説明

広帯域化ループアンテナ

【課題】1つの1波長ループアンテナ10を用いて、デフォガライン20の間に配設できる程度の幅の狭い寸法とした広帯域化ループアンテナを提供する。
【解決手段】菱形で上下方向の対称軸に対して線対称に1波長ループアンテナ10を形成する。線対称となる2つの給電点12と、この給電点12より1/4波長の電気長の位置にある2つの線対称となる隅部14とに、1波長ループアンテナ10の内側で、線対称に2本の広帯域化エレメント16を90度に折り曲げてその両端をそれぞれ接続する。広帯域化エレメント16に平行で、線対称に所望の周波数の1/4波長の無給電エレメント18を設ける。菱形の上下方向の外形寸法を、1波長ループアンテナ10の1/20波長とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つの1波長ループアンテナを用いて広帯域化した広帯域化ループアンテナに関するものである。また、1波長ループアンテナを幅の狭い寸法で構成することの出来る広帯域化ループアンテナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車用窓ガラスアンテナとして用いる広帯域化を目的とするループアンテナの技術が、特開平03−108903号公報に示されている。この公報に示された技術は、自動車の窓ガラス面の周縁に沿って2つのループアンテナを2重に配設したものである。外側ループアンテナは、一例としてFM放送帯の低い周波数帯の電波に共振し、内側ループアンテナはFM放送帯の高い周波数帯の電波に共振するように設定される。共振周波数の異なる2つのループアンテナを用いて、広帯域化するものである。
【特許文献1】特開平03−108903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した特許文献1記載の技術は、自動車の窓ガラスの周縁部に配設するために、その外形はかなり大きく、取付作業等が容易でない。また、特許文献1記載の技術にあっては、自動車のリアー窓ガラス等のデフォガラインが配設されていない部分の周縁部に配設しなければならず、車種によりリアー窓ガラスの形状寸法が相違するのに応じて、アンテナの形状寸法を適宜に設定しなければならい。しかも、リアー窓ガラスの形状寸法によりアンテナの大きさが相違し、2重に配設した外側ループアンテナおよび内側ループアンテナを、所望の周波数帯の電波に共振するように必ずしも設定出来るとは限られない。
【0004】
本発明は、かかる特許文献1記載の技術の事情に鑑みてなされたもので、1つの1波長ループアンテナを用いて広帯域化した広帯域化ループアンテナを提供することを目的とする。また、デフォガラインの間に配設出来る程度の幅の狭い寸法で構成することの出来る広帯域化ループアンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために、本発明の広帯域化ループアンテナは、アンテナエレメントが線対称となるように1波長ループアンテナを形成し、前記1波長ループアンテナの線対称位置にある2つの給電点に2本の広帯域化エレメントの一端をそれぞれ接続し、前記1波長ループアンテナの内側で、前記アンテナエレメントの前記給電点から1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある位置に、2本の前記広帯域化エレメントの他端をそれぞれ接続し、しかも前記2本の広帯域化エレメントを線対称となるように設けて構成されている。
【0006】
また、アンテナエレメントが線対称となるように1波長ループアンテナを形成し、前記1波長ループアンテナの線対称位置にある2つの給電点に2本の広帯域化エレメントの一端をそれぞれ接続し、前記1波長ループアンテナの内側で、前記アンテナエレメントの前記給電点から1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある位置に、2本の前記広帯域化エレメントの他端をそれぞれ近接させて配設し、しかも前記2本の広帯域化エレメントを線対称となるように設けて構成することもできる。
【0007】
そして、2本の前記広帯域化エレメントを、前記線対称の対称軸と平行な部分と、これが90度折り曲げられて前記対称軸と直交する方向の部分とで形成し、前記広帯域化エレメントの前記対称軸と直交する方向の前記部分に平行に無給電エレメントを配設し、前記無給電エレメントを所望の周波数の1/4波長に設定して構成しても良い。
【0008】
さらに、前記1波長ループアンテナを菱形に形成し、しかも前記対称軸の方向の外形寸法を、前記1波長ループアンテナの1/20波長に形成して構成することもできる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の広帯域化ループアンテナにあっては、アンテナエレメントが線対称となるように形成された1波長ループアンテナの電流最大点となる給電点と、電圧最大点となる給電点から1/4波長の電気長の位置に、広帯域化エレメントの両端をそれぞれ接続し、しかも広帯域化エレメントを線対称に形成したことで、広帯域化エレメントに1波長ループアンテナのアンテナエレメントに流れる電流と異なる位相の電流が流れ、電位差を生じることで電界を生じる。この電界は並列のキャパシタンスと等価に作用すると考えられる。また、広帯域化エレメント自体にも電流が分布し、この電流分布は直列のインダクタンスと等価に作用すると考えられる。よって、これらの並列のキャパシタンスと直列のインダクタンスとにより、広帯域化が図られていると考えられる。
【0010】
また、請求項2記載の広帯域化ループアンテナにあっては、電圧最大点となる給電点から1/4波長の電気長の位置に、広帯域化エレメントの一端を近接して配設したので、広帯域化エレメントの一端がキャパシタンスを直列に介して給電点から1/4波長の電気長の位置に接続されたのと等価の回路となり、請求項1の構成と同様にして広帯域化が図られていると考えられる。
【0011】
そして、請求項3記載の広帯域化ループアンテナにあっては、広帯域化エレメントの対称軸と直交する方向の部分に平行に無給電エレメントを配設し、この無給電エレメントを線対称でしかも所望の周波数の1/4波長に設定したので、請求項1の構成による広帯域化に加えて、無給電エレメントが所望の周波数に共振することにより、所望の周波数付近の特性が改善されて、より広帯域化がなされる。
【0012】
さらに、請求項10記載の広帯域化ループアンテナにあっては、1波長ループアンテナを菱形に形成し、しかも対称軸の方向の外形寸法を、1波長ループアンテナの1/20波長に形成したので、例えば、470MHz〜770MHzの帯域を用いる地上波デジタルテレビ用アンテナとして設計した場合に、その対称軸の方向の外形寸法を25cm以下と短くしてアンテナ全体の幅っを短くすることができ、自動車のリアー窓ガラスに配設されるデフォガラインの一般的な間隔である30cmの間に、デフォガラインを跨ぐことなしに、配設することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図9を参照して説明する。図1は、本発明の広帯域化ループアンテナの第1実施例の図である。図2は、図1の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。図3は、図1の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。図4は、本発明の広帯域化ループアンテナの第1実施例の変形例の図である。図5は、図4の広帯域化ループアンテナの第1実施例の変形例のVSWR特性図である。図6は、図4の広帯域化ループアンテナの第1実施例の変形例のスミスチャートである。図7は、第1実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。図8は、図7の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。図9は、図7の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。
【0014】
まず、本発明の広帯域化ループアンテナの第1実施例の構造を、図1を参照して説明する。図1において、1波長ループアンテナ10は、アンテナエレメントが図面上で上下方向の対称軸とこれに直交する左右方向の対称軸に対してそれぞれ線対称となる菱形に形成されている。2つの給電点12、12は、上下方向の対称軸を挟んで線対称となる位置に配設されている。この1波長ループアンテナ10にあっては、4辺が全て1/4波長の電気長であるとともに上下方向の寸法が1/4波長であり、給電点12、12が電流最大点であり、給電点12、12より1/4波長の電気長となる左右の線対称の位置にある隅部14、14が電圧最大点である。そして、給電点12、12と隅部14、14に、1波長ループアンテナ10の内側で、広帯域化エレメント16、16の両端がそれぞれ接続される。しかも、これらの広帯域化エレメント16、16は、上下方向の対称軸に平行な部分16a、16aとこれららが90°折り曲げられて上下方向の対称軸に直交する左右方向の部分16b、16bとからなり、2本の広帯域化エレメント16、16が上下方向の対称軸に対して線対称となるように配設される。なお、広帯域化エレメント16、16の上下方向の対称軸に平行な部分16a、16aの間隔は、1/20波長以下に設定される。一例として、本発明の広帯域化ループアンテナは、620MHzに対して1波長となるように設定され、そのVSWR特性を測定すると、図2に示すごとく、530〜830MHzの約300MHzの広い範囲でVSWRが2以下の優れた特性が得られた。また、スミスチャートにあっては、図3に示すごとく、中心周波数では、約50Ωと低い入出力インピーダンスが得られており、受信機等との整合が容易である。
【0015】
ここで、図7に示す従来の1波長ループアンテナ10単体を、本発明と同様に、620MHzに設定して測定した結果のVSWR特性は、図8に示すごとく、545〜570MHzと730MHzでVSWRが3以下となるにすぎず、またスミスチャートも、図9に示すごとく、100〜200Ωと1波長ループアンテナの典型的な特徴である高い入出力インピーダンスとなっている。
【0016】
よって、図7に示す従来の1波長ループアンテナ10単体に比較して、図1に示す本発明の広帯域化ループアンテナにあっては、広帯域化が著しく、また入出力インピーダンスが低くて整合が容易であることが明らかである。これは、広帯域化エレメント16、16を設けることで、この広帯域化エレメント16、16に1波長ループアンテナ10のアンテナエレメントに流れる電流と位相が異なる電流が流れ、電位差を生ずることで電界を生ずることに起因している。この電界は並列のキャパシタンスと等価に作用すると考えられる。また、広帯域化エレメント16、16自体に分布する電流は直列のインダクタンスと等価に作用すると考えられる。そこで、本発明の広帯域化ループアンテナの第1実施例にあっては、1波長ループアンテナ10に並列のキャパシタンスと直列のインダクタンスとが、適宜に接続されたもののように広帯域化が図られるとともに、入出力インピーダンスの低いものが得られる。
【0017】
さらに、発明者らは、図4に示すごとき第1実施例の変形例を作成して、その特性を測定した。図4に示す変形例は、1波長ループアンテナ10の給電点12、12に広帯域化エレメント16、16の一端をそれぞれ接続し、他端を電圧最大点である隅部14、14に接続することなく近接して配設したものである。そして、そのVSWR特性は、図5に示すごとく、545〜660MHzの広い範囲でVSWRが2以下であり、しかもスミスチャートは、図6に示すごとく、約50Ωとはならないものの低い入出力インピーダンスが得れた。この図4に示す変形例にあっては、広帯域化エレメント16、16の他端が
キャパシタンスを直列に介して電圧最大点の隅部14、14に接続されごとき等価回路が形成されるものと考えられる。
【0018】
なお、広帯域化エレメント16、16は、上記実施例のごとく、上下方向の対称軸に平行な部分16a、16aとこれらが90°折り曲げられて上下方向の対称軸に直交する方向の部分16b、16bとからなるものに限られず、上下方向の対称軸に対して線対称となるように配設されれば、曲線で形成されても良いことが、発明者らの実験により確認されている。また、広帯域化エレメント16、16の他端は、上記実施例のごとく、電圧最大点の隅部14、14に接続または近接して配設するものに限られず、電圧最大点の隅部14、14の付近に接続または近接して配設しても良いことが確認されている。さらに、図4に示す変形例にあっては、広帯域化エレメント16、16の一端を給電点12、12に接続し、他端が隅部14、14に接続されずに近接して配設されているが、これに限られず、広帯域化エレメント16、16の一端を給電点12、12に接続せずに近接して配設し、他端が隅部14、14に接続されても良い。そして、広帯域化エレメント16、16の両端を給電点12、12と隅部14、14にそれぞれ接続し、広帯域化エレメント16、16の中間を切断し、その切断した端部が互いに対向するようにして近接して配設されても良い。
【0019】
次に、本発明の第2実施例を図10ないし図20を参照して説明する。図10は、本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例の図である。図11は、図10の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。図12は、図10の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。図13は、本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例から無給電エレメントを省いた変形例の図である。図14は、図13の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のVSWR特性図である。図15は、図13の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のスミスチャートである。図16は、第2実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。図17は、図16の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。図18は、図17の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。図19は、本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例を自動車の窓ガラスに配設した例を示す図である。図20は、本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例をデフォガラインの間に配設出来ることを示す図である。図10ないし図20において、図1ないし図9と同じまたは均等な部材には、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
図10に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例の構造で、図1に示す第1実施例と相違するところは、1波長ループアンテナ10の上下方向の寸法が1/20波長と極めて幅が狭く形成され、また広帯域化エレメント16、16の上下方向の対称軸に直交する方向の部分16b、16bと平行に1本の無給電エレメント18が上下方向の対称軸に対して線対称となるように配設される。そして、この無給電エレメント18の長さは、1波長ループアンテナ10の共振周波数よりも高い周波数の1/4波長の長さに等しく設定される。一例として、本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例は、620MHzに対して1波長となるように設定され、無給電エレメント18も620MHzの1/4波長に設定される。かかる構成の広帯域化ループアンテナのVSWR特性を測定すると、図11に示すごとく、430〜700MHzの広い範囲でVSWRが2.5以下の優れた特性が得られた。また、スミスチャートにあっては、図12に示すごとく、約50Ωに近接する低い入出力インピーダンスが得られており、受信機等との整合が容易である。
【0021】
さらに、発明者らは、図13に示すごとき第2実施例の変形例を作成して、その特性を測定した。図13に示す変形例は、無給電エレメント18を省いたものである。かかる変形例にあっては、そのVSWR特性は、図14に示すごとく、図11に示すものに比べて悪化しており、しかもスミスチャートは、図15に示すごとく、図12に示すものに比べて入出力インピーダンスが少し高いものとなっている。よって、無給電エレメント18が、大きく特性の改善に寄与していることが確認できた。
【0022】
ここで、図16に示すごとく、従来の1波長ループアンテナ10単体を本発明の第2実施例と同様に設定し、VSWR特性を測定すると、図17に示すごとく、図11および図14に示すものに比べて更に悪化しており、またスミスチャートも、図18に示すごとく、図12および図15に示すものに比べて、1波長ループアンテナの特徴である、より高い入出力インピーダンスとなっている。
【0023】
よって、図10に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例にあっては、極めて幅の狭い形状でありながらも、図16に示す従来の1波長ループアンテナ10単体に比べて、広帯域化が著しく、また入出力インピーダンスが低くて整合が容易であることが明らかである。これは、広帯域化エレメント16、16および無給電エレメント18を設けることで、達成されている。
【0024】
このように図10に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例にあっては、極めて幅が狭い形状で高いアンテナ性能が得られることから、図19に示すごとく、自動車の窓ガラスのいかなる所にも視界を妨げることなしに配設出来る。図19において、aはフロント窓ガラスの上部に配設したものであり、bはリヤー窓ガラスの上部に配設したものであり、cはサイドの窓ガラスの上部に配設したものである。
【0025】
さらに、図10に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例にあっては、例えば、470MHz〜770MHzの帯域を用いる地上波デジタルテレビ用アンテナとして設計した場合に、上下方向の寸法が1/20波長であって、ガラスの誘電体としての作用による波長短縮効果も含めて、約25cm程度に形成できる。そこで、図20に示すごとく、リヤー窓ガラスに設けられるデフォガライン20、20…の間に、デフォガライン20、20…を跨ぐことなく配設することが出来る。
【0026】
さらに、本発明の第3実施例を図21ないし図29を参照して説明する。図21は、本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例の図である。図22は、図21の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。図23は、図21の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。図24は、本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例から無給電エレメントを省いた変形例の図である。図25は、図24の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のVSWR特性図である。図26は、図24の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のスミスチャートである。図27は、第3実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。図28は、図27の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。図29は、図27の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。図21ないし図29において、図1ないし図20と同じまたは均等な部材には、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
【0027】
図21に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例の構造で、図1に示す第1実施例と相違するところは、1波長ループアンテナ10が長方形に形成されたことにある。上下方向の寸法は共振周波数の1/8波長とされている。そして、給電点12、12と給電点より1/4波長の位置にある中間点22、22に、1波長ループアンテナ10の内側で、広帯域化エレメント16、16の両端がそれぞれ接続される。しかも広帯域化エレメント16、16の上下方向の対称軸に直交する方向の部分16b、16bと平行に1本の無給電エレメント18が上下方向の対称軸に対して線対称となるように配設される。そして、この無給電エレメント18は、1波長ループアンテナ10の共振周波数よりも高い周波数の1/4波長に設定される。一例として、本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例は、620MHzに対して1波長となるように設定され、無給電エレメント18は770MHzの1/4波長に設定される。かかる構成の広帯域化ループアンテナのVSWR特性を測定すると、図22に示すごとく、500〜800MHzの300MHzの広い範囲でVSWRがほぼ2以下の優れた特性が得られた。また、スミスチャートにあっては、図23に示すごとく、中心周波数の620MHzで約50Ωに近接する低い入出力インピーダンスが得られており、受信機等との整合が容易である。
【0028】
さらに、発明者らは、図24に示すごとき第3実施例の変形例を作成して、その特性を測定した。図24に示す変形例は、無給電エレメント18を省いたものである。かかる変形例にあっては、そのVSWR特性は、図25に示すごとく、図22に示すものに比べて、500〜700MHzでVSWRが2.5以下とやや悪化しており、しかもスミスチャートも、図26に示すごとく、図23に示すものに比べて入出力インピーダンスが少し高いものとなっている。よって、第3実施例にあっても、無給電エレメント18が、大きく特性の改善に寄与していることが確認できた。
【0029】
ここで、図27に示すごとく、従来の1波長ループアンテナ10単体を本発明の第3実施例と同様に長方形に設定し、VSWR特性を測定すると、図28に示すごとく、図22および図25に示すものに比べて更に悪化しており、またスミスチャートも、図29に示すごとく、図23および図26に示すものに比べて1波長ループアンテナの特徴であるより高い入出力インピーダンスとなっている。
【0030】
よって、図21に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例にあっては、図27に示す従来の1波長ループアンテナ10単体に比べて、極めて広帯域化が著しく、また入出力インピーダンスが低くて整合が容易であることが明らかである。なお、第3実施例において、その長方形の形状は、上記実施例に限られない。また、無給電エレメント18は、改善が必要な所望の周波数の1/4波長に設定すれば良い。
【0031】
また、本発明の第4実施例を図30ないし図35を参照して説明する。図30は、本発明の広帯域化ループアンテナの第4実施例の図である。図31は、図30の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。図32は、図30の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。図33は、第4実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。図34は、図33の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。図35は、図33の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。図30ないし図35において、図1ないし図29と同じまたは均等な部材には、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
【0032】
図30に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第4実施例の構造で、図1に示す第1実施例と相違するところは、1波長ループアンテナ10が正六角形に形成されたことにある。なお、この正六角形は上下方向に角部があり、その角部に上下方向の対称軸に線対称の位置で給電点12、12が設けられている。そして、給電点12、12と給電点より1/4波長の位置にある中間点22、22に、1波長ループアンテナ10の内側で、広帯域化エレメント16、16の両端がそれぞれ接続される。本発明の広帯域化ループアンテナの第4実施例は、620MHzに対して1波長となるように設定される。かかる構成の広帯域化ループアンテナのVSWR特性を測定すると、図31に示すごとく、500〜800MHzの広い範囲でVSWRがほぼ3.5以下の特性が得られた。また、スミスチャートにあっては、図32に示すごとく、50Ωに近接する低い入出力インピーダンスが得られている。
【0033】
ここで、図33に示すごとく、従来の1波長ループアンテナ10単体を本発明の第4実施例と同様の正六角形に設定し、VSWR特性を測定すると、図34に示すごとく、図31に示すものに比べて悪化しており、またスミスチャートも、図35に示すごとく、図32に示すものに比べてより高い入出力インピーダンスとなっている。
【0034】
よって、図30に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第4実施例にあっても、図33に示す従来の1波長ループアンテナ10単体に比べて、広帯域化エレメント16、16を配設することで、広帯域化が著しく、また入出力インピーダンスが低くて整合が容易であることが明らかである。なお、第4実施例において、正六角形に限られず、正五角形や正八角形等であっても良い。
【0035】
そして、本発明の第5実施例を図36ないし図41を参照して説明する。図36は、本発明の広帯域化ループアンテナの第5実施例の図である。図37は、図36の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。図38は、図36の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。図39は、第5実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。図40は、図39の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。図41は、図39の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。図36ないし図41において、図1ないし図35と同じまたは均等な部材には、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
【0036】
図36に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第5実施例の構造で、図1に示す第1実施例と相違するところは、1波長ループアンテナ10が円形に形成されたことにある。そして、上下方向の対称軸に線対称の位置で給電点12、12が設けられ、給電点12、12と給電点より1/4波長の電気長の位置にある中間点22、22に、1波長ループアンテナ10の内側で、広帯域化エレメント16、16の両端がそれぞれ接続される。本発明の広帯域化ループアンテナの第5実施例は、620MHzに対して1波長となるように設定される。かかる構成の広帯域化ループアンテナのVSWR特性を測定すると、図37に示すごとく、500〜800MHzの広い範囲でVSWRがほぼ3以下の優れた特性が得られた。また、スミスチャートにあっては、図38に示すごとく、低い入出力インピーダンスが得られている。
【0037】
ここで、図39に示すごとく、従来の1波長ループアンテナ10単体を本発明の第5実施例と同様に円形に設定し、VSWR特性を測定すると、図40に示すごとく、図37に示すものに比べて更に悪化しており、またスミスチャートも、図41に示すごとく、図38に示すものに比べてより高い入出力インピーダンスとなっている。
【0038】
よって、図36に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第5実施例にあっても、図39に示す従来の1波長ループアンテナ10単体に比べて、広帯域化エレメント16、16を配設することで、広帯域化が著しく、また入出力インピーダンスが低くて整合が容易であることが明らかである。なお、第5実施例にあっては、円形に限られず、楕円形であっても良い。
【0039】
そして、本発明の第6実施例を図42ないし図44を参照して説明する。図42は、本発明の広帯域化ループアンテナの第6実施例の図である。図43は、図42の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。図44は、図42の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。図42ないし図44において、図1ないし図41と同じまたは均等な部材には、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
【0040】
図42に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第6実施例の構造で、図1に示す第1実施例と相違するところは、外形が菱形の1波長ループアンテナに形成され、上下方向の対称軸に線対称の位置に設けられた給電点12、12から、給電点12、12より1/4波長の電気長の位置にある隅部14、14までの辺と、1波長ループアンテナ10の内側で、給電点12、12から上下方向の対称軸に平行な辺と、隅部14、14から左右方向の対称軸上の辺とで囲まれる広帯域化導電金属板24、24が上下方向の対称軸に対して線対称に設けられる。さらに、隅部14、14から菱形の外形に沿って導電金属線26が線対称に設けられる。言い換えれば、第1実施例の給電点12、12と隅部14、14を結ぶ辺と広帯域化エレメント16、16で囲まれた部分を覆うように、三角形の広帯域化導電金属板24、24が設けられたものである。この広帯域化ループアンテナの第6実施例も、菱形の1波長ループアンテナの外形の周囲が、620MHzに対して1波長となるように設定される。かかる構成の広帯域化ループアンテナのVSWR特性を測定すると、図43に示すごとく、550〜870MHzの広い範囲でVSWRがほぼ3以下の優れた特性が得られた。また、スミスチャートにあっては、図44に示すごとく、中心周波数付近で約50Ωに近い低い入出力インピーダンスが得られている。
【0041】
したがって、図42に示すごとく、第1実施例の広帯域化エレメント16、16に代えて、広帯域化導電板24、24を設けても、広帯域化が図られるとともに、低い入出力インピーダンスが得られる。
【0042】
ここで、図42に示す本発明の広帯域化ループアンテナの第6実施例にあっては、広帯域化導電金属板24、24に代えて、広帯域化導電金属薄膜を設けても良い。フイルム面上等にアンテナを配設する際に広帯域化導電金属薄膜は有効である。また、第1実施例の給電点12、12と隅部14、14を結ぶ辺の面積を、広帯域化エレメント16、16が設けられる位置まで拡大して広帯域化導電金属部としたものであっても良い。さらに、第1実施例の給電点12、12と隅部14、14を結ぶ辺と広帯域化エレメント16、16で囲まれた部分を覆うように、三角形の広帯域化導電金属板または広帯域化導電金属薄膜が設けられたものであっても良い。
【0043】
なお、上記実施例において、広帯域化エレメント16、16は、上下方向の対称軸に平行な方向の部分16a、16aと、これと直交する方向の部分16b、16bからなるが、これに限られず、上下方向の対称軸に対して線対称であれば、給電点12、12と隅部14、14を曲線で結ぶようにしても良い。さらに、広帯域化導電金属板24、24の上下方向の対称軸に平行な辺と、これと直交する方向の辺に代えて、上下方向の対称軸に対して線対称であれば、給電点12、12と隅部14、14を曲線で結ぶ辺を備えて形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の広帯域化ループアンテナの第1実施例の図である。
【図2】図1の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。
【図3】図1の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。
【図4】本発明の広帯域化ループアンテナの第1実施例の変形例の図である。
【図5】図4の広帯域化ループアンテナの第1実施例の変形例のVSWR特性図である。
【図6】図4の広帯域化ループアンテナの第1実施例の変形例のスミスチャートである。
【図7】第1実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。
【図8】図7の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。
【図9】図7の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。
【図10】本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例の図である。
【図11】図10の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。
【図12】図10の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。
【図13】本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例から無給電エレメントを省いた変形例の図である。
【図14】図13の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のVSWR特性図である。
【図15】図13の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のスミスチャートである。
【図16】第2実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。
【図17】図16の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。
【図18】図17の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。
【図19】本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例を自動車の窓ガラスに配設した例を示す図である。
【図20】本発明の広帯域化ループアンテナの第2実施例をデフォガラインの間に配設出来ることを示す図である。
【図21】本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例の図である。
【図22】図21の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。
【図23】図21の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。
【図24】本発明の広帯域化ループアンテナの第3実施例から無給電エレメントを省いた変形例の図である。
【図25】図24の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のVSWR特性図である。
【図26】図24の広帯域化ループアンテナの第2実施例の変形例のスミスチャートである。
【図27】第3実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。
【図28】図27の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。
【図29】図27の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。
【図30】本発明の広帯域化ループアンテナの第4実施例の図である。
【図31】図30の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。
【図32】図30の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。
【図33】第4実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。
【図34】図33の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。
【図35】図33の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。
【図36】本発明の広帯域化ループアンテナの第5実施例の図である。
【図37】図36の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。
【図38】図36の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。
【図39】第5実施例と同じ形状の従来の1波長ループアンテナの図である。
【図40】図39の従来の1波長ループアンテナのVSWR特性図である。
【図41】図39の従来の1波長ループアンテナのスミスチャートである。
【図42】本発明の広帯域化ループアンテナの第6実施例の図である。
【図43】図42の広帯域化ループアンテナのVSWR特性図である。
【図44】図42の広帯域化ループアンテナのスミスチャートである。
【符号の説明】
【0045】
10 1波長ループアンテナ
12 給電点
14 隅部
16 広帯域化エレメント
18 無給電エレメント
20 デフォガライン
22 中間点
24 広帯域化導電金属板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナエレメントが線対称となるように1波長ループアンテナを形成し、前記1波長ループアンテナの線対称位置にある2つの給電点に2本の広帯域化エレメントの一端をそれぞれ接続し、前記1波長ループアンテナの内側で、前記アンテナエレメントの前記給電点から1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある位置に、2本の前記広帯域化エレメントの他端をそれぞれ接続し、しかも前記2本の広帯域化エレメントを線対称となるように設けて構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項2】
アンテナエレメントが線対称となるように1波長ループアンテナを形成し、前記1波長ループアンテナの線対称位置にある2つの給電点に2本の広帯域化エレメントの一端をそれぞれ接続し、前記1波長ループアンテナの内側で、前記アンテナエレメントの前記給電点から1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある位置に、2本の前記広帯域化エレメントの他端をそれぞれ近接させて配設し、しかも前記2本の広帯域化エレメントを線対称となるように設けて構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項3】
請求項1記載の広帯域化ループアンテナにおいて、2本の前記広帯域化エレメントを、前記線対称の対称軸と平行な部分と、これが90度折り曲げられて前記対称軸と直交する方向の部分とで形成し、前記広帯域化エレメントの前記対称軸と直交する方向の前記部分に平行に無給電エレメントを配設し、前記無給電エレメントを線対称でしかも所望の周波数の1/4波長に設定して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項4】
請求項1記載の広帯域化ループアンテナにおいて、2本の前記広帯域化エレメントを、前記線対称の対称軸と平行な部分と、これが90度折り曲げられて前記対称軸と直交する方向の部分とで形成し、前記広帯域化エレメントの前記対称軸と平行な前記部分の間隔を前記1波長ループアンテナの共振周波数の1/20波長以下に設定して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項5】
請求項1ないし4記載のいずれかの広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナを、上下方向の前記対称軸と直交する対称軸に対しても線対称となるように形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項6】
請求項1ないし5記載のいずれかの広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナを菱形に形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項7】
請求項1ないし5記載のいずれかの広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナを多角形に形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項8】
請求項1ないし5記載のいずれかの広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナを円形または楕円形に形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項9】
請求項1ないし5記載のいずれかの広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナを前記線対象の対称軸方向の寸法が前記対称軸と直交する方向の寸法より短い長方形に形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項10】
請求項3記載の広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナを菱形に形成し、しかも前記対称軸の方向の外形寸法を、前記1波長ループアンテナの1/20波長に形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項11】
請求項1記載の広帯域化ループアンテナにおいて、前記アンテナエレメントと前記広帯域化エレメントとで囲まれた部分を覆うように、広帯域化導電金属板または広帯域化導電金属薄膜を配設して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項12】
アンテナエレメントが線対称となるように1波長ループアンテナを形成し、前記1波長ループアンテナの線対称位置にある2つの給電点から前記給電点から1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある位置までの間の前記アンテナエレメントを、前記1波長ループエレメントの内側に、その面積をそれぞれ広げて広帯域化導電金属部を形成し、しかも2つの前記広帯域化導電金属部を線対称となるように設けて構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項13】
請求項12記載の広帯域化ループアンテナにおいて、前記広帯域化導電金属部が、前記線対称の対称軸と平行な縁と前記対称軸と直交する方向の縁とを備えて構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項14】
外形が1波長ループアンテナであって、前記1波長ループアンテナの線対称位置にある2つの給電点から前記給電点より1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある位置までの縁を有するとともに前記一波長ループアンテナの内側に面積を広げた広帯域化導電金属板または広帯域化導電金属薄膜を設け、しかも2つの前記広帯域化導電金属板または広帯域化導電金属薄膜を線対称となるようにし、2つの前記給電点より1/4波長の電気長となる付近の2つの線対称にある前記位置の間を導電金属線または導電金属薄膜線で接続して形成し、前記広帯域化導電金属板または広帯域化導電金属薄膜の前記縁と前記導電金属線または導電金属薄膜線で前記1波長ループアンテナの外形を構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項15】
請求項14記載の広帯域化ループアンテナにおいて、前記広帯域化導電金属板または広帯域化導電金属薄膜が、前記線対称の対称軸と平行な縁と前記対称軸と直交する方向の縁とを備えて構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。
【請求項16】
請求項14または15記載の広帯域化ループアンテナにおいて、前記1波長ループアンテナの外形を菱形に形成して構成したことを特徴とする広帯域化ループアンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2008−153738(P2008−153738A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336784(P2006−336784)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000006758)株式会社ヨコオ (158)
【Fターム(参考)】