説明

布地の手洗い方法

例えばカーテン、シーツ、テーブルクロス等の布地を手洗いする改善された方法は、洗濯システムを提供する工程と、水を洗い桶に加える工程と、洗濯洗剤を洗い桶中に分散させる工程と、布地を洗い桶に加える工程と、水と洗濯洗剤を組み合わせることによって洗浄液を形成する工程と、布地を洗浄液中に約30分〜約12時間の洗浄時間の間浸漬させた、浸漬さあせた布地を形成する方法と、浸漬させた布地を洗浄液から取り出す工程と、洗浄液を浸漬さあせた布地から除去する工程と、すすぎ組成物をすすぎ桶中の水中に分散させてすすぎ溶液を形成する工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液に加える工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液中に約1分〜約1時間のすすぎ時間の間浸漬させて、すすいだ布地を形成する工程と、すすいだ布地をすすぎ溶液から取り出す工程と、すすぎ溶液をすすいだ布地から除去する工程と、すすいだ布地を乾燥させる工程を含む。洗濯システムは洗濯洗剤及びすすぎ組成物を含有する。洗濯洗剤は、その中に殺菌剤を含有する、一晩の浸漬に好適であり、洗浄液中に細菌で汚染された布地を6時間、25℃で浸漬させて細菌の増殖を抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯方法に関する。特に、本発明は手洗い方法に関する。
【背景技術】
【0002】
布(cloth)などの布地の手洗いは、面倒な資源集約的な活動である。典型的な既存の手作業の洗濯手順に関して、およそ2杯の桶の水が使用され、すなわち、1つは、洗浄液を使用する前に事前に湿潤させ、こすり洗いするためのものであり、それから1つは、実際の洗浄液(特に通常の洗剤粉末が使用される場合)のためのものである。一般的なすすぎの実施には、3〜5杯の桶の水が消費される。このように、約5〜6杯の桶の水が、最初の湿潤から最後のすすぎまでに使用される。
【0003】
石けん洗いのプロセスでは一般的に、洗濯洗剤は洗浄液を作るために、桶の中で事前に溶解され、布はそこに浸され及び/又は加えられて、手によって洗濯板、ブラシ、若しくは他のこすり洗い装置等を用いてこすり洗いされて汚れ及び染みを除去する。いくつかの場合では、専用の染み除去剤(例えば、漂白剤、ブラシ、装置等)を用いる事前処置も必要とされる。それが清浄であると認識されるまで、布地の各片が個々にこすり洗いされた後、布地の各布は次いで絞られ、すすぎのために脇に置かれる。一般的な手洗いする人の満足のいくまで、汚れた水、界面活性剤等を除去するためには、大量の水がしばしば必要とされるので、すすぎの工程もまた面倒である。これは、清浄な水を用いて複数回すすぎを必要とする場合があり、特にそのような水が容易に入手できない場合、これは水のコストを増大させ、著しく労力を増加させる。洗剤を布地と一緒に加えるなど、このプロセスに僅かな変化は可能であるが、手洗いが一般的である所では世界中のどこでも、基本的な流れは本質的に同じである。この典型的なプロセスは、したがって、それが他の活動に利用可能な時間、エネルギー、水等の量を低減させるので、非常に時間、労働、及び資源集約的である。
【0004】
いったん布が湿潤され、浸漬されると、それらは吸収した水の重量を受けることに留意することが重要である。これは、デニムジーンズ、タオル、ベッドシーツ及びカバーを洗浄するときに明かである。ドレープ及びカーテンを手ですすぐことは、まさしく激しく、骨が折れることである。繰り返し布地を浸して、押し付け、こすり洗いし、絞り、水を交換する、この繰り返される長いプロセスは、辛く、骨の折れることである。この困難なプロセスは、多くの人々にとって手作業の洗濯を、辛い毎週の仕事にするものである。
【0005】
洗濯プロセス中のこすり洗いは、布地がそれ自体に、ブラシに、洗濯板に、硬表面等に対して強くこすりつけられるときに発生する布地の摩耗により、布地の耐用期間が短くなるなど、多くの他の望ましくない副作用も有する。これは、布地をより速く擦り切れさせることつながり(すなわち、擦り切れて及び/又は穴ができる)、それらの色が失われて曇り、特定の布地は、表面の繊維が摩耗されるときなど、それらの光沢を失う場合がある。更に、特定の洗剤プロセスを伴う手作業の洗浄は、特に強い洗剤が使用されたとき、性能向上添加剤が使用されたとき(例えば、塩素漂白剤)、及び/又は多くの布地アイテムが手に回復する時間を与えることなく、頻繁に洗濯される場合において、皮膚の問題、乾燥、発疹、水膨れ等につながる恐れがある。
【0006】
浸漬洗濯は、こすり洗いの必要性を低減するのに役立つということは周知であるものの、手による洗浄の洗濯洗剤を用いる多くの場合において、汚れた布、例えばシーツなどを数分超浸漬することは、実際に悪臭の増加となる場合がある。これは、布地、特にシーツ及び靴下が洗浄液に加えられたとき、それらに悪臭の主な原因となる細菌が移されるためである。多くの一般的な手による洗浄の洗濯洗剤は、細菌の増殖を抑制させる及び/又は殺菌するために十分な殺菌剤を含有しないということが判明している。したがって、これらの布地を、一般的な手による洗浄洗剤で作られた洗濯溶液中に浸漬することは実際に、数時間後には洗い桶全体が、細菌の増殖副生成物(例えば、isovaloric(イソペンタン酸)酸、尿素、メチルフェノールなどの酸、及び脂肪酸)の匂いを発する点まで更なる細菌の増殖を促進する。そのような布が一晩、十分でない酵素及び/又は界面活性剤を含有する洗浄液中に置かれた場合、洗い桶全体及び周囲は翌朝には非常に臭うであろう。したがって、適切なタイプの洗浄液中に浸漬することは、汚れを除去し、悪臭及び/又は細菌の増殖も防ぐ両方のために必須であるということが今では判明している。
【0007】
しかしながら、浸漬のみでは、すすぎ段階における水、及び労力の低減の必要性に対処しない。対照的に、すすぎに必要とされる労力及び水の量を低減するすすぎ製品が当該技術分野において既知であるが、これらも同様に、それらのみではこすり洗いの低減に対する必要性に対処しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、手洗いプロセスを総合的に改善するシステム及び方法に対する必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、改善された洗濯システムを使用して布地を洗濯する、改善された方法に関する。本方法は、洗濯システムを提供する工程と、水を洗い桶に加える工程と、洗濯洗剤を洗い桶中に分散させる工程と、布地を洗い桶に加える工程と、水と洗濯洗剤を組み合わせることによって洗浄液を形成する工程と、布地を洗浄液中に約30分〜約12時間の洗浄時間の間浸漬させて、浸漬させた布地を形成する工程と、浸漬させた布地を洗浄液から取り出す工程と、洗浄液を浸漬させた布地から除去する工程と、すすぎ組成物をすすぎ桶中の水中に分散させてすすぎ溶液を形成する工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液に加える工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液中に約1分〜約1時間のすすぎ時間の間浸漬させて、すすいだ布地を形成する工程と、すすいだ布地をすすぎ溶液から取り出す工程と、すすぎ溶液をすすいだ布地から除去する工程と、すすいだ布地を乾燥させる工程を含む。本洗濯システムは洗濯洗剤及びすすぎ組成物を含有する。洗濯洗剤は、その中に殺菌剤を含有する、一晩の浸漬に好適であり、洗浄液中に細菌で汚染された布地を6時間、25℃で浸漬させて細菌の増殖を抑制する。
【0010】
改善された布地洗濯方法は、大半のこすり洗いに対する必要性を低減又は解消することによって手作業の労力を低減する、並びに、標準の洗濯及び/又はすすぎプロセスに要求される水の使用を低減するという両方ができるということが今では判明している。驚いたことに、これが達成される一方で、それが長時間浸漬されたままであるとき、洗浄液中の細菌の増殖によって発生する悪臭も回避する。更に、こすり洗いの低減は布地の摩耗を低減するのに役立ち、布を長持ちさせ、より長い時間、新しく見える布となる。改善された布地の洗濯方法は、洗濯プロセス中にこすり洗いの必要性を低減する、又は更には排除することもでき、これにより、通常のこすり洗いプロセスと比較して、手及び/又は皮膚擦過傷を低減する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書における全ての温度は、特記されない限り摂氏(℃)である。本明細書で使用するとき、用語「含む」は、最終結果に悪影響を与えない他の工程、成分、要素などが加えることができることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。本明細書における全ての条件は、特に明記されない限り、25℃及び大気圧である。特に明記されない限り、全ての比率、百分率等は、最終組成物の重量による。特に明記されない限り、本明細書における成分及び/又は機器は、世界中の多くの供給業者及び供給源から入手可能であると考えられる。
【0012】
本明細書で使用されるとき、用語「事前に湿潤させる」は、洗浄液に加える前に布地に水を特に加えることを意味する。これは、布地を水に浸すこと、沈ませること、浸水させること等によって達成できる。
【0013】
本発明は、例えば布、カーテン、シーツ、テーブルクロス等の布地の手による洗浄のための改善された洗濯方法である。本方法は、洗濯システムを提供する工程と、水を洗い桶に加える工程と、洗濯洗剤を洗い桶中に分散させる工程と、布地を洗い桶に加える工程と、水と洗濯洗剤を組み合わせることによって洗浄液を形成する工程と、布地を洗浄液中に約30分〜約12時間の洗浄時間の間浸漬させて、浸漬させた布地を形成する工程と、浸漬させた布地を洗浄液から取り出す工程と、洗浄液を浸漬させた布地から除去する工程と、すすぎ組成物をすすぎ桶中の水中に分散させてすすぎ溶液を形成する工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液に加える工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液中に約1分〜約1時間のすすぎ時間の間浸漬させて、すすいだ布地を形成する工程と、すすいだ布地をすすぎ溶液から取り出す工程と、すすぎ溶液をすすいだ布地から除去する工程と、すすいだ布地を乾燥させる工程を含む。本洗濯システムは洗濯洗剤及びすすぎ組成物を含有する。洗濯洗剤は、その中に殺菌剤を含有する、一晩の浸漬に好適であり、洗浄液中に細菌で汚染された布地を6時間、25℃で浸漬させて細菌の増殖を抑制する。
【0014】
本方法における改善は、全体的に、包括的によりよい洗浄経験を提供するための、特定の高性能洗濯洗剤とすすぎ組成物の組み合わせであり、これは優れた結果をもたらすと同時に、労力、資源、及び/又はコストを節約する。洗濯洗剤は一晩の浸漬に好適であり、これは、本明細書において記載されるように、洗濯洗剤が細菌の増殖を少なくとも抑制するために十分な殺菌剤を含有しなければならないということを意味する。長期間の浸漬状況における細菌の増殖を主に抑制する典型的な洗濯洗剤は、例えば、漂白剤、酵素、界面活性剤、及びこれらの混合物から、又は漂白剤、界面活性剤、及びこれらの混合物、又は漂白剤及びこの混合物から選択される。
【0015】
洗濯洗剤は、触媒金属錯体、過酸素源、漂白活性化剤、漂白促進剤、光漂白剤、フリーラジカル反応開始剤、次亜ハロゲン酸漂白剤、及びこれらの混合物、又は過酸素源、漂白活性化剤、次亜ハロゲン酸漂白剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される漂白剤を殺菌剤として含有してもよい。好適な触媒金属錯体の例には、米国特許第5,576,282号に開示のMnIV(u−O)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(PFのようなマンガン系触媒、式[Co(NHOAc]T(式中、「OAc」はアセテート部分を表し、「T」はアニオンである)を有するコバルトペンタアミンアセテート塩のような米国特許第5,597,936号に開示のコバルト系触媒、「MRL」と略されるマクロ多環式リジッドリガンド(macropolycyclic rigid ligand)の遷移金属錯体が挙げられるがこれらに限定されない。MRLにおける適した金属としては、様々な酸化状態にある、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Cr、V、Mo、W、Pd、及びRuが挙げられる。好適なMRLの例としては、ジクロロ−5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)、ジクロロ−5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(III)ヘキサフルオロホスフェート、及びジクロロ−5−n−ブチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)が挙げられる。適した遷移金属MRLは、既知の手順、例えば、国際公開第00/332601号及び米国特許第6,225,464号で教示されているような手順によって容易に調製される。
【0016】
好適な過酸素源としては、予め形成された過酸、漂白活性化剤と組み合わせた過酸化水素源、又はこれらの混合物が挙げられる。好適な予め形成された過酸には、過カルボン酸及び塩、過炭酸及び塩、過イミド酸及び塩、ペルオキシモノ硫酸及び塩、並びにこれらの混合物からなる群から選択される化合物が挙げられる。過酸化水素の好適な供給源には、過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、過リン酸塩化合物、過ケイ酸塩化合物、及びこれらの混合物、又は過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択される化合物が挙げられる。過酸素源の適した種類及び濃度は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812 B1号及び同第6,326,348 B1号において見出され、これらは参考により組み込まれる。
【0017】
適した漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン、オクタノイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、ベンゾイルバレロラクタム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネートなどの、過加水分解性エステル及び過加水分解性イミドが挙げられるがこれらに限定されない。
【0018】
好適な漂白促進剤としては、米国特許第5,817,614号に記載のものが挙げられるが、これらに限らない。
【0019】
存在する場合、洗濯洗剤は典型的に、約0.5%〜約30%、又は約1%〜約20%,又は約1.5%〜約10%の漂白剤を含有する。そのような濃度は、一般的な洗濯洗剤の希釈において、本明細書の殺菌剤効果をもたらすのには十分である。実質的な問題として、限定という意図ではないが、明細書における洗剤組成物及び方法は、水性洗浄においてに少なくともおよそ0.01ppm(1億分の1)の触媒金属錯体及び/又は漂白剤促進剤をもたらすよう調製できる。
【0020】
好適な酵素の例には、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されず、並びに、任意の好適な起源のものであり得る。酵素の選択は、pH活性、最適安定性、熱安定性、対キレート剤安定性、対ビルダー安定性などの要因を考慮に入れる。本明細書で有用な洗浄酵素混合物は、アミラーゼと共に、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラーゼである。洗浄酵素は米国特許第6,579,839号に記載されている一方で、漂白酵素、プロテアーゼ酵素、セルラーゼ酵素、リゾチーム酵素、リパーゼ酵素、及びアミラーゼ酵素は特に細菌の増殖の抑制に向けて適している。
【0021】
酵素は、洗剤1グラム当たりで、一般に最大約5mg、より典型的には約0.01mg〜約3mgの活性酵素の重量で存在する。別の方法で述べると、本明細書における洗剤は、典型的には、約0.001重量%〜約5重量%、又は約0.01重量%〜約2重量%、又は約0.05重量%〜約1重量%の酵素、一般的には市販の酵素調製物を含有する。プロテアーゼ酵素は、1グラムの洗剤当たり約0.005〜約0.1AUの活性で存在する。本明細書で有用なプロテアーゼには、バチルス(例えば、サブチリス、レンタス、リケニフォルミス、アミロリケファシエンス(BPN、BPN’)、アルカロフィルス(alcalophilus))由来のサブチリシンを含むプロテアーゼ、例えば、Esperase(登録商標)Alcalase(登録商標)、Everlase(登録商標)及びSavinase(登録商標)(Novozymes)、BLAP及び変異型(Henkel)が挙げられる。更なるプロテアーゼが、欧州特許第130756号、国際公開第91/06637号、同第95/10591号及び同第99/20726に記載されている。
【0022】
アミラーゼ(α及び/又はβ)は、英国特許第1296839号、国際公開第94/02597号及び同第96/23873号に記載されており、Purafect Ox Am(登録商標)(Genencor)、Termamyl(登録商標)、Natalase(登録商標)、Ban(登録商標)、Fungamyl(登録商標)、Duramyl(登録商標)(全てNovozymes)及びRAPIDASE(International Bio−Synthetics,Inc)として入手可能である。
【0023】
本明細書におけるセルラーゼには、最適pH 5〜9.5を有する細菌及び/又は真菌セルラーゼが挙げられる。好適なセルラーゼは、米国特許第4,435,307号(Barbesgoard,et al.)(1984年3月6日発行)に開示されている。本明細書で有用なセルラーゼには、例えば、Humicola insolens、特にDSM 1800菌株、によって生産される細菌及び/又は真菌セルラーゼ、例えば、50kD及び43kD(Carezyyme(登録商標))が挙げられる。同じく好適なセルラーゼ類は、トリコデルマ・ロンギプラチアタム(Trichoderma longibrachiatum)からのEGIIIセルラーゼである。Novozymesによる国際公開第02/099091号は、洗剤及び衣類用途における使用のためのバチルスsp.DSM 12648内因性のエンド−β−グルカナーゼ活性を呈する酵素(EC3.2.1.4)について記載しており、抗再付着エンド−グルカナーゼは国際公開第04/053039号にある。花王の欧州特許第265832号は、バチルスsp KSM−635から単離されるアルカリ性セルラーゼK、CMCase I及びCMCase IIについて記載している。花王は更に、欧州特許第1350843号(KSM S237、1139、KSM 64、KSM N131)、同第265832A号(KSM 635、FERM BP 1485)及び同第0271044A号(KSM 534、FERM BP 1508;KSM 539、FERM BP 1509;KSM 577、FERM BP 1510;KSM 521、FERM BP1507;KSM 580、FERM BP 1511;KSM 588,FERM BP 1513;KSM 597、FERM BP 1514;KSM 522、FERM BP 1512;KSM 3445、FERM BP1506;KSM 425、FERM BP 1505)に、容易に大量生産可能でアルカリ性環境に関して高活性のアルカリ性セルラーゼ/エンド−グルカナーゼを記載している。このようなエンド−グルカナーゼは、上記バチルス種のうちの1つに内因性のポリペプチド(又はその変異型)を含有し得る。他の好適なセルラーゼは、国際公開第01/062903号に記載のXYG1006などのPaenibacilus polyxymaからのエンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を呈するFamily44 Glycosyl Hydrolase酵素(野生型)又はそれらの変異型である。本明細書で有用なカルボヒドラーゼには、例えば、マンナナーゼ(米国特許第6,060,299号を参照)、ペクチン酸リアーゼ(例えば、国際公開第99/27083号を参照)、シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(例えば、国際公開第96/33267号を参照)、及び/又はキシログルカナーゼ(例えば、国際公開第99/02663号を参照)が挙げられる。エンハンサーを有する本明細書で有用な漂白酵素には、例えば、ペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、オキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ(例えば、国際公開第95/26393号を参照)及び/又は(非ヘム)ハロペルオキシダーゼが挙げられる。
【0024】
好適なエンドグルカナーゼには、1)国際公開第02/099091号のSEQ ID NO:2の1〜773位のアミノ酸配列と少なくとも90%又は少なくとも94%又は少なくとも97%又は少なくとも99%又は100%同一の配列を有するエンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を呈する酵素(E.C.3.2.1.4)、又はエンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を有する断片が挙げられる。GCGプログラムでGAPにより、3.0のGAP作製ペナルティと0.1のGAP伸長ペナルティを使用して同一性を判定する。Novozymes A/Sによる国際公開第02/099091号(2002年12月12日)、例えばNovozymes A/SによるCelluclean(商標)を参照されたい。GCGとは、配列分析ソフトウェアパッケージ(Accelrys(San Diego,CA,USA))を指す。GCGは、Needleman−Wunschアルゴリズムを使用して、一致の数を最大化し、不一致の数を最小化する2つの完全な配列の位置合わせを発見するGAPと呼ばれるプログラムを含む。また、2)2003年10月8日に公開された欧州特許第1 350 843A号([0011]〜[0039]及び実施例1〜4)に記載のアルカリ性エンドグルカナーゼ酵素が挙げられる。
【0025】
好適なリパーゼには、Pseudomonas及びChromobacterにより製造されるもの、並びにNovozymesからのLIPOLASE(登録商標)、LIPOLASE ULTRA(登録商標)、LIPOPRIME(登録商標)及びLIPEX(登録商標)が挙げられる。商標Lipase P「Amano」でAreario Pharmaceutical Co.Ltd.(日本、名古屋)から入手可能な1978年2月24日に出願が公開された日本特許第53−20487号も参照されたい。他の市販のリパーゼには、東洋醸造株式会社(日本、田方)から入手可能なAmano−CES、リパーゼex Chromobacter viscosum、並びに、U.S.Biochemical Corp.(U.S.A.)及びDiosynth Co.(The Netherlands)からのChromobacter viscosum lipases、並びにリパーゼex Pseudomonas gladioliが挙げられる。クチナーゼ[EC 3.1.1.50]及びエステラーゼも好適である。
【0026】
本明細書に酵素が含まれる場合、酵素安定化系もまた存在してもよい。そのような系は当該技術分野において及び当業者に周知である。
【0027】
本明細書に有用な界面活性剤は、典型的に、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、ジェミニ界面活性剤、及びこれらの混合物、又はアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの混合物、又はアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される。界面活性剤は、典型的に、約1%〜80%、約5%〜50%又は約10%〜35%存在する。
【0028】
本明細書で有用なアニオン性界面活性剤は、約6個の炭素原子(C)〜約22個の炭素原子(C22)のアルキル鎖長を有し、洗剤処方の当該技術分野において周知である。本明細書で有用なアニオン性界面活性剤の非限定的な例としては、以下のものが挙げられる。
a)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、特に、C11〜C18 LAS、
b)一級、分子鎖、及びランダムアルキルサルフェート(AS)、特にC10〜C20 AS、
c)式(I)及び(II)を有する二級(2,3)アルキルサルフェート、特にC10〜C18二級アルキルサルフェート。
【化1】

式(I)及び(II)の中のMは、水素又はカチオンで電気的中性である。本明細書の目的のために、界面活性剤か補助成分のどちらかと結合しているM単位は全て、当業者によって単離される形態又は化合物が使用される系の相対pHによって、水素原子又はカチオンのいずれかであり得る。好ましいカチオンの非限定例としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びこれらの混合物が挙げられる。(式中、xは、少なくとも約7又は少なくとも約9の整数であり、yは、少なくとも8又は少なくとも約9の整数である)、
d)アルキルアルコキシサルフェート(AES)、特に、C10〜C18 AES(式中、xは、約1〜約30、又は約2〜約10である)、
e)アルキルアルコキシカルボキシレート、特に、C〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(好ましくは約1〜5のエトキシ単位を含む)、
f)Cripe,et al.に対して2000年2月1日に付与された米国特許第6,020,303号及びCripe,et al.に対して2000年5月9日に付与された同第6,060,443号に記載されたような中鎖分枝状アルキルサルフェート、
g)Cripe,et al.に対して1999年12月28日に付与された米国特許第6,008,181号及びCripe,et al.らに対して2000年2月1日に付与された同第6,020,303号に記載されたような中鎖分枝状アルキルアルコキシサルフェート、
h)メチルエステルスルホネート(MES)、並びに、
i)一級、分枝鎖及びランダムアルキル又はアルケニルカルボキシレート(特に、約6〜約18個の炭素原子を有するもの)。
【0029】
一般に、本発明は、最終組成物の約0.1重量%〜約25重量%、約0.5重量%〜約20重量%又は約1重量%〜約17重量%の非イオン性界面活性剤を含有する。非イオン性界面活性剤類の非限定例としては以下が挙げられる:
a)Shell Corp.からのNEODOL(登録商標)非イオン性界面活性剤等のC12〜C18アルキルエトキシレート、
b)アルコキシレート単位がエチレンオキシ及びプロピレンオキシ単位の混合物である、C〜C12アルキルフェノールアルコキシレート、
c)BASF(Aktiengesellschaft)からのPluronic(登録商標)等のエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーを有するC12〜C18アルコール及びC〜C12アルキルフェノール縮合体、
d)Singleton,et al.に対して2000年11月21日に付与された米国特許第6,150,322号に記載されたようなC14〜C22中鎖分枝状アルコール(BA)、
e)Cripe,et al.に対して2000年11月28日に付与された米国特許第6,153,577号、Cripe,et al.に対して2000年2月1日に付与された同第6,020,303号、Cripe,et al.に対して2000年7月25日に付与された同第6,093,856号に記載されたようなC14〜C22中鎖分枝状アルキルアルコキシラート(BAE)(式中、xは、約1〜30である)、
f)Pan及びGosselinkに対して1994年7月26日に付与された米国特許第5,332,528号、PCT国際公開特許第92/06162(A1)号(Murch,et al.、1992年4月16日公開)、同第93/19146(A1)号(Fu,et al.、1993年9月30日公開)、同第93/19038(A1)(Conner,et al.、1993年9月30日公開)及び同第94/09099(A1)(Blake,et al.、1994年4月28日公開)に記載されたようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド、
g)Scheper and Sivikに対して2002年11月19日に付与された米国特許第6,482,994号及びPCT国際公開特許第01/42408(A2)(Sivik,et al、2001年6月14日公開)に記載されたようなエーテル末端保護されたポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤。
【0030】
カチオン性界面活性剤の非限定的な例には、四級アンモニウム界面活性剤が挙げられ、これは最高26の炭素原子を含む。存在する場合、カチオン性界面活性剤は典型的に約0.75%〜約5%重量%である。
【0031】
a)米国特許第6,136,769号で論じられているような、アルコキシラート四級アンモニウム(AQA)界面活性剤;
b)第6,004,922号で論じられているような、ジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウム;
c)国際公開第98/35002号、同第98/35003号、同第98/35004号、同第98/35005号、及び同第98/35006号で論じられているようなポリアミンカチオン性界面活性剤、
d)米国特許第4,228,042号、同第4,239,660号、同第4,260,529号、及び米国特許第6,022,844号で論じられているようなカチオン性エステル界面活性剤類;並びに、
e)米国特許第6,221,825号及び国際公開第00/47708号で論じられているようなアミノ界面活性剤類、特に、アミドプロピルジメチルアミン。
【0032】
双極性界面活性剤の非限定例としては、二級及び三級アミン誘導体、複素環式二級及び三級アミン誘導体、又は四級アンモニウム、四級ホスホニウム若しくは三級スルホニウム化合物の誘導体が挙げられる。双極性界面活性剤の例については、米国特許第3,929,678号(Laughlin et al.、1975年12月30日発行)、19段38行〜22段48行を参照のこと;アルキルジメチルベタイン及びココジメチルアミドプロピルベタイン、C〜C18(好ましくはC12〜C18)アミンオキシド並びにスルホ及びヒドロキシベタインを含めたベタイン、例えば、アルキル基がC〜C18、好ましくはC10〜C14であることができるN−アルキル−N,N−ジメチルアミノ−1−プロパンスルホネートが挙げられる。
【0033】
両性界面活性剤の非限定的な例としては、二級又は三級アミン類の脂肪族誘導体、あるいは複素環式二級及び三級アミン類の脂肪族誘導体が挙げられ、ここで、脂肪族基は、直鎖であっても分枝鎖であってもよい。通常、脂肪族置換基の1つは、少なくとも約8個の炭素原子、典型的には約8〜約18個の炭素原子を含有し、少なくとも1つが、アニオン水溶性基、例えば、カルボキシ基、スルホネート基、サルフェート基等を含有する。例えば、両性界面活性剤の例については、米国特許第3,929,678号(Laughlin et al.、1975年12月30日発行)の19段、18〜35行を参照のこと。
【0034】
半極性非イオン性界面活性剤の非限定例としては、約10〜約18個の炭素原子のアルキル部分1個と、約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル基及びヒドロキシアルキル基からなる群から選択される部分2個とを含有する水溶性アミンオキシド、約10〜約18個の炭素原子のアルキル部分1個と、約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル基及びヒドロキシアルキル基からなる群から選択される部分2個とを含有する水溶性ホスフィンオキシド、並びに、約10〜約18個の炭素原子のアルキル部分1個と、約1〜約3個の炭素原子のアルキル及びヒドロキシアルキル部分からなる群から選択される部分1個とを含有する水溶性スルホキシドが挙げられる。国際公開第01/32816号、米国特許第4,681,704号、及び同第4,133,779号を参照のこと。
【0035】
ジェミニ界面活性剤は、分子当たり、少なくとも2個の疎水性基と少なくとも2個の親水性基が導入された化合物である。これらは文献で、例えば、Chemtech,March 1993,pp.30〜33及びJ.Am.Chem.Soc.,115,10083〜90(1993)、並びに本明細書で引用された参照において「ジェミニ界面活性剤」として知られるようになった。
【0036】
これらの界面活性剤は、通常、所望する任意の量及び品質を、世界のさまざまな供給元から容易に入手できる商品である。
【0037】
洗濯洗剤が、細菌で汚染された布地と共に、その洗浄液中に本明細書に記載の試験毎に6時間、25℃で浸漬させて細菌の増殖を抑制することは不可欠である。これは、洗浄液中に浸漬させるプロセス中に悪臭を発生させないようにするためである。
【0038】
すすぎ組成物は当該分野において周知であり、典型的に洗濯酢(laundy sour)、すすぎ補助剤、洗濯リンス等が挙げられる。すすぎ組成物は典型的に、界面活性剤の残留物の低減、消泡、洗濯洗剤から残っているアルカリpHの中和に特に向けられている成分を含有する。泡抑制又は泡消機能を有さない布地コンディショナー及び柔軟仕上げ剤は、それらが、本明細書の洗濯システムに重要である水又は労力の節約をもたらさないであろうために、本明細書のすすぎ組成物の範囲には含まれないということに注目することは重要である。したがって、すすぎ組成物は典型的に0.01重量%〜15重量%、又は0.1重量%〜5重量%のすすぎ組成物の濃度で存在する泡抑制系を含有する。本明細書で使用されるのに好適な泡抑制系は、シリコーン消泡化合物及び2−アルキルアルカノール消泡化合物を含む、任意の周知の消泡化合物を含む。有用なシリコーン消泡化合物はシロキサン、特にトリメチルシリルエンドブロック単位を有するポリジメチルシロキサンである。その他の好適な消泡化合物としては、モノカルボキシル脂肪酸及びその可溶性の塩類が挙げられ、これは米国特許第2,954,347号に記載されている。好ましい粒子状泡抑制系は、欧州特許公開第210 731 A及び同第210 721 A(両方ともDow Corning)に記載されている。
【0039】
本明細書に有用ないくつかの非限定的なすすぎ組成物の例は、例えば米国特許第4828750号(Simion,et al.、1989年5月9日公開)、国際公開第02/72745号(DeMeyere,et al.、2002年9月19日公開)、同第06/113658号(Frankenbach,et al.、2006年10月26日公開)、同第01/98447(A3)号(Price,et al.、2001年12月27日公開)、同第03/016447号(DeMeyere、2003年2月27日公開)、同第03/097781号(Bettiol,et al.、2003年11月27日公開)、同第03/097776号(Bettiol,et al.、2003年11月27日公開)、同第01/21747号(Bettiol,et al.、2001年3月29日)に記載されている。
【0040】
すすぎ組成物は、アニオン性界面活性剤スカベンジャー、例えば布地からアニオン性界面活性剤を除去するカチオン性又は双極性イオン部分、すすぎ溶液等を更に含有してもよい。特定の水溶性カチオン性部分、例えばカチオン性分子、双極性分子、ベタイン等はこの機能を実施することができる。いくつかの場合では、このようなアニオン性界面活性剤スカベンジャーは、それを布地及び/又はすすぎ溶液から除去するために、アニオン性界面活性剤と共にコアセルベートを形成してもよい。例えば、2002年12月10日にCooper,et al.付与された米国特許第6,492,322号に詳述されているカチオン性ポリマーを参照のこと。
【0041】
すすぎ組成物はまた、柔軟化、布地維持、芳香剤等などの追加的な効果を提供してもよい。本明細書の実施形態では、すすぎ組成物は、例えば柔軟性などの布地コンディショニング効果も提供する。本明細書の実施形態では、すすぎ組成物は布地柔軟化活性物質、例えばシリコーン系及び/又は四級アンモニウム系柔軟化活性物質を含有する。このような化合物及び配合は当該技術分野において周知である。
【0042】
本明細書の洗濯洗剤及び/又はすすぎ組成物は、ビルダー、キレート、移染抑制剤、染料、芳香剤、及びこれらの混合物など追加的な補助成分を含有してもよい。大抵の場合では、洗濯洗剤及びすすぎ組成物は1つ以上の芳香剤をそのな中に含有する。
【0043】
洗濯洗剤は典型的に、少なくとも約1重量%のビルダー、好ましくは約5重量%から、より好ましくは約10重量%から約80重量%まで、好ましくは約50重量%まで、より好ましくは約30重量%までの洗剤ビルダーを含む。ビルダー類には、ポリホスフェートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属シリケート、アルカリ土類及びアルカリ金属の炭酸塩、アルミノシリケートビルダーポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の様々なアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩、並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキシレート、並びにこれらの可溶性塩が含まれるが、これらに限定されない。
【0044】
洗濯洗剤は、その中にキレートも含有してもよい。キレートは、水槽中の重金属混入又は水の硬度(カルシウム及びマグネシウムイオンなど)による有害反応を、金属イオンと結合することにより抑制する。多座配位子はいずれもキレート化剤として好適である。例えば、好適なキレート化剤としては、カルボン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、多官能置換された芳香族化合物、ポリアミン、生分解性化合物、これらのキレート化剤のアルカリ金属、アンモニウム又は置換されたアンモニウム塩、又は錯体、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限らない。好適なキレート化剤及び使用濃度の更なる例は、米国特許第3,812,044号、同第4,704,233号、同第5,292,446号、同第5,445,747号、同第5,531,915号、同第5,545,352号、同第5,576,282号、同第5,641,739号、同第5,703,031号、同第5,705,464号、同第5,710,115号、同第5,710,115号、同第5,712,242号、同第5,721,205号、同第5,728,671号、同第5,747,440号、同第5,780,419号、同第5,879,409号、同第5,929,010号、同第5,929,018号、同第5,958,866号、同第5,965,514号、同第5,972,038号、同第6,172,021号、及び同第6,503,876号に記載されている。存在する場合、キレートは典型的に約0.01重量%〜約10重量%、又は約0.1重量%〜約5重量の洗濯洗剤である。
【0045】
適したポリマー移染抑制剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の洗浄組成物中に存在する場合、移染抑制剤は約0.0001重量%〜約10重量%、又は約0.01重量%〜約2重量%の濃度で存在する。
【0046】
本明細書の実施形態では、洗濯洗剤及びすすぎ組成物は、洗濯キットとして一緒に販売される。本明細書の実施形態では、洗濯キットは所定の数の洗濯洗剤の投与量及び所定の数のすすぎ組成物の投与量を含む。そのような場合では、系の使用を促進するために、所定の数の洗濯洗剤の投与量はしばしば所定の数のすすぎ組成物の投与量に等しい。しかしながら、他の場合では、例えば非常に汚れた布を洗浄するために、時には所定の数の洗濯洗剤の投与量は、所定の数のすすぎ組成物の投与量を超える場合があるということが考えられる。
【0047】
細菌測定方法
細菌の増殖は、浸漬させる工程の後に洗浄液及び/又は布地の匂いを嗅ぐことによって容易に測定することができる。布地及び/又は洗浄液が、一般的なヒトの鼻に対して臭い匂い(例えば、ロッカールーム、古い汗臭い靴下、かび、又はひどい体臭)がした場合、細菌における増殖があり、したがって、本明細書で使用される表現のようには細菌の増殖が抑制されなかったということを当業者は理解するであろう。浸漬させる工程の後に、通常のヒトの鼻に対して、悪臭がほとんどない又は全くない場合、細菌の増殖は、本明細書で使用される表現のように抑制されたものと考えられる。この試験は多少主観的と思われるかもしれないが、それは大まかな判断には非常に正確であり十分である。細菌の測定の更に具体的な方法は、もちろん当該技術分野において既知であり、細菌の力価、及び次いで、寒天平板上で希釈された細菌の増殖を一般的に使用する。これらは時間と労力がかかるが、それらは当該技術分野において標準であり、大概の高校又は大学の生物実験室で行うことができる。培養後、コロニーが数えられ、試料及び/又は系中の細菌の総量を推定するために外挿される。本発明の場合では、寒天が、悪臭を作り出す種類の細菌を担持する限り、及び培養時間が25℃で少なくとも6時間である限り、いずれかのこのような方法が十分である。
【0048】
基準になる細菌計数は、布地が洗濯される前に布地上に存在する細菌の数である。最初に、基準になる細菌計数が、汚染された布地、例えば、洗浄液に加えられる前の汗臭いシャツを直接サンプリングすることによって行われる。試料は最も汚染された部分、例えば腋の下の領域から取られるべきである。細菌試料は、当該技術分野において既知の方法によって布地から分離され、シャツ上の細菌総数が外挿及び/又は計算される。このような測定では、シャツの他の部分上の細菌は、腋の下からの部分と比較してごくわずかであると考えられ、大まかな測定では他の位置からのそのような細菌は無視してもよい。しかしながら、染色(staining)技法として既知の、より正確な測定が要求される場合では、シャツ上の細菌の濃度及び位置を容易に見分けることができ、そのような測定は基準になる細菌計数を定めることができる。
【0049】
あるいは、汚染された布地は、洗濯前に、既知の培養からの既知の数の細菌で「投与」されてもよい。このような場合では、細菌投与(bacteria does)の量は、実際の洗濯物上で発見されたものの近似であるべきであり、基準になる細菌計数を表す。
【0050】
培養後、洗浄液はサンプリングされ、必要に応じて滴定され、培養された細菌の計数を定めるための計数された細菌は(必要な場合は更なる培養を伴って)、布地が洗浄液中に25℃で6時間浸漬された後に洗浄液の合計体積中の細菌の数として本明細書では定義される。
【0051】
洗濯洗剤は、悪臭を低減する又は防止するために、洗浄液中の細菌の増殖を抑制すべきである。したがって、「細菌の増殖を抑制する」とは、25℃で6時間浸漬させた後、本発明の洗浄液で培養された細菌計数は、同じ長さの時間かつ同じ条件下で、布地が水中に浸漬された比較可能な系によるものよりも少なくあるべきである、ということを意味する。典型的に、これは上記のとおり布地及び洗浄液の匂いを嗅ぐことによって測定される。本明細書の実施形態では、洗浄液中の培養された細菌の総数は、25℃で6時間浸漬すると、基準になる細菌計数の10倍以下、又は基準になる細菌計数以下である。一番少ない、可能性のある培養された細菌の総数は0又は検出閾値未満であり、これは洗浄液中で、したがって恐らく布地上で実質的に全細菌が殺菌されていることを意味するものとして当業者は理解する。本明細書の実施形態では、細菌の増殖の抑制は、ヒトの鼻によって検出可能な悪臭がないことによって明らかである。
【0052】
使用方法
洗濯洗剤方法及び洗濯洗剤系の使用は、製造メーカーによって推奨された一般的な投与量及び/又は希釈物で行われる。本発明はまた、本明細書に記載の洗濯システムを使用し、洗濯システムを提供する工程と、水を洗い桶に加える工程と、洗濯洗剤を洗い桶中に分散させる工程と、布地を洗い桶に加える工程と、水と洗濯洗剤を組み合わせることによって洗浄液を形成する工程と、布地を洗浄液中に約30分〜約12時間の洗浄時間の間浸漬させて、浸漬させた布地を形成する方法と、浸漬させた布地を洗浄液から取り出す工程と、洗浄液を浸漬させた布地から除去する工程と、すすぎ組成物をすすぎ桶中の水中に分散させてすすぎ溶液を形成する工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液に加える工程と、浸漬させた布地をすすぎ溶液中に約1分〜約1時間のすすぎ時間の間浸漬させて、すすいだ布地を形成する工程と、すすいだ布地をすすぎ溶液から取り出す工程と、すすぎ溶液をすすいだ布地から除去する工程と、すすいだ布地を乾燥させる工程とを含む、布地を手洗いする方法を含む。例えば、洗濯洗剤及び/又は布地の前若しくは後のいずれかで水が洗い桶に加えられるとき(ここで、洗い桶及びすすぎ桶は同じ桶である)等、この基本的なプロセスの多くの変形が可能であるということを当業者は理解するであろう。
【0053】
本明細書の洗濯洗剤は、手洗いの環境及び硬水条件における使用に特に適しており、ここで、水の硬度は、約10ppm〜約600ppm、又は約15ppm〜約340ppm、又は約17ppm〜約300ppm、又は約20ppm〜約230ppmのCa2+、Mg2+等の又はCa2+及びMg2+等の硬水イオンである。手洗いに関して、洗濯洗剤は一般的に、容器内に洗濯洗剤を洗浄水と共に配置することにより、重量で約1:150〜約1:1000、又は約1:200〜約1:500の率で希釈して、洗浄液を形成する。すすぎ組成物は一般的に、手洗いすすぎのための桶中で約1〜約10000倍、又は約10〜約5000倍、又は約300〜約600倍に希釈される。
【0054】
洗浄及び/又はすすぎの桶は一般的に正方形、楕円形、又は円形であり、深さよりも幅広さを有する。洗浄液及び/又はすすぎ溶液を形成するために使用される水は、典型的には、容易に入手可能な水なら何でも、例えば、水道水、河川水、井戸水等である。水の温度は、約2℃〜約50℃、又は約5℃〜約40℃、又は10℃〜40℃であり得るが、より高い温度が浸漬及び/又は前処理のために使用されてもよい。
【0055】
本明細書の特定の実施形態では、洗浄液及び/又はすすぎ溶液は、浸漬された布地から絞ることによって除去される。本明細書の実施形態では、本方法は、例えば、布地をすすぎ溶液に1回以上浸すことによって(すなわち、布地を上げ、次いでそれを下げることによって)、すすぎ溶液を攪拌する工程を更に含む。本明細書の実施形態では、布地は洗浄液にも浸されてもよいが、しかしながら、そのような浸すことは、布地をこすり洗いすることには少しもならないということを当業者は理解する。本明細書の実施形態では、布地は汚れを含み、浸漬された布はその汚れを除去するためにこすり洗いされてはいない。
【0056】
典型的な既存の手洗い方法は、布地を洗浄液に加える前に、事前に湿潤させるが、本明細書の別の実施形態では、布地はいずれかの事前に湿潤させることなく、布地は洗い桶に加えられる。これは、布地は実質的に乾燥しており、それには意図的に加えられたいかなる水もないということを意味するが、例えば汗、汚れ等からの、いくらかの水又は水分が布地中に存在する場合がある。理論に束縛されることを意図しないが、これは、殺菌剤を含む洗浄液が、最初から布地によりよく吸収されるということを確実にするため、これは特に驚きであり、有利であるものと考えられる。これは界面活性剤が浸漬時間中に汚れを取り、それらを布地から除去する能力を改善することができる。本明細書の実施形態では、浸漬させた布地が汚れを除去するためにこすり洗いされず、それによって布地の摩耗を低減することにより、布地の耐用期間を延ばす。本明細書の実施形態では、洗濯システムは洗濯キットを含み、洗濯洗剤及びすすぎ組成物は一緒に販売され、洗濯キットは所定の数の洗濯洗剤の投与量及び所定の数のすすぎ組成物の投与量を含む。
【0057】
本明細書の実施形態では、乾燥させる工程は、すすいだ布地を吊るすことを含み、典型的にはすすいだ布地は屋外の物干し用ロープ上で、しばしば太陽の光の下で吊るされる。
【0058】
本明細書の実施形態では、洗浄時間は約1時間〜約10時間、又は約2時間〜約8時間、又は約4時間〜約7時間である。本明細書の実施形態では、洗浄液は洗浄時間中に透明になる。そのような場合、汚れ及び他の微粒子は沈降物として洗い桶の底に定着する場合がある。本明細書の実施形態では、すすぎ時間は約2分〜約30分、又は約3分〜約20分、又は約4分〜約10分である。本明細書の実施形態では、浸漬された布地はすすぎ溶液中に一度浸漬され、水を用いる更なるすすぎ工程は行われない。そのような方法は水の節約を最大化する。
【0059】
洗濯洗剤及び/又はすすぎ組成物は、粉末、ゲル、液体、又は固体(すなわち、立方体)など、別個に任意の既知の便利な形態である。本明細書の実施形態では、洗濯洗剤は粉末化されている及び/又は顆粒形態であり、その一方ですすぎ組成物は液体の形態である。
【実施例】
【0060】
(実施例1)
従来のビルダー、キレート、pH緩衝剤等に加えて、2.6%の漂白剤(過ホウ酸塩+ノナノイルオキシベンゼンスルフォネート)、0.3%の活性酵素(プロテアーゼ、セルラーゼ混合物)、及び21%のLAS界面活性剤を含有する、市販の洗濯洗剤(Philippinesで販売されているAriel)を洗濯洗剤:水の重量比が1:250で洗い桶中に事前に溶解させる。室温(約25℃)の水を先ず加え、次いで、その中に洗濯洗剤を分散させ、手によって穏やかに攪拌しながら、不透明な洗浄液を形成する。一般的な荷重の洗濯物(約5kgの、デニムパンツ、Tシャツ、下着等)を混合し、この洗浄液に加え、運動による汗臭いTシャツも含んだ。洗浄液は一晩、6時間にわたって、浸漬させて放置した。デニムパンツ及びTシャツを洗浄液に2〜3回浸す間、実際にこすり洗いは行わない。
【0061】
約4時間後、洗浄液は底部でいくらかの沈降物を有して透明になった。6時間の浸漬の後に、ヒトの鼻によって悪臭は検出されていない。浸漬させた布地を洗浄液から取り出し、過剰な洗浄液を手によって絞り出す。
【0062】
0.3%のシリコーン泡抑制剤、5%の布地柔軟活性物質、及び他の従来の柔軟仕上げ剤成分を含有するすすぎ組成物(Philippinesで市販のDowny 1Banlaw)を水で希釈することによって、すすぎ溶液を調製する。33mLのすすぎ組成物を15Lの水に加えてすすぎ溶液を形成する。絞られた、浸漬させた布地をこのすすぎ溶液に加え、2回浸して、5分間浸漬させ、すすいだ布地を形成する。すすいだ布地を、次いですすぎ溶液から取り出し、絞る。布地は清浄及び爽やかな匂いがし、知覚可能な悪臭はない。すすいだ布を次いで従来の物干しロープ上で太陽の光の下で吊るす。布は、摩耗が低減され、目立つ悪臭もなく、目に見える汚れの全てが全て除去されて清浄である。この布地を洗浄する人はその手に洗濯に関連する皮膚擦過傷がほとんどないか、又は全くない。
【0063】
1つは洗浄液用、1つはすすぎ溶液用の、合計2つの桶の水が使用される。
【0064】
(実施例2)
比較例では、界面活性剤は含有するが、漂白剤の入っていない洗剤組成物(Philippinesで市販のgranular洗剤)を同様な濃度で使用するということを除き、実施例1によるプロセスに従う。洗浄液中に6時間浸漬後、洗浄液及び布地で明らかに容易に知覚可能な悪臭がある。更に、浸漬後、デニムパンツはまだ汚れており、汚れを除去するために追加的なこすり洗いが必要である。
【0065】
布地を乾燥後、布地はまだ気づくことのできる悪臭を有しており、しかしそれは、洗浄液中の最初の浸漬後よりも少ない。追加的なこすり洗いが必要であることから、この布地を洗浄する人は、知覚可能な洗濯に関連する皮膚擦過傷をその手に有し、こすり洗いの後に赤くなっている。
【0066】
(実施例3)
地方の慣習によって、布地を通常の水中で2回すすぎ、かつ布地コンディショナーを3回目のすすぎに加えることを除き、実施例1のプロセスに従う。複数のすすぎ工程のために、布地は実施例1におけるよりも2回多く絞られなくてはならない。布は、目立つ悪臭もなく、目に見える汚れの全てが全て除去されて清浄である。1つは洗浄液用、3つはすすぎ工程用の、合計4つの桶の水が使用される。
【0067】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0068】
いずれの文献の引用もこうした文献が本明細書中で開示又は特許請求の範囲に記載されるいずれかの発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献との組合せにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書中で開示又は特許請求の範囲に記載されるいずれかの発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献との組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、援用文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0069】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
布地を手洗いする方法であって、
A.
i.殺菌剤を含む、一晩の浸漬に好適な洗濯洗剤であって、
その洗浄溶液中に細菌で汚染された布地と共に6時間、25℃で浸漬させて細菌の増殖を抑制する洗濯洗剤、及び
ii.すすぎ組成物を含む洗濯システムを提供する工程と、
B.水を洗い桶に加える工程と、
C.前記洗濯洗剤を前記洗い桶中に分散させる工程と、
D.布地を前記洗い桶に加える工程と、
E.前記水と前記洗濯洗剤と組み合わせることによって洗浄液を形成する工程と、
F.前記布地を前記洗浄液中に約30分〜約12時間の洗浄時間の間浸漬させて、浸漬させた布地を形成する工程と、
G.前記浸漬させた布地を前記洗浄液から取り出す工程と、
H.前記洗浄液を前記浸漬させた布地から除去する工程と、
I.前記すすぎ組成物をすすぎ桶中の水中に分散させてすすぎ溶液を形成する工程と、
J.前記浸漬させた布地を前記すすぎ溶液に加える工程と、
K.前記浸漬させた布地を前記すすぎ溶液中に約1分〜約1時間のすすぎ時間の間浸漬させて、すすいだ布地を形成する工程と、
L.前記すすいだ布地を前記すすぎ溶液から取り出す工程と、
M.前記すすぎ溶液を前記すすいだ布地から除去する工程と、
N.前記すすいだ布地を乾燥させる工程とを含む、方法。
【請求項2】
前記殺菌剤が、漂白剤、酵素、界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記洗浄液が、絞ることによって前記浸漬させた布地から除去される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記すすぎ溶液が、絞ることによって前記すすいだ布地から除去される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記布地が、事前に湿潤させることなく、前記洗い桶に加えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記すすぎ溶液を攪拌する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記布地が汚れを含み、前記浸漬させた布地は前記汚れを除去するためにこすり洗いされていない、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記乾燥させる工程が、前記すすいだ布地を吊るすことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記洗浄時間は約1時間〜約10時間である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記すすぎ時間は約2分〜約30分である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記浸漬させた布地が前記汚れを除去するためにこすり洗いせず、それによって前記布地の摩耗を低減することにより、前記布地の耐用期間を延ばす、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記浸漬させた布地が前記汚れを除去するためにこすり洗いせず、それによってこすり洗いを必要とする通常の手による洗浄方法と比較したとき、手の皮膚擦過傷を低減させる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記洗濯システムが洗濯キットを含み、前記洗濯洗剤及び前記すすぎ組成物が一緒に販売され、前記洗濯キットが所定の数の前記洗濯洗剤の投与量及び所定の数の前記すすぎ組成物の投与量を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記浸漬させた布地が前記すすぎ溶液中に1回浸漬されて、水を伴う追加のすすぎ工程が行われない、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記殺菌剤が漂白剤である、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
前記洗浄時間は約2時間〜約8時間である、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記すすぎ期間は約3分〜約20分である、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記洗浄は約4時間〜約7時間である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記すすぎ期間は約4分〜約10分である、請求項17に記載の方法。

【公表番号】特表2011−524473(P2011−524473A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512515(P2011−512515)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/044110
【国際公開番号】WO2009/148801
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】