説明

少なくとも1つが光を透過させる部材からなる目地と、その目地に充填された硬化性組成物の硬化物からなる構造体

【課題】 少なくとも1つが光を透過させる部材からなる目地と、その目地に充填された硬化性組成物の硬化物からなる構造体に関し、特に、接着性耐久性に優れた硬化性組成物を含有する構造体の提供を目的とする。
【解決手段】 目地を形成する部材のうち少なくとも1つが光を透過させる部材(I)からなる目地と、当該目地に充填された硬化性組成物の硬化物(A)からなる構造体であって、目地に充填された硬化性組成物の硬化物(A)が
架橋性官能基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体(II)
硬化触媒(III)
および、
ベンゾフェノン化合物(ジフェニルケトン化合物とも言う)であって、2位および2’位にヒドロキシ基を有しないベンゾフェノン化合物(IV)
を含有することを特徴とする硬化性組成物の硬化物である、構造体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
目地を形成する部材のうち少なくとも1つが光を透過させる部材(I)からなる目地と、当該目地に充填された硬化性組成物の硬化物(A)からなる構造体であって、
目地に充填された硬化性組成物の硬化物(A)が
架橋性官能基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体(II)
硬化触媒(III)
および、
ベンゾフェノン化合物(ジフェニルケトン化合物とも言う)であって、2位および2’位にヒドロキシ基を有しないベンゾフェノン化合物(IV)
を含有することを特徴とする硬化性組成物の硬化物である、構造体。
【請求項2】
光を透過させる部材(I)がガラスである請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
主鎖が、(メタ)アクリル系モノマー、アクリロニトリル系モノマー、芳香族ビニル系モノマー、フッ素含有ビニル系モノマー及びケイ素含有ビニル系モノマーからなる群から選ばれるモノマーを主として重合して製造されるものであるビニル系重合体(II)を含有する、請求項1〜2のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項4】
主鎖が、(メタ)アクリル系重合体であるビニル系重合体(II)を含有する、請求項3に記載の構造体。
【請求項5】
主鎖が、アクリル系重合体であるビニル系重合体(II)を含有する、請求項4に記載の構造体。
【請求項6】
主鎖が、アクリル酸エステル系重合体であるビニル系重合体(II)を含有する、請求項5に記載の構造体。
【請求項7】
ビニル系重合体(II)の架橋性官能基が架橋性シリル基であって、一般式(1)で表される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構造体。
−[Si(R12-b(Y)bO]m−Si(R23-a(Y)a(1)
(式中、R1およびR2は、同一若しくは異なって、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基、または(R′)3SiO−で表されるトリオルガノシロキシ基を示す(式中、R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基を示す。複数のR′は同一であってもよく又は異なっていてもよい)。R1またはR2がそれぞれ2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示す。Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0、1、2または3を示す。bは0、1、または2を示す。mは0〜19の整数を示す。ただし、a+mb≧1であることを満足する。)
【請求項8】
分子量分布が1.8未満であるビニル系重合体(II)を含有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項9】
ビニル系重合体(II)の主鎖がリビングラジカル重合法により製造されたものである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項10】
ビニル系重合体(II)の主鎖が原子移動ラジカル重合法により製造されたものである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項11】
ビニル系重合体(II)の架橋性シリル基が分子鎖末端にある、請求項1〜10のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項12】
ビニル系重合体(II)が、架橋性シリル基を1分子あたり平均して1.1個以上4.0個以下有するビニル系重合体である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項13】
ビニル系重合体(II)の数平均分子量が、10,000以上40,000以下である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項14】
架橋性官能基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体(II)
硬化触媒(III)
および、
ベンゾフェノン系化合物(IV)
を含有する硬化性組成物の硬化物(A)が(V)成分として、さらに一般式(1)で表される架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するポリエーテル系重合体(V)を含有する硬化性組成物の硬化物からなることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項15】
硬化性組成物の硬化物(A)に含有されるビニル系重合体(II)とポリエーテル系重合体(V)の総重量に占めるビニル系重合体(II)の割合が1〜100重量%であることを特徴とする含有する硬化性組成物の硬化物(A)を含有してなる、請求項14に記載の構造体。
【請求項16】
硬化性組成物の硬化物(A)に含有されるビニル系重合体(II)とポリエーテル系重合体(V)の総重量に占めるビニル系重合体(II)の割合が30〜100重量%であることを特徴とする含有する硬化性組成物の硬化物(A)を含有してなる、請求項14〜15のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項17】
ポリエーテル系重合体(V)の主鎖が、本質的にポリプロピレンオキシドである、請求項14〜16のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項18】
ポリエーテル系重合体(V)の架橋性官能基が、架橋性シリル基であり、1分子あたり平均して1.1個以上4.0個以下有するポリエーテル系重合体である、請求項14〜17のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項19】
ポリエーテル系重合体(V)の数平均分子量が、3,000以上50,000以下である、請求項14〜18のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項20】
ビニル系重合体(II)とポリエーテル系重合体(V)の総量100重量部に対して、前記ベンゾフェノン化合物(IV)を0.001重量部〜20重量部含有することを特徴とする硬化性組成物の硬化物(A)からなる、請求項14〜19のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項21】
架橋性官能基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体(II)
硬化触媒(III)
および、
ベンゾフェノン化合物(ジフェニルケトン化合物とも言う)であって、2位および2’位にヒドロキシ基を有しないベンゾフェノン化合物(IV)
を含有することを特徴とする硬化性組成物。

【公開番号】特開2011−190394(P2011−190394A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−59434(P2010−59434)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000000941)株式会社カネカ (3,932)
【Fターム(参考)】