説明

建具

【課題】経時による変化が生じても外れにくいコーナー部材を備えた建具を提供する。
【解決手段】室内外の境界に設けられ、縦枠と横枠とが接合された矩形状の窓枠を有する建具であって、矩形状に接合された前記縦枠と前記横枠とが形成するコーナー部を覆うカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記縦枠と前記横枠とのうちの一方と係合して見込み方向の移動が規制され、前記縦枠と前記横枠とのうちの他方と係合して上下方の移動が規制されるとともに、当該他方との間に左右方向の移動を規制する移動規制手段を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内外の境界に設けられ、縦枠と横枠とが接合された矩形状の窓枠を有する建具に関する。
【背景技術】
【0002】
室内外の境界に設けられ、縦枠と横枠とが接合された矩形状の窓枠を有する建具の中には、矩形状の窓枠はコーナー部が尖らないように、縦枠または横枠の端部が円弧状をなすよう加工が施されている建具がある。また、コーナー部を覆うような樹脂製のコーナーカバーを備えた建具も知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなコーナーカバーは、略L字状に形成された板状の正面カバーと、正面カバーの左側面並びに底面に沿うように略直角に設けられた板状の側面カバーとが一体に形成されている。そして正面カバーの裏面側に塗布された接着剤にて框の正面に接着されたり、正面カバーの裏面に設けられた突出部が框に設けられた貫通孔に嵌入されて取り付けられている。
【特許文献1】実開昭59−120277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のコーナーカバーは、容易に取り付けられるものの、コーナーカバーが框の正面に接着されている場合には、コーナーカバーの自重を接着剤にて支えるため、経時変化等により接着力が低下するとコーナーカバーがはがれ落ちる虞がある。また、正面カバーの突出部が框の貫通孔に嵌入されている場合であっても、経時変化による樹脂の収縮(ひけ)により、突出部が貫通孔から抜けてコーナーカバーが外れる虞があるという課題がある。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、経時による変化が生じても外れにくいコーナー部材を備えた建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外の境界に設けられ、縦枠と横枠とが接合された矩形状の窓枠を有する建具であって、矩形状に接合された前記縦枠と前記横枠とが形成するコーナー部を覆うカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記縦枠と前記横枠とのうちの一方と係合して見込み方向の移動が規制され、前記縦枠と前記横枠とのうちの他方と係合して上下方向の移動が規制されるとともに、当該他方との間に左右方向の移動を規制する移動規制手段を備えていることを特徴とする建具である。
【0006】
このような建具によれば、縦枠と横枠とが形成するコーナー部を覆うカバー部材は、縦枠と横枠とのうちの一方と係合して見込み方向の移動が、他方と係合して上下方向の移動がそれぞれ規制され、また、左右方向の移動を規制する移動規制部材を備えているので、コーナー部に安定させて取り付けることが可能である。
【0007】
かかる建具であって、前記縦枠と前記横枠とのうちの前記一方は、矩形状をなす前記窓枠が形成する開口の外側に突出された突出部を備え、前記他方は、見込み方向における室外側に突出された平板部が内方側に折り返され、前記平板部との間に空隙を形成する折返部を備え、前記カバー部材は、左右方向に沿って前記他方の端部から中央側に向かって前記空隙に差し込まれる差込部と、前記差込部が差し込まれた際に前記突出部が挿入されるスリットと、を有することが望ましい。
【0008】
このような建具によれば、縦枠と横枠とのうちの他方は、見込み方向における室外側に突出された平板部が内方側に折り返され、平板部との間に空隙を形成する折返部を備えており、カバー部材の差込部が空隙に差し込まれてカバー部材の上下方向の移動が規制されるので、カバー部材の自重を、平板部または折返部にて支えることが可能である。このため、カバー部材の自重によりカバー部材に作用する負荷を軽減することが可能である。また、差込部が差し込まれた際に、縦枠と横枠とのうちの一方に設けられた突出部がカバー部材に設けられたスリットに挿入されて見込み方向への移動が規制されるので、差込部を差し込むことにより、上下方向の移動ばかりでなく見込み方向への移動をも規制することが可能である。
【0009】
かかる建具であって、前記折返部は、複数の当該建具を、上下方向または左右方向に並べて配置する際に、隣接する建具を連結するための連結部であることが望ましい。
このような建具によれば、折返部は、縦枠または横枠に予め設けられているので、カバー部材を設けるためだけに枠体に加工を施したり、専用の枠体を用意することなくカバー部材を備えることが可能である。
【0010】
かかる建具であって、前記移動規制手段は、前記差込部が前記空隙に圧入されて構成されていることが望ましい。
このような建具によれば、簡単な構成にしてカバー部材が外れることを防止することが可能である。
【0011】
かかる建具であって、前記移動規制手段は、前記差込部に設けられ当該差込部が前記空隙に差し込まれた際に、前記折返部側に突出する爪部と、前記折返部に設けられ前記爪部が係合される被係合部と、で構成されていることが望ましい。
このような建具によれば、差込部を平板部と折返部の間に形成された空隙に差し込むことにより容易にかつ確実にカバー部材が外れることを防止することが可能である。
【0012】
かかる建具であって、前記移動規制手段は、前記差込部が前記空隙に差し込まれた際に、前記折返部と対向する部位に設けられ、前記平板部側へ窪む凹部と、前記空隙に前記差込部が差し込まれた後に、前記凹部に向かって突出されたカシメ部と、で構成されていることが望ましい。
このような建具によれば、カバー部材の折返部と対向する部位に設けられた凹部と、空隙に差込部が差し込まれた後に凹部に向かって突出されたカシメ部とで移動規制部材が構成されているので、カバー部材に凹部を設けておくだけで既存の枠体にも容易に取り付けることが可能である。また、折返部に突出されたカシメ部は、折返部に施した塑性変形なので、より外れにくいカバー部材を備えた建具を提供することが可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、経時変化が生じても外れにくいコーナー部材を備えた建具を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る建具について、図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る建具1は、図1、図2に示すように、ガラス3a、3bを備えた上げ下げ障子5a、5bが窓枠7に取り付けられた上げ下げ窓である。FIX窓の室外側の縁部は、窓枠7が取り付けられた壁の室外側面より室外側に突出しており、窓枠7の室外側の縁であり下枠12と縦枠13、14とが接合されているコーナー部には、カバー部材20が設けられている。
【0015】
以下の説明では、建具1を室外側から見たときに上下となる方向を上下方向、見付け方向であって左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、カバー部材については、カバー部材単体の説明であっても、窓枠に取り付けられた状態にて、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。
【0016】
窓枠7は、上下に位置する横枠としての上枠11及び下枠12と、左右に位置する縦枠としての左枠13及び右枠14とが矩形状に接合されている。上枠11、下枠12、左枠13、及び、右枠14は、いずれもアルミニウム製の押出成形部材である。また、窓枠7は、左右に配置された一対の縦枠13、14間に上下に配置された横枠11、12が挟まれるように固定されている。すなわち、横枠11、12の両端部が長手方向と交差する方向に切断され、切断された端縁が、縦枠13、14において窓枠7が形成する開口2の中央側に臨む面13a、14aに当接されて、ねじ15にて接合され矩形状をなしている。
【0017】
本実施形態の窓枠7は、壁面に対し左右方向に建具1を並べて設ける所謂連窓や、壁面に対し上下方向に建具1を並べて設ける所謂段窓に用いられる建具1であるため、隣接する建具1同士を連結するための連結部としての折返部11d、12d、13d、14dが、上枠11、下枠12、左枠13、及び、右枠14の室外側の縁部に設けられている。具達的には、上枠11、下枠12、左枠13、及び、右枠14の室外側の部位は、壁面と直交して見込み方向に沿う面、すなわち、矩形状に接合された窓枠7が形成する開口2の内側に臨む面11a、12a、13a、14aを有する平板部11b、12b、13b、14bを有している。そして、上枠11、下枠12、左枠13、及び、右枠14が有する各平板部11b、12b、13b、14bの室外側の縁は、開口2の外側に向かってほぼ直角に折り曲げられて室外に臨む室外露出壁部11c、12c、13c、14cが形成されており、室外露出壁部11c、12c、13c、14cの先端には、平板部11b、12b、13b、14bと間隔を隔ててほぼ平行に折り返された折返部11d、12d、13d、14dが形成されている。このため、上枠11、下枠12、左枠13、及び、右枠14の室外側の部位には、平板部11b、12b、13b、14bと折返部11d、12d、13d、14dとの間に空隙11e、12e、13e、14eが長手方向の全長に渡って形成されている。
【0018】
すなわち、上枠11、下枠12、左枠13、及び、右枠14が矩形状に接合された窓枠7には全周に渡って、平板部11b、12b、13b、14bから開口2の外方に向かって室外露出壁部11c、12c、13c、14c及び折返部11d、12d、13d、14dが突出しており、平板部11b、12b、13b、14bと折返部11d、12d、13d、14dとの間に空隙11e、12e、13e、14eが設けられている。
【0019】
窓枠7の室外側にて下枠12と縦枠13、14とが接合されたコーナー部に設けられるカバー部材20は、平板部12b、13b、14b、室外露出壁部12c、13c、14c、折返部12d、13d、14d及び空隙12e、13e、14eを利用して取り付けられている。
【0020】
カバー部材20は、窓枠7の室外側における左右の下側のコーナー部にそれぞれ設けられている樹脂製の部材であるが、左右のカバー部材20は左右が反転している以外は同様なので、ここでは、室外側から見て窓枠7の右下に位置するコーナー部に設けられたカバー部材20を例に挙げて、カバー部材20及びカバー部材20の取り付け構造について説明する。
【0021】
右側のカバー部材20は、図2〜図4に示すように、右枠14の右側にて、下枠12と右枠14との接合部であるコーナー部を覆って右枠14と係合する縦側覆い部21と、下枠12と係合する下側係合部26とを有している。
【0022】
縦側覆い部21は、窓枠7に取り付けられた状態で、右枠14において開口2の外側に突出する突出部としての室外露出壁部14c及び折返部14dが挿入されるスリット22aを有する突出部覆い部22と突出部覆い部22の室内側に繋がって設けられ右枠14の平板部14bに当接される縦枠当接部23とを有している。
【0023】
突出部覆い部22は、スリット22aに挿入された室外露出壁部14c及び折返部14dを右側から囲むように形成されており、下端部は室外露出壁部14c及び折返部14dの下端より下方にてスリット22aが塞がれている。また、突出部覆い部22のスリット22aより室外側の部位は、右枠14の室外露出壁部14cに沿うように配置され、右枠14の平板部14bの開口2に臨む面14aとほぼ面一になる位置まで延出されている。
【0024】
下側係合部26は、下枠12の平板部12bと折返部12dとの間の空隙12eに差し込まれる差込部27と、差込部27の室内側に繋がって設けられ下枠12の平板部12bに当接される下枠当接部28とを備えている。本実施形態のカバー部材20は、下枠12の空隙12eに差込部27が圧入されて保持されるように、差込部27には、差込部27の上下方向の厚みが平板部12bと折返部12dとの間隔より僅かに厚くなるようなリブ27aが設けられている。リブ27aには、差込方向の先端側から縦側覆い部21に向かって上下方向の厚みが厚くなるような傾斜27bが設けられている。
【0025】
右側のカバー部材20は、下枠12と右枠14とが接合されたコーナー部の右側から、下枠12の長手方向に沿って、差込部27を下枠12の平板部12bと折返部12dとの間の空隙12eに差し込むようにして取り付けられる。差込部27を下枠12の平板部12bと折返部12dとの間に差し込んでいくと、リブ27aの傾斜27bによって平板部12bと折返部12dとの間が押し広げられて圧入された状態となり、下枠12にカバー部材20が保持される。このとき、下枠当接部28の上面28aは下枠12の平板部12bの下面に当接される。また、カバー部材20は、下枠12の折返部12dに載置された状態となるので、カバー部材20の自重は、折返部12dにより支持される。
【0026】
カバー部材20を下枠12に沿って差し込んでいくと、右枠14の平板部14bより開口2の外方に向かって突出された右枠14の室外露出壁部14c及び折返部14dが、突出部覆い部22のスリット22aに挿入される。そして、縦枠当接部23が右枠14の平板部14bに当接されるまで差し込まれた状態でカバー部材20の取り付けが完了する。
【0027】
すなわち、本実施形態では、縦枠としての右枠14と横枠としての下枠12とのうちの一方である右枠14の突部としての室外露出壁部14c及び折返部14dが、カバー部材20のスリット22aに挿入されてカバー部材20の見込み方向の移動が規制されている。また、縦枠としての右枠14と横枠としての下枠12とのうちの他方である下枠12の
平板部12bと折返部12dとの間の空隙12eに、カバー部材20の差込部27が差し込まれてカバー部材20の上下方の移動が規制されている。
【0028】
そして、カバー部材20の差込部27が下枠12の平板部12bと折返部12dとの間の空隙12eに差し込まれて圧入状態となり保持される構成が、下枠12とカバー部材20との間に備えられた、カバー部材20の左右方向の移動を規制する移動規制手段の一例である。
【0029】
本実施形態の建具1によれば、右枠14と下枠12とが形成するコーナー部を覆うカバー部材20は、右枠14の室外露出壁部14c及び折返部14dと係合して見込み方向の移動が、下枠12の平板部12bと折返部12dと係合して上下方向の移動がそれぞれ規制され、また、左右方向の移動を規制すべく圧入されているので、カバー部材20をコーナー部に安定させて取り付けることが可能である。また、見込み方向の移動が縦枠と横枠とのうちの一方と係合して規制され、上下方向の移動が縦枠と横枠とのうちの他方と係合して規制されている。具体的には、見込み方向の移動が右枠14の室外露出壁部14c及び折返部14dと係合して規制され、上下方向の移動が下枠12の平板部12bと折返部12dと係合して規制されている。このため、見込み方向及び上下方向の移動を規制する部材が、右枠14と下枠12とに分かれており右枠14(縦枠)または下枠12(横枠)の一方に集中せず、また、カバー部材20に外力が作用する場合にも一カ所に集中しないので、経時により収縮や劣化が発生したとしても、容易に外れないカバー部材20を備えた建具1を提供することが可能である。
【0030】
また、差込部27が空隙12eに差し込まれたカバー部材20は、下枠12の折返部12dに支持されているので、カバー部材20の自重を、下枠12にて支えることが可能である。このため、カバー部材20の自重によりカバー部材20に作用する負荷を軽減することが可能である。また、差込部27が差し込まれた際に、右枠14の室外露出壁部14c及び折返部14dがカバー部材20に設けられたスリット22aに挿入されて見込み方向への移動が規制されるので、差込部27を差し込むことにより、上下方向の移動ばかりでなく見込み方向への移動をも規制することが可能である。
【0031】
また、折返部12d、14dは、下枠12及び右枠14に予め設けられているので、カバー部材20を設けるためだけに窓枠7に加工を施したり、専用の窓枠を用意することなくカバー部材20を備えることが可能であり、既に取り付けられている既存の窓枠にもカバー部材20を取り付けることが可能である。
【0032】
また、移動規制手段を、カバー部材20の差込部27が下枠12の平板部12bと折返部12dとの間の空隙12eに差し込まれて圧入状態となり保持される構成としたので、差込部27が空隙12eに圧入されることにより、簡単な構成にてカバー部材20が外れ難い構成とすることが可能である。
【0033】
上記実施形態においては、移動規制手段を、差込部27が空隙12eに圧入される構成にて実現する例について説明したが、これに限るものではない。以下の説明においては、上記実施形態と同様の部位及び部材については同符号を付して説明を省略する。カバー部材20の第1変形例としては、例えば、図5、図6に示すように、カバー部材20が差込部27に設けられ当該差込部27が空隙12eに差し込まれた際に、下枠12の折返部12d側に突出する爪部24を有し、下枠12の折返部12dに爪部24が係合される被係合部12fを設け、カバー部材20を差し込むことにより、爪部24が被係合部12fと係合してカバー部材20の左右方向の移動が規制されるような移動規制手段を備えていてもよい。
【0034】
このような建具1によれば、差込部27を空隙12eに差し込むことにより折返部12dの被係合部12fと係合される爪部24を備えているので、カバー部材20を空隙12eに差し込むだけで容易にかつ確実にカバー部材20が外れることを防止することが可能である。尚、爪部24は上下方向に弾性変形可能に形成されており、爪部24が被係合部12fに対して係脱自在に構成されている。
【0035】
また、カバー部材20の第2変形例としては、例えば、図7に示すように、差込部27に、当該差込部27が空隙12eに差し込まれた際に、下枠12の折返部12dと対向する部位に、平板部12b側へ窪む凹部25を設けておき、空隙12eに差込部27が差し込まれた後に、凹部25に向かって折返部12dにカシメ加工を施してカシメ部12gを形成することにより折返部12dを凹部25側に突出させて、カバー部材20の左右方向の移動が規制されるような移動規制手段を備えていてもよい。
【0036】
このような建具1によれば、カバー部材20に凹部25を設けておくだけで既存の窓枠7にも容易にカバー部材20を取り付けることが可能である。また、折返部12dに突出されたカシメ部12gは、折返部12dに施した塑性変形なので、より外れにくいカバー部材20を備えた建具1を提供することが可能である。
【0037】
また、その他の移動規制手段としては、接着剤や両面テープを用いて、下枠当接部28の上面28aを下枠12の平板部12bに接着してもよい。
【0038】
また、カバー部材20を上方のコーナー部(つまり、上枠11と縦枠との連結角部)に設けても良い。
【0039】
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態に係る建具を室外側から見た外観図である。
【図2】本実施形態に係る建具の右下コーナー部を示す斜視図である。
【図3】カバー部材を示す斜視図である。
【図4】図4(a)は、窓枠に取り付けられたカバー部材を示す正面図である。図4(b)は、図4(a)のA矢視図である。図4(c)は、図4(a)のB矢視図である。
【図5】カバー部材の第1変形例を説明するための斜視図である。
【図6】図6(a)は、第2変形例のカバー部材を示す正面図である。図6(b)は、図6(a)のC矢視図である。図6(c)は、図6(a)のD矢視図である。
【図7】カバー部材の第2変形例を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 建具、2 開口、5 障子、7 窓枠、11 上枠、11b 平板部、
11c 室外露出壁部、11d 折返部、11e 空隙、12 下枠、
12b 平板部、12c 室外露出壁部、12d 折返部、12e 空隙、
12f 被係合部、12g カシメ部、13 左枠、13b 平板部、
13c 室外露出壁部、13d 折返部、13e 空隙、14 右枠、
14b 平板部、14c 室外露出壁部、14d 折返部、20 カバー部材、
22 突出部覆い部、22a スリット、24 爪部、25 凹部、27 差込部、
27a リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内外の境界に設けられ、縦枠と横枠とが接合された矩形状の窓枠を有する建具であって、
矩形状に接合された前記縦枠と前記横枠とが形成するコーナー部を覆うカバー部材を備え、
前記カバー部材は、前記縦枠と前記横枠とのうちの一方と係合して見込み方向の移動が規制され、
前記縦枠と前記横枠とのうちの他方と係合して上下方向の移動が規制されるとともに、当該他方との間に左右方向の移動を規制する移動規制手段を備えていることを特徴とする建具。
【請求項2】
請求項1に記載の建具であって、
前記縦枠と前記横枠とのうちの前記一方は、矩形状をなす前記窓枠が形成する開口の外側に突出された突出部を備え、
前記他方は、見込み方向における室外側に突出された平板部が内方側に折り返され、前記平板部との間に空隙を形成する折返部を備え、
前記カバー部材は、左右方向に沿って前記他方の端部から中央側に向かって前記空隙に差し込まれる差込部と、前記差込部が差し込まれた際に前記突出部が挿入されるスリットと、を有することを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項2に記載の建具であって、
前記折返部は、複数の当該建具を、上下方向または左右方向に並べて配置する際に、隣接する建具を連結するための連結部であることを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の建具であって、
前記移動規制手段は、前記差込部が前記空隙に圧入されて構成されていることを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項2または請求項3に記載の建具であって、
前記移動規制手段は、前記差込部に設けられ当該差込部が前記空隙に差し込まれた際に、前記折返部側に突出する爪部と、前記折返部に設けられ前記爪部が係合される被係合部と、で構成されていることを特徴とする建具。
【請求項6】
請求項2または請求項3に記載の建具であって、
前記移動規制手段は、前記差込部が前記空隙に差し込まれた際に、前記折返部と対向する部位に設けられ、前記平板部側へ窪む凹部と、前記空隙に前記差込部が差し込まれた後に、前記凹部に向かって突出されたカシメ部と、で構成されていることを特徴とする建具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−163846(P2010−163846A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−9147(P2009−9147)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】