説明

平面的に配列された光源により放出される収束光線の実現

【課題】照明装置の部品点数、部品コスト、組立時間及び組立コストを低減すること。
【解決手段】平面的に配列された光源により放出される収束光線を実現する装置及び方法を提供する。1つの実施例では、半導体又は他の物体を検査する画像装置を提供する。前記画像装置は、物体から反射された光の像を写す1又は2以上のレンズを含む。前記画像装置は、平面的な回路基板に取り付けられた第1光源と、前記回路基板に取り付けられた第2光源とを含む。前記画像装置は、前記第1光源からの光を第1方向から前記物体に向ける第1フレネルプリズムと、前記第2光源からの光を第2方向から前記物体に向ける第2フレネルプリズムとを含む。1つの実施例では、前記画像装置は、前記光の発散を増加させ又は減少させる1又は2以上の光学素子を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収束光線で物体を照明することに関する。
【背景技術】
【0002】
物体が光を反射する方法は、ランバート反射(ランバート)として当業者に知られる完全拡散反射から完全鏡面反射(反射鏡、鏡)まで様々である。物体が実質的にランバート反射により光を反射する場合、表面が本質的に角度と無関係に効率的に光を反射するため、前記物体の照明は比較的簡単である。この場合、物体の像の均一性が入射照明の均一性及び強さのみに依存する。ランバート物体の例は紙であり、紙は点光源により十分に照明される。
【0003】
物体が実質的に鏡面反射により光を反射し、所望の照明が明視野照明である場合、前記光源は観察者により直接見られる。このことは、前記物体に対する反射角が入射角の余角となることから、カメラを光源のオフ角と同じオフ角で配置することにより実現することができる。この場合、前記光源自体がランバート放射体の特性を有し、投影される視野を取り囲まなければならない。
【0004】
実質的に拡散反射するランバート物体と実質的に鏡面反射する物体との間に、表面が実質的にランバート反射するものでもなく、実質的に鏡面反射するものでもない物体のクラスが存在する。このような物体では、光源から観察者又はセンサーへ反射される光の量が入射照明の強さ及び入射角の双方に依存する。
【0005】
物体の像を写す照明装置を設計することは、特定の方向に、一般には、前記物体に光を向けることを伴う。これを実現する通常の方法は、前記物体に光源を向けることである。この方向付けはかなり複雑である。例えば、バルドウィン(Baldwin)らにより2003年7月10日付けで提出された米国特許出願2004/0141175に、物体の位置にかかわらずほぼ一定の照明角度で前記物体の均一な照明を実現するために異なる方向から発光ダイオード(LED)のような光源を向けることが示されている。
【特許文献1】米国特許第10/616、548号明細書
【0006】
複数の方向から物体を照明するために暗視野リングライトが一般に用いられている。最新技術を用いて製造された暗視野リングライトは、例えば、4つの個別の回路基板に取り付けられた基本的な集光レンズに組み込まれたLEDを含む。前記LEDは異なる方向から前記物体に向けて角度が付けられている。各回路基板は、適当な角度で取り付けられており、エネルギーが前記物体に向けられるように位置付けられている。前記LEDの主光線は、予め決められた位置に収束する。この装置は十分な照明を提供するが、その実現に関して困難なことがある。例えば、4つの個別の回路基板を製造し、取り付け、相互接続することに多くの費用を要する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
部品点数、部品コスト、組立時間及び組立コストを低減するために暗視野リングライトの光源(例えば、LED)を1つの回路基板に取り付けることが好ましい。また、相互接続を少なくすることにより信頼性を増すことが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施例では、半導体又は他の物体を検査する画像装置を提供する。前記画像装置は、物体から反射された光の像を写す1又は2以上のレンズと、平面的な回路基板とを含む。前記画像装置は、前記回路基板に取り付けられた第1光源と、前記回路基板に取り付けられた第2光源とを含む。前記画像装置は、前記第1光源からの光を第1方向から前記物体に向ける第1フレネルプリズムと、前記第2光源からの光を第2方向から前記物体に向ける第2フレネルプリズムとを含む。
【0009】
1つの実施例では、暗視野リングライトは、第1光線を放出する第1光源と、前記第1光線にほぼ平行な第2光線を放出する第2光源と、前記第1光線及び前記第2光線が所望の位置に収束するように前記第1光線及び前記第2光線の方向を変える1又は2以上の光学素子とを含む。
【0010】
1つの実施例では、物体を照明する方法は、第1光線を放出すること、該第1光線にほぼ平行な第2光線を放出すること、前記第1光線及び前記第2光線が選択された位置に収束するように前記第1光線及び前記第2光線の方向を変えることを含む。
【0011】
1つの実施例では、製造検査装置の光源は、互いにほぼ平行な2又は3以上の光線を、像を写される物体に向ける手段と、前記光線の少なくとも1つの発散を変化させる手段とを含む。
【0012】
添付の図面に関する、以下の好適な実施例の詳細な説明から追加の態様及び利点が明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
1つの実施例では、光線が、平面的に配列された光源により放出され、観察下で物体を照明するように方向付けられている。本明細書に開示された事項が限定されることはないが、通常、前記光源は製造部品の自動特性及び(又は)検査に用いられる。前記製造部品は半導体を含む。半導体のクラスは、双方向反射分布関数を有し、ランバート反射から鏡面反射まで様々な照明特性を示す。半導体のような製造部品を精密に検査するのに必要な時間が、全体の生産率を低減させる過失により制限されていることが知られている。1つの実施例に係る照明装置は、照明に関する検査の過失を低減し、製造工程の全体的な効率化に貢献する。
【0014】
参照する図面では、類似の参照番号は類似の部品を示す。明確にするために、参照番号の第1数字は、対応する部品が最初に使用された図面番号を示す。以下の説明において、本明細書に開示された実施例の十分な理解のために多くの特定の細部を提供する。本明細書で説明された実施例が1又は2以上の特定の細部なしに又は他の方法、部品若しくは材料により実施することができることは当業者には明らかである。いくつかの例では、実施の態様を曖昧にすることを避けるため、よく知られた構造、材料又は操作を詳細に説明し又は表示しない。説明した特徴、構造又は特性が1又は2以上の実施例において適当な方法で組み合わされてもよい。
【0015】
図1は、従来の画像装置100の概略図である。画像装置100は、センサー110と、レンズ112と、光源114とを含む。センサー110は、例えば、電荷結合素子(CCD)又は相補性金属酸化膜半導体(CMOS)カメラからなる。レンズ112は、センサー110に物体116の像を提供するように構成されている。センサー110及びレンズ112は、従来のものと、従来にないものとを含む構造からなるものとすることができる。例えば、レンズ112はテレセントリック光学系からなるものとすることができる。
【0016】
光源114は、異なる2又は3以上の方向(図示せず)から物体116を照明するように位置付けられている。光源114は、物体116の各点が公称照明角度とほぼ等しい角度で照明されるように位置付けられている。物体116の全体に等しい入射角で照明を提供することは、いずれの角度に対しても鏡面反射する物体の照明を改善する。前記公称照明角度は、物体116を最も効果的に照明する角度である。前記公称照明角度は物体116の性質により変わることが知られている。
【0017】
前記公称照明角度は、好適な照明効果をもたらすように実験的に決められたものでもよいし、物体116、光源114及びセンサー110の数学モデルにより決められたものでもよいし、画像装置110の利用可能な空間により特定の公称値に限定されたものでもよい。実験的な決定は、照明の最適角度を決定するために物体116に関する試行錯誤を伴う。数学的アプローチの例にはモンテカルロ光線追跡法がある。モンテカルロ光線追跡法は、モンテカルロ光線追跡を作る確率変数パッケージの使用を伴う。このような数学モデルを利用することができるソフトウェアパッケージの例として、トレースプロ(Trace Pro)という名称でマサチューセッツ州リトルトンのランバリサーチ社(Lambda Research Corporation)により販売されているものがある。
【0018】
光源114は、第1照明器具118と、第2照明器具120とを含む。第1照明器具118及び第2照明器具120のそれぞれは、例えば、発光ダイオード(LED)を含む。前記LEDは、物体116に光を集める集光レンズを含む。これに代え、当業者には明らかであるように、第1照明器具118及び第2照明器具120のそれぞれは、物体116の増加された明るさ及び(又は)均一な照明を提供する、一次元又は二次元に配列されたLEDを含むものとすることができる。図1に示したように、光源114は、投影される範囲を定め、かつ物体116を取り囲むように構成されている。物体116の投影される範囲を定めるため、光源114は十分な発散を有する。光源114は、投影される範囲を定めないように構成されていてもよい。
【0019】
第1照明器具118は第1プリント回路基板(PCB)122に取り付けられている。第1PCB122は、第1照明器具118からの光線123を第1方向から物体116に向けるように位置付けられている。第2照明器具120は第2プリント回路基板(PCB)124に取り付けられている。第2PCB124は、第2照明器具120からの光線126を第2方向から物体116に向けるように位置付けられている。第1照明器具118及び第2照明器具120からの光線123、126は、所望の暗視野照明を提供するように物体116に収束する。当業者には明らかであるように、光源114は、円対称、二つ折の対称、四つ折の対称、又は物体116及び利用可能な空間に適した他の配置とすることができる。
【0020】
前記したように、第1PCB122及び第2PCB124のような個別のPCBを用いることは、1つのPCBを用いることより費用がかかる。第1PCB122及び第2PCB124にLEDドライバー又はその一部のような電気回路が複製されていなければならない。第1PCB122及び第2PCB124を取り付け、相互に接続することが困難である。米国特許出願2004/0141175に、例えば、異なる複数の方向から収束する光線を提供するために、個別のPCB、又はコーンに形成された柔軟なPCBを用いることが開示されている。しかし、これらの解決手段は、いずれも、硬くて平面的な1つのPCBより高価であり、かつ(又は)信頼性に劣る。
【0021】
平面的な1つのPCB(図1に示さない。)に第1照明器具118及び第2照明器具120を配置することは、1つの実施例によれば、光線123、126が物体116に収束するように各光線123、126の方向を変えることを必要とする。プリズムにより光線が一次元の角度にそれる。しかし、第1照明器具118及び第2照明器具120に近接する従来のプリズムは多くの適用例にとって大き過ぎる。このため、前記プリズムは、一般に、光源114と物体116との間の距離に対して光源114をはるかに通過して伸びる。1つの実施例では、光源114と物体116との間の距離は約25mmである。他の実施例では、光源114と物体116との間の距離は約20mmと約60mmとの間の範囲内である。他の範囲も可能であることは当業者には明らかである。物体116を持ち上げ、配置する、取付具を備えたロボットアームのような操作装置のための空間を提供するため、物体116の前方に最小限の間隔が置かれていなければならない。
【0022】
以下に詳細を示すように、1つの実施例では、物体116に光を収束させるため、平面的に配列された光源からの光の方向を変えるために、反復して配列された小型プリズムが用いられている。このような実施例では、前記小型プリズムは、一次元であるがフレネルレンズに似ていることからフレネルプリズムと呼ばれる扁平なプリズムを含む。フレネルレンズが、同心状に配列された環状面を含む偏平型の従来のレンズであるのと同じように、前記フレネルプリズムはより大きい従来のプリズムの効果を実現する。
【0023】
図2は、1つの実施例に係る、収束光線を実現する画像装置200の概略図である。画像装置200は、センサー110と、レンズ112とを含む。画像装置200は、平面的に配列された照明源を有する光源210を含む。図2に示した実施例では、光源210は、硬い1つのPCB212に取り付けられた第1照明器具118及び第2照明器具120を含む。PCB212の一部は、第1照明器具118から第2照明器具120へ伸びる破線で示されている。PCB212は、レンズ112に当たらないように構成されている。例えば、1つの実施例では、PCB212は、レンズ112により像を写される物体116から光が反射されるようにする開口部を有する。
【0024】
前記したように、第1照明器具118及び第2照明器具120のそれぞれは、1つのLED又は配列されたLEDを含む。第1照明器具118及び第2照明器具120は、PCB212と対応する平面からほぼ垂直に光を投射するようにPCB212に取り付けられている。光源210は、第1照明器具118からの光線123を前記第1方向から物体116に向けるように位置付けられた第1フレネルプリズム214と、第2照明器具120からの光線126を前記第2方向から物体116に向けるように位置付けられた第2フレネルプリズム216とを含む。前記したように、前記第1方向及び前記第2方向の角度は、所望の照明効果を実現するように選択されたものとすることができる。
【0025】
1つの実施例では、第1フレネルプリズム214及び第2フレネルプリズム216は、射出成形されたフレネルプリズムを含む。プリズム214、216が多くの小さな面を有する場合、前記プリズムは薄くて柔らかい。面がより少ない場合、プリズム214、216が硬くて数ミリの厚さを有するように、各面は、比較的大きく、支持構造と組み合わされている。1つの実施例では、フレネルプリズム214、216は、約1.2mmの厚さを有し、該厚さの約半分を構成する面を備える。このような構造は、硬くて角に取り付けられたときに自立する程度に十分に厚い。他の実施例では、フレネルプリズム214、216は約0.1mmから約5mmまでの範囲の厚さを有する。
【0026】
1つの実施例では、フレネルプリズム214、216は、プリズム効果を生じるように修正された透明で柔らかいポリ塩化ビニルプラスチック製のシートを含む。前記シートは、プラスチックの薄いプラットフォームにほぼ平行な頂点ラインと整列された、一連の小さなプリズムを含む。本明細書に開示された事項から当業者には明らかであるように、第1フレネルプリズム214及び第2フレネルプリズム216は、図2に破線218で示したように、1つのフレネルプリズムからなるものでもよいし、かつ(又は)1つのプラスチックシートに形成されたものでもよい。
【0027】
フレネルプリズム214、216は、第1照明器具118及び第2照明器具120が平面的でなく物体116に向けて傾けられている場合と同じ所望の収束を実現するように光線123、126を屈折させる。フレネルプリズム214、216の使用は、改善された照明性能又はPCB212に取り付けられた第1照明器具118及び第2照明器具120により実現される最適な照明性能を実現することができる。複数のPCBを使用することに比べて、電気部品の数、組立時間及び費用が低減される。また、複数のPCBの相互接続が少ないことにより信頼性の向上が実現される。
【0028】
1つの実施例では、第1照明器具118及び第2照明器具120のそれぞれは、実質的に物体116の範囲を定めるように選択された発散を有する。しかし、前記発散の変化、光源114と物体116との間の作動距離の変化及び(又は)物体116の大きさの変化が照明品質の低下をもたらす。例えば、過多な発散により照明が浪費され、過少な発散により周辺部が暗くなる。このため、1つの実施例では、第1照明器具118及び第2照明器具120からの光を屈折させ又は該光の方向を変えることに加え、前記光の発散が、物体116を適当に照明するように調整される。
【0029】
例えば、図3は、1つの実施例に係る、収束光線の発散を減少させる画像装置300の概略図である。画像装置300は、第1照明器具118から放出された光の方向を変えかつ該光の発散を減少させるように構成された第1光学素子310を含む。画像装置300は、第2照明器具120から放出された光の方向を変えかつ該光の発散を減少させるように構成された第2光学素子312を含む。本明細書に開示された事項から当業者には明らかであるように、第1光学素子310及び第2光学素子312は、2つの別個の素子よりむしろ1つのユニットからなるものとすることができる。
【0030】
1つの実施例では、第1光学素子310及び第2光学素子312は、互いに組み合わされた正フレネルレンズ及び様々な角度の一組の面を有するフレネルプリズムを含む。第1光学素子310及び第2光学素子312は、それぞれ、第1照明器具118及び第2照明器具120からの光を物体314に向ける。
【0031】
この例では、物体314は、図1、2に示した物体116より短い。このため、第1光学素子310及び第2光学素子312は、過度の光が浪費されないように、それぞれ、第1照明器具118及び第2照明器具120から放出された光の発散を減少させる。前記発散を減少させる他の実施例は、例えば、正レンズ又は正フレネルレンズを、図2に示したフレネルプリズム214、216の前方に位置付けることを含む。本明細書に開示した事項から、当業者には、前記発散を減少させる他の実施例があることがわかる。
【0032】
図4は、1つの実施例に係る、収束光線の発散を増加させる画像装置400の概略図である。画像装置400は、第1照明器具118から放出された光に発散を加えるように第1フレネルプリズム214に対して位置付けられた第1負レンズ410を含む。画像装置400は、第2照明器具120から放出された光に発散を加えるように第2フレネルプリズム216に対して位置付けられた第2負レンズ412を含む。本明細書に開示した事項から当業者には明らかであるように、第1負レンズ410及び第2負レンズ412は2つの個別のレンズよりむしろ1つのレンズからなるものとすることができる。
【0033】
図4に示した例では、物体414は、図1、2に示した物体116より長い。第1フレネルレンズ214及び第2フレネルレンズ216が光線を物体414に向けた後、第1負レンズ410及び第2負レンズ412は、光が物体414の全体を覆うように前記光線に発散を加える。放出された光線に発散を加えるために、他の実施例では、第1負レンズ410及び第2負レンズ412は1又は2以上の拡散器に置き替えられる。他の実施例では、フレネルプリズムと組み合わされた負フレネルレンズを用いて、放出された光線に発散が加えられる。他の実施例では、拡散器がフレネルプリズムと組み合わされている。例えば、フレネルプリズム214を支持するプラスチックシートが、前記フレネルプリズムの面と相対して成型された、散光に適した表面を有する。本明細書に開示した事項から、当業者には、前記光線に発散を加える他の実施例があることがわかる。
【0034】
本発明の基本的な原理から逸脱することなく、前記した実施例の詳細に多くの変更がなされることがあることは、当業者には明らかである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ決定される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】従来の画像装置の概略図。
【図2】1つの実施例に係る、収束光線を実現する画像装置の概略図。
【図3】1つの実施例に係る、収束光線の発散を減少させる画像装置の概略図。
【図4】1つの実施例に係る、収束光線の発散を増加させる画像装置の概略図。
【符号の説明】
【0036】
110 センサー
112 レンズ
116、314、414 物体
118 第1照明器具
120 第2照明器具
200、300、400 画像装置
210 光源
212 プリント回路基板(PCB)
214 第1フレネルプリズム
216 第2フレネルプリズム
310 第1光学素子
312 第2光学素子
410 第1負レンズ
412 第2負レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体を検査する画像装置であって、
物体から反射された光の像を写す1又は2以上のレンズと、
平面的な回路基板と、
該回路基板に取り付けられた第1光源と、
前記回路基板に取り付けられた第2光源と、
前記第1光源からの光を第1方向から前記物体に向ける第1フレネルプリズムと、
前記第2光源からの光を第2方向から前記物体に向ける第2フレネルプリズムとを含む、画像装置。
【請求項2】
前記レンズから前記物体の像を受けるセンサーを含む、請求項1に記載の画像装置。
【請求項3】
前記第1フレネルプリズム及び前記第2フレネルプリズムの少なくとも一方により方向付けられた光の発散を増加させる光学素子を含む、請求項1に記載の画像装置。
【請求項4】
前記光学素子は、拡散器、負レンズ及び負フレネルレンズからなるグループから選択されている、請求項3に記載の画像装置。
【請求項5】
前記第1フレネルプリズム及び前記第2フレネルプリズムの少なくとも一方により方向付けられた光の発散を減少させる光学素子を含む、請求項1に記載の画像装置。
【請求項6】
前記光学素子は、正レンズ及び正フレネルレンズからなるグループから選択されている、請求項5に記載の画像装置。
【請求項7】
前記第1光源及び前記第2光源の少なくとも一方は発光ダイオードを含む、請求項1に記載の画像装置。
【請求項8】
前記第1光源及び前記第2光源の少なくとも一方は、配列された発光ダイオードを含む、請求項1に記載の画像装置。
【請求項9】
第1光線を放出する第1光源と、
前記第1光線にほぼ平行な第2光線を放出する第2光源と、
前記第1光線及び前記第2光線が所望の位置に収束するように前記第1光線及び前記第2光線の方向を変える1又は2以上の光学素子とを含む、暗視野ライトリング。
【請求項10】
前記第1光源及び前記第2光源の少なくとも一方は1又は2以上の発光ダイオードを含む、請求項9に記載の暗視野ライトリング。
【請求項11】
前記光学素子はフレネルプリズムを含む、請求項9に記載の暗視野ライトリング。
【請求項12】
前記光学素子は、前記第1光線及び前記第2光線の少なくとも一方の発散を増加させるように構成されている、請求項11に記載の暗視野ライトリング。
【請求項13】
前記光学素子は、拡散器、負レンズ及び負フレネルレンズからなるグループから選択された素子を含む、請求項12に記載の暗視野ライトリング。
【請求項14】
前記光学素子は、前記第1光線及び前記第2光線の少なくとも一方の発散を減少させるように構成されている、請求項11に記載の暗視野ライトリング。
【請求項15】
前記光学素子は、正レンズ及び正フレネルレンズからなるグループから選択された素子を含む、請求項14に記載の暗視野ライトリング。
【請求項16】
前記光学素子は、互いに組み合わされたフレネルレンズ及び様々な角度の面を有するフレネルプリズムを含む、請求項9に記載の暗視野ライトリング。
【請求項17】
回路基板を含み、前記第1光源及び前記第2光源は前記回路基板の平面に機械的に結合されている、請求項9に記載の暗視野ライトリング。
【請求項18】
物体を照明する方法であって、
第1光線を放出すること、
該第1光線にほぼ平行な第2光線を放出すること、
前記第1光線及び前記第2光線が選択された位置に収束するように前記第1光線及び前記第2光線の方向を変えることを含む、物体を照明する方法。
【請求項19】
前記第1光線及び前記第2光線の少なくとも一方の発散を増加させることを含む、請求項18に記載の物体を照明する方法。
【請求項20】
前記第1光線及び前記第2光線の少なくとも一方の発散を減少させることを含む、請求項18に記載の物体を照明する方法。
【請求項21】
製造検査装置のための光源であって、
互いにほぼ平行な2又は3以上の光線を、像を写される物体に向ける手段と、
前記光線の少なくとも1つの発散を変化させる手段とを含む、光源。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2009−500632(P2009−500632A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520439(P2008−520439)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/026685
【国際公開番号】WO2007/008763
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(593141632)エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド (161)
【Fターム(参考)】