説明

微粒子コーティング加工

本発明は、菓子またはチューインガム組成物のコーティング、それを含有する製品および調製方法に関する。より具体的には、本発明のコーティング組成物は酸ブレンドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は微粒子形態にあってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、コーティング組成物およびこの組成物を含有する製品に関する。より具体的には、本発明は、微粒子形態にあるコーティング組成物の酸ブレンドを含むチューインガム組成物を含む菓子の微粒子コーティングに関する。
【背景技術】
【0002】
コーティングは、さらなる色、香味、および食感を提供するために、菓子およびチューインガム組成物に加えられてもよい。1つの望ましいコーティングは、消費の際に酸味をもたらす酸性成分を含む。このようなコーティングは、固体または微粒子コーティングの中に存在してもよい。一般にこのコーティングは、微粒子形態にある糖および酸の混合物である。
【0003】
菓子組成物の従来の微粒子コーティングでは、その菓子は菓子製品の表面の粘着力を高める蒸気処理法にかけられる。この粘着力が高められた製品は、次に、多くの方法によって微粒子コーティング組成物でコーティングされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような蒸気処理法は、特定の菓子類(チューインガムを含む)には容易には適合できない。なぜなら、高温蒸気が、その菓子またはチューインガムを変形させる可能性があり、菓子またはチューインガムのピースを満足にコーティングすることを困難にさせるからである。このように、特定の菓子類(チューインガム組成物を含む)を微粒子コーティング組成物でコーティングする適切な方法に対するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの実施形態では、微粒子コーティングされた菓子またはチューインガム製品を調製する方法が提供される。この方法は、表面を有する菓子またはチューインガム組成物を準備する工程と、表面処理をこの表面に付与する工程と、微粒子コーティング組成物をこの表面処理された菓子またはチューインガム組成物に付与する工程とを含む。
【0006】
本発明の別の実施形態では、微粒子コーティングされた菓子またはチューインガム製品を調製する方法であって、少なくとも1つの表面を有する菓子またはチューインガム組成物を準備する工程と、少なくとも1つの表面を加熱する工程と、微粒子コーティングを少なくとも1つの加熱された表面に付与する工程とを含む方法が提供される。
【0007】
本発明のさらに別の実施形態では、コーティングされた菓子またはチューインガム製品を調製する方法であって、表面を有する菓子またはチューインガム組成物を準備する工程と、この表面を第1の前処理工程に曝露する工程と、この表面を少なくとも第2の前処理工程に曝露する工程と、微粒子コーティング組成物をこの前処理された表面に付与する工程とを含む方法が提供される。
【0008】
いくつかの実施形態では、形成する工程が、コーティングされた菓子またはチューインガム組成物を調製する方法に含まれる。この形成する工程は、上記微粒子コーティング組成物が付与されるのに先立ち、または付与された後に行われてもよい。この形成する工程は、上記少なくとも1つの前処理工程に先立ってまたは上記少なくとも1つの前処理工程の後に行われてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の1つの方法の略図である。
【図2】本発明の別の方法の略図である。
【図3】本発明の別の方法の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に微粒子コーティングでコーティングされる菓子および/またはチューインガム組成物が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの外部表面を有する少なくとも1つの菓子および/またはガム領域を含む菓子および/またはチューインガム組成物が提供される。この微粒子コーティングは、菓子および/またはチューインガム組成物のいずれかの所望の表面(1つまたは複数)に付与されてもよい。
【0011】
本願明細書で使用する場合、用語「糖菓」、または「菓子」には、グミキャンディーまたは「グミ」糖菓などのいずれの従来の菓子組成物を含めてもよい(グミキャンディーは、単独でまたは他の質感付与剤(texturizing agent)と組み合わせて親水コロイド質感付与剤(ゼラチンなど)を含む)。ガムドロップ、リコリス、フルーツスナック、デンプンベースのゼリー、ゼラチンベースのゼリー、ペクチンベースのゼリー、カラゲナンベースのゼリー、寒天ベースのゼリー、コンニャクベースのゼリー、チューインキャンディー、デンプンキャンディー、ヌガー、タフィー(toffee)、タフィー(taffy)、マシュマロ、フォンダン、ファッジ、チョコレート、コンパウンドコーティング(compound coating)、キャロブ(carob)コーティング、キャラメル、圧縮錠、綿菓子(candy floss)(綿菓子(cotton candy)としても知られている)、マジパン、ハードボイルドキャンディー、ナッツ入り砂糖菓子、パスティーユ(芳香錠)、プラリーヌ、ノンパレイユ、ドラジェ、ロゼンジ(トローチ)、糖衣ナッツ、コンフィット(ドライフルーツ・ナッツ入りの糖菓、comfit)、アニシードボール(aniseed ball)、ヌガティーヌ、およびゼリービーンなどのソフトキャンディー(これらに限定されない)もこれらのチュワブル形態に含まれる。風船ガムを含めたチューインガムもこれらのチュワブル形態に含まれる。いくつかの実施形態では、当該菓子は、チューインキャンディー、グミキャンディー、マシュマロ、チューインガム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0012】
本願明細書で使用する場合、「菓子領域」または「ガム領域」の用語は、中心充填物または最内領域に隣接するかまたは少なくとも部分的にこれを囲みうる、中心充填物菓子製品のある領域を指す。いくつかの実施形態では、この菓子領域は中間領域である。
【0013】
本願明細書で使用する場合、「中心充填物」の用語は、中心充填物糖菓の最内領域を指す。「中心充填物」の用語は、必ずしも菓子製品の対称性を含意するものでなく、「中心充填物」がその製品の別の領域の中にあることをいうにすぎない。いくつかの実施形態では、この中心充填物は実質的に対称的であってもよく、他の実施形態では、この中心充填物はその菓子ピースに対して対称的でなくてもよい。いくつかの実施形態では、複数の中心充填物が存在してよい。中心充填物は、固体、液体、気体およびこれらの混合物を含んでもよい。中心充填物に関する「液体」の用語は、流動性物質および半固体物質またはゲル物質を含む。この中心充填物は、水系、非水系、またはエマルションであってもよい。
【0014】
本願明細書で使用する場合、「コーティング」または「コーティング領域」の用語は、菓子製品の最外領域を称するために用いられる。いくつかの実施形態では、このコーティングは非晶性または結晶性であってよく、それは連続的であってもよいし、不連続であってもよい。微粒子コーティングは、「サンディング(sanding)」組成物または「ダスティング(dusting)」組成物と呼ばれることがある。このような微粒子コーティングを有する糖菓は、サンディングされたまたはダスティングされたと呼ばれることがある。
【0015】
本願明細書で使用する場合、「囲む(surround)」、「囲んでいる(surrounding)」などの用語は取り囲むこと(encircling)に限定されない。これらの用語は、すべての側で包み込む(enclosing)かまたは閉じ込める(confining)こと、取り囲むかまたは包むこと(enveloping)を指してもよく、中心充填物菓子製品の中の領域に対して対称的または同一の厚みであることに限定されない。
【0016】
封入された成分を封入するための封入材料には、1以上の成分のまわりに保護バリアまたは保護層としてのコーティング、シェル、または膜を形成することができ、かつ/またはその1以上の成分とマトリクスを形成することができるいずれかの1以上の水溶性または水不溶性のポリマー、コポリマー、または他の物質が含まれる。いくつかの実施形態では、この封入材料は成分を完全に囲み、コーティングし、覆い、または包み込んでもよい。他の実施形態では、この封入材料は、成分を部分的にのみ囲み、コーティングし、覆い、または包み込んでもよい。
【0017】
微粒子コーティング組成物
いくつかの実施形態では、微粒子コーティングが提供される。この微粒子コーティングは、好ましくは、甘味料および食用酸を含む。この微粒子コーティングは、乳酸、酒石酸、フマル酸、またはこれらの組み合わせの酸ブレンドを含むいずれかの所望の食用酸を含んでもよい。酸ブレンドの1つの利点は、それが、等量のクエン酸と比べて著しくより酸っぱいまたは酸味の知覚を消費者に提供するということである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの封入された成分を含んでもよい微粒子コーティングが提供される。この微粒子コーティングは、菓子および/またはチューインガム組成物の表面に付与されてもよい。いくつかの実施形態では、菓子および/またはチューインガム組成物の表面は、当該微粒子コーティングの付与に先立って表面処理される。この微粒子コーティングはより詳細に後述される。
【0018】
この酸ブレンドは、好ましくは乳酸を含み、この乳酸は、乳酸カルシウムとしてまたは乳酸と乳酸カルシウムとのブレンドとして存在してもよい。酒石酸およびフマル酸もこの酸ブレンドに含まれる。この酸ブレンドは、等量のクエン酸より強烈な酸味の知覚をもたらす。所望に応じて、クエン酸および他の成分もこの酸ブレンドに含まれてよい。この酸成分の各々は、所望の食味を提供するためのいずれかの量で存在してよい。例えば、乳酸は、当該酸ブレンドの約50重量%〜約65重量%、より特定すれば約55重量%〜約60重量%の量で存在してよく、酒石酸は、当該酸ブレンドの約30重量%〜約45重量%、より特定すれば約35〜約40重量%の量で存在してよく、フマル酸は、当該酸ブレンドの約1重量%〜約10重量%、より特定すれば約2重量%〜約6重量%の量で存在してよい。
【0019】
この酸ブレンドは、酸性微粒子コーティングを提供するために、甘味料(糖類増量甘味料、ポリオール増量甘味料、高甘味度甘味料、または組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない)と組み合わされてもよい。この酸ブレンドは、いずれかの所望の量で、特定すれば当該コーティングの約5%〜約20重量%、より特定すれば当該コーティングの約10重量%の量で当該コーティングの中に存在してよい。この甘味料成分は、当該酸ブレンドと組み合わせて100%の総重量を提供するためのいずれかの所望の量で使用されてもよい。特定すれば、甘味料は、当該酸性微粒子コーティングの約85%〜約90重量%の量で使用されてもよい。加えて、この甘味料成分は、所望の食感を創出するのに適したいずれかの粒径および/または粒径分布で提供されてもよい。この微粒子コーティング組成物は、当該微粒子コーティング組成物を一緒に保持するおよび/または当該微粒子コーティングを菓子および/またはチューインガムピースの表面に結合するための接着剤シロップを任意に含んでもよい。
【0020】
本願明細書で使用する場合、用語「甘味料」は、甘味をもたらすいずれかの成分を指し、これには増量甘味料、高甘味度甘味料、またはこれらの組み合わせが含まれる。本願明細書で使用する場合、用語「糖類」または「糖類サッカライド」または「糖類増量甘味料」は、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、スクロマルト(sucromalt)、フルクトース(果糖)、転化糖、コーンシロップ、マルトデキストリン、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形物、ポリデキストロース、可溶性繊維、不溶性繊維、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の単糖類、二糖類および多糖類を指すが、これらに限定されない。本願明細書で使用する場合、用語「ポリオール」または「ポリオール増量甘味料」または「ポリオールサッカライド」または「シュガーレス増量甘味料」は、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、マルチトールシロップ、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の糖アルコール(またはポリオール)を指すが、これらに限定されない。本願明細書で使用する場合、「高甘味度甘味料」は、重量あたりの重量ベースで比較した場合にスクロースよりも大きい甘味強度をもたらす甘味料成分を指す。高甘味度甘味料は、さらに後述される。
【0021】
当該微粒子コーティング組成物は、甘味料、香味料、感覚剤、官能成分、および食用酸など(これらに限定されない)いずれかの従来の成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、当該コーティング組成物は、微粒子形態、結晶性形態、または非晶性形態にあってもよい。いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティング組成物は連続的であってもよいし、または不連続的であってもよい。いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティングは、菓子ピースを完全に囲み、コーティングし、覆い、または包み込んでもよい。他の実施形態では、当該微粒子コーティングは、菓子ピースを部分的にのみ囲み、コーティングし、覆い、または包み込んでもよい。
【0022】
この微粒子コーティング組成物の形態の選択は、当該菓子組成物の所望の食感に応じて変わってもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティング組成物は、1以上の甘味料、および/または1以上の香味料、および/または1以上の感覚剤、および/または1以上の塩、および/または1以上の官能成分、および/または1以上の食用酸を含んでもよい。いくつかの実施形態では、この1以上の甘味料、および/または1以上の香味料、および/または1以上の感覚剤、および/または1以上の官能成分、および/または1以上の食用酸は、封入されていてもよいし、封入されていなくても(すなわち「遊離していても」)よく、または封入されたものと封入されていないものの組み合わせであってもよい。
【0024】
さらに他の実施形態では、微粒子コーティング組成物は、一緒に混合される場合に均一なブレンドを形成するように、類似の粒径を有する1以上の甘味料、および/または1以上の香味料、および/または1以上の感覚剤、および/または1以上の塩、および/または1以上の官能成分、および/または1以上の食用酸物質を含んでもよい。
【0025】
当該コーティングが微粒子形態にある実施形態では、食用酸または香味料または感覚剤または甘味料または塩または官能成分物質は、当該コーティング組成物の約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約5重量%〜約15重量%の量で存在してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティングは、糖類サッカライドまたはポリオール増量甘味料または糖類サッカライドおよびポリオール増量甘味料の組み合わせを含んでもよい。適切な糖類サッカライドとしては、スクロース(糖類サッカライド)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、スクロマルト、フルクトース(果糖)、転化糖、コーンシロップ、マルトデキストリン、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形物、ポリデキストロース、可溶性繊維、不溶性繊維、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の単糖類、二糖類および多糖類を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0027】
適切なポリオールとしては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、マルチトールシロップ、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の糖アルコール(またはポリオール)を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0028】
好適な水素化デンプン加水分解物として、米国特許第4,279,931号明細書に開示されたもの、ならびに種々の水素化グルコースシロップおよび/もしくはソルビトール、マルチトール、水素化二糖、三糖以上の水素化多糖、またはそれらの混合物を含有する粉末が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、単量体、二量体、および高分子ポリオールサッカライドの混合物である。これらの異なるポリオールサッカライドの比によって、異なる性質の異なる水素化デンプン加水分解物が得られる。フランスのRoquette Freres製造の市販品LYCASIN(登録商標)、およびデラウェア州、ニューカッスルのSPI Polyols,Inc.製造の市販品HYSTAR(登録商標)などの、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。
【0029】
いくつかの実施形態では、当該コーティング組成物は、当該全組成物の約1重量%〜当該全組成物の約75%の量で当該菓子またはチューインガム組成物の中に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、当該コーティング組成物は、全組成物の約5重量%〜全組成物の約15重量%の量で当該コーティングされた菓子またはチューインガム組成物の中に含まれてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、微粒子コーティングされた菓子製品は中心充填物領域を含んでもよい。中心充填物菓子の水分含量は、中心充填物のない糖菓の水分含量よりも高くてもよい。いくつかの実施形態では、中心充填物菓子のより高い水分含量は、その糖菓から外へ水分を引き出さないであろうコーティングの必要性を生む可能性がある。このような実施形態では、菓子組成物の中で使用されるある成分を、水分吸収および/または水分の移行に対してその成分を安定化させるための封入材料を用いて部分的にまたは完全に封入することがより望ましい場合がある。
【0031】
いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティング組成物はある範囲の粒径を含んでもよい。所望の食感および使用者の感覚に応じて、いずれの粒径が使用されてもよい。好ましい実施形態では、当該微粒子コーティングは、約10〜200ミクロン(10〜200μm)の平均粒径を有する粒子を含む。所望の微粒子コーティングの食感および外観を成し遂げるために、いずれの粒径が使用されてもよい。小さい平均粒径(およそ50ミクロン(50μm))を有するコーティング組成物は、より大きい平均粒径(およそ150ミクロン(150μm))を有するコーティング組成物よりも、少ない粒状感をもたらすであろう。いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティング組成物は、約10〜60ミクロン(10〜60μm)の平均粒径を有する粒子を含んでもよく、他方で他の実施形態では、当該コーティング組成物は約60〜120ミクロン(60〜120μm)の平均粒径を有する粒子を含んでもよい。さらに他の実施形態では、当該コーティング組成物は、約120〜200ミクロン(120〜200μm)の平均粒径を有する粒子を含んでもよい。さらに他の実施形態では、当該微粒子コーティング組成物は、特定の百分率の約10〜60ミクロン(10〜60μm)の平均粒径を有する粒子、特定の百分率の約60〜110ミクロン(60〜110μm)の平均粒径を有する粒子、および特定の百分率の約110〜200ミクロン(110〜200μm)の平均粒径を有する粒子を含んでよい。1つの実施形態では、粒径の各範囲は、当該コーティング組成物の約33%の量で存在してもよい。
【0032】
(成分)
甘味料:
甘味料としては、糖類増量甘味料、シュガーレス増量甘味料など、高甘味度甘味料、またはこれらの混合物を挙げることができる。増量甘味料は、一般に、当該菓子またはチューインガム組成物の約5重量%〜約99重量%の量で存在する。適切な糖類増量甘味料としては、一般に、スクロース(糖類)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、転化糖、スクロマルト、コーンシロップ、マルトデキストリン、オリゴ糖シロップ、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形物、難消化性デンプン、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の単糖類、二糖類および多糖類が挙げられる。
【0033】
適切なシュガーレス増量甘味料としては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の糖アルコール(またはポリオール)が挙げられる。
【0034】
好適な水素化デンプン加水分解物として、米国特許第4,279,931号明細書に開示されたもの、ならびに種々の水素化グルコースシロップおよび/またはソルビトール、水素化二糖、三糖以上の水素化多糖、もしくはそれらの混合物を含有する粉末が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、単量体、二量体、および高分子ポリオールサッカライドの混合物である。これらの異なるポリオールサッカライドの比によって、異なる性質の異なる水素化デンプン加水分解物が得られる。フランスのRoquette Freres製造の市販品LYCASIN(登録商標)、およびデラウェア州、ニューカッスルのSPI Polyols,Inc.製造の市販品HYSTAR(登録商標)などの、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。
【0035】
いくつかの実施形態では、高甘味度甘味料も、当該菓子またはチューインガム組成物の中に甘味剤として含まれてもよい。高甘味度甘味料は、上記の糖類およびシュガーレス増量甘味料と併せて、または上記の糖類およびシュガーレス増量甘味料の代わりに使用されてもよい。特定の甘味料に限定されることはなく、代表的な分類および例として以下のものが挙げられる。
(a)ジヒドロカルコン、モネリン、レバウディオシド(rebaudioside) A、イソ−モグロシド Vなど(これらに限定されない)のステビオシドおよびステビア由来の化合物、羅漢果(lo han quo)および羅漢果(lo han quo)由来の化合物、グリチルリジン、ジヒドロフラベノール、およびソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトールなどの糖アルコール類、ならびにL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミドで、米国特許第4619834号に開示のものなど(この開示は本願に引用して援用する)、ならびにこれらの混合物などの水溶性甘味剤;
(b)可溶性サッカリン塩、すなわちナトリウムまたはカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウムまたはカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K)など、サッカリンの遊離酸型、およびこれらの混合物などの水溶性人工甘味料;
(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル(ネオテーム)、および米国特許第3492131号に記載の物質、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、およびこれらの混合物などのL−アスパラギン酸由来甘味料などのジペプチド系甘味料;
(d)普通の砂糖(スクロース)の塩素化誘導体、例えば、スクラロースもしくはSplenda(商標)の品名で知られている、例えばクロロデオキシスクロースまたはクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などといったクロロデオキシ糖誘導体などの天然由来の水溶性甘味料から誘導される水溶性甘味料;クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例として、限定しないが、以下のものが挙げられる:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フルクトフラノシド、または4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース;および4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、およびこれらの混合物;
(e)ミラクリン、ミラクルベリー(Synseplum dulcificum)のエキスおよびエキスの誘導体、マビンリン(mahiniin)、クルクリン、モネリン、ブラゼイン(brazzein)、ペンタジン(pentadin)、Pentadiplandra brazzeanaのエキスおよびエキスの誘導体、タウマチン、タウマッコスダニエリ(thaumaoccous danielli)(タウマチンIおよびII)およびタリンなどのタンパク質系甘味料;
(f)甘味料モナチン(2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−アミノグルタル酸)およびその誘導体または異性体;ならびに、
(g)甘味料羅漢果(Lo han guo)(「Lo han kuo」と呼ばれることもある)およびその誘導体。
【0036】
これらの強化甘味剤は、当該技術分野で周知の多くの異なる物理的形態で用いて、初期の甘さの噴出および/または甘さの感覚の長期化を提供するようにしてよい。限定しないが、このような物理的形態には、遊離型、スプレードライ型、粉末型、ビーズ型、封入型、およびこれらの混合形態が含まれる。1つの実施形態では、この甘味料は、アスパルテーム、スクラロース、およびアセスルファムカリウム(例えば、Ace−Kまたはアセスルファム−K)などの高甘味度甘味料である。
【0037】
いくつかの実施形態では、当該甘味料はポリオールであってもよい。ポリオールとしては、グリセロール、ソルビトール、マルチトール、マルチトールシロップ、マンニトール、イソマルト、エリスリトール、キシリトール、水素化デンプン加水分解物、ポリグリシトール(polyglycitol)シロップ、ポリグリシトール粉末、ラクチトール、およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0038】
この甘味料は、活性成分の使用に伴う所望の効果(例えば、甘味)を賦与するために必要な量で使用してよい。一般に、有効量の強化甘味料が所望の甘味のレベルをもたらすために利用されてよく、そしてこの量は選択される甘味料とともに変わる可能性がある。上記強化甘味料は、使用される甘味料または甘味料の組み合わせに応じて、当該組成物の約0.001重量%〜約3重量%の量で存在してもよい。各種類の甘味料についての量の正確な範囲は、当業者によって選択されてもよい。
【0039】
高甘味度甘味料が含まれるいくつかの実施形態では、当該甘味料は、スクラロース、サッカリン塩、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、タウマチン、モナチン(2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−アミノグルタル酸)、ネオテーム、アリテーム、およびこれらの組み合わせであってもよい。
【0040】
香味料(香味増強剤を含む):
いくつかの実施形態では、香味料としては、天然香味料および人工香味料など、当業者に公知の香味料を挙げることができる。これらの香味物質を合成香味油、および着香芳香剤および/または着香芳香油、植物、葉、花、フルーツなど由来のオレオレジンおよびエキスなど、ならびにこれらの組み合わせから選択してよい。限定しない代表的な香味油分として、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、和種はっか油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズクの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、およびケイヒ油が挙げられる。さらに有用な香味物質は、バニラ、およびレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチを含む柑橘類油分、およびリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、アプリコット、ウメ、チェリー、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤなどを含むフルーツエッセンスなどの人工、天然および合成フルーツ香味料である。放出プロファイルを管理できる可能性がある他の香味料として、ミルクフレーバー、バターフレーバー、チーズフレーバー、クリームフレーバー、およびヨーグルトフレーバー;バニラフレーバー;緑茶フレーバー、ウーロン茶フレーバー、紅茶フレーバー、ココアフレーバー、チョコレートフレーバー、およびコーヒーフレーバーなどのティまたはコーヒー香味料;ペパーミントフレーバー、スペアミントフレーバー、および和種はっかフレーバーなどのミント香味料;アサフェティーダフレーバー、アジョワンフレーバー、アニスフレーバー、アンゼリカフレーバー、フェンネルフレーバー、オールスパイスフレーバー、シナモンフレーバー、カモミールフレーバー、マスタードフレーバー、カルダモンフレーバー、キャラウェーフレーバー、クミンフレーバー、チョウジフレーバー、コショウフレーバー、コリアンダーフレーバー、サッサフラスフレーバー、セイボリーフレーバー、山椒フレーバー、エゴマフレーバー、ジュニパーベリーフレーバー、ショウガフレーバー、スターアニスフレーバー、セイヨウワサビフレーバー、タイムフレーバー、タラゴンフレーバー、ディルフレーバー、トウガラシフレーバー、ナツメグフレーバー、バジルフレーバー、マジョラムフレーバー、ローズマリーフレーバー、ベイリーフフレーバー、およびワサビ(日本ワサビ)フレーバーなどの香辛香味料;ワインフレーバー、ウィスキーフレーバー、ブランディフレーバー、ラムフレーバー、ジンフレーバー、およびリキュールフレーバーなどのアルコール香味料;フローラル香味料;ならびに、オニオンフレーバー、ガーリックフレーバー、キャベツフレーバー、ニンジンフレーバー、セロリフレーバー、マッシュルームフレーバー、およびトマトフレーバーなどの植物香味料が挙げられる。これらの着香剤は、液体または固体形態で用いてよく、個々にまたは混合物として用いてもよい。よく用いられる香味料として、ペパーミント、メントール、スペアミントなどのミント、人工バニラ、シナモン誘導体、および様々なフルーツ香味料が挙げられ、個々にまたは混合物として用いられる。特にミント香味料などの香味料はまた、以下に記載する冷感剤と組み合わせて用いると呼気清涼化特性ももたらす可能性がある。
【0041】
いくつかの実施形態では、着香剤は、知覚できる感覚的経験をもたらすレベル、すなわちそれらの閾値レベル以上で使用される。他の実施形態では、着香剤は、独立した知覚できる感覚的経験をもたらさないように、それらの閾値レベルより下のレベルで使用される。閾値レベルでは、この着香剤は、香味の増進または増強などの副次的恩恵をもたらすことがある。
【0042】
いくつかの実施形態では、当該着香剤は、多くの別異の物理的形態で用いてよい。このような物理的形態としては、スプレードライ形態、粉末形態、ビーズ形態などの遊離形態、封入形態、およびそれらの混合形態が挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】
増強剤は、それ自身の特徴的な食味および/または匂い知覚を導入することなく、もとの物質の食味および/または匂いの知覚を増感し、補完し、改変し、または増進する可能性がある物質からなってもよい。いくつかの実施形態では、香味、甘味、酸味、旨み、コクみ、塩味およびこれらの組み合わせの知覚を増感し、補完し、改変し、または増進するように設計された増強剤が含まれてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、食味増強剤としても知られる好適な増強剤の例としては、限定しないが、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、クロロゲン酸、アラピリデイン、シナリン、ミラクリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、グルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウムなどのグルタミン酸塩、ネオテーム、タウマチン、タガトース、トレハロース、塩化ナトリウムなどの塩、グリチルリジン酸モノアンモニウム、バニラエキス(エチルアルコール中)、糖酸、塩化カリウム、重硫酸ナトリウム、加水分解植物性タンパク質、加水分解動物タンパク質、酵母エキス、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、イノシン一リン酸などのヌクレオチド、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸、アラピリデイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール分子内塩、Noordamらに対する米国特許出願公開第2006/0078972号明細書(本願に引用してその全体を援用する)に開示されるものなどの5’−ヌクレオチドを含む組成物、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロ安息香酸、2,4−ジヒドロ安息香酸、シトラスアウランチウム、バニラオレオレジン、サトウキビ葉エッセンス、マルトール、エチルマルトール、バニリン、甘草グリチルリジン酸、G−タンパク質共役型受容体(T2RおよびT1R)に応答する化合物、ならびにコクみを付与する、クロダらの米国特許第5679397号(本願に引用してその全体を援用する)に開示された食味増強剤組成物が挙げられる。「コクみ」とは、「広がり」および「こく」を付与する物質をいう。
【0045】
食味増強剤の1種である甘味料増強剤は、甘味の食味を増強する。いくつかの実施形態では、例示的な甘味料増強剤としては、限定しないが、グリチルリジン酸モノアンモニウム、甘草グリチルリジン酸、シトラスアウランチウム、アラピリデイン、アラピリデイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)分子内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、甜菜エキス、ネオテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ヒドロキシ安息香酸、タガトース、トレハロース、マルトール、エチルマルトール、バニラエキス、バニラオレオレジン、バニリン、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、G−タンパク質結合性受容体(T2RおよびT1R)に応答する化合物、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0046】
塩味を増強するための増強剤の更なる例に、本願に引用して援用する、米国特許第6974597号に開示されたもののような酸性ペプチドが含まれる。酸性ペプチドには、リジン、アルギニンおよびヒスチジンなどの塩基性アミノ酸よりも数多くの、アスパラギン酸およびグルタミン酸などの酸性アミノ酸を有するペプチドが含まれる。酸性ペプチドは、ペプチド合成、またはエンドペプチダーゼを用いてタンパク質を加水分解に付し、必要に応じ脱アミド化することによって得られる。酸性ペプチド、またはタンパク質を加水分解および脱アミド化に付すことによって得られるペプチドの作製における使用に好適なタンパク質として、植物タンパク質(例えば小麦グルテン、トウモロコシタンパク質(例えば、ゼインおよびグルテンミール)、大豆タンパク質単離物)、動物タンパク質(例えば、ミルクカゼインおよびミルク乳清タンパク質などの乳タンパク質、食肉タンパク質および魚肉タンパク質などの筋肉タンパク質、卵白タンパク質およびコラーゲン)、ならびに微生物タンパク質(例えば、微生物細胞タンパク質および微生物により産生されるポリペプチド)が挙げられる。
【0047】
感覚剤:
感覚剤化合物としては、冷感剤、温感剤、刺激剤、発泡剤、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。様々な周知の冷感剤を用いてよい。例えば、有用な冷感剤として、キシリトール、エリスリトール、デキストロース、ソルビトール、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換p−メンタン、非環状カルボキシアミド、グルタル酸モノメンチル、置換シクロヘキサンアミド、置換シクロヘキサンカルボキシアミド、置換尿素およびスルホンアミド、置換メンタノール、p−メンタンのヒドロキシメチルおよびヒドロキシメチル誘導体、2−メルカプト−シクロデカノン、2〜6の炭素数のヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド(WS−3)、イソプレゴール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−2,3−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、コハク酸メンチルおよびそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド、和種はっか油、ペパーミント油、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル酢酸N−エチルアミド、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、l−メンチル−3−ヒドロキシブチレート、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−t−2−c−6ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルスクシンアミド、置換p−メンタン、置換p−メンタン−カルボキシアミド、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール(久光製薬株式会社、以下「イソプレゴール」);メントングリセロールケタール(FEMA 3807、商品名FRESCOLAT(登録商標)タイプMGA);3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(Takasago、FEMA 3784);および乳酸メンチル;(Haarman & Reimer、FEMA 3748、商品名FRESCOLAT(登録商標)タイプML)、WS−30、WS−14、ユーカリエキス(p−メンタ−3,8−ジオール)、メントール(その天然または合成誘導体)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N−tertブチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド、P−メンタン−3−カルボン酸グリセロールエステル、メチル−2−イソプリル−ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン−2−カルボキシアミド;およびメントールメチルエーテル、およびメンチルピロリドンカルボキシレートを挙げることができる。これらの冷感剤や他の好適な冷感剤は、以下の米国特許にさらに記載されており、それらすべての全体を、参照によって本願明細書に援用する:米国特許第4230688号;第4032661号;第4459425号;第;4136163号;第5266592号;第6627233号。
【0048】
いくつかの実施形態では、温感成分は、使用者に温感の感覚信号をもたらすことが知られている多種多様な化合物から選択されるとよい。これらの化合物は、特に口腔内で暖かみを認知する感覚を与え、香味料、甘味料、およびその他の感覚受容性成分の知覚を増強することが多い。いくつかの実施形態では、有用な温感化合物としては、高砂香料工業株式会社、日本、東京により供給されるバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)や、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、およびそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、刺激(tingling)感覚が与えられてもよい。1つのこのような刺激感覚は、いくつかの例としてジャンブー、またはスピラントールを加えることにより提供される。いくつかの実施形態では、ジャンブーまたはサンショオールなどの物質から抽出されるアルキルアミドが含まれてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、感覚は発泡に起因して生み出される。このような発泡性は、塩基性物質を酸性物質と合わせることによって生み出される。いくつかの実施形態では、アルカリ性物質としては、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩およびこれらの混合物を挙げることができる。いくつかの実施形態では、酸性物質としては、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびこれらの組み合わせを挙げることができる。「刺激(tingling)」型感覚剤の例は、米国特許第6,780,443号に見出すことができ、その内容全体を、あらゆる目的で参照によって本願明細書に援用する。
【0050】
感覚剤構成成分は、本願に引用して援用する米国特許出願公開第2005/0202118号に開示されるもののようなど、「三叉神経刺激剤」と称されることもある。三叉神経刺激剤は、三叉神経を刺激する経口摂食製品または物質として定義される。三叉神経刺激剤である冷感剤の例として、メントール、WS−3、N−置換p−メンタンカルボキシアミド、非環状カルボキシアミド(WS−23、WS−5、WS−14が含まれる)、コハク酸メチル、およびメントングリセロールケタールが挙げられる。三叉神経刺激剤は、香味料、刺激剤、ジャンブーエキス、バニリルn−ブチルエーテルなどのバニリルアルキルエーテル、スピラントール、エキナセアエキス、キタサンショウ(Northern Prickly Ash)エキス、カプサイシン、トウガラシオレオレジン、赤コショウオレオレジン、黒コショウオレオレジン、ピペリン、ショウガオレオレジン、ジンゲロール、ショウガオール、シナモンオレオレジン、ケイヒオレオレジン、シンナムアルデヒド、オイゲノール、バニリンおよびメントールグリセリンエーテルの環状アセタール、不飽和アミド、ならびにそれらの組み合わせも含むことができる。他の冷却化合物は、米国特許第7,030,273号明細書(これを本願に引用して援用する)に開示されるものなどの2,3−ジメチル−2−イソプロピル酪酸の誘導体を挙げることができる。
【0051】
三叉神経刺激薬および冷却化合物に加えて、冷却感覚は、負の溶解熱を呈する物質(デキストロース、ならびにキシリトール、エリスリトール、イソマルト、およびソルビトールなどのポリオール、ならびにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない)によってもたらされてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、感覚剤成分は、知覚できる感覚的経験をもたらすレベル、すなわちそれらの閾値レベル以上で使用される。他の実施形態では、感覚剤成分は、独立した知覚できる感覚的経験をもたらさないように、それらの閾値レベルより下のレベルで使用される。閾値レベルでは、この感覚剤は、香味または甘味の増進もしくは増強などの副次的恩恵をもたらすことがある。
【0053】
官能成分
上で論じられた官能成分、ならびに薬品、栄養素(ビタミンおよびミネラルなど)、栄養補助食品(植生化学物質など)、呼気清涼化剤、口腔ケア剤、プロバイオティック物質、プレバイオティック物質、食味および/または香味増強剤、および咽頭ケア剤など(これらに限定されない)の官能成分。
【0054】

当該酸性微粒子コーティングに加えて、当該菓子またはチューインガム組成物は、所望の場合は酸を含有してもよい。いくつかの実施形態では、この食用酸物質は、0〜10の尺度で少なくとも4の酸味強度をもたらすように選択される。酸味を測定するために使用されてもよい尺度は、何人かの感覚研究者によって開発された。尺度の1つの例は、Dr.Howard Moskowitzによって開発され、Journal of Experimental Psychology、1974年4月;102(4);640−7で公開されたSourness of Acid Mixturesと題する学術論文、およびPerception and Psychophysics;9:371−374、1971で公開された、Ration Scales of Acid Sournessと題する学術論文において論じられている。
【0055】
菓子組成物
いくつかの実施形態では、当該菓子組成物としては、デンプンベースのゼリーキャンディー、ゼラチンベースのゼリーキャンディー(グミまたはグミキャンディーとしても知られている)、ペクチンベースのゼリーキャンディー(ゼリーキャンディーとしても知られている)、カラゲナンベースのゼリーキャンディー、ハードキャンディー、ロゼンジ、ならびにマシュマロ、タフィー(taffy)、キャラメルおよびリコリスなどの他のチューインキャンディーを挙げることができるが、これらに限定されない。ガムドロップ、リコリス、フルーツスナック、デンプンベースのゼリー、ゼラチンベースのゼリー、ペクチンベースのゼリー、カラゲナンベースのゼリー、寒天ベースのゼリー、コンニャクベースのゼリー、チューインキャンディー、デンプンキャンディー、ヌガー、タフィー(toffee)、タフィー(taffy)、マシュマロ、フォンダン、ファッジ、チョコレート、コンパウンドコーティング、キャロブコーティング、キャラメル、圧縮錠、綿菓子(candy floss)(綿菓子(cotton candy)としても知られている)、マジパン、ハードボイルドキャンディー、ナッツ入り砂糖菓子、パスティーユ、プラリーヌ、ノンパレイユ、ドラジェ、ロゼンジ、糖衣ナッツ、コンフィット、アニシードボール、ヌガティーヌ、およびゼリービーンなど(これらに限定されない)のソフトキャンディーもチュワブルキャンディー形態に含まれる。これらの菓子のベースは、糖類/グルコースシロップの組み合わせまたはポリオール/ポリオールシロップの組み合わせおよびゲル化剤であってもよく、このうちの後者はゼラチン、寒天、アラビアガム、マルトデキストリン、ペクチン、加工デンプンまたはこれらの組み合わせであってもよい。種々の他のガム(親水コロイドとも呼ばれる)も使用してよい。このゲル化物質は、この糖類/グルコースシロップの組み合わせと混合するのに先立って、望ましくは水に溶解されてもよいし、または別の態様で水和されてもよい。ペクチンなどの親水コロイドがゲル化剤として使用される場合は、このペクチンは、一部の糖類または増量甘味料と乾燥混合した後に、その乾燥混合物を水に加えることが望ましい。
【0056】
いくつかの実施形態では、当該菓子組成物は、チューインキャンディー、グミキャンディー、マシュマロ、チューインガム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0057】
増量甘味料は、一般に、当該菓子組成物の約5重量%〜約99重量%の量で存在する。
【0058】
いくつかの実施形態では、当該菓子組成物には、中心充填物糖菓または層状糖菓などの多領域糖菓を含めてもよい。当該チューインガム組成物は、厚板、ペレット、板状、中心充填物ガム、風船ガム、キャンディーガム、多領域ガム、および多層ガムなどのチューインガムのいずれの形態を含んでもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、グミキャンディー組成物が提供される。このグミキャンディー菓子組成物は、微粒子コーティング組成物および菓子組成物(グミキャンディー組成物を含む)を含んでよい。このグミキャンディー組成物は、甘味料、親水コロイド、および食用酸など(これらに限定されない)のいずれの従来のグミキャンディー物質を含んでもよい。この親水コロイド物質については、いくつかの実施形態では、このグミキャンディー組成物の中の他の成分と組み合わされるときに歯で噛めるゲルを形成する親水コロイドを使用することによって、所望の食感が創出される。
【0060】
いくつかの実施形態では、ペクチンおよびゼラチンは、2004年10月28日に出願され、あらゆる目的で本願明細書に援用される米国特許出願第10/977,585号に記載されるように、グミキャンディー組成物の中で一緒に使用されてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、当該グミキャンディー組成物の約35%(重量/重量)〜約75%(重量/重量)の量で甘味料を含有してもよい。いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、約0.01%(重量/重量)〜約15%(重量/重量)、好ましくは約1%〜約8%(重量/重量)の親水コロイドを含有してもよい。いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、約0.3%〜約3%、好ましくは約0.5%(重量/重量)/および約2.0%(重量/重量)の食用酸を含有してもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、緩衝剤、着色剤、香味物質、および防腐剤をも含むことができる。
【0063】
さらに、いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、上記のいずれの官能成分をも含むことができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、上で論じられた香味料および/または感覚剤を含むことができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、当該グミキャンディー組成物は、全組成物の約70重量%〜全組成物の約95重量%の量で、微粒子コーティングされたグミキャンディー組成物の中に含まれてもよい。
【0066】
チューインガム組成物
当該菓子はチューインガム組成物であってもよい。チューインガム組成物は、例えば、厚板、ペレット、板状、円筒、ぶつ切り、ロープ、ひも、ボール、立方体、中心充填物ガム、キャンディーガム、多領域ガム、多層ガム、風船ガム、デポジティッド・ガム(deposited gum)および圧縮ガムなどの様々な異なる形態で提供されてもよい。このチューインガム組成物はまた、少なくとも1つの香味料および様々な任意の添加剤を含んでもよい。
【0067】
当該チューインガム組成物はまた、ガムベースを含んでもよい。このガムベースは、チューインガムの技術分野で公知のいずれの成分を含んでもよい。このような成分は、水溶性のもの、水不溶性のものまたはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、このガムベースは、エラストマー、増量剤、ワックス、エラストマー溶剤、乳化剤、可塑剤、充填剤およびこれらの混合物を含んでもよい。
【0068】
水分バリア層
いくつかの実施形態では、当該菓子またはチューインガム組成物と当該微粒子コーティングとの間の水分の移行を防止する可能性がある水分抵抗性のバリア層が備えられる。このバリア層は、内在性の水分抵抗性のバリア層であってもよいし、またはそれは外部の水分抵抗性のバリア層であってもよい。この内在性の水分抵抗性のバリア層は、サッカライドまたはポリオールの結晶性形態を含んでもよい。いくつかの実施形態では、この内在性の水分抵抗性のバリア層は、当該チューインガム組成物中のサッカライドまたはポリオールがその菓子またはチューインガム組成物の表面で結晶化するときに、形成される。いくつかの実施形態では、この外来性の水分バリア層は、当該菓子組成物を囲むセラックまたは他のコーティングを含んでもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、結晶化のプロセスを支援するために、当該菓子またはチューインガム組成物の中の結晶化するサッカライドまたはポリオールの量は、内在性の水分抵抗性のバリア層がないチューインガム組成物と比べて、増やされてもよい。
【0070】
例えば、チューインガム組成物の中のスクロースの量は、70%グルコース対30%スクロースから50%グルコース対50%スクロースへと増やされてもよい。スクロースの相対量のこの増加は、結晶性スクロースの内在性の水分抵抗性のバリア層の形成を支援する可能性がある。
【0071】
他の実施形態では、結晶化のプロセスは、当該菓子またはチューインガム組成物の表面への種晶の付与によって、その菓子またはチューインガム組成物に含有されるサッカライドまたはポリオールを核形成させることにより、支援される可能性がある。
【0072】
いくつかの実施形態では、種晶は、この菓子またはチューインガム組成物と接触する成形用組成物に含まれてもよい。成形用組成物は、デンプンを含んでもよい。成形するプロセスは、このデンプン含有成形用組成物を所望の水分レベルまで乾燥する工程と、それをトレイ状に置く工程とを含んでもよい。次いで圧痕(impression)がこのデンプントレイの中に作製されてもよく、その後、このチューインガム組成物がこの圧痕の中へと充填されてもよい。この菓子またはチューインガム組成物を所望の硬さに到達させた後、この菓子またはチューインガム組成物は、その成形用組成物から分離され、そしてさらに加工、包装などをされる。
【0073】
別の例では、エリスリトールの種晶が、エリスリトール含有菓子またはチューインガム組成物のデンプン鋳型法のために使用されるデンプンの中に含まれてもよい。これらの種晶は、結晶性のエリスリトールの内在性の水分抵抗性バリア層の形成を支援する可能性がある。
【0074】
いくつかの実施形態では、当該菓子またはチューインガム製品は、当該キャンディーの食味および/または香味の性質を伝える形状へと形成されてもよい。例えば、イチゴ香味を有する菓子またはチューインガム製品は、イチゴの形状へと成形することによって、形成されてもよい。他の実施形態では、当該キャンディーは、当該キャンディーの食味および/または香味を伝えない形状へと形成されてもよい。例えば、イチゴ風味付きの菓子またはチューインガム製品は、パイナップルの形状へと成形することによって、形成されてもよい。このような対照をなす食味および視覚的刺激は、この菓子またはチューインガムの娯楽の価値を高める可能性がある。
【0075】
同様に、この菓子またはチューインガム製品の複数の領域は、所望の視覚的効果を成し遂げるように改変することができる。例えば、1つの色が当該コーティング組成物の中に含まれてもよく、他方で、異なる色がそのチューインガム領域および中心充填物組成物の中に含まれる。いくつかの実施形態では、それら領域の不透明性が異なって、他の視覚的効果をもたらしてもよい。例えば、この中心充填物は不透明であってもよく、他方でそのチューインガム領域は透明であってもよく、そしてそのコーティングは半透明であってもよい。異なる不透明性は、さらに多くの視覚的効果のために同じまたは異なる色と組み合わされてもよい。
【0076】
組成物の表面への微粒子コーティングの付与
当該微粒子コーティング組成物は、当業者に公知のいずれかの従来の手段により、当該菓子またはチューインガム組成物に付与することができる。いくつかの実施形態では、遊離したおよび/または封入された成分を含むコーティング組成物は微粒子形態にある。いくつかの実施形態では、当該チューインガム組成物の表面は少なくとも1つの前処理工程にさらされる。いくつかの実施形態では、当該チューインガム組成物は、第1の前処理工程に供され、次いで少なくとも第2の前処理工程にさらに供されてもよい。この第1および少なくとも第2の前処理工程は、同じ工程であってもよいし、またはそれらは異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、この第1または第2の前処理工程のうちの1つは、以下に記載されるように、その表面への表面処理であってもよい。
【0077】
図1を参照すると、本発明の1つの実施形態が示されている。この実施形態では、コーティングされたチューインガム組成物100の調製は、チューインガムを混合する工程110と、ガム単位を形成する工程120と、前処理工程130と、当該微粒子コーティングをそのガム単位の表面へと付与する工程140と、個々のチューインガムピースを形成する工程150と、そのガムピースを包装する工程160とを含む。図2に見ることができるように、本発明の代替の実施形態が示されている。この代替の実施形態では、ガム組成物200の調製は、チューインガムを混合する工程210と、ガム単位を形成する工程220と、個々のチューインガムピースを形成する工程230と、前処理工程240と、当該微粒子コーティングをそのチューインガムピースの表面へと付与する工程250と、そのチューインガムピースを包装する工程260とを含む。図3に見ることができるように、本発明の別の代替の実施形態が示されている。この代替の実施形態では、ガム組成物300の調製は、チューインガムを混合する工程310と、ガム単位を形成する工程320と、前処理工程330と、個々のチューインガムピースを形成する工程340と、当該微粒子コーティングをそのチューインガムピースの表面へと付与する工程350と、そのチューインガムピースを包装する工程360とを含む。
【0078】
ここで、図1に示される方法に触れることにするが、以下の説明は、図1に記載された実施形態を含めて他の実施形態に適用されてもよいということは理解されるであろう。さらに、図1に記載される方法は、チューインガムを含まない菓子組成物に適用できるということは理解されるであろう。第1の工程110は、当該チューインガム組成物を混合する工程であり、それに、ガム単位を形成する工程120が続く。前処理工程130は、表面処理の付与を含んでもよい。本願明細書で使用する場合、表面処理付与プロセスは、例えばその表面に熱を加えることにより、外部の物質または材料をその表面に付与すること(水系結合剤、非水系結合剤、水分処理剤、およびこれらの組み合わせを付与することを含むが、これらに限定されない)により、表面への付着を増加させるプロセスである。その表面を表面処理付与に供することによって、その表面は、十分に当該微粒子コーティング組成物がその処理された表面に付着することを可能にするであろう。本願明細書で使用する場合、「水分処理剤」は、その表面へのあるレベルの接着を付加するように、当該菓子製品の表面を有効量の水に曝露することを含む。水分処理剤、水系結合剤処理剤、非水系結合剤処理剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる(これらに限定されない)任意の数の表面処理が、表面を調製するために、チューインガム組成物に付与されてもよい。この表面処理は当該組成物の表面全体に付与されてもよく、またはそれはその組成物の特定の表面に付与されるだけでもよい。いくつかの実施形態では、複数の表面調製処理が当該チューインガム表面に付与されてもよい。例えば、第1の表面処理があり、次いで第2の表面処理があってもよい。
【0079】
1つの特定の実施形態では、前処理工程130は、水系結合剤溶液または非水系結合剤溶液を当該チューインガムの所望の表面(1つまたは複数個)に付与することを含む。ひとたび水系結合剤溶液または非水系結合剤溶液が所望の表面に付与されると、それは、任意に十分な時間および温度で乾燥されてもよい。好ましい実施形態では、この水系コーティングされたチューインガムは約1〜約60秒間乾燥される。好ましくは、溶液コーティングされたチューインガム組成物は約30〜約60秒間乾燥される。この任意の乾燥する工程は、過剰の水分を除去して、当該チューインガムの表面を粘着力の高いものにすることを支援する。いくつかの実施形態では、この任意の乾燥工程を省き、より多くの水分を当該チューインガム組成物の表面(1つまたは複数個)上に存在させることが所望されることがある。ひとたび前処理工程130が完了すると、当該微粒子コーティング組成物をこの処理されたチューインガムの表面に付与する工程140が実施されてもよい。
【0080】
上記結合剤溶液は、いずれの所望の水系結合剤であってもよい。好ましい実施形態では、デキストリン、糖類および水を含む水系結合剤溶液が使用される。所望に応じて、他の成分(例えば、着色料および香味料)が含まれてもよい。1つの実施形態では、水系結合剤溶液は、約5%〜約30%のデキストリン、約20%〜約60%の水、および約20%〜約60%の糖類を含む。他の実施形態は、水ベースのセラック、サッカライド、親水コロイドおよび水を含んでもよい。非水系結合剤溶液を、所望の場合は使用してもよい。例えば、非水系湿潤化シロップは、0〜25%の水、樹脂、脂肪、ワックス、液体オイルおよびこれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、この非水系湿潤化シロップは、溶媒ベースのセラックを含んでもよい。任意に、水系溶液および非水溶液の組み合わせが、この表面処理工程(1回または複数回)で使用されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、非水系湿潤化シロップが付与されたチューインガム表面の粘着性は、この湿潤化シロップ中の非水系成分の濃度を変えることにより操作することができる。いくつかの実施形態では、より濃縮された湿潤化シロップはより大きい粒径にされた粒子を付着させるであろう。いくつかの実施形態では、より希薄な湿潤化シロップは、より小さい粒径にされた粒子しか付着させないであろう。
【0082】
この結合剤溶液は、所望のいずれの手段によって当該チューインガム組成物の表面に付与されてもよい。例えば、この結合剤溶液は、チューインガム組成物の表面上へと噴霧されてもよい。他の実施形態では、当該結合剤溶液は、当該チューインガム組成物のまわりにエンロービング(化粧掛け)され(enrobed)てもよいし、またはそれは、接触方法または非接触方法のいずれかを使用して、当該チューインガム組成物の所望の表面の上へと塗装されてもよい。他の実施形態では、この結合剤溶液は、慣用的なパンニング方法によって当該チューインガム組成物の表面に付与されてもよい。所望の場合、この結合剤溶液は、そのチューインガム組成物を浸漬することにより、またはチューインガム組成物をスクリュー搬送(screw conveying)することにより、当該チューインガム組成物の表面に付与されてもよい。所望の場合、この結合剤溶液は、その組成物の1以上の表面に、あるパターンでまたは他の特定の場所に付与されてもよい。従って、当該結合剤溶液は、記号、文字、数字、デザイン、またはいずれかの所望のパターンを作成するために、当該表面に付与されてもよい。所望の場合、当該結合剤溶液を付与する上述の方法の組み合わせを適用してもよい。
【0083】
他の実施形態では、前処理工程130は、当該チューインガム組成物の少なくとも1つの表面を加熱することを含んでもよい。この表面を加熱する工程は、結合剤溶液の付与に加えて、または結合剤溶液の付与の不存在下で行われてもよい。例えば、この所望の表面(1つまたは複数個)は、まず熱にさらされてもよく、次いで当該微粒子コーティング組成物をその加熱された表面に付与する工程140が実施されてもよい。他の実施形態では、結合剤溶液は、当該チューインガム組成物の表面(1つまたは複数個)の加熱前または加熱後のいずれかに、所望の表面(1つまたは複数個)に付与されてもよい。
【0084】
当該チューインガム組成物の少なくとも1つの表面を加熱する工程は、いずれの所望の手段によって達成されてもよい。例えば、この少なくとも1つの表面を加熱する工程は、加熱された押出機を介して当該チューインガム組成物を押し出すことを含んでもよい。いくつかの加熱された押出機の実施形態では、この加熱する工程は、当該チューインガム表面を約18℃〜約60℃の温度に加熱することができる。好ましい実施形態では、このチューインガム表面は、約35℃〜約50℃に加熱される。別の実施形態では、当該チューインガム組成物の表面を加熱する工程は、当該チューインガム組成物の所望の表面(1つまたは複数個)に局所的な熱を加えることを含む。局所的な熱を当該チューインガム組成物の表面(1つまたは複数個)に加えるために、いずれの所望の手段を使用してよい。結合剤溶液の付与の場合のように、熱はいずれかの所望のパターン、デザイン、形状、または像として加えられてもよい。いくつかの局所的な加熱の実施形態では、当該チューインガム組成物表面は70℃〜500℃の温度に0.1秒〜120秒の間曝露される。当該チューインガム組成物表面の過剰な融解または変形を避けるために、より高い温度がより短時間使用されるように、この熱処理の温度と曝露時間との間に逆相関があってもよい。
【0085】
当該チューインガム組成物を個々のピースへと形成するという任意の工程150が、所望の場合、行われてもよい。押出、圧延、スコーリング(scoring)、ロープ切断、注型、成形、およびこれらの組み合わせを含めた(これらに限定されない)、個々のピースを形成するためのいずれの所望の手段を用いてもよい。上で論じたように、当該チューインガム組成物は、所望のいずれの形状または形態へと形成されてもよい。図2を参照すると、いくつかの実施形態では、個々のチューインガムピースを形成する工程230は、前処理工程240に先立って行われてもよい。このような実施形態では、チューインガムの個々のピースがまず形成され230、次いでこのピースは所望の前処理工程(1回または複数回)240に供される。前処理工程(1回または複数回)240の後、この個々のピースをそのチューインガムピースの少なくとも1つの表面上で微粒子コーティングを用いてコーティングする工程250が行われてもよい。図3を参照すると、別の実施形態では、チューインガムピースを形成する工程340は、チューインガム組成物が前処理工程330に供された後であるが、しかし当該微粒子コーティングをその個々のチューインガムピースに付与する工程350に先立って、行われてもよい。さらに他の実施形態では、チューインガムピースは、当該チューインガム組成物が上記前処理工程に供された後、および当該微粒子コーティングが当該チューインガム組成物の少なくとも1つの表面に付与された後に、形成されてもよい。これらの工程の他のバリエーションが企図される。
【0086】
当該微粒子コーティング組成物は、上記前処理が完了した後に、当該チューインガム組成物の表面(1つまたは複数個)に付与されてもよい。当該微粒子コーティング組成物は、パンニング、浸漬、噴霧、圧延、ブラッシング、またはこれらの組み合わせを含めた所望のいずれかの手段によって、当該チューインガム組成物の所望の表面に付与されてもよい。任意に、所望の場合、当該微粒子コーティング組成物を付与する工程が完了した後、その微粒子がコーティングされた表面に圧力を加えるというさらなる工程が使用されてもよい。
【実施例】
【0087】
実施例1:微粒子コーティング組成物
表1中の実施例A〜Eに示した成分を合わせることにより、微粒子コーティング組成物を調製する。含まれる量は、全コーティング組成物の重量%に基づく。
【0088】
【表1】

【0089】
成形用組成物は、表2の中の実施例F〜Hに示す成分を合わせることにより調製する。量は、全成形用組成物の重量%に基づく。
【0090】
【表2】

【0091】
成形用組成物F〜Hは、(中心充填があろうとなかろうと)当該菓子またはチューインガム組成物を形成するために使用することができる。成形用組成物F〜Hを乾燥混合し、所望の水分レベルまで乾燥し、トレイまたは型の中に置く。次いで、所望の形状の圧痕をこの成形用組成物の中に刻印する。表6のチューインガム組成物または表5の菓子組成物のいずれかを、得られた圧痕の中へと充填してよい。例えば、内在性の水分抵抗性のバリア層の形成を支援するために、成形用組成物Gを用いて圧痕を作製することにより形成した型に1つのチューインガム組成物を充填することが有利である場合がある。同様に、内在性の水分抵抗性のバリア層の形成を支援するために、成形用組成物Gを用いて圧痕を作製することにより形成した型に菓子組成物を充填することが有利である場合がある。これらのチューインガムまたは菓子組成物が所望の硬さに到達した後、このチューインガムまたは菓子を、この成形用組成物から分離し、さらに加工してもよい。
【0092】
水系湿潤化シロップは、表3の中の実施例HおよびIに示す成分を合わせることにより調製する。量は、全水系湿潤化シロップ組成物の重量%に基づく。
【0093】
【表3】

【0094】
実施例Iの水系湿潤化シロップを、水を少なくとも35℃に加熱し、次いでデキストリンおよび砂糖をこの水に加えることにより調製する。温度を約35℃に維持し、デキストリン、砂糖および水の組み合わせを、均一になるまで混合し、湿潤化シロップを作成する。次いでこの湿潤化シロップを、霧状の噴霧(atomized spray)により菓子またはチューインガム組成物の表面に付与する。代替の方法では、このシロップを、エンロービング(enrobing)ベースの方法、転動(tumbling)、浸漬および/または塗装により付与してもよい。次いで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物の表面が所望の粘着性に到達するまで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物を周囲条件下または乾燥条件下で乾燥する。次いで上記のコーティング組成物を、この湿潤化した菓子またはチューインガムの表面に付与する。次いでこのコーティングした菓子またはチューインガム組成物を乾燥し、包装する。
【0095】
水を約20℃〜80℃に加熱し、次いで水ベースのセラック、砂糖および親水コロイドを加えることにより、実施例Jの水系湿潤化シロップを調製する。水ベースのセラック、砂糖、親水コロイドおよび水の組み合わせを均一になるまで混合し、湿潤化シロップを作成する。次いでこの湿潤化シロップを、霧状の噴霧により菓子またはチューインガム組成物の表面に付与する。代替の方法では、このシロップを、エンロービングベースの方法、転動、浸漬および/または塗装により付与してもよい。次いで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物の表面が所望の粘着性に到達するまで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物を周囲条件下または乾燥条件下で乾燥する。次いで上記のコーティング組成物を、この湿潤化した菓子またはチューインガムの表面に付与する。次いでこのコーティングした菓子またはチューインガム組成物を乾燥し、包装する。
【0096】
本願明細書に記載される非水系湿潤化シロップは、下記の菓子またはチューインガム組成物のいずれにも任意に付与してよい。
【0097】
非水系湿潤化シロップを、表4の中の実施例K〜Nに示す成分を合わせることにより調製する。量は、この全非水系湿潤化シロップ組成物の重量%に基づく。
【0098】
【表4】

【0099】
実施例K〜Nの非水系湿潤化シロップを、最大重量%を有する成分を少なくとも35℃に加熱し、次いで残りの成分をこの最大重量%を有する成分に加えることにより調製する。温度を約35℃に維持し、この組み合わせを、均一になるまで混合し、湿潤化シロップを作成する。この湿潤化シロップを、霧状の噴霧により菓子またはチューインガム組成物の表面に付与する。代替の方法では、この湿潤化シロップを、エンロービングベースの方法、転動、浸漬および/または塗装により付与してもよい。次いで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物の表面が所望の粘着性に到達するまで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物を周囲条件下または乾燥条件下で乾燥する。次いで上記のコーティング組成物を、この湿潤化した菓子またはチューインガムの表面に付与する。次いでこのコーティングした菓子またはチューインガム組成物を乾燥し、包装する。
【0100】
溶媒ベースのセラックも湿潤化シロップとして使用される。この湿潤化シロップを、霧状の噴霧により菓子またはチューインガム組成物の表面に付与する。代替の方法では、この湿潤化シロップを、エンロービングベースの方法、転動、浸漬および/または塗装により付与してもよい。次いで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物の表面が所望の粘着性に到達するまで、この湿潤化した菓子またはチューインガム組成物を周囲条件下または乾燥条件下で乾燥する。次いで上記のコーティング組成物を、この湿潤化した菓子またはチューインガムの表面に付与する。次いでこのコーティングした菓子またはチューインガム組成物を乾燥し、包装する。
【0101】
本願明細書に記載される非水系湿潤化シロップは、下記の菓子またはチューインガム組成物のいずれにも任意に付与してよい。
【0102】
実施例2:微粒子コーティングされた菓子組成物
微粒子コーティングしたグミキャンディー組成物を、表5の中の実施例O〜Rに示す成分を合わせることにより調製する。量は、この全グミキャンディー組成物の重量%に基づく。
【0103】
【表5】

【0104】
実施例A〜Eの微粒子コーティング組成物のいずれかを、実施例O〜Rに記載するグミキャンディー菓子組成物のいずれかの外部に付与する。この菓子組成物は、全組成物の約70重量%〜約90重量%の量で存在し、微粒子コーティング組成物を全組成物の約5重量%〜約15重量%の量で加える。
【0105】
上記の成形用組成物または湿潤化組成物を、上記のチューインガム組成物のいずれにも任意に付与してよい。
【0106】
実施例3:酸性微粒子コーティングを有するチューインガム組成物
チューインガム組成物を、表6(チューインガム組成物)の中のS〜Zおよび表1(コーティング組成物)の中のA〜Eに示す成分を合わせることにより調製する。所望の場合、表3〜4の湿潤化シロップのうちの1以上を使用してもよい。
【0107】
ガム組成物を、表6の中の実施例S〜Zに示す成分を合わせることにより調製する。含まれる量は、この全チューインガム組成物の重量%に基づく。
【0108】
【表6】

【0109】
当該チューインガム用の組成物を、まず約85℃での加熱下でタルク(存在する場合)を上記ガムベースと合わせることにより調製する。次いでこの組み合わせを上記増量甘味料、レシチン、および甘味料シロップと6分間混合する。香味料および冷感剤のプレミックスを含む香味料ブレンドを加え、1分間混合する。最後に、この酸および強化甘味料を加え、5分間混合する。
【0110】
実施例A〜Eのコーティング組成物のいずれかを、上記のS〜Zのチューインガム組成物のいずれかの外部に付与する。このチューインガム組成物を全組成物の約85重量%〜約95重量%の量で加え、このコーティングを全組成物の約5重量%〜約15重量%の量で加える。
【0111】
上記の成形用組成物または湿潤化組成物を、上記のチューインガム組成物のいずれにも任意に付与してよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微粒子コーティングされた菓子またはチューインガム製品を調製する方法であって、
(a)表面を有するチューインガム組成物を準備する工程と、
(b)水分処理剤を含む表面処理を前記表面に付与する工程と、
(c)微粒子コーティング組成物を前記表面処理された組成物に付与する工程と
を含む方法。
【請求項2】
前記表面処理が前記組成物の表面全体に付与される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記微粒子コーティング組成物を付与する工程に先立って乾燥する工程をさらに含み、前記乾燥する工程は、前記表面処理された組成物を約30〜約60秒間乾燥することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記微粒子コーティング組成物が甘味料および食用酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記微粒子コーティング組成物が約10〜200ミクロン(10〜200μm)の平均粒径を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記表面処理を付与する工程が、噴霧、エンロービング、塗装、パンニング、浸漬、スクリュー搬送、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される付与方法を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
個々の菓子またはチューインガムピースを形成する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記個々の菓子またはチューインガムピースが、ペレット、厚板、円筒、塊状、ペレット、ボール、ロープまたはひもの形状にある、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記形成する工程が、前記表面処理付与工程に先立って行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記形成する工程が、前記表面処理付与工程の後に行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記形成する工程が、前記微粒子コーティング組成物付与工程に先立って行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記形成する工程が、前記微粒子コーティング組成物付与工程の後に行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記形成する工程が、押出、圧延、スコーリング、ロープ切断、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
微粒子コーティングされた菓子製品を調製する方法であって、
(a)表面を有する菓子組成物を準備する工程と、
(b)前記表面を加熱する工程と、
(c)微粒子コーティングを前記加熱された表面に付与する工程と
を含む方法。
【請求項15】
前記表面を加熱する工程が、加熱された押出機を介して前記菓子組成物を押出すことを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記表面を加熱する工程が、前記菓子組成物に局所的な熱を加えることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記微粒子コーティングが甘味料および食用酸を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記微粒子コーティング付与工程後に、前記微粒子コーティングされた表面に圧力を加える工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
コーティングされた菓子製品を調製する方法であって、
(a)表面を有する菓子組成物を準備する工程と、
(b)前記表面を第1の前処理工程に曝露する工程と、
(c)前記表面を少なくとも第2の前処理工程に曝露する工程と、
(d)微粒子コーティング組成物を前記前処理された表面に付与する工程と
を含む、方法。
【請求項20】
前記第1の前処理工程および前記第2の前処理工程が異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の前処理工程および前記第2の前処理工程のうちの少なくとも1つが、前記表面に表面処理を付与することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記表面処理が、水分処理、水系結合剤処理、非水系結合剤処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の前処理工程および前記第2の前処理工程のうちの少なくとも1つが前記表面を加熱する工程を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記表面を加熱する工程が、加熱された押出機を介して前記菓子組成物を押し出すことを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記表面を加熱する工程が、前記菓子組成物に局所的な熱を加えることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記微粒子コーティング組成物が甘味料および食用酸を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
微粒子コーティングされた菓子製品を調製する方法であって、
(a)表面を有する菓子組成物を準備する工程と、
(b)前記表面に水系結合剤処理剤を含む表面処理を付与する工程と、
(c)前記表面処理された菓子組成物に微粒子コーティング組成物を付与する工程と
を含み、前記微粒子コーティング組成物は、糖類サッカライドを含む、方法。
【請求項28】
前記表面処理が前記菓子組成物の表面全体に付与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記水系結合剤処理剤がデキストリン、砂糖および水を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記水系結合剤処理剤が約5%〜約30%のデキストリン、約20%〜約60%の水、および約20%〜約60%の砂糖を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記微粒子コーティング組成物を付与する工程に先立って乾燥する工程をさらに含み、前記乾燥する工程は、前記表面処理された菓子組成物を約30〜約60秒間乾燥することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記微粒子コーティングが甘味料および食用酸を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記微粒子コーティングが約10〜200ミクロン(10〜200μm)の平均粒径を有する、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記表面処理を付与する工程が、噴霧、エンロービング、塗装、パンニング、浸漬、スクリュー搬送、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される付与方法を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項35】
個々の菓子ピースを形成する工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記個々の菓子ピースが、ペレット、厚板、円筒、塊状、ペレット、ボール、ロープまたはひもの形状にある、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記形成する工程が前記表面処理付与工程に先立って行われる、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記形成する工程が前記表面処理付与工程の後に行われる、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記形成する工程が前記微粒子コーティング組成物付与工程に先立って行われる、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記形成する工程が前記微粒子コーティング組成物付与工程の後に行われる、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記形成する工程が、押出、圧延、スコーリング、ロープ切断、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
微粒子コーティングされた菓子製品を調製する方法であって、
(a)表面を有する菓子組成物を準備する工程と、
(b)前記表面に非水系結合剤処理剤を含む表面処理を付与する工程と、
(c)前記表面処理された菓子組成物に微粒子コーティング組成物を付与する工程と
を含む方法。
【請求項43】
前記表面処理が、前記菓子組成物の表面全体に付与される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記微粒子コーティング組成物を付与する工程に先立って乾燥する工程をさらに含み、前記乾燥する工程は、前記表面処理された菓子組成物を約30〜約60秒間乾燥することを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記微粒子コーティングが甘味料および食用酸を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記微粒子コーティングが約10〜200ミクロン(10〜200μm)の平均粒径を有する、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記表面処理を付与する工程が、噴霧、エンロービング、塗装、パンニング、浸漬、スクリュー搬送、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される付与方法を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
個々の菓子ピースを形成する工程をさらに含む、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
前記個々の菓子ピースが、ペレット、厚板、円筒、塊状、ペレット、ボール、ロープまたはひもの形状にある、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記形成する工程が前記表面処理付与工程に先立って行われる、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記形成する工程が前記表面処理付与工程の後に行われる、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
前記形成する工程が前記微粒子コーティング組成物付与工程に先立って行われる、請求項48に記載の方法。
【請求項53】
前記形成する工程が前記微粒子コーティング組成物付与工程の後に行われる、請求項48に記載の方法。
【請求項54】
前記形成する工程が、押出、圧延、スコーリング、ロープ切断、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項48に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−505142(P2011−505142A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536123(P2010−536123)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/084674
【国際公開番号】WO2009/073477
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(507265133)キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー (55)
【Fターム(参考)】