説明

少なくとも1種の有効成分の改変放出を有する微粒子およびそれを含む経口医薬形態

本発明は経口活性成分の改変放出を有する微粒子系に関する。本発明は、2つの時間依存性およびpH依存性の放出機構に従って作動する新規の多種微粒子ガレヌス系を提供することを目的とし、これは、次の3つのパラメーター:a)胃内での活性成分の放出に先立つ潜伏期;b)腸内での活性成分の放出を引き起こすpH;c)活性成分の放出速度が互いに独立に調節されることを可能にする。これは、2つの被覆膜AおよびBでそれぞれ被覆される活性成分の粒子から作製される被覆微粒子の使用によって達成される。Aは、胃腸管の液に不溶性の膜形成(コ)ポリマー(A1);胃腸管の液に溶解性のエチルセルロース(コ)ポリマー(A2);可塑剤のポリビニルピロリドン(A3);ヒマシ油/場合によっては界面活性剤および/またはステアリン酸マグネシウム潤滑剤(A4)を含む。Bは、中性pHのイオン化基を有する親水性ポリマー(B1)(EUDRAGIT(登録商標)L100−55)および疎水性化合物(B2)(LUBRITAB(登録商標))を含む。本発明は前記微粒子に基づく医薬にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、活性成分(AP、1種または複数の活性成分を意味する)の改変放出(modified release)、例えば遅延放出、持続放出および/またはパルス放出を有する、より詳しくは経口投与を対象とした微粒子系の分野である。
【0002】
本発明で想定するAPは、特に薬剤AP、特に小腸で主に吸収されるものである。本発明は、第1に、それらが含むAPのインビボ放出における改変放出、すなわち特に遅延放出および持続放出を、独立にではあるが全体的に均一な方法で制御する個別被覆微粒子を対象とする。
【0003】
総合すれば、これらの微粒子は、錠剤、粉末サシェ、再構成用の懸濁液用粉末またはゲルカプセルなどの乾燥医薬剤形、あるいはシロップまたは懸濁液などの液体医薬剤形の構成に含むことができる。
【背景技術】
【0004】
改変放出医薬形態の本質的な目的の1つは、それらが持続放出または遅延放出またはパルス放出形態またはこれらの改変放出形態と即時放出形態の組合せのいずれであるかを問わず、作用の持続時間を維持することであり、この間において、血漿中のAP濃度は治療効果の最小レベルより高く、同時にAPの生物学的利用能を最高の可能なレベルに保つ。
【0005】
改変放出医薬形態の第2の本質的な目的は、活性成分が有効に放出されるのを確実にすることである。この点は、APの生物学的吸収(bioabsorption)が患者にとって極めて重大である抗糖尿病薬または降圧剤の場合に特に重要である。
【0006】
血漿中のAPの濃度プロフィールは、濃度がその最大まで上昇する第一相を一般的に含む。これに続いて第二相があり、この間に濃度が例えば一次指数または二次指数関数的に減少する。
【0007】
第一相は一般的に活性成分の生物学的吸収の相に相当する。第二相は活性成分の分布および排出の相に相当する。分布および排出の第二相を表す速度定数は活性成分の性質によって決まる。
【0008】
APの作用の持続時間を延長するために、したがって、第一相、すなわち活性成分の生物学的利用能を本質的に変えることが可能である。2つの互いに非排他的な戦略を想定することができる。
【0009】
第1の戦略は、吸収相を延長し、血漿濃度が最高である時間を延長するようにAPの生物学的吸収時間を増加させることにある。具体的には、これは、増加した時間にわたって血漿濃度プロフィールを拡大することに等しい。
【0010】
第2の戦略は、できるだけ高く保ちながら、血漿濃度ピークを遅らせることにある。この方法では、減少相(AP分布/排出)ができるだけ遅く起こり、したがって、特に改変放出形態が投与後の最初の時期の治療的保護(therapeutic cover)を確実にする即時放出形態と併せて使用する場合にAP作用時間が増加する。
【0011】
2つの戦略においては、APの生物学的利用能は高いレベルで維持しなければならない。これは、時間の関数としての血漿中のAP濃度の曲線下面積を測定することによって評価することができる。
【0012】
APの作用時間を延長するために、持続放出形態は、数時間の期間、例えば8時間にわたってゆっくりと持続的にAPを放出する。APが十分な時間にわたってその生物学的吸収窓に存在すれば、このゆっくりとした持続的な放出は、APの長期間にわたる吸収を可能にする。しかしながら、多くのAPは、小腸(十二指腸および空腸)の上部に位置する狭い生物学的吸収窓を有する。この場合、その生物学的吸収窓におけるAPの滞留時間は、このような持続放出形態では、APの大部分が生物学的吸収窓の外で放出されて吸収されない範囲内に限定される。血漿中のAP濃度は低く(低い生物学的利用能)留まり、作用の持続時間は増加しない。
【0013】
改変放出形態の別のタイプは、腸溶遅延放出形態によって構成される。APは、該形態が酸性pHの胃に留まる間は放出されない。一方、一般的に該形態が小腸に入るときに、pHが上昇すると直ちに放出が急速に起こる。このような腸溶性医薬形態は「pH依存性」と呼ばれる。APはその生物学的吸収窓において急速に放出される。したがって、生物学的利用能は高くなりうるが、生物学的吸収期間は損なわれる。さらに、血漿濃度ピークは、特に胃内容排出が急速であるとき、すなわち絶食状態の場合に早い。その結果、このような医薬形態は作用期間は限定される。
【0014】
腸溶形態の第2の欠点は、同じ個体内および2つの異なる個体間での胃内容排出の期間に大きなばらつきから生じる。これは、APの血漿濃度プロフィールの非常に大きな個体内および個体間のばらつきをもたらす。このばらつきは、それが患者を危険にさらすので降圧剤または抗糖尿病薬などのAPには許容されない。これらの患者にとっては、胃内容排出が異常に遅れた場合でも、所望の時点でAPが効果的に放出されることが実際に極めて重大である。
【0015】
このような不十分さを克服するために、特許出願WO−A−03/030878は、pH依存性および時間依存性の二重機構によるAPの改変放出形態を提案した。時間依存性放出は、胃の中での所定の滞留時間後に引き起こされる。pH依存性放出は、医薬形態が胃から腸に通るときに、pHの上昇の影響下で起きる。
【0016】
並行して配置されたこれらの2つの放出トリガー要素は医薬形態に使用の大きな安全性を与える。したがって、APの持続放出は、pHのばらつきがトリガー要素として介在しない場合でも、すなわち医薬形態が胃を出て腸に入らない場合でも所定の遅延時間後に確実にされる。この医薬形態は、それが、APが異常に長い胃貯留の場合でも放出されることを確実にするので腸溶形態に重要な進歩を提示する。
【0017】
しかし、WO−A−03/030878によるこの形態は、作用の持続時間を増すため、生物学的吸収の期間を延長できることが非常に有用となるので、改良しうる。この目的のために、放出の二重機構(pHおよび時間)を有する医薬形態を有することが役立つことになり、ここで、a)胃での遅延時間、b)小腸でのpHトリガー放出およびc)腸でのAPの放出速度は、APの性質、その生物学的吸収窓の程度およびその投与条件の関数として調節できる。
【0018】
例えば、摂食状態で投与され、狭い生物学的吸収窓を有するAPの場合を考える場合、胃内容排出は延長されるが、生物学的吸収窓の前の通過の期間は相対的に短くなる。したがって、胃内の遅延時間が相対的に長いこと、医薬形態が腸に入ると直ちに放出が生じること、最後に、この放出はその生物学的吸収窓においてAPを放出するように相対的に急速であることが実際的である。
【0019】
反対に、絶食状態で投与され小腸全体にわたって拡張された生物学的吸収窓を有するAPの場合、胃内容排出は急速であるが、生物学的吸収窓における通過の時間は相対的に長くなる。したがって、胃内の遅延時間が短いことおよびAPの放出は腸内で相対的に遅く引き起こされることおよび/または持続されることが実際的である。
【0020】
したがって、次の3つのパラメーターを好都合に互いに独立に調節することが可能である放出の二重の機構(pHおよび時間)を有する医薬形態の必要性がある。
a)胃内の遅延時間、
b)腸内でAPの放出を引き起こすpH、
c)胃内および/または腸内におけるAPの放出の速度。
【0021】
これは、特に、APの吸収ひいては作用の持続時間を最適化すること、副作用およびある場合には用量を制限すること、ならびに投薬摂取の数を制限することによって患者の快適性および治療のコンプライアンスを改善することの結果で、その吸収窓の関数としてAPの送達を最適化することを可能にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
このような技術の現状において、本発明の本質的な目的の1つは、胃腸管内、少なくとも胃腸管の上部で吸収されるAPの経口投与用の新規の多種微粒子(multi−microparticulate)医薬形態であり、これは血漿中のAP濃度が治療効果のための最低血漿濃度以上である時間を増加するのを可能にする。
【0023】
本発明の別の目的は、「時間依存性」および「pH依存性」の二重機構を用いてAPの改変放出を確実にする系を提案することである。並行に配置された、APの放出を引き起こすこれらの2つの要素は、pHの変動がトリガー要素として起きない場合でも所定の遅延時間後のAPの放出を確実にする。
【0024】
本発明の別の目的は、APの投与用の新規の多種微粒子医薬形態を提供することであり、これは、互いに独立に次の3つのパラメーター:
a)胃内でのAPの放出の先立つ遅延時間(遅延時間が解消される時点までさえも)、
b)腸内でAPの放出を引き起こすpH、
c)胃内および/または腸内でのAPの放出の速度
を調節するのを可能にする。
【0025】
本発明の別の本質的な目的は、胃内容排出の個体内および個体間のばらつきにかかわらずAPの放出を確実にするマルチ微粒子医薬形態を提供することである。
【0026】
本発明の別の目的は、被覆剤を大量に使用せずに、複数の被覆微粒子から少なくとも部分的に形成される医薬形態を提案することである。
【0027】
本発明の別の目的は、嚥下するのが容易な形態、すなわち、例えばサシェ、懸濁液または口腔内崩壊錠(orodispersible tablet)の形態のAPをもたらすことを可能にする複数の被覆微粒子を含む医薬形態を提案することである。
【0028】
本発明の別の目的は、いくつかの異なるAPを一緒に混合することを可能とする複数の被覆微粒子から少なくとも部分的に形成される医薬形態を提案することである。
【0029】
本発明の別の目的は、異なる遅延時間および/または異なる放出速度を有する複数の被覆微粒子から少なくとも部分的に形成される医薬形態を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0030】
上記の目的を自らに課して、特に、本発明者らは、功績として、「時間依存性」放出および「pH依存性」放出を有し、独立に調節可能な遅延時間および放出時間を有し、APの遅延および持続放出を可能にする少なくとも2つの被覆膜でそれぞれ覆われるマルチ微粒子遅延放出および持続放出医薬形態を開発した。
【0031】
本発明者らは、功績として、自らに課した目的を達成するために適合した戦略も思いついた。この戦略は次のとおりである。
1.生物学的吸収時間を延長することができるように、過剰に大量のAPまたは全てのAPが胃内に早期に放出されてはならない。
2.腸内でAPの放出を引き起こすpHは調節可能でなければならない。
3.APは、徐々にかつ調節可能な速度で、腸内に放出できなければならない。
【0032】
したがって、本発明は、最初に、少なくとも1種の活性成分(AP)を含み、
− 少なくとも2つの異なる被覆膜(すなわち異なる組成の)でそれぞれ覆われるAP粒子によって構成され、
− 2000ミクロン未満、好ましくは50から800ミクロンの間、さらにより好ましくは100から600ミクロンの間の平均直径を有するタイプであり;
これらの被覆膜は、組み合わされて、
− 2つの異なるトリガー機構によって制御されるAPの放出を確実にすることができ、その際、1つはpHの変動に基づき、他方は胃内の所定の滞留時間後のAPの放出を可能にし、
− 以下のインビトロ溶解挙動(37℃に保たれ、100rpmで回転させる、ヨーロッパ薬局方5.2に従うパドル溶解試験(paddle dissolutest)または米国薬局方28−NF23のタイプIIの装置で行われる):即ち、
− 一定のpH1.4において、溶解プロフィールが、8時間以下、好ましくは5時間以下、さらにより好ましくは1から5時間の間の調節可能な期間の遅延相を含み、
− pH1.4からpH7.1への推移が、遅延時間無しに開始し、t1/2が0.25から20時間の間、好ましくは0.25から12時間の間、より好ましくは0.25から8時間の間、さらにより好ましくは0.25から4時間の間であるように調節可能な期間の持続放出相をもたらす(ここで、t1/2は被覆微粒子中に含まれる少なくとも1種の活性成分の50%を放出するのに必要な時間である)。
ような溶解挙動を生じさせることができることを特徴とする被覆「容器」微粒子に関する。
【0033】
より具体的には、本発明は、少なくとも1種の活性成分(AP)を含み、
それぞれ少なくとも2種の異なる被覆膜で覆われたAP粒子によって構成され、
2000ミクロン以下、好ましくは50から800ミクロンの間、さらにより好ましくは100から600ミクロンの間の平均直径を有するタイプであり、それぞれの微粒子が、
次の組成:すなわち
(A1)胃腸管の液体に不溶である少なくとも1種の膜形成(コ)ポリマー(A1);
(A2)胃腸管の液体に溶解する少なくとも1種の(コ)ポリマー(A2);
(A3)少なくとも1種の可塑剤(A3);
(A4)任意に、少なくとも1種の界面活性剤および/または潤滑剤(A4);
を有する少なくとも1種の被覆膜(A)
ならびに、中性pHでイオン化される基を有する少なくとも1種の親水性ポリマー(B1)および少なくとも1種の疎水性化合物(B2)を含む複合材料から構成される少なくとも1種の被覆膜(B)
を含むことを特徴とする「容器」微粒子に関する。
【0034】
被覆膜AおよびBの2タイプの組合せは
2つの異なるトリガー機構によって制御されるAPの放出を確実にすることを可能にし、ここで、1つはpHの変動に基づき、および他方は胃内の所定の滞留時間後のAPの放出を可能にする。
【0035】
組み合わせはまた、以下のインビトロ溶解挙動(37℃に保たれ、100rpmで回転させる、ヨーロッパ薬局方5.2に従うパドル溶解試験または米国薬局方28−NF23のタイプIIの装置で行われる)を生じさせることを可能にする。
【0036】
− 一定のpH1.4において、溶解プロフィールが、8時間以下、好ましくは5時間以下、さらにより好ましくは1から5時間の間の調節可能な期間の遅延相を含み、
− pH1.4からpH7.1への推移が、遅延時間無しに開始し、t1/2が0.25から20時間の間、好ましくは0.25から12時間の間、より好ましくは0.25から8時間の間、より好ましくは0.25から4時間の間であるように調節可能な期間の持続放出相をもたらす(ここで、t1/2は被覆微粒子中に含まれる少なくとも1種の活性成分の50%を放出するのに必要な時間である)。
【0037】
本発明による微粒子の一特徴は、APの放出を制御された方法で遅らせ持続することである。
【0038】
有利には、本発明による微粒子は、膜Aおよび膜Bの2つの被覆膜で覆われる。膜Aは内部層または外部層のいずれかであってよい。1つの好ましいモードによれば、膜Aは内部層であり膜Bは外部層である。
【0039】
出願者は、功績として、全く驚くべきことにまた予想外に、上記を対象とする目的を達成するために、APの改変放出を有する微粒子において、APの放出を制御するための2層を組み合わせる医薬形態を開発した。
【0040】
これは全く予測ができなかった。というのは、被覆作業中の2層に共通な溶媒の使用によって膜AおよびBの物理的混合が起こる恐れもあったからである。このような混合は、これらの微粒子からのAPの放出を妨害し制御できなくさせる傾向がある。
【0041】
出願者は、功績として、微粒子のAP含有量の減少、調製時間および使用される製品の量の増加、ひいてはコストの増加を必要とする高価な被覆厚みを必要とせずに上記を対象とする目的を達成する、2つの層を組み合わせる系も開発した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明の説明においては、用語「被覆微粒子」は、APの改変放出を可能にする少なくとも1種の被覆剤で被覆されたAP微粒子を意味するのに使用される。非被覆AP微粒子(すなわち被覆前)は、例えば、APを含む少なくとも1つの層で覆われた中性コア(neutral core)、または純粋なAP微粒子、あるいはAPを含む支持賦形剤(support excipient)の基材によって形成された顆粒であってよい。用語「微粒子」は、本発明による被覆微粒子および非被覆微粒子の両方を含む。
【0043】
これらの被覆微粒子は、小腸におけるまたはさらに大腸における、少なくとも1種のAPおよび場合により1種または複数の他の活性成分の輸送および放出を可能にするビヒクルにたとえることができる。
【0044】
本明細書における研究中の微粒子の直径は、他に示されない限り、体積平均直径である。
【0045】
特にその吸収が主として胃腸管の上部で起こるAPの場合に、改変放出微粒子に調節可能な遅延期間を与えることまたは与えないことができることは特に有利である。この遅延期間の間、外側の被覆膜により形成される漏れ止めバリアのためにAPの放出はないかほとんどない。これは、インビボ放出が所与のAPに特異的な吸収窓における通過と同時に起こるのを可能にすることができる。
【0046】
このような系の別の特有の利点は、即時放出医薬形態または微粒子と混合することによって、あるいはAPの改変放出を有する別の医薬形態または微粒子と混合することによって、APの放出のいくつかの波(単一またはいくつかの同じか異なるAP)を有するか、種々の画分の十分な調節によりAPの一定の血漿濃度レベルを確実にする放出プロフィールを得ることができることである。
【0047】
トリガーpH、ひいては腸内のAPの放出の時間は、中性pHでイオン化される基を有する親水性ポリマーB1および疎水性化合物B2の適切な製剤を用いて、また重量比(B2)/(B1)の関数として調節される。
【0048】
市販では、(コ)ポリマーが存在し(例えば(メタ)アクリル酸またはフタル酸セルロースの)、5から7に及ぶことができるpHにおける放出のトリガーをもたらす。トリガーpHが5である場合、胃を去ってすぐに、腸の始まりにおいて(十二指腸において)放出が起こる。トリガーpHが増加する場合、腸に移動後にだんだん遅く放出は起こる。
【0049】
本発明による、APの遅延および制御放出を有する多種微粒子製剤の決定的利点の1つは、胃腸管におけるAPの放出を引き起こす2つの要素、すなわち:
胃内の滞留時間:「時間依存性」放出、
pHの変動:「pH依存性」放出
のインビボでの介入をもたらすことである。
【0050】
APの放出を引き起こすこれらの2つの要素は同時に作用し、それ自体、製剤に使用の大きな安全性を与える。pHの変動がトリガー要素として起こらなかった場合でも、APの放出が予定した遅延時間後にこのように確保される。(特に胃内容排出の)個体間のばらつきの問題は、このように克服される。このような製剤を含む薬剤の治療効力が、目的の治療効果に適合した所定の時間を守ったまま確保される。
【0051】
さらに、放出の速度は、例えば、次の方法:
被覆Aの厚さを制御することによって;
被覆層Aの成分A1、A2、A3および場合によりA4の間の重量比によって
調節される。
【0052】
本発明による被覆微粒子の1つの好ましい特徴によれば、被覆膜Aは、Tp≧2%、好ましくはTp≧3%およびさらにより好ましくはTp≧4%である被覆比(Tp)(被覆微粒子の全質量に対する乾燥重量%として表される)を有する。
【0053】
この特徴は、層Aの限界厚さ(threshold thickness)と一致し、これより下では、その機械的強度およびその放出改質機能はもはや確保されない。
【0054】
本発明による被覆微粒子の1つの好ましい特徴によれば、被覆膜Aは、50%以下の被覆比(Tp)(被覆微粒子の全質量に対する乾燥重量%として表される)を有する。
【0055】
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、被覆膜Aに関しては:
(A1)は、
水不溶性セルロース誘導体、好ましくはエチルセルロースおよび/または酢酸セルロース、
アクリル誘導体、例えば(メタ)アクリル酸およびアルキル(例えばメチル)エステルのコポリマー、少なくとも1つの第四アンモニウム基を有するアクリルおよびメタクリル酸エステルのコポリマー(好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートおよびトリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリドの少なくとも1種のコポリマー)、より具体的には商標EUDRAGIT(登録商標)RSおよび/またはRLで販売されている製品、
ポリビニルアセテート、
ならびに、それらの混合物
を含む群から選択され;
(A2)は、
好ましくは、ポリアクリルアミド、ポリ−N−ビニルアミド、ポリビニルピロリドン(PVP)およびポリ−N−ビニルラクタムを含む群からの窒素系(コ)ポリマー;
水溶性セルロース誘導体、
ポリビニルアルコール(PVA)、
ポリオキシエチレン(POE)、
ポリエチレングリコール(PEG)、
ならびに、それらの混合物
を含む群から選択され;
ポリビニルピロリドンが特に好ましく;
(A3)は、
セチルアルコールエステル
好ましくは、次の小群:アセチル化グリセリド、グリセリルモノステアレート、グリセリルトリアセテート、グリセリルトリブチレートからのグリセロールおよびそのエステル、
好ましくは、次の小群:ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレートからのフタレート、
好ましくは、次の小群:アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリブチルシトレート、トリエチルシトレートからのシトレート、
好ましくは、次の小群:ジエチルセバケート、ジブチルセバケートからのセバケート、
アジペート、
アゼレート、
ベンゾエート、
植物油、
フマレート、好ましくはジエチルフマレート、
マレート、好ましくはジエチルマレート、
オキサレート、好ましくはジエチルオキサレート、
スクシネート、好ましくはジブチルスクシネート、
ブチレート、
セチルアルコールエステル、
サリチル酸、
トリアセチン、
マロネート、好ましくはジエチルマロネート、
ヒマシ油(これは特に好ましい)、
および、それらの混合物
を含む群から選択され;
(A4)は、
好ましくは、脂肪酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩(ステアリン酸および/またはオレイン酸が好ましい)の小群からの陰イオン界面活性剤、
および/または、好ましくは、次の小群:
ポリオキシエチレン化油、好ましくは水素化ポリオキシエチレン化ヒマシ油、
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー、
ポリオキシエチレン化ソルビタンエステル、
ポリオキシエチレン化ヒマシ油誘導体、
ステアリン酸塩、好ましくはステアリン酸カルシウム、マグネシウム、アルミニウムまたは亜鉛、
ステアリルフマレート、好ましくはナトリウムステアリルフマレート、
グリセリルベヘネート、
およびそれらの混合物
からの非イオン界面活性剤
を含む群から選択される。
【0056】
本発明のこの好ましい実施形態によれば、被覆膜Bに関しては:
Bは50%以下の被覆比(Tp)(被覆微粒子の全質量に対する乾燥重量%として表される)を有し;
重量比(B2)/(B1)は0.2から1.5の間、好ましくは0.45から1.0の間であり、
疎水性化合物(B2)は、固体状態で結晶性であり融点Tm(B2)≧40℃、好ましくはTm(B2)≧50℃、さらに好ましくは50℃≦Tm(B2)≦90℃を有する製品から選択される。
【0057】
有利には、中性pHにおいてイオン化される基を有する親水性ポリマー(B1)は、
B1.a (メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキル(例えばメチル)エステルのコポリマー(例えばEUDRAGIT(登録商標)SまたはL);
B1.b セルロース誘導体、好ましくは:セルロースアセテート、セルロースフタレート、セルローススクシネートおよびさらに好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートおよびヒドロキシプロピルメチルセルローススクシネート;
ならびに、それらの混合物
を含む群から選択される。
【0058】
好ましいポリマーB1は、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸のアルキル(例えばC1〜C6アルキル)エステルのコポリマーである。これらのコポリマーは、例えば、商標EUDRAGIT(登録商標)でRohm Pharma Polymers会社により販売されているものなどのタイプのもの、LおよびSシリーズ(例えば、EUDRAGIT(登録商標)L100、S100、L30 D−55およびL100−55)のものである。これらのコポリマーは、胃内で遭遇するより高いpH値で水媒体中に溶解性である陰イオン性コポリマーである。
【0059】
有利には、化合物B2は、次の製品の群:
B2.a 単独でまたは相互の混合物として採取される植物ワックス;
B2.b 単独でまたは相互の混合物として採取される水素化植物油;
B2.c グリセロールおよび少なくとも1種の脂肪酸のモノ−および/またはジ−および/またはトリエステル;
B2.d グリセロールおよび少なくとも1種の脂肪酸のモノエステル、ジエステルおよびトリエステルの混合物;
B2.e ならびに、それらの混合物
から選択される。
【0060】
好ましくは、化合物B2は、次の製品の群:水素化綿実油、水素化大豆油、水素化パーム油、グリセリルベヘネート、水素化ヒマシ油、トリステアリン(tristearine)、トリパルミチン(tripalmitine)、トリミリスチン(trimyristine)、黄ろう、坐剤ベースとして有用なハードファット(hard fat)または脂肪、無水乳脂肪(dairy fat)、ラノリン、グリセリルパルミトステアレート、グリセリルステアレート、ラウリルマクロゴールグリセリド、セチルアルコール、ポリグリセリルジイソステアレート、ジエチレングリコールモノステアレート、エチレングリコールモノステアレート、オメガ3およびそれらの任意の混合物から選択される。
【0061】
さらに好ましくは、化合物B2は、次の製品の小群:水素化綿実油、水素化大豆油、水素化パーム油、グリセリルベヘネート、水素化ヒマシ油、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチンおよびそれらの任意の混合物から選択される。
【0062】
実際に、無制限に、化合物B2は、
次の商標:Dynasan(登録商標)、Cutina(登録商標)、Hydrobase(登録商標)、Dub(登録商標)、Castorwax(登録商標)、Croduret(登録商標)、Compritol(登録商標)、Sterotex(登録商標)、Lubritab(登録商標)、Apifil(登録商標)、Akofine(登録商標)、Softtisan(登録商標)、Hydrocote(登録商標)、Livopol(登録商標)、Super Hartolan(登録商標)、MGLA(登録商標)、Corona(登録商標)、Protalan(登録商標)、Akosoft(登録商標)、Akosol(登録商標)、Cremao(登録商標)、Massupol(登録商標)、Novata(登録商標)、Suppocire(登録商標)、Wecobee(登録商標)、Witepsol(登録商標)、Lanolin(登録商標)、Incromega(登録商標)、Estaram(登録商標)、Suppoweiss(登録商標)、Gelucire(登録商標)、Precirol(登録商標)、Emulcire(登録商標)、Plurol diisostearique(登録商標)、Geleol(登録商標)、Hydrine(登録商標)、Monthyle(登録商標)、およびそれらの混合物で販売されている製品の群から;
および同様に、その番号が次のとおり:E901、E907、E903、およびそれらの混合物である添加剤の群から;
および、好ましくは、次の商標:Dynasan(登録商標)P60、Dynasan(登録商標)114、Dynasan(登録商標)116、Dynasan(登録商標)118、Cutina(登録商標)HR、Hydrobase(登録商標)66−68、Dub(登録商標)HPH、Compritol(登録商標)888、Sterotex(登録商標)NF、Sterotex(登録商標)K、Lubritab(登録商標)およびそれらの混合物で販売されている製品の群から選択されるのが好ましい。
【0063】
さらに、その吸収窓が胃腸管の上部に限られる本発明で検討中のAPについては、遅延および次いでの持続放出形態が複数種の被覆微粒子であることが特に有利である。具体的には、このような形態については、投与すべきAPの用量は、多数の被覆微粒子(一般的に500mg用量について10000)に分配され、結果として次の固有の利点を有する。
【0064】
胃腸管の上部における被覆微粒子の滞留時間を、引き伸ばすことができ、これは、吸収窓におけるAPの通過の期間の増加を確実にし、したがってAPの生物学的吸収を最大化する。
【0065】
異なる遅延および制御放出プロフィールを有する被覆微粒子の混合物の使用は、放出のいくつかの波を有する、または種々の画分の十分な調節によりAPの一定の血漿濃度レベルを確実にする放出プロフィールを作製することを可能にする。
【0066】
胃内容排出のばらつきがより小さい。というのは、多量の粒子にわたって起こる内容排出は統計的により再現性があるからである。
【0067】
高用量のAPと組織の接触(「用量ダンピング(dose dumping)」の問題)が回避される。具体的には、各微粒子は非常に小用量のAPしか含まない。したがって、これは、浸食性のAPの局所的な過剰濃度による組織の損傷のリスクを回避する。
【0068】
これらの微粒子をサシェ、ゲルカプセルまたは錠剤形態で提示することが可能である。APの用量が高い場合(500mg以上)、一体となった形態(monolithic form)はサイズが大きすぎて容易に嚥下できない。したがって、当分野の技術者が崩壊性錠剤(disintegrable tablets)またはサシェに形成しうるAPの遅延および制御放出を確実にする利用可能な微粒子製剤を有することは特に有利である。
【0069】
本発明による多種微粒子製剤は、2つのトリガー要素によって胃腸管中のAPの遅延および持続放出をはっきりと確実にし、ひいては胃内容排出状態における個体間および個体内のばらつきを避けるのを可能にし、同時に、経済的に存立でき摂取が容易(最適化された治療のコンプライアンス)である。
【0070】
本発明による被覆微粒子を画定する定性的パラメーターのほかに、1つの有利な定量的実施形態によれば、これらの微粒子の内部被覆膜は、次の定量的重量百分率組成:
(A1)10から90の間および好ましくは15から80の間、
(A2)5から50の間および好ましくは10から40の間、
(A3)1から30の間および好ましくは2から20の間、
(A4)0から20の間および好ましくは0から15の間
を有することを指摘することができる。
【0071】
被覆膜Bは、微粒子の最高で50重量%までおよび好ましくは最高で40重量%までを示す(あるいは、言い換えれば、膜Bは被覆微粒子の全質量に対して50乾燥重量%以下および好ましくは40乾燥重量%以下の被覆比Tpを有する)。
【0072】
本発明の1つの好ましい特徴によれば、2つの被覆膜AおよびBを合わせて、被覆微粒子の全質量に対して最高で50乾燥重量%までを示す。
【0073】
これらの制限された被覆割合は、嚥下に関して禁止されるようなサイズを超えることなくそれぞれ高用量の活性成分を含む製剤単位を作製することを可能にする。治療のコンプライアンスひいては治療の成功は必ずそれによって高められる。
【0074】
本発明による被覆微粒子は、少なくとも2つの被覆膜:活性成分粒子と直接接触する内部膜、場合によっては1つまたは複数の中間膜、および内部膜とまたは、必要に応じて、中間膜と接触する外部膜を含む。
【0075】
1つの特定の実施形態によれば、被覆膜Aは外部膜であり被覆膜Bは内部膜である。別の特定の実施形態によれば、被覆膜Aは活性成分粒子と接触する内部膜であり、被覆膜Bは外部膜である。
【0076】
適切な構造の選択は、特に活性成分のタイプ、所望の遅延期間または放出の速度によって決まる。例えば、長い放出時間を必要とする酸性活性成分については、内部膜としての被覆膜Bおよび外部膜としての被覆膜Aが好まれる。
【0077】
有利には、本発明による被覆微粒子は、2つの被覆膜:被覆膜Aおよび被覆膜Bのみを含む。これは、本発明の目的、特にpHおよび時間の関数としてのAPの放出の制御を達成することを可能にし、これらの2つの機構は、互いに独立であり、同時に、被覆微粒子に単純な構造をもたらし、小さなサイズを維持する。
【0078】
本発明による被覆微粒子の構造に関しては、この構造の2つの好ましい実施形態が非制限的に下記に詳述される。
【0079】
第1の実施形態によれば、活性成分の改変放出被覆微粒子の少なくとも一部はそれぞれ:
少なくとも1種の被覆膜A、
および、少なくとも1種の被覆膜B、
で被覆された活性成分の微粒子
を含む。
【0080】
好ましくは、活性成分の微粒子は、活性成分および1種または複数の薬学的に許容される賦形剤を含む顆粒である。
【0081】
第2の実施形態によれば、活性成分の改変放出被覆微粒子の少なくとも一部はそれぞれ:
中性コア、
活性成分を含み中性コアを被覆する少なくとも1つの活性層、
少なくとも1つの被覆膜A、
少なくとも1つの被覆膜B
を含む。
【0082】
第1の可能性によれば、中性コアは、例えば、800μm未満の平均径を有する糖ベース(ショ糖、ブドウ糖、乳糖など)中性コア、セルロースミクロスフェアまたは任意の他の薬学的に許容される粒子であってよい。有利には、中性コアは、1から800μmの間および好ましくは20から500μmの間の平均径を有する。
【0083】
活性層は、場合によっては、活性成分に加えて1種または複数の薬学的に許容される賦形剤を有することができる。
【0084】
有利には、当分野の技術者に周知の標準の薬学的に許容される賦形剤は特に:
染料;
可塑剤、例えばジブチルセバケート;
親水性化合物、例えばセルロースおよびその誘導体またはポリビニルピロリドンおよびその誘導体;
ならびに、それらの混合物
であってよい。
【0085】
被覆微粒子の調製に関しては、活性成分の改変放出を可能にする被覆剤の付着または活性成分に基づく活性層の付着に有利に使用される技術は、当分野の技術者に周知の技術、例えば流動床中の溶射被覆、湿式造粒法、成形および押出し球形化である。
【0086】
本発明は、水中のAPの溶解度と関係なく行うことができる。APの4つのクラスが、特にそれらの溶解度の関数として、米国食品医薬品局の“Biopharmaceutics Classification System”(BCS):Amido G.L.ら、“A theoretical basis for a biopharmaceutics drug classification:the correlation of in vivo drug product dissolution and in vivo bioavailability”,Pharmaceutical Research,vol.12,pp.413−420(1995)に従って定義されている。これらの種々のクラスに属するAPを本発明に従って使用することができる。
【0087】
定性的に述べると、本発明による被覆微粒子中に含まれるAPは、本質的に胃腸管の上部で吸収されやすく、活性物質の次のファミリー:アルコール乱用治療剤、アルツハイマー病治療剤、麻酔薬、末端肥大症治療剤、鎮痛剤、抗ぜんそく薬、アレルギー治療剤、抗癌剤、抗炎症薬、抗凝血剤および抗血栓剤、抗けいれん薬、抗てんかん薬、抗糖尿病薬、制吐薬、抗緑内障薬、抗ヒスタミン薬、抗感染症薬、抗生物質、抗真菌薬、抗ウィルス物質、抗パーキンソン病薬、抗コリン剤、鎮咳薬、炭酸脱水酵素阻害薬、心血管作動薬、低脂肪血治療薬(hypolipemiant)、抗不整脈薬、血管拡張剤、抗狭心症薬、抗高血圧薬、血管保護薬(vasoprotective agent)、コリンエステラーゼ阻害剤、中枢神経系障害治療剤、中枢神経系刺激薬、避妊薬、受精促進剤(fertility promoter)、陣痛誘発および抑制剤、嚢胞性線維症治療剤、ドーパミン受容体拮抗薬、子宮内膜症治療剤、勃起障害治療剤、受精障害(fertility disorder)の治療剤、胃腸障害治療剤、免疫賦活剤および免疫抑制剤、記憶障害の治療剤、抗片頭痛薬、筋肉弛緩剤、ヌクレオシド類似体、骨粗しょう症治療剤、副交感神経興奮薬、プロスタグランジン、精神治療薬、鎮静剤、睡眠薬および精神安定剤、神経弛緩薬、抗不安薬、精神刺激薬、抗うつ剤、皮膚科治療薬、ステロイドならびにホルモンの少なくとも1種から有利に選択される。
【0088】
末端肥大症治療のための薬剤の例には、オクトレオチド、ラウレオチドおよびペグビソマント、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0089】
アルコール乱用治療のための薬剤の例には、クロラゼペート、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、ジスルフィラム、ヒドロキシジン、ナルトレキソン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0090】
麻酔薬の例には、アドレナリン、ブピバカイン、クロロプロカイン、デスフルラン、エチドカイン、レボブピバカイン、リドカイン、ミダゾラム、プロポフォール、ロピバカイン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0091】
鎮痛剤の例には、アセトアミノフェン、アスピリン、ブピバカイン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、セレコキシブ、クロフェナドール、コリン、クロニジン、コデイン、ジフルニサル、ジヒドロコデイン、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロモルヒネ、エチルモルヒネ、エトドラク、エレトリプタン、エプタゾシン、エルゴタミン、フェンタニル、フェノプロフェン、ヒアルロン酸、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒラン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラック、ケトチフェン、レボメサゾン、レバロルファン、レボルファノール、リドカイン、メフェナム酸、メロキシカム、メペリジン、メサドン、モルヒネ、ナブメトン、ナルブフィン、ネフォパム、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ナプロキセン、ナラトリプタン、ネファゾドン、モルメタゾン、オキサポジン、オキシコドン、オキシモルフォン、ペンタゾシン、ペチジン、フェンピラミド、ピリトラミド、ピロキシカム、プロポキシフェン、レフェコキシブ、リザトリプタン、ケトプロフェン、スリンダク、スマトリプタン、テバコン、チリジン、トルメチン、トラマドール、ゾルミトリプタン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0092】
抗ぜんそく薬の例には、アブルカスト、アゼラスチン、ブナプロラスト、シナルカスト、クロミトリル、クロモリン、エノフェラスト、イサンブクソール、ケトチフェン、レブクロメカリン、ロドキサミド、モンテルカスト、オンタゾラスト、オキサルバゾール、オキサトミド、ピリプロスト、カリウム、ピロラート、ポビルカスト、エダミン、プランルカスト、クァゾラスト、レピリナスト、リトルカスト、スルカスト、テトラゾラストメグルミン、チアラミド、チベネラスト、トメルカスト、トラニラスト、ベルルカスト、ベロフィリン、ザリルルカスト、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0093】
抗癌剤の例には、アドリアマイシン、アルデスロイキン、アロプリノール、アルトレタミン、アミフォスチン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、ベタメタゾン、ベキサロテン、ビカルタミド、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシダビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、結合型エストロゲン、コルチゾン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、デニロイキン、デキサメサゾン、ディスコデルモリド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エロポシデム、エピルビシン、エポエチン、エポシロン、エストラムスチン、エステル化エストロゲン、エチニルエストラジオール、エトポシド、エキセメスタン、フラボピルドール、フルコナゾール、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フロクスウリジン、ジェムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン、ヘキサメチルメラミン、ヒドロコルチゾン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、インターフェロン、イリノテカン、レミポシド、レトロゾール、ロイプロリド、レバミゾール、レボチロキシン、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メゲストロール、メトトレキサート、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ミトゾロミド、ムタマイシン、ニルタミド、パクリタキセル、パミドロネート、ペガスパルガーゼ、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プレドニゾロン、プロカルバジン、リツキシマブ、サルグラモスチム、セムスチン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、テモゾールアミド、テニポシド、テストラクトン、チオグアニン、チオテパ、トムデックス、トポテカン、トレミフェン、トラスツムザブ、トレチノイン、セムスチン、ストレプトゾロシン、バルルビシン、ベルテプロフィン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0094】
抗凝血剤および抗血栓剤の例には、ワルファリン、ダルテパリン、ヘパリン、チンザパリン、エノキサパリン、ダナパロイド、アブシキシマブ、アルプロスタジル、アルチプラーゼ、アナグラリド、アニストレプラーゼ、アルガトロバン、アタプロスト、ベタプロスト、カモナグレル、シロスタゾール、クリンプロスト、クロピドグレル、クロリクロメン、デルマタン、デシルジン、ドミトロバン、ドロタベリン、エポプロステノール、エプチフィバチド、フラダフィバン、ガベキサート、イロプロスト、イスボグレル、ラミフィバン、ラモテプラーゼ、レフラダフィバン、レピルジン、レボシメンダン、レキシパファント、メラガトラン、ナファグレル、ナファモストサット、ニゾフェノン、オルビフィバン、オザグレル、パミコグレル、パルナパリン、キノベンダン、レテプラーゼ、サルポグラレート、サチグレル、シルテプラーゼ、シメンダン、チクロピジン、バピプロスト、チロフィバン、キセミロフィバン、Y20811、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0095】
抗けいれん薬の例には、カルバマゼピン、クロナゼパム、クロラゼピン、ジアゼパム、ジバルプロエックス、エトスクシミド、エトチオン、フェルバメート、フォスフェニトイン、ガバペンチン、ラモトリギン、レベチラセタム、ロラゼパム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビタール、メトスクシミド、オクスカルバゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、チアガビン、トピラマート、バルプロ酸、ビガバトリン、ゾニサミド、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0096】
抗糖尿病薬の例には、アカルボース、アセトヘキサミド、カルブタミド、クロルプロパミド、エパルレスタット、グリボルヌミド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブリド、グリヘキサミド、メトホルミン、ミグリトール、ナテグリニド、オルリスタット、フェンブタミド、ピオグリタゾン、レパグリニド、ロシグリタゾン、トラザミド、トルブタミド、トルシクラミド、トルレスタット、トログリタゾン、ボグリボース、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0097】
制吐剤の例には、アルプラゾラム、ベンズキナミド、ベンツトロピン、ベタヒスチン、クロルプロマジン、デキサメタゾン、ジフェニドール、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ドラセトロン、ドンペリドン、ドロナビノール、ドロペリドール、グラニセトロン、ハロペリドール、ロラゼパム、メクリジン、メチルプレドニゾロン、メトクロプラミド、オンダンセトロン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、プロメタジン、スコポラミン、トリブチン、トリエチルペラジン、トリフルプロマジン、トリメトベンザミド、トロピセトロン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0098】
抗緑内障薬の例には、アルプレノキシム、ダピプラゾール、ジピベフリン、ラタノプロスト、ナボクタート、ピマビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0099】
抗ヒスタミン薬の例には、アセプロマジン、アクリバスチン、アクチバスチン、アルブテロール、アリメマジン、アンタゾリン、アゼラスチン、ビトルテロール、アンレキサノクス、ベンジダミン、ブロンフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、シメチジン、シンナリジン、クレマスチン、クロフェダノール、シクロヘプタジン、シプロヘプタジン、ジクロフェナク、ジフェンクロキサジン、ジフェンヒドラミン、ドタリジン、エフェドリン、エピナスチン、エピネフリン、エチルノルエピネフリン、エチベンザトロピン、フェンペンタジオール、フェンポテロール、フェキソフェナジン、フルルビプロフェン、ヒドロキシジン、イソエタリン、イソプロテレノール、臭化イプラトロピウム、ケトロラック、レボセチリジン、レボメプロマジン、ロラチジン、メキタジン、メタプロテレノール、ニアプラジン、オキサトミド、オキソメマジン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、プロメタジン、プソイドエフェドリン、ピリラミン、サルメテロール、テルブタリン、テルフェナジン、トラニラスト、キサンチン誘導体、キシロメタゾリン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0100】
抗感染症薬、特に抗生物質、抗真菌剤および抗ウィルス剤の例には、アバカビル、アシクロビル、アルベンダゾール、アマンタジン、アムホテリシン、アミカシン、アミノサリチル酸、アモキシシリン、アンピシリン、アンプレナビル、アトバキン、アジスロマイシン、アズトレオナム、カルベニシリン、セファクロル、セファドロキシル、セファマンドール、セファゾリン、セフジニル、セフェピム、セフェキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフォチタム、セフォペラゾン、セフォキシチン、セフポドキシン、セフプロジル、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファレキシン、クロロキン、シドフォビル、シラスタチン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クラブラン酸、クリンダマイシン、コリスチメテート、ダルホプリスチン、ダプソン、ダウノルビシン、デラビルジン、デメクロサイクリン、ジダノシン、ドキシサイクリン、ドキソルビシン、エファビレンツ、エノキサシン、エリスロマイシン、エタンブトール、エチオナミド、ファムシクロビル、フルコナゾール、フルシトシン、ホスカルネット、ホスホマイシン、ガンシクロビル、ガチフロキサシン、グリセオフルビン、ヒドロキシクロロキン、イミペネム、インジナビル、インターフェロン、イソニアジド、イトラコナゾール、イベルメクチル、ケトコナゾール、ラミブジン、レボフロキサシン、リニゾリド、ロメフロキサシン、ロラカルベフ、メベンダゾール、メフロキン、メロペネム、メタナミン、メトロニダゾール、ミノサイクリン、モキセフロキサシン、ナルジクス酸、ネルフィナビル、ネオマイシン、ネビラピン、ニトルフラントイン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、オセルタミビル、オキシテトラサイクリン、パリビズマブ、ペニシリン、ペルフロキサシン、ピペラシリン、プラジカンテル、ピラジナミド、ピリメタミン、キニジン、キヌプリスチン、レトナビール、リバビリン、リファブチン、リファンピシン、リマンタジン、サキナビル、スパルフロキサシン、スタブジン、ストレプトマイシン、スルファメトキサゾール、テトラマイシン、テルビナフィン、テトラサイクリン、チカルシリン、チアベンダゾール、トブラマイシン、トリメトプリム、トリメトラキサート、トロレアンドマイシン、トロバフロキサシン、バラシクロビル、バンコマイシン、ザルシタビン、ザナミビル、ジドブジン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0101】
抗パーキンソン病薬の例には、アマンタジン、アドロゴリド、アルチニクリン、ベンザトロピン、ビペリデン、ブラソフェンシン、ブロモクリプチン、ブジピン、カベルゴリン、CHF−1301、ジヒドレキシジン、エンタカポン、エチレボドパ、イダゾキサン、イオメトパン、ラザベミド、メレボドパ、カルビドパ、レボドパ、モフェギリン、モキシラプリン、ペルゴリド、プラミペキソール、キネロラン、ラサギリン、ロピニロール、セリギリン、タリペキソール、トルカポン、トリヘキシフェニジル、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0102】
抗リウマチ薬の例には、アザチプリン、ベタメタゾン、セレコキシブ、シクロスポリン、ジクロフェナク、ヒドロキシクロロキン、インドメタシン、インフリキシマブ、メルカプトブタネジオイック酸、メチルプレドニゾロン、ナプロキセン、ペニシラミン、ピロキシカム、プレドニゾロン、サルファサラジン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0103】
抗血小板凝集剤の例には、アブシキシマブ、アナグレリド、アスピリン、シロスタゾール、クロピドグレル、ジピリダモール、エポプロステノール、エプチフィバチド、チクロピジン、チノフィバン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0104】
鎮痙薬および抗コリン剤の例には、アスピリン、アトロピン、ジクロフェナク、ヒヨスチアミン、メソプロストール、メトカルバモール、フェノバルビタール、スコポラミン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0105】
鎮咳薬の例には、アセトアミノフェン、アクリバスチン、アルブテロール、ベンゾナテート、ベラクタント、ブロンフェニラミン、カフェイン、カルファクタント、カルベタペンタン、クロルフェニラミン、コデイン、コルフスセリン、デキストロメトルファン、ドルナーゼアルファ、ドキシラミン、エピネフリン、フェキソフェナジン、グアフェネシン、イプラトロピウム、レバルブテロール、メタプロテレノール、モンテルカスト、ペントキシフィリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、ポラクタントアルファ、プソイドエフェドリン、ピリラミン、サルブテロール、サルメテロール、テルブタリン、テオフィリン、ザフィルルカスト、ジロイトン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0106】
炭酸脱水酵素阻害薬の例には、アセタゾラミド、ジクロルフェナミド、ドルゾラミド、メタゾラミド、セゾラミド、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0107】
心血管作動薬、特に脂質低下薬、抗不整脈薬、血管拡張剤、抗狭心症薬、抗高血圧薬および血管保護薬の例には、アブシキシマブ、アセブトロール、アクチベース、アデノシン、アドレナリン、アミダロン、アミロリド、アムロジピン、亜硝酸アミル、アテノロール、アトルバスタチン、ベンゼプリル、ベピリジル、ベタキサロール、ビソプロロール、カンデサルタン、カプトプリル、カルテノロール、カルベジロール、セリバスタチン、クロルタリドン、クロルチアゾール、クロフィブラート、クロニジン、コレスチポール、コロセベラム、ジゴキシン、ジルチアゼム、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドキサゾシン、エナラプリル、エポプロステノール、エプロサルタン、エスモロール、エタクリネート、エリスリチル、フェロジピン、フェノイダパム、フォシノプリル、フレカイニド、フルロセミド、フルバスタチン、ゲムフィブロジル、ヒドロクロルチアジド、ヒドロフルメタジン、イブチリド、インダパミド、イソソルビド、イルベサルタン、ラベトロール、ラシジピン、リシノプリル、ロサルタン、ロバスタチン、メカミラミン、メトプロロール、メタルミノール、メタゾロン、メチルクロチアジド、メチルドパ、メチロシン、メキシレチン、ミドロジン、ミルリノン、モエキシプリル、ナドロール、ナイアシン、ニカルジピン、ニコランジル、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトログリセリン、フェノキシベンザミン、ペリンドプリル、ポリチアジド、プラバスタチン、プラゾシン、プロカインアミド、プロパフェノン、プロプラノロール、クアンファシン、キナプリル、キニジン、ラニプリル、レテプラーゼ、シンバスタチン、ソタロール、スピロノラクトン、ストレプトキナーゼ、テルミサルタン、テラゾシン、チモロール、トカイナミド、トルセミド、トランドラプリル、トリアムテレン、トラピジル、バルサルタン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0108】
血管拡張剤の例には、アデノシン、アルベリン、カフェイン、ジヒドロエルゴコルニン、エナラプリル、エノキシモン、イロプロスト、カレオン、リドフラジン、ニカルジピン、ニモジピン、ニコチン酸、パパベリン、ピロカルピン、サルブタモール、テオフィリン、トランドラプリル、ウラジピル、ビンカミン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0109】
コリンエステラーゼ阻害剤の例には、ドネペジル、エドロホニウム、ネオスチグミン、ピリドスチグミン、リバスチグミン、タクリン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0110】
中枢神経系刺激薬の例には、カフェイン、ドキサプラム、デキソアムフェタミド、ドネペジル、エドルフォニウム、メタンフェタミン、メチルフェニデート、モダフィニル、ネオスチグミン、ペモリン、フェンテルミン、ピリドスチグミン、リバスチグミン、タクリン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0111】
避妊薬の例には、デソゲストラル、エチニルエストラジオール、エチノジオール、レボノルゲストレル、メドロキシプロゲステロン、メストラノール、ノルゲスチメート、ノルエチンドロン、ノルゲストレル、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0112】
嚢胞性線維症治療剤の例には、ドメースアルファ、パンクレリパーゼ、トブラマイシン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0113】
ドーパミン受容体拮抗薬の例には、アマンタジン、カベルゴリン、フェノルドパム、ペルゴリド、プラミペザル、ロピニロール、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0114】
子宮内膜症治療剤の例には、ダナゾール、ゴセレリン、ロイプロリド、ナファレリン、ノルエチンドロン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0115】
勃起障害治療剤の例には、アルプロスタジル、シルデナフィル、ヨヒンビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0116】
不妊治療薬の例には、シトロレリックス、クロミフェン、フォリトロピン、ガニレリクス、ゴナドトロピン、メノトロピン、プロゲステロン、ウロフォリトロピン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0117】
胃腸障害治療剤の例には、アロセトロン、ビサコジル、次サリチル酸ビスマス、セレコキシブ、シメチジン、ジフォキシン、ジフェオキシレート、ドキュセート、エソメプラゾール、ファモチジン、グリコピロレート、インフリキシマブ、ランソプラゾール、ロペラミド、メタクロプラミド、ニザチジン、オメプラゾール、パントプラゾール、ラベプラゾール、ラニチジン、シメチコン、スクラルファート、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0118】
免疫賦活剤および免疫抑制剤の例には、アザチオプリン、セフチゾキシン、シクロスポリン、ダクリズマブ、グラチラメール、免疫グロブリン、インターフェロン、レフルノミド、レバミソール、ミコフェノレート、パタリドミド、リバビリン、シロリムス、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0119】
アルツハイマー病治療剤の例には、CP 118954、ドネペジル、ガランタミン、メトリフォネート、レバスチグミン、タクリン、TAK−147、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0120】
抗片頭痛薬の例には、アセトアミノフェン、ジヒドロエルゴタミン、ジバルプロエックス、エルゴタミン、プロプラノロール、リサトリプタン、スマトリプタン、トリメトレキサート、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0121】
筋肉弛緩剤の例には、塩化アルクロニウム、アザプロパゾン、アトラキュリウム、バクロフェン、カリソプロドール、キニーネ誘導体、クロロメザノン、クロロフェネシンカルバメート、クロロゾキサゾン、シクロベンザプリン、ダントロレン、臭化デカメトニウム、ジメチルツボクラリニウムクロリド、ドキサクリウム、フェニラミドール、ガラミントリエチオジド、グアイフェネシン、ヘキサフルオレニウムブロミド、ヘキサカルバコリンブロミド、メマンチン、メフェネシン、メプロバメート、メタミソール、メタキサロン、メトカルバモール、ミバキュリウム、オルフェナドリン、パンクロニウム、フェナゾン、フェンプロバメート、ピペクロニウム、ラパクロニウム、ロクロニウム、スクシニルコリン、スキサメトニウム塩化物、テトラゼパム、チザニジン、塩化ツボクラリン、チバメート、ベクロニウム、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0122】
ヌクレオシド類似体の例には、アバカビル、アシクロビル、ジダノシン、ガムシクロビル、ゲムシタビン、ラミブジン、リバビリン、スタブジン、ザルシタビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0123】
骨粗しょう症治療剤の例には、アレンドロネート、カルシトニン、エストラジオール、エストロピペート、メドロキシプロゲステロン、ノルエチンドロン、ノルゲスチメート、パミドロネート、ラロキシフェン、リスドロネート、ゾレドロネート、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0124】
副交感神経興奮薬の例には、ベタネコール、ビペリジン、エドロホニウム、グリコピロレート、ヒヨスチアミン、ピロカルピン、タクリン、ヨヒンビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0125】
プロスタグランジンの例には、アルプロスタジル、エポプロステノール、ミソプロストール、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0126】
精神治療薬の例には、アセトフェナジン、アレンテモール、アルペルチン、アルプラゾラム、アミトリプチリン、アプリプラゾール、アザペロン、バテラピン、ベフィピリド、ベンペリドール、ベンジンドピリン、ビミチル、ビリペロン、ブロホキシン、ブロムペリドール、ブロニペリドール、ブプロピオン、ブスピロン、ブタクラモール、ブタペラジン、ブタペラジン、カルフェナジン、カルボトロリン、セリクラミン、クロラゼピン、クロルジアゼポキシド、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、シンペレン、シントリアミド、シタロプラム、クロマクラン、クロナゼパム、クロペンチキソール、クロピモジド、クロピパザン、クロロペロン、クロチアピン、クロチキサミド、クロザピン、シクロフェナジン、ダピプラゾール、ダポキセチン、デシプラミン、ジバルプロエックス、ジピリダモール、ドキセピン、ドロペリドール、デュロキセチン、エルトプラジン、エプチピロン、エタゾレート、フェニミド、フリバンセリン、フルシンドール、フルメザピン、フルオキセチン、フルフェナジン、フルスピペロン、フルスピリレン、フルトロリン、フルボキサミン、ゲピロン、ゲボトロリン、ハロペミド、ハロペリドール、ヒドロキシジン、ヒドロキシノルトリプチリン、イロペリドン、イミドリン、ラモトリギン、ロキサピン、エンペロン、マザペルチン、メホバルビタール、メプロバメート、メソリダジン、メソリダジン、ミルナシプラン、ミルタゼピン、メチアピン、ミレンペロン、ミリペルチン、モリンドン、ナファドトリド、ナラノール、ネファゾドン、ネフルモジド、オカペリドン、オダピパム、オランザピン、オキセチアジン、オキシペロミド、パゴクロン、パリペリドン、パロキシテン、ペンフルリドール、ペンチアピン、ペルフェナジン、フェネルジン、ピモジド、ピノキセピン、ピパンペロン、ピペラセタジン、ピポチアジン、ピキンドン、ピルリンドール、ピバガビン、プラミペキソール、プロクロルペラジン、プロマジン、クエチアピン、レボキセチン、レモキシプリド、リスペリドン、リムカゾール、ロボルゾタン、セレギリン、セペリドール、セルトラリン、セルチンドール、セテプチリン、セトペロン、スピペロン、スニピトロン、テピリンドール、チオリダジン、チオチキセン、チアプリド、チオペリドン、チオスピロン、トピラマート、トラニルシプロミン、トリフロペラジン、トリフルペリドール、トリフルプロマジン、トリミプラミン、ベンラファキシン、ジプラシドン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0127】
鎮静剤、睡眠薬および精神安定剤の例には、ブロマゼパム、ブスピロン、クラゾラム、クロバザム、クロラゼペート、ジアゼパム、デモキセパム、デクスメデトミジン、ジフェニヒドラミン、ドキシラミン、エンシプラジン、エストラゾラム、ヒドロキシジン、ケタゾラム、ロラザトン、ロラゼパム、ロキサピン、メダゼパム、メペリジン、メトバルビタール、ミダゾラム、ナビロン、ニソバマート、オキサゼパム、ペントバルビタール、プロメタジン、プロポフォール、トリアゾラム、ザレプロン、ゾルピデム、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0128】
皮膚科治療薬の例には、アシトレチン、アルクロメタゾン、アリトレチノイン、ベタメタゾン、カルシプロトリン、クロルヘキシジン、クロベタゾール、クロコルトロン、クロトリアモゾール、コラゲナーゼ、シクロスポリン、デソニド、ジフルオロゾン、ドキセピン、エフロミチン、フィナステリド、フルオシノロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、ハロベタソール、ヒドロクロロキン、ヒドロキノン、ヒドロキシジン、ケトコナゾール、マフェニド、マラチオン、メノベンゾン、ネオスチグミン、ナイスタチン、ポドフィロックス、ポビドン、タゾロテン、トレチノイン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0129】
ステロイドおよびホルモンの例には、アルクロメタゾン、ベタメタゾン、カルシトニン、シトロレリックス、クロベタゾール、クロコルトロン、コルチゾン、ダナゾール、デスモプレシン、デソニド、デソゲストレル、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、ジフロラゾン、エストラジオール、エストロゲン、エストロピペート、エチニルエストラジオール、フルオシノロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、グルカゴン、ゴナドトロピン、ゴセレリン、ハロベタソール、ヒドロコルチゾン、ロイプロリド、レボノルゲストレル、レボチロキシン、メドロキシプロゲステロン、メノトロピン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、モメタゾン、ナフェレリン、ノルディトロピン、ノルエチンドロン、ノルゲストレル、オクトレオリド、オキサンドロロン、オキシメトロン、ポリトロピン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プロゲステロン、セルモレリン、ソマトロピン、スタノゾロール、テストステロン、ウロフォリトロピン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる。
【0130】
特許出願EP−A−0609961の4から8頁に示された活性成分のリストを参照することもできる。
【0131】
別のその態様によれば、本発明は、上記に定義された多量の被覆微粒子、例えば少なくとも500個、好ましくは1000個から1000000個およびさらにより好ましくは5000個から500000個の微粒子を含むことを特徴とする医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤に関する。
【0132】
本発明による薬剤は、したがって、マルチ微粒子であり、すなわち、少なくとも被覆活性成分の微粒子からなる微粒子を含む。活性成分のこれらの微粒子は、上記に説明されたように、例えば、粉末状の粗製の(純粋な)活性成分、種々の他の成分と活性成分のマトリックス顆粒(matrix granule)または活性成分を含む少なくとも1層で覆われた中性ミクロスフェアである。
【0133】
改変放出被覆AP微粒子は、少なくとも1つの活性成分を含み本発明による薬剤の構成要素の少なくとも一部を形成するマイクロ単位にたとえることができる。
【0134】
これらの微粒子は、それらが、身体、特に胃のレベルによっても完全に許容され、さらに容易かつ経済的に入手できるからこそ有利である。
【0135】
それぞれの被覆微粒子は、1種または複数の活性成分を含むことができる。
【0136】
本発明による薬剤または製剤は、即時放出形態、例えば被覆微粒子以外の活性成分のマイクロ単位での少なくとも1つの活性成分を含むことができる。それらは、例えば、活性成分の即時放出の微粒子であってよい。これらの微粒子は、例えば、本発明による被覆微粒子の調製において有用な微粒子と同じタイプの活性成分の非被覆微粒子であってよい。
【0137】
即時放出形態の活性成分は、被覆微粒子に含まれる活性成分と同じまたは異なってよい。それぞれの即時放出微粒子は1種または複数の活性成分を含むことができる。
【0138】
したがって、本発明の一変形によれば、薬剤または製剤は、被覆微粒子の少なくとも一部に含まれる活性成分と同じ即時放出形態での少なくとも1つの活性成分を含む。
【0139】
さらに、本発明による薬剤を構成する全てのマイクロ単位(微粒子および/または被覆微粒子)は、様々な集団のマイクロ単位によって形成することができ、これらの集団は、少なくとも、これらのマイクロ単位に含まれる活性成分の性質および/またはそれらが含む任意選択の活性成分の量および/または被覆膜Aおよび/またはBの組成および/またはそれらが改変放出もしくは即時放出を示すという事実によって互いに異なる。
【0140】
本発明は、したがって、複数の集団の微粒子(被覆または非被覆)を含む薬剤または医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤を対象とし、前記集団は、それらの遅延時間および/またはそれらのトリガーpHおよび/またはそれらの放出の速度および/またはそれらが含む活性成分によって互いに異なる。
【0141】
制限することを目的とせずに、本発明による薬剤は、
500個から500000個のマイクロ単位を含む1日1回の経口投与の形態(このうちのいくらかが活性成分を含む)であって;
活性成分の改変放出を有する500個から500000個の微粒子(被覆および/または非被覆)を含む1日1回の経口投与の形態
であってよいという点において特に有利であることはやはり指摘されるべきである。
【0142】
有利には、本発明による被覆微粒子を含む医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤は、錠剤(有利には口分散性または胃内分散性(gastrodispersible)錠剤)、粉末、懸濁液、シロップ、再構成用の懸濁液用粉末、またはゲルカプセルを含む群から選択される薬剤形態である。
【0143】
その放出動態は異なるが本発明の特徴的な文脈に含まれる少なくとも2タイプの被覆微粒子を、同じゲルカプセル中、同じ錠剤中または同じ粉末中に一緒に混合することが有利である場合がある。
【0144】
本発明による被覆微粒子は、身体中ですぐに利用できる特定の量のAPと混合することもできる。異なるAPを含む被覆微粒子を混合することも想定することができる。
【0145】
本発明は、最適化された治療的または食事療法的性能品質を有し、好ましくは錠剤、有利には口分散性または胃内分散性錠剤、粉末またはゲルカプセルの形態である種々のAPの新規の薬剤または医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤の製造のための上記に記載された被覆微粒子の使用にも関する。
【0146】
本発明は、それらの構造、それらのプレゼンテーション(presentation)およびそれらの組成が新規であるこれらの新規の医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤それ自体にも関する。このような医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤は経口で、好ましくは1日1回用量で投与される。
【0147】
最後に、本発明は、所定の用量で上記に定義された被覆微粒子を含む薬剤を摂取することにあることを特徴とする治療処置過程も対象としている。
【0148】
本発明は、下記の実施例によってより明確に説明され、これらの実施例は、本発明が明確に理解されることおよびその実施形態および/または実施変形、ならびに同様にその種々の利点を強調することを可能にするためにもっぱら例示目的で提示される。
【実施例】
【0149】
実施例1から5は、極めて水溶性のAPであるメトホルミンHClを使用する。実施例6は、難水溶性のAPであるアシクロビルを使用する。
【0150】
実施例2は、1つの被覆層Bのみを含む被覆微粒子の製剤の比較例である。実施例3、4および6においては、内部被覆層Aおよび外部被覆層Bを含む被覆微粒子が調製された。実施例5においては、内部被覆層Bおよび外部被覆層Aを含む被覆微粒子が調製された。
【0151】
以下の実施例においては、記載される賦形剤の商標はそれらの化学対応を次の表に見いだす。
【0152】
【表1】

【0153】
実施例においては、37℃に保たれ100rpmで回転させる溶出試験をヨーロッパ薬局方5.2に従うパドル溶解試験または米国薬局方28−NF23において行う。
【0154】
<実施例1>
メトホルミン、HCl顆粒の調製
1795.5gのメトホルミンHCl(Chemsource)および94.5gのポビドンを2610gの水に溶解する。この溶液をGlatt(登録商標)GPCG3スプレーコーター中で210gの中性微粒子(NP Pharm)上に噴霧する。
【0155】
<実施例2>
メトホルミンHClの遅延放出をもたらす被覆微粒子の先行技術による実施例(比較実施例)
78.0gの水素化植物油タイプ1NF(JRS Pharma)および117.0gのEUDRAGIT(登録商標)L100−55(Rohm)を1756.0gのエタノール中に熱溶解する。この溶液の1140gをGlatt(登録商標)GPCG3スプレーコーター中で、実施例1で調製されたメトホルミンHCl微粒子の455.0g上に噴霧する。被覆微粒子が得られる。
【0156】
溶出試験を被覆微粒子について次の媒質:i)pH1.4におけるHCl溶液ii)pH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝液、およびiii)pH1.4におけるHCl溶液において2時間行い、次いでpH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝媒質で行った。溶出試験の結果を図1に示している。
【0157】
<実施例3>
メトホルミンHClの遅延および持続放出をもたらす被覆微粒子の本発明による調製
実施例1の微粒子の517gを632gの次の溶液:24.4gのエチルセルロース、2.6gのポビドン、3.3gのステアリン酸マグネシウム、2.6gのヒマシ油、627gのエタノールで膜被覆する。
【0158】
45.5gの水素化植物油タイプ1NF(JRS Pharma)および68.3gのEUDRAGIT(登録商標)L100−55(Rohm)を1024gのエタノール中に熱溶解する。次いで、この溶液の650gを上記で得られた微粒子の455g上に噴霧する。この膜被覆はGlatt(登録商標)スプレーコーター中で行う。被覆微粒子が得られる。
【0159】
溶出試験を被覆微粒子について次の媒質:i)pH1.4におけるHCl溶液ii)pH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝液、およびiii)pH1.4におけるHCl溶液において2時間行い、次いでpH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝媒質で行った。溶出試験の結果を図2に示している。
【0160】
<実施例4>
メトホルミンHClの遅延および持続放出をもたらす被覆微粒子の本発明による調製
実施例1の微粒子の500gを995gの次の溶液:60.8gのエチルセルロース、3.2gのポビドン、8.0gのステアリン酸マグネシウム、8.0gのヒマシ油、925gのエタノールで膜被覆する。
【0161】
45.5gの水素化植物油タイプ1NF(JRS Pharma)、22.8gのEUDRAGIT(登録商標)L100−55(Rohm)および45.5gのEUDRAGIT(登録商標)S100(Rohm)を1024gのエタノール中に熱溶解する。次いで、この溶液の650gを上記で得られた微粒子の455g上に噴霧する。この膜被覆はGlatt(登録商標)スプレーコーター中で行う。被覆微粒子が得られる。
【0162】
溶出試験を被覆微粒子について次の媒質:i)pH1.4におけるHCl溶液ii)pH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝液、およびiii)pH1.4におけるHCl溶液において2時間行い、次いでpH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝媒質で行った。溶出試験の結果を図3に示している。
【0163】
<実施例5>
メトホルミンHClの遅延および持続放出をもたらす被覆微粒子の本発明による調製
60.0gの水素化植物油タイプ1NF(Abitec)および90.0gのAcrycoat L100D(NP Pharm)を1350gのイソプロパノール中に熱溶解する。この溶液を、Glatt(登録商標)GPCG1スプレーコーター中で、実施例1で調製されたメトホルミン微粒子の850g上に噴霧する。次いで、得られた微粒子の455gを、632gの次の溶液:117gのエチルセルロース、66.3gのポビドン、11.7gのヒマシ油、2242.5gのイソプロパノールで膜被覆する。被覆微粒子が得られる。
【0164】
溶出試験を被覆微粒子について次の媒質:i)pH1.4におけるHCl溶液ii)pH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝液において行った。溶出試験の結果を図5に示している。
【0165】
<実施例6>
アシクロビルの遅延および持続放出をもたらす被覆微粒子の本発明による調製
320.0gのアシクロビルおよび80.0gのPVPを、668.6gのエタノールおよび74.3gの水を含む混合物中に溶解する。この溶液を、Glatt(登録商標)GPCG1.1スプレーコーター中で1600gの中性微粒子(NP Pharm)上に噴霧する。
【0166】
500gのこれらの微粒子を、次の溶液:21.1gのエチルセルロース、8.3gのPVP、2.5gのヒマシ油、606.4gのエタノールで膜被覆する。
【0167】
45.5gの水素化植物油タイプ1NF(Condea)および68.3gのKollicoat MAE 100P(BASF)を、1023gのエタノール中に熱溶解する。次いで、867gのこの溶液を、Glatt(登録商標)GPCG1.1中で、上記で得られた微粒子の455g上に噴霧する。被覆微粒子が得られる。
【0168】
溶出試験を被覆微粒子について次の媒質:i)pH1.4におけるHCl溶液ii)pH7.1におけるKHPO/NaOH緩衝液において行った。溶出試験の結果を図6に示している。
【0169】
図4に示されるように、先行技術による微粒子においては、APの放出は、放出を引き起こすpHが達成されるや否や迅速である。他方、本発明による被覆微粒子を用いると、放出を引き起こすpHが達成されると、APの放出は持続され制御される。
【0170】
図2から5および6に示されるように、本発明による被覆微粒子は、極めて溶解性のAP(メトホルミン、HCl、図2から5)および難溶性のAP(アシクロビル、図6)の放出を持続および制御することを有効に可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1】実施例2の被覆微粒子のインビトロ放出プロフィールを示す図である。該プロフィールは、時間で表した時間Tの関数としての溶解されたメトホルミンHClの重量百分率(溶解%)の曲線である。 pH=7.1において:−■−、 pH=1.4において:−□−、 可変のpHにおいて:−○−
【図2】実施例3の被覆微粒子のインビトロ放出プロフィールを示す図である。該プロフィールは、時間で表した時間Tの関数としての溶解されたメトホルミンHClの重量百分率(溶解%)の曲線である。 pH=7.1において:−■−、 pH=1.4において:−□−、 可変のpHにおいて:−○−
【図3】実施例4の被覆微粒子のインビトロ放出プロフィールを示す図である。該プロフィールは、時間で表した時間Tの関数としての溶解されたメトホルミンHClの重量百分率(溶解%)の曲線である。 pH=7.1において:−■−、 pH=1.4において:−□−、 可変のpHにおいて:−○−
【図4】実施例2、3および4の可変のpHにおけるインビトロ放出プロフィールを示す図である。該プロフィールは、時間で表した時間Tの関数としての溶解されたメトホルミンHClの重量百分率(溶解%)の曲線である。可変のpHにおいて: 実施例2:−□−、 実施例3:−■−、 実施例4:−○−
【図5】実施例5の被覆微粒子のインビトロ放出プロフィールを示す図である。該プロフィールは、時間で表した時間Tの関数としての溶解されたメトホルミンHClの重量百分率(溶解%)の曲線である。 pH=7.1において:−■−、 pH=1.4において:−□−
【図6】実施例6の被覆微粒子のインビトロ放出プロフィールを示す図である。該プロフィールは、時間で表した時間Tの関数としての溶解されたアシクロビルの重量百分率(溶解%)の曲線である。 pH=7.1において:−■−、 pH=1.4において:−□−

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の活性成分(AP)を含む被覆「容器」微粒子であって、
− 少なくとも2つの異なる被覆膜でそれぞれ覆われるAP粒子によって構成され、
− 2000ミクロン未満、好ましくは50から800ミクロンの間、さらにより好ましくは100から600ミクロンの間の平均直径を有するタイプであり;
該被覆膜は、組み合わされて、
− 2つの異なるトリガー機構によって制御されるAPの放出を確実にすることができ、その際、1つはpHの変動に基づき、他方は胃内の所定の滞留時間後のAPの放出を可能にし、
− 以下のインビトロ溶解挙動(37℃に保たれ、100rpmで回転させる、ヨーロッパ薬局方5.2に従うパドル溶解試験または米国薬局方28−NF23のタイプIIの装置で行われる):即ち、
− 一定のpH1.4において、溶解プロフィールが、8時間以下、好ましくは5時間以下、さらにより好ましくは1から5時間の間の調節可能な期間の遅延相を含み、
− pH1.4からpH7.1への推移が、遅延時間無しに開始し、t1/2が0.25から20時間の間、好ましくは0.25から12時間の間、より好ましくは0.25から8時間の間、さらにより好ましくは0.25から4時間の間であるように調節可能な期間の持続放出相をもたらす(ここで、t1/2は被覆微粒子中に含まれる少なくとも1種の活性成分の50%を放出するのに必要な時間である)
のような溶解挙動を生じさせることができることを特徴とする微粒子。
【請求項2】
微粒子のそれぞれが、
次の組成:
(A1)胃腸管の液体に不溶である少なくとも1種の膜形成(コ)ポリマー(A1)、
(A2)胃腸管の液体に溶解する少なくとも1種の(コ)ポリマー(A2)、
(A3)少なくとも1種の可塑剤(A3)、
(A4)任意に、少なくとも1種の界面活性剤および/または潤滑剤(A4)、
を有する少なくとも1種の被覆膜(A);
ならびに、中性pHでイオン化される基を有する少なくとも1種の親水性ポリマー(B1)および少なくとも1種の疎水性化合物(B2)を含む複合材料から構成される少なくとも1種の被覆膜(B)
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の微粒子。
【請求項3】
微粒子のそれぞれが被覆膜(A)および被覆膜(B)を含むことを特徴とする、請求項2に記載の微粒子。
【請求項4】
被覆膜Aが、Tp≧2%、好ましくはTp≧3%、さらにより好ましくはTp≧4%である被覆比(Tp)(被覆微粒子の全質量に対する乾燥重量%として表される)を有する、請求項2または3に記載の微粒子。
【請求項5】
被覆膜Aが、50%以下の被覆比(Tp)(被覆微粒子の全質量に対する乾燥重量%として表される)を有する、請求項2から4のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項6】
被覆膜Bが50%以下の被覆比(Tp)(被覆微粒子の全質量に対する乾燥重量%として表される)を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項7】
被覆膜AおよびBを合わせて、被覆微粒子の全質量に対して最高で50%までの乾燥重量を示す、請求項2から6のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項8】
被覆膜Aが活性成分粒子と直接的に接触する内部膜であり、被覆膜Bが外部膜である、請求項2から7のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項9】
被覆膜Bが活性成分粒子と直接的に接触する内部膜であり、被覆膜Aが外部膜である、請求項2から7のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項10】
(A1)が、
水不溶性セルロース誘導体、好ましくはエチルセルロースおよび/または酢酸セルロース、
アクリル誘導体、例えば(メタ)アクリル酸およびアルキル(例えばメチル)エステルのコポリマー、少なくとも1つの四級アンモニウム基を有するアクリルおよびメタクリル酸エステルのコポリマー(好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートおよびトリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリドの少なくとも1種のコポリマー)、より具体的には商標EUDRAGIT(登録商標)RSおよび/またはRLで販売されている製品、
ポリビニルアセテート、
ならびに、それらの混合物
を含む群から選択され;
(A2)が、
好ましくは、ポリアクリルアミド、ポリ−N−ビニルアミド、ポリビニルピロリドン(PVP)およびポリ−N−ビニルラクタムを含む群からの窒素系(コ)ポリマー;
水溶性セルロース誘導体、
ポリビニルアルコール(PVA)、
ポリオキシエチレン(POE)、
ポリエチレングリコール(PEG)、
ならびに、それらの混合物
を含む群から選択され、
ポリビニルピロリドンが特に好ましく;
(A3)が、
セチルアルコールエステル
好ましくは、次の小群:アセチル化グリセリド、グリセリルモノステアレート、グリセリルトリアセテート、グリセリルトリブチレートからのグリセロールおよびそのエステル、
好ましくは、次の小群:ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレートからのフタレート、
好ましくは、次の小群:アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリブチルシトレート、トリエチルシトレートからのシトレート、
好ましくは、次の小群:ジエチルセバケート、ジブチルセバケートからのセバケート、
アジペート、
アゼレート、
ベンゾエート、
植物油、
フマレート、好ましくはジエチルフマレート、
マレート、好ましくはジエチルマレート、
オキサレート、好ましくはジエチルオキサレート、
スクシネート、好ましくはジブチルスクシネート、
ブチレート、
セチルアルコールエステル、
サリチル酸、
トリアセチン、
マロネート、好ましくはジエチルマロネート、
ヒマシ油(これは特に好ましい)、
および、それらの混合物
を含む群から選択され;
(A4)が、
好ましくは、脂肪酸(ステアリン酸および/またはオレイン酸が好ましい)のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩の小群からの陰イオン界面活性剤、
および/または、好ましくは、次の小群:
ポリオキシエチレン化油、好ましくは水素化ポリオキシエチレン化ヒマシ油、
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー、
ポリオキシエチレン化ソルビタンエステル、
ポリオキシエチレン化ヒマシ油誘導体、
ステアリン酸塩、好ましくはステアリン酸カルシウム、マグネシウム、アルミニウムまたは亜鉛、
ステアリルフマレート、好ましくはナトリウムステアリルフマレート、
グリセリルベヘネート、
および、それらの混合物
からの非イオン界面活性剤
を含む群から選択される、
請求項2から9のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項11】
被覆膜Aが次の定量的重量百分率組成:
(A1)10から90の間および好ましくは15から80の間、
(A2)5から50の間および好ましくは10から40の間、
(A3)1から30の間および好ましくは2から20の間、
(A4)0から20の間および好ましくは0から15の間
を有する、請求項2から10のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項12】
中性pHにおいてイオン化される基を有する親水性ポリマー(B1)が、
B1.a (メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキル(例えばメチル)エステルのコポリマー(例えばEUDRAGIT(登録商標)SまたはL);
B1.b セルロース誘導体、好ましくは:セルロースアセテート、セルロースフタレート、セルローススクシネート、さらに好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートおよびヒドロキシプロピルメチルセルローススクシネート;
ならびに、それらの混合物
を含む群から選択される、請求項2から11のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項13】
化合物(B2)が、次の製品の群:
B2.a 単独でまたは相互の混合物として採取される植物ワックス;
B2.b 単独でまたは相互の混合物として採取される水素化植物油;
B2.c グリセロールおよび少なくとも1種の脂肪酸のモノ−および/またはジ−および/またはトリエステル;
B2.d グリセロールおよび少なくとも1種の脂肪酸のモノエステル、ジエステルおよびトリエステルの混合物;
B2.e ならびに、それらの混合物
から選択される、請求項2から12のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項14】
化合物(B2)が、次の製品の群:水素化綿実油、水素化大豆油、水素化パーム油、グリセリルベヘネート、水素化ヒマシ油、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、黄ろう、坐剤ベースとして有用なハードファットまたは脂肪、無水乳脂肪、ラノリン、グリセリルパルミトステアレート、グリセリルステアレート、ラウリルマクロゴールグリセリド、セチルアルコール、ポリグリセリルジイソステアレート、ジエチレングリコールモノステアレート、エチレングリコールモノステアレート、オメガ3およびそれらの任意の混合物から選択される、請求項13に記載の微粒子。
【請求項15】
重量比(B2)/(B1)が0.2から1.5の間および好ましくは0.45から1.0の間である、請求項2から14のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項16】
疎水性化合物(B2)が、固体状態で結晶性であるもの、および融点Tm(B2)≧40℃、好ましくはTm(B2)≧50℃、さらに好ましくは50℃≦Tm(B2)≦90℃を有する製品から選択される、請求項2から15のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項17】
使用されるAPが、次の活性物質のファミリー:アルコール乱用治療剤、アルツハイマー病治療剤、麻酔薬、末端肥大症治療剤、鎮痛剤、抗ぜんそく薬、アレルギー治療剤、抗癌剤、抗炎症薬、抗凝血剤および抗血栓剤、低脂肪血治療薬、抗けいれん薬、抗てんかん薬、抗糖尿病薬、制吐薬、抗緑内障薬、抗ヒスタミン薬、抗感染症薬、抗生物質、抗真菌薬、抗ウィルス物質、抗パーキンソン病薬、抗コリン剤、鎮咳薬、炭酸脱水酵素阻害薬、心血管作動薬、抗不整脈薬、血管拡張剤、抗狭心症薬、抗高血圧薬、血管保護薬、コリンエステラーゼ阻害剤、中枢神経系障害治療剤、中枢神経系刺激薬、避妊薬、受精促進剤、陣痛誘発および抑制剤、嚢胞性線維症治療剤、ドーパミン受容体拮抗薬、子宮内膜症治療剤、勃起障害治療剤、不妊治療剤、胃腸障害治療剤、免疫賦活剤および免疫抑制剤、記憶障害の治療剤、抗片頭痛薬、筋肉弛緩剤、ヌクレオシド類似体、骨粗しょう症治療剤、副交感神経興奮薬、プロスタグランジン、精神治療薬、鎮静剤、睡眠薬および精神安定剤、神経弛緩薬、抗不安薬、精神刺激薬、抗うつ剤、皮膚科治療薬、ステロイドならびにホルモンの少なくとも1つに属する、前記請求項のいずれか一項に記載の微粒子。
【請求項18】
末端肥大症治療のための薬剤の例には、オクトレオチド、ラウレオチドおよびペグビソマント、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
アルコール乱用治療のための薬剤の例には、クロラゼペート、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、ジスルフィラム、ヒドロキシジン、ナルトレキソン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
麻酔薬の例には、アドレナリン、ブピバカイン、クロロプロカイン、デスフルラン、エチドカイン、レボブピバカイン、リドカイン、ミダゾラム、プロポフォール、ロピバカイン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
鎮痛剤の例には、アセトアミノフェン、アスピリン、ブピバカイン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、セレコキシブ、クロフェナドール、コリン、クロニジン、コデイン、ジフルニサル、ジヒドロコデイン、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロモルヒネ、エチルモルヒネ、エトドラク、エレトリプタン、エプタゾシン、エルゴタミン、フェンタニル、フェノプロフェン、ヒアルロン酸、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒラン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラック、ケトチフェン、レボメサゾン、レバロルファン、レボルファノール、リドカイン、メフェナム酸、メロキシカム、メペリジン、メサドン、モルヒネ、ナブメトン、ナルブフィン、ネフォパム、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ナプロキセン、ナラトリプタン、ネファゾドン、モルメタゾン、オキサポジン、オキシコドン、オキシモルフォン、ペンタゾシン、ペチジン、フェンピラミド、ピリトラミド、ピロキシカム、プロポキシフェン、レフェコキシブ、リザトリプタン、ケトプロフェン、スリンダク、スマトリプタン、テバコン、チリジン、トルメチン、トラマドール、ゾルミトリプタン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗ぜんそく薬の例には、アブルカスト、アゼラスチン、ブナプロラスト、シナルカスト、クロミトリル、クロモリン、エノフェラスト、イサンブクソール、ケトチフェン、レブクロメカリン、ロドキサミド、モンテルカスト、オンタゾラスト、オキサルバゾール、オキサトミド、ピリプロスト、カリウム、ピロラート、ポビルカスト、エダミン、プランルカスト、クァゾラスト、レピリナスト、リトルカスト、スルカスト、テトラゾラストメグルミン、チアラミド、チベネラスト、トメルカスト、トラニラスト、ベルルカスト、ベロフィリン、ザリルルカスト、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗癌剤の例には、アドリアマイシン、アルデスロイキン、アロプリノール、アルトレタミン、アミフォスチン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、ベタメタゾン、ベキサロテン、ビカルタミド、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシダビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、結合型エストロゲン、コルチゾン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、デニロイキン、デキサメサゾン、ディスコデルモリド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エロポシデム、エピルビシン、エポエチン、エポシロン、エストラムスチン、エステル化エストロゲン、エチニルエストラジオール、エトポシド、エキセメスタン、フラボピルドール、フルコナゾール、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フロクスウリジン、ジェムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン、ヘキサメチルメラミン、ヒドロコルチゾン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、インターフェロン、イリノテカン、レミポシド、レトロゾール、ロイプロリド、レバミゾール、レボチロキシン、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メゲストロール、メトトレキサート、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ミトゾロミド、ムタマイシン、ニルタミド、パクリタキセル、パミドロネート、ペガスパルガーゼ、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プレドニゾロン、プロカルバジン、リツキシマブ、サルグラモスチム、セムスチン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、テモゾールアミド、テニポシド、テストラクトン、チオグアニン、チオテパ、トムデックス、トポテカン、トレミフェン、トラスツムザブ、トレチノイン、セムスチン、ストレプトゾロシン、バルルビシン、ベルテプロフィン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗凝血剤および抗血栓剤の例には、ワルファリン、ダルテパリン、ヘパリン、チンザパリン、エノキサパリン、ダナパロイド、アブシキシマブ、アルプロスタジル、アルチプラーゼ、アナグラリド、アニストレプラーゼ、アルガトロバン、アタプロスト、ベタプロスト、カモナグレル、シロスタゾール、クリンプロスト、クロピドグレル、クロリクロメン、デルマタン、デシルジン、ドミトロバン、ドロタベリン、エポプロステノール、エプチフィバチド、フラダフィバン、ガベキサート、イロプロスト、イスボグレル、ラミフィバン、ラモテプラーゼ、レフラダフィバン、レピルジン、レボシメンダン、レキシパファント、メラガトラン、ナファグレル、ナファモストサット、ニゾフェノン、オルビフィバン、オザグレル、パミコグレル、パルナパリン、キノベンダン、レテプラーゼ、サルポグラレート、サチグレル、シルテプラーゼ、シメンダン、チクロピジン、バピプロスト、チロフィバン、キセミロフィバン、Y20811、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗けいれん薬の例には、カルバマゼピン、クロナゼパム、クロラゼピン、ジアゼパム、ジバルプロエックス、エトスクシミド、エトチオン、フェルバメート、フォスフェニトイン、ガバペンチン、ラモトリギン、レベチラセタム、ロラゼパム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビタール、メトスクシミド、オクスカルバゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、チアガビン、トピラマート、バルプロ酸、ビガバトリン、ゾニサミド、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗糖尿病薬の例には、アカルボース、アセトヘキサミド、カルブタミド、クロルプロパミド、エパルレスタット、グリボルヌミド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブリド、グリヘキサミド、メトホルミン、ミグリトール、ナテグリニド、オルリスタット、フェンブタミド、ピオグリタゾン、レパグリニド、ロシグリタゾン、トラザミド、トルブタミド、トルシクラミド、トルレスタット、トログリタゾン、ボグリボース、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
制吐剤の例には、アルプラゾラム、ベンズキナミド、ベンツトロピン、ベタヒスチン、クロルプロマジン、デキサメタゾン、ジフェニドール、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ドラセトロン、ドンペリドン、ドロナビノール、ドロペリドール、グラニセトロン、ハロペリドール、ロラゼパム、メクリジン、メチルプレドニゾロン、メトクロプラミド、オンダンセトロン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、プロメタジン、スコポラミン、トリブチン、トリエチルペラジン、トリフルプロマジン、トリメトベンザミド、トロピセトロン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗緑内障薬の例には、アルプレノキシム、ダピプラゾール、ジピベフリン、ラタノプロスト、ナボクタート、ピマビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗ヒスタミン薬の例には、アセプロマジン、アクリバスチン、アクチバスチン、アルブテロール、アリメマジン、アンタゾリン、アゼラスチン、ビトルテロール、アンレキサノクス、ベンジダミン、ブロンフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、シメチジン、シンナリジン、クレマスチン、クロフェダノール、シクロヘプタジン、シプロヘプタジン、ジクロフェナク、ジフェンクロキサジン、ジフェンヒドラミン、ドタリジン、エフェドリン、エピナスチン、エピネフリン、エチルノルエピネフリン、エチベンザトロピン、フェンペンタジオール、フェンポテロール、フェキソフェナジン、フルルビプロフェン、ヒドロキシジン、イソエタリン、イソプロテレノール、臭化イプラトロピウム、ケトロラック、レボセチリジン、レボメプロマジン、ロラチジン、メキタジン、メタプロテレノール、ニアプラジン、オキサトミド、オキソメマジン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、プロメタジン、プソイドエフェドリン、ピリラミン、サルメテロール、テルブタリン、テルフェナジン、トラニラスト、キサンチン誘導体、キシロメタゾリン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗感染症薬、特に抗生物質、抗真菌剤および抗ウィルス剤の例には、アバカビル、アシクロビル、アルベンダゾール、アマンタジン、アムホテリシン、アミカシン、アミノサリチル酸、アモキシシリン、アンピシリン、アンプレナビル、アトバキン、アジスロマイシン、アズトレオナム、カルベニシリン、セファクロル、セファドロキシル、セファマンドール、セファゾリン、セフジニル、セフェピム、セフェキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフォチタム、セフォペラゾン、セフォキシチン、セフポドキシン、セフプロジル、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファレキシン、クロロキン、シドフォビル、シラスタチン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クラブラン酸、クリンダマイシン、コリスチメテート、ダルホプリスチン、ダプソン、ダウノルビシン、デラビルジン、デメクロサイクリン、ジダノシン、ドキシサイクリン、ドキソルビシン、エファビレンツ、エノキサシン、エリスロマイシン、エタンブトール、エチオナミド、ファムシクロビル、フルコナゾール、フルシトシン、ホスカルネット、ホスホマイシン、ガンシクロビル、ガチフロキサシン、グリセオフルビン、ヒドロキシクロロキン、イミペネム、インジナビル、インターフェロン、イソニアジド、イトラコナゾール、イベルメクチル、ケトコナゾール、ラミブジン、レボフロキサシン、リニゾリド、ロメフロキサシン、ロラカルベフ、メベンダゾール、メフロキン、メロペネム、メタナミン、メトロニダゾール、ミノサイクリン、モキセフロキサシン、ナルジクス酸、ネルフィナビル、ネオマイシン、ネビラピン、ニトルフラントイン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、オセルタミビル、オキシテトラサイクリン、パリビズマブ、ペニシリン、ペルフロキサシン、ピペラシリン、プラジカンテル、ピラジナミド、ピリメタミン、キニジン、キヌプリスチン、レトナビール、リバビリン、リファブチン、リファンピシン、リマンタジン、サキナビル、スパルフロキサシン、スタブジン、ストレプトマイシン、スルファメトキサゾール、テトラマイシン、テルビナフィン、テトラサイクリン、チカルシリン、チアベンダゾール、トブラマイシン、トリメトプリム、トリメトラキサート、トロレアンドマイシン、トロバフロキサシン、バラシクロビル、バンコマイシン、ザルシタビン、ザナミビル、ジドブジン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗パーキンソン病薬の例には、アマンタジン、アドロゴリド、アルチニクリン、ベンザトロピン、ビペリデン、ブラソフェンシン、ブロモクリプチン、ブジピン、カベルゴリン、CHF−1301、ジヒドレキシジン、エンタカポン、エチレボドパ、イダゾキサン、イオメトパン、ラザベミド、メレボドパ、カルビドパ、レボドパ、モフェギリン、モキシラプリン、ペルゴリド、プラミペキソール、キネロラン、ラサギリン、ロピニロール、セリギリン、タリペキソール、トルカポン、トリヘキシフェニジル、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗リウマチ薬の例には、アザチプリン、ベタメタゾン、セレコキシブ、シクロスポリン、ジクロフェナク、ヒドロキシクロロキン、インドメタシン、インフリキシマブ、メルカプトブタネジオイック酸、メチルプレドニゾロン、ナプロキセン、ペニシラミン、ピロキシカム、プレドニゾロン、サルファサラジン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗血小板凝集剤の例には、アブシキシマブ、アナグレリド、アスピリン、シロスタゾール、クロピドグレル、ジピリダモール、エポプロステノール、エプチフィバチド、チクロピジン、チノフィバン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
鎮痙薬および抗コリン剤の例には、アスピリン、アトロピン、ジクロフェナク、ヒヨスチアミン、メソプロストール、メトカルバモール、フェノバルビタール、スコポラミン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
鎮咳薬の例には、アセトアミノフェン、アクリバスチン、アルブテロール、ベンゾナテート、ベラクタント、ブロンフェニラミン、カフェイン、カルファクタント、カルベタペンタン、クロルフェニラミン、コデイン、コルフスセリン、デキストロメトルファン、ドルナーゼアルファ、ドキシラミン、エピネフリン、フェキソフェナジン、グアフェネシン、イプラトロピウム、レバルブテロール、メタプロテレノール、モンテルカスト、ペントキシフィリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、ポラクタントアルファ、プソイドエフェドリン、ピリラミン、サルブテロール、サルメテロール、テルブタリン、テオフィリン、ザフィルルカスト、ジロイトン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
炭酸脱水酵素阻害薬の例には、アセタゾラミド、ジクロルフェナミド、ドルゾラミド、メタゾラミド、セゾラミド、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
心血管作動薬、特に脂質低下薬、抗不整脈薬、血管拡張剤、抗狭心症薬、抗高血圧薬および血管保護薬の例には、アブシキシマブ、アセブトロール、アクチベース、アデノシン、アドレナリン、アミダロン、アミロリド、アムロジピン、亜硝酸アミル、アテノロール、アトルバスタチン、ベンゼプリル、ベピリジル、ベタキサロール、ビソプロロール、カンデサルタン、カプトプリル、カルテノロール、カルベジロール、セリバスタチン、クロルタリドン、クロルチアゾール、クロフィブラート、クロニジン、コレスチポール、コロセベラム、ジゴキシン、ジルチアゼム、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドキサゾシン、エナラプリル、エポプロステノール、エプロサルタン、エスモロール、エタクリネート、エリスリチル、フェロジピン、フェノイダパム、フォシノプリル、フレカイニド、フルロセミド、フルバスタチン、ゲムフィブロジル、ヒドロクロルチアジド、ヒドロフルメタジン、イブチリド、インダパミド、イソソルビド、イルベサルタン、ラベトロール、ラシジピン、リシノプリル、ロサルタン、ロバスタチン、メカミラミン、メトプロロール、メタルミノール、メタゾロン、メチルクロチアジド、メチルドパ、メチロシン、メキシレチン、ミドロジン、ミルリノン、モエキシプリル、ナドロール、ナイアシン、ニカルジピン、ニコランジル、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトログリセリン、フェノキシベンザミン、ペリンドプリル、ポリチアジド、プラバスタチン、プラゾシン、プロカインアミド、プロパフェノン、プロプラノロール、クアンファシン、キナプリル、キニジン、ラニプリル、レテプラーゼ、シンバスタチン、ソタロール、スピロノラクトン、ストレプトキナーゼ、テルミサルタン、テラゾシン、チモロール、トカイナミド、トルセミド、トランドラプリル、トリアムテレン、トラピジル、バルサルタン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
血管拡張剤の例には、アデノシン、アルベリン、カフェイン、ジヒドロエルゴコルニン、エナラプリル、エノキシモン、イロプロスト、カレオン、リドフラジン、ニカルジピン、ニモジピン、ニコチン酸、パパベリン、ピロカルピン、サルブタモール、テオフィリン、トランドラプリル、ウラジピル、ビンカミン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
コリンエステラーゼ阻害剤の例には、ドネペジル、エドロホニウム、ネオスチグミン、ピリドスチグミン、リバスチグミン、タクリン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
中枢神経系刺激薬の例には、カフェイン、ドキサプラム、デキソアムフェタミド、ドネペジル、エドルフォニウム、メタンフェタミン、メチルフェニデート、モダフィニル、ネオスチグミン、ペモリン、フェンテルミン、ピリドスチグミン、リバスチグミン、タクリン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
避妊薬の例には、デソゲストラル、エチニルエストラジオール、エチノジオール、レボノルゲストレル、メドロキシプロゲステロン、メストラノール、ノルゲスチメート、ノルエチンドロン、ノルゲストレル、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
嚢胞性線維症治療用の薬剤の例には、ドメースアルファ、パンクレリパーゼ、トブラマイシン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
ドーパミン受容体拮抗薬の例には、アマンタジン、カベルゴリン、フェノルドパム、ペルゴリド、プラミペザル、ロピニロール、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
子宮内膜症治療用の薬剤の例には、ダナゾール、ゴセレリン、ロイプロリド、ナファレリン、ノルエチンドロン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
勃起障害治療用の薬剤の例には、アルプロスタジル、シルデナフィル、ヨヒンビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
不妊治療用の薬剤の例には、シトロレリックス、クロミフェン、フォリトロピン、ガニレリクス、ゴナドトロピン、メノトロピン、プロゲステロン、ウロフォリトロピン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
胃腸障害治療用の薬剤の例には、アロセトロン、ビサコジル、次サリチル酸ビスマス、セレコキシブ、シメチジン、ジフォキシン、ジフェオキシレート、ドキュセート、エソメプラゾール、ファモチジン、グリコピロレート、インフリキシマブ、ランソプラゾール、ロペラミド、メタクロプラミド、ニザチジン、オメプラゾール、パントプラゾール、ラベプラゾール、ラニチジン、シメチコン、スクラルファート、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
免疫賦活剤および免疫抑制剤の例には、アザチオプリン、セフチゾキシン、シクロスポリン、ダクリズマブ、グラチラメール、免疫グロブリン、インターフェロン、レフルノミド、レバミソール、ミコフェノレート、パタリドミド、リバビリン、シロリムス、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
アルツハイマー病治療用の薬剤の例には、CP 118954、ドネペジル、ガランタミン、メトリフォネート、レバスチグミン、タクリン、TAK−147、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
抗片頭痛薬の例には、アセトアミノフェン、ジヒドロエルゴタミン、ジバルプロエックス、エルゴタミン、プロプラノロール、リサトリプタン、スマトリプタン、トリメトレキサート、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
筋肉弛緩剤の例には、塩化アルクロニウム、アザプロパゾン、アトラキュリウム、バクロフェン、カリソプロドール、キニーネ誘導体、クロロメザノン、クロロフェネシンカルバメート、クロロゾキサゾン、シクロベンザプリン、ダントロレン、臭化デカメトニウム、ジメチルツボクラリニウムクロリド、ドキサクリウム、フェニラミドール、ガラミントリエチオジド、グアイフェネシン、ヘキサフルオレニウムブロミド、ヘキサカルバコリンブロミド、メマンチン、メフェネシン、メプロバメート、メタミソール、メタキサロン、メトカルバモール、ミバキュリウム、オルフェナドリン、パンクロニウム、フェナゾン、フェンプロバメート、ピペクロニウム、ラパクロニウム、ロクロニウム、スクシニルコリン、スキサメトニウム塩化物、テトラゼパム、チザニジン、塩化ツボクラリン、チバメート、ベクロニウム、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
ヌクレオシド類似体の例には、アバカビル、アシクロビル、ジダノシン、ガムシクロビル、ゲムシタビン、ラミブジン、リバビリン、スタブジン、ザルシタビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
骨粗しょう症治療用の薬剤の例には、アレンドロネート、カルシトニン、エストラジオール、エストロピペート、メドロキシプロゲステロン、ノルエチンドロン、ノルゲスチメート、パミドロネート、ラロキシフェン、リスドロネート、ゾレドロネート、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
副交感神経興奮薬の例には、ベタネコール、ビペリジン、エドロホニウム、グリコピロレート、ヒヨスチアミン、ピロカルピン、タクリン、ヨヒンビン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
プロスタグランジンの例には、アルプロスタジル、エポプロステノール、ミソプロストール、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
精神治療薬の例には、アセトフェナジン、アレンテモール、アルペルチン、アルプラゾラム、アミトリプチリン、アプリプラゾール、アザペロン、バテラピン、ベフィピリド、ベンペリドール、ベンジンドピリン、ビミチル、ビリペロン、ブロホキシン、ブロムペリドール、ブロニペリドール、ブプロピオン、ブスピロン、ブタクラモール、ブタペラジン、ブタペラジン、カルフェナジン、カルボトロリン、セリクラミン、クロラゼピン、クロルジアゼポキシド、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、シンペレン、シントリアミド、シタロプラム、クロマクラン、クロナゼパム、クロペンチキソール、クロピモジド、クロピパザン、クロロペロン、クロチアピン、クロチキサミド、クロザピン、シクロフェナジン、ダピプラゾール、ダポキセチン、デシプラミン、ジバルプロエックス、ジピリダモール、ドキセピン、ドロペリドール、デュロキセチン、エルトプラジン、エプチピロン、エタゾレート、フェニミド、フリバンセリン、フルシンドール、フルメザピン、フルオキセチン、フルフェナジン、フルスピペロン、フルスピリレン、フルトロリン、フルボキサミン、ゲピロン、ゲボトロリン、ハロペミド、ハロペリドール、ヒドロキシジン、ヒドロキシノルトリプチリン、イロペリドン、イミドリン、ラモトリギン、ロキサピン、エンペロン、マザペルチン、メホバルビタール、メプロバメート、メソリダジン、メソリダジン、ミルナシプラン、ミルタゼピン、メチアピン、ミレンペロン、ミリペルチン、モリンドン、ナファドトリド、ナラノール、ネファゾドン、ネフルモジド、オカペリドン、オダピパム、オランザピン、オキセチアジン、オキシペロミド、パゴクロン、パリペリドン、パロキシテン、ペンフルリドール、ペンチアピン、ペルフェナジン、フェネルジン、ピモジド、ピノキセピン、ピパンペロン、ピペラセタジン、ピポチアジン、ピキンドン、ピルリンドール、ピバガビン、プラミペキソール、プロクロルペラジン、プロマジン、クエチアピン、レボキセチン、レモキシプリド、リスペリドン、リムカゾール、ロボルゾタン、セレギリン、セペリドール、セルトラリン、セルチンドール、セテプチリン、セトペロン、スピペロン、スニピトロン、テピリンドール、チオリダジン、チオチキセン、チアプリド、チオペリドン、チオスピロン、トピラマート、トラニルシプロミン、トリフロペラジン、トリフルペリドール、トリフルプロマジン、トリミプラミン、ベンラファキシン、ジプラシドン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
鎮静剤、睡眠薬および精神安定剤の例には、ブロマゼパム、ブスピロン、クラゾラム、クロバザム、クロラゼペート、ジアゼパム、デモキセパム、デクスメデトミジン、ジフェニヒドラミン、ドキシラミン、エンシプラジン、エストラゾラム、ヒドロキシジン、ケタゾラム、ロラザトン、ロラゼパム、ロキサピン、メダゼパム、メペリジン、メトバルビタール、ミダゾラム、ナビロン、ニソバマート、オキサゼパム、ペントバルビタール、プロメタジン、プロポフォール、トリアゾラム、ザレプロン、ゾルピデム、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
皮膚科治療薬の例には、アシトレチン、アルクロメタゾン、アリトレチノイン、ベタメタゾン、カルシプロトリン、クロルヘキシジン、クロベタゾール、クロコルトロン、クロトリアモゾール、コラゲナーゼ、シクロスポリン、デソニド、ジフルオロゾン、ドキセピン、エフロミチン、フィナステリド、フルオシノロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、ハロベタソール、ヒドロクロロキン、ヒドロキノン、ヒドロキシジン、ケトコナゾール、マフェニド、マラチオン、メノベンゾン、ネオスチグミン、ナイスタチン、ポドフィロックス、ポビドン、タゾロテン、トレチノイン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれ;
ステロイドおよびホルモンの例には、アルクロメタゾン、ベタメタゾン、カルシトニン、シトロレリックス、クロベタゾール、クロコルトロン、コルチゾン、ダナゾール、デスモプレシン、デソニド、デソゲストレル、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、ジフロラゾン、エストラジオール、エストロゲン、エストロピペート、エチニルエストラジオール、フルオシノロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、グルカゴン、ゴナドトロピン、ゴセレリン、ハロベタソール、ヒドロコルチゾン、ロイプロリド、レボノルゲストレル、レボチロキシン、メドロキシプロゲステロン、メノトロピン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、モメタゾン、ナフェレリン、ノルディトロピン、ノルエチンドロン、ノルゲストレル、オクトレオリド、オキサンドロロン、オキシメトロン、ポリトロピン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プロゲステロン、セルモレリン、ソマトロピン、スタノゾロール、テストステロン、ウロフォリトロピン、ならびに、それらの塩、それらのエステル、それらの水和物、それらの多形体およびそれらの異性体が含まれる、請求項17に記載の微粒子。
【請求項19】
前記請求項のいずれか一項に記載の複数の被覆微粒子、有利には少なくとも500個、好ましくは1000個から1000000個およびさらにより好ましくは5000個から500000個の微粒子を含むことを特徴とする医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤。
【請求項20】
請求項1から18のいずれか一項に記載の被覆微粒子を含むことおよび、錠剤、粉末、懸濁液、シロップ、再構成用の懸濁液用粉末、またはゲルカプセルからなる群から選択される医薬形態であることを特徴とする医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤。
【請求項21】
即時放出形態の少なくとも1種の活性成分も含む、請求項19または20に記載の製剤。
【請求項22】
即時放出形態の少なくとも1種の活性成分が、微粒子の少なくとも一部に含まれる活性成分と同じである、請求項21に記載の製剤。
【請求項23】
複数の集団の微粒子を含み、前記集団が、それらの遅延時間および/またはそれらのトリガーpHによっておよび/またはそれらの放出の速度によっておよび/またはそれらが含む活性成分によって互いに異なる、請求項19から22のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項24】
請求項19から23のいずれか一項に記載の医薬製剤、動物用製剤またはダイエット製剤の調製のための、請求項1から18のいずれか一項に記載の被覆微粒子の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−510036(P2009−510036A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532838(P2008−532838)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050944
【国際公開番号】WO2007/036671
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(593125160)フラメル・テクノロジー (22)
【氏名又は名称原語表記】FLAMEL TECHNOLOGIES
【Fターム(参考)】