説明

廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラム

【課題】効率的かつ確実に廃棄物の排出業務を適正化すること。
【解決手段】廃棄処理管理装置210は、容器情報取得部402と、重量情報取得部404と、記録部407と、問題点判定部408と、出力部412とを備える。容器情報取得部402は、容器情報を取得する。重量情報取得部404は、重量情報を取得する。記録部407は、重量情報取得部404によって取得された重量情報を、容器情報取得部402によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する。問題点判定部408は、所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する。出力部412は、問題点判定部408によって判定された結果に関する情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医療機関などにおいて利用され、主に廃棄物の排出業務の適正化を図るため、廃棄物の排出業務に関する情報の管理をおこなう廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、廃棄物の分別収集の義務化、および廃棄物の処分料の有料化・高騰化などに伴い、各企業における廃棄物の排出業務に要するコスト(廃棄コスト)が増加する傾向にある。このため、各企業においては、廃棄コスト削減のため、廃棄物の排出業務の効率化および適正化など排出業務の改善が課題となっており、病院などの医療機関においてもこの例外ではない。
【0003】
そこで、たとえば廃棄物の重量を計量する計量手段を備え、この計量手段によって計量された廃棄物の重量に関する情報(計量データ)をデータベースや保存ファイルなどに蓄積し、蓄積された計量データの集計処理をおこなうことができる廃棄物管理装置が開示されている(たとえば下記特許文献1参照。)。
【0004】
このような廃棄物管理装置によれば、たとえばこの廃棄物管理装置から出力された集計データによって、所定の期間における廃棄物の総排出量をユーザ(たとえば排出業務の実施担当者や、排出業務の改善を推進する業務改善チームの担当者)に対して把握させることができる。また、ユーザにおいては、たとえばこの集計データと、所定の基準データとを比較することによって、排出業務が適正におこなわれているか否かを判断することができる。
【0005】
【特許文献1】特開平10−202237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術にあっては、排出業務における、業務適否、問題点、要因、改善策など、業務改善に必要なほとんどの分析作業をユーザが集計データに基づいておこなっていたため、排出業務が改善されるまでの手間や時間がかかるうえ、適確な改善策を見出すことができないなどといった問題が生じていた。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、効率的かつ確実に、排出業務の実施担当者に対して業務の改善を促すことができるうえ、企業における排出業務の適正化および効率化を図ることができる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得手段と、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得手段と、前記重量情報取得手段によって取得された重量情報を、前記容器情報取得手段によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録手段と、前記所定の記録媒体に記録されている情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定手段と、前記問題点判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得手段と、前記廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を取得する容積情報取得手段と、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得手段と、前記容積情報取得手段によって取得された容積情報と、前記重量情報取得手段によって取得された重量情報とに基づいて、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する算出手段と、前記重量情報取得手段によって取得された重量情報と、前記算出手段によって算出された廃棄物の密度に関する情報とを、前記容器情報取得手段によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録手段と、前記所定の記録媒体に記録されている情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定手段と、前記問題点判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記所定の廃棄物は医療廃棄物であることを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記問題点判定手段は、定期的に前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定することを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記問題点判定手段によって判定された結果に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点の要因を判定する要因判定手段と、前記要因判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する要因出力手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、所定の担当者に対する質問の回答に関する情報(以下、「回答情報」という)を取得する回答情報取得手段をさらに備え、前記要因判定手段は、前記問題点判定手段によって判定された結果と、前記回答情報取得手段によって取得された回答情報とに基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点の要因を判定することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記回答情報取得手段は、所定の情報端末装置においてWEBブラウザを用いて入力された回答情報を、当該回答情報が入力された所定の情報端末装置からインターネットを介して取得することを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記要因判定手段によって判定された結果に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点に対する改善策を判定する改善策判定手段と、前記改善策判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する改善策出力手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記改善策出力手段は、前記改善策判定手段によって判定された結果に関する情報を含んだ電子メールを、所定の情報端末装置に対してインターネットを介して送信することを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記廃棄物容器に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグから、容器情報を読み取る読取手段をさらに備え、前記容器情報取得手段は、前記読取手段によって読み取られた容器情報を取得することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる廃棄処理管理装置は、上記に記載の発明において、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量を計量する計量手段をさらに備え、前記重量情報取得手段は、前記計量手段によって計量された前記廃棄物の重量に関する情報を取得することを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる廃棄処理管理方法は、所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報を、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、前記所定の記録媒体に記録されている情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、を含んだことを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる廃棄処理管理方法は、所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、前記廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を取得する容積情報取得工程と、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、前記容積情報取得工程によって取得された容積情報と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報とに基づいて、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する算出工程と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報と、前記算出工程によって算出された廃棄物の密度に関する情報とを、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、前記所定の記録媒体に記録されている情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、を含んだことを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる廃棄処理管理プログラムは、所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報を、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、前記所定の記録媒体に記録されている情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、を含んだ廃棄処理管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる廃棄処理管理プログラムは、所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、前記廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を取得する容積情報取得工程と、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、前記容積情報取得工程によって取得された容積情報と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報とに基づいて、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する算出工程と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報と、前記算出工程によって算出された廃棄物の密度に関する情報とを、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、前記所定の記録媒体に記録されている情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、を含んだ廃棄処理管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザに対して手間や時間をかけさせることなく、廃棄物の排出業務における問題点、要因および改善策を判定し、この結果に関する情報を出力することによって、効率的かつ確実に、排出業務の実施担当者に対して業務の改善を促すことができるうえ、企業における排出業務の適正化および効率化を図ることができる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムが得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムの好適な実施の形態を、病院などの医療機関によっておこなわれる医療廃棄物の排出業務を一例として詳細に説明する。
【0025】
(廃棄処理管理処理の概要)
まず、この発明の実施の形態にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムによって実施される廃棄処理管理処理の概要について説明する。図1は、この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムによって実施される廃棄処理管理処理の概要を示す説明図である。
【0026】
図1において、(1)まず、医療現場からたとえば注射器や液体容器などの廃棄物(医療廃棄物)が排出される。ここで廃棄物は、プラスチック、ビン、感染性、非感染性などの処理区分ごとに分別された廃棄物容器に格納されたうえ排出される。この廃棄物容器には、この廃棄物容器に関する情報(たとえば廃棄物容器のID、排出事業者名、排出セクション、処理区分など。以下、「容器情報」という)が記録されたRFIDタグが貼付されている。
【0027】
(2)つぎに、廃棄物集積場において、所定の計量機によって廃棄物の重量が計量される。(3)また、廃棄物の重量が計量されるとともに、計量機に設けられたR/W(リーダ/ライタ)によって廃棄物容器に貼付されたRFIDタグから容器情報が読み取られる。
【0028】
(4)つぎに、計量された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)および容器情報がサーバに送信される。(5)このような重量情報および容器情報を受信したサーバにおいては、この重量情報および容器情報がデータベースなどに蓄積され、(6)データベースに蓄積された重量情報および容器情報などの情報に基づいた分析が定期的におこなわれる。
【0029】
(7)そして、サーバから、廃棄物の排出業務における問題点に関する情報(以下、「問題点情報」という)、廃棄物の排出業務における問題点の要因に関する情報(以下、「要因情報」という)、廃棄物の排出業務における問題点に対する改善策に関する情報(以下、「改善策情報」という)などの各種分析結果に関する情報が業務改善チームおよび医療現場に対して送信される。
【0030】
(8)このような各種分析結果に関する情報を受信した業務改善チームにおいては、改善策情報などに基づく具体的な改善策が検討され、(9)医療現場に対する具体的な改善策の指示がおこなわれる。(10)そして、各種分析結果に関する情報を受信し、業務改善チームからの指示を受けた医療現場においては、廃棄物の排出業務が改善される。
【0031】
このように、上述したような処理(1)〜(10)が医療機関において継続的に繰り返しおこなわれることによって、各医療現場における廃棄物の排出業務が改善され、この結果、医療機関における廃棄物の排出業務の適正化を図ることができる。
【0032】
(全体システムの構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる廃棄処理管理装置を含む全体システムの構成について説明する。図2は、この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置を含む全体システムの構成を示す説明図である。
【0033】
図2において、廃棄処理管理システム200は、廃棄処理管理装置210と、各医療現場に設けられた端末230とによって構成されており、端末230のそれぞれがインターネットなどのネットワーク240によって廃棄処理管理装置210と接続されたクライアント/サーバ型のシステムである。
【0034】
ここで、図2に示す廃棄処理管理システム200は、便宜上、一部の端末230と廃棄処理管理装置210とによるシステム構成を示したものであり、サーバ211がさらに多くの端末230と接続されていてもよいことは言うまでもない。
【0035】
廃棄処理管理システム200において、廃棄処理管理装置210は、サーバ211と、計量機212と、R/W213と、入力端末214とによって構成されている。また、サーバ211は、質問情報管理DB215と、排出状態情報管理DB216と、問題点判定基準情報管理DB217と、要因判定基準情報管理DB218と、改善策判定基準情報管理DB219とを備える。
【0036】
質問情報管理DB215は、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対する質問に関する情報(以下、「質問情報」という)を記録する。排出状態情報管理DB216は、廃棄物の排出状態に関する情報(以下、「排出状態情報」という)を記録する。問題点判定基準情報管理DB217は、廃棄物の排出業務における問題点を判定するための基準となる情報(以下、「問題点判定基準情報」という)を記録する。
【0037】
要因判定基準情報管理DB218は、廃棄物の排出業務における問題点の要因を判定するための基準となる情報(以下、「要因判定基準情報」という)を記録する。改善策判定基準情報管理DB219は、廃棄物の排出業務における問題点に対する改善策を判定するための基準となる情報(以下、「要因判定基準情報」という)を記録する。
【0038】
サーバ211は、廃棄処理管理装置210全体を司る。また、サーバ211は、たとえば計量機212から送信された重量情報を受信する。また、サーバ211は、たとえばR/W213から送信された容器情報を受信する。また、サーバ211は、たとえば入力端末214から送信された廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を受信する。また、サーバ211は、たとえば端末230から送信されたユーザに対する質問の回答に関する情報(以下、「回答情報」という)を受信する。
【0039】
そして、サーバ211は、廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する。さらにサーバ211は、容器情報と、重量情報と、容積情報と、廃棄物の密度に関する情報とに基づく、廃棄物の排出状態に関する情報(以下、「排出状態情報」という)を排出状態情報管理DB216に記録する。また、サーバ211は、廃棄物の排出業務における問題点を判定し、問題点情報を所定の端末230に対して送信する。また、サーバ211は、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対する質問に関する情報(以下、「質問情報」という)を所定の端末230に対して送信する。
【0040】
また、サーバ211は、廃棄物の排出業務における問題点の要因を判定し、要因情報を所定の端末230に対して送信する。さらに、サーバ211は、廃棄物の排出業務における問題点に対する改善策を判定し、改善策情報を所定の端末230に対して送信する。
【0041】
ここで、本実施の形態におけるサーバ211は、WEBアプリケーション・サーバとしても機能する。たとえばサーバ211は、インターネットに接続され、WEBブラウザを備えた各種情報端末装置から送信された各種処理要求に応じ、各種情報の入力画面や各種情報の表示画面などを、WEBブラウザで閲覧可能な形式(たとえばHTML形式)で上記各種情報端末装置に送信する。
【0042】
なお、上記各種データベース(質問情報管理DB215と、排出状態情報管理DB216と、問題点判定基準情報管理DB217と、要因判定基準情報管理DB218と、改善策判定基準情報管理DB219)は、サーバ211の内部に設けられているものに限らず、たとえばネットワーク240などによってサーバ211と接続されたデータベース・サーバの内部に設けられているものであってもよい。
【0043】
計量機212は、たとえば廃棄物集積場などに設けられ、計量機212上に載置された廃棄物の重量を計量し、重量情報をサーバ211に対して送信する。R/W213は、計量機212上に載置された廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220から容器情報を読み取り、この容器情報をサーバ211に対して送信する。入力端末214は、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)による容積情報の入力を受け付け、この容積情報をサーバ211に対して送信する。
【0044】
ここで、R/W213は、通信距離が約数cmから2mであり、無線周波数はたとえば、13.56MHz(電磁誘導方式)と2.45GHz(マイクロ波方式)である。電磁誘導方式は、R/W213のコイルに電流を流して発生させた磁界で、無線ICタグが持つコイル状のアンテナに電流を発生させ、ICチップを動かす。マイクロ波方式は、R/W213のアンテナから発生させた電波を無線ICタグのアンテナで受け取るようにする。
【0045】
一方、廃棄処理管理システム200において、各医療現場に設けられた端末230は、ディスプレイや操作ボタンなどのユーザ・インタフェースを備えたパーソナル・コンピュータなどの情報端末装置である。この端末230は、入力画面などを表示して、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)による情報(たとえば回答情報など)の入力を受け付ける。そして端末230は、入力された情報をサーバ211に対して送信する。
【0046】
また、端末230は、サーバ211から送信された各種情報(たとえば問題点情報、要因情報、改善策情報、質問情報など)をネットワーク240を介して受信する。そして、端末230は、受信した各種情報をディスプレイの画面上に表示する、プリンタを介して所定の用紙に印刷するなど、受信した情報の出力をおこなう。
【0047】
ここで、本実施の形態における端末230は、WEBクライアントとしても機能する。たとえば端末230は、WEBブラウザを用いて入力された各種情報を、インターネットに接続されたサーバ211などの各種WEBアプリケーション・サーバに対して送信する。また、たとえば端末230は、上記各種WEBアプリケーション・サーバから送信された各種情報の入力画面や各種情報の表示画面などを、WEBブラウザを用いて表示する。
【0048】
なお、端末230は、パーソナル・コンピュータに限らず、たとえばWEBブラウザを備えた携帯電話など、ネットワーク240に接続可能であり、かつ上記各種処理をおこなうことが可能な装置であれば、その装置形態、保有者、設置場所などは問わない。
【0049】
また、サーバ211からの端末230に対する、各種情報の受け渡し方法は、ネットワーク240を介したデータ通信による方法に限らず、たとえばサーバ211において各種情報を所定の用紙に印刷し、郵送やファクシミリなどを用いて所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)へ送付する方法であってもよい。
【0050】
また、各医療現場から排出された廃棄物が格納される廃棄物容器には、この廃棄物容器に関する容器情報(たとえば廃棄物容器のID、排出事業者名、排出セクション、処理区分など)が記録されたRFIDタグ220が貼付されている。この廃棄物容器には、たとえばプラスチック、ビン、感染性、非感染性などの処理区分ごとに分別された廃棄物が格納される。
【0051】
ここで、RFIDタグ220は、たとえば情報を記録する小型のICチップと金属製のアンテナで構成する。ICチップ、はたとえば0.1ミリ〜数ミリ角の大きさである。またICチップは、10数バイト〜数キロバイトのメモリとロジック回路を備えており、無線通信によってデータの読み取りや書き込みをすることができる。
【0052】
またICチップは、ロジック回路によって、演算、認証、暗号化などの処理をおこなうこともできる。RFIDタグ220は、電池を内蔵しているものであっても、電池を内蔵していないものであってもよく、電池を内蔵していているものであれば、RFIDタグ220から能動的に情報を発信することができる。またRFIDタグ220には、このRFIDタグ220が貼付される廃棄物容器を特定するための固有のIDを付与することができる。
【0053】
(廃棄処理管理装置210のハードウェア構成)
つぎに、本実施の形態にかかる廃棄処理管理方法を実現する廃棄処理管理装置210のハードウェア構成について説明する。図3は、廃棄処理管理装置210のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0054】
図3において、廃棄処理管理装置210は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、HDD(Hard Disc Drive)304と、HD(Hard Disc)305と、FDD(Flexible Disc Drive)306と、FD(Flexible Disc)307と、ディスプレイ308と、I/F(インタフェース)309と、操作ボタン310と、プリンタ311と、計量機212と、R/W213と、入力端末214とを備えて構成されており、上記各構成部はバス300などによってそれぞれ接続されている。
【0055】
CPU301は、廃棄処理管理装置210の全体の制御を司る。ROM302は、各種制御プログラムなどを記録する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304はCPU301の制御命令に従って、HD305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記録する。FDD306はCPU301の制御命令に従って、FD307に対するデータの読み取り/書き込みの制御をおこなう。
【0056】
FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記録する着脱可能な記録媒体である。着脱可能な記録媒体として、FD307のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。
【0057】
ディスプレイ308は、テキストデータ、画像データなどの各種情報を表示する。ディスプレイ308は、たとえばTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイのほか、CRT(Cathode Ray Tube)やプラズマディスプレイなどであってもよい。
【0058】
I/F309は、通信回線を通じてネットワーク240に接続され、ネットワーク240を介して、他の情報処理装置(たとえば図2に示した端末230)、各種データベースなどに接続される。
【0059】
そして、I/F309は、ネットワーク240と装置内部とのインタフェースを司り、他の情報処理装置、各種データベースなどとのデータの入出力を制御する。I/F309は、たとえばモデムやLANアダプタなどである。また、I/F309は、USBなどの外部入出力としても用いることができる。
【0060】
操作ボタン310は、各種データの入力・設定などに用いる。プリンタ311は、たとえば問題点情報、要因情報、改善策情報などの情報を印刷する。プリンタ311は、たとえばレーザプリンタやインクジェットプリンタなどである。
【0061】
(廃棄処理管理装置210の機能的構成)
つぎに、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置210の機能的構成について説明する。図4は、この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置210の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0062】
図4において、廃棄処理管理装置210は、読取部401と、容器情報取得部402と、計量部403と、重量情報取得部404と、容積情報取得部405と、算出部406と、記録部407と、問題点判定部408と、回答情報取得部409と、要因判定部410と、改善策判定部411と、出力部412と、質問抽出部413と、質問出力部414と、質問情報管理DB215と、排出状態情報管理DB216と、問題点判定基準情報管理DB217と、要因判定基準情報管理DB218と、改善策判定基準情報管理DB219とによって構成されている。
【0063】
図4において、読取部401は、廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220から容器情報を読み取る。読取部401は、具体的には、たとえば図3に示したR/W213によってその機能を実現する。なお、RFIDタグ220に記録されている容器情報の一例については図5および図6を用いて後述する。また、R/W213を用いた容器情報の読み取り作業の一例については図7を用いて後述する。
【0064】
容器情報取得部402は、容器情報を取得する。容器情報取得部402は、たとえば読取部401によって読み取られた容器情報を取得する。容器情報取得部402は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
【0065】
計量部403は、廃棄物容器に格納された廃棄物の重量を計量する。また計量部403は、計量された廃棄物の重量に関する重量情報を生成する。計量部403は、具体的には、たとえば図3に示した計量機212によってその機能を実現する。なお計量機212を用いた計量作業の一例については、図7を用いて後述する。
【0066】
重量情報取得部404は、重量情報を取得する。重量情報取得部404は、たとえば計量部403によって生成された重量情報を取得する。重量情報取得部404は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
【0067】
容積情報取得部405は、容積情報を取得する。容積情報取得部405は、たとえばユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)によって所定の情報端末装置を用いて入力された容積情報を取得する。容積情報取得部405は、具体的には、たとえば図3に示した入力端末214によってその機能を実現する。なお、入力端末214を用いた容積情報の入力作業の一例については図8を用いて後述する。また、たとえば廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220に容積情報が記録されている場合、容積情報取得部405は、このRFIDタグ220から容積情報を読み取ることによって容積情報を取得するようにしてもよい。
【0068】
算出部406は、廃棄物容器に格納されている廃棄物の密度を算出する。算出部406は、たとえば容積情報取得部405によって取得された容積情報と、重量情報取得部404によって取得された重量情報とに基づいて廃棄物の密度を算出する。たとえば廃棄物容器の容積をCとし、廃棄物の重量をWとした場合、数式W/Cによって廃棄物の密度を求めることができる。算出部406は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。
【0069】
記録部407は、容器情報取得部402によって取得された容器情報と、重量情報取得部404によって取得された重量情報と、算出部406によって算出された廃棄物の密度に関する情報とをマージすることによって排出状態情報を生成し、この排出状態情報を排出状態情報管理DB216に記録する。記録部407は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。なお、排出状態情報管理DB216に記録された排出状態情報の一例については図9を用いて後述する。
【0070】
問題点判定部408は、排出状態情報管理DB216に記録されている排出状態情報と、問題点判定基準情報管理DB217に記録されている問題点判定基準情報とに基づいて、所定の廃棄物の排出業務における問題点を判定する。問題点判定部408は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。なお、問題点判定基準情報管理DB217に記録されている問題点判定基準情報の一例については図10を用いて後述する。
【0071】
回答情報取得部409は、回答情報を取得する。回答情報取得部409は、たとえば端末230からネットワーク240を介して送信された回答情報を取得する。回答情報取得部409は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。なお、端末230を用いた回答情報の入力作業の一例については図11を用いて後述する。
【0072】
要因判定部410は、問題点判定部408によって判定された結果に関する情報と、要因判定基準情報管理DB218に記録されている要因判定基準情報とに基づいて、所定の廃棄物の排出業務における問題点の要因を判定する。要因判定部410は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。なお、要因判定基準情報管理DB218に記録されている要因判定基準情報の一例については図12を用いて後述する。
【0073】
改善策判定部411は、要因判定部410によって判定された結果に関する情報と、改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報とに基づいて、所定の廃棄物の排出業務における問題点に対する改善策を判定する。また、改善策判定部411は、要因判定部410によって判定された結果に関する情報と、回答情報取得部409によって取得された回答情報とに基づいて、所定の廃棄物の排出業務における問題点の要因を判定することもできる。
【0074】
改善策判定部411は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。なお、改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の一例については図13および図14を用いて後述する。
【0075】
出力部412は、問題点情報(問題点判定部408によって判定された結果に関する情報)、要因情報(要因判定部410によって判定された結果に関する情報)および改善策情報(改善策判定部411によって判定された結果に関する情報)を出力する。出力部412は、たとえば上記各種情報を所定の端末230に対し、ネットワーク240を介して送信する。出力部412は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
【0076】
質問抽出部413は、問題点判定部408によって判定された結果に関する情報に基づいて、質問情報管理DB215から質問情報を抽出する。質問抽出部413は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。なお、質問情報管理DB215に記録されている質問情報の一例については図15を用いて後述する。
【0077】
質問出力部414は、質問抽出部413によって抽出された質問情報を出力する。質問出力部414は、たとえば上記質問情報を所定の端末230に対し、ネットワーク240を介して送信する。出力部412は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
【0078】
質問情報管理DB215は、質問情報を記録する。質問情報管理DB215は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307によってその機能を実現する。
【0079】
排出状態情報管理DB216は、排出状態情報を記録する。排出状態情報管理DB216は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307によってその機能を実現する。
【0080】
問題点判定基準情報管理DB217は、問題点判定基準情報を記録する。問題点判定基準情報管理DB217は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307によってその機能を実現する。
【0081】
要因判定基準情報管理DB218は、要因判定基準情報を記録する。要因判定基準情報管理DB218は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307によってその機能を実現する。
【0082】
改善策判定基準情報管理DB219は、改善策判定基準情報を記録する。改善策判定基準情報管理DB219は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307によってその機能を実現する。
【0083】
(RFIDタグ220に記録されている容器情報の一例)
つぎに、RFIDタグ220に記録されている容器情報の一例について説明する。図5は、RFIDタグ220に記録されている容器情報の一例を示す説明図である。また、図6は、RFIDタグ220に記録されている容器情報の別の一例を示す説明図である。
【0084】
図5において、容器情報は、「容器ID」と、「排出事業者名」と、「排出セクション」と、「処理区分」とによって構成されている。これらの容器情報は、RFIDタグ220が各医療現場に配布される際に、あらかじめRFIDタグ220に記録されているものである。この容器情報において、たとえば「容器ID」には廃棄物容器を一意に識別するためのIDが設定される。
【0085】
また、たとえば「排出事業者名」および「排出セクション」には、廃棄物を排出した事業者(たとえば「S病院」など)およびセクションを識別するための名称(たとえば「整形外科」など)が設定される。また、たとえば「処理区分」には、この廃棄物容器に格納されるべき廃棄物の処理区分(たとえば「プラスチック」、「ビン」、「感染性」、「非感染性」など)が設定される。
【0086】
一方、図6における容器情報は、図5に示した容器情報の構成に対し、さらに「容器種類」と、「容積」とによって構成されている容積情報を含んで構成されている点が異なる。この容積情報において、たとえば「容器種類」には、この廃棄物容器の種類(たとえば「ダンボール」、「ハードケース」など)が設定される。また、たとえば「容積」には、この廃棄物容器の容積(たとえば「42リットル」、「69リットル」など)が設定される。
【0087】
(R/Wを用いた容器情報の読み取り作業および計量機を用いた計量作業の一例)
つぎに、R/W213を用いた容器情報の読み取り作業の一例および計量機212を用いた計量作業の一例について説明する。図7は、R/W213を用いた容器情報の読み取り作業の一例および計量機212を用いた計量作業の一例を示す説明図である。
【0088】
図7において、廃棄物容器に格納された廃棄物の重量の計量作業、および廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220に記録されている容器情報の読み取り作業をおこなうため、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)によって廃棄物容器が計量機212上に載置されている。ここで計量機212は載置された廃棄物容器を計量するように常時待機しており、ユーザによって廃棄物容器が載置されることによって、計量機212による廃棄物の重量の計量がおこなわれたうえ、計量機212において重量情報が生成される。
【0089】
また、計量機212にはR/W213が配設されており、このR/W213は、廃棄物容器が計量機212上に載置された状態のまま、廃棄物容器に貼付されているRFIDタグ220から容器情報を読み取ることが可能である。
【0090】
ここで、R/W213は常にRFIDタグ220から容器情報を読み取るように待機しており、ユーザによって廃棄物容器が計量機212上に載置されることによって、容器情報の読み取りがおこなわれる。
【0091】
このように計量機212によって生成された重量情報およびR/W213によって読み取られた容器情報は、ユーザに対しその内容を確認させるため、図7に示すように入力端末214の画面上に表示される。そして、上記重量情報および容器情報は、計量機212およびR/W213からネットワーク240を介してサーバ211に対して送信される。
【0092】
このように、たとえばユーザは、手間のかかる別の作業をおこなうことなく、廃棄物容器を計量機212に載置するだけといった簡単な作業によって、廃棄物の重量を計量機212に計量させることができるうえ、廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220に記録されている容器情報をR/W213に読み取らせることができる。このため、たとえばユーザは、容器情報の読み取り作業および計量機212を用いた計量作業を効率的かつ確実におこなうことができる。
【0093】
(入力端末214を用いた容積情報の入力作業の一例)
つぎに、入力端末214を用いた容積情報の入力作業の一例について説明する。図8は、入力端末214を用いた容積情報の入力作業の一例を示す説明図である。図8に示す容積情報の入力作業は、図5に示した容器情報に容積情報が含まれていない場合、すなわちRFIDタグ220から容積情報を読み取ることができなかった場合に必要となる作業である。
【0094】
図8において、入力端末214に表示された画面800上には、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して廃棄物容器の種類および容積を選択させるための複数の選択ボタン810と、送信ボタン820と、キャンセルボタン830とが表示されている。この状態から、排出された廃棄物容器に該当するいずれかの選択ボタン810がユーザによって押下されたうえで、さらにユーザによって送信ボタン820が押下されることによって、入力端末214において容積情報が生成される。そして、上記容積情報は、入力端末214からネットワーク240を介してサーバ211に対して送信される。
【0095】
(排出状態情報管理DB216に記録された排出状態情報の一例)
つぎに、排出状態情報管理DB216に記録された排出状態情報の一例について説明する。図9は、排出状態情報管理DB216に記録された排出状態情報の一例を示す説明図である。
【0096】
図9において、排出状態情報管理DB216に記録された排出状態情報を示す表900は、「容器ID」と、「排出事業者名」と、「排出セクション」と、「処理区分」と、「容器種類」と、「容積」と、「計量場所」と、「計量日」と、「計量時」と、「重量」と、「密度」とによって構成されており、この表900には、図16を用いて後述する手順による排出状態情報の記録処理が実行されることによって値が設定される。
【0097】
この表900のうち、「容器ID」、「排出事業者名」、「排出セクション」および「処理区分」には、図5および図6に示したように廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220から読み取られた容器情報に設定されている値が設定される。また、「容器種類」および「容積」には、図6に示したように廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220から読み取られた容積情報に設定されている値、または図8に示したように入力端末214によって生成された容積情報に設定されている値が設定される。
【0098】
また、「計量場所」には、廃棄物の重量が計量された場所(たとえば「S病院 廃棄物集積場」など)が設定される。また「計量日」および「計量時」には、廃棄物の重量が計量された日時が設定される。また、「重量」には、図7に示したように計量機212によって生成された重量情報に設定されている値が設定される。また、「密度」には、上記容積情報と上記重量情報とに基づいて算出部406によって算出された廃棄物の密度が設定される。
【0099】
(問題点判定基準情報管理DB217に記録されている問題点判定基準情報の一例)
つぎに、問題点判定基準情報管理DB217に記録されている問題点判定基準情報の一例について説明する。図10は、問題点判定基準情報管理DB217に記録されている問題点判定基準情報の一例を示す説明図である。
【0100】
図10において、問題点判定基準情報が設定された表1000は、「処理区分」と、「規定値との差異(重量)」と、「規定値との差異(密度)」と、「問題点ID」と、「問題点」とによって構成されている。
【0101】
この表1000のうち、「処理区分」、「規定値との差異(重量)」および「規定値との差異(密度)」は、問題点の判定条件に関する項目であり、たとえば「処理区分」には、問題点の判定対象となる廃棄物の処理区分(たとえば「プラスチック」、「ビン」、「感染性」、「非感染性」など)が設定される。
【0102】
また、たとえば「規定値との差異(重量)」には、所定の期間に排出された廃棄物の総重量と、規定の総重量(すなわち、あらかじめ想定された所定の期間に排出された廃棄物の総重量)との差異が設定される。また、たとえば「規定値との差異(密度)」には、所定の期間に排出された廃棄物の密度の平均値と、規定の平均値(すなわち、あらかじめ想定された所定の期間に排出された廃棄物の密度の平均値)との差異が設定される。
【0103】
ここで、上記各種規定値は、あらかじめユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)によって所定の記録媒体(たとえば問題点判定基準情報管理DB217)に記録されており、定期的にユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)による見直しがおこなわれ、その都度最適な値が記録される。
【0104】
一方、表1000のうち、「問題点ID」および「問題点」は、問題点の判定結果に関する項目であり、たとえば「問題点ID」には、問題点を一意に識別するための問題点IDが設定される。また、たとえば「問題点」には、問題点の内容が設定される。
【0105】
ここで、この表1000には、あらかじめユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)によって値が設定される。そして、定期的にユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)による設定値の見直しがおこなわれ、その都度最適な値が設定される。そして、この表1000は、図17および図19を用いて後述する手順による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理において、問題点判定部408によって読み取られ、問題点判定部408による問題点の判定処理に用いられる。
【0106】
たとえば、所定の期間に排出された処理区分が「プラスチック」の廃棄物に関して、所定の期間に排出された廃棄物の総重量と、規定の総重量との差異が「+5%以上」であり、所定の期間に排出された廃棄物の密度の平均値と、規定の平均値との差異が「+5%以上」であった場合において、問題点判定部408によってこの表1000に基づいた問題点の判定処理がおこなわれた場合、問題点判定部408は、この廃棄物の排出業務において、問題点ID「P001」が付与された問題点「プラスチック容器の無駄使いが多い」があると判定する。
【0107】
また、たとえば所定の期間に排出された処理区分が「プラスチック」の廃棄物に関して、所定の期間に排出された廃棄物の総重量と、規定の総重量との差異が「−4%〜+4%」であり、所定の期間に排出された廃棄物の密度の平均値と、規定の平均値との差異が「−4%〜+4%」であった場合において、問題点判定部408によってこの表1000に基づいた問題点の判定処理がおこなわれた場合、問題点判定部408は、この廃棄物の排出業務において、問題点はないと判定する。
【0108】
(端末230を用いた回答情報の入力作業の一例)
つぎに、端末230を用いた回答情報の入力作業の一例について説明する。図11は、端末230を用いた回答情報の入力作業の一例を示す説明図である。
【0109】
図11において、所定の端末230に表示された画面1100上には、所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対する質問が表示される質問表示欄1110と、質問表示欄1110に表示された質問に対する回答をユーザが選択する回答選択欄1120と、送信ボタン1130とが表示されている。
【0110】
この画面1100は、図19を用いて後述する手順による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理において、質問抽出部413によって質問情報管理DB215から抽出された質問情報に基づいて、質問出力部414によって動的に生成されたWEBページである。そして、この画面1100は、質問出力部414によってサーバ211からネットワーク240を介して所定の端末230に対して送信され、端末230に備えられたWEBブラウザによって画面上に表示されたものである。
【0111】
このように画面1100が表示されている状態から、質問表示欄1110に表示された質問に対する回答が、回答選択欄1120においてユーザによって選択されたうえで、さらにユーザによって送信ボタン1130が押下されることによって、端末230において回答情報が生成される。そして、上記回答情報は、端末230からネットワーク240を介してサーバ211に対して送信される。
【0112】
(要因判定基準情報管理DB218に記録されている要因判定基準情報の一例)
つぎに、要因判定基準情報管理DB218に記録されている要因判定基準情報の一例について説明する。図12は、要因判定基準情報管理DB218に記録されている要因判定基準情報の一例を示す説明図である。
【0113】
図12において、要因判定基準情報が設定された表1200は、「問題点ID」と、「要因ID」と、「要因」と、「課題」とによって構成されている。この表1200のうち、「問題点ID」は、要因の判定条件に関する項目であり、要因の判定対象となる問題点を一意に識別するための問題点IDが設定される。
【0114】
一方、表1200のうち、「要因ID」、「要因」および「課題」は、要因の判定結果に関する項目であり、たとえば「要因ID」には、要因を一意に識別するための要因IDが設定される。また、たとえば「要因」および「課題」には、要因および課題の内容が設定される。
【0115】
ここで、この表1200には、あらかじめユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)によって値が設定される。そして、定期的にユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)による設定値の見直しがおこなわれ、その都度最適な値が設定される。そして、この表1200は、図17および図19を用いて後述する手順による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理において、要因判定部410によって読み取られ、要因判定部410による要因の判定処理に用いられる。
【0116】
たとえば、問題判定部408によって判定された問題点の問題点IDが「P001(「プラスチック容器の無駄使いが多い」)」であった場合において、要因判定部410によってこの表1200に基づいた要因の判定処理がおこなわれた場合、要因判定部410は、この問題点「P001」の要因は「プラスチック容器利用時のミスが多い」であると判定し、この廃棄物の排出業務における問題点「P001」の課題は「処置器具の設置の確認やチェックが甘い」であると判定する。
【0117】
(改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の一例)
つぎに、改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の一例について説明する。図13は、改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の一例を示す説明図である。
【0118】
図13において、改善策判定基準情報が設定された表1300は、「要因ID」と、「改善策ID」と、「改善策」とによって構成されている。この表1300のうち、「要因ID」は、改善策の判定条件に関する項目であり、改善策の判定対象となる要因を一意に識別するための要因IDが設定される。
【0119】
一方、表1300のうち、「改善策ID」および「改善策」は、改善策の判定結果に関する項目であり、たとえば「改善策ID」には、改善策を一意に識別するための改善策IDが設定される。また、たとえば「改善策」には、改善策の内容が設定される。
【0120】
ここで、この表1300には、あらかじめユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)によって値が設定される。そして、定期的にユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)による設定値の見直しがおこなわれ、その都度最適な値が設定される。そして、この表1300は、図17を用いて後述する手順による各種情報(問題点情報、改善策情報および改善策情報)の出力処理において、改善策判定部411によって読み取られ、改善策判定部411による改善策の判定処理に用いられる。
【0121】
たとえば、要因判定部410によって判定された要因の要因IDが「C001(「プラスチック容器利用時のミスが多い」)」であった場合において、改善策判定部411によってこの表1300に基づいた改善策の判定処理がおこなわれた場合、改善策判定部411は、この要因「C001」に対する改善策は「二重チェックや確認する体制を整備してください」であると判定する。
【0122】
(改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の別の一例)
つぎに、改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の別の一例について説明する。図14は、改善策判定基準情報管理DB219に記録されている改善策判定基準情報の別の一例を示す説明図である。
【0123】
図14において、改善策判定基準情報が設定された表1400は、「質問ID」と、「改善策ID」と、「改善策」とによって構成されている。この表1400のうち、「質問ID」は、改善策の判定条件に関する項目であり、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対する質問を一意に識別するための要因IDが設定される。
【0124】
一方、表1400のうち、「改善策ID」および「改善策」は、改善策の判定結果に関する項目であり、たとえば「改善策ID」には、改善策を一意に識別するための改善策IDが設定される。また、たとえば「改善策」には、改善策の内容が設定される。
【0125】
ここで、この表1400には、あらかじめユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)によって値が設定される。そして、定期的にユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)による設定値の見直しがおこなわれ、その都度最適な値が設定される。そして、この表1400は、図19を用いて後述する手順による各種情報(問題点情報、改善策情報および改善策情報)の出力処理において、改善策判定部411によって読み取られ、改善策判定部411による改善策の判定処理に用いられる。
【0126】
たとえば、回答情報取得部409によって取得された回答情報に記録されている質問「Q05(残り液の除去方法を知っていますか?)」および「Q06(残り液の除去方法が記載されたマニュアルが備えられていますか?)」の回答が「はい」であり、質問「Q07(残り液の除去方法が記載されたマニュアルが備えられていることを周知していますか?)」および「Q08(管理ルールの取り決めがおこなわれていますか?)」の回答が「いいえ」であった場合において、改善策判定部411によってこの表1400に基づいた改善策の判定処理がおこなわれた場合、改善策判定部411は、この質問「Q07」および「Q08」の回答が「いいえ」であることに対する改善策は「残り液の除去方法が記載されたマニュアルが備えられていることを周知してください」および「管理ルールの取り決めをおこなってください」であると判定する。
【0127】
(質問情報管理DB215に記録されている質問情報の一例)
つぎに、質問情報管理DB215に記録されている質問情報の一例について説明する。図15は、質問情報管理DB215に記録されている質問情報の一例を示す説明図である。
【0128】
図15において、質問情報が設定された表1500は、「問題点ID」と、「質問ID」と、「質問内容」とによって構成されている。この表1500のうち、「問題点ID」は、質問の抽出条件に関する項目であり、質問対象となる問題点を一意に識別するための問題点IDが設定される。
【0129】
一方、表1500のうち、「質問ID」および「質問内容」は、質問の抽出結果に関する項目であり、たとえば「質問ID」には、質問を一意に識別するための質問IDが設定される。また、たとえば「質問内容」には、質問の内容が設定される。
【0130】
ここで、この表1500には、あらかじめユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)によって値が設定される。そして、定期的にユーザ(たとえば業務改善チームの担当者)による設定値の見直しがおこなわれ、その都度最適な値が設定される。そして、この表1500は、図19を用いて後述する手順による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理において、質問抽出部413によって読み取られ、質問抽出部413による質問情報の抽出処理に用いられる。
【0131】
たとえば、問題点判定部408によって判定された問題点の問題点IDが「P002(「残り液が多い」)」であった場合において、質問抽出部413によってこの表1500からの質問の抽出処理がおこなわれた場合、質問抽出部413は、この問題点「P002」に対する質問として「Q05(残り液の除去方法を知っていますか?)」、「Q06(残り液の除去方法が記載されたマニュアルが備えられていますか?)」、「Q07(残り液の除去方法が記載されたマニュアルが備えられていることを周知していますか?)」および「Q08(管理ルールの取り決めがおこなわれていますか?)」を抽出する。
【0132】
(廃棄処理管理装置210による排出状態情報の記録処理の手順)
つぎに、廃棄処理管理装置210による排出状態情報の登録処理の手順について説明する。図16は、この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置210による排出状態情報の登録処理の手順を示すフローチャートである。
【0133】
まず、読取部401によって、廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220から容器情報を読み取る(ステップS1601)。つぎに、容器情報取得部402によって、容器情報を取得する(ステップS1602)。つぎに、計量部403によって、廃棄物容器に格納された廃棄物の重量を計量する(ステップS1603)。つぎに、重量情報取得部404によって、重量情報を取得する(ステップS1604)。
【0134】
つぎに、容積情報取得部405によって、ステップS1602で取得された容器情報に容積情報が含まれているか否かを判断する(ステップS1605)。ステップS1605において、ステップS1602で取得された容器情報に容積情報が含まれていると判断した場合(ステップS1605:Yes)は、ステップS1606を飛ばしてステップS1607へ進む。
【0135】
一方、ステップS1605において、ステップS1602で取得された容器情報に容積情報が含まれていないと判断した場合(ステップS1605:No)は、容積情報取得部405によって、容積情報を取得して(ステップS1606)、ステップS1607へ進む。
【0136】
つぎに、算出部406によって、廃棄物容器に格納されている廃棄物の密度を算出する(ステップS1607)。そして、記録部407によって、排出状態情報を生成し(ステップS1608)、この排出状態情報を排出状態情報管理DB216に記録して(ステップS1609)、一連の処理を終了する。
【0137】
(廃棄処理管理装置210による各種情報の出力処理の手順)
つぎに、廃棄処理管理装置210による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理の手順について説明する。図17は、この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置210による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理の手順を示すフローチャートである。
【0138】
まず、問題点判定部408によって、所定の廃棄物の排出業務における問題点を判定する(ステップS1701)。つぎに、要因判定部410によって、所定の廃棄物の排出業務における問題点の要因を判定する(ステップS1702)。つぎに、改善策判定部411によって、所定の廃棄物の排出業務における問題点に対する改善策を判定する(ステップS1703)。
【0139】
そして、出力部412によって、問題点情報(ステップS1701で判定された結果に関する情報)、要因情報(ステップS1702で判定された結果に関する情報)および改善策情報(ステップS1703で判定された結果に関する情報)を出力して(ステップS1704)、一連の処理を終了する。ここで、出力部412は、たとえば上記各種情報を所定の端末230に対し、ネットワーク240を介して送信して、端末230に備えられたディスプレイの画面上に上記各種情報を表示させる。なお、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の一例については図18を用いて後述する。
【0140】
(端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報の一例)
つぎに、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の一例について説明する。図18は、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の一例を示す説明図である。
【0141】
図18において、所定の端末230(たとえば整形外科に備えられた端末230など)に表示された画面1800上には、所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信された問題点情報を表示する問題点情報表示欄1810と、要因情報を表示する要因情報表示欄1820と、改善策情報を表示する改善策情報表示欄1830とが表示されている。
【0142】
この画面1800に表示されている情報は、図17を用いて説明した手順による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理において、問題点判定部408によって判定された結果に関する情報と、要因判定部410によって判定された結果に関する情報と、改善策判定部411によって判定された結果に関する情報とに基づいて、出力部412によって動的に生成された電子メール形式の情報である。そして、画面1800に表示されているこれらの情報は、出力部412によってサーバ211からネットワーク240を介して所定の端末230に対して送信され、端末230に備えられた電子メールソフトによって画面上に表示されたものである。
【0143】
(廃棄処理管理装置210による各種情報の出力処理の別の手順)
つぎに、廃棄処理管理装置210による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理の別の手順について説明する。図19は、この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置210による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理の別の手順を示すフローチャートである。
【0144】
まず、問題点判定部408によって、所定の廃棄物の排出業務における問題点を判定する(ステップS1901)。つぎに、要因判定部410によって、所定の廃棄物の排出業務における問題点の要因を判定する(ステップS1902)。つぎに、出力部412によって、問題点情報(ステップS1901で判定された結果に関する情報)および要因情報(ステップS1902で判定された結果に関する情報)を出力する(ステップS1903)。
【0145】
ここで、出力部412は、たとえば上記各種情報を所定の端末230に対し、ネットワーク240を介して送信して、端末230に備えられたディスプレイの画面上に上記各種情報を表示させる。また、出力部412は、図11を用いて説明したように所定のユーザに対して回答情報を入力させるため、問題点情報および要因情報とともに、回答情報の入力画面を表示させるためのリンク先のサーバ211上のアドレス情報を所定の端末230に対して出力する。なお、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、および要因情報)の一例については図20を用いて後述する。
【0146】
つぎに、質問抽出部413によって、所定の端末230によって回答情報の入力画面を表示させるためのサーバ211上のアドレスへアクセスされたか否かを判定する(ステップS1904)。ステップS1904において、所定の端末230によって回答情報の入力画面を表示させるためのサーバ211上のアドレスへアクセスされたと判断した場合(ステップS1904:Yes)は、つぎのステップS1905へ進む。一方、ステップS1904において、所定の端末230によって回答情報の入力画面を表示させるためのサーバ211上のアドレスへアクセスされていないと判断した場合(ステップS1904:No)は、ステップS1904において所定の端末230によって回答情報の入力画面を表示させるためのサーバ211上のアドレスへアクセスされたと判断されるまで、ステップS1904の処理を繰り返しおこなう。
【0147】
つぎに、質問抽出部413によって、ステップS1901で判定された結果に関する情報に基づいて、質問情報管理DB215から質問情報を抽出する(ステップS1905)。つぎに、質問出力部414によって、ステップS1905で抽出された質問情報を出力する(ステップS1906)。
【0148】
ここで、質問出力部414は、たとえばステップS1905で抽出された質問情報に基づいて、所定の端末230に送信するためのWEBページを動的に生成する。そして、生成したWEBページを上記所定の端末230に対し、ネットワーク240を介して送信して、端末230に備えられたディスプレイの画面上に質問情報を表示させる。
【0149】
つぎに、回答情報取得部409によって、所定の端末230から回答情報が送信されたか否かを判断する(ステップS1907)。ステップS1907において、所定の端末230から回答情報が送信されたと判断した場合(ステップS1907:Yes)は、つぎのステップS1908へ進む。一方、ステップS1907において、所定の端末230から回答情報が送信されていないと判断した場合(ステップS1907:No)は、ステップS1907において所定の端末230から回答情報が送信されたと判断されるまで、ステップS1907の処理を繰り返しおこなう。
【0150】
つぎに、改善策判定部411によって、所定の廃棄物の排出業務における問題点に対する改善策を判定する(ステップS1908)。そして、改善策情報(ステップS1908で判定された結果に関する情報)を出力して(ステップS1909)、一連の処理を終了する。ここで、出力部412は、たとえば上記改善策情報を所定の端末230に対し、ネットワーク240を介して送信して、端末230に備えられたディスプレイの画面上に上記改善策情報を表示させる。なお、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された改善策情報の一例については図21を用いて後述する。
【0151】
(端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報の一例)
つぎに、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、および要因情報)の一例について説明する。図20は、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、および要因情報)の一例を示す説明図である。
【0152】
図20において、所定の端末230(たとえば整形外科に備えられた端末230など)に表示された画面2000上には、所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信された問題点情報を表示する問題点情報表示欄2010と、要因情報を表示する要因情報表示欄2020と、回答情報の入力画面を表示させるためのリンク先のサーバ211上のアドレスを表示するアドレス表示欄2030とが表示されている。
【0153】
この画面2000に表示されている情報は、図19を用いて説明した手順による各種情報(問題点情報および要因情報)の出力処理において、問題点判定部408によって判定された結果に関する情報と、要因判定部410によって判定された結果に関する情報とに基づいて、出力部412によって動的に生成された電子メール形式の情報である。そして、画面2000に表示されているこれらの情報は、出力部412によってサーバ211からネットワーク240を介して所定の端末230に対して送信され、端末230に備えられた電子メールソフトによって画面上に表示されたものである。
【0154】
このように画面2000が表示されている状態から、アドレス表示欄2030に表示されたサーバ211上のアドレスがユーザによって選択されることによって、サーバ211において図11に示したようなWEBページが生成される。そしてこのWEBページがサーバ211からネットワーク240を介して所定の端末230に対して送信され、端末230に備えられたWEBブラウザによって画面上に表示される。
【0155】
(端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された改善策情報の一例)
つぎに、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された改善策情報の一例について説明する。図21は、端末230に備えられたディスプレイの画面上に表示された改善策情報の一例を示す説明図である。
【0156】
図21において、所定の端末230(たとえば整形外科に備えられた端末230など)に表示された画面2100上には、所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信された改善策情報が表示されている。
【0157】
この画面2100に表示されている情報は、図19を用いて説明した手順による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理において、改善策判定部411によって判定された結果に関する情報に基づいて、出力部412によって動的に生成された電子メール形式の情報である。そして、画面2100に表示されている改善策情報は、出力部412によってサーバ211からネットワーク240を介して所定の端末230に対して送信され、端末230に備えられた電子メールソフトによって端末230の画面上に表示されたものである。
【0158】
以上説明したように、本実施の形態における廃棄処理管理装置210によれば、所定の期間に排出された廃棄物の重量および密度に関する情報に基づいて、廃棄物の排出業務における問題点、要因および改善策を判定し、この判定結果に関する情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)を所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信する構成とした。このため、ユーザに対して手間や時間をかけさせることなく、効率的かつ確実に、所定のユーザに対して業務の改善を促すことができるうえ、企業における排出業務の適正化および効率化を図ることができる。
【0159】
また、本実施の形態における廃棄処理管理装置210によれば、計量機212によって廃棄物の重量を計量するとともに、R/W213によって廃棄物容器に貼付されたRFIDタグ220から容器情報を読み取る構成とした。これにより、ユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して計量機212上に廃棄物を載置させるだけといった簡単な作業をおこなわせることによって、重量情報および容器情報を取得することができる。このため、ユーザに対して手間や時間をかけさせることなく、効率的かつ確実に、所定のユーザに対して業務の改善を促すことができるうえ、企業における排出業務の適正化および効率化を図ることができる。
【0160】
また、本実施の形態における廃棄処理管理装置210によれば、廃棄物の排出業務における問題点、要因および改善策を判定し、この判定結果に関する情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)を汎用的な電子メールソフトを用いて、インターネットなどのネットワーク240を介し、所定の端末230に対して送信する構成とした。
【0161】
このため、効率的かつ確実に上記各種情報を所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信することができるだけでなく、ネットワーク240に接続され汎用的な電子メールソフトを備えたあらゆる端末230に対して上記各種情報を送信し、画面上に表示させることができる。これにより、専用の情報端末装置、ソフトウェア、ネットワーク回線などを設ける必要がなくなるため、たとえば廃棄処理管理システム200の構築費用および維持管理費用などを圧縮することができる。
【0162】
また、本実施の形態における廃棄処理管理装置210によれば、回答情報を取得し、この回答情報と、所定の期間に排出された廃棄物の重量および密度に関する情報とに基づいて、廃棄物の排出業務における問題点、要因および改善策を判定し、この判定結果に関する情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)を所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信する構成とした。このため、ユーザに対して手間や時間をかけさせることなく、より効率的かつ確実に、所定のユーザに対して業務の改善を促すことができるうえ、企業における排出業務の適正化および効率化を図ることができる。
【0163】
また、本実施の形態における廃棄処理管理装置210によれば、所定の端末230においてWEBブラウザを用いて入力された回答情報を、この回答情報が入力された所定の端末230からインターネットなどのネットワーク240を介して取得する構成とした。このため、効率的かつ確実に回答情報を取得することができるだけでなく、ネットワーク240に接続されWEBブラウザを備えたあらゆる端末230において入力された回答情報を取得することができる。これにより、専用の情報端末装置、ソフトウェア、ネットワーク回線などを設ける必要がなくなるため、たとえば廃棄処理管理システム200の構築費用および維持管理費用などを圧縮することができる。
【0164】
なお、本実施の形態においては、所定の期間に排出された廃棄物の重量および密度に関する情報に基づいて、廃棄物の排出業務における問題点、要因および改善策を判定する構成としたが、これに限らず、たとえば所定の期間に排出された廃棄物の重量に関する情報、および廃棄物の密度に関する情報のいずれか一方に基づいて、上記判定処理をおこなうようにしてもよい。
【0165】
また、本実施の形態においては、所定の期間に排出された廃棄物の重量および密度に関する情報に基づいて、廃棄物の排出業務における問題点、要因および改善策を判定し、この判定結果に関する情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)を所定のユーザ(たとえば排出業務の実施担当者)に対して送信する構成としたが、これに限らず、廃棄物の排出業務における問題点のみを判定し、この判定結果に関する情報(問題点情報)を所定のユーザに対して送信する構成としてもよい。また、廃棄物の排出業務における問題点および要因のみを判定し、この判定結果に関する情報(問題点情報および要因情報)を所定のユーザに対して送信する構成としてもよい。
【0166】
なお、本実施の形態で説明した廃棄処理管理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどの廃棄処理管理装置で実行することにより実現することができる。このプログラムは、RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0167】
また、上記プログラムは、廃棄処理管理装置に導入されたスケジューラ・ソフトなどの制御によって定期的に実行されるようにしてもよい。これにより、ユーザに対して手間や時間をかけさせることなく、定期的に、所定のユーザに対して業務の改善を促すことができるうえ、企業における排出業務の適正化および効率化を図ることができる。
【0168】
また、本発明にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムは、本実施の形態で説明した病院などの医療機関における医療廃棄物の排出業務への利用に限らず、たとえば製造工場における産業廃棄物の排出業務など、あらゆる企業におけるあらゆる廃棄物の排出業務において利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0169】
以上のように、本発明にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムは、廃棄物の排出業務に利用可能であり、たとえば、病院などの医療機関における廃棄物の排出業務の適正化、効率化、およびコスト削減に適している。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、および廃棄処理管理プログラムの概要を示す説明図である。
【図2】この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置を含む全体システムの構成を示す説明図である。
【図3】廃棄処理管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図5】RFIDタグに記録されている容器情報の一例を示す説明図である。
【図6】RFIDタグに記録されている容器情報の別の一例を示す説明図である。
【図7】R/Wを用いた容器情報の読み取り作業および計量機を用いた計量作業の一例を示す説明図である。
【図8】入力端末を用いた容器情報の入力作業の一例を示す説明図である。
【図9】排出状態情報管理DBに記録された排出状態情報の一例を示す説明図である。
【図10】問題点判定基準情報管理DBに記録されている問題点判定基準情報の一例を示す説明図である。
【図11】端末を用いた回答情報の入力作業の一例を示す説明図である。
【図12】要因判定基準情報管理に記録されている要因判定基準情報の一例を示す説明図である。
【図13】改善策判定基準情報管理DBに記録されている改善策判定基準情報の一例を示す説明図である。
【図14】改善策判定基準情報管理DBに記録されている改善策判定基準情報の一例を示す説明図である。
【図15】質問情報管理DBに記録されている質問情報の一例を示す説明図である。
【図16】この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置による排出状態情報の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】端末に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の一例を示す説明図である。
【図19】この発明の本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置による各種情報(問題点情報、要因情報および改善策情報)の出力処理の別の手順を示すフローチャートである。
【図20】端末に備えられたディスプレイの画面上に表示された各種情報(問題点情報、および要因情報)の一例を示す説明図である。
【図21】端末に備えられたディスプレイの画面上に表示された改善策情報の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0171】
200 廃棄処理管理システム
210 廃棄処理管理装置
211 サーバ
212 計量機
213 R/W
214 入力端末
215 質問情報管理DB
216 排出状態情報管理DB
217 問題点判定基準情報管理DB
218 要因判定基準情報管理DB
219 改善策判定基準情報管理DB
230 端末
240 ネットワーク
401 読取部
402 容器情報取得部
403 計量部
404 重量情報取得部
405 容積情報取得部
406 算出部
407 記録部
408 問題点判定部
409 回答情報取得部
410 要因判定部
411 改善策判定部
412 出力部
413 質問抽出部
414 質問出力部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得手段と、
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得手段と、
前記重量情報取得手段によって取得された重量情報を、前記容器情報取得手段によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録手段と、
前記所定の記録媒体に記録されている重量情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定手段と、
前記問題点判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力手段と、
を備えたことを特徴とする廃棄処理管理装置。
【請求項2】
所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得手段と、
前記廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を取得する容積情報取得手段と、
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得手段と、
前記容積情報取得手段によって取得された容積情報と、前記重量情報取得手段によって取得された重量情報とに基づいて、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する算出手段と、
前記重量情報取得手段によって取得された重量情報と、前記算出手段によって算出された廃棄物の密度に関する情報(以下「密度情報」という)とを、前記容器情報取得手段によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録手段と、
前記所定の記録媒体に記録されている重量情報および密度情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定手段と、
前記問題点判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力手段と、
を備えたことを特徴とする廃棄処理管理装置。
【請求項3】
前記所定の廃棄物は医療廃棄物であることを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項4】
前記問題点判定手段は、定期的に前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の廃棄処理管理装置。
【請求項5】
前記問題点判定手段によって判定された結果に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点の要因を判定する要因判定手段と、
前記要因判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する要因出力手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の廃棄処理管理装置。
【請求項6】
所定の担当者に対する質問の回答に関する情報(以下、「回答情報」という)を取得する回答情報取得手段をさらに備え、
前記要因判定手段は、前記問題点判定手段によって判定された結果と、前記回答情報取得手段によって取得された回答情報とに基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点の要因を判定することを特徴とする請求項5に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項7】
前記回答情報取得手段は、所定の情報端末装置においてWEBブラウザを用いて入力された回答情報を、当該回答情報が入力された所定の情報端末装置からインターネットを介して取得することを特徴とする請求項6に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項8】
前記要因判定手段によって判定された結果に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点に対する改善策を判定する改善策判定手段と、
前記改善策判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する改善策出力手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の廃棄処理管理装置。
【請求項9】
前記改善策出力手段は、前記改善策判定手段によって判定された結果に関する情報を含んだ電子メールを、所定の情報端末装置に対してインターネットを介して送信することを特徴とする請求項8に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項10】
前記廃棄物容器に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグから、容器情報を読み取る読取手段をさらに備え、
前記容器情報取得手段は、前記読取手段によって読み取られた容器情報を取得することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の廃棄処理管理装置。
【請求項11】
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量を計量する計量手段をさらに備え、
前記重量情報取得手段は、前記計量手段によって計量された前記廃棄物の重量に関する情報を取得することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の廃棄処理管理装置。
【請求項12】
所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、
前記重量情報取得工程によって取得された重量情報を、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、
前記所定の記録媒体に記録されている重量情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、
前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、
を含んだことを特徴とする廃棄処理管理方法。
【請求項13】
所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、
前記廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を取得する容積情報取得工程と、
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、
前記容積情報取得工程によって取得された容積情報と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報とに基づいて、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する算出工程と、
前記重量情報取得工程によって取得された重量情報と、前記算出工程によって算出された廃棄物の密度に関する情報(以下「密度情報」という)とを、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、
前記所定の記録媒体に記録されている重量情報および密度情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、
前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、
を含んだことを特徴とする廃棄処理管理方法。
【請求項14】
所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、
前記重量情報取得工程によって取得された重量情報を、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、
前記所定の記録媒体に記録されている重量情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、
前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、
を含んだ廃棄処理管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする廃棄処理管理プログラム。
【請求項15】
所定の廃棄物が格納される廃棄物容器に関する情報(以下、「容器情報」という)を取得する容器情報取得工程と、
前記廃棄物容器の容積に関する情報(以下、「容積情報」という)を取得する容積情報取得工程と、
前記廃棄物容器に格納された廃棄物の重量に関する情報(以下、「重量情報」という)を取得する重量情報取得工程と、
前記容積情報取得工程によって取得された容積情報と、前記重量情報取得工程によって取得された重量情報とに基づいて、前記廃棄物容器に格納された廃棄物の密度を算出する算出工程と、
前記重量情報取得工程によって取得された重量情報と、前記算出工程によって算出された廃棄物の密度に関する情報とを、前記容器情報取得工程によって取得された容器情報に関連付けして所定の記録媒体に記録する記録工程と、
前記所定の記録媒体に記録されている重量情報および密度情報に基づいて、前記所定の廃棄物の排出業務におけるコストおよび環境負荷に関する問題点を判定する問題点判定工程と、
前記問題点判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する問題点出力工程と、
を含んだ廃棄処理管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする廃棄処理管理プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−15868(P2008−15868A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187692(P2006−187692)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】