説明

工場内飛行

この発明は、非飛行中に模擬飛行荷重下にある航空機を測定する方法に関する。航空機が模擬飛行荷重下にある間に、このような荷重下で航空機がどのように動作するかを調べるために、航空機の1つ以上の部分の位置が測定されてもよい。航空機は、航空機にかかる抗力を低減するために、測定値に基づいて再調整および/または再設計されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
航空機にかかる抗力を低減できるかを調べるためには、航空機が飛行状態でどのように動作するのかを調べることが重要である。先行技術の多くの方法は、翼の撓みなどの、飛行中の航空機の予想動作を、航空機を飛行中に試験することによって測定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
先行技術の方法は、他の種類の問題もあるが、空中で航空機を測定することの困難、長時間にわたる航空機試験の飛行中の実施、および飛行中に遭遇する困難などの1つ以上の問題に遭遇することがある。
【0003】
非飛行中に模擬飛行荷重下にある航空機を、測定する方法が必要とされている。これにより、1つ以上の先行技術の飛行中測定方法に関連する1つ以上の問題を、解決または軽減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
この発明の1つの局面において、非飛行中に模擬飛行荷重下にある航空機を測定する方法が提供される。1つのステップにおいて、航空機に飛行中にかかる荷重を実質的にシミュレートするために、非飛行中の航空機に模擬飛行荷重を印加する。別のステップにおいて、航空機の1つ以上の部分の位置を、模擬飛行荷重下にある間に測定する。
【0005】
この発明の別の局面において、非飛行中に模擬飛行荷重下にある航空機を測定する別の方法が提供される。1つのステップにおいて、航空機が飛行中に受ける荷重を見積もるために、航空機にかかる予想飛行荷重を求める。別のステップにおいて、飛行をシミュレートするために、非飛行中の航空機に予想飛行荷重を印加する。さらに別のステップにおいて、航空機を、予想飛行荷重下にある間に測定する。
【0006】
この発明のもう1つの局面において、航空機が提供される。この航空機が飛行中でなかったときに、航空機に模擬飛行荷重を印加し、この航空機に飛行中にかかる荷重を実質的にシミュレートした。この航空機は、模擬飛行荷重下にある間に測定された。
【0007】
この発明のこれらのおよび他の特徴、局面、ならびに利点は、以下の図面、説明、および特許請求の範囲を参照しながらよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の1つの実施例に従う航空機の測定方法のフローチャートである。
【図2】この発明の1つの実施例に従う架台装置によって支持されている航空機の側面図である。
【図3】この発明の別の実施例に従う1つの架台装置の表面の部分斜視図である。
【図4】この発明のさらに別の実施例に従って測定されている航空機の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の詳細な説明
以下の詳細な説明は、この発明を実施するための現在企図される最良の形態である。こ
の発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって最もよく規定されるので、この説明は、限定する意味に取られるべきではなく、単にこの発明の一般原理を例示する目的でなされる。
【0010】
図1に示すように、この発明の1つの実施例において、航空機が非飛行中で模擬飛行荷重下にある間に航空機を測定する方法10が提供される。1つのステップ12において、非飛行中の航空機に模擬飛行荷重を印加してもよい。模擬飛行荷重は、飛行中に航空機にかかる荷重を実質的にシミュレートしてもよく、1gまたは他の量であってもよい。模擬飛行荷重は、実際の飛行荷重を検出および/または記録する圧力検出器を有する第2の航空機を飛行させることによって求めてあっても、または求めてもよい。圧力センサは、航空機のさまざまな部分にわたりさまざまなときに加わる圧力量を求めるために、航空機の翼および/または航空機の他の部分上にあってもよい。この飛行荷重データは、航空機のさまざまな部分の飛行荷重データを格納した1つ以上のコンピュータに送ってあってもよい。試験中の航空機の予想飛行荷重と呼んでもよい、第2の航空機について求めた飛行荷重データを、次に、試験中の航空機に実質的に同一の模擬飛行荷重を印加するために用いてもよい。たとえば、第2の航空機に飛行中に生じたのと同一の圧力荷重分布を、同一の分布および時間間隔で、試験中の航空機にかけてもよい。このようにして、航空機を、現実の飛行荷重で試験してもよい。
【0011】
別の実施例において、試験中の航空機に印加される模擬飛行荷重は、航空機の予想飛行荷重とも呼ばれてもよい、コンピュータモデルによって求められた荷重を含んでもよい。たとえば、コンピュータを用いて、試験中の航空機にかかる予想飛行荷重を求めてもよい。コンピュータで求められた予想飛行荷重を、次に、予想荷重条件下の航空機を試験するために、試験中の航空機に模擬飛行荷重として印加してもよい。試験中の航空機の予想飛行荷重は、飛行中の航空機の予想飛行荷重を含んでもよく、前述のように、別の航空機の実際の飛行測定値を通じて求めてもよく、または航空機の飛行荷重を予測するためのコンピュータモデルを通じて求めてもよいことが留意されるべきである。1つの実施例において、航空機に印加される模擬飛行荷重は、航空機について求めた予想飛行荷重を含んでもよい。
【0012】
図2に示すように、航空機に模擬飛行荷重を印加するために、1つ以上の架台装置14が使用されてもよい。航空機18が、航空機自身の着陸装置に支持され、工場または格納庫の地表上にあり、模擬乗客、乗務員、貨物重量を備えるときに、1つ以上の架台装置14を、航空機18の翼16各々の下に、さまざまな構成、位置、および場所で配置してもよい。1つの実施例において、航空機18の翼16各々は、翼16に分布される架台装置14の4つの領域を有してもよい。架台装置14各々は、車輪20と、ジャッキ22と、支持部材24と、支持面23とを含んでもよい。車輪20を用いて、架台装置14を、航空機翼16下の所定の位置に移動させてもよい。支持部材24によって支持される支持面23を、航空機18の翼16の下に配置してもよい。ジャッキ22を用いて、支持面23の高さを上昇させ、翼16を上向きの方向26に押してもよい。このようにして、航空機18を、地表25上にある架台装置14によって航空機18が完全に支持されるように、引上げ地面から離してもよい。ジャッキ22は、モータ駆動のボールねじジャッキまたは他の種類であってもよい。ジャッキ22各々に、位置および力フィードバック装置を装備してもよい。ジャッキ22各々の動きを、コンピュータ化された制御システムによって制御し、過渡的な離陸荷重などの飛行状態をシミュレートするのに必要な荷重を印加することを可能にしてもよい。架台装置14によって支持されている間、航空機18の重量は、最大設計着陸重量と同様に、乗客、乗務員、および貨物を含んでもよい。他の実施例において、航空機18の重量を変えてもよい。
【0013】
加えて、1つ以上の架台装置14を、航空機18の翼16に押し当てるのと同時に、1
つ以上の他の架台装置28を、航空機18の水平安定板30にさまざまな配置、位置、および場所で押し当ててもよい。1つの実施例において、1つの架台装置28を、左右の水平安定板30の各々に押し付ける。飛行中に航空機18にかかる荷重を実質的にシミュレートするために、架台装置28は、水平安定板30を下向きの方向32に押してもよく、架台装置14は、翼16を上向きの方向26に押してもよい。架台装置28によって水平安定板30に印加される下向きの力は、架台装置14によって翼16に印加される上向きの力を相殺するカウンタバランスとして作用してもよい。
【0014】
架台装置14および28の支持面23は、図2および図3に示すような空気室36を含んでもよい。図3に示すように、リブ付き面38は、圧力センサ40および空気孔42を含んでもよい空気室36を取囲んでもよい。支持面23は、架台装置14および28が所定の位置に置かれるとき、航空機18と当接してもよい。航空機18の翼16は、架台装置14のリブ付き面38にもたれてもよく、このリブ付き面は、テフロン(登録商標)、ゴム、または他の材料で作られてもよい。航空機18の翼16を上向きに押して支持する薄い緩衝空気壁を形成し、これにより航空機18を持上げ地面から離すために、空気圧を、架台装置14の空気孔42を通して空気室36へかけてもよい。航空機18に模擬飛行荷重を印加するために、航空機18の翼16上の空気圧分布を、各架台装置領域において調整してもよい。圧力センサ40は、航空機18上の空気圧分布を調節するために、空気室内に印加された圧力を測定してもよい。1平方インチ当たり3ポンドの圧力を、印加してもよい。他の実施例において、印加する圧力を変えてもよい。たとえば、別の実施例において、圧力は、1平方インチ当たり1から10ポンドの範囲で印加されてもよい。さらに他の実施例において、印加する圧力範囲を変えてもよい。水平安定板30に押し付けられる架台装置28の空気室36は、空気圧を使用して水平安定板30を下向きの方向に押すために、同様に機能してもよい。このようにして、模擬飛行荷重を、架台装置14および28を使用して航空機18に印加してもよい。
【0015】
架台装置14および28を、1つ以上のコンピュータに接続してもよい。コンピュータは、架台装置14および28によって航空機18に印加される動き、位置、および荷重を制御してもよい。この結果、航空機18を飛ばさずに航空機18にかかる飛行荷重を実質的にシミュレートするために、正確な模擬荷重を、適切な場所、時間、持続時間、および量で、航空機18上に印加してもよい。
【0016】
図1に示すように、方法10の別のステップ44において、翼16などの航空機18のさまざまな部分の撓みなどの航空機18の1つ以上の位置を、航空機18が非飛行中で、模擬飛行荷重下にある間に測定してもよく、この模擬飛行荷重は、航空機18の予想飛行荷重を含んでもよい。このステップ中、図2および図4に示すように、レーザ追跡装置46を、航空機18の機首の前に配置してもよく、レーザ追跡装置50および52を、航空機18の左右に配置してもよく、レーザ追跡装置54および56を、航空機18の開いたドアの内側に配置してもよい。レーザ追跡装置(すなわちレーザ追跡器)を、一体にネットワーク化してもよく、コンピュータおよび/またはNew River Kinematics社製ソフトウェアSpatial Analyzerなどのソフトウェアによって制御してもよい。
【0017】
2つのターゲット58および60を、航空機18の機首に取付けてもよい。2つのターゲット62および64を、航空機18の右翼の翼先端寄りの補助翼に取付けてもよく、他の2つのターゲット66および68を、航空機18の左翼の翼先端寄りの補助翼に取付けてもよい。同様に、2つのターゲット70および72を、航空機18の右手側方向舵ヒンジ線に取付けてもよく、他の2つのターゲット74および76を、航空機18の左手側の方向舵ヒンジ線に取付けてもよい。ターゲット58、60、62、64、66、68、70、72、74、および76各々は、「レーザおよび写真測量組合せターゲット(Combination Laser And Photogrammetry Target)」と題され、2006年5月19日に出願さ
れた、米国特許出願連続番号第11/437,201号に記載されるレーザおよび写真測量組合せターゲットを含んでもよい。各ターゲットは、レーザビームをレーザ追跡器に反射するよう構成される第1の部分と、光ビームを写真測量カメラに反射するよう構成される第2の部分とを含んでもよい。
【0018】
中央制御器(図示せず)は、架台装置14および28によって航空機18を持上げ地面から離すことにより、航空機18への模擬飛行荷重の印加を開始し、これにより飛行をシミュレートしてもよい。この時点で、レーザ追跡装置46、50、52、54、および56は、レーザビームをターゲットから反射させ、ターゲットの追跡装置に関するX、Y、およびZ空間座標を求めることにより、ターゲット58、60、62、64、66、68、70、72、74、および76の位置を得てもよい。
【0019】
図4に示すように、2つの移動測定システム78および80を、航空機18の後方の各側に配置してもよい。移動測定システム78および80各々は、2つの写真測量カメラと、1つのpro-spotプロジェクタと、1つの自動搬送車と、1つの自動ロボットと、12個のターゲットとを含んでもよい。自動搬送車は、この車を所定のパターン77および79で航空機18の側面の周囲を案内してもよい1つ以上のコンピュータに接続されてもよい。自動ロボットは、各々2つの写真測量カメラと1つのpro-spotプロジェクタを保持するロボットアームを有するモータ付き鋏型リフトを含んでもよい。他の実施例において、従来のまたはスチールカメラ、レーザスキャナ、超音波スキャナ、X線装置、および他の種類の装置などの他の装備を、自動走査ロボットに追加してもよい。常時、移動測定システム78および80各々の少なくとも1つの側面は、ネットワーク化されたレーザ追跡装置46、50,52,54、および56のうち少なくとも1つで見え、それと通信する。このようにして、レーザ追跡装置46、50、52、54、および56は、航空機18の周囲をレーザ追跡装置の所定のパターンで回りながら移動システム78および80各々のX、Y、およびZ空間座標を求めるために、移動システム78および80各々に取付けられた12個のターゲットのうち1つ以上からレーザビームを反射させることによって、移動測定システム78および80各々の位置を常時追跡してもよい。
【0020】
移動システム78および80は、航空機18の左右の側面の周囲を取巻く約75箇所の走査/写真撮影場所に移動してもよい。75箇所の場所の各々において、各々2つの写真測量カメラおよび1つのpro-spotプロジェクタを保持するロボットアームを有する鋏型リフトは、写真測量を用いて航空機18の測定値を取るために、「レーザおよび写真測量合成方法(Laser And Photogrammetry Merged Process)」と題され、2006年5月10日に出願された、米国特許出願連続番号第11/432,061号に詳細に説明される方法を使用して、航空機18の左右の側面を走査し写真撮影してもよい。移動システム78および80各々上のpro-spotプロジェクタは、写真測量カメラのためのターゲットである投影された点のアレイを提供してもよい。75箇所の場所の各々で、ロボットは、投影された点ターゲットの測量写真を航空機の十分な部分を覆って撮影するために、カメラおよびpro-spotプロジェクタを、いくつかの異なる姿勢に位置決めし、航空機の外側表面の十分な被写域を実現する。これは、高揚力装置、ドア、および操縦翼面などの関心のある表面の測定を考慮に入れておいてもよい。ソフトウェアSpatial Analyzerは、自動化された鋏型リフトの移動と測定シーケンスとを制御してもよい。
【0021】
カメラ画像を、無線で合成してもよく、GSI社製写真測量ソフトウェアV-Starsを使用して制御してもよい。ターゲットのデジタルデータ位置を、レーザ追跡器によって得てもよい。このデータは、V-Starsに送られ、カメラ画像/位置データと合成されてもよいターゲット場所データの変換を支援してもよい。このようにして、75箇所の場所で得られた写真測量データを、航空機に分布される10個のターゲットの場所に関して参照してもよい。次に、最終航空機形状定義データを求めるために、この組合されたデータを、Sp
atial AnalyzerおよびV-Starsに最終構築のために送ってもよい。次に、1つ以上のコンピュータが、模擬飛行荷重がどのように航空機に影響を及ぼしているのかを求めるために、航空機のさまざまな部分の場所/位置/測定値を求めてもよい。このようにして、翼の撓みなどの航空機の撓みを、模擬飛行中に求めてもよい。
【0022】
測定プロセスを完了した後に、中央制御器は、航空機を降ろし、航空機の着陸装置の上に戻してもよい。測定データは、コンピュータにより処理され、CADモデルまたは風洞測定値などの参照資料と比較される。模擬飛行中の航空機の測定位置データに基づき、抗力測定値を求めてもよい。測定された航空機を、理論上の完全航空機の数値流体力学モデルと比較してもよい。航空機の設計および/または構造を、再調整および/または変更し、航空機にかかる抗力を低減するために、測定された航空機の形状エラーを、求めてもよい。航空機にかかる抗力の減少により、燃料費を節約し、航空機の摩耗、裂け目、および疲労を減少させることができ、移動時間を減少させることができる。
【0023】
他の実施例において、任意の数、種類、大きさ、場所、および構成のレーザ追跡装置、ターゲット、移動測定システム、写真測量カメラ、pro-spotプロジェクタ、自動搬送車、自動ロボット、ソフトウェア、および/またはコンピュータを用いて、模擬飛行荷重下にある間に航空機の1つ以上の部分を測定してもよい。
【0024】
この発明のさらに別の実施例において、航空機が提供される。航空機が飛行中でなかったときに、航空機に模擬飛行荷重が印加され、飛行中の航空機にかかる荷重が実質的にシミュレートされていてもよい。航空機は、模擬飛行荷重下にある間に測定されていてもよい。別の実施例において、航空機は、模擬飛行荷重下にある間に測定されたデータに基づいて、抗力を低減するよう再調整されていてもよい。
【0025】
前述のことは、この発明の例示的な実施例に関するものであり、以下の特許請求の範囲に記載される発明の趣旨および範囲を逸脱することなしに変形が行なわれてもよいことが、当然理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非飛行中に模擬飛行荷重下にある航空機を測定する方法であって、
前記航空機に飛行中にかかる荷重を実質的にシミュレートするために、非飛行中の前記航空機に模擬飛行荷重を印加するステップと、
前記航空機の1つ以上の部分の位置を、前記模擬飛行荷重下にある間に測定するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記模擬飛行荷重を、第2の航空機の実際の飛行荷重を飛行中に測定することによって求める、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記実際の飛行荷重を、前記第2の航空機上の圧力検出装置を飛行中に使用して求める、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記圧力検出装置は、データを1つ以上のコンピュータに配信する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記模擬飛行荷重は、コンピュータモデルによって求められた荷重を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記模擬飛行荷重を印加するステップは、1つ以上の架台装置を使用して、前記航空機を持上げ地面から離すステップと、前記1つ以上の架台装置を使用して、前記航空機に前記模擬飛行荷重を印加するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の架台装置は、1つ以上のジャッキを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上の架台装置は、空気を前記航空機に押し付ける1つ以上の空気室を使用して、前記航空機に前記模擬飛行荷重を印加する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上の架台装置を、前記航空機の翼に当て、前記1つ以上の架台装置は、前記翼を上向きの方向に押す、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
別の架台装置を、前記航空機の水平安定板に当て、前記別の架台装置は、前記水平安定板を下向きの方向に押す、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記測定するステップは、少なくとも1つのターゲットと、少なくとも1つのレーザ追跡機と、少なくとも1つの写真測量カメラと、少なくとも1つの光プロジェクタとを使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのターゲットは、レーザビームを前記レーザ追跡機に向かって反射するよう構成される第1の部分と、光ビームを前記写真測量カメラに向かって反射するよう構成される第2の部分とを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
複数の前記ターゲットは、前記航空機上に分布される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
複数の前記レーザ追跡機は、前記航空機の周囲に分布される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つの移動測定システムをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの移動測定システムは、自動搬送車と、ロボットと、前記写真測量カメラと、前記光プロジェクタと、前記ターゲットとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの自動搬送車は、前記航空機の周りを進む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記航空機が前記模擬飛行荷重下にある間の前記航空機の翼の撓みを、多数のターゲットを使用して測定する、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記測定するステップは、1つ以上のコンピュータを使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記航空機を再調整し、抗力を低減するために、前記測定するステップ中に得られた位置データを使用するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
非飛行中に模擬飛行荷重下にある航空機を測定する方法であって、
前記航空機が飛行中に受ける荷重を見積もるために、前記航空機にかかる予想飛行荷重を求めるステップと、
飛行をシミュレートするために、非飛行中の前記航空機に前記予想飛行荷重を印加するステップと、
前記航空機を、前記予想飛行荷重下にある間に測定するステップとを備える、方法。
【請求項22】
前記航空機にかかる予想飛行荷重を求めるステップは、第2の航空機の実際の飛行荷重を飛行中に測定するステップと、コンピュータモデルを使用するステップとのうち少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記予想飛行荷重を印加するステップは、複数の架台装置を使用して、前記航空機を持上げ地表から離すステップと、前記架台装置を使用して、前記予想飛行荷重の量および場所で前記航空機に空気圧を印加するステップとを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記航空機を測定するステップは、ターゲットと、レーザ追跡機と、写真測量カメラと、光プロジェクタとを用いることを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ターゲットは、レーザビームを前記レーザ追跡機に向かって反射するよう構成される第1の部分と、光ビームを前記写真測量カメラに向かって反射するよう構成される第2の部分とを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記測定するステップは、1つ以上のコンピュータを使用する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記航空機を再調整し、抗力を低減するために、前記測定ステップ中に得られた位置データを使用するステップをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
航空機であって、前記航空機が飛行中でなかったときに、前記航空機に模擬飛行荷重が印加され、前記航空機に飛行中にかかる荷重が実質的にシミュレートされ、前記航空機は、前記模擬飛行荷重下にある間に測定された、航空機。
【請求項29】
前記模擬飛行荷重下にある間に測定されたデータに基づいて再調整され、抗力を低減された、請求項28に記載の航空機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−509114(P2010−509114A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535263(P2009−535263)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/021752
【国際公開番号】WO2008/130377
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
【Fターム(参考)】