説明

延伸観察用引張試験装置および引張試験方法

【課題】試験片の引張試験を行いながら、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる延伸観察用引張試験装置を提供する。
【解決手段】延伸観察用引張試験装置1は、試験片2を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波Mを試験片2の被観察部に照射し、試験片2を透過した電磁波Mを検出して試験片2の延伸状態を観察する。引張試験装置1は、把持治具322に保持された試験片2の状態を測定する測定機構6と、把持治具322とともに試験片2を収容する保持ユニット32と、保持ユニット32を電磁波Mの照射方向に垂直な面内で移動する移動機構12とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、延伸観察用引張試験装置および引張試験方法に係り、特に延伸過程における試験片の構造の変化を観察する延伸観察用引張試験装置および引張試験方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、延伸過程における試験片の構造の変化を観察するために引張試験装置が用いられている。このような引張試験装置として、例えば、試験片を引っ張り可能に保持する把持冶具と、この把持冶具を移動させて試験片を延伸させる延伸機構とを有し、様々な応力状態にある試験片の状態を観察する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、このような引張試験装置は、試験片の位置調整が難しいため、分析装置の電磁波発生源からの電磁波が試験片の所望の被観察部を通過するように、電磁波発生源と検出器との間に試験片を配置することが困難である。このため、試験片の位置を容易に調整することができる引張試験装置が求められていた。
【0004】
また、試験片の中央部の被観察部における応力および歪が均一化されるように、試験片の四辺を保持する把持冶具を備えた引張試験装置も知られている(例えば特許文献2参照)。この装置によれば、電磁波発生源からの電磁波が試験片の所望の被観察部を通過するように電磁波発生源と検出器との間に試験片を配置することが可能となる。この装置においては、把持治具を互いに反対方向に移動することで試験片を延伸するようになっている。
【0005】
しかしながら、上述した従来の引張試験装置においては、試験片の引張試験を行いながら、試験片の被観察部の位置調整を行うことはできなかった。引張試験を行いながら試験片の被観察部の位置調整を行う必要性は、試験片の構造の微細化が進むにつれ、より高まっている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−247931号公報
【特許文献2】特開2003−207430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、試験片の引張試験を行いながら、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる延伸観察用引張試験装置および引張試験方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様によれば、試験片の引張試験を行いながら、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる延伸観察用引張試験装置が提供される。この延伸観察用引張試験装置は、試験片を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波を前記試験片の被観察部に照射し、前記試験片を透過した電磁波を検出して前記試験片の延伸状態を観察するものである。この引張試験装置は、前記把持治具に保持された試験片の状態を測定する測定機構と、前記把持治具とともに前記試験片を収容した保持ユニットと、前記保持ユニットを前記電磁波の照射方向に垂直な面内で移動する移動機構とを備えている。
【0009】
このような構成によれば、延伸している状態の試験片を測定機構で測定して、試験片を収容した保持ユニットを電磁波の照射方向に垂直な面内で移動することができる。したがって、試験片の引張試験を行いながら、電磁波が照射される試験片の箇所(被観察部)を確認しつつ、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる。
【0010】
本発明の第2の態様によれば、試験片の引張試験を行いながら、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる延伸観察用引張試験装置が提供される。この延伸観察用引張試験装置は、試験片を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波を前記試験片の被観察部に照射し、前記試験片を透過した電磁波を検出して前記試験片の延伸状態を観察するものである。この引張試験装置は、前記把持治具に保持された試験片における基準点の位置の変化を測定する測定機構と、前記把持治具とともに前記試験片を収容する保持ユニットと、前記保持ユニットを前記電磁波の照射方向に垂直な面内で移動する移動機構と、前記測定機構により測定された基準点の位置の変化に応じて、前記電磁波が前記試験片の所定の被観察部を通過するように、前記移動機構による前記保持ユニットの移動を制御する制御部とを備えている。
【0011】
このような構成によれば、延伸している状態の試験片の位置の変化を測定機構で測定し、この測定された位置の変化に応じて、試験片を収容した保持ユニットを、電磁波が試験片の所望の被観察部を常に通過するように電磁波の照射方向に垂直な面内で移動することができる。したがって、試験片の引張試験を行いながら、電磁波が常に試験片の所望の被観察部に照射されるように試験片の位置の自動調整を行うことができる。
【0012】
前記測定機構は、前記把持治具に保持された試験片に光を照射する光源と、前記試験片からの光を観察する顕微鏡とを有していてもよい。あるいは、前記測定機構は、前記把持治具に保持された試験片における基準点の位置の変化を非接触で測定する非接触変位計を有していてもよい。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、試験片の引張試験を行いながら、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる延伸観察用引張試験方法が提供される。この方法においては、試験片を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波を前記試験片の被観察部に照射し、前記試験片を透過した電磁波を検出して前記試験片の延伸状態を観察する。前記把持治具に保持された試験片における基準点の位置の変化を測定し、前記測定された基準点の位置の変化に応じて、前記電磁波が前記試験片の所定の被観察部を通過するように、前記試験片を電磁波の照射方向に垂直な面内で移動させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、延伸している状態の試験片を測定して、試験片を引っ張り可能な状態で保持する保持ユニットを電磁波の照射方向に垂直な面内で移動することができる。したがって、試験片の引張試験を行いながら、電磁波が照射される試験片の箇所(被観察部)を確認しつつ、試験片の被観察部の位置調整を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る延伸観察用引張試験装置の実施形態について図1から図8を参照して詳細に説明する。なお、図1から図8において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施形態における延伸観察用引張試験装置1を示す模式図である。図1に示すように、この引張試験装置1は、延伸過程における試験片2の構造の変化を観察するために用いられる。電磁波発生源3から電磁波Mが試験片2の被観察部に照射され、試験片2を透過した電磁波Mは2次元CCD検出器4で検出される。2次元CCD検出器4により検出された試験片2における電磁波Mの散乱情報は、CCDコントローラ5でデジタル化され、このデジタル化された散乱情報に基づいて試験片2の延伸状態の観察が行われる。
【0017】
試験片2の形状や寸法は特に限定されないが、通常は、一辺が10mm〜30mmの方形状や短冊状の試験片2が用いられる。試験片2があまりに小さいとその作成が困難な場合がある一方、あまりに大きいと最大延伸倍率時の延伸量が大きくなるために引張試験装置1が大型化してしまう場合がある。また、試験片2の厚みも特に制限されないが、通常は0.1mm〜1mmであり、2次元CCD検出器4に応じて決めればよい。
【0018】
また、図1に示すように、引張試験装置1は、電磁波Mの照射方向に垂直な面内で移動可能に構成された可動ユニット10を有している。試験片2は、この可動ユニット10の内部で、後述する把持治具により引っ張り可能に保持され、この把持治具とともに可動ユニット10に収容される。可動ユニット10は、移動機構12により例えば図1の上下方向および紙面に垂直な方向に移動できるようになっている。
【0019】
さらに、図1に示すように、引張試験装置1は、可動ユニット10内に収容された試験片2を測定するための測定機構6を有している。この測定機構6は、可動ユニット10の近傍に配置されたミラー20を介して可動ユニット10内の試験片2に光を照射する光源としてのペンライト(スポットライト)21と、可動ユニット10の近傍に配置されたミラー22を介して試験片2を透過した光を受光する偏光顕微鏡23と、偏光顕微鏡23により得られた試験片2の顕微鏡画像をデジタル化するビデオキャプチャ24とを含んでいる。このような構成により、偏光顕微鏡23で得られた画像がビデオキャプチャ24によりデジタル化されてコンピュータに取り込まれ、試験片2を延伸している状態における顕微鏡画像のリアルタイム観察および記録が可能となる。
【0020】
図2は可動ユニット10を示す正面図、図3は図2の平断面図、図4は図2の側断面図である。図2から図4に示すように、可動ユニット10は、ケーシング30と、ケーシング30を水平方向に移動する水平移動機構31と、ケーシング30の内部に収容された保持ユニット32と、保持ユニット32をケーシング30内で垂直方向に移動する垂直移動機構33とを備えている。保持ユニット32の内部には試験片2が引っ張り可能な状態で保持されている。
【0021】
水平移動機構31は、ケーシング30の水平方向の移動を案内する水平ガイド310と、ケーシング30に固定されたステッピングモータ311と、ステッピングモータ311に連結され水平方向に延びる送りねじ(ボールねじ)312と、水平ガイド310に固定され送りねじ312に螺合されるナット部313とを含んでいる。このような構成により、ステッピングモータ311の駆動が送りねじ312に伝達され、送りねじ312が同期回転することによりケーシング30が水平ガイド310に対して水平方向に移動するようになっている。
【0022】
また、垂直移動機構33は、保持ユニット32の垂直方向の移動を案内する垂直ガイド330と、ケーシング30に固定されたステッピングモータ331と、ステッピングモータ331にプーリ332,333およびタイミングベルト334を介して連結され垂直方向に延びる送りねじ(ボールねじ)335と、保持ユニット32に固定され送りねじ335に螺合されるナット部336とを含んでいる。このような構成により、ステッピングモータ331の駆動が送りねじ335に伝達され、送りねじ335が同期回転することにより保持ユニット32が垂直ガイド330に対して垂直方向に移動するようになっている。
【0023】
このように、上述した水平移動機構31および垂直移動機構33により、保持ユニット32を電磁波Mの照射方向に垂直な面内で移動する移動機構12(図1)が構成され、試験片の引張試験を実施するに際して、例えば10μm/秒以上の速度で水平方向および垂直方向に試験片を移動することが可能となる。なお、上述した水平移動機構31のステッピングモータ311および垂直移動機構33のステッピングモータ331はともに1/100減速機を有している。
【0024】
図5は保持ユニット32を示す正断面図、図6は図5の平断面図、図7は図5の側断面図である。図5から図7に示すように、保持ユニット32の中央部には試験片2が保持されている。保持ユニット32は、試験片2を恒温度に維持するためのヒータブロック320および断熱板321とから構成される温度制御機構を有している。なお、試験片2を恒温度に維持するための温度制御機構は、この構成に限られるものではない。
【0025】
また、維持すべき恒温度は特に限定されないが、通常は室温〜200℃であり、その範囲の間で温度を約1℃の精度で制御することが好ましい。試験片2の温度を検出する方法は特に限定されないが、K熱電対などを使用する温度検出方法が好ましい。また、試験片2の温度を制御する方法としては、温度調節計を用いてヒータの電力をPID制御するなどの方法を用いることが好ましい。
【0026】
また、保持ユニット32は、試験片2の両側に配置された1対の把持治具322と、水平方向に延びる2本の送りねじ323と、送りねじ323に螺合された1対のガイド板324とを有している。把持治具322は水平方向に延びており、それぞれの把持治具322の一端に試験片2が保持されている。把持治具322はガイド板324に固定されている。それぞれの送りねじ323の半分には右ねじ、他の半分には左ねじが形成されている。把持治具322や送りねじ323、ガイド板324などの寸法は特に限定されるものではなく、試験片2の寸法に応じて決めればよい。
【0027】
また、保持ユニット32は、1/100減速機付ステッピングモータ325を備えており、このステッピングモータ325は、タイミングベルト326、送りねじ323の端部に設けられたプーリ327a,327b、タイミングベルト328、プーリ327cを介して2本の送りねじ323に連結されている。このような構成により、ステッピングモータ325の駆動が送りねじ323に伝達され、送りねじ323が同期回転することによって2枚のガイド板324が互いに反対方向に移動し、把持治具322に保持された試験片2が引っ張られるようになっている。
【0028】
また、図6に示すように、ヒータブロック320および断熱板321の試験片2が位置する箇所には、略円錐台状の窓材329が形成されている。この窓材329は、試験片2に照射される電磁波Mの散乱情報を2次元CCD検出器4(図1参照)で有効に利用するために、電磁波Mの照射軸に対して45°の角度をなすように形成されている。窓材329の材質は特に限定されるものではなく、例えばポリイミト゛フィルムやKBr、水晶ガラスなどを用いることができる。
【0029】
このような構成の引張試験装置1によれば、ステッピングモータ325を駆動させて恒温度制御下で試験片2を引っ張り、この延伸している状態の試験片2を測定機構6で測定することができる。そして、試験片2を収容した可動ユニット10を水平方向および垂直方向に移動することができる。このように、本実施形態の引張試験装置1によれば、試験片2の引張試験を行いながら、電磁波Mが照射される試験片の箇所(被観察部)を確認しつつ、試験片2の被観察部の位置調整を行うことができる。
【0030】
なお、引張試験を実施するに際しては、必要に応じて、引張試験装置1から離れた位置からコンピュータを用いて、上述した水平移動機構31のステッピングモータ311および垂直移動機構33のステッピングモータ331をパルス出力によって制御するなどしてしてもよい。
【0031】
図8は、本発明の第2の実施形態における延伸観察用引張試験装置101を示す模式図である。この引張試験装置101は、上述した第1の実施形態の測定機構6に加えて、試験片2における所定の基準点の位置の変化を測定する測定機構として非接触式変位計106が設けられている。この非接触式変位計106は、試験片2の近傍に設置された2次元CCDセンサ107と、2次元CCDセンサ107に接続された画像処理システム108とを含んでいる。
【0032】
また、引張試験装置101は、非接触式変位計106により測定された基準点の位置の変化に応じて、電磁波Mが試験片2の所定の被観察部を通過するように移動機構12のステッピングモータ(図2の311,331)を制御し、保持ユニット32の移動を調整する制御部109を有している。
【0033】
このような構成の引張試験装置101においては、2次元CCDセンサ107により撮影した画像を画像処理システム108でデジタル化し、その画像と標準画像との差あるいはズレをドット単位で分析することができる。そして、画像処理システム108で算出された差分のドット数を移動機構12のステッピングモータのパルス量に変換し、制御部109により、電磁波Mが試験片2の所望の被観察部を通過するように保持ユニット32を移動して、試験片2の位置をリアルタイムで自動補正することができる。
【0034】
上述した実施形態では、試験片2を1軸で延伸させる例を説明したが、本発明に係る延伸観察用引張試験装置において用いる延伸機構は、これに限定されるものではない。例えば、2軸延伸方式を採用することもできる。延伸機構としては、対向する把持冶具が互いに反対方向に移動可能に構成されているものが好ましい。また、延伸機構を駆動させる機構としては、ポールネジや減速機付ステッピングモータなどを用いて10μm/秒以上の速度で、X軸および/またはY軸駆動するものが好ましい。また、試験片2を延伸させる量は、ステッピングモータのパルスを制御するなどの方法により調整することができる。
【0035】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施形態における延伸試験装置を示す模式図である。
【図2】図1に示す延伸試験装置の可動ユニットを示す正面図である。
【図3】図2の平断面図である。
【図4】図2の側断面図である。
【図5】図2に示す可動ユニット内の保持ユニットを示す正断面図である。
【図6】図5の平断面図である。
【図7】図5の側断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における延伸試験装置を示す模式図である。
【符号の説明】
【0037】
M 電磁波
1,101 延伸観察用引張試験装置
2 試験片
3 電磁波発生源
4 2次元CCD検出器
5 CCDコントローラ
6 測定機構
10 可動ユニット
12 移動機構
20,22 ミラー
21 ペンライト(光源)
23 偏光顕微鏡
24 ビデオキャプチャ
30 ケーシング
31 水平移動機構
32 保持ユニット
33 垂直移動機構
106 非接触式変位計
107 2次元CCDセンサ
108 画像処理システム
109 制御部
310 水平ガイド
311,325,331 ステッピングモータ
312,323,335 送りねじ
313,336 ナット部
322 把持治具
324 ガイド板
330 垂直ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験片を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波を前記試験片の被観察部に照射し、前記試験片を透過した電磁波を検出して前記試験片の延伸状態を観察する延伸観察用引張試験装置であって、
前記把持治具に保持された試験片の状態を測定する測定機構と、
前記把持治具とともに前記試験片を収容する保持ユニットと、
前記保持ユニットを前記電磁波の照射方向に垂直な面内で移動する移動機構と、
を備えたことを特徴とする延伸観察用引張試験装置。
【請求項2】
試験片を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波を前記試験片の被観察部に照射し、前記試験片を透過した電磁波を検出して前記試験片の延伸状態を観察する延伸観察用引張試験装置であって、
前記把持治具に保持された試験片における基準点の位置の変化を測定する測定機構と、
前記把持治具とともに前記試験片を収容する保持ユニットと、
前記保持ユニットを前記電磁波の照射方向に垂直な面内で移動する移動機構と、
前記測定機構により測定された基準点の位置の変化に応じて、前記電磁波が前記試験片の所定の被観察部を通過するように、前記移動機構による前記保持ユニットの移動を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする延伸観察用引張試験装置。
【請求項3】
前記測定機構は、
前記把持治具に保持された試験片に光を照射する光源と、
前記試験片からの光を観察する顕微鏡と、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の引張試験装置。
【請求項4】
前記測定機構は、前記把持治具に保持された試験片における基準点の位置の変化を非接触で測定する非接触変位計を含むことを特徴とする請求項2に記載の引張試験装置。
【請求項5】
試験片を把持治具により引っ張り可能に保持するとともに、電磁波を前記試験片の被観察部に照射し、前記試験片を透過した電磁波を検出して前記試験片の延伸状態を観察する延伸観察用引張試験方法であって、
前記把持治具に保持された試験片における基準点の位置の変化を測定し、
前記測定された基準点の位置の変化に応じて、前記電磁波が前記試験片の所定の被観察部を通過するように、前記試験片を電磁波の照射方向に垂直な面内で移動させることを特徴とすることを特徴とする延伸観察用引張試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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