説明

小袋供給装置

【課題】取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる小袋供給装置を提供する。
【解決手段】複数の小袋10aが連なってなる小袋連続体10をカッター18により一袋ずつ切断して供給する小袋供給装置1において、小袋検出用センサ16により小袋連続体10の幅が測定されると、幅可変ガイドローラ11・27および幅可変ガイド28の幅がモータ12a・12b・12cの駆動により自動的に調整される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば粉末や、液状スープ等の封入された小袋を供給する小袋供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、麺類等の食品においては、麺と、粉末スープ或いは液体スープが封入された小袋を製品容器等に収納し、これを包装した状態で市販している。上記の小袋を所定の位置に供給するための小袋供給装置として、例えば図5に示す小袋供給装置がある。
(小袋供給装置)
図5は、従来の小袋供給装置100の構成を示す図である。
【0003】
図5に示すように、小袋供給装置100には、小袋連続体110をカッター105まで正しく案内するためのガイドローラ101a・101b・101cが設けられている。具体的には、ガイドローラ101aは、小袋供給装置100の上部側において左方向に延びるローラ支持部材102aの先端に取り付けられている一方、ガイドローラ101bは、小袋供給装置100の上部側略中央位置において上方に延びるローラ支持部材102bの上端に取り付けられている。また、ガイドローラ101cは、小袋供給装置100の上部側略中央位置に取り付けられている。
【0004】
ガイドローラ101cの下側には、小袋連続体110の正しい切断位置を検出するための検出器103が設けられており、この検出器103は、小袋連続体110が通過するときに、その厚さの変化により、切断位置を検出する。
【0005】
検出器103の下側には、小袋連続体110をカッター105まで案内するためのフィードローラ104が設けられており、このフィードローラ104の下側には、カッター105が設けられている。カッター105は、フィードローラ104を通過した小袋連続体110を一袋ずつ切断する。
【0006】
カッター105の下側には、切断された各小袋110aを所定の位置に投入するためのシュート107が設けられている。
【0007】
また、小袋供給装置100の上部側において右方には、運転操作や設定操作、調整用の操作パネル106が設けられている。
【0008】
以下、上記小袋連続体110について説明する。
(小袋連続体)
図6は、小袋連続体110の形状を示す図であり、図6(a)は、小袋連続体110の形状を示す正面図であり、図6(b)は、小袋連続体110の形状を示す断面図である。
【0009】
図6に示すように、小袋連続体110は、小袋110a…がシール部110b…を挟んで列状に連なった形状で作製されており、各小袋110a内には、粉末スープ或いは液体スープ等が封入されている。
【0010】
小袋連続体110を小袋供給装置100に投入する前に、予め小袋連続体110の寸法であるピッチp、シール長h、幅w、の3項目を測定する必要がある。
【0011】
以下、小袋供給装置100による小袋連続体110の切断動作について概略的に説明する。
(切断方法)
先ず、小袋連続体110の寸法を測定する。具体的には、図6に示す小袋連続体110のピッチp、シール長h、幅w、の3項目を測定する。
【0012】
そして、検出器103のカッター105に対する位置を所定の値に合わせる。なお、小袋連続体110の種類によっては、検出器103の位置を調整する必要がある場合がある。
【0013】
次に、ガイドローラ101a・101b・101cにそれぞれ設けられているセットビスを調整して、ガイドローラ101a・101b・101cの幅を小袋連続体110の幅wに合わせる。
【0014】
また、測定した小袋連続体110のピッチp、シール長h、幅wを操作パネル106に入力して設定する。
【0015】
次に、小袋連続体110を小袋供給装置100に装着すると、小袋連続体110は図5において二点鎖線で示すように、ガイドローラ101aからガイドローラ101b・101cに順次巻き掛けられる。そして、検出器103で小袋連続体110の切断位置が検出され、カッター105により、小袋連続体110は一袋ずつ切断される。切断された小袋110aは、シュート107によって所定の位置に投入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開平1−153437号公報(1989年6月15日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、上述のような従来の小袋供給装置100は、小袋連続体110の品種毎に、小袋連続体110の寸法を事前に測定して、操作パネル106に手動で入力して設定する必要がある。
【0018】
また、小袋連続体110の品種毎に、小袋連続体110の幅wに合わせて、ガイドローラ101a・101b・101cの幅を手動で調整する必要がある。
【0019】
そのため、取り扱いが複雑で、ミスが多く、段取り時間がかかるといる問題が生じる。
【0020】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる小袋供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記の課題を解決するために、本発明の小袋供給装置は、
複数の小袋が連なってなる小袋連続体を一袋ずつ切断して供給する小袋供給装置であって、
上記小袋連続体を一袋ずつ切断する切断手段と、
上記小袋連続体を上記切断手段まで搬送するために設けられた搬送手段と、
上記小袋連続体の幅を測定する第1測定手段と、
上記第1測定手段によって測定された上記小袋連続体の幅に応じて上記搬送手段の幅を調整する第1幅調整手段と、を備えていることを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、小袋連続体の幅を事前に測定して、設定する必要がなく、また、小袋連続体の品種毎に、小袋連続体の幅に合わせて、搬送手段の幅を手動で調整する必要がなくなるため、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる。
【0023】
本発明の小袋供給装置は、
上記搬送手段には、ローラが含まれていることを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、小袋連続体の品種毎に、小袋連続体の幅に合わせて、ローラの幅を手動で調整する必要がなくなるため、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる。
【0025】
本発明の小袋供給装置は、
上記切断手段によって切断された上記小袋を所定の位置に投入するために設けられた投入手段と、
上記第1測定手段によって測定された上記小袋連続体の幅に応じて上記投入手段の幅を調整する第2幅調整手段とを、備えていることが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、小袋連続体の品種毎に、小袋連続体の幅に合わせて、投入手段の幅を手動で調整する必要がなくなるため、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる。
【0027】
本発明の小袋供給装置は、
上記小袋連続体の上記小袋間のピッチを測定する第2測定手段を備えていることが好ましい。
【0028】
上記構成によれば、小袋連続体のピッチを事前に測定して、設定する必要がなくなるため、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる。
【0029】
本発明の小袋供給装置は、
上記小袋連続体のシール部の長さを測定する第3測定手段を備えていることが好ましい。
【0030】
上記構成によれば、小袋連続体のシール部の長さを事前に測定して、設定する必要がなくなるため、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の小袋供給装置は、
複数の小袋が連なってなる小袋連続体を一袋ずつ切断して供給する小袋供給装置であって、
上記小袋連続体を一袋ずつ切断する切断手段と、
上記小袋連続体を上記切断手段まで搬送するために設けられた搬送手段と、
上記小袋連続体の幅を測定する第1測定手段と、
上記第1測定手段によって測定された上記小袋連続体の幅に応じて上記搬送手段の幅を調整する第1幅調整手段と、を備えていることを特徴とする。
【0032】
それゆえ、取り扱いが容易で、ミスが少なく、段取り時間を短縮できる小袋供給装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態に係る小袋供給装置の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る小袋供給装置の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る小袋供給装置の構成を示す上面図である。
【図4】(a)は、小袋連続体の形状を示す正面図であり、(b)は、小袋連続体の形状を示す断面図である。
【図5】従来の小袋供給装置の構成を示す正面図である。
【図6】(a)は、小袋連続体の形状を示す正面図であり、(b)は、小袋連続体の形状を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
〔実施の形態〕
以下、図1〜図4に基づいて本実施の形態について説明する。
【0035】
先ず、小袋連続体10について説明する。
【0036】
図4は、小袋連続体10の形状を示す図であり、図4(a)は、小袋連続体10の形状を示す正面図であり、図4(b)は、小袋連続体10の形状を示す断面図である。
【0037】
図4に示すように、小袋連続体10は、小袋10a…がシール部10b…を挟んで列状に連なった形状で作製されており、各小袋10a内には、粉末スープ或いは液体スープ等が封入されている。
【0038】
続いて、小袋供給装置の構成について説明する。
【0039】
図1は、本実施の形態に係る小袋供給装置1の構成を示す正面図であり、図2は、本実施の形態に係る小袋供給装置1の構成を示す側面図である。
【0040】
図1および図2に示すように、小袋供給装置1には、小袋連続体10をカッター18まで正しく案内するための幅可変ガイドローラ11・27が設けられている。具体的には、幅可変ガイドローラ11は、小袋供給装置1の左上方に設けられている一方、幅可変ガイドローラ27は、小袋供給装置1の上部側略中央位置に設けられている。
【0041】
なお、幅可変ガイドローラ11には、モータ12a、幅可変ガイドローラ27には、モータ12bが取り付けられており、各幅可変ガイドローラ11・27は、モータ12a・12bの駆動により、幅が自動的に調整される。ここで、モータ12a・12bとしては、例えばサーボモータ、ステッピングモータ、DCモータ等を用いることができる。
【0042】
幅可変ガイドローラ11上には、押えローラ23が設けられており、小袋連続体10は、幅可変ガイドローラ11と押えローラ23とに挟み込まれて搬送される。この構成により、安定的に小袋連続体10を搬送することができる。
【0043】
幅可変ガイドローラ11と幅可変ガイドローラ27との間には、フィードベルト13が設けられており、このフィードベルト13は、モータ15により駆動される。小袋連続体10は、幅可変ガイドローラ11からフィードベルト13、幅可変ガイドローラ27に向かって順次搬送される。
【0044】
なお、フィードベルト13には、複数の小型のフィードローラ14が設けられており、小袋連続体10は、複数のフィードローラ14に沿ってモータ15により駆動されるフィードベルト13に載って、幅可変ガイドローラ11から幅可変ガイドローラ27に向かって搬送される。この構成により、安定的に小袋連続体10を搬送することができる。
【0045】
本実施の形態においては、フィードベルト13には、複数の小型のフィードローラ14が設けられているが、これに限定されることなく、例えば弓形形状の板が設けられており、小袋連続体10は、弓形形状の板の外側の表面に沿ってモータ15により駆動されるフィードベルト13に載って、幅可変ガイドローラ11から幅可変ガイドローラ27に向かって搬送されてもよい。
【0046】
幅可変ガイドローラ11の軸方向の一端側には、一対の小袋先端検出用センサ16aが、フィードベルト13の上に載って搬送される小袋連続体10の一方の側縁を上下から挟む位置に設けられており、幅可変ガイドローラ11の軸方向の他端側には、一対の小袋幅検出用センサ16bが、小袋連続体10の他方の側縁を上下から挟む位置に設けられている。小袋先端検出用センサ16aは固定されており、小袋幅検出用センサ16bは、幅可変ガイドローラ11の軸方向に沿って移動可能な構成となっている。
【0047】
具体的には、一対の小袋先端検出用センサ16aは、小袋連続体10の先端(一方の側縁)を検知するためのセンサであり、例えば、光学式センサによって小袋連続体10が通過するときと通過しないときとの光の透過量の差を検知して、この透過量の差によって小袋連続体10の先端を検出する。
【0048】
一対の小袋幅検出用センサ16bは、幅可変ガイドローラ11の軸方向に沿って移動可能な構成となっている。小袋先端検出用センサ16aにより小袋連続体10の先端が検出され、搬送が停止されると、この小袋幅検出用センサ16bは、幅可変ガイドローラ11の軸方向に移動しながら、例えば、光学式センサによって小袋連続体10が存在するときと存在しないときとの光の透過量の差を検知して、この透過量の差によって小袋連続体10の他方の側縁を検出する。小袋連続体10の他方の側縁が検出されると、小袋幅検出用センサ16bの移動が停止する。小袋幅検出用センサ16bの停止位置が小袋連続体10の幅となるので、小袋連続体10の幅wを測定ことができる。
【0049】
本実施の形態においては、光センサによって透過量の差を検知して小袋連続体10の幅wを測定しているが、本発明はこれに限定されない。
【0050】
幅可変ガイドローラ11を通過した小袋連続体10は、上述のように小袋検出用センサ16により、小袋連続体10の幅wが自動的に測定される。
【0051】
ここで、小袋検出用センサ16とは、小袋連続体10の先端を検知する小袋先端検出用センサ16aと、小袋連続体10の小袋先端検出用センサ16a側の側縁と反対側の側縁を検知する小袋幅検出用センサ16bと、検知された反対側の側縁の位置に基づいて、小袋連続体10の幅wを算出する図示しない算出手段とを備えているものである。
【0052】
なお、幅可変ガイドローラ11および幅可変ガイドローラ27の幅は、小袋幅検出用センサ16bにより検知されて算出手段によって算出された小袋連続体10の幅wに応じて自動的に調整される。
【0053】
幅可変ガイドローラ27の下側には、小袋連続体10をカッター18まで案内するための幅可変ガイド28が設けられており、この幅可変ガイド28には、2つのモータ12cが取り付けられている。幅可変ガイド28は、モータ12cの駆動により、図1の紙面に垂直な方向に沿って摺動して、小袋連続体10の幅wに応じて幅が自動的に調整される。ここで、モータ12cとしては、例えばサーボモータ、ステッピングモータ、DCモータ等を用いることができる。
【0054】
本実施の形態においては、幅可変ガイド28には、2つのモータ12cが取り付けられているが、これに限定されることなく、1つのモータ12cが取り付けられていてもよい。
【0055】
幅可変ガイド28の両側には、ピッチ検出用センサ17が、幅可変ガイド28に沿って搬送される小袋連続体10を挟むように設けられており、幅可変ガイド28により搬送される小袋連続体10は、このピッチ検出用センサ17により、小袋連続体10のピッチpおよびシール長hが自動的に測定される。ピッチ検出用センサ17については、後で詳述する。
【0056】
幅可変ガイド28のカッター18と対向する端部には、一対のフィードローラ30が幅可変ガイド28に沿って搬送される小袋連続体10を挟むように設けられている。この構成により、小袋連続体10をカッター18まで安定的に搬送することができる。
【0057】
フィードローラ30の下側には、カッター18が設けられている。フィードローラ30を通過した小袋連続体10は、カッター18により、一袋ずつ切断される。
【0058】
カッター18の下側には、幅可変シュート19が設けられており、この幅可変シュート19には、モータ20が取り付けられている。幅可変シュート19は、モータ20の駆動により、図1の紙面に垂直な方向に沿って摺動して、測定された小袋連続体10の幅wに応じて、幅が自動的に調整される。ここで、モータ20としては、例えばサーボモータ、ステッピングモータ、DCモータ等を用いることができる。
【0059】
幅可変シュート19の下側には、シンクロベルト21が設けられており、切断された各小袋10aは、このシンクロベルト21により、所定の位置に投入される。具体的には、シンクロベルト21は、例えば小袋供給装置1の下側に設けられたコンベア(図示せず)の搬送スピードに合わせて駆動され、各小袋10aはコンベアの搬送スピードに同期して所定の位置に投入される。
【0060】
また、小袋供給装置1の上部側において右方には、運転操作や設定操作、調整用の操作パネル22が設けられている。
【0061】
以下、図2に基づいて小袋供給装置1についてさらに詳細に説明する。
【0062】
図2に示すように、幅可変ガイドローラ11、幅可変ガイド28、幅可変シュート19は、何れも一端部11a・28a・19aが固定され、他端部11b・28b・19bが移動可能な構成となっている。
【0063】
各モータ12a・12c・20には、幅可変用スクリュー25a・25c・26がそれぞれ取り付けられており、この幅可変用スクリュー25a・25c・26は、モータ12a・12c・20の駆動により、回転される。これにより、幅可変ガイドローラ11、幅可変ガイド28、幅可変シュート19は、幅可変用スクリュー25a・25c・26のそれぞれに取り付けられた他端部11b・28b・19bが幅可変用スクリュー25a・25c・26の軸方向に沿って移動され、幅が自動的に調整される。
【0064】
なお、小袋検出用センサ16により小袋連続体10の幅wが測定されると、この幅wに応じて、幅可変ガイドローラ11、幅可変ガイド28、幅可変シュート19の幅が自動的に調整される。
【0065】
図3は、本実施の形態に係る小袋供給装置の構成を示す上面図である。
【0066】
図3に示すように、幅可変ガイドローラ27は、一端部27aが固定され、他端部27bが移動可能な構成となっている。
【0067】
モータ12bには、幅可変用スクリュー25bが取り付けられており、この幅可変用スクリュー25bは、モータ12bの駆動により、回転される。これにより、幅可変用スクリュー25bに取り付けられた幅可変ガイドローラ27の他端部27bが幅可変用スクリュー25bの軸方向に沿って移動され、幅可変ガイドローラ27の幅が自動的に調整される。
【0068】
小袋検出用センサ16により小袋連続体10の幅wが測定されると、この幅wに応じて、幅可変ガイドローラ27の幅が自動的に調整される。
【0069】
以下、ピッチ検出用センサ17について詳細に説明する。
【0070】
図1に示すように、幅可変ガイドローラ27の下側には、ピッチ検出用センサ17が設けられており、このピッチ検出用センサ17は、例えば超音波センサによって小袋連続体10の小袋10aとシール部10bとの境界を検知している。
【0071】
具体的には、ピッチ検出用センサ(超音波センサ)17は、一方側から超音波信号を送信する超音波送信手段17aと、小袋連続体10を透過した超音波信号を他方側から受信する超音波受信手段17bと、この超音波受信手段17bによって受信した超音波信号の大小に基づき、シール部10bおよび小袋10aの境界位置を検知する検知手段と、検知された境界位置に基づいて、小袋連続体10のピッチpおよびシール長hを計測する計測手段とを備えている。
【0072】
本実施の形態においては、超音波センサによって超音波信号の受信強度の大小差を検知して小袋連続体10のピッチpおよびシール長hを測定しているが、これに限定されることなく、例えば光学式センサによって透光量の差によって小袋連続体10のピッチpおよびシール長hを測定することもできる。
【0073】
以下、小袋供給装置1による小袋連続体10の切断動作について概略的に説明する。
【0074】
先ず、小袋供給装置1に投入された小袋連続体10は、幅可変ガイドローラ11と押えローラ23とに挟み込まれて搬送される。
【0075】
そして、小袋先端検出用センサ16aにより小袋連続体10の先端が検知され、小袋連続体10の搬送は停止される。
【0076】
その後、小袋幅検出用センサ16bにより小袋連続体10の他方の側端が検知され、小袋連続体10の幅wが測定される。
【0077】
測定された小袋連続体10の幅wに応じて、幅可変ガイドローラ11・27、幅可変ガイド28、幅可変シュート19の幅が自動的に調整される。
【0078】
その後、小袋連続体10は、フィードベルト13、幅可変ガイドローラ27、幅可変ガイド28に向かって続いて搬送される。
【0079】
そして、ピッチ検出用センサ17により、小袋連続体10の小袋10aとシール部10bとの境界が検知され、小袋連続体10のピッチpおよびシール長hが測定される。
【0080】
その後、小袋連続体10は、フィードローラ30によりカッター18に搬送される。
【0081】
そして、測定された小袋連続体10のピッチpおよびシール長hに基づいて、動作信号に応じてカッター18により小袋連続体10は一袋ずつ切断される。この動作信号は、外部からのタイミング信号であるが、内部信号により切断するように構成してもよい。
【0082】
そして、幅可変シュート19により、切断された各小袋10aは所定の位置に投入される。
【0083】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、例えば粉末や液体スープ等の封入された小袋を供給する小袋供給装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0085】
1 小袋供給装置
10 小袋連続体
10a 小袋
10b シール部
11 幅可変ガイドローラ(搬送手段)
12a・12b・12c モータ(第1幅調整手段)
13 フィードベルト
14 フィードローラ
15 モータ
16 小袋検出用センサ(第1測定手段)
17 ピッチ検出用センサ(第2測定手段、第3測定手段)
18 カッター(切断手段)
19 幅可変シュート(投入手段)
20 モータ(第2幅調整手段)
21 シンクロベルト
22 操作パネル
23 押さえローラ
25a・25b・25c 幅可変用スクリュー(第1幅調整手段)
26 幅可変用スクリュー(第2幅調整手段)
27 幅可変ガイドローラ(搬送手段)
28 幅可変ガイド(搬送手段)
30 フィードローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の小袋が連なってなる小袋連続体を一袋ずつ切断して供給する小袋供給装置であって、
上記小袋連続体を一袋ずつ切断する切断手段と、
上記小袋連続体を上記切断手段まで搬送するために設けられた搬送手段と、
上記小袋連続体の幅を測定する第1測定手段と、
上記第1測定手段によって測定された上記小袋連続体の幅に応じて上記搬送手段の幅を調整する第1幅調整手段と、を備えていることを特徴とする小袋供給装置。
【請求項2】
上記搬送手段には、ローラが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の小袋供給装置。
【請求項3】
上記切断手段によって切断された上記小袋を所定の位置に投入するために設けられた投入手段と、
上記第1測定手段によって測定された上記小袋連続体の幅に応じて上記投入手段の幅を調整する第2幅調整手段とを、備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小袋供給装置。
【請求項4】
上記小袋連続体の上記小袋間のピッチを測定する第2測定手段を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の小袋供給装置。
【請求項5】
上記小袋連続体のシール部の長さを測定する第3測定手段を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の小袋供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−251740(P2011−251740A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126696(P2010−126696)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(390000538)株式会社旭金属 (4)
【Fターム(参考)】