイッチ31は、オン信号であるトリガを生成する点でトリガ手段として機能する。また、ラバースイッチ31は、当接部3が一定量変位したときにオンになる点で変位検出手段として機能する。
【0058】
図4は、図3の導体センサ33の回路図である。図4を参照して、導体センサ33は、コイル21、コンデンサ45,47,49,50,51、抵抗37,39,41,43、及びトランジスタ57を含む。コンデンサ45、抵抗37、コイル21、コンデンサ51、及び抵抗41の一方端には、電源電圧Vccが供給される。トランジスタ57のベースには、コンデンサ45及び抵抗37の他方端が接続され、コンデンサ47の一方端が接続される。トランジスタ57のエミッタには、コンデンサ47の他方端が接続され、コンデンサ49及び抵抗39の一方端が接続される。トランジスタ57のコレクタには、コイル21並びにコンデンサ49及び51の他方端が接続され、コンデンサ50の一方端が接続される。コンデンサ50及び抵抗41の他方端並びに抵抗43の一方端は、ラインSに接続される。ラインSは、MCU35の所定の入力ポートに接続される。なお、ラインS上の信号、つまり、導体センサ33の出力信号にも、ラインSと同じ参照符号「S」を付する。抵抗43の他方端は、接地される。また、抵抗39の他方端は、ラインGに接続される。ラインGは、MCU35の所定の出力ポートに接続される。
【0059】
MCU35は、ラインGをローレベルに設定する。これにより、導体センサ33が活性化される。MCU35は、ラインGを常にローレベルに設定してもよいし、消費電力抑制のために、一定時間間隔でラインGをローレベルに設定してもよい。
【0060】
コイル21、コンデンサ47,49,51、及びトランジスタ57は、周知のコルピッツ型のLC発振回路を構成し、これらの値によって定まる周波数の信号SをラインSに出力する。ただし、コイル21が導体に近づくと、コイル21のインダクタンス、コンデンサ47,49,51のキャパシタンス、及び/又は、当該LC発振回路のQ値が変化し、出力信号Sの周波数が高くなる。Q値とは、振動の状態を表す無次元数である。
【0061】
このように、導体センサ自体33は、被検出物に接触することなく、つまり、非接触で、導体を検出する。上記のように、当接部3は、被検出物(選択対象物19)に接触する。しかし、この場合の当接は、導体センサ33の出力信号の処理を開始するための指示にすぎず、導体センサ33を活性化するためのものではない。ラインGがローレベルである限り、導体センサ33は活性化しており、当接しているか否かに関係なく、導体センサ33は、導体を検出できる。
【0062】
さて、コンデンサ50は、出力を取り出すためのものであり、カップリングコンデンサである。抵抗41及び43は、MCU35の上記所定の入力ポートをバイアスする。コンデンサ45及び抵抗37は、トランジスタ57のベースをバイアスする。抵抗39は、トランジスタ57のエミッタをバイアスする。
【0063】
図5は、図3のMCU35の内部構成を示す図である。図5を参照して、MCU35は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)63、ROM(Read Only Memory)65、SPU(Sound Processing Unit)67、カウンタ69、入出力回路(I/O)71、及びバス73を含む。RAM63、ROM65、SPU67、カウンタ69、及びI/O71は、バス73を介して、CPU61と接続される。
【0064】
CPU61は、ROM65に格納されたコンピュータプログラムを実行して、各種演算及び処理(後述の図6の処理を含む。)を実行する。RAM63は、CPU61の作業領域、テンポラリ領域、及びフラグ領域等として利用される。SPU67は、CPU61の制御を受けて、ROM65に格納された音声データを処理し、スピーカ7へ音声信号を出力する。カウンタ69には、導体センサ33の出力信号Sが入力される。そして、カウンタ69は、出力信号Sの周波数を計数し、CPU61に与える。CPU61は、出力信号Sの周波数が所定閾値より高くなった場合に、導体センサ33が導体を検出したと判断する。I/O71は、外部との入出力インタフェースである。
【0065】
なお、RAM63及び65は、記録媒体の一例である。その他、記録媒体として、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びフラッシュメモリ等の半導体メモリ、並びに、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、及び不揮発性RAMカートリッジ等のリムーバブル記録媒体などを利用できる。
【0066】
図6は、図5のCPU61による処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6を参照して、ステップS1にて、CPU61は、ラバースイッチ31がオンか否かを判断し、オンの場合ステップS3に進み、オフの場合ステップS1に戻る。ステップS3にて、CPU61は、カウンタ69から出力信号Sの周波数fiを読み込む。そして、ステップS5にて、CPU61は、出力信号Sの周波数fiが、所定の閾値fcより大きいか否かを判断し、fcより大きい場合導体が検出されたと判断してステップS7に進み、fc以下の場合ステップS10に進む。
【0067】
ステップS7にて、CPU61は、一定時間LED5を点灯する。ステップS9にて、CPU61は、SPU67に正解を示す音声信号を生成させ、スピーカ7に出力し、ステップS1に戻る。一方、ステップS10にて、CPU61は、ラバースイッチ31がオンしてから一定時間が経過したか否かを判断し、経過していない場合ステップS3に進み、経過した場合導体が検出されなかったと判断してステップS11に進む。そして、ステップS11にて、CPU61は、SPU67に不正解を示す音声信号を生成させ、スピーカ7に出力し、ステップS1に戻る。
【0068】
さて、以上のように、本実施の形態によれば、非接触で導体を検知するので、検知部分(コイル21)を露出させずにハウジング2に内蔵することができる。このため、検知部分の損傷や検知部分の誤用(例えば、幼児が舐める等)による誤作動を極力防止できる。また、当接部3が物体に当接したことを条件に当該物体が導体であるか否かが判断される。従って、導体か否か判断したい物体に当接部3を当接させる必要があるので、必ず当該物体を導体センサ33の検知可能範囲内に入れることができる。このため、当接部3が当接したら当該物体が導体か否かを確実に判断できるし、また、ユーザはどのような状態で検知するかが直感的に分かるので使い易い。仮に非接触のセンサを用いて当接を条件とせずに物体が導体か否かを判断する場合、ユーザが検知可能範囲に対象物が入っているかどうか判断することは困難である。つまり、ユーザはどの程度センサを対象物近づけたらよいのか分からず使い難い。
【0069】
また、当接部3が当接した物体が導体であるとき、ユーザの五感(上記では、音声による聴覚及びLED5の点灯による視覚)が刺激されるので、ユーザは当接部3が当接した物体が導体であることを直感的に認識できる。また、当接部3が当接した物体が導体でない、つまり、不導体(絶縁体)であるときも、ユーザの五感(上記では、音声による聴覚)が刺激されるので、ユーザは当接した物体が不導体であることを直感的に認識できる。
【0070】
なお、導体が検知されたときの五感の刺激及び導体が検知されなかったときの五感の刺激は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、及び触覚のいずれか又はそれらの任意の組合せであってもよい。
【0071】
さらに、当接部3の変位を検出するので、その検出手段(上記ではラバースイッチ31)を内蔵することができ、本実施の形態に好適である。ちなみに、単なる接触だけの当接で導体か否かの判断を開始する場合、多くの場合その検出手段を露出し、それを対象の物体に接触させる必要があり、導体センサを非接触式として、それを内蔵した意義が薄くなる。
【0072】
また、当接部3は、所定量の変位だけが許容される。このため、ユーザが当接部3を押し込む際に、当接部3は所定量の変位で停止するので、ユーザはどの程度の押し込みが必要かを容易に把握でき使い易い。
【0073】
さらに、当接部3は、コイル21を貫通するように配置される。このため、スペースの無駄をなくし、コイル21と当接部3とを合理的に配置できる。また、当接部3に近接してコイル21が配置されるので、導体センサ33の感度を良くすることができる。
【0074】
さらに、当接部3の変位は弾性部材(上記ではラバーキャップ30)の弾性力に抗して行われるので、ユーザが当接を解除すると、当接部3は元に戻る。その結果、検知作業が終了するたびに、手動で元に戻す必要がなく便利である。この場合の弾性部材としては、ゴムの他、バネ、金属の弾性力を利用した部材、プラスチック等の樹脂の弾力を利用した部材、および空気の弾性力を利用した部材等を利用可能である。
【0075】
また、本実施の形態では、正解の項目13に対応して選択対象物19を配置している。従って、導体たる選択対象物19が検出されれば、それは当該選択対象物に対応する項目13が選択されたことを意味する。このように、導体検出器1を選択装置ないしは決定装置として使用することができる。
【0076】
導体検出器1を選択装置ないしは決定装置として使用して、様々な課題をユーザに行わせることができ、例えば、教育やゲーム等に適用できる。さらに、選択対象物17と選択対象物19とは外観上区別が付かないので、選択肢として最適である。仮に、これらが区別できるものであった場合、課題を解かずに、選択対象物を見て正解が分かってしまい、課題及び選択肢の体をなさない。また、本実施の形態では、課題印刷物9は、平面的であるため、選択対象物17及び19の印刷あるいは貼付等を行い易い。
【0077】
ところで、上記では、導体検出器1で導体を検出している。しかし、ユーザから見れば、選択肢(複数の項目からなる。)の所望の項目に当接部3を当接させて、当該所望の項目を選択していることになる。このように、本実施の形態では、導体をユーザによる選択の対象物として利用している。つまり、導体を選択肢の中の項目の1つ(正解を示す。)として利用して、導体(上記では選択対象物19)が検出されたことを正解と判断する。
【0078】
このような、ユーザの目的から見た実施の形態の効果を説明する。ただし、純粋に導体検出を目的とする場合の効果と重複する場合は、上記したので説明を省略する。
【0079】
当接部3が選択対象物に当接したことを条件に当該選択対象物が正解を示すか否かが判断される。従って、所望の選択対象物に当接部3を当接させる必要があるので、必ず選択対象物を導体センサ33の検知可能範囲内に入れることができる。このため、当接部3が当接したら当該選択対象物が正解を示すか否かを確実に判断できるし、また、ユーザはどのようにして選択するかが直感的に分かるので使い易い。仮に非接触のセンサを用いて当接を条件とせずに正解か否かを判断する場合、ユーザが検知可能範囲に選択対象物が入っているかどうか判断することは困難である。つまり、ユーザはどの程度センサを選択対象物に近づけたらよいのか分からず使い難い。
【0080】
また、当接部3が当接した選択対象物が正解であるとき、ユーザの五感が刺激されるので、ユーザは当接部3で選択した選択対象物が正解であることを直感的に認識できる。また、当接部3が当接した選択対象物が不正解であるときも、ユーザの五感が刺激されるので、ユーザは選択した選択対象物が不正解であることを直感的に認識できる。
【0081】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
【0082】
(1)課題印刷物9の他の例を説明する。図7を参照して、課題印刷物81は、選択対象物17及び19を除いて、課題印刷物9と同じである。課題印刷物81では、問題11及び項目13は、表の面に印刷されるが、選択対象物19は、裏の面に付され、選択対象物17は設けられない。図7では、選択対象物19は、正解の項目13(カブトムシ画像)の裏に付される。このように、選択対象物17は、ユーザの使用状態において、目視できない位置に配置することもできる。なぜなら、本実施の形態では、非接触で導体を検知できるからである。もちろん、項目13(トンボ画像、チョウ画像)の裏にも、選択対象物17を付してもよい。
【0083】
このように、選択対象物19は使用状態においてユーザによって目視できないように配置される。このため、使用状態でユーザが目視できるところには(表の面)、選択対象物19が配置されず、選択対象物19による制約(デザインやスペース等の)を受けない。その結果、デザインやコンテンツ制作の自由度を向上できる。
【0084】
また、項目13の裏に選択対象物19を配置している。従って、導体たる選択対象物19が検出されれば、それは当該項目13に当接部3が当接したことを意味する。これにより、当接によって直接、項目13の選択を行うことができる。なお、実際には裏の面の導体の検知作業をしているにも拘らず、それはユーザから見れば表の面の項目13に当接部3を当接させる作業、つまり、項目13の選択作業である。
【0085】
ここで、項目13として、画像(絵)を採用したが、これに限らず、模様、色彩、絵図、若しくは、写真、又はそれらの2以上の組合せを採用することができる。
【0086】
(2)課題印刷物9のさらに他の例を説明する。図8を参照して、複数用紙からなる課題印刷物83のページPaには、選択対象物17及び19を含む選択領域(当接領域)111が設けられ、ページPaの裏の(次の)ページPbには、選択対象物17及び19を含む選択領域(当接領域)113が設けられる。この場合、ページPaとPbとの間で、選択領域111と選択領域113とが重ならないように、選択領域111及び選択領域113が配置される。
【0087】
なぜなら、導体センサ33は、非接触で導体を検知するので、ページPaとPbとで選択領域111及び113が重なると、使用しているページ(例えば、Pa)でない他のページ(例えば、Pb)の選択対象物19が検知されてしまい、本来不正解であるにも拘らず正解と判断されるといった誤判断が発生するからである。
【0088】
また、複数用紙間においても、選択領域が重ならないように、選択領域を配置する。
【0089】
以上のように、複数ページ間において、選択領域が重ならない。このため、表の選択領域111であって選択対象物19以外の部分に当接部3が当接した場合に、裏の選択領域113の選択対象物19が誤って検知されることはない。その逆の場合も同様である。また、ある用紙の選択領域であって選択対象物19以外の部分に当接部3が当接した場合に、他の用紙の選択領域の選択対象物19が誤って検知されることはない。以上の結果、誤認識を防止できる。
【0090】
別の言い方をすれば、選択領域は、層状に配置され、かつ、互いに重ならないように配置される。その結果、複数層の間で選択領域が重ならないので、ある層の選択領域であって選択対象物19以外の部分に当接部3が当接した場合に、他の層の選択領域の選択対象物19が誤って検知されることはなく、誤認識を防止できる。
【0091】
なお、図7の課題印刷物81と同じ構成で、課題印刷物83の各ページを構成場合や、課題印刷物83に課題印刷物9と同じ構成及び課題印刷物81と同じ構成を混在させる場合でも、同様に、複数ページ間で、選択領域が重ならないように配置する。
【0092】
ここで、用紙の厚さ及び/又は導体センサ33の感度に依存して、選択領域の重複が許される場合もある。例えば、表の面に導体センサ33を当接させても、その裏に配置された導体を検知できない厚みの用紙を使用する場合は、複数ページ間で選択領域を重複させてもよい。また、例えば、ある用紙に導体センサ33を当接させても、その用紙からM(Mは1以上の整数)枚目の用紙に配置された導体を検知できない場合は、M枚の用紙及びページ間で、重複しないように選択領域を配置する。
【0093】
(3)上記では、導体センサ応用装置をスタンドアロンとした。ただし、導体検出器1をパーソナルコンピュータ(PC)に接続したり、ネットワークに接続することもできる。例えば、図9を参照して、導体検出器1をPC101に接続する。この場合、例えば、導体検出器1にUSBコントローラを搭載し、USB規格に従って、PC101に接続する。この場合、図6の処理をPC101が行うこともできる。また、PC101は、インターネットやLAN等のネットワーク103を介して、サーバ105に接続される。この場合は、図6の処理をサーバ105が行うこともできる。導体検出器1のコンピュータプログラムやデータの更新は、PC101又はサーバ105から行うことができ便宜である。ただし、この場合、MCU35は、ROM65ではなく、書き換え可能なフラッシュメモリなどを搭載する。
【0094】
(4)上記では、課題印刷物9,81,83の材質として紙を使用したが、導体でない他の材質を使用できる。
【0095】
(5)上記では、導体センサ応用装置を知育玩具に適用したが、その利用態様はこれに限定されない。また、選択肢の正解の項目に導体(選択対象物19)を対応させたが、選択肢を設ける必要は必ずしもなく、コンテンツに応じて、独立した選択対象又は決定対象として、導体(選択対象物19)を使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、例えば、教育、知育玩具その他玩具、並びに、ビデオゲームその他ゲームの産業分野で利用可能である。
【符号の説明】
【0097】
1…導体検出器、2…ハウジング、3…当接部、5…発光ダイオード(LED)、7…スピーカ、9,81,83…課題印刷物、11…問題、13…項目、17,19…選択対象物、21…コイル、23…基板、25,27,29…電極、30…ラバーキャップ、31…ラバースイッチ、33…導体センサ、35…MCU、61…CPU、63…RAM、65…ROM、67…SPU、69…カウンタ、71…I/O、73…バス、101…PC、103…ネットワーク、105…サーバ、111,113…選択領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触で導体を検知する導体センサを含む検知手段と、
ユーザの操作によって物体と当接する当接手段と、
前記当接手段が前記物体に当接した場合に、所定のトリガを生成するトリガ手段と、
前記所定のトリガに応答して、前記検知手段の出力に基づき、前記物体が導体か否かを判断する判断手段と、を備える導体センサ装置。
【請求項2】
前記判断手段が前記物体が導体であると判断した場合に、前記ユーザが五感の一部又は全部により感知可能な第1の刺激を生成する第1の刺激生成手段をさらに備える請求項1記載の導体センサ装置。
【請求項3】
前記トリガ手段は、前記当接手段が前記物体に当接したときの前記当接手段の変位を検出する変位検出手段を含み、
前記トリガ手段は、前記変位検出手段が前記当接手段の変位を検出したときに前記所定のトリガを生成する、請求項1又は2記載の導体センサ装置。
【請求項4】
前記当接手段は、所定量の変位だけが許容される、請求項3記載の導体センサ装置。
【請求項5】
前記導体センサは、コイルを含む発振回路を含み、
前記当接手段は、前記コイルを貫通するように配置される、請求項3又は4記載の導体センサ装置。
【請求項6】
前記変位検出手段は、弾性部材を含み、
前記当接手段の変位は、前記弾性部材の弾性力に抗して行われる、請求項3から5のいずれかに記載の導体センサ装置。
【請求項7】
前記判断手段が前記物体が導体でないと判断した場合、前記ユーザが五感の一部又は全部により感知可能な第2の刺激を生成する第2の刺激生成手段をさらに備える請求項1から6のいずれかに記載の導体センサ装置。
【請求項8】
非接触で導体を検知する導体センサを含む検知手段と、
ユーザの操作によって物体と当接する当接手段と、
前記当接手段が前記物体に当接した場合に、所定のトリガを生成するトリガ手段と、
前記所定のトリガに応答して、前記検知手段の出力に基づき、前記物体が導体か否かを判断する判断手段と、
導体を含む第1対象物と、を備え、
前記判断手段は、前記物体としての前記第1対象物に前記当接手段が当接したことに応じて生成された前記トリガに応答して、前記検知手段の出力に基づき、前記第1対象物が導体であると判断する、導体センサ応用装置。
【請求項9】
前記物体は、平面的な物体であり、
前記第1対象物は、前記平面的な物体に付される、請求項8記載の導体センサ応用装置。
【請求項10】
前記物体の表の面及び裏の面のそれぞれには、前記当接手段を当接するための当接領域が予め設定され、
前記各当接領域に、前記第1対象物が付され、
前記表の面の前記当接領域と前記裏の面の前記当接領域とは、互いに重ならないように配置される、請求項9記載の導体センサ応用装置。
【請求項11】
前記平面的な物体は複数であり、
前記各物体には、前記当接手段を当接するための当接領域が予め設定され、
前記各当接領域に、前記第1対象物が付され、
前記各物体の前記当接領域は、前記複数の物体間で、互いに重ならないように配置される、請求項9記載の導体センサ応用装置。
【請求項12】
各々前記当接手段を当接するための複数の当接領域が予め設定され、
前記各当接領域に、前記第1対象物が付され、
前記複数の当接領域は、層状に配置され、かつ、互いに重ならないように配置される、請求項9記載の導体センサ応用装置。
【請求項13】
前記第1対象物は所定状態においてユーザによって目視できないように配置される、請求項8から12のいずれかに記載の導体センサ応用装置。
【請求項14】
前記物体の裏面に前記第1対象物が配置され、
前記物体の表面に模様、色彩、絵図、若しくは、写真、又はそれらの2以上の組合せが配置される、請求項13記載の導体センサ応用装置。
【請求項15】
前記物体は、所定の課題をユーザに提示する課題提示手段を含み、
前記課題提示手段において正解に対応して前記第1対象物が配置される、請求項8から14のいずれかに記載の導体センサ応用装置。
【請求項16】
前記課題提示手段は、解答候補である選択肢を含み、
前記選択肢に含まれる正解の項目に対応して、前記第1対象物が配置される、請求項15記載の導体センサ応用装置。
【請求項17】
前記検知手段が検知不能な第2対象物をさらに備え、
前記課題提示手段は、解答候補である選択肢を含み、
前記選択肢に含まれる不正解の項目に対応して前記第2対象物が配置され、
前記第1対象物と前記第2対象物とは、外観上実質的に同一である、請求項16記載の導体センサ応用装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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