導電性塗料の複数塗色塗料供給装置
【課題】導電性塗料を静電塗装に用いた場合、塗料経路からアース側に電流がリークして所定の高電圧が印加できなくなり、静電塗装の効果が得られなくなる問題があった。また色替えシステムでは、絶縁対策のため塗料供給経路が複雑になり、色替え時間の短縮や色替えによる塗料およびシンナーの廃棄量削減が難しかった。
【解決手段】塗料供給経路に接続されるシリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることと、塗料補給経路と塗料供給経路との間にカップリングを設けることで、塗料供給経路からアース側に電流がリークすることを防ぎ、また、シリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることで、発生する残留電荷を放電させる機能を設ける。複数塗色の色替え効率を良くするため、塗色毎にシリンダーポンプを設け、静電ガン付近にカラーチェンジバルブを設けて色替え時間の短縮と色替え時の塗料およびシンナーの廃棄量を削減させる。
【解決手段】塗料供給経路に接続されるシリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることと、塗料補給経路と塗料供給経路との間にカップリングを設けることで、塗料供給経路からアース側に電流がリークすることを防ぎ、また、シリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることで、発生する残留電荷を放電させる機能を設ける。複数塗色の色替え効率を良くするため、塗色毎にシリンダーポンプを設け、静電ガン付近にカラーチェンジバルブを設けて色替え時間の短縮と色替え時の塗料およびシンナーの廃棄量を削減させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、塗装装置の塗料供給装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
水性塗料またはメタリック塗料等に代表される導電性塗料を静電塗装に用いた場合、静電ガンが高電圧を印加すると導電性塗料を介して塗料供給経路にも高電圧が印加される。そして、塗料供給装置がアースに接地されている場合は、塗料経路からアース側に電流がリークして所定の高電圧が印加できなくなり、静電塗装の効果が得られなくなる。そのため、従来の塗料供給装置では、塗料供給系全体をアースから絶縁して静電塗装を行う方法がとられていた。
本発明は、導電性塗料の塗料供給装置における絶縁対策を、シリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることと、塗料経路にカップリングを用いて絶縁機能を備えたことでで実現したものである。
また本発明は、複数の塗料を供給できるように塗色毎に専用のシリンダーを設置することにより、色替え時間を短縮と、色替えによる塗料やシンナーの排出量を削減できるように工夫したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特許４００２７９５号公報
【特許文献２】特許３５５４０９０号公報
【特許文献３】特許３２８５６６１号公報
【特許文献４】特開２００３−２３６４２１号公報
【特許文献５】特開２００３−２３６４２０号公報
【特許文献６】特開２０００−３１２８４１号公報
【特許文献７】特開平９−９４４９１号公報
【特許文献８】特開平６−３２００７１号公報
【特許文献９】特開２００８−１６８２３２号公報
【特許文献１０】実開平６−５７４４４号公報
【特許文献１１】実開平６−６０４５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
導電性塗料を静電塗装に用いた場合、静電ガンが高電圧を印加すると導電性塗料を介して塗料供給経路にも高電圧が印加される。そして、塗料供給装置がアースに接地されている場合は、塗料経路からアース側に電流がリークして所定の高電圧が印加できなくなり、静電塗装の効果が得られなくなる問題があった。
【０００５】
また従来の複数塗色を色替えができるシステムでは、絶縁対策のため塗料供給経路が複雑になり、色替え時間の短縮や色替えによる塗料およびシンナーの廃棄量削減が難しかった。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
塗料供給経路に接続されるシリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることと、塗料補給経路と塗料供給経路との間にカップリングを設けることで、塗料供給経路からアース側に電流がリークすることを防ぐ構造にする。
また、シリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることで、高電圧印加後に残留電荷が帯電するため、高電圧ＯＦＦにて帯電した電荷を放電させる機能を設ける。
【０００７】
複数塗色の色替え効率を良くするため、塗色毎にシリンダーポンプを設け、静電ガン付近にカラーチェンジバルブを設けて色替え時間の短縮と色替え時の塗料およびシンナーの廃棄量を削減させる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明により従来の塗料供給装置より機械構造が簡素化でき、色替え時間の短縮や色替え時の塗料やシンナーの廃棄量を削減すことができる。
特に塗料とシンナーの廃棄量を削減できるということはＶＯＣ削減にもなるため、地球環境に与える影響も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明の実施例における初期状態を示す構成概念図
【図２】本発明の実施例における塗色１塗料充填中を示す構成概念図
【図３】本発明の実施例における塗色１塗装中を示す構成概念図
【図４】本発明の実施例における塗色１残塗料排出中を示す構成概念図
【図５】本発明の実施例における色替え洗浄中を示す構成概念図
【図６】本発明の実施例における塗色２塗装中／塗色１塗料充填中を示す構成概念図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に本発明の実施態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。
添付図は、導電性塗料の塗料供給装置のシステム構成を示したもので、塗色数が２色の場合の例を示したものである。
シリンダー１３・６３およびエアーシリンダー１７・６７、塗料供給カップリング メス側１８・６８、バルブ４１〜４５の絶縁構造は、金属部品を非導電性の樹脂プレートで覆い、アースに接続されている機器に接触させない構造にしている。
【００１１】
図１は、塗料供給装置の初期状態を示す。
【００１２】
図２は、塗色１の塗料充填中の動作状態を示す。
塗料を充填する場合の動作説明を次に説明する。
塗料は塗料循環ポンプ２０により圧送され、塗料ホース２８・２９を介して循環している。
塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４を前進させ、塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６に押さえつけて塗料経路を開き、塗色１カラーバルブ２１を開くと塗料ホース３０・３１を介して塗色１シリンダー１３へ塗料圧が加わる。そして、サーボモーター１０を逆転させることによりアクチュエーター１１が後退してシリンダー１３に塗料が充填される。
塗料充填量が設定値に達したらサーボモーター１０を停止し、塗色１カラーバルブ２１を閉じ、塗色１塗料経路ダンプバルブ２４を開いて塗料ホース２７を介して廃液タンク側へ残圧を抜き、塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４を後退させて塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６から切り離し、塗料充填動作が完了する。
【００１３】
図３は、塗色１の塗装中の動作状態を示す。
充填した塗料を塗装する場合の動作説明を次に説明する。
塗色１塗料供給カップリング用エアーシリンダー１７を前進させ、塗色１塗料供給カップリング メス側１８を塗色１塗料供給カップリング オス側１９に押さえつけて塗料経路を開き、塗色１カラーチェンジバルブ４３を開く。
静電ガン１が高電圧印加ＯＮ中になると帯電電荷開放スイッチ９０〜９４が開き、絶縁構造の機器をアースから切り離す。
塗装ＯＮ時は、ガントリガーバルブ４５を開いてサーボモーター１０を正転させ塗色１アクチュエーター１３が前進することにより、塗料は塗料ホース３２・３３・４０を介して静電ガン１から塗料が吐出される。
塗装ＯＦＦ時は、サーボモーター１０を停止させ、ガントリガーバルブ４５を閉じて塗料の吐出を止める。
静電ガン１が高電圧印加ＯＦＦ中になると帯電電荷放電スイッチ９０〜９４が閉じ、絶縁構造の機器はアースに接続され、帯電した電荷が放電される。
【００１４】
図４は、塗色１の残塗料排出中の動作状態を示す。
塗色１の残塗料を排出する場合の動作説明を次に説明する。
塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４を前進させ、塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６に押さえつけて塗料経路を開き、塗色１カラーバルブ２１を開くと塗料ホース３０・３１を介して塗色１シリンダー１３へ塗料圧が加わる。そして、サーボモーター１０を正転させることによりアクチュエーター１１が前進してシリンダー１３から塗料が塗料循環に戻される。
シリンダーが所定の位置まで到達したらサーボモーター１０を停止し、塗色１カラーバルブ２１を閉じ、塗色１塗料経路ダンプバルブ２４を開いて塗料ホース２７を介して廃液タンク側へ残圧を抜き、塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４が後退して塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６から切り離し、塗料排出動作が完了する。
【００１５】
図５は、色替え洗浄中の動作状態を示す。
色替え洗浄する場合の動作説明を次に説明する。
ガントリガーバルブ４５を開き、ガン先洗浄エアーバルブ４１またはガン先洗浄シンナーバルブ４２を開いて、洗浄エアーまたは洗浄シンナーが塗料ホース４０を介して静電ガン１から吐出する。そして、洗浄エアーまたは洗浄シンナーによってガン先経路が洗浄される。
【００１６】
図６は、塗色２を塗装中に、塗色１を塗料充填する時の動作状態を示す。
塗装中の動作説明は［００１３］と同様で、塗料充填中の動作説明は［００１２］と同様であるため、動作説明は省略する。
【符号の説明】
【００１８】
１ 静電ガン
１０ 塗色１ サーボモーター
１１ 塗色１ アクチュエーター
１２ 塗色１ 駆動シャフト
１３ 塗色１ シリンダー
１４ 塗色１ 塗料補給カップリング用エアーシリンダー
１５ 塗色１ 塗料補給カップリング オス側
１６ 塗色１ 塗料補給カップリング メス側
１７ 塗色１ 塗料供給カップリング用エアーシリンダー
１８ 塗色１ 塗料供給カップリング メス側
１９ 塗色１ 塗料供給カップリング オス側
２０ 塗色１ 塗料循環ポンプ
２１ 塗色１ カラーバルブ
２２ 塗色１ 経路洗浄エアーバルブ
２３ 塗色１ 経路洗浄シンナーバルブ
２４ 塗色１ 塗料経路ダンプバルブ
２７〜３４ 塗色１ 塗料ホース
４０ 混合色 塗料ホース
４１ ガン先洗浄エアーバルブ
４２ ガン先洗浄シンナーバルブ
４３ 塗色１ カラーチェンジバルブ
４４ 塗色２ カラーチェンジバルブ
４５ ガントリガーバルブ
６０ 塗色２ サーボモーター
６１ 塗色２ アクチュエーター
６２ 塗色２ 駆動シャフト
６３ 塗色２ シリンダー
６４ 塗色２ 塗料補給カップリング用エアーシリンダー
６５ 塗色２ 塗料補給カップリング オス側
６６ 塗色２ 塗料補給カップリング メス側
６７ 塗色２ 塗料供給カップリング用エアーシリンダー
６８ 塗色２ 塗料供給カップリング メス側
６９ 塗色２ 塗料供給カップリング オス側
７０ 塗色２ 塗料循環ポンプ
７１ 塗色２ カラーバルブ
７２ 塗色２ 経路洗浄エアーバルブ
７３ 塗色２ 経路洗浄シンナーバルブ
７４ 塗色２ 塗料経路ダンプバルブ
７７〜８４ 塗色１ 塗料ホース
９０〜９４ 帯電電荷放電スイッチ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、塗装装置の塗料供給装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
水性塗料またはメタリック塗料等に代表される導電性塗料を静電塗装に用いた場合、静電ガンが高電圧を印加すると導電性塗料を介して塗料供給経路にも高電圧が印加される。そして、塗料供給装置がアースに接地されている場合は、塗料経路からアース側に電流がリークして所定の高電圧が印加できなくなり、静電塗装の効果が得られなくなる。そのため、従来の塗料供給装置では、塗料供給系全体をアースから絶縁して静電塗装を行う方法がとられていた。
本発明は、導電性塗料の塗料供給装置における絶縁対策を、シリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることと、塗料経路にカップリングを用いて絶縁機能を備えたことでで実現したものである。
また本発明は、複数の塗料を供給できるように塗色毎に専用のシリンダーを設置することにより、色替え時間を短縮と、色替えによる塗料やシンナーの排出量を削減できるように工夫したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特許４００２７９５号公報
【特許文献２】特許３５５４０９０号公報
【特許文献３】特許３２８５６６１号公報
【特許文献４】特開２００３−２３６４２１号公報
【特許文献５】特開２００３−２３６４２０号公報
【特許文献６】特開２０００−３１２８４１号公報
【特許文献７】特開平９−９４４９１号公報
【特許文献８】特開平６−３２００７１号公報
【特許文献９】特開２００８−１６８２３２号公報
【特許文献１０】実開平６−５７４４４号公報
【特許文献１１】実開平６−６０４５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
導電性塗料を静電塗装に用いた場合、静電ガンが高電圧を印加すると導電性塗料を介して塗料供給経路にも高電圧が印加される。そして、塗料供給装置がアースに接地されている場合は、塗料経路からアース側に電流がリークして所定の高電圧が印加できなくなり、静電塗装の効果が得られなくなる問題があった。
【０００５】
また従来の複数塗色を色替えができるシステムでは、絶縁対策のため塗料供給経路が複雑になり、色替え時間の短縮や色替えによる塗料およびシンナーの廃棄量削減が難しかった。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
塗料供給経路に接続されるシリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることと、塗料補給経路と塗料供給経路との間にカップリングを設けることで、塗料供給経路からアース側に電流がリークすることを防ぐ構造にする。
また、シリンダーおよびバルブを絶縁構造にすることで、高電圧印加後に残留電荷が帯電するため、高電圧ＯＦＦにて帯電した電荷を放電させる機能を設ける。
【０００７】
複数塗色の色替え効率を良くするため、塗色毎にシリンダーポンプを設け、静電ガン付近にカラーチェンジバルブを設けて色替え時間の短縮と色替え時の塗料およびシンナーの廃棄量を削減させる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明により従来の塗料供給装置より機械構造が簡素化でき、色替え時間の短縮や色替え時の塗料やシンナーの廃棄量を削減すことができる。
特に塗料とシンナーの廃棄量を削減できるということはＶＯＣ削減にもなるため、地球環境に与える影響も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明の実施例における初期状態を示す構成概念図
【図２】本発明の実施例における塗色１塗料充填中を示す構成概念図
【図３】本発明の実施例における塗色１塗装中を示す構成概念図
【図４】本発明の実施例における塗色１残塗料排出中を示す構成概念図
【図５】本発明の実施例における色替え洗浄中を示す構成概念図
【図６】本発明の実施例における塗色２塗装中／塗色１塗料充填中を示す構成概念図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に本発明の実施態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。
添付図は、導電性塗料の塗料供給装置のシステム構成を示したもので、塗色数が２色の場合の例を示したものである。
シリンダー１３・６３およびエアーシリンダー１７・６７、塗料供給カップリング メス側１８・６８、バルブ４１〜４５の絶縁構造は、金属部品を非導電性の樹脂プレートで覆い、アースに接続されている機器に接触させない構造にしている。
【００１１】
図１は、塗料供給装置の初期状態を示す。
【００１２】
図２は、塗色１の塗料充填中の動作状態を示す。
塗料を充填する場合の動作説明を次に説明する。
塗料は塗料循環ポンプ２０により圧送され、塗料ホース２８・２９を介して循環している。
塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４を前進させ、塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６に押さえつけて塗料経路を開き、塗色１カラーバルブ２１を開くと塗料ホース３０・３１を介して塗色１シリンダー１３へ塗料圧が加わる。そして、サーボモーター１０を逆転させることによりアクチュエーター１１が後退してシリンダー１３に塗料が充填される。
塗料充填量が設定値に達したらサーボモーター１０を停止し、塗色１カラーバルブ２１を閉じ、塗色１塗料経路ダンプバルブ２４を開いて塗料ホース２７を介して廃液タンク側へ残圧を抜き、塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４を後退させて塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６から切り離し、塗料充填動作が完了する。
【００１３】
図３は、塗色１の塗装中の動作状態を示す。
充填した塗料を塗装する場合の動作説明を次に説明する。
塗色１塗料供給カップリング用エアーシリンダー１７を前進させ、塗色１塗料供給カップリング メス側１８を塗色１塗料供給カップリング オス側１９に押さえつけて塗料経路を開き、塗色１カラーチェンジバルブ４３を開く。
静電ガン１が高電圧印加ＯＮ中になると帯電電荷開放スイッチ９０〜９４が開き、絶縁構造の機器をアースから切り離す。
塗装ＯＮ時は、ガントリガーバルブ４５を開いてサーボモーター１０を正転させ塗色１アクチュエーター１３が前進することにより、塗料は塗料ホース３２・３３・４０を介して静電ガン１から塗料が吐出される。
塗装ＯＦＦ時は、サーボモーター１０を停止させ、ガントリガーバルブ４５を閉じて塗料の吐出を止める。
静電ガン１が高電圧印加ＯＦＦ中になると帯電電荷放電スイッチ９０〜９４が閉じ、絶縁構造の機器はアースに接続され、帯電した電荷が放電される。
【００１４】
図４は、塗色１の残塗料排出中の動作状態を示す。
塗色１の残塗料を排出する場合の動作説明を次に説明する。
塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４を前進させ、塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６に押さえつけて塗料経路を開き、塗色１カラーバルブ２１を開くと塗料ホース３０・３１を介して塗色１シリンダー１３へ塗料圧が加わる。そして、サーボモーター１０を正転させることによりアクチュエーター１１が前進してシリンダー１３から塗料が塗料循環に戻される。
シリンダーが所定の位置まで到達したらサーボモーター１０を停止し、塗色１カラーバルブ２１を閉じ、塗色１塗料経路ダンプバルブ２４を開いて塗料ホース２７を介して廃液タンク側へ残圧を抜き、塗色１塗料補給カップリング用エアーシリンダー１４が後退して塗色１塗料補給カップリング オス側１５を塗色１塗料補給カップリング メス側１６から切り離し、塗料排出動作が完了する。
【００１５】
図５は、色替え洗浄中の動作状態を示す。
色替え洗浄する場合の動作説明を次に説明する。
ガントリガーバルブ４５を開き、ガン先洗浄エアーバルブ４１またはガン先洗浄シンナーバルブ４２を開いて、洗浄エアーまたは洗浄シンナーが塗料ホース４０を介して静電ガン１から吐出する。そして、洗浄エアーまたは洗浄シンナーによってガン先経路が洗浄される。
【００１６】
図６は、塗色２を塗装中に、塗色１を塗料充填する時の動作状態を示す。
塗装中の動作説明は［００１３］と同様で、塗料充填中の動作説明は［００１２］と同様であるため、動作説明は省略する。
【符号の説明】
【００１８】
１ 静電ガン
１０ 塗色１ サーボモーター
１１ 塗色１ アクチュエーター
１２ 塗色１ 駆動シャフト
１３ 塗色１ シリンダー
１４ 塗色１ 塗料補給カップリング用エアーシリンダー
１５ 塗色１ 塗料補給カップリング オス側
１６ 塗色１ 塗料補給カップリング メス側
１７ 塗色１ 塗料供給カップリング用エアーシリンダー
１８ 塗色１ 塗料供給カップリング メス側
１９ 塗色１ 塗料供給カップリング オス側
２０ 塗色１ 塗料循環ポンプ
２１ 塗色１ カラーバルブ
２２ 塗色１ 経路洗浄エアーバルブ
２３ 塗色１ 経路洗浄シンナーバルブ
２４ 塗色１ 塗料経路ダンプバルブ
２７〜３４ 塗色１ 塗料ホース
４０ 混合色 塗料ホース
４１ ガン先洗浄エアーバルブ
４２ ガン先洗浄シンナーバルブ
４３ 塗色１ カラーチェンジバルブ
４４ 塗色２ カラーチェンジバルブ
４５ ガントリガーバルブ
６０ 塗色２ サーボモーター
６１ 塗色２ アクチュエーター
６２ 塗色２ 駆動シャフト
６３ 塗色２ シリンダー
６４ 塗色２ 塗料補給カップリング用エアーシリンダー
６５ 塗色２ 塗料補給カップリング オス側
６６ 塗色２ 塗料補給カップリング メス側
６７ 塗色２ 塗料供給カップリング用エアーシリンダー
６８ 塗色２ 塗料供給カップリング メス側
６９ 塗色２ 塗料供給カップリング オス側
７０ 塗色２ 塗料循環ポンプ
７１ 塗色２ カラーバルブ
７２ 塗色２ 経路洗浄エアーバルブ
７３ 塗色２ 経路洗浄シンナーバルブ
７４ 塗色２ 塗料経路ダンプバルブ
７７〜８４ 塗色１ 塗料ホース
９０〜９４ 帯電電荷放電スイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
高電圧を発生する静電ガンを用いた導電性塗料の塗料供給装置において、シリンダーおよびバルブを絶縁構造とし、塗料補給経路および塗料供給経路にカップリングを設けて塗料供給経路の絶縁機能を備え、塗料経路からアース側への電流リークを防止する機能を備えたことを特徴とする導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項２】
シリンダーおよびバルブは絶縁構造で、高電圧ＯＮにて絶縁構造物をアースから開放し、高電圧ＯＦＦにて絶縁構造物をアースに接地させ、絶縁構造物に帯電した電荷を放電する機能を備えたことを特徴とする請求項１記載の導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項３】
塗料の色替えの効率を良くするために、静電ガン付近にカラーチェンジバルブを設置し、カラーチェンジバルブと静電ガンとの距離が短くする構造にすることで、色替えの時間と色替え時の塗料およびシンナーの廃棄量を減らす機能を備えたことを特徴とする請求項１記載の導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項４】
複数塗色の塗料供給をできるように、サーボモーターおよびアクチュエーター、シリンダーポンプを塗色毎に設置することにより、塗装中でも他色の塗料充填や残塗料排出の同時作業が行える機能を備えたことを特徴とする請求項１記載の導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項１】
高電圧を発生する静電ガンを用いた導電性塗料の塗料供給装置において、シリンダーおよびバルブを絶縁構造とし、塗料補給経路および塗料供給経路にカップリングを設けて塗料供給経路の絶縁機能を備え、塗料経路からアース側への電流リークを防止する機能を備えたことを特徴とする導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項２】
シリンダーおよびバルブは絶縁構造で、高電圧ＯＮにて絶縁構造物をアースから開放し、高電圧ＯＦＦにて絶縁構造物をアースに接地させ、絶縁構造物に帯電した電荷を放電する機能を備えたことを特徴とする請求項１記載の導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項３】
塗料の色替えの効率を良くするために、静電ガン付近にカラーチェンジバルブを設置し、カラーチェンジバルブと静電ガンとの距離が短くする構造にすることで、色替えの時間と色替え時の塗料およびシンナーの廃棄量を減らす機能を備えたことを特徴とする請求項１記載の導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【請求項４】
複数塗色の塗料供給をできるように、サーボモーターおよびアクチュエーター、シリンダーポンプを塗色毎に設置することにより、塗装中でも他色の塗料充填や残塗料排出の同時作業が行える機能を備えたことを特徴とする請求項１記載の導電性塗料の複数塗色塗料供給装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１０−２７４２５０（Ｐ２０１０−２７４２５０Ａ）
【公開日】平成２２年１２月９日（２０１０．１２．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１４４６８４（Ｐ２００９−１４４６８４）
【出願日】平成２１年５月２７日（２００９．５．２７）
【出願人】（５０９１７０８２２）株式会社イーツール (2)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１２月９日（２０１０．１２．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年５月２７日（２００９．５．２７）
【出願人】（５０９１７０８２２）株式会社イーツール (2)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]