説明

建設機械の滑り止めプレート及び滑り止めピン

【課題】簡単な構成で、作業者に優しく且つ省資源化にも好適した建設機械の滑り止めプレートを提供する。
【解決手段】滑り止めプレート12は、機体上面を構成する鋼板32上にスペーサ34を介して取り付けられており、複数の貫通孔18を有するプレート本体14と、プレート本体14の表面から貫通孔18を通じて突出した滑り止めピン16とを備え、この滑り止めピン16は、貫通孔18よりも小径の円筒形状をなすボディ22、ボディ22の上面の小突起24、及び、ボディ22の外周面に設けられ、プレート本体14における貫通孔18の周辺部を挟み込むロア及びアッパフランジ28,30を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械の機体の上面に取り付けられる滑り止めプレート及び滑り止めピンに関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械、例えば油圧ショベルにおいては、エンジンや、その他各種機器の点検、修理等のメンテナンス作業を行うために、作業者等が機体上に登ることも多い。このような機体上での作業中、作業者の足下が滑ると危険であるので、作業者の安全確保のため、機体上には滑り止めプレートが配設されている。このような滑り止めプレートとしては、例えば、鋼板にバーリング加工を施して、突起を設けた滑り止めプレートが用いられていた。
【0003】
このような鋼板製の滑り止めプレートは、突起が作業者の靴底に食い込み良好な滑り止め効果を発揮する。
しかしながら、作業者は滑り止めプレート上を単に歩くだけではなく、作業中、滑りプレート上に手をついたり膝をつくことも多い。前述した突起は比較的鋭利であるので、作業者は、滑り止めプレート上に手や膝を強く押し付けてしまうと痛みを感じ、不快な気分となる。
【0004】
そこで、このような不快感をなくすために、滑り止め用の多数の凸部を一体に備えるゴムシートを滑り止めプレートとして用いることが提案されている(特許文献1)。つまり、ゴムシートからなる滑り止めプレートであれば、作業者がゴムシート上に手や膝を強くついても、ゴムシートの凸部は弾性変形し、上述したような不具合を回避できる。
ところで、特許文献1に開示されている滑り止めシート、即ち、ゴムシートは、機体上面に接着剤あるいはボルト・ナット又はねじ・ねじ穴などの締結具によって取り付けられている。ゴムシートの取り付けに接着剤が使用される場合、接着剤の経年変化によって、その粘着力が低下し、ゴムシートが機体上面から剥離するという問題がある。
【0005】
一方、上述の締結具が使用される場合にあっても、ゴムシート自体の経年変化により、ゴムシートが破れ、機体上面から外れたりすることもある。
上記のようにゴムシートが剥離したり破れたりするとすぐにゴムシートの交換をしなければならない。
そこで、特許文献1においては、ゴムシートをカバーで覆い、このカバーからゴムシートの凸部を突出させた態様も開示されている。この態様の場合、ゴムシートがカバーにより保護されるのでゴムシートは剥離しにくくなり、しかも、その耐久性も向上され、ゴムシート自体の破れもまた防止され得る。
【特許文献1】特開2005−193888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の凸部は、ゴムシートのシート本体から突出しているので、その根元に応力が集中し、欠損し易い。このような欠損が発生すれば、ゴムシート全体を交換しなければならず、省資源化を図れないとともに、交換コストが高価になるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で、省資源化に寄与するとともに、交換コストも安価にすることができる建設機械の滑り止めプレート及びその滑り止めピンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の建設機械の滑り止めプレートは、建設機械の機体上面に取り付けられる滑り止めプレートであって、前記滑り止めプレートは、複数の貫通孔を有するプレート本体と、前記プレート本体の表面から前記貫通孔を通じて突出する滑り止めピンとを備えていることを特徴とするものである(請求項1)。
具体的には、前記滑り止めピンは、前記プレート本体における貫通孔の周辺部と係合し、前記プレート本体に前記滑り止めピンを保持させる係合手段を備えている構成とすることが好ましい(請求項2)。
【0008】
また、前記係合手段は、前記滑り止めピンの下端に設けられ、前記貫通孔よりも大径のロアフランジと、前記滑り止めピンの外周面に前記ロアフランジの上側に位置して設けられ、前記ロアフランジとの間に前記プレート本体における貫通孔の周辺部を挟み込む挟持部とを含む構成とすることがより好ましい(請求項3)。
更に、前記滑り止めピンは弾性材料から一体成形され、前記挟持部は、前記ロアフランジの外径と前記貫通孔の内径との間の外径を有し、前記貫通孔を通過すべく弾性変形が許容されたアッパフランジである構成とすることが好ましく(請求項4)、請求項4に記載の建設機械の滑り止めプレートにおいて、前記滑り止めピンは内部に空洞を有する構成とすることがより好ましい(請求項5)。
【0009】
また、本発明の建設機械の滑り止めプレートにおいては、前記滑り止めピンはその上面に小突起を有している構成とすることが好ましい(請求項6)。
更に、上記目的を達成するために、本発明の建設機械の滑り止めピンは、請求項2〜6の何れかに記載の滑り止めピンであることを特徴とするものである(請求項7)。
【発明の効果】
【0010】
請求項1乃至請求項6に記載の本発明の建設機械の滑り止めプレートによれば、滑り止めピンがプレート本体と別体であるので、仮に滑り止めピンが欠損したり摩耗等したとしても、その欠損等した滑り止めピンのみ交換することができる。このため、滑り止めプレート全体を交換する必要がなく、省資源化に寄与するとともに、交換コストも低く抑えることができ、また、交換作業が容易であるので、交換作業の高効率化を図れる。
【0011】
また、本発明の請求項2及び3に係る滑り止めピンは、プレート本体の貫通孔の周辺部と係合する係合手段を有しているので、各滑り止めピンは各貫通孔に容易に係止することができる。このため、貫通孔に嵌めた滑り止めピンが外れることを防止でき、滑り止めプレートを機体へ取り付ける際の取り回し性が向上する。
本発明の請求項4に係る滑り止めピンは、弾性材料から一体成形されているので、容易に弾性変形させることができる。このため、プレート本体の貫通孔への取り付けが容易であるとともに、クッション性に優れ、作業者が手や膝をついても、痛みを感じることは有効に防止される。
【0012】
本発明の請求項5に係る滑り止めピンによれば、内部に空洞を有する構成としているので、よりクッション性の向上が図れる。
本発明の請求項6に係る滑り止めピンによれば、滑り止めピンの上面に小突起が設けられているので、この小突起により十分な滑り止め効果が発揮され、滑り止め性が更に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る建設機械の滑り止めプレートの実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本発明が適用される建設機械としては特に限定されないが、例えば、図1に示すクローラ型の油圧ショベルに適用した場合を例に説明する。
【0014】
図1の油圧ショベル2は下部走行体4を備え、この下部走行体4上には上部旋回体6が旋回可能に設けられている。上部旋回体6には、前部左側に運転室8が設けられていると共に、その中央部から起伏可能なブーム10が前方に向けて延びている。当該ブーム10の先端にはアーム(図示せず)が回動可能に連結され、そして、アームの先端にはバケット(図示せず)等の作業アタッチメントが取り付けられている。
【0015】
油圧ショベル2においては、エンジン、その他各種機器の点検、修理等のメンテナンス作業を行うために、作業者等がその機体上、具体的には上部旋回体6のエンジン建屋11、燃料タンク13、カウンタウェイト15等の上に登る機会も多い。このとき、作業者の足下が滑らないように、エンジン建屋等の上面には、滑り止めプレート12が複数枚設置されている。
【0016】
滑り止めプレート12は、図2に示すように、薄い矩形鋼板からなるプレート本体14と、このプレート本体14に取り付けられた多数の滑り止めピン16とを備え、これら滑り止めピン16はプレート本体14から上方に向けて突出している。
プレート本体14には、図3から明らかなように、滑り止めピン16の取り付けに使用される多数の貫通孔18が形成され、これら貫通孔18は例えば格子点配列で分布されている。そして、プレート本体14の四隅にはボルト挿通孔20が形成されている。
【0017】
滑り止めピン16は、図3から明らかなように、段付きの円筒形状をなし、弾性材料、例えば、耐候性、加工性等に優れた硬質ゴムから形成されている。より詳しくは、滑り止めピン16の平面視形状を示す図4及び断面形状を示す図5から明らかなように、滑り止めピン16は、ボディ22を備え、このボディ22は貫通孔18よりも小径である。ボディ22の上面にはその中央に円形の小突起24が一体に設けられ、この小突起24はボディ22よりも更に小径である。
【0018】
ボディ22の下部には、ロアフランジ28及びアッパフランジ30が一体に設けられている。ロアフランジ28はボディ22の底面を形成し、アッパフランジ30はロアフランジ28の上方に間隔を存して配置されている。ロアフランジ28及びアッパフランジ30は共に貫通孔18よりも大径であるものの、アッパフランジ30の外径及び厚みはその弾性変形により、貫通孔18を通過可能なサイズに設定されている。
【0019】
ロアフランジ28とアッパフランジ30との間は、周溝26に形成され、この周溝26の溝幅はプレート本体14の厚さにほぼ等しく、そして、その底の径は貫通孔18よりも小径である。
図3中の2点鎖線で示されるように、上述した滑り止めピン16は小突起24付きのボディ22がプレート本体14の裏面側から貫通孔18に差し込まれ、そして、上述のアッパフランジ30の弾性変形を伴い、アッパフランジ30をも貫通孔18を通過させることで、ロアフランジ28とアッパフランジ30との間、即ち、周溝26にプレート本体14における貫通孔18の周辺部を嵌め込んだ状態で、プレート本体14に取り付けられる。それ故、滑り止めピン16はその径方向のみならず、上下方向の移動もまた拘束された状態で、プレート本体14に取り付けられる。
【0020】
プレート本体14の全ての貫通孔18に滑り止めピン16が嵌め込まれたとき、図2に示す滑り止めプレート12が得られる。この滑り止めプレート12は、ボルトとナットにより機体上面に取り付けられる。
より詳しくは、図6に示すように、滑り止めプレート12は、機体上面を構成する鋼板32上に4つのスペーサ34を介して載置される。ここで、鋼板32の所定位置には、ボルト挿通孔36が設けられている。また、スペーサ34は、中央に貫通孔38を有するリング形状の部材であり、その厚み寸法は、滑り止めピン16のロアフランジ28の厚みと略同じである。それ故、滑り止めプレート12の各滑り止めピン16はその下面にて鋼板32に密着し、鋼板32とプレート本体14との間にはロアフランジ28の厚みに相当するスペースhが確保される。そして、プレート本体14のボルト挿通孔20、スペーサ34の貫通孔38及び鋼板32のボルト挿通孔36を合致させた状態で、これらの孔にボルト40を挿通し、このボルト40に鋼板32の裏面側からナット42を螺合して締め付けることにより、滑り止めプレート12は鋼板32、即ち、機体上面に取り付けられる。
【0021】
本実施例においては、図2に示すように、プレート本体14から各滑り止めピン16が突出されているので、これら滑り止めピン16は滑り止めとして有効に機能する。
しかも、各滑り止めピン16はその上面に小突起24を備えているので、これら小突起24は、作業者の靴に対して引っかかり易く、更に良好な滑り止め効果を発揮する。
更に、各滑り止めピン16は硬質ゴムから形成されているので、作業者が手や膝等を滑り止めピン16に強く押し付けたとしても、これら滑り止めピン16の小突起24及びボディ22は弾性変形し、作業者が滑り止めピン16から痛みを受けることはない。
【0022】
一方、硬質ゴムからなる滑り止めピン16はその経年変化により、劣化して欠損し易いが、この場合、滑り止めプレート12全体の交換は必要なく、その欠損した滑り止めピン16のみを交換することにより滑り止めプレート12の不具合を解消できる。
ここで、滑り止めピン16の交換には、機体上面から滑り止めプレート12を取り外し、機体上面からの滑り止めプレート12の持ち上げを伴うが、この際、各滑り止めピン16はその周溝26にプレート本体14における貫通孔18の周辺部を挟み込むことで、プレート本体14に保持されていることから、交換対象ではない他の滑り止めピン16がプレート本体14から外れることはなく、滑り止めピン16の交換作業を容易に行うことができる。
【0023】
また、油圧ショベルの機種変更により滑り止めプレート12を設置すべき箇所の形状が変わっても、その設置箇所に合った形状のプレート本体14を用意するだけで、滑り止めピン16を共用することができる。すなわち、滑り止めピン16は汎用性があるので、機種変更に伴い滑り止めピンのための金型を別途製造し直すといったような煩雑でコストのかかる作業は必要がない。
【0024】
また、本実施例においては、滑り止めピン16をプレート本体14の裏面側より嵌め込む態様について説明したが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、プレート本体14の表面側より滑り止めピン16を嵌め込む態様としてもよい。この場合、例えば、ロアフランジ28の外径及び厚みがその弾性変形により、貫通孔18を通過可能なサイズに設定される。この態様によれば、プレート本体14を機体より外すことなく滑り止めピン16の交換ができるので、滑り止めピン16の交換作業の効率を更に向上させることができる。
【0025】
更に、本実施例においては、滑り止めピン16のロアフランジ28はプレート本体14と機体上面との間にスペースhを確保するので、例えば、エンジン建屋の上面に設けられた排熱ルーバ上にも滑り止めプレート12の設置が可能となる。即ち、排熱ルーバが滑り止めプレート12により覆われても、滑り止めプレート12と排熱ルーバとの間には上述のスペースhが確保されるので、排熱ルーバの機能が損なわれることはない。すなわち、本発明によれば、滑り止めプレート12の設置箇所の選択の余地が広がり、色々な建設機械の機種に対応することができる。
【0026】
また、滑り止めピン16は、プレート本体14の貫通孔18において、貫通孔18の内径よりも大きい外径のロアフランジ28とアッパフランジ30とで貫通孔18の周辺部を挟んでプレート本体14に取り付けられているので、貫通孔18と滑り止めピン16との間に隙間が生じることは防止され、作業者の靴底に付着した泥、砂、砂利等が貫通孔18からプレート本体14の下部のスペースhに入り込むことは有効に抑えられる。これにより、砂や砂利がプレート本体14と機体上面との間(スペースh)に噛み込まれたときに作業者が滑り止めプレート上に乗るたびにこれら砂や砂利が潰れることで発生する不快な圧潰音の発生を防止することができる。
(実施例2)
次に、実施例2の滑り止めプレートについて説明する。なお、実施例2を説明するにあたり、既に説明した実施例1と同一の機能を発揮する部材および部位には同一の参照符号を付して、これらの説明は省略し、相違する点のみを説明する。
【0027】
図7は、実施例2に係る滑り止めプレートに用いられる滑り止めピン50を示す。
この滑り止めピン50は、ボディ22の内部に空洞、即ち、空気ばね室52を有している。この空気ばね室52は、釣鐘状の空間であり、滑り止めピン50に対しより優れたクッション性を付与することができる。このため、作業者が手や膝をついた際の不快感をより低減できる。また、作業者が、滑り止めプレート上の複数の滑り止めピン50を踏んだとき、これら滑り止めピン50は靴の形に添って変形するので、作業者の靴に対して引っかかりが良くなり、より高い滑り止め効果を発揮することが期待できる。
【0028】
なお、この空気ばね室52は、釣鐘状の空間に限定されるものではなく、この他、球形状、円柱状等、各種形態を採用することができる。つまり、クッション性を発揮できるものであればどのような形状の空間であっても構わない。
このように、内部に閉塞された空洞を含む構成の滑り止めピンを採用すれば、この空間が空気ばね室として機能し、よりクッション性が向上するので好ましい。
【0029】
本発明は、上記した実施例1、2に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記した実施例においては、滑り止めピンや、その上面に設けた小突起の形状は円形をなしているが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、滑り止め効果を発揮できるものであれば、例えば、円錐形状、多角柱形状等の形状を採用しても構わない。なお、小突起24を設けなくても、ボディ22の頭部にて十分な滑り止め効果が得られるのであれば、小突起24を設けない態様としても構わない。
【0030】
また、上記した実施例においては、プレート本体に滑り止めピンを係止する係止手段が周溝26を確保するロア及びアッパフランジによって構成されているが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、例えば、滑り止めピンのボディに周方向へ突出する係止片を設ける一方、プレート本体における貫通孔の内周に係止片の挿通を許容する切欠を設け、前記係止片を前記切欠に挿通したのち、滑り止めピンをその軸回りに回転させ、貫通孔から滑り止めピンが外れないようにする態様としてもよい。
【0031】
更に、上記した実施例においては、滑り止めピンを硬質ゴム製としたが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、滑り止めピンは、プレート本体と別体であればその材質は特に限定されるものではなく、例えば、作業者の手や膝に優しい形状であれば、合成樹脂や金属等から形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】建設機械としてのクローラ型油圧ショベルの概略構成を示す斜視図である。
【図2】実施例1に係る滑り止めプレートの概略構成を示す斜視図である。
【図3】実施例1に係るプレート本体の概略構成を示す斜視図である。
【図4】実施例1に係る滑り止めピンを示す平面図である。
【図5】図4中のV−V線断面図である。
【図6】実施例1に係る滑り止めプレートを機体上面に取り付けた状態を示す一部切欠断面図である。
【図7】実施例2に係る滑り止めピンを示す断面図である。
【符号の説明】
【0033】
2 油圧ショベル(建設機械)
4 下部走行体
6 上部旋回体
8 運転室
10 ブーム
12 滑り止めプレート
14 プレート本体
16 滑り止めピン
18 貫通孔
20 ボルト挿通孔
22 ボディ
24 小突起
26 周溝
28 ロアフランジ
30 アッパフランジ
32 鋼板
34 スペーサ
36 ボルト挿通孔
38 貫通孔
50 滑り止めピン
52 空気ばね室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械の機体上面に取り付けられる滑り止めプレートであって、
前記滑り止めプレートは、
複数の貫通孔を有するプレート本体と、
前記プレート本体の表面から前記貫通孔を通じて突出する滑り止めピンと
を備えていることを特徴とする建設機械の滑り止めプレート。
【請求項2】
前記滑り止めピンは、前記プレート本体における貫通孔の周辺部と係合し、前記プレート本体に前記滑り止めピンを保持させる係合手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械の滑り止めプレート。
【請求項3】
前記係合手段は、
前記滑り止めピンの下端に設けられ、前記貫通孔よりも大径のロアフランジと、
前記滑り止めピンの外周面に前記ロアフランジの上側に位置して設けられ、前記ロアフランジとの間に前記プレート本体における貫通孔の周辺部を挟み込む挟持部とを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の建設機械の滑り止めプレート。
【請求項4】
前記滑り止めピンは弾性材料から一体成形され、
前記挟持部は、前記ロアフランジの外径と前記貫通孔の内径との間の外径を有し、前記貫通孔を通過すべく弾性変形が許容されたアッパフランジであることを特徴とする請求項3に記載の建設機械の滑り止めプレート。
【請求項5】
前記滑り止めピンは内部に空洞を有することを特徴とする請求項4に記載の建設機械の滑り止めプレート。
【請求項6】
前記滑り止めピンはその上面に小突起を有していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の建設機械の滑り止めプレート。
【請求項7】
請求項2〜6の何れかに記載の滑り止めピン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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