差圧真空パネルを有する圧力容器
【課題】「高温充填」飲料を包装するためのブロー成形容器において、負圧または真空が容器において生成されるが、破損せずにそのような圧力変化に耐える容器を提供する。
【解決手段】高温充填応用分野に構成された概して丸い側壁を有する改良ブロー成形プラスチック容器が、2つの隣接する側壁および2対の制御撓みパネルを有し、各対は、移動の異なるレートで真空圧力に反応し、それにより、一方の対は真空圧力下において反転し、他方の対は、増大した圧搾性または極度の真空抽出について依然として利用可能である。対向する側壁は、真空パネルならびにリブの形状および配置に関して対称である。リブおよび制御撓みパネルは、充填および冷却の際に容器の形状を保持するように協働し、また、バンパの陥没抵抗を向上させ、容器内の真空圧力を減少させ、軽量能力を増大させる。
【解決手段】高温充填応用分野に構成された概して丸い側壁を有する改良ブロー成形プラスチック容器が、2つの隣接する側壁および2対の制御撓みパネルを有し、各対は、移動の異なるレートで真空圧力に反応し、それにより、一方の対は真空圧力下において反転し、他方の対は、増大した圧搾性または極度の真空抽出について依然として利用可能である。対向する側壁は、真空パネルならびにリブの形状および配置に関して対称である。リブおよび制御撓みパネルは、充填および冷却の際に容器の形状を保持するように協働し、また、バンパの陥没抵抗を向上させ、容器内の真空圧力を減少させ、軽量能力を増大させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的にはプラスチック容器に関し、より具体的には、陥没(collapse)パネルまたは真空パネルを有する高温充填可能容器に関する。
【背景技術】
【0002】
高温充填の応用分野は、熱応力、充填時およびキャッピング直後の流体圧、ならびに流体が冷却される際の真空圧力のために、著しく且つ複雑な機械応力を容器構造体に課す。
【0003】
熱応力は、高温流体を導入する際に容器の壁に加えられる。高温流体により、容器の壁は柔らかくなり、次いで不均一に収縮し、容器をさらにゆがませる。したがって、通常はポリエステルで作成される容器のプラスチック壁は、分子の変化を誘起するように熱処置されることが必要であり、これにより、より良好な熱安定性を示す容器が得られる。
【0004】
圧力および応力は、充填プロセス中、およびその後の膨大な時間期間にわたって、耐熱容器の側壁に作用する。容器が高温液体で充填されて封止されるとき、初期流体圧が存在し、増大した内部圧力が容器に課される。液体、およびキャップの下の空気ヘッドスペースがその後冷却される際、熱収縮により、容器は一部排気される。この冷却によって作り出される真空は、容器の壁を機械的に変形させる傾向がある。
【0005】
一般的に、複数の縦方向平坦表面を組み込む容器は、より容易に真空力に対応する。たとえば、米国特許第4497855号(Agrawalら)は、真空力下において一様な内方向変形を可能にすると言われる、ランド領域によって分離された複数の凹み陥没パネルを有する容器を開示する。真空の作用は、容器の外見に悪影響を与えずに制御されると言われる。パネルは、内部の真空を排気するために内方向に引かれ、それにより、そうでない場合には剛直性のポスト領域またはランド領域の構造体を変形させる過剰な力が、容器の構造体に加えられるのを防止すると言われる。しかし、各パネルにおいて利用可能な「湾曲」の量は限定され、限界に近付くにつれ、側壁に伝達される力の量は増大する。
【0006】
側壁に伝達される力の作用を最小限に抑えるために、多くの従来の技術は、真空力で曲げられる構造体を防止するために、パネルを含めて、剛性の領域を容器に提供することを対象としてきた。
【0007】
容器にわたって水平方向または垂直方向の環状セクション、あるいは「リブ」を提供することは、容器の構築において一般的に実施されるようになり、高温充填容器のみに限定されるものではない。そのような環状セクションは、それが上に配備される部分を強化する。たとえば、米国特許第4372455号(Cochran)は、縦方向において強化し、真空力下において内向き変形静水圧力を受ける平坦表面間の領域に配置された環状リブを開示する。米国特許第4805788号(Otaら)は、剛性を容器に追加するために、パネルに並んで縦方向に延びるリブを開示する。これはまた、ランド領域の側面においてより大きなステップを提供する強化作用をも開示し、これにより、より大きな寸法および強度がパネル間のリブの領域に提供される。米国特許第5178129号(Otaら)は、パネル領域自体を強化するくぼみを開示する。最後に、米国特許第5238129号(Otaら)は、ボトルの高温充填パネルセクションの上および下ならびに外部のストリップにおいて、この場合は水平方向に向けられた強化する他の環状リブを開示する。
【0008】
熱応力および真空応力の両方に対して容器を強化することが必要であることに加えて、初期の流体圧、および高温液体が導入され、続いてキャッピングされるときに容器に課される増大した内部圧力を可能にすることが必要である。これにより、応力が容器の側壁に課される。熱パネルは強制的に外向きに移動し、これにより容器は膨れることがある。
【0009】
したがって、米国特許第4877141号(Hayashiら)は、内部流体圧および温度よって生じる初期の自然な外向きの湾曲、これに続く冷却中に真空形成によって生じる内向きの湾曲に適応するパネル構成を開示する。パネルは、プロファイルが比較的平坦に維持されるが、中心部分は、パネルに強度を追加するようにわずかに変位し、径方向の内外の移動を阻止しないことが重要である。しかし、パネルが概して平坦なので、移動の量は両方向において限定される。必要であれば、パネルのリブは、過剰な弾性のために含まれないが、その理由は、これにより、パネル全体としての外向きおよび内向きの戻り移動が阻止されるからである。
【0010】
上述されたように、「高温充填」飲料を包装するためにブロー成形プラスチック容器を使用することがよく知られている。しかし、高温充填の応用分野に使用される容器は、貯蔵中または取扱い中に、容器が破損する可能性がより高い容器をもたらす、容器に対する追加の機械的応力を受ける。たとえば、容器の薄い側壁が、容器が高温流体で充填されている際に変形または陥没することが判明している。さらに、容器の剛性は、高温充填液体が容器に導入された直後に低下する。液体が冷却される際、液体は容積が減少し、これにより、負圧または真空が容器において生成される。容器は、破損せずにそのような圧力変化に耐えることができなければならない。
【0011】
高温充填容器は、通常、容器が高温液体で充填された後、内向きに陥没するように構成されるほぼ矩形の真空パネルを備える。しかし、高温充填真空によって生じるパネルの内向き湾曲は、真空パネルの上部縁および底部縁において、特にパネルの上方コーナおよび下方コーナにおいて高い応力点を作り出す。これらの応力点は、パネルの縁付近の側壁の部分を弱め、容器の取扱い中、または容器が共に重ねられるとき、側壁が内向きに陥没するのを可能にする。たとえば、米国特許第5337909号を参照されたい。
【0012】
容器の側壁の周囲に連続的に延びる環状強化リブの存在が、米国特許第5337909号において示される。これらのリブは、上方縁および下方縁において真空パネルを支持すると指摘される。これは、縁を固定して保持し、一方ボトルが充填されている間、真空パネルの中心部分が内向きに湾曲するのを可能にする。これらのリブはまた、真空パネルの変形に抵抗する。強化リブは、ラベル上方取付けパネルおよびラベル下方取付けパネルの縁で真空パネルの縁と融合することができる。
【0013】
強化リブを有する他の高温充填容器が、WO97/34808において開示される。容器は、ラベル取付け領域を備え、該領域は、該領域によって垂直方向に分離された周方向に間隔をおいて位置する、一連の上方および下方の短い水平リブを有する。各上方リブおよび下方リブは、ラベル取付けセクションの内部に配置され、それぞれランドの1つより上または下に中心合わせされることが述べられる。容器は、陥没パネルのコーナにおいて高い応力点をやはり経験するいくつかの矩形の真空パネルをさらに備える。これらのリブは、陥没パネルの下方コーナに隣接する容器を補強する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第4497855号明細書
【特許文献2】米国特許第4372455号明細書
【特許文献3】米国特許第4805788号明細書
【特許文献4】米国特許第5178129号明細書
【特許文献5】米国特許第5238129号明細書
【特許文献6】米国特許第4877141号明細書
【特許文献7】米国特許第5337909号明細書
【特許文献8】国際公開第97/34808号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
高温充填PETジュースまたはスポーツ飲料容器などの延伸ブロー成形容器は、室温に冷却される際、または冷凍される際、機能、形状、およびラベル付着性を維持することができなければならない。丸くない容器の場合、これは、配向およびしたがって結晶度のレベルが、より狭い側面より前面および後面において本質的に低いということのために、より難題である。前面および後面は、通常、真空パネルが配置されるところであるので、これらの領域は、相対的により低い強度を補償するために、より厚くされなければならない。
【0016】
本明細書におけるあらゆる従来の技術に対する言及は、従来の技術が、任意の国または領域における共通の一般的な知識の一部を形成するいずれの承認でもいずれの示唆の形態でもなく、かつそのように解釈されるべきではない。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、改良されたブロー成形プラスチック容器を提供し、制御撓み湾曲パネルが、容器の1つの側壁に配置され、真空圧力に対して異なる応答を有する第2の制御撓み湾曲パネルが、交互側壁に配置される。例として、4つの制御撓み湾曲パネルを有する容器が、対称的に対向する側壁に2つの対で配置されることが可能であり、それにより、一対の制御撓み湾曲パネルが、交互に配置された対とは異なるレートで真空力に応答する。制御撓み湾曲パネルの対は、容器の中心縦軸から等距離に配置されることが可能であり、または、容器の中心線から異なる距離に配置されることが可能である。さらに、構成は、真空圧力に対するより制御された全体的な応答、および向上した窪み抵抗、ならびにパネル間のポスト領域またはランド領域のねじれ変位に対する抵抗を可能にする。さらに、圧搾可能な容器構成を開発する可能性と共に、容器の重量の改善された低減が達成される。
【0018】
本発明の1つの好ましい形態は、それぞれが容器の中心線に関して概して可変な外向きの曲率を有する、4つの制御撓み湾曲パネルを有する容器を提供する。第1の対のパネルが配置され、それにより第1の対における一方パネルは、他方のパネルと対向して配置され、第1の対のパネルは、交互に配置された第2の対のパネルとは別個の幾何学的形状および表面積を有する。第2対のパネルは同様に配置され、それにより、第2の対のパネルは、互いに対向して配置される。容器は、高温充填応用分野を含めて、様々な使用に適している。
【0019】
高温充填応用分野では、プラスチック容器は、室温より高い液体で充填され、次いで封止され、それにより、液体が冷却することにより容器内で容積が低減する。この好ましい実施形態では、最小の全表面積を間に有する第1の対の対向する制御撓み湾曲パネルは、上部より底部においてより広い概して矩形の形状を有する。これらのパネルは、サイズおよび形状が互いに対称となることが可能である。これらの制御撓み湾曲パネルは、実質的に外向きに湾曲した横方向プロファイルと、上方領域および下方領域においてよりも小さく外向きに湾曲する中心領域に向かうイニシエータ部分とを有する。代替として、外向きの曲率の量は、上部から底部、底部から上部、またはあらゆる他の適切な構成で一様に変化することができる。代替として、パネル全体は、比較的一様な外向きの曲率を有することが可能であるが、パネルの一部がパネルの他の部分より先に内向きに湾曲し始めるように、横周方向の量の程度が変化することが可能である。この第1の対の制御撓み湾曲パネルは、さらに、パネルより上または下に配置された1つまたは複数のリブを含むことが可能である。これらの随意選択のリブは、また、第2のセットの制御撓み湾曲パネルを含む対向側壁上のリブに対して、サイズ、形状、および数を対称とすることが可能である。第2のセットの制御撓み湾曲パネル上のリブは、容器の内部に対して内向きまたは外向きに向くことが可能である丸い縁を有する。本発明の第1の好ましい形態では、当初、第1の対の制御撓み湾曲パネルが、第2の対の制御撓み湾曲パネルよりはるかに大きい程度に真空力に対して優先的に反応し、より容易なパネルの移動を可能にするために、第1の対のパネルに組み込まれたリブを有さないことが好ましい。
【0020】
真空パネルは、非常に効率的であるように選択されることが可能である。真空パネルの幾何学的形状を有するパネルが図示されている、PCT出願第PCT/NZ00/00019号(Melrose)を参照されたい。「従来の技術」の真空パネルは、概して平坦または凹状である。PCT/NZ00/00019のMelroseおよび本発明の制御撓み湾曲パネルは、外向きに湾曲し、より多くの圧力量を取り出すことができる。各湾曲パネルは、異なる外向きの曲率の少なくとも2つの領域を有する。より小さく外向きに湾曲する領域(すなわち、イニシエータ領域)は、より大きく外向きに湾曲する領域より低い閾値において圧力変化に反応する。イニシエータ部分を提供することによって、制御部分(すなわち、より大きく外向きに湾曲する領域)は、通常起きるより容易に圧力に反応する。したがって、真空圧力は、従来の技術より大きく低減され、より小さい応力が、容器の側壁に加えられる。このように真空圧力の排出を増大することにより、多くの設計選択肢が可能になる。すなわち、異なるパネルの形状、特に外向きの湾曲、より軽量な容器、負荷の下でのより軽度の破損、必要なより小さいパネル領域、異なる形状の容器本体である。
【0021】
制御撓み湾曲パネルは、多くの異なる方式で成形することができ、標準的ではなくかつ容器の構造の改良をもたらすことができる本発明の構造に関して、使用することができる。
【0022】
制御撓み湾曲パネルを含むすべての側壁は、その内部に配置された1つまたは複数のリブを有することが可能である。リブは、容器の内側に対して外部または内部の縁を有することができる。これらのリブは、一連の平行リブとして存在することが可能である。これらのリブは、互いにおよびベースに対して平行である。一連の平行リブにおけるリブの数は、奇数または偶数とすることができる。リブの数、サイズ、および形状は、対向側壁のリブと対称である。そのような対称性は、容器の安定性を向上させる。
【0023】
第2の対の制御撓みパネルを含み、かつパネルの最大表面積を有する側面上のリブは、サイズおよび形状が互いにほぼ同一であることが好ましい。個々のリブは、容器の長さまたは幅にわたって延びることができる。リブの実際の長さ、幅、および深さは、容器の使用法、使用されるプラスチック材料、および製造プロセスの要求に応じて、変更することが可能である。各リブは、その安定機能および全体的な安定機能を内向きリブまたは外向きリブとして最適化するために、他に対して間隔をおいて配置される。リブは、互いに、および好ましくは容器のベースに対しても平行である。
【0024】
第1の対のパネルの制御撓みパネルの高度の非常に効率的な構成は、より大きな前面パネルおよび後面パネルより小さい表面積を提供するということをさらに補償する。第1の対のパネルがより低い圧力の閾値に応答することを提供することによって、これらのパネルは、中心線からさらに離れて配置されているにもかかわらず、第2のより大きなパネルセットより先に、真空補償機能を開始することが可能である。第2のより大きなパネルセットは、真空圧力に応答して最小限にのみ、かつ比較的一様に移動するように構築されることが可能であるが、その理由は、これらのパネルの小量の移動でも、表面積の増大のために十分な真空補償を提供するからである。第1のセットの制御撓み湾曲パネルは、より大きなパネルセットが反転位置に入るのを防止するために、反転して、パッケージによって必要とされる真空補償の多くを提供するように構築されることが可能である。薄壁超軽量プレフォームを使用することにより、高レベルの配向および結晶化度がパッケージ全体に付与されることが保証される。リブ構造体および高効率真空パネルと共に、このように強度のレベルが向上することにより、冷却時に機能および形状を維持し、一方同時に最小グラム量を使用する能力を、容器に提供する。
【0025】
上方容器バンパおよび下方容器バンパによって画定される領域内における隣接側面上のリブおよび真空パネルの構成により、パッケージは、構造上の強度を失わずにさらに軽量にすることが可能になる。リブは、より大きな反転しないパネルに配置され、より小さい反転パネルは、一般にリブくぼみがないことが可能であり、したがってブランドロゴまたは名称をエンボス加工またはデボス加工するのにより適している。この構成は、圧搾ボトル構成の幾何学的配向を最適にし、それにより容器の側面は、主要なより大きいパネルが互いに向かって収縮する際、部分的に内向きに引かれる。一般的に、従来の技術では、前面パネルおよび後面パネルが真空下において内向きに引かれる際、側面は外向きに強制される。本発明では、側面パネルは、中心に向かって反転し、パネル間のポスト構造体を超えて外向きに強制されずにこの位置を維持する。さらに、リブおよび真空パネルのこの構成は、慣例からの逸脱を表す。
【0026】
本発明を特徴付ける新規性のこれらおよび様々な他の利点および特徴が、本明細書に添付され、かつ本明細書の一部を形成する請求項において具体的に指摘される。しかし、本発明、本発明の利点、および本発明の使用によって得られる対象物をよりよく理解するために、本明細書の他の一部を形成する図面、および本発明の好ましい実施形態が図示および記述される添付の記述物が参照されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1A】本発明の第1の実施形態による容器の側面図である。
【図1B】本発明の第1の実施形態による容器の前面図である。
【図1C】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルを有する、本発明の第2の実施形態による側面図である。
【図1D】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第2の実施形態による前面図である。
【図1E】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第2の実施形態による斜視図である。
【図1F】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第2の実施形態による断面図である。
【図2A】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による側面図である。
【図2B】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち、弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による前面図である。
【図2C】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち、弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による斜視図である。
【図2D】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち、弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による断面図である。
【図3A】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち胴部)を通って延びる凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第4の実施形態による側面図である。
【図3B】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち胴部)を通って延びる凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第4の実施形態による前面図である。
【図3C】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち胴部)を通って延びる凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第4の実施形態による斜視図である。
【図4A】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち外径)に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第5の実施形態による側面図である。
【図4B】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち外径)に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第5の実施形態による前面図である。
【図4C】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち外径)に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第5の実施形態による斜視図である。
【図5A】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、くぼんだ凹みリブまたは溝と、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第6の実施形態による側面図である。
【図5B】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、くぼんだ凹みリブまたは溝と、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第6の実施形態による前面図である。
【図5C】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、くぼんだ凹みリブまたは溝と、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第6の実施形態による斜視図である。
【図6A】容器が、凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、連続する(すなわち中間領域によって分離されない)水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第7の実施形態による側面図である。
【図6B】容器が、凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、連続する(すなわち中間領域によって分離されない)水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第7の実施形態による前面図である。
【図6C】容器が、凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、連続する(すなわち中間領域によって分離されない)水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第7の実施形態による斜視図である。
【図7A】容器が、上方(上部)および下方(底部)の水平方向移行壁(外径)に融合された凹状の形状(弧状)の1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図7B】容器が、上方(上部)および下方(底部)の水平方向移行壁(外径)に融合された凹状の形状(弧状)の1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図7C】容器が、上方(上部)および下方(底部)の水平方向移行壁(外径)に融合された凹状の形状(弧状)の1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図8A】容器が、凹状の形状(弧状)で輪郭付けされた1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図8B】容器が、凹状の形状(弧状)で輪郭付けされた1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図8C】容器が、凹状の形状(弧状)で輪郭付けされた1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図9A】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図9B】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図9C】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図9D】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の断面図である。
【図10A】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向きのリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図10B】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向きのリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図10C】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向きのリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図11A】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向き水平のリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図11B】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向き水平のリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図11C】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向き水平のリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図12A】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図12B】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図12C】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図13A】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図13B】容器が、交互に輪郭付けされた垂直に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図13C】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図14A】約6.03kPa(約0.875PSI)の真空圧力下における図1Aに示された容器の有限要素分析(FEA)を示す図である。
【図14B】約6.03kPa(約0.875PSI)の真空圧力下における図1Bに示された容器のFEAを示す図である。
【図15A】約6.89kPa(約1.000PSI)の真空圧力下における図1Aに示された容器のFEAを示す図である。
【図15B】約6.89kPa(約1.000PSI)の真空圧力下における図1Bに示された容器のFEAを示す図である。
【図16A】約1.72kPa(約0.250PSI)の真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16B】約3.45kPa(約0.500PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16C】約5.17kPa(約0.750PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16D】約6.89kPa(約1.000PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16E】約8.62kPa(約1.250PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明による薄壁容器は、室温より高い温度の液体で充填されることを目的とされる。本発明によれば、容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリエステルなどのプラスチック材料から形成されることが可能である。容器は、ブロー成形されることが好ましい。容器は、当技術分野において知られている自動高速高温充填機器によって充填されることができる。
【0029】
ここで図面を参照すると、本発明の容器の第1の実施形態が、一般的に高温充填ボトルのよく知られている多くの特徴を有するものとして、図1Aおよび図1Bに概して示されている。形状が概して丸いまたは楕円である容器101は、容器がベース126の上に直立しているとき、縦軸Lを有する。容器101は、開口104を経て流体を充填および分与するためのねじ込みネック103を備える。ネック103はまた、キャップ(図示せず)で封止可能である。好ましい容器は、ほぼ円形のベース126、およびネック103より下でかつベース126より上に配置されたベル105をさらに備える。本発明の容器はまた、ほぼ丸い側面によって画定された本体102を有し、該側面は、ベル105とベース126を接続する、1対のより狭い制御撓み湾曲パネル107および1対のより広い制御撓み湾曲パネル108を含む。収縮ラップラベル付けおよび接着方法を含めて、当業者にはよく知られている方法を使用して、1つまたは複数のラベルを、ベル領域105に容易に加えることができる。加えられる際、ラベルは、容器101のベル105全体の周りに延びる、またはラベル取付け領域の一部の上にわたって延びる。
【0030】
一般的に、1つまたは複数のリブ118を含むほぼ矩形の湾曲パネル108は、本体領域102において隣接する湾曲パネルの対107より広い幅を有するパネルである。制御撓み湾曲パネル108およびリブ118の配置は、対向側面が概して対称となるようなものである。これらの湾曲パネル108は、上方部分112および下方部分113において丸い縁を有する。真空パネル108により、ボトルは、高温流体で充填され、封止され、その後冷却される際、内向きに湾曲することが可能になる。リブ118は、容器の側面によって画定された空間に対して、丸い外部縁または内部縁を有することができる。リブ118は、通常、側面の幅のほとんどに延び、互いにおよびベースと平行である。これらのリブ118の幅は、リブの機能を達成することと一貫して選択される。どちらの隣接側面上のリブ118の数も、容器のサイズ、リブの数、プラスチック組成、ボトルの充填条件、および予測される内容物に応じて変更することができる。側面上のリブ118の配置も、リブ付き湾曲パネルおよびリブなし湾曲パネルの相互機能に関連する所望の目的が失われない限り、変更することができる。リブ118はまた、真空パネルの上方縁および下方縁からそれぞれ間隔をおいて配置され、機能を最大にするように配置される。各一連のリブ118は、非連続的である、すなわち互いに接触しない。また、パネルの縁とも接触しない。
【0031】
真空パネル108の数は可変である。しかし、それぞれ容器101の対向側面上の2つの対称パネル108が好ましい。制御撓み湾曲パネル108は、形状がほぼ矩形であり、丸い上方縁112および丸い下方縁113を有する。
【0032】
図1Aおよび図1Bに示されたように、より狭い側面は、リブ強化を有さない制御撓み湾曲パネル107を含む。当然、パネル107はまた、様々な長さおよび構成を有するいくつかのリブ(図示せず)を組み込むことも可能である。しかし、この側面上に配置されたあらゆるリブが、容器の対向側面上の相当物と位置およびサイズについて対応することが好ましい。
【0033】
各制御撓み湾曲パネル107は、断面が概して外向きに湾曲している。さらに、外向きの曲率の量は、湾曲パネルの縦方向の長さに沿って変化し、それにより真空圧力に対する応答が、湾曲パネル107の異なる領域において変化する。図16Aは、図1Aの線B−Bを通る断面での外向きの曲率を示す。湾曲パネル領域を通るより高いすなわちベルにより近い)断面は、線B−Bを通るものより小さい外向きの曲率を示し、本体102上において比較的下方であり、かつ容器101のベース126との接合部により近い湾曲パネルを通る断面は、線B−Bを通るものより大きい外向きの曲率を示す。
【0034】
各制御撓み湾曲パネル108もまた、断面が概して外向きに湾曲している。同様に、外向きの曲率の量は、湾曲パネル108の縦方向の長さに沿って変化し、それにより真空圧力に対する応答が、湾曲パネルの異なる領域において変化する。図16Aは、図1Aの線B−Bを通る断面の外向きの曲率を示す。湾曲パネル領域を通るより高い(すなわちベルにより近い)断面は、線B−Bを通るものより小さい外向き曲率を示し、本体102上において比較的下方であり、かつ容器101のベース126との接合部により近い湾曲パネル108を通る断面は、線B−Bを通るものより大きい外向きの曲率を示す。
【0035】
この実施形態では、制御撓み湾曲パネル107の内部に含まれる弧の曲率の量は、制御撓み湾曲パネル108内に含まれる弧の曲率の量とは異なる。これにより、パネル107が存在しない場合、あるいは例えば強化領域またはランド領域もしくはポストなどによって置き換えられる場合よりも優れた制御が、より大きな湾曲パネル108の移動に対して提供される。1対の湾曲パネル107によって、互いに対向して配置されている1対の湾曲パネル108を分離することによって、製品の収縮中に湾曲パネル108に対して生成される真空力の量を操作することができる。このようにして、主要パネルの過度のゆがみを回避することが可能である。
【0036】
この実施形態では、湾曲パネル107は、真空圧力に対しより早期の応答を提供し、したがって、湾曲パネル108からの圧力応答の必要性を排除する。図16Aから図16Eは、容器内の真空圧力の漸進的な増大を示す。湾曲パネル107は、容器内において真空補償のほとんどを通常提供する湾曲パネル108のサイズがより大きいにもかかわらず、湾曲パネル108より早期にかつより積極的に応答する。制御撓み湾曲パネル107は反転し、真空圧力が増大する際、反転したままである。これにより、完全な可能性がより大きな湾曲パネル108から実現されるよりかなり前に、完全な真空適応が達成される。制御撓み湾曲パネル108は、大きな温度減少(たとえば重度の冷却)などの積極的な条件下において、真空の増大が経験される場合、または製品が古くなり、プラスチック側壁を経て移動する酸素および他の気体が増大し、それによりまた真空力の増大が生じる場合、内向きに引かれ続けることが可能である。
【0037】
本発明の以上および他の実施形態の改良構成は、従来の技術において知られているものより、真空圧力に対する応答について優れた可能性を提供する。容器101は、より大きなパネル108が互いに向かって圧搾される場合、またはより小さいパネル107が互いに向かって圧搾される場合でも、内容物を排出するように圧搾されることが可能である。圧搾圧力の解放により、容器は、締められたまたはゆがんだままではなく、意図した形状にすぐに戻る。これは、真空圧力レベルに対して異なる応答を有する対向するセットのパネルを有する結果である。このようにして、パネルの1つのセットが、容器の構成を全体として常に設定し、そうでない場合に通常起きる可能性があるパネルセットのあらゆる再分配を可能にしない。
【0038】
真空応答は、容器にわたって周方向に広がるが、各パネルを分離する過度の力がポスト109に加えられずに、パネルの各対が互いに向かって引かれることが可能であるように、側壁の効率的な収縮を可能にする。この全体的なセットアップにより、すべての真空圧力レベルにおいて容器のゆがみは従来の技術より小さくなり、より大きなパネルが共にもたらされる際の横方向のゆがみは小さくなる。さらに、より高レベルの真空補償が、より大きなパネルのみによって得られる場合より、より大きなパネル間に設定されたより小さい真空パネルを使用することにより得られる。より小さいパネルがない状態では、より大きなパネルが収縮することによって、過度の力がポストに加えられ、より高い真空レベルにおいて、より有益ではない配向を取ることになる。
【0039】
上記は、例示としてのみ提供され、パネル107のサイズ、形状、および数、パネル108のサイズ、形状、および数は、ならびにリブ補強118のサイズ、形状、および数は、容器のサイズの機能要件に関係し、所与の値から増大または減少させることができる。
【0040】
しかし、本発明の多くの特徴および利点が、本発明の構造および機能の詳細と共に以上の記述において述べられたが、開示は単に例示であり、添付の請求項が表される用語の広範な一般的な意味によって示される、完全な程度まで本発明の原理内において、具体的には部分の形状、サイズ、および構成の事項について、変更が詳細に行われることが可能であることを理解されたい。
【0041】
図1Aおよび図1Bに示された実施形態、ならびに図1C、図1D、図1E、および図1Fに示された実施形態は、1次容量および2次容量と関連して作用し、それにより製品冷却中の負の内圧作用を低減する、4つの制御撓み湾曲パネル107および108を有する容器101、101’に関する。
【0042】
たとえば、容器101、101’は、高温充填処理の過酷さに耐えることができる。高温充填プロセスでは、製品は、プラスチック材料のガラス転移温度付近とすることができる約82℃の高温において容器に加えられ、容器はキャップされる。容器101、101’およびその内容物が冷却される際、内容物は、収縮する傾向があり、この容積変化は、容器内において部分的な真空を生じる。他の要因が、容器の内容物を収縮させ、容器のゆがみをもたらすことがある内部真空を作り出すことがある。たとえば、内部の負圧は、包装された製品が、より低温の環境に配置されているとき(たとえば、ボトルを冷蔵庫または冷凍庫に配置する)、あるいは貯蔵中に容器内の湿気が失われることから、作り出される可能性がある。
【0043】
これらの内部の容積および気圧の変化に適応するためのいくつかの手段が存在しない場合、容器は、変形および/または陥没する傾向がある。たとえば、丸い容器101、101’は楕円になることがあり、またはゆがんで丸くはなくなる傾向がある。他の形状の容器が、同様にゆがむことがある。容器の外見に悪影響を与えるこれらの変化に加えて、ゆがみまたは変形により、容器は傾斜する、または不安定になることがある。これは、ベース領域の変形が生じるときに特に当てはまる。支持構造が容器の側面パネルから除去される際、ベースのゆがみは、真空に適応する機構がない場合、問題になることがある。さらに、パネルの構成は、容器をより軽量にすることを可能にする追加の利点(たとえば、上部負荷性能の向上)を提供する。
【0044】
容器101、101’の新規な設計により、容積の収縮および真空の取込みは増大し、それにより容器101、101’の負の内圧および不必要なゆがみが低減され、美観、性能、および最終使用者の取扱いの向上が提供される。
【0045】
ここで図1C、図1D、図1E、および図1Fを参照すると、容器101’は、高温充填の応用分野に適切であり、開口104を画定するネック部分103を有するプラスチック本体102を備えることが可能であり、ネック部分103は、ショルダ部分105に接続され、ショルダ部分105は、下方に延びて側壁106と接続し、側壁106は、下方に延びて、ベース126を形成する底部部分122と接合する。側壁106は、4つの制御撓み湾曲パネル107および108を含み、ポストまたは垂直移行壁109を含み、ポストまたは垂直移行壁109は、1次パネル107と2次パネル108との間に配置され、かつ1次パネル107と2次パネル108を接合する。容器101’の本体102は、高温充填処理中に容積収縮を増大させ、かつ圧力を低減するように構成され、パネル107および108は、高温充填応用中に高温液体が冷却することから作り出される真空力により内向きに収縮するように構成される。
【0046】
容器101’は、例えば、ジュース、他の飲料、ヨーグルト、ソース、プディング、ローション、液体またはゲルの形態の石鹸、およびキャンディなどのビーズ形の物体などを含めて、多様な液体、粘性、または固体の製品を包装するために使用することができる。
【0047】
本発明の容器は、たとえば押出しブロー成形、伸張ブロー成形、および射出ブロー成形を含めて、従来のブロー成形プロセスによって作成されることができる。押出しブロー成形では、熱可塑性材料の溶融管またはプラスチックのパリソンが、1対の開放ブロー型半分の間に押し出される。ブロー型半分はパリソンの周りを閉じ、容器を形成するためにパリソンが中に吹き込まれる空洞を提供するように協働する。形成される際、容器は、型が共になる領域において余分な材料またはフラッシュを含むことがあり、あるいは、完成容器上に作為的に存在する過剰な材料またはモイルを含むことがある。型半分を開いた後、容器は取り外され、モイルのあらゆるフラッシュが除去されるトリマまたはカッタに送られる。完成容器は、容器を形成するために使用された2つの型半分が共になった場所に形成された、見ることのできるリッジを有することが可能である。このリッジは、分割線と呼ばれることがある。
【0048】
延伸ブロー成形では、事前に形成されたパリソンまたはプレフォームが、通常は射出成形プロセスによって、熱可塑性材料から調製される。プレフォームは、通常、容器の線条となるねじ込み端部を含む。プレフォームは、2つの開放ブロー型半分の間に配置される。ブロー型半分は、プレフォームの周りを閉じ、プレフォームが容器を形成するために中に吹き込まれる空洞を提供するように協働する。成形後、型半分は、容器を解放するために開かれる。射出ブロー成形では、熱可塑性材料が、パリソンを形成するために、ロッドを経て射出型の中に押し出される。パリソンは、2つの開放ブロー方半分の間に配置される。ブロー型半分は、パリソンの周りを閉じ、パリソンが容器を形成するために中に吹き込まれる空洞を提供するように協働する。成形後、型半分は、容器を解放するために開かれる。
【0049】
1つの例示的な実施形態では、容器は、ボトルの形態にあることが可能である。ボトルのサイズは、約0.25リットルから約2リットル(約8オンスから約64オンス)、約0.5リットルから約0.76リットル(約16オンスから約24オンス)、あるいは約0.5リットルから約0.63リットル(約16オンスまたは約20オンス)のボトルとすることが可能である。容器の重量は、表面積に応じてグラム重に基づくことが可能である(たとえば、グラムあたり約29平方センチ(4.5平方インチ)からグラムあたり約14平方センチ(2.1平方インチ))。
【0050】
側壁は、形成される際、ほぼ管状であり、様々な断面形状を有することがある。断面の形状には、たとえば、図示されたようなほぼ円形の横断面、ほぼ正方形の横断面、3角形、5角形などの他のほぼ多角形の横断面形状、または湾曲および弧状の形状と直線形の形状の組み合わせがある。理解されるように、容器がほぼ多角形の横断面形状を有するとき、多角形のコーナは、通常、丸くされる、または面取りされることが可能である。
【0051】
例示的な実施形態では、容器の側壁、ショルダ、および/またはベースなど、容器の形状は、ほぼ丸い、またはほぼ正方向の形状とすることが可能である。たとえば、側壁は、ほぼ丸い(たとえば、図1A〜図1Fの場合)、またはほぼ正方形の形状(たとえば図9A〜図9Dの場合)とすることができる。
【0052】
容器101’は、一体構造を有し、たとえばナイロンなどのポリアミド、たとえば低密度ポリエチレン(LDPE)もしくは高密度ポリエチレン(HDPE)であるポリエチレン、またはポリプロピレンなどのポリオレフィン、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)であるポリエステル、あるいは材料の物理的特性または化学的特性を変化させるために付加剤を含むこともできるその他など、単層プラスチック材料から調製されることができる。たとえば、いくつかのプラスチック樹脂は、酸素の浸透性を向上させるために修正されることができる。代替として、容器は、多層プラスチック材料から調製されることができる。層は、未使用材料、リサイクル材料、および再粉砕材料を含めて、任意のプラスチック材料とすることができ、容器の物理的特性を向上させるために付加剤を有するプラスチックまたは他の材料を含むことができる。上述された材料に加えて、多層プラスチック容器においてしばしば使用される他の材料には、たとえば、隣接層において使用されるとき、層間剥離を受ける材料を共に保持するためのエチルビニルアルコール(EVOH)、タイ層または結合剤がある。コーティングが、たとえば酸素バリア特性を導入するために、単層または多層の材料の上にわたって加えられることが可能である。例示的な実施形態では、本発明の容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、または所望の結果を達成するために適切である可能性があるあらゆる他の有機ブロー材料など、概して2軸配向のポリエステル材料で作成されることが可能である。
【0053】
他の実施形態では、ショルダ部分、底部部分、および/または側壁は、ラベルを加えるように個別に適合させることが可能である。容器は、ネック部分と係合し、かつ流体を容器内に封止する、クロージャ123、223、323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323(たとえば図1Cおよび図2A〜図13A)を含むことが可能である。
【0054】
図1C〜図1Fに例示されたように、4つのパネル107および108は、1次容量および2次容量と関連して作用する、1対の対向する1次パネル107および1対の2次パネル108を備えることが可能である。
【0055】
一般的に、1次パネル107は、2次パネルより小さい表面積を備える、および/または2次パネルより大きな容積取込みのために構成された幾何学的構成を有することが可能である。例示的な実施形態では、1次パネル107に対する2次パネル108のサイズは、少なくとも約1:1(たとえば図9A〜図9D)など、1次パネルよりわずかに大きくすることが可能である。他の態様では、1次パネル107に対する2次パネル108のサイズは、約3:1または約7:5の比率にあることが可能であり、あるいは、2次パネル108は、1次パネル107より少なくとも70%大きい、または2:1である、もしくは50%大きいとすることが可能である。
【0056】
負の内圧を解放する前に(たとえば、高温処理プロセス中)、1次パネル107および2次パネル108は、凸状、真直ぐ、もしくは凹状の形状、および/またはその組み合せであるように構成されることが可能であり、それにより、閉鎖容器の冷却後、または容器を高温製品で充填し、封止して冷却した後、1次パネルおよび/または2次パネルは、凸状性が減少し、垂直方向に真直ぐであり、または凹状性が増大する。1次パネル107および/または2次パネル108の凸状性または凹状性は、垂直方向または水平方向とすることが可能である(たとえば、上方向および下方向、または周方向、あるいはその両方)。代替実施形態では、2次パネル108は、わずかに凸状とすることが可能であり、一方、1次パネル107は、平坦、凹状、または1次パネル108相当物より凸状ではない。代替として2次パネル108は、ほぼ平坦であり、1次パネル107は凹状であるとすることが可能である。
【0057】
1次パネル107および2次パネル108は、包装またはその後の取扱いおよび貯蔵のために、内部の負圧を解放するように協働する。圧力が解放されると、1次パネル107は、50%を超える真空の解放または取込みの役割を担うことが可能である。2次パネル108は、真空の解放または取込みの少なくとも一部(たとえば15%以上)について役割を担うことが可能である。たとえば、1次パネル107は、容器内において展開された真空の50%、56%、または85%を超えて吸収することが可能である(たとえば、高温充填後に冷却される際)。
【0058】
一般的に、1次パネル107は、リブなどの構造要素が実質的に存在せず、したがってより可撓性であり、2次パネルより小さい撓み抵抗を有し、したがって大きい撓みを有するが、ある最小のリビング(ribbing)が、構造支持を容器全体に追加するために、上記で留意されたように存在することが可能である。パネル107は、パネルが内向きに撓まされる際、撓み抵抗の増大を漸進的に示すことが可能である。
【0059】
代替実施形態では、1次パネル107、2次パネル108、ショルダ部分105、底部部分122、および/または側壁106は、エンボス加工されたモチーフまたはレタリング(図示せず)を含むことが可能である。
【0060】
図1A〜図1Eに例示されたように、1次パネル107は、上方部分110および下方部分111を備えることが可能であり、2次パネル108は、上方パネル壁112および下方パネル壁113を備えることが可能である。
【0061】
1次パネル107または2次パネル108は、上部から底部まで進む幅において個別に変化することが可能である。たとえば、パネルは、上部から底部まで進む幅において同様のままであることが可能であり(すなわち、パネルはほぼ直線形である)、砂時計の形状を有することが可能であり、上部および/または底部より広い中心部分を有する楕円の形状を有することが可能であり、あるいは、パネルの上部部分は、パネルの底部部分より広い(すなわち狭くなる)、またはその反対(すなわち広くなる)とすることが可能である。
【0062】
図1C〜図1Fの実施形態に示されたように、1次パネル107は、垂直方向に真直ぐであり(たとえば、ほぼ平坦または概して平坦)、上部から底部まで進んで砂時計の形状を有する。2次パネル108は、垂直方向に凹状であり(たとえば、上部から底部に進んで内向きに弧状)、上部から底部に進んでほぼ一貫した幅を有するが、幅は、1次パネルの砂時計の形状と共にわずかに変化する。例えば、図2A〜図7Cに示されたものなどの他の例示的な実施形態では、1次パネル(たとえば207)は、垂直方向に凹状の形状とすることができ(たとえば、上部から底部に進んでゆるやかに弧状)、上部から底部に進んで砂時計の形状を有することができる。一態様では、1次パネル107は、垂直方向に凹状の形状(すなわち弧状)で水平方向に比較的平坦/わずかに凹状とすることが可能である(たとえば図2Cおよび図2D)。図1A〜図8Cに示された例示的な実施形態の2次パネル(たとえば208)は、垂直方向に凹状(すなわち弧状)であり、上部から底部に進んで一貫した幅を有する。他の実施形態では、1次および/または2次パネルは、1次パネルの上部および底部より広い中心セクションを有する垂直方向に凸状の形状を有することが可能である(図示せず)。たとえば図8A〜図8Cに示されたような、さらに他の例示的な実施形態では、1次パネル807は、垂直方向に凹状の形状(すなわち弧状)とすることができ、上部から底部に進んでより広くなる。2次パネル808は、垂直方向に凹状の形状(すなわち弧状)であり、上部から底部に進んで一貫した幅を有することができる。
【0063】
代替実施形態では、すべての4つのパネルは、図9Aの線9D−9Dの断面である図9Dに示されたように、サイズが同様である(たとえば、d1はd2とほぼ同じである)。1次パネル907は、垂直方向に凹状であり(たとえば、上部から底部に進んで内向きに弧状)、上部から底部に進んでほぼ一貫した幅を有し、2次パネル908は、垂直方向に真直ぐであり(たとえば、ほぼ平坦または概して平坦)、上部から底部に進んでほぼ一貫した幅を有する。そのような実施形態では、1次パネルは、2次パネルより内圧に対してより応答するように構成される。たとえば、1次パネル907は、2次パネル908より水平方向に平坦である(すなわち、より弧状ではない)。すなわち、1次パネルの曲率半径(r1)は、2次パネルの曲率半径(r2)より大きい。(図9D参照)。曲率のこれらの違いにより、1次パネルは湾曲について向上した能力を有し、それにより1次パネルは、容器において達成された全真空解放全体の大部分(たとえば50%を超える)を占めることが可能になる。
【0064】
他の実施形態では、図10A〜図10Cに例示されたように、1次パネル(たとえば1007)は、垂直方向に真直ぐの形状(すなわちほぼ平坦)とすることができ、かつ上部から底部に進んで一貫した幅を有することができる。2次パネル(たとえば1008)は、垂直方向に真直ぐの形状(すなわちほぼ平坦)とすることができ、かつ上部から底部に進んで一貫した幅を有することができる。
【0065】
本発明は、様々なこれらの組み合せおよび特徴を含むことが可能である。たとえば、図12A〜図12Cおよび図13A〜図13Cに示されたように、1次パネル1207は、垂直方向に真直ぐであり(たとえば、実質的または概して平坦)、上部から底部に進んでより広くなる輪郭付けされた形状を有することができる。他の例示的な実施形態(図示せず)では、2次パネルは、上部から底部に漸進的に広くなり、それにより上方パネル壁は、下方パネル壁より大きく、その結果、2次パネルの上方部分は、下方部分より凹んでいる。
【0066】
容器101はまた、ショルダ105と側壁106との間の上方バンパ壁114、および側壁106と底部部分122との間の下方バンパ壁115を含むことも可能である。上方バンパ壁および/または下方バンパ壁は、容器の最大直径を画定することが可能であり、あるいは代替として、最大直径にほぼ等しいことが可能である第2の直径を画定することが可能である。
【0067】
図1A〜図1F、図2A〜図2D、および図4A〜図13Cに例示された実施形態では、上方バンパ壁(たとえば114)および下方バンパ壁(たとえば115)は、容器の周囲に沿って連続的に延びることが可能である。図1A〜図1F、図6A〜図6C、および図8A〜図13Cに例示されたように、容器はまた、1次パネル107の上方部分110および下方部分111を画定し、かつ1次パネルをバンパ壁に接続する水平方向移行壁116および117を含むことも可能である。
【0068】
図9A〜図11Cの場合のように、水平方向移行壁(たとえば916および917)は、容器901の周囲に沿って連続的に延びることが可能である。代替として、図4A〜図4C、図5A〜図5C、および図7A〜図7Cに例示されたように、水平方向移行壁は、1次パネル(たとえば407)の上方部分(たとえば410)および下方部分(たとえば411)が、それぞれ上方バンパ壁(たとえば414)および下方バンパ壁(たとえば415)に移行または融合するように、存在しないことが可能である。
【0069】
バンパ壁に移行する1次パネルを有する例示的な実施形態では(たとえば、図3A〜図3Cの実施形態の場合のように)、1次パネル307は、1次パネル307の上部310および/または底部311において水平方向移行壁を欠くことができる。図3A〜図3Cに示されたように、1次パネル307の上方部分310および下方部分311は、それぞれ、上方バンパ壁314および下方バンパ壁315を通って延び、それにより、上方バンパ壁314および下方バンパ壁315は不連続である。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態(たとえば、図1A〜図8Cおよび図10A〜図13C)では、2次パネルは、内向きまたは外向きに突出するすべり止めの特徴を有するグリップ領域を含むように輪郭付けされることが可能であり、一方、2次真空取込み手段を提供し、1次パネルは、1次真空取込み手段を提供する。それにより結果として得られる例示的な構成は、内圧を低減し、真空取込み量を増大させ、ラベルのゆがみを低減し、一方、最終使用者/消費者が取り扱うのを容易にするように、つかむことが可能な領域を依然として提供する。
【0071】
2次パネル108は、少なくとも1つの水平リビング118(たとえば図1A〜図8Cおよび図10A〜図11C)を含むことが可能である。図1A〜図5Cおよび図12A〜図12Cに例示されたように、2次パネル108は、たとえば、中間領域119によって分離された外向きに突出する水平リビングを含むことができる。図6A〜図8Cおよび図13A〜図13Cに例示されたように、水平リビング(たとえば618)は、連続的(すなわち、中間領域によって分離されない)とすることができる。
【0072】
図10A〜図10Cは、中間領域1019によって分離された内向きの凹みリビング1018を有する実施形態を示し、図11A〜図11Cは、中間領域1119からのより水平の移行を有する内向き凹みリビング1118を示す。
【0073】
図1C〜図1Eにおいて見ることができるように、容器101’は、上方バンパ壁114とショルダ部分105との間、および/または下方バンパ壁115とベース126との間に、少なくとも1つの凹みリブまたは溝120を含むことが可能である。代替として、図9A〜図9D、図10A〜図10C、および図11A〜図11Cに例示されたように、容器(たとえば1001)は、上方バンパ壁1014および/または下方バンパ壁1015と1次パネル1007および2次パネル1008との間に、少なくとも1つの凹みリブまたは溝1024を含むことが可能である。凹みリブまたは溝120は、容器101(図1A〜図4Cおよび図6A〜図11C)の周囲に沿って連続的とすることが可能である。他の実施形態では、容器101は、前記上方バンパ壁の上の凹みリブまたは溝120より上の少なくとも1つの第2の凹みリブまたは溝121、あるいは2つの第2の凹みリブまたは溝421(図4A〜図11C)を含むことが可能である。第2の凹みリブまたは溝(たとえば121または421)は、凹みリブまたは溝120より低いまたは高い高さとすることが可能である。他の実施形態では、上方バンパ壁514より上の凹みリブまたは溝520は、リブまたは溝が不連続であるように、陥凹部分522(図5A〜図5C)を備えることができる。
【0074】
他の実施形態では、容器は、圧搾により製品を送出または分与する圧搾可能容器とすることが可能である。この実施形態では、容器は、一度開放された後、容易に保持するまたはつかむことが可能であり、ほとんど抵抗なしで、容器は、容器から製品を分与するために、1次パネルまたは2次パネルに沿って圧搾されることが可能である。圧搾後、圧力は低減され、容器は、過度のゆがみのない状態で元の形状を保持する。
【0075】
再び図14Aおよび図14Bを参照すると、有限要素分析(FEA)から、1次パネル107および2次パネル108は、異なる応答量で真空の変化に反応することがわかる。図14Aは、約6.0kPa(1平方インチ当たり約0.875ポンド(PSI))の真空を有する容器を示す。領域1430の中心点の周辺において、1次パネル107は、容器の縦軸に向かって内向きに約4.67mm変位する。1次パネル107のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きの撓みが実質的に存在しない領域1405の周辺において見ることができる。領域1410は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1415は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1420は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。領域1425は、約3.75mmの内向きの撓みを示す。
【0076】
一方、2次パネル108は、約2.00mmから約3.00mmの範囲の比較的より少ない内向きの撓みを示す。図14Bは、そのような2次パネル108に対する真空の影響をより詳細に示す。領域1425の中心点の周辺において、2次パネル108は、容器の縦軸に向かって内向きに約3.75mm撓んでいる。2次パネル108のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きお撓みが実質的に存在しない領域1405の周辺において見ることができる。領域1410は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1415は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1420は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。
【0077】
ここで図15Aおよび図15Bを参照すると、FEAから、1次パネル107および2次パネル108は、異なる応答量で真空の変化に反応し続けることがわかる。図15Aは、約6.9kPa(1インチ平方当たり約1.000ポンド(PSI))の真空を有する容器を示す。領域1530の中心点の周辺において、1次パネル107は、容器の縦軸に向かって内向きに約5.69mm変位している。1次パネル107のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きの撓みが実質的に存在しない領域1505の周辺において見ることができる。領域1510は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1515は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1520は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。領域1525は、約3.75mmの内向きの撓みを示す。
【0078】
一方、2次パネル108は、比較的より小さいが、図14Aの場合より大きい内向きの撓みを示す。図15Bは、そのような2次パネル108に対する真空の影響をさらに詳細に示す(たとえば、図15Aに示されたように2次パネル108上に領域1525および1530が存在する)。たとえば、領域1530の中心点の周辺において、2次パネル108は、容器の縦軸に向かって内向きに約4.75mmから約5.00mm変位している。2次パネル108のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きの撓みが実質的に存在しない領域1505の周辺において見ることができる。領域1510は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1515は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1520は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。領域1525は、約3.75mmの内向きの撓みを示す。領域1527は、約4.25mmの内向きの撓みを示す。ここで図16A〜図16Eを参照すると、本発明の実施形態による1次パネル107および2次パネル108の制御された径方向の変形のさらなる詳細が、異なる程度の真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図によって示されている。
【0079】
図16Aは、約1.72kPa(約0.250PSI)の真空下における1次パネル107および2次パネル108を示す。パネル107、108の両方とも、この真空に晒されるときでも、外向きの曲率を示し、内向きの撓みはほとんど示さない(すなわち0.50mmから約1.00mmの大きさ)。しかし、図16Bに示されたように、真空が約3.45kPa(約0.500PSI)に増大するとき、1次パネル107は、約2.00mmから約2.50mmの内向きの撓みの領域1620を示し始め、一方、2次パネル108は、わずかに1.25mm内向きに撓む。
【0080】
図16Cは、約5.12kPa(約0.75PSI)の真空下における1次パネル107の続行する内向きの撓みをさらに示す。領域1620、1625、および1630が、1次パネル107の上に出現し始め、これらはそれぞれ、約2.00mmから約2.50mm、3.75mm、および4.00mmから約4.25mmの内向きの撓みを示す。一方、2次パネル108は、わずかに約1.00mmから約2.00mmの内向きの撓みを示し続ける。
【0081】
図16Dおよび図16Eは、それぞれ、約6.89kPa(約1.00PSI)および約8.62kPa(約1.25PSI)の真空下における容器の制御された径方向変形を示し続ける。図16Dにおいて、1次パネル107は反転し始めており、領域1620、1625、および1630は、図16Cに示された量とほぼ同じ量の撓みを示すことがわかる。しかしまた、2次パネル108は、増大するレートで内向きに撓み始めたこともわかる。領域1625および1630が、2次パネル108上に出現し始め、これらはそれぞれ、約3.75mm、および約4.00mmから約4.25mmの内向きの撓みを示す。より重要なことには、図16Eから、実質的にすべての2次パネル108が、約4.00mmから約4.25mm内向きに撓んでいることがわかる。1次パネル107を2次パネル108から分離するポストまたは垂直移行壁も、約3.75mmの内向きの撓みを示すことがわかる。したがって、1次パネル107および2次パネル108は、湾曲を提供し、パネル107、108が湾曲するためのこの点をポストまたは垂直移行壁において作り出す。1次パネル107および2次パネル108は、調和してであるが、異なるレートで湾曲する。
【0082】
以上の例示的なFEAから理解されるように、1次真空パネル107および2次真空パネル108ならびにリブ(存在する場合)を備えるケージ構造は、容器の充填および冷却時に容器の形状を維持するように協働する。またこのケージ構造は、容器は高温充填されていないが、充填容器の貯蔵期間中に真空誘起変化(たとえば、冷凍または蒸気の損失)を受ける可能性があるこれらの場合、容器の形状を維持する。
【0083】
本発明は、現在考慮される実施形態に関連して開示され、いくつかの修正および変更が議論されている。他の修正および変更が、当業者には容易に思い浮かぶであろう。具体的には、1次パネルおよび2次パネルの構成の様々な組み合せが議論されている。様々な他の容器の特徴も、いくつかの組み合せと共に組み込まれている。本発明は、記述されたもの以外の異なる構成の1次パネルおよび2次パネルの組み合せを含む。本発明はまた、異なる容器特徴を有する代替構成をも含む。たとえば、上方バンパ壁514の陥凹部分522は、他の実施形態に組み込まれることができる。本発明は、すべてのそのような修正および変更を、請求項の精神および広範な範囲にあるとして包含することを意図する。
【0084】
文脈が明らかに断りを必要としない限り、記述および請求項にわたって、「備える(comprise)」、「備える(comprising)」などの用語は、排他的または網羅的な意味とは対照的に含めてという意味で、すなわち「含むが、限定されない」という意味で考慮されるべきである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的にはプラスチック容器に関し、より具体的には、陥没(collapse)パネルまたは真空パネルを有する高温充填可能容器に関する。
【背景技術】
【0002】
高温充填の応用分野は、熱応力、充填時およびキャッピング直後の流体圧、ならびに流体が冷却される際の真空圧力のために、著しく且つ複雑な機械応力を容器構造体に課す。
【0003】
熱応力は、高温流体を導入する際に容器の壁に加えられる。高温流体により、容器の壁は柔らかくなり、次いで不均一に収縮し、容器をさらにゆがませる。したがって、通常はポリエステルで作成される容器のプラスチック壁は、分子の変化を誘起するように熱処置されることが必要であり、これにより、より良好な熱安定性を示す容器が得られる。
【0004】
圧力および応力は、充填プロセス中、およびその後の膨大な時間期間にわたって、耐熱容器の側壁に作用する。容器が高温液体で充填されて封止されるとき、初期流体圧が存在し、増大した内部圧力が容器に課される。液体、およびキャップの下の空気ヘッドスペースがその後冷却される際、熱収縮により、容器は一部排気される。この冷却によって作り出される真空は、容器の壁を機械的に変形させる傾向がある。
【0005】
一般的に、複数の縦方向平坦表面を組み込む容器は、より容易に真空力に対応する。たとえば、米国特許第4497855号(Agrawalら)は、真空力下において一様な内方向変形を可能にすると言われる、ランド領域によって分離された複数の凹み陥没パネルを有する容器を開示する。真空の作用は、容器の外見に悪影響を与えずに制御されると言われる。パネルは、内部の真空を排気するために内方向に引かれ、それにより、そうでない場合には剛直性のポスト領域またはランド領域の構造体を変形させる過剰な力が、容器の構造体に加えられるのを防止すると言われる。しかし、各パネルにおいて利用可能な「湾曲」の量は限定され、限界に近付くにつれ、側壁に伝達される力の量は増大する。
【0006】
側壁に伝達される力の作用を最小限に抑えるために、多くの従来の技術は、真空力で曲げられる構造体を防止するために、パネルを含めて、剛性の領域を容器に提供することを対象としてきた。
【0007】
容器にわたって水平方向または垂直方向の環状セクション、あるいは「リブ」を提供することは、容器の構築において一般的に実施されるようになり、高温充填容器のみに限定されるものではない。そのような環状セクションは、それが上に配備される部分を強化する。たとえば、米国特許第4372455号(Cochran)は、縦方向において強化し、真空力下において内向き変形静水圧力を受ける平坦表面間の領域に配置された環状リブを開示する。米国特許第4805788号(Otaら)は、剛性を容器に追加するために、パネルに並んで縦方向に延びるリブを開示する。これはまた、ランド領域の側面においてより大きなステップを提供する強化作用をも開示し、これにより、より大きな寸法および強度がパネル間のリブの領域に提供される。米国特許第5178129号(Otaら)は、パネル領域自体を強化するくぼみを開示する。最後に、米国特許第5238129号(Otaら)は、ボトルの高温充填パネルセクションの上および下ならびに外部のストリップにおいて、この場合は水平方向に向けられた強化する他の環状リブを開示する。
【0008】
熱応力および真空応力の両方に対して容器を強化することが必要であることに加えて、初期の流体圧、および高温液体が導入され、続いてキャッピングされるときに容器に課される増大した内部圧力を可能にすることが必要である。これにより、応力が容器の側壁に課される。熱パネルは強制的に外向きに移動し、これにより容器は膨れることがある。
【0009】
したがって、米国特許第4877141号(Hayashiら)は、内部流体圧および温度よって生じる初期の自然な外向きの湾曲、これに続く冷却中に真空形成によって生じる内向きの湾曲に適応するパネル構成を開示する。パネルは、プロファイルが比較的平坦に維持されるが、中心部分は、パネルに強度を追加するようにわずかに変位し、径方向の内外の移動を阻止しないことが重要である。しかし、パネルが概して平坦なので、移動の量は両方向において限定される。必要であれば、パネルのリブは、過剰な弾性のために含まれないが、その理由は、これにより、パネル全体としての外向きおよび内向きの戻り移動が阻止されるからである。
【0010】
上述されたように、「高温充填」飲料を包装するためにブロー成形プラスチック容器を使用することがよく知られている。しかし、高温充填の応用分野に使用される容器は、貯蔵中または取扱い中に、容器が破損する可能性がより高い容器をもたらす、容器に対する追加の機械的応力を受ける。たとえば、容器の薄い側壁が、容器が高温流体で充填されている際に変形または陥没することが判明している。さらに、容器の剛性は、高温充填液体が容器に導入された直後に低下する。液体が冷却される際、液体は容積が減少し、これにより、負圧または真空が容器において生成される。容器は、破損せずにそのような圧力変化に耐えることができなければならない。
【0011】
高温充填容器は、通常、容器が高温液体で充填された後、内向きに陥没するように構成されるほぼ矩形の真空パネルを備える。しかし、高温充填真空によって生じるパネルの内向き湾曲は、真空パネルの上部縁および底部縁において、特にパネルの上方コーナおよび下方コーナにおいて高い応力点を作り出す。これらの応力点は、パネルの縁付近の側壁の部分を弱め、容器の取扱い中、または容器が共に重ねられるとき、側壁が内向きに陥没するのを可能にする。たとえば、米国特許第5337909号を参照されたい。
【0012】
容器の側壁の周囲に連続的に延びる環状強化リブの存在が、米国特許第5337909号において示される。これらのリブは、上方縁および下方縁において真空パネルを支持すると指摘される。これは、縁を固定して保持し、一方ボトルが充填されている間、真空パネルの中心部分が内向きに湾曲するのを可能にする。これらのリブはまた、真空パネルの変形に抵抗する。強化リブは、ラベル上方取付けパネルおよびラベル下方取付けパネルの縁で真空パネルの縁と融合することができる。
【0013】
強化リブを有する他の高温充填容器が、WO97/34808において開示される。容器は、ラベル取付け領域を備え、該領域は、該領域によって垂直方向に分離された周方向に間隔をおいて位置する、一連の上方および下方の短い水平リブを有する。各上方リブおよび下方リブは、ラベル取付けセクションの内部に配置され、それぞれランドの1つより上または下に中心合わせされることが述べられる。容器は、陥没パネルのコーナにおいて高い応力点をやはり経験するいくつかの矩形の真空パネルをさらに備える。これらのリブは、陥没パネルの下方コーナに隣接する容器を補強する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第4497855号明細書
【特許文献2】米国特許第4372455号明細書
【特許文献3】米国特許第4805788号明細書
【特許文献4】米国特許第5178129号明細書
【特許文献5】米国特許第5238129号明細書
【特許文献6】米国特許第4877141号明細書
【特許文献7】米国特許第5337909号明細書
【特許文献8】国際公開第97/34808号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
高温充填PETジュースまたはスポーツ飲料容器などの延伸ブロー成形容器は、室温に冷却される際、または冷凍される際、機能、形状、およびラベル付着性を維持することができなければならない。丸くない容器の場合、これは、配向およびしたがって結晶度のレベルが、より狭い側面より前面および後面において本質的に低いということのために、より難題である。前面および後面は、通常、真空パネルが配置されるところであるので、これらの領域は、相対的により低い強度を補償するために、より厚くされなければならない。
【0016】
本明細書におけるあらゆる従来の技術に対する言及は、従来の技術が、任意の国または領域における共通の一般的な知識の一部を形成するいずれの承認でもいずれの示唆の形態でもなく、かつそのように解釈されるべきではない。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、改良されたブロー成形プラスチック容器を提供し、制御撓み湾曲パネルが、容器の1つの側壁に配置され、真空圧力に対して異なる応答を有する第2の制御撓み湾曲パネルが、交互側壁に配置される。例として、4つの制御撓み湾曲パネルを有する容器が、対称的に対向する側壁に2つの対で配置されることが可能であり、それにより、一対の制御撓み湾曲パネルが、交互に配置された対とは異なるレートで真空力に応答する。制御撓み湾曲パネルの対は、容器の中心縦軸から等距離に配置されることが可能であり、または、容器の中心線から異なる距離に配置されることが可能である。さらに、構成は、真空圧力に対するより制御された全体的な応答、および向上した窪み抵抗、ならびにパネル間のポスト領域またはランド領域のねじれ変位に対する抵抗を可能にする。さらに、圧搾可能な容器構成を開発する可能性と共に、容器の重量の改善された低減が達成される。
【0018】
本発明の1つの好ましい形態は、それぞれが容器の中心線に関して概して可変な外向きの曲率を有する、4つの制御撓み湾曲パネルを有する容器を提供する。第1の対のパネルが配置され、それにより第1の対における一方パネルは、他方のパネルと対向して配置され、第1の対のパネルは、交互に配置された第2の対のパネルとは別個の幾何学的形状および表面積を有する。第2対のパネルは同様に配置され、それにより、第2の対のパネルは、互いに対向して配置される。容器は、高温充填応用分野を含めて、様々な使用に適している。
【0019】
高温充填応用分野では、プラスチック容器は、室温より高い液体で充填され、次いで封止され、それにより、液体が冷却することにより容器内で容積が低減する。この好ましい実施形態では、最小の全表面積を間に有する第1の対の対向する制御撓み湾曲パネルは、上部より底部においてより広い概して矩形の形状を有する。これらのパネルは、サイズおよび形状が互いに対称となることが可能である。これらの制御撓み湾曲パネルは、実質的に外向きに湾曲した横方向プロファイルと、上方領域および下方領域においてよりも小さく外向きに湾曲する中心領域に向かうイニシエータ部分とを有する。代替として、外向きの曲率の量は、上部から底部、底部から上部、またはあらゆる他の適切な構成で一様に変化することができる。代替として、パネル全体は、比較的一様な外向きの曲率を有することが可能であるが、パネルの一部がパネルの他の部分より先に内向きに湾曲し始めるように、横周方向の量の程度が変化することが可能である。この第1の対の制御撓み湾曲パネルは、さらに、パネルより上または下に配置された1つまたは複数のリブを含むことが可能である。これらの随意選択のリブは、また、第2のセットの制御撓み湾曲パネルを含む対向側壁上のリブに対して、サイズ、形状、および数を対称とすることが可能である。第2のセットの制御撓み湾曲パネル上のリブは、容器の内部に対して内向きまたは外向きに向くことが可能である丸い縁を有する。本発明の第1の好ましい形態では、当初、第1の対の制御撓み湾曲パネルが、第2の対の制御撓み湾曲パネルよりはるかに大きい程度に真空力に対して優先的に反応し、より容易なパネルの移動を可能にするために、第1の対のパネルに組み込まれたリブを有さないことが好ましい。
【0020】
真空パネルは、非常に効率的であるように選択されることが可能である。真空パネルの幾何学的形状を有するパネルが図示されている、PCT出願第PCT/NZ00/00019号(Melrose)を参照されたい。「従来の技術」の真空パネルは、概して平坦または凹状である。PCT/NZ00/00019のMelroseおよび本発明の制御撓み湾曲パネルは、外向きに湾曲し、より多くの圧力量を取り出すことができる。各湾曲パネルは、異なる外向きの曲率の少なくとも2つの領域を有する。より小さく外向きに湾曲する領域(すなわち、イニシエータ領域)は、より大きく外向きに湾曲する領域より低い閾値において圧力変化に反応する。イニシエータ部分を提供することによって、制御部分(すなわち、より大きく外向きに湾曲する領域)は、通常起きるより容易に圧力に反応する。したがって、真空圧力は、従来の技術より大きく低減され、より小さい応力が、容器の側壁に加えられる。このように真空圧力の排出を増大することにより、多くの設計選択肢が可能になる。すなわち、異なるパネルの形状、特に外向きの湾曲、より軽量な容器、負荷の下でのより軽度の破損、必要なより小さいパネル領域、異なる形状の容器本体である。
【0021】
制御撓み湾曲パネルは、多くの異なる方式で成形することができ、標準的ではなくかつ容器の構造の改良をもたらすことができる本発明の構造に関して、使用することができる。
【0022】
制御撓み湾曲パネルを含むすべての側壁は、その内部に配置された1つまたは複数のリブを有することが可能である。リブは、容器の内側に対して外部または内部の縁を有することができる。これらのリブは、一連の平行リブとして存在することが可能である。これらのリブは、互いにおよびベースに対して平行である。一連の平行リブにおけるリブの数は、奇数または偶数とすることができる。リブの数、サイズ、および形状は、対向側壁のリブと対称である。そのような対称性は、容器の安定性を向上させる。
【0023】
第2の対の制御撓みパネルを含み、かつパネルの最大表面積を有する側面上のリブは、サイズおよび形状が互いにほぼ同一であることが好ましい。個々のリブは、容器の長さまたは幅にわたって延びることができる。リブの実際の長さ、幅、および深さは、容器の使用法、使用されるプラスチック材料、および製造プロセスの要求に応じて、変更することが可能である。各リブは、その安定機能および全体的な安定機能を内向きリブまたは外向きリブとして最適化するために、他に対して間隔をおいて配置される。リブは、互いに、および好ましくは容器のベースに対しても平行である。
【0024】
第1の対のパネルの制御撓みパネルの高度の非常に効率的な構成は、より大きな前面パネルおよび後面パネルより小さい表面積を提供するということをさらに補償する。第1の対のパネルがより低い圧力の閾値に応答することを提供することによって、これらのパネルは、中心線からさらに離れて配置されているにもかかわらず、第2のより大きなパネルセットより先に、真空補償機能を開始することが可能である。第2のより大きなパネルセットは、真空圧力に応答して最小限にのみ、かつ比較的一様に移動するように構築されることが可能であるが、その理由は、これらのパネルの小量の移動でも、表面積の増大のために十分な真空補償を提供するからである。第1のセットの制御撓み湾曲パネルは、より大きなパネルセットが反転位置に入るのを防止するために、反転して、パッケージによって必要とされる真空補償の多くを提供するように構築されることが可能である。薄壁超軽量プレフォームを使用することにより、高レベルの配向および結晶化度がパッケージ全体に付与されることが保証される。リブ構造体および高効率真空パネルと共に、このように強度のレベルが向上することにより、冷却時に機能および形状を維持し、一方同時に最小グラム量を使用する能力を、容器に提供する。
【0025】
上方容器バンパおよび下方容器バンパによって画定される領域内における隣接側面上のリブおよび真空パネルの構成により、パッケージは、構造上の強度を失わずにさらに軽量にすることが可能になる。リブは、より大きな反転しないパネルに配置され、より小さい反転パネルは、一般にリブくぼみがないことが可能であり、したがってブランドロゴまたは名称をエンボス加工またはデボス加工するのにより適している。この構成は、圧搾ボトル構成の幾何学的配向を最適にし、それにより容器の側面は、主要なより大きいパネルが互いに向かって収縮する際、部分的に内向きに引かれる。一般的に、従来の技術では、前面パネルおよび後面パネルが真空下において内向きに引かれる際、側面は外向きに強制される。本発明では、側面パネルは、中心に向かって反転し、パネル間のポスト構造体を超えて外向きに強制されずにこの位置を維持する。さらに、リブおよび真空パネルのこの構成は、慣例からの逸脱を表す。
【0026】
本発明を特徴付ける新規性のこれらおよび様々な他の利点および特徴が、本明細書に添付され、かつ本明細書の一部を形成する請求項において具体的に指摘される。しかし、本発明、本発明の利点、および本発明の使用によって得られる対象物をよりよく理解するために、本明細書の他の一部を形成する図面、および本発明の好ましい実施形態が図示および記述される添付の記述物が参照されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1A】本発明の第1の実施形態による容器の側面図である。
【図1B】本発明の第1の実施形態による容器の前面図である。
【図1C】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルを有する、本発明の第2の実施形態による側面図である。
【図1D】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第2の実施形態による前面図である。
【図1E】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第2の実施形態による斜視図である。
【図1F】容器が垂直に直立した(すなわち、ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第2の実施形態による断面図である。
【図2A】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による側面図である。
【図2B】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち、弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による前面図である。
【図2C】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち、弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による斜視図である。
【図2D】容器が、水平方向に比較的平坦/わずかに凹状である垂直に凹状の形状(すなわち、弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第3の実施形態による断面図である。
【図3A】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち胴部)を通って延びる凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第4の実施形態による側面図である。
【図3B】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち胴部)を通って延びる凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第4の実施形態による前面図である。
【図3C】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち胴部)を通って延びる凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第4の実施形態による斜視図である。
【図4A】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち外径)に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第5の実施形態による側面図である。
【図4B】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち外径)に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第5の実施形態による前面図である。
【図4C】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁(すなわち外径)に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第5の実施形態による斜視図である。
【図5A】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、くぼんだ凹みリブまたは溝と、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第6の実施形態による側面図である。
【図5B】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、くぼんだ凹みリブまたは溝と、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第6の実施形態による前面図である。
【図5C】容器が、上方(すなわち上部)および下方(すなわち底部)バンパ壁に融合された凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、くぼんだ凹みリブまたは溝と、中間領域によって分離された水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第6の実施形態による斜視図である。
【図6A】容器が、凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、連続する(すなわち中間領域によって分離されない)水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第7の実施形態による側面図である。
【図6B】容器が、凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、連続する(すなわち中間領域によって分離されない)水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第7の実施形態による前面図である。
【図6C】容器が、凹状の形状(すなわち弧状)の1次パネルと、連続する(すなわち中間領域によって分離されない)水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の第7の実施形態による斜視図である。
【図7A】容器が、上方(上部)および下方(底部)の水平方向移行壁(外径)に融合された凹状の形状(弧状)の1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図7B】容器が、上方(上部)および下方(底部)の水平方向移行壁(外径)に融合された凹状の形状(弧状)の1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図7C】容器が、上方(上部)および下方(底部)の水平方向移行壁(外径)に融合された凹状の形状(弧状)の1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図8A】容器が、凹状の形状(弧状)で輪郭付けされた1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図8B】容器が、凹状の形状(弧状)で輪郭付けされた1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図8C】容器が、凹状の形状(弧状)で輪郭付けされた1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図9A】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図9B】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図9C】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図9D】容器が、リビングが存在しないが幾何学的形状が異なり、サイズが同様の1次パネルおよび2次パネルを有する、本発明の一実施形態による容器の断面図である。
【図10A】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向きのリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図10B】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向きのリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図10C】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向きのリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図11A】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向き水平のリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図11B】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向き水平のリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図11C】容器が、垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された内向き水平のリビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図12A】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図12B】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図12C】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、中間領域によって分離された水平リビングを有する2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図13A】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の側面図である。
【図13B】容器が、交互に輪郭付けされた垂直に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の前面図である。
【図13C】容器が、交互に輪郭付けされた垂直方向に直立した(ほぼ平坦な)1次パネルと、連続するすなわち中間領域によって分離されない水平リビングを備える2次パネルとを有する、本発明の一実施形態による容器の斜視図である。
【図14A】約6.03kPa(約0.875PSI)の真空圧力下における図1Aに示された容器の有限要素分析(FEA)を示す図である。
【図14B】約6.03kPa(約0.875PSI)の真空圧力下における図1Bに示された容器のFEAを示す図である。
【図15A】約6.89kPa(約1.000PSI)の真空圧力下における図1Aに示された容器のFEAを示す図である。
【図15B】約6.89kPa(約1.000PSI)の真空圧力下における図1Bに示された容器のFEAを示す図である。
【図16A】約1.72kPa(約0.250PSI)の真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16B】約3.45kPa(約0.500PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16C】約5.17kPa(約0.750PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16D】約6.89kPa(約1.000PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【図16E】約8.62kPa(約1.250PSI)までの真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明による薄壁容器は、室温より高い温度の液体で充填されることを目的とされる。本発明によれば、容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリエステルなどのプラスチック材料から形成されることが可能である。容器は、ブロー成形されることが好ましい。容器は、当技術分野において知られている自動高速高温充填機器によって充填されることができる。
【0029】
ここで図面を参照すると、本発明の容器の第1の実施形態が、一般的に高温充填ボトルのよく知られている多くの特徴を有するものとして、図1Aおよび図1Bに概して示されている。形状が概して丸いまたは楕円である容器101は、容器がベース126の上に直立しているとき、縦軸Lを有する。容器101は、開口104を経て流体を充填および分与するためのねじ込みネック103を備える。ネック103はまた、キャップ(図示せず)で封止可能である。好ましい容器は、ほぼ円形のベース126、およびネック103より下でかつベース126より上に配置されたベル105をさらに備える。本発明の容器はまた、ほぼ丸い側面によって画定された本体102を有し、該側面は、ベル105とベース126を接続する、1対のより狭い制御撓み湾曲パネル107および1対のより広い制御撓み湾曲パネル108を含む。収縮ラップラベル付けおよび接着方法を含めて、当業者にはよく知られている方法を使用して、1つまたは複数のラベルを、ベル領域105に容易に加えることができる。加えられる際、ラベルは、容器101のベル105全体の周りに延びる、またはラベル取付け領域の一部の上にわたって延びる。
【0030】
一般的に、1つまたは複数のリブ118を含むほぼ矩形の湾曲パネル108は、本体領域102において隣接する湾曲パネルの対107より広い幅を有するパネルである。制御撓み湾曲パネル108およびリブ118の配置は、対向側面が概して対称となるようなものである。これらの湾曲パネル108は、上方部分112および下方部分113において丸い縁を有する。真空パネル108により、ボトルは、高温流体で充填され、封止され、その後冷却される際、内向きに湾曲することが可能になる。リブ118は、容器の側面によって画定された空間に対して、丸い外部縁または内部縁を有することができる。リブ118は、通常、側面の幅のほとんどに延び、互いにおよびベースと平行である。これらのリブ118の幅は、リブの機能を達成することと一貫して選択される。どちらの隣接側面上のリブ118の数も、容器のサイズ、リブの数、プラスチック組成、ボトルの充填条件、および予測される内容物に応じて変更することができる。側面上のリブ118の配置も、リブ付き湾曲パネルおよびリブなし湾曲パネルの相互機能に関連する所望の目的が失われない限り、変更することができる。リブ118はまた、真空パネルの上方縁および下方縁からそれぞれ間隔をおいて配置され、機能を最大にするように配置される。各一連のリブ118は、非連続的である、すなわち互いに接触しない。また、パネルの縁とも接触しない。
【0031】
真空パネル108の数は可変である。しかし、それぞれ容器101の対向側面上の2つの対称パネル108が好ましい。制御撓み湾曲パネル108は、形状がほぼ矩形であり、丸い上方縁112および丸い下方縁113を有する。
【0032】
図1Aおよび図1Bに示されたように、より狭い側面は、リブ強化を有さない制御撓み湾曲パネル107を含む。当然、パネル107はまた、様々な長さおよび構成を有するいくつかのリブ(図示せず)を組み込むことも可能である。しかし、この側面上に配置されたあらゆるリブが、容器の対向側面上の相当物と位置およびサイズについて対応することが好ましい。
【0033】
各制御撓み湾曲パネル107は、断面が概して外向きに湾曲している。さらに、外向きの曲率の量は、湾曲パネルの縦方向の長さに沿って変化し、それにより真空圧力に対する応答が、湾曲パネル107の異なる領域において変化する。図16Aは、図1Aの線B−Bを通る断面での外向きの曲率を示す。湾曲パネル領域を通るより高いすなわちベルにより近い)断面は、線B−Bを通るものより小さい外向きの曲率を示し、本体102上において比較的下方であり、かつ容器101のベース126との接合部により近い湾曲パネルを通る断面は、線B−Bを通るものより大きい外向きの曲率を示す。
【0034】
各制御撓み湾曲パネル108もまた、断面が概して外向きに湾曲している。同様に、外向きの曲率の量は、湾曲パネル108の縦方向の長さに沿って変化し、それにより真空圧力に対する応答が、湾曲パネルの異なる領域において変化する。図16Aは、図1Aの線B−Bを通る断面の外向きの曲率を示す。湾曲パネル領域を通るより高い(すなわちベルにより近い)断面は、線B−Bを通るものより小さい外向き曲率を示し、本体102上において比較的下方であり、かつ容器101のベース126との接合部により近い湾曲パネル108を通る断面は、線B−Bを通るものより大きい外向きの曲率を示す。
【0035】
この実施形態では、制御撓み湾曲パネル107の内部に含まれる弧の曲率の量は、制御撓み湾曲パネル108内に含まれる弧の曲率の量とは異なる。これにより、パネル107が存在しない場合、あるいは例えば強化領域またはランド領域もしくはポストなどによって置き換えられる場合よりも優れた制御が、より大きな湾曲パネル108の移動に対して提供される。1対の湾曲パネル107によって、互いに対向して配置されている1対の湾曲パネル108を分離することによって、製品の収縮中に湾曲パネル108に対して生成される真空力の量を操作することができる。このようにして、主要パネルの過度のゆがみを回避することが可能である。
【0036】
この実施形態では、湾曲パネル107は、真空圧力に対しより早期の応答を提供し、したがって、湾曲パネル108からの圧力応答の必要性を排除する。図16Aから図16Eは、容器内の真空圧力の漸進的な増大を示す。湾曲パネル107は、容器内において真空補償のほとんどを通常提供する湾曲パネル108のサイズがより大きいにもかかわらず、湾曲パネル108より早期にかつより積極的に応答する。制御撓み湾曲パネル107は反転し、真空圧力が増大する際、反転したままである。これにより、完全な可能性がより大きな湾曲パネル108から実現されるよりかなり前に、完全な真空適応が達成される。制御撓み湾曲パネル108は、大きな温度減少(たとえば重度の冷却)などの積極的な条件下において、真空の増大が経験される場合、または製品が古くなり、プラスチック側壁を経て移動する酸素および他の気体が増大し、それによりまた真空力の増大が生じる場合、内向きに引かれ続けることが可能である。
【0037】
本発明の以上および他の実施形態の改良構成は、従来の技術において知られているものより、真空圧力に対する応答について優れた可能性を提供する。容器101は、より大きなパネル108が互いに向かって圧搾される場合、またはより小さいパネル107が互いに向かって圧搾される場合でも、内容物を排出するように圧搾されることが可能である。圧搾圧力の解放により、容器は、締められたまたはゆがんだままではなく、意図した形状にすぐに戻る。これは、真空圧力レベルに対して異なる応答を有する対向するセットのパネルを有する結果である。このようにして、パネルの1つのセットが、容器の構成を全体として常に設定し、そうでない場合に通常起きる可能性があるパネルセットのあらゆる再分配を可能にしない。
【0038】
真空応答は、容器にわたって周方向に広がるが、各パネルを分離する過度の力がポスト109に加えられずに、パネルの各対が互いに向かって引かれることが可能であるように、側壁の効率的な収縮を可能にする。この全体的なセットアップにより、すべての真空圧力レベルにおいて容器のゆがみは従来の技術より小さくなり、より大きなパネルが共にもたらされる際の横方向のゆがみは小さくなる。さらに、より高レベルの真空補償が、より大きなパネルのみによって得られる場合より、より大きなパネル間に設定されたより小さい真空パネルを使用することにより得られる。より小さいパネルがない状態では、より大きなパネルが収縮することによって、過度の力がポストに加えられ、より高い真空レベルにおいて、より有益ではない配向を取ることになる。
【0039】
上記は、例示としてのみ提供され、パネル107のサイズ、形状、および数、パネル108のサイズ、形状、および数は、ならびにリブ補強118のサイズ、形状、および数は、容器のサイズの機能要件に関係し、所与の値から増大または減少させることができる。
【0040】
しかし、本発明の多くの特徴および利点が、本発明の構造および機能の詳細と共に以上の記述において述べられたが、開示は単に例示であり、添付の請求項が表される用語の広範な一般的な意味によって示される、完全な程度まで本発明の原理内において、具体的には部分の形状、サイズ、および構成の事項について、変更が詳細に行われることが可能であることを理解されたい。
【0041】
図1Aおよび図1Bに示された実施形態、ならびに図1C、図1D、図1E、および図1Fに示された実施形態は、1次容量および2次容量と関連して作用し、それにより製品冷却中の負の内圧作用を低減する、4つの制御撓み湾曲パネル107および108を有する容器101、101’に関する。
【0042】
たとえば、容器101、101’は、高温充填処理の過酷さに耐えることができる。高温充填プロセスでは、製品は、プラスチック材料のガラス転移温度付近とすることができる約82℃の高温において容器に加えられ、容器はキャップされる。容器101、101’およびその内容物が冷却される際、内容物は、収縮する傾向があり、この容積変化は、容器内において部分的な真空を生じる。他の要因が、容器の内容物を収縮させ、容器のゆがみをもたらすことがある内部真空を作り出すことがある。たとえば、内部の負圧は、包装された製品が、より低温の環境に配置されているとき(たとえば、ボトルを冷蔵庫または冷凍庫に配置する)、あるいは貯蔵中に容器内の湿気が失われることから、作り出される可能性がある。
【0043】
これらの内部の容積および気圧の変化に適応するためのいくつかの手段が存在しない場合、容器は、変形および/または陥没する傾向がある。たとえば、丸い容器101、101’は楕円になることがあり、またはゆがんで丸くはなくなる傾向がある。他の形状の容器が、同様にゆがむことがある。容器の外見に悪影響を与えるこれらの変化に加えて、ゆがみまたは変形により、容器は傾斜する、または不安定になることがある。これは、ベース領域の変形が生じるときに特に当てはまる。支持構造が容器の側面パネルから除去される際、ベースのゆがみは、真空に適応する機構がない場合、問題になることがある。さらに、パネルの構成は、容器をより軽量にすることを可能にする追加の利点(たとえば、上部負荷性能の向上)を提供する。
【0044】
容器101、101’の新規な設計により、容積の収縮および真空の取込みは増大し、それにより容器101、101’の負の内圧および不必要なゆがみが低減され、美観、性能、および最終使用者の取扱いの向上が提供される。
【0045】
ここで図1C、図1D、図1E、および図1Fを参照すると、容器101’は、高温充填の応用分野に適切であり、開口104を画定するネック部分103を有するプラスチック本体102を備えることが可能であり、ネック部分103は、ショルダ部分105に接続され、ショルダ部分105は、下方に延びて側壁106と接続し、側壁106は、下方に延びて、ベース126を形成する底部部分122と接合する。側壁106は、4つの制御撓み湾曲パネル107および108を含み、ポストまたは垂直移行壁109を含み、ポストまたは垂直移行壁109は、1次パネル107と2次パネル108との間に配置され、かつ1次パネル107と2次パネル108を接合する。容器101’の本体102は、高温充填処理中に容積収縮を増大させ、かつ圧力を低減するように構成され、パネル107および108は、高温充填応用中に高温液体が冷却することから作り出される真空力により内向きに収縮するように構成される。
【0046】
容器101’は、例えば、ジュース、他の飲料、ヨーグルト、ソース、プディング、ローション、液体またはゲルの形態の石鹸、およびキャンディなどのビーズ形の物体などを含めて、多様な液体、粘性、または固体の製品を包装するために使用することができる。
【0047】
本発明の容器は、たとえば押出しブロー成形、伸張ブロー成形、および射出ブロー成形を含めて、従来のブロー成形プロセスによって作成されることができる。押出しブロー成形では、熱可塑性材料の溶融管またはプラスチックのパリソンが、1対の開放ブロー型半分の間に押し出される。ブロー型半分はパリソンの周りを閉じ、容器を形成するためにパリソンが中に吹き込まれる空洞を提供するように協働する。形成される際、容器は、型が共になる領域において余分な材料またはフラッシュを含むことがあり、あるいは、完成容器上に作為的に存在する過剰な材料またはモイルを含むことがある。型半分を開いた後、容器は取り外され、モイルのあらゆるフラッシュが除去されるトリマまたはカッタに送られる。完成容器は、容器を形成するために使用された2つの型半分が共になった場所に形成された、見ることのできるリッジを有することが可能である。このリッジは、分割線と呼ばれることがある。
【0048】
延伸ブロー成形では、事前に形成されたパリソンまたはプレフォームが、通常は射出成形プロセスによって、熱可塑性材料から調製される。プレフォームは、通常、容器の線条となるねじ込み端部を含む。プレフォームは、2つの開放ブロー型半分の間に配置される。ブロー型半分は、プレフォームの周りを閉じ、プレフォームが容器を形成するために中に吹き込まれる空洞を提供するように協働する。成形後、型半分は、容器を解放するために開かれる。射出ブロー成形では、熱可塑性材料が、パリソンを形成するために、ロッドを経て射出型の中に押し出される。パリソンは、2つの開放ブロー方半分の間に配置される。ブロー型半分は、パリソンの周りを閉じ、パリソンが容器を形成するために中に吹き込まれる空洞を提供するように協働する。成形後、型半分は、容器を解放するために開かれる。
【0049】
1つの例示的な実施形態では、容器は、ボトルの形態にあることが可能である。ボトルのサイズは、約0.25リットルから約2リットル(約8オンスから約64オンス)、約0.5リットルから約0.76リットル(約16オンスから約24オンス)、あるいは約0.5リットルから約0.63リットル(約16オンスまたは約20オンス)のボトルとすることが可能である。容器の重量は、表面積に応じてグラム重に基づくことが可能である(たとえば、グラムあたり約29平方センチ(4.5平方インチ)からグラムあたり約14平方センチ(2.1平方インチ))。
【0050】
側壁は、形成される際、ほぼ管状であり、様々な断面形状を有することがある。断面の形状には、たとえば、図示されたようなほぼ円形の横断面、ほぼ正方形の横断面、3角形、5角形などの他のほぼ多角形の横断面形状、または湾曲および弧状の形状と直線形の形状の組み合わせがある。理解されるように、容器がほぼ多角形の横断面形状を有するとき、多角形のコーナは、通常、丸くされる、または面取りされることが可能である。
【0051】
例示的な実施形態では、容器の側壁、ショルダ、および/またはベースなど、容器の形状は、ほぼ丸い、またはほぼ正方向の形状とすることが可能である。たとえば、側壁は、ほぼ丸い(たとえば、図1A〜図1Fの場合)、またはほぼ正方形の形状(たとえば図9A〜図9Dの場合)とすることができる。
【0052】
容器101’は、一体構造を有し、たとえばナイロンなどのポリアミド、たとえば低密度ポリエチレン(LDPE)もしくは高密度ポリエチレン(HDPE)であるポリエチレン、またはポリプロピレンなどのポリオレフィン、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)であるポリエステル、あるいは材料の物理的特性または化学的特性を変化させるために付加剤を含むこともできるその他など、単層プラスチック材料から調製されることができる。たとえば、いくつかのプラスチック樹脂は、酸素の浸透性を向上させるために修正されることができる。代替として、容器は、多層プラスチック材料から調製されることができる。層は、未使用材料、リサイクル材料、および再粉砕材料を含めて、任意のプラスチック材料とすることができ、容器の物理的特性を向上させるために付加剤を有するプラスチックまたは他の材料を含むことができる。上述された材料に加えて、多層プラスチック容器においてしばしば使用される他の材料には、たとえば、隣接層において使用されるとき、層間剥離を受ける材料を共に保持するためのエチルビニルアルコール(EVOH)、タイ層または結合剤がある。コーティングが、たとえば酸素バリア特性を導入するために、単層または多層の材料の上にわたって加えられることが可能である。例示的な実施形態では、本発明の容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、または所望の結果を達成するために適切である可能性があるあらゆる他の有機ブロー材料など、概して2軸配向のポリエステル材料で作成されることが可能である。
【0053】
他の実施形態では、ショルダ部分、底部部分、および/または側壁は、ラベルを加えるように個別に適合させることが可能である。容器は、ネック部分と係合し、かつ流体を容器内に封止する、クロージャ123、223、323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323(たとえば図1Cおよび図2A〜図13A)を含むことが可能である。
【0054】
図1C〜図1Fに例示されたように、4つのパネル107および108は、1次容量および2次容量と関連して作用する、1対の対向する1次パネル107および1対の2次パネル108を備えることが可能である。
【0055】
一般的に、1次パネル107は、2次パネルより小さい表面積を備える、および/または2次パネルより大きな容積取込みのために構成された幾何学的構成を有することが可能である。例示的な実施形態では、1次パネル107に対する2次パネル108のサイズは、少なくとも約1:1(たとえば図9A〜図9D)など、1次パネルよりわずかに大きくすることが可能である。他の態様では、1次パネル107に対する2次パネル108のサイズは、約3:1または約7:5の比率にあることが可能であり、あるいは、2次パネル108は、1次パネル107より少なくとも70%大きい、または2:1である、もしくは50%大きいとすることが可能である。
【0056】
負の内圧を解放する前に(たとえば、高温処理プロセス中)、1次パネル107および2次パネル108は、凸状、真直ぐ、もしくは凹状の形状、および/またはその組み合せであるように構成されることが可能であり、それにより、閉鎖容器の冷却後、または容器を高温製品で充填し、封止して冷却した後、1次パネルおよび/または2次パネルは、凸状性が減少し、垂直方向に真直ぐであり、または凹状性が増大する。1次パネル107および/または2次パネル108の凸状性または凹状性は、垂直方向または水平方向とすることが可能である(たとえば、上方向および下方向、または周方向、あるいはその両方)。代替実施形態では、2次パネル108は、わずかに凸状とすることが可能であり、一方、1次パネル107は、平坦、凹状、または1次パネル108相当物より凸状ではない。代替として2次パネル108は、ほぼ平坦であり、1次パネル107は凹状であるとすることが可能である。
【0057】
1次パネル107および2次パネル108は、包装またはその後の取扱いおよび貯蔵のために、内部の負圧を解放するように協働する。圧力が解放されると、1次パネル107は、50%を超える真空の解放または取込みの役割を担うことが可能である。2次パネル108は、真空の解放または取込みの少なくとも一部(たとえば15%以上)について役割を担うことが可能である。たとえば、1次パネル107は、容器内において展開された真空の50%、56%、または85%を超えて吸収することが可能である(たとえば、高温充填後に冷却される際)。
【0058】
一般的に、1次パネル107は、リブなどの構造要素が実質的に存在せず、したがってより可撓性であり、2次パネルより小さい撓み抵抗を有し、したがって大きい撓みを有するが、ある最小のリビング(ribbing)が、構造支持を容器全体に追加するために、上記で留意されたように存在することが可能である。パネル107は、パネルが内向きに撓まされる際、撓み抵抗の増大を漸進的に示すことが可能である。
【0059】
代替実施形態では、1次パネル107、2次パネル108、ショルダ部分105、底部部分122、および/または側壁106は、エンボス加工されたモチーフまたはレタリング(図示せず)を含むことが可能である。
【0060】
図1A〜図1Eに例示されたように、1次パネル107は、上方部分110および下方部分111を備えることが可能であり、2次パネル108は、上方パネル壁112および下方パネル壁113を備えることが可能である。
【0061】
1次パネル107または2次パネル108は、上部から底部まで進む幅において個別に変化することが可能である。たとえば、パネルは、上部から底部まで進む幅において同様のままであることが可能であり(すなわち、パネルはほぼ直線形である)、砂時計の形状を有することが可能であり、上部および/または底部より広い中心部分を有する楕円の形状を有することが可能であり、あるいは、パネルの上部部分は、パネルの底部部分より広い(すなわち狭くなる)、またはその反対(すなわち広くなる)とすることが可能である。
【0062】
図1C〜図1Fの実施形態に示されたように、1次パネル107は、垂直方向に真直ぐであり(たとえば、ほぼ平坦または概して平坦)、上部から底部まで進んで砂時計の形状を有する。2次パネル108は、垂直方向に凹状であり(たとえば、上部から底部に進んで内向きに弧状)、上部から底部に進んでほぼ一貫した幅を有するが、幅は、1次パネルの砂時計の形状と共にわずかに変化する。例えば、図2A〜図7Cに示されたものなどの他の例示的な実施形態では、1次パネル(たとえば207)は、垂直方向に凹状の形状とすることができ(たとえば、上部から底部に進んでゆるやかに弧状)、上部から底部に進んで砂時計の形状を有することができる。一態様では、1次パネル107は、垂直方向に凹状の形状(すなわち弧状)で水平方向に比較的平坦/わずかに凹状とすることが可能である(たとえば図2Cおよび図2D)。図1A〜図8Cに示された例示的な実施形態の2次パネル(たとえば208)は、垂直方向に凹状(すなわち弧状)であり、上部から底部に進んで一貫した幅を有する。他の実施形態では、1次および/または2次パネルは、1次パネルの上部および底部より広い中心セクションを有する垂直方向に凸状の形状を有することが可能である(図示せず)。たとえば図8A〜図8Cに示されたような、さらに他の例示的な実施形態では、1次パネル807は、垂直方向に凹状の形状(すなわち弧状)とすることができ、上部から底部に進んでより広くなる。2次パネル808は、垂直方向に凹状の形状(すなわち弧状)であり、上部から底部に進んで一貫した幅を有することができる。
【0063】
代替実施形態では、すべての4つのパネルは、図9Aの線9D−9Dの断面である図9Dに示されたように、サイズが同様である(たとえば、d1はd2とほぼ同じである)。1次パネル907は、垂直方向に凹状であり(たとえば、上部から底部に進んで内向きに弧状)、上部から底部に進んでほぼ一貫した幅を有し、2次パネル908は、垂直方向に真直ぐであり(たとえば、ほぼ平坦または概して平坦)、上部から底部に進んでほぼ一貫した幅を有する。そのような実施形態では、1次パネルは、2次パネルより内圧に対してより応答するように構成される。たとえば、1次パネル907は、2次パネル908より水平方向に平坦である(すなわち、より弧状ではない)。すなわち、1次パネルの曲率半径(r1)は、2次パネルの曲率半径(r2)より大きい。(図9D参照)。曲率のこれらの違いにより、1次パネルは湾曲について向上した能力を有し、それにより1次パネルは、容器において達成された全真空解放全体の大部分(たとえば50%を超える)を占めることが可能になる。
【0064】
他の実施形態では、図10A〜図10Cに例示されたように、1次パネル(たとえば1007)は、垂直方向に真直ぐの形状(すなわちほぼ平坦)とすることができ、かつ上部から底部に進んで一貫した幅を有することができる。2次パネル(たとえば1008)は、垂直方向に真直ぐの形状(すなわちほぼ平坦)とすることができ、かつ上部から底部に進んで一貫した幅を有することができる。
【0065】
本発明は、様々なこれらの組み合せおよび特徴を含むことが可能である。たとえば、図12A〜図12Cおよび図13A〜図13Cに示されたように、1次パネル1207は、垂直方向に真直ぐであり(たとえば、実質的または概して平坦)、上部から底部に進んでより広くなる輪郭付けされた形状を有することができる。他の例示的な実施形態(図示せず)では、2次パネルは、上部から底部に漸進的に広くなり、それにより上方パネル壁は、下方パネル壁より大きく、その結果、2次パネルの上方部分は、下方部分より凹んでいる。
【0066】
容器101はまた、ショルダ105と側壁106との間の上方バンパ壁114、および側壁106と底部部分122との間の下方バンパ壁115を含むことも可能である。上方バンパ壁および/または下方バンパ壁は、容器の最大直径を画定することが可能であり、あるいは代替として、最大直径にほぼ等しいことが可能である第2の直径を画定することが可能である。
【0067】
図1A〜図1F、図2A〜図2D、および図4A〜図13Cに例示された実施形態では、上方バンパ壁(たとえば114)および下方バンパ壁(たとえば115)は、容器の周囲に沿って連続的に延びることが可能である。図1A〜図1F、図6A〜図6C、および図8A〜図13Cに例示されたように、容器はまた、1次パネル107の上方部分110および下方部分111を画定し、かつ1次パネルをバンパ壁に接続する水平方向移行壁116および117を含むことも可能である。
【0068】
図9A〜図11Cの場合のように、水平方向移行壁(たとえば916および917)は、容器901の周囲に沿って連続的に延びることが可能である。代替として、図4A〜図4C、図5A〜図5C、および図7A〜図7Cに例示されたように、水平方向移行壁は、1次パネル(たとえば407)の上方部分(たとえば410)および下方部分(たとえば411)が、それぞれ上方バンパ壁(たとえば414)および下方バンパ壁(たとえば415)に移行または融合するように、存在しないことが可能である。
【0069】
バンパ壁に移行する1次パネルを有する例示的な実施形態では(たとえば、図3A〜図3Cの実施形態の場合のように)、1次パネル307は、1次パネル307の上部310および/または底部311において水平方向移行壁を欠くことができる。図3A〜図3Cに示されたように、1次パネル307の上方部分310および下方部分311は、それぞれ、上方バンパ壁314および下方バンパ壁315を通って延び、それにより、上方バンパ壁314および下方バンパ壁315は不連続である。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態(たとえば、図1A〜図8Cおよび図10A〜図13C)では、2次パネルは、内向きまたは外向きに突出するすべり止めの特徴を有するグリップ領域を含むように輪郭付けされることが可能であり、一方、2次真空取込み手段を提供し、1次パネルは、1次真空取込み手段を提供する。それにより結果として得られる例示的な構成は、内圧を低減し、真空取込み量を増大させ、ラベルのゆがみを低減し、一方、最終使用者/消費者が取り扱うのを容易にするように、つかむことが可能な領域を依然として提供する。
【0071】
2次パネル108は、少なくとも1つの水平リビング118(たとえば図1A〜図8Cおよび図10A〜図11C)を含むことが可能である。図1A〜図5Cおよび図12A〜図12Cに例示されたように、2次パネル108は、たとえば、中間領域119によって分離された外向きに突出する水平リビングを含むことができる。図6A〜図8Cおよび図13A〜図13Cに例示されたように、水平リビング(たとえば618)は、連続的(すなわち、中間領域によって分離されない)とすることができる。
【0072】
図10A〜図10Cは、中間領域1019によって分離された内向きの凹みリビング1018を有する実施形態を示し、図11A〜図11Cは、中間領域1119からのより水平の移行を有する内向き凹みリビング1118を示す。
【0073】
図1C〜図1Eにおいて見ることができるように、容器101’は、上方バンパ壁114とショルダ部分105との間、および/または下方バンパ壁115とベース126との間に、少なくとも1つの凹みリブまたは溝120を含むことが可能である。代替として、図9A〜図9D、図10A〜図10C、および図11A〜図11Cに例示されたように、容器(たとえば1001)は、上方バンパ壁1014および/または下方バンパ壁1015と1次パネル1007および2次パネル1008との間に、少なくとも1つの凹みリブまたは溝1024を含むことが可能である。凹みリブまたは溝120は、容器101(図1A〜図4Cおよび図6A〜図11C)の周囲に沿って連続的とすることが可能である。他の実施形態では、容器101は、前記上方バンパ壁の上の凹みリブまたは溝120より上の少なくとも1つの第2の凹みリブまたは溝121、あるいは2つの第2の凹みリブまたは溝421(図4A〜図11C)を含むことが可能である。第2の凹みリブまたは溝(たとえば121または421)は、凹みリブまたは溝120より低いまたは高い高さとすることが可能である。他の実施形態では、上方バンパ壁514より上の凹みリブまたは溝520は、リブまたは溝が不連続であるように、陥凹部分522(図5A〜図5C)を備えることができる。
【0074】
他の実施形態では、容器は、圧搾により製品を送出または分与する圧搾可能容器とすることが可能である。この実施形態では、容器は、一度開放された後、容易に保持するまたはつかむことが可能であり、ほとんど抵抗なしで、容器は、容器から製品を分与するために、1次パネルまたは2次パネルに沿って圧搾されることが可能である。圧搾後、圧力は低減され、容器は、過度のゆがみのない状態で元の形状を保持する。
【0075】
再び図14Aおよび図14Bを参照すると、有限要素分析(FEA)から、1次パネル107および2次パネル108は、異なる応答量で真空の変化に反応することがわかる。図14Aは、約6.0kPa(1平方インチ当たり約0.875ポンド(PSI))の真空を有する容器を示す。領域1430の中心点の周辺において、1次パネル107は、容器の縦軸に向かって内向きに約4.67mm変位する。1次パネル107のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きの撓みが実質的に存在しない領域1405の周辺において見ることができる。領域1410は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1415は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1420は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。領域1425は、約3.75mmの内向きの撓みを示す。
【0076】
一方、2次パネル108は、約2.00mmから約3.00mmの範囲の比較的より少ない内向きの撓みを示す。図14Bは、そのような2次パネル108に対する真空の影響をより詳細に示す。領域1425の中心点の周辺において、2次パネル108は、容器の縦軸に向かって内向きに約3.75mm撓んでいる。2次パネル108のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きお撓みが実質的に存在しない領域1405の周辺において見ることができる。領域1410は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1415は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1420は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。
【0077】
ここで図15Aおよび図15Bを参照すると、FEAから、1次パネル107および2次パネル108は、異なる応答量で真空の変化に反応し続けることがわかる。図15Aは、約6.9kPa(1インチ平方当たり約1.000ポンド(PSI))の真空を有する容器を示す。領域1530の中心点の周辺において、1次パネル107は、容器の縦軸に向かって内向きに約5.69mm変位している。1次パネル107のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きの撓みが実質的に存在しない領域1505の周辺において見ることができる。領域1510は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1515は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1520は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。領域1525は、約3.75mmの内向きの撓みを示す。
【0078】
一方、2次パネル108は、比較的より小さいが、図14Aの場合より大きい内向きの撓みを示す。図15Bは、そのような2次パネル108に対する真空の影響をさらに詳細に示す(たとえば、図15Aに示されたように2次パネル108上に領域1525および1530が存在する)。たとえば、領域1530の中心点の周辺において、2次パネル108は、容器の縦軸に向かって内向きに約4.75mmから約5.00mm変位している。2次パネル108のより少量のそのような内向きの撓みは、真空によって生じる内向きの撓みが実質的に存在しない領域1505の周辺において見ることができる。領域1510は、約0.50mmの内向きの撓みを示す。領域1515は、約1.00mmの内向きの撓みを示す。領域1520は、約2.00mmの内向きの撓みを示す。領域1525は、約3.75mmの内向きの撓みを示す。領域1527は、約4.25mmの内向きの撓みを示す。ここで図16A〜図16Eを参照すると、本発明の実施形態による1次パネル107および2次パネル108の制御された径方向の変形のさらなる詳細が、異なる程度の真空圧力下における図1Aに示された容器の線B−Bを通るFEA断面図によって示されている。
【0079】
図16Aは、約1.72kPa(約0.250PSI)の真空下における1次パネル107および2次パネル108を示す。パネル107、108の両方とも、この真空に晒されるときでも、外向きの曲率を示し、内向きの撓みはほとんど示さない(すなわち0.50mmから約1.00mmの大きさ)。しかし、図16Bに示されたように、真空が約3.45kPa(約0.500PSI)に増大するとき、1次パネル107は、約2.00mmから約2.50mmの内向きの撓みの領域1620を示し始め、一方、2次パネル108は、わずかに1.25mm内向きに撓む。
【0080】
図16Cは、約5.12kPa(約0.75PSI)の真空下における1次パネル107の続行する内向きの撓みをさらに示す。領域1620、1625、および1630が、1次パネル107の上に出現し始め、これらはそれぞれ、約2.00mmから約2.50mm、3.75mm、および4.00mmから約4.25mmの内向きの撓みを示す。一方、2次パネル108は、わずかに約1.00mmから約2.00mmの内向きの撓みを示し続ける。
【0081】
図16Dおよび図16Eは、それぞれ、約6.89kPa(約1.00PSI)および約8.62kPa(約1.25PSI)の真空下における容器の制御された径方向変形を示し続ける。図16Dにおいて、1次パネル107は反転し始めており、領域1620、1625、および1630は、図16Cに示された量とほぼ同じ量の撓みを示すことがわかる。しかしまた、2次パネル108は、増大するレートで内向きに撓み始めたこともわかる。領域1625および1630が、2次パネル108上に出現し始め、これらはそれぞれ、約3.75mm、および約4.00mmから約4.25mmの内向きの撓みを示す。より重要なことには、図16Eから、実質的にすべての2次パネル108が、約4.00mmから約4.25mm内向きに撓んでいることがわかる。1次パネル107を2次パネル108から分離するポストまたは垂直移行壁も、約3.75mmの内向きの撓みを示すことがわかる。したがって、1次パネル107および2次パネル108は、湾曲を提供し、パネル107、108が湾曲するためのこの点をポストまたは垂直移行壁において作り出す。1次パネル107および2次パネル108は、調和してであるが、異なるレートで湾曲する。
【0082】
以上の例示的なFEAから理解されるように、1次真空パネル107および2次真空パネル108ならびにリブ(存在する場合)を備えるケージ構造は、容器の充填および冷却時に容器の形状を維持するように協働する。またこのケージ構造は、容器は高温充填されていないが、充填容器の貯蔵期間中に真空誘起変化(たとえば、冷凍または蒸気の損失)を受ける可能性があるこれらの場合、容器の形状を維持する。
【0083】
本発明は、現在考慮される実施形態に関連して開示され、いくつかの修正および変更が議論されている。他の修正および変更が、当業者には容易に思い浮かぶであろう。具体的には、1次パネルおよび2次パネルの構成の様々な組み合せが議論されている。様々な他の容器の特徴も、いくつかの組み合せと共に組み込まれている。本発明は、記述されたもの以外の異なる構成の1次パネルおよび2次パネルの組み合せを含む。本発明はまた、異なる容器特徴を有する代替構成をも含む。たとえば、上方バンパ壁514の陥凹部分522は、他の実施形態に組み込まれることができる。本発明は、すべてのそのような修正および変更を、請求項の精神および広範な範囲にあるとして包含することを意図する。
【0084】
文脈が明らかに断りを必要としない限り、記述および請求項にわたって、「備える(comprise)」、「備える(comprising)」などの用語は、排他的または網羅的な意味とは対照的に含めてという意味で、すなわち「含むが、限定されない」という意味で考慮されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
概して曲線の側壁、ベース、および縦軸を備える本体部分を有するプラスチック容器であって、
第1の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第1の程度の能力を有する、第1の制御撓み湾曲パネルを有する第1の側壁部分と、
第2の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第2の程度の能力を有する、第2の制御撓み湾曲パネルを有する第2の側壁部分とを備え、
前記第の1量が前記第2の量とは異なり、前記第1の程度が前記第2の程度とは異なる容器。
【請求項2】
前記側壁は、断面が概して円形である、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記側壁は、断面が概して楕円形である、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
それぞれ第1の制御撓み湾曲パネルを有する1対の第1の側壁部分を備え、第1の制御撓み湾曲パネルが、第1の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第1の程度の能力を有し、
それぞれ第2の制御撓み湾曲パネルを有する1対の第2の側壁部分をさらに備え、第2の制御撓み湾曲パネルが、第2の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第2の程度の能力を有し、
複数の移行壁をさらに備え、各移行壁が、前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネル間に配置され、かつ前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネルを接合する、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
第1の側壁部分の前記対が、第2の側壁部分の前記対と交互に容器の縦軸の周りに配置される、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
それぞれ第1の制御撓み湾曲パネルを有する複数の第1の側壁部分を備え、第1の制御撓み湾曲パネルが、第1の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第1の程度の能力を有し、
それぞれ第2の制御撓み湾曲パネルを有する複数の第2の側壁部分をさらに備え、第2の制御撓み湾曲パネルが、第2の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第2の程度の能力を有し、
複数の移行壁をさらに備え、各移行壁が、前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネル間に配置され、かつ前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネルを接合する、請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記複数の第1の側壁部分が、前記複数の第2の側壁部分と交互に容器の縦軸の周りに配置される、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、前記第2の制御撓み湾曲パネルの幅より狭い幅を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項9】
前記第2の制御撓み湾曲パネルが、組み込まれた1つまたは複数のリブを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項10】
1対の対向する第1の側壁部分および第2の側壁部分を含み、各側壁部分が、その湾曲パネルの配置、サイズ、および数に関して対向する側壁部分と対称である、請求項1に記載の容器。
【請求項11】
1対の対向する第1の側壁部分および第2の側壁部分を含み、各側壁部分が、その湾曲パネルの配置、サイズ、および数に関して対向する側壁部分と対称である、請求項8に記載の容器。
【請求項12】
1対の対向する第1の側壁部分および第2の側壁部分を含み、各側壁部分が、そのリブおよび湾曲パネルの配置、サイズ、および数に関して対向する側壁部分と対称である、請求項9に記載の容器。
【請求項13】
前記リブおよび前記湾曲パネルが、容器の充填および冷却時に容器の形状を維持するようになされたケージを形成するように協働する、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
容器が高温充填可能である、請求項1に記載の容器。
【請求項15】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、異なる外向きの曲率の少なくとも2つの領域を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項16】
前記少なくとも2つの領域の第1の領域が、より小さく外向きに湾曲し、より大きく外向きに湾曲する第2の領域より低い閾値で、容器内の圧力変化に反応するイニシエータ領域として作用する、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
1対の対向する第1の制御撓み湾曲パネルおよび隣接する1対の対向する第2の制御撓み湾曲パネルが存在する、請求項1に記載の容器。
【請求項18】
1対の対向する第1の制御撓み湾曲パネルおよび隣接する1対の対向する第2の制御撓み湾曲パネルが存在する、請求項8に記載の容器。
【請求項19】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、組み込まれた1つまたは複数のリブを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項20】
組み込まれた前記リブが、容器の内部に対して、外向きまたは内向きに対面する丸い縁を有する、請求項9に記載の容器。
【請求項21】
前記リブが互いに平行である、請求項20に記載の容器。
【請求項22】
組み込まれた前記リブが、容器の内部に対して、外向きまたは内向きに対面する丸い縁を有する、請求項19に記載の容器。
【請求項23】
前記リブが互いに平行である、請求項22に記載の容器。
【請求項24】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、概して外向きの横方向曲率の領域を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項25】
前記第2の制御撓み湾曲パネルが、概して外向きの横方向曲率の領域を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項26】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、真空圧力下において反転する、請求項1に記載の容器。
【請求項27】
側壁およびベースを備える本体部分を有するプラスチック容器であって、前記本体部分が、第1の対の対向側壁部分および第2の対の対向側壁部分を含み、前記第1の対の各側壁部分が、それぞれの第1の制御撓み湾曲パネルを有し、前記第2の対の各側壁部分が、それぞれの第2の制御撓み湾曲パネルを有し、前記第1の制御撓み湾曲パネルが、前記第2の制御撓み湾曲パネルとは異なる外向きの曲率を有し、それにより、前記第2の制御撓み湾曲パネルより容器内の圧力変化に対してより反応性である容器。
【請求項28】
プラスチック本体を備える容器であって、プラスチック本体が、開口を画定するネック部分を有し、ネック部分が、ショルダ部分に接続され、ショルダ部分が、下方に延びかつ側壁に接続し、側壁が、下方に延びてベースを形成する底部部分と接合する側壁に接続し、
前記側壁が、4つのパネルを含み、前記パネル間に配置され、かつ前記パネルを接合する垂直移行壁を含み、
前記プラスチック本体が、容積の収縮を増大させ、かつ圧力を減少させるように構成され、前記パネルが、包装またはその後の取扱いおよび貯蔵による内部の負圧に応答して内向きに収縮するように構成される容器。
【請求項29】
内部の負圧が、前記容器における高温充填処理およびその後の高温液体の冷却中に作り出される、請求項28に記載の容器。
【請求項30】
前記パネルが、1対の対向する1次パネルおよび2次パネルを備える、請求項28に記載の容器。
【請求項31】
前記1次パネルが、前記2次パネルより小さい表面積を含む、請求項30に記載の容器。
【請求項32】
パネルが、凸状、ほぼ平坦、または凹状(弧状)の形状であり、収縮後により凸状ではなくなる、ほぼ平坦になる、またはより凹状になる、請求項30に記載の容器。
【請求項33】
2次パネルが、凸状であり、収縮後により凸状ではなくなる、またはほぼ平坦になる、請求項30に記載の容器。
【請求項34】
1次パネルが、ほぼ平坦であり、収縮後に凹状になる、請求項30に記載の容器。
【請求項35】
1次パネルが、凸状であり、収縮後に凹状になる、請求項30に記載の容器。
【請求項36】
前記1次パネルが、前記2次パネルより多く内部の負圧を取込むように構成される、請求項30に記載の容器。
【請求項37】
1次パネルが、上方部分および下方部分を備える、請求項30に記載の容器。
【請求項38】
2次パネルが、上方パネル壁および下方パネル壁を備える、請求項30に記載の容器。
【請求項39】
前記ショルダと前記側壁との間の上方バンパ壁、および前記側壁と前記底部部分との間の下方バンパ壁をさらに備える、請求項28に記載の容器。
【請求項40】
前記上方バンパ壁および前記下方バンパ壁が、容器の周囲に沿って連続的に延びる、請求項39に記載の容器。
【請求項41】
前記1次パネルの前記上方部分および前記下方部分が、それぞれ前記上方バンパ壁および前記下方バンパ壁に移行する、請求項39に記載の容器。
【請求項42】
前記1次パネルの前記上方部分および前記下方部分を画定する水平方向移行壁をさらに備える、請求項30に記載の容器。
【請求項43】
前記水平方向移行壁が、容器の周囲に沿って連続的に延びる、請求項42に記載の容器。
【請求項44】
前記2次パネルが、少なくとも1つの水平リビングを含む、請求項30に記載の容器。
【請求項45】
前記2次パネルが、3つの水平リビングを含む、請求項30に記載の容器。
【請求項46】
前記リビングが、中間領域によって分離される、請求項45に記載の容器。
【請求項47】
前記リビングが連続的である、請求項46に記載の容器。
【請求項48】
前記側壁と前記ショルダ部分との間の少なくとも1つの凹みリブまたは溝、ならびに/あるいは前記側壁と前記下方底部部分との間の少なくとも1つの凹みリブまたは溝をさらに備える、請求項28に記載の容器。
【請求項49】
前記凹みリブまたは溝が、容器の周囲に沿って連続的である、請求項48に記載の容器。
【請求項50】
容器が、約0.25リットルから約2リットル(約8から約64オンス)のボトルである、請求項28に記載の容器。
【請求項51】
ショルダおよびベースが、ほぼ丸い、請求項28に記載の容器。
【請求項1】
概して曲線の側壁、ベース、および縦軸を備える本体部分を有するプラスチック容器であって、
第1の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第1の程度の能力を有する、第1の制御撓み湾曲パネルを有する第1の側壁部分と、
第2の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第2の程度の能力を有する、第2の制御撓み湾曲パネルを有する第2の側壁部分とを備え、
前記第の1量が前記第2の量とは異なり、前記第1の程度が前記第2の程度とは異なる容器。
【請求項2】
前記側壁は、断面が概して円形である、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記側壁は、断面が概して楕円形である、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
それぞれ第1の制御撓み湾曲パネルを有する1対の第1の側壁部分を備え、第1の制御撓み湾曲パネルが、第1の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第1の程度の能力を有し、
それぞれ第2の制御撓み湾曲パネルを有する1対の第2の側壁部分をさらに備え、第2の制御撓み湾曲パネルが、第2の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第2の程度の能力を有し、
複数の移行壁をさらに備え、各移行壁が、前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネル間に配置され、かつ前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネルを接合する、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
第1の側壁部分の前記対が、第2の側壁部分の前記対と交互に容器の縦軸の周りに配置される、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
それぞれ第1の制御撓み湾曲パネルを有する複数の第1の側壁部分を備え、第1の制御撓み湾曲パネルが、第1の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第1の程度の能力を有し、
それぞれ第2の制御撓み湾曲パネルを有する複数の第2の側壁部分をさらに備え、第2の制御撓み湾曲パネルが、第2の量の外向きの曲率を有し、かつ容器内の圧力変化に反応する第2の程度の能力を有し、
複数の移行壁をさらに備え、各移行壁が、前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネル間に配置され、かつ前記第1の制御撓み湾曲パネルおよび前記第2の制御撓み湾曲パネルのそれぞれのパネルを接合する、請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記複数の第1の側壁部分が、前記複数の第2の側壁部分と交互に容器の縦軸の周りに配置される、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、前記第2の制御撓み湾曲パネルの幅より狭い幅を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項9】
前記第2の制御撓み湾曲パネルが、組み込まれた1つまたは複数のリブを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項10】
1対の対向する第1の側壁部分および第2の側壁部分を含み、各側壁部分が、その湾曲パネルの配置、サイズ、および数に関して対向する側壁部分と対称である、請求項1に記載の容器。
【請求項11】
1対の対向する第1の側壁部分および第2の側壁部分を含み、各側壁部分が、その湾曲パネルの配置、サイズ、および数に関して対向する側壁部分と対称である、請求項8に記載の容器。
【請求項12】
1対の対向する第1の側壁部分および第2の側壁部分を含み、各側壁部分が、そのリブおよび湾曲パネルの配置、サイズ、および数に関して対向する側壁部分と対称である、請求項9に記載の容器。
【請求項13】
前記リブおよび前記湾曲パネルが、容器の充填および冷却時に容器の形状を維持するようになされたケージを形成するように協働する、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
容器が高温充填可能である、請求項1に記載の容器。
【請求項15】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、異なる外向きの曲率の少なくとも2つの領域を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項16】
前記少なくとも2つの領域の第1の領域が、より小さく外向きに湾曲し、より大きく外向きに湾曲する第2の領域より低い閾値で、容器内の圧力変化に反応するイニシエータ領域として作用する、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
1対の対向する第1の制御撓み湾曲パネルおよび隣接する1対の対向する第2の制御撓み湾曲パネルが存在する、請求項1に記載の容器。
【請求項18】
1対の対向する第1の制御撓み湾曲パネルおよび隣接する1対の対向する第2の制御撓み湾曲パネルが存在する、請求項8に記載の容器。
【請求項19】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、組み込まれた1つまたは複数のリブを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項20】
組み込まれた前記リブが、容器の内部に対して、外向きまたは内向きに対面する丸い縁を有する、請求項9に記載の容器。
【請求項21】
前記リブが互いに平行である、請求項20に記載の容器。
【請求項22】
組み込まれた前記リブが、容器の内部に対して、外向きまたは内向きに対面する丸い縁を有する、請求項19に記載の容器。
【請求項23】
前記リブが互いに平行である、請求項22に記載の容器。
【請求項24】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、概して外向きの横方向曲率の領域を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項25】
前記第2の制御撓み湾曲パネルが、概して外向きの横方向曲率の領域を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項26】
前記第1の制御撓み湾曲パネルが、真空圧力下において反転する、請求項1に記載の容器。
【請求項27】
側壁およびベースを備える本体部分を有するプラスチック容器であって、前記本体部分が、第1の対の対向側壁部分および第2の対の対向側壁部分を含み、前記第1の対の各側壁部分が、それぞれの第1の制御撓み湾曲パネルを有し、前記第2の対の各側壁部分が、それぞれの第2の制御撓み湾曲パネルを有し、前記第1の制御撓み湾曲パネルが、前記第2の制御撓み湾曲パネルとは異なる外向きの曲率を有し、それにより、前記第2の制御撓み湾曲パネルより容器内の圧力変化に対してより反応性である容器。
【請求項28】
プラスチック本体を備える容器であって、プラスチック本体が、開口を画定するネック部分を有し、ネック部分が、ショルダ部分に接続され、ショルダ部分が、下方に延びかつ側壁に接続し、側壁が、下方に延びてベースを形成する底部部分と接合する側壁に接続し、
前記側壁が、4つのパネルを含み、前記パネル間に配置され、かつ前記パネルを接合する垂直移行壁を含み、
前記プラスチック本体が、容積の収縮を増大させ、かつ圧力を減少させるように構成され、前記パネルが、包装またはその後の取扱いおよび貯蔵による内部の負圧に応答して内向きに収縮するように構成される容器。
【請求項29】
内部の負圧が、前記容器における高温充填処理およびその後の高温液体の冷却中に作り出される、請求項28に記載の容器。
【請求項30】
前記パネルが、1対の対向する1次パネルおよび2次パネルを備える、請求項28に記載の容器。
【請求項31】
前記1次パネルが、前記2次パネルより小さい表面積を含む、請求項30に記載の容器。
【請求項32】
パネルが、凸状、ほぼ平坦、または凹状(弧状)の形状であり、収縮後により凸状ではなくなる、ほぼ平坦になる、またはより凹状になる、請求項30に記載の容器。
【請求項33】
2次パネルが、凸状であり、収縮後により凸状ではなくなる、またはほぼ平坦になる、請求項30に記載の容器。
【請求項34】
1次パネルが、ほぼ平坦であり、収縮後に凹状になる、請求項30に記載の容器。
【請求項35】
1次パネルが、凸状であり、収縮後に凹状になる、請求項30に記載の容器。
【請求項36】
前記1次パネルが、前記2次パネルより多く内部の負圧を取込むように構成される、請求項30に記載の容器。
【請求項37】
1次パネルが、上方部分および下方部分を備える、請求項30に記載の容器。
【請求項38】
2次パネルが、上方パネル壁および下方パネル壁を備える、請求項30に記載の容器。
【請求項39】
前記ショルダと前記側壁との間の上方バンパ壁、および前記側壁と前記底部部分との間の下方バンパ壁をさらに備える、請求項28に記載の容器。
【請求項40】
前記上方バンパ壁および前記下方バンパ壁が、容器の周囲に沿って連続的に延びる、請求項39に記載の容器。
【請求項41】
前記1次パネルの前記上方部分および前記下方部分が、それぞれ前記上方バンパ壁および前記下方バンパ壁に移行する、請求項39に記載の容器。
【請求項42】
前記1次パネルの前記上方部分および前記下方部分を画定する水平方向移行壁をさらに備える、請求項30に記載の容器。
【請求項43】
前記水平方向移行壁が、容器の周囲に沿って連続的に延びる、請求項42に記載の容器。
【請求項44】
前記2次パネルが、少なくとも1つの水平リビングを含む、請求項30に記載の容器。
【請求項45】
前記2次パネルが、3つの水平リビングを含む、請求項30に記載の容器。
【請求項46】
前記リビングが、中間領域によって分離される、請求項45に記載の容器。
【請求項47】
前記リビングが連続的である、請求項46に記載の容器。
【請求項48】
前記側壁と前記ショルダ部分との間の少なくとも1つの凹みリブまたは溝、ならびに/あるいは前記側壁と前記下方底部部分との間の少なくとも1つの凹みリブまたは溝をさらに備える、請求項28に記載の容器。
【請求項49】
前記凹みリブまたは溝が、容器の周囲に沿って連続的である、請求項48に記載の容器。
【請求項50】
容器が、約0.25リットルから約2リットル(約8から約64オンス)のボトルである、請求項28に記載の容器。
【請求項51】
ショルダおよびベースが、ほぼ丸い、請求項28に記載の容器。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【公開番号】特開2012−184035(P2012−184035A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−114249(P2012−114249)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【分割の表示】特願2007−534810(P2007−534810)の分割
【原出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(506297599)
【出願人】(502326130)グラハム パッケージング カンパニー,エル ピー (15)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−114249(P2012−114249)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【分割の表示】特願2007−534810(P2007−534810)の分割
【原出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(506297599)
【出願人】(502326130)グラハム パッケージング カンパニー,エル ピー (15)
【Fターム(参考)】
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