説明

建具

【課題】下端部に緩衝材を備えつつも防火対応の扉として機能するドアを有する建具を提供する。
【解決手段】室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、前記枠体に回動可能に設けられ、前記開口を閉塞可能な障子と、を備えた建具であって、前記枠体は下枠を有し、前記障子は、室内外方向一方側に面するとともに前記下枠に当接される当接面と、室内外方向他方側に面する反当接面側と、当該障子の下端の反当接面側に弾性変形可能な緩衝材を有する下端構造体と、を有し、前記当接面側における金属部分の下端は、前記反当接面側における金属部分の下端及び前記枠体のうちの下枠に設けられた金属部分の上端より低く構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、枠体に回動可能に設けられた障子を備えた建具に関する。
【背景技術】
【0002】
室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、枠体に回動可能に設けられた障子を備えた建具としては、建物内部の空間を区画する間仕切壁に形成された開口を開閉するために蝶番を用いて回転可能に支持された障子としてのドアを備えた建具が知られている。このような建具のドアには、ドアを開いた際にドアを操作した者の足とドアの下端とが接触することを懸念して、ドアの下端において室内外の両面に断面が半球状の凸部を有し、ドアの下にて連結された軟質材料にて形成されたカバー部材が設けられている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−9646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の建具のドアは、建物内部の空間を区画する間仕切壁に形成された開口を開閉するドアであって、火災の延焼や拡大を防ぐための、防火対応の扉としては機能しないという課題があった。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、下端部に緩衝材を備えつつも防火対応の扉として機能するドアを有する建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、前記枠体に回動可能に設けられ、前記開口を閉塞可能な障子と、を備えた建具であって、前記枠体は下枠を有し、前記障子は、室内外方向一方側に面するとともに前記下枠に当接される当接面と、室内外方向他方側に面する反当接面と、当該障子の下端の反当接面側に弾性変形可能な緩衝材を有する下端構造体と、を有し、前記当接面側における金属部分の下端は、前記反当接面側における金属部分の下端及び前記枠体のうちの下枠に設けられた金属部分の上端より低いことを特徴とする建具である。
【0006】
ここで、下枠に当接される当接面とは、下枠に間接的に当接する場合や直接的に当接する場合が挙げられる。
このような建具によれば、下枠と当接される障子の当接面側における金属部分の下端は、下枠に設けられた金属部分の上端より低いので、高さ方向において障子の当接面側における金属部分と下枠の金属部分とが重なる領域が確保される。このため、障子の下端に弾性変形可能な緩衝材を備えつつも当該障子を防火対応の扉として用いることが可能である。このとき、反当接面側に下端構造体を配置することにより、反当接面側における金属部分が緩衝材より下に突出することを抑えることが可能である。
【0007】
かかる建具であって、前記障子は、矩形をなす枠状に形成された鋼製のフレームと、前記フレームの両面にそれぞれ設けられた鋼製の表面材とを有するパネル材を備え、前記下端構造体は、前記フレーム側に固定されて前記緩衝材を支持するための支持部材を有し、前記支持部材は、前記パネル材の下端側小口を覆うアルミニウム製の部材であることが望ましい。
このような建具によれば、下端構造体が有するアルミニウム製の支持部材が鋼製のフレーム及び表面材を有するパネル材の下端側小口を覆うので、パネル材の下端側にてフレーム及び表面材の端縁が外部に露出しない。このため、パネル材の下端部において表面材の捲れ及び剥がれや錆の発生を防止することが可能である。
【0008】
かかる建具であって、前記支持部材は、前記当接面に沿う面を有する当接面側部位と、前記反当接面に沿う面を有する反当接面側部位と、を有し、前記当接面側部位は、下端が前記反当接面側部位の下端より低く、前記当接面と面一であることが望ましい。
このような建具によれば、パネル材に支持部材を設けることにより、障子の当接面側における金属部分である当接面側部位の下端を、障子の反当接面側における金属部分である反当接面側部位の下端より低くした防火対応の扉を実現することが可能である。また、当接面側部位は当接面と面一なので、当接面側部位と当接面との境界部分であっても枠体にいずれも接触して隙間が生じないので枠体との間にて気密性及び水密性を確保することが可能である。
【0009】
かかる建具であって、前記下端構造体の下端と前記下枠との間に空隙を有することが望ましい。
このような建具によれば、下端構造体が有する緩衝材の下端と前記下枠との間に空隙を有するので、障子の開閉時に緩衝材が下枠と接触して摩耗したり損傷することはなく、また、建付けにおける経時変化や環境等による反りなどの変形が生じても、緩衝材が下枠と接触することを防止することが可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、下端部に緩衝材を備えつつも防火対応の扉として機能するドアを有する建具を提供することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。本実施形態の建具は、室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、枠体に回動可能に設けられた障子とを備えた建具として、建物の内外の境界に設けられる玄関用の建具を例に挙げて説明する。以下の説明では、建物の外側から見た状態にて上下となる方向を上下方向、及び左右となる方向を左右方向又は見付け方向として示す。尚、玄関ドア単体としての説明であっても、玄関ドアを枠体に取り付けた状態における上下を上下方向として示す。
【0012】
本実施形態に係る建具10は、図1に示すように、躯体に固定され開口を形成する枠体14と、枠体14に蝶番13を介して回動可能に設けられ開口を閉塞可能な障子としての玄関ドア12とを有している。
【0013】
玄関ドア12は、パネル材としてのドアパネル20と、開閉する際の操作部となるハンドル30と、玄関ドア12の下端に下端構造体32とを有しており、図2に示すように、戸先框側に設けられたハンドル30を屋外側に移動させることにより玄関ドア12が回動されて開口が開放される。本実施形態では、下端構造体32を、弾性変形可能な緩衝材33と、緩衝材33を支持するための支持部材34とで構成した例について説明する。
【0014】
ドアパネル20は、図3に示すように、パネル状の断熱部材22と、断熱部材22の周端部を囲むように矩形状に形成された樹脂製のフレーム24と、玄関ドア12の室内側の面(室内外方向一方側に面する面)であり当接面となる鋼製の内表面材28と、玄関ドア12の室外側の面(室内外方向他方側に面する面)である反当接面となる鋼製の外表面材26と、戸先側に固定され枠体14の左側の縦枠19に当接される戸当り部材31(図2)と、を有している。
【0015】
フレーム24は、ドアパネル20の中央に向かって開放された溝部が全周に亘って形成された矩形状の枠であり、フレーム24にて囲まれた領域に断熱部材22が備えられている。断熱部材22及びフレーム24の表裏面側に設けられた外表面材26または内表面材28は、ドアパネル20の周縁部にて全周に亘って外表面材26は内表面材28側に、内表面材28は外表面材26側にそれぞれ折り曲げられるとともに、リベット40にてフレーム24および鋼製の固定部材23に固定されている。折り曲げられた外表面材26の端縁26bと内表面材28の端縁28bとは、ドアパネル20の厚み方向に間隔が隔てられている。
【0016】
下端構造体32は、ドアパネル20の下端に屋外側に位置させて設けられた弾性変形可能な軟質部材でなる緩衝材33と、ドアパネル20の下側の小口を覆うように設けられ緩衝材33を支持するための支持部を有する支持部材34とで構成され、ドアパネル20の下端に固定されている。また、支持部材34の戸先側及び吊元側の端部には当該端部を覆うキャップ35(図2)が設けられている。図1及び図2では、吊元側のキャップは省略されている。
【0017】
玄関ドア12の下部における下端構造体32の構造及び下枠15との当接状態を、図2、図3を参照して説明する。
【0018】
下端構造体32の支持部材34は、枠体14に当接される内表面材28の当接面28aに沿う面を有する当接面側部位34aと、外表面材26の表面に沿う面を有する反当接面側部位34bとを有している。
【0019】
当接面側部位34aは、内表面材28の当接面28aと面一に形成され、上端部が内表面材28に当接されている。反当接面側部位34bは、外表面材26の表面に沿う面が、外表面材26の表面側にて下端部分を覆うとともに下方に延設されている。当接面側部位34aと反当接面側部位34bとは、各々の上端側にて連結部34cにて連結されている。連結部34cは、当接面側部位34a及び反当接面側部位34bと直交するほぼ板状の部位であり、支持部材34がドアパネル20に取り付けられた際には、上面がドアパネル20の下面と対面する。連結部34cには、下端構造体32をドアパネル20に固定するためのねじ51が貫通される貫通孔(不図示)が、支持部材34の長手方向に沿って適宜間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、フレーム24を樹脂製とし、支持部材34をセルフタップねじにて固定することとしたので、フレーム24にも貫通孔を設け、ねじ51は連結部34c及びフレーム24を貫通しフレーム24の内側に設けられている鋼製の固定部材23に螺合される。
【0020】
また、連結部34cの上面には、ドアパネル20の厚み方向に貫通孔を挟むように長手方向に沿う2本のリブ34dが設けられている。このリブ34dは、支持部材34がドアパネル20に固定された際に、ドアパネル20と連結部34cの上面との間に、内表面材28及び外表面材26をドアパネル20に固定しているリベット40の頭部を収容する空隙が形成されるように構成されている。
【0021】
連結部34cの下面側であってドアパネル20の外表面材26側には、反当接面側部位34bと一部を共有して緩衝材33の保持部36が形成されている。
【0022】
キャップ35は、支持部材34の戸先側の縁部を覆うとともにドアパネル20に固定されている戸当り部材31の下端部を覆っている。戸当り部材31は、縦枠19の外面に当接されるためドアパネル20の外表面より外側に設けられている。このため、キャップ35も戸先部分だけ外側に突出されている。キャップ35の突出部分35aの下面には、支持部材34に設けられた保持部36と繋がるように保持部37が設けられている。
【0023】
緩衝材33は、支持部材34とキャップ35の保持部36、37の全域に渡って、ドアパネル20の厚み方向において室外側の領域に設けられた発泡ウレタンやゴムなどの弾性変形可能な軟質部材である。また、緩衝材33は、玄関ドア12の幅方向に渡ってほぼ全域に設けられる細長いほぼ直方体状の部材であり、支持部材34とキャップ35との間にて屈曲変形させて取り付けられている。そして、上部には長手方向に沿って、支持部材34とキャップ35の保持部36、37に保持される取付片33aが突出されている。
【0024】
下枠15は、アルミニウムの押出成形材でなる下枠本体16と、下枠本体16に設けられ玄関ドア12の周縁部が当接されるゴム製のシール部材17と、下枠本体16に設けられ下枠本体16の室内側の部位を覆う樹脂製の化粧材18とを有している。
【0025】
下枠本体16は、室外側の土間面11と水平な面を形成する下枠土間部16aと、下枠土間部16aの室内側の縁部から上方に延出された鉛直壁部16bと、鉛直壁部16bの室外側に設けられ室外側に向かう開口を有しシール部材17が固定されるシール保持部16cと、鉛直壁部16bの室内側に設けられ上方に向かう開口を有し化粧材18が固定される化粧材保持部16dとを有している。
【0026】
ドアパネル20に下端構造体32が固定さられた玄関ドア12が取り付けられた状態では、玄関ドア12の当接面28a側における金属部分の下端としての当接面側部位34aの下端34eは、玄関ドア12の反当接面26a側における金属部分の下端としての支持部材34に設けられた保持部36の下端36aより低く形成されている。すなわち、玄関ドア12の当接面28a側に設けられている金属部分のうち最も下に位置する部位である当接面側部位34aの下端34eは、玄関ドア12の反当接面26a側に設けられている金属部分のうち最も下に位置する部位である保持部36の下端36aより低く形成されている。そして、保持部36に取り付けられた緩衝材33の下端33bと当接面側部位34aの下端34eとがほぼ同じ高さに位置している。
【0027】
また、玄関ドア12が閉じられた状態では、緩衝材33及び当接面側部位34aが下枠15の下枠土間部16aと上下方向に間隔を隔てて配置されるとともに、当接面側部位34aがシール部材17に当接されている。このとき、下枠15に設けられた金属部分の上端は、シール保持部16cの上端16fとなっている。本実施形態の建具10は、防火性を考慮して、当接面側部位34aの下端34eとシール保持部16cの上端16fとの上下方向における間隔は、3mm以上となるように、また、高齢者に配慮して化粧材保持部16dの室内側の縁部16e又は化粧材18の上端と下枠土間部16aの上面との間隔は20mm以下となるように構成されている。
【0028】
上記実施形態の建具10によれば、玄関ドア12の周縁部が当接される当接面28a側の金属部分、すなわち当接面側部位34aの下端34eは、下枠15のシール保持部16cの上端16fより低いので、高さ方向において玄関ドア12の当接面28a側の金属部分と下枠15の金属部分とが重なる領域が確保される。このため、玄関ドア12の下部に緩衝材33を備えつつも当該玄関ドア12を防火対応の扉として用いることが可能である。このとき、支持部材34に設けられた保持部36の下端36aは、当接面側部位34aの下端34eより高いので、反当接面26a側に緩衝材33を配置することにより当接面側部位34aの下端が露出することを抑え、かつ緩衝材33を玄関ドア12が移動される側(開放される側)に配置することが可能である。従って、屋外側(開放方向側から)から玄関ドア12を開放した際に、玄関ドア12を操作した者の足と玄関ドア12の下端とが接触することが万が一生じたとしても、玄関ドア12の屋外側下端には金属製の反当接面26aよりも弾性変形可能な緩衝材33の方が突出している為、操作した者の足の怪我を抑制することが可能である。
【0029】
また、アルミニウム製の支持部材34がフレーム24や外表面材26及び内表面材28を有するドアパネル20の下端側小口を覆うので、ドアパネル20の下端側にてフレーム24や外表面材26及び内表面材28の端縁が外部に露出しない。このため、ドアパネル20の下端部において外表面材26及び内表面材28の捲れ及び剥がれや錆の発生を防止することが可能である。
【0030】
また、ドアパネル20に支持部材34を設けることにより、玄関ドア12の当接面28a側の金属部分である当接面側部位34aの下端34eを、玄関ドア12の反当接面26a側の金属部分である反当接面側部位34bの下端36aより低くした防火対応の扉を実現することが可能である。また、当接面側部位34aは当接面28aと面一なので、玄関ドア12と枠体14との間にて気密性及び水密性を確保することが可能であるとともに、意匠性も向上する。
【0031】
また、玄関ドア12の下端と土間面11及び下枠土間部16aとの間に空隙を有するので、玄関ドア12の開閉時に緩衝材33が土間面11及び下枠土間部16a等と接触して摩耗したり損傷することはなく、また、建付けにおける経時変化や環境等による反りなどの変形が生じても、玄関ドア12が土間面11及び下枠土間部16a等と接触することを防止することが可能である。
【0032】
上記実施形態においては、フレーム24を樹脂製としたが、鋼製としてもよい。この場合には、固定部材23を設けることなく、下端構造体32を固定するためのねじ51を直接フレーム24に螺合することが可能である。
【0033】
また、上記実施形態においては、下端構造体32を緩衝材33と支持部材34とで構成した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、弾性変形可能な緩衝材と、支持部材とを、接着、溶着又は一体成形等にて一部品として構成してもよい。
【0034】
また、支持部材34をアルミニウム製としたが、樹脂製や鋼製としてもよく、樹脂製の場合では、金属製の外表面材26、内表面材28の下端をそれぞれ反当接面側の金属部分の下端、当接面側の金属部分の下端とすればよい。
【0035】
また、外表面材26や内表面材28を鋼製としたが、外表面材26や内表面材28の全ての部分を鋼製にする必要は無く、一部が他の材質で構成されていてもよい。例えば、ガラスや樹脂、木等の非金属や、鋼以外の他の金属でもよい。また、外表面材26や内表面材28を鋼を用いずに構成してもよい。
【0036】
また、固定部材23は鋼以外の材質でもよく、他の金属、例えばステンレスやアルミニウムであってもよい。
【0037】
また、上記実施形態においては、アルミニウム製の支持部材34をドアパネル20の下端に取り付けて、当接面28a側の金属部分の下端が当接面側部位34aの下端34eとなり、反当接面26a側の金属部分の下端が支持部材34に設けられた保持部36の下端36aとなるように構成したが、これに限るものではない。例えば、図4(a)に示すように、フレーム24を、当接面28a側が反当接面26a側より低くなるような段差を有するように形成し、反当接面26a側の凹部24aに収容される下端構造体38を設けても良い。また、図4(b)に示すように、フレーム24の下側にフレーム24の下面に重ねて固定される固定板部44aと固定板部44aの室内側の縁部から下方に垂設される垂板44bとを有する金属性の延出部材44を設け、ドアパネル20側から延びる外表面材26及び内表面材28を延出部材44の端縁を覆うように形成してもよい。この場合には、緩衝材33の屋外側の面が反当接面26aとほぼ面一となるように下端構造体38が固定される。本実施形態では、緩衝材33を保持する保持部36が下方に開放された形状をなし、緩衝材33の上部に設けられた取付片33aが下方から挿入される例について説明したが、図4(c)に示すように、保持部36が屋外側に開放されている形状をなし、緩衝材33の屋内側の面に設けられた取付片33aが屋外側から挿入されることとしても良い。
【0038】
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本実施形態に係る建具を屋外側から見た外観図である。
【図2】玄関ドアを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】玄関ドアの下部と下枠との当接状態説明するための縦断面図である。
【図4】図4(a)は、下端構造体の第1変形例を示す縦断面図である。図4(b)は、下端構造体の第2変形例を示す縦断面図である。図4(c)は、下端構造体の第3変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 建具、12 玄関ドア、14 枠体、15 下枠、16e 縁部、
20 ドアパネル、24 フレーム、26 外表面材、26a 反当接面、
28 内表面材、28a 当接面、32 下端構造体、33 緩衝材、
34 支持部材、34a 当接面側部位、34b 反当接面側部位、34c 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、
前記枠体に回動可能に設けられ、前記開口を閉塞可能な障子と、
を備えた建具であって、
前記枠体は下枠を有し、
前記障子は、室内外方向一方側に面するとともに前記下枠に当接される当接面と、室内外方向他方側に面する反当接面と、当該障子の下端の反当接面側に弾性変形可能な緩衝材を有する下端構造体と、を有し、
前記当接面側における金属部分の下端は、前記反当接面側における金属部分の下端及び前記枠体のうちの下枠に設けられた金属部分の上端より低いことを特徴とする建具。
【請求項2】
請求項1に記載の建具であって、
前記障子は、矩形をなす枠状に形成された鋼製のフレームと、前記フレームの両面にそれぞれ設けられた鋼製の表面材とを有するパネル材を備え、
前記下端構造体は、前記フレーム側に固定されて前記緩衝材を支持するための支持部材を有し、
前記支持部材は、前記パネル材の下端側小口を覆うアルミニウム製の部材であることを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項2に記載の建具であって、
前記支持部材は、前記当接面に沿う面を有する当接面側部位と、前記反当接面に沿う面を有する反当接面側部位と、を有し、
前記当接面側部位は、下端が前記反当接面側部位の下端より低く、前記当接面と面一であることを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
前記下端構造体の下端と前記下枠との間に空隙を有することを特徴とする建具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−24458(P2009−24458A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−191299(P2007−191299)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】