説明

弁と共に用いる流体流れ制御部材

弁と共に用いる流量制御部材を記述する。内部弁と共に用いる実施例のポペット装置は、内部弁を通る流体流れを制御する第1およびその反対側の第2のシート面を含む。加えて、実施例のポペット装置は、内部弁のステムを受容する孔を含む。さらに、実施例のポペット装置は、ポペット装置を通る流体流れをそらし、ポペット装置内に少なくとも一部が配置されたスプリングが流体の流れにより圧縮されることを実質的に抑制する流れ変向装置を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本特許は、2008年9月2日に出願された米国特許出願番号12/202876の一部継続出願である、2009年3月11日に出願された米国特許出願番号12/402076の一部継続出願であり、その両方に開示される全ての内容は、参照により本明細書中に含まれる。
【0002】
本願は、概して流体流れ制御部材に関し、より具体的には、弁と共に用いる流体流れ制御部材に関する。
【背景技術】
【0003】
内部弁は、流体貯蔵容器と、他の容器、ホース、パイプライン等との間の流体流れを制御することを目的として、業務用および工業用の種々の用途に用いられる。通常、内部弁は、完全に開放する前に、弁の両側の流体圧力を均一にするために、均一化部材を備える。弁の両側の流体圧力が均一になる速度は、弁のサイズおよび均一化部材を通る流体の流速に関連する。
【0004】
周知の内部弁の両側の圧力を均一にするために、これらの弁は、弁を、容器、ホース、パイプライン等に流体的に接続する孔に対する切り欠き部または溝の位置に応じて、均一化部材を通る流体の流速を変化させる切り欠き部または溝を有するステムを備える。具体的には、切り欠き部または溝が孔に隣接する場合には、流体流経路のサイズは比較的大きく、対照的に、切り欠き部または溝が孔から離れている場合には、流体流経路のサイズは比較的小さい。
【0005】
異なる内部弁は、直径が異なる孔およびサイズが異なるステムを有する。それ故、孔の直径は弁のサイズによって制限され、そして、切り欠き部または溝を形成するための、ステムから除去され得る材質の量がステムのサイズにより制限される。通常、本体の材質の除去は、その構造的完全性を低下させる。このため、ステムから除去され得る材質の量は、弁の両側の圧力を均一にする流体流経路を提供しながら、ステムの構造的完全性を維持できる量に制限される。その結果、周知の内部弁を完全に開放できる際の速度は、ステムから除去され得る材質の量に従って制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さらに、切り欠き部または溝は、ステムに非円筒状の面を形成する。製造上の公差故に、ステムは、当該ステムが移動する時に孔を形成する面を摩擦する可能性がある。平滑な円筒状の面とは異なり、非円筒状の面は、弁の耐用年数を低下するような、孔を形成する面を溝状(単数または複数)に摩耗する場合があるエッジを有する。さらに、一部の例では、これらのエッジと孔を形成する面との間の係合は、弁の機能不全を招く。
【課題を解決するための手段】
【0007】
内部弁と共に用いる実施例のポペット装置は、内部弁を通る流体の流量を制御する第1およびその反対側の第2のシート面を含む。加えて、実施例のポペット装置は、内部弁のステムを受容する孔を含む。さらに、実施例のポペット装置は、ポペット装置を通る流体の流れをそらす流れ変向装置を含み、これにより、ポペット装置内に少なくとも一部が配置されたスプリングが流体の流れにより圧縮されることを実質的に抑制する。
【0008】
内部弁と共に用いる別の実施例のポペット装置は、内部弁の第2の本体に密閉的に係合する第1のシート面を有する第1の本体を含む。第1の本体は、内部弁のプラグ、内部弁のステムを受容する孔、および孔と同軸上に整列されたボアに密閉的に係合する、第1のシート面と反対側の第2のシート面を形成する。加えて、実施例のポペット装置は、当該ポペット装置に連結されたプレートを含む。ステムに連結されたスプリングシートが開口に隣接して配置された場合に、プレートまたはボアの少なくとも一つは、ポペット装置を通る流体流れを実質的に制限するサイズに形成された開口を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】周知の内部弁を示す図である。
【図2】図1に示す周知の内部弁を実施するのに用いられるステムを示す図である。
【図3】閉位置における実施例のポペットおよび過流防止弁組立体の一部を示す図である。
【図4】開位置における図3に示す実施例のポペットおよび過流防止弁の一部を示す図である。
【図5】図3に示すポペットおよび過流防止弁を実施するのに用いられ得る代替的かつ実施例の摺動部材を示す図である。
【図6】図3に示す実施例のポペットおよび過流防止弁を実施するのに用いられ得る実施例のポペットを示す図である。
【図7】図6に示す実施例のポペットを示す上面図である。
【図8】図6に示す実施例のポペットを示す底面図である。
【図9A】図3に示す実施例のポペットおよび過流防止弁を実施するのに用いられ得る代替的な構成例を示す図である。
【図9B】図3に示す実施例のポペットおよび過流防止弁を実施するのに用いられ得て、かつ図9Aに示す例に類似した別の代替的な構成例を示す図である。
【図10】図3に示す実施例のポペットおよび過流防止弁を実施するのに用いられ得る別の代替的な構成例を示す図である。
【図11】図3に示すポペットおよび過流防止弁を実施するのに用いられ得る実施例のスプリングシートを示す図である。
【図12】別の実施例のポペットおよび過流防止弁組立体の一部を示す図である。
【図13】別の実施例のポペットおよび過流防止弁組立体の一部を示す図である。
【図14】内部弁並びに実施例のポペットおよび過流防止弁組立体の一部を示す図である。
【図15】実施例のポペットを示す図である。
【図16】別の実施例のポペットおよび過流防止弁組立体の一部を示す図である。
【図17】実施例のポペットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
いくつかの実施例が、上記に特定した図に示され、下記に詳細に記述される。これらの実施例の記述において等しいまたは類似の部材を特定するために、同等または同一の参照番号が用いられる。図は、必ずしも原寸に比例してはおらず、図における特定の特徴および特定の概観は、明確さおよび/または簡潔さを優先して縮尺において誇張されているか、または概略図において示されている場合がある。さらに、この明細書を通していくつかの実施例が記述される。任意の実施例における任意の特性が代わりに含まれ、代用され、あるいは他の実施例における他の特性と組み合わされてもよい。
【0011】
本明細書に記述する実施例のポペットおよび過流防止弁の装置は、例えば、内部弁を完全に開放し得る際の速度を速くする。特に、実施例の装置(例えば、ポペット)は、弁のチャンバを、他のチャンバ、ホース、パイプライン等に流体的に接続する複数の流体流路を備える。具体的には、複数の流体流路は、周知の内部弁の流体流路により供給される断面積の約16倍大きい断面積を有し得る。その結果、実施例の装置のシートがシート面を外れるときに、弁の両側の圧力を迅速に均一にするために、複数の流体流路を通り流体が急速に流れ得る。一旦圧力が均一になると弁は完全に開放され得る。さらに、本明細書に記述した実施例の装置により、弁が略円筒状のステムを用いて実施されることができ、周知の内部弁を実施する周知のステム(例えば、切り欠き部または溝を有するステム)が直面する問題を解消する。
【0012】
実施例の装置は、流体流路を通る流体の流れを妨げるために、弁が完全に開放されたときに例えばポペットの面に係合するスプリングシートをさらに含み得る。これにより、ポペットに組み込まれた過流防止弁の適切な機能を維持する。いくつかの実施例では、この面は、ポペットのボアの内側に配置および付勢された摺動部材の面である。スプリングシートが面に係合しつつ、弁のステムがさらに延在する場合には、例えば、弁を完全に開放する50〜70度の進行距離をカムが回転可能なように、摺動部材はボアの内側を摺動する。一旦スプリングシートが面を係脱すると、ボアの内側の付勢部材が摺動部材を停止位置に戻す。
【0013】
本明細書に記述するように、実施例の装置は、弁のステムに連結されたスプリングシートが開口に近接および/または隣接して配置された場合に、ポペットを通る流体流れを制限するサイズに形成された開口を形成するディスクリテーナを含み得る。このような例では、ディスクリテーナは、開口に対してスプリングシートをガイドし、さらに組立中の誤りを低減する(すなわち、ディスクリテーナが上下逆さまに取り付けられることを妨げる)、開口を囲む対称的な曲面を含み得る。追加的または代替的に、本明細書に記述された実施例の装置は、弁のステムを受容する孔と同軸上に整列されたボアを形成する。弁のステムに連結されたスプリングシートがボアに近接および/または隣接して配置された場合に、ボアは、ポペットを通る流体流れを制限するサイズに形成され得る。
【0014】
本明細書に記述するように、実施例の装置は、ポペットのボア内に少なくとも一部が配置されたスプリングの周囲の流体の流れをそらす流れ変向装置をさらに含み得る。このような手法は、複数の流体流路を通る流体の流れが、スプリングを圧縮または別の方法によりその作用に影響を及ぼすことを実質的に妨げ、それ故、実施例の装置と共に用いられる内部弁の操作性の低下を防止する。
【0015】
図1は、本体102、ポペット104、およびボンネット組立体106を有する周知の内部弁100を示す。ボンネット組立体106は、本体102に連結されており、ポペット104は、内部弁100を通る流体流れを制御するために、本体102の面108に密閉的に係合する。
【0016】
本体102は、ポンプ装置、固定された貯蔵タンク、運搬台車等といったチャンバまたはタンク(図示せず)の開口(図示せず)に係合する雄ネジ110を含む。さらに、本体102は、チャンバまたはタンクを、他のチャンバ、ホース、パイプライン等に流体的に接続する、第1の開口114および第2の開口116を有するボア112を形成する。具体的には、ボア112は、例えば本体LPGホースの連結器等の別の本体(図示せず)に螺合的に係合する雌ネジ118を含む。
【0017】
ボンネット組立体106は、プレート120を介して本体102に連結される。ボンネット組立体106は、ボンネット124に回転可能に連結され、その一部が当該ボンネット124の内側に配置されたシャフト122を含む。シャフト122は、ボンネット124および本体102に対してシャフト122を回転させる外部レバー126を含む。カム128は、シャフト122の外部レバー126の反対側に連結されており、ボア112の内側に配置される。シャフト122が回転すると、カム128は面130に係合して、ボア112の内側においてステム組立体132を移動する。
【0018】
ステム組立体132は、ステム134、第1のスプリング136、第2のスプリング138、およびプラグ140を含む。第1のスプリングシート142は、ステム134の端部144に連結されており、ステム134を囲む第2のスプリングシート146の反対側に配置される。第2のスプリングシート146の面148は、開口151を有する、本体102に対してステム134をガイドするガイドブラケット150に係合する。第1のスプリング136は、第1のスプリングシート142と第2のスプリングシート146との間に配置されており、第2のスプリング138は、第2のスプリングシート146とポペット104との間に配置される。プラグ140は、第1のスプリングシート142の反対側のステム134に連結されており、ポペット104により形成されたシート面152に係合する。さらに、ステム134の一部は、シート面152に隣接するポペット104によって形成される孔154の内側に配置される。
【0019】
動作中、内部弁100が取り付けられたチャンバまたはタンクと、第2の開口116に連結された他のチャンバ、ホース、パイプライン等との間の圧力を均一にするために、中間位置(例えば、70度の進行位置)にカム128を配置するように外部レバー126を回転する。これにより、シート面152からプラグ140を外すようにステム組立体132が移動し、そして、ステム134の切り欠き部または溝202(図2)が、孔154に隣接して配置される。上述したように、孔154に隣接して切り欠き部または溝202(図2)を配置することにより、ステム134と孔154の面158との間の流体流路156のサイズが増大する。これにより、内部弁100の両側の圧力を均一にするために、チャンバまたはタンクと他のチャンバ、ホース、パイプライン等との間に比較的多量の流体を流出させることが可能になる。
【0020】
流体圧力が一旦均一になると、内部弁100は完全に開放され得る。具体的には、最高位置にカム128を配置するように外部レバー126が回転され得る。これにより、ポペット104のシート面160が面108から外れるようにステム組立体132を移動し、内部弁100が取り付けられた他のチャンバ、タンク等から、第1の開口114を通って流体が流れることを可能にする。しかしながら、流体流れが、所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大した場合には、ポペット104の外面162に対して流体流により及ぼされる力は、第2のスプリング138により及ぼされる力よりも大きくなり、カム128が最高位置に配置された場合でさえも、ポペット104のシート面160を面108に再係合させる。この位置では、ポペット104のシート面160が面108に係合する一方で、シート面152からプラグ140が離れており、ステム134の円筒状部分204(図2)は、孔154に隣接して配置される。円筒状の一部部分204(図2)が孔154に隣接して配置されると、ステム134と孔154の面158との間の流体流路156のサイズが減少する。これにより、比較的少ない量の流体がチャンバまたはタンクと第2の開口116との間を流出することができる。
【0021】
図3は、例えば内部弁100等の内部弁と連結して用いられ得る実施例のポペットおよび過流防止弁組立体または装置300の一部を示す。具体的には、より詳細に下記に記述するように、組立体300は、図1に示すポペット104、ステム組立体132、およびプラグ140の代わりに用いられ得る。ポペットおよび過流防止弁組立体300は、実施例の流量制御部材、ポペットまたはポペット装置302、ステム304、およびプラグ306を含む。ステム305は、ナット309とポペット302との間にプラグ306を配置するために、ナット309により螺合的に係合されるネジ端部307を含む。さらに、組立体300は、摺動部材308、スプリングシート310、第1の付勢部材312、第2の付勢部材314、およびポペット302の本体318に連結されたプレート316を含む。プレート316は、下記に記述するように、ポペット302の内側に摺動部材308を配置するためのリップ319を含む。
【0022】
本体318は、ステム304、孔320と同軸上に整列されたボア322、および孔320と同軸上に整列され得る複数の流体流路324を受容する孔320を形成する。複数の流体流路324は、弁のチャンバ(図示せず)を、例えばポンプシステム、固定された貯蔵タンク、運搬台車、または任意の他の適したチャンバ等といった他のチャンバまたは容器に流体的に接続する。図1に示す流体流路156とは対照的に、複数の流体流路324は、ステム304またはポペット302の構造的完全性に顕著に影響を与えたり、損なったりしない。その結果、複数の流体流路324の断面積は、流体流路156の断面積の少なくとも約16倍大きくなり得る。他の実施例では、複数の流体流路324の断面積は、ポペット302と共に用いられる弁の用途および/またはサイズに応じて変化し得る。より詳細に下記に記述するように、比較的大きい流量面積の提供により、弁の開放中に、弁を通る流体の流速が顕著に速くなり、さらに、弁の両側の圧力が均一になる速度を速くし、その結果、弁を完全に開放し得る速度が速くなる。
【0023】
さらに、ポペット302は、第1のシート面326および第1のシート面326の反対側の第2のシート面328を有する。第1のシート面326は、ボア322を囲み、本体318とプレート316との間に配置されるシール、ガスケットまたはOリング327を含む。一部の実施例の実装では、第1のシート面326は、内部弁100(図1)の面108(図1)に密閉的に係合して、内部弁100(図1)を通る流体流れを制御する。類似的に、第2のシート面328は、シール、ガスケットまたはOリング331を有する、プラグ306のシート330に密閉的に係合され得る。シート330と第2のシート面328との間で相互に作用することにより、複数の流体流路324を通る流体流れを制御する。
【0024】
この実施例では、流体流路324は、孔320と略同軸である。さらに、複数の流体流路324各々は、第2の開口334の反対側の第1の開口332を有する。第1の開口332は、孔320と第2のシート面328との間に配置され、そして、第2の開口334は、ボア322の面336に隣接する。
【0025】
第1の付勢部材312(例えば、スプリング)は、面336と摺動部材308との間のボア322の内側に配置され、摺動部材308を本体318から離れるように付勢する。具体的には、第1の付勢部材312は、摺動部材308の面338を、プレート316に向けて駆動する。第2の付勢部材314(例えば、スプリング)は、ボア322の内側で、面336とスプリングシート310の第1の面340と間の一部が配置される。第2の付勢部材314は、スプリングシート310を、本体318から離れるように付勢し、かつプラグ306のシート330を、第2のシート面328に向けて付勢する。スプリングシート310をステム304に連結するために、ステム304は段部342を形成する。スプリングシート310はステム304を囲み、かつスプリングシート310の第2の面344は、段部342に係合する。
【0026】
一部の例では、組立体300が取り付けられる弁(例えば、図1に示す内部弁100に類似した弁)の両側の圧力を均一にするために、カム128(図1)を中間位置(例えば、70度の進行位置)に配置するように、外部レバー126(図1)は回転される。これにより、ステム304を移動させ、そして、第2のシート面328からシート330を係脱する。ポペット302に対してステム304をガイドするために、孔320のサイズは、ステム304のサイズに実質的に一致する。図4に示すように、シート330が第2のシート面328から一旦外れると、流体は、概して矢印402に示す方向に複数の流体流路324を通って急速に流れる。複数の流体流路324を流体が流れると、弁の両側の圧力が均一になる。しかしながら、他の例では、例えば流体の逆流中等に、矢印402に示す方向と略反対の方向に流体が流れる。
【0027】
少しの間図2に戻ると、上述したように、周知の内部弁100のステム134は、内部弁100(図1)を通る流体流れの制御のためにステム134および/またはポペット104(図1)が移動するときに、製造上の公差故に孔154(図1)を摩擦する場合がある。例えば、切り欠き部または溝202は、孔154(図1)を形成する面を溝(単数または複数)状に摩耗する場合があるエッジ206を有する。これにより、ポペット104(図1)の耐用年数が低下し、かつ/または内部弁100(図1)に実施される必要があるメンテナンスの回数が多くなる。さらに、エッジ206と孔154を形成する面(図1)との間の係合は、開位置においてプラグ140(図1)および/またはポペット104(図1)が引っ掛かる場合があり、これにより内部弁100(図1)を通って液体を流れ続けることが可能になってしまう。対照的に、複数の流体流路324を用いたポペット302の提供により、周知の内部弁100(図1)が直面する問題を解消する円筒状の本体をステム304が有することができる。
【0028】
内部弁100の両側および/または他のチャンバ(例えば、第2の開口116に連結されたホース、パイプライン、タンク等)と弁のチャンバとの間の流体圧力が一旦均一になると、内部弁100を完全に開放し得る。具体的には、最高位置にカム128(図1)を配置するように外部レバー126(図1)を回転してもよい。これにより、ステム304を移動させ、第1のシート面326を弁の本体から外し、他のチャンバ、ホース、パイプライン等から、例えば、図1に示す第1の開口114を通って流体が流れることを可能にする。
【0029】
ここで図4を参照すると、流体流れが、所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大した場合には、ポペット302の外面404に対して流体流により及ぼされる力は、第2の付勢部材314により及ぼされる力よりも大きくなり、そして、カム128(図1)が最高位置に配置された場合でさえも、第1のシート面326を、弁の本体に再係合させ得る。この位置では、ポペット302の第1のシート面326が弁の本体に係合する一方で、第2のシート面328からプラグ306が離れており、そして、弁を通る流体流れを制御するために、スプリングシート310の面406は、摺動部材308の面408に係合する。具体的には、スプリングシート310の面406と摺動部材308の面408との間の係合は、複数の流体流路324を通って流れる流体流れを、例えばドリルサイズ#60に対応する効果を有する孔のリーク速度以下に制限する。しかしながら、所与の用途の必要性に適合するように、他のリーク速度および/または孔のサイズが用いられてもよい。
【0030】
摺動部材308は、ボア322の面412に摺動自在および密閉的に係合する外面410を有する。スプリングシート310の面406が摺動部材308の面408に係合した後にステム304がさらに延在する場合には、ボア322の内側のステム304およびスプリングシート310に沿って摺動部材308が移動する。ステム304が引っ込み、かつスプリングシート310の面406が本体318から離れるように移動する場合に、第1の付勢部材312は、摺動部材308を、本体318から離れてかつプレート316に向かうように移動させる。
【0031】
周知の内部弁100(図1)に実施例の組立体300を備え付ける(例えば、組み込んで改造する)ためには、まず、チャンバまたはタンクの流体圧力を(例えば、流出により)低下させ、そして、次に、チャンバまたはタンクから内部弁100(図1)を回してネジを緩めてはずす。次に、内部弁100からボンネット組立体106(図1)を取り外し、そして、ステム134(図1)からプラグ140をネジを緩めて外してポペット104(図1)を取り外す。次に、内部弁100(図1)からステム組立体132を取り外す。
【0032】
内部弁100に実施例の組立体300を備え付けるために、第1のスプリングシート142(図1)は、ステム304に螺合され、そして、第1のスプリング136(図1)および第2のスプリングシート146(図1)がステム304の周囲に配置される。次に、ガイドブラケット150(図1)の開口151(図1)を通ってステム304がガイドされ、そして、スプリングシート310が、段部342に隣接してステム304に配置される。次に、第2の付勢部材314が、第1の面340に隣接してステム304の周囲に配置される。次に、ステム304は、プレート316(例えば、プレート316のリップ319)付近において、ボア322の内側に配置された第1の付勢部材312および摺動部材308を含む孔320を通ってガイドされる。次に、ステム304にプラグ306が配置され、そして、ナット309と本体318との間にプラグ306を配置するために、ステム304のネジ山を付けられた端部307に、ナット309が螺合される。次に、内部弁100(図1)にボンネット組立体106(図1)が再度取り付けられ得る。
【0033】
図5は、図3に示す実施例の組立体300を実施するのに用いられ得る、例示的かつ対称的な摺動部材500を示す。対称的な摺動部材500は、図3に示す摺動部材308に類似している。対称的な摺動部材500は、ボア322(図4)の面412(図4)に摺動自在かつ密閉的に係合する外面502を含む。さらに、対称的な摺動部材500は、第1部504および第2部506を含む。第1部504は、第2部506に対して外面502の反対側に配置される。第1部504は、第2部506と実質的に等しいサイズである。第1部504と第2部506とを実質的に等しいサイズに形成することは、対称的な摺動部材500の製造を容易にする。さらに、第1部504と第2部506とを実質的に等しいサイズに形成することは、組立中に、対称的な摺動部材500が、ポペット302のボア322の内側に間違って(例えば、上下逆さまに)備え付けられる可能性を低減する。
【0034】
図6は、図3に示す実施例の組立体300を実施するのに用いられ得る、実施例の流体流れ制御部材またはポペットまたはポペット装置600を示す。ポペット600は、図3に示すポペット302に類似している。ポペット600は、孔604、孔604と同軸上に整列されたボア606、複数の流体流路608、第1のシート面610、および第1のシート面610の反対側の第2のシート面612を形成する本体602有する。さらに、本体602は、鋳造中に用いる材質の量を減少させる複数の開口、空隙または隙間614を形成し、ポペット600の全重量を、図1に示す周知のポペット104の重量と実質的に等しくする。
【0035】
内部弁と共に用いる組立体300(図3)に連結して実施されるポペット302(図3)を記述したが、他の実施例では、ポペット302もしくは600、または本明細書に記述した任意の他の実施例の装置は、例えば、緊急遮断弁等の任意の他の適切な流体制御装置に連結して実装され得る。
【0036】
図7は、実施例のポペット600の外面702(例えば、テーパ外面)、第2のシート面612、および複数の流体流路608を示す。実施例のポペット600における2つの流体流路608を示す一方で、任意の他の適切な形状(例えば、円形、楕円、三角形、長方形等)またはサイズを有する任意の他の数(例えば、1、2、3、4等)の流体流路が代替的に用いられてもよい。外面702は、例えば、取付万力または任意の他の適切な保持装置においてポペット600を把持可能な、有利に用いられ得る複数の実質的に平坦な段状面704を形成する。ポペット600は、外面702に配置された2つの段状面704を含むが、ポペット600は、ポペット600の面706といったポペット600の任意の適した部分において任意の数(例えば、1、2、3、4等)の段状面を含み得る。
【0037】
動作中、ポペット600は、例えば第1のシート面610のガスケットまたはOリング327(図3)を腐食する物質および/または化学物質に触れる場合がある。これは、第1のシート面610と弁の本体との間におけるバブルタイトな密封を実質的に妨げる。ガスケットまたはOリング327(図3)を交換するためには、上述したようにポペット600が弁から除去され、そして次に、本体602からプレート316(図3)が除去され得る。残念なことに、プレート316(図3)の除去中に、意図しない物質および/または化学物質への接触を原因として、プレート316(図3)を本体602に連結する複数の締結具(図示せず)(例えば、ねじ)は、本体602の内側において破損する場合がある。
【0038】
損傷した締結具(単数または複数)を除去するために、締結具の内部にパイロット穴(図示せず)をドリルにより形成し、パイロット穴部の内部に取り出し装置(図示せず)の端部(図示せず)を取り付け、そして次に、取り出し装置を回転して(例えば、反時計回り)損傷した締結具を除去する。技術者が、万力のあごの間に図1に示す周知のポペット104を挟持しようとする場合には、ポペット104(図1)の外面162のいかなる接触点も円形の断面を有し、このため各万力のあごが、ポペット104(図1)の単一の接触点のみに係合することが可能になる。その結果、損傷したファスターが、ポペット104(図1)から摘出され、かつ/またはガスケットもしくはOリング327(図3)が交換される間、ポペット104(図1)が、移動および/または滑ってしまう。対照的に、実施例のポペット600の平坦面704は、互いに実質的に平行である。平坦面704の平行な配置は、万力のあごが、平坦面704における多数の接触点に係合することを可能にし、そしてそれ故、損傷したファスターを取り出す間、万力のあごの間にポペット600を固定して配置し、万力のあごの間にポペット600を固定している間、ガスケットまたはOリング327を交換し、かつ/または任意の他の手段を実行できる。プレート316(図3)が本体602から除去された後に、ガスケットまたはOリング327を交換し、そして次に、本体602にプレート316を再連結できる。
【0039】
図8は、プレート316(図3)を本体602に連結する、その各々が複数の締結具のうちの一つを受容する複数のネジ穴部802を示す。追加的に、図8は、複数の流体流路608、複数の開口、空隙または隙間614、およびポペット600に対してステム304(図3)をガイドするサイズに形成された孔604を示す。
【0040】
図9Aは、プレート906とポペットまたはポペット装置908との間のボアまたは溝904の内側にシール902(例えば、ガスケットまたはOリング)が配置された、代替的な構成例900を示す。プレート906は、複数の締結具(図示せず)を介してポペット908に連結される。動作中、上述したように、流体流れが所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大した場合には、ポペット908の外面910に対して流体流により及ぼされる力は、第2の付勢部材314により及ぼされる力よりも大きくなり、カム128(図1)が最高位置に配置された場合でさえも、第1のシート面912を弁の本体に再係合させる。この位置では、ポペットの第1のシート面912が弁の本体に係合する一方で、第2のシート面914からプラグ306が離れており、弁を通る流体流れを制御するために、スプリングシート310の面406は、シール902の面916に係合する。具体的には、スプリングシート310の面406とシール902の面916との間の係合は、複数の流体流路918を通って流れる流体流れを、例えばドリルサイズ#60に対応する効果を有する孔のリーク速度以下に制限する。
【0041】
図9Bは、プレート954とポペット600との間にシール952(例えば、ガスケットまたはOリング)が配置された、代替的な構成例950を示す。プレート954は、複数の締結具956を介してポペット600に連結される。構成例950の動作は、構成例900の動作に実質的に同様であり、それ故、構成例950の動作をここに繰り返して記述しない。
【0042】
図10は、プレート1004にシール1002(例えば、ガスケットまたはOリング)が連結および/またはモールドされた代替的な構成例1000を示す。動作中、流体流れが所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大した場合には、ポペット600の外面702に対して流体流により及ぼされる力は、第2の付勢部材314(図3)により及ぼされる力よりも大きくなり、カム128(図1)が最高位置に配置された場合でさえも、第1のシート面610を弁の本体に再係合させる。この位置では、ポペット600の第1のシート面610が弁の本体に係合する一方で、第2のシート面612からプラグ306(図3)が離れており、弁を通る流体流れを制御するために、スプリングシート310(図3)の面406(図4)は、シール1002の面1006に係合する。具体的には、スプリングシート310(図3)の面406(図4)とシール1002の面1006との間の係合は、複数の流体流路608を通って流れる流体流れを、例えばドリルサイズ#60に対応する効果を有する孔のリーク速度以下に制限する。
【0043】
図11は、プレート316(図3)の面および/またはリップ319(図3)に係合するシール1102を含む実施例のスプリングシート1100を示す。スプリングシート1100は、ボア1106および開口1108を形成する本体1104を有する。開口1108の直径は、ステム304(図3)の直径に略一致する。
【0044】
動作中、流体流れが所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大した場合には、ポペット302(図3)の外面404(図4)に対して流体流により及ぼされる力は、第2の付勢部材314(図3)により及ぼされる力よりも大きくなり、カム128(図1)が最高位置に配置された場合でさえも、第1のシート面326を弁の本体に再係合させる。この位置では、ポペット302(図3)の第1のシート面326が弁の本体に係合する一方で、第2のシート面328(図3)からプラグ306(図3)が離れており、弁を通る流体流れを制御するために、シール1102の面1110は、プレート316(図3)の面および/またはリップ319(図3)に係合する。具体的には、シール1102の面1110と、面および/またはリップ319(図3)との間の係合は、複数の流体流路324(図3)を通って流れる流体流れを、例えばドリルサイズ#60に対応する効果を有する孔のリーク速度以下に制限する。
【0045】
図12は、上述した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体300(図3および図4)、実施例のポペット600(図6〜図8)、並びに構成例900、950および1000(図9A、図9Bおよび図10)に類似した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体または装置1200の一部を示す。しかしながら、上述した例と対照的に、実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1200は、スプリングシート1208が開口1204に近接および/または隣接して配置された場合に、ポペットまたはポペット装置1206を通る流体の流体流れを実質的に制限するサイズに形成された開口1204を形成するプレート1202(例えば、メインディスクリテーナ)を含む。追加的に、プレート1202は、開口1204に対してスプリングシート1208を整列する、開口1204を囲む曲面1210を含む。一部の例では、曲面1210は、プレート1202の横軸1212に対して対称的であってもよい。これは、プレート1202がポペット1206の面1214に対して間違って(例えば、逆さまに)取り付けられる可能性を低減する。具体的には、プレート1202の第1の面1215が面1214に隣接するか、またはプレート1202の第2の面1217がポペット1206の面1214に隣接するように、プレート1202は、ポペット1206に連結されてもよい。それに加えてまたは代替的に、一部の例では、スプリングシート1208の端部1218は、開口1204に対してスプリングシート1208の位置をさらに整列するように曲面1220を含んでもよい。
【0046】
開口1204は、スプリングシート1208の一部が、ポペット1206によって形成されたボア1224に配置された場合に、曲面1210の最内部1216とスプリングシート1208の外面1222との間に、約0.2ミリメートル未満または約0.09ミリメートルの間隔が存在するようなサイズに形成され得る。通常、スプリングシート1208が開口1204に向かって、かつ/またはそれを通って移動する時に、複数の流体流路1226を通る流体流れは減少する。上述したように、流体流れが、所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大し、そしてカム128(図1)が最高位置に配置された場合でさえもポペット1206の第1のシート面1228が弁の本体に再係合する場合に、このような手法は、複数の流体流路1226を通る流体流れを適切に制御する。
【0047】
図13は、図12に示す実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1200に類似した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体または装置1300の一部を示す。しかしながら対照的に、実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1300は、スプリングシート1308が、ボア1302および/または開口1304に近接および/または隣接して配置された場合に、ポペットまたはポペット装置1306を通る流体流れを実質的に制限するサイズに形成されている、開口1304を形成するボア1302を含む。追加的に、ボア1302は、開口1304に対してスプリングシート1308を整列するために、開口1304を囲む曲面1310を含む。
【0048】
ボア1302および/または開口1304は、スプリングシート1308の少なくとも一部がボア1302に配置された場合に、ボア1302の面1312とスプリングシート1308の外面1314との間に、約0.2ミリメートル未満または約0.09ミリメートルの間隔が存在するようなサイズに形成され得る。
【0049】
図14は、上述した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1200(図12)および1300(図13)に類似した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体または装置1402を有する実施例の弁1400の一部を示す。しかしながら、上述した例とは対照的に、実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1402は、ポペットまたはポペット装置1406に一体化連結された流れ変向装置またはスプリングシート1404を含む。流れ変向装置1404は、シャフト1408を少なくとも部分的に囲み、それと同軸上に整列され、かつ複数の流体流路1412に沿い、かつ/または近接するリップまたは肩部1410を含む。
【0050】
一般的に、複数の流体流路1412を通って流体が流れる時に、流体は肩部1410の面1414と係合する。これにより、概して矢印1418で示す方向にスプリングまたは付勢部材1416の周囲の流体の流れをそらし、かつ/または制御する。複数の流体流路1412に沿って流れ変向装置1404を配置することは、流体の流れが、流れ変向装置1404とスプリングシート1420との間に配置されたスプリング1416に影響を及ぼす(例えば、圧縮する、作用する)ことを実質的に妨げる。それ故、スプリング1416は、複数の流体流路1412を通る流体流れによってではなく、ポペット1406の外面1422に対する流体流れにより及ぼされる力によってのみ圧縮され得る。
【0051】
動作中、外面1422に及ぼされる力が、弁1400の本体1423に向かってポペット1406を移動する時に、スプリングシート1420は、開口1424に向かってかつ/またはそれを通って移動する。これにより、複数の流体流路1412を通る流量が減少する。上述したように、流体流れが、所定の流体流速(例えば、超過流量の限界)を越える大きさに増大し、そしてカム128(図1)が最高位置に配置されたときでさえもポペット1406の第1のシート面1426が弁1400の本体1423に再係合する場合に、このような手法は、複数の流体流路1412を通る流体流れを適切に制御する。
【0052】
図15は、図14に示す実施例のポペット1406に略類似した実施例の流れ変向装置またはスプリングシート1502を含む別の実施例のポペットまたはポペット装置1500を示す。上述した例に類似しているため、実施例のポペット1500の説明は、ここでは繰り返さない。
【0053】
図16は、上述した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1402(図14)に類似した実施例のポペットおよび過流防止弁組立体または装置1600を示す。しかしながら、上述した例とは対照的に、実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1600は、ポペットまたはポペット装置1606の細長部材1604を囲み、かつそれに係合する流れ変向装置またはスプリングシート1602を含む。一部の例では、ポペット装置は、ポペット1606および流れ変向装置1602の両方を含み得る。このような手法は、実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1600の製造の複雑性を低減する場合がある。
【0054】
実施例のポペットおよび過流防止弁組立体1600を組み立てるために、流れ変向装置1602の内部肩部1610が細長部材1604の端部1612に係合し、ポペット1606に対して流れ変向装置1602を固定するように、ポペット1606のボア1608の内側に流れ変向装置1602が配置される。複数の流体流路1617を通る流体の流量を制御するサイズに形成された開口1616を有するプレート1614は、上述したように、複数の締結具1618によりポペット1606に連結され得る。スプリングシート1620およびスプリングまたは付勢部材1622は、その結果ステム1624の周囲に配置され得る。スプリングシート1620およびスプリング1622を含むステム1624は、その結果ポペット1606により形成された孔1626を通ってガイドされる。次に、ナット1630とポペット1606との間にプラグ1628を配置するように、ステム1624にプラグ1628が配置され、ナット1630は、ステム1624のネジ付き端部1632に螺合される。
【0055】
上述したように、動作中、複数の流体流路1617を通って流体が流れる時に、流体は、流れ変向装置1602の面1634を係合する。これにより、スプリング1622の周囲の流体の流れをそらし、かつ/または制御する。
【0056】
図17は、図16に示す実施例のポペット1606および流れ変向装置1602に実質的に類似した実施例の流れ変向装置またはスプリングシート1702を含む別の実施例のポペットまたはポペット装置1700を示す。上述した例に類似しているため、実施例のポペット1700の説明は、ここでは繰り返さない。
【0057】
特定の実施例の方法、装置および製品を本明細書に記述したが、本特許に包含される範囲はこれに限定されない。むしろ、本特許は、逐語的にまたは均等論の下のいずれかにより、添付特許請求の範囲の範囲内に適正に収まる全ての方法、装置、および製品を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部弁と共に用いるポペット装置であって、
前記内部弁を通る流体流れを制御する第1のシート面およびその反対側の第2のシート面と、
前記内部弁のステムを受容する孔と、
前記ポペット装置を通る流体の流れをそらし、前記ポペット装置内に少なくとも一部が配置されたスプリングが前記流体の流れにより圧縮されることを実質的に妨げる流れ変向装置と、を備えるポペット装置。
【請求項2】
前記流れ変向装置が、前記ポペット装置を通る少なくとも一つの流体流路に近接する肩部を含み、前記肩部の面が、前記少なくとも一つの流体流路を通る前記流体の流れをそらす、請求項1に記載のポペット装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つの流体流路が、前記内部弁のチャンバを他のチャンバに流体的に接続する、請求項2に記載のポペット装置。
【請求項4】
前記流れ変向装置が前記ポペット装置に一体化連結される、請求項1に記載のポペット装置。
【請求項5】
前記流れ変向装置が、前記ポペット装置の細長部材の端部に係合し、前記ポペット装置に対して前記流れ変向装置を固定する内部肩部を含む、請求項1に記載のポペット装置。
【請求項6】
前記ポペット装置に連結されているプレートであって、前記ステムに連結されたスプリングシートが前記開口に近接する場合に前記ポペット装置を通る前記流体流れを制限するサイズに形成された前記開口を形成するプレートをさらに備える、請求項1に記載のポペット装置。
【請求項7】
前記開口に対して前記スプリングシートを整列する、前記開口を囲む曲面をさらに備える、請求項6に記載のポペット装置。
【請求項8】
前記曲面が前記プレートの横軸に対して対称的であり、前記プレートが、前記プレートの第1の面または前記プレートの第2の面のいずれかを介して前記ポペット装置に連結できる、請求項6に記載のポペット装置。
【請求項9】
前記スプリングシートが前記開口に隣接して配置された場合に、前記開口に隣接する面と前記スプリングシートの外面との間に、約0.09ミリメートルの間隔を付与するサイズに前記開口が形成される、請求項6に記載のポペット装置。
【請求項10】
内部弁の第2の本体に密閉的に係合する第1のシート面を有する第1の本体であって、
前記内部弁のプラグに密閉的に係合する、前記第1のシート面と反対側の第2のシート面、
前記内部弁のステムを受容する孔、および、
前記孔と同軸上に整列されたボア、を形成する第1の本体と、
ポペット装置に連結されたプレートであって、前記ステムに連結されたスプリングシートが開口に隣接して配置された場合に、前記プレートまたは前記ボアの少なくとも一つが、前記ポペット装置を通る流体流れを実質的に制限するサイズに形成された前記開口を形成するプレートと、を備える、内部弁と共に用いるポペット装置。
【請求項11】
前記ポペット装置を通る前記流体の流れをそらし、前記ポペット装置の前記ボアの内側に少なくとも一部が配置されたスプリングが前記流体の流れにより圧縮されることを実質的に妨げる流れ変向装置をさらに備える、請求項10に記載のポペット装置。
【請求項12】
前記流れ変向装置が、前記ポペット装置を通る少なくとも一つの流体流路に近接する肩部を含み、前記肩部の面が、前記少なくとも一つの流体流路を通る流体の流れをそらす、請求項11に記載のポペット装置。
【請求項13】
前記少なくとも一つの流体流路が、前記孔と前記第2のシート面と間に配置される、請求項12に記載のポペット装置。
【請求項14】
前記開口に対して前記スプリングシートを整列する、前記開口を囲む曲面をさらに備える、請求項10に記載のポペット装置。
【請求項15】
前記スプリングシートが前記開口に隣接して配置された場合に、前記開口に隣接する面と前記スプリングシートの外面との間に、約0.09ミリメートルの間隔を付与するサイズに前記開口が形成される、請求項10に記載のポペット装置。
【請求項16】
前記ポペット装置の外面を把持可能なように、前記ポペット装置が一つ以上の実質的に平坦面を形成する、請求項10に記載のポペット装置。
【請求項17】
チャンバを形成し、別の本体に螺合する雄ネジを含む本体と、
少なくとも一つの付勢部材を有し、ポペットに、前記本体に向かってポペットを付勢する力を及ぼし、内部弁を通る流体の流量を制御するステム組立体であって、前記ポペットが、
前記内部弁のステムを受容する孔、および、
前記孔と同軸上に整列されたボアを備えるステム組立体と、
前記ポペットに連結されたプレートであって、前記ステムに連結されたスプリングシートが開口に隣接して配置された場合に、前記プレートまたは前記ボアの少なくとも一つが、前記ポペットを通る前記流体流れを実質的に制限するサイズに形成された前記開口を形成するプレートと、を備える内部弁。
【請求項18】
前記ポペットを通る流体の流れをそらし、前記ポペットの前記ボアの内側に少なくとも一部が配置された前記少なくとも一つの付勢部材が前記流体の流れにより圧縮されることを実質的に妨げる流れ変向装置をさらに備える、請求項17に記載の内部弁。
【請求項19】
前記開口に対して前記スプリングシートを整列する、前記開口を囲む曲面をさらに備える、請求項17に記載の内部弁。
【請求項20】
前記スプリングシートが前記開口に隣接して配置された場合に、前記開口に隣接する面と前記スプリングシートの外面との間に、約0.09ミリメートルの間隔を付与するサイズに前記開口が形成される、請求項17に記載の内部弁。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2012−501428(P2012−501428A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526090(P2011−526090)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/053820
【国際公開番号】WO2010/027628
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(510279033)エマーソン プロセス マネージメント レギュレーター テクノロジーズ インコーポレイテッド (15)
【Fターム(参考)】