説明

小物品の計数装置

【目的】錠剤などを、比較的単純な機構で簡単かつ確実に所定個数を計数してボトルなどに充填することができる計数装置を提供することを目的とする。
【解決手段】一列に整列して搬送される錠剤tを、上記計数手段1により計数して、所定個数毎に上記経路切替手段2の経路切替体11によって計数経路を切換え、所定個数の錠剤tを上記一時貯留シュート4の2箇所の貯留部41a,41bに交互に搬送して一旦貯留し、これら貯留部41a,41bから交互に所定個数の錠剤をボトルに投入する計数装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬や健康食品として製造された錠剤やカプセル剤などの小物品を計数して、所定個数を自動的にボトルなどの所定の容器に投入する小物品の計数装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、医薬や健康食品として製造された錠剤やカプセル剤などを瓶やプラスチックボトルなどの容器に収容して包装する際に、錠剤やカプセル剤を自動的に計数して所定個数をこれら容器に投入する計数装置が用いられている。
【0003】
このような計数装置としては、例えば特開平08−230801号公報(特許文献1)に記載の装置のように、ホッパーにランダムに投入された多数の錠剤を、回転するドラム外周面に整列させて保持し、このドラムから錠剤を計数しながらボルトなどに投入する装置が知られている。
【0004】
しかしながら、このような従来の計数装置は、ランダムに供給される大量の錠剤をホッパーに投入し、これを整列させるために上記ドラムや規則的に錠剤を供給する機構など、複雑な部材、機構、制御などを必要とし、装置が大型化すると共に、非常に複雑な機構や制御を必要とするため高価な装置となってしまう。
【0005】
一方、錠剤をボトルなどに充填して包装する場合、その充填作業の前に錠剤に欠けや割れ、異物の付着、印刷不良などの有無を検査する外観検査を行うことが一般的であり、比較的小規模な生産現場での外観検査に好適な検査装置として、特開2006−321587号公報(特許文献2)に記載の装置が提案されている。
【0006】
この外観検査装置は、コンベア上に錠剤を所定速度で連続的に載置して、該コンベア上に一列の錠剤列を形成して搬送し、その搬送途中に錠剤を撮影して外観不良の有無を判定し、不良錠剤を排除した後にコンベアの終端部から外観不良のない良品錠剤を回収するものである。
【0007】
このような、比較的小型の検査装置は、少量多品種生産を行う場合などに好適であるが、このような検査装置で検査した良品錠剤を上記特許文献1に記載のような比較的大型の計数装置を用いて包装することは、効率上好ましくない。
【0008】
即ち、上記特許文献2に記載の外観検査装置で検査した錠剤を、上記特許文献1の計数装置を用いてボトルに包装する場合、外観検査装置において整列状態で外観検査をなった多数の錠剤を一旦ランダムな状態に集めて回収し、纏めて上記計数装置のポッパーに投入して再びドラム上に整列させ、計数充填を行うことになり、大量生産であればまだしも、小規模生産や少量多品種生産の場合には、外観検査装置で一旦整列させた多数の錠剤をランダムな集合体とし、これをまた計数装置の複雑な機構を用いて整列させて計数を行うことは、非常に非効率的である。また、二台の装置を用いてこれら装置を行うことは、スペースや運転効率の点でも極めて不経済である。
【0009】
【特許文献1】特開平08−230801号公報
【特許文献2】特開2006−321587号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、錠剤やカプセル剤などの小物品を、比較的単純な機構で簡単かつ確実に所定個数を計数してボトルなどの所定の容器に充填することができる小物品の計数装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するため、一列に整列して連続的に搬送される多数の小物品から、所定個数の小物品を計数して所定の容器に投入する、小物品の計数装置であって、2箇所の貯留部を有し、これら2箇所の貯留部にそれぞれ所定個数の上記小物品を一旦貯留する一時貯留シュートと、該一時貯留シュートの上記2箇所の貯留部にそれぞれ連通する2本の計数経路と、上記小物品の搬送経路を、上記2本の計数経路の一方から他方へ、また他方から一方へと切り替える経路切替手段と、小物品搬送経路の上記経路切替手段の直前に設けられ、搬送される小物品の通過を検出して小物品をカウントする計数手段とを具備してなり、一列に整列して連続的に搬送される上記小物品を、上記経路切替手段により上記一時貯留シュートの一方の貯留部に導いて小物品を一旦貯留すると共に、この一方の貯留部へと導かれる小物品を上記計数手段によりカウントし、所定個数の小物品が一方の貯留部へと導かれたことを検知し上記経路切替手段により搬送経路を切り替えて、小物品を他方の貯留部へと導くと共にその小物品を上記計数手段によりカウントし、その一方で上記一方の貯留部に貯留された所定個数の小物品を該貯留部から排出して下方に配置された容器に投入し、上記他方の貯留部へと導かれた小物品の個数が所定個数に達すると再び上記経路切替手段により搬送経路を切り替えて小物品を一方の貯留部へと導き、その一方で他方の貯留部から所定個数の小物品を排出して下方に配置された容器に投入し、この一連の動作を繰り返して、上記2箇所の貯留部から交互に所定個数の小物品を所定の容器に投入するように構成した小物品の計数装置を提供する。
【0012】
この小物品の計数装置は、医薬や食品として製造された錠剤やカプセル剤などの小物品を計数して、所定個数をボトルなどの所定の容器に投入するものであり、上記ように、一列に整列して搬送されるこれら小物品を、上記計数手段により計数して、所定個数毎に上記経路切替手段によって計数経路を切換え、所定個数の錠剤を上記一時貯留シュートの2箇所の貯留部に交互に搬送して一旦貯留し、これら貯留部から交互に所定個数の小物品をボトル等の容器に投入するものである。
【0013】
このように、本発明の計数装置は、一列に整列して搬送される小物品の搬送経路を所定個数毎に2経路の計数経路に交互に切り替え、所定個数の小物品を一列に整列した小物品の列から取り分けることにより、所定個数の錠剤を計数して容器に投入するものであり、外観検査装置などの小物品を整列して搬送する装置と連続して設置することにより、煩雑な機構や制御を要する小物品の整列機構を用いることなく、計数充填作業を行うことができるものである。
【0014】
また、計数操作も単に搬送経路を振り分けるだけの単純な操作であるため、この計数操作を行う機構も比較的単純な部材及び機構で構成することができ、安価に構成することができるものである。
【0015】
更に、装置を小型化することができると共に、外観検査装置などの搬送機構の終端部などに付設することができ、大幅な省スペース化を達成することができるものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の小物品の計数装置は、上述のように、単純な構成、機構により安価に構成することができ、また大幅な小型化を達成することができると共に、既存の外観検査装置などに付設して、既存の外観検査装置などの搬送機構を利用して装置を構成することができ、極めて効率的であると共に、大幅な省スペース化を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態及び実施例】
【0017】
以下、実施例を示し、本発明の小物品の計数装置をより具体的に説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施例にかかる計数装置を示すものであり、この計数装置は経路切替手段1、計数手段2、計数通路3a,3b、一時貯留シュート4とを具備してなり、円形扁平錠剤tの表裏面を外観検査する外観検査装置に付設されたものである。
【0018】
上記外観検査装置は、一対の無端チェーン51,51間に多数の小板52を架設したスラットコンベア5上に、ホッパー61と整列供給装置62とからなる錠剤供給部6から錠剤tを所定速度で供給し、この錠剤tをスラットコンベア5上に直立姿勢で一列に整列させて該コンベア5上に形成された直線状の搬送経路上を搬送し、その搬送途中で2台のカメラ7a,7bで撮影して表裏両面の画像を得、これを画像処理して外観不良の有無を判定し、不良錠剤を圧空噴射ノズル8から噴射される圧空により不良回収缶81へと吹き飛ばして、系外に排除するものである。
【0019】
ここで、上記錠剤tが搬送される搬送経路は、スラットコンベア上に配置された一対の壁体53,53間に形成されたものであり、上記錠剤tが直立姿勢で流通し得る幅に形成されており、本例の計数装置は、この搬送経路と連続して上記圧空噴射ノズル8の配設箇所よりも搬送方向下流側に構成されたものである。
【0020】
本例計数装置を構成する上記経路切替手段1は、図2,3に示されているように、2本の貫通溝状の搬送路13a,13bを有するブロック状の経路切替体11を上記スラットコンベア5上に配置すると共に、この経路切替体11を搬送方向と直行する方向にスライドさせるエアシリンダー12を設置することにより構成されている。
【0021】
上記経路切替体11の搬送路13a,13bは、それぞれ後端側が外側へと折曲しており、前端は上記一対の壁体53,53と近接して配設され、これら搬送路13a,13bにより上記スラットコンベア5上に2本の計数軌道13a,13bが形成されている。そして、上記エアシリンダー12によりこの経路切替体11がスライドし、一方のスライド限では一方の計数軌道13aが上記壁体53,53により形成された上記外観検査装置の搬送経路と連続し、他方のスライド限では他方の計数軌道13bが上記外観検査装置の搬送経路と連続し、この経路切替体がスライドすることにより、上記外観検査装置の搬送経路と連通する計数経路が13aと13bとで切り替わるようになっている。
【0022】
また、上記計数手段2は、図2,3に示されているように、投光器21と受光器22とを具備しており、それぞれ上記壁体53,53の終端部に搬送経路を挟んで互いに対向するように配設されており、投光器21から照射された光を受光器22で受光し、その光が搬送経路を流れる錠剤tによって遮られる回数をカウントすることにより、上記経路切替体11の計数経路13a又は13bに進入した錠剤tの個数を計数するようになっている。
【0023】
上記経路切替手段1の経路切替体11の下流側には更に下降シュート31の二経路32a,32bと連通する2本の計数経路3a,3bが形成されており、図2に示されているように、上記経路切替体11の一方の計数軌道13aは一方の計数経路3aと連通し、また他方の計数軌道13bは他方の計数経路3bと連通している。そして、上記経路切替体11の一方の計数軌道13a、上記一方の計数経路3a及び下降シュート31の一方の経路32aによって第1の計数経路が形成され、また上記経路切替体11の他方の計数軌道13b、上記他方の計数経路3b及び下降シュート31の他方の経路32bにより第2の計数経路が形成されるようになっている。
【0024】
次に、上記一時貯留シュート4には、図4〜図7に示されているように、内部に2箇所の貯留部41a,41bが形成されている。この場合、一方の貯留部41aは上記下降シュート31の一方の経路32aと連通し、上記第1の計数経路から錠剤tが流入するようになっており、また他方の貯留部41bは上記下降シュート31の他方の経路32bと連通し、上記第2の計数経路から錠剤tが流入するようになっている。これら貯留部41a及び41bは下端面が開口していると共に、この開口した下端面を開閉するシャッター42a,42bが取り付けられており、これらシャッター42a,42bは、それぞれエアシリンダー43,43により開閉するようになっている。
【0025】
この一時貯留シュート4の下方には、略ロート状の内空部を有する投入シュート44が配置されており、この投入シュート44を通して上記一時貯留シュート4の両貯留部41a,41bから排出される錠剤tを下方に配置されたボトルbに投入するようになっている。
【0026】
更に、図1〜図3に示されているように、この投入シュート44の下方には、ボトル搬送コンベア9が配設されており、このボトル搬送コンベア9によりボルトbが間歇的に搬送され、所定のタイミングで空のボトルbが上記投入シュート44の直下に配置されるようになっている。
【0027】
次に、上記計数装置の動作について説明する。
まず、上記錠剤供給部6、スラットコンベア5、カメラ7a,7b及び圧空噴射ノズル8などで構成された外観検査部で、錠剤tの表裏面の外観検査が行われる。即ち、上記錠剤供給部6のホッパー61に投入された錠剤tは、整列供給装置62により直立姿勢に姿勢制御されて一定速度で上記スラットコンベア5上に載置され、ほぼ等間隔で一列に整列してスラットコンベア5上を下流側へと搬送される。そして、これら錠剤tは、その搬送途中で上記カメラ7a及び7bにより撮影されて表裏面の画像が取り込まれ、直ちに画像処理されて外観不良の有無が判定され、外観不良が検出された不良錠剤は上記圧空噴射ノズル8から噴射される圧空により不良回収缶81へと吹き飛ばされて、系外に排出され、外観不良の無い良品錠剤tのみが更にスラットコンベア5上を下流へと搬送され、上記計数装置により計数されて所定個数ずつ纏められ、上記ボトルbに投入され包装されるものである。
【0028】
上記圧空噴射ノズル8の配設箇所を通過した外観不良の無い錠剤tは、図2に示されているように、上記経路切替体11の一方計数軌道13aへと進入し、この計数軌道13aにより一方の計数経路3aに導かれ、図4に示されているように、下降シュート31の一方の経路32aを通って上記一時貯留シュート4の一方の貯留部41aに落下してこの貯留部41aに一旦貯留される。
【0029】
このとき、図2に示された上記一対の投光器21,受光器22からなる計数手段2により各錠剤tの通過が検出され、上記経路切替体11の一方計数軌道13aへと進入した錠剤tの個数がカウントされる。そして、カウントした錠剤tが所定個数に達すると、上記エアシリンダー12の動作によって上記経路切替体11がスライドし、図3に示されているように、この経路切替体11の他方の計数軌道13bが外観検査部の搬送路と連通した状態となって計数経路が切り替えられ、錠剤tは、この他方の計数軌道13bにより他方の計数経路3bに導かれ、図5に示されているように、下降シュート31の他方の経路32bを通って上記一時貯留シュート4の他方の貯留部41bに落下する。
【0030】
その一方で、上記一時貯留シュート4の一方の貯留部41aでは、図5に示されているように、エアシリンダー43の動作によって下端開口面を閉塞していたシャッター42aが開き、一方の貯留部41a内に貯留されていた所定個数の錠剤tが、上記投入シュート44を通ってボトルbに投入される。一方の貯留部41a内の錠剤tが全てボルトbに投入された後、図6に示されているように、エアシリンダー43が再び動作してシャッター42aが閉じ、一方の貯留部41aの下端面が閉塞されると共に、上記ボトル搬送コンベア9(図1〜3参照)が動作して、新たな空のボルトbが上記投入シート44の直下に配置される。また、図6に示されているように、これらの動作と平行して、上記の通り他方の貯留部41bに錠剤tが供給され続け、錠剤tが一旦この貯留部41bに貯留される。
【0031】
そして、上記経路切替体11の他方の計数軌道13b、他方の計数経路3b及び下降シュート31の他方の経路32bを通って、上記他方の貯留部41bへと落下し貯留される錠剤tの個数が、上記と同様に、計数手段1によりカウントされ、カウントした錠剤tが所定個数に達すると、上記エアシリンダー12の動作によって上記経路切替体11が再びスライドして、経路切替体11の一方の計数軌道13aが外観検査部の搬送路と連通した図2に示された状態に復帰し、図7に示されているように、再び上記貯留シュート4の一方の貯留部41aに錠剤tが導入され貯留される。また、エアシリンダー43が動作して、他方の貯留部41bの下端開口面を閉塞しているシャッター42bが開き、他方の貯留部41b内に貯留されていた所定個数の錠剤tが、上記投入シュート44を通ってボトルbに投入される。
【0032】
以降、所定個数の錠剤tが、上記計数手段1の配設箇所を通過する毎に、経路切替手段1の上記経路切替体11がスライドして、計数経路を図2の状態と図3の状態とに交互に切り替え、図4〜図7に示された上述の一連の動作が繰り返されて、一方の貯留部41aと他方の貯留部41bとから交互に所定個数の錠剤tがボトルbに投入されるものである。
【0033】
このように、本実施例の計数装置は、一列に整列して搬送される錠剤tを、上記計数手段1により計数して、所定個数毎に上記経路切替手段2の経路切替体11によって計数経路を切換え、所定個数の錠剤tを上記一時貯留シュート4の2箇所の貯留部41a,41bに交互に搬送して一旦貯留し、これら貯留部41a,41bから交互に所定個数の錠剤tをボトルに投入するものである。
【0034】
即ち、本例の計数装置は、一列に整列して搬送される錠剤tの搬送経路を所定個数毎に2経路の計数経路に交互に切り替え、所定個数の錠剤tを一列に整列した錠剤tの列から取り分けることにより、所定個数の錠剤tをボトルbに投入するものであり、錠剤tを整列して搬送する外観検査装置と連続して設置し、煩雑な機構や制御を要する整列機構を用いることなく、計数充填作業を行うものである。
【0035】
また、計数操作も錠剤tの通過を検知して単に搬送経路を振り分けるだけの単純な操作であるため、この計数操作を行う機構も、一対の投受光器21,22からなる計数手段2と経路切替体11及びエアシリンダー12からなる経路切替手段1の比較的単純な部材及び機構で構成されており、安価に構成することができるものである。
【0036】
更に、装置を小型化することができると共に、外観検査装置の搬送機構の終端部に付設されているため、大幅な省スペース化を達成することができるものである。
【0037】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の計数装置は上記実施例に限定されるもではなく、種々変更することができる。例えば、上記実施例では、外観検査装置のスラットコンベアの終端部に計数装置を設置したが、この外観検査装置は実施例に示したもの以外であってもよく、外観検査装置以外のものであってもよい。更に、このように外観検査装置などに付設することなく、適宜な整列搬送機構を備えた単独の計数装置とすることも可能である。
【0038】
また、上記実施例では、円形の錠剤tを計数しボトルに充填する計数装置を示したが、計数対象は他の形状の錠剤、丸薬、カプセル剤等の他の固形製剤や固形食品など、種々の小物品に適用することができ、またこれら小物品を充填する容器も缶、瓶、箱、袋など、ボトル以外のものであってもよい。更に、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り適宜変更して差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】錠剤の外観検査装置に付設した本発明の一実施例にかかる計数装置を示す概略平面図である。
【図2】同計数装置を示す概略拡大平面図である。
【図3】経路切替手段の経路切替体がスライドして経路が切り替わった状態の同計数装置を示す概略拡大平面図である。
【図4】同計数装置を示す概略断面図である。
【図5】一方の貯留部から錠剤を排出してボトルに投入する際の同計数装置を示す概略断面図である。
【図6】他方の貯留部に錠剤を貯留している際の同計数装置を示す概略断面図である。
【図7】他方の貯留部から錠剤を排出してボトルに投入する際の同計数装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 経路切替手段
11 経路切替体
12 エアシリンダー
13a 一方の計数軌道(搬送路)
14b 他方の計数軌道(搬送路)
2 計数手段
21 投光器
22 受光器
3a 一方の計数経路
3b 他方の計数経路
31 下降シュート
32a 一方の経路
32b 他方の経路
4 一時貯留シュート
41a 一方の貯留部
41b 他方の貯留部
42a,42b シャッター
43 エアシリンダー
44 投入シュート
5 スラットコンベア
6 錠剤供給部
7a,7b カメラ
8 圧空噴射ノズル
9 ボトル搬送コンベア
b ボトル(容器)
t 錠剤(小物品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列に整列して連続的に搬送される多数の小物品から、所定個数の小物品を計数して所定の容器に投入する、小物品の計数装置であって、
2箇所の貯留部を有し、これら2箇所の貯留部にそれぞれ所定個数の上記小物品を一旦貯留する一時貯留シュートと、
該一時貯留シュートの上記2箇所の貯留部にそれぞれ連通する2本の計数経路と、
上記小物品の搬送経路を、上記2本の計数経路の一方から他方へ、また他方から一方へと切り替える経路切替手段と、
小物品搬送経路の上記経路切替手段の直前に設けられ、搬送される小物品の通過を検出して小物品をカウントする計数手段とを具備してなり、
一列に整列して連続的に搬送される上記小物品を、上記経路切替手段により上記一時貯留シュートの一方の貯留部に導いて小物品を一旦貯留すると共に、この一方の貯留部へと導かれる小物品を上記計数手段によりカウントし、所定個数の小物品が一方の貯留部へと導かれたことを検知し上記経路切替手段により搬送経路を切り替えて、小物品を他方の貯留部へと導くと共にその小物品を上記計数手段によりカウントし、その一方で上記一方の貯留部に貯留された所定個数の小物品を該貯留部から排出して下方に配置された容器に投入し、上記他方の貯留部へと導かれた小物品の個数が所定個数に達すると再び上記経路切替手段により搬送経路を切り替えて小物品を一方の貯留部へと導き、その一方で他方の貯留部から所定個数の小物品を排出して下方に配置された容器に投入し、この一連の動作を繰り返して、上記2箇所の貯留部から交互に所定個数の小物品を所定の容器に投入するように構成した小物品の計数装置。
【請求項2】
コンベア上を一列に整列して連続的に搬送される多数の小物品から、所定個数の小物品を計数して所定の容器に投入する、小物品の計数装置であり、
上記経路切替手段が、2本の搬送路を有し上記コンベア上に2本の計数軌道を形成すると共に、上記コンベア上に搬送方向と直行する方向にスライド可能に配設された経路切替体を具備し、該経路切替体がスライドすることにより、コンベア上を搬送される小物品が進入する上記搬送路を切り替えて、小物品が通過する計数軌道を切り替えるものである請求項1記載の小物品の計数装置。
【請求項3】
上記小物品が、医薬又は食品として製造された固形製剤である請求項1又は2記載の小物品の計数装置。
【請求項4】
錠剤を一列に整列させてコンベア上を搬送し、該錠剤の外観不良を検査する外観検査装置の上記コンベアの終端部に設置され、該コンベア上を搬送される外観検査後の錠剤を計数して所定の容器に投入するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の小物品の計数装置。
【請求項5】
上記計数手段が、小物品の搬送経路を挟んで配設された投光器と受光器とを具備し、通過する小物品が投光器からの光を遮ることを検知して計数を行うものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の小物品の計数装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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