小児用の安全蓋
【課題】蓋とシール部材除去ユニットを一体形成し、蓋の離脱と連動したシール部材の自動除去を可能にすることで、円滑に利用できる小児用の安全蓋を提供する。
【解決手段】容器口部12に取り付けられる内部蓋14と、内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で内部蓋の外周面に配置される外部蓋16と、内部蓋と外部蓋との間に形成され、外部蓋を所定の力を上回る力を加えて下側方向に移動させる時のみ、外部蓋の回転力を内部蓋に伝達する回転力伝達部18と、内部蓋に形成され、内部蓋を容器口部から離脱すると、容器口部を封入するシール部材20を除去して内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニット22と、で構成する。
【解決手段】容器口部12に取り付けられる内部蓋14と、内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で内部蓋の外周面に配置される外部蓋16と、内部蓋と外部蓋との間に形成され、外部蓋を所定の力を上回る力を加えて下側方向に移動させる時のみ、外部蓋の回転力を内部蓋に伝達する回転力伝達部18と、内部蓋に形成され、内部蓋を容器口部から離脱すると、容器口部を封入するシール部材20を除去して内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニット22と、で構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内の充填物から子供を保護するように構成される小児用の安全蓋に関するものであり、より詳しくは、蓋を開けると容器の容器口部を封入するシール部材が切断されて蓋と一緒に容器から分離するように構成して使用時の利便性を向上させ、かつ、子供を一層確実に保護することができる小児用の安全蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年になって、猛毒性薬物の保存容器、洗剤等の保存容器、一般家庭医薬品の保存容器等には、子供が蓋を容易に開けることができないように小児用の安全蓋を装着することが義務付けられている。
【0003】
図1は、従来技術に係る小児用の安全蓋を示した断面図である。従来技術に係る小児用の安全蓋は、内部蓋154と、外部蓋156と、回転力伝達部160と、で構成される。内部蓋154は、容器口部152に取り付けられる。容器口部152は、容器150内の充填物が通過するように前記容器150に形成される。外部蓋156は、前記内部蓋154の外側に位置し、前記内部蓋154を所定の範囲内において上下方向に移動させる。回転力伝達部160は、前記内部蓋154と前記外部蓋156との間に形成され、前記外部蓋156を下側方向に押圧する時のみ、前記外部蓋156の回転力を内部蓋154に伝達して内部蓋154を回転させる。
【0004】
前記容器150の容器口部152の上面には、シール部材170が接着され、前記容器150内の充填物を保護する。雌ネジ部174は、雄ネジ部172に螺合する。雄ネジ部172は、容器口部152の外周面に形成されるのに対し、雌ネジ部174は、前記内部蓋154の下側に形成される。また、係止突起178が前記外部蓋156の下端内周面より突出し、前記内部蓋154が外部蓋156から離脱するのを防止する。
【0005】
前記回転力伝達部160は、第1係止突起164と、第2係止突起166と、で構成される。第1係止突起164は、前記内部蓋154の外側上面に放射状に所定の間隔をあけて配置されるとともに、所定の高さで上側方向に突出する。第2係止突起166は、前記外部蓋156の内側上面に放射状に所定の間隔をあけて配置されるとともに、所定の長さで下側方向に突出して、前記第1係止突起164に係止する。
【0006】
このように構成される従来技術に係る小児用の安全蓋では、内部蓋154が容器口部152に取り付けられた状態で、前記外部蓋156のみが内部蓋154の外周面の周りを回転する。このため、子供が外部蓋156を回しても、その回転力が内部蓋154に伝達しないので、子供が簡単に外部蓋156を開けることができない。
【0007】
一方、蓋を開ける場合には、外部蓋156を下側方向に押圧すると、外部蓋156の第2係止突起166が前記内部蓋154の第1係止突起164の間の空間に挿入され、第1係止突起164と第2係止突起166とが相互に係止した状態となる。このような状態で外部蓋156を回転させると、その回転力が内部蓋154に伝達される。これにより、外部蓋156と一緒に内部蓋154も回転し、容器口部152から離脱する。
【0008】
また、前記蓋を容器口部152から離脱した場合、容器口部152を封入するシール部材170は、手を使って除去するか、あるいは、ナイフ等の道具を別途使用して除去することになる。その後、容器150内の充填物は、容器口部152を通って排出される。
【0009】
しかし、上述したように、従来技術に係る小児用の安全蓋では、容器蓋を容器150から離脱した場合には、容器口部152に接着されたシール部材170は、手を使って除去するか、あるいは、ナイフ等の道具を別途使用して除去することになるため、使用が不便であるという問題点があった。
【0010】
特に、手を使ってシール部材170を除去するとき、シール部材170と容器口部152の縁部との間の接着力が強いと、シール部材170を縁部から円滑に除去することができない。これにより、使用者は、もう一度手を使ってシール部材170を除去しなければならなかった。この時、手が容器口部152にもう一度接触するので、衛生的な面において問題が発生する危険性がある。
【0011】
また、従来技術に係る小児用の安全蓋では、各係止突起164、166が内部蓋154の上部と外部蓋156の上部にそれぞれ形成され、外部蓋156を上側方向へ押し上げる構造を具備していない。これにより、外部蓋156が自重で下側方向に移動し、外部蓋156の第2係止突起166が内部蓋154の第1係止突起164と相互に係止する状態となる。これにより、状況によっては、子供が蓋を開けてしまうような事態を引き起こすという危険性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明は、蓋とシール部材除去ユニットを一体形成し、蓋の離脱と連動したシール部材の自動除去を可能にすることで、円滑に利用できる小児用の安全蓋を提供することを課題とする。
【0013】
本発明は、シール部材除去ユニットでシール部材を自動除去できるため、上記課題とは別に、シール部材の除去の際に容器口部に手が接触することで生じる衛生上の問題点を解決できる小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【0014】
上記課題の他、本発明は、弾性力を利用して外部蓋を内部蓋から上側方向に相対的に移動した位置にとどめることができるので、所定の力を上回る力を加えて外部蓋を下側方向に移動させなければ蓋を開けることができないように構成し、子供に対する安全性を効果的に確保することができる小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【0015】
さらに、上記課題の他、本発明は、外部蓋の上面に保護板を設けて内部蓋に取り付けられたシール部材除去ユニットを保護することによって、外部からの圧力がシール部材除去ユニットに加わることのない小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【0016】
さらに、上記課題の他、本発明は、容器口部の開口を小さくするために、シール部材の一部を除去して孔をシール部材に形成することで、容器内の充填物が少しずつ排出されるようにし、誤って容器蓋を開けてしまった子供が容器内の充填物を摂取した場合でも、その量を抑制して安全性の向上を図る小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するため、本発明に係る小児用の安全蓋においては、容器口部に取り付けられる内部蓋と、前記内部蓋と一緒に回転しない状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、前記内部蓋と前記外部蓋との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させると、前記外部蓋の回転力が前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、前記内部蓋に形成され、前記容器口部から前記内部蓋を離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去した前記シール部材を前記内部蓋の内部に収納するシール部材除去ユニットと、で構成されることを特徴とする。
【0018】
前記外部蓋の上端には、弾性部材が形成され、該弾性部材は、弾性力で前記内部蓋の上面に支持され、前記外部蓋が前記内部蓋より上側方向に移動した位置にとどめることを特徴とする。
【0019】
前記回転力伝達部は、前記内部蓋の下側外周面より突出するとともに、円周方向に等間隔に配置される第1係止突起と、前記外部蓋の内周面より突出するとともに、円周方向に等間隔に配置され、外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されて前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、で構成されることを特徴とする。
【0020】
前記シール部材除去ユニットは、上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板を押圧するとシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、前記押圧板の下面に下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を保持する係止部と、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、で構成されることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る小児用の安全蓋においては、容器の充填物を外部に排出する際に通過する容器口部に取り付けられる内部蓋と、上下方向に移動可能なように前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、前記内部蓋の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達するスプライン部と、前記外部蓋と前記容器口部との間に形成され、前記内部蓋が前記容器口部に取り付けられると、前記外部蓋の回転を制限する嵌合ユニットと、で構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
上述のように構成された本発明に係る小児用の安全蓋によれば、内部蓋の内部にシール部材除去ユニットを設けているので、シール部材除去ユニットの押圧板を押しながら蓋を開ければ、シール部材が容器口部から自動的に除去される。これにより、使用時の利便性が向上する。
【0023】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、シール部材除去ユニットがシール部材を自動的に除去するので、シール部材の除去時に使用者が容器口部に手を触れることで生じる衛生上の問題を解決することが可能であるという利点もある。
【0024】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、外部蓋に形成された弾性部材によって外部蓋が内部蓋よりも上側方向に移動した位置にとどまるので、内部蓋の第1係止突起と外部蓋の第2係止突起とが相互に分離した状態を維持できる。これにより、子供が外部蓋を回したとしても内部蓋に回転力が伝達することがないので、子供に対する安全性を向上させることができる。
【0025】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、第1係止突起と第2係止突起との間に傾斜面を形成するので、子供が外部蓋を回したとしても第2係止突起が前記第1係止突起の傾斜面上を摺動する。これにより、外部蓋の回転力が内部蓋に伝達されず、子供に対する安全性を効果的に向上させることができる。
【0026】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、外部蓋の上面に保護板を設けて内部蓋に形成されたシール部材除去ユニットを保護するので、露出状態の場合と異なり、外力が加わることによって、シール部材除去ユニットの誤作動が引き起こされることがないという利点がある。
【0027】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、前記シール部材除去ユニットがシール部材の一部だけを除去して所定サイズの孔をシール部材に形成し、外部に排出する容器内の充填物が通過する孔を小さく構成する。これにより、子供が容器内の充填物を飲んだとしても、子供が摂取する充填物の量を少量にとどめることができるので、子供にとっての充填物に対する安全性を確保することができる。
【0028】
また、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、内部蓋にシール部材パンチングユニットを形成して所定形状の孔をシール部材にあけるように構成し、容器内の充填物に応じて様々な形状の孔を形成するように構成することができる。これにより、子供に対する安全保護を向上させることができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態を以下に説明する。
【0030】
図3は本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図4は本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の内部蓋の斜視図、図5は本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の外部蓋の断面斜視図である。
【0031】
本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成され、前記内部蓋14を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。
【0032】
前記容器10は、猛毒性薬物、洗剤及び一般家庭医薬品等、子供に危険を及ぼすような充填物を充填するものである。シール部材20は、前記充填物を外部に排出する際に通過する容器口部12に固定されることで容器口部12を封入し、前記容器10内の充填物を保護する。ここで、前記シール部材20としては、紙材質またはアルミニウム箔板材質等のように、ナイフ等により除去しやすい材質で形成されることが好ましい。
【0033】
前記内部蓋14は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部26が形成され、該雌ネジ部26は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部24に螺合する。前記雌ネジ部26の上側内周面から、当接部28が円周方向に突出する。前記当接部28は、前記容器口部12の上端に当接する。そして、前記内部蓋14の下側外周面から、離脱防止突起30が突出する。前記離脱防止突起30は、前記内部蓋14が前記外部蓋16から離脱するのを防止する。
【0034】
前記外部蓋16は、前記内部蓋14が挿入された状態で上下方向に移動可能である。前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋16の外周面に複数の凹凸部32が形成される。前記凹凸部32を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋16を回すのが容易となる。前記外部蓋16の下側内周面から、離脱防止突起34が突出する。前記離脱防止突起34は、前記内部蓋14の離脱防止突起30に係止する。
【0035】
前記外部蓋16の上端に、離脱防止突起36が形成される。前記離脱防止突起36は、前記内部蓋14が外部蓋16の上側方向へ離脱することを防止する。前記離脱防止突起36に弾性部材38が形成される。弾性部材38は、前記内部蓋14の上面に支持され、内部蓋14よりも上側方向に移動した位置に前記外部蓋16をとどめる。
【0036】
前記弾性部材38は、所定の弾性力で湾曲する薄膜状構成である。前記弾性部材38の端部は、前記内部蓋14の上面に支持される。前記弾性部材38は、前記外部蓋16が上側方向に移動した位置にとどまるように、前記外部蓋16に弾性力を付与する。
【0037】
前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記弾性部材38が弾性変形するとともに、外部蓋16が下側方向に移動する。外部蓋16に力が加わらなくなると、弾性部材38の弾性力によって、前記外部蓋16が上側方向に移動して元の位置に復帰する。
【0038】
図4及び図5に示すように、前記回転力伝達部18は、第1係止突起40と、第2係止突起42と、で構成される。前記第1係止突起40は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋14の下側外周面から突出する。前記第2係止突起42は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋16の内周面から突出する。前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記第2係止突起42は前記第1係止突起40の間に挿入されて、前記第1係止突起40に係止する。
【0039】
前記第1係止突起40は、前記内部蓋14の外周面に等間隔に配置して形成される。前記第1係止突起40の上端に、所定の角度で傾斜した傾斜面46が形成される。前記第2係止突起42が、前記第1係止突起40にある程度挿入されると、第2係止突起42は前記傾斜面46に沿って摺動する。
【0040】
前記第2係止突起42は、前記外部蓋16の内周面に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起42の下端に、前記第1係止突起42と同様の傾斜面48が形成される。傾斜面48が前記第1係止突起40の傾斜面46と接触すると、前記第2係止突起42は傾斜面46に沿って摺動する。
【0041】
図6に示すように、子供が外部蓋16を押した場合、弾性部材38の弾性力が前記外部蓋16に作用するので、外部蓋16が完全に押圧されない。このため、外部蓋16の第2係止突起42が前記内部蓋14の第1係止突起40に完全に挿入されないので、前記外部蓋16を回転させたとしても、前記第2係止突起42の傾斜面48は、第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動することになる。これにより、外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達されることがないので、蓋を開けることができない。
【0042】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、カッター52と、係止部54と、連結部56と、で構成される。前記押圧板50は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置され、使用者によって押圧される。前記カッター52は、前記押圧板50の下面縁部の円周方向に形成される。前記カッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記連結部56は、前記押圧板50の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成され、前記押圧板50の上下方向への移動を案内し、弾性変形して前記押圧板50を所定の位置にとどめる。
【0043】
前記押圧板50は、円板状で、その直径は前記内部蓋14の内径よりも小さく構成される。前記押圧板50は、前記内部蓋14の上面よりも低い位置に配置されることが好ましい。
【0044】
図7に示すように、前記カッター52は、複数の支持部60と、第1カット部62と、第2カット部64と、で構成される。前記複数の支持部60は、前記押圧板50の下面縁部に等間隔に配置して形成される。前記第1カット部62は、前記支持部60の下端に鋭利な形状で形成される。前記第1カット部62は、前記押圧板50の押圧に伴って下側方向に移動して、前記シール部材20を刺通する。前記第2カット部64は、前記支持部60の側面の少なくとも一方に形成される。前記内部蓋14が回転すると、前記第2カット部64は、容器口部12の内周面と接触した状態で回転しながら、シール部材20を円形に切断する。
【0045】
図8に示すように、前記係止部54は、支持ロッド66と、少なくとも一つの係止突起68と、で構成される。前記支持ロッド66は、前記シール部材20を刺通するため、所定の長さを前記押圧板50の下面から延在する。前記係止突起68は、前記支持ロッド66の側面に形成される。前記係止突起68は、前記シール部材20に係止して、前記カッター52で切断された前記シール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。
【0046】
前記支持ロッド66は、棒状に構成され、前記押圧板50の下側方向に延在する。前記支持ロッド66の端部には、シール部材刺通用のパンチ部70が鋭利な形状で形成される。
【0047】
前記係止突起68は、弾性変形可能に形成される。前記係止突起68は、前記シール部材20の刺通時に上側方向へ湾曲して、前記パンチ部70があけた孔を通過し、シール部材20の内側に差し込まれる。前記係止突起68は、前記シール部材20の内側に差し込まれると原形状態の形状に戻り、前記シール部材20の内側面に係止する。
【0048】
少なくとも1つの係止突起68は、所定の長さを支持ロッド66の両側面から垂直方向に延在する。前記連結部56は、薄膜のドーム状に構成され、前記内部蓋14の内周面と前記押圧板50の外周面との間に形成される。
【0049】
所定の力を上回る力を加えて前記押圧板50を押圧すると、前記連結部56が弾性変形して、前記押圧板50の下側方向への移動を案内する。
【0050】
前記連結部56は、弾性力で前記押圧板50を通常位置にとどめる。即ち、押圧板50が突出した状態にあるときは、連結部56は凸状のドーム形態となり、前記押圧板50を通常位置にとどめる。一方、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板50を押圧すると、連結部56は、凹状形態に弾性変形し、押圧板50の押圧状態を維持する。
【0051】
本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0052】
図9及び図10は、本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。容器10内の充填物を外部に排出するために内部蓋14の押圧板50を下側方向に押圧すると、前記連結部56が弾性変形して前記押圧板50が下側方向に移動する。次に、前記押圧板50の下面にあるカッター52の第1カット部62がシール部材20の縁部を刺通するとともに、係止部54の支持ロッド66がシール部材20の中央を刺通する。
【0053】
シール部材20の刺通時において、前記係止部54の係止突起68は、上側方向へ湾曲しながら、前記支持ロッド66のパンチ部70があけた孔を通過する。前記係止突起68は、いったんシール部材20の内側に位置すると、弾性変形して原形状態の形状に戻る。
【0054】
次に、使用者が外部蓋16を把持して、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、外部蓋16の第2係止突起42と前記内部蓋14の第1係止突起40とが相互に係止する。この状態で前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0055】
この時、前記カッター52が容器口部12の内周面に接触した状態で回転し、支持部60の両側面の第2カット部64が、前記シール部材20を円形に切断する。係止部54の係止突起68が、シール部材20に係止するので、前記シール部材20は、前記内部蓋14の内部に保持された状態で前記容器口部12から除去されることになる。
【0056】
このように、シール部材20を除去した状態の容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出して、容器口部12に蓋をし直すと、前記外部蓋16は内部蓋14の上面に向かって移動して、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0057】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0058】
図11は、本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図12は、図11のB−B線断面図、図13は、図11のC−C線断面図、である。
【0059】
本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋80と、外部蓋82と、スプライン部85と、嵌合ユニット84と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。内部蓋80は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋82は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋80の外周面に配置される。前記スプライン部85は、前記内部蓋80の外周面と前記外部蓋82の内周面との間に形成され、前記外部蓋82の回転力を前記内部蓋80に伝達する。前記嵌合ユニット84は、前記外部蓋82と容器口部12との間に形成され、内部蓋80が容器口部12に取り付けられた場合に外部蓋82の回転を制限する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋80に形成され、前記内部蓋80を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋80の内部に保持する。
【0060】
前記内部蓋80は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋80の下側内周面に雌ネジ部88が形成され、該雌ネジ部88は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部86に螺合する。
【0061】
前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋16の上端と下端には、前記内部蓋80の離脱防止用のストッパー90,92が形成される。前記外部蓋16の外周面に複数の凹凸部94が形成される。前記凹凸部94を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋16を回すのが容易となる。
【0062】
前記スプライン部85は、第1係止突起81と、第2係止突起83と、で構成される。前記第1係止突起81は、前記内部蓋80の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、前記外部蓋82の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、第1係止突起81と噛合する。
【0063】
図13に示すように、前記嵌合ユニット84は、第1嵌合突起98と、第2嵌合突起100と、で構成される。前記第1嵌合突起98は、容器口部12の下側外周面から延在した円板状のフランジ部96の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記外部蓋82の下側内周面に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記第1嵌合突起98の間に挿入されることで嵌合する。
【0064】
前記第1嵌合突起98は、歯車状に形成される。前記第1嵌合突起98は、側面の一方が所定の角度に傾斜した傾斜面102を有する。前記第2嵌合突起100は、前記第1嵌合突起98の傾斜面と同様の傾斜面104を有する。前記傾斜面104は、前記第1嵌合突起98の傾斜面102と対向する面に形成される。
【0065】
前記外部蓋82を下側方向に移動して回転させると、外部蓋82の第2嵌合突起100が前記容器口部12の第1嵌合突起98の間に挿入される。この時、内部蓋80が容器口部12に完全に装着されていない場合には、第2嵌合突起100の傾斜面104が前記第1嵌合突起98の傾斜面102に沿って摺動し、前記外部蓋82が回転する。一方、内部蓋80が容器口部12に完全に装着されている場合には、第1嵌合突起98の間に第2嵌合突起100が挿入されて外部蓋82が回転することを防止する。
【0066】
前記シール部材除去ユニット22の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細について説明を省略する。
【0067】
本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0068】
図14は、本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。外部蓋82を上側方向へ引っ張ると、外部蓋82が内部蓋80の外周面に沿って摺動しながら上側方向に移動する。この時、外部蓋82の第2嵌合突起100が容器口部12の第1嵌合突起98から離脱し、外部蓋82の嵌合状態を解除する。
【0069】
このような状態で前記外部蓋82を回転させると、前記外部蓋82にスプライン嵌合した内部蓋80が一緒に回転して容器口部12から離脱する。
【0070】
この時、容器口部12を封入するシール部材20が、内部蓋80の内部に保持されたまま、シール部材除去ユニット22により除去される。
【0071】
そして、もう一度、容器口部12に内部蓋80を取り付けると、外部蓋82の内周面の第2嵌合突起100が、容器口部12の第1嵌合突起98の間に挿入される。これにより、外部蓋82が固定され、子供が外部蓋82を開けることができない。
【0072】
図15は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図、図16は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図17は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の外部蓋の断面斜視図、である。
【0073】
本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、保護板13と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成され、前記内部蓋14を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。前記保護板13は、前記外部蓋16の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋14に取り付けられたシール部材除去ユニット22を保護する。
【0074】
前記内部蓋14及び外部蓋16の構成と作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0075】
前記保護板13は、前記外部蓋16の上側内周面と所定の間隔をあけて形成される。前記保護板13は、円板状に構成される。また、前記保護板13の外周面と前記外部蓋16の上側内周面との間に、複数の連結リブ17が形成される。複数の連結リブ17は、前記保護板13が下側方向に移動して切断されるまで、前記外部蓋16に対する前記保護板13の連結状態を維持する。
【0076】
前記連結リブ17は、所定の力を上回る力を加えると切断されるように構成される。前記連結リブ17は、前記保護板13が押圧された場合には切断されるとともに、前記保護板13が下側方向に移動するように前記保護板13を許容する。
【0077】
そして、所定の間隔があいた前記保護板13の外周面と前記外部蓋16の上側内周面との間を、複数のガイドリブ15が連結する。これにより、前記保護板13が下側方向に移動する時、前記保護板13が前記外部蓋16に連結された状態で下側方向に移動するように前記保護板13を案内する。
【0078】
前記ガイドリブ15は、S字状に構成される。前記ガイドリブ15の一端は、外部蓋16の内周面に連結され、その他端は、保護板13の外周面に連結される。前記ガイドリブ15は、前記保護板13の下側方向への移動に伴って伸張し、前記保護板13の下側方向への移動を案内するとともに、前記外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。また、前記ガイドリブ15は、前記保護板13の外周面の挿入溝21に挿入される。
【0079】
S字状の前記ガイドリブ15の湾曲部に、厚みを薄く構成した連結帯部19が形成される。前記連結帯部19は、S字状に構成された前記ガイドリブ15の形状を維持する。前記保護板13が下側方向に移動すると、前記連結帯部19は切断される。
【0080】
このような保護板13は、前記シール部材除去ユニット22が外部に露出しないようにして、シール部材除去ユニット22を外力から保護する。使用者がシール部材除去ユニット22を利用するために前記保護板13を下側方向に押圧すると、保護板13と外部蓋16との間を連結する連結リブ17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動して、シール部材除去ユニット22の押圧板50が押圧される。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15は、伸張して前記保護板13の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0081】
前記回転力伝達部18は、第1係止突起40と、第2係止突起42と、で構成される。前記第1係止突起40は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋14の下側外周面から突出する。前記第2係止突起42は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋16の内周面から突出する。前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記第2係止突起42は前記第1係止突起40の間に挿入されて、前記第1係止突起40に係止する。
【0082】
ここで、前記第1係止突起40及び第2係止突起42の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については省略する。
【0083】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、カッター52と、係止部54と、連結部56と、で構成される。前記押圧板50は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置される。前記カッター52は、前記押圧板50の下面縁部に形成される。前記カッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記連結部56は、前記押圧板50の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成され、前記押圧板50の上下方向への移動を案内し、弾性力で前記押圧板50を移動した位置にとどめる。
【0084】
前記シール部材除去ユニット22の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0085】
本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0086】
図18及び図19は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0087】
容器10内の充填物を外部に排出するために、使用者が外部蓋16に連結された保護板13を下側方向に押圧すると、前記保護板13と外部蓋16との間を連結する連結リブ17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動してシール部材除去ユニット22の押圧板50が押圧される。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15は、伸張して前記保護板13の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0088】
このように、前記保護板13によって押圧板50が下側方向に移動すると、前記連結部56が弾性変形する。次に、前記押圧板50の下面にあるカッター52の第1カット部62がシール部材20の縁部を刺通するとともに、係止部54の支持ロッド66がシール部材20の中央を刺通する。
【0089】
前記シール部材20の刺通と同時に、前記係止部54の係止突起68は、上側方向へ湾曲しながら前記支持ロッド66のパンチ部70があけた孔を通過する。前記係止突起68は、いったんシール部材20の内側に位置すると、原形状態の形状に弾性変形して広がる。
【0090】
次に、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を把持して下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に係止した状態となる。この状態で前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0091】
この時、前記カッター52が容器口部12の内周面に接触した状態で回転し、支持部60の両側面の第2カット部64が、前記シール部材20を円形に切断する。シール部材20は、係止部54の係止突起68に係止するので、前記内部蓋14の内部に保持された状態で前記容器口部12から除去されることになる。
【0092】
このように、シール部材20を除去した状態の容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出して、容器口部12に蓋をし直すと、前記外部蓋16は、弾性部材38の弾性力で内部蓋14の上面に向かって移動し、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0093】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0094】
図20は、本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【0095】
本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋80と、外部蓋82と、スプライン部85と、嵌合ユニット84と、シール部材除去ユニット22と、保護板13と、で構成される。前記内部蓋80は、容器10内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋82は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋80の外周面に配置される。前記スプライン部85は、前記内部蓋80の外周面と前記外部蓋82の内周面との間に形成され、前記外部蓋82の回転力を前記内部蓋80に伝達する。前記嵌合ユニット84は、前記外部蓋82と容器口部12との間に形成され、内部蓋80が容器口部12に取り付けられた場合に外部蓋82の回転を制限する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋80に形成され、前記内部蓋80を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋80の内部に保持する。前記保護板13は、前記外部蓋16の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋14に取り付けられたシール部材除去ユニット22を保護する。
【0096】
前記内部蓋80は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部88が形成され、該雌ネジ部88は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部86に螺合する。
【0097】
前記外部蓋82は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋82の上端と下端に、前記内部蓋80が離脱することを防止するストッパー90,92がそれぞれ形成される。前記外部蓋82の外周面に、複数の凹凸部94が形成される。前記凹凸部94を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋82を回すのが容易となる。
【0098】
前記保護板13は、前記外部蓋82の上側内周面に形成される。前記保護板13は、円板状に構成され、所定の間隔をあけて配置される。前記保護板13の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0099】
前記スプライン部85は、第1係止突起81と、第2係止突起83と、で構成される。前記第1係止突起81は、前記内部蓋80の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、前記外部蓋82の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、第1係止突起81と噛合する。
【0100】
前記嵌合ユニット84は、第1嵌合突起98と、第2嵌合突起100と、で構成される。前記第1嵌合突起98は、容器口部12の下側外周面から延在した円板状のフランジ部96の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記外部蓋82の下側内周面に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記第1嵌合突起98の間に挿入されることで嵌合する。
【0101】
前記嵌合ユニット84の第1嵌合突起98及び第2嵌合突起100の構成及び作用は、上述した第2実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0102】
前記シール部材除去ユニット22の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0103】
本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について以下に説明する。
【0104】
図21及び図22は、本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0105】
保護板13を下側方向に押圧すると、シール部材除去ユニット22が、上述した第1実施形態と同じように、容器口部12を封入するシール部材20を刺通する。
【0106】
次に、外部蓋82を上側方向へ引っ張ると、外部蓋82が内部蓋80の外周面に沿って摺動しながら上側方向に移動する。この時、外部蓋82の第2嵌合突起100が容器口部12の第1嵌合突起98から離脱し、外部蓋82の嵌合状態を解除する。
【0107】
このような状態で、前記外部蓋82を回転すると、前記外部蓋82にスプライン嵌合した内部蓋80が一緒に回転して容器口部12から離脱する。
【0108】
この時、シール部材除去ユニット22が、上述した第1実施形態と同じように、内部蓋80の内部に保持されたまま、シール部材除去ユニット22により除去される。
【0109】
次に、もう一度、容器口部12に内部蓋80を取り付けると、外部蓋82の内周面の第2嵌合突起100が、容器口部12の第1嵌合突起98の間に挿入される。これにより、外部蓋82が固定され、子供が外部蓋82を開けることができない。
【0110】
図23は、本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図、図24は、本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、である。
【0111】
本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記外部蓋16に形成され、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。
【0112】
前記内部蓋14は、上端と下端が開口した円筒状構成である。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部26が形成され、該雌ネジ部26は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部24に螺合する。前記雌ネジ部26の上側内周面から、当接部28が円周方向に突出する。前記当接部28は、前記容器口部12の上端に当接する。そして、前記内部蓋14の下側外周面から、離脱防止突起30が突出する。前記離脱防止突起30は、前記内部蓋14が前記外部蓋16から離脱するのを防止する。
【0113】
前記外部蓋16は、前記内部蓋14が挿入された状態で上下方向に移動可能である。前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋16の外周面に複数の凹凸部32が形成される。前記凹凸部32を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋16を回すのが容易となる。前記外部蓋16の下側内周面から、離脱防止突起34が突出する。前記離脱防止突起34は、前記内部蓋14の離脱防止突起30に係止する。
【0114】
前記外部蓋16の上端に、環状の離脱防止突起36が形成される。前記離脱防止突起36は、前記内部蓋14が外部蓋16の上側方向へ離脱することを防止する。また、前記離脱防止突起36の下面に、弾性部材38が形成される。前記弾性部材38は、前記内部蓋14の上面に支持され、内部蓋14よりも上側方向に移動した位置に前記外部蓋16をとどめる。前記離脱防止突起36の内周面に、シール部材除去ユニット22が形成される。
【0115】
前記弾性部材38は、所定の弾性力で湾曲する薄膜状構成である。前記弾性部材38の端部は、前記内部蓋14の上面に支持される。前記弾性部材38は、前記外部蓋16が上側方向に移動した位置にとどまるように、前記外部蓋16に弾性力を付与する。
【0116】
前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記弾性部材38が弾性変形するとともに、外部蓋16が下側方向に移動する。外部蓋16に力が加わらなくなると、弾性部材38の弾性力によって、前記外部蓋16が上側方向に移動して元の位置に復帰する。
【0117】
前記回転力伝達部18の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0118】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、複数のカッター52と、係止部54と、ロッキングリブ200と、で構成される。前記押圧板50は、前記外部蓋16の上端内周面に連結され、所定の力で下側方向に押圧すると連結状態が解除して下側方向に移動する。前記複数のカッター52は、前記押圧板50の下面縁部に円周方向に形成される。前記複数のカッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記ロッキングリブ200は、前記押圧板50の外周面と前記外部蓋16の内周面との間に形成される。前記ロッキングリブ200は、前記押圧板50の押圧に伴って切断されるまで、外部蓋16に対する前記押圧板50の連結状態を維持する。
【0119】
前記押圧板50は、前記外部蓋16の上側内周面と所定の間隔をあけて配置される。前記押圧板50は、円板状に構成される。前記押圧板150の直径は、前記外部蓋16の内径とほぼ同一で、上下方向に移動可能なように前記外部蓋16の内周面に配置される。
【0120】
前記ロッキングリブ200は、押圧板50の外周面と外部蓋16の内周面との間を連結する。前記ロッキングリブ200は、所定の力を上回る力を加えて押圧板50を押圧することで切断されるまで、外部蓋16に対する押圧板50の連結状態を維持する。
【0121】
前記ロッキングリブ200は、所定の力を加えると切断されるような薄膜状構成である。所定の力を上回る力を加えて前記押圧板50を押圧した場合、前記ロッキングリブ200は切断され、前記押圧板50の下側方向への移動が可能となる。
【0122】
所定の間隔を形成する前記押圧板50の外周面と前記外部蓋16の内周面との間を、複数のガイドリブ202が連結する。前記押圧板50が下側方向に移動した場合、前記ガイドリブ202は、前記外部蓋16に対する前記押圧板50の連結状態を維持しながら、前記押圧板50の下側方向への移動を案内する。
【0123】
前記ガイドリブ202は、S字状に構成される。前記ガイドリブ202の一端は、外部蓋16の内周面に連結され、その他端は、押圧板50の外周面に連結される。前記押圧板50を下側方向に移動させると、前記ガイドリブ202が伸張することで、前記押圧板50の下側方向への移動を案内するとともに、前記外部蓋16に対する前記押圧板50の連結状態を維持する。
【0124】
前記ガイドリブ202は、前記押圧板50の外周面の挿入溝204及び前記外部蓋16の内周面の挿入溝206にそれぞれ挿入された状態で配置される。
【0125】
前記2つの挿入溝204,206とガイドリブ202の湾曲部との間に、厚みを薄く構成した連結帯部208が形成される。前記連結帯部208は、S字状に構成された前記ガイドリブ202の形状を維持する。前記押圧板50が下側方向に移動すると、前記連結帯部208は切断される。
【0126】
前記押圧板50と外部蓋16との間に、昇降支持部210が形成される。前記昇降支持部210は、前記押圧板50が外部蓋16内で垂直方向に移動できるように案内するとともに、前記外部蓋16の回転に伴って前記押圧板50を一緒に回転させる。
【0127】
前記昇降支持部210は、少なくとも一つのガイド溝部212と、少なくとも一つのガイド突起214と、で構成される。前記ガイド溝部212は、前記外部蓋16の下面縁部に垂設され、下側方向に延在する。前記ガイド突起214は、前記押圧板50の外周面に形成される。前記ガイド突起214は、前記ガイド溝部212に沿って上下方向に移動可能なように、前記ガイド溝部212に挿入される。
【0128】
前記押圧板50が下側方向に移動すると、押圧板50の外周面のガイド突起214が外部蓋16の内周面のガイド溝部212に沿って下側方向に移動する。これにより、前記昇降支持部210は、前記押圧板50が下側方向に垂直移動するように案内するとともに、前記外部蓋16の回転力を押圧板50に伝達し、前記押圧板50を回転させる。
【0129】
前記カッター52及び係止部54の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0130】
本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0131】
図25及び図26は、本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0132】
容器10内の充填物を外部に排出するために、使用者が外部蓋16に連結された前記押圧板50を下側方向に押圧すると、押圧板50と外部蓋16との間にあるロッキングリブ200が切断されるとともに、前記押圧板50が下側方向に移動する。この時、前記押圧板50と外部蓋16との間にあるS字状のガイドリブ202が、伸張して前記押圧板50の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する押圧板50の連結状態を維持する。
【0133】
前記押圧板50が下側方向に移動すると、前記押圧板50の下面にある各カッター52の第1カット部62がシール部材20の縁部を刺通するとともに、係止部54の支持ロッド66がシール部材20の中央を刺通する。
【0134】
前記シール部材20の刺通と同時に、前記係止部54の係止突起68は、上側方向へ湾曲しながら前記支持ロッド66のパンチ部70があけた孔を通過する。前記係止突起68は、いったんシール部材20の内側に位置すると、原形状態の形状に弾性変形して広がる。
【0135】
次に、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を把持して下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形して、外部蓋16が移動する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に係止した状態となる。また、前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0136】
この時、前記昇降支持部210によって、外部蓋16の回転力が押圧板50に伝達するので、前記押圧板50も外部蓋16と一緒に回転する。前記押圧板50が回転すると、前記カッター52が容器口部12の内周面に接触した状態で回転し、支持部60の両側面の第2カット部64が、前記シール部材20を円形に切断する。シール部材20は、係止部54の係止突起68に係止するので、前記内部蓋14の内部に保持された状態で前記容器口部12から除去されることになる。
【0137】
このように、シール部材20を除去した状態の容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出して、容器口部12に蓋をし直すと、前記外部蓋16は、弾性部材38の弾性力で内部蓋14の上面に向かって移動し、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0138】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0139】
図27は、本発明の第6実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。第6実施形態に係る小児用の安全蓋は、回転力伝達部を除き、上述した第5実施形態に係る小児用の安全蓋の構成と同様である。
【0140】
具体的には、本発明の第6実施形態に係る回転力伝達部250は、第1係止突起252と、第2係止突起254と、で構成される。前記第1係止突起252は、内部蓋14の上面に所定の間隔をあけて放射状に配置される。前記第1係止突起252は、所定の長さで上側方向に突出する。前記第2係止突起254は、外部蓋16の上側内面にある離脱防止突起36の内面に所定の間隔をあけて放射状に配置される。前記第2係止突起254は、所定の長さを下側方向へ突出し、前記第1係止突起252に係止する。
【0141】
前記第2係止突起254には傾斜面が形成されるので、前記外部蓋16を回すと、前記第1係止突起252が第2係止突起254の傾斜面に沿って摺動する。この場合、外部蓋16の回転力が、前記内部蓋14に伝達することはない。一方、前記外部蓋16を下側方向に押圧した状態で回すと、前記第1係止突起252が第2係止突起254に係止するので、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達する。これにより、前記内部蓋14が回転して容器10から蓋を離脱させることができる。
【0142】
図28は、本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図29は、本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図、である。
【0143】
第7実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、保護板300と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と前記外部蓋16との間に形成される。前記回転力伝達部18は、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成され、前記内部蓋14を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。前記保護板300は、前記外部蓋16の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋14に取り付けられたシール部材除去ユニット22を保護する。
【0144】
前記内部蓋14、前記外部蓋16及び前記回転力伝達部18の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。また、前記回転力伝達部18については、上述した第1実施形態の構成に限定されるものではなく、前記第6実施形態で説明した回転力伝達部80の構成を適用してもよい。
【0145】
前記保護板300は、円板状に構成され、前記外部蓋16の上側内周面に所定の間隔をあけて形成される。また、前記保護板300の外周面と前記外部蓋16の上側内周面との間に連結部302が形成される。前記連結部302は、前記保護板300を外部蓋16の内周面に連結する。前記連結部302は、前記保護板300の上下方向への移動を案内し、弾性力で前記保護板300を移動した位置にとどめる。
【0146】
前記連結部302は、前記保護板300の外周面と前記外部蓋16の内周面との間に形成される。前記連結部302は、薄膜のドーム状に構成される。所定の力を上回る力を加えて前記保護板300を押圧すると、前記連結部302は弾性変形して前記保護板300の下側方向への移動を案内する。
【0147】
前記連結部302は、弾性変形して前記保護板300を所定の位置にとどめる。即ち、保護板300が上側方向に突出した状態の場合、前記連結部302は、凸状のドーム形態となり、前記保護板300の突出状態を維持する。一方、所定の力を上回る力を加えて前記保護板300を押圧した場合、前記連結部302は、凹状に弾性変形して、下側方向に移動した位置に前記保護板300をとどめる。
【0148】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、複数のカッター52と、係止部54と、ロッキングリブ17と、で構成される。前記押圧板50は、前記内部蓋14の上端内周面に連結される。前記押圧板50は所定の力で押圧すると、連結状態が解除して下側方向に移動する。前記カッター52は、前記押圧板50の下面縁部に円周方向に形成される。前記カッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記ロッキングリブ17は、前記押圧板50の外周面と前記内部蓋14の内周面との間を連結する。前記ロッキングリブ17は、前記内部蓋14の内周面に対する前記押圧板50の連結状態を維持する。前記押圧板50を押圧すると、前記ロッキングリブ17は切断され、前記押圧板50の連結状態が解除される。
【0149】
第7実施形態に係るシール部材除去ユニット22の構成は、押圧板50が内部蓋14の内周面に連結される点を除き、上述した第5実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0150】
本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋では、前記保護板300を押圧すると、前記連結部302が弾性変形して前記保護板300が下側方向に移動する。これに伴い、前記保護板300の下面に配置された押圧板50が下側方向に移動して、前記内部蓋14のシール部材20を除去するとともに、シール部材20を内部蓋14の内部に保持する。ここで、前記シール部材除去ユニット22の作用は、上述した第5実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0151】
図30は、本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図、図31は、本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、である。
【0152】
本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成される。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14を容器口部12から離脱した場合に容器内の充填物が少しずつ外部に排出されるように、前記容器口部12を封入するシール部材20の一部を除去する。前記シール部材除去ユニット22は、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。
【0153】
前記内部蓋14は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部26が形成され、該雌ネジ部26は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部24に螺合する。前記雌ネジ部26の上側内周面から、当接部28が円周方向に突出する。前記当接部28は、前記容器口部12の上端に当接する。内部蓋14の下側外周面には、前記外部蓋16から離脱することを防止する離脱防止突起30が形成される。
【0154】
前記外部蓋16は、前記内部蓋14が挿入された状態で上下方向に移動可能である。前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記離脱防止突起36は、前記内部蓋14が外部蓋16の上側方向へ離脱することを防止する。また、前記離脱防止突起36に弾性部材38が形成される。弾性部材38は、前記内部蓋14の上面に支持され、内部蓋14よりも上側方向に移動した位置に前記外部蓋16をとどめる。
【0155】
ここで、前記弾性部材38の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0156】
前記外部蓋の上面に、保護板13が形成される。前記保護板13は、内部蓋14のシール部材除去ユニット22を保護する
【0157】
前記保護板13の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0158】
前記回転力伝達部18の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0159】
前記シール部材除去ユニット22は、容器口部12を封入するシール部材20の一部を除去して、内部蓋14の内部に除去されたシール部材20を保持する。即ち、容器10内の充填物が少しずつ外部に排出されるように、シール部材20に小孔が形成される。蓋が開いている場合に子供が容器10内の充填物を飲もうとしても、容器10内の充填物が少しずつ外部に排出されるので、子供に対する安全を確保することができる。
【0160】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板350と、カッター352と、係止部354と、連結部356と、で構成される。前記押圧板350は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置される。前記押圧板350は、使用者が保護板13を押圧すると、前記保護板13とともに下側方向に移動する。前記カッター352は、前記押圧板350の下面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記カッター352は、前記押圧板350の押圧に伴ってシール部材20を刺通し、蓋の回転に伴ってシール部材20の一部を切断する。前記係止部354は、前記押圧板350の下面より下側方向に突出する。前記係止部354は、前記カッター352で切断されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持するように、シール部材20に係止する。前記連結部356は、前記押圧板350の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成される。前記連結部356は、前記押圧板350の上下方向への移動を案内し、弾性力で前記押圧板350を移動した位置にとどめる。
【0161】
前記押圧板350は、円板状で、その直径は前記内部蓋14の内径よりも小さく構成される。
【0162】
図32は、本発明の第8実施形態に係るシール部材除去ユニットのカッターを示した斜視図である。
【0163】
図32に示すように、前記カッター352は、支持部360と、第1カット部362と、第2カット部364と、保持部365と、で構成される。前記支持部360は、前記押圧板350の下面の円周方向に等間隔に鋭利な形状で形成される。前記第1カット部362は、前記支持部360の下端に形成される。前記第1カット部362は、押圧板350の押圧に伴って下側方向に移動し、前記シール部材20を刺通する。前記第2カット部364は、前記支持部360の側面の少なくとも一方に形成される。前記第2カット部364は、前記内部蓋14の回転に伴ってシール部材20を円形に切断する。前記保持部365は、前記支持部360の前面に垂直方向に所定の深さの凹みを設けて形成される。前記保持部365は、除去されたシール部材20の縁部を保持する。
【0164】
図33に示すように、前記係止部354は、支持ロッド366と、複数の係止突起368と、で構成される。前記支持ロッド366は、所定の長さを前記押圧板350の下面から延在する。前記支持ロッド366は、前記シール部材20を刺通する。前記複数の係止突起368は、前記支持ロッド366の側面に円周方向に形成される。前記複数の係止突起368は、前記カッター352で切断されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持するように、シール部材20に係止する。
【0165】
前記支持ロッド366は、棒状に構成されて、前記押圧板350の下側方向に延在する。前記支持ロッド366の端部に、鋭利な形状のパンチ部370が形成される。前記パンチ部370は、シール部材20を刺通する。
【0166】
前記係止突起368は、前記支持ロッド366の外周面から4本延在させ、相互に90°の角度をなすように構成するのが好ましい。
【0167】
前記連結部356は、前記押圧板350の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成される。前記連結部356は、薄膜のドーム状に構成される。前記連結部356は、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板350を押圧すると弾性変形し、前記押圧板350の下側方向への移動を案内する。
【0168】
前記連結部356は、弾性変形して押圧板350を所定の位置にとどめる。即ち、押圧板350が上側方向に突出した状態の場合、前記連結部356は、凸状のドーム形態となり、前記押圧板350の突出状態を維持する。一方、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板350を押圧すると、前記連結部356は、凹状に弾性変形して、前記押圧板350の押圧状態を維持する。
【0169】
本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0170】
図34〜図36は、本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0171】
容器10内の充填物を外部に排出するために、使用者が外部蓋16に連結された前記保護板13を下側方向に押圧すると、保護板13と外部蓋16との間を連結する連結リブ17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動してシール部材除去ユニット22の押圧板50が押圧される。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15が、伸張して前記保護板13が下側方向に移動するように案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0172】
前記保護板13によって押圧板350が下側方向に移動すると、前記連結部356が弾性変形して、前記押圧板350が下側方向に移動する。次に、前記押圧板350の下面にある各カッター352の第1カット部362が、シール部材20を刺通するとともに、係止部354の支持ロッド366がシール部材20の中央を刺通する。
【0173】
前記シール部材20の刺通と同時に、前記係止部354の係止突起368は、上側方向へ湾曲しながら、前記支持ロッド366のパンチ部370があけた孔を通過する。前記係止突起368は、いったんシール部材20の内側に位置すると、弾性変形して原形状態の形状に戻る。
【0174】
次に、使用者が外部蓋16を把持して、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形して外部蓋16が移動する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、外部蓋16の第2係止突起42と前記内部蓋14の第1係止突起40とが相互に係止する。この状態で前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0175】
この時、前記カッター352の回転に伴って、支持部360の両側面の第2カット部364が前記シール部材20の一部を円形に切断し、シール部材20に小孔380を形成する。前記支持部360の保持部365が、前記容器口部12から除去されたシール部材20の縁部を保持し、前記係止部354の係止突起368が、除去されたシール部材20の中央に係止するので、前記シール部材20の一部は、内部蓋14と一緒に容器口部12から離脱し、前記内部蓋14の内部に保持される。
【0176】
このように、シール部材20の一部がシール部材除去ユニット22で切断されて、シール部材20に小孔380が形成されるだけであるため、蓋が開いている場合に子供が容器10内の充填物を飲もうとしても、充填物は小孔380からゆっくり排出される。これにより、子供が摂取する充填物の量が抑制されるので、安全性の確保を図ることができる。
【0177】
そして、シール部材20の一部を除去して容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出した後、容器口部12に蓋をし直すと、前記弾性部材38の弾性力で、前記外部蓋16が内部蓋14の上側方向に移動し、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0178】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0179】
図37は、本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【0180】
本発明の第9実施形態に係る容器蓋の構成は、上述した第8実施形態のシール部材除去ユニット22の代わりに、シール部材20に孔をあけるシール部材パンチングユニット400が形成される点を除けば、第8実施形態と同様である。
【0181】
即ち、本発明の第9実施形態に係る容器蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材パンチングユニット400と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材パンチングユニット400は、前記内部蓋14に形成される。前記シール部材パンチングユニット400は、容器内の充填物を少しずつ外部に排出させて子供に対する安全性を確保するため、前記シール部材に所定形状の孔をあける。
【0182】
前記内部蓋14、外部蓋16及び回転力伝達部18の構成及び作用は、上述した第8実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0183】
前記シール部材パンチングユニット400は、押圧板402と、パンチ404と、連結部406と、で構成される。前記押圧板402は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置される。前記押圧板402は、前記保護板13の押圧に伴って下側方向に移動する。前記パンチ404は、前記押圧板402の下面中央に形成される。前記パンチ404は、前記押圧板402の押圧に伴って所定形状の孔をシール部材20に形成する。前記連結部406は、前記押圧板402の外周面と前記内部蓋14の内周面との間を連結する。前記連結部406は、前記押圧板402の上下方向への移動を案内し、弾性変形して前記押圧板402を所定の位置にとどめる。
【0184】
前記押圧板402は、円板状で、その直径は前記内部蓋14の内径よりも小さく構成される。
【0185】
図38〜図40は、本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチを例示した図である。
【0186】
図38に示すように、前記パンチ404は、支持ロッド410と、刺通部412と、で構成される。前記支持ロッド410は、所定の直径で構成され、前記押圧板402の下面から垂直方向に延在する。前記刺通部412は、前記支持ロッド410の端部に形成される。前記刺通部412は、前記シール部材20を刺通し、前記シール部材20に円形状の孔420を形成する。
【0187】
前記押圧板402を押圧すると、前記パンチ404は下側方向に移動して、容器10内の充填物が孔420から外部に排出されるように、前記シール部材20に孔420を形成する。
【0188】
シール部材20に孔420を形成するのは、前記容器10内の充填物が前記孔420から少しずつ外部に排出されるようにして、充填物が一気に排出されるのを防止するためである。これにより、子供が容器蓋を開けて容器内10の充填物を誤って飲もうとしても、子供が摂取する充填物の量が抑制されるので、子供に対する安全性を確保することができる。
【0189】
パンチ404の形状は、容器10内に充填されるものの種類に応じて変更することが可能である。
【0190】
即ち、一番目に例示した前記パンチ404は、その一端が円錐状に構成され、食用油、シャンプー等の液状物質又は所定の濃度の液状物質を容器内に充填する場合に用いるのが好ましい。
【0191】
錠剤などの所定のサイズの固体が容器10内に充填される場合には、容器10内の充填物が一粒ずつ外部に排出されるように、シール部材20に十字状の孔を形成する。即ち、図39に示すように、二番目に例示するパンチ416は、ロッド部418と、刺通部422と、で構成される。前記ロッド部418は、前記押圧板402の下面から垂直方向に延在する。前記ロッド部418の断面は、十字状に構成される。前記刺通部422は、前記十字状のロッド部418の端部に鋭利な形状で形成される。前記刺通部422は、前記シール部材20を刺通する。
【0192】
二番目に例示した前記パンチ416は、シール部材20に十字孔を形成する。容器10内に充填された錠剤等の固体を十字孔でせき止め、一粒ずつ取り出すようにして子供に対する安全性を向上させる。
【0193】
図40に示すように、三番目に例示するパンチ430は、容器内の充填物がパウダーなどの粉末状物質である場合に用いるものである。三番目に例示した前記パンチ430は、押圧板402の下面に形成される複数のピン432を有する。即ち、三番目に例示した前記パンチ430は、前記容器10を振ると、シール部材20に形成された複数の微細孔から容器10内のパウダーがゆっくり出るように構成されたものである。
【0194】
パンチは、上記に例示した構成以外に、容器内に充填されるものの種類に応じて変更することができる。
【0195】
前記連結部406の構成及び作用は、上述した第8実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0196】
本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0197】
図41は、本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0198】
容器10内の充填物を外部に排出するために、外部蓋16に連結された前記保護板13を下側方向に押圧すると、保護板13と外部蓋16との間を連結する連結部17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動してシール部材パンチングユニット400の押圧板402を押圧する。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15が、伸張して前記保護板13の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0199】
次に、前記保護板13によって押圧板402が下側方向に移動すると、前記連結部406が弾性変形して、前記押圧板402が下側方向に移動する。これにより、前記押圧板402の下面にあるパンチ404が、シール部材20を刺通して、シール部材20に孔420を形成する。
【0200】
シール部材20の刺通と同時に、前記パンチ404は、シール部材の所定の箇所に所定形状の孔420を形成する。
【0201】
次に、使用者が所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を把持して下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形して外部蓋16が移動する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に係止した状態となる。また、前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0202】
シール部材パンチングユニット400が、前記シール部材20に孔420を形成するので、前記容器10内の充填物が外部にゆっくり排出される。これにより、子供が容器蓋を開けて容器内10の充填物を誤って飲もうとしても、子供が摂取する充填物の量が抑制されるので、子供に対する安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】従来技術に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図2】従来技術に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の内部蓋の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の外部蓋の断面斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の回転力伝達部を示した側面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るシール部材除去ユニットのカッターを示した斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るシール部材除去ユニットの係止部の斜視図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の内部蓋の断面斜視図である。
【図18】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図20】本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図21】本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図22】本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図23】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図である。
【図24】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図25】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図26】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図27】本発明の第6実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図28】本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図29】本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図30】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図である。
【図31】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図32】本発明の第8実施形態に係るシール部材除去ユニットのカッターを示した斜視図である。
【図33】本発明の第8実施形態に係るシール部材除去ユニットの係止部の斜視図である。
【図34】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図35】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図36】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図37】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図38】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチの例を示した図である。
【図39】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチの例を示した図である。
【図40】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチの例を示した図である。
【図41】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内の充填物から子供を保護するように構成される小児用の安全蓋に関するものであり、より詳しくは、蓋を開けると容器の容器口部を封入するシール部材が切断されて蓋と一緒に容器から分離するように構成して使用時の利便性を向上させ、かつ、子供を一層確実に保護することができる小児用の安全蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年になって、猛毒性薬物の保存容器、洗剤等の保存容器、一般家庭医薬品の保存容器等には、子供が蓋を容易に開けることができないように小児用の安全蓋を装着することが義務付けられている。
【0003】
図1は、従来技術に係る小児用の安全蓋を示した断面図である。従来技術に係る小児用の安全蓋は、内部蓋154と、外部蓋156と、回転力伝達部160と、で構成される。内部蓋154は、容器口部152に取り付けられる。容器口部152は、容器150内の充填物が通過するように前記容器150に形成される。外部蓋156は、前記内部蓋154の外側に位置し、前記内部蓋154を所定の範囲内において上下方向に移動させる。回転力伝達部160は、前記内部蓋154と前記外部蓋156との間に形成され、前記外部蓋156を下側方向に押圧する時のみ、前記外部蓋156の回転力を内部蓋154に伝達して内部蓋154を回転させる。
【0004】
前記容器150の容器口部152の上面には、シール部材170が接着され、前記容器150内の充填物を保護する。雌ネジ部174は、雄ネジ部172に螺合する。雄ネジ部172は、容器口部152の外周面に形成されるのに対し、雌ネジ部174は、前記内部蓋154の下側に形成される。また、係止突起178が前記外部蓋156の下端内周面より突出し、前記内部蓋154が外部蓋156から離脱するのを防止する。
【0005】
前記回転力伝達部160は、第1係止突起164と、第2係止突起166と、で構成される。第1係止突起164は、前記内部蓋154の外側上面に放射状に所定の間隔をあけて配置されるとともに、所定の高さで上側方向に突出する。第2係止突起166は、前記外部蓋156の内側上面に放射状に所定の間隔をあけて配置されるとともに、所定の長さで下側方向に突出して、前記第1係止突起164に係止する。
【0006】
このように構成される従来技術に係る小児用の安全蓋では、内部蓋154が容器口部152に取り付けられた状態で、前記外部蓋156のみが内部蓋154の外周面の周りを回転する。このため、子供が外部蓋156を回しても、その回転力が内部蓋154に伝達しないので、子供が簡単に外部蓋156を開けることができない。
【0007】
一方、蓋を開ける場合には、外部蓋156を下側方向に押圧すると、外部蓋156の第2係止突起166が前記内部蓋154の第1係止突起164の間の空間に挿入され、第1係止突起164と第2係止突起166とが相互に係止した状態となる。このような状態で外部蓋156を回転させると、その回転力が内部蓋154に伝達される。これにより、外部蓋156と一緒に内部蓋154も回転し、容器口部152から離脱する。
【0008】
また、前記蓋を容器口部152から離脱した場合、容器口部152を封入するシール部材170は、手を使って除去するか、あるいは、ナイフ等の道具を別途使用して除去することになる。その後、容器150内の充填物は、容器口部152を通って排出される。
【0009】
しかし、上述したように、従来技術に係る小児用の安全蓋では、容器蓋を容器150から離脱した場合には、容器口部152に接着されたシール部材170は、手を使って除去するか、あるいは、ナイフ等の道具を別途使用して除去することになるため、使用が不便であるという問題点があった。
【0010】
特に、手を使ってシール部材170を除去するとき、シール部材170と容器口部152の縁部との間の接着力が強いと、シール部材170を縁部から円滑に除去することができない。これにより、使用者は、もう一度手を使ってシール部材170を除去しなければならなかった。この時、手が容器口部152にもう一度接触するので、衛生的な面において問題が発生する危険性がある。
【0011】
また、従来技術に係る小児用の安全蓋では、各係止突起164、166が内部蓋154の上部と外部蓋156の上部にそれぞれ形成され、外部蓋156を上側方向へ押し上げる構造を具備していない。これにより、外部蓋156が自重で下側方向に移動し、外部蓋156の第2係止突起166が内部蓋154の第1係止突起164と相互に係止する状態となる。これにより、状況によっては、子供が蓋を開けてしまうような事態を引き起こすという危険性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明は、蓋とシール部材除去ユニットを一体形成し、蓋の離脱と連動したシール部材の自動除去を可能にすることで、円滑に利用できる小児用の安全蓋を提供することを課題とする。
【0013】
本発明は、シール部材除去ユニットでシール部材を自動除去できるため、上記課題とは別に、シール部材の除去の際に容器口部に手が接触することで生じる衛生上の問題点を解決できる小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【0014】
上記課題の他、本発明は、弾性力を利用して外部蓋を内部蓋から上側方向に相対的に移動した位置にとどめることができるので、所定の力を上回る力を加えて外部蓋を下側方向に移動させなければ蓋を開けることができないように構成し、子供に対する安全性を効果的に確保することができる小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【0015】
さらに、上記課題の他、本発明は、外部蓋の上面に保護板を設けて内部蓋に取り付けられたシール部材除去ユニットを保護することによって、外部からの圧力がシール部材除去ユニットに加わることのない小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【0016】
さらに、上記課題の他、本発明は、容器口部の開口を小さくするために、シール部材の一部を除去して孔をシール部材に形成することで、容器内の充填物が少しずつ排出されるようにし、誤って容器蓋を開けてしまった子供が容器内の充填物を摂取した場合でも、その量を抑制して安全性の向上を図る小児用の安全蓋を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するため、本発明に係る小児用の安全蓋においては、容器口部に取り付けられる内部蓋と、前記内部蓋と一緒に回転しない状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、前記内部蓋と前記外部蓋との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させると、前記外部蓋の回転力が前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、前記内部蓋に形成され、前記容器口部から前記内部蓋を離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去した前記シール部材を前記内部蓋の内部に収納するシール部材除去ユニットと、で構成されることを特徴とする。
【0018】
前記外部蓋の上端には、弾性部材が形成され、該弾性部材は、弾性力で前記内部蓋の上面に支持され、前記外部蓋が前記内部蓋より上側方向に移動した位置にとどめることを特徴とする。
【0019】
前記回転力伝達部は、前記内部蓋の下側外周面より突出するとともに、円周方向に等間隔に配置される第1係止突起と、前記外部蓋の内周面より突出するとともに、円周方向に等間隔に配置され、外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されて前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、で構成されることを特徴とする。
【0020】
前記シール部材除去ユニットは、上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板を押圧するとシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、前記押圧板の下面に下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を保持する係止部と、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、で構成されることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る小児用の安全蓋においては、容器の充填物を外部に排出する際に通過する容器口部に取り付けられる内部蓋と、上下方向に移動可能なように前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、前記内部蓋の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達するスプライン部と、前記外部蓋と前記容器口部との間に形成され、前記内部蓋が前記容器口部に取り付けられると、前記外部蓋の回転を制限する嵌合ユニットと、で構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
上述のように構成された本発明に係る小児用の安全蓋によれば、内部蓋の内部にシール部材除去ユニットを設けているので、シール部材除去ユニットの押圧板を押しながら蓋を開ければ、シール部材が容器口部から自動的に除去される。これにより、使用時の利便性が向上する。
【0023】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、シール部材除去ユニットがシール部材を自動的に除去するので、シール部材の除去時に使用者が容器口部に手を触れることで生じる衛生上の問題を解決することが可能であるという利点もある。
【0024】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、外部蓋に形成された弾性部材によって外部蓋が内部蓋よりも上側方向に移動した位置にとどまるので、内部蓋の第1係止突起と外部蓋の第2係止突起とが相互に分離した状態を維持できる。これにより、子供が外部蓋を回したとしても内部蓋に回転力が伝達することがないので、子供に対する安全性を向上させることができる。
【0025】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、第1係止突起と第2係止突起との間に傾斜面を形成するので、子供が外部蓋を回したとしても第2係止突起が前記第1係止突起の傾斜面上を摺動する。これにより、外部蓋の回転力が内部蓋に伝達されず、子供に対する安全性を効果的に向上させることができる。
【0026】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、外部蓋の上面に保護板を設けて内部蓋に形成されたシール部材除去ユニットを保護するので、露出状態の場合と異なり、外力が加わることによって、シール部材除去ユニットの誤作動が引き起こされることがないという利点がある。
【0027】
さらに、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、前記シール部材除去ユニットがシール部材の一部だけを除去して所定サイズの孔をシール部材に形成し、外部に排出する容器内の充填物が通過する孔を小さく構成する。これにより、子供が容器内の充填物を飲んだとしても、子供が摂取する充填物の量を少量にとどめることができるので、子供にとっての充填物に対する安全性を確保することができる。
【0028】
また、本発明に係る小児用の安全蓋によれば、内部蓋にシール部材パンチングユニットを形成して所定形状の孔をシール部材にあけるように構成し、容器内の充填物に応じて様々な形状の孔を形成するように構成することができる。これにより、子供に対する安全保護を向上させることができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態を以下に説明する。
【0030】
図3は本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図4は本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の内部蓋の斜視図、図5は本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の外部蓋の断面斜視図である。
【0031】
本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成され、前記内部蓋14を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。
【0032】
前記容器10は、猛毒性薬物、洗剤及び一般家庭医薬品等、子供に危険を及ぼすような充填物を充填するものである。シール部材20は、前記充填物を外部に排出する際に通過する容器口部12に固定されることで容器口部12を封入し、前記容器10内の充填物を保護する。ここで、前記シール部材20としては、紙材質またはアルミニウム箔板材質等のように、ナイフ等により除去しやすい材質で形成されることが好ましい。
【0033】
前記内部蓋14は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部26が形成され、該雌ネジ部26は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部24に螺合する。前記雌ネジ部26の上側内周面から、当接部28が円周方向に突出する。前記当接部28は、前記容器口部12の上端に当接する。そして、前記内部蓋14の下側外周面から、離脱防止突起30が突出する。前記離脱防止突起30は、前記内部蓋14が前記外部蓋16から離脱するのを防止する。
【0034】
前記外部蓋16は、前記内部蓋14が挿入された状態で上下方向に移動可能である。前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋16の外周面に複数の凹凸部32が形成される。前記凹凸部32を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋16を回すのが容易となる。前記外部蓋16の下側内周面から、離脱防止突起34が突出する。前記離脱防止突起34は、前記内部蓋14の離脱防止突起30に係止する。
【0035】
前記外部蓋16の上端に、離脱防止突起36が形成される。前記離脱防止突起36は、前記内部蓋14が外部蓋16の上側方向へ離脱することを防止する。前記離脱防止突起36に弾性部材38が形成される。弾性部材38は、前記内部蓋14の上面に支持され、内部蓋14よりも上側方向に移動した位置に前記外部蓋16をとどめる。
【0036】
前記弾性部材38は、所定の弾性力で湾曲する薄膜状構成である。前記弾性部材38の端部は、前記内部蓋14の上面に支持される。前記弾性部材38は、前記外部蓋16が上側方向に移動した位置にとどまるように、前記外部蓋16に弾性力を付与する。
【0037】
前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記弾性部材38が弾性変形するとともに、外部蓋16が下側方向に移動する。外部蓋16に力が加わらなくなると、弾性部材38の弾性力によって、前記外部蓋16が上側方向に移動して元の位置に復帰する。
【0038】
図4及び図5に示すように、前記回転力伝達部18は、第1係止突起40と、第2係止突起42と、で構成される。前記第1係止突起40は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋14の下側外周面から突出する。前記第2係止突起42は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋16の内周面から突出する。前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記第2係止突起42は前記第1係止突起40の間に挿入されて、前記第1係止突起40に係止する。
【0039】
前記第1係止突起40は、前記内部蓋14の外周面に等間隔に配置して形成される。前記第1係止突起40の上端に、所定の角度で傾斜した傾斜面46が形成される。前記第2係止突起42が、前記第1係止突起40にある程度挿入されると、第2係止突起42は前記傾斜面46に沿って摺動する。
【0040】
前記第2係止突起42は、前記外部蓋16の内周面に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起42の下端に、前記第1係止突起42と同様の傾斜面48が形成される。傾斜面48が前記第1係止突起40の傾斜面46と接触すると、前記第2係止突起42は傾斜面46に沿って摺動する。
【0041】
図6に示すように、子供が外部蓋16を押した場合、弾性部材38の弾性力が前記外部蓋16に作用するので、外部蓋16が完全に押圧されない。このため、外部蓋16の第2係止突起42が前記内部蓋14の第1係止突起40に完全に挿入されないので、前記外部蓋16を回転させたとしても、前記第2係止突起42の傾斜面48は、第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動することになる。これにより、外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達されることがないので、蓋を開けることができない。
【0042】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、カッター52と、係止部54と、連結部56と、で構成される。前記押圧板50は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置され、使用者によって押圧される。前記カッター52は、前記押圧板50の下面縁部の円周方向に形成される。前記カッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記連結部56は、前記押圧板50の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成され、前記押圧板50の上下方向への移動を案内し、弾性変形して前記押圧板50を所定の位置にとどめる。
【0043】
前記押圧板50は、円板状で、その直径は前記内部蓋14の内径よりも小さく構成される。前記押圧板50は、前記内部蓋14の上面よりも低い位置に配置されることが好ましい。
【0044】
図7に示すように、前記カッター52は、複数の支持部60と、第1カット部62と、第2カット部64と、で構成される。前記複数の支持部60は、前記押圧板50の下面縁部に等間隔に配置して形成される。前記第1カット部62は、前記支持部60の下端に鋭利な形状で形成される。前記第1カット部62は、前記押圧板50の押圧に伴って下側方向に移動して、前記シール部材20を刺通する。前記第2カット部64は、前記支持部60の側面の少なくとも一方に形成される。前記内部蓋14が回転すると、前記第2カット部64は、容器口部12の内周面と接触した状態で回転しながら、シール部材20を円形に切断する。
【0045】
図8に示すように、前記係止部54は、支持ロッド66と、少なくとも一つの係止突起68と、で構成される。前記支持ロッド66は、前記シール部材20を刺通するため、所定の長さを前記押圧板50の下面から延在する。前記係止突起68は、前記支持ロッド66の側面に形成される。前記係止突起68は、前記シール部材20に係止して、前記カッター52で切断された前記シール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。
【0046】
前記支持ロッド66は、棒状に構成され、前記押圧板50の下側方向に延在する。前記支持ロッド66の端部には、シール部材刺通用のパンチ部70が鋭利な形状で形成される。
【0047】
前記係止突起68は、弾性変形可能に形成される。前記係止突起68は、前記シール部材20の刺通時に上側方向へ湾曲して、前記パンチ部70があけた孔を通過し、シール部材20の内側に差し込まれる。前記係止突起68は、前記シール部材20の内側に差し込まれると原形状態の形状に戻り、前記シール部材20の内側面に係止する。
【0048】
少なくとも1つの係止突起68は、所定の長さを支持ロッド66の両側面から垂直方向に延在する。前記連結部56は、薄膜のドーム状に構成され、前記内部蓋14の内周面と前記押圧板50の外周面との間に形成される。
【0049】
所定の力を上回る力を加えて前記押圧板50を押圧すると、前記連結部56が弾性変形して、前記押圧板50の下側方向への移動を案内する。
【0050】
前記連結部56は、弾性力で前記押圧板50を通常位置にとどめる。即ち、押圧板50が突出した状態にあるときは、連結部56は凸状のドーム形態となり、前記押圧板50を通常位置にとどめる。一方、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板50を押圧すると、連結部56は、凹状形態に弾性変形し、押圧板50の押圧状態を維持する。
【0051】
本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0052】
図9及び図10は、本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。容器10内の充填物を外部に排出するために内部蓋14の押圧板50を下側方向に押圧すると、前記連結部56が弾性変形して前記押圧板50が下側方向に移動する。次に、前記押圧板50の下面にあるカッター52の第1カット部62がシール部材20の縁部を刺通するとともに、係止部54の支持ロッド66がシール部材20の中央を刺通する。
【0053】
シール部材20の刺通時において、前記係止部54の係止突起68は、上側方向へ湾曲しながら、前記支持ロッド66のパンチ部70があけた孔を通過する。前記係止突起68は、いったんシール部材20の内側に位置すると、弾性変形して原形状態の形状に戻る。
【0054】
次に、使用者が外部蓋16を把持して、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、外部蓋16の第2係止突起42と前記内部蓋14の第1係止突起40とが相互に係止する。この状態で前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0055】
この時、前記カッター52が容器口部12の内周面に接触した状態で回転し、支持部60の両側面の第2カット部64が、前記シール部材20を円形に切断する。係止部54の係止突起68が、シール部材20に係止するので、前記シール部材20は、前記内部蓋14の内部に保持された状態で前記容器口部12から除去されることになる。
【0056】
このように、シール部材20を除去した状態の容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出して、容器口部12に蓋をし直すと、前記外部蓋16は内部蓋14の上面に向かって移動して、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0057】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0058】
図11は、本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図12は、図11のB−B線断面図、図13は、図11のC−C線断面図、である。
【0059】
本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋80と、外部蓋82と、スプライン部85と、嵌合ユニット84と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。内部蓋80は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋82は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋80の外周面に配置される。前記スプライン部85は、前記内部蓋80の外周面と前記外部蓋82の内周面との間に形成され、前記外部蓋82の回転力を前記内部蓋80に伝達する。前記嵌合ユニット84は、前記外部蓋82と容器口部12との間に形成され、内部蓋80が容器口部12に取り付けられた場合に外部蓋82の回転を制限する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋80に形成され、前記内部蓋80を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋80の内部に保持する。
【0060】
前記内部蓋80は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋80の下側内周面に雌ネジ部88が形成され、該雌ネジ部88は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部86に螺合する。
【0061】
前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋16の上端と下端には、前記内部蓋80の離脱防止用のストッパー90,92が形成される。前記外部蓋16の外周面に複数の凹凸部94が形成される。前記凹凸部94を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋16を回すのが容易となる。
【0062】
前記スプライン部85は、第1係止突起81と、第2係止突起83と、で構成される。前記第1係止突起81は、前記内部蓋80の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、前記外部蓋82の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、第1係止突起81と噛合する。
【0063】
図13に示すように、前記嵌合ユニット84は、第1嵌合突起98と、第2嵌合突起100と、で構成される。前記第1嵌合突起98は、容器口部12の下側外周面から延在した円板状のフランジ部96の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記外部蓋82の下側内周面に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記第1嵌合突起98の間に挿入されることで嵌合する。
【0064】
前記第1嵌合突起98は、歯車状に形成される。前記第1嵌合突起98は、側面の一方が所定の角度に傾斜した傾斜面102を有する。前記第2嵌合突起100は、前記第1嵌合突起98の傾斜面と同様の傾斜面104を有する。前記傾斜面104は、前記第1嵌合突起98の傾斜面102と対向する面に形成される。
【0065】
前記外部蓋82を下側方向に移動して回転させると、外部蓋82の第2嵌合突起100が前記容器口部12の第1嵌合突起98の間に挿入される。この時、内部蓋80が容器口部12に完全に装着されていない場合には、第2嵌合突起100の傾斜面104が前記第1嵌合突起98の傾斜面102に沿って摺動し、前記外部蓋82が回転する。一方、内部蓋80が容器口部12に完全に装着されている場合には、第1嵌合突起98の間に第2嵌合突起100が挿入されて外部蓋82が回転することを防止する。
【0066】
前記シール部材除去ユニット22の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細について説明を省略する。
【0067】
本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0068】
図14は、本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。外部蓋82を上側方向へ引っ張ると、外部蓋82が内部蓋80の外周面に沿って摺動しながら上側方向に移動する。この時、外部蓋82の第2嵌合突起100が容器口部12の第1嵌合突起98から離脱し、外部蓋82の嵌合状態を解除する。
【0069】
このような状態で前記外部蓋82を回転させると、前記外部蓋82にスプライン嵌合した内部蓋80が一緒に回転して容器口部12から離脱する。
【0070】
この時、容器口部12を封入するシール部材20が、内部蓋80の内部に保持されたまま、シール部材除去ユニット22により除去される。
【0071】
そして、もう一度、容器口部12に内部蓋80を取り付けると、外部蓋82の内周面の第2嵌合突起100が、容器口部12の第1嵌合突起98の間に挿入される。これにより、外部蓋82が固定され、子供が外部蓋82を開けることができない。
【0072】
図15は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図、図16は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図17は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の外部蓋の断面斜視図、である。
【0073】
本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、保護板13と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成され、前記内部蓋14を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。前記保護板13は、前記外部蓋16の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋14に取り付けられたシール部材除去ユニット22を保護する。
【0074】
前記内部蓋14及び外部蓋16の構成と作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0075】
前記保護板13は、前記外部蓋16の上側内周面と所定の間隔をあけて形成される。前記保護板13は、円板状に構成される。また、前記保護板13の外周面と前記外部蓋16の上側内周面との間に、複数の連結リブ17が形成される。複数の連結リブ17は、前記保護板13が下側方向に移動して切断されるまで、前記外部蓋16に対する前記保護板13の連結状態を維持する。
【0076】
前記連結リブ17は、所定の力を上回る力を加えると切断されるように構成される。前記連結リブ17は、前記保護板13が押圧された場合には切断されるとともに、前記保護板13が下側方向に移動するように前記保護板13を許容する。
【0077】
そして、所定の間隔があいた前記保護板13の外周面と前記外部蓋16の上側内周面との間を、複数のガイドリブ15が連結する。これにより、前記保護板13が下側方向に移動する時、前記保護板13が前記外部蓋16に連結された状態で下側方向に移動するように前記保護板13を案内する。
【0078】
前記ガイドリブ15は、S字状に構成される。前記ガイドリブ15の一端は、外部蓋16の内周面に連結され、その他端は、保護板13の外周面に連結される。前記ガイドリブ15は、前記保護板13の下側方向への移動に伴って伸張し、前記保護板13の下側方向への移動を案内するとともに、前記外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。また、前記ガイドリブ15は、前記保護板13の外周面の挿入溝21に挿入される。
【0079】
S字状の前記ガイドリブ15の湾曲部に、厚みを薄く構成した連結帯部19が形成される。前記連結帯部19は、S字状に構成された前記ガイドリブ15の形状を維持する。前記保護板13が下側方向に移動すると、前記連結帯部19は切断される。
【0080】
このような保護板13は、前記シール部材除去ユニット22が外部に露出しないようにして、シール部材除去ユニット22を外力から保護する。使用者がシール部材除去ユニット22を利用するために前記保護板13を下側方向に押圧すると、保護板13と外部蓋16との間を連結する連結リブ17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動して、シール部材除去ユニット22の押圧板50が押圧される。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15は、伸張して前記保護板13の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0081】
前記回転力伝達部18は、第1係止突起40と、第2係止突起42と、で構成される。前記第1係止突起40は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋14の下側外周面から突出する。前記第2係止突起42は、円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋16の内周面から突出する。前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記第2係止突起42は前記第1係止突起40の間に挿入されて、前記第1係止突起40に係止する。
【0082】
ここで、前記第1係止突起40及び第2係止突起42の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については省略する。
【0083】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、カッター52と、係止部54と、連結部56と、で構成される。前記押圧板50は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置される。前記カッター52は、前記押圧板50の下面縁部に形成される。前記カッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記連結部56は、前記押圧板50の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成され、前記押圧板50の上下方向への移動を案内し、弾性力で前記押圧板50を移動した位置にとどめる。
【0084】
前記シール部材除去ユニット22の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0085】
本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0086】
図18及び図19は、本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0087】
容器10内の充填物を外部に排出するために、使用者が外部蓋16に連結された保護板13を下側方向に押圧すると、前記保護板13と外部蓋16との間を連結する連結リブ17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動してシール部材除去ユニット22の押圧板50が押圧される。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15は、伸張して前記保護板13の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0088】
このように、前記保護板13によって押圧板50が下側方向に移動すると、前記連結部56が弾性変形する。次に、前記押圧板50の下面にあるカッター52の第1カット部62がシール部材20の縁部を刺通するとともに、係止部54の支持ロッド66がシール部材20の中央を刺通する。
【0089】
前記シール部材20の刺通と同時に、前記係止部54の係止突起68は、上側方向へ湾曲しながら前記支持ロッド66のパンチ部70があけた孔を通過する。前記係止突起68は、いったんシール部材20の内側に位置すると、原形状態の形状に弾性変形して広がる。
【0090】
次に、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を把持して下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に係止した状態となる。この状態で前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0091】
この時、前記カッター52が容器口部12の内周面に接触した状態で回転し、支持部60の両側面の第2カット部64が、前記シール部材20を円形に切断する。シール部材20は、係止部54の係止突起68に係止するので、前記内部蓋14の内部に保持された状態で前記容器口部12から除去されることになる。
【0092】
このように、シール部材20を除去した状態の容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出して、容器口部12に蓋をし直すと、前記外部蓋16は、弾性部材38の弾性力で内部蓋14の上面に向かって移動し、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0093】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0094】
図20は、本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【0095】
本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋80と、外部蓋82と、スプライン部85と、嵌合ユニット84と、シール部材除去ユニット22と、保護板13と、で構成される。前記内部蓋80は、容器10内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋82は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋80の外周面に配置される。前記スプライン部85は、前記内部蓋80の外周面と前記外部蓋82の内周面との間に形成され、前記外部蓋82の回転力を前記内部蓋80に伝達する。前記嵌合ユニット84は、前記外部蓋82と容器口部12との間に形成され、内部蓋80が容器口部12に取り付けられた場合に外部蓋82の回転を制限する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋80に形成され、前記内部蓋80を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋80の内部に保持する。前記保護板13は、前記外部蓋16の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋14に取り付けられたシール部材除去ユニット22を保護する。
【0096】
前記内部蓋80は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部88が形成され、該雌ネジ部88は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部86に螺合する。
【0097】
前記外部蓋82は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋82の上端と下端に、前記内部蓋80が離脱することを防止するストッパー90,92がそれぞれ形成される。前記外部蓋82の外周面に、複数の凹凸部94が形成される。前記凹凸部94を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋82を回すのが容易となる。
【0098】
前記保護板13は、前記外部蓋82の上側内周面に形成される。前記保護板13は、円板状に構成され、所定の間隔をあけて配置される。前記保護板13の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0099】
前記スプライン部85は、第1係止突起81と、第2係止突起83と、で構成される。前記第1係止突起81は、前記内部蓋80の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、前記外部蓋82の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2係止突起83は、第1係止突起81と噛合する。
【0100】
前記嵌合ユニット84は、第1嵌合突起98と、第2嵌合突起100と、で構成される。前記第1嵌合突起98は、容器口部12の下側外周面から延在した円板状のフランジ部96の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記外部蓋82の下側内周面に等間隔に配置して形成される。前記第2嵌合突起100は、前記第1嵌合突起98の間に挿入されることで嵌合する。
【0101】
前記嵌合ユニット84の第1嵌合突起98及び第2嵌合突起100の構成及び作用は、上述した第2実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0102】
前記シール部材除去ユニット22の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0103】
本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について以下に説明する。
【0104】
図21及び図22は、本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0105】
保護板13を下側方向に押圧すると、シール部材除去ユニット22が、上述した第1実施形態と同じように、容器口部12を封入するシール部材20を刺通する。
【0106】
次に、外部蓋82を上側方向へ引っ張ると、外部蓋82が内部蓋80の外周面に沿って摺動しながら上側方向に移動する。この時、外部蓋82の第2嵌合突起100が容器口部12の第1嵌合突起98から離脱し、外部蓋82の嵌合状態を解除する。
【0107】
このような状態で、前記外部蓋82を回転すると、前記外部蓋82にスプライン嵌合した内部蓋80が一緒に回転して容器口部12から離脱する。
【0108】
この時、シール部材除去ユニット22が、上述した第1実施形態と同じように、内部蓋80の内部に保持されたまま、シール部材除去ユニット22により除去される。
【0109】
次に、もう一度、容器口部12に内部蓋80を取り付けると、外部蓋82の内周面の第2嵌合突起100が、容器口部12の第1嵌合突起98の間に挿入される。これにより、外部蓋82が固定され、子供が外部蓋82を開けることができない。
【0110】
図23は、本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図、図24は、本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、である。
【0111】
本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記外部蓋16に形成され、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。
【0112】
前記内部蓋14は、上端と下端が開口した円筒状構成である。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部26が形成され、該雌ネジ部26は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部24に螺合する。前記雌ネジ部26の上側内周面から、当接部28が円周方向に突出する。前記当接部28は、前記容器口部12の上端に当接する。そして、前記内部蓋14の下側外周面から、離脱防止突起30が突出する。前記離脱防止突起30は、前記内部蓋14が前記外部蓋16から離脱するのを防止する。
【0113】
前記外部蓋16は、前記内部蓋14が挿入された状態で上下方向に移動可能である。前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記外部蓋16の外周面に複数の凹凸部32が形成される。前記凹凸部32を利用することで、使用者は、把持した前記外部蓋16を回すのが容易となる。前記外部蓋16の下側内周面から、離脱防止突起34が突出する。前記離脱防止突起34は、前記内部蓋14の離脱防止突起30に係止する。
【0114】
前記外部蓋16の上端に、環状の離脱防止突起36が形成される。前記離脱防止突起36は、前記内部蓋14が外部蓋16の上側方向へ離脱することを防止する。また、前記離脱防止突起36の下面に、弾性部材38が形成される。前記弾性部材38は、前記内部蓋14の上面に支持され、内部蓋14よりも上側方向に移動した位置に前記外部蓋16をとどめる。前記離脱防止突起36の内周面に、シール部材除去ユニット22が形成される。
【0115】
前記弾性部材38は、所定の弾性力で湾曲する薄膜状構成である。前記弾性部材38の端部は、前記内部蓋14の上面に支持される。前記弾性部材38は、前記外部蓋16が上側方向に移動した位置にとどまるように、前記外部蓋16に弾性力を付与する。
【0116】
前記外部蓋16を下側方向に押圧すると、前記弾性部材38が弾性変形するとともに、外部蓋16が下側方向に移動する。外部蓋16に力が加わらなくなると、弾性部材38の弾性力によって、前記外部蓋16が上側方向に移動して元の位置に復帰する。
【0117】
前記回転力伝達部18の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0118】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、複数のカッター52と、係止部54と、ロッキングリブ200と、で構成される。前記押圧板50は、前記外部蓋16の上端内周面に連結され、所定の力で下側方向に押圧すると連結状態が解除して下側方向に移動する。前記複数のカッター52は、前記押圧板50の下面縁部に円周方向に形成される。前記複数のカッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記ロッキングリブ200は、前記押圧板50の外周面と前記外部蓋16の内周面との間に形成される。前記ロッキングリブ200は、前記押圧板50の押圧に伴って切断されるまで、外部蓋16に対する前記押圧板50の連結状態を維持する。
【0119】
前記押圧板50は、前記外部蓋16の上側内周面と所定の間隔をあけて配置される。前記押圧板50は、円板状に構成される。前記押圧板150の直径は、前記外部蓋16の内径とほぼ同一で、上下方向に移動可能なように前記外部蓋16の内周面に配置される。
【0120】
前記ロッキングリブ200は、押圧板50の外周面と外部蓋16の内周面との間を連結する。前記ロッキングリブ200は、所定の力を上回る力を加えて押圧板50を押圧することで切断されるまで、外部蓋16に対する押圧板50の連結状態を維持する。
【0121】
前記ロッキングリブ200は、所定の力を加えると切断されるような薄膜状構成である。所定の力を上回る力を加えて前記押圧板50を押圧した場合、前記ロッキングリブ200は切断され、前記押圧板50の下側方向への移動が可能となる。
【0122】
所定の間隔を形成する前記押圧板50の外周面と前記外部蓋16の内周面との間を、複数のガイドリブ202が連結する。前記押圧板50が下側方向に移動した場合、前記ガイドリブ202は、前記外部蓋16に対する前記押圧板50の連結状態を維持しながら、前記押圧板50の下側方向への移動を案内する。
【0123】
前記ガイドリブ202は、S字状に構成される。前記ガイドリブ202の一端は、外部蓋16の内周面に連結され、その他端は、押圧板50の外周面に連結される。前記押圧板50を下側方向に移動させると、前記ガイドリブ202が伸張することで、前記押圧板50の下側方向への移動を案内するとともに、前記外部蓋16に対する前記押圧板50の連結状態を維持する。
【0124】
前記ガイドリブ202は、前記押圧板50の外周面の挿入溝204及び前記外部蓋16の内周面の挿入溝206にそれぞれ挿入された状態で配置される。
【0125】
前記2つの挿入溝204,206とガイドリブ202の湾曲部との間に、厚みを薄く構成した連結帯部208が形成される。前記連結帯部208は、S字状に構成された前記ガイドリブ202の形状を維持する。前記押圧板50が下側方向に移動すると、前記連結帯部208は切断される。
【0126】
前記押圧板50と外部蓋16との間に、昇降支持部210が形成される。前記昇降支持部210は、前記押圧板50が外部蓋16内で垂直方向に移動できるように案内するとともに、前記外部蓋16の回転に伴って前記押圧板50を一緒に回転させる。
【0127】
前記昇降支持部210は、少なくとも一つのガイド溝部212と、少なくとも一つのガイド突起214と、で構成される。前記ガイド溝部212は、前記外部蓋16の下面縁部に垂設され、下側方向に延在する。前記ガイド突起214は、前記押圧板50の外周面に形成される。前記ガイド突起214は、前記ガイド溝部212に沿って上下方向に移動可能なように、前記ガイド溝部212に挿入される。
【0128】
前記押圧板50が下側方向に移動すると、押圧板50の外周面のガイド突起214が外部蓋16の内周面のガイド溝部212に沿って下側方向に移動する。これにより、前記昇降支持部210は、前記押圧板50が下側方向に垂直移動するように案内するとともに、前記外部蓋16の回転力を押圧板50に伝達し、前記押圧板50を回転させる。
【0129】
前記カッター52及び係止部54の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0130】
本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0131】
図25及び図26は、本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0132】
容器10内の充填物を外部に排出するために、使用者が外部蓋16に連結された前記押圧板50を下側方向に押圧すると、押圧板50と外部蓋16との間にあるロッキングリブ200が切断されるとともに、前記押圧板50が下側方向に移動する。この時、前記押圧板50と外部蓋16との間にあるS字状のガイドリブ202が、伸張して前記押圧板50の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する押圧板50の連結状態を維持する。
【0133】
前記押圧板50が下側方向に移動すると、前記押圧板50の下面にある各カッター52の第1カット部62がシール部材20の縁部を刺通するとともに、係止部54の支持ロッド66がシール部材20の中央を刺通する。
【0134】
前記シール部材20の刺通と同時に、前記係止部54の係止突起68は、上側方向へ湾曲しながら前記支持ロッド66のパンチ部70があけた孔を通過する。前記係止突起68は、いったんシール部材20の内側に位置すると、原形状態の形状に弾性変形して広がる。
【0135】
次に、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を把持して下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形して、外部蓋16が移動する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に係止した状態となる。また、前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0136】
この時、前記昇降支持部210によって、外部蓋16の回転力が押圧板50に伝達するので、前記押圧板50も外部蓋16と一緒に回転する。前記押圧板50が回転すると、前記カッター52が容器口部12の内周面に接触した状態で回転し、支持部60の両側面の第2カット部64が、前記シール部材20を円形に切断する。シール部材20は、係止部54の係止突起68に係止するので、前記内部蓋14の内部に保持された状態で前記容器口部12から除去されることになる。
【0137】
このように、シール部材20を除去した状態の容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出して、容器口部12に蓋をし直すと、前記外部蓋16は、弾性部材38の弾性力で内部蓋14の上面に向かって移動し、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0138】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0139】
図27は、本発明の第6実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。第6実施形態に係る小児用の安全蓋は、回転力伝達部を除き、上述した第5実施形態に係る小児用の安全蓋の構成と同様である。
【0140】
具体的には、本発明の第6実施形態に係る回転力伝達部250は、第1係止突起252と、第2係止突起254と、で構成される。前記第1係止突起252は、内部蓋14の上面に所定の間隔をあけて放射状に配置される。前記第1係止突起252は、所定の長さで上側方向に突出する。前記第2係止突起254は、外部蓋16の上側内面にある離脱防止突起36の内面に所定の間隔をあけて放射状に配置される。前記第2係止突起254は、所定の長さを下側方向へ突出し、前記第1係止突起252に係止する。
【0141】
前記第2係止突起254には傾斜面が形成されるので、前記外部蓋16を回すと、前記第1係止突起252が第2係止突起254の傾斜面に沿って摺動する。この場合、外部蓋16の回転力が、前記内部蓋14に伝達することはない。一方、前記外部蓋16を下側方向に押圧した状態で回すと、前記第1係止突起252が第2係止突起254に係止するので、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達する。これにより、前記内部蓋14が回転して容器10から蓋を離脱させることができる。
【0142】
図28は、本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、図29は、本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図、である。
【0143】
第7実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、保護板300と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と前記外部蓋16との間に形成される。前記回転力伝達部18は、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成され、前記内部蓋14を容器口部12から離脱すると、前記容器口部12を封入するシール部材20を除去し、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。前記保護板300は、前記外部蓋16の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋14に取り付けられたシール部材除去ユニット22を保護する。
【0144】
前記内部蓋14、前記外部蓋16及び前記回転力伝達部18の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。また、前記回転力伝達部18については、上述した第1実施形態の構成に限定されるものではなく、前記第6実施形態で説明した回転力伝達部80の構成を適用してもよい。
【0145】
前記保護板300は、円板状に構成され、前記外部蓋16の上側内周面に所定の間隔をあけて形成される。また、前記保護板300の外周面と前記外部蓋16の上側内周面との間に連結部302が形成される。前記連結部302は、前記保護板300を外部蓋16の内周面に連結する。前記連結部302は、前記保護板300の上下方向への移動を案内し、弾性力で前記保護板300を移動した位置にとどめる。
【0146】
前記連結部302は、前記保護板300の外周面と前記外部蓋16の内周面との間に形成される。前記連結部302は、薄膜のドーム状に構成される。所定の力を上回る力を加えて前記保護板300を押圧すると、前記連結部302は弾性変形して前記保護板300の下側方向への移動を案内する。
【0147】
前記連結部302は、弾性変形して前記保護板300を所定の位置にとどめる。即ち、保護板300が上側方向に突出した状態の場合、前記連結部302は、凸状のドーム形態となり、前記保護板300の突出状態を維持する。一方、所定の力を上回る力を加えて前記保護板300を押圧した場合、前記連結部302は、凹状に弾性変形して、下側方向に移動した位置に前記保護板300をとどめる。
【0148】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板50と、複数のカッター52と、係止部54と、ロッキングリブ17と、で構成される。前記押圧板50は、前記内部蓋14の上端内周面に連結される。前記押圧板50は所定の力で押圧すると、連結状態が解除して下側方向に移動する。前記カッター52は、前記押圧板50の下面縁部に円周方向に形成される。前記カッター52は、前記押圧板50の押圧に伴ってシール部材20を刺通する。また、前記カッター52は、蓋の回転に伴ってシール部材20を切断する。前記係止部54は、前記押圧板50の下面より下側方向に突出する。前記係止部54は、シール部材20に係止して、前記カッター52で切断されたシール部材20を前記内部蓋14の内部に保持する。前記ロッキングリブ17は、前記押圧板50の外周面と前記内部蓋14の内周面との間を連結する。前記ロッキングリブ17は、前記内部蓋14の内周面に対する前記押圧板50の連結状態を維持する。前記押圧板50を押圧すると、前記ロッキングリブ17は切断され、前記押圧板50の連結状態が解除される。
【0149】
第7実施形態に係るシール部材除去ユニット22の構成は、押圧板50が内部蓋14の内周面に連結される点を除き、上述した第5実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0150】
本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋では、前記保護板300を押圧すると、前記連結部302が弾性変形して前記保護板300が下側方向に移動する。これに伴い、前記保護板300の下面に配置された押圧板50が下側方向に移動して、前記内部蓋14のシール部材20を除去するとともに、シール部材20を内部蓋14の内部に保持する。ここで、前記シール部材除去ユニット22の作用は、上述した第5実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0151】
図30は、本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図、図31は、本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図、である。
【0152】
本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材除去ユニット22と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14に形成される。前記シール部材除去ユニット22は、前記内部蓋14を容器口部12から離脱した場合に容器内の充填物が少しずつ外部に排出されるように、前記容器口部12を封入するシール部材20の一部を除去する。前記シール部材除去ユニット22は、除去されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持する。
【0153】
前記内部蓋14は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、その内部に前記シール部材除去ユニット22が設けられる。前記内部蓋14の下側内周面に雌ネジ部26が形成され、該雌ネジ部26は、前記容器口部12の外周面に形成された雄ネジ部24に螺合する。前記雌ネジ部26の上側内周面から、当接部28が円周方向に突出する。前記当接部28は、前記容器口部12の上端に当接する。内部蓋14の下側外周面には、前記外部蓋16から離脱することを防止する離脱防止突起30が形成される。
【0154】
前記外部蓋16は、前記内部蓋14が挿入された状態で上下方向に移動可能である。前記外部蓋16は、上端と下端がそれぞれ開口した円筒状構成である。前記離脱防止突起36は、前記内部蓋14が外部蓋16の上側方向へ離脱することを防止する。また、前記離脱防止突起36に弾性部材38が形成される。弾性部材38は、前記内部蓋14の上面に支持され、内部蓋14よりも上側方向に移動した位置に前記外部蓋16をとどめる。
【0155】
ここで、前記弾性部材38の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0156】
前記外部蓋の上面に、保護板13が形成される。前記保護板13は、内部蓋14のシール部材除去ユニット22を保護する
【0157】
前記保護板13の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0158】
前記回転力伝達部18の構成は、上述した第3実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0159】
前記シール部材除去ユニット22は、容器口部12を封入するシール部材20の一部を除去して、内部蓋14の内部に除去されたシール部材20を保持する。即ち、容器10内の充填物が少しずつ外部に排出されるように、シール部材20に小孔が形成される。蓋が開いている場合に子供が容器10内の充填物を飲もうとしても、容器10内の充填物が少しずつ外部に排出されるので、子供に対する安全を確保することができる。
【0160】
前記シール部材除去ユニット22は、押圧板350と、カッター352と、係止部354と、連結部356と、で構成される。前記押圧板350は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置される。前記押圧板350は、使用者が保護板13を押圧すると、前記保護板13とともに下側方向に移動する。前記カッター352は、前記押圧板350の下面の円周方向に等間隔に配置して形成される。前記カッター352は、前記押圧板350の押圧に伴ってシール部材20を刺通し、蓋の回転に伴ってシール部材20の一部を切断する。前記係止部354は、前記押圧板350の下面より下側方向に突出する。前記係止部354は、前記カッター352で切断されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持するように、シール部材20に係止する。前記連結部356は、前記押圧板350の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成される。前記連結部356は、前記押圧板350の上下方向への移動を案内し、弾性力で前記押圧板350を移動した位置にとどめる。
【0161】
前記押圧板350は、円板状で、その直径は前記内部蓋14の内径よりも小さく構成される。
【0162】
図32は、本発明の第8実施形態に係るシール部材除去ユニットのカッターを示した斜視図である。
【0163】
図32に示すように、前記カッター352は、支持部360と、第1カット部362と、第2カット部364と、保持部365と、で構成される。前記支持部360は、前記押圧板350の下面の円周方向に等間隔に鋭利な形状で形成される。前記第1カット部362は、前記支持部360の下端に形成される。前記第1カット部362は、押圧板350の押圧に伴って下側方向に移動し、前記シール部材20を刺通する。前記第2カット部364は、前記支持部360の側面の少なくとも一方に形成される。前記第2カット部364は、前記内部蓋14の回転に伴ってシール部材20を円形に切断する。前記保持部365は、前記支持部360の前面に垂直方向に所定の深さの凹みを設けて形成される。前記保持部365は、除去されたシール部材20の縁部を保持する。
【0164】
図33に示すように、前記係止部354は、支持ロッド366と、複数の係止突起368と、で構成される。前記支持ロッド366は、所定の長さを前記押圧板350の下面から延在する。前記支持ロッド366は、前記シール部材20を刺通する。前記複数の係止突起368は、前記支持ロッド366の側面に円周方向に形成される。前記複数の係止突起368は、前記カッター352で切断されたシール部材20を内部蓋14の内部に保持するように、シール部材20に係止する。
【0165】
前記支持ロッド366は、棒状に構成されて、前記押圧板350の下側方向に延在する。前記支持ロッド366の端部に、鋭利な形状のパンチ部370が形成される。前記パンチ部370は、シール部材20を刺通する。
【0166】
前記係止突起368は、前記支持ロッド366の外周面から4本延在させ、相互に90°の角度をなすように構成するのが好ましい。
【0167】
前記連結部356は、前記押圧板350の外周面と前記内部蓋14の内周面との間に形成される。前記連結部356は、薄膜のドーム状に構成される。前記連結部356は、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板350を押圧すると弾性変形し、前記押圧板350の下側方向への移動を案内する。
【0168】
前記連結部356は、弾性変形して押圧板350を所定の位置にとどめる。即ち、押圧板350が上側方向に突出した状態の場合、前記連結部356は、凸状のドーム形態となり、前記押圧板350の突出状態を維持する。一方、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板350を押圧すると、前記連結部356は、凹状に弾性変形して、前記押圧板350の押圧状態を維持する。
【0169】
本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0170】
図34〜図36は、本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0171】
容器10内の充填物を外部に排出するために、使用者が外部蓋16に連結された前記保護板13を下側方向に押圧すると、保護板13と外部蓋16との間を連結する連結リブ17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動してシール部材除去ユニット22の押圧板50が押圧される。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15が、伸張して前記保護板13が下側方向に移動するように案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0172】
前記保護板13によって押圧板350が下側方向に移動すると、前記連結部356が弾性変形して、前記押圧板350が下側方向に移動する。次に、前記押圧板350の下面にある各カッター352の第1カット部362が、シール部材20を刺通するとともに、係止部354の支持ロッド366がシール部材20の中央を刺通する。
【0173】
前記シール部材20の刺通と同時に、前記係止部354の係止突起368は、上側方向へ湾曲しながら、前記支持ロッド366のパンチ部370があけた孔を通過する。前記係止突起368は、いったんシール部材20の内側に位置すると、弾性変形して原形状態の形状に戻る。
【0174】
次に、使用者が外部蓋16を把持して、所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形して外部蓋16が移動する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、外部蓋16の第2係止突起42と前記内部蓋14の第1係止突起40とが相互に係止する。この状態で前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0175】
この時、前記カッター352の回転に伴って、支持部360の両側面の第2カット部364が前記シール部材20の一部を円形に切断し、シール部材20に小孔380を形成する。前記支持部360の保持部365が、前記容器口部12から除去されたシール部材20の縁部を保持し、前記係止部354の係止突起368が、除去されたシール部材20の中央に係止するので、前記シール部材20の一部は、内部蓋14と一緒に容器口部12から離脱し、前記内部蓋14の内部に保持される。
【0176】
このように、シール部材20の一部がシール部材除去ユニット22で切断されて、シール部材20に小孔380が形成されるだけであるため、蓋が開いている場合に子供が容器10内の充填物を飲もうとしても、充填物は小孔380からゆっくり排出される。これにより、子供が摂取する充填物の量が抑制されるので、安全性の確保を図ることができる。
【0177】
そして、シール部材20の一部を除去して容器10内の充填物を容器口部12から外部に排出した後、容器口部12に蓋をし直すと、前記弾性部材38の弾性力で、前記外部蓋16が内部蓋14の上側方向に移動し、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に分離した状態となる。これにより、子供が外部蓋16を回したとしても、外部蓋16に加えた回転力が内部蓋14に伝達することがない。
【0178】
また、子供が外部蓋16を下側方向に移動させても外部蓋16に加わる力は弱いため、弾性部材38の弾性力によって外部蓋16を下側方向に完全に移動させることができない。このような状態で、外部蓋16を回転させたとしても、第2係止突起42の傾斜面48が第1係止突起40の傾斜面46に沿って摺動するので、内部蓋14を開けることができない。
【0179】
図37は、本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【0180】
本発明の第9実施形態に係る容器蓋の構成は、上述した第8実施形態のシール部材除去ユニット22の代わりに、シール部材20に孔をあけるシール部材パンチングユニット400が形成される点を除けば、第8実施形態と同様である。
【0181】
即ち、本発明の第9実施形態に係る容器蓋は、内部蓋14と、外部蓋16と、回転力伝達部18と、シール部材パンチングユニット400と、で構成される。前記内部蓋14は、容器10内の充填物が外部へ排出される際に通過する容器口部12に取り付けられる。前記外部蓋16は、前記内部蓋14が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋14の外周面に配置される。前記回転力伝達部18は、前記内部蓋14と外部蓋16との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋16を下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋16の回転力を前記内部蓋14に伝達する。前記シール部材パンチングユニット400は、前記内部蓋14に形成される。前記シール部材パンチングユニット400は、容器内の充填物を少しずつ外部に排出させて子供に対する安全性を確保するため、前記シール部材に所定形状の孔をあける。
【0182】
前記内部蓋14、外部蓋16及び回転力伝達部18の構成及び作用は、上述した第8実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0183】
前記シール部材パンチングユニット400は、押圧板402と、パンチ404と、連結部406と、で構成される。前記押圧板402は、上下方向に移動可能なように前記内部蓋14の内部に配置される。前記押圧板402は、前記保護板13の押圧に伴って下側方向に移動する。前記パンチ404は、前記押圧板402の下面中央に形成される。前記パンチ404は、前記押圧板402の押圧に伴って所定形状の孔をシール部材20に形成する。前記連結部406は、前記押圧板402の外周面と前記内部蓋14の内周面との間を連結する。前記連結部406は、前記押圧板402の上下方向への移動を案内し、弾性変形して前記押圧板402を所定の位置にとどめる。
【0184】
前記押圧板402は、円板状で、その直径は前記内部蓋14の内径よりも小さく構成される。
【0185】
図38〜図40は、本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチを例示した図である。
【0186】
図38に示すように、前記パンチ404は、支持ロッド410と、刺通部412と、で構成される。前記支持ロッド410は、所定の直径で構成され、前記押圧板402の下面から垂直方向に延在する。前記刺通部412は、前記支持ロッド410の端部に形成される。前記刺通部412は、前記シール部材20を刺通し、前記シール部材20に円形状の孔420を形成する。
【0187】
前記押圧板402を押圧すると、前記パンチ404は下側方向に移動して、容器10内の充填物が孔420から外部に排出されるように、前記シール部材20に孔420を形成する。
【0188】
シール部材20に孔420を形成するのは、前記容器10内の充填物が前記孔420から少しずつ外部に排出されるようにして、充填物が一気に排出されるのを防止するためである。これにより、子供が容器蓋を開けて容器内10の充填物を誤って飲もうとしても、子供が摂取する充填物の量が抑制されるので、子供に対する安全性を確保することができる。
【0189】
パンチ404の形状は、容器10内に充填されるものの種類に応じて変更することが可能である。
【0190】
即ち、一番目に例示した前記パンチ404は、その一端が円錐状に構成され、食用油、シャンプー等の液状物質又は所定の濃度の液状物質を容器内に充填する場合に用いるのが好ましい。
【0191】
錠剤などの所定のサイズの固体が容器10内に充填される場合には、容器10内の充填物が一粒ずつ外部に排出されるように、シール部材20に十字状の孔を形成する。即ち、図39に示すように、二番目に例示するパンチ416は、ロッド部418と、刺通部422と、で構成される。前記ロッド部418は、前記押圧板402の下面から垂直方向に延在する。前記ロッド部418の断面は、十字状に構成される。前記刺通部422は、前記十字状のロッド部418の端部に鋭利な形状で形成される。前記刺通部422は、前記シール部材20を刺通する。
【0192】
二番目に例示した前記パンチ416は、シール部材20に十字孔を形成する。容器10内に充填された錠剤等の固体を十字孔でせき止め、一粒ずつ取り出すようにして子供に対する安全性を向上させる。
【0193】
図40に示すように、三番目に例示するパンチ430は、容器内の充填物がパウダーなどの粉末状物質である場合に用いるものである。三番目に例示した前記パンチ430は、押圧板402の下面に形成される複数のピン432を有する。即ち、三番目に例示した前記パンチ430は、前記容器10を振ると、シール部材20に形成された複数の微細孔から容器10内のパウダーがゆっくり出るように構成されたものである。
【0194】
パンチは、上記に例示した構成以外に、容器内に充填されるものの種類に応じて変更することができる。
【0195】
前記連結部406の構成及び作用は、上述した第8実施形態と同様であるので、その詳細については説明を省略する。
【0196】
本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の作用について、以下に説明する。
【0197】
図41は、本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【0198】
容器10内の充填物を外部に排出するために、外部蓋16に連結された前記保護板13を下側方向に押圧すると、保護板13と外部蓋16との間を連結する連結部17が切断され、前記保護板13が下側方向に移動してシール部材パンチングユニット400の押圧板402を押圧する。この時、前記保護板13と外部蓋16との間を連結するS字状のガイドリブ15が、伸張して前記保護板13の下側方向への移動を案内し、外部蓋16に対する保護板13の連結状態を維持する。
【0199】
次に、前記保護板13によって押圧板402が下側方向に移動すると、前記連結部406が弾性変形して、前記押圧板402が下側方向に移動する。これにより、前記押圧板402の下面にあるパンチ404が、シール部材20を刺通して、シール部材20に孔420を形成する。
【0200】
シール部材20の刺通と同時に、前記パンチ404は、シール部材の所定の箇所に所定形状の孔420を形成する。
【0201】
次に、使用者が所定の力を上回る力を加えて外部蓋16を把持して下側方向に移動させると、前記弾性部材38が弾性変形して外部蓋16が移動する。これにより、外部蓋16の第2係止突起42が、前記内部蓋14の第1係止突起40の間に挿入され、第1係止突起40と第2係止突起42とが相互に係止した状態となる。また、前記外部蓋16を回すと、前記外部蓋16の回転力が内部蓋14に伝達するので、前記内部蓋14も回転して容器口部12から離脱する。
【0202】
シール部材パンチングユニット400が、前記シール部材20に孔420を形成するので、前記容器10内の充填物が外部にゆっくり排出される。これにより、子供が容器蓋を開けて容器内10の充填物を誤って飲もうとしても、子供が摂取する充填物の量が抑制されるので、子供に対する安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】従来技術に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図2】従来技術に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の内部蓋の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の外部蓋の断面斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の回転力伝達部を示した側面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るシール部材除去ユニットのカッターを示した斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るシール部材除去ユニットの係止部の斜視図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の内部蓋の断面斜視図である。
【図18】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図20】本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図21】本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図22】本発明の第4実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図23】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図である。
【図24】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図25】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図26】本発明の第5実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図27】本発明の第6実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図28】本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図29】本発明の第7実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図30】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の斜視図である。
【図31】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図32】本発明の第8実施形態に係るシール部材除去ユニットのカッターを示した斜視図である。
【図33】本発明の第8実施形態に係るシール部材除去ユニットの係止部の斜視図である。
【図34】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図35】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図36】本発明の第8実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【図37】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の断面図である。
【図38】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチの例を示した図である。
【図39】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチの例を示した図である。
【図40】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋のパンチの例を示した図である。
【図41】本発明の第9実施形態に係る小児用の安全蓋の作動状態を示した図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と該外部蓋との間に形成され、前記外部蓋を所定の力を上回る力を加えて下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、前記内部蓋を容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
で構成され、
前記内部蓋は、上端と下端が開口し、
前記内部蓋の下側内周面には、前記容器口部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
前記内部蓋の下側外周面より、前記外部蓋から離脱することを防止する離脱防止突起が突出することを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項2】
前記外部蓋は、前記内部蓋が挿入された状態で上下方向に移動可能であり、上端と下端が開口し、
前記外部蓋の外周面には、使用者が把持して回すのが容易になる複数の凹凸部が形成され、
前記外部蓋の下側内周面から、前記内部蓋に係止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項1に記載の小児用の安全蓋。
【請求項3】
前記外部蓋の上端には、弾性部材が形成され、
該弾性部材は、前記内部蓋の上面に支持され、前記外部蓋が内部蓋より上側方向に移動した状態を維持することを特徴とする請求項2に記載の小児用の安全蓋。
【請求項4】
前記弾性部材は、薄膜状に構成して、所定の弾性力で湾曲することを特徴とする請求項3に記載の小児用の安全蓋。
【請求項5】
前記回転力伝達部は、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋の下側外周面から突出する第1係止突起と、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋の内周面から突出し、前記外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されることで前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項1に記載の小児用の安全蓋。
【請求項6】
前記第1係止突起の上端に、所定の傾斜角度で構成された傾斜面が形成されることを特徴とする請求項5に記載の小児用の安全蓋。
【請求項7】
前記第2係止突起は、前記第1係止突起の傾斜面と対向する面に前記第1係止突起の傾斜面と同一角度で形成された傾斜面を有することを特徴とする請求項6に記載の小児用の安全蓋。
【請求項8】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項1に記載の小児用の安全蓋。
【請求項9】
前記押圧板は、円板状で、その直径は前記内部蓋の内径よりも小さく構成され、前記内部蓋の上面よりも低く配置されることを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項10】
前記カッターは、
前記押圧板の下面縁部に等間隔に配置して形成される複数の支持部と、
該支持部の下端に鋭利な形状で形成され、押圧板の押圧に伴って前記シール部材を刺通する第1カット部と、
前記支持部の少なくとも一方の側面に形成され、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を円形に切断する第2カット部と、
で構成されることを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項11】
前記係止部は、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在し、端部にシール部材を刺通するパンチ部が形成される支持ロッドと、
該支持ロッドの外周面から垂直方向に所定の長さを延在し、前記シール部材の刺通時に上側方向に湾曲して前記支持ロッドであけた孔を通過するとともに、前記シール部材の内側に位置すると原形状態の形状に広がって、前記シール部材の内側面に係止する係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項12】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形することを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項13】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記外部蓋の上端に形成され、前記内部蓋の上面に支持されて前記外部蓋が内部蓋より上側方向に移動した状態を維持する弾性力を付与する弾性部材と、
前記内部蓋の下側外周面と前記外部蓋の内周面との間に配置され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させた時のみ前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項14】
前記内部蓋は、上端と下端が開口し、
前記内部蓋の下側内周面には、前記容器口部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
前記内部蓋の下側外周面より、前記外部蓋から離脱することを防止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項15】
前記外部蓋は、前記内部蓋が挿入された状態で上下方向に移動可能であり、上端と下端が開口し、
前記外部蓋の外周面には、使用者が把持して回すのが容易になる複数の凹凸部が形成され、
前記外部蓋の下側内周面から、前記内部蓋に係止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項16】
前記弾性部材は、薄膜状に構成して、所定の弾性力で湾曲することを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項17】
前記回転力伝達部は、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋の下側外周面から突出する第1係止突起と、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋の内周面から突出し、前記外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されることで前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項18】
容器内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部に取り付けられる内部蓋と、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達するスプライン部と、
前記外部蓋と前記容器口部との間に形成され、前記内部蓋が容器口部に取り付けられると、前記外部蓋に嵌合する嵌合ユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項19】
前記外部蓋は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、
前記外部蓋の上端と下端には、前記内部蓋の離脱を防止するストッパーが形成されることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項20】
前記スプライン部は、
前記内部蓋の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される第1係止突起と、
前記外部蓋の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1係止突起に噛合する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項21】
前記嵌合ユニットは、
前記容器口部の下側外周面に形成されるフランジ部と、
該フランジ部の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される第1嵌合突起と、
前記外部蓋の下側内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1嵌合突起の間に挿入されて嵌合する第2嵌合突起と、
で構成されることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項22】
前記第1嵌合突起の一方の側面には、所定角度に傾斜した傾斜面が形成され、
前記第1嵌合突起の傾斜面と対向する前記第2嵌合突起の対向面に、前記第1嵌合突起の傾斜面と同一の角度で傾斜した傾斜面が形成されることを特徴とする請求項21に記載の小児用の安全蓋。
【請求項23】
前記内部蓋の内部に形成され、前記内部蓋が容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項24】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項23に記載の小児用の安全蓋。
【請求項25】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋の下側外周面と前記外部蓋の内周面との間に配置され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させた時のみ前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、前記内部蓋を容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
前記外部蓋の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋に取り付けられた前記シール部材除去ユニットを保護する保護板と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項26】
前記内部蓋は、上端と下端が開口し、
前記内部蓋の下側内周面には、前記容器口部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
前記内部蓋の下側外周面より、前記外部蓋から離脱することを防止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項27】
前記外部蓋は、前記内部蓋が挿入された状態で上下方向に移動可能であり、上端と下端が開口し、
前記外部蓋の外周面には、使用者が把持して回すのが容易になる複数の凹凸部が形成され、
前記外部蓋の下側内周面から、前記内部蓋に係止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項28】
前記外部蓋の上端には、弾性部材が形成され、
該弾性部材は、前記内部蓋の上面に支持され、前記外部蓋が内部蓋より上側方向に移動した状態を維持することを特徴とする請求項27に記載の小児用の安全蓋。
【請求項29】
前記弾性部材は、薄膜状に構成して、所定の弾性力で湾曲することを特徴とする請求項28に記載の小児用の安全蓋。
【請求項30】
前記回転力伝達部は、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋の下側外周面から突出する第1係止突起と、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋の内周面から突出し、前記外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されることで前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項31】
前記保護板は、前記外部蓋の上側内周面に所定の間隔をあけて配置されるとともに、円板状に構成され、
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間には、複数の連結リブが形成され、
該連結リブは、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されるまで、前記外部蓋に対する前記保護板の連結状態を維持することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項32】
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間に、ガイドリブが形成され、
該ガイドリブは、前記保護板が前記外部蓋に連結された状態で下側方向に移動するように前記保護板を案内することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項33】
前記ガイドリブは、S字状に構成され、その一端が前記外部蓋の内周面に連結されるとともに、その他端が前記保護板の外周面に連結され、前記保護板の下側方向への移動に伴って伸張することを特徴とする請求項32に記載の小児用の安全蓋。
【請求項34】
S字状の前記ガイドリブの湾曲部に、厚みを薄く構成した連結帯部が形成され、
該連結帯部は、前記ガイドリブのS字形状を維持するとともに、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されることを特徴とする請求項33に記載の小児用の安全蓋。
【請求項35】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項36】
容器内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部に取り付けられる内部蓋と、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達するスプライン部と、
前記外部蓋と前記容器口部との間に形成され、前記内部蓋が容器口部に取り付けられると、前記外部蓋に嵌合する嵌合ユニットと、
前記内部蓋に形成され、前記内部蓋を容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
前記外部蓋の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋に取り付けられた前記シール部材除去ユニットを保護する保護板と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項37】
前記外部蓋は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、
前記外部蓋の上端と下端には、前記内部蓋の離脱を防止するストッパーが形成されることを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項38】
前記保護板は、前記外部蓋の上側内周面に所定の間隔をあけて配置されるとともに、円板状に構成され、
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間には、複数の連結リブが形成され、
該連結リブは、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されるまで、前記外部蓋に対する前記保護板の連結状態を維持することを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項39】
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間に、ガイドリブが形成され、
該ガイドリブは、前記保護板が前記外部蓋に連結された状態で下側方向に移動するように前記保護板を案内することを特徴とする請求項38に記載の小児用の安全蓋。
【請求項40】
前記ガイドリブは、S字状に構成され、その一端が前記外部蓋の内周面に連結されるとともに、その他端が前記保護板の外周面に連結され、前記保護板の下側方向への移動に伴って伸張することを特徴とする請求項39に記載の小児用の安全蓋。
【請求項41】
S字状の前記ガイドリブの湾曲部に、厚みを薄く構成した連結帯部が形成され、
該連結帯部は、前記ガイドリブのS字形状を維持するとともに、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されることを特徴とする請求項40に記載の小児用の安全蓋。
【請求項42】
前記スプライン部は、
前記内部蓋の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される第1係止突起と、
前記外部蓋の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1係止突起に噛合する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項43】
前記嵌合ユニットは、
前記容器口部の下側外周面に形成されるフランジ部と、
該フランジ部の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される第1嵌合突起と、
前記外部蓋の下側内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1嵌合突起の間に挿入されて嵌合する第2嵌合突起と、
で構成されることを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項44】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と前記外部蓋との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させた時のみ前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
上下方向に移動可能なように前記外部蓋の上端内周面に配置される押圧板と、該押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する複数のカッターと、前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、前記押圧板の外周面と前記外部蓋の内周面との間を連結し、前記外部蓋の内周面に対する前記押圧板の連結状態を維持し、前記押圧板の押圧に伴って切断されることで押圧板の連結状態を解除するロッキングリブと、からなるシール部材除去ユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項45】
前記ロッキングリブは、薄膜状に構成され、前記押圧板の外周面と外部蓋の内周面との間を連結し、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると切断され、前記外部蓋に対する前記押圧板の連結状態を解除することを特徴とする請求項44に記載の小児用の安全蓋。
【請求項46】
前記押圧板の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が下側方向に移動すると、前記押圧板が前記外部蓋に連結された状態で下側方向に移動するように前記押圧板を案内するガイドリブをさらに備えることを特徴とする請求項44に記載の小児用の安全蓋。
【請求項47】
前記ガイドリブは、S字状に構成され、その一端が前記外部蓋の内周面に連結されるとともに、その他端が前記押圧板の外周面に連結され、前記押圧板の下側方向への移動に伴って伸張することを特徴とする請求項46に記載の小児用の安全蓋。
【請求項48】
前記ガイドリブは、前記押圧板の外周面に形成された挿入溝と前記外部蓋の内周面に形成された挿入溝にそれぞれ挿入された状態で配置されることを特徴とする請求項47に記載の小児用の安全蓋。
【請求項49】
前記各挿入溝と前記ガイドリブの湾曲部との間に、薄板状の連結帯部が形成され、
該連結帯部は、前記押圧板の下側方向への移動に伴って切断されることを特徴とする請求項48に記載の小児用の安全蓋。
【請求項50】
前記押圧板と前記外部蓋との間に形成され、前記押圧板の上下方向への移動を案内するとともに、前記外部蓋の回転力を前記押圧板に伝達する昇降支持部をさらに備えることを特徴とする請求項44に記載の小児用の安全蓋。
【請求項51】
前記昇降支持部は、
前記外部蓋の下面縁部に下側方向へ垂直方向に形成される少なくとも一つのガイド溝部と、
前記押圧板の外周面に形成され、前記ガイド溝部に挿入されることで前記ガイド溝部に沿って上下方向に移動する少なくとも一つのガイド突起と、
で構成されることを特徴とする請求項50に記載の小児用の安全蓋。
【請求項52】
容器口部に取り付けられる内部蓋に形成され、前記内部蓋が容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
前記内部蓋の外周面に配置された外部蓋の上面に移動可能に取り付けられる保護板と、
前記保護板の外周面と外部蓋の内周面との間に形成され、前記保護板の上下方向への移動を案内し、弾性変形して前記保護板を移動した位置にとどめる連結部と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項53】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記外部蓋の上端内周面に配置される押圧板と、
該押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する複数のカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記外部蓋の内周面との間を連結し、前記外部蓋の内周面に対する前記押圧板の連結状態を維持し、前記押圧板の押圧に伴って切断されることで押圧板の連結状態を解除するロッキングリブと、
で構成されることを特徴とする請求項52に記載の小児用の安全蓋。
【請求項54】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記保護板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形して前記保護板の下側方向への移動を案内することを特徴とする請求項53に記載の小児用の安全蓋。
【請求項55】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と外部蓋との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、前記容器口部を封入するシール部材の一部を除去して、容器内の充填物が少しずつ通過する孔を前記シール部材に形成するシール部材除去ユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項56】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材の一部を切断することで前記内部蓋の内部に前記シール部材を保持するとともに、前記シール部材に孔を形成する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項55に記載の小児用の安全蓋。
【請求項57】
前記押圧板は、円板状で、その直径は前記内部蓋の内径よりも小さく構成され、前記内部蓋の上面よりも低く配置されることを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項58】
前記カッターは、
前記押圧板の下面の所定の位置の円周方向に等間隔に配置して形成される複数の支持部と、
該支持部の下端に形成され、押圧板の押圧に伴って前記シール部材を刺通する第1カット部と、
前記支持部の少なくとも一方の側面に形成され、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を円形に切断する第2カット部と、
前記支持部の内側面に形成され、前記第2カット部で切断されたシール部材の縁部を保持する保持部と、
で構成されることを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項59】
前記押圧板の下面には、前記カッターで切断されたシール部材を保持する係止部が形成されることを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項60】
前記係止部は、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在し、端部にシール部材を刺通するパンチ部が形成される支持ロッドと、
該支持ロッドの外周面から所定の長さを垂直方向に延在し、前記シール部材の内側面に係止する係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項59に記載の小児用の安全蓋。
【請求項61】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形することを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項62】
容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と該外部蓋との間に形成され、前記外部蓋を所定の力を上回る力を加えて下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、容器内の充填物を外部に排出する孔を前記シール部材に形成するシール部材パンチングユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項63】
前記シール部材パンチングユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置され、使用者が押圧すると下側方向に移動する押圧板と、
該押圧板の下面に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材に孔を形成するパンチと、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間を連結し、前記押圧板の上下方向への移動を案内するとともに、弾性変形して前記押圧板を移動した位置にとどめる連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項62に記載の小児用の安全蓋。
【請求項64】
前記押圧板は、円板状で、その直径は前記内部蓋の内径よりも小さく構成され構成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項65】
前記パンチは、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在する支持ロッドと、
前記支持ロッドの端部に形成され、前記シール部材の中央を刺通して円形の孔を形成する円錐状の刺通部と、
で構成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項66】
前記パンチは、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在し、前記シール部材に十字状の孔を形成するように、その断面が十字状に構成されるロッド部と、
該ロッド部の端部に鋭利な形状で形成され、前記シール部材を刺通する刺通部と、
で構成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項67】
前記パンチは、前記押圧板の下面に形成された複数のピンからなり、複数の微細孔をシール部材に形成することを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項68】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形することを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項69】
前記外部蓋の上面に前記内部蓋に形成されたシール部材除去ユニットを保護する保護板が形成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項70】
前記保護板は、前記外部蓋の上側内周面に所定の間隔をあけて形成され、
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間に、複数の連結リブが形成され
該連結リブは、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されるまで、前記外部蓋に対する前記保護板の連結状態を維持することを特徴とする請求項69に記載の小児用の安全蓋。
【請求項1】
容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と該外部蓋との間に形成され、前記外部蓋を所定の力を上回る力を加えて下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、前記内部蓋を容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
で構成され、
前記内部蓋は、上端と下端が開口し、
前記内部蓋の下側内周面には、前記容器口部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
前記内部蓋の下側外周面より、前記外部蓋から離脱することを防止する離脱防止突起が突出することを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項2】
前記外部蓋は、前記内部蓋が挿入された状態で上下方向に移動可能であり、上端と下端が開口し、
前記外部蓋の外周面には、使用者が把持して回すのが容易になる複数の凹凸部が形成され、
前記外部蓋の下側内周面から、前記内部蓋に係止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項1に記載の小児用の安全蓋。
【請求項3】
前記外部蓋の上端には、弾性部材が形成され、
該弾性部材は、前記内部蓋の上面に支持され、前記外部蓋が内部蓋より上側方向に移動した状態を維持することを特徴とする請求項2に記載の小児用の安全蓋。
【請求項4】
前記弾性部材は、薄膜状に構成して、所定の弾性力で湾曲することを特徴とする請求項3に記載の小児用の安全蓋。
【請求項5】
前記回転力伝達部は、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋の下側外周面から突出する第1係止突起と、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋の内周面から突出し、前記外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されることで前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項1に記載の小児用の安全蓋。
【請求項6】
前記第1係止突起の上端に、所定の傾斜角度で構成された傾斜面が形成されることを特徴とする請求項5に記載の小児用の安全蓋。
【請求項7】
前記第2係止突起は、前記第1係止突起の傾斜面と対向する面に前記第1係止突起の傾斜面と同一角度で形成された傾斜面を有することを特徴とする請求項6に記載の小児用の安全蓋。
【請求項8】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項1に記載の小児用の安全蓋。
【請求項9】
前記押圧板は、円板状で、その直径は前記内部蓋の内径よりも小さく構成され、前記内部蓋の上面よりも低く配置されることを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項10】
前記カッターは、
前記押圧板の下面縁部に等間隔に配置して形成される複数の支持部と、
該支持部の下端に鋭利な形状で形成され、押圧板の押圧に伴って前記シール部材を刺通する第1カット部と、
前記支持部の少なくとも一方の側面に形成され、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を円形に切断する第2カット部と、
で構成されることを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項11】
前記係止部は、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在し、端部にシール部材を刺通するパンチ部が形成される支持ロッドと、
該支持ロッドの外周面から垂直方向に所定の長さを延在し、前記シール部材の刺通時に上側方向に湾曲して前記支持ロッドであけた孔を通過するとともに、前記シール部材の内側に位置すると原形状態の形状に広がって、前記シール部材の内側面に係止する係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項12】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形することを特徴とする請求項8に記載の小児用の安全蓋。
【請求項13】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記外部蓋の上端に形成され、前記内部蓋の上面に支持されて前記外部蓋が内部蓋より上側方向に移動した状態を維持する弾性力を付与する弾性部材と、
前記内部蓋の下側外周面と前記外部蓋の内周面との間に配置され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させた時のみ前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項14】
前記内部蓋は、上端と下端が開口し、
前記内部蓋の下側内周面には、前記容器口部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
前記内部蓋の下側外周面より、前記外部蓋から離脱することを防止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項15】
前記外部蓋は、前記内部蓋が挿入された状態で上下方向に移動可能であり、上端と下端が開口し、
前記外部蓋の外周面には、使用者が把持して回すのが容易になる複数の凹凸部が形成され、
前記外部蓋の下側内周面から、前記内部蓋に係止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項16】
前記弾性部材は、薄膜状に構成して、所定の弾性力で湾曲することを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項17】
前記回転力伝達部は、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋の下側外周面から突出する第1係止突起と、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋の内周面から突出し、前記外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されることで前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項13に記載の小児用の安全蓋。
【請求項18】
容器内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部に取り付けられる内部蓋と、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達するスプライン部と、
前記外部蓋と前記容器口部との間に形成され、前記内部蓋が容器口部に取り付けられると、前記外部蓋に嵌合する嵌合ユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項19】
前記外部蓋は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、
前記外部蓋の上端と下端には、前記内部蓋の離脱を防止するストッパーが形成されることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項20】
前記スプライン部は、
前記内部蓋の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される第1係止突起と、
前記外部蓋の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1係止突起に噛合する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項21】
前記嵌合ユニットは、
前記容器口部の下側外周面に形成されるフランジ部と、
該フランジ部の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される第1嵌合突起と、
前記外部蓋の下側内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1嵌合突起の間に挿入されて嵌合する第2嵌合突起と、
で構成されることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項22】
前記第1嵌合突起の一方の側面には、所定角度に傾斜した傾斜面が形成され、
前記第1嵌合突起の傾斜面と対向する前記第2嵌合突起の対向面に、前記第1嵌合突起の傾斜面と同一の角度で傾斜した傾斜面が形成されることを特徴とする請求項21に記載の小児用の安全蓋。
【請求項23】
前記内部蓋の内部に形成され、前記内部蓋が容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の小児用の安全蓋。
【請求項24】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項23に記載の小児用の安全蓋。
【請求項25】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋の下側外周面と前記外部蓋の内周面との間に配置され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させた時のみ前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、前記内部蓋を容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
前記外部蓋の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋に取り付けられた前記シール部材除去ユニットを保護する保護板と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項26】
前記内部蓋は、上端と下端が開口し、
前記内部蓋の下側内周面には、前記容器口部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
前記内部蓋の下側外周面より、前記外部蓋から離脱することを防止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項27】
前記外部蓋は、前記内部蓋が挿入された状態で上下方向に移動可能であり、上端と下端が開口し、
前記外部蓋の外周面には、使用者が把持して回すのが容易になる複数の凹凸部が形成され、
前記外部蓋の下側内周面から、前記内部蓋に係止する離脱防止突起が突出することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項28】
前記外部蓋の上端には、弾性部材が形成され、
該弾性部材は、前記内部蓋の上面に支持され、前記外部蓋が内部蓋より上側方向に移動した状態を維持することを特徴とする請求項27に記載の小児用の安全蓋。
【請求項29】
前記弾性部材は、薄膜状に構成して、所定の弾性力で湾曲することを特徴とする請求項28に記載の小児用の安全蓋。
【請求項30】
前記回転力伝達部は、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記内部蓋の下側外周面から突出する第1係止突起と、
円周方向に等間隔に配置されるとともに、所定の長さで前記外部蓋の内周面から突出し、前記外部蓋を下側方向に押圧すると、前記第1係止突起の間に挿入されることで前記第1係止突起に係止する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項31】
前記保護板は、前記外部蓋の上側内周面に所定の間隔をあけて配置されるとともに、円板状に構成され、
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間には、複数の連結リブが形成され、
該連結リブは、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されるまで、前記外部蓋に対する前記保護板の連結状態を維持することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項32】
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間に、ガイドリブが形成され、
該ガイドリブは、前記保護板が前記外部蓋に連結された状態で下側方向に移動するように前記保護板を案内することを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項33】
前記ガイドリブは、S字状に構成され、その一端が前記外部蓋の内周面に連結されるとともに、その他端が前記保護板の外周面に連結され、前記保護板の下側方向への移動に伴って伸張することを特徴とする請求項32に記載の小児用の安全蓋。
【請求項34】
S字状の前記ガイドリブの湾曲部に、厚みを薄く構成した連結帯部が形成され、
該連結帯部は、前記ガイドリブのS字形状を維持するとともに、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されることを特徴とする請求項33に記載の小児用の安全蓋。
【請求項35】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項25に記載の小児用の安全蓋。
【請求項36】
容器内の充填物が外部に排出される際に通過する容器口部に取り付けられる内部蓋と、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達するスプライン部と、
前記外部蓋と前記容器口部との間に形成され、前記内部蓋が容器口部に取り付けられると、前記外部蓋に嵌合する嵌合ユニットと、
前記内部蓋に形成され、前記内部蓋を容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
前記外部蓋の上面に移動可能に取り付けられ、前記内部蓋に取り付けられた前記シール部材除去ユニットを保護する保護板と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項37】
前記外部蓋は、上端と下端が開口した円筒状構成であり、
前記外部蓋の上端と下端には、前記内部蓋の離脱を防止するストッパーが形成されることを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項38】
前記保護板は、前記外部蓋の上側内周面に所定の間隔をあけて配置されるとともに、円板状に構成され、
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間には、複数の連結リブが形成され、
該連結リブは、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されるまで、前記外部蓋に対する前記保護板の連結状態を維持することを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項39】
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間に、ガイドリブが形成され、
該ガイドリブは、前記保護板が前記外部蓋に連結された状態で下側方向に移動するように前記保護板を案内することを特徴とする請求項38に記載の小児用の安全蓋。
【請求項40】
前記ガイドリブは、S字状に構成され、その一端が前記外部蓋の内周面に連結されるとともに、その他端が前記保護板の外周面に連結され、前記保護板の下側方向への移動に伴って伸張することを特徴とする請求項39に記載の小児用の安全蓋。
【請求項41】
S字状の前記ガイドリブの湾曲部に、厚みを薄く構成した連結帯部が形成され、
該連結帯部は、前記ガイドリブのS字形状を維持するとともに、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されることを特徴とする請求項40に記載の小児用の安全蓋。
【請求項42】
前記スプライン部は、
前記内部蓋の外周面の円周方向に等間隔に配置して形成される第1係止突起と、
前記外部蓋の内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1係止突起に噛合する第2係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項43】
前記嵌合ユニットは、
前記容器口部の下側外周面に形成されるフランジ部と、
該フランジ部の端部の円周方向に等間隔に配置して形成される第1嵌合突起と、
前記外部蓋の下側内周面の円周方向に等間隔に配置して形成され、前記第1嵌合突起の間に挿入されて嵌合する第2嵌合突起と、
で構成されることを特徴とする請求項36に記載の小児用の安全蓋。
【請求項44】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と前記外部蓋との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記外部蓋を下側方向に移動させた時のみ前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
上下方向に移動可能なように前記外部蓋の上端内周面に配置される押圧板と、該押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する複数のカッターと、前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、前記押圧板の外周面と前記外部蓋の内周面との間を連結し、前記外部蓋の内周面に対する前記押圧板の連結状態を維持し、前記押圧板の押圧に伴って切断されることで押圧板の連結状態を解除するロッキングリブと、からなるシール部材除去ユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項45】
前記ロッキングリブは、薄膜状に構成され、前記押圧板の外周面と外部蓋の内周面との間を連結し、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると切断され、前記外部蓋に対する前記押圧板の連結状態を解除することを特徴とする請求項44に記載の小児用の安全蓋。
【請求項46】
前記押圧板の外周面と前記外部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が下側方向に移動すると、前記押圧板が前記外部蓋に連結された状態で下側方向に移動するように前記押圧板を案内するガイドリブをさらに備えることを特徴とする請求項44に記載の小児用の安全蓋。
【請求項47】
前記ガイドリブは、S字状に構成され、その一端が前記外部蓋の内周面に連結されるとともに、その他端が前記押圧板の外周面に連結され、前記押圧板の下側方向への移動に伴って伸張することを特徴とする請求項46に記載の小児用の安全蓋。
【請求項48】
前記ガイドリブは、前記押圧板の外周面に形成された挿入溝と前記外部蓋の内周面に形成された挿入溝にそれぞれ挿入された状態で配置されることを特徴とする請求項47に記載の小児用の安全蓋。
【請求項49】
前記各挿入溝と前記ガイドリブの湾曲部との間に、薄板状の連結帯部が形成され、
該連結帯部は、前記押圧板の下側方向への移動に伴って切断されることを特徴とする請求項48に記載の小児用の安全蓋。
【請求項50】
前記押圧板と前記外部蓋との間に形成され、前記押圧板の上下方向への移動を案内するとともに、前記外部蓋の回転力を前記押圧板に伝達する昇降支持部をさらに備えることを特徴とする請求項44に記載の小児用の安全蓋。
【請求項51】
前記昇降支持部は、
前記外部蓋の下面縁部に下側方向へ垂直方向に形成される少なくとも一つのガイド溝部と、
前記押圧板の外周面に形成され、前記ガイド溝部に挿入されることで前記ガイド溝部に沿って上下方向に移動する少なくとも一つのガイド突起と、
で構成されることを特徴とする請求項50に記載の小児用の安全蓋。
【請求項52】
容器口部に取り付けられる内部蓋に形成され、前記内部蓋が容器口部から離脱すると、前記容器口部を封入するシール部材を除去し、除去されたシール部材を内部蓋の内部に保持するシール部材除去ユニットと、
前記内部蓋の外周面に配置された外部蓋の上面に移動可能に取り付けられる保護板と、
前記保護板の外周面と外部蓋の内周面との間に形成され、前記保護板の上下方向への移動を案内し、弾性変形して前記保護板を移動した位置にとどめる連結部と、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項53】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記外部蓋の上端内周面に配置される押圧板と、
該押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を切断する複数のカッターと、
前記押圧板の下面より下側方向に突出し、前記カッターで切断されたシール部材を前記内部蓋の内部に保持する係止部と、
前記押圧板の外周面と前記外部蓋の内周面との間を連結し、前記外部蓋の内周面に対する前記押圧板の連結状態を維持し、前記押圧板の押圧に伴って切断されることで押圧板の連結状態を解除するロッキングリブと、
で構成されることを特徴とする請求項52に記載の小児用の安全蓋。
【請求項54】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記保護板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形して前記保護板の下側方向への移動を案内することを特徴とする請求項53に記載の小児用の安全蓋。
【請求項55】
容器の容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と外部蓋との間に形成され、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、前記容器口部を封入するシール部材の一部を除去して、容器内の充填物が少しずつ通過する孔を前記シール部材に形成するシール部材除去ユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項56】
前記シール部材除去ユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置される押圧板と、
前記押圧板の下面縁部に円周方向に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材を刺通し、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材の一部を切断することで前記内部蓋の内部に前記シール部材を保持するとともに、前記シール部材に孔を形成する少なくとも一つのカッターと、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、前記押圧板が上下方向に移動可能なように弾性変形する連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項55に記載の小児用の安全蓋。
【請求項57】
前記押圧板は、円板状で、その直径は前記内部蓋の内径よりも小さく構成され、前記内部蓋の上面よりも低く配置されることを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項58】
前記カッターは、
前記押圧板の下面の所定の位置の円周方向に等間隔に配置して形成される複数の支持部と、
該支持部の下端に形成され、押圧板の押圧に伴って前記シール部材を刺通する第1カット部と、
前記支持部の少なくとも一方の側面に形成され、前記内部蓋の回転に伴ってシール部材を円形に切断する第2カット部と、
前記支持部の内側面に形成され、前記第2カット部で切断されたシール部材の縁部を保持する保持部と、
で構成されることを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項59】
前記押圧板の下面には、前記カッターで切断されたシール部材を保持する係止部が形成されることを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項60】
前記係止部は、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在し、端部にシール部材を刺通するパンチ部が形成される支持ロッドと、
該支持ロッドの外周面から所定の長さを垂直方向に延在し、前記シール部材の内側面に係止する係止突起と、
で構成されることを特徴とする請求項59に記載の小児用の安全蓋。
【請求項61】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形することを特徴とする請求項56に記載の小児用の安全蓋。
【請求項62】
容器口部に取り付けられる内部蓋と、
該内部蓋が一緒に回転しないようにした状態で前記内部蓋の外周面に配置される外部蓋と、
前記内部蓋と該外部蓋との間に形成され、前記外部蓋を所定の力を上回る力を加えて下側方向に移動させる時のみ、前記外部蓋の回転力を前記内部蓋に伝達する回転力伝達部と、
前記内部蓋に形成され、容器内の充填物を外部に排出する孔を前記シール部材に形成するシール部材パンチングユニットと、
で構成されることを特徴とする小児用の安全蓋。
【請求項63】
前記シール部材パンチングユニットは、
上下方向に移動可能なように前記内部蓋の内部に配置され、使用者が押圧すると下側方向に移動する押圧板と、
該押圧板の下面に形成され、前記押圧板の押圧に伴ってシール部材に孔を形成するパンチと、
前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間を連結し、前記押圧板の上下方向への移動を案内するとともに、弾性変形して前記押圧板を移動した位置にとどめる連結部と、
で構成されることを特徴とする請求項62に記載の小児用の安全蓋。
【請求項64】
前記押圧板は、円板状で、その直径は前記内部蓋の内径よりも小さく構成され構成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項65】
前記パンチは、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在する支持ロッドと、
前記支持ロッドの端部に形成され、前記シール部材の中央を刺通して円形の孔を形成する円錐状の刺通部と、
で構成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項66】
前記パンチは、
前記押圧板の下面から垂直方向に延在し、前記シール部材に十字状の孔を形成するように、その断面が十字状に構成されるロッド部と、
該ロッド部の端部に鋭利な形状で形成され、前記シール部材を刺通する刺通部と、
で構成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項67】
前記パンチは、前記押圧板の下面に形成された複数のピンからなり、複数の微細孔をシール部材に形成することを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項68】
前記連結部は、薄膜のドーム状に構成され、前記押圧板の外周面と前記内部蓋の内周面との間に形成され、所定の力を上回る力を加えて前記押圧板を押圧すると弾性変形することを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項69】
前記外部蓋の上面に前記内部蓋に形成されたシール部材除去ユニットを保護する保護板が形成されることを特徴とする請求項63に記載の小児用の安全蓋。
【請求項70】
前記保護板は、前記外部蓋の上側内周面に所定の間隔をあけて形成され、
前記保護板の外周面と前記外部蓋の上側内周面との間に、複数の連結リブが形成され
該連結リブは、前記保護板の下側方向への移動に伴って切断されるまで、前記外部蓋に対する前記保護板の連結状態を維持することを特徴とする請求項69に記載の小児用の安全蓋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【公開番号】特開2012−71896(P2012−71896A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−264996(P2011−264996)
【出願日】平成23年12月2日(2011.12.2)
【分割の表示】特願2008−501801(P2008−501801)の分割
【原出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(506411944)
【氏名又は名称原語表記】RHO, Hee Kwon
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月2日(2011.12.2)
【分割の表示】特願2008−501801(P2008−501801)の分割
【原出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(506411944)
【氏名又は名称原語表記】RHO, Hee Kwon
【Fターム(参考)】
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