説明

情報入力システム、情報入力方法及びプログラム

【課題】データフォーム入力について、ユーザの利便性を確保しながら、セキュリティを担保するための技術を提供する。
【解決手段】本発明による情報入力システムは、設定されている削除時刻情報で示される時刻になったときに、入力フォームの各項目の入力回数の情報に基づいて、その都度、入力途中フォームデータにおいて入力された各項目の重要度を動的に算出する。そして、当該システムは、重要度が最も高い値を示す項目を入力途中フォームデータから段階的に削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報入力システム、情報入力方法及びプログラムに関し、ユーザによって入力フォームに記載されたデータの削除処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
Webサイトの会員登録ページなどにおいて、ユーザからの情報をサーバに登録する場合、入力フォームが頻繁に用いられる。ユーザが入力フォームにデータを入力する際、ユーザが入力の途中でデータ入力装置を終了させた場合、データを最初から再度入力する必要があり、ユーザにとっては負担となる作業である。この負担を軽減するために、例えば、特許文献1では、入力途中のデータをサーバに記憶し、データ再入力の作業支援を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−110736号公報
【特許文献2】特開2007−36701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、サーバの記憶装置に一時的に記憶した、入力途中のデータを削除する手段やタイミングについては考慮されていない。そのため、ユーザが、入力途中のデータを保存した状態で最後まで入力することを放棄し、入力作業を再開しなかった場合、入力途中のデータがサーバの記憶装置に残り続ける。例えば、クレジットカード番号の登録を必要とするWebサイトの会員登録において、特許文献1の技術を適用することで、データを途中まで入力した状態で登録を放棄した場合、Webサイトのサーバの記憶装置にクレジットカード番号が永続的に残り続け、セキュリティ上問題になることがある。
【0005】
このため、例えば、特許文献2では、ユーザのアクセス後の所定時間経過時のタイミングで個人情報を削除する技術が公開されている。これにより、入力途中のフォームには個人情報も含まれる場合であっても個人情報が装置内に残ることによるセキュリティ上の課題を解決するようにしている。
【0006】
しかし、特許文献2では、所定時間経過時に情報を削除するが、ユーザが再入力するまでの時間を考慮していない。ユーザが再入力するまでの時間が短い場合に入力途中のデータが全て削除されてしまうと、かえって利便性を損ねてしまう。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、データフォーム入力について、ユーザの利便性を確保しながら、セキュリティを担保するための技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、サーバの記憶装置に記憶された入力途中のデータを時間の経過と共に段階的に削除する。より具体的には、本発明では、所定時間経過毎に、ユーザが入力した途中のデータを、動的に算出した重要度の高いデータから段階的に削除する。データの重要度は、ユーザがある項目に入力したデータが、同じ項目に、どのくらいの確率で入力されているかを基準にして計算する。例えば、「名前」という同じ項目において、ありがちな名前よりも、珍しい名前の方が、入力される確率が小さいため、重要度が大きくなる。また、「都道府県名」と「名前」という異なる項目において、47種類に限定される都道府県名よりも、種類が多い名前の方が、同じデータが入力される確率が低いため、重要度が大きくなる。したがって、ユーザの個人をより特定しやすいデータが、より重要度が大きくなる。
【0009】
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本発明の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
【0010】
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本発明の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、所定時間経過毎に、計算機(例えば、サーバ等)の記憶装置に記憶された入力途中のデータを、重要度が高いデータから段階的に削除することにより、ユーザの利便性を確保しながら、セキュリティを強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態による情報入力システムの概略構成を示す図である。
【図2】入力フォームの出力イメージの例を示す図である。
【図3】入力フォームの出力イメージの例(入力途中データに対して削除処理を2回実行した後)を示す図である。
【図4】入力フォームテーブルの例を示す図である。
【図5A】入力途中データテーブルの例を示す図であり、図5Aは、図2に示す入力フォームに入力されている入力項目の出力イメージに対応する入力途中データデーブルの例である。
【図5B】入力途中データテーブルの例を示す図であり、図5Bは、図3に示す入力フォームに入力されている入力項目の出力イメージに対応する入力途中データテーブルの例である。
【図6】項目入力数テーブルの例を示す図である。
【図7】削除時刻テーブルの例を示す図である。
【図8】登録データテーブルの例を示す図である。
【図9】データ削除処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】第1の実施形態によるデータ入力処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】第2の実施形態による入力フォームテーブルの例を示す図である。
【図12】第2の実施形態によるデータ入力処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
【0014】
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
【0015】
更に、本発明の実施形態は、後述されるように、汎用コンピュータ上で稼動するソフトウェアで実装しても良いし専用ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しても良い。
【0016】
なお、以後の説明では「テーブル」形式によって本発明の各情報について説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、キュー等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。そのため、データ構造に依存しないことを示すために「テーブル」、「リスト」、「DB」、「キュー」等について単に「情報」と呼ぶことがある。
【0017】
また、各情報の内容を説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「名前」、「ID」という表現を用いることが可能であり、これらについてはお互いに置換が可能である。
【0018】
以下では「プログラム」を主語(動作主体)として本発明の実施形態における各処理について説明を行うが、プログラムはプロセッサによって実行されることで定められた処理をメモリ及び通信ポート(通信制御装置)を用いながら行うため、プロセッサを主語とした説明としてもよい。また、プログラムを主語として開示された処理は管理サーバ等の計算機、情報処理装置が行う処理としてもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェアで実現してもよく、また、モジュール化されていても良い。各種プログラムはプログラム配布サーバや記憶メディアによって各計算機にインストールされてもよい。
【0019】
(1)第1の実施形態
<システム構成>
図1は、本発明の実施形態による情報入力システム100の概略構成を示す図である。当該情報入力システム100は、一般的な計算機で構成することが可能であり、CPU(Central Procession Unit)101と、入力装置102と、出力装置103と、主記憶装置104と、補助記憶装置105と、を有し、これらの構成要素がネットワーク106を介して接続されている。
【0020】
CPU101は、主記憶装置に格納されている各種プログラムに従って、所定の処理を実行する。入力装置102は、ユーザが後述の入力フォームに必要項目を入力したり、所定の指示を入力したりするためのデバイスであり、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等が該当する。また、入力装置102として、印刷された空の入力フォームにユーザが手書きで項目を入力し、それをスキャナで取り込み、OCR処理してデータ化する装置を用いることも可能である。出力装置103は、入力フォームを画面上に表示するための表示装置や印刷するためのプリンタ等である。
【0021】
主記憶装置は、本発明の処理に関係するプログラムとして、データ削除プログラム1041と、データ入力プログラム1042とを含む。データ削除プログラム1041は、CPU101の制御により、入力途中フォームにおける入力項目の重要度を動的に算出(削除処理するときにその都度算出)し、算出された重要度順に入力項目を削除する処理を実行するためのプログラムである。ここで、入力途中フォームとは、入力フォームにおける全ての項目は入力されておらず、完了途中の入力状態となっている入力フォームのことを言うものとする。データ入力プログラム1042は、CPU101の制御により、全ての入力項目の入力が完了したフォームとその入力データを登録データテーブル1055に登録する処理、及び入力途中フォームの入力データを入力途中データテーブル1052に登録する処理を実行するプログラムである。なお、データ削除プログラム1041及びデータ入力プログラム1042の詳細は、図10及び11を参照してそれぞれ後述する。
【0022】
補助記憶装置105は、各種入力フォームに関する情報を管理するための入力フォームテーブル1051と、入力途中フォームに入力された項目を管理するための入力途中データテーブル1052と、各入力項目について入力された各値の入力数を管理するための項目入力数テーブル1053と、入力途中フォームから入力項目を削除する時刻管理するための削除時刻テーブル1054と、入力完了した入力フォームの値を管理するための登録データテーブル1055と、を有している。各テーブルの詳細は、図4乃至図7を参照して後述する。
【0023】
なお、図1においては、各構成要素が1つの計算機に存在するように情報入力システム100が示されているが、入力フォームテーブル1051乃至登録テーブル1055を、ネットワークに接続された遠隔的なサーバ(図示せず)に設けるようにしても良い。また、データ削除プログラム1041及びデータ入力プログラム1042もサーバにあって、該当する処理を実行するようにしても良い。この場合、ユーザが使用する計算機はターミナル装置として作用し、例えばブラウザソフトウェアを用いて入力フォームを画面上に出力するようにして情報を入力できるようにすれば良い。そして、入力された情報は、サーバに送信され、データ入力プログラム1042によって処理される。また、削除時間になったときに、サーバにおけるプロセッサがデータ削除プログラム1041を起動してデータ削除処理を実行するようにする。
【0024】
<入力フォームの例>
図2及び3は、入力フォームの出力イメージを示す図である。特に、図2は、入力途中状態の入力フォーム200の出力イメージを示す図である。図3は、入力途中データテーブル1052に保持された入力途中フォームから2回の削除時刻を経て削除処理が2回実行された後の入力フォームの出力イメージを示す図である。
【0025】
ここで、図2において、出力装置103に出力された入力フォーム200は、入力フォームIDが例えば「F001」のフォームが示されているとする。入力フォーム200は、入力項目の集合と、入力したデータを登録するためのボタンなどで構成される。入力項目は、「ユーザID」及び「パスワード」などの、入力項目の内容を表す項目名と、値から構成される。ユーザは、入力装置102を使用して、入力項目にデータを入力する。
【0026】
また、図2では、ユーザが途中までデータを入力した状態となっており、項目名が「パスワード」、「姓」、「市」、および「区」の項目にデータが入力されている。これらの入力途中データは、入力途中データテーブル1052(詳細については後述の図5参照)に格納されている。
【0027】
所定時間が経過すると、データ削除プログラム1041により、後述の図5に格納されている重要度が高い順に入力途中データが削除される。従って、最初に所定時間が経過すると、まず重要度がInfinityの「secreT」が削除される。2回目に所定時間が経過すると、次に重要度が高い「山田」が削除される。図2に示される入力フォームにおいて、入力途中データが2回削除された後に再び出力装置103に出力された状態を示すと、図3のようになる。なお、入力項目が削除された後に、ユーザが当該入力途中フォームを読み込んで出力装置103に表示した場合、どの項目が削除されたかを示すメッセージを併せて表示するようにしても良い。これにより、ユーザは既にどの項目が削除されたかを認識しながら入力フォームに対して再度入力作業をすることができるため、利便性が向上する。
【0028】
<入力フォームテーブルの例>
図4は、入力フォームテーブルの構成例を示す図である。入力フォームテーブル1051は、入力フォームID401と、項目ID402と、項目名403と、項目属性404と、を構成項目として有している。
【0029】
入力フォームID401は、複数種類存在する入力フォームを一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
【0030】
項目ID402は、各入力フォームに含まれる項目の種類を一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
【0031】
項目名403は、各入力フォームに含まれる項目の名称を示す情報であり、入力項目を出力する時に表示する、項目の意味を説明するための文字列情報である。
【0032】
項目属性404は、入力フォームに入力される項目の属性を表す情報である。属性「normal」は、通常の項目であることを意味し、後述する動的な重要度計算の対象となる項目であることを示している。属性「password」は、対応する項目が「****」など、ユーザが読み取れない形式で表示される、パスワード項目であることを表している。属性「branch」は、入力した値に応じて次に表示する画面などが分岐する入力フォームにおいて、値が分岐先の判定に使用される項目であることを表している。
【0033】
<入力途中データテーブルの例>
図5A及び5Bは、入力途中データテーブル1052の構成例を示す図である。図5A及び5Bは、ユーザが途中までデータを入力した状態の入力フォームに含まれるデータであって、最終的に入力完了したとして登録されているものではないデータを格納した状態のテーブルを示している。図5Aは入力項目が図2の状態に対応する。図5Bは入力項目が図3の状態に対応する。
【0034】
入力途中データテーブル1052は、入力フォームID501と、項目ID502と、値503と、重要度504と、を構成項目として有している。
【0035】
入力フォームID501は、前述同様、複数種類存在する入力フォームを一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
【0036】
項目ID502は、前述同様、各入力フォームに含まれる項目の種類を一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
値503は、対応する項目に入力されたデータ(値)を示している。
【0037】
重要度504は、対応する項目に入力されたデータの重要度を示す情報である。この値が高いデータから順に優先して入力途中フォームから削除対象となる。なお、同じ項目(例えば、姓)の場合でも、ありがちな値(ありふれた姓(山田))の方が珍しい値(珍しい姓(勅使河原))よりも重要度は低くなるように、重要度が設定される。詳細は図9を参照して後述する。
【0038】
<項目入力数テーブルの例>
図6は、項目入力数テーブル1053の構成例を示す図である。項目入力数テーブル1053は、入力項目毎に、どんな値が入力されたか、および値が入力された回数を管理するためのテーブルであり、入力途中データの重要度を計算する際に参照される。
【0039】
項目入力数テーブル1053は、項目ID601と、値602と、入力数603と、を構成項目として有している。
【0040】
項目ID601は、前述同様、各入力フォームに含まれる項目の種類を一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
値602は、前述同様、対応する項目に入力されたデータ(値)を示している。
【0041】
入力数603は、対応する項目のデータが入力された回数を示す情報である。この回数に関する情報は、特定の入力者(ユーザ)ではなく、情報入力システム100を利用する全ての人を入力者としてカウントした夫々の項目の値の入力回数である。入力者には、システムを介したサービスを利用する顧客(ユーザ)及びシステムの管理者或いはそれら何れおも含み得る。
【0042】
<削除時刻テーブルの例>
図7は、削除時刻テーブル1054の構成例を示す図である。削除時刻テーブル1054は、当該テーブルに格納されている削除時刻を過ぎて、入力途中データを削除する必要があるかどうかを判定する際に参照される。
【0043】
削除時刻テーブル1054は、入力フォームID701と、削除時刻702とを構成項目として有している。
【0044】
入力フォームID701は、前述同様、複数種類存在する入力フォームを一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
【0045】
削除時刻702は、対応する入力フォームから項目を削除する時刻を示す情報である。現在時刻がこの時刻を過ぎた場合、入力途中データのうち重要度が高いものから削除される。また、この削除時刻702は、削除処理が実行されると次の削除処理実行の時刻に更新されるようになっている。
【0046】
<登録データテーブルの例>
図8は、登録データテーブル1055の構成例を示す図である。後述するデータ入力処理(図10参照)で、ユーザが、入力フォームに含まれる全ての項目に対応するデータの入力を完了し、入力したデータの登録を選択した場合に、当該テーブルにデータが格納される。
【0047】
登録データテーブル1055は、入力フォームID801と、項目ID802と、値803とを構成項目として有している。
【0048】
入力フォームID801は、前述同様、複数種類存在する入力フォームを一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
【0049】
項目ID802は、前述同様、各入力フォームに含まれる項目の種類を一意に特定・識別するための識別情報(ラベル)である。
値803は、前述同様、対応する項目に入力されたデータ(値)を示している。
【0050】
登録データテーブル1055には最終的に入力が確定した情報が格納されるので、当該テーブルに入力された情報はその後削除処理の対象となることは無い。
【0051】
<データ削除処理の内容>
図9は、データ削除プログラム1041によるデータ削除処理について説明するためのフローチャートである。データ削除プログラム1041は、S901からS907の処理を、入力途中データテーブル1052に格納されている全ての入力フォームに対して繰り返す。
【0052】
S901において、データ削除プログラム1041は、削除時刻テーブル1054を参照して、処理対象の入力フォームの削除時刻を取得し、取得した削除時刻と、現在時刻を比較する。削除時刻が現在時刻を過ぎていない場合(S902でNoの場合)、当該処理対象の入力フォームについて処理は終了し、次の処理対象となる入力フォームについて処理が移行する。削除時刻が現在時刻を過ぎていた場合(S901でYesの場合)、処理はS902に移行する。なお、データ削除プログラム1041は、入力途中データテーブル1052から、処理対象の入力フォームのIDをキーとして全ての入力途中データを取得して、入力途中データ毎にS902からS905の処理を繰り返す。
【0053】
S902において、データ削除プログラム1041は、処理対象の入力項目の属性についてその値を確認する。項目属性の値が「branch」だった場合、処理はS903に移行する。項目属性の値が「password」である場合、処理はS904に移行する。項目属性の値が「normal」である場合は、処理はS905に移行する。
【0054】
S903において、データ削除プログラム1041は、入力途中データの重要度を0として、処理対象の入力途中データの重要度カラムに格納する。
【0055】
S904において、データ削除プログラム1041は、入力途中データの重要度をInfinityとして、処理対象の入力途中データの重要度カラムに格納する。
【0056】
S905において、データ削除プログラム1041は、入力途中データの重要度を計算し、算出した重要度を、処理対象の入力途中データの重要度カラムに格納する。項目IDが「P」である入力途中データの重要度は、以下の式1で計算する。
【0057】
項目Pの入力数の総和 ÷ 項目Pの入力途中データの値の入力数・・・(式1)
例えば、図6の項目入力数テーブル1053を基に、図5Aに示される状態の入力途中データテーブル1052に格納されている、フォームIDが「F001」の入力途中データの重要度を計算すると、以下の通りになる。
【0058】
「secreT」の重要度 = Infinity
「山田」の重要度 = (10000 + 14000 + 10 + 335990) / 10000 = 36
「横浜市」の重要度 = (18000 + 120000 + 60000) / 180000 = 2
「戸塚区」の重要度 = (50000 + 30000 + 100000 + 180000) / 50000 = 7.2
S902からS905の繰り返し処理により、処理対象の入力途中フォームに入力された各項目の全ての重要度が取得される。
【0059】
S906において、データ削除プログラム1041は、入力途中データテーブル1052において、処理対象の入力フォームのIDを持つ入力途中データの中で、重要度が最高の入力途中データを削除する。上記の算出例の場合、「山田」が削除されることになる。
【0060】
S907において、データ削除プログラム1041は、削除時刻テーブル1054に格納されている、処理対象の入力フォームの削除時刻に所定時間を加算して、次に入力途中データを削除する時刻に更新する。例えば、更新前の削除時刻が「20110214000000」(2011年2月14日0時0分0秒)、所定時間が「30分」の場合は、更新後の削除時刻は、「20110214003000」(2011年2月14日0時30分0秒)になる。所定時間は、システムの管理者が設定できるようになっている。
【0061】
<データ入力処理の内容>
図10は、データ入力プログラム1042によるデータ入力処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【0062】
S1001において、ユーザが、入力装置102を使用して、出力装置103に出力する入力フォームを特定するための入力フォームIDを入力すると、データ入力プログラム1042は、その入力フォームIDを受け付ける。
【0063】
S1002において、データ入力プログラム1042は、受け付けた入力フォームIDをキーにして、入力フォームテーブル1051から、特定された入力フォームを取得する。また、データ入力プログラム1042は、入力フォームIDをキーにして、入力途中データテーブル1052から、入力途中データを取得する。そして、データ入力プログラム1042は、取得した入力フォームを出力装置に出力する。さらに、データ入力プログラム1042は、入力フォームの各入力項目に対応する、入力途中データが存在する場合は、入力途中データの値を併せて出力する。
【0064】
S1003において、ユーザはが入力装置102を使用して、出力装置103に出力された入力フォームの項目に対して、データを入力すると、データ入力プログラム1042は、その入力データを受け付ける。
【0065】
S1004において、データ入力プログラム1042は、ユーザの指示により、入力フォームに対して入力を完了したときに、入力したデータを登録データテーブル1055に登録するか、または中断する時に入力途中データテーブル1052に登録するか選択する。入力が完了した入力フォームの画面には、図示されてはいないが、「登録」ボタンが選択可能なように表示されるので、ユーザがこれを選択すると、それに応答して、データ入力プログラム1042は、登録処理を実行することになる。入力完了データの登録データテーブル1055への登録が選択された場合には、処理はS1006に移行する。入力が完了せず、入力途中の状態で入力作業が中断された場合には、処理はS1005に移行する。
【0066】
S1005において、データ入力プログラム1042は、ユーザが入力したデータ(入力が途中の状態)を、入力途中データテーブル1052に格納する。なお、重要度は、データ削除プログラムが動的に(削除処理を実行する際に)計算して格納するため、この段階では何も格納されない。また、削除時刻テーブル1054には削除時刻の初期値として現在時刻が格納される。
【0067】
S1006において、データ入力プログラム1042は、ユーザが入力完了したデータを、登録データテーブル1055に格納する。また、データ入力プログラム1042は、全ての項目に対して、項目入力数テーブル1053に格納されている、ユーザが入力した値の入力数に「1」を加算する。
【0068】
S1007において、データ入力プログラム1042は、入力フォームIDをキーにして、入力途中データテーブル1052から入力途中データを削除する。入力が完了しているので、入力途中データは必要ないからである。
【0069】
(2)第2の実施形態
第1の実施形態は、ユーザが値を入力した回数を基に入力途中データの重要度を計算して、最も重要度が高い入力途中データを削除対象としている。一方、第2の実施形態は、ユーザが入力途中データを登録したときに、値を入力していなかった回数を考慮する処理に関する。例えば、入力フォームに、銀行の口座番号を入力する必要があるが、今は覚えておらず入力できないため、一時的に入力途中データを登録する、というユーザが多い場合、口座番号の未入力回数が大きくなる。従って、未入力回数が多い項目は、重要な情報であると判断することができ、重要度を大きく設定することとする。未入力回数を基にした重要度の計算については後述する。
【0070】
なお、第2の実施形態では、第1の実施形態の、入力フォームテーブル1051に未入力回数1101が追加され、データ入力処理に未入力回数更新処理(S1201)が追加されている。また、第2の実施形態では、データ削除処理における重要度計算処理(S905)が第1の実施形態のそれとは異なっている。それら以外については第1の実施形態と同様である。以下、異なる点についてのみ説明することとする。
【0071】
<入力フォームテーブルの例>
図11は、第2の実施形態による、入力フォームテーブル1051の構成例を示す図である。当該入力フォームテーブル1051は、入力フォームID401と、項目ID402と、項目名403と、項目属性404と、未入力回数1101と、を構成項目として有している。
【0072】
入力フォームID401乃至項目属性404については第1の実施形態で説明したとおりであるため、その説明は省略する。
【0073】
未入力回数1101は、項目の値にデータが入力されていない状態で入力途中データが入力途中データテーブル1052に格納された回数を示す情報である。
【0074】
<データ入力処理の内容>
上述のように、第2の実施形態では、未入力回数更新処理S1201が追加されている。即ち、S1005が終了すると、S1201において、データ入力プログラム1042は、入力フォームの中で、ユーザがデータを入力しなかった入力項目に関して、入力フォームテーブル1051に格納されている未入力回数1101の値に「1」を加算する。
【0075】
<データ削除処理における重要度計算の内容>
図9のS905において、入力途中データの重要度が計算されるが、第2の実施形態では、データ削除プログラム1041は、未入力回数1101の値を用いて、以下のようにして重要度を計算する。
【0076】
つまり、項目IDが「P」である入力途中データの重要度を計算する式を、以下に示す式2に変更する。
【0077】
重要度=入力回数を基にした重要度×未入力回数を基にした重要度・・・(式2)
式2において、項目Pの「入力回数を基にした重要度」は、第1の実施形態で説明した式1に基づいて算出される。そして、式2における、項目Pの「未入力回数を基にした重要度」は、以下の式3を用いて計算する。
【0078】
1 + 項目Pの未入力回数 ÷ 入力フォームの未入力回数の最大値・・・(式3)
この未入力回数を基にした重要度は、入力回数を基にした重要度の重み係数として作用するものである。
【0079】
例えば、図11に示される入力フォームテーブル1051を基に、フォームIDが「F002」である入力フォームの、各入力項目の未入力回数を基にした重要度を計算すると、図11において未入力回数の最大値は「口座番号」の「100」であるから、以下の通りになる。
【0080】
「銀行名」の未入力回数を基にした重要度 = 1 + 0 ÷ 100 = 1.0
「支店名」の未入力回数を基にした重要度 = 1 + 50 ÷ 100 = 1.5
「口座番号」の未入力回数を基にした重要度 = 1 + 100 ÷ 100 = 2.0
「暗証番号」の未入力回数を基にした重要度 = 1 + 90 ÷ 100 = 1.9
このように、未入力回数を基にした重要度(重み係数)は、1以上2以下の値を取る係数となる。
【0081】
(3)まとめ
本発明では、情報入力システムは、設定されている削除時刻情報で示される時刻になったときに、入力フォームの各項目の入力回数の情報に基づいて、その都度、入力途中フォームデータにおいて入力された各項目の重要度を動的に算出する。そして、当該システムは、重要度が最も高い値を示す項目を入力途中フォームデータから段階的に削除する。このようにすることにより、所定時刻になったときに入力途中状態のフォームのデータの全てを削除するのはないため、ユーザの利便性を向上させることができ、また、重要度順に段階的にデータを削除しているため、セキュリティを確保することができる。さらに、動的に重要度を算出しているため、削除処理実行時における重要度に基づいてデータを削除することができるため、刻々と変化する入力状況(相対的に重要度が変化する)に対応して削除処理が実行できるようになる。入力されたパスワードの重要度は無限大として算出し、パスワードから削除されるようにする。これにより、普遍的に重要度が高い項目を優先的に削除することができ、セキュリティを担保することが可能となる。なお、パスワードだけでなく、別の項目についての重要度を無限大に設定することも可能である。例えば、銀行口座の暗証番号等の重要度を無限大にするとセキュリティは向上する。
【0082】
削除処理を実行すると、次に別の項目について削除処理を実行する時刻を更新するようにする。これにより、次の削除時刻になったときに次に重要度が高い項目を確実に削除することが可能となる。
【0083】
重要度は、入力フォームにおける各種の項目における合計入力回数を重要度算出対象の項目値の入力回数で除算することにより算出するようにすると良い。このようにすることにより、項目ごとに相対的な重要度を算出することができる。例えば、姓であれば、ありふれた姓よりも珍しい姓の方が重要度は高くなる。珍しい姓の方が個人特定に結びつきやすいからであり、セキュリティをより強化することが可能となる。
【0084】
また、入力フォームにおける各項目の未入力回数を管理するようにしても良い。この場合、未入力回数の値に基づいて、各項目の重み係数を算出する。次に、上記算出された重要度に当該重み係数を乗算することにより、最終的な重要度を算出する。そして、当該最終重要度が最も高い値を示す項目を、一回の削除処理ごとに段階的に削除するようにする。これにより、入力回数が多ければ重要度が相対的に低くなり、また、未入力回数が多ければ重要度が相対的に高くなるように重要度を設定することができる。このように2つの要素によって重要度を算出しているので、より正確な重要度に基づいて段階的な入力データ削除処理を実行することが可能となる。なお、当該重み係数は、入力フォームにおける各項目の未入力回数を未入力回数の最大値で除算した値を所定定数(例えば、1)に加算することにより算出する。ここで、所定定数は1に限られず任意の正の値とすることができる。
【0085】
本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0086】
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
【0087】
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
【0088】
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教授に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、記述したソフトウェアは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0089】
さらに、上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
【0090】
加えて、本技術分野の通常の知識を有する者には、本発明のその他の実装がここに開示された本発明の明細書及び実施形態の考察から明らかになる。記述された実施形態の多様な態様及び/又はコンポーネントは、データを管理する機能を有するコンピュータ化ストレージシステムに於いて、単独又は如何なる組み合わせでも使用することが出来る。明細書と具体例は典型的なものに過ぎず、本発明の範囲と精神は後続する請求範囲で示される。
【符号の説明】
【0091】
100 情報入力システム
101 CPU(Central Processing Unit)
102 入力装置
103 出力装置
104 主記憶装置
105 補助記憶装置
1041 データ削除プログラム
1042 データ入力プログラム
1051 入力フォームテーブル
1052 入力途中データテーブル
1053 項目入力数テーブル
1054 削除時刻テーブル
1055 登録データテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力フォームに入力される情報を管理する情報入力システムであって、
前記入力フォームに対する情報の入力が途中の状態となっている入力途中フォームデータと、当該入力途中データの情報を削除する時刻を管理する削除時刻情報と、前記入力フォームにおける各項目の入力回数を管理する入力回数管理情報と、を格納する記憶装置と、
前記削除時刻情報で示される時刻になったときに、前記入力回数管理情報に基づいて、その都度前記入力途中フォームデータにおいて入力された各項目の重要度を算出し、重要度が最も高い値を示す項目を前記入力途中フォームデータから削除するデータ削除処理を実行する処理装置と、
を有することを特徴とする情報入力システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記記憶装置は、さらに、前記入力フォームにおける各項目の未入力回数を管理する情報を格納し、
前記処理装置は、前記未入力回数の値に基づいて、前記各項目の重み係数を算出し、前記算出された重要度に前記重み係数を乗算することにより、最終重要度を算出し、当該最終重要度が最も高い値を示す項目を削除することを特徴とする情報入力システム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記処理装置は、前記入力フォームにおける各項目の前記未入力回数を未入力回数の最大値で除算した値を所定定数に加算した値を前記重み係数とすることを特徴とする情報入力システム。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項において、
前記処理装置は、入力されたパスワードの重要度を無限大として算出し、パスワードから削除することを特徴とする情報入力システム。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項において、
前記処理装置は、前記削除処理を実行すると、次に別の項目について前記削除処理を実行する時刻を前記削除時刻情報に登録することを特徴とする情報入力システム。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項において、
前記処理装置は、前記入力フォームにおける各種の項目における合計入力回数を重要度算出対象の項目値の入力回数で除算することにより、前記重要度を算出することを特徴とする情報入力システム。
【請求項7】
処理装置と記憶装置を有する計算システムを用いて、入力フォームに入力される情報を管理する情報入力方法であって、
前記処理装置が、前記入力フォームに対する情報の入力が途中の状態となっている入力途中フォームデータと、当該入力途中データの情報を削除する時刻を管理する削除時刻情報と、前記入力フォームにおける各項目の入力回数を管理する入力回数管理情報と、を格納する前記記憶装置を提供するステップと、
前記処理装置が、前記削除時刻情報で示される時刻になったときに、前記入力回数管理情報に基づいて、その都度前記入力途中フォームデータにおいて入力された各項目の重要度を算出し、重要度が最も高い値を示す項目を前記入力途中フォームデータから削除するデータ削除処理を実行するステップと、
を有することを特徴とする情報入力方法。
【請求項8】
請求項7において、
前記処理装置は、前記データ削除処理において、入力されたパスワードの重要度を無限大として算出し、パスワードから削除することを特徴とする情報入力方法。
【請求項9】
請求項7又は8において、
さらに、前記処理装置が、前記削除処理を実行すると、次に別の項目について前記削除処理を実行する時刻を前記削除時刻情報に登録するステップを有することを特徴とする情報入力方法。
【請求項10】
請求項7〜9の何れか一項において、
前記処理装置は、前記削除処理において、前記入力フォームにおける各種の項目における合計入力回数を重要度算出対象の項目値の入力回数で除算することにより、前記重要度を算出することを特徴とする情報入力方法。
【請求項11】
請求項7〜10の何れか一項において、
前記記憶装置は、さらに、前記入力フォームにおける各項目の未入力回数を管理する情報を格納し、
さらに、前記処理装置が、前記未入力回数の値に基づいて、前記各項目の重み係数を算出し、前記算出された重要度に前記重み係数を乗算することにより、最終重要度を算出し、当該最終重要度が最も高い値を示す項目を削除するステップを有することを特徴とする情報入力方法。
【請求項12】
請求項11において、
前記処理装置は、前記入力フォームにおける各項目の前記未入力回数を未入力回数の最大値で除算した値を所定定数に加算した値を前記重み係数とすることを特徴とする情報入力方法。
【請求項13】
処理装置と記憶装置を有する計算システムを用いて、入力フォームに入力される情報を管理するためのプログラムであって、
前記処理装置に、
前記入力フォームに対する情報の入力が途中の状態となっている入力途中フォームデータと、当該入力途中データの情報を削除する時刻を管理する削除時刻情報と、前記入力フォームにおける各項目の入力回数を管理する入力回数管理情報と、を格納する前記記憶装置を提供する処理と、
前記削除時刻情報で示される時刻になったときに、前記入力回数管理情報に基づいて、その都度前記入力途中フォームデータにおいて入力された各項目の重要度を算出し、重要度が最も高い値を示す項目を前記入力途中フォームデータから削除するデータ削除処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−242964(P2012−242964A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−110710(P2011−110710)
【出願日】平成23年5月17日(2011.5.17)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】