説明

情報処理システム、情報処理方法、決済端末、情報媒体

【課題】
決済端末が記憶するネガデータリストを更新する頻度を多くし、ネガデータリストを速やかに新しくすることを目的とする。
【解決手段】
決済端末3は、カードが記憶するネガリストバージョン情報512と決済端末3が記憶するネガリストバージョン情報383との新旧を比較する第1チェック部34を有する。第1チェック部34が、前記情報媒体から読み出したバージョン情報512の方が新しいと判断した場合、更新処理部37は、カードが記憶する決済端末識別情報513に該当する決済端末3へアクセスし取得したネガデータリストおよびバージョン情報を使って、自決済端末のネガデータリスト382およびバージョン情報383を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジットカード等の不正使用を防止するための情報処理システム、情報処理方法、決済端末、情報媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
クレジットカードを利用するシステムでは、クレジットカードと通信を行う決済端末が、使用することのできない無効なカード情報のリストであるネガデータリストを定期的に配信センタから取得し、取得したネガデータリストを決済端末内に記憶しておく。決済時には、決済端末内に記憶されているネガデータリストと使用されるカードのカード情報とを照会することで、クレジットカードの有効性を確認するネガチェックが行われる。このようなネガチェックを行うネガデータ配信システムの先行技術として、特許文献1が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−234642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の先行技術では、決済端末内に記憶されているネガデータリストが、たとえば1回/日のような頻度で更新されるため、ネガデータリストが最新に保たれていないことがあり、カードの不正使用を防止できないケースが生じる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、決済端末が記憶するネガデータリストを更新する頻度を多くし、ネガデータリストを速やかに新しくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理システムは、リーダライタ機能を介して情報媒体に対し読み書きを行う複数の決済端末と、前記情報媒体の情報媒体番号に基づき生成するネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報を前記決済端末へ配信する配信センタとが、ネットワークで接続される情報処理システムにおいて、前記情報媒体は、当該情報媒体番号と、決済端末から書き込まれるネガデータリストのバージョン情報および当該決済端末識別情報と、を記憶する記憶部を有し、前記決済端末は、当該決済端末識別情報と、ネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報と、を記憶する記憶部と、前記情報媒体が記憶するバージョン情報と当該決済端末が記憶するバージョン情報との新旧を比較する第1チェック部と、自決済端末の記憶部のネガデータリストおよびネガデータリストのバージョン情報を更新する更新処理部と、を有し、前記決済端末の第1チェック部が、前記情報媒体から読み出したバージョン情報の方が新しいと判断した場合、前記更新処理部は、前記情報媒体が記憶する決済端末識別情報に該当する決済端末へアクセスし取得したネガデータリストおよびバージョン情報を使って自決済端末の記憶部を更新することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、決済端末が記憶するネガデータリストを更新する頻度を多くし、ネガデータリストを速やかに新しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の情報処理システムにおけるシステム構成図である。
【図2】決済端末3の動作を示すフローチャートである。
【図3】決済端末3において、ネガデータリストおよびネガデータリストのバージョン情報を更新する動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を適宜参照しながら、本発明にかかる情報処理システムの好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の情報処理システムにおけるシステム構成図である。
【0010】
情報処理システムは、第1ネットワーク2および第2ネットワーク6を介して複数の決済端末3へ、ネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報を配信する配信センタ1、決済端末3がリーダライタ(R/W)4を介して読み書きを行う対象としてのカード5から構成される。複数の決済端末3は、互いに第2ネットワーク6を介して接続されている。第1ネットワーク2は、たとえば、決済端末3が配信センタ1へダイヤルアップ接続するためのインターネットである。第2ネットワーク6は、たとえば、同一店舗内に敷設されるLANで構成する。
【0011】
R/W4は、図1に示すように決済端末3と別体であっても、図示しないが決済端末3と同体であっても、どちらでもよい。カード5は、決済端末3から読み書き可能な情報媒体であればよく、たとえば接触式/非接触式ICカードや、ICカードを内蔵する携帯端末が挙げられる。
【0012】
配信センタ1は、ネガデータリストを一括して管理しているセンタである。管理されているネガデータリストは、カード紛失時などに利用者から連絡されることにより、取引を停止すべきネガデータリストとして登録される。ネガデータは、少なくともカード5に一意に割り振られているカード番号を含むように生成される。配信センタ1は決済端末に、その時点で最新のネガデータリストと、当該ネガデータリストのバージョン情報を送信する。ネガデータリストのバージョン情報は、配信センタ1において、ネガデータリストが更新されるたびに一意に割り当てられるものであり、ネガデータリストの更新順番も表す。ネガデータリストのバージョン情報は、たとえば、ネガデータリストの更新が行われた日時などをもとに生成される。
【0013】
配信センタ1は、決済端末3に対し、決済端末3の電源投入時や定時処理など定期的にネガデータリストとこのバージョン情報を送信し、決済端末3が有するネガデータリストとこのバージョン情報を更新させる。このとき、通信エラーや、決済端末3の電源がオフだったなどの理由により、複数あるうちの一部の決済端末3が有するネガデータリストとバージョン情報が、新しい状態に更新されていないケースがある。本発明は、このようなネガデータリストとバージョン情報が新しい状態に更新されていない決済端末を、新しい状態へと更新する技術として有効である。
【0014】
カード5は、記憶部51を有する。記憶部51は、カード5に一意に割り当てられたカード番号511と、決済端末3がカード5に書き込むことで更新されるネガデータリストのバージョン情報512および当該決済端末識別情報513を記憶する。バージョン情報512および決済端末識別情報513が決済端末3により更新される条件は、カード5が決済端末3と通信を行い、カード5のバージョン情報が決済端末3のバージョン情報より古く、かつカード5が有効な(ネガデータリストにない)場合である。このとき、バージョン情報512および決済端末識別情報513は、カード5を有効だと判断した決済端末3が有するバージョン情報および決済端末識別情報の値で、決済端末3によって更新される。
【0015】
このような記憶部を有するカード5によると、決済端末3が記憶するネガデータリストおよびこのバージョン情報を、他の決済端末へアクセスすることで更新できる。したがって、従来技術に対し、配信センタ1の負荷を軽減し、さらには第1ネットワーク2のトラフィック量を小さくした形で、決済端末3が新しいネガデータを保有できる。
【0016】
決済端末3は、R/W4を介してカード5へ読み書きを行うR/W通信部31、第1ネットワーク2を介して配信センタ1と通信する配信センタ通信部32、第2ネットワーク6を介して他の決済端末と通信する他決済端末通信部33といった通信手段を有する。
【0017】
R/W通信部31は、カード5が記憶するバージョン情報が決済端末3のバージョン情報より古く、かつカード5が有効な場合に、この決済端末3が有するバージョン情報および決済端末識別情報の値で、カード5のバージョン情報512および決済端末識別情報513を更新する。
【0018】
決済端末3は、さらに、第1チェック部34、第2チェック部35、決済処理部36、更新処理部37、記憶部38を有する。記憶部38は、自決済端末の番号である自決済端末識別情報381と、ネガデータリスト382と、ネガデータリストバージョン情報383と、自決済端末3が第2ネットワーク6を介して相互に通信可能な決済端末のリストである決済端末識別情報リスト384と、を記憶している。決済端末識別情報リスト384は、たとえば、同じ店舗内に設置されている決済端末のリストがあらかじめ設定されている。
【0019】
第1チェック部34は、カード5が記憶するネガデータリストバージョン情報512と、決済端末3が記憶するネガデータリストバージョン情報383との新旧を比較する。第2チェック部35は、第1チェック部34で新旧を比較した結果、カード5が記憶するネガデータリストバージョン情報512の方が古い場合に、カード5の有効性を確認するため、カード5のカード番号511が決済端末3のネガデータリスト382に存在するかどうかを比較する。第2チェック部35は、カード番号511が決済端末3のネガデータリスト382に存在したら不正カードと判断し、カード番号511が決済端末3のネガデータリスト382に存在しなければ有効カードと判断する。決済処理部36は、第2チェック部35が有効カードだと判断したカード5に対し、取引の決済を行う。
【0020】
更新処理部37は、決済端末3が記憶するネガデータリスト382と、ネガデータリストバージョン情報383とを、より新しい状態へと更新する。更新処理部37は、配信センタ1から受信したネガデータリストとネガデータリストバージョン情報が、現状よりも新しい情報だと判断したとき、これらの値を使って、決済端末3が記憶するネガデータリスト382とネガデータリストバージョン情報383とを更新する。また、更新処理部37は、第1チェック部34が新旧を比較した結果、カード5が記憶するネガデータリストバージョン情報512の方が新しい場合に、自決済端末3の記憶部38を更新する。具体的には、カード5が記憶する決済端末識別情報513の決済端末へアクセスし、得たネガデータリストとネガデータリストバージョン情報を使って、自決済端末3内のネガデータリスト382とネガデータリストバージョン情報383を更新する。
【0021】
なお、決済端末3の各機能・処理部31〜38に関する上記説明は、一実施形態を示したものであり、本発明の権利範囲はこの実施形態に限定されるものではない。本発明で説明した1つの機能・処理部を、複数の手段に分割して担わせることもできる。本発明で説明した複数の機能・処理部を、1つの手段に統合して担わせることもできる。本発明で説明したある機能・処理部から一部分だけを取り出し、本発明で説明した他の機能・処理部へ統合して担わせることもできる。どんな機能・処理部をどのように具体的に実現するかは、当業者が有する知識を使って適宜設計できる事項である。
【0022】
図2は、カード5を使って取引を決済するときの、決済端末3の動作を示すフローチャートである。
商取引の開始にともない、顧客または店員などの利用者がカード5をR/W4に読み取らせると、決済端末3のR/W通信部31は、カード5のネガデータリストバージョン情報512と決済端末識別情報513を読み取る(ステップS1)。また、決済端末3の不図示のCPUは、自決済端末の記憶部38から、ネガデータリストバージョン情報383と自決済端末識別情報381を得る(ステップS2)。
【0023】
決済端末3の第1チェック部34は、カード5のネガデータリストバージョン情報512と、決済端末3のネガデータリストバージョン情報383との新旧を比較する(ステップS3)。ステップS3において、決済端末3のネガデータリストバージョン情報383の方が新しい(カード5のネガデータリストバージョン情報512の方が古い)場合は、ネガデータリストを使ったネガチェックに進む(ステップS3,Yes)。カード5のバージョン情報512が、決済端末3のバージョン情報383より古いということは、カード5がバージョン情報の古い決済端末でしかネガチェックを受けていないことを意味する。
【0024】
ステップS3でYesの場合、決済端末3の不図示のCPUは、自決済端末の記憶部38からネガデータリスト382を得る(ステップS4)。決済端末3のR/W通信部31は、カード5からカード番号511を読み取る(ステップS5)。なお、ステップS5におけるカード番号511の取得は、ステップS1のときに処理してもよい。
【0025】
決済端末3の第2チェック部35は、カード5のカード番号511が自決済端末のネガデータリスト382にある場合(ステップS6,Yes)、カード5を不正カードだと判断してネガチェック結果をNGとし(ステップS7)、処理を終了する。なお、ネガチェック結果がNGの場合、決済端末3がカード5の所定の領域に不正カードであることを書き込み、自端末および他の決済端末3で決済取引ができないように処理することで、より安全な取引を実現するように構成することもできる。
【0026】
決済端末3の第2チェック部35は、カード5のカード番号511が自決済端末のネガデータリスト382にない場合(ステップS6,No)、決済端末3のR/W通信部31が、自決済端末のバージョン情報383と自決済端末識別情報381をカード5に書き込んで、カード5の記憶部51を更新させる(ステップS11)。そして、カード5が有効カードだと判断してネガチェック結果をOKとし(ステップS12)、決済端末3の決済処理部36が取引にともなう決済処理を行い(ステップS13)、処理を終了する。ステップS11のようにカード5を更新することで、カード5の記憶部の状態を新しくするために、カード5が、どの決済端末でどのバージョン情報によるネガチェックを受けたかが分かる。なお、ステップS11とステップS12の処理順序は入れ替えてもよい。
【0027】
ステップS3において、カード5のバージョン情報512の方が新しい、もしくは決済端末3のバージョン情報383と等しい場合は、カード5が有効カードだと判断してネガチェック結果をOKとし(ステップS21)、決済処理部36が取引にともなう所定の決済処理を行う(ステップS22)。つまり、第2チェック部35によるネガデータリストを使ったネガチェックをスキップして進むので、決済端末3におけるネガチェックの処理負荷を軽減できる。なぜなら、カード5のバージョン情報512が決済端末3のバージョン情報383の値以上ということは、カード5がこの決済端末3よりも新しいネガデータリストを使ったネガチェックを受けたことを意味するので、古いバージョン情報を持つ決済端末でネガチェックする必要がなくなるためである。
【0028】
決済処理(ステップS22)を行った後、決済端末3の更新処理部37は、決済端末3のネガデータリスト382およびネガデータリストバージョン情報383の更新が必要かどうかを、第1チェック部34の比較結果に基づき判断する(ステップS23)。
【0029】
第1チェック部34がステップS3で新旧を比較した結果、カード5のバージョン情報512が決済端末3のバージョン情報383と等しい場合は、更新処理部37は決済端末3の記憶部38を更新する必要がないと判断し(ステップS23,No)、処理を終了する。第1チェック部34がステップS3で新旧を比較した結果、カード5のバージョン情報512が決済端末3のバージョン情報383より新しい場合は、更新処理部37は決済端末3のネガデータリスト382およびバージョン情報383を更新する必要があると判断し(ステップS23,Yes)、更新処理部37がネガデータ更新処理を行い(ステップS24)、処理を終了する。
【0030】
図3は、決済端末3の更新処理部37が、図2のステップS24において、決済端末3が記憶するネガデータリスト382およびネガデータリストのバージョン情報383を更新する動作を示すフローチャートである。
【0031】
更新処理部37は、ステップS1でカード5から読み取った決済端末識別情報513が、決済端末3の決済端末識別情報リスト384にあるかどうかをチェックする(ステップS31)。
【0032】
ステップS31でYesの場合、更新処理部37は、第2ネットワーク6を介して決済端末識別情報513の決済端末へアクセスしてネガデータリストおよびネガデータリストバージョン情報を取得する(ステップS32)。そして、これらのネガデータを使って、自決済端末のネガデータリスト382およびバージョン情報383を更新し(ステップS33)、更新処理を終了する。このように、他の決済端末から取得した情報を使ってネガデータリスト382およびバージョン情報383を更新するので、配信センタ1へネガデータの配信を要求するケースが減り、配信センタ1の負荷を軽減でき、第1ネットワーク2のトラフィック量も小さくできる。
【0033】
なお、たとえば1日に数回、ネガデータリストが更新される場合などは、他の決済端末から取得したネガデータリストおよびバージョン情報が、必ずしも最新でない可能性もあるが、このような場合でも本発明は次の効果を有する。すなわち、ネガデータリストを更新する際、配信センタ1が、決済端末3が保有するネガデータリストと最新ネガデータリストとの差分を配信する情報処理システムを考える。この場合は、他の決済端末から取得することで少しずつでもネガデータリスト382およびバージョン情報383を更新しておくことで、さらに最新データを配信センタ1から得て更新するときの、配信センタ1が決済端末3へ送信するデータ量を小さくできる。よって、配信センタ1の負荷を軽減でき、また、データ量を小さくできることにともない、第1ネットワーク2のトラフィック量を小さくできる。
【0034】
ステップS31でNoの場合、カード5から読み取った決済端末識別情報513へアクセスできないので、更新処理部37は、第1ネットワーク2を介して配信センタ1へアクセスして最新のネガデータリストおよびネガデータリストバージョン情報を取得する(ステップS34)。そして、これらのネガデータを使って、自決済端末のネガデータリスト382およびネガデータリストバージョン情報383を更新し(ステップS33)、更新処理を終了する。
【0035】
このように、他の決済端末からネガデータを取得できない場合は、配信センタ1からネガデータを取得することで、情報処理システム全体としては配信センタ1へネガデータの配信を要求するケースが減って配信センタ1の負荷を軽減し、さらには第1ネットワーク2のトラフィック量を小さくした形で、決済端末3が確実に最新のネガデータを保有できる。
【0036】
なお、本発明にかかる図3のネガデータ更新処理は、決済取引時、もしくは決済取引完了後に行われる処理であり、このネガデータ更新処理とは別に、電源投入時や定時処理など定期的にネガデータ更新処理が行われている。すなわち、本発明によると、定期的にネガデータ更新処理が行われる先行技術文献1のような従来技術よりも、ネガデータの更新頻度が多くなり、よって決済端末のネガデータを従来技術よりも速やかに新しくできる。この結果、不正カードの使用を極力減らすことが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
1 配信センタ
2 第1ネットワーク
3 決済端末
4 R/W
5 カード
6 第2ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リーダライタ機能を介して情報媒体に対し読み書きを行う複数の決済端末と、前記情報媒体の情報媒体番号に基づき生成するネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報を前記決済端末へ配信する配信センタとが、ネットワークで接続される情報処理システムにおいて、
前記情報媒体は、当該情報媒体番号と、決済端末から書き込まれるネガデータリストのバージョン情報および当該決済端末識別情報と、を記憶する記憶部を有し、
前記決済端末は、
当該決済端末識別情報と、ネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報と、を記憶する記憶部と、
前記情報媒体が記憶するバージョン情報と当該決済端末が記憶するバージョン情報との新旧を比較する第1チェック部と、
自決済端末の記憶部のネガデータリストおよびネガデータリストのバージョン情報を更新する更新処理部と、
を有し、
前記決済端末の第1チェック部が、前記情報媒体から読み出したバージョン情報の方が新しいと判断した場合、
前記更新処理部は、前記情報媒体が記憶する決済端末識別情報に該当する決済端末へアクセスし取得したネガデータリストおよびバージョン情報を使って自決済端末の記憶部を更新する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記決済端末は、前記第1チェック部が前記情報媒体から読み出したバージョン情報の方が古いと判断した場合、前記情報媒体が記憶する情報媒体番号と当該決済端末が記憶するネガデータリストを比較し前記情報媒体が取引可能かどうかを判断する第2チェック部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記決済端末は、前記第1チェック部が前記情報媒体から読み出したバージョン情報の方が古いと判断した場合、かつ、前記第2チェック部が前記情報媒体が取引可能と判断した場合、前記情報媒体が記憶するネガデータリストのバージョン情報および決済端末識別情報に対し、当該決済端末の記憶部が記憶するネガデータリストのバージョン情報と決済端末識別情報を書き込んで更新させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記決済端末の記憶部は、当該決済端末が通信可能な他決済端末のリストである決済端末識別情報リストを有し、
前記更新処理部は、前記情報媒体が記憶する決済端末識別情報が前記決済端末識別情報リストにない場合、ネガデータリストを前記配信センタへアクセスし取得したネガデータリストおよびバージョン情報を使って自決済端末の前記記憶部を更新する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
リーダライタ機能を介して情報媒体に対し読み書きを行う複数の決済端末と、前記情報媒体の情報媒体番号に基づき生成するネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報を前記決済端末へ配信する配信センタとが、ネットワークで接続される情報処理システムの情報処理方法において、
前記決済端末は、
前記情報媒体が記憶するネガデータリストのバージョン情報および決済端末識別情報を読み出し、
前記情報媒体が記憶するバージョン情報と当該決済端末が記憶するバージョン情報との新旧を比較し、
前記情報媒体から読み出したバージョン情報の方が新しいと判断した場合、前記情報媒体が記憶する決済端末識別情報に該当する決済端末へアクセスし取得したネガデータリストおよびバージョン情報を使って自決済端末が記憶するネガデータリストおよびバージョン情報を更新する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
情報媒体の情報媒体番号に基づき生成するネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報を配信する配信センタとネットワークで接続される決済端末において、
リーダライタ機能を介して前記情報媒体に対し読み書きを行うリーダライタ通信部と、
当該決済端末識別情報と、ネガデータリストおよび当該ネガデータリストのバージョン情報と、を記憶する記憶部と、
前記情報媒体が記憶するバージョン情報と当該決済端末が記憶するバージョン情報との新旧を比較する第1チェック部と、
前記第1チェック部が前記情報媒体から読み出したバージョン情報の方が新しいと判断した場合、前記情報媒体から読み出した決済端末識別情報に該当する決済端末へアクセスし取得したネガデータリストおよびバージョン情報を使って自決済端末が記憶するネガデータリストおよびバージョン情報を更新する更新処理部と、
を有することを特徴とする決済端末。
【請求項7】
リーダライタ機能を介して決済端末から書き込まれる情報媒体において、
当該情報媒体番号と、
前記決済端末から書き込まれる、情報媒体番号に基づき生成されたネガデータリストのバージョン情報と、
当該情報媒体に前記ネガデータリストのバージョン情報を書き込んだ前記決済端末の決済端末識別情報と、
を記憶する記憶部を有することを特徴とする情報媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−242926(P2011−242926A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113182(P2010−113182)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】