小型決済端末
【課題】タッチパネルへのタッチ位置を的確に知らせながら、迅速でしかも誤りのない的確な情報入力が可能な操作性にすぐれた小型決済端末とその制御プログラムおよび制御方法を提供する。
【解決手段】タッチパネル式表示部４に対するタッチ位置が操作用の画像パターンに対応すると、その画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える。この状態でタッチが離れると、タッチされていた画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する。
【解決手段】タッチパネル式表示部４に対するタッチ位置が操作用の画像パターンに対応すると、その画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える。この状態でタッチが離れると、タッチされていた画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、商品販売などの決済に使用される小型決済端末に関する。
【背景技術】
【０００２】
商品販売処理装置たとえばＰＯＳターミナルやレジスタなどに付属される端末として、カード決済用の端末がある。この端末は、表示部、操作部、カードリーダなどを有し、商品の販売に関わる情報を表示部で表示する。
【０００３】
店舗の係員は、販売代金を操作部のハードキーの押圧操作により入力するとともに、顧客から提示される支払い用のカードの種類を操作部のハードキーの押圧操作により指定し、かつ指定したカードによる支払条件を操作部のハードキーの押圧操作で選定することにより、決済を行うことができる。
【０００４】
一方、タッチパネルを有し、そのタッチパネルにおける操作用の画像パターンがタッチされると、タッチされた画像パターンの表示色を変化させるとともに、タッチの圧力が所定以上の場合にタッチパネルを押圧方向に沈み込ませるようにした表示装置が知られている（例えば特許文献１）。タッチされた画像パターンの表示色が変化するので、タッチの位置を知ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記のようなタッチパネルをカード決済用の端末に搭載することが考えられるが、端末を小型化しようとすると、自ずとタッチパネルも小さくなるため、迅速な操作が困難になるとともに、誤操作が起こり易いという問題がある。
【０００６】
この発明は、上記の事情を考慮したもので、タッチパネルへのタッチ位置を的確に知らせながら、迅速でしかも誤りのない的確な情報入力が可能な操作性にすぐれた小型決済端末とその制御プログラムおよび制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に係る発明の小型決済端末は、タッチパネル式表示部と、操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示する表示制御手段と、前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える表示切替手段と、前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する判定手段と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する処理手段と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
この発明の小型決済端末とその制御プログラムおよび制御方法によれば、タッチパネルへのタッチ位置を的確に知らせながら、迅速でしかも誤りのない的確な情報入力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】一実施形態の本体の外観を示す斜視図。
【図２】一実施形態の制御回路のブロック図。
【図３】一実施形態の作用を説明するためのフローチャート。
【図４】一実施形態のテンキー操作画面を示す図。
【図５】図４のテンキー操作画面がタッチされた状態を示す図。
【図６】一実施形態のカード指定操作画面を示す図。
【図７】図６のカード指定操作画面がタッチされた状態を示す図。
【図８】一実施形態の支払条件選定操作画面を示す図。
【図９】図８の支払条件選定操作画面がタッチされた状態を示す図。
【図１０】図８の支払条件選定操作画面へのタッチがスライドされた状態を示す図。
【図１１】図８の支払条件選定操作画面へのタッチがスライドされて別のキー画像パターンに対応した状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図１において、１は小型決済端末の本体で、店舗のレジカウンタ等にＰＯＳターミナル（図示しない）やレジスタ（図示しない）とともに設置され、側面部に電源スイッチ２を有し、上面部に上ユニット３を有する。上ユニット３は、一側部が本体１に開閉自在に枢支され、上面部に矩形状のタッチパネル式表示部４、枢支側の側部にカードリーダ５、下縁部にプリンタ６の排紙口、上面部におけるタッチパネル式表示部４の隣位置にリセット釦７を有する。
【００１１】
上記カードリーダ５は、顧客から提示される決済用のカードたとえばクレジットカードやデビットカード等が挿入されてスライドされることにより、そのカードに記録されているデータを読取る。プリンタ６は、タッチパネル式表示部４へのタッチ操作およびカードリーダ５の読取り情報に基づく決済情報を本体１に収容されているレシート発行用のロール紙にプリントするもので、上ユニット３内に収容され、プリントしたレシートを上記排紙口から排出する。リセット釦７は、タッチパネル式表示部４での入力情報およびカードリーダ５の読取り情報をそれぞれクリアする場合に押圧操作される。
【００１２】
本体１および上ユニット３の制御回路を図２に示す。
まず、タッチパネル式表示部４は、カラーの画像表示が可能なＬＣＤ表示モジュール４ａ、およびこのＬＣＤ表示モジュール４ａ上に設けられたフルタッチパネル４ｂを有し、グラフィカルユーザインタフェース（Graphical User Interface；ＧＵＩ）として機能する。
【００１３】
また、主制御部として機能するマイクロコンピュータのＣＰＵ１０に、上記電源スイッチ２、カードリーダ５、プリンタ６、リセット釦７、表示コントローラ１１、メモリ１２が接続される。
【００１４】
表示コントローラ１１は、ＣＰＵ１０により生成される種々の操作画面をＬＣＤ表示モジュール４ａで表示するとともに、フルタッチパネル４ｂがタッチされたときにそのタッチの位置に対応するＬＣＤ表示モジュール４ａの表示内容を入力情報としてＣＰＵ１０に供給する。
【００１５】
メモリ１２には、ＣＰＵ１０の制御に必要な制御プログラムが記憶されるとともに、タッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａで表示する種々の操作画面を生成するための各種画像パターン情報、およびこれら画像パターン情報の表示領域をＬＣＤ表示モジュール４ａ上で指定するための座標情報が記憶されている。
【００１６】
そして、ＣＰＵ１０は、主要な機能として次の（１）〜（５）の手段を有する。
（１）商品販売の決済に必要な操作画面をメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報に基づき生成し、生成した操作画面をタッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａで表示する表示制御手段。
【００１７】
（２）タッチパネル式表示部４がタッチされると、そのタッチパネル式表示部４で表示されている操作用の各画像パターンのうち、タッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える表示切替手段。
【００１８】
（３）タッチパネル式表示部４がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、タッチパネル式表示部４へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する判定手段。
【００１９】
（４）タッチパネル式表示部４へのタッチが離れたとき、上記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する処理手段。
【００２０】
（５）タッチパネル式表示部４へのタッチが離れたとき、上記判定手段の判定結果が否定の場合に、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示を前記表示切替手段による切替え前の画像パターンの表示に戻す表示形態復帰手段。
【００２１】
つぎに、図３のフローチャートを参照しながら作用について説明する。
電源スイッチ２がオンされると、商品販売の決済に必要な操作画面として図４に示すテンキー操作画面がメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報から生成され、それがタッチパネル式表示部４のフルタッチパネル４ｂで表示される（ステップ１０１）。
【００２２】
テンキー操作画面は、ＬＣＤ表示モジュール４ａの表示領域の幅方向と直行する方向に順に設定された情報表示エリア２１，２２、情報入力エリア２３、確定キー表示エリア２４を有する。中央部の情報入力エリア２３には、複数の数値キー“０”“００”“１”“２”…“９”の画像パターンからなるテンキー画像パターン２３ａが表示される。上部の情報表示エリア２１には、紙送りキー画像パターン２１ａ，ヘルプキー画像パターン２１ｂ，および機能情報２１ｃが表示される。上から２番目の情報表示エリア２２には、セキュリティコード，商品コード，金額などの数値情報２２ａが表示される。下部の確定キー表示エリア２４には、セットキー画像パターン２４ａおよび訂正キー画像パターン２４ｂが表示される。
【００２３】
店舗の係員は、顧客が購入しようとする商品がレジカウンタに持込まれると、タッチパネル式表示部４で表示されているテンキー画像パターン２３ａの各数値キーを手指でタッチして販売金額を入力し、顧客から提示されるクレジットカードやデビットカードをカードリーダ５に挿入して読取る。この金額情報の入力およびカード情報の読取りに伴い、さらに支払条件の入力などに伴い、ＰＯＳターミナル側で商品販売の決済が完了し、その決済の内容をプリントしたレシートが上ユニット３から排出される。
【００２４】
テンキー画像パターン２３ａのタッチに際しては（ステップ１０２のＹＥＳ）、図５に示すように、タッチされた数値キーたとえば数値キー“９”の表示が、非タッチ状態を表わす色の数値キー“９”の画像パターンの表示から、タッチ状態を表わす別の色の数値キー“９”の画像パターンの表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員は数値キー“９”にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００２５】
数値キー“９”へのタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報“９”が入力情報となり、その入力情報に基づく処理として、数値“９”がテンキー操作画面の情報表示エリア２１で表示される（ステップ１０６）。
【００２６】
販売金額の入力が完了してセットキー画像パターン２４ａがタッチされると（ステップ１０２のＹＥＳ）、上記同様に、タッチされたセットキー画像パターン２４ａの表示が、非タッチ状態を表わす色のセットキー画像パターン２４ａの表示から、タッチ状態を表わす別の色のセットキー画像パターン２４ａの表示へと切替わる（ステップ１０３）。
【００２７】
そして、セットキー画像パターン２４ａへのタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報、つまりセットキー画像パターン２４ａの情報が入力情報となり、その入力情報に基づく処理が実行される（ステップ１０６）。すなわち、次の処理のための操作画面として図６に示すカード指定操作画面がメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報から生成され、それがテンキー操作画面に代わりＬＣＤ表示モジュール４ａで表示される（ステップ１０１）。
【００２８】
カード指定操作画面は、タッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａの全表示領域の座標のうち、情報表示エリア２１より下の左側端縁に沿う座標位置に配列された業務タブ画像パターン３１、集計タブ画像パターン３２、設定タブ画像パターン３３、練習タブ画像パターン３４、再印字タブ画像パターン３５を有するとともに、これらタブ画像パターンの隣りの座標位置に配列されたクレジットキー画像パターン３６、デビットキー画像パターン３７、ＸＹカードキー画像パターン３８を有し、最下部の座標位置にページ捲りキー画像パターン４１，４２を有する。
【００２９】
このカード指定操作画面における例えばクレジットキー画像パターン３６がタッチされると（ステップ１０２のＹＥＳ）、図７に示すように、クレジットキー画像パターン３６の表示が、非タッチ状態を表わす色のクレジットキー画像パターン３６の表示から、タッチ状態を表わす別の色のクレジットキー画像パターン３６の表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員はクレジットキー画像パターン３６にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００３０】
クレジットキー画像パターン３６からタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報、つまりクレジットキー画像パターン３６のクレジットカード指定情報が入力情報となり、その入力情報に基づく次の処理が実行される（ステップ１０６）。すなわち、次の処理のための操作画面として図８に示す支払条件選定操作画面がメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報から生成され、それがカードカード指定操作画面に代わりＬＣＤ表示モジュール４ａで表示される（ステップ１０１）。
【００３１】
支払条件選定操作画面は、タッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａの全表示領域のうち、情報表示エリア２１，２２より下の座標位置に一括キー画像パターン５１、分割キー画像パターン５２、ボーナスキー画像パターン５３、ボーナス併用キー画像パターン５４、リボキー画像パターン５５を配列し、最下部の座標位置に案内文表示エリア５６を有する。
【００３２】
この支払条件選定操作画面の例えば一括キー画像パターン５１がタッチされると（ステップ１０２のＹＥＳ）、図９に示すように、一括キー画像パターン５１の表示が、非タッチ状態を表わす色の一括キー画像パターン５１の表示から、タッチ状態を表わす別の色の一括キー画像パターン５１の表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員は一括キー画像パターン５１にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００３３】
ここで、係員としては、本当は分割キー画像パターン５２にタッチするつもりだったのに、間違えて一括キー画像パターン５１にタッチしてしまうことがある。あるいは、一括キー画像パターン５１へのタッチ操作そのものを中止したいこともある。この場合、係員は、図１０に示すように、タッチ位置を一括キー画像パターン５１から外れたところへとスライドする。
【００３４】
スライドされたタッチがフルタッチパネル４ｂから離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この場合、タッチの最初の位置が一括キー画像パターン５１で、タッチの最後の位置が一括キー画像パターン５１から外れたところなので、判定結果は否定となる。
【００３５】
判定結果が否定であれば（ステップ１０５のＮＯ）、タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示、つまり一括キー画像パターン５１の表示が、タッチ状態を表わす色の一括キー画像パターン５１の表示（図示点々）から非タッチ状態を表わす元の色の一括キー画像パターン５１の表示へと戻る（ステップ１０７）。
【００３６】
この後、同じ支払条件選定操作画面の例えば分割キー画像パターン５２がタッチされると、あるいは一括キー画像パターン５１から外れたところにスライドされたタッチ位置がそのまま分割キー画像パターン５２に対応すると（ステップ１０２のＹＥＳ）、図１１に示すように、分割キー画像パターン５２の表示が、非タッチ状態を表わす色の分割キー画像パターン５２の表示から、タッチ状態を表わす別の色の分割キー画像パターン５２の表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員は分割キー画像パターン５２にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００３７】
分割キー画像パターン５２からタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報、つまり分割キー画像パターン５２の分割払い選定情報が入力情報となり、その入力情報に基づく次の処理が実行される（ステップ１０６）。
【００３８】
なお、タッチ位置に間違いがあったりタッチ操作そのものを中止する場合のタッチ位置のスライドに際しての処理は、支払条件選定操作画面だけでなく、図４のテンキー操作画面や図６のカード指定操作画面でも同様に実行可能である。
【００３９】
このように、ＬＣＤ表示モジュール４ａおよびフルタッチパネル４ｂからなるタッチパネル式表示部４を搭載することにより、本体１が小さくても、より多くの情報を入力できる。とくに、タッチパネル式表示部４へのタッチが操作用の画像パターンに対応した時点で、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に直ちに切替えるので、タッチ位置が適切かどうかを容易かつ的確に係員に知らせることができる。
【００４０】
タッチ位置が望みの画像パターンでなかったり、タッチ操作そのものを中止する場合は、タッチ位置をスライドして画像パターンから外すだけで、画像パターンの表示がタッチ状態を表わす色の画像パターンの表示から非タッチ状態を表わす元の色の画像パターンの表示へと戻るので、情報の誤入力を未然に防ぎながら、迅速で誤りのない適切な再操作が可能となり、操作性が大幅に向上する。
【００４１】
なお、上記実施形態では、表示形態の切替えとして色の切替えを例に説明したが、表示の輝度や明度を切替えるようにしてもよい。その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【００４２】
１…本体、２…電源スイッチ、３…上ユニット、４…タッチパネル式表示部、４ａ…ＬＣＤ表示モジュール、４ｂ…フルタッチパネル、５…カードリーダ、６…プリンタ、７…リセット釦、１０…ＣＰＵ、１１…表示コントローラ、１２…メモリ、２１，２２…情報表示エリア、２３…情報入力エリア、２４…確定キー表示エリア、２３ａ…テンキー画像パターン、３６…クレジットキー画像パターン、５１…一括キー画像パターン、５２…分割キー画像パターン
【先行技術文献】
【特許文献】
【００４３】
【特許文献１】特開２００４―８６７３３号公報
【技術分野】
【０００１】
この発明は、商品販売などの決済に使用される小型決済端末に関する。
【背景技術】
【０００２】
商品販売処理装置たとえばＰＯＳターミナルやレジスタなどに付属される端末として、カード決済用の端末がある。この端末は、表示部、操作部、カードリーダなどを有し、商品の販売に関わる情報を表示部で表示する。
【０００３】
店舗の係員は、販売代金を操作部のハードキーの押圧操作により入力するとともに、顧客から提示される支払い用のカードの種類を操作部のハードキーの押圧操作により指定し、かつ指定したカードによる支払条件を操作部のハードキーの押圧操作で選定することにより、決済を行うことができる。
【０００４】
一方、タッチパネルを有し、そのタッチパネルにおける操作用の画像パターンがタッチされると、タッチされた画像パターンの表示色を変化させるとともに、タッチの圧力が所定以上の場合にタッチパネルを押圧方向に沈み込ませるようにした表示装置が知られている（例えば特許文献１）。タッチされた画像パターンの表示色が変化するので、タッチの位置を知ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記のようなタッチパネルをカード決済用の端末に搭載することが考えられるが、端末を小型化しようとすると、自ずとタッチパネルも小さくなるため、迅速な操作が困難になるとともに、誤操作が起こり易いという問題がある。
【０００６】
この発明は、上記の事情を考慮したもので、タッチパネルへのタッチ位置を的確に知らせながら、迅速でしかも誤りのない的確な情報入力が可能な操作性にすぐれた小型決済端末とその制御プログラムおよび制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に係る発明の小型決済端末は、タッチパネル式表示部と、操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示する表示制御手段と、前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える表示切替手段と、前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する判定手段と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する処理手段と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
この発明の小型決済端末とその制御プログラムおよび制御方法によれば、タッチパネルへのタッチ位置を的確に知らせながら、迅速でしかも誤りのない的確な情報入力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】一実施形態の本体の外観を示す斜視図。
【図２】一実施形態の制御回路のブロック図。
【図３】一実施形態の作用を説明するためのフローチャート。
【図４】一実施形態のテンキー操作画面を示す図。
【図５】図４のテンキー操作画面がタッチされた状態を示す図。
【図６】一実施形態のカード指定操作画面を示す図。
【図７】図６のカード指定操作画面がタッチされた状態を示す図。
【図８】一実施形態の支払条件選定操作画面を示す図。
【図９】図８の支払条件選定操作画面がタッチされた状態を示す図。
【図１０】図８の支払条件選定操作画面へのタッチがスライドされた状態を示す図。
【図１１】図８の支払条件選定操作画面へのタッチがスライドされて別のキー画像パターンに対応した状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図１において、１は小型決済端末の本体で、店舗のレジカウンタ等にＰＯＳターミナル（図示しない）やレジスタ（図示しない）とともに設置され、側面部に電源スイッチ２を有し、上面部に上ユニット３を有する。上ユニット３は、一側部が本体１に開閉自在に枢支され、上面部に矩形状のタッチパネル式表示部４、枢支側の側部にカードリーダ５、下縁部にプリンタ６の排紙口、上面部におけるタッチパネル式表示部４の隣位置にリセット釦７を有する。
【００１１】
上記カードリーダ５は、顧客から提示される決済用のカードたとえばクレジットカードやデビットカード等が挿入されてスライドされることにより、そのカードに記録されているデータを読取る。プリンタ６は、タッチパネル式表示部４へのタッチ操作およびカードリーダ５の読取り情報に基づく決済情報を本体１に収容されているレシート発行用のロール紙にプリントするもので、上ユニット３内に収容され、プリントしたレシートを上記排紙口から排出する。リセット釦７は、タッチパネル式表示部４での入力情報およびカードリーダ５の読取り情報をそれぞれクリアする場合に押圧操作される。
【００１２】
本体１および上ユニット３の制御回路を図２に示す。
まず、タッチパネル式表示部４は、カラーの画像表示が可能なＬＣＤ表示モジュール４ａ、およびこのＬＣＤ表示モジュール４ａ上に設けられたフルタッチパネル４ｂを有し、グラフィカルユーザインタフェース（Graphical User Interface；ＧＵＩ）として機能する。
【００１３】
また、主制御部として機能するマイクロコンピュータのＣＰＵ１０に、上記電源スイッチ２、カードリーダ５、プリンタ６、リセット釦７、表示コントローラ１１、メモリ１２が接続される。
【００１４】
表示コントローラ１１は、ＣＰＵ１０により生成される種々の操作画面をＬＣＤ表示モジュール４ａで表示するとともに、フルタッチパネル４ｂがタッチされたときにそのタッチの位置に対応するＬＣＤ表示モジュール４ａの表示内容を入力情報としてＣＰＵ１０に供給する。
【００１５】
メモリ１２には、ＣＰＵ１０の制御に必要な制御プログラムが記憶されるとともに、タッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａで表示する種々の操作画面を生成するための各種画像パターン情報、およびこれら画像パターン情報の表示領域をＬＣＤ表示モジュール４ａ上で指定するための座標情報が記憶されている。
【００１６】
そして、ＣＰＵ１０は、主要な機能として次の（１）〜（５）の手段を有する。
（１）商品販売の決済に必要な操作画面をメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報に基づき生成し、生成した操作画面をタッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａで表示する表示制御手段。
【００１７】
（２）タッチパネル式表示部４がタッチされると、そのタッチパネル式表示部４で表示されている操作用の各画像パターンのうち、タッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える表示切替手段。
【００１８】
（３）タッチパネル式表示部４がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、タッチパネル式表示部４へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する判定手段。
【００１９】
（４）タッチパネル式表示部４へのタッチが離れたとき、上記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する処理手段。
【００２０】
（５）タッチパネル式表示部４へのタッチが離れたとき、上記判定手段の判定結果が否定の場合に、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示を前記表示切替手段による切替え前の画像パターンの表示に戻す表示形態復帰手段。
【００２１】
つぎに、図３のフローチャートを参照しながら作用について説明する。
電源スイッチ２がオンされると、商品販売の決済に必要な操作画面として図４に示すテンキー操作画面がメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報から生成され、それがタッチパネル式表示部４のフルタッチパネル４ｂで表示される（ステップ１０１）。
【００２２】
テンキー操作画面は、ＬＣＤ表示モジュール４ａの表示領域の幅方向と直行する方向に順に設定された情報表示エリア２１，２２、情報入力エリア２３、確定キー表示エリア２４を有する。中央部の情報入力エリア２３には、複数の数値キー“０”“００”“１”“２”…“９”の画像パターンからなるテンキー画像パターン２３ａが表示される。上部の情報表示エリア２１には、紙送りキー画像パターン２１ａ，ヘルプキー画像パターン２１ｂ，および機能情報２１ｃが表示される。上から２番目の情報表示エリア２２には、セキュリティコード，商品コード，金額などの数値情報２２ａが表示される。下部の確定キー表示エリア２４には、セットキー画像パターン２４ａおよび訂正キー画像パターン２４ｂが表示される。
【００２３】
店舗の係員は、顧客が購入しようとする商品がレジカウンタに持込まれると、タッチパネル式表示部４で表示されているテンキー画像パターン２３ａの各数値キーを手指でタッチして販売金額を入力し、顧客から提示されるクレジットカードやデビットカードをカードリーダ５に挿入して読取る。この金額情報の入力およびカード情報の読取りに伴い、さらに支払条件の入力などに伴い、ＰＯＳターミナル側で商品販売の決済が完了し、その決済の内容をプリントしたレシートが上ユニット３から排出される。
【００２４】
テンキー画像パターン２３ａのタッチに際しては（ステップ１０２のＹＥＳ）、図５に示すように、タッチされた数値キーたとえば数値キー“９”の表示が、非タッチ状態を表わす色の数値キー“９”の画像パターンの表示から、タッチ状態を表わす別の色の数値キー“９”の画像パターンの表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員は数値キー“９”にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００２５】
数値キー“９”へのタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報“９”が入力情報となり、その入力情報に基づく処理として、数値“９”がテンキー操作画面の情報表示エリア２１で表示される（ステップ１０６）。
【００２６】
販売金額の入力が完了してセットキー画像パターン２４ａがタッチされると（ステップ１０２のＹＥＳ）、上記同様に、タッチされたセットキー画像パターン２４ａの表示が、非タッチ状態を表わす色のセットキー画像パターン２４ａの表示から、タッチ状態を表わす別の色のセットキー画像パターン２４ａの表示へと切替わる（ステップ１０３）。
【００２７】
そして、セットキー画像パターン２４ａへのタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報、つまりセットキー画像パターン２４ａの情報が入力情報となり、その入力情報に基づく処理が実行される（ステップ１０６）。すなわち、次の処理のための操作画面として図６に示すカード指定操作画面がメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報から生成され、それがテンキー操作画面に代わりＬＣＤ表示モジュール４ａで表示される（ステップ１０１）。
【００２８】
カード指定操作画面は、タッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａの全表示領域の座標のうち、情報表示エリア２１より下の左側端縁に沿う座標位置に配列された業務タブ画像パターン３１、集計タブ画像パターン３２、設定タブ画像パターン３３、練習タブ画像パターン３４、再印字タブ画像パターン３５を有するとともに、これらタブ画像パターンの隣りの座標位置に配列されたクレジットキー画像パターン３６、デビットキー画像パターン３７、ＸＹカードキー画像パターン３８を有し、最下部の座標位置にページ捲りキー画像パターン４１，４２を有する。
【００２９】
このカード指定操作画面における例えばクレジットキー画像パターン３６がタッチされると（ステップ１０２のＹＥＳ）、図７に示すように、クレジットキー画像パターン３６の表示が、非タッチ状態を表わす色のクレジットキー画像パターン３６の表示から、タッチ状態を表わす別の色のクレジットキー画像パターン３６の表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員はクレジットキー画像パターン３６にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００３０】
クレジットキー画像パターン３６からタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報、つまりクレジットキー画像パターン３６のクレジットカード指定情報が入力情報となり、その入力情報に基づく次の処理が実行される（ステップ１０６）。すなわち、次の処理のための操作画面として図８に示す支払条件選定操作画面がメモリ１２内の画像パターン情報および座標情報から生成され、それがカードカード指定操作画面に代わりＬＣＤ表示モジュール４ａで表示される（ステップ１０１）。
【００３１】
支払条件選定操作画面は、タッチパネル式表示部４のＬＣＤ表示モジュール４ａの全表示領域のうち、情報表示エリア２１，２２より下の座標位置に一括キー画像パターン５１、分割キー画像パターン５２、ボーナスキー画像パターン５３、ボーナス併用キー画像パターン５４、リボキー画像パターン５５を配列し、最下部の座標位置に案内文表示エリア５６を有する。
【００３２】
この支払条件選定操作画面の例えば一括キー画像パターン５１がタッチされると（ステップ１０２のＹＥＳ）、図９に示すように、一括キー画像パターン５１の表示が、非タッチ状態を表わす色の一括キー画像パターン５１の表示から、タッチ状態を表わす別の色の一括キー画像パターン５１の表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員は一括キー画像パターン５１にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００３３】
ここで、係員としては、本当は分割キー画像パターン５２にタッチするつもりだったのに、間違えて一括キー画像パターン５１にタッチしてしまうことがある。あるいは、一括キー画像パターン５１へのタッチ操作そのものを中止したいこともある。この場合、係員は、図１０に示すように、タッチ位置を一括キー画像パターン５１から外れたところへとスライドする。
【００３４】
スライドされたタッチがフルタッチパネル４ｂから離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この場合、タッチの最初の位置が一括キー画像パターン５１で、タッチの最後の位置が一括キー画像パターン５１から外れたところなので、判定結果は否定となる。
【００３５】
判定結果が否定であれば（ステップ１０５のＮＯ）、タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示、つまり一括キー画像パターン５１の表示が、タッチ状態を表わす色の一括キー画像パターン５１の表示（図示点々）から非タッチ状態を表わす元の色の一括キー画像パターン５１の表示へと戻る（ステップ１０７）。
【００３６】
この後、同じ支払条件選定操作画面の例えば分割キー画像パターン５２がタッチされると、あるいは一括キー画像パターン５１から外れたところにスライドされたタッチ位置がそのまま分割キー画像パターン５２に対応すると（ステップ１０２のＹＥＳ）、図１１に示すように、分割キー画像パターン５２の表示が、非タッチ状態を表わす色の分割キー画像パターン５２の表示から、タッチ状態を表わす別の色の分割キー画像パターン５２の表示（図示点々）へと切替わる（ステップ１０３）。この表示形態の切替えにより、係員は分割キー画像パターン５２にタッチしていることを容易かつ的確に把握できる。
【００３７】
分割キー画像パターン５２からタッチが離れると（ステップ１０４のＹＥＳ）、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが同じであるか否かが判定される（ステップ１０５）。この判定の結果が肯定の場合（ステップ１０５のＹＥＳ）、そのタッチの最後の位置に存する画像パターンの情報、つまり分割キー画像パターン５２の分割払い選定情報が入力情報となり、その入力情報に基づく次の処理が実行される（ステップ１０６）。
【００３８】
なお、タッチ位置に間違いがあったりタッチ操作そのものを中止する場合のタッチ位置のスライドに際しての処理は、支払条件選定操作画面だけでなく、図４のテンキー操作画面や図６のカード指定操作画面でも同様に実行可能である。
【００３９】
このように、ＬＣＤ表示モジュール４ａおよびフルタッチパネル４ｂからなるタッチパネル式表示部４を搭載することにより、本体１が小さくても、より多くの情報を入力できる。とくに、タッチパネル式表示部４へのタッチが操作用の画像パターンに対応した時点で、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に直ちに切替えるので、タッチ位置が適切かどうかを容易かつ的確に係員に知らせることができる。
【００４０】
タッチ位置が望みの画像パターンでなかったり、タッチ操作そのものを中止する場合は、タッチ位置をスライドして画像パターンから外すだけで、画像パターンの表示がタッチ状態を表わす色の画像パターンの表示から非タッチ状態を表わす元の色の画像パターンの表示へと戻るので、情報の誤入力を未然に防ぎながら、迅速で誤りのない適切な再操作が可能となり、操作性が大幅に向上する。
【００４１】
なお、上記実施形態では、表示形態の切替えとして色の切替えを例に説明したが、表示の輝度や明度を切替えるようにしてもよい。その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【００４２】
１…本体、２…電源スイッチ、３…上ユニット、４…タッチパネル式表示部、４ａ…ＬＣＤ表示モジュール、４ｂ…フルタッチパネル、５…カードリーダ、６…プリンタ、７…リセット釦、１０…ＣＰＵ、１１…表示コントローラ、１２…メモリ、２１，２２…情報表示エリア、２３…情報入力エリア、２４…確定キー表示エリア、２３ａ…テンキー画像パターン、３６…クレジットキー画像パターン、５１…一括キー画像パターン、５２…分割キー画像パターン
【先行技術文献】
【特許文献】
【００４３】
【特許文献１】特開２００４―８６７３３号公報
【特許請求の範囲】
【請求項１】
タッチパネル式表示部と、
操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示する表示制御手段と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える表示切替手段と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する判定手段と、
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する処理手段と、
を備えることを特徴とする小型決済端末。
【請求項２】
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が否定の場合に、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示を前記表示切替手段による切替え前の画像パターンの表示に戻す表示形態復帰手段、をさらに備えることを特徴とする請求項１記載の小型決済端末。
【請求項３】
決済用のカードの情報を読取るカードリーダ、をさらに備えることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の小型決済端末。
【請求項４】
前記処理手段の処理および前記カードリーダの読取り情報に基づく決済情報をプリントするプリンタ、をさらに備えることを特徴とする請求項３記載の小型決済端末。
【請求項５】
タッチパネル式表示部および制御用のコンピュータを有する小型決済端末において、
前記コンピュータに、
操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示する機能と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える機能と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する機能と、
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する機能と、
を実現させることを特徴とする小型決済端末の制御プログラム。
【請求項６】
タッチパネル式表示部を有する小型決済端末において、
操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示するステップと、
前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替えるステップと、
前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定するステップと、
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行するステップと、
を備えることを特徴とする小型決済端末の制御方法。
【請求項１】
タッチパネル式表示部と、
操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示する表示制御手段と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える表示切替手段と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する判定手段と、
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する処理手段と、
を備えることを特徴とする小型決済端末。
【請求項２】
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が否定の場合に、そのタッチの最初の位置に存する画像パターンの表示を前記表示切替手段による切替え前の画像パターンの表示に戻す表示形態復帰手段、をさらに備えることを特徴とする請求項１記載の小型決済端末。
【請求項３】
決済用のカードの情報を読取るカードリーダ、をさらに備えることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の小型決済端末。
【請求項４】
前記処理手段の処理および前記カードリーダの読取り情報に基づく決済情報をプリントするプリンタ、をさらに備えることを特徴とする請求項３記載の小型決済端末。
【請求項５】
タッチパネル式表示部および制御用のコンピュータを有する小型決済端末において、
前記コンピュータに、
操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示する機能と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替える機能と、
前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定する機能と、
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行する機能と、
を実現させることを特徴とする小型決済端末の制御プログラム。
【請求項６】
タッチパネル式表示部を有する小型決済端末において、
操作用の画像パターンを前記タッチパネル式表示部で表示するステップと、
前記タッチパネル式表示部がタッチされると、そのタッチ位置に存する画像パターンの表示を表示形態の異なる画像パターンの表示に切替えるステップと、
前記タッチパネル式表示部がタッチされたときの同タッチの最初の位置に存する画像パターンの表示領域と、前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたときの同タッチの最後の位置に存する画像パターンの表示領域とが、同じであるか否かを判定するステップと、
前記タッチパネル式表示部へのタッチが離れたとき、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、そのタッチの最後の位置に表示されている画像パターンの情報を入力とし、その入力情報に基づく処理を実行するステップと、
を備えることを特徴とする小型決済端末の制御方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２０１１−４８４８７（Ｐ２０１１−４８４８７Ａ）
【公開日】平成２３年３月１０日（２０１１．３．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１９４６８１（Ｐ２００９−１９４６８１）
【出願日】平成２１年８月２５日（２００９．８．２５）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年３月１０日（２０１１．３．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年８月２５日（２００９．８．２５）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
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