広告媒体兼用コースター
【課題】 従来のコースターを用いた広告方法は、消費者に広告を知らせ、記憶させる効果が極めて低いものであり、しかも、消費者は広告媒体を持ち帰ることができず、実際の購買行動にまで結び付けることは著しく困難であった。
【解決手段】 コースター本体の上面部に、広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する薄型ポケットを設けたことにより、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、ポケットが視界に入ることから、消費者をして広告印刷物を強く認識・記憶させる構造を有し、また、構造上、広告印刷物を取り出して、広告媒体設置店舗外の職場や自宅に持ち帰らせることが可能であると共に、消費者の関心を強く引き、消費者をして広告印刷物を持ち帰るインセンティブを強く喚起する機能を強く有するものであり、広告効果の容易、迅速かつ正確な測定やリスクの少ない報酬形態をも可能とする。
【解決手段】 コースター本体の上面部に、広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する薄型ポケットを設けたことにより、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、ポケットが視界に入ることから、消費者をして広告印刷物を強く認識・記憶させる構造を有し、また、構造上、広告印刷物を取り出して、広告媒体設置店舗外の職場や自宅に持ち帰らせることが可能であると共に、消費者の関心を強く引き、消費者をして広告印刷物を持ち帰るインセンティブを強く喚起する機能を強く有するものであり、広告効果の容易、迅速かつ正確な測定やリスクの少ない報酬形態をも可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は広告媒体兼用コースターに関するものであり、コースターの上面部にポケットを設け、広告印刷物をその間に挿入しておき、顧客が広告印刷物を自由に持ち帰れるようにしたものであり、飲食店をはじめとする店舗で使用される広告媒体兼用コースターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコースターは直接飲み物をテーブルに置くことにより水滴がテーブルに付着することを防ぐことを目的としたものである。
【0003】
もっとも、コースターの素材を紙製とし、広告要素を直接印刷し、広告媒体としての機能を併せ持つコースターも存在していた。
【0004】
また、広告物を入替えできる両面コースターとして、特許文献1で開示されるコースターが存在していた。
【0005】
さらに、名刺兼用コースターとして特許文献2で開示されるコースターが存在しており、これは、遠赤外線放射性を有するセラミックの粉体等を結合成分の中に混合させ、名刺大の大きさに成形した薄板の表面に、住所、氏名等を印刷し裏面にコースターとしての使用方法、作用・効果等を印刷することにより名刺の印象を強めるために使用されるものである。
【0006】
その他、従来より、載置された容器を検出して発光体を駆動して容器を照らすコースターが提案されており、例えば、特許文献3には、コースター本体に複数の発光体を設け、検知部により容器の載置を検知した場合に発光体を所定のパターンで点滅させることが開示されており、制御部により発光体の発光パターンを変更させることも開示されている。
【先行技術文献】
【0007】
【特許文献1】 特開2004−41647号 公報
【0008】
【特許文献2】 特開平11−89692号 公報
【0009】
【特許文献3】 特開2003−219948号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
コースターの素材を紙製とし、広告要素を直接印刷した広告媒体兼用コースターでは、素材が紙製であることから、一度の使用で紙が水滴を含んでしまうことにより再利用が困難であり、広告コストが嵩むという問題点があった。
【0011】
また、特許文献1の発明は、コースターの上面部と底面部との間に広告印刷物を挟む構造であって、顧客が広告媒体を自由に持ち帰ることは不可能であるため、消費者は広告印刷物を見るだけに留まり、広告媒体としての認知効果に乏しく、また、購入行動にまで至らせることまでは困難であった。
【0012】
特許文献2の発明は、名刺としての印象を強めることを目的とするものであって、広告としての効果には乏しく、それ自体の配布を目的とすることからコストが嵩むものであるし、また、そもそも、名刺大の大きさとすると、コースターとしての機能を果たすことは事実上困難である。
【0013】
特許文献3の発明は、広告媒体としての効果を有するものではない。
【0014】
また、そもそも、いずれの従来技術にも共通する課題として以下のようなものがある。
【0015】
従来の、コースターを用いた広告方法は、単純にコースターに広告文を載せただけのものであり、また、消費者の注目を集める工夫もなされていなかったため、広告の認知機能、すなわち、消費者に広告を知らせ、記憶させるという点において、その効果は極めて低いものであった。
【0016】
しかも、消費者は広告媒体を持ち帰ることができず、その場で広告媒体を見るだけに留まっていたため、広告媒体としての説得機能、すなわち実際の購買行動にまで結び付けることは著しく困難であった。
【0017】
また、当然ながら、従来のコースターを用いた広告方法は、広告出稿者側から見ると、広告効果を調査できる要素がほとんどなく、広告効果の測定をすることも著しく困難であった。
【0018】
したがって、従来のコースターを用いた広告方法は、有効な広告媒体として認知されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決するために、本発明は、コースター本体の上面に、広告印刷物の挿入出を可能とする幅の挿入出口を有する薄型ポケットを設けたことを特徴とするコースターを提供する。
【0020】
<認知機能>
【0021】
本発明は、ポケットを透過性とした場合、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、ポケットに入った広告印刷物が視界に入ることから、消費者をして広告印刷物への注目を強く引き、認識・記憶させる構造を有しており、広告媒体として強い認知機能を有する。
【0022】
また、ポケットを透過性としない場合も、ポケット上面に、広告印刷物の挿出を促す文言、記号等を記載することにより、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、かかる文言等が視界に入ることと相まって、消費者は強い興味をもって、ポケット内部の広告印刷物を取り出し、強く認知することになる。
【0023】
このようにポケットを透過性としない場合は、広告印刷物に当たり券と外れ券とを設け、くじとしてのギミック機能をもたせて、より消費者の興味を引くことも可能である。また、ポケットを透過性とした場合も、広告印刷物の裏面に当たり券と外れ券とを印刷することにより、くじとしてのギミック機能をもたせて、より消費者の興味を引くことも可能である。
【0024】
本発明が、広告印刷物の挿入出に連動して光源が点灯あるいは消灯する構造をとった場合、消費者の広告印刷物に対する認知、記憶は更に増幅されることになる。
【0025】
光源の点灯パターンを制御し、例えば、一定の間隔、あるいは乱数的な間隔をもって点滅する構造をとり、消費者の広告印刷物に対する認識・記憶を強めることも可能である。
【0026】
広告媒体設置店舗が喫茶店等である場合には、消費者は一人で来店することが多く、他に話し相手がおらずそこに注意を引く者がいない状況で、本発明における広告印刷物を目にすれば、そこに関心が集中することになる。また、広告媒体設置店舗が居酒屋等である場合には、複数で来店した消費者が、共通の話題として、本発明における広告印刷物を取り上げることを強く期待できる。
【0027】
<説得機能>
【0028】
のみならず、本発明は、構造上、広告印刷物を取り出して、広告媒体設置店舗外の職場や自宅に持ち帰らせることが可能であり、また、かかる構造上、上述のように消費者の関心を強く引き、消費者をして広告印刷物を持ち帰るインセンティブを強く喚起する機能を強く有するものであるため、消費者が店舗外に持ち出す可能性が高く、この場合、消費者の購買行動を強く促進し、広告媒体として前述の説得機能を強く有する。
【0029】
広告印刷物に、クーポン券としての機能やくじとしてのギミック機能を併有させること等により、消費者が店舗外に持ち出す可能性を高め、購買行動への促進をより強く発揮させることも可能である。
【0030】
本発明が、広告印刷物の挿入出に連動して光源が点灯あるいは消灯する構造をとった場合、消費者が、広告印刷物をコースターから取り出す可能性は著しく高まり、取り出した広告印刷物を店舗外に持ち出すインセンティブが強く増幅されることになる。
【0031】
光源の点灯パターンを制御し、例えば、一定の間隔で、あるいは乱数的な間隔をもって点滅する構造をとり、消費者が広告印刷物を店舗外に持ち出すインセンティブを強めることも可能である。
【0032】
そして、消費者が広告印刷物を店舗外に持ち出すことにより、広告媒体設置店舗来店者のみならず、当該消費者の職場の同僚、家族らに対しても、広告印刷物を認知する機会を提供することになる。
【0033】
<広告媒体設置店舗の広告機能>
【0034】
本発明によれば、コースター本体の上面部や、コースター中空部の平板状素材に、広告媒体設置店舗の取扱商品、役務等の広告文を記載することにより、広告媒体設置店舗自体の商品やサービス等の広告を行うことが可能であり、広告出稿者と広告媒体設置店舗の二重の広告媒体としての機能をもつことになる。
【0035】
本発明において、ポケットを透過性とすれば、構造上、広告印刷物を取り出して初めて、ポケット直下部の、コースター本体の上面や、コースター中空部の平板状素材が視界に入り、否応なしに注意がそこに向くことになるため、平板状素材の、ポケット直下部に記載された商品、役務等に対して、消費者の認識、記憶や購買活動の促進を強く喚起することができる。
【0036】
さらに、本発明において、平板状素材の挿入出が可能な構造をとれば、平板状素材の入れ替えにより、広告媒体設置店舗の新商品や新サービス、新規出店、イベントの更新状況等に応じて、容易に、広告媒体設置店舗が、消費者に訴求したい最新の情報の告知、広告を行うことが可能である。
【0037】
<日常生活近接性>
【0038】
消費者の購買行動を強く引き起こすに当たっては、消費者の日常生活に密着した場所における広告施策が必要となるところ、飲食店舗はどの地域においても多数存在し、ほとんど全ての人間が、相当の頻度で利用するものである。本発明は、かかる、現代社会において生活空間の一部といえる飲食店舗の特性をそのまま利用し、広告媒体としての価値を産み出すものである。
【0039】
<時間的、場所的近接性>
【0040】
本発明は、構造上、広告印刷物の持ち出しが可能であるため、消費者は広告出稿者の店舗まで広告印刷物を持参することができ、広告出稿者にとって、購入に極めて近接した場所における広告施策を可能とし、これにより購買行動が促進される。
【0041】
特に、本発明によれば、広告出稿者が、地域的に近接している、あるいは、営業時間が共通している等の広告媒体設置店舗を選別することによって、場所的、時間的に、購入に最も近接した広告媒体設置店舗を利用することができ、購買行動促進に極めて強力な効果をもつ。
【0042】
広告媒体設置店舗と広告出稿者の相関関係を考察し、そのニーズに応じた本発明の使用方法をとること、例えば、近隣に所在する喫茶店、レストラン、レンタルCD・DVDショップ間など、相互に消費者が時間的に近接して入店する関係にあるような場合に両方または一方の店舗に本発明を設置すると、消費者の購買行動に直結することになり、特に効果的である。
【0043】
また、本発明によれば、広告出稿者は、自己の提供する商品・サービスの訴求対象と年齢層、性別、財産、資力、嗜好等の層において顧客が一致する広告媒体設置店舗を自由に選別することが可能であり、これにより、強力な、購買行動促進効果、極めて効率的な広告効果を産むことができる。
【0044】
なお、広告媒体設置店舗にとっては、平板状素材上の自己の店舗広告は、まさに、購入に近接した時間、場所における広告を可能とするものである。
【0045】
<エリア戦略>
【0046】
エリア戦略上も、本発明は、各広告出稿者のニーズに対して、極めて柔軟に対応することができる。例えば、全国区を念頭においている広告出稿者に対しては、全国チェーンの店舗、各地域ブロックを念頭においている広告出稿者に対しては、地域ブロックでのチェーン店、極めて限定された地域を念頭においている広告出稿者に対しては、地域の飲食店における本発明を利用することにより、容易に、各ニーズに即した広告展開をすることができる。
【0047】
<ブランド戦略>
【0048】
ブランド戦略の見地からしても、広告出稿者は、本発明を用いることによって、広告対象の訴求ポイントに合致した、広告媒体設置店舗の立地、内装、運営形態等を選別することによって、その広告媒体設置店舗自体により、端的に広告対象の訴求ポイントを消費者に対して表現し、強く印象づけることが可能である。
【0049】
このことは、広告媒体設置店舗が一定の方向のブランド付けを持っている場合に、そのブランド力を、労を要さずにそのまま、広告出稿者の広告対象の広告効果に結びつけられる時等に、特に顕著である。
【0050】
現代広告において、近年、特に重視され、課題とされているのは、広告の客体となる商品やサービスそれ自体のみならず、企業思想を伝え、全体としてのブランディングを行うということであるが、本発明はこのことに好適である。
【0051】
逆に、広告媒体設置店舗にとっても、適切な広告出稿者を選定することにより、広告出稿者自体のブランド力を利用して、自己の店舗のブランドイメージを築き、ブランド戦略を図ることが可能である。
【0052】
<提携関係>
【0053】
さらに、本発明を導入することにより、広告媒体設置店舗と広告出稿者との間で、強力な提携・協力関係を築くことができる。
【0054】
また、相互出稿によるお互いの広告経費節減という形態も可能である。
【0055】
<リーチ、フリクエンシー>
【0056】
リーチ(広範囲の人にメッセージを伝達すること。)、フリクエンシー(同一人に繰り返しメッセージを伝達すること。)のいずれを重視するか、という広告出稿者の広告目的の観点からしても、本発明は広告出稿者のいずれのニーズにも柔軟に対応できる。
【0057】
リーチに主眼を置いた商品・サービスを提供しようとする広告出稿者は、新規顧客の多い広告媒体設置店舗を選別し、または、複数店舗(場所的に広範囲に所在する同一フランチャイズ店舗が効果的である。)における広告出稿を短期間集中的に行うことで足りる。フリクエンシーに主眼を置いた商品・サービスを提供する広告出稿者は、常連客の多い1つあるいは少数の広告媒体設置店舗を選別し、ここでの広告出稿を継続すれば足りる。したがって、他の広告媒体を使わずに本発明のみにより、同一予算の範囲内で、広告出稿者のいずれのニーズをも柔軟に満たすことが出来る。
【0058】
<メディアミックス>
【0059】
現代広告において重視されるメディアミックス(複数の広告媒体を使用し、如何なるメディアに如何なるメッセージを伝達させるかの組み合わせを考え、広告効果を増大させる。)の見地から見ても、本発明は、広告印刷物を自由に持ち出し可能な構造であるため、広告印刷物上にホームページアドレスやQRコード等を合わせて印刷することにより、インターネット広告や携帯電話広告との連携をとり、本発明という広告媒体においては、広告客体の認知、誘因を図ると共に、WEBサイト等においては、詳細な説明を提供する、といった利用をし、消費者の購買活動を促進することが容易である。
【0060】
広告を認識させることに留まる広告媒体では、これらの連携が極めて困難であり、メディアミックス施策を実現するに当たっては、ホームページアドレスの簡略化やQRコードの設置スペースの拡大等の施策が必要となるが、本発明の場合、消費者が広告印刷物を持ち出して自宅や職場のパソコンや携帯電話の目前で広告印刷物に接し、パソコンや携帯電話にデータ入力する機会を与えることができ、広告間の強固な連携を図り、購買行動を強く発揮させることができる。
【0061】
<飽和の対策>
【0062】
本発明は、構造上、広告印刷物の交換ができるため、広告印刷物を交換することにより、本発明に何度も接した消費者をして飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することも極めて容易である。
【0063】
また、本発明において、平板状素材の挿入出を可能とする構造をとった場合、平板状素材を交換することにより、本発明に何度も接した消費者をして飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することも極めて容易である。
【0064】
さらに、曜日や時間帯毎に、異なる印刷がなされた広告印刷物や平板状素材を挿入しておくことにより、消費者を飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することもできる。
【0065】
いくつかの異なる種類の電子回路を採用した本発明を用意することにより、消費者をして飽きさせない工夫をすることも可能である。
【0066】
<コスト>
【0067】
本発明、殊に、電子回路を設置していない構造のものについては、広告媒体の設置コストを極めて安く抑えることが可能である。
【0068】
また、広告媒体の維持コストについては、電子回路を設置していない構造のものについては、全くかからない。さらに、電子回路を設置している構造のものについても、広告媒体の維持コストとして、電池の交換費用程度のコストを要するのみであり、所定の時間が経過した後は光源を消灯させる電子回路の構造をとれば、電池交換コストを安く抑えることも可能である。
【0069】
本発明によれば、小規模予算での広告媒体の設置・維持や、広告が可能であり、広告媒体設置店舗においても、広告出稿者においても、この点は看過し得ない重要なメリットとなる。
【0070】
また、本発明は、使い切りではなく、何度も使用することができることを可能としたことから、コースター本来の使用としてもコストを安く抑えられる。
【0071】
<広告効果の測定>
【0072】
本発明は、広告効果の容易、迅速かつ正確な測定をも可能とする。
【0073】
すなわち、本発明においては、飲料物を頼んだ消費者の数がそのまま、広告印刷物を目にした人数となり、また、広告印刷物が抜き取られて返却されたコースター数がそのまま、広告印刷物を持ち帰った人数となるのである。
【0074】
さらに、広告印刷物上にクーポン機能を搭載し、広告媒体設置店舗を有形・無形の方法により記載した場合、広告出稿者の店舗に消費者が持参した広告印刷物中、当該広告媒体設置店舗分の数を算定することにより、実際に広告媒体設置店舗での広告により購買行動にまで及んだ人数の測定も容易に行える。
【0075】
インターネット広告においても、これらの広告効果測定が可能であるが、意図的なクリック操作等の作為により、正確な広告効果測定が妨げられる等の問題を抱えているところ、本発明においては、このような問題も有していない。
【0076】
かかる測定の容易性、正確性により、広告出稿者としては、広告効果の検証を容易、迅速かつ正確に行えることになる。
【0077】
<報酬形態>
【0078】
インターネット広告においては、広告報酬の算出方法として、期間保証(一定期間の広告出稿を保証)、インプレッション保証(一定の回数の広告の表示を保証)、成果報酬(実際の購入金額に応じた報酬)といった、広告出稿者にとってリスクが少ない報酬形態を選択することが可能であり人気を博しているが、本発明も、有形の広告媒体であるにもかかわらず、構造上、上述したように、広告印刷物を目にした人数、持ち帰った人数、購買に至った人数を測定できることから、これらの報酬形態を自由に選択することが可能である。
【0079】
したがって、本発明は、広告出稿者にとって、広告効果の検証を迅速かつ確実に行えることとも相まって、極めてリスクの少なく効率を最大限に追求した広告出稿媒体となる。
【発明の効果】
【0080】
以上説明したように本発明によれば、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、ポケットが視界に入ることから、消費者をして広告印刷物への注目を強く引き、認識・記憶させる構造を有し、強い認知機能を有しており、また、構造上、広告印刷物を取り出して、広告媒体設置店舗外の職場や自宅に持ち帰らせることが可能であると共に、消費者の関心を強く引き、消費者をして広告印刷物を持ち帰るインセンティブを強く喚起する機能を強く有するものであるため、消費者が店舗外に持ち出す可能性が高く、消費者の購買行動を強く促進する。コースター本体の上面や、コースター中空部の平板状素材に、広告媒体設置店舗の広告文等を記載することにより、広告媒体設置店舗自体の広告を行うことも可能であり、広告出稿者と広告媒体設置店舗の二重の広告媒体としての機能をもつ。さらに、本発明は、構造上、広告印刷物等の交換ができるため、広告印刷物等を交換することにより、本発明に何度も接した消費者をして飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することも極めて容易である。その他、本発明は、広告媒体設置、維持コストを極めて安く抑えることが可能であるし、広告効果の容易、迅速かつ正確な測定やリスクの少ない報酬形態をも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図である。
【図2】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図である。
【図3】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図である。
【図4】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図である。
【図5】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図である。
【図6】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの下方からの斜視図である。
【図7】第2の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図である。
【図8】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図である。
【図9】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図である。
【図10】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図である。
【図11】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図である。
【図12】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの背面図である。
【図13】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図1であり、組み立て前の状態を示したものである。
【図14】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図であり、組み立て後の状態を示したものである。
【図15】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図2であり、組み立て前の状態を示したものである。
【図16】第3の実施形態に係る電子回路図1である。
【図17】図16の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【図18】第3の実施形態に係る電子回路図2である。
【図19】図18の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【図20】第3の実施形態に係る電子回路図3である。
【図21】図20の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【図22】第3の実施形態に係る電子回路図4である。
【図23】図22の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0082】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図23に基づいて説明する。
【0083】
<実施形態1>
【0084】
図1は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図、図2は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図、図3は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図、図4は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図、図5は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図、図6は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの下方からの斜視図である。
【0085】
第1の実施形態は、コースター本体の上面部を透過性の素材とし、ここに、広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する透過性の薄型ポケットを設けると共に、コースター本体を中空構造としたコースターで、コースター本体の底面部に、平板状素材の挿入出が可能な幅の開口部を設けた広告媒体兼用コースターである。
【0086】
第1の実施形態においては、コースター上面部とコースター底面部を形成するため、縦横長各々96mmの正方形状の、角を丸めた、2枚の扁平の塩化ビニール樹脂を用意し、うち、コースター底面部を形成する塩化ビニール樹脂に、円弧状の切り込みを設けて平板状素材の挿入出口を作った上で、コースター上面部を形成する塩化ビニール樹脂とコースター底面部を形成する塩化ビニール樹脂とを、周縁部において加熱接合してコースター本体を製作し、ポケット部を形成するため、縦96mm、横64mmの長さの長方形状の塩化ビニール樹脂を用意し、その周縁部において、コースター本体の上面部と中央において加熱接合することにより、ポケット部を設けている。
【0087】
そして、ポケット部を含めたコースター全体の高さを2mmとすることで、繰り返しの利用に耐えうるだけの耐久性を確保できるだけでなく、濡れたコースターがコップに付いて持ち上がることを防止できる構造としている。
【0088】
第1の実施形態においては、コースター本体の上面部に薄型のポケット部が設けられていることから、グリップ機能を果たし、容器の滑り止めとなるため、コースター本来の効用としても実用的である。
【0089】
なお、コースター上面部とコースター底面部を形成する塩化ビニール樹脂は、コースターとしてオーソドックスな円形状としてもよいし、人目を引く形状としてもよい。また、各塩化ビニール樹脂は、他の素材を用いてもよい。
【0090】
そして、平板状素材として、角を丸めた正方形状の厚紙に、広告媒体設置店舗の店名、新商品名、広告印刷物の取り出しを促す文言を印刷し、平板状素材挿入出口からコースター本体の中空部に挿入している。
【0091】
また、広告印刷物として、名刺大の厚紙に、店名を初めとする広告出稿者の店舗情報、商品及び割引内容を印刷し、ポケット部に挿入している。
【0092】
ポケット部を名刺大とすることで、広告印刷物の汎用性を高めており、従前から店舗で利用していた広告印刷カードをそのまま使用することが可能である。
【0093】
広告印刷物の上面に、取り出しを示唆する文言等を記載し、下面に、広告文言を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す強い意欲を抱かせる構造とすることも可能である。
【0094】
<実施形態2>
【0095】
図7は、第2の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図である。
【0096】
第2の実施形態においては、ポケット部を不透明としている点をのぞき、第1の実施形態と同じ構造を採用している。
【0097】
ポケット部の上面に、取り出しを示唆する文言、記号を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す強い意欲を抱かせている。
【0098】
第2の実施形態においては、当たりくじ、外れくじの印刷された広告印刷物をポケット部に挿入し、このことをポケットの上面の記載において告知することにより、消費者をして、広告印刷物を取り出す更なる強い意欲を抱かせることも可能である。
【0099】
<実施形態3>
【0100】
図8は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図、図9は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図、図10は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図、図11は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図、図12は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの背面図、図13及び図15は、各々、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図1と斜視図2であって、コースターの組み立て前の状態を示したものであり、図14は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図であり、コースターの組み立て後の状態を示したものである。
【0101】
また、図16乃至図23は、第3の実施形態に係る電子回路図1乃至4、及び、各電子回路図の実際の電子回路を図示したものであり、いずれかの電子回路を選択することになる。
【0102】
第3の実施形態は、コースター本体の上面部を透過性の素材とし、正面に広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する透過性の薄型ポケット部を設けると共に、コースター本体を中空構造とし、コースター本体の上面部の背面に、平板状素材の挿入出が可能な幅の開口部を設けた広告媒体兼用コースターで、コースター底面部の支持台上に、光センサ、点滅LED、3V電池、抵抗等及びこれらを結合させる電子回路とを設けた電子回路基板を設置した広告媒体兼用コースターであり、平板状素材の、光センサと点滅LEDの直上の位置に、各々孔部が設けられており、平板状素材がコースター本体に挿入されている状態であっても、コースター外部の明暗を光センサが感知できると共に、点滅LEDからの発射光をコースター上方から視認しうる構造としている。
【0103】
第3の実施形態においては、コースター上面部とコースター底面部を形成するため、縦横長各々96mmの正方形状の、角を丸め、外側を扁平とし、コースター上面部とコースター底面部との間を嵌合構造とした、2枚の、透明のプラスチック素材を用意し、うち、コースター上面部を形成するプラスチック素材においては、正面内側に広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する薄型ポケット部を形成し、背面に平板状素材挿入出口を設け、コースター底面部を形成するプラスチック素材においては、内側に支持台部を設け、支持台部に、電子回路基盤を嵌合している。
【0104】
そして、これらのコースター上面部を形成するプラスチック素材とコースター底面部を形成するプラスチック素材とを、両方の嵌合部において嵌合することにより、コースターを形成している。
【0105】
また、コースター上面部を形成するプラスチック素材の上面に窪み部分を設け、窪み部分にシリコンゴムで形成された滑り止め部を接着することで、コースター本体に、プラスチック等表面が滑りやすい素材を用いたとしても、コースターの上面に載せた容器が滑ることを防止できる構造としている。
【0106】
また、第3の実施形態においては、コースター本体の背面に平板状素材挿入出口が設けられ、構造上、平板状素材を挿入している間は、平板状素材が平板状素材挿入出口より低い位置に位置する支持台部や電子回路基板により支えられ、平板状素材が平板状素材挿入出口より低い位置に固定される構造となっていることから、消費者がコースターを上面部を上にして使用する間、平板状素材が平板状素材挿入出口から飛び出さず、安定する構造となっている。なお、平板状素材を取り出すときには、コースターの底面部を上にすれば、平板状素材が平板状素材挿入出口と同一の高さに位置する構造となっているため、平板状素材の取り替えが容易である。
【0107】
第3の実施形態においては、コースター本体及びポケット部をプラスティック製とし、コースター本体の厚さを10mmとし、図13乃至図15に見られるとおり、コースター上面部と底面部とを嵌合構造としている。
【0108】
かかる構造を採用することにより、電子回路基盤が折れ曲がる等不安定となることを防ぎ、繰り返しの使用に耐えうる他、電池や、電子回路基盤の取り替えが容易となっている。
【0109】
図13の斜視図1は、コースター底面部の支持台部として単純構造を採用したものであり製作コストを軽減したものである。一方、図15の斜視図2は、コースター底面部の支持台部を格子状としたものであり、強度、安定度を増している。なお、支持台部の形状は他の形状としてもよい。
【0110】
なお、コースター上面部とコースター底面部を形成するプラスティック素材は、コースターとしてオーソドックスな円形状としてもよいし、人目を引く形状としてもよい。また、各プラスティック素材は、他の素材を用いてもよい。
【0111】
そして、平板状素材として、角を丸めた正方形状の厚紙に、広告媒体設置店舗の店名、新商品名、広告印刷物の取り出しを促す文言を印刷し、平板状素材挿入出口からコースター本体の中空部に挿入している。
【0112】
また、広告印刷物として、名刺大の厚紙に、店名を初めとする広告出稿者の店舗情報、商品及び割引内容を印刷し、ポケット部に挿入している。
【0113】
ポケット部を名刺大とすることで、広告印刷物の汎用性を高めており、従前から店舗で利用していた広告印刷カードをそのまま使用することが可能である。
【0114】
図16、図18、図20及び図22は、電子回路基盤上の電子回路図1乃至4であり、図17、図19、図21及び図23はこれらに対応する実際の電子回路を示しており、図17は図16に、図19は図18に、図21は図20に、図23は図22に、各々対応する。
【0115】
図16は、広告印刷物を挿入しているときにLEDを点滅させ、広告印刷物を挿出したときにLEDを消灯させる電子回路図である。
【0116】
図16の電子回路図1では、電源として3Vの電池、暗くなると抵抗値が大きくなる構造の光センサ、所定量の電流が流れることにより点滅する点滅LED、点滅LED動作安定化のためのトランジスタを設け、光センサの感度調節及び点滅LEDの光量調節のための各抵抗を設けている。同電子回路は、広告印刷物の挿入により、暗くなったときに光センサの抵抗値が大きくなり、電流がトランジスタのベース側からエミッタ側に流れ、これにより、トランジスタのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れ、点滅LEDが点滅する設計となっている。
【0117】
電子回路図中、左側の100kΩの抵抗と330kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とする。
【0118】
逆に、図20は、広告印刷物を挿入しているときにはLEDが消灯しているが、広告印刷物を挿出したときにLEDを点滅させる電子回路図である。
【0119】
図20の電子回路図3では、電源として3Vの電池、暗くなると抵抗値が大きくなる構造の光センサ、所定量の電流が流れることにより点滅する点滅LED、点滅LED動作安定化のためのトランジスタを設け、光センサの感度調節及び点滅LEDの光量調節のための各抵抗を設けている。同電子回路は、広告印刷物が挿入されている暗い状態では、光センサの抵抗値が大きくなることにより、他の抵抗と相まって、電流がトランジスタのベース側に流れない状態で安定しているが、広告印刷物の挿出により、明るくなると、光センサの抵抗値が小さくなり、電流がトランジスタのベース側からエミッタ側に流れ、これにより、トランジスタのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れ、点滅LEDが点滅する設計となっている。
【0120】
電子回路図中、左側の100kΩの抵抗と4.7kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とする。
【0121】
図18の電子回路図2、図22の電子回路図4は、光源が点灯してから一定期間経過後に消灯させ、電池の消費を最小限に抑えるために、各々、図16、図20に示した電子回路構成部材に加えて、タイマーICとコンデンサとを設けたものである。
【0122】
図18の電子回路図2、図22の電子回路図4では、トランジスタのベース側に電流が流れる際に、トランジスタのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れ、タイマーICのトリガー部の電圧が一時的に0Vとなることにより、タイマーICが駆動し、タイマーICのアウト部に電流が流れて、点滅LEDが所定の時間、点滅する設計となっている。
【0123】
電子回路図中、図18の電子回路図2においては、左側の100kΩの抵抗と330kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、真ん中の10kΩの抵抗と1MΩの抵抗と0.1μのコンデンサはタイマーICを正常に駆動させることを目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とし、右側の100kΩの抵抗と10μのコンデンサはタイマーICの駆動時間を10秒強に設定することを目的とする。
【0124】
図22の電子回路図4においては、左側の100kΩの抵抗と4.7kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、真ん中の10kΩの抵抗と1MΩの抵抗と0.1μのコンデンサはタイマーICを正常に駆動させることを目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とし、右側の100kΩの抵抗と10μのコンデンサはタイマーICの駆動時間を10秒強に設定することを目的とする。
【0125】
図16、図18、図20及び図22のいずれの電子回路図も、点滅LEDを設け、光源を点滅させる構造としていることから、より消費者の関心を引き、広告印刷物を抜き取る動機付けを促進することができる。
【0126】
図16の電子回路図1を設けたものと、図18の電子回路図2を設けたものは、飲料が提供された当初の段階でLEDが点滅発光しており、広告印刷物を抜き取ることでLEDが消灯するため、広告印刷物に対する消費者の注目を集め、広告印刷物を抜き取る動機付けを促進することができる。
【0127】
図20の電子回路図3を設けたものと、図22の電子回路図4を設けたものは、飲料が提供された当初の段階でLEDは消灯しており、広告印刷物を抜き取ることでLEDが点灯する構造にすることで、広告印刷物に対する消費者の注目を集め、広告印刷物を抜き取る動機付けを促進することができる。
【0128】
図18の電子回路図2を設けたものと図22の電子回路図4を設けたものは、タイマーICを設置することにより、LEDの点灯後、一定時間経過後に消灯するものとされているため、省電化、電池の交換間隔の長期化、コスト節減を図ることができる。
【0129】
そして、いずれの電子回路を採用したものであっても、ポケットの上面に、点灯・消灯と絡めて取り出しを示唆する文言等を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す強い意欲を抱かせることも可能である。
【0130】
また、広告印刷物の上面に、取り出しを示唆する文言等を記載し、下面に、広告文を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す更なる意欲を抱かせる構造とすることも可能である。
【0131】
なお、点滅の仕方、光量、光の色彩を別のパターンとしたり、乱数的に変化させたり、点滅LEDの数を増やすこともできる。これにより、複数回本発明に接した消費者に対しても、継続的に興味を引き続けることが可能である。
【0132】
また、光源を点滅LED以外のものとすることや、電源を3V以外の電池を用いたり、コンセントから引くことも可能である。
【符号の説明】
【0133】
A コースター本体
A1 コースター上面部
A2 コースター底面部
A3 平板状素材挿入出口
A4 支持台部
B ポケット部
C 滑り止め部
D 広告印刷物
E 平板状素材
E1 孔部
F 電子回路
F1 電子回路基板
F2 3V電池
F3 光センサ
F4 点滅LED
F5 タイマーIC
F6 トランジスタ
F7 抵抗
F8 コンデンサ
【技術分野】
【0001】
本発明は広告媒体兼用コースターに関するものであり、コースターの上面部にポケットを設け、広告印刷物をその間に挿入しておき、顧客が広告印刷物を自由に持ち帰れるようにしたものであり、飲食店をはじめとする店舗で使用される広告媒体兼用コースターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコースターは直接飲み物をテーブルに置くことにより水滴がテーブルに付着することを防ぐことを目的としたものである。
【0003】
もっとも、コースターの素材を紙製とし、広告要素を直接印刷し、広告媒体としての機能を併せ持つコースターも存在していた。
【0004】
また、広告物を入替えできる両面コースターとして、特許文献1で開示されるコースターが存在していた。
【0005】
さらに、名刺兼用コースターとして特許文献2で開示されるコースターが存在しており、これは、遠赤外線放射性を有するセラミックの粉体等を結合成分の中に混合させ、名刺大の大きさに成形した薄板の表面に、住所、氏名等を印刷し裏面にコースターとしての使用方法、作用・効果等を印刷することにより名刺の印象を強めるために使用されるものである。
【0006】
その他、従来より、載置された容器を検出して発光体を駆動して容器を照らすコースターが提案されており、例えば、特許文献3には、コースター本体に複数の発光体を設け、検知部により容器の載置を検知した場合に発光体を所定のパターンで点滅させることが開示されており、制御部により発光体の発光パターンを変更させることも開示されている。
【先行技術文献】
【0007】
【特許文献1】 特開2004−41647号 公報
【0008】
【特許文献2】 特開平11−89692号 公報
【0009】
【特許文献3】 特開2003−219948号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
コースターの素材を紙製とし、広告要素を直接印刷した広告媒体兼用コースターでは、素材が紙製であることから、一度の使用で紙が水滴を含んでしまうことにより再利用が困難であり、広告コストが嵩むという問題点があった。
【0011】
また、特許文献1の発明は、コースターの上面部と底面部との間に広告印刷物を挟む構造であって、顧客が広告媒体を自由に持ち帰ることは不可能であるため、消費者は広告印刷物を見るだけに留まり、広告媒体としての認知効果に乏しく、また、購入行動にまで至らせることまでは困難であった。
【0012】
特許文献2の発明は、名刺としての印象を強めることを目的とするものであって、広告としての効果には乏しく、それ自体の配布を目的とすることからコストが嵩むものであるし、また、そもそも、名刺大の大きさとすると、コースターとしての機能を果たすことは事実上困難である。
【0013】
特許文献3の発明は、広告媒体としての効果を有するものではない。
【0014】
また、そもそも、いずれの従来技術にも共通する課題として以下のようなものがある。
【0015】
従来の、コースターを用いた広告方法は、単純にコースターに広告文を載せただけのものであり、また、消費者の注目を集める工夫もなされていなかったため、広告の認知機能、すなわち、消費者に広告を知らせ、記憶させるという点において、その効果は極めて低いものであった。
【0016】
しかも、消費者は広告媒体を持ち帰ることができず、その場で広告媒体を見るだけに留まっていたため、広告媒体としての説得機能、すなわち実際の購買行動にまで結び付けることは著しく困難であった。
【0017】
また、当然ながら、従来のコースターを用いた広告方法は、広告出稿者側から見ると、広告効果を調査できる要素がほとんどなく、広告効果の測定をすることも著しく困難であった。
【0018】
したがって、従来のコースターを用いた広告方法は、有効な広告媒体として認知されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決するために、本発明は、コースター本体の上面に、広告印刷物の挿入出を可能とする幅の挿入出口を有する薄型ポケットを設けたことを特徴とするコースターを提供する。
【0020】
<認知機能>
【0021】
本発明は、ポケットを透過性とした場合、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、ポケットに入った広告印刷物が視界に入ることから、消費者をして広告印刷物への注目を強く引き、認識・記憶させる構造を有しており、広告媒体として強い認知機能を有する。
【0022】
また、ポケットを透過性としない場合も、ポケット上面に、広告印刷物の挿出を促す文言、記号等を記載することにより、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、かかる文言等が視界に入ることと相まって、消費者は強い興味をもって、ポケット内部の広告印刷物を取り出し、強く認知することになる。
【0023】
このようにポケットを透過性としない場合は、広告印刷物に当たり券と外れ券とを設け、くじとしてのギミック機能をもたせて、より消費者の興味を引くことも可能である。また、ポケットを透過性とした場合も、広告印刷物の裏面に当たり券と外れ券とを印刷することにより、くじとしてのギミック機能をもたせて、より消費者の興味を引くことも可能である。
【0024】
本発明が、広告印刷物の挿入出に連動して光源が点灯あるいは消灯する構造をとった場合、消費者の広告印刷物に対する認知、記憶は更に増幅されることになる。
【0025】
光源の点灯パターンを制御し、例えば、一定の間隔、あるいは乱数的な間隔をもって点滅する構造をとり、消費者の広告印刷物に対する認識・記憶を強めることも可能である。
【0026】
広告媒体設置店舗が喫茶店等である場合には、消費者は一人で来店することが多く、他に話し相手がおらずそこに注意を引く者がいない状況で、本発明における広告印刷物を目にすれば、そこに関心が集中することになる。また、広告媒体設置店舗が居酒屋等である場合には、複数で来店した消費者が、共通の話題として、本発明における広告印刷物を取り上げることを強く期待できる。
【0027】
<説得機能>
【0028】
のみならず、本発明は、構造上、広告印刷物を取り出して、広告媒体設置店舗外の職場や自宅に持ち帰らせることが可能であり、また、かかる構造上、上述のように消費者の関心を強く引き、消費者をして広告印刷物を持ち帰るインセンティブを強く喚起する機能を強く有するものであるため、消費者が店舗外に持ち出す可能性が高く、この場合、消費者の購買行動を強く促進し、広告媒体として前述の説得機能を強く有する。
【0029】
広告印刷物に、クーポン券としての機能やくじとしてのギミック機能を併有させること等により、消費者が店舗外に持ち出す可能性を高め、購買行動への促進をより強く発揮させることも可能である。
【0030】
本発明が、広告印刷物の挿入出に連動して光源が点灯あるいは消灯する構造をとった場合、消費者が、広告印刷物をコースターから取り出す可能性は著しく高まり、取り出した広告印刷物を店舗外に持ち出すインセンティブが強く増幅されることになる。
【0031】
光源の点灯パターンを制御し、例えば、一定の間隔で、あるいは乱数的な間隔をもって点滅する構造をとり、消費者が広告印刷物を店舗外に持ち出すインセンティブを強めることも可能である。
【0032】
そして、消費者が広告印刷物を店舗外に持ち出すことにより、広告媒体設置店舗来店者のみならず、当該消費者の職場の同僚、家族らに対しても、広告印刷物を認知する機会を提供することになる。
【0033】
<広告媒体設置店舗の広告機能>
【0034】
本発明によれば、コースター本体の上面部や、コースター中空部の平板状素材に、広告媒体設置店舗の取扱商品、役務等の広告文を記載することにより、広告媒体設置店舗自体の商品やサービス等の広告を行うことが可能であり、広告出稿者と広告媒体設置店舗の二重の広告媒体としての機能をもつことになる。
【0035】
本発明において、ポケットを透過性とすれば、構造上、広告印刷物を取り出して初めて、ポケット直下部の、コースター本体の上面や、コースター中空部の平板状素材が視界に入り、否応なしに注意がそこに向くことになるため、平板状素材の、ポケット直下部に記載された商品、役務等に対して、消費者の認識、記憶や購買活動の促進を強く喚起することができる。
【0036】
さらに、本発明において、平板状素材の挿入出が可能な構造をとれば、平板状素材の入れ替えにより、広告媒体設置店舗の新商品や新サービス、新規出店、イベントの更新状況等に応じて、容易に、広告媒体設置店舗が、消費者に訴求したい最新の情報の告知、広告を行うことが可能である。
【0037】
<日常生活近接性>
【0038】
消費者の購買行動を強く引き起こすに当たっては、消費者の日常生活に密着した場所における広告施策が必要となるところ、飲食店舗はどの地域においても多数存在し、ほとんど全ての人間が、相当の頻度で利用するものである。本発明は、かかる、現代社会において生活空間の一部といえる飲食店舗の特性をそのまま利用し、広告媒体としての価値を産み出すものである。
【0039】
<時間的、場所的近接性>
【0040】
本発明は、構造上、広告印刷物の持ち出しが可能であるため、消費者は広告出稿者の店舗まで広告印刷物を持参することができ、広告出稿者にとって、購入に極めて近接した場所における広告施策を可能とし、これにより購買行動が促進される。
【0041】
特に、本発明によれば、広告出稿者が、地域的に近接している、あるいは、営業時間が共通している等の広告媒体設置店舗を選別することによって、場所的、時間的に、購入に最も近接した広告媒体設置店舗を利用することができ、購買行動促進に極めて強力な効果をもつ。
【0042】
広告媒体設置店舗と広告出稿者の相関関係を考察し、そのニーズに応じた本発明の使用方法をとること、例えば、近隣に所在する喫茶店、レストラン、レンタルCD・DVDショップ間など、相互に消費者が時間的に近接して入店する関係にあるような場合に両方または一方の店舗に本発明を設置すると、消費者の購買行動に直結することになり、特に効果的である。
【0043】
また、本発明によれば、広告出稿者は、自己の提供する商品・サービスの訴求対象と年齢層、性別、財産、資力、嗜好等の層において顧客が一致する広告媒体設置店舗を自由に選別することが可能であり、これにより、強力な、購買行動促進効果、極めて効率的な広告効果を産むことができる。
【0044】
なお、広告媒体設置店舗にとっては、平板状素材上の自己の店舗広告は、まさに、購入に近接した時間、場所における広告を可能とするものである。
【0045】
<エリア戦略>
【0046】
エリア戦略上も、本発明は、各広告出稿者のニーズに対して、極めて柔軟に対応することができる。例えば、全国区を念頭においている広告出稿者に対しては、全国チェーンの店舗、各地域ブロックを念頭においている広告出稿者に対しては、地域ブロックでのチェーン店、極めて限定された地域を念頭においている広告出稿者に対しては、地域の飲食店における本発明を利用することにより、容易に、各ニーズに即した広告展開をすることができる。
【0047】
<ブランド戦略>
【0048】
ブランド戦略の見地からしても、広告出稿者は、本発明を用いることによって、広告対象の訴求ポイントに合致した、広告媒体設置店舗の立地、内装、運営形態等を選別することによって、その広告媒体設置店舗自体により、端的に広告対象の訴求ポイントを消費者に対して表現し、強く印象づけることが可能である。
【0049】
このことは、広告媒体設置店舗が一定の方向のブランド付けを持っている場合に、そのブランド力を、労を要さずにそのまま、広告出稿者の広告対象の広告効果に結びつけられる時等に、特に顕著である。
【0050】
現代広告において、近年、特に重視され、課題とされているのは、広告の客体となる商品やサービスそれ自体のみならず、企業思想を伝え、全体としてのブランディングを行うということであるが、本発明はこのことに好適である。
【0051】
逆に、広告媒体設置店舗にとっても、適切な広告出稿者を選定することにより、広告出稿者自体のブランド力を利用して、自己の店舗のブランドイメージを築き、ブランド戦略を図ることが可能である。
【0052】
<提携関係>
【0053】
さらに、本発明を導入することにより、広告媒体設置店舗と広告出稿者との間で、強力な提携・協力関係を築くことができる。
【0054】
また、相互出稿によるお互いの広告経費節減という形態も可能である。
【0055】
<リーチ、フリクエンシー>
【0056】
リーチ(広範囲の人にメッセージを伝達すること。)、フリクエンシー(同一人に繰り返しメッセージを伝達すること。)のいずれを重視するか、という広告出稿者の広告目的の観点からしても、本発明は広告出稿者のいずれのニーズにも柔軟に対応できる。
【0057】
リーチに主眼を置いた商品・サービスを提供しようとする広告出稿者は、新規顧客の多い広告媒体設置店舗を選別し、または、複数店舗(場所的に広範囲に所在する同一フランチャイズ店舗が効果的である。)における広告出稿を短期間集中的に行うことで足りる。フリクエンシーに主眼を置いた商品・サービスを提供する広告出稿者は、常連客の多い1つあるいは少数の広告媒体設置店舗を選別し、ここでの広告出稿を継続すれば足りる。したがって、他の広告媒体を使わずに本発明のみにより、同一予算の範囲内で、広告出稿者のいずれのニーズをも柔軟に満たすことが出来る。
【0058】
<メディアミックス>
【0059】
現代広告において重視されるメディアミックス(複数の広告媒体を使用し、如何なるメディアに如何なるメッセージを伝達させるかの組み合わせを考え、広告効果を増大させる。)の見地から見ても、本発明は、広告印刷物を自由に持ち出し可能な構造であるため、広告印刷物上にホームページアドレスやQRコード等を合わせて印刷することにより、インターネット広告や携帯電話広告との連携をとり、本発明という広告媒体においては、広告客体の認知、誘因を図ると共に、WEBサイト等においては、詳細な説明を提供する、といった利用をし、消費者の購買活動を促進することが容易である。
【0060】
広告を認識させることに留まる広告媒体では、これらの連携が極めて困難であり、メディアミックス施策を実現するに当たっては、ホームページアドレスの簡略化やQRコードの設置スペースの拡大等の施策が必要となるが、本発明の場合、消費者が広告印刷物を持ち出して自宅や職場のパソコンや携帯電話の目前で広告印刷物に接し、パソコンや携帯電話にデータ入力する機会を与えることができ、広告間の強固な連携を図り、購買行動を強く発揮させることができる。
【0061】
<飽和の対策>
【0062】
本発明は、構造上、広告印刷物の交換ができるため、広告印刷物を交換することにより、本発明に何度も接した消費者をして飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することも極めて容易である。
【0063】
また、本発明において、平板状素材の挿入出を可能とする構造をとった場合、平板状素材を交換することにより、本発明に何度も接した消費者をして飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することも極めて容易である。
【0064】
さらに、曜日や時間帯毎に、異なる印刷がなされた広告印刷物や平板状素材を挿入しておくことにより、消費者を飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することもできる。
【0065】
いくつかの異なる種類の電子回路を採用した本発明を用意することにより、消費者をして飽きさせない工夫をすることも可能である。
【0066】
<コスト>
【0067】
本発明、殊に、電子回路を設置していない構造のものについては、広告媒体の設置コストを極めて安く抑えることが可能である。
【0068】
また、広告媒体の維持コストについては、電子回路を設置していない構造のものについては、全くかからない。さらに、電子回路を設置している構造のものについても、広告媒体の維持コストとして、電池の交換費用程度のコストを要するのみであり、所定の時間が経過した後は光源を消灯させる電子回路の構造をとれば、電池交換コストを安く抑えることも可能である。
【0069】
本発明によれば、小規模予算での広告媒体の設置・維持や、広告が可能であり、広告媒体設置店舗においても、広告出稿者においても、この点は看過し得ない重要なメリットとなる。
【0070】
また、本発明は、使い切りではなく、何度も使用することができることを可能としたことから、コースター本来の使用としてもコストを安く抑えられる。
【0071】
<広告効果の測定>
【0072】
本発明は、広告効果の容易、迅速かつ正確な測定をも可能とする。
【0073】
すなわち、本発明においては、飲料物を頼んだ消費者の数がそのまま、広告印刷物を目にした人数となり、また、広告印刷物が抜き取られて返却されたコースター数がそのまま、広告印刷物を持ち帰った人数となるのである。
【0074】
さらに、広告印刷物上にクーポン機能を搭載し、広告媒体設置店舗を有形・無形の方法により記載した場合、広告出稿者の店舗に消費者が持参した広告印刷物中、当該広告媒体設置店舗分の数を算定することにより、実際に広告媒体設置店舗での広告により購買行動にまで及んだ人数の測定も容易に行える。
【0075】
インターネット広告においても、これらの広告効果測定が可能であるが、意図的なクリック操作等の作為により、正確な広告効果測定が妨げられる等の問題を抱えているところ、本発明においては、このような問題も有していない。
【0076】
かかる測定の容易性、正確性により、広告出稿者としては、広告効果の検証を容易、迅速かつ正確に行えることになる。
【0077】
<報酬形態>
【0078】
インターネット広告においては、広告報酬の算出方法として、期間保証(一定期間の広告出稿を保証)、インプレッション保証(一定の回数の広告の表示を保証)、成果報酬(実際の購入金額に応じた報酬)といった、広告出稿者にとってリスクが少ない報酬形態を選択することが可能であり人気を博しているが、本発明も、有形の広告媒体であるにもかかわらず、構造上、上述したように、広告印刷物を目にした人数、持ち帰った人数、購買に至った人数を測定できることから、これらの報酬形態を自由に選択することが可能である。
【0079】
したがって、本発明は、広告出稿者にとって、広告効果の検証を迅速かつ確実に行えることとも相まって、極めてリスクの少なく効率を最大限に追求した広告出稿媒体となる。
【発明の効果】
【0080】
以上説明したように本発明によれば、構造上、消費者がコースター上の容器を手に取った瞬間に、始めて、ポケットが視界に入ることから、消費者をして広告印刷物への注目を強く引き、認識・記憶させる構造を有し、強い認知機能を有しており、また、構造上、広告印刷物を取り出して、広告媒体設置店舗外の職場や自宅に持ち帰らせることが可能であると共に、消費者の関心を強く引き、消費者をして広告印刷物を持ち帰るインセンティブを強く喚起する機能を強く有するものであるため、消費者が店舗外に持ち出す可能性が高く、消費者の購買行動を強く促進する。コースター本体の上面や、コースター中空部の平板状素材に、広告媒体設置店舗の広告文等を記載することにより、広告媒体設置店舗自体の広告を行うことも可能であり、広告出稿者と広告媒体設置店舗の二重の広告媒体としての機能をもつ。さらに、本発明は、構造上、広告印刷物等の交換ができるため、広告印刷物等を交換することにより、本発明に何度も接した消費者をして飽きさせず、認知、記憶や購買活動促進を維持することも極めて容易である。その他、本発明は、広告媒体設置、維持コストを極めて安く抑えることが可能であるし、広告効果の容易、迅速かつ正確な測定やリスクの少ない報酬形態をも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図である。
【図2】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図である。
【図3】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図である。
【図4】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図である。
【図5】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図である。
【図6】第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの下方からの斜視図である。
【図7】第2の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図である。
【図8】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図である。
【図9】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図である。
【図10】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図である。
【図11】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図である。
【図12】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの背面図である。
【図13】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図1であり、組み立て前の状態を示したものである。
【図14】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図であり、組み立て後の状態を示したものである。
【図15】第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図2であり、組み立て前の状態を示したものである。
【図16】第3の実施形態に係る電子回路図1である。
【図17】図16の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【図18】第3の実施形態に係る電子回路図2である。
【図19】図18の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【図20】第3の実施形態に係る電子回路図3である。
【図21】図20の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【図22】第3の実施形態に係る電子回路図4である。
【図23】図22の電子回路図の実際の電子回路を図示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0082】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図23に基づいて説明する。
【0083】
<実施形態1>
【0084】
図1は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図、図2は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図、図3は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図、図4は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図、図5は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図、図6は、第1の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの下方からの斜視図である。
【0085】
第1の実施形態は、コースター本体の上面部を透過性の素材とし、ここに、広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する透過性の薄型ポケットを設けると共に、コースター本体を中空構造としたコースターで、コースター本体の底面部に、平板状素材の挿入出が可能な幅の開口部を設けた広告媒体兼用コースターである。
【0086】
第1の実施形態においては、コースター上面部とコースター底面部を形成するため、縦横長各々96mmの正方形状の、角を丸めた、2枚の扁平の塩化ビニール樹脂を用意し、うち、コースター底面部を形成する塩化ビニール樹脂に、円弧状の切り込みを設けて平板状素材の挿入出口を作った上で、コースター上面部を形成する塩化ビニール樹脂とコースター底面部を形成する塩化ビニール樹脂とを、周縁部において加熱接合してコースター本体を製作し、ポケット部を形成するため、縦96mm、横64mmの長さの長方形状の塩化ビニール樹脂を用意し、その周縁部において、コースター本体の上面部と中央において加熱接合することにより、ポケット部を設けている。
【0087】
そして、ポケット部を含めたコースター全体の高さを2mmとすることで、繰り返しの利用に耐えうるだけの耐久性を確保できるだけでなく、濡れたコースターがコップに付いて持ち上がることを防止できる構造としている。
【0088】
第1の実施形態においては、コースター本体の上面部に薄型のポケット部が設けられていることから、グリップ機能を果たし、容器の滑り止めとなるため、コースター本来の効用としても実用的である。
【0089】
なお、コースター上面部とコースター底面部を形成する塩化ビニール樹脂は、コースターとしてオーソドックスな円形状としてもよいし、人目を引く形状としてもよい。また、各塩化ビニール樹脂は、他の素材を用いてもよい。
【0090】
そして、平板状素材として、角を丸めた正方形状の厚紙に、広告媒体設置店舗の店名、新商品名、広告印刷物の取り出しを促す文言を印刷し、平板状素材挿入出口からコースター本体の中空部に挿入している。
【0091】
また、広告印刷物として、名刺大の厚紙に、店名を初めとする広告出稿者の店舗情報、商品及び割引内容を印刷し、ポケット部に挿入している。
【0092】
ポケット部を名刺大とすることで、広告印刷物の汎用性を高めており、従前から店舗で利用していた広告印刷カードをそのまま使用することが可能である。
【0093】
広告印刷物の上面に、取り出しを示唆する文言等を記載し、下面に、広告文言を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す強い意欲を抱かせる構造とすることも可能である。
【0094】
<実施形態2>
【0095】
図7は、第2の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上方からの斜視図である。
【0096】
第2の実施形態においては、ポケット部を不透明としている点をのぞき、第1の実施形態と同じ構造を採用している。
【0097】
ポケット部の上面に、取り出しを示唆する文言、記号を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す強い意欲を抱かせている。
【0098】
第2の実施形態においては、当たりくじ、外れくじの印刷された広告印刷物をポケット部に挿入し、このことをポケットの上面の記載において告知することにより、消費者をして、広告印刷物を取り出す更なる強い意欲を抱かせることも可能である。
【0099】
<実施形態3>
【0100】
図8は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの上面図、図9は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの底面図、図10は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの正面図、図11は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの側面図、図12は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの背面図、図13及び図15は、各々、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図1と斜視図2であって、コースターの組み立て前の状態を示したものであり、図14は、第3の実施形態に係る広告媒体兼用コースターの斜視図であり、コースターの組み立て後の状態を示したものである。
【0101】
また、図16乃至図23は、第3の実施形態に係る電子回路図1乃至4、及び、各電子回路図の実際の電子回路を図示したものであり、いずれかの電子回路を選択することになる。
【0102】
第3の実施形態は、コースター本体の上面部を透過性の素材とし、正面に広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する透過性の薄型ポケット部を設けると共に、コースター本体を中空構造とし、コースター本体の上面部の背面に、平板状素材の挿入出が可能な幅の開口部を設けた広告媒体兼用コースターで、コースター底面部の支持台上に、光センサ、点滅LED、3V電池、抵抗等及びこれらを結合させる電子回路とを設けた電子回路基板を設置した広告媒体兼用コースターであり、平板状素材の、光センサと点滅LEDの直上の位置に、各々孔部が設けられており、平板状素材がコースター本体に挿入されている状態であっても、コースター外部の明暗を光センサが感知できると共に、点滅LEDからの発射光をコースター上方から視認しうる構造としている。
【0103】
第3の実施形態においては、コースター上面部とコースター底面部を形成するため、縦横長各々96mmの正方形状の、角を丸め、外側を扁平とし、コースター上面部とコースター底面部との間を嵌合構造とした、2枚の、透明のプラスチック素材を用意し、うち、コースター上面部を形成するプラスチック素材においては、正面内側に広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する薄型ポケット部を形成し、背面に平板状素材挿入出口を設け、コースター底面部を形成するプラスチック素材においては、内側に支持台部を設け、支持台部に、電子回路基盤を嵌合している。
【0104】
そして、これらのコースター上面部を形成するプラスチック素材とコースター底面部を形成するプラスチック素材とを、両方の嵌合部において嵌合することにより、コースターを形成している。
【0105】
また、コースター上面部を形成するプラスチック素材の上面に窪み部分を設け、窪み部分にシリコンゴムで形成された滑り止め部を接着することで、コースター本体に、プラスチック等表面が滑りやすい素材を用いたとしても、コースターの上面に載せた容器が滑ることを防止できる構造としている。
【0106】
また、第3の実施形態においては、コースター本体の背面に平板状素材挿入出口が設けられ、構造上、平板状素材を挿入している間は、平板状素材が平板状素材挿入出口より低い位置に位置する支持台部や電子回路基板により支えられ、平板状素材が平板状素材挿入出口より低い位置に固定される構造となっていることから、消費者がコースターを上面部を上にして使用する間、平板状素材が平板状素材挿入出口から飛び出さず、安定する構造となっている。なお、平板状素材を取り出すときには、コースターの底面部を上にすれば、平板状素材が平板状素材挿入出口と同一の高さに位置する構造となっているため、平板状素材の取り替えが容易である。
【0107】
第3の実施形態においては、コースター本体及びポケット部をプラスティック製とし、コースター本体の厚さを10mmとし、図13乃至図15に見られるとおり、コースター上面部と底面部とを嵌合構造としている。
【0108】
かかる構造を採用することにより、電子回路基盤が折れ曲がる等不安定となることを防ぎ、繰り返しの使用に耐えうる他、電池や、電子回路基盤の取り替えが容易となっている。
【0109】
図13の斜視図1は、コースター底面部の支持台部として単純構造を採用したものであり製作コストを軽減したものである。一方、図15の斜視図2は、コースター底面部の支持台部を格子状としたものであり、強度、安定度を増している。なお、支持台部の形状は他の形状としてもよい。
【0110】
なお、コースター上面部とコースター底面部を形成するプラスティック素材は、コースターとしてオーソドックスな円形状としてもよいし、人目を引く形状としてもよい。また、各プラスティック素材は、他の素材を用いてもよい。
【0111】
そして、平板状素材として、角を丸めた正方形状の厚紙に、広告媒体設置店舗の店名、新商品名、広告印刷物の取り出しを促す文言を印刷し、平板状素材挿入出口からコースター本体の中空部に挿入している。
【0112】
また、広告印刷物として、名刺大の厚紙に、店名を初めとする広告出稿者の店舗情報、商品及び割引内容を印刷し、ポケット部に挿入している。
【0113】
ポケット部を名刺大とすることで、広告印刷物の汎用性を高めており、従前から店舗で利用していた広告印刷カードをそのまま使用することが可能である。
【0114】
図16、図18、図20及び図22は、電子回路基盤上の電子回路図1乃至4であり、図17、図19、図21及び図23はこれらに対応する実際の電子回路を示しており、図17は図16に、図19は図18に、図21は図20に、図23は図22に、各々対応する。
【0115】
図16は、広告印刷物を挿入しているときにLEDを点滅させ、広告印刷物を挿出したときにLEDを消灯させる電子回路図である。
【0116】
図16の電子回路図1では、電源として3Vの電池、暗くなると抵抗値が大きくなる構造の光センサ、所定量の電流が流れることにより点滅する点滅LED、点滅LED動作安定化のためのトランジスタを設け、光センサの感度調節及び点滅LEDの光量調節のための各抵抗を設けている。同電子回路は、広告印刷物の挿入により、暗くなったときに光センサの抵抗値が大きくなり、電流がトランジスタのベース側からエミッタ側に流れ、これにより、トランジスタのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れ、点滅LEDが点滅する設計となっている。
【0117】
電子回路図中、左側の100kΩの抵抗と330kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とする。
【0118】
逆に、図20は、広告印刷物を挿入しているときにはLEDが消灯しているが、広告印刷物を挿出したときにLEDを点滅させる電子回路図である。
【0119】
図20の電子回路図3では、電源として3Vの電池、暗くなると抵抗値が大きくなる構造の光センサ、所定量の電流が流れることにより点滅する点滅LED、点滅LED動作安定化のためのトランジスタを設け、光センサの感度調節及び点滅LEDの光量調節のための各抵抗を設けている。同電子回路は、広告印刷物が挿入されている暗い状態では、光センサの抵抗値が大きくなることにより、他の抵抗と相まって、電流がトランジスタのベース側に流れない状態で安定しているが、広告印刷物の挿出により、明るくなると、光センサの抵抗値が小さくなり、電流がトランジスタのベース側からエミッタ側に流れ、これにより、トランジスタのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れ、点滅LEDが点滅する設計となっている。
【0120】
電子回路図中、左側の100kΩの抵抗と4.7kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とする。
【0121】
図18の電子回路図2、図22の電子回路図4は、光源が点灯してから一定期間経過後に消灯させ、電池の消費を最小限に抑えるために、各々、図16、図20に示した電子回路構成部材に加えて、タイマーICとコンデンサとを設けたものである。
【0122】
図18の電子回路図2、図22の電子回路図4では、トランジスタのベース側に電流が流れる際に、トランジスタのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れ、タイマーICのトリガー部の電圧が一時的に0Vとなることにより、タイマーICが駆動し、タイマーICのアウト部に電流が流れて、点滅LEDが所定の時間、点滅する設計となっている。
【0123】
電子回路図中、図18の電子回路図2においては、左側の100kΩの抵抗と330kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、真ん中の10kΩの抵抗と1MΩの抵抗と0.1μのコンデンサはタイマーICを正常に駆動させることを目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とし、右側の100kΩの抵抗と10μのコンデンサはタイマーICの駆動時間を10秒強に設定することを目的とする。
【0124】
図22の電子回路図4においては、左側の100kΩの抵抗と4.7kΩの抵抗は光センサの感度調節を目的とし、真ん中の10kΩの抵抗と1MΩの抵抗と0.1μのコンデンサはタイマーICを正常に駆動させることを目的とし、右側の点滅LEDに接合された4.7kΩの抵抗は点滅LEDの光量調節を目的とし、右側の100kΩの抵抗と10μのコンデンサはタイマーICの駆動時間を10秒強に設定することを目的とする。
【0125】
図16、図18、図20及び図22のいずれの電子回路図も、点滅LEDを設け、光源を点滅させる構造としていることから、より消費者の関心を引き、広告印刷物を抜き取る動機付けを促進することができる。
【0126】
図16の電子回路図1を設けたものと、図18の電子回路図2を設けたものは、飲料が提供された当初の段階でLEDが点滅発光しており、広告印刷物を抜き取ることでLEDが消灯するため、広告印刷物に対する消費者の注目を集め、広告印刷物を抜き取る動機付けを促進することができる。
【0127】
図20の電子回路図3を設けたものと、図22の電子回路図4を設けたものは、飲料が提供された当初の段階でLEDは消灯しており、広告印刷物を抜き取ることでLEDが点灯する構造にすることで、広告印刷物に対する消費者の注目を集め、広告印刷物を抜き取る動機付けを促進することができる。
【0128】
図18の電子回路図2を設けたものと図22の電子回路図4を設けたものは、タイマーICを設置することにより、LEDの点灯後、一定時間経過後に消灯するものとされているため、省電化、電池の交換間隔の長期化、コスト節減を図ることができる。
【0129】
そして、いずれの電子回路を採用したものであっても、ポケットの上面に、点灯・消灯と絡めて取り出しを示唆する文言等を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す強い意欲を抱かせることも可能である。
【0130】
また、広告印刷物の上面に、取り出しを示唆する文言等を記載し、下面に、広告文を記載することにより、消費者をして、好奇心を喚起し、広告印刷物を取り出す更なる意欲を抱かせる構造とすることも可能である。
【0131】
なお、点滅の仕方、光量、光の色彩を別のパターンとしたり、乱数的に変化させたり、点滅LEDの数を増やすこともできる。これにより、複数回本発明に接した消費者に対しても、継続的に興味を引き続けることが可能である。
【0132】
また、光源を点滅LED以外のものとすることや、電源を3V以外の電池を用いたり、コンセントから引くことも可能である。
【符号の説明】
【0133】
A コースター本体
A1 コースター上面部
A2 コースター底面部
A3 平板状素材挿入出口
A4 支持台部
B ポケット部
C 滑り止め部
D 広告印刷物
E 平板状素材
E1 孔部
F 電子回路
F1 電子回路基板
F2 3V電池
F3 光センサ
F4 点滅LED
F5 タイマーIC
F6 トランジスタ
F7 抵抗
F8 コンデンサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コースター本体の上面部に、広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する薄型ポケットを設けた広告媒体兼用コースター。
【請求項2】
前記ポケットが透過性であることを特徴とする請求項1記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項3】
コースター本体の上面部の一部に孔部を設け、もしくは、上面部の一部又は全部を透過性の素材とし、コースター本体を中空構造としたコースターで、中空部にコースター本体の周縁幅より狭幅の平板状素材を挟設したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項4】
コースター本体の上面部の一部に孔部を設け、もしくは、上面部の一部又は全部を透過性の素材とし、コースター本体を中空構造としたコースターで、中空部にコースター本体の周縁幅より狭幅の平板状素材の挿入出が可能な幅の開口部をコースター本体に設けた請求項1又は請求項2のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項5】
コースター本体を中空構造とし、前記ポケットの直下のコースター本体の上面部又は中空部の位置に、広告印刷物の挿入又は挿出を検出する検出手段を設置すると共に、コースター本体の中空部の位置に、1個又は複数個の光源と、電源と、検出手段が広告印刷物の挿入を検出している間光源を点灯させ、広告媒体が挿出されたとき光源を消灯させる電子回路とを設置したことを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項6】
前記コースター本体の上面部の一部に孔部を設け、又は、上面部の一部又は全部を光透過とし、光源からの発射光をコースター上方から視認しうる構造とした請求項5記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項7】
前記ポケットの直下のコースター本体の上面部又は中空部の位置に、広告印刷物の挿入又は挿出を検出する検出手段を設置すると共に、コースター本体の中空部の位置に、1個または複数個の光源と、電源回路と、検出手段が広告印刷物の挿入を検出している間光源を点灯させ、広告媒体が挿出されたとき光源を消灯させる電子回路とを設置したことを特徴とする、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項8】
前記平板状素材の一部に孔部を設け、もしくは、前記平板状素材の一部又は全部を光透過とし、光源からの発射光をコースター上方から視認しうる構造とした請求項7記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項9】
前記電子回路に換えて、広告印刷物が挿入されている間光源を消灯させ、検出手段が広告印刷物の挿出を検出したとき光源を点灯させる電子回路を設置したことを特徴とする、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項10】
前記光源の点灯後、所定の時間が経過した後、光源を消灯させる制御手段を備えた、請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項11】
前記光源の発光パターンを制御する制御手段を備えた、請求項5乃至請求項10のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項12】
前記検出手段が光センサであることを特徴とする、請求項5乃至請求項11のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項13】
前記ポケットが名刺大であることを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項1】
コースター本体の上面部に、広告印刷物の挿入出が可能な幅の挿入出口を有する薄型ポケットを設けた広告媒体兼用コースター。
【請求項2】
前記ポケットが透過性であることを特徴とする請求項1記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項3】
コースター本体の上面部の一部に孔部を設け、もしくは、上面部の一部又は全部を透過性の素材とし、コースター本体を中空構造としたコースターで、中空部にコースター本体の周縁幅より狭幅の平板状素材を挟設したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項4】
コースター本体の上面部の一部に孔部を設け、もしくは、上面部の一部又は全部を透過性の素材とし、コースター本体を中空構造としたコースターで、中空部にコースター本体の周縁幅より狭幅の平板状素材の挿入出が可能な幅の開口部をコースター本体に設けた請求項1又は請求項2のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項5】
コースター本体を中空構造とし、前記ポケットの直下のコースター本体の上面部又は中空部の位置に、広告印刷物の挿入又は挿出を検出する検出手段を設置すると共に、コースター本体の中空部の位置に、1個又は複数個の光源と、電源と、検出手段が広告印刷物の挿入を検出している間光源を点灯させ、広告媒体が挿出されたとき光源を消灯させる電子回路とを設置したことを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項6】
前記コースター本体の上面部の一部に孔部を設け、又は、上面部の一部又は全部を光透過とし、光源からの発射光をコースター上方から視認しうる構造とした請求項5記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項7】
前記ポケットの直下のコースター本体の上面部又は中空部の位置に、広告印刷物の挿入又は挿出を検出する検出手段を設置すると共に、コースター本体の中空部の位置に、1個または複数個の光源と、電源回路と、検出手段が広告印刷物の挿入を検出している間光源を点灯させ、広告媒体が挿出されたとき光源を消灯させる電子回路とを設置したことを特徴とする、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項8】
前記平板状素材の一部に孔部を設け、もしくは、前記平板状素材の一部又は全部を光透過とし、光源からの発射光をコースター上方から視認しうる構造とした請求項7記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項9】
前記電子回路に換えて、広告印刷物が挿入されている間光源を消灯させ、検出手段が広告印刷物の挿出を検出したとき光源を点灯させる電子回路を設置したことを特徴とする、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項10】
前記光源の点灯後、所定の時間が経過した後、光源を消灯させる制御手段を備えた、請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項11】
前記光源の発光パターンを制御する制御手段を備えた、請求項5乃至請求項10のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項12】
前記検出手段が光センサであることを特徴とする、請求項5乃至請求項11のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【請求項13】
前記ポケットが名刺大であることを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の広告媒体兼用コースター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2010−231162(P2010−231162A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−101400(P2009−101400)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(508319738)株式会社マインドクリエイトジャパン (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(508319738)株式会社マインドクリエイトジャパン (2)
【Fターム(参考)】
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