説明

局所用組成物用の改良使い捨てアプリケータ

アプリケータは、流体の収容に適したリザーバ、および、リザーバと流体接続するパッドを有する。タブは、破壊可能な接続部において流体リザーバを密封するよう機能し、破壊可能な接続部を破壊すると、流体がリザーバからパッドへと流入できるようになる。タブは取り外し可能でもよく、または、タブの中に埋め込まれていてもよい。本発明のアプリケータととともに用いることが予期される流体としては、治療目的で組織に塗布するための滅菌可能な流体があり、これには、外科的な塗布、コーティング、およびシーラント用の組織接着剤などの局所用液剤が含まれる。候補となる流体の1つはシアノアクリレートプレポリマーである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、液体を塗布するための、単回使用の使い捨てアプリケータに関する。より具体的には、本発明は、接着剤、シーラント、およびコーティング、特に医療用の接着剤、シーラント、およびコーティングを塗布するための、改良されたアプリケータおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
少量〜中量の反応性または医療用の液体を入れるための使い捨て容器は、ねじ込みキャップのボトルであること;容器の薄い部分を機械的に破裂させること(例えば、脆弱なネックを有するガラスアンプル、ネジ切りタブを有するプラスチック製の眼科用潤滑剤容器、はさみ切りポイントを有するUnicep(商標)ディスペンサー)など、いくつかの概念に基づいている傾向がある。液体を塗布することまたは広げることも必要な場合は、利用できる選択肢はさらに少なくなる。そのような選択肢としては例えば、アプリケータ内の脆弱なガラス容器を破壊すること、またはフォイルシールのフィルムを機械的に穿孔して中の流体を流出させることなどがある。前者(例えばDERMABOND(商標)アプリケータ)の場合、ガラスアンプルの破壊は、ユーザーまたは患者が破壊されたガラスに接するというリスクを伴う。フィルムまたはフォイルの穿孔はスクリューまたはピンなどの機構を必要とし、且つ、大多数の設計では、中に封入された液体を漏出およびこぼれさせることができるようなシールかまたは両手を使うことが求められる。新しい1つの設計では、密封されたチューブに組み込まれた弱い部分を利用する。押しつぶされたときにこの弱い部分が破損し、これにより、中に封入された液体が通過して流出できる開口部が形成される。
【0003】
最新技術の典型例は、3Mが製造しているDuraprep(商標)アプリケータである。同アプリケータでは、レバーの押下により可撓性のアプリケータが変形して内部のアンプルが破壊され、これにより、中に封入された流体が放出される。James Alexanderが製造しているDERMABOND(商標)アプリケータも同様に、拇指と示指との間で圧迫される可撓性チューブで構成される。この圧迫により、壁の薄いガラスアンプルが破壊され、チューブの一端に密封された多孔性の構成部品を通って流体が放出され、供給される。これらのアプリケータは、破壊されたガラスに接触するというリスクをユーザーまたは患者にもたらす。
【0004】
Prevailアプリケータの場合は、アプリケータの管状ヘッドをボトルに押し付けると、機構が働いてボトル上部のフォイルシールが穿孔され、中に封入された液体が放出される。このアプリケータは使用中に漏出を起こしやすく、且つ、操作に両手を必要とする。
【0005】
Hardwood Popule(商標)の場合は、管状容器に静かに絞り圧力を印加すると、チューブ全体に静水圧が累積されて、最も弱い点に破裂が起きる。この弱い点は、溶解によりチューブの壁に薄いスポットを作ることによって意図的に設けられる。発泡体のアプリケータパッドがこの弱さを補い、流体が流出する際、このアプリケータパッドを用いて流体を広げることができる。Popules(商標)の中にはかなりの力を要するものもあれば輸送中に破裂するものもあるというように、流体を放出させるのに必要な力にばらつきがあることから、この弱さを作り出す機構には本質的にばらつきがあるものと考えられる。
【0006】
以上まとめると、既存のアプリケータは、漏出による煩雑さを伴うか、ガラスが存在するため危険であるか、操作に両手を要するか、または性能にばらつきがある。必要とされているのは、主容器とアプリケータとの経済的な組合せを提供し、容器が開封されるまで内容物を保護し且つ開封が容易であり、且つ、内容物を広範囲に容易に広げることができるアプリケータである。医療用製品の場合はさらに、従来の方法により容易に滅菌できること、および、哺乳動物組織の保護または治療用の医療用の接着剤またはシーラントをパッケージングおよび送達するうえで有用であることが必要である。
【発明の開示】
【0007】
発明の概要
本発明は、流体、特に液体の収容に適したリザーバを有し、且つ、リザーバと流体接続するパッドを有するアプリケータを提供する。破壊可能な接続部の破壊によりリザーバからパッドへの流体の流入が可能となるように、破壊可能な接続部において流体リザーバを密封するよう機能するタブが設けられる。
【0008】
発明の詳細な説明
図1および図2は本発明のアプリケータ100の斜視図および上面図である。アプリケータ100は、ハンドル部104とディスペンサー部106とを有する概ね細長のボディ102を含む。ハンドル部104は、上端および下端がそれぞれ可撓性の壁110および112により規定されるリザーバ108を含む。リザーバ108は、医療用シアノアクリレートなどの流体の収容に適する。フレーム構造114はリザーバ108を放射方向に囲み、アプリケータ100に剛性を与える。リザーバ108およびフレーム構造114に好適な材料としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、およびFEPなどがある。流体が医療用シアノアクリレートである場合は、HDPEおよびポリプロピレンなどの適合性材料を使用してもよい。
【0009】
アプリケータ100のディスペンサー部106は、ポリオレフィン発泡体、ポリエステル-ポリウレタン発泡体、ポリエーテル-ポリウレタン発泡体など、発泡体または他の多孔質材料で作られたパッド116を含む。パッド116は、アプリケータ100から流体を塗布する対象である、患者の皮膚などの表面(図には示していない)とインターフェースするのに適し、この表面に流体を広げて均一に塗布するよう機能する。ディスペンサー部は、ネジ切りハンドル120を有するネジ切りタブ118をさらに含む。この詳細については後述する。
【0010】
図3は、図2の線A-Aにおける断面図であり、パッド116の内部まで伸びるコンジット302と流体接続するよう配置された、リザーバ108の内部領域300を示している。コンジット302は、パッド116の内部に配置された破壊可能な接続部308まで伸びる管状構造304によって概ね規定される。パッド116は、1つまたは複数の溶着接続部306により管状構造304に取り付けられる。
【0011】
破壊可能な接続部308の反対側で、破壊可能な接続部を介して管状構造304と接続するのは、ネジ切りタブ118のタブステム121である。ステム121を収容し且つステムをスライド自在に受けるため、パッド116の中にはチャネル310が形成される。破壊可能な接続部308はタブ118とディスペンサー100との間で唯一の剛性の接続であり、この接続が切断されると、チャネル310を通過させてステム121を引くことにより、タブ118をディスペンサーから容易に分離することができる。図2の線B-Bにおける断面図である図4に示すように、好ましくは、チャネル310およびステム121は、断面が卵形になるように構成される。チャネル310の断面が卵形であることにより、ステム121がチャネル310から除去された後、好ましくは高密度であるパッド116の材料によってチャネル310を閉じることが容易になる。
【0012】
リザーバ108、コンジット302、およびネジ切りタブ118はともに、アプリケータ100の中に流体(図には示していない)を保持するための、滅菌可能な気密封止容器316を形成する。タブ118自体は、必ずしも流体を保持できなくてもよい。したがって、ステム121は、図には中空の性質を持つものとして示されているが、流体を収容しないよう、中実の設計であってもよい。
【0013】
操作者の指によりタブハンドル120に印加される、ハンドル部114に対するねじりおよび/または曲げの動作により、ネジ切りタブ118が流体保持容器316の残りの部分から切断され、これにより容器の完全性が破壊されて流体がパッド116に流入できるよう、破壊可能な接続部308は、容器316の中の弱いポイントとして設計される。使用時は、この動作に加えて、操作者の指によりリザーバ108の可撓性の壁100および112に圧力が印加される。この圧力により、流体は、リザーバ108からパッド116へと、そして流体の塗布対象である表面(患者の皮膚など)へと押し出される。操作者は次に、アプリケータ100、具体的にはパッド116を、流体の塗布対象である領域(例えば抗生物質による処置を必要とする創傷など)にわたって滑らせる。これにより、均一かつ制御された様式で表面に流体を塗布することが容易になる。
【0014】
または、図5に示すように、タブ118は、除去しなくても容器316を開封できるよう、パッド116に完全に埋め込まれていてもよく、且つ/または、パッド116に取り付けられていてもよい。破壊可能な接続部308が、容器316を開封するのに十分なだけ少なくとも部分的に破壊または損傷されるように、パッド116を除去するのではなく単に曲げることによって、容器からパッド116への流体の流入を実現してもよい。そのような局面においては、破壊可能な接続部308でパッドを曲げるだけで容易に破壊が起きるよう、少なくとも接続点(すなわち破壊可能な接続部308)に用いる材料として、ポリプロピレンなどの脆い材料を選択してもよい。設計を単純にするため、アプリケータの残りの部分も同じ脆い材料で作製し、最も弱い点を破壊可能な接続部308としてもよい。さらに、そのような局面において、タブ118はチャネル310の中にスライド自在な状態で配置されていなくてもよく、パッド116に取り付けられるか、またはその他の様式でパッド116の中に収容されていてもよい。
【0015】
アプリケータ100は多様な種類の流体の塗布に使用でき、特に、治療目的で哺乳動物組織に塗布するための滅菌可能な流体とともに使用するのに適している。そのような流体には、外科的な塗布、コーティング、およびシーラント用の組織接着剤などの局所用液剤が含まれる。候補となる流体の1つはシアノアクリレートプレポリマーである。
【0016】
シアノアクリレート接着剤組成物
本発明のアプリケータによって塗布できる接着液には、多様なシアノアクリレート接着剤調合物が含まれ得る。しかし、本発明はいかなる特定の種類の接着剤にも限定されず、任意の好適な医療用(または非医療用)接着剤を使用できることが理解されるべきである。リザーバは、n-ブチルシアノアクリレートなど、結合力がより強く且つ可撓性がより低いシアノアクリレート接着剤組成物を収容してもよく、または、オクチルシアノアクリレートまたはヘキシルシアノアクリレートなど、可撓性がより高い組織接着剤を収容してもよい。
【0017】
好ましくは、使用されるシアノアクリレート組成物は、液体/ゲルとして皮膚表面に塗布できるシアノアクリレートプレポリマー組成物を含む。シアノアクリレートプレポリマーは、鎮痛薬、抗炎症薬、および抗菌薬などの治療用薬剤を含んでいてもよい。
【0018】
好ましくは、重合可能なシアノアクリレートプレポリマーは、そのモノマー形が以下の化学式Iで表されるシアノアクリレートエステルを含む:

上記化学式において、Rは以下からなる群より選択される:
炭素原子1〜10のアルキル、
炭素原子2〜10のアルケニル、
炭素原子5〜8のシクロアルキル基、
フェニル、
2-エトキシエチル、
3-メトキシブチル、
および以下の化学式の置換基:

上記化学式において、各R'は独立に、以下からなる群より選択される:
水素およびメチル;
且つ、R"は以下からなる群より選択される:
炭素原子1〜6のアルキル、
炭素原子2〜6のアルケニル、
炭素原子2〜6のアルキニル、
炭素原子3〜8のシクロアルキル、
ベンジル、メチルベンジル、およびフェニルエチルからなる群より選択されるアラルキル、
フェニル、ならびにヒドロキシル、クロロ、ブロモ、ニトロ、炭素原子1〜4のアルキル、および炭素原子1〜4のアルコキシからなる群より選択される1〜3つの置換基で置換されたフェニル。
【0019】
より好ましくは、化学式Iのシアノアクリレートエステルにおいて、Rは、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、n-ヘキシル、イソヘキシル、2-エチルヘキシル、n-ヘプチル、オクチル、ノニル、およびデシルを含む、炭素原子2〜10のアルキル基である。参照によりその全部が本明細書に組み入れられるBergerらの米国特許第5,998,472号に開示されているように、このような化合物の混合物も使用できる。
【0020】
「重合可能なシアノアクリレートエステル」という用語は、シアノアクリレートモノマーを含む重合可能な調合物、または、好ましくはそのモノマー形が上記の化学式Iで表される化合物である重合可能なオリゴマーを指すことが理解されるべきである。
【0021】
本明細書記載の重合可能なシアノアクリレートエステルは、水蒸気または組織タンパク質の存在下で急速に重合し、n-ブチル-シアノアクリレートは、組織毒性または細胞毒性を生じることなく哺乳動物の皮膚組織に結合する。
【0022】
重合可能なシアノアクリレートエステルは当技術分野において公知であり、例えば、その開示内容の全部が参照により本明細書に組み入れられる米国特許第3,527,224号、同第3,591,676号、同第3,667,472号、同第3,995,641号、同第4,035,334号、および同第4,650,826号に記載されている。
【0023】
本発明のアプリケータにより塗布されるシアノアクリレート組成物は「生体適合性の可塑剤」を含んでいてもよい。本明細書において、「生体適合性の可塑剤」とは、シアノアクリレート組成物中に溶解または分散できる物質であって、皮膚表面上に得られるポリマーフィルムコーティングの可塑性を増大させ、且つ、使用される用量で中等度〜重度の皮膚刺激反応を生じないという基準において皮膚適合性である、任意の物質を意味する。好適な可塑剤は当技術分野において周知であり、その開示内容の全部が参照により本明細書に組み入れられる米国特許第2,784,127号および同第4,444,933号に開示されている可塑剤を含む。あくまでも例示であるが、具体的な可塑剤としては、アセチルクエン酸トリ-n-ブチル(好ましくは約20重量パーセント以下)、アセチルクエン酸トリヘキシル(好ましくは約20重量パーセント以下)、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、クエン酸・n-ブチリル・トリ-n-ヘキシル、およびジエチレングリコールジベンゾエート(好ましくは約20重量パーセント以下)などがある。使用される特定の生体適合性可塑剤は決定的に重要なものではなく、好ましい可塑剤には、フタル酸ジオクチルおよびクエン酸C2-C4-アシル・トリ-n-ヘキシルも含まれる。
【0024】
さらに、本発明のアプリケータにより塗布されるシアノアクリレート組成物は「抗菌薬」を含んでいてもよい。本明細書において、「抗菌薬」という用語は、微生物(例えば、細菌、真菌、酵母、およびウイルス)を破壊し、これによりその成長および病原作用を防ぐ薬剤を意味する。
【0025】
本発明の実施に有用な好ましいシアノアクリレート組成物は、参照によりその全部が本明細書に組み入れられるGreffらの米国特許第5,480,935号にも開示されている。特に好ましい態様において、シアノアクリレート接着剤組成物は、抗菌的に有効量の、適合する抗菌薬をさらに含む。そのような組成物は、好ましくは、組成物の総重量に対して約0.1〜約30重量パーセント、好ましくは約0.5〜10重量パーセントの適合する抗菌薬を溶液または懸濁液として含む。適合する抗菌薬とは、シアノアクリレート組成物中に溶解または懸濁できる抗菌薬であって、シアノアクリレート組成物の早期重合を引き起こさず、シアノアクリレート組成物を哺乳動物の皮膚に塗布した際にその重合を妨げず、且つ、意図される用途に適合する(患者の皮膚に対する生体適合性を含む)抗菌薬である。そのような好適な組成物は、シアノアクリレート/ポピドンヨード複合体の組成物を開示している米国特許第6,475,502号、ならびに、シアノアクリレートエステルおよびフェノールの組成物を開示している、2003年8月29日に提出された米国特許出願第60/498,913号に開示されている。これら3件の開示内容は参照によりその全部が本明細書に組み入れられる。
【0026】
適合する抗菌薬を組成物中に用いることにより、ポリマーフィルムから薬剤を放出することが可能となり、したがって、フィルム付近の微生物増殖を低減できる。
【0027】
シアノアクリレート組成物とともに使用するのに適した他の薬剤としては、参照によりその全部が本明細書に組み入れられるGreffらの米国特許第5,962,010号記載のものなどのコルチコステロイド、およびリドカインなどの鎮痛薬がある。前者は炎症を軽減させ、後者は疼痛を軽減させる。ステロイドと鎮痛薬との組合せも本発明の意図に含まれる。
【0028】
以上は本発明を実施するための例示的な様式であり、本発明を限定する意図はない。当業者には、添付の特許請求の範囲により規定される本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明に改変を行い得ることが明らかであると思われる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
当業者には、本明細書を添付の図面とともに読むことによって、本発明の多数の利点が明らかになるものと思われる。添付の図面において、同様の要素には同様の符番が付されている。
【図1】本発明のアプリケータの斜視図である。
【図2】図1記載のアプリケータの上面図である。
【図3】図2の線A-Aにおける断面図である。
【図4】図2の線B-Bにおける断面図である。
【図5】本発明の別の局面に基づくアプリケータの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、アプリケータ:
流体の収容に適したリザーバ;
リザーバと流体接続するパッド;および
破壊可能な接続部の破壊によりリザーバからパッドへの流体の流入が可能となる、破壊可能な接続部において流体リザーバを密封するよう機能するタブ。
【請求項2】
リザーバが、操作者の指からの圧力下においてリザーバからパッドへと流体を流入させるのに十分なだけ屈曲するよう適合化された少なくとも1つの壁を含む、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項3】
タブが破壊可能な接続部においてアプリケータに取り付けられたステムを含み、且つ、パッドがステムをスライド自在に受けるためのチャネルを含む、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項4】
断面が、卵形である、請求項3記載のアプリケータ。
【請求項5】
タブがパッドに取り付けられ、且つ、アプリケータに対してタブを曲げることにより破壊可能な接続部の破壊が起きるよう破壊可能な接続部が脆い材料で形成される、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項6】
流体が、滅菌可能な流体である、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項7】
流体が、外科的な塗布用の滅菌可能な組織接着剤である、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項8】
流体が、シアノアクリレートエステル接着剤を含む、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項9】
流体が、ブチルシアノアクリレートもしくはオクチルシアノアクリレート、またはブチルシアノアクリレートおよびオクチルシアノアクリレートの混合物を含む、請求項1記載のアプリケータ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含むアプリケータであって、リザーバが操作者の指からの圧力下においてリザーバからパッドへ流体を流入させるのに十分なだけ屈曲するよう適合化された壁を含み、タブが破壊可能な接続部においてアプリケータに取り付けられたステムを含み、パッドがステムをスライド自在に受けるためのチャネルを含み、タブステムがパッドを貫通し、且つ、アプリケータに対してタブを曲げることにより破壊可能な接続部の破壊が起きて、リザーバからパッドへの流体の流入が可能になるよう、破壊可能な接続部が脆い材料で形成されるアプリケータ
流体の収容に適したリザーバ;
リザーバと流体接触するパッド;および
破壊可能な接続部において流体リザーバを密封するよう機能するタブ。
【請求項2】
断面が、卵形である、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項3】
流体が、滅菌可能な流体である、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項4】
流体が、外科的な塗布用の滅菌可能な組織接着剤である、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項5】
流体が、シアノアクリレートエステル接着剤を含む、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項6】
流体が、ブチルシアノアクリレートもしくはオクチルシアノアクリレート、またはブチルシアノアクリレートおよびオクチルシアノアクリレートの混合物を含む、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項7】
タブが、パッドから突き出るネジ切り部を有する、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項8】
以下の段階を含む、哺乳動物の皮膚に流体を塗布する方法:
a)流体の収容に適したリザーバ、
リザーバと流体接触するパッド、および
破壊可能な接続部の破壊によりリザーバからパッドへの流体の流入が可能となる、破壊可能な接続部において流体リザーバを密封するよう機能するタブ、
を含むアプリケータを選択する段階;
b)リザーバ内の流体がパッドへ流入するよう、タブを操作し、これによりタブにより形成された密封を破壊する段階;ならびに
c)流体をパッドから皮膚に塗布する段階。
【請求項9】
以下の段階を含む、哺乳動物の皮膚に流体を塗布する方法:
a)操作者の指からの圧力下において屈曲する壁を含み、且つ、流体の収容に適したリザーバ、
リザーバと流体接触するパッド、および
破壊可能な接続部の破壊によりリザーバからパッドへの流体の流入が可能となる、破壊可能な接続部において流体リザーバを密封するよう機能するタブ、
を含むアプリケータを選択する段階;
b)リザーバ内の流体がパッドへと流入するよう、タブを操作し、これによりタブにより形成された密封を破壊する段階;
c)リザーバの可撓性の壁が、リザーバからパッドへ流体を流入させるのに十分なだけ屈曲するよう、壁に指で圧力を印加する段階;ならびに
d)流体をパッドから皮膚に塗布する段階。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−527047(P2006−527047A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516415(P2006−516415)
【出願日】平成16年6月11日(2004.6.11)
【国際出願番号】PCT/GB2004/002527
【国際公開番号】WO2004/110545
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(505460455)メドロジック グローバル リミテッド (2)
【Fターム(参考)】