説明

性能特性が改良されたゴルフクラブ

【課題】性能特性が改善されたメタルウッドタイプのゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ドライバタイプのゴルフクラブヘッドおよびフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドの双方の性能特性を組みあわせる。より具体的には、体積が約150ccから約360ccで、CG位置が地面の上において約10mmから20mmで、フェース深さが約30ミリメータ(mm)から約65ミリメータ(mm)で、ロフトが約10度から約16度で、CORが約0.790から約0.830で、ゴルフクラブ全体の長さが約41インチから約45インチである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、全般的には、性能特性が改良されたゴルフクラブに関する。より具体的には、この発明は、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドの制御性および精度を伴いつつ、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドと類似な顕著な距離を実現することが可能なメタルウッドタイプのゴルフクラブに関する。さらに具体的には、この発明は、重心(CG)の高さのフェース深さに対する比が約0.4未満で、体積が約150立方センチメートル(cc)から約360立方センチメートル(cc)で、フェース深さが約30ミリメートル(mm)から約65ミリメートル(mm)で、反発係数(COR)が約0.790より大きく、CG位置が地面から約10mmから約20mm離れたメタルウッドタイプのゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブの設計が複雑なことはつとに知られている。クラブの各部品(すなわちクラブヘッド、シャフト、ホーゼル、グリップ、およびこれらのサブコンポーネント)の使用は、ゴルフクラブの性能に直接的に影響する。そのため、設計仕様を変更して、ゴルフクラブを仕上げて特別な性能特性を伴うようにする。
【0003】
メタルウッドタイプのゴルフクラブを採用するプレイヤは一般的により長く、よりまっすぐなゴルフボール弾道を望んできており、とくにアイアンタイプのゴルフクラブと較べた場合には顕著である。ただし、メタルヘッドタイプのゴルフクラブが距離を最大化するように設計されるときに、しばしば、精度を犠牲にしてそれを実現する。そして、種々な要素がメタルウッドタイプのゴルフクラブの距離および精度に影響を与えるので、メタルウッドタイプのゴルフクラブにおいて距離および精度の正確なバランスは困難なことが多い。
【0004】
一般的に、「ドライバ」と呼ばれる特殊なタイプのメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは、ゴルフショットの距離を最大化するために使用されてきた。ドライバタイプのゴルフクラブヘッドは種々の要素を採用することにより最大距離を実現でき、例えば、それは長いシャフト、大きな反発係数(COR)のフェース、一般的には400ccより大となる、大容積、軽量材料例えばチタン、深いフェース深さ、一部にはその物理的な形状故の高いCG位置である。ドライバタイプのゴルフクラブヘッドは、高いCG位置に深い深度が組合わさって、一般的には、ティーからの打ち出し(オフ・ア・ティー)に、より良好な性能を実現する。ドライバタイプのゴルフクラブに対してティーショットの性能に焦点が置かれるので、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドでティーなしで地面に置かれているゴルフボールを打撃するのはより困難になる。ドライバタイプのゴルフクラブヘッドはCG位置が高く、スイートスポットが地面からより離れているからである。さらに、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドは、衝撃時のゴルフボールの移動距離を最大化できるけれども、一般的には、シャフトが長く、さらにフェース容積が大きいので、精度の点で犠牲を伴いやすい。
【0005】
図1は、従来のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドに従うドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の正面図である。ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100は、図1に示すように、フェース102、ホーゼル104、およびシャフト106を具備するドライバタイプのゴルフクラブヘッド100を図説し、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100は、地面レベル110から距離d1だけ離れたCG108を伴う。従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド100はフェース102の周囲に複数のスコアライン112を有してよい。スコアライン112は一般的にフェース102の中央衝撃部分近くでは好ましくない。なぜなら、スコアライン112はフェース102の全体としての厚さを小さくし、この結果、フェース102の耐久性に悪影響を与えるからである。従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッドではフェース102は一般的に地面レベル110から測定した総合フェース深さ高さd11を伴ってよい。ここで、d11は一般的には地面レベル110からでは55mmより大きくてよい。従来のドライバタイプのフェース102の深さは、一般的には、平坦なフェース102から最も早く離れた位置として定義されてよく、これは、従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の全体の輪郭および幾何形状を定義し、CG高さのフェース深さに対する比を約0.4より大きくする。
【0006】
従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド100においては、CG108の位置が地面レベル110から比較的高いことに留意されたい。CG108の高さ距離d1は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の大きな幾何形状に起因して、一般的に、地面110から約20mmより大きくてよい。ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100は、一般に、約44インチより長いクラブ長を伴ってよい。クラブ長が長くなると運動量が大きくなって距離を増大させるからである。ただし、シャフト長が長くなると一般的にゴルファーにとって全体としてのクラブの精度が悪くなるという悪影響があることが一般的に知られている。最後に、ゴルフボール150を図1に示してゴルフボール150との比較の上でドライバタイプのゴルフクラブヘッド100およびCG108の寸法の参考にする。
【0007】
図2は、ゴルフボール250の背後に配された従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド200の断面側面図を示し、この図2において、従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド200のCG208の位置は地面レベル210から距離d1の位置にある。ドライバタイプのゴルフクラブヘッド200のCG位置208は、図2に示すように、ゴルフボール250の赤道の高さより高く、これにより、このドライバタイプのゴルフクラブヘッド200は地面210に置かれているゴルフボールを打撃することが困難である。これに加えて、図2は、地面210と直角な平面とロフト角αを形成する、従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド200のフェース202も示している。従来のドライバタイプのゴルフクラブヘッド200のロフト角αは一般に約7.0度から約13.0度の間であり、これはドライバタイプのゴルフクラブヘッド200に典型的な低ロフト角と共通である。この低ロフト角αにより低打ち出しの負ゴルフショットが実現され、これはドライバタイプのゴルフクラブヘッド200の距離を最大化することができる。最後に、図2は地面210から浮いた丸められた先端240を示し、これは一般的にドライバタイプのゴルフクラブヘッド200に見いだせる。ドライバタイプのゴルフクラブヘッド200における、この丸められた先端240は不必要な位置の重量を減らし、他の部分の重量を最大化させる。ドライバタイプのゴルフクラブヘッド200は一般的にティーからゴルフボールを打つときのみ使用されるので、先端240の領域は性能に悪影響を与えることなく削ぎ落とし、削減することが可能である。ただし、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド200を地面からゴルフボール250を打つために使用するならば、丸められた先端はドライバタイプのゴルフクラブヘッド200の性能に悪影響を与え、芝と相互作用し地面210のゴルフボール250の打撃を困難にする。
【0008】
ゴルフショットの距離を最大化させるすべての試みにもかかわらず、ゴルフショットの精度も重要である。ゴルフコースのラフ領域に着地したゴルフボールを打撃することはゴルフコースのフェアウェイに着地したゴルフボールを打撃するより難しいからである。草の丈がより高くなると、クラブヘッドは意図したパスからさらに外れがちであり、またボールと打撃フェースとの間に草の葉が落ち込むので、草の葉によって滑りやすくなり、摩擦が減殺され、ゴルフボールの打ち出しバックスピンを減少させる。このショットの困難に対処するために、多くのアイアンタイプのゴルフクラブヘッド、とくにウェッジタイプのゴルフクラブヘッドは、迫力たっぷりの溝構造を具備し、これが、ラフから打ち出すゴルフボールのスピン損失を、フェアウェイから打ち出すゴルフボールに較べて、軽減するのに役立つ。さらに、アイアンおよびウェッジのデザインは特殊なソール幅およびソール曲率の特徴を有し、ゴルフクラブが芝を通り抜けてスライドし、クラブヘッドが意図した経路を進みやすくする。ただし、アイアンタイプのゴルフクラブヘッドにおける、ラフからのショットをフェアウェイからのショットと同様に良好にする上でのすべての進展にもかかわらず、ショットの困難性に決定的な差が残る。すなわち、ティーボックスからのゴルフショットの精度を非常に好ましい特性にすることが残っている。
【0009】
ドライバタイプのゴルフクラブヘッドにおける精度の低下に対処するために、あるゴルファーは、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドに較べたときにある程度距離を犠牲にすることを覚悟の上で、ティーショットの精度を向上させるためにフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドを使用する。フェアウェイタイプのゴルフラブヘッドは、部分的には、その短いシャフト、一般的に400cc未満の小さな体積、スチール材料、浅いフェース深さ、およびその物理形状に導出される低いCG、ならびに、高いロフトに起因して、一般的に、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドより良好な精度を実現できる。フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドは、その低CG位置、浅いフェース深さ、鋭い先端エッジ、および寛容なソール湾曲のために、一般的に、ゴルフボールを地面から打撃する際に、とくに、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドと比較した場合、良好の性能を実現できる。その精度にかかわらず、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドは、一般的に、ドライバタイプのメタルウッドゴルフクラブに較べた場合、その固有の特性、例えば、スチールタイプの材料から製造される点、CORが小さい点、およりシャフトが小さい点ゆえに、著しく距離を犠牲にする。
【0010】
図3はCG308の位置が地面310から距離d3にある従来のフェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300を示している。フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300のCG位置の高さ距離d3は一般に約17mm未満であってよい。フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300のこの距離d3はドライバタイプのゴルフクラブヘッド100(図1に示す)CG位置108を示す距離d1より著しく小さい。フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300は、一般的に、図3に示す様にプロフィールが浅く、全フェース深さd33が図1に示す距離d11より著しく短いという点で、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100と顕著に異なる。フェース深さ高さd33は一般的には地面レベル310から約35mmより大きくてよい。フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300の浅いヘッドプロフィールは、小さな体積、短いシャフト、およびスチールタイプの材料構造と相まって、CG位置308をゴルフボール350より下に配置可能にし、これにより、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300で容易にゴルフボール350を地面310から打ち出せるようになす。最終的には、フェース深さd33およびCG位置d3が、約0.4を超えるフェース深さに対するCG高さの比を形成するのも容易にする。
【0011】
フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300のフェース302の耐久性はそのスチール構造ゆえに一般にさほど問題にならないので、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300は一般にフェース302の全体にわたって複数のスコアライン312を具備する。図3では示されないが、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300は一般に、約13度より大きな高ロフト角を伴い、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300を用いて打撃したゴルフボール350の軌道が高くなるようになす。フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300は一般に約42インチのクラブ長さを伴い、これは、クラブ長さが短ければよりコントロールが可能になるからである。最後に、ゴルフボール350は、図3に示すように、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッド300やCG308の高さd3の寸法基準をなし、これらをゴルフボール350と比較できる。
【0012】
ドライバタイプのゴルフクラブヘッドおよびフェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッドの双方は相互に比較した場合にそれ独自の顕著な利点があることがわかる。しかしながら、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドおよびフェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッドの双方は、その固有な設計に関連して著しい欠点を伴い、それぞれの利点を相互に排斥しあうものにしている。したがって、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドの距離の利点を維持し、そのうえで、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッドの精度および安定性を伴い、また、ゴルフボールを地面から直接に打撃できるという点を伴うメタルウッドタイプのゴルフクラブの分野においては、たくさんの利点がある。より具体的には、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドおよびフェアウェイウッドタイプのゴルフクラブヘッドの双方の利点を一体化して距離を増大化させる性能特性を具備するメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドについてこの分野におい要望がある。
【発明の開示】
【0013】
この発明の一側面において、メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドはフェース部および本体部を有する。ヘッドのフェース部は、測定可能な全フェース深さを伴いゴルフボールを打撃するために採用される打撃面を具備する。本体部はフェース部の背面部分から伸び、クラウン部およびソール部を具備する。メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約150ccから約360ccの体積、さらに、地面レベルから測定可能な距離に位置づけられたCG位置を伴って良く、このヘッドのフェース深さに対するCGの比は約0.40より小さい。フェース深さに対するCGの比は、全フェース深さに対するCG位置の高さとして定義される。
【0014】
この発明の他の側面において、メタルウッドタイプのゴルフクラブは、シャフト、このシャフトの基端に結合されたグリップ、およびシャフトの先端に結合されたヘッドを有する。ヘッド自体は、さらに、フェース部および本体部を有する。ヘッドのフェース部は、測定可能な全フェース深さを伴い、ゴルフボールを打撃するために本体部とともに採用される打撃面を具備する。本体部はフェース部の背面部分から伸び、クラウン部およびソール部を具備する。メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約150ccから約360ccの体積、さらに、地面レベルから測定可能な距離に位置づけられたCG位置を伴って良く、このヘッドの性能ファクタは約2900g−cmより大きい。ここで参照される、性能ファクタは、一般的に、フェース深さ、ヘッドのCOR値、およびヘッドのy軸回りのMOI値の積をCG位置の高さで割ったものとして定義できる。
【0015】
この発明のさらに他の側面において、メタルウッドタイプのゴルフクラブは、シャフト、このシャフトの基端に結合されたグリップ、およびシャフトの先端に結合されたヘッドを有する。ヘッド自体は、さらに、フェース部および本体部を有する。ヘッドのフェース部は、測定可能な全フェース深さを伴い、ゴルフボールを打撃するために採用される打撃面を具備する。本体部はフェース部の背面部分から伸び、クラウン部およびソール部を具備する。メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約150ccから約360ccの体積、さらに、地面レベルから測定可能な距離に位置づけられたCG位置を伴って良い。この発明のこの側面に従うメタルウッドタイプのゴルフクラブのフェース部は、さらに、第1の曲率半径を含有する頂部、および第2の曲率半径を含有する底部を有してよく、第2の曲率半径が第1の曲率半径より大きい。
【0016】
この発明のさらに他の側面において、メタルウッドタイプのゴルフクラブは、シャフト、このシャフトの基端に結合されたグリップ、およびシャフトの先端に結合されたヘッドを有する。ヘッド自体は、さらに、フェース部および本体部を有する。ヘッドのフェース部は、測定可能な全フェース深さを伴い、ゴルフボールを打撃するために本体部とともに採用される打撃面を具備する。本体部はフェース部の背面部分から伸び、クラウン部およびソール部を具備する。メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約150ccから約360ccの体積、さらに、地面レベルから測定可能な距離に位置づけられたCG位置を伴って良く、このヘッドの精度ファクタは約550g−cmより小さい。ここで参照される、精度ファクタは、一般的に、ヘッドのシャフト軸回りのMOI値にCG位置の高さを掛け、これを、フェース深さ、およびCOR値の積で割ったものとして定義できる。
【0017】
この発明のこれらの、または他の特徴、側面、および利点は以下の図面、説明および特許請求の範囲を参照して理解されるであろう。
【0018】
この発明の、先の、または他の特徴および利点は、添付図面において図説される、この発明の以下の説明から明らかであろう。添付図面はここに組み入れて明細書の一部を構成し、この発明の原理を説明するのに役立ち、同業者がこの発明を実施することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来のゴルフクラブヘッドに従うドライバタイプのゴルフクラブヘッドの正面図である。
【図2】従来のゴルフクラブヘッドに従うドライバタイプのゴルフクラブヘッドの断面図である。
【図3】従来のゴルフクラブヘッドに従うフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドの正面図である。
【図4】この発明の事例の実施例に従うこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの正面図である。
【図5】この発明の代替的な実施例に従うこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの正面図である。
【図6】この発明の事例の実施例に従うこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの断面図である。
【図7】この発明の事例の実施例に従うこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのフェース部の拡大図である。
【図8】この発明の他の事例の実施例に従うこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのフェース部の拡大図である。。
【図9】シャフト、および、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの全体の長さを示す、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブ全体の側面プロフィール図である。
【図10】ドライバタイプのゴルフクラブ、フェアウェイタイプのゴルフクラブ、およびこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブによって打撃されたゴルフボールの軌道プロットシミュレーションを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の詳細な説明は、この発明を現状で最も良く考えられた態様で実現するものである。この記載は限定的の意図で把握されるのでなく、単に、この発明の全体的な原理を説明する目的でなされ、この発明の範囲は添付の特許請求の範囲の記載により最も良く規定される。
【0021】
以下の説明される種々の発明の特徴は、各々、相互に独立して採用でき、また他の特徴と組みあわされて採用できる。ただし、いずれの1つの発明の特徴も上述した問題のいずれかまたはすべてに対処するものでなくともよく、上述した問題の1つに対処するものであってもよい。さらに上述の問題の1つまたはそれ以上が以下で説明されるいずれの特徴によっても充分に対処されなくとも良い。
【0022】
この発明で説明される「メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド」は、一般的に、この発明の範囲および内容から逸脱することがない範囲の種々の材料から製造できる、本体が空洞化されたゴルフクラブに関してよい。
【0023】
図4は、この発明の1実施例に従うメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の正面図である。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、地面410からの全フェース深さ高さd44を伴うフェース部402、ホーゼル404、シャフト406、および、地面410から距離d4に位置するCG位置408を含んで良い。第1に、また主要なことに、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、一般的には、この実施例に示されるように、メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の重量を減少させ、メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のCG408位置を最適化するのを容易にするための自由裁量可能な重量を形成するために、チタンベースの材料からなってよい。ただし、この発明の範囲および内容を逸脱しない範囲で、種々の材料、例えばアルミニウム、カーボンファイバー複合材、または比較的低密度の他の材料でチタン材料を補充し、または相補的に置き換えてよい。図4は、参考目的で、ゴルフボール450も示しており、これは、そのゴルフボール450との比較の下、メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400さらにはCG408高さd4の寸法上の基準を与える。さらに、図4は、基準座標システム401を示し、ここで、x軸はフェースに対して水平であり、y軸はクラブを通じて垂直であり、z軸はクラブの前面および背面を通り、紙面を出入りするものである。
【0024】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、フェース部402を有し、これがフェース部402の背面から伸びる本体部と組みあわされる。この本体部は、図4に示す様に、さらにクラウン部およびソール部を有して良い。
【0025】
図4は、ゴルフボール450の隣のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400も示し、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のサイズの概略をドライバタイプのゴルフクラブヘッド100(図1に示す)、およびフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300(図3に示す)との関連でも示す。この事例の実施例では、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の体積は、一般的に、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300よりも大きく、他方ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100より小さく、実際の体積は、約150ccから約360cc、より好ましくは約170ccから約340ccの間、最も好ましくは、約200ccから約300ccの間である。この体積範囲は、一般的に、地面410からd44で測定されるフェース深さを伴うフェース402を具備する、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400を実現するであろう。
【0026】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、この事例の実施例に示されるように、一般的に、約195グラムから約220グラムの総質量を伴って良い。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の重量は、一般的には、部分的に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の小さな体積、これに加え、採用される軽量材料に基づいて良い。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の重量は、一般的に、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300の全重量およびドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の全重量の間で良く、これにより、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100のみでなくフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300の双方の増強された性能能力の利点を伴う。
【0027】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のフェース402は一般的にドライバタイプのゴルフクラブヘッド100(図1に示す)より浅くて良く、他方、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300(図3に示す)より深くて良い。これは、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のフェース深さ距離d44がドライバタイプのゴルフクラブヘッド100のフェース深さ距離d11より小さくて良く、他方、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300のフェース深さ距離d33より大きくて良いことを意味する。上述と同様に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のフェース402の深さは、一般的に、平坦なフェース402から最も早く外れる位置として定義されて良い。この事例の実施例に示されるように、この距離d44は、一般的には約30mmから約65mmであり、この範囲のフェース深さは一般的にフェース402状に大きな打撃領域を形成して大きな性能特性を実現する。このような拡張されたフェース深さ距離d44はフェースの深さを深くしてフェース403状に大きな打撃領域を形成してこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の打撃を容易にする。
【0028】
しかしながら、拡張されたフェース深さd44が過大であると、そのようなこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400で地面410から打撃を行うことがより難しくなることに留意されたい。この発明のこのようなメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の性能を把握するために、「体積に対する深さの比」を採用して良い。図4は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の相対サイズをゴルフボール450と比較して示しており、相対的なフェース深さ距離d44は一般的に約0.08mm/ccから約0.50mm/ccの「体積に対する深さの比」を形成して良い。この「体積に対する深さの比」は、一般的には全フェース深さ距離d44をメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の体積で割ったものとして定義されてよく、以下の式1で定義される。
体積に対する深さの比=フェース深さ距離/全体積 (式1)
【0029】
式1で先に説明される「体積に対する深さの比」は、一般的に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400が地面410からゴルフボール450を打撃する能力を示す。なぜならば、フェース深さd44の背が高すぎると、一般的に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400により、地面410に配置されたゴルフボールを打撃するのがより困難になるからである。逆に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の体積が大きすぎると、地面410に配置されたゴルフボール450を打撃しようとするときに同様の悲劇的な宿命に直面する。
【0030】
フェース402は、この事例の実施例で示されるように、チタンから製造されて良いという事実に基づいて、フェース402の耐久性を犠牲にすることなく、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のCORを増大させる可変フェース厚さを伴って良い。この発明のフェース402は、部分的には増大した表面面積に起因し、これに異なる材料組成が組合わさって、一般的には約0.790から約0.830の間のCOR値を実現できるであろう。この約0.790から約0.830の間のCOR値はドライバタイプのゴルフクラブヘッドのCOR値と類似であり、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400がドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の距離ゲインに近い距離ゲインを実現できるようになす。
【0031】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のCG位置408は、一般的に、距離d4で、地面410に著しく近くにあり、このため、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400で地面410から直接にゴルフボール450を打撃したときに良好な性能能力が実現されることに留意することは重要である。この事例の実施例に示されるように、距離d4は、地面から離れて約10mmから約20mmであり、低いCG位置408は地面410からの打ち出しのクラブ性能を良好にする。現行の距離d4は一般的には図1にd1で示されるドライバタイプのゴルフクラブヘッド100のCG位置108より著しく下にあってよい。この距離d4は、図3に示すフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300のCG位置308により近似していることにも留意されたい。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の低いCG位置408は、一般的には、ゴルフボール450の高さより著しく低く、これによって、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400はゴルフボール450を地面410から打撃するのに充分な性能を伴う。
【0032】
d4により先に表されたCG位置408、並びに、フェース402の全フェース深さd44の観点から、フェース深さに対するCGの比を、d4をd44で割って計算できる。フェース深さに対するCGの比は、この事例の実施例で示されるように、一般的には、約0.4未満で良く、より好ましくは約0.35未満、最も好ましくは約0.3未満であって良い。フェース深さに対するCGの比は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100において当初可能であって充分な距離を維持しつつ、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400でゴルフボール450を打撃する能力を表す。
【0033】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、この事例の実施例に示されるように、x軸回り、y軸回り、およびz軸回りに約2500g−cmから約4500g−cmの慣性モーメント(MOI)を伴って良い。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のMOIの範囲は、一般的に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の増大した体積に起因するものであろう。とくにフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300と比較した場合にはそうである。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の増大した体積に加えて、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の種々の他の特徴、例えば、チタン材料組成、複合材料組成、および/または幾何形状が、ゴルフクラブヘッド400のすべての回転軸回りの約2500g−cmから約4500g−cmの範囲のMOIを実現するのに役立つ。y軸回りのクラブヘッド400のMOIナンバーは、このナンバーが、ゴルフボールとの衝突時の回転を阻止してゴルフボール450が芯から外れた当たったときでもショットをまっすぐにするゴルフクラブヘッドの能力を表すので、ゴルフクラブヘッド400においてとくに重要である。先に説明した理由で、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100において当初実現可能であったMOIナンバーと類似の増大したMOI値の利点を実現できる。
【0034】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のさきのCG位置408、全フェース深さd44、さらにy軸回りの増大したMOIナンバーの観点から、所望の「性能ファクタ」を導出できる。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の好ましい「性能ファクタ」は、一般的に、CG位置408のフェース402のフェース深さd44にMOIナンバー(y軸回り)を乗じ、さらにメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のCORを乗じ、さらにCG位置408の高さd4で割ったものであってよく、以下の式2で表される。
性能ファクタ=フェース深さ×MOI(y軸)×COR/CG位置の高さ (式2)
【0035】
この発明の一例の実施例に従うと、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の「性能ファクタ」は、一般的に約2900g−cmより大きい。より具体的には、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の「性能ファクタ」は約2900g−cmおよび約22410g−cmの間である。この「性能ファクタ」は、CORを大きなものに維持しメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の距離を増大させつつ、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400が地面からゴルフボール450を打撃する能力、さらには、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400がティーからそれを打撃する能力を表す。
【0036】
先に述べたy軸回りのMOIナンバーに加えて、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のシャフト軸回りのMOIも重要であることにも留意されたい。シャフト軸は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のシャフト406回りの回転軸として容易に理解できる。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のシャフト軸回りのMOIは、ゴルフクラブヘッド400がゴルフボールと衝突したときにゴルフクラブヘッド400が回転に抗する能力を表す。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のシャフト軸回りのMOIは、一般的に約3000g−cmから約6000g−cmの間であってよい。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のシャフト軸回りのMOIは、部分的には、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の体積が小さいから、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300のそれと類似であり、これは、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400をより高精度になす。
【0037】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のシャフト軸回りのMOIナンバーは種々の他のファクタ、例えば、フェース402の深さ、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のCOR、さらに加えて、CG位置408の高さd4と組みあわせて「精度ファクタ」を形成できる。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の「精度ファクタ」は、一般的には、シャフト軸回りのMOIにCG位置408の高さd4を乗じ、これをフェース402のフェース深さとメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のCORとの積で割ったものであって良く、以下の式3で表される。
精度ファクタ=(MOI(シャフト軸)×CG位置の高さ)/(フェース深さ ×COR) (式3)
【0038】
この発明の一例の実施例に従うと、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の「精度ファクタ」は、一般的に約550g−cm未満であってよい。より具体的には、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の「精度ファクタ」は約55g−cmおよび約550g−cmの間である。この「精度ファクタ」は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400が芯からずれた打撃で回転するのに抗してメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の精度を増大させる能力を表す。
【0039】
最後に、図4に示される、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400の正面図は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400のフェース402上の複数のスコアライン412を示す。図4から理解できるように、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400は、図1に見いだせるドライバタイプのゴルフクラブヘッド100のパターンと類似のスコアライン412のパターンを具備して良い。ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の打撃表面用に一般的に採用される薄くされたチタン材料の耐久性の課題が原因となって、このスコアライン412はフェース402の中央部分を横切らない。中央部分にスコアライン412をなくすことにより、衝撃部分の厚さ分布が均一になり、衝突点におけるフェース部402の弱い部分を除去できる。
【0040】
この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド400では耐久性を保全する目的で図4に開示されるようなスコアラインパターンを採用したけれども、図5はこの発明の代替的な実施例を示し、この図において、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド500は、一定で均一な複数のスコアライン512をフェース部502の全体に渡って伴うフェース部502を具備してよい。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド500の減少させられた体積を、減少させられたフェース部502の深さと組みあわせているので、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド500は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100と比較した場合、一般的に、より小さなフェース部502を伴い、これにより、大きなフェース部502を具備する、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド500に一般的に関連する耐久性の問題を減少させることができる。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド500は、耐久性に関する限定的な問題を伴うことなしに、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300のスコアライン312に類似した、フェース部502の全表面に渡って並行する複数のスコアライン512を具備することができ、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド500で地面510から打撃を行うときに、より自信を持たせることが可能になる。
【0041】
図6は、この発明の1実施例に従い、フェース部602の可変フェース厚さを伴う、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600の断面図を示す。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600の断面図は、ゴルフクラブヘッド内のCG位置608の相対位置も示す。最後に、図6は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600がフェース部602および地面610に対する垂直面の間で測定されたロフト角βを伴うことを示している。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600のロフト角βは、一般的には、距離と精度との間の完全なバランスを実現するために、約10度から約16度、より好ましくは約11度から約14度、最も好ましくは約12度である。ただし、この発明の範囲および内容から逸脱しないことを条件とする。
【0042】
図6に示される、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600の側断面図は、フェース部602の可変フェース厚さプロフィールを示すことができる。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600のフェース部602の背面の可変フェース厚さプロフィールに加えて、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600は、二重体化フェース部602を具備して、フェース部602の正面部分に頂部622および底部632を形成してよい。二重体化フェース部602は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド600の異なるショットを補償する2つの異なるロールプロフィールを形成する。
【0043】
図7は、この発明の事例の実施例に従う、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700の拡大断面図であり、二重体化フェース部702をより良く説明する。フェース部702はさらに頂部722および底部732からなり、それぞれ異なるロール特性を有する。ロール特性は一般に垂直に測定した、フェース部702の曲率半径を指す。
【0044】
フェース部702の頂部722は一般に図7に示すように典型的なドライバタイプのゴルフクラブヘッド100のロールプロフィールに似た第1の曲率半径のロールを含み、フェースの中心より上にゴルフボールが当たるとバックスピンの減少が可能になる。頂部722のロールは、一般に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700を用いてゴルフボールをティーから打つときに役に立つ。なぜなら、一般的に、ティーを用いて地面710から離れて高い位置にあるゴルフボールを打つからである。この発明の事例の実施例では、頂部722の第1の曲率半径は一般的に約11度から約13度の間で良く、これはドライバタイプのゴルフクラブヘッド100と類似である。
【0045】
底部732は、一般に、現行の事例の実施例に示すようにフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド130のフェース特徴に似た第2の曲率半径を伴ってよい。この発明の事例の実施例において、底部732の第2の曲率半径は一般的に約15度より大きくて良く、これはフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300のロール曲率半径に類似し、さらにはこれを上回る。ただし、極端な場合には、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、底部732の曲率は、完全に平坦な底部732を更生するように大きくなってよい。一般に、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300においては底部732の曲率半径が大きくなることは好ましい。望まれない所定の先端740の湾曲を除くことによって、クラブが地面710から打撃しやすくなるからである。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700はこの垂直ロール底部732を維持してフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300のフェースと類似させ、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700が、ティーを必要とすることなしに、地面710から直接に打撃することができるようにする。
【0046】
図7に示す現行の事例の実施例において、頂部722は一般にティーから打撃されるショットのスピンを制御するためにより多くのロールが必要になってよいので、第1の曲率半径は一般的には第2の曲率半径より小さくてよい。これと反対に、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700が地面710からボールを実際に突けるように、底部732はより大きな曲率および小さなロールを伴ってよい。図7に示す現行の事例の実施例において、第2の曲率半径の第1の曲率半径に愛する比は、一般に、1.25より大きく、より好ましくは1.5より大きく、より好ましくは2.0より大きい。
【0047】
図7に示す、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700のフェース部702の拡大図は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700の接地した先端740も示し、これはほとんど地面710に接触し良好な芝との相互作用を可能にする。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700では地面710からの打撃もティーからの打撃と同様に意図され、先端740は地面710に配置されたゴルフボールを突くためにほとんど地面710と接触する必要があるので、芝との相互作用はこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700において重要である。これはドライバタイプのゴルフクラブヘッド100とは異なる。ここでは、先端が地面110から立ち上がり、ティーからのみ打撃されることを意図されるドライバタイプのゴルフクラブヘッド100では不要な重量を削除するようになっている。接地する先端740は、この発明の範囲および内容から逸脱することなしに、一般に、ソールプロフィールの増大した湾曲を伴ってこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド700の性能を改善してよい。
【0048】
図8は、この発明のさらに他の代替的な実施例を示し、ここで、フェース部802の拡大図は三重体化フェース部802を示し、これは頂部822、中央部842、および底部832を含む。この現行の代替的な実施例では、中央部は頂部822および底部832の間の平滑な遷移を形成するのに採用される。頂部822および底部832は異なる曲率半径を有する。この代替的な実施例において、頂部822の曲率半径は、図示のとおり、一般的に、底部832の曲率半径より小さくてよく、中央部842の曲率半径はこれら2つの曲率半径の間である。この発明のさらに他の代替的な実施例において、この発明の範囲および内容から逸脱しない範囲で、中央部842は完全に平坦で測定点のロフト角を維持するのに役立ちロフト角の一貫性を保証するようにしてもよい。こkで、現行の事例の実施例において、中央部842は、頂部近くのフェースの幾何中心と、底部近くの、地面810から約18mm離れた点とで規定される、分離境界を伴ってよい。図7および図8はそれぞれ二重体化フェース部702および三重体化フェース部802をそれぞれ示すけれども、この発明は、この発明の範囲および内容から逸脱しない範囲で、四重体化フェース部、五重体化フェース部、または、それぞれ固有の曲率を有する任意の個数に分割されたフェース部に適用されてよい。
【0049】
図9は、シャフト906に結合された、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900の実施例の側面図を示す。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドと組みあわされたシャフト906は約41インチから約45インチの間のクラブ長d9を形成し、これは再びこの発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900の正確性および制御性を強調する。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900のクラブ長d9は、一般的に、より制御可能で、その結果、精度を増し、全般的な分散を減少させるゴルフクラブを形成するという努力の下、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100のクラブ長より短くて良い。
【0050】
上述から理解できるように、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の性能利点、並びにフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300の性能利点の双方を一体化する。より具体的には、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100と類似した、その体積範囲、軽量材料特性、並びに可変厚さプロフィールを通じて、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の距離を実現できてよい。さらに、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900は、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300と類似した、低重心、短いシャフト長、浅いフェース湾曲、および慣性モーメントを通じて、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300の精度および競技可能性を実現できてよい。したがって、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900はドライバタイプのゴルフクラブヘッド100およびフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッドの双方の性能利点を結合させることができ、これは過去においては相互に排他的であった。
【0051】
図10は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100、フェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300、およびこの発明に従うメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900の飛行軌道を破格刷る良好な飛行軌道プロットを提供する。ここで、軌道1002は、ドライバタイプのゴルフクラブヘッド100の一般的な飛行および軌道パターンを示す。他方、軌道1006はフェアウェイタイプのゴルフクラブヘッド300の一般的な飛行および軌道パターンを示す。軌道1004は、この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900により打撃されたゴルフボールに従う一般的な飛行および軌道パターンを示す。この発明のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド900の飛行および軌道パターンを示す、軌道1004は、一般的には、軌道1002および軌道1006の間の飛行軌道パターンを伴って良いことに留意されたい。この飛行パターンは一般的にこの発明に従うメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの距離増大特性を表す。
【0052】
作業例における他の事柄、または、とくに明言しなくとも、すべての数値範囲、量、値、百分率、例えば材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト、ドラフト角、種々の性能比についてのこれら、および明細書中の他のものは、たとえ、その値、量または範囲に関連して用語「約」が表示されていなくとも、「約」がその前に配置されているように読むことができる。したがって、そうでないと示されていない限り、明細書および特許請求の範囲に表される数のパラメータは近似的であり、これは、この発明により得られることが企図される所望の特性に応じて変化する。最低限でも、もちろん均等論の適用を制約するものではないが、各数のパラメータは記録されている有効数字の数や通常の丸め処理に照らして解釈されるべきである。
【0053】
この発明の広範な範囲を示す数的範囲およびパラメータは近似的であるけれども、具体例において示された数値は可能な限り正確に記録した。任意の数値は、それでも、それぞれのテスト計測に見いだされる標準偏差に必然的に起因する誤差を含む。さらに、種々のスコープの数値範囲が示される場合には、例示された値を含めた値の任意の組み合わせが利用できると理解されたい。
【0054】
もちろん、先のものはこの発明の事例の実施例に関するものであり、特許請求の範囲に記載されたこの発明の趣旨および範囲から逸脱しない範囲で修正を行うことができることに留意されたい。
【符号の説明】
【0055】
400 ゴルフクラブヘッド
401 基準座標システム
402 フェース部
404 ホーゼル
406 シャフト
408 CG位置
410 地面
412 スコアライン
450 ゴルフボール
450 地面ゴルフボール
500 ゴルフクラブヘッド
502 フェース部
510 地面
512 スコアライン
600 ゴルフクラブヘッド
602 二重体化フェース部
608 CG位置
610 地面
622 頂部
632 底部
700 ゴルフクラブヘッド
702 二重体化フェース部
710 地面
722 頂部
732 底部
802 フェース部
800 ゴルフクラブヘッド
802 三重体化フェース部
810 地面
822 頂部
832 底部
842 中央部
900 ゴルフクラブヘッド
906 シャフト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定可能なフェース深さを具備しゴルフボールを打撃するための打撃表面を形成するフェース部と、
上記フェース部の背面部から伸びてクラウン部およびソール部を含む本体部とを有するメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドにおいて、
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの体積は約150ccから約360ccの間であり、
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのCG位置は地面を含む水平平面上に測定可能な高さに位置づけられ、
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのCGの、上記フェース深さに対する上記CGの位置の高さとして定義される、フェース深さに対する比が約0.40未満であることを特徴とするメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
上記フェース深さは約30mmから約65mmの間である請求項1記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
上記地面を含む上記水平平面上の上記CG位置の高さは約10mmから約20mmの間である請求項2記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約10度から約16度の間であるロフト角を有する請求項3記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドが結合されるシャフトを有し、上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドが組みあわされた上記シャフトの全長が約41インチから約45インチの間である請求項4記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約2900g−cmより大きい性能ファクタを有し、上記性能ファクタは、フェース深さ、上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのCOR値、および上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのy軸回りのMOI値の積を上記CG位置の上記高さで割ったものとして定義される請求項5記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約550g−cmより小さい精度ファクタを有し、上記精度ファクタは上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのシャフト軸回りのMOI値に上記CG位置の上記高さを掛け、これを、上記フェース深さ、および上記ヘッドの上記COR値の積で割ったものとして定義される請求項6記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドの上記ヘッドの上記COR値は約0.790から約0.830の間である請求項7記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
上記フェース部はチタンから製造される請求項8記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
上記y軸回りの上記MOI値は約2500g−cmから約4500g−cmの間である請求項8記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
上記シャフト軸回りの上記MOI値は約3000g−cmから約6000g−cmの間である請求項8記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約0.08mm/ccから0.5mm/ccの深さの体積に対する比を有し、上記深さの体積に対する比は上記深さを上記体積で割ったものとして定義される請求項2記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
上記体積は約170ccから約340ccの間である請求項12記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
上記体積は約200ccから約300ccの間である請求項12記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
上記フェース部は、さらに、
第1の曲率半径を伴う頂部と、
第2の曲率半径を伴う底部とを有し、
上記第2の曲率半径は上記第1の曲率半径より大きい請求項8記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
上記第2の曲率半径は上記第1の曲率半径の1.25倍より大きい請求項15記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
メタルウッドタイプのゴルフクラブにおいて、
シャフトと、
上記シャフトの基端部に結合されたグリップと、
上記シャフトの末端部に結合されたヘッドとを有し、
上記ヘッドは、さらに、
測定可能なフェース深さを具備しゴルフボールを打撃するための打撃表面を形成するフェース部と、
上記フェース部の背面部から伸びてクラウン部およびソール部を含む本体部とを有し、
上記ヘッドの体積は約150ccから約360ccの間であり、
上記ヘッドのCG位置は地面を含む水平平面上に測定可能な高さに位置づけられ、
上記ヘッドは約2900g−cmより大きい性能ファクタを有し、上記性能ファクタは、フェース深さ、上記ヘッドのCOR値、および上記ヘッドのy軸回りのMOI値の積を上記CG位置の高さで割ったものとして定義されることを特徴とするメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項18】
上記ヘッドの上記COR値は約0.790から約0.830の間である請求項17記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項19】
上記フェース深さは約30mmから約65mmの間である請求項18記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項20】
上記地面を含む上記水平平面上の上記CG位置の高さは約10mmから約20mmの間である請求項19記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項21】
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブのゴルフクラブ長は約41インチから約45インチの間である請求項20記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項22】
上記フェース部は、さらに、
第1の曲率半径を伴う頂部と、
第2の曲率半径を伴う底部とを有し、
上記第2の曲率半径は上記第1の曲率半径より大きい請求項21記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項23】
メタルウッドタイプのゴルフクラブにおいて、
シャフトと、
上記シャフトの基端部に結合されたグリップと、
上記シャフトの末端部に結合されたヘッドとを有し、
上記ヘッドは、さらに、
測定可能なフェース深さを具備しゴルフボールを打撃するための打撃表面を形成するフェース部と、
上記フェース部の背面部から伸びてクラウン部およびソール部を含む本体部とを有し、
上記ヘッドの体積は約150ccから約360ccの間であり、
上記ヘッドのCG位置は地面を含む水平平面上に測定可能な高さに位置づけられ、
上記フェース部は、さらに、
第1の曲率半径を伴う頂部と、
第2の曲率半径を伴う底部とを有し、
上記第2の曲率半径は上記第1の曲率半径より大きいことを特徴とするメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項24】
上記ヘッドは約2600g−cmから約1500g−cmの性能ファクタを有し、上記性能ファクタは、上記CG位置の上記高さ、上記ヘッドのCOR値、および上記ヘッドのy軸回りのMOI値の積を上記フェース深さで割ったものとして定義される請求項23記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項25】
上記ヘッドは約550g−cmより小さい精度ファクタを有し、上記精度ファクタは上記ヘッドのシャフト軸回りのMOI値に上記CG位置の上記高さを掛け、これを、上記フェース深さ、および上記ヘッドの上記COR値の積で割ったものとして定義される請求項23記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
【請求項26】
上記ヘッドの上記COR値は約0.790から約0.830の間である請求項23記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項27】
メタルウッドタイプのゴルフクラブにおいて、
シャフトと、
上記シャフトの基端部に結合されたグリップと、
上記シャフトの末端部に結合されたヘッドとを有し、
上記ヘッドは、さらに、
測定可能なフェース深さを具備しゴルフボールを打撃するための打撃表面を形成するフェース部と、
上記フェース部の背面部から伸びてクラウン部およびソール部を含む本体部とを有し、
上記ヘッドの体積は約150ccから約360ccの間であり、
上記ヘッドのCG位置は地面を含む水平平面上に測定可能な高さに位置づけられ、
上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは約550g−cmより小さい精度ファクタを有し、上記精度ファクタは上記メタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドのシャフト軸回りのMOI値に上記CG位置の上記高さを掛け、これを、上記フェース深さ、および上記ヘッドの上記COR値の積で割ったものとして定義されることを特徴とするメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項28】
上記ヘッドは約2900g−cmより大きい性能ファクタを有し、上記性能ファクタは、フェース深さ、上記ヘッドのCOR値、および上記ヘッドのy軸回りのMOI値の積を上記CG位置の上記高さで割ったものとして定義される請求項27記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。
【請求項29】
上記ヘッドは約0.08mm/ccから0.5mm/ccの深さの体積に対する比を有し、上記深さの体積に対する比は上記深さを上記体積で割ったものとして定義される請求項28記載のメタルウッドタイプのゴルフクラブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−5253(P2011−5253A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−141218(P2010−141218)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(390023593)アクシュネット カンパニー (155)
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
【Fターム(参考)】