説明

差込み固定型発光装置

【課題】密集した小面積内でダイオード端子を簡単に接続する方法の提供。
【解決手段】道路標識その他絵画などを広告する標識パネル、玩具等密集した位置にハンダ付けが困難な場合に用いられるダイオード端子の差込み固定型発光装置である。発泡ポリエチレンの面電極1又は2には、低抵抗の炭素粒子と樹脂を溶剤で混合したカーボン系良電導インクが表裏面に付着・乾燥され、更に面電極1又は2の上・下に発泡ウレタンの面絶縁体3・4・5が介され一体に被着して差込み固定型発光装置が設けられる。面電極1又は2には電源電流を接続する接続端子と電源リード線が設けられる、ダイオードには2本の長端子Dと短端子Dが具備されており、この2本の端子を面絶縁体と面電極1又は2に差込み固定させ、さらに、前記接続端子に電流を負荷することでダイオードランプは点灯する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、±2面の面良導体に電流を負荷させ、ダイオード端子を任意の位置で差込み固定することによりダイオードランプが点滅する機能を備えた、
ダイオード端子の差込み固定式接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のダイオードの接続構成は、±リード線を良導体としダイオード端子と±リード線をハンダ等で接続させ点滅させる方法が一般的であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のリード線連結方式では、ダイオード端子とリード線とはハンダ付けによるもので青色ダイオード等点灯色が多くなった現状では、配線が雑多となる問題点があった。
【0004】
本発明は、幾多のダイオード端子のハンダによる点接着を解消することを最大の目的としており、さらに、伝導パネル内部に密集して複数のダイオードが簡単に収納できる構成及び接続方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明のダイオード端子の固定方法においては、±2組の面良導体を設け、更に、ダイオード端子の差込み固定板兼絶縁板に発発泡スチロール・スポンジゴム・積層綿等を面良導体の上下に挟む形で設ける。
【0006】
上記ダイオード端子の取り付ける位置は、標識板の標示に沿って字画・方向・数字等が明確に発光するよう差込み固定される。さらに、発光色の配列は計画して定める。本発明の特徴はダイオード端子を局部的に密集して差込み固定する事が可能である点である。
【0007】
上記ダイオードの±端子は、長端子と短端子が具備されており、長端子は±いずれか一方の面良導体を突き抜ける周囲を絶縁被覆され、さらに、先端を鋭利に尖らして他の一方の面良導体に突き差し固定される。短端子も、先端を鋭利に尖らし、±いずれか片方の面良導体を突き差し固定する。
【0008】
上記±面良導体に具備する電極帯は、面良導体の一端に金属電極帯又は金属箔電極帯及び金属インク電極帯等が設けられる。又ダイオード発光を点滅させるために、±それぞれの面良導体に電極帯が設けられる。区分された電極帯には、それぞれ電源電流からのリード線が接続されており交互に電流を導通させ点滅させる。
【0009】
上記面良導体は、針刺し固定が可能な発泡ウレタン又は発泡ゴムスポンジに低抵抗のカーボン塗料を含浸・乾燥したカーボン面良導体又は針刺し可能な基布に金属箔を付着した良導体が望ましい。
【0010】
上記面良導体又は面絶縁板を順次組み立てた標識板は、冬季融雪又は凍結により遮断され不透明になるため、本発明は標識板の背面にカーボン面発熱体又は面状発熱体を設け、標識板周囲をガラス板又は樹脂板で覆い防水保温効果をもたらし、前記面発熱体を放射させることによりガラスの凍結を解凍させ鮮明にさせる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態を、実施例にもとづき図面1を参照して説明する。
図1はダイオードの端子固定式接続パネルの形態例を示す一部露出斜視図である。ダイオードDは、発光灯部Rと+端子Dと−端子Dとで構成され、+端子Dは、一方の面良導体1を貫通する周辺を絶縁Cとし更に先端は面良導体2まで達する、−端子Dの長さは一方の面良導体1までとし、±端子いずれの先端も鋭利に尖らし面良導体の発泡ウレタン又は絶縁体のスポンジゴムを突き抜け固定する。
前記面良導体1又は2は発泡ウレタンの如きダイオード端子先端が貫通し易く、更に固定する素材が選定される。面良導体1又は2には、発泡ウレタン又はゴム系発泡体等に低抵抗のカーボン塗料を含浸・乾燥した抵抗体とする。
前記面良導体1又は2の一端には、電源電流を接続する+電極帯又は−電極帯が取り付けられる。各電極帯の一部に銅板A・Bのかしめ端子が使用されるが、用途に応じハドメ端子でもよい。
次ぎに面良導体1・2を挟む形の絶縁体3・4・5は、面良導体1・2と同様にダイオード+端子D又は−端子Dの先端が貫通し易く、さらに、固定する素材として発泡スチロール又はゴム系発泡体等が好ましい。
更に本発明の標識接続パネルの実施例を、添付の図面2に従って説明する。
標識接続パネルPの表面は透明ガラス又は透明樹脂で保護されている、パネル側面部は、裏面に設けた面発熱体Hからの熱風がパネル内全体を覆うような構成としている。
パネル内部には、図1で説明したように面良導体1・2を絶縁体3・4・5が挟む形で固定されている。各配色のダイオードDは、標示板の字体に合ったデザインに沿って差込み固定させる。
電源コードa(+)・b(−)が面良導体1・2の電極帯の一部端子A・Bに接続されている。さらに、電圧毎に抵抗調整器が設けられ制御させている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、±2面を電極とし針刺し固定が可能な面良導体に複数のダイオード端子を差込み接触させ、予め面良導体に導通させていた電流をダイオードランプに感知させるシステムは、従来見ることのない発想の発明である。この発明により、例えば会社の広告標識又は道路標識・鉄道標識等では、青色発光ダイオードを始め赤・黄色・他の配色を自由なデザインで遠方から鮮明に発光させることができる。
さらに、冬季雪国でも融雪防止が出来、標識を鮮明に確認することができる。
以上このような簡便なシステムは、組み立て費や施工費が格安にできる上、周囲を明るく活性化させる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 ダイオード端子の差込み固定式接続パネルの露出斜視図
【図2】 ダイオードの標識接続パネルの縦断面図
【符号の説明】
【0014】
1……+面良導体 A……+面良導体側の接続端子
2……−面良導体 B……−面良導体側の接続端子
3……面絶縁体 a……Aに接続する電源コード
4……面絶縁体 b……Bに接続する電源コード
5……面絶縁体 C……ダイオードの一部周囲の絶縁処理
P……標識パネル D……ダイオード
G……標識表面ガラス D……ダイオード長端子
H……カーボン面発熱体 D……ダイオード短端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
±2面を電極とし、更に針刺し固定が可能な±2面良導体のうちプラス面良導体(1)の一端に電極帯の一部端子(A)を具備し、更にマイナス面良導体(2)の一端に電極帯の一部端子(B)が具備され、該面良導体(1)・(2)を上・下覆う形で各面絶縁体(3)・(4)・(5)が介在され一体に固定して伝導パネルを設ける、該伝導パネルには電源電流を接続するリード線(a)・(b)が具備され100V電流又は乾電池で通電させる、該伝導パネルの表面から差込むダイオード(D)は、(3)・(1)を通過する短端子(D)と(3)・(1)・(4)・(2)を通過する長端子(D)を具備しており、表裏平面から内部に差込み固定させることを特徴とする、
ダイオード端子の差込み固定式接続方法。
【請求項2】
±2面を電極とし、更に針刺し固定が可能な±2面良導体のうち複数のプラス面良導体(1a)〜(1z)範囲内のそれぞれの一端に各電極帯を(A−a)〜(A−z)範囲内に設け、更に、該各電極帯の一部端子への配線はダイオードの点灯効果を勘案し前記面良導体の交互に連結する、マイナス面良導体(2)も電極帯の一部端子(B)を具備して設けられ、更に、前記複数のプラス面良導体(1a)〜(1z)範囲内とマイナス面良導体(2)とを挟み覆う形で面絶縁体を介在して(3)・(1a〜1z)・(4)・(2)・(5)の順序に固定して伝導パネルを設ける、該伝導パネルには電源電流を接続するリード線(a)・(b)が具備され100V電流又は乾電池で発光させる、該伝導パネルの表面から差込むダイオード(D)は、(3)・(1a〜1z)を通過する短端子(D)と(3)・(1a〜1z)・(4)・(2)を通過する長端子(D)が設けられ、表裏平面から内部に差込み固定させることを特徴とする、
ダイオード端子の差込み固定式接続方法。
【請求項3】
前記請求の範囲第1又は第2のダイオード端子の差込み固定式伝導パネルの背部全面にカーボン面発熱体又は線状発熱体を具備し、融雪又は結露防止に適応してなる融雪・結露防止付、ダイオード端子の差込み固定式接続方法。
【請求項4】
前記プラス面良導体(1)又はマイナス面良導体(2)の構成は、発泡ウレタン樹脂又は発泡ゴムにカーボン抵抗塗料を含浸・乾燥した面良導体、又は金属箔良導体を特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の、
ダイオード端子の差込み固定式接続方法。
【請求項5】
前記ダイオード(D)の長端子(D )は、±いずれか最初の面良導体に貫通接触する端子周囲を絶縁処理(C)した後、他の短端子(D )と共に端子先端を鋭利に尖らせ差込むことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の、ダイオード端子の差込み固定式接続方法。
【請求項6】
前記面絶縁体3・4・5の構成は、発泡スチロール又はスポンジゴムとし、ダイオード端子が容易に通過・固定してなることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の、
ダイオード端子の差込み固定式接続方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−109679(P2007−109679A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−35728(P2004−35728)
【出願日】平成16年1月14日(2004.1.14)
【出願人】(599024816)テクノ技研株式会社 (4)
【出願人】(392020750)テクノエレメント株式会社 (4)
【Fターム(参考)】