広告表示装置
【課題】非接触ICカード等の情報記録媒体によって、顧客が所望するサービスの選択行為と同時に精算処理を実行する機能を有する広告表示装置を提供する。
【解決手段】 非接触型の情報記録媒体と通信を行うアンテナ102を備えた前面基板101を備え、このアンテナ102に近接された情報記録媒体との間で情報の読み書きを行う機能を備えた広告表示装置において、前面基板101は透明材料で構成されるとともに、前面基板101の裏面側に広告媒体104を備える。
【解決手段】 非接触型の情報記録媒体と通信を行うアンテナ102を備えた前面基板101を備え、このアンテナ102に近接された情報記録媒体との間で情報の読み書きを行う機能を備えた広告表示装置において、前面基板101は透明材料で構成されるとともに、前面基板101の裏面側に広告媒体104を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報が記憶された非接触ICカードや非接触ICタグ等の非接触ICメディア(情報記録媒体)と電磁誘導結合による近距離無線通信を行うことによって、情報を読み込んだり書き込んだりするリードライト機能を有する広告表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非接触型リーダライタが組み込まれている自動販売機や種々の取引端末装置等の使用においては、前記取引端末装置に設けられているボタンやタッチパネルを操作することによって、所望のサービスを選択した後、前記非接触型リーダライタのアンテナ部に非接触ICカード等の情報記録媒体を翳すことで精算処理を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】意匠公報第1244003号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような精算処理においては、顧客の所望するサービスの選択を行う際、予めボタンやタッチパネルを操作しなければならないため、お年寄りや身体障害者にとっては、煩わしい作業となる。また、通常使用しない顧客にとっては、操作に時間を要したり、操作を誤ったりするために、却って精算処理が遅れ、取引端末装置等周辺が利用客で混雑するという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、非接触ICカード等の情報記録媒体によって、顧客が所望するサービスの選択行為と同時に精算処理を実行する機能を有する広告表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、非接触型の情報記録媒体と通信を行うアンテナ部と、該アンテナ部で送受信される信号を処理する信号処理回路とを備え、該アンテナに近接された情報記録媒体との間で情報の読み書きを行う機能を備えた広告表示装置であって、
前記アンテナ部は、透明なアンテナ基板と導電性材料から成るアンテナとで構成され、
前記アンテナ部の裏面側に広告媒体を備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、アンテナ基板が透明であるため、アンテナ部の裏面側に配置された広告媒体の表示内容をアンテナ部の表面側から視認できる。この広告媒体の表示内容にしたがってこの部分に非接触ICカード等の情報記録媒体を翳す(あるいはタッチ)することによって、サービスの選択行為と精算処理を同時に行うことができる。なお、導電性材料から成るアンテナは、前記アンテナ基板の内部に一体として形成してもよいし、アンテナ基板の表面あるいは裏面側に配置してもよい。
【0008】
本発明は、前記アンテナを構成する導電性材料は、透明材料からなることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、アンテナを構成する導電性材料が透明であるため、アンテナ部の裏面側に配置された広告媒体の表示内容を妨げることがなく視認される。この場合、導電性の透明材料としては、酸化インジウムスズや酸化インジウム亜鉛などが選択できる。
【発明の効果】
【0010】
以上の発明によれば、非接触ICカード等の情報記録媒体によって、顧客が所望するサービスの選択行為と同時に精算処理を実行する機能を有する広告表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における広告表示装置を示す図である。
【図2】第2の実施形態における広告表示装置を示す図である。
【図3】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置を示す斜視図である。
【図4】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置を示す部分分解図である。
【図5】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置の内部構造を示す図である。
【図6】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置の内部機構を示す図である。
【図7】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置の一構成部品を示す図である。
【図8】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図9】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図10】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図11】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図12】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図13】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図14】第2の実施形態の応用例1,2における広告表示装置に内蔵される照明の調光装置の外観である。
【図15】本発明の実施事例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明における第1の実施形態の広告表示装置100の正面図(図1(a))および右側面図(図1(b))である。 図1に示すように、この広告表示装置100は、基台105、透明なポリカーボネート製の前面基板101,広告表示板104から構成され、基台105の上部には、前面基板101の裏面101側に、広告表示板104の表面104aが対向するように平行配置されて立設されている。
【0013】
前面基板101の内部には、3つのループ状アンテナ102、…が一体成形されている。このループ状アンテナは、透明な導電性材料であり、例えば、酸化インジウムスズや酸化インジウム亜鉛などを用いることができる。これらのアンテナ102は、基台105内に収容された信号処理回路基板103に電気的に接続されている。また、基台105に設置された操作盤106は、信号処理回路基板103と電気的に接続されている。
【0014】
広告表示板104の表面104aには、3つの広告表示模様104a、104b、104cやサービス案内文字等が描かれている。これらの模様104a、104b、104cは、前面基板101内に形成されたアンテナ102、…とそれぞれが対応するように配置される。図1(a)に示すように、前面基板101は透明であるので、裏面101aに描かれている広告表示板104の模様を、前面基板101の表面101b側から視認することができる。図1(a)(b)において、アンテナ102,…を破線で示しているが、実際は透明であるため視認できない。
【0015】
なお、本発明において、ループ状アンテナ103がアンテナに相当し、前面基板101がアンテナ部に相当する。また、信号処理回路基板103が信号処理回路に相当する。また、広告表示板104が広告媒体に相当する。
【0016】
本実施形態の広告表示装置100は、において、サービスメニューを顧客に表示することが必要で、しかも、料金精算が滞ることによって顧客の混雑が予測される売店や切符売り場等で利用されるものである。
【0017】
図1の広告表示装置100は、ジュースの販売を行う売店に設置される。パイナップルジュースを所望する顧客は、前面基板101の表面101b側から、パイナップルの画像104bに向かって、自身の所有する非接触ICカード等の情報記録媒体を軽くタッチ(翳しても良い)することによって、情報記録媒体内の情報の読み書きが行われ、パイナップジュースの料金に相当する分の金額が減算処理される。その後、店員からパイナップルジュースが顧客に手渡される。また、例えば、同じ種類のジュースを複数求める場合には、顧客が店員に口頭にてその旨を伝え、店員が操作盤106を操作してそのジュースの複数分の料金を減算できるようにすることができる。なお、アンテナ102,…は、ジュースの種類毎に一つずつ別々に複数設けられている。
【0018】
(第1の実施形態の効果)
次に、第1の実施形態から把握される作用・効果を以下に列記する。
(1)サービスの広告表示毎に対応するようにアンテナが設けられているので、サーベスを予め選択してから情報記録媒体を使用するという手間を省くことができる。即ち、サーベスの選択行為と料金精算行為とを同時に実現できる。
【0019】
(2)サービスの広告表示毎に対応するようにアンテナが設けられているので、別々の顧客が、別々のサーベスを選択して料金精算をはぼ同時刻に行っても問題なく精算処理することが可能である。従来のICカードリーライタ装置においては、アンテナが一つしか設置されていないのが普通である。
【0020】
(3)アンテナ102は、透明な導電性材料から形成されているため、広告表示内容を邪魔することなく、前面基板101を介して視認することができる。
【0021】
(第2の実施形態)
図2は、本発明における第2の実施形態の広告表示装置110の正面図(図2(a))、右側面図(図2(b))および平面図(図2(c))である。本実施形態は、第1の実施形態において、広告表示板104の替わりに、広告を表示した広告シート112を一対の巻き取り軸111,111を横方向に巻き取ることで移動させる形式の幕式表示機114を設けている。その他、第1の実施形態と同様の構成部分には同様の符号を付している。
【0022】
一対の巻き取り軸111,111は、基台105内部に設けられた一対のモータ111に接続されており、自在に回転させることによって、幕112を横方向に移動させる。幕112の移動の操作は、操作盤106で行う。つまり、前面基板101のアンテナ102の中央部にサービスの画像が対応するように、操作盤103の操作によって、画像の位置を調節することが可能である。また、画像のタイミング等も予め操作盤103にて決定しておくことも可能である。その他、第1の実施形態の効果と同様の効果を奏する。なお、本発明において、幕112が広告媒体に相当する。
【0023】
(第2の実施形態の応用例1)
次に、上述のような機能を有した幕式表示装置の事例を示す。図3及び図4に示すように、幕式表示装置(幕式看板)1において装置本体2の前面には、装置本体2の前面蓋として前面フレーム3が着脱可能に取り付けられている。一方、装置本体2の後面にも、前面と同様のフレームとして後面フレーム4が着脱可能に取り付けられている。これらフレーム3,4は、上下左右の4辺の縁を除いた部分が刳り抜かれた形状をとり、この刳り抜き部分である枠部5に嵌め込まれた透明板6から幕式表示装置1の広告として表示幕7(図4参照)が外部に露出する。即ち、本例の幕式表示装置1は、装置本体2の前面及び後面の両方において表示幕7の広告を表示可能な両面表示式となっている。
【0024】
図4に示すように、前面フレーム3において内面の上部には、装置本体2側に飛び出す一対の係止片8,8が設けられている。また、装置本体2の内部前面においてその上部には、前面フレーム3の係止片8,8の係止先として一対の被係止片9,9が設けられている。前面フレーム3は、自身の係止片8,8を装置本体2の被係止片9,9に引っ掛けることにより、装置本体2に組み付け可能となっている。なお、後面フレーム4も前面フレーム3と同様の組み付け構造によって装置本体2に組み付けられているが、この構造は前面と同じであるので、説明を省略する。
【0025】
図5及び図6に示すように、装置本体2の内部には、表示幕7の各々の終端の巻き付け先として一対の巻き取り軸10,11が回動可能に取り付けられている。表示幕7は、これら巻き取り軸10,11に対して幕を外側から内側に向かって巻く方向、即ち内巻き方向で巻かれている。また、表示幕7の巻き取り経路上には、表示幕7を裏面側から押してこれを張設する一対の保持用軸12,13が回動可能に取り付けられている。これら軸10〜13は、長細い円柱形状をとるとともに、回動軸心が装置本体2の高さ方向(図5及び図6の矢印Z方向)に沿う向き、即ち縦向きに取り付けられている。また、巻き取り軸10,11は、装置本体2の幅方向(図5及び図6の矢印Y方向)において同じ側の端部に配置され、しかもこの幅方向において同じ位置に並んだ状態で配置されている。なお、本例は、前面側巻き取り軸を10とし、後面側巻き取り軸を11とする。
【0026】
一方、保持用軸12,13は、装置本体2の幅方向において巻き取り軸10,11と反対側の端部に配置されている。保持用軸12,13は、巻き取り軸10,11と平行する向きに取り付けられ、装置本体2の幅方向において同じ位置に並んだ状態で配置されている。なお、本例は、前面側保持用軸を12とし、後面側保持用軸を13とする。これら保持用軸12,13は、装置本体2の奥行き方向(図5及び図6の矢印X方向)において、前面側保持用軸12が前面側巻き取り軸10と同じ位置に並び、後面側保持用軸13が後面側巻き取り軸11と同じ位置に並んでいる。軸10〜13は、図6に示すように、平面視において装置本体2の4隅に位置する配置状態をとっている。
【0027】
図5に示すように、巻き取り軸10,11の各々の下方位置には、これら巻き取り軸10,11の各々の回動駆動源としてモータ14,15(図5では、モータ15は省略)が取り付けられている。即ち、巻き取り軸10,11は表示幕7の巻き取り時における駆動軸として働き、保持用軸12,13はこれに連れ回りする従動軸として働く。なお、本例は、前面側モータを14とし、後面側モータを15とする。これらモータ14,15は、それぞれ複数のギア及びタイミングベルト(図示略)を介して巻き取り軸10,11に連結されている。また、モータ14,15は、ACモータが使用されるとともに、装置本体2に対して縦向きに取り付けられている。本例の場合、前面側モータ14が停止状態のままで後面側モータ15が駆動状態(例えば、正転)をとると、表示幕7が一方向(図5のK1方向)に巻き取られ、後面側モータ15が停止状態のままで前面側モータ14が駆動状態(例えば、逆転)をとると、表示幕7が他方向(図5のK2方向)に巻き取られる。なお、モータ14,15が駆動源に相当する。
【0028】
図7に示すように、これら軸10〜13において各々の軸本体16の上端には、この軸上端における装置本体2への軸支箇所としてストッパ部17が設けられている。このストッパ部17は、バネ等の付勢部材18によって飛び出す側に常時付勢されつつ、抜け止めが施された状態で軸本体16に取り付けられている。これら軸10〜13は、軸本体16の下端に形成された下端軸部19を装置本体2の下部軸支穴20に挿し込みつつ、ストッパ部17の先端を装置本体2の上部軸支穴21に挿し込むことにより取り付けられている。軸10〜13を装置本体2から取り外す際には、軸本体16を付勢部材18の付勢力に抗して持ち上げることにより下端軸部19を下部軸支穴20から外し、この状態を以てストッパ部17を上部軸支穴21から抜くことにより行う。
【0029】
図5及び図6に示すように、装置本体2の内部において表示幕7の内側には、光透過部材からなるこの表示幕7を裏面側から照明する照明部22が設けられている。本例の照明部22は、例えば蛍光灯が使用されるとともに、この蛍光灯を縦向きに2本配置した構成がとられている。この照明部22が点灯状態をとると、表示幕7が裏面側から明るく照らし出される状態をとり、幕式表示装置1の周囲が暗い場合であっても、表示幕7の広告が視覚可能となる。
【0030】
図3に示すように、装置本体2の下部位置には、後面フレーム4の下部に配設された横開きの開閉扉23を開けた位置に、幕式表示装置1の操作系として各種スイッチ24〜27及びダイヤル28が設けられている。これらスイッチ24〜27は、幕式表示装置1の主電源のオンオフを切り換える際に操作する電源スイッチ24、表示幕7の巻き取りを手動操作する際に操作する手動幕送りスイッチ25、照明部22の電源をオンオフする際に操作する照明スイッチ26、表示幕7の自動送りの運転/停止を操作する自動幕送りスイッチ27からなる。また、ダイヤル28は、表示幕7の停止時間を手動で調整可能な停止時間設定ダイヤル28からなる。これらスイッチ24〜27及びダイヤル28による幕式表示装置1の設定操作(動作切り換え操作)は、装置本体2の底面から延びる電源ケーブル29を、商用電源等の電源プラグ(図示略)に挿し込んで、幕式表示装置1が商用電源の電力を得ている際に可能となっている。
【0031】
前述の幕式表示装置1(広告表示装置)において、透明板6にアンテナを設け、表示幕7の一部の領域に対応するサービスの内容を示した画像や文字等を描き、アンテナの中央部と当該サービスの画像や文字等との位置が対応した際に、顧客が自身の情報記録媒体をタッチすることによって、第2の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0032】
この場合、本発明において、透明板6がアンテナ部に相当し、表字幕7が広告媒体に相当する。なお、これらの広告表示器は、内部の蛍光灯やLED等(図示しない)の内蔵している内照式看板であり、後述の調光装置(図14参照)によって輝度を調節することができる。また、このような調光装置を装置本体2の下部位置に設けてもよい。また、アンテナに接続された信号処理回路も装置本体2の下部位置に備えるようにしても良い。
【0033】
(第2の実施形態の応用例2)
図8〜図13に示す幕式表示装置は、店頭に設置されて用いられる広告用看板であって、前述の幕式表示装置1に機能的に類似している。図8及び図9には、斜視図1と斜視図1に対応する六面図及びこの斜視図1の応用事例として斜視図2を示している。図10、図11及び図12には、斜視図1と斜視図1に対応する六面図を示している。図13には、図3に示す実施形態の応用例(斜視図1及び2)を示している。各図において、斜視図1の斜線を施した部分と、正面図および背面図における符号6a、6bを付した部分は、透明な樹脂製アクリル板である。この広告用看板の内部には広告表示物が内蔵され、このアクリル板を介して広告内容を視認できる。図8,図9、図10及び図11において、左側面図は、右側面図と左右対称に表れるため省略している。図11において、底面図は、平面図と上下対称に表れるため省略している。なお、透明な樹脂製アクリル板6a,6bから視認される広告表示物のデザイン等は省略している。また、図8の斜視図2、図9の斜視図2,図13の斜視図1,2において、広告用看板の上部に設けられた部分Lは、内照明式のオプション看板であり、広告文字等を省略している。
【0034】
(調光装置)
図14は、前述の幕式表示装置1に内蔵された照明装置を調光するための調光装置である。この調光装置は、調光スイッチユニットであって、各種蛍光管やLED等の発光素子の調光を手動で行うためのものであり、このような発光素子の電源ユニットまたはコントローラに接続され制御が行われる。図14の正面図に示された4つの円形の部分は透孔であり、これを利用してネジを螺着させ壁に取り付けて使用したり、若しくは、スイッチボックス等に取付て携帯しながら使用することができる。
【0035】
(応用例等)
ところで、本発明は前記の実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施が可能である。
・ 前記実施形態では、アンテナが透明な導電性材料製であるが、透明でなくても良い。その場合、広告表示物の視認性を妨げないようにアンテナを設ければよい。
・ 本発明のアンテナ部を構成する透明材料は、透明な樹脂に限定されず、例えばガラス材料でもよい。
・ 図15に示すように、本発明は、飲食店やフードコートに設置される広告看板(ポスター等を含む、図15(a)参照)や、駅の窓口や映画館や博物館の切符売り場におけるガラス仕切り板(図15(b)参照)、あるいはタクシーの運転所後方に設けてある透明広告掲示板(背板)などにアンテナを一体成形あるいは外面に貼付する(図15(c)参照)ことによって非接触ICカード等によって料金精算を簡便に実施することができる。また、自動販売機などに応用することも可能である(図15(d)参照)。
【符号の説明】
【0036】
100…広告表示装置、101…アンテナ部としての前面基板、102…アンテナ、103…信号処理回路としての信号処理回路基板、104…広告媒体としての広告表示板、105…基台、106…操作手段としての操作盤、L…内照式看板。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報が記憶された非接触ICカードや非接触ICタグ等の非接触ICメディア(情報記録媒体)と電磁誘導結合による近距離無線通信を行うことによって、情報を読み込んだり書き込んだりするリードライト機能を有する広告表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非接触型リーダライタが組み込まれている自動販売機や種々の取引端末装置等の使用においては、前記取引端末装置に設けられているボタンやタッチパネルを操作することによって、所望のサービスを選択した後、前記非接触型リーダライタのアンテナ部に非接触ICカード等の情報記録媒体を翳すことで精算処理を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】意匠公報第1244003号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような精算処理においては、顧客の所望するサービスの選択を行う際、予めボタンやタッチパネルを操作しなければならないため、お年寄りや身体障害者にとっては、煩わしい作業となる。また、通常使用しない顧客にとっては、操作に時間を要したり、操作を誤ったりするために、却って精算処理が遅れ、取引端末装置等周辺が利用客で混雑するという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、非接触ICカード等の情報記録媒体によって、顧客が所望するサービスの選択行為と同時に精算処理を実行する機能を有する広告表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、非接触型の情報記録媒体と通信を行うアンテナ部と、該アンテナ部で送受信される信号を処理する信号処理回路とを備え、該アンテナに近接された情報記録媒体との間で情報の読み書きを行う機能を備えた広告表示装置であって、
前記アンテナ部は、透明なアンテナ基板と導電性材料から成るアンテナとで構成され、
前記アンテナ部の裏面側に広告媒体を備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、アンテナ基板が透明であるため、アンテナ部の裏面側に配置された広告媒体の表示内容をアンテナ部の表面側から視認できる。この広告媒体の表示内容にしたがってこの部分に非接触ICカード等の情報記録媒体を翳す(あるいはタッチ)することによって、サービスの選択行為と精算処理を同時に行うことができる。なお、導電性材料から成るアンテナは、前記アンテナ基板の内部に一体として形成してもよいし、アンテナ基板の表面あるいは裏面側に配置してもよい。
【0008】
本発明は、前記アンテナを構成する導電性材料は、透明材料からなることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、アンテナを構成する導電性材料が透明であるため、アンテナ部の裏面側に配置された広告媒体の表示内容を妨げることがなく視認される。この場合、導電性の透明材料としては、酸化インジウムスズや酸化インジウム亜鉛などが選択できる。
【発明の効果】
【0010】
以上の発明によれば、非接触ICカード等の情報記録媒体によって、顧客が所望するサービスの選択行為と同時に精算処理を実行する機能を有する広告表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における広告表示装置を示す図である。
【図2】第2の実施形態における広告表示装置を示す図である。
【図3】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置を示す斜視図である。
【図4】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置を示す部分分解図である。
【図5】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置の内部構造を示す図である。
【図6】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置の内部機構を示す図である。
【図7】第2の実施形態の応用例1における広告表示装置の一構成部品を示す図である。
【図8】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図9】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図10】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図11】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図12】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図13】第2の実施形態の応用例2における広告表示装置の外観を示す図である。
【図14】第2の実施形態の応用例1,2における広告表示装置に内蔵される照明の調光装置の外観である。
【図15】本発明の実施事例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明における第1の実施形態の広告表示装置100の正面図(図1(a))および右側面図(図1(b))である。 図1に示すように、この広告表示装置100は、基台105、透明なポリカーボネート製の前面基板101,広告表示板104から構成され、基台105の上部には、前面基板101の裏面101側に、広告表示板104の表面104aが対向するように平行配置されて立設されている。
【0013】
前面基板101の内部には、3つのループ状アンテナ102、…が一体成形されている。このループ状アンテナは、透明な導電性材料であり、例えば、酸化インジウムスズや酸化インジウム亜鉛などを用いることができる。これらのアンテナ102は、基台105内に収容された信号処理回路基板103に電気的に接続されている。また、基台105に設置された操作盤106は、信号処理回路基板103と電気的に接続されている。
【0014】
広告表示板104の表面104aには、3つの広告表示模様104a、104b、104cやサービス案内文字等が描かれている。これらの模様104a、104b、104cは、前面基板101内に形成されたアンテナ102、…とそれぞれが対応するように配置される。図1(a)に示すように、前面基板101は透明であるので、裏面101aに描かれている広告表示板104の模様を、前面基板101の表面101b側から視認することができる。図1(a)(b)において、アンテナ102,…を破線で示しているが、実際は透明であるため視認できない。
【0015】
なお、本発明において、ループ状アンテナ103がアンテナに相当し、前面基板101がアンテナ部に相当する。また、信号処理回路基板103が信号処理回路に相当する。また、広告表示板104が広告媒体に相当する。
【0016】
本実施形態の広告表示装置100は、において、サービスメニューを顧客に表示することが必要で、しかも、料金精算が滞ることによって顧客の混雑が予測される売店や切符売り場等で利用されるものである。
【0017】
図1の広告表示装置100は、ジュースの販売を行う売店に設置される。パイナップルジュースを所望する顧客は、前面基板101の表面101b側から、パイナップルの画像104bに向かって、自身の所有する非接触ICカード等の情報記録媒体を軽くタッチ(翳しても良い)することによって、情報記録媒体内の情報の読み書きが行われ、パイナップジュースの料金に相当する分の金額が減算処理される。その後、店員からパイナップルジュースが顧客に手渡される。また、例えば、同じ種類のジュースを複数求める場合には、顧客が店員に口頭にてその旨を伝え、店員が操作盤106を操作してそのジュースの複数分の料金を減算できるようにすることができる。なお、アンテナ102,…は、ジュースの種類毎に一つずつ別々に複数設けられている。
【0018】
(第1の実施形態の効果)
次に、第1の実施形態から把握される作用・効果を以下に列記する。
(1)サービスの広告表示毎に対応するようにアンテナが設けられているので、サーベスを予め選択してから情報記録媒体を使用するという手間を省くことができる。即ち、サーベスの選択行為と料金精算行為とを同時に実現できる。
【0019】
(2)サービスの広告表示毎に対応するようにアンテナが設けられているので、別々の顧客が、別々のサーベスを選択して料金精算をはぼ同時刻に行っても問題なく精算処理することが可能である。従来のICカードリーライタ装置においては、アンテナが一つしか設置されていないのが普通である。
【0020】
(3)アンテナ102は、透明な導電性材料から形成されているため、広告表示内容を邪魔することなく、前面基板101を介して視認することができる。
【0021】
(第2の実施形態)
図2は、本発明における第2の実施形態の広告表示装置110の正面図(図2(a))、右側面図(図2(b))および平面図(図2(c))である。本実施形態は、第1の実施形態において、広告表示板104の替わりに、広告を表示した広告シート112を一対の巻き取り軸111,111を横方向に巻き取ることで移動させる形式の幕式表示機114を設けている。その他、第1の実施形態と同様の構成部分には同様の符号を付している。
【0022】
一対の巻き取り軸111,111は、基台105内部に設けられた一対のモータ111に接続されており、自在に回転させることによって、幕112を横方向に移動させる。幕112の移動の操作は、操作盤106で行う。つまり、前面基板101のアンテナ102の中央部にサービスの画像が対応するように、操作盤103の操作によって、画像の位置を調節することが可能である。また、画像のタイミング等も予め操作盤103にて決定しておくことも可能である。その他、第1の実施形態の効果と同様の効果を奏する。なお、本発明において、幕112が広告媒体に相当する。
【0023】
(第2の実施形態の応用例1)
次に、上述のような機能を有した幕式表示装置の事例を示す。図3及び図4に示すように、幕式表示装置(幕式看板)1において装置本体2の前面には、装置本体2の前面蓋として前面フレーム3が着脱可能に取り付けられている。一方、装置本体2の後面にも、前面と同様のフレームとして後面フレーム4が着脱可能に取り付けられている。これらフレーム3,4は、上下左右の4辺の縁を除いた部分が刳り抜かれた形状をとり、この刳り抜き部分である枠部5に嵌め込まれた透明板6から幕式表示装置1の広告として表示幕7(図4参照)が外部に露出する。即ち、本例の幕式表示装置1は、装置本体2の前面及び後面の両方において表示幕7の広告を表示可能な両面表示式となっている。
【0024】
図4に示すように、前面フレーム3において内面の上部には、装置本体2側に飛び出す一対の係止片8,8が設けられている。また、装置本体2の内部前面においてその上部には、前面フレーム3の係止片8,8の係止先として一対の被係止片9,9が設けられている。前面フレーム3は、自身の係止片8,8を装置本体2の被係止片9,9に引っ掛けることにより、装置本体2に組み付け可能となっている。なお、後面フレーム4も前面フレーム3と同様の組み付け構造によって装置本体2に組み付けられているが、この構造は前面と同じであるので、説明を省略する。
【0025】
図5及び図6に示すように、装置本体2の内部には、表示幕7の各々の終端の巻き付け先として一対の巻き取り軸10,11が回動可能に取り付けられている。表示幕7は、これら巻き取り軸10,11に対して幕を外側から内側に向かって巻く方向、即ち内巻き方向で巻かれている。また、表示幕7の巻き取り経路上には、表示幕7を裏面側から押してこれを張設する一対の保持用軸12,13が回動可能に取り付けられている。これら軸10〜13は、長細い円柱形状をとるとともに、回動軸心が装置本体2の高さ方向(図5及び図6の矢印Z方向)に沿う向き、即ち縦向きに取り付けられている。また、巻き取り軸10,11は、装置本体2の幅方向(図5及び図6の矢印Y方向)において同じ側の端部に配置され、しかもこの幅方向において同じ位置に並んだ状態で配置されている。なお、本例は、前面側巻き取り軸を10とし、後面側巻き取り軸を11とする。
【0026】
一方、保持用軸12,13は、装置本体2の幅方向において巻き取り軸10,11と反対側の端部に配置されている。保持用軸12,13は、巻き取り軸10,11と平行する向きに取り付けられ、装置本体2の幅方向において同じ位置に並んだ状態で配置されている。なお、本例は、前面側保持用軸を12とし、後面側保持用軸を13とする。これら保持用軸12,13は、装置本体2の奥行き方向(図5及び図6の矢印X方向)において、前面側保持用軸12が前面側巻き取り軸10と同じ位置に並び、後面側保持用軸13が後面側巻き取り軸11と同じ位置に並んでいる。軸10〜13は、図6に示すように、平面視において装置本体2の4隅に位置する配置状態をとっている。
【0027】
図5に示すように、巻き取り軸10,11の各々の下方位置には、これら巻き取り軸10,11の各々の回動駆動源としてモータ14,15(図5では、モータ15は省略)が取り付けられている。即ち、巻き取り軸10,11は表示幕7の巻き取り時における駆動軸として働き、保持用軸12,13はこれに連れ回りする従動軸として働く。なお、本例は、前面側モータを14とし、後面側モータを15とする。これらモータ14,15は、それぞれ複数のギア及びタイミングベルト(図示略)を介して巻き取り軸10,11に連結されている。また、モータ14,15は、ACモータが使用されるとともに、装置本体2に対して縦向きに取り付けられている。本例の場合、前面側モータ14が停止状態のままで後面側モータ15が駆動状態(例えば、正転)をとると、表示幕7が一方向(図5のK1方向)に巻き取られ、後面側モータ15が停止状態のままで前面側モータ14が駆動状態(例えば、逆転)をとると、表示幕7が他方向(図5のK2方向)に巻き取られる。なお、モータ14,15が駆動源に相当する。
【0028】
図7に示すように、これら軸10〜13において各々の軸本体16の上端には、この軸上端における装置本体2への軸支箇所としてストッパ部17が設けられている。このストッパ部17は、バネ等の付勢部材18によって飛び出す側に常時付勢されつつ、抜け止めが施された状態で軸本体16に取り付けられている。これら軸10〜13は、軸本体16の下端に形成された下端軸部19を装置本体2の下部軸支穴20に挿し込みつつ、ストッパ部17の先端を装置本体2の上部軸支穴21に挿し込むことにより取り付けられている。軸10〜13を装置本体2から取り外す際には、軸本体16を付勢部材18の付勢力に抗して持ち上げることにより下端軸部19を下部軸支穴20から外し、この状態を以てストッパ部17を上部軸支穴21から抜くことにより行う。
【0029】
図5及び図6に示すように、装置本体2の内部において表示幕7の内側には、光透過部材からなるこの表示幕7を裏面側から照明する照明部22が設けられている。本例の照明部22は、例えば蛍光灯が使用されるとともに、この蛍光灯を縦向きに2本配置した構成がとられている。この照明部22が点灯状態をとると、表示幕7が裏面側から明るく照らし出される状態をとり、幕式表示装置1の周囲が暗い場合であっても、表示幕7の広告が視覚可能となる。
【0030】
図3に示すように、装置本体2の下部位置には、後面フレーム4の下部に配設された横開きの開閉扉23を開けた位置に、幕式表示装置1の操作系として各種スイッチ24〜27及びダイヤル28が設けられている。これらスイッチ24〜27は、幕式表示装置1の主電源のオンオフを切り換える際に操作する電源スイッチ24、表示幕7の巻き取りを手動操作する際に操作する手動幕送りスイッチ25、照明部22の電源をオンオフする際に操作する照明スイッチ26、表示幕7の自動送りの運転/停止を操作する自動幕送りスイッチ27からなる。また、ダイヤル28は、表示幕7の停止時間を手動で調整可能な停止時間設定ダイヤル28からなる。これらスイッチ24〜27及びダイヤル28による幕式表示装置1の設定操作(動作切り換え操作)は、装置本体2の底面から延びる電源ケーブル29を、商用電源等の電源プラグ(図示略)に挿し込んで、幕式表示装置1が商用電源の電力を得ている際に可能となっている。
【0031】
前述の幕式表示装置1(広告表示装置)において、透明板6にアンテナを設け、表示幕7の一部の領域に対応するサービスの内容を示した画像や文字等を描き、アンテナの中央部と当該サービスの画像や文字等との位置が対応した際に、顧客が自身の情報記録媒体をタッチすることによって、第2の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0032】
この場合、本発明において、透明板6がアンテナ部に相当し、表字幕7が広告媒体に相当する。なお、これらの広告表示器は、内部の蛍光灯やLED等(図示しない)の内蔵している内照式看板であり、後述の調光装置(図14参照)によって輝度を調節することができる。また、このような調光装置を装置本体2の下部位置に設けてもよい。また、アンテナに接続された信号処理回路も装置本体2の下部位置に備えるようにしても良い。
【0033】
(第2の実施形態の応用例2)
図8〜図13に示す幕式表示装置は、店頭に設置されて用いられる広告用看板であって、前述の幕式表示装置1に機能的に類似している。図8及び図9には、斜視図1と斜視図1に対応する六面図及びこの斜視図1の応用事例として斜視図2を示している。図10、図11及び図12には、斜視図1と斜視図1に対応する六面図を示している。図13には、図3に示す実施形態の応用例(斜視図1及び2)を示している。各図において、斜視図1の斜線を施した部分と、正面図および背面図における符号6a、6bを付した部分は、透明な樹脂製アクリル板である。この広告用看板の内部には広告表示物が内蔵され、このアクリル板を介して広告内容を視認できる。図8,図9、図10及び図11において、左側面図は、右側面図と左右対称に表れるため省略している。図11において、底面図は、平面図と上下対称に表れるため省略している。なお、透明な樹脂製アクリル板6a,6bから視認される広告表示物のデザイン等は省略している。また、図8の斜視図2、図9の斜視図2,図13の斜視図1,2において、広告用看板の上部に設けられた部分Lは、内照明式のオプション看板であり、広告文字等を省略している。
【0034】
(調光装置)
図14は、前述の幕式表示装置1に内蔵された照明装置を調光するための調光装置である。この調光装置は、調光スイッチユニットであって、各種蛍光管やLED等の発光素子の調光を手動で行うためのものであり、このような発光素子の電源ユニットまたはコントローラに接続され制御が行われる。図14の正面図に示された4つの円形の部分は透孔であり、これを利用してネジを螺着させ壁に取り付けて使用したり、若しくは、スイッチボックス等に取付て携帯しながら使用することができる。
【0035】
(応用例等)
ところで、本発明は前記の実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施が可能である。
・ 前記実施形態では、アンテナが透明な導電性材料製であるが、透明でなくても良い。その場合、広告表示物の視認性を妨げないようにアンテナを設ければよい。
・ 本発明のアンテナ部を構成する透明材料は、透明な樹脂に限定されず、例えばガラス材料でもよい。
・ 図15に示すように、本発明は、飲食店やフードコートに設置される広告看板(ポスター等を含む、図15(a)参照)や、駅の窓口や映画館や博物館の切符売り場におけるガラス仕切り板(図15(b)参照)、あるいはタクシーの運転所後方に設けてある透明広告掲示板(背板)などにアンテナを一体成形あるいは外面に貼付する(図15(c)参照)ことによって非接触ICカード等によって料金精算を簡便に実施することができる。また、自動販売機などに応用することも可能である(図15(d)参照)。
【符号の説明】
【0036】
100…広告表示装置、101…アンテナ部としての前面基板、102…アンテナ、103…信号処理回路としての信号処理回路基板、104…広告媒体としての広告表示板、105…基台、106…操作手段としての操作盤、L…内照式看板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触型の情報記録媒体と通信を行うアンテナ部と、該アンテナ部で送受信される信号を処理する信号処理回路とを備え、該アンテナに近接された情報記録媒体との間で情報の読み書きを行う機能を備えた広告表示装置であって、
前記アンテナ部は、透明なアンテナ基板と導電性材料から成るアンテナとで構成され、
前記アンテナ部の裏面側に広告媒体を備えることを特徴とする広告表示装置。
【請求項2】
前記アンテナを構成する導電性材料は、透明材料からなることを特徴とする請求項1に記載の広告表示装置。
【請求項1】
非接触型の情報記録媒体と通信を行うアンテナ部と、該アンテナ部で送受信される信号を処理する信号処理回路とを備え、該アンテナに近接された情報記録媒体との間で情報の読み書きを行う機能を備えた広告表示装置であって、
前記アンテナ部は、透明なアンテナ基板と導電性材料から成るアンテナとで構成され、
前記アンテナ部の裏面側に広告媒体を備えることを特徴とする広告表示装置。
【請求項2】
前記アンテナを構成する導電性材料は、透明材料からなることを特徴とする請求項1に記載の広告表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−204145(P2010−204145A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−46285(P2009−46285)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000144544)レシップ株式会社 (179)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000144544)レシップ株式会社 (179)
【Fターム(参考)】
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