説明

急速分解性ベントナイト顆粒

この発明は、急速に分解するベントナイトの製造方法ならびにその方法によって得られたベントナイト顆粒に関する。ベントナイト顆粒の製造に際して、その陽イオン交換容量の少なくとも110%でアルカリ金属イオンによって超活性化されたものである、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを原料とすることが好適である。そのベントナイトを、3.2超のSiO:XOのモジュラスを有する水ガラス溶液によって好適に顆粒化し、その際Xはナトリウムおよびカリウムから選択される。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
この発明は、急速分解性ベントナイト顆粒の製造方法、ならびにその方法で製造されたベントナイト顆粒に関する。
【0002】
洗剤調合物内には、内部に有する柔軟化効果を形成するためにベントナイトが使用される。このベントナイトは、特にナトリウムベントナイトとしての活性状態において高い膨潤能力を有する。しかしながら、その適用においては、ベントナイト粒子の表面は水分との接触に際して急速にジェル層を形成しそれがさらなる水の浸入を阻害するため、問題が生じる。従って、最初の急速なジェル層の形成の後に、粒子の核が長時間安定して滞留し極めて低速に浸入した水分によって膨潤して分解するため、ベントナイト顆粒の水中での分解が遅滞化する。そのことによって、ベントナイト顆粒の大きな割合が洗剤液と共に排出されるか、あるいは大きなベントナイト粒子が洗濯される布繊維上に滞留することがもたらされる。従っていずれの場合においても、使用されたベントナイトの大きな部分が消失され、柔軟化効果に寄与しない。
【0003】
高膨潤性のベントナイトは可能性として、そのベントナイトが追加的に錠剤破壊剤として機能するような、錠剤型洗剤にも使用することができる。しかしながら、このことはベントナイト粒子の分解が迅速に達成される場合にのみ可能となる。錠剤型洗剤においては、大きな粒子が洗濯される衣類上に残留しないことを保証するために、通常の粉末洗剤に比べてより高い分解能力が要求される。これにおいて、錠剤型洗剤が可能な限り迅速に洗剤溶液内に分解することが極めて重要である。
【0004】
欧州特許第1102729号B1明細書によれば、各層内へのベントナイトの分解を阻害することなくベントナイト顆粒の膨潤能力を低下させ従って洗剤液中に存在するベントナイトを大きな割合で柔軟化作用を達成するために利用することができるようにして、ベントナイト顆粒の不良分解の問題の解決が図られている。その際、少なくとも85重量%のモンモリロナイト含有率を有するベントナイトがまず25ないし35重量%の含水率まで乾燥される。続いて乾燥したベントナイトを破砕し、水分を添加して25ないし40重量%の含水率を有する押出し成形可能なペースト材料に加工する。その後このペースト材料を4ないし10mmの開口部を介して押出し成形し、その押出し成形物を10ないし14重量%に乾燥させる。乾燥後に押出し成形物を、190℃において4%未満の強熱減量を示すようになるまで、120ないし250℃で焼結する。その後ベントナイトを再び破砕する。この低い膨潤能力を有するベントナイトを製造するために、既に原材料として、ナトリウムイオンによる活性化後に水分と接触した際にも比較的低い程度で膨潤するか、あるいはジェル形成の傾向が低いベントナイトが使用される。
【0005】
米国特許第4746445号明細書には、微細粒子状のベントナイトに珪酸ナトリウムを結合剤として噴霧することによって製造されるベントナイト顆粒が記載されている。凝集物は1ないし5%の結合剤を含んでいる。この凝集物は異なったかさ密度を有するものであるにもかかわらず、これは不規則な表面を有しているため、洗剤粉末内に混合された後にその他の洗剤成分から分離することがない。この凝集物は高められた安定性を有しており、従ってこれは洗剤製造におけるさらなる後の工程中に分解することはない。それにもかかわらずこれは水分との接触に際して容易に分解する。このベントナイト凝集物の製造のために、大きな比率でモンモリロナイトを含有する粘土が使用される。特に好適にはナトリウムベントナイトが使用される。これは例えばワイオミングベントナイトあるいはウェスタンベントナイト等の等の天然資源から得ることができる。しかしながら、炭酸ナトリウム等のアルカリ化合物によって活性化されたカルシウムベントナイトを使用することもできる。凝集物のNaO含有率は、少なくとも0.5%、特に少なくとも1%、特に好適には少なくとも2%となる。ベントナイト凝集物を形成するために、1:1.6ないし1:3.2、特に1:2ないし1:2.8あるいは1:3.0のNaO:SiOのモジュラスを有する水ガラスが使用される。このベントナイト凝集物は結合剤の水性溶液を微粉砕されたベントナイトに移動しながら噴霧することによって製造される。例中においては、結合剤として、7%の固形成分含有率と約1:2.4のNaO:SiOのモジュラスを有する水ガラス溶液が使用される。さらに、1:2ないし1:3の範囲内から選択されたその他のNaO:SiOのモジュラスを有する水ガラス溶液を使用しても良好な凝集物を生成することができ、その際粉塵性の凝集物は形成されないことが記述されている。
【0006】
同様なベントナイト凝集物が米国特許第4767546号明細書、米国特許第4851137号明細書、ならびに米国特許第4488972号明細書に記載されており、いずれも同一の例を選択している。そのベントナイト凝集物は1ないし5%の珪酸ナトリウムを結合剤として含んでいる。この凝集物を製造するためにいずれも、2ないし4重量%の固形成分含有率と約1:2ないし1:3のNaO:SiOのモジュラスを有する水ガラス溶液が使用される。酸化ナトリウムの含有率は0.5ないし10重量%範囲で選択することができる。しかしながら、例中において正確なデータは記載されていない。ここで、市販のナトリウムベントナイトが使用される。しかしながら、活性化レベルの正確な説明はされていない。
【0007】
独国特許第3311568号C2明細書には、特にナトリウムベントナイトを含んだ、繊維用の粒子状および柔軟剤入り大粒洗剤が記載されている。このナトリウムベントナイトは、小さな粒子に破砕されたナトリウムベントナイトの凝集物として存在しており、そのうち同時に存在している粉塵が破砕の後凝集化の前に除去される。このベントナイト凝集物は、平面に付着することを防止するために、珪酸塩によって被覆あるいは部分的に被覆されている。このベントナイトの凝集化は希釈された珪酸ナトリウム溶液を添加しながら実施する。実施例中には、82.3重量%の無水ベントナイトと、16.1重量%の水と、1.5重量%の珪酸ナトリウムと、粒子の表面に塗付された0.06重量%の茶色顔料とからなるベントナイト粒子が記載されている。ベントナイトとしては炭酸ナトリウムによって処理されたベントナイトが使用され、これは炭酸ナトリウムによる処理の後にその粉塵成分が遠心分離によって除去されている。
【0008】
米国特許第4699729号明細書には、少量の微細に粉砕されたベントナイト粉末を含んだ洗剤化合物の製造方法が記載されている。そのベントナイトは粒子状の顆粒の表面に凝集されている。結合剤としては、1:2.4のNaO:SiOのモジュラスを有する珪酸ナトリウム溶液が使用される。一般的に、1:1.6ないし1:3.2、特に1:2ないし1:3、特に好適には1:2.35あるいは1:2.4のNaO:SiOのモジュラスを有する珪酸ナトリウム溶液を使用することができる。
【0009】
ベントナイトとしてはナトリウムベントナイトが好適に使用され、その際天然のナトリウムベントナイト、ならびにNaCOによって活性化されたカルシウムベントナイトのいずれを使用することもできる。通常ベントナイトは0.8ないし2.8%のNaO含有率を有している。
【0010】
米国特許第4609473号明細書には、繊維製品に柔軟化効果をもたらすことができる、ベントナイトと硫酸ナトリウムからなる凝集物が記載されている。この凝集物は、結合剤を使用して微細に粉砕したベントナイトと硫酸ナトリウムを凝集することによって製造される。単純なケースにおいては湿分を使用することができる。珪酸ナトリウムを有機結合剤として使用することも可能であるが、分量とモジュラスの正確な数値は記載されていない。ベントナイトとしては、天然のナトリウムベントナイトを使用することが好適である。しかしながら、炭酸ナトリウムによって活性化されたカルシウムベントナイトを使用することもできる。例1において、微細に粉砕されたナトリウムベントナイトと硫酸ナトリウムからなる凝集物が生成され、その際結合剤として水が使用される。そのようにして得られた凝集物の柔軟化特性について、希釈した珪酸ナトリウム溶液によってベントナイト凝集して得られた凝集物と比較すると、前者の凝集物の方が大幅に良好な特性を有している。
【0011】
独国特許出願公開第3942066号A1明細書には、活性化作用を有した顆粒状の洗剤添加剤の製造方法が記載されている。この洗剤添加剤は、(A)30ないし90重量%の層シリカと、(B)1ないし40重量%の微細結晶質の合成ゼオライトNaAと、(C)0ないし30重量%のナトリウムあるいはカリウムの硫酸塩、炭酸塩、珪酸塩、および燐酸塩類からなる水溶性の塩と、(D)100重量%までの残りの水分を含んでいる。しかしながら、この洗剤添加剤は燐酸塩およびアルカリ珪酸塩を含まない方が好適である。好適な(C)類の成分は、硫酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムであり、それらは両方無水の塩として個別に、あるいは混合物として使用することができる。成分は乾燥状態で混合され、その後一定割合のゼオライトを含んだ水性の成分が混合される。顆粒形成は水ガラスを添加せずに行われる。
【0012】
独国特許第3419571号明細書には、粒子状の洗剤の添加剤として使用可能な繊維柔軟剤混合物が記載されている。この柔軟剤混合物は、少なくとも75重量%のスメクタイト型の粘土と約5重量%未満の陰イオン、非イオン、両性電解質、および双極イオン界面活性剤のからなる一群の洗剤活性物質を含んだ分散柔軟剤を含んでいる。この柔軟剤混合物は、スメクタイト型粘土に第4アンモニウム化合物を含んだ溶液を噴霧することによって製造される。アンモニウム化合物が粘土の表面上にのみ吸着されている限り粘土との間で交換反応が発生しないため、アンモニウム化合物の分量を著しく低減することができる。粘土としてはナトリウムベントナイトを使用することが好適である。しかしながら、炭酸ナトリウムによって活性化されたカルシウムベントナイトを使用することもできる。柔軟剤粒子は、スメクタイト型の粘土に加えて、所要の繊維製品を柔軟化するかあるいは洗濯に悪影響を与えないものである物質を追加的に含むことができ、ここで好適な物質の例は珪酸ナトリウム等の結合剤あるいは凝集剤である。好適な珪酸塩は、例えば1:2.4のNaO:SiOのモジュラスを有する。
【0013】
欧州特許出願公開第0387426号A2明細書には、特定の組成の天然ヘクトライトを含んだ柔軟化効果を形成するための洗剤添加剤が記載されている。この天然ヘクトライトの凝集は、例1において水を凝集剤として実施されている。湿った凝集物が乾燥され所要の粒子大に篩い分けられる。
【0014】
独国特許出願公開第4243389号明細書には、動物用敷砂として使用可能な吸着剤の製造方法が記載されている。そのため、約40ないし65重量%のモンモリロナイト含有率を有する、特にカルシウムベントナイト等の弱膨潤性ベントナイトが塩基と反応するアルカリ金属化合物と共に完全混和によって均質化され、イオン交換を行いながら膨潤性ベントナイトに添加される。アルカリ金属化合物、特に適宜なナトリウム化合物は、乾燥した原料ベントナイトに対して0.1ないし1.5重量%、特に0.25ないし1.5重量%の分量で使用される。実施例においては、アルカリ金属化合物として特に水ガラス溶液が使用されている。添加される量は、0.5%、1.0%、および1.5%のNaO含有率に相当する。しかしながらこの方法において、アルカリ原料ベントナイトを最初にアルカリ金属化合物によって活性化してその後に活性化されたベントナイトを顆粒化することはない。
【0015】
洗剤添加剤として一般的なように、ベントナイト凝集物を製造するための結合剤としての水ガラスの使用は、久しい以前から知られている。その際通常は約2.4のNaO:SiOのモジュラスを有する水ガラスが使用される。水ガラスの早過ぎる重合化が生じることを防止するために、この水ガラスは強アルカリ性である必要がある。そのことによって顆粒の固化がもたらされ、従って洗剤アルカリ液の不良な分解につながる。このベントナイト顆粒が洗剤化合物にさらに加工され、そのためベントナイト顆粒を製造後にまず梱包し、その後例えば洗剤メーカーに搬送する必要がある。その際作業員がベントナイト顆粒あるいはそれから発生した粉塵に接触する。強度にアルカリ化した水ガラスの性質のため、特にそれを多量に使用する場合、ベントナイト顆粒が刺激性となり、ベントナイト顆粒の取扱いに際して適宜な安全措置を講じる必要がある。
【0016】
従って本発明の目的は、厳重な安全措置を講じることなくベントナイト顆粒を生成することができる、ベントナイト顆粒の製造方法を提供することである。その顆粒は長期間保存可能であるとともに、洗剤溶液中で迅速な分解を示すものであることが必要である。
【0017】
前記の課題は、請求項1の特徴を有する方法によって解決される。従属請求項の対象は、前記の方法の好適な追加実施形態である。
【0018】
意外なことに、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを使用することによって、水中で極めて急速に分解を示す顆粒を製造し得ることが判明した。従って、水中あるいは洗剤溶液中に投入されたベントナイトは通常の洗濯機中における洗濯サイクル中に有する時間内で完全に溶解し、従って完全に適用される繊維製品の良好な柔軟化作用の形成に利用することができる。溶解されずに洗濯液と共に排出されるベントナイト粒子による損失が最小化され、また洗濯された繊維上への大きなベントナイト凝集物の残留が無くなる。
【0019】
水中におけるベントナイトの最高の膨潤性は、アルカリ金属イオンによって化学量論的に活性化されたベントナイトによって達成される。ベントナイトを活性化するために使用されるアルカリ量をさらに増加すると、膨潤容量がさらに低下する。従って、化学量論的に活性化されたベントナイトを使用する際に顆粒の最良の膨潤性ならびに迅速な分解が期待される。しかしながら意外なことに、水ガラスを使用した顆粒化に際して、アルカリ金属イオンによって超化学量論的に活性化されたベントナイトを含んだ顆粒が、化学量論的に活性化されたベントナイトから生成された顆粒に比べて、より迅速な分解を示すことが判明した。
【0020】
その仮定に拘束されるものではないが、発明者等は活性化に必要な量のイオンの付加によってベントナイト小板片の負の電荷の電子的な遮蔽がもたらされると推定している。
【0021】
急速に分解するベントナイト顆粒の製造は、
その陽イオン交換容量の少なくとも110%がアルカリ金属イオンによって超活性化されたものである、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを生成し;
そのアルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを水ガラス溶液によって顆粒化する、
方式によって実施される。
【0022】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトとしては、それの陽イオン交換容量に相当するものよりも大きな量でソーダあるいは蓚酸カリウム等のアルカリ金属化合物によって転化されたベントナイトが理解される。陽イオン交換容量は、原材料すなわち活性化されてないベントナイトにおいて、交換可能な陽イオンをアンモニウムイオンに対して交換しその後洗浄および乾燥されたベントナイトの窒素含有率を元素分析によって検査することによって測定される。検出された交換可能な陽イオンの量から、使用されたアルカリ金属化合物の量を計算することができる。その際、使用されるアルカリ金属イオンのモル超過量は、ベントナイトの陽イオン交換容量に対して少なくとも110%、特に少なくとも120%、特に好適には少なくとも140%となる。この超過量は、陽イオン交換容量の140%ないし200%の範囲、特に150%ないし180%の範囲に選択することが好適である。
【0023】
原材料として使用されたベントナイトの活性化は既知の方式で実施される。その通常は20ないし40重量%の水分含有率を有している湿ったベントナイトが、少量のアルカリ金属化合物、例えばソーダあるいは蓚酸カリウムと共に混錬され、その後乾燥される。そのようにして得られた、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを、必要に応じて再度粉砕することができる。通常、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトは顆粒化の前に75μmのメッシュ幅の篩上において投入された量の15%未満の乾燥篩残留分を有することが好適である。
【0024】
前述した活性化方法の他にその他の一般的な方法を使用することもできる。例えば、原材料として使用されるベントナイトをまず水中で湿潤化し、その後固形あるいは水中に溶解されたアルカリ金属化合物の添加によって活性化することによって活性化を実施することができる。反応成分の濃度は、所要の超活性化を有している、アルカリ金属イオンによって活性化されたベントナイトが得られるように選択される。
【0025】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトの顆粒化のために、3.2超のSiO:NaOのモジュラスを有する水ガラス溶液を使用することが好適である。この水ガラス溶液は3.3超、特に3.3ないし4.0の範囲のSiO:NaOのモジュラスを有することが好適である。従って顆粒の製造のために、一般的に使用される水ガラスが有するものよりも高いSiO:NaOのモジュラスを有する水ガラスを使用することが好適である。このことは、水ガラスのアルカリ含有率、すなわちベントナイト顆粒のアルカリ含有率を、従来入手可能であったベントナイト顆粒に比べて、著しく低減し得ることを意味する。3.2超のSiO:NaOのモジュラスを有する水ガラスを使用することによって顆粒の刺激作用が大幅に低下し、そのためその顆粒は容易に搬送および取扱い可能となる。例えば、この顆粒はもはや“刺激物”と分類する必要がなくなる。前述したナトリウム水ガラス溶液の他に、前述したモジュラスを有していて同様に作用するカリウム水ガラス溶液あるいはナトリウム/カリウム水ガラス溶液を使用することができる。この場合モジュラスは酸化カリウムあるいは酸化カリウムと酸化ナトリウムの混合物に関するものとなるが、前述した数値範囲を有するものとなる。
【0026】
顆粒化に際して、少なくとも10重量%、特に少なくとも15重量%、さらに好適には少なくとも30重量%、さらに好適には少なくとも40重量%、特に好適には少なくとも50重量%の固形物含有率を有する水ガラス溶液を使用することが好適である。
【0027】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトの使用のさらに別の利点は、ごく少量の水ガラスの使用が可能であることであり、それにもかかわらず一方で高い機械的安定性と他方で迅速な分解性を有する顆粒を得ることができる。8重量%未満の水分含有率においてベントナイト顆粒が4.0重量%未満、特に3.5重量%未満、さらに好適には3.0重量%未満、さらに好適には2.6重量%未満、特に好適には2.0重量%未満の、特に珪酸ナトリウム等のアルカリ金属珪酸塩含有率を有するようになるような分量で、水ガラス溶液をアルカリ金属イオンによって超活性化されたナトリウムベントナイトに付加することが好適である。
【0028】
アルカリ金属イオンによって超活性化されるベントナイトは、2重量%のベントナイト含有量の水性懸濁液中において7超のpH値、特に8超のpH値、さらに好適には9超のpH値、特に好適には8ないし10の範囲のpH値を示すようなベントナイトから製造することが好適である。
【0029】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトは、少なくとも15ml/2gの膨潤性を水中で有することが好適である。その高い膨潤性によって顆粒の迅速な分解が促進される。アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトの高い膨潤性にもかかわらず、ベントナイト核上のジェル形成による分解の遅滞は観察されない。
【0030】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトは、カルシウムベントナイトの活性化によって製造することが好適である。ここで一般的なカルシウムベントナイトを使用することができる。この種のカルシウムベントナイトは通常50meq/100gないし120meq/100gの範囲の陽イオン交換容量を有する。しかしながら、超活性化のために既にナトリウムベントナイトを使用することも可能である。
【0031】
ベントナイトを超活性化するアルカリ金属イオンは、ナトリウムイオンとカリウムイオンから選択することが好適であるが、その際ナトリウムイオンが特に好適である。
【0032】
ナトリウムイオンによる活性化に際して、原材料として使用されるベントナイト、特にカルシウムベントナイトは、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、燐酸ナトリウム、蓚酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムの一群の中からの1つの化合物によって活性化することが好適である。好適な燐酸ナトリウムは、例えば燐酸三ナトリウムおよびポリ燐酸三ナトリウムである。カリウムイオンによる活性化に際しては、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、燐酸カリウム、クエン酸カリウム、および蓚酸カリウムの一群の中からカリウム化合物を選択することが好適である。ベントナイト、特にカルシウムベントナイトの活性化は、一般的な方式で実施される。そのため、20ないし40重量%の範囲の湿度を有することができるベントナイトが、算出された量のアルカリ金属化合物と共に混錬される。その後アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを乾燥、粉砕、ならびに必要に応じて層化し、それによって所要の粒子大に調節する。
【0033】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイト、特にナトリウムベントナイトの顆粒化は既知の方式で実施される。例えば、流動しているアルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイト上に水ガラス溶液を噴霧することができる。そのため例えば回転ドラムミキサを使用することができ、その中で落下する超活性化されたベントナイトのカーテンが形成され、それに対して水ガラス溶液が噴霧される。
【0034】
顆粒化の後に例えば熱風を送ることによって顆粒の水分含有率を所要の値まで低減することができる。通常、完成したベントナイト顆粒の水分含有率は6ないし14重量%、特に7ないし12重量%、特に好適には8ないし10重量%となる。
【0035】
しかしながら、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイト、特にナトリウムベントナイトの顆粒化は、この超活性化されたベントナイトを高速回転する混合器内に収容し、水ガラスは短い時間内にその全量を添加するような方式で実施することが好適である。顆粒化はバッチ方式あるいは連続的な方式のいずれかによって行うことができる。バッチ方式による顆粒化のためいわゆるアイリッヒミキサを使用し、連続的な顆粒化のため例えばレディゲ社から市販のプラウ板ミキサあるいはレディゲ社製CBミキサ等のリングレイヤミキサを使用することができる。
【0036】
本発明の別の対象は、例えば前述した方法によって生成することができるベントナイト顆粒である。この種のベントナイト顆粒は水中で急速に溶解あるいは分解することを特徴とする。
【0037】
本発明に係るベントナイト顆粒は:
− 少なくとも15ml/2gの膨潤容量と、
− 30秒後に少なくとも80%の水中における分解、
の特性を有している。
【0038】
このベントナイト顆粒は、90秒後に少なくとも90%、特に少なくとも95%、特に好適には少なくとも99%の水中における分解を示すものとなる。
【0039】
超活性化され顆粒化されたベントナイトは、2重量%の顆粒含有率の水性の懸濁液において10超のpH値を有することが好適である。
【0040】
次に、本発明について例を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0041】
使用される測定方法
陽イオン交換容量
原理: 粘土を多量の水性NHCl溶液によって処理し、さらに洗浄し、粘土上に滞留したNH量を元素分析によって測定する。
【0042】
Me(粘土)+NH ――――― NH(粘土)+Me
(Me=H,K,Na,1/2Ca2+,1/2Mg2+...)
【0043】
装置:篩、63μm;エルレンマイヤフラスコ、300ml;分析秤;薄膜吸込みフィルタ、400ml;ニトロセルロースフィルタ、0.15μm(サルトリウス社製);乾燥庫;還流式冷却器;ヒータ板;蒸留ユニット、VAPODEST−5(ゲアハルト社製、No.6550);メスシリンダ、250ml;バーナ−AAS。
【0044】
化学材料:2N NHCl溶液ネスラー試薬(メルク社製、品番9028);ホウ酸溶液、2%濃度;苛性ソーダ、32%濃度;0.1N塩酸;NaCl溶液、0.1%濃度;KCl溶液、0.1%濃度。
【0045】
実施:5gの粘土を63μm篩で篩分けして110℃で乾燥させる。その後分析秤上で天秤式に正確に2gをエルレンマイヤフラスコ内に計り入れ、100mlの2N NHCl溶液を混合する。懸濁液を還流しながら1時間沸騰させる。高濃度にCaCOを含有しているベントナイトの場合は、アンモニアが発生する可能性がある。その場合は、アンモニア臭が確認されなくなるまでNHCl溶液を付加する。湿式の試験紙によって追加的な検査を実施することができる。約16時間の放置時間後にNHベントナイトを薄膜吸込みフィルタを介して濾過し、極めて無イオンになるまで完全脱塩水(約800ml)によって洗浄する。洗浄水の脱イオンの証明は、NHイオンに対して反応するネスラー試薬を使用して行う。洗浄時間は粘土の種類に従って30分ないし3日間の間で変化し得る。洗浄されたNH粘土をフィルタから取り出し、110℃で2時間乾燥させ、粉砕し、篩にかけ(63μm篩)、再度110℃で2時間乾燥させる。その後粘土のNH含有率を元素分析によって判定する。
【0046】
CECの算定:粘土のCEC(陽イオン交換容量)は、従来の方式によって、窒素含有率の元素分析を介して求めたNH粘土のNH含有率を介して判定する。そのため、ドイツ国ハナウ市のエレメンターヘラエウス社製の装置ヴァリオEL3を製造者の指示に従って使用した。表示値はmVal/100gの粘土(meq/100g)で示される。
【0047】
例:窒素含有率=0.93%;
【0048】
分子重量:N=14.0067g/mol
【0049】
【数1】

【0050】
CEC=66.4meq/100gのNHベントナイト
【0051】
水分含有率の測定
製品の水分含有率は、105℃の温度においてDIN/ISO−787/2の方法を使用して判定する。
【0052】
ベントナイト試料のpH値の測定
2gの試料を98mlの蒸留水中に拡散させる。その後較正されたガラス電極によってpH値を測定する。
【0053】
顆粒の溶解速度の測定
顆粒の溶解速度は、国際公開第99/32591号パンフレットに記載されているような方法によって検査される。
【0054】
この顆粒を、まずメッシュ幅200μmの篩で篩い分けする。8gの篩にかけられた材料を1lの水中に付加し、その水は30℃に温度調節されまた21°のドイツ硬度を有するものとする。櫂形攪拌機を使用して90秒間800回転/分の速度で攪拌する。残った顆粒の残留物を0.2mmのメッシュ幅の篩によって篩い分けし、重量が一定化するまで40℃で乾燥させる。この残留物を計量して、投入された顆粒の量との間の差として溶解性を算定する。
【0055】
機械的安定性の測定
105ないし115gの顆粒を0.15mmのメッシュ幅の篩上に注ぎ、微細な顆粒成分を篩い分ける。
【0056】
100gの微細成分を取り除いた顆粒を、受け皿の上に設置された0.15mmのメッシュ幅の篩上に注ぐ。この顆粒上に2.9mmの直径を有するゴムボール材を付加する。篩を蓋によって遮蔽し、その際篩と蓋の間には25mmの距離を設ける。受け皿、篩ならびに蓋から構成された装置を回転振盪機上に設置しそこで15分間振盪する。続いて受け皿内に受け止められた顆粒を計量する。その数値は15分間の振盪時間における損壊特性数値に相当する。
【0057】
その篩を再び15分間振盪し、再度受け皿内に収容された材料を計量する。篩通貨物の合計から30分間における損壊特性が得られる。
【0058】
湿潤容積の測定
目盛付けされた100mlのメスシリンダ内に100mlの蒸留水または1%のソーダと2%のポリ燐酸三ナトリウムの水性溶液を充填する。2gのベントナイトをそれぞれ0.1ないし0.2gに分割しへらを使用して遅速に水面上に付加する。付加した分割分が水中に沈降した後次の分割分を付加する。2gのベントナイトを付加しそれがメスシリンダの基底部に沈下した後、シリンダを1時間室温中で放置する。その後メスシリンダの目盛によって膨潤した材料の高さをml/2gの単位で読み取る。
【0059】
乾燥篩残留物の測定
約50gの検査する空気乾燥された粘土材料を、適宜なメッシュ幅の篩上に計り載せる。この篩は吸引装置上に設置され、その吸引装置は篩の底部に円形に開いている吸引口を介して篩のメッシュ幅よりも小さな全ての成分を、篩を介して吸引する。この篩をプラスチック蓋部材で遮蔽し、吸引装置を始動する。5分後に吸引装置を停止し、篩上に滞留した大きな粒分を差分計量によって判定する。
【0060】
X線回折法:
フィリップス社製の、CO陽極を備えた高解像粉末回折装置(X′−Pert−MPD(PW3040))によってX線画像が作成される。
【0061】
メチレンブルー吸収を介したモンモリロナイト含有率の測定
メチレンブルー値は粘土材料の内部表面の指標である。
【0062】
a) 燐酸三ナトリウム溶液の生成
5.41gの燐酸三ナトリウムを0.001gの精度で1000mlのメスシリンダ内に計り入れ、振盪しながら較正された指標値まで蒸留水を充填する。
【0063】
b) 0.5%のメチレンブルー溶液の生成
2000mlのビーカグラス内において125gのメチレンブルーを約1500mlの蒸留水に溶解する。その溶液をデカントして25lまで蒸留水を注入する。
【0064】
0.5gの既知の内部表面積を有する湿性のベントナイト試料をエルレンマイヤフラスコ内に0.001gの精度で計り入れる。50mlの燐酸三ナトリウム溶液を付加し、その混合物を沸騰するまで5分間加熱する。室温まで冷却した後、10mlの0.5モルHSOを添加し、予想されるメチレンブルー溶液の80ないし95%を付加する。ガラス棒で1滴の懸濁液を採取し、濾過紙上に付加する。無色の素地の上に青黒色の斑点が形成される。1mlのさらなるメチレンブルー溶液を分割して付加し、斑点検査を繰り返す。この付加は、素地が薄青色に軽く変色するまで、すなわち付加されたメチレンブルーの分量がもはやベントナイト試料によって吸収されなくなるまで継続する。
【0065】
c) 粘土材料の検査
粘土材料の検査はベントナイト試料の検査と同様な方式で実施する。使用されたメチレンブルー溶液の量から粘土材料の内部表面積を算定することができる。
【0066】
381mgのメチレンブルー/1gの粘土が、この方式において100%のモンモリロナイト含有率に相当する。
【0067】
例1:
ベントナイトとして以下の特性を有する天然のCaベントナイトを使用した:
【0068】
【表1】

【0069】
このベントナイトを異なった比率のソーダで活性化した。比較として活性化を行っていないベントナイトを試料とした。得られたベントナイト試料が表2にまとめられている。
【0070】
【表2】

【0071】
表2に記載されているベントナイトはいずれも水ガラスによって顆粒化され、その際、そのモジュラスによって異なっている2種類の水ガラスを使用した。使用された水ガラスのデータは表3に記載されている。
【0072】
【表3】

【0073】
ベントナイトの活性化
約30%の水分含有率まで乾燥させたいずれも350gのベントナイトを、ウェエウナ&フライデラ社製のLUK050T型ミキサ内に注入し1分間混錬する。その後ミキサをさらに回転させながら適宜な量のソーダを添加し、混合物をさらに10分間混錬する。混錬生成物を手動で細かい断片に分解し、10±2%の水分含有率になるまで通気式乾燥庫内で約75℃の温度で2ないし4時間乾燥させる。その後乾燥生成物を、0.12mm篩を有するレッチ社製のSR3型回転粉砕機によって粉砕する。
【0074】
顆粒の生成
アイリッヒ強力ミキサR02E内にいずれも1000gの表2に特性を示したベントナイトを収容し、漏斗を介して凝集剤として水あるいは水ガラス溶液(水ガラスAまたはB)を付加した。それぞれ10%、20%、ならびに40%の固形分含有率を有する水ガラス溶液を使用した。その際、ディッシュの回転速度を低い設定に選択し、攪拌器の回転速度は最大に選択した。以下において凝集パラメータは、特筆が無い限り、それぞれ顆粒の50%が0.4ないし1.4mmの粒子大領域に含まれるように選択した。そのため顆粒化および乾燥後に顆粒を適宜に篩い分けた。
【0075】
拡散速度の検査
顆粒を上述した方式でその拡散速度について検査した。測定されたデータは、2.65のSiO:NaOのモジュラスを有する水ガラスを使用した顆粒化については表4に、3.2のSiO:NaOのモジュラスを有する水ガラスを使用した顆粒化については表5に記載した。顆粒の分解に関するデータに加えて表4および表5には、いずれも得られた顆粒の膨潤容積ならびにその顆粒を水中に溶解した際のpH値が記載されている。
【0076】
【表4】

【0077】
まず水のみで顆粒化した顆粒に注目すると、活性化されていないベントナイトの膨潤容積は12ml/2mgとなり、化学量論的に活性化されたベントナイトでは20ml/2gまで上昇するが、超活性化されたベントナイトでは再び15ml/2gに低下することが理解される。
【0078】
溶解性に注目すると、超活性化されたベントナイト3において1.2%の水ガラス比率で既に30秒後に完全な溶解が達成され、一方化学量論的に活性化されたベントナイト2では、30秒以内に完全な顆粒の溶解を達成するために7.3%の大幅に高い水ガラス比率が必要とされる。
【0079】
全ての顆粒が高い機械的安定性を示し、前述した検査方法に従った摩耗は2%以下となった。低い水ガラス濃度においても、産業上の利用のために充分な機械的安定性を有する顆粒が得られた。
【0080】
【表5】

【0081】
3.2のSiO:NaOのモジュラス、すなわち低い比率で強塩基を有する水ガラスを使用すると、超活性化されたベントナイト3において30秒以内に実質的に完全な顆粒の溶解を達成するために1.8%の水ガラス比率で充分である。ここでも、化学量論的に活性化されたベントナイトにおいては、迅速な顆粒の溶解を達成するためにより高い水ガラス比率が必要とされる。
【0082】
全ての顆粒が高い機械的安定性を示し、前述した検査方法に従った摩耗は2%以下となった。低い水ガラス濃度においても、産業上の利用のために充分な機械的安定性を有する顆粒が得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
急速に分解するベントナイト顆粒の製造方法であり:
その陽イオン交換容量の少なくとも110%でアルカリ金属イオンによって超活性化されたものである、アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを生成し;
そのアルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトを水ガラス溶液によって顆粒化する、
ことからなる方法。
【請求項2】
水ガラス溶液は3.2超のSiO:XOのモジュラスを有し、ここでXはナトリウムおよびカリウムから選択される請求項1記載の方法。
【請求項3】
水ガラス溶液は少なくとも10重量%の固形分含有率を有する請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
アルカリ金属イオンがナトリウムイオンおよびカリウムイオンの中から選択される請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
8重量%未満の水分含有率においてベントナイト顆粒が3.0重量%未満の、特に珪酸ナトリウム等のアルカリ金属珪酸塩含有率を有するようになるような分量で、水ガラス溶液をアルカリ金属イオンによって超活性化されたナトリウムベントナイトに添加する請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
アルカリ金属イオンによって超活性化されるベントナイトは、2重量%のベントナイト含有量の水性懸濁液中において8超のpH値を示すようなベントナイトから製造する請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトは少なくとも15ml/2gの膨潤性を水中で有する請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
アルカリ金属イオンによって超活性化されたベントナイトはカルシウムベントナイトを活性化することによって製造する請求項1ないし7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
カルシウムベントナイトは、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、および燐酸ナトリウムの一群の中からの1つの化合物によって活性化する請求項8記載の方法。
【請求項10】
ベントナイト顆粒を6ないし14重量%の範囲の水分含有率まで乾燥させる請求項1ないし9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
請求項1ないし10のいずれかに記載の方法によって生成されるものであって:
− 少なくとも15ml/2gの膨潤容量と;
− 30秒後に少なくとも80%の水中における分解、
の特性を有してなる急速分解性ベントナイト顆粒。
【請求項12】
ベントナイト顆粒が90秒後に少なくとも90%の水中における分解を示す請求項11記載の急速分解性ベントナイト顆粒。
【請求項13】
ベントナイト顆粒は2重量%の顆粒含有率の水性の懸濁液において10超のpH値を有する請求項11または12記載の急速分解性ベントナイト顆粒。
【請求項14】
顆粒が2%以下の摩耗を有する請求項11ないし13のいずれかに記載の急速分解性ベントナイト顆粒。
【請求項15】
8重量%未満の水分含有率においてベントナイト顆粒が3重量%未満の珪酸ナトリウム含有率を有する請求項11ないし14のいずれかに記載の急速分解性ベントナイト顆粒。

【公表番号】特表2008−540749(P2008−540749A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−510506(P2008−510506)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【国際出願番号】PCT/EP2006/004489
【国際公開番号】WO2006/120011
【国際公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(507294959)ジュート−ヒェミー アクチェンゲゼルシャフト (21)
【Fターム(参考)】