説明

廃棄物処理システム及び方法

廃棄物又はリサイクル可能な材料が手提げ袋、袋又はサック1に入った状態でゴミ庫WR1、WR2、WR3のゴミ箱のようなゴミ置き場に搬送され、当該ゴミ置き場からさらなる処理のためにその先へ搬送車によって搬送される、廃棄物処理システムにおける方法。RFID識別子3が、廃棄物搬送において使用される手提げ袋、袋、サック1又は同等物に関連して使用され、好ましくは、RFID識別子3を設けた閉鎖手段2が、閉鎖する際に使用されるか、又は、手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物の閉鎖を確認するものとして使用され、また、当該方法では、センサーS1、S2、S3が当該廃棄物システムのゴミ庫WR1、WR2、WR3のようなゴミ置き場に関連して又は当該ゴミ置き場付近に配置されており、センサーがRFID識別子から読み取った情報が制御ユニットCSに送信され、当該制御ユニットCSはRFID識別子が与える情報に基づいて、廃棄物搬送システム又は当該廃棄物搬送システムの一部を制御するのに適している。本発明はまた、廃棄物搬送システムに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、請求項1のプリアンブルに規定される方法である。
【0002】
本発明の対象はまた、請求項13のプリアンブルに規定される廃棄物搬送システムである。
【0003】
本発明は包括的に廃棄物処理に関し、より詳細には廃棄物分別及び廃棄物搬送管理、並びに廃棄物搬送の最適化に関する。
【背景技術】
【0004】
今日、例えば家庭廃棄物に関して、家庭では廃棄物を入れるゴミ袋として様々な袋、サック又は手提げ袋を使用することが一般的である。例えば、フィンランドでは、店からのプラスチック手提げ袋(買った品物を入れて家に持ち帰ったものである)をゴミ袋として使用することが普通である。廃棄物はプラスチック手提げ袋に入った状態でゴミ箱に運ばれ、ゴミ箱には通常、この袋とその中身とが結び目で閉鎖された状態で投入される。廃棄物はさらなる処理のためにゴミ収集車によってその先へ搬送される。最近のシステムでは、特に、廃棄物の分別がやっかいであるという一欠点がある。多くの場合、ユーザーは、廃棄物を様々な区分(allotment)に敢えて分別しようとせずに代わりに全ての廃棄物を同じゴミ袋又はゴミ箱に混ぜ入れる可能性がある。この場合に混合廃棄物が生じ、その再生利用は困難である。
【0005】
様々な種類の廃棄物が様々な色のゴミ袋又はゴミ箱のような様々な容器に入った状態で搬送されるように取り計らわれる、廃棄物を分別する解決策が当該技術分野において知られている。例えば、家庭では様々な種類の廃棄物を様々な色のゴミ袋に入れる。或る特定の色のゴミ袋が各種の廃棄物用に指定されている。廃棄物は、例えば普通のゴミ収集車で廃棄物センターに搬送され、廃棄物センターにおいて、ゴミ袋の色に基づいて様々な区分に分別される。廃棄物を光学的に分別することは特許文献1に記載されている。ここでの欠点は、各種の廃棄物を分別する目的でゴミ袋が別々に配置されねばならないという点である。別の欠点は、汚れた環境の中でゴミ袋を分別する際に使用される自動式光学分別装置の動作の不確実性でもある。廃棄物の分別は特許文献2に記載されている。
【0006】
一方で、家庭のような廃棄物排出者(waste producer)が各種の廃棄物に合わせた適正な色のゴミ袋を使用する保証はない。システムの誤用者に自身の習慣を変えさせることは難しい。他方で、事が起こった後で誤用者を特定又は追跡することはほとんど不可能である。
【0007】
さらに、ゴミ袋としてプラスチック手提げ袋又はプラスチック袋を使用する場合、例えば手提げ用の把持部から作られた当該袋の結び目が開くことはよくあることだが、その場合、廃棄物が搬送中に袋の外へとめどなく広がる可能性がある。これは、搬送車、ゴミ箱及び/又は他のゴミ袋の外側を汚し、分別プロセスを妨げ、衛生上の問題も生じさせる。ゴミ袋は今日、ゴミ袋が収容している廃棄物と共に最終的にゴミ埋立地行きとなり、このことがかなりの問題となっている。
【0008】
当該技術分野では、廃棄物搬送を管理すると共により多くの廃棄物搬送情報を受け取るシステムであって、ゴミ収集車に中身を空けられるゴミ箱に電子的に読取り可能な識別子が設けられているシステムも知られている。この場合、どのゴミ箱が空になっているかに関する情報が受け取られ、この情報は情報システムに転送される。しかしながら、ゴミ収集車の経路及び巡回は主として、規則的なスケジュールに基づいており、搬送を十分に最適化することは可能になっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0759816号
【特許文献2】国際公開第03039773号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は新規のタイプの解決策を達成することであり、この解決策によって従来技術の課題を解決することができる。
【0011】
本発明は、廃棄物、より詳細にはゴミ袋にRFID識別子が設けられており、ゴミ箱が位置している廃棄物スペースに、廃棄物の情報、より詳細にはゴミ袋のRFID識別子の情報を読み取るセンサーが設けられているという概念に基づいている。センサーが読み取った情報は制御システムに送信される。
【0012】
本発明の方法は主として、請求項1に開示されるものによって特徴付けられる。
【0013】
本発明の方法はまた、請求項2〜12に開示されるものによって特徴付けられる。
【0014】
本発明の廃棄物搬送システムは主として、請求項13に開示されるものによって特徴付けられる。
【0015】
本発明の廃棄物搬送システムはまた、請求項14〜24に開示されるものによって特徴付けられる。
【0016】
本発明による解決策は複数の重要な利点を有する。本発明による閉鎖手段を使用することによって、一方で、ゴミ袋、手提げゴミ袋、ゴミ用サック又は同等物が搬送時に閉鎖状態のままであること、及び、以前よりも効果的な分別等、システムの動作を、RFID識別子によって制御することができることも確実にする。RFID識別子を閉鎖手段に配置することにより、廃棄物搬送において袋、手提げ袋、サック又は同等物のどのようなものも使用が可能となり、特定の廃棄物区分に特に意図した別個の搬送用容器を必要としない。本発明の好ましい一実施の形態によれば、RFID識別子のリーダーは、ゴミ置き場、好ましくはゴミ庫に関連する。この場合、廃棄物搬送システムに関連して様々な材料に対して便宜的に1つだけのゴミ置き場を使用することができ、その場合、廃棄物は、後でシステムにおいて、例えば廃棄物センター、分別センター又は同等物においてRFID識別子に応じて様々な区分に分別される。同時に、本発明によるRFID識別子を有しない廃材をシステムのゴミ置き場に給送することを、必要であれば、例えばゴミ庫の扉をRFID識別子によってしか開かないように構成することによって防止することができる。
【0017】
RFID識別子を用いて、或る特定のユーザーが運び込んだ廃棄物の量を記録することができ、その場合、請求書を作成する原則(invoicing principles)を変えることができる。他方で、ユーザーは、廃棄物の分別に対し、例えばリサイクルに適した廃棄物の廃棄物搬送料金の低減によって報われることができる。
【0018】
典型的な実施の形態によれば、閉鎖手段は、廃棄物区分の色のRFID貼付けテープである貼付けテープであり、この貼付けテープは、例えば廃棄物の種類に応じて文字識別子も含む。加えて、各家庭、住宅建設業者、廃棄物を排出する企業又はその他の廃棄物排出者に応じて別個に指定される識別番号又は他の識別子を閉鎖手段及び/又はRFID識別子用に形成することができる。閉鎖手段は廃棄物の種類の絵図も含むことができ、その絵図に関連して該当する閉鎖手段が使用されるように意図される。
【0019】
したがって、本発明は、店の普通のプラスチック手提げ袋を用いて利用することができ、これらの袋が本発明による閉鎖手段を用いて閉鎖される。手提げ袋に廃棄物を入れ、その手提げループを結ぶことによって手提げ袋を閉鎖する。一般的な方法は、初めに1つの結び目を作ることであり、その後、閉鎖手段、好ましくは貼付けテープを結び目の頂部に配置し、手提げ袋の結び目の上に取り付ける。その後、手提げループを用いて第2の結び目を作る。この場合でのRFID識別子は部分的に保護されたままであり、搬送による損傷を回避する。本発明による閉鎖手段はゴミ袋の結び目が開くことも防止する。
【0020】
ゴミ袋がゴミ収集車によって従来的に又は空気圧式廃棄物搬送システムによるような何らかの他の方法で搬送される、廃棄物分別センターにおいて、ゴミ袋はRFID識別子が与える情報に基づいて様々な廃棄物区分に分別される。この後、ゴミ袋は引き裂かれて残りの廃棄物から取り除かれる。この場合、袋が埋立地に行き着くことを回避することが可能である。袋の材料はリサイクルして再利用することができる。本発明による閉鎖手段のRFID識別子は、分別された廃棄物区分からゴミ袋が取り除かれていることをリーダー手段の助けにより確認するものとしてさらに使用することができる。
【0021】
RFID識別子を含む専用の閉鎖手段が各廃棄物区分に合わせて取り計らわれる。例えば、リサイクル可能な紙は対応する方法で処理される。この場合では、新聞等の紙が袋に入れられ、RFID識別子を含む本発明による閉鎖手段を用いて閉鎖される。
【0022】
本発明による閉鎖手段は、例えばロールに構成されている、複数の閉鎖手段を含むウェブとして提供することができる。このタイプの閉鎖手段ロールは好ましくは、各2つの連続した閉鎖手段間に切取り箇所を含む。閉鎖手段の切取りは、閉鎖手段をロールから切り離しやすくするようにロールにミシン目又は同等物を配することによって容易にすることができる。本発明による閉鎖手段は、複数の閉鎖手段を含むシートとして提供することができる。このタイプの閉鎖手段シートは、各隣接し合う閉鎖手段間に切取り箇所を含む。閉鎖手段シートは好ましくは、閉鎖手段の接着剤表面を保護する台紙部を含む。閉鎖手段をシートから切り離しやすくするように、ミシン目又は同等物が好ましくは閉鎖手段の台紙部に形成される。一般的には、閉鎖手段間に切れ目があり、この切れ目は閉鎖手段の表面から台紙部まで延在しているが台紙部を貫通しない。この場合では、閉鎖手段は、閉鎖手段シートから切り離すことが容易である。
【0023】
本発明による閉鎖手段を用いることによって、廃棄物搬送システムの動作を以前よりも正確に最適化することができる。
【0024】
RFID識別子は、ゴミ箱又はゴミ置き場の充填度(filling degree)を報告することもできる。この場合、廃棄物の搬送を最適化することができる。搬送は、充填度が限度を超えた場合にのみ行われる。これによりエネルギーの節約となり、排気が低減する。RFID識別子は廃棄物の内容物を報告することもできる。廃棄物が分解可能な物を含んでいる場合、その場所への収集を要請することができる。RFID識別子はまた、温度報知、すなわち火災報知を与えることもできる。RFID識別子はまた、廃棄物がゴミ箱にいつ入れられたか、及びどのゴミ箱に入れられたかを報告することができ、その場合、廃棄物の量、種類及び傾向に関する情報が得られる。
【0025】
空気圧式パイプ搬送において本発明による閉鎖手段を用いることは、様々な区分に専用のゴミ置き場を必要とせず、代わりに全ての廃棄物が同じゴミ置き場行きとなるという利点を有する。通常の廃棄物搬送では、1種類のゴミ容器しか必要とせず、3〜4台のゴミ収集車に代わって1台だけのゴミ収集車がそれらのゴミ容器を収集する。混合廃棄物、生物系廃棄物、ガラス廃棄物、金属廃棄物及び紙廃棄物のような全ての廃棄物が1つの袋に入れられる場合にも有利である。この場合では、区分がない状態であり、それらの搬送がより容易である。袋は分別センターにおいて自動的に取り除かれる。
【0026】
本発明は、RFID識別子を含む専用の閉鎖手段が各家庭又は他の廃棄物排出団体又は同等の場所に提供されるように好ましい一実施の形態に従って適用することができる。これは分別に役立つ。さらに、本発明による閉鎖手段とRFID識別子との組み合わせによって、どこで廃棄物処理システムのコストが発生するかを示すことが容易である。料金は以前よりも正確に廃棄物排出者に割り振ることができる。
【0027】
好ましい一実施の形態によれば、家庭は一定の廃棄物料金を負担し、分別センターにおいて分別されたゴミ袋ごとに控除を受ける。RFID識別子の自動的な読取りに基づいて、システムは、控除が正確な対象者に届くように、分別された廃棄物を情報システムによって割り振ることができる。
【0028】
家庭の識別と同様、分別センターでのRFID識別子に基づいた分別は非常に容易である。したがって、RFID識別子を閉鎖手段内に配置することは廃棄物分別に数多くの好条件を与える。
【0029】
以下において、添付図面を参照しながら幾つかの実施形態を用いて本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による一システムを簡略図として示す図である。
【図2】本発明によるシステムの詳細を示す図である。
【図3】ゴミ袋に関連した、本発明によるシステムにおいて適用可能な閉鎖手段の一実施形態を示す図である。
【図4】本発明によるシステムの閉鎖手段の一実施形態を示す図である。
【図5】本発明によるシステムの閉鎖手段シートの一実施形態を示す図である。
【図6】本発明によるシステムの幾つかの閉鎖手段の幾つかの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
家庭、企業又は他の団体のような廃棄物排出者は、もたらす廃棄物を予め分別してゴミ袋1に入れ、分別可能な種類の廃棄物を収容している各袋1に、廃棄物の種類に応じたRFID識別子3を含む閉鎖手段2を設ける。廃棄物の種類は例えば、混合廃棄物、生物系廃棄物、紙、ガラス、金属、板紙、有毒廃棄物等とすることができる。各種の分別可能な廃棄物すなわち廃棄物区分に専用の閉鎖手段があり、この閉鎖手段では、該当する閉鎖手段が意図する廃棄物の種類を視覚的に見ることができるか又は他の方法で知覚することができる。加えて、閉鎖手段は、家庭、企業又は他の団体のような各廃棄物排出者コミュニティに対して個別の顧客コード又は同等物を含む。対応する情報がRFID識別子のメモリーにコード化される。
【0032】
家庭のような廃棄物排出者は、ゴミ庫WR1、WR2、WR3に位置するゴミ箱B1、B2、B3、B4、B5、B6のような、システムのゴミ置き場まで、廃棄物の種類に応じた閉鎖手段を設けたゴミ袋を持って行く。ゴミ庫のようなゴミ置き場又はゴミ置き場付近に、センサーS1、S2、S3、すなわちRFID識別子のリーダーがあり、これらがゴミ置き場に運ばれた各ゴミ袋の閉鎖手段のRFID識別子の情報又は当該情報の少なくとも一部を読み取る。センサーS1、S2、S3は好ましくは、十分に遠くの距離から遠隔にRFID識別子3のメモリー内の情報を読み取ることができるタイプのものである。
【0033】
ゴミ置き場のセンサーS1、S2、S3からの情報は、例えば制御システムCS、一般的には当該システムのデータベースに送信され、この情報に基づいて、例えば廃棄物の種類のゴミ袋の数に基づいて、各ゴミ置き場、すなわちゴミ庫又は同等物のゴミ箱の充填度が分かる。
【0034】
図1では、ゴミ庫WR1、WR2、WR3のゴミ箱の充填度が黒色を用いて簡略形態で表示されている。ゴミ箱の黒色部分が多いほどゴミ箱がよりたまっている。
【0035】
図2は、システムのゴミ庫WR1の空間のようなゴミ置き場をより詳細に示す。ゴミ庫は、ゴミ袋1に入れられた廃棄物又はリサイクル可能な材料が運び込まれる複数のゴミ箱B1〜B6を含む。センサーS1、すなわちRFID識別子のリーダーは、ゴミ袋がゴミ庫に運び込まれると又は規則的な間隔で、ゴミ袋1の閉鎖手段2のRFID識別子3のメモリー内にある情報又は当該情報の一部を読み取る。情報は、センサー1から制御システムのデータベースに送信され、この情報に基づいて、制御システムCSが特にゴミ庫のゴミ箱B1〜B6の充填度を推量する。加えて、そのため、制御システムが特にゴミ庫の各廃棄物区分のゴミ袋の量を認識する。図2は、第1のゴミ箱B1にある複数のゴミ袋1を例として示す。第2のゴミ箱B2の充填度及び第3のゴミ箱B3の充填度は高く、およそ80%であり、ほぼ満杯である。第4のゴミ箱B4の充填度はおよそ50%である。第5のゴミ箱B5の充填度はおよそ30%である。第6のゴミ箱B6は空である。
【0036】
センサーS1、S2、S3からの情報は、それ自体が従来技術であるデータ転送方法及びデータ転送システムを用いて、制御システムCSに無線で又は有線で送信することができる。
【0037】
接続は双方向であるものとすることもでき、その場合、センサーS1、S2、S3からくる情報はRFID識別子3のメモリー内に保存することができる。この場合、センサーS1、S2、S3は単に読取り装置ではなく、読取り/送信装置である。
【0038】
ゴミ庫WR1、WR2、WR3のゴミ箱B1〜B6の充填度、該当するゴミ置き場の様々な種類の廃棄物の量、及び各ゴミ袋1がゴミ置き場に置かれた時刻に関するような、各ゴミ置き場の状況に関する情報が制御システムCS内にあるため、当該システムによって、ゴミ収集車V1のような廃棄物搬送車を以前よりも正確に制御することができる。加えて、廃棄物搬送を多くの有利な方法で最適化することができる。
【0039】
制御システムCSは、搬送車の端末装置又は当該搬送車のドライバーの端末装置T1に必要な情報を送信することができる。情報は一般的に、それ自体が従来技術である方法で、制御システムから端末装置T1に無線で送信される。図1におけるデータ送信は簡略方法で記載されている。
【0040】
ゴミ収集車V1は、例えば容器を空にすることで、ゴミ置き場から当該ゴミ収集車の搬送容器に廃棄物を収集する。制御システムCS内の情報に基づいて、予めどの廃棄物の種類及びどの程度の廃棄物が各ゴミ置き場にあるのかが正確に分かる。この場合、どの廃棄物が搬送のためにどのゴミ収集車に載せられたのかが正確に分かる。一方で、ゴミ収集車の搬送スペースの使用を最適化することができる。ゴミ収集車に残っているスペースがどの程度であるかが分かっているため、ゴミ収集車の所在地点付近のゴミ置き場を巡回すると共に、そのゴミ置き場から積載量を補う量を収集することが可能であり、この量は制御システムによって分かり、ゴミ収集車の積載量になおも見合うものである。この場合、一方では、ゴミ収集車V1が移動する距離及び使用時の搬送スペースも最適化することができる。他方で、一部のゴミ置き場において廃棄物が全くないか又はほとんどないことが分かっているときに、ほとんど充填されていない場合のゴミ箱B1〜B6又は或る特定の廃棄物の種類のゴミ箱に行ってゴミ箱を空にする必要がないため、搬送経路を最適化することができる。
【0041】
したがって、RFID識別子は、ゴミ箱又はゴミ置き場の充填度を報告することもできる。この場合、廃棄物の搬送を最適化することができる。搬送は、充填度が限度を超えた場合にのみ行われる。これによりエネルギーの節約となり、排気が低減する。RFID識別子は廃棄物の内容物を報告することもできる。廃棄物が、例えば分解性の、迅速に搬送する必要のある何らかの廃棄物等を含んでいる場合、制御システムの制御下でその場所への収集を要請することができる。RFID識別子は、温度報知、すなわち火災報知を与えることもできる。RFID識別子は、廃棄物がいつゴミ箱に入れられたか、及びどのゴミ箱に入れられたかに関する情報を含むことができ、その場合、廃棄物の量、種類及び傾向に関する情報が得られる。
【0042】
好ましい一実施形態によれば、通常の廃棄物搬送において、1種類のゴミ容器しか必要とされず、3〜4台のゴミ収集車に代わって1台だけのゴミ収集車がそれらのゴミ容器を収集する。混合廃棄物、生物系廃棄物、ガラス廃棄物、金属廃棄物及び紙廃棄物のような全ての廃棄物が1つの袋に入れられる場合にも有利である。この場合では、区分がない状態であり、それらの搬送がより容易である。袋は分別センターにおいて自動的に取り除かれる。
【0043】
図3は、RFID識別子3を設けた閉鎖手段2が取り付けられているゴミ袋1を示す。閉鎖手段2は、この図の実施形態では、ゴミ袋1に作られた結び目10の上に配置されており、その場合、搬送時に結び目10が開くことを防止する。結び目10は、例えば袋1の手提げループ11を結ぶことによって作られる。閉鎖手段2は、袋1の外表面に対面する側に接着剤表面を含み、その場合、接着剤表面は袋の外表面に貼着する。
【0044】
この場合における閉鎖手段は台紙部を含み、この台紙部上に、RFID識別子3が当該技術分野においてそれ自体既知の方法で配置されている。台紙は好ましくは、接着剤表面により容易にゴミ袋に取り付けることができる積層貼付紙(sticker laminate)又は同等物である。RFID識別子は、メモリー部(チップ)及びアンテナ部を含む。RFID識別子は好ましくは、パッシブRFID識別子であり、その場合、自身の電源を必要としない。
【0045】
代替的に、閉鎖手段2は、口部の周りにきつく巻き付けることによる、ゴミ用サックの口部の従来的な閉塞具として使用することができる。所望であれば、口部にさらなる結び目を作ることができるか、又は追加の閉塞具を設けることができる。
【0046】
図4は、閉鎖手段2の好ましい一実施形態を示す。RFID識別子3に加え、閉鎖手段2には他の識別子21、22、23、24、25、26も設けられている。この図の実施形態では、閉鎖手段は文字表示21を含み、この文字表示は、該当する閉鎖手段が意図する廃棄物の種類を文字で表している。文字による表示21は複数の異なる言語で記載することができる。色コード22が閉鎖手段2の表面に形成されており、この色コードは閉鎖手段の領域の一部又は閉鎖手段全体のサイズとすることができる。加えて、閉鎖手段2は絵図コード又は描画コード23を含むことができ、このコードは閉鎖手段が意図する廃棄物の種類を表している。閉鎖手段は、家庭、企業又は団体のような廃棄物排出者コミュニティを表す顧客コード24を含むことができる。顧客コード24は一般的に英数字情報である。さらに、閉鎖手段はバーコード25又は他の可視的なグラフィックコードを含むことができる。さらに、リサイクル目的の廃棄物群の閉鎖手段は、リサイクル表示のあるコードを含むことができる。加えて、閉鎖手段2は製造業者又は販売業者の情報又は広告を含むことができる。さらに、閉鎖手段は、地方廃棄物管理業者又は地方廃棄物管理団体の名称又は他の識別子を含むことができる。
【0047】
図5は、複数の閉鎖手段2を含む、1種類の廃棄物の閉鎖手段シート200を示す。閉鎖手段シートの閉鎖手段2は必要に応じて例えば個々に切り離すことができる。
【0048】
図6は、様々な閉鎖手段2a、2b、2c、2d、2e、2f、2gの幾つかの例を示し、これらの閉鎖手段は様々な種類の廃棄物を収容しているゴミ袋を閉鎖するように意図されている。図6の実施形態は、混合廃棄物用に意図された閉鎖手段2a、金属用に意図された閉鎖手段2b、板紙廃棄物用に意図された閉鎖手段2c、生物系廃棄物用に意図された閉鎖手段2d、有害廃棄物用に意図された閉鎖手段2e、紙用に意図された閉鎖手段2f及びガラス用に意図された閉鎖手段2gを示す。また、他の廃材を必要に応じて独自の識別子で表示することができる。
【0049】
閉鎖手段2とRFID識別子3との本発明による組み合わせを、例えば以下のように廃棄物搬送システムに関連して用いることができる。本発明による閉鎖手段、すなわち、閉鎖手段とRFID識別子とを組み合わせたものが、家庭又は他の廃棄物排出者に配布又は交付される。RFID識別子は各廃棄物排出者のコード又は対応する識別子を含み、このコードを用いて、必要であれば廃棄物排出者を識別することができる。好ましい一実施形態によれば、閉鎖手段2は色コード等の識別コードを含み、この識別コードに応じて、閉鎖手段が、各分別されたゴミ袋に関連して決められたとおりにシステムにおいて使用される。色コードは、閉鎖手段全体のサイズ、又はパターン若しくは文字であるものとすることができる。或る特定の色の色コードを混合廃棄物用に、第2の色コードを生物系廃棄物用に、対応して独自の色コードをリサイクル可能な材料用に定めることが考えられる。この場合、ユーザーは、或る特定の種類の廃棄物を含むゴミ袋に、対応する色コードを含む閉鎖手段を付ける。
【0050】
このようにして、ユーザーが所望するゴミ袋を異なる廃棄物区分のどのようなものにも関連して用いることができ、廃棄物排出者は、本発明による閉鎖手段及びRFID識別子の色コードをゴミ袋に付けるだけである。また通常、RFID識別子は、当該RFID識別子が関連して用いられる廃棄物の種類をすでに含んでもいる。
【0051】
本発明の好ましい一実施形態によれば、RFID識別子のリーダーがゴミ箱の蓋又はゴミ置き場の扉口に関連しているものとすることができ、これにより、該当するゴミ箱又はゴミ置き場に意図された廃棄物だけを該当するゴミ箱に給送することが可能となる。特に、空気圧式廃棄物搬送システムに関連して、1つのゴミ置き場だけをこの場合では便宜上様々な材料用に使用することができ、その場合、システムはRFID識別子に応じて後で廃棄物を様々な区分に分別する。同時に、本発明によるRFID識別子を有しない廃材をシステムのゴミ置き場に給送することを防止することもできる。
【0052】
RFID識別子を用いて、或る特定のユーザーによって運び込まれた廃棄物の量を記録することができ、その場合、請求書を作成する原則を変えることができる。他方で、ユーザーは、廃棄物の分別に対し、例えばリサイクルに適した廃棄物の廃棄物搬送料金の低減によって報われることができる。
【0053】
典型的な実施形態によれば、閉鎖手段は、廃棄物区分の色を有するRFID貼付けテープである閉鎖用貼付けテープであり、この貼付けテープは、例えば廃棄物の種類に応じて文字識別子を含む。加えて、各家庭、住宅建設業者、企業その他の廃棄物排出者に応じて別個に指定される識別番号又は他の識別子を閉鎖手段及び/又はRFID識別子用に形成することができる。
【0054】
したがって、本発明は、店の普通のプラスチック手提げ袋を用いることによって利用することができ、これらの袋が本発明による閉鎖手段2を用いて閉鎖される。手提げ袋に廃棄物を入れ、その手提げループを結ぶことによって手提げ袋を閉鎖する。一般的な方法は、初めに1つの結び目を作ることであり、その後、閉鎖手段、好ましくは貼付けテープを結び目の頂部に配置し、手提げ袋の結び目の上に取り付ける。その後、手提げループを用いて第2の結び目を作る。RFID識別子はこの場合、部分的に保護されたままであり、搬送による損傷を回避する。本発明による閉鎖手段はゴミ袋の結び目が開くことも防止する。
【0055】
ゴミ袋が従来的なゴミ収集車によって又は何らかの他の方法で搬送される、廃棄物分別センターにおいて、ゴミ袋はRFID識別子3が与える情報に基づいて様々な廃棄物区分に分別される。この後、ゴミ袋1は引き裂かれて残りの廃棄物から取り除かれる。本発明による閉鎖手段のRFID識別子は、分別された廃棄物区分からゴミ袋が取り除かれていることをリーダー手段の助けによって確認するものとしてさらに使用することもできる。
【0056】
本発明は、RFID識別子を含む専用の閉鎖手段が各家庭に提供されるように、好ましい一実施形態に従って適用することができる。これは分別に役立つ。加えて、本発明による閉鎖手段とRFID識別子との組み合わせによって、どこで廃棄物処理システムのコストが発生するかを示すことが容易である。料金は以前よりも正確に廃棄物排出者に割り振ることができる。
【0057】
好ましい一実施形態によれば、家庭は一定の廃棄物料金を負担し、分別センターにおいて分別されたゴミ袋ごとに控除を受ける。RFID識別子の自動的な読取りに基づいて、システムは、控除が正確な対象に届くように、分別された廃棄物を情報システムによって割り振ることができる。
【0058】
閉鎖手段とRFID識別子との組み合わせが最も好ましい実施形態であるが、システムは、所望であれば、使用準備が整っているRFID識別子を含むゴミ袋が閉鎖手段の代わりに使用される代替形態を排除するものではない。しかしながら、これには、各廃棄物区分用にRFID識別子を設けた別個のゴミ袋を必要とする。
【0059】
家庭の識別と同様、分別センターにおけるRFID識別子に基づいた分別は非常に容易である。RFID識別子は廃棄物分別に数多くの好条件を与える。
【0060】
したがって、本発明は、廃棄物又はリサイクル可能な材料が手提げ袋、袋又はサック1に入った状態でゴミ庫WR1、WR2、WR3のゴミ箱のようなゴミ置き場に搬送され、当該ゴミ置き場からさらなる処理のためにその先へ搬送車によって搬送される、廃棄物処理システムにおける方法に関する。RFID識別子3を、廃棄物搬送において使用される当該手提げ袋、袋、サック1又は同等物に関連して使用し、好ましくは、RFID識別子3が設けられた閉鎖手段2を、閉鎖する際に使用するか、又は、当該手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物の閉鎖を確認するものとして使用し、また、当該方法では、センサーS1、S2、S3が当該廃棄物システムのゴミ庫WR1、WR2、WR3のようなゴミ置き場に関連して又は当該ゴミ置き場付近に配置されており、当該センサーが当該RFID識別子から読み取った情報が制御ユニットCSに送信され、当該制御ユニットCSは、当該RFID識別子が与える当該情報に基づいて、当該廃棄物搬送システム又は当該廃棄物搬送システムの一部を制御するのに適している。
【0061】
好ましい一実施形態によれば、廃棄物搬送において使用される当該手提げ袋、袋及びサック1又は同等物は、ゴミ庫WR1、WR2、WR3のようなゴミ置き場における少なくとも1つのゴミ箱B1、B2、B3、B4、B5、B6に投入される。
【0062】
好ましい一実施形態によれば、当該方法において、ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック1を廃棄物搬送において使用する。
【0063】
好ましい一実施形態によれば、当該閉鎖手段2は、パターン、色、コード、表示又は同等物のような少なくとも1つの第1の可視的な識別子21、22、23を含み、当該識別子21、22、23は、閉鎖するのに当該閉鎖手段2が使用される袋、手提げ袋、サック又は同等物に収容されている廃材又はリサイクル可能な材料の種類を規定する。
【0064】
好ましい一実施形態によれば、当該閉鎖手段2は、表示、コード又は同等物のような少なくとも1つの第2の可視的な識別子24、25を含み、当該識別子24、25は家庭のようなユーザーコミュニティを表す。
【0065】
好ましい一実施形態によれば、当該方法において、廃棄物はRFID識別子3が与える情報に基づいて様々な区分に分別される。
【0066】
好ましい一実施形態によれば、RFID識別子3、より詳細には閉鎖手段2内に配置されるRFID識別子を用いて搬送システムの動作を最適化する。
【0067】
好ましい一実施形態によれば、当該方法において、制御データが当該制御ユニットCSから、ゴミ収集車V1のような1台又は複数台の廃棄物搬送車の端末T1又は搬送車のドライバーの端末T1に送信される。
【0068】
好ましい一実施形態によれば、ゴミ置き場から情報が送信され、当該情報に基づいて、ゴミ庫WR1、WR2、WR3のようなゴミ置き場の当該ゴミ箱B1、B2、B3、B4、B5、B6の充填度、又はゴミ庫のようなゴミ置き場にある或る特定の種類の廃棄物の量を判断することができる。
【0069】
好ましい一実施形態によれば、当該方法において、センサーS1、S2、S3は、RFID識別子3のメモリー内に保存される情報も送る。
【0070】
好ましい一実施形態によれば、ゴミ置き場のセンサーS1、S2、S3によって送信された情報によって、以下のうちの1つ又は複数を最適化する:搬送車が移動する距離、経路、廃棄物に必要とされる容積、廃棄物の様々な区分に必要とされる容積、利用可能な容積、及び廃棄物の様々な区分に利用可能な容積。
【0071】
好ましい一実施形態によれば、当該搬送車の最も適切に最適化された経路に関するような制御データが、当該制御システムCSから搬送車の端末T1又は当該搬送車のドライバーの端末T1に送信される。
【0072】
本発明はまた、廃棄物又はリサイクル可能な材料が手提げ袋、袋又はサック1に入った状態でゴミ庫WR1、WR2、WR3のゴミ箱のようなゴミ置き場に搬送され、当該ゴミ置き場からさらなる処理のためにその先へ搬送車によって搬送される、廃棄物処理システムに関する。RFID識別子3を、廃棄物搬送において使用される当該手提げ袋、袋、サック1又は同等物に関連して配置し、好ましくは、閉鎖手段2において、閉鎖する際に使用するか、又は、当該手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物の閉鎖を確認するものとして使用し、また、センサーS1、S2、S3が当該廃棄物システムのゴミ庫WR1、WR2、WR3のようなゴミ置き場に関連して又は当該ゴミ置き場付近に配置されており、当該センサーが当該RFID識別子から読み取った情報が制御ユニットCSに送信され、当該制御ユニットCSは、当該RFID識別子が与える当該情報に基づいて、当該廃棄物搬送システム又は当該廃棄物搬送システムの一部を制御するのに適している。
【0073】
好ましい一実施形態によれば、当該システムは、ゴミ庫WR1、WR2、WR3のようなゴミ置き場に少なくとも1つのゴミ箱B1、B2、B3、B4、B5、B6を備える。
【0074】
好ましい一実施形態によれば、当該システムでは、ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック1を廃棄物搬送において使用する。
【0075】
好ましい一実施形態によれば、当該閉鎖手段2は、パターン、色、コード、表示又は同等物のような少なくとも1つの第1の可視的な識別子21、22、23を含み、当該識別子21、22、23は、閉鎖するのに当該閉鎖手段2が使用される袋、手提げ袋、サック又は同等物に収容されている廃材又はリサイクル可能な材料の種類を規定する。
【0076】
好ましい一実施形態によれば、当該閉鎖手段2は、表示、コード又は同等物のような少なくとも1つの第2の可視的な識別子24、25を含み、当該識別子24、25は家庭のようなユーザーコミュニティを表す。さらに別の実施形態によれば、閉鎖手段は、地方廃棄物管理業者若しくは地方廃棄物管理団体の名称又は他の識別子を含む
【0077】
好ましい一実施形態によれば、当該システムでは、廃棄物は当該閉鎖手段及び/又は当該RFID識別子3が与える情報に基づいて様々な区分に分別される。
【0078】
好ましい一実施形態によれば、RFID識別子3、より詳細には閉鎖手段2内に配置されるRFID識別子を用いて搬送システムの動作を最適化する。
【0079】
好ましい一実施形態によれば、当該システムにおいて、制御データが当該制御ユニットCSから、ゴミ収集車V1のような1台又は複数台の廃棄物搬送車の端末T1又は搬送車のドライバーの端末T1に送信される。
【0080】
好ましい一実施形態によれば、ゴミ置き場から制御システムCSへ情報が送信され、当該情報に基づいて、ゴミ庫WR1、WR2、WR3のような当該ゴミ置き場の当該ゴミ箱B1、B2、B3、B4、B5、B6の充填度、又はゴミ庫のようなゴミ置き場にある或る特定の種類の廃棄物の量を判断することができる。
【0081】
好ましい一実施形態によれば、センサーS1、S2、S3は、RFID識別子3のメモリー内に保存される情報を送るのにも適している。
【0082】
好ましい一実施形態によれば、ゴミ置き場のセンサーS1、S2、S3によって送信された情報によって、以下のうちの1つ又は複数を最適化する:搬送車が移動する距離、経路、廃棄物に必要とされる容積、廃棄物の様々な区分に必要とされる容積、利用可能な容積、及び廃棄物の様々な区分に利用可能な容積。
【0083】
好ましい一実施形態によれば、当該搬送車の最も適切に最適化された経路に関するような制御データが、当該制御システムCSから搬送車の端末T1又は当該搬送車のドライバーの端末T1に送信される。
【0084】
空気圧式廃棄物搬送システムに関連したRFID識別子の使用は、国際公開第2005/118435号に記載されている。廃棄物を分別する際のRFID識別子の使用は、国際公開第2006/096101号に提示されている。
【0085】
本発明が上記に提示した実施形態に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲内で変更することができることは当業者には明らかである。必要であれば、本明細書に提示された可能性のある特徴は他の特徴と共に互いに別個に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物又はリサイクル可能な材料が手提げ袋、袋又はサック(1)に入った状態でゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のゴミ箱のようなゴミ置き場に搬送され、該ゴミ置き場からさらなる処理のためにその先へ搬送車によって搬送される、廃棄物処理システムにおける方法であって、RFID識別子(3)を、廃棄物搬送において使用される該手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物に関連して使用し、好ましくは、RFID識別子(3)が設けられた閉鎖手段(2)を、閉鎖する際に使用するか、又は、該手提げ袋、袋、サック(1)若しくは同等物の閉鎖を確認するものとして使用し、また、該方法では、センサー(S1、S2、S3)が該廃棄物システムのゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のようなゴミ置き場に関連して又は該ゴミ置き場付近に配置されており、該センサーが該RFID識別子から読み取った情報が制御ユニット(CS)に送信され、該制御ユニット(CS)は該RFID識別子が与える該情報に基づいて、該廃棄物搬送システム又は該廃棄物搬送システムの一部を制御するのに適していることを特徴とする、方法。
【請求項2】
廃棄物搬送において使用される該手提げ袋、袋及びサック(1)又は同等物は、ゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のようなゴミ置き場における少なくとも1つのゴミ箱(B1、B2、B3、B4、B5、B6)に投入されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該方法において、ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック(1)を廃棄物搬送において使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
該閉鎖手段(2)は、パターン、色、コード、表示又は同等物のような少なくとも1つの第1の可視的な識別子(21、22、23)を含み、該識別子は、閉鎖するのに該閉鎖手段(2)が使用される袋、手提げ袋、サック又は同等物に収容されている廃材又はリサイクル可能な材料の種類を規定することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
該閉鎖手段(2)は、表示、コード又は同等物のような少なくとも1つの第2の可視的な識別子(24、25)を含み、該識別子は家庭のようなユーザーコミュニティを表すことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
該方法において、廃棄物はRFID識別子(3)が与える情報に基づいて様々な区分に分別されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
RFID識別子(3)、より詳細には閉鎖手段(2)内に配置されるRFID識別子を用いて搬送システムの動作を最適化することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
該方法において、制御データが該制御ユニット(CS)から、ゴミ収集車(V1)のような1台又は複数台の廃棄物搬送車の端末(T1)又は搬送車のドライバーの端末(T1)に送信されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ゴミ置き場から情報が送信され、該情報に基づいて、ゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のような該ゴミ置き場の該ゴミ箱(B1、B2、B3、B4、B5、B6)の充填度、又はゴミ庫のようなゴミ置き場にある或る特定の種類の廃棄物の量を判断することができることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
該方法において、センサー(S1、S2、S3)は、RFID識別子(3)のメモリー内に保存される情報も送ることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ゴミ置き場のセンサー(S1、S2、S3)によって送信された情報によって、搬送車が移動する距離、経路、廃棄物に必要とされる容積、廃棄物の様々な区分に必要とされる容積、利用可能な容積、及び廃棄物の様々な区分に利用可能な容積のうちの1つ又は複数を最適化することを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
該搬送車の最も適切に最適化された経路に関するような制御データが、該制御システム(CS)から搬送車の端末(T1)又は該搬送車のドライバーの端末(T1)に送信されることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
廃棄物又はリサイクル可能な材料が手提げ袋、袋又はサック(1)に入った状態でゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のゴミ箱のようなゴミ置き場に搬送され、該ゴミ置き場からさらなる処理のためにその先へ搬送車によって搬送される、廃棄物搬送システムであって、RFID識別子(3)を、廃棄物搬送において使用される該手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物に関連して配置し、好ましくは、閉鎖手段(2)において、閉鎖する際に使用するか、又は、該手提げ袋、袋、サック(1)若しくは同等物の閉鎖を確認するものとして使用し、また、センサー(S1、S2、S3)が該廃棄物システムのゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のようなゴミ置き場に関連して又は該ゴミ置き場付近に配置されており、該センサーが該RFID識別子から読み取った情報が制御ユニット(CS)に送信され、該制御ユニット(CS)は該RFID識別子が与える該情報に基づいて、該廃棄物搬送システム又は該廃棄物搬送システムの一部を制御するのに適していることを特徴とする、廃棄物搬送システム。
【請求項14】
ゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のようなゴミ置き場における少なくとも1つのゴミ箱(B1、B2、B3、B4、B5、B6)を備えることを特徴とする、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック(1)を廃棄物搬送において使用することを特徴とする、請求項13又は14に記載のシステム。
【請求項16】
該閉鎖手段(2)は、パターン、色、コード、表示又は同等物のような少なくとも1つの第1の可視的な識別子(21、22、23)を含み、該識別子は、閉鎖するのに該閉鎖手段(2)が使用される袋、手提げ袋、サック又は同等物に収容されている廃材又はリサイクル可能な材料の種類を規定することを特徴とする、請求項13乃至15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
該閉鎖手段(2)は、表示、コード又は同等物のような少なくとも1つの第2の可視的な識別子(24、25)を含み、該識別子は家庭のようなユーザーコミュニティを表すことを特徴とする、請求項13乃至16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
該システムにおいて、廃棄物は該閉鎖手段及び/又は該RFID識別子(3)が与える情報に基づいて様々な区分に分別されることを特徴とする、請求項13乃至17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
RFID識別子(3)、より詳細には閉鎖手段(2)内に配置されるRFID識別子を用いて搬送システムの動作を最適化することを特徴とする、請求項13乃至18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
該システムにおいて、制御データが該制御ユニット(CS)から、ゴミ収集車(V1)のような1台又は複数台の廃棄物搬送車の端末(T1)又は搬送車のドライバーの端末(T1)に送信されることを特徴とする、請求項13乃至19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
ゴミ置き場から制御ユニット(CS)へ情報が送信され、該情報に基づいて、ゴミ庫(WR1、WR2、WR3)のような該ゴミ置き場の該ゴミ箱(B1、B2、B3、B4、B5、B6)の充填度、又はゴミ庫のようなゴミ置き場にある或る特定の種類の廃棄物の量を判断することができることを特徴とする、請求項13乃至20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
センサー(S1、S2、S3)は、RFID識別子(3)のメモリー内に保存される情報も送るのにも適していることを特徴とする、請求項13乃至21のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
ゴミ置き場のセンサー(S1、S2、S3)によって送信された情報によって、搬送車が移動する距離、経路、廃棄物に必要とされる容積、廃棄物の様々な区分に必要とされる容積、利用可能な容積、及び廃棄物の様々な区分に利用可能な容積のうちの1つ又は複数を最適化することを特徴とする、請求項13乃至22のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項24】
搬送車の最も適切に最適化された経路に関するような制御データが、該制御システム(CS)から搬送車の端末(T1)又は該搬送車のドライバーの端末(T1)に送信されることを特徴とする、請求項13乃至23のいずれか一項に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−522700(P2012−522700A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502723(P2012−502723)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/FI2010/050201
【国際公開番号】WO2010/112668
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(508342644)マリキャップ オーワイ (28)
【Fターム(参考)】