説明

建築用長尺部材及びルーバー設置構造

【課題】上下方向にルーバーを容易に且つしっかりと設置することができる建築用長尺部材及びルーバー設置構造を提供する。
【解決手段】上フレーム10及び下フレーム20は、アンカーボルト201,211で天井1、床2に固定可能であると共に、ボルト225,235によってブラケット222,232に固定することも可能である。芯材40付きのルーバー30の上下を各フレーム10,20に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用長尺部材と、この建築用長尺部材を用いてセラミック製のルーバーを設置した構造とに関する。
【背景技術】
【0002】
セラミック製のルーバーを水平に配置した建物が特開2002−180627に記載されている。同号公報では、ルーバー内にコ字形断面形状の型鋼が挿通されている。建物の壁面からは接続部材が前方に突設するように設けられている。ルーバーは、この接続部材同士の間に配置され、型鋼を接続部材に支持させることにより建物に取り付けられる。
【特許文献1】特開2002−180627
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のルーバーは水平に横引きされている。本発明は、縦長すなわち上下方向にルーバーを容易に且つしっかりと設置することができるルーバー設置構造と、この構造に用いるのに好適な建築用長尺部材を提供することを目的とする。
【0004】
また、本発明は、アンカーによって建物躯体に直接に取り付けることと、ブラケット等にボルト留めすることにより建物躯体から持ち出すように設置することの双方が可能な建築用長尺部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の建築用長尺部材は、建物に取り付けられる建築用長尺部材において、該建築用長尺部材を建物に取り付けるためのアンカー穴と、該建築用長尺部材を建物に取り付けるためのボルトの頭部が係合する、該建築用長尺部材の長手方向に延在したスリット部とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2の建築用長尺部材は、請求項1において、該建築用長尺部材が水平に設置された状態において該建築用長尺部材の長手方向と垂直な断面における略中央部に、該建築用長尺部材の長手方向に延在した縦片が設けられており、該縦片を挟んで一半側に前記アンカー穴が設けられ、他半側に前記スリット部が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3の建築用長尺部材は、請求項2において、該建築用長尺部材は、水平な主片と、該主片に連なるコ字部とを有し、該主片に前記アンカー穴が設けられており、該コ字部は、前記スリット部が設けられ、建築用長尺部材の長手方向の垂直な断面形状が略コ字形となっていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4のルーバー設置構造は、ルーバー用芯材をセラミック製ルーバーに挿通して固着し、該ルーバー用芯材の両端をそれぞれルーバー本体から突出させてなる芯材付きルーバーが上下方向に平行に配列され、該ルーバーの上方に横長に配置された上フレームに対し該芯材の上部が連結され、該ルーバーの下方に横長に配置された下フレームに対し芯材の下部が連結されており、該上フレーム及び下フレームがそれぞれ請求項1ないし3のいずれか1項の建築用長尺部材よりなることを特徴とするものである。
【0009】
請求項5のルーバー設置構造は、請求項4において、前記上フレーム及び下フレームには、それぞれ、前記芯材が係合する切欠部が所定間隔をおいて設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項6のルーバー設置構造は、請求項5において、前記上フレーム及び下フレームを構成する建築用長尺部材の前記アンカー穴は前記切欠部同士の間の位置に設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の建築用長尺部材は、アンカー穴にアンカーボルト等のアンカー部材を通して建物躯体に直接に取り付けることができる。また、スリット部にボルトの頭部を係合させ、該ボルトによって建築用長尺部材をブラケット等に取り付けることも可能である。
【0012】
請求項2の建築用長尺部材にあっては、該建築用長尺部材を躯体壁面近くに設置する場合、建築用長尺部材の他半側を壁面側となるように設置する。このようにすると、アンカー穴が作業者から見て手前側となり、作業が容易となる。また、ブラケットが建築用長尺部材の奥側となり、ブラケットが手前に突出しないようになる。
【0013】
請求項3の建築用長尺部材は、主片と縦片とが直交方向に設けられているため、建築用長尺部材の剛性が高いものとなる。
【0014】
本発明のルーバー設置構造にあっては、該ルーバー用芯材の上部を上フレームに連結し、芯材下部を下フレームに連結することにより、ルーバーが設置される。
【0015】
請求項5のルーバー設置構造によれば、ルーバーを切欠部の位置に正確に配置することができる。
【0016】
請求項6のルーバー設置構造にあっては、フレーム(上フレーム及び下フレーム)をアンカーによって建物躯体に強固に取り付けることができる。また、このアンカーが切欠部同士の間の位置に配置されるため、芯材をフレームに取り付ける際に、アンカー部材と芯材との干渉が生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0018】
第1図は実施の形態に係る建築用長尺部材及びこれを用いたルーバー設置構造を示す断面図、第2図(a),(b)は第1図の上部及び下部の拡大図、第3図は芯材を示す分解斜視図、第4図は上フレームの斜視図、第5図は下フレームの斜視図、第6図は上フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図、第7図は下フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図、第8図は上フレームと上カバーとの係合関係を示す分解斜視図、第9図は下フレームと下カバーとの係合関係を示す分解斜視図、第10図はフレーム端部のカバー装着状況を示す分解斜視図、第11図はフレーム端部のカバー装着状況を示す斜視図、第12図は上フレームを躯体天井に取り付けた状態を示す断面図、第13図は下フレームを躯体床に取り付けた状態を示す断面図、第14図は下フレーム及びライナーの斜視図、第15図はアンカーボルトが係合した下フレームの斜視図、第16図は上フレームを壁面に取り付けた状態を示す断面図、第17図は下フレームを壁面に取り付けた状態を示す断面図である。第18図は別の実施の形態に係るルーバー設置構造を示す斜視図である。
【0019】
第1,2図の通り、建物の天井1と床2とに上フレーム10及び下フレーム20が取り付けられ、この上フレーム10と下フレーム20との間にルーバー30が設置されている。ルーバー30には芯材40が挿通されており、芯材40の上下両端部が上フレーム10及び下フレーム20に取り付けられている。
【0020】
フレーム10,20は、好ましくはアルミの押出成形材よりなる。
【0021】
上フレーム10は、第4,6図に明示の通り、水平な主片11と、この主片11に連なる上向き略コ字形断面形状のコ字部12と、該コ字部12の主片11側から垂下する縦片13と、該縦片13から主片11と同じ側に張り出す張出片14と、該張出片14から上方に立ち上がる起立片15と、縦片13の下端とコ字部12の主片11と反対側の側面とを繋ぐ略L字形断面形状の補強片16等を備えている。
【0022】
この上フレーム10は一直線状に延在するレール形であり、上記主片11、コ字部12、縦片13、張出片14、起立片15及び補強片16はいずれも上フレーム10の延在方向に延在している。起立片15は縦片13の近傍に位置しており、起立片15と縦片13との間には、後述のフック部51が上方から差し込まれるスペースがあいている。
【0023】
コ字部12は上フレーム10の上面に向って開放している。これにより、上フレーム10の上面には、上フレーム10の長手方向に延在したスリット部12aが形成されている。
【0024】
張出片14には、その長手方向に所定間隔をおいて切欠部17が設けられている。切欠部17は、張出片14の側端縁から起立片15に達するように切り込まれている。
【0025】
主片11にはその長手方向に所定間隔をおいてアンカー穴18が設けられている。各アンカー穴18は切欠部27同士の間の位置の上方に配置されている。
【0026】
張出片14の下面には、起立片15と張出片の先端縁側との間に、後述の上カバー80を係止するための溝部19aが設けられている。また、主片11の端縁から突条19bが下方に突設されている。
【0027】
下フレーム20は、第5,7図に明示の通り、水平な主片21と、この主片21に連なる下向き略コ字形断面形状のコ字部22と、該コ字部22の主片21側から立ち上がる縦片23と、該縦片23から主片21と同じ側に張り出す張出片24と、主片21のコ字部22と反対側の端縁部から上方に突設された突条25と、縦片23の上端とコ字部22の主片21と反対側の側面とを繋ぐ略逆L字形断面形状の補強片26等を備えている。
【0028】
この下フレーム20は一直線状に延在するレール形であり、上記主片21、コ字部22、縦片23、張出片24、突条25及び補強片26はいずれも下フレーム20の延在方向に延在している。
【0029】
コ字部22は下フレーム20の下面に向って開放している。これにより、下フレーム20の下面には、その長手方向に延在したスリット部20aが形成されている。
【0030】
張出片24には、その長手方向に所定間隔をおいて切欠部27が設けられている。切欠部27は、張出片24の側端縁から縦片23に達するように切り込まれている。
【0031】
主片21には、その長手方向に所定間隔をおいてアンカー穴28が設けられている。各アンカー穴28は切欠部27同士の間の位置の下方に配置されている。
【0032】
張出片24の上面には、後述の下カバー90を係止するための溝部29が設けられている。
【0033】
第1図〜第15図の実施の形態では、上フレーム10及び下フレーム20は、第12図及び第13図の通り、アンカー穴18,28に挿通されたアンカーボルト201,211、座金202,212、スプリングワッシャ203,213及びナット204,214によって天井1、床2に固定される。なお、上フレームと天井1との間、下フレームと床2との間には、それぞれ、必要に応じ第14図の如く水平度を出すようにライナー190を介在させる。座金202,212は方形であり、ナット締めの際に共回りしないように十分に大きいものとなっている。座金202,212には長孔202a,212aが設けられており、この長孔202a,212aにアンカーボルト201,211が挿通される。
【0034】
各アンカー穴18,28を上フレーム10及び下フレーム20にそれぞれ2個以上設けておき、2ヶ所以上でアンカー留めすることにより、フレーム10,20の回転(旋回)が防止される。
【0035】
ルーバー30はセラミック(陶磁器)製であり、この実施の形態では方形筒状である。
【0036】
芯材40は、ルーバー30と略同一長さの芯材本体41と、この芯材本体41の上端に取り付けられた上金具50と、芯材本体41の下端に取り付けられた下金具60及びルーバー支持金具70を備えている。芯材本体41は略角柱形であり、好ましくはアルミの押出成形材よりなる。
【0037】
芯材本体41の一側面には、芯材本体41の長手方向に延在する凸条42,43が設けられ、これに隣接する側面には同様に凸条44,45が設けられている。この凸条42,43同士及び凸条44,45同士の間の芯材本体側面に接着剤を塗着しておき、ルーバー30の内面に芯材40を接着固定する。
【0038】
上金具50は、上下に長い帯板状であり、その上端部に下向きL形のフック部51が設けられている。上金具50にはリベット孔52が設けられており、芯材本体41から上方に突出するように、リベット53によって芯材本体41の上部に連結固定される。
【0039】
下金具60は、上下に長い帯板状であり、リベット孔62が上部ないし中間部に設けられ、ビス65(第1,2図)の挿通孔61が下部に設けられている。この下金具60はリベット63によって、芯材本体41から下方に突出するように、芯材本体41の下部に連結固定される。
【0040】
支持金具70は、芯材本体41内に差し込まれる本体部71と、該本体部71の下端から側方に突出した突出部72と、本体部71に設けられたリベット孔73とを備えた略L字形の金具である。この支持金具70は、その本体部71が芯材本体41の下端から芯材本体41内に差し込まれ、リベット74によって芯材本体41に連結固定される。突出部72は芯材本体41の下端から前方に突出し、ルーバー30を下から支える。
【0041】
前述の通り、芯材本体41が接着剤によってルーバー30の内面に接着されると共に、支持金具70によって下から支えられるようにして芯材40付きのルーバー30が製作される。
【0042】
この芯材40付きのルーバー30を上フレーム10及び下フレーム20間に配設するには、この芯材40付きのルーバー30の上金具50を上フレーム10の切欠部17に係合させ、フック部51を起立片15に掛止させる。また、下金具60を下フレーム20の切欠部27に係合させ、縦片23に重ね合わせ、ビス65をビス挿通孔61を通して縦片23にねじ込む。これにより、芯材40付きルーバー30の上下両端部が上下のフレーム10,20に固定される。
【0043】
なお、アンカー穴18,28が切欠部17,27の間の位置に配置されているので、上金具50及び下金具60は、アンカー金具と干渉しない。
【0044】
その後、上フレーム10に上カバー80を装着し、下フレーム20に下カバー90を装着する。
【0045】
第8図の通り、上カバー80は、横片81と、該横片81から立ち上がる縦片82とを有した略L字形断面形状である。横片81の側縁に突条83が設けられている。縦片82の上端には上向きの溝部84が設けられている。図示は省略するが横片81にはビス86の挿通孔が設けられている。
【0046】
突条83を上フレーム10の溝部19aに係合させ、溝部84を突条19bに嵌合させると、横片81が張出片14に下から重なる。そこで、ビス86をビス挿通孔を通して張出片14にねじ込むことにより、第1,2図の通り、上カバー80が上フレーム10に装着される。
【0047】
上フレーム10の切欠部17は、溝部19aを横切って起立片15にまで達するように設けられており、上金具50は、上カバー80の横片81の側端縁と起立片15との間に挟まれた構造となる。
【0048】
第9図の通り、下カバー90は、横片91と、該横片91から垂下する縦片92とを有した略逆L字形断面形状である。横片91の側縁に突条93が設けられている。縦片92の下端には下向きの溝部94が設けられている。横片91にはビス96の挿通孔95が設けられている。
【0049】
突条93を下フレーム20の溝部29に係合させ、溝部94を突条25に嵌合させると、横片91が張出片24に下から重なる。そこで、ビス96をビス挿通孔95を通して張出片24にねじ込むことにより、第2図の通り、下カバー90が下フレーム20に装着される。
【0050】
下フレーム20の切欠部27は、溝部29を横切って縦片23にまで達するように設けられており、下金具60は、下カバー90の横片91の側端縁と縦片23との間に挟まれた構造となる。
【0051】
なお、上カバー80と下カバー90とは合成樹脂又はアルミニウム等の金属よりなるものである。この実施の形態では、上カバー80と下カバー90とは同一形状のものであり、下カバー90は上カバー80を上下反転させたものとなっている。
【0052】
上記のように上カバー80及び下カバー90を装着した上フレーム10及び下フレーム20の長手方向の両端に蓋材を取り付ける。第10,11図は下フレーム20に蓋材97を取り付けた構造を示す斜視図である。
【0053】
この蓋材97は、下フレーム20及び下カバー90の端面に被さるキャップ状であり、下フレーム20及び下カバー90の外周縁に外嵌させた後、ビス98によって下カバー90に固定される。
【0054】
なお、同一の蓋材97を上下反転させることにより、上フレーム10及び上カバー80の端部に装着される。
【0055】
上記実施の形態では、上金具50のフック部51を起立片15に引掛けることによって上金具50を上フレーム10に掛止しているが、この場合、上金具50にガタツキが生じるおそれがある。そこで、このガタツキを防止するために、切欠部17と上金具50との間や、フック部51と起立片15との間、あるいはフック部15と縦片13との間にゴム、合成樹脂等よりなるパッキン等の軟質材料を介在させてもよい。
【0056】
また、上金具と上フレームとを結合する場合に、フック部51と起立片15との掛止に加え、さらに第18図(a),(b)のように、ビス留めを行うようにしてもよい。
【0057】
第18図の上金具50Aでは、フック部51から上方に立上片57が突設されている。この立上片57を上フレーム10の縦片13に重ね合わせ、ビス58で該立上片75と縦片13とを連結する。これにより、上金具50Aが上フレーム10に対し強固に連結され、上金具50Aにガタツキが生じることがない。
【0058】
この場合、芯材40が熱で膨張又は収縮した場合の応力を吸収するために、下金具60Aのビス孔61を上下に長い長孔とする。
【0059】
第18図のその他の構成は第2図と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0060】
第16図,17図を参照して、上フレーム10及び下フレーム20をブラケットを介して躯体壁部に取り付けた構造について説明する。建物の窓開口部の上側の壁部220及び下側の壁部230にそれぞれアンカーボルト221,231を介してブラケット222,232が取り付けられている。各ブラケット222,232は水平に延在するLアングル材よりなり、その起立片には縦長のボルト穴223,233が設けられている。このボルト穴223,233にアンカーボルト221,231が挿通され、座金及びスプリングワッシャを介してナット224,234が締め込まれることにより、ブラケット222,232が躯体壁部220,230に固定される。
【0061】
このブラケット222,232の水平片に、壁面と直交方向に延在する長孔よりなるボルト穴226,236が設けられている。このボルト穴226,236にボルト225,235が差し込まれ、座金及びスプリングワッシャを介してナット227,237が締め込まれ、上フレーム10及び下フレーム20がブラケット222,232に固定される。ボルト225,235は、それらの頭部225a,235aが上フレーム10及び下フレーム20のコ字部12,22に係合し、螺子棒部がスリット部12a,22aを通って上フレーム10の上方又は下フレーム20の下方に延出している。
【0062】
第16図,17図のその他の構成は第12図,第13図と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0063】
この第16図,17図の実施の形態では、ブラケット222,232がフレーム10,20で隠れるように壁側に位置するので、美観が良好である。
【0064】
本発明では、上記のいずれの実施の形態においても、上フレーム10及び下フレーム20をそれぞれ1本ずつ設置してもよく、複数本を継ぎ足すように設置してもよい。後者の場合、同一長さのフレームを継ぎ足してもよく、長さの異なるフレームを継ぎ足してもよく、これらを組み合わせても継ぎ足してもよい。
【0065】
本発明では、上金具50及び下金具60のルーバー30からの突出長さを変更し、フレーム10,20間の距離が異なる場合でもルーバーを設置することができるよう構成してもよい。
【0066】
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】実施の形態に係る建築用長尺部材及びルーバー設置構造を示す断面図である。
【図2】(a),(b)は第1図の上部及び下部の拡大図である。
【図3】芯材を示す分解斜視図である。
【図4】上フレームの斜視図である。
【図5】下フレームの斜視図である。
【図6】上フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図7】下フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図8】上フレームと上カバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図9】下フレームと下カバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図10】フレーム端部のカバー装着状況を示す分解斜視図である。
【図11】フレーム端部のカバー装着状況を示す斜視図である。
【図12】上フレームの取付状態を示す断面図である。
【図13】下フレームの取付状態を示す断面図である。
【図14】下フレーム及びライナーの斜視図である。
【図15】下フレームの取付方法を示す分解斜視図である。
【図16】別の実施の形態に係るルーバー設置構造の上部を示す断面図である。
【図17】別の実施の形態に係るルーバー設置構造の下部を示す斜視図である。
【図18】さらに別の実施の形態に係るルーバー設置構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0068】
10 上フレーム
11,21 主片
12,22 コ字部
12a,22a スリット部
17,27 切欠部
18,28 アンカー穴
20 下フレーム
30 ルーバー
40 芯材
50 上金具
51 フック部
60 下金具
80 上カバー
90 下カバー
97 蓋材
201,211,221,231 アンカーボルト
225,235 ボルト
225a,235a ボルトの頭部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に取り付けられる建築用長尺部材において、
該建築用長尺部材を建物に取り付けるためのアンカー穴と、
該建築用長尺部材を建物に取り付けるためのボルトの頭部が係合する、該建築用長尺部材の長手方向に延在したスリット部と
を備えたことを特徴とする建築用長尺部材。
【請求項2】
請求項1において、該建築用長尺部材が水平に設置された状態において該建築用長尺部材の長手方向と垂直な断面における略中央部に、該建築用長尺部材の長手方向に延在した縦片が設けられており、
該縦片を挟んで一半側に前記アンカー穴が設けられ、他半側に前記スリット部が設けられていることを特徴とする建築用長尺部材。
【請求項3】
請求項2において、該建築用長尺部材は、水平な主片と、該主片に連なるコ字部とを有し、
該主片に前記アンカー穴が設けられており、
該コ字部は、前記スリット部が設けられ、建築用長尺部材の長手方向の垂直な断面形状が略コ字形となっていることを特徴とする建築用長尺部材。
【請求項4】
ルーバー用芯材をセラミック製ルーバーに挿通して固着し、該ルーバー用芯材の両端をそれぞれルーバー本体から突出させてなる芯材付きルーバーが上下方向に平行に配列され、
該ルーバーの上方に横長に配置された上フレームに対し該芯材の上部が連結され、
該ルーバーの下方に横長に配置された下フレームに対し芯材の下部が連結されており、
該上フレーム及び下フレームがそれぞれ請求項1ないし3のいずれか1項の建築用長尺部材よりなることを特徴とするルーバー設置構造。
【請求項5】
請求項4において、前記上フレーム及び下フレームには、それぞれ、前記芯材が係合する切欠部が所定間隔をおいて設けられていることを特徴とするルーバー設置構造。
【請求項6】
請求項5において、前記上フレーム及び下フレームを構成する建築用長尺部材の前記アンカー穴は前記切欠部同士の間の位置に設けられていることを特徴とするルーバー設置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−101016(P2010−101016A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271146(P2008−271146)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】