説明

導光板を用いた車両用灯具

【課題】照明あるいは表示機能を有すると共に光による視覚演出効果によって意匠性、装飾性等の付加価値を備えた車両用灯具を提供することにある。
【解決手段】導光板を用いた車両用灯具とし、導光板20の互いに対向する端部のうち片側の一端部21の端面21a近傍に光出射面25を前記端面21a側に向けて複数の狭指向特性LED光源10aと複数の広指向特性LED光源10bを交互に所定の間隔で配置し、一端部21に対向する他端部22の前記複数の狭指向特性LED光源10aの夫々の光軸(X)上の位置に外側に向かってV字状に開く切欠部23を設けると共に、切欠部23のV字状に開く2つの切欠面28の夫々を狭指向特性LED光源10aから出射されて導光板20内を導光されて到達する光に対して臨界角以上の角度となるように設定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光板を用いた車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
光源からの出射光が導光板の端面から導光板内に入射し、導光板内を導光されて一平面から面状に出射した出射光を照射光として所望の方向に照射するような光学系を有する車両用灯具としては、例えば、図11に示す構成のものが提案されている。
【0003】
それは、導光板80の一端面81に沿って複数の光源(LED)82を並設すると共に、導光板80の一方の平面83側に反射板84を配設した構成とされるものである。
【0004】
この場合、導光板80の反射板84側の面83には、印刷、シボ加工あるいはドットの掘り込み等による適宜な形状の光拡散模様が形成されており、これにより導光板80内を導光されて光拡散模様面85に至った光を光拡散模様で拡散反射させることにより、拡散模様面85と対向する側の面86から灯具ユニット87の照射方向に向けて出射する拡散反射光Laが比較的広範囲に亘って照射されると共に均一性の高い輝度分布を形成するものとなる。
【0005】
また、反射板84は、導光板80の他端面(光源が配設された一端面と対向する側の面)88側に位置する端部が導光板80の他端面88を覆うように該他端面88側に折曲されて折曲部89が形成されている。これにより、導光板80内を導光されて他端面88から出射した光は、反射板84の折曲部89の反射面90で反射されてその反射光Lbが灯具ユニット87の照射方向に向けて照射され、その照射光は比較的狭い範囲に照射されると共に中央部に最高輝度値を有する輝度分布を形成するものとなる。
【0006】
その結果、導光板80の光拡散模様面85で拡散反射された拡散反射光Laと、反射板84の折曲部89で反射された反射光Lbとによる照射光によって、車両用灯具に求められる明るさ及び配光特性等の光学特性を満足するものとなっている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−186786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで上記車両用灯具は、車両用灯具に求められる光学特性を満足するものではあるが、照明あるいは表示機能以外の光による視覚演出効果についてはほとんど考慮されておらず、意匠性、装飾性等の付加価値に乏しいものとなっている。
【0009】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、照明あるいは表示機能を有すると共に光による視覚演出効果によって意匠性、装飾性等の付加価値を備えた車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、LED光源から出射して光入射面から導光板内に入射した光が、該導光板内を導光されて光出射面から導光板外に出射し、その出射光が車両用灯具の照射光となるような、導光板を用いた車両用灯具であって、前記導光板の互いに対向する端部のうち片側の一端部の端面近傍に、光出射面を前記端面側に向けて複数の狭指向特性LED光源と複数の広指向特性LED光源が交互に所定の間隔で配置され、前記一端部に対向する他端部の、前記複数の狭指向特性LED光源の夫々の光軸上の位置に、外側に向かってV字状に開く切欠部が設けられ、前記切欠部のV字状に開く2つの切欠面の夫々は、前記狭指向特性LED光源から出射されて前記導光板内を導光されて到達する光に対して臨界角以上の角度を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記導光板は、前記切欠部の隣り合う同士の間が、該導光板の前記他端部に沿って縁から前記切欠部の略切り欠き深さに対応した幅において、互いに隣り合う前記切欠部に向かって徐々に肉厚が薄くなり中間位置が最も薄肉となっていることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2において、前記導光板は、前記一端部から前記他端部に向かって徐々に肉厚が薄くなっていることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、前記導光板の2枚を、互いの該導光板の光出射面を同一方向に向け、且つ前記LED光源が配置された前記一端面部が互いに対向する側に位置するように重ね合わせて用いることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、導光板を用いた車両用灯具とし、導光板の互いに対向する端部のうち片側の一端部の端面近傍に光出射面を前記端面側に向けて複数の狭指向特性LED光源と複数の広指向特性LED光源を交互に所定の間隔で配置し、一端部に対向する他端部の前記複数の狭指向特性LED光源の夫々の光軸上の位置に外側に向かってV字状に開く切欠部を設けると共に、切欠部のV字状に開く2つの切欠面の夫々を、狭指向特性LED光源から出射されて導光板内を導光されて到達する光に対して臨界角以上の角度となるように設定した。
【0015】
そして、広指向特性LED光源から広範囲に出射して導光板内を導光された光は、光出射面の内部面状領域の全面から略均一な輝度分布で出射して面状光を形成する。一方、狭指向特性LED光源から狭範囲に出射して導光板内を切欠部に向かって導光された光は、光出射面の内部面状領域から直線状に出射されて線状光を形成すると共に、切欠面で反射(全反射)されてその反射光が他端部に沿って導光され、光出射面の他端部から所定の幅を持った端部帯状領域から出射して帯状光を形成する。
【0016】
その結果、上述の導光板が組み込まれた車両用灯具を灯具前方方向から見ると、輝度分布が均一な面状光の周囲が帯状に明るく光ると共に、面状光領域を横切るレーザ光のように直線状に明るく光る複数の線状光が鮮明に見える。
【0017】
これにより、車両用灯具は、面状光による照明あるいは表示機能を有すると共に、照明あるいは表示機能には寄与しないが線状光及び帯状光による視覚演出効果により意匠性、装飾性等の付加価値を備えたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】車両用灯具の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】導光板を光出射面側から見た切断斜視図である。
【図4】導光板を光出射面と反対面側から見た切断斜視図である。
【図5】LED光源を配置した導光板を光出射面側から見た切断斜視図である。
【図6】LED光源点灯時の導光板を光出射面側から見た切断斜視図である。
【図7】導光板の切欠部を説明する部分説明図である。
【図8】LED光源点灯時の導光板を光出射面側から見た切断斜視図である。
【図9】重ね合わせた2枚の導光板を光出射面側から見た切断斜視図である。
【図10】同じく、重ね合わせた2枚の導光板を光出射面側から見た切断斜視図である。
【図11】従来例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図10を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
【0020】
図1及び図2は本発明の、導光板を用いた車両用灯具(以下、灯具と略称する)の一例を示したものである。そのうち図1は灯具の正面図、図2は図1のA−A断面図である。
【0021】
図1より、灯具1は例えば、テールランプとストップランプの何れか又は両方の機能を有する赤色光出射領域2と、ターンランプとマーカーランプの何れか又は両方の機能を有する橙色光出射領域3と、バックランプの機能を有する白色光出射領域4の、3つの機能領域で構成されている。
【0022】
灯具1の詳細な構成例は図2に示すように、ハウジング5と前面カバー6で形成された閉空間からなる灯室7内の上記各機能領域に対応する位置に導光板20、40を配設し、夫々の導光板20、40一端面近傍に光源(LED)10、11が位置するように該LED光源10、11が実装されたLED実装配線基板8をハウジング5の背面に装着固定する。
【0023】
また、前面カバー6を通して灯室7内を観視したときに、隣接する導光板20、40同士の間の隙間及び導光板20、40の夫々とハウジング5との間の隙間から後方に位置するハウジング5や内蔵物等が見えて違和感を感じるといったことがないように、夫々の隙間はアルミ蒸着やクロムメッキ等によるメタリック調の光輝反射処理が施されたエクステンション9で覆い塞がれている。
【0024】
次に、導光板20、40のうち、赤色光出射領域2に配置された導光板20に係わる構成及び光学系について、図3〜図8を参照して説明する。
【0025】
図3は導光板を板面と垂直な面で切断してそれを光出射面側から見た切断斜視図、図4は導光板を板面と垂直な面で切断してそれを光出射面と反対面側から見た切断斜視図、図5は導光板の一端面近傍に指向特性が異なる2種類の光源(LED)を配置した状態を光出射面側から見た切断斜視図、図6は図5の導光板において一方の一種類のLED光源を点灯したときの状態を光出射面側から見た切断斜視図、図7は導光板に設けられた切欠部について記した部分説明図、図8は図5の導光板において他方の一種類のLED光源を点灯したときの状態を光出射面側から見た切断斜視図である。
【0026】
図3及び図4より、導光板は20、一端部21側(厚肉側)から対向する他端部22側(薄肉側)に向かって肉厚が徐々に薄くなっており、薄肉の他端部22側には所定の間隔で外側に向かってV字状に開くように切り欠いた複数の切欠部23を有している。
【0027】
導光板20の他端部22側は、端部に沿って縁からV字切欠部23の切り欠き深さに対応した幅(W)において、各切欠部23から隣り合う切欠部23に向かって肉厚が徐々に薄くなるような傾斜面24を有しており、互いに隣り合う切欠部23同士の中間位置(M)が最も薄肉となっている。
【0028】
導光板20の厚肉の一端面21a近傍には、図5に示すように、光出射面を一端面21a側に向けた指向特性が異なる2種類の複数の赤色発光LED光源10a、10bが交互に所定の間隔で配置されている。そのうち、狭い指向特性を有る赤色発光LED光源(以下、第1LED光源と呼称する)10aは、V字切欠部23に対向する位置にその光軸(X)をV字切欠部23の底部(P)に向け、且つ導光板20の光出射面25に略平行になるように配置されている。
【0029】
一方、広い指向特性を有する赤色発光LED光源(以下、第2LED光源と呼称する)10bは、隣り合う2つの第1LED光源10aに挟まれた略中間位置にその光軸(X)を2つのV字切欠部23で挟まれた略中間位置(M)に向け、且つ導光板20の光出射面に25略平行になるように配置されている。
【0030】
そこで、図6より、2種類のLED光源のうち狭指向特性の第1LED光源10aのみを点灯すると、第1LED光源10aから狭範囲に出射した光は、導光板20の肉厚の一端面21aから導光板20内に入射して導光され、その一部は導光板20の光出射面25に対して傾斜する光反射面(以下、第1光反射面と呼称する)26で反射(全反射)されてその反射光L1が光出射面25の中央部面状領域27から所定の幅を持った略線状に出射して外部に向けて照射される。
【0031】
また、第1LED光源10aから出射して導光板20内に入射して導光された光の他の一部は、第1LED光源10aに対向する位置に位置するV字切欠部23に到達する。
【0032】
このとき、導光板20の屈折率を1.5とすると図7にあるように、V字切欠部23の2面の切欠面28同士が形成する開き角度θは96°未満となっており、同時に、第1LED光源10aの光軸(X)に対する各切欠面28の開き角度はいずれもθ/2、つまりこの場合は48°未満となっている。各切欠面28の光軸(X)に対する開き角度θ/2は、V字切欠部23に対向する第1LED光源10aから出射して導光板20内を導光されてV字切欠部23の切欠面28に到達する光が、該切欠面28に対して臨界角以上の角度で到達するように設定されている。
【0033】
ちなみに、屈折率1.5の部材の臨界角は約41.8°であり、上記θ/2を48°未満(θを96°未満)としたのは、導光板20内を導光された光がV字切欠部23の切欠面28に臨界角以上の角度で到達するように設定したものである。従って、導光板を形成する部材の屈折率によって適宜θ/2(θ)の角度が設定される。
【0034】
そこで、V字切欠部23に対向する第1LED光源10aから出射して導光板20内を導光されて該V字切欠部23の切欠面28に臨界角以上の角度で到達した光は、切欠面28で反射(全反射)されてその反射光が薄肉の他端部22に沿って導光される。
【0035】
図6に戻って、導光板20内を他端部22に沿って導光される光は、他端部22に沿って形成され光出射面25に対して傾斜する傾斜面24からなる光反射面(以下、第2光反射面と呼称する)29で反射(全反射)されてその反射光L2が光出射面25の端部帯状領域30から所定の幅を持った帯状に出射して外部に向けて出射される。
【0036】
そこで、この導光板20を光出射面25側から観視すると、第1LED光源10aからV字切欠部23に向かって導光板20の中央部面状領域27を横切るように直線状に明るく鮮明に光る部分と、他端部に沿って帯状に明るく鮮明に光る部分が見られる。
【0037】
一方、図8より、広指向特性の第2LED光源10bのみを点灯すると、第2LED光源10bから広範囲に出射した光は、導光板20の肉厚の一端面21aから導光板20内に入射して導光され、導光板20の光出射面25に対して傾斜する光反射面(第1光反射面)26で反射(全反射)されてその反射光L3が光出射面25の中央部面状領域27の全面から略均一な輝度分布で出射して外部に向けて出射される。
【0038】
そこで、この導光板20を光出射面25側から観視すると、導光板20の中央部面状領域27の全面に亘って輝度分布が均一な面状光として見なすことができる。
【0039】
そのため、このような構成の導光板20が組み込まれた図1及び図2のような構成とされる灯具において、導光板20の一端面21a近傍に配置された狭指向特性を有する第1LED光源10aと広指向特性を有する第2LED光源10bの両方を同時に点灯してそのときの灯具1の赤色光出射領域2を前面カバー6側から見ると、輝度分布が均一な面状光の周囲が帯状に明るく光ると共に、面状光領域を横切るレーザ光のように直線状に明るく光る複数の線状光が鮮明に見える。
【0040】
これにより、灯具1のテールランプとストップランプの何れか又は両方の機能を有する赤色光出射領域2は、面状光による照明あるいは表示機能を有すると共に、照明あるいは表示機能には寄与しない直線状光および帯状光による視覚演出効果により意匠性、装飾性等の付加価値を備えたものとなる。
【0041】
なお、上述の構成からなる導光板に赤色発光LED光源に替えて橙色発光LED光源を用いることにより、灯具1のターンランプとマーカーランプの何れか又は両方の機能を有する橙色光出射領域3の光学系を形成することができ、同様に、赤色発光LED光源に替えて白色発光LED光源を用いることにより、灯具1のバックランプの機能を有する白色光出射領域4の光学系を形成することができる。
【0042】
ところで、上述の導光板において、光が所定の幅を持った帯状に出射する端部帯状領域は光出射面の端部全周に亘るものではなく、LED光源が配設された端部に対向する側の端部に限られる。そこで、光出射面の端部全周に亘って所定の幅を持った帯状の出射光を得るためには、図9(重ね合わせた2枚の導光板を板面と垂直な面で切断してそれを光出射面側から見た切断斜視図)のように、上記構成の導光板20を2枚重ねて配置することで実現できる。その場合、2枚の導光板20の夫々の光出射面25が同一方向を向くように、且つLED光源10が配設された一端面21aが互いに対向する側に位置するように重ねる。
【0043】
これにより、上側に位置する導光板20aの光出射面25の端部全周に亘る端部帯状領域30から所定の幅を持った帯状の出射光を得ることができ、光による視覚演出効果の向上を図ることができる。
【0044】
また、上側に位置する導光板20aの光出射面25の中央部面状領域27から出射される光は、下側に位置する導光板20bの光出射面25の中央部面状領域27から出射される光が重畳されて出射される。そのため上側導光板20aの光出射面25を介して出射される中央部面状領域27からの光の光量が増大し、輝度の高い面状光を実現することができる。
【0045】
更に、上側に位置する導光板20aと下側に位置する導光板20bの夫々の導光板に配置する狭指向特性を有する第1LED光源10aの位置を互いに対向する位置からずれた位置とすることにより、下側に位置する導光板20bに配置された第1LED光源10aによる光出射面25の中央部面状領域27を横切る直線状の光が、上側に位置する導光板20aに配置された第1LED光源10aによる光出射面25の中央部面状領域27を横切る直線状の光と共に同じ中央部面状領域27の異なる位置を横切る光として出射され、出射される直線状の光が増えることにより視覚演出効果の更なる向上を図ることができる。
【0046】
あるいは、図10(重ね合わせた2枚の導光板を板面と垂直な面で切断してそれを光出射面側から見た切断斜視図)のように、上側に位置する導光板20aと下側に位置する導光板の夫々の導光板20bに配置する狭指向特性を有する第1LED光源10aの位置を互いに対向する位置とすることにより、夫々の第1LED光源10aによる、導光板20a、20bの中央部面状領域27を横切る直線状の光同士が重なり合って互いに重畳し、上側に位置する導光板20aの光出射面25の中央部面状領域27を横切る直線状の光が更に明るく鮮明になって視覚演出効果の更なる向上を図ることができる。
【0047】
なお、1枚の導光板を用いる場合、あるいは2枚の導光板を重ねて用いる場合のいずれにおいても、各導光板は、端部帯状領域に光拡散手段を設けることによりV字切欠部の切欠面で反射されて他端部に沿って導光される光を効率的に光出射面側に向けるようにすることも可能である。
【0048】
具体的には例えば一例として図示はしないが、端部帯状領域に沿って光反射面から厚み方向に適度の深さを有する複数の小径孔を所定の間隔で形成することが考えられる。これにより、導光板の端部に沿って導光される光が小径孔の周面で反射あるいは屈折して光出射面側に向かい、効率よく光出射面の端部帯状領域から外部に出射されることになる。
【符号の説明】
【0049】
1… 車両用灯具
2… 赤色光出射領域
3… 橙色光出射領域
4… 白色光出射領域
5… ハウジング
6… 前面カバー
7… 灯室
8… LED実装配線基板
9… エクステンション
10… LED光源
10a… 狭指向特性赤色発光LED光源(第1LED光源)
10b… 広指向特性赤色発光LED光源(第2LED光源)
11… LED光源
20… 導光板
21… 一端部
21a… 一端面
22… 他端部
23… 切欠部
24… 傾斜面
25… 光出射面
26… 第1光反射面
27… 中央部面状領域
28… 切欠面
29… 第2光反射面
30… 端部帯状領域
40… 導光板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LED光源から出射して光入射面から導光板内に入射した光が、該導光板内を導光されて光出射面から導光板外に出射し、その出射光が車両用灯具の照射光となるような、導光板を用いた車両用灯具であって、
前記導光板の互いに対向する端部のうち片側の一端部の端面近傍に、光出射面を前記端面側に向けて複数の狭指向特性LED光源と複数の広指向特性LED光源が交互に所定の間隔で配置され、
前記一端部に対向する他端部の、前記複数の狭指向特性LED光源の夫々の光軸上の位置に、外側に向かってV字状に開く切欠部が設けられ、
前記切欠部のV字状に開く2つの切欠面の夫々は、前記狭指向特性LED光源から出射されて前記導光板内を導光されて到達する光に対して臨界角以上の角度を有することを特徴とする、導光板を用いた車両用灯具。
【請求項2】
前記導光板は、前記切欠部の隣り合う同士の間が、該導光板の前記他端部に沿って縁から前記切欠部の略切り欠き深さに対応した幅において、互いに隣り合う前記切欠部に向かって徐々に肉厚が薄くなり中間位置が最も薄肉となっていることを特徴とする請求項1に記載の導光板を用いた車両用灯具。
【請求項3】
前記導光板は、前記一端部から前記他端部に向かって徐々に肉厚が薄くなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光板を用いた車両用灯具。
【請求項4】
前記導光板の2枚を、互いの該導光板の光出射面を同一方向に向け、且つ前記LED光源が配置された前記一端面部が互いに対向する側に位置するように重ね合わせて用いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の導光板を用いた車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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