説明

導電率測定用のセンサ装置及びその動作方法

【課題】 高い信頼性で動作する、単純で実用的に使用可能なセンサ装置の提供を可能にする。
【解決手段】 洗濯機の水路(30)の中へ挿入するためのセンサ装置(11)が、センサキャリア(12)上にセンサとして2つの電極(14)を有する。これらの電極は、開口部(28)を通じて水と直接接触する。電極(14)は、センサキャリア(12)上の変圧器(17)に直接接続され、いずれの別の部品又は結合器も必要としない。変圧器(17)のもう一方の側は、起動手段及び評価手段、具体的には同じキャリア(12)上のマイクロプロセッサ(20)に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水が流れる電気機器、すなわち汚れた水と共に動作し、特に洗濯機又は食洗機などの家庭用電気機器用の水ダクトを有するような電気機器の導電率測定用のセンサ装置及びこのようなセンサ装置を動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
導電率測定用のセンサ装置を洗濯機又は食洗機用の加熱装置に取り付けることは、ドイツ特許第102005007935号A1などにより公知である。2つのセンサ領域が伝導率測定のために水中へ延び、電気端子により単純な態様で外部と接触する。
【0003】
回転式乾燥機にこのようなセンサ装置を設けることがドイツ特許第198,08,839号A1に開示されている。起動用のコンダクタンス電子装置と、評価用の信号を送信するための光カプラと共に、伝導率を測定するための2つの電極がセンサモジュールに設けられる。このコンダクタンス電子装置は変圧器を介して主電源に接続される。このようにして、変圧器と光カプラとを介してセンサモジュールを残りの機器から隔離することが可能となる。
【特許文献1】ドイツ特許第102005007935号A1
【特許文献2】ドイツ特許第198,08,839号A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、センサ装置と、このようなセンサ装置を動作させる方法とを提供し、特に、従来技術の問題点を取り除き、高い信頼性で動作する、単純で実用的に使用可能なセンサ装置の提供を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、請求項1の特徴を有するセンサ装置(すなわち、 水が流れる電気機器、すなわち汚れた水と共に動作し、特に洗濯機又は食洗機などの家庭用電気機器用の水ダクト(30)を有するような電気機器の伝導率測定用のセンサ装置(11)であって、センサキャリア(12)上に2つの電極(14a、14b)が伝導率測定用のセンサとして設けられ、該2つの電極(14a、14b)が別の部品又は結合回路なしで変圧器(17)と直接接続されることを特徴とするセンサ装置(11))、及び請求項15の特徴を有する方法(すなわち、前記電極(14a/14b)又は変圧器(17)は、前記電極において前記水の前記導電率を通じて前記減衰を測定するために高周波数パルスで起動することを特徴とする請求項1から請求項14のうちの1項に記載のセンサ装置(11)を動作させる方法)により解決される。本発明の好適な及び好ましい展開についてはその他の請求項において示し、本明細書において以下詳述する。本発明の特徴のなかには、本明細書において以下一度しか説明しないものもあるが、これらの特徴は異なる発明構成に独立して適用される。本明細書の内容の一部を請求項の表現が構成する。
【発明の実施の形態】
【0006】
水を含んだ電気機器、又は汚れた水と共に動作するこのような機器、及び洗濯機又は食洗機のような家庭用電気機器などの機器にはセンサ装置が装備される。センサ装置のセンサキャリアには、センサとして2つの電極が設けられ、この電極により伝導率測定が行われる。このような伝導率測定から水の汚れ具合などを判断することができる。本発明によれば、2つの電極すなわちセンサが変圧器に直接接続され、別の部品、結合ネットワークなどを必要としない。この状況は、具体的には、変圧器の一方の端子が一方の電極に接続され、同じ面にある他方の変圧器端子が他方の電極に接続されているようなものであると考えることができる。これにより、必然的に水と接触する必要のある電極が、残りの電気機器、特に起動手段及び評価手段から隔離されるようになる。このように、構造上の無駄を制限した状態で隔離が行われ、特に、電流が通じている必要のあるセンサ装置又は機器の部品のみを隔離する必要がある。直接電極で、又はその直近で隔離を行った結果、伝えられるエネルギが低減されるようになる。この結果、サイズに関して、変圧器に対する要求を減らすことが可能となり、ひいてはセンサ装置全体のサイズ及びコストまでも削減できることになる。
【0007】
変圧器は電極の直近に位置することが望ましい。このことは、2つの電極間の間隔とほぼ同等の間隔、特に数センチ、例えば1cmから5cm、或いはせいぜい10cmまでの間隔しか空けないことを意味する。このように空間を小さくした結果、センサ装置全体のサイズを小さくすることができると共に、不必要に長い伝送路などによりもたらされる干渉の影響の可能性も低減させることができるようになる。
【0008】
本発明の有利な展開では、電極と変圧器とが共通モジュールを形成するか、或いはこのモジュールの部品となる。この電極と変圧器とを共通のキャリア上に配置することができ、このキャリアは特にプリント基板などであってもよい。これらの間の、特に一方の変圧器と他方の電極との間の電気接続は、キャリア上の導電路として実現されることが望ましい。キャリアはプラスチック又はセラミック材料で作られたものであってもよい。部品のキャリアへの固定は、接着又ははんだ付けによって行うことができる。このようなモジュールは、センサハウジングに容易に挿入することができる。このセンサハウジングは、上述のモジュール又はセンサ装置の部品を収納するために細長く、導管状、又は管状であってもよい。取り付けた状態、又はいつでも動作できる状態にある場合、電極は少なくとも部分的に開放されているか、或いは接触可能でなければならない。この目的のために、少なくとも変圧器がセンサハウジング内部に配置される。電極もまた、センサハウジングの開口部の裏側などのセンサハウジング内部に置かれることが望ましい。これらの開口部は、電極によって、また場合によっては特別のシーリング材を使用して閉じられるか、或いはシールされることが望ましい。電極をセンサハウジングに完全に固定することも可能であるが、この場合、変圧器との電気接続を実現することはさらに困難となる。
【0009】
電極と変圧器とをセンサハウジング内に配置した場合、電気接続の可能性が設けられ、自由端又は後端においてセンサハウジングから突出することが望ましい。この接続可能性としては、プラグイン接続、又ははんだ付けするためのむき出しの接点バンクなどが考えられる。
【0010】
本発明の有利な展開では、バス接続を特に集積回路の形で設けることができる。特に有利な状態では、この集積回路が、センサ装置の一部を形成するか、或いは変圧器と前述の接続可能性との間などのセンサハウジング内部に配置される。上記接続可能性は、センサを起動させ、及び/又は評価するためのインタフェースとしての役割を果たす。上記バス接続により、通信、すなわち電極の駆動及び評価が容易になる。さらに、本明細書で以下説明するように、別のセンサ接続を接続できるようになる。従って、前述の電気接続の可能性と同じ様に、電気機器の水を含む領域の外部に上記バス接続を配置すべきである。
【0011】
さらに、センサ装置は、特にセンサハウジング内又は前述の共通のキャリア上に評価装置、特にマイクロプロセッサを有することができ、このマイクロプロセッサは、任意で数本の配線部品を有することができる。前述のバス接続のように、上記マイクロプロセッサは、変圧器の電極側とは異なる側に配置される。このマイクロプロセッサは、いわゆるセンサ装置の内蔵知能を構成する。この結果、理論的に使用可能な情報を得るために、電極の測定データを処理し、予備評価できるようになる。例えば、電気機器の制御ユニットで使用するために、バス接続を介してこのマイクロプロセッサを任意で外部につないでもよい。電極の近くで、又はセンサ装置内で情報を処理することにより、干渉の影響を受ける可能性のあるさらなる伝送路が不必要となり、容易に検出可能な、クリアな信号を生成できるという利点が得られるようになる。従って、ある特定の導電率又は抵抗値の表示のみならず、或る限界値を大幅に上回る、或いは下回る値を評価に盛り込むことができるようになる。
【0012】
前述の電極及び変圧器からなるモジュールを、特に、前述のマイクロプロセッサ及び/又はバス接続のような別の装置と電気的に絶縁することが可能となり、この場合、電極のみが、及び任意で電気接続の可能性が開放されたままとなる。絶縁塗料又はワックスなどの絶縁層で被覆加工することにより、このような電気的絶縁を構成することができる。部品又はモジュールをセンサハウジングに挿入した後、これらを前述の絶縁材料のうちの1つでシールすることも可能である。
【0013】
本明細書で上記暗示したように、センサ装置又はセンサハウジングに別のセンサを設けることができ、このセンサを露出させるか、或いは外部から接触可能にすることもできる。このセンサは、水温を測定するための温度センサなどであってもよい。本明細書で以下説明するように、さらなるセンサを設けることも可能である。1つの展開では、センサ又はさらなるセンサを、高周波数において高インピーダンスの、すなわち、いわゆる不在センサとなるように構成することができる。低周波数の場合、このセンサは、特に変圧器との接続時に評価可能な減衰を引き起こす。特に、伝導率測定用の他のセンサすなわち2つの電極が低周波数において高インピーダンスであり、高周波数において変圧器上で評価可能な減衰を引き起こす場合、センサ装置に上記複数の異なる種類のセンサを設け、変圧器すなわち該変圧器の片側に設けられた2つの端子にわたって同時に接続することができる。周波数帯域に応じて、1つのセンサ又は1つのセンサの種類が起動され、又は評価される。これは、周波数に依存する前述の2つの電極とは明らかに逆であると考えられる。
【0014】
別の展開では、1又はそれ以上のセンサがその都度際だった共振周波数を有することが可能となり、この周波数において、これらのセンサは、残りの周波数帯域の場合よりも大幅に低いインピーダンスを有するようになる。従って、仮想上いずれの場合にも、異なる共振周波数を有するランダムな数のセンサを、同じ変圧器を介してすなわちそのセンサの共振周波数で起動することにより評価できることになる。
【0015】
本発明のさらに別の展開では、センサのうちの少なくとも1つは周波数に依存しない。この場合、異なる周波数における測定が可能になる結果として、特性のわからない、周波数に依存しないセンサの影響を測定できるようになる。このようにしてセンサの影響を取り除くことが可能となることにより、周波数に依存するセンサの特性を再度評価できるようになる。
【0016】
このようにして、前述の方法を使用して、進歩性のあるセンサ装置を異なる方法で動作させることが可能であり、特に前述の電極に関する場合、これらの電極はさらなるセンサを有し、これらのセンサを前述の例のうちの1つに従って構成することができる。
【0017】
これらの特徴及びさらなる特徴を特許請求の範囲、説明、及び図面から得ることができ、本発明の実施形態において及び別の分野において、個々の特徴を単独で又は副次的な組み合わせの形の両方で実現することができ、またこれらの特徴は、好適な、個別に保護される構成を表すことができ、この保護は本願において特許請求の範囲に記載される。本出願を個々のセクション及び副題に細分することにより、この細分に従って行われる記述の一般的妥当性を限定するつもりは一切無い。
【0018】
添付の図面に関連して、本発明の実施例(実施形態)について本明細書で以下説明する。
【実施例】
【0019】
図1は、センサ装置11、すなわちその2つの部分を示す図である。細長い、プラスチック又はセラミックなどのキャリア12は、その右側領域に電極14a及び14bを有し、これらの電極は、前述のドイツ特許第102005007935号A1により公知のように数センチの間隔を有すると共に導電面として構成される。これらの電極は、キャリア12上の導電路15a及び15bを介して変圧器17と電気接続される。変圧器17は、電極14と同様にキャリア12に固定される。この変圧器17は、特に専門家には信号技術により周知のように小型の変圧器として構成される。
【0020】
変圧器17は、別の導電路18によりマイクロプロセッサ20に接続され、このマイクロプロセッサもまた、キャリア12に固定される。次にマイクロプロセッサ20が、導電路18により、左側のキャリア終端13において接点バンク21と接続されるか、或いは接触可能となる。所定の構成に応じて、図示の3つの接点バンク21又は導電路18よりも多くの接点バンク又は導電路を有することが可能となる。キャリア12をさらに複雑な構成にした場合、キャリアの下側面に別の接点バンクを有することもできる。接点バンク21は、特にこれらの接点バンク間のスロット22により、端子としてコネクタに直接差込むように構成される。
【0021】
使用目的、及び特にキャリア12の材質又は生産量に応じて、部品の構成及びキャリア12上の導電路を、場合によって異なるものにすることができる。専門家であれば、最も有利な構成を選択することができるであろう。
【0022】
図1の右側にセンサハウジング24を確認できる。このセンサハウジング24は、細長い管状のものであり、左側終端は、キャリア12を挿入するために開口部25で開かれているのに対し、右側終端は閉じられている。センサハウジング24の右側平坦部26に2つの開口部28a及び28bが形成される。センサハウジング24の構成に関しては、ドイツ特許第102005007935号A1を再度参照されたい。
【0023】
図2は、キャリア12がどのようにセンサハウジング24に係合されるかを示す図である。斜線部分によって明らかにされるように、電極14a及び14bは開口部28a及び28bの下に位置する。特に、電極14が開口部28を内側から封止するか、或いは弾性シーリング材、シーリング用リング又は導電性シーリング用接着剤などのシーリング材が使用される。センサハウジング24すなわちセンサ装置11の右側領域、特に全体的な平坦部分26は、水ダクトの中へ突出する必要がある。
【0024】
これについては図3に示しており、この場合、センサ装置11のほとんどの領域が水ダクトの壁30を貫通し、すなわち後者の場合水中に入るようになる。ボルト締め、圧力嵌め、又は溶接などの異なる方法で締付けを行うことができる。最初にセンサハウジング24を壁30に固定し、その後キャリア12を取り付けることも可能である。
【0025】
図3は、センサハウジング24の開口部25を有する左側終端が、接点バンク21を有する左側のキャリア終端13が突出した状態で、どのように水ダクト30の反対側から突出するかを示す図である。これにより接続が容易になると同時に、湿気が水ダクトから上記領域へ通過できないことが確実になる。
【0026】
図3の変形例として、センサ装置11の平坦部26に配置された温度センサ23を破線形で示している。温度センサ23は、抵抗、すなわち周波数に依存する代わりに温度に依存するキャパシタンスに基づく従来型の温度センサであってもよい。この温度センサ23は、電極14のようにキャリア12に固定され、該電極14のように、接続路15a及び15bを介して変圧器17の片側の2つの端子に接続される。この温度センサ23は、前述の周波数に依存する抵抗特性を有することもでき、これにより、電極14を介した伝導率測定のように同じ変圧器17を介した個別の評価が可能となる。温度センサ23は、センサハウジング24と最大熱電導による接触状態にあるか、或いは開口部側に配置され、水と直接接触する状態にあるかのいずれかの状態にあることができる。とはいうものの、この温度センサ23は、センサハウジング24内に配置され、結果として密閉されることが望ましい。
【0027】
導電率測定用の電極14及び温度測定用の温度センサ23双方の起動及び評価は、本明細書で上述した態様で行われるため、これらに対してさらなる言及を行う必要はない。
【0028】
温度センサを、マイクロプロセッサ20に直接接続することもできる。しかしながら、この場合隔離された状態とはならず、温度センサ23がセンサハウジング24内に位置する場合にのみ、この接続を行うことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】部品用のキャリアと該キャリアのために設けられたセンサハウジングとに分解したセンサ装置である。
【図2】図1から互いに差込んだ状態の2つの部分である。
【図3】電気機器の水ダクトの壁に設置したさらなる温度センサを有する図2のセンサ装置の平面図である。
【符号の説明】
【0030】
11 電気機器の伝導率測定用のセンサ装置
12 センサキャリア
13 終端
14a、14b 電極
15a、15b 電気接続
17 変圧器
18 導電路
22 スロット
24 センサハウジング
26 平坦な領域
28a、28b 開口部
30 水ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水が流れる電気機器、すなわち汚れた水と共に動作し、特に洗濯機又は食洗機などの家庭用電気機器用の水ダクト(30)を有するような電気機器の伝導率測定用のセンサ装置(11)であって、センサキャリア(12)上に2つの電極(14a、14b)が伝導率測定用のセンサとして設けられ、該2つの電極(14a、14b)が別の部品又は結合回路なしで変圧器(17)と直接接続されることを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】
前記変圧器(17)は、好ましくは前記2つの電極間の間隔と同じ規模の間隔、特に数センチの間隔で、前記電極(14a、14b)の直近に配置されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記電極(14a、14b)及び変圧器(17)は共通モジュールを形成すると共に、特に共通のキャリア(12)、好ましくはプリント基板上に置かれ、前記キャリア上でこれらの間に導電路として電気接続(15a、15b)が実現されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
細長い又は導管状のセンサハウジング(24)を有し、いつでも動作できる状態にある場合、前記電極(14a/14b)は、少なくとも部分的に露出されるか、或いは接触可能となることを特徴とする請求項1から請求項3のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記電極(14a、14b)及び変圧器(17)は、前記センサハウジング(24)の内部に配置され、共通のキャリア(12)の、センサハウジング(24)の後部から突出する終端(13)に電気接続するための該電気接続の可能性が、特に接点バンク(21)として前記電極(14a、14b)及び前記変圧器(17)のために設けられることを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記センサハウジング(24)は、平坦な領域(26)及び開口部(28a、28b)を有する細長又は管状であり、該開口部(28a、28b)には前記電極(14a、14b)が配置され、さらに詳細には、前記電極が前記開口部を閉じるか、或いはシールすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のセンサ装置。
【請求項7】
前記変圧器(17)と前記電気接続の可能性(21)との間に、前記センサ(14a、14b)を起動及び/又は評価するためのインタフェースとしてバス接続(20)を有することを特徴とする請求項1から請求項6のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項8】
電気接続の可能性、特にバス接続(20)は、前記電気機器の前記水が流れる領域(30)の外部に配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項9】
前記電極(14a、14b)及び変圧器(17)のための共通のキャリア(12)上に、又はセンサハウジング(24)内にマイクロプロセッサ(20)及び任意でその配線が設けられ、該マイクロプロセッサ(20)の電気接続の可能性(21)は、前記センサハウジング(24)の外部に、又はセンサ装置(11)の水が流れる領域(30)の外部に配置されることを特徴とする請求項1から請求項8のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項10】
前記センサハウジング(24)上に、又はその内部に別のセンサ(23)を有し、好ましくは、別のセンサは露出されるか、或いは外部から接触可能となることを特徴とする請求項1から請求項9のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項11】
別のセンサ(23)は、起動手段が高周波数の時には高インピーダンスとなり、低周波数の時には低インピーダンスとなるか、或いは前記起動手段又は変圧器(17)において評価可能な減衰を引き起こすことを特徴とする請求項10に記載のセンサ装置。
【請求項12】
別のセンサ(23)は、起動手段が低周波数の時には高インピーダンスとなり、高周波数の時には低インピーダンスとなるか、或いは前記起動手段又は変圧器(17)において評価可能な減衰を引き起こすことを特徴とする請求項10に記載のセンサ装置。
【請求項13】
周波数の影響を個別に測定するために、他のセンサにおいて測定値を評価する際に、少なくとも1つのセンサは起動手段の周波数に依存し、他の1つのセンサは周波数に依存しないことを特徴とする請求項10から請求項12のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項14】
少なくとも1つのセンサ、好ましくは複数のセンサは際だった共振周波数を有し、該共振周波数において、前記センサを評価するための周知の周波数における残りの周波数帯域の場合よりも明らかに低いインピーダンスとなることを特徴とする請求項10から請求項13のうちの1項に記載のセンサ装置。
【請求項15】
前記電極(14a/14b)又は変圧器(17)は、前記電極において前記水の前記導電率を通じて前記減衰を測定するために高周波数パルスで起動することを特徴とする請求項1から請求項14のうちの1項に記載のセンサ装置(11)を動作させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−537833(P2009−537833A)
【公表日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511374(P2009−511374)
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【国際出願番号】PCT/EP2007/004350
【国際公開番号】WO2007/134765
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(597022218)エーゲーオー エレクトロ・ゲレーテバウ ゲーエムベーハー (64)
【Fターム(参考)】