説明

床構造

【課題】防音性能に優れた床構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る床構造1は、床スラブと、床スラブの表面に設けられたゴム構成部と、ゴム構成部の表面に設けられた仕上げ板とを備えた構造、あるいは、床スラブ2と、床スラブ2の表面に設けられたゴム構成部5と、ゴム構成部5の表面に設けられた補強下地板6と、補強下地板6の表面に設けられた仕上げ板8とを備えた構造とした。また、ゴム構成部5が、床スラブ2の表面に沿った方向に間隔を隔てて配置された複数のゴム板5Aにより構成された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床スラブ上に仕上げ板を設けた床構造に関する。
【背景技術】
【0002】
床スラブの上に混合材層を形成し、この混合材層の上に石等により形成された仕上げ板を配置した床構造が知られている(例えば、特許文献1等参照)。混合材は、水とセメントとを混合した所謂セメントペーストであり、混合材層は所謂セルフレべリング層である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−132216号公報(段落0002等参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の床構造の場合、床スラブと仕上げ板とが混合材層により接合された構造なので、衝撃音を低減できない。
本発明は、防音性能に優れた床構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る床構造は、床スラブと、床スラブの表面に設けられたゴム構成部と、ゴム構成部の表面に設けられた仕上げ板とを備えたので、ゴム構成部を備えたことにより防音効果に優れた床構造を提供できる。
本発明に係る床構造は、床スラブと、床スラブの表面に設けられたゴム構成部と、ゴム構成部の表面に設けられた補強下地板と、補強下地板の表面に設けられた仕上げ板とを備えたので、ゴム構成部を備えたことにより防音効果に優れた床構造を提供できる。
ゴム構成部が、床スラブの表面に沿った方向に間隔を隔てて配置された複数のゴム板により構成されたので、床構造にばね性能を持たせ、床構造をより揺れ易い構造にできるので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造とできる。
本発明に係る床構造は、複数の床パネルが床スラブの表面に互いに目地を形成する間隔を隔てて隣り合うように設けられて目地に充填剤が充填されて構成された床構造であって、床パネルは、補強下地板の表面と補強下地板と同じ大きさに形成された仕上げ板の裏面とが接着剤により接着されることによって形成されたパネル部と、補強下地板の裏面に設けられたゴム構成部とを備え、ゴム構成部は、補強下地板の裏面に互いに間隔を隔てて設けられた複数のゴム板により構成され、複数のゴム板の表面と補強下地板の裏面とが接着剤により接着され、複数のゴム板の裏面と床スラブの表面とが接着剤により接着された構成としたので、床構造にばね性能を持たせ、床構造をより揺れ易い構造にできるので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造とできる。
充填剤が、シリコン系シーリング剤であるので、シリコン系シーリング剤により、互いに隣り合う一方の床パネルに荷重が加わった場合の当該一方の床パネルの動きに当該一方の床パネルと互いに隣り合う他方の床パネルを追随させる追随性能に優れ、かつ、床パネルに対する荷重が取り除かれた場合に床パネルを元の位置に復元させる復元性能に優れた床構造となる。
複数のゴム板の裏面と床スラブの表面とを接着する接着剤が、主剤と硬化剤とから成る2液性の接着剤であるので、接着剤がゴム板とゴム板との間隔側に流れ込みにくくなって、接着剤による補強下地板の裏面と床スラブの表面との接着を抑制できるので、床構造をより揺れ易い構造に維持できて振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造となる。
ゴム構成部が独立発泡構造のゴムにより形成されたので、床構造をさらに揺れ易い構造にできるので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造とできる。
ゴム構成部がゴム硬度40°〜50°のゴムにより形成されたので、床構造をさらに揺れ易い構造にできるので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造とできる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】床構造を示す平面図(実施形態1)。
【図2】床構造を示す断面図(図1のA−A断面相当図)(実施形態1)。
【図3】床パネルの裏面図(実施形態1)。
【図4】床構造を示す断面図(図1のB−B断面相当図)(実施形態1)。
【図5】床構造の性能試験結果を示すグラフ(実施形態1)。
【図6】床構造の性能試験結果を示す表(実施形態1)。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態1
図2;図4に示すように、床構造1は、床スラブ2と、床スラブ2の上に設けられた床パネル3とを備える。
この床パネル3は、パネル部4とゴム構成部5とを備える。
【0008】
パネル部4は、所定厚さの矩形形状に形成された補強下地板6の表面6aと補強下地板6と同じ大きさの矩形形状に形成された仕上げ板8の裏面8bとが接着剤7により接着されることによって、所定厚さの矩形形状に形成された板材多層構造体である。
仕上げ板8は、矩形、例えば、一辺の長さが400mmの正方形状で、かつ、厚さが3mmに形成された大理石板である。
補強下地板6は、矩形、例えば、一辺の長さが400mmの正方形状で、かつ、厚さが9mmに形成されたタイル板である。
そして、パネル部4は、矩形、例えば、一辺の長さが400mmの正方形状で、かつ、厚さが12mm+α(接着剤7の層の厚さ)に形成された構成である。
【0009】
図3;図4に示すように、ゴム構成部5は、補強下地板6の裏面6bに例えば複数枚のゴム板5Aを間欠的に設けて構成される。例えば、互いに対峙する一対の一辺の長さが補強下地板6の裏面6bの一辺の長さと同じで、かつ、互いに対峙する一対の他辺の長さが補強下地板6の裏面6bの一辺の長さよりも短い長方形状の所定厚さ(例えば5mm〜10mm)のゴム板5Aを用い、例えば50mm〜60mmの間隔cを隔てて複数のゴム板5Aが隣り合うように、補強下地板6の裏面6bとゴム板5Aの表面5aとが接着剤9で接着される。
【0010】
例えば、図3;4に示すように、1個分の補強下地板6の裏面6bに、長辺の長さa=400mm、短辺の長さb=58mm、厚さh=5mmのゴム板5Aを、間隔c=56mmの等間隔を隔てて4個取付けた構成の床パネル3を複数用いて床構造1を構成した。
即ち、補強下地板6の裏面6bにおいて互いに向い合う一対の辺6c:6c側に設ける2つのゴム板5A;5Aは、ゴム板5Aの長辺と補強下地板6の裏面6bの一辺6cとを一致させるようにして裏面6bに接着され、一対の辺6c:6cとの間の裏面6bの中央側にこれらゴム板5A;5Aと間隔cを隔てて平行にゴム板5Aが接着された構成の床パネル3を用いた。
実施形態1では、このように補強下地板6の裏面6bに複数枚のゴム板5Aを間隔cを隔てて間欠的に設けて成るゴム構成部5を備えた床パネル3を用いて、床構造1を構成することにより、床構造1にばね性能を持たせ、床構造1を揺れ易い構造にできるので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造1とできる。
【0011】
尚、ゴム板5Aは、独立発泡構造で、かつ、硬度40°〜60°のゴムにより形成されたものを用いることが好ましい。独立発泡構造とは、発泡により形成された気泡空間が互いに繋がっていない構造をいう。
実施形態1では、独立発泡構造のゴム板5Aを用いることで、床構造1をさらに揺れ易い構造にできるので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造1とできる。
【0012】
そして、各ゴム板5Aの裏面5bに接着剤10を塗布し、接着剤10が塗布されたゴム板5Aの裏面5bを床スラブ2の表面2aに押し付けることによって、床スラブ2の表面2aに床パネル3が接着される。
実施形態1では、接着剤10として、主剤がエポキシ樹脂、硬化剤が変性シリコン樹脂により構成された2液性の接着剤10を用いたので、接着剤10が間隔c側に流れ込みにくくなって、接着剤10による補強下地板6の裏面6bと床スラブ2の表面2aとの接着を抑制できるので、床構造1を揺れ易い構造に維持できて振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造1となる。
【0013】
床スラブ2の表面2aに互いに所定間隔(例えば2mm〜5mm)を隔てて隣り合うように複数の床パネル3を接着して取付けることで、図1に示すように、互いに隣り合う床パネル3;3間に目地11が形成される。この目地11内に充填剤12としてシリコン系シーリング剤を充填して床構造1が完成する。
実施形態1では、充填剤12としてシリコン系シーリング剤を用いたので、シリコン系シーリング剤により、互いに隣り合う一方の床パネル3に荷重が加わった場合の当該一方の床パネル3の動きに当該一方の床パネル3と互いに隣り合う他方の床パネル3を追随させる追随性能を優れ、かつ、床パネル3に対する荷重が取り除かれた場合に床パネル3を元の位置に復元させる復元性能に優れた床構造1となる。また、シリコン系シーリング剤は、経時的に仕上げ板8を変色させず、また、掃除がしやすいので、好ましい。
【0014】
即ち、このようにして完成した床構造1は、床スラブ2と、床スラブ2の表面2aに沿った方向に間隔cを隔てて間欠的に設置された複数のゴム板5Aにより形成されたゴム構成部5と、ゴム構成部5の表面5aに設けられた補強下地板6と、補強下地板6の表面6aに設けられた仕上げ板8とを備えた構造である。
【0015】
尚、上記では、床パネル3を構成する各板5A;6;8において、床構造1が構成された場合に、床スラブ2に近い側となる板面を裏面とし、床スラブ2から遠い側となる板面を表面として説明した。
【0016】
実施形態1の床構造の性能試験を行った測定結果を図5;図6に示す。
試験は、1辺が400mmの正方形で、かつ、図3のようにゴム板5Aを配置して所定厚さに形成された床パネル3を、厚さ150mmの鉄筋コンクリート構造の床スラブ2上に縦横3列に目地幅3mmを隔てて設置した床構造1を構成し、この床構造1の仕上げ板8の表面8aの中央部分に図外のタッピングマシン(ハンマー打撃機)を設置してタッピングマシンで仕上げ板8の表面8aを打撃して床衝撃音レベル低減量を測定した。
【0017】
試験体1は、ゴム板5Aとして、厚さ10mmの硬質ゴムにより形成されたゴム板(ゴム硬度45°)を用いた構成である。
試験体2には、ゴム板5Aとして、厚さ6mmのゴムスポンジと呼ばれるような独立発泡構造のゴム板(ゴム硬度50°、密度0.30±0.03g/cm)を用いた構成である。
試験体3は、ゴム板5Aとして、厚さ6mmのゴムスポンジと呼ばれるような独立発泡構造のゴム板(ゴム硬度40°、密度0.25±0.03g/cm)を用いた構成である。
試験体4は、ゴム板5Aとして、厚さ5mmの硬質ゴムにより形成されたゴム板(ゴム硬度45°)を用いた構成である。
試験体5は、ゴム板5Aとして、厚さ6mmのゴムスポンジと呼ばれるような独立発泡構造のゴム板(ゴム硬度50°、密度0.25±0.03g/cm)を用いた構成である。
また、試験体1乃至5においては以下の構成とした。仕上げ板8は大理石板、補強下地板6はタイル板、接着剤7;9はエポキシ接着剤を用いた。即ち、パネル部4は、大理石板とタイル板とを張り合わせたパネル(商品名「MTパネル」、株式会社ESGJAPAN製)を用いた。接着剤は、上述したような、主剤がエポキシ樹脂、硬化剤が変性シリコン樹脂により構成された2液性の接着剤(商品名「ボンドEMS20」、コニシ株式会社製)を用いた。充填剤12は、上述したような、シリコンシーリング剤(商品名「シーラント45」、信越化学工業株式会社製)を用いた。
【0018】
図5;6から、実施形態1の床構造1では、特に、500Hz帯以上の周波数帯の床衝撃音レベルの低減効果に優れることがわかる。また、試験体2;3;5のように、ゴム板5Aとして、独立発泡構造のゴムにより形成されたものを用いた場合、硬質ゴムにより形成されたものを用いた場合(試験体1;4)と比べて、500Hz帯以上の周波数帯の床衝撃音レベルの低減効果が高くなることもわかった。これは、硬質ゴムを用いた場合、ゴム硬度が大きいため、500Hz帯以上の周波数帯の床衝撃音レベルの低減性能が抑制されてしまったと考えられる。一方、独立発泡構造のゴムを用いた場合、ゴム硬度が小さく、かつ、揺れ易い構造となるため、500Hz帯以上の周波数帯の床衝撃音レベルの低減効果が高くなったと考えられる。さらに、ゴム板として、独立発泡構造のゴムにより形成されたものを用いた場合でも、試験体3のようにゴム硬度の小さい柔らかいゴムにより形成されたものを用いた方が、揺れ易い構造となるため、500Hz帯以上の周波数帯の床衝撃音レベルの低減効果が高くなったと考えられる。
【0019】
実施形態1によれば、ゴム構成部5を、補強下地板6の裏面6bに互いに間隔cを隔てて設けられた複数のゴム板5Aにより構成したので、床構造1にばね性能を持たせ、床構造1を揺れ易い構造にできたので、振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造1を提供できる。
実施形態1によれば、ゴム板5Aとして独立発泡構造のゴムにより形成されたゴム板5Aを用いたので、床構造1をさらに揺れ易い構造にできて、より防音効果の高い床構造1を提供できる。また、独立発泡構造のゴムを用いた場合、接着剤9や接着剤10がゴムの内部に浸透しにくくなるため接着剤9や接着剤10でゴムが硬化してしまうようなことも抑制されるため、床構造1を揺れ易い構造とできる。
実施形態1によれば、ゴム板5Aとしてゴム硬度40°〜50°のゴムにより形成されたゴム板5Aを用いたので、床構造1をさらに揺れ易い構造にできて、より防音効果の高い床構造1を提供できる。
【0020】
尚、複数のゴム板5Aの裏面5bと床スラブ2の表面2aとを接着する接着剤10として1液性の接着剤を用いた場合、接着剤10が間隔cに入り込みやすく(回り込みやすく)なり、接着剤10が間隔cに入り込んで補強下地板6の裏面6bと床スラブ2の表面2aとが接着剤10により接着されてしまう可能性があり、このように、補強下地板6の裏面6bと床スラブ2の表面2aとが接着剤10により接着されてしまうと、床構造1が揺れ難い構造となって振動低減性能を抑制してしまう可能性がある。一方、実施形態1によれば、複数のゴム板5Aの裏面5bと床スラブ2の表面2aとを接着する接着剤10として、主剤がエポキシ樹脂、硬化剤が変性シリコン樹脂により構成された2液性の接着剤10を用いたので、接着剤10が間隔cに流れ込みにくく(回り込みにくく)なり、間隔cを維持できて、接着剤10による補強下地板6の裏面6bと床スラブ2の表面2aとの接着を抑制できるので、床構造1を揺れ易い構造に維持できて振動低減性能を向上でき、防音効果の高い床構造1を提供できる。
【0021】
また、充填剤12としてシリコン系シーリング剤を用いたので、シリコン系シーリング剤により、上述した追随性能に優れ、かつ、上述した復元性能に優れた床構造1となる。
【0022】
実施形態2
仕上げ板8の強度が維持される場合には、補強下地板6を設けなくともよい。
例えば、仕上げ板8の板厚を厚くして仕上げ板8の強度を維持したり、御影石のような強度の大きい石板を仕上げ板8として用いる場合には、補強下地板6を設けなくともよい。
即ち、大理石板、石灰岩板、ライムストーン板のような強度の低い石を仕上げ板8として用いる場合には、板厚を厚くするか、補強下地板6を設ける。
【0023】
実施形態3
ゴム構成部5の構成としては、実施形態1のように、補強下地板6の裏面6bに互いに間隔cを隔てて設けられた複数のゴム板5Aにより構成され、ゴム板5Aが独立発泡構造で、かつ、ゴム硬度40°〜50°のゴムにより形成された構成Aが好ましいが、ゴム構成部5が、補強下地板6の裏面6bに互いに間隔cを隔てて設けられた複数のゴム板5Aにより構成され、ゴム板5Aが独立発泡構造のゴムにより形成された構成B、または、ゴム構成部5が、補強下地板6の裏面6bに互いに間隔cを隔てて設けられた複数のゴム板5Aにより形成された構成C、または、ゴム構成部5が、補強下地板6の裏面6b全面に接着されたゴム板により形成された構成Dであってもよい。
上記の場合、構成A;B;C;Dの順番に、ばね定数が大きくなって、床構造1が硬くなり、振動低減性能が低下するが、振動低減性能の一番小さい構成Dの場合でも、ゴム構成部5を備えていない従来の床構造と比べれば、振動低減性能の良い床構造1が得られる。
【0024】
尚、仕上げ板8としては、土を材料にして形成された陶磁器製の板を用いてよい。仕上げ板8として石板を用いる場合には、当該石板の割れ防止効果が高いタイル板のような陶磁器製の補強下地板6を用いることが好ましい。
【0025】
また、上記では、充填剤12としてシリコン系シーリング剤を用いたが、上述した追随性能、復元性能に優れた充填剤12であれば、どのような充填剤を用いてもよい。加えて、経時的に仕上げ板8を変色させず、また、掃除がしやすい充填剤12を用いることが、好ましい。
【0026】
また、複数のゴム板5Aの裏面5bと床スラブ2の表面2aとを接着する接着剤10は、間隔cの空間に流れ込みにくい接着剤を用いればよい。
【符号の説明】
【0027】
1 床構造、2 床スラブ、3 床パネル、4 パネル部、5 ゴム構成部、
5A ゴム板、6 補強下地板、8 仕上げ板、10 接着剤、11 目地、
12 充填剤。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床スラブと、床スラブの表面に設けられたゴム構成部と、ゴム構成部の表面に設けられた仕上げ板とを備えたことを特徴とする床構造。
【請求項2】
床スラブと、床スラブの表面に設けられたゴム構成部と、ゴム構成部の表面に設けられた補強下地板と、補強下地板の表面に設けられた仕上げ板とを備えたことを特徴とする床構造。
【請求項3】
ゴム構成部が、床スラブの表面に沿った方向に間隔を隔てて配置された複数のゴム板により構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床構造。
【請求項4】
複数の床パネルが床スラブの表面に互いに目地を形成する間隔を隔てて隣り合うように設けられて目地に充填剤が充填されて構成された床構造であって、
床パネルは、補強下地板の表面と補強下地板と同じ大きさに形成された仕上げ板の裏面とが接着剤により接着されることによって形成されたパネル部と、補強下地板の裏面に設けられたゴム構成部とを備え、
ゴム構成部は、補強下地板の裏面に互いに間隔を隔てて設けられた複数のゴム板により構成され、
複数のゴム板の表面と補強下地板の裏面とが接着剤により接着され、
複数のゴム板の裏面と床スラブの表面とが接着剤により接着されたことを特徴とする床構造。
【請求項5】
充填剤が、シリコン系シーリング剤であることを特徴とする請求項4に記載の床構造。
【請求項6】
複数のゴム板の裏面と床スラブの表面とを接着する接着剤が、主剤と硬化剤とから成る2液性の接着剤であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の床構造。
【請求項7】
ゴム構成部が独立発泡構造のゴムにより形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の床構造。
【請求項8】
ゴム構成部がゴム硬度40°〜50°のゴムにより形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の床構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−256673(P2011−256673A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−134339(P2010−134339)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000001317)株式会社熊谷組 (551)
【出願人】(510164588)株式会社ESGJAPAN (2)
【Fターム(参考)】